(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022188139
(43)【公開日】2022-12-20
(54)【発明の名称】チャネル状態情報の測定目的の指示方法、装置及び通信システム
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20221213BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20221213BHJP
H04B 17/309 20150101ALI20221213BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W72/04 136
H04B17/309
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022153121
(22)【出願日】2022-09-26
(62)【分割の表示】P 2021539609の分割
【原出願日】2019-01-09
(71)【出願人】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100107515
【弁理士】
【氏名又は名称】廣田 浩一
(72)【発明者】
【氏名】チェヌ・ジョ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン・レイ
(72)【発明者】
【氏名】ワン・シヌ
(57)【要約】 (修正有)
【課題】既存のメカニズムの欠陥を効果的に補うチャネル状態情報(CSI)の測定目的の指示方法、装置及び通信システムを提供する。
【解決手段】方法は、端末装置がネットワーク装置により送信された第1の指示情報を受信するステップを含む。第1の指示情報は、端末装置の第1のチャネル状態情報(CSI)測定リソースセットの測定目的を指示する。方法はさらに、端末装置が第1の指示情報に基づいて該第1のCSI測定リソースセットの測定目的を決定するステップを含む。
【効果】ネットワーク装置及び端末装置は、同一のCSI測定リソースの目的について同一の認識を有することができるため、ネットワーク装置及び端末装置の誤解により発生するCSI測定エラー及び対応する伝送障害を回避することができる。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のCSI報告セットに関連する少なくとも1つの条件を指示する第3の指示情報をネットワーク装置から受信する受信部と、
前記第3の指示情報に応じて、前記第1のCSI報告セットに対応するCSI報告又は対応するCSI測定により占有されるCSI処理ユニット(CPU)の時間(T)及び数(K)を決定する決定部と、を備え、
前記第1のCSI報告セットに関連する少なくとも1つの条件は、
第1のCSI報告セットにCSI報告が必要であり、且つ前記CSI報告の内容がL1-SINRに関連すること、
前記第1のCSI報告セットに関連するCSI測定リソースセットにチャネル測定リソースが含まれること、及び
前記第1のCSI報告セットに関連するCSI測定リソースセットにチャネル測定リソース及び干渉測定リソースが含まれること、のうちの少なくとも1つの条件を含む、端末装置。
【請求項2】
前記第1のCSI報告セットに対応するCSI報告又は対応するCSI測定により占有されるCSI処理ユニットの数(K)は、
0、
1、
2、
Ks、(前記Ksは、SSBリソースの数、CSI-RSリソースの数、CSI-RSリソースの数とSSBリソースの数とのうちの最大値、及びCSI-RSリソースの数とSSBリソースの数との和のうちの少なくとも1つである)、及び
NCPU(前記NCPUは、前記端末装置によりサポートされている並列CSI処理ユニットの数ある)のうちの少なくとも1つである、請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記第1のCSI報告セットに関連するCSIチャネル測定リソースセットにSSBのみが含まれる場合、前記KsはSSBリソースの数であり、
前記第1のCSI報告セットに関連するCSIチャネル測定リソースセットにCSI-RSのみが含まれる場合、前記KsはCSI-RSリソースの数であり、
前記第1のCSI報告セットに関連するCSIチャネル測定リソースセットにCSI-RS及びSSBの両方が含まれる場合、前記KsはCSI-RSリソースの数とSSBリソースの数とのうちの最大値である、請求項2に記載の端末装置。
【請求項4】
前記端末装置がCSI報告を行う必要がある場合、前記第1のCSI報告セットに対応するCSI報告により占有されるCSI処理ユニットの時間(T)は、
前記CSI報告が非周期的なCSI報告である場合、前記CSI報告により占有されるCSI処理ユニットの時間(T)は、前記CSI報告をトリガーするダウンリンク制御情報の後の最初又は最後のシンボルから、前記CSI報告を搬送するアップリンク共有チャネル又はアップリンク制御チャネルの最初又は最後のシンボルまでであり、
前記CSI報告が周期的なCSI報告である場合、前記CSI報告により占有されるCSI処理ユニットの時間(T)は、前記CSI報告に関連するCSI測定機会の最初又は最後のシンボルから、前記CSI報告を搬送するアップリンク共有チャネル又はアップリンク制御チャネルの最初又は最後のシンボルまでであり、
前記CSI報告がアップリンク共有チャネルにより搬送される半持続的なCSI報告であり、且つダウンリンク制御情報により初期的に(initial)トリガーされる場合、前記CSI報告により占有されるCSI処理ユニットの時間(T)は、前記CSI報告をトリガーするダウンリンク制御情報の後の最初又は最後のシンボルから、前記CSI報告を搬送するアップリンク共有チャネルの最初又は最後のシンボルまでであり、
前記CSI報告がアップリンク共有チャネルにより搬送される半持続的なCSI報告であり、且つダウンリンク制御情報により初期的に(initial)トリガーされるものでない場合、前記CSI報告により占有されるCSI処理ユニットの時間(T)は、前記CSI報告に関連するCSI測定機会の最初又は最後のシンボルから、前記CSI報告を搬送するアップリンク共有チャネルの最初又は最後のシンボルまでであることのうちの少なくとも1つである、請求項1に記載の端末装置。
【請求項5】
前記端末装置がCSI報告を行う必要がない場合、前記第1のCSI報告セットに対応するCSI測定により占有されるCSI処理ユニットの時間(T)は、
前記CSI報告セットに対応する時間領域動作(time domain behavior)が非周期的である場合、前記CSI報告セットに対応するCSI測定により占有されるCSI処理ユニットの時間(T)は、前記CSI報告セットをトリガーするダウンリンク制御情報の後の最初又は最後のシンボルから、x+Z0及びy+Z1のうちの最大値までであり、
前記CSI報告セットに対応する時間領域動作が周期的である場合、前記CSI報告セットに対応するCSI測定により占有されるCSI処理ユニットの時間(T)は、前記CSI報告セットに関連する送信機会における前記CSI報告セットに関連するCSI測定リソースの測定機会のうちの最も早い測定機会の最初のシンボルから、y’+Z1までであり、
前記CSI報告セットに対応する時間領域動作が半持続的であり、且つ前記CSI報告セットに対応する初期的な(initial)CSIリソース測定がダウンリンク制御情報によりトリガーされる場合、前記初期的なCSIリソース測定について、前記CSI報告セットに対応するCSI測定により占有されるCSI処理ユニットの時間(T)は、前記CSI報告セットをトリガーするダウンリンク制御情報の後の最初のシンボルから、x+Z0及びy+Z1のうちの最大値までであり、
前記CSI報告セットに対応する時間領域動作が半持続的であり、且つ前記CSI報告セットに対応する初期的な(initial)CSIリソース測定がダウンリンク制御情報によりトリガーされるものでない場合、前記CSI報告セットに対応するCSI測定により占有されるCSI処理ユニットの時間(T)は、前記CSI報告セットに関連するCSI測定リソースの測定機会のうちの最も早い測定機会の最初のシンボルから、y’+Z1までであり、
前記CSI報告セットに対応する時間領域動作が半持続的であり、且つ前記CSI報告セットに対応する初期的な(initial)CSIリソース測定がダウンリンク制御情報によりトリガーされる場合、前記初期的なCSIリソース測定以外の他のCSIリソース測定について、前記CSI報告セットに対応するCSI測定により占有されるCSI処理ユニットの時間(T)は、前記CSI報告セットに関連するCSI測定リソースの測定機会のうちの最も早い測定機会の最初のシンボルから、y’+Z1までであることのうちの少なくとも1つであり、
前記xは、前記CSI報告セットをトリガーするダウンリンク制御情報の後の最初又は最後のシンボルであり、前記yは、前記CSI報告セットに関連する最も遅いCSIチャネル測定リソース又は干渉測定リソースの最後のシンボルであり、前記y’は、前記送信機会のうちの、前記CSI報告セットに関連するCSI測定リソースの送信機会における最も遅い測定機会の最初のシンボルであり、前記Z0は、制御情報によりトリガーされるCSI測定又は報告に関連するCSI計算時間であり、前記Z1は、CSI測定リソースに関連するCSI計算時間である、請求項1に記載の端末装置。
【請求項6】
前記受信部は、前記第3の指示情報を含むRRCシグナリングを受信する、請求項1に記載の端末装置。
【請求項7】
第1のCSI報告セットに対応するCSI報告又は対応するCSI測定により占有されるCSI処理ユニット(CPU)の時間(T)及び数(K)を決定するための情報であって、前記第1のCSI報告セットに関連する少なくとも1つの条件を指示する第3の指示情報を生成する生成部と、
前記第3の指示情報を端末装置に送信する送信部と、を備え、
前記第1のCSI報告セットに関連する少なくとも1つの条件は、
第1のCSI報告セットにCSI報告が必要であり、且つ前記CSI報告の内容がL1-SINRに関連すること、
前記第1のCSI報告セットに関連するCSI測定リソースセットにチャネル測定リソースが含まれること、及び
前記第1のCSI報告セットに関連するCSI測定リソースセットにチャネル測定リソース及び干渉測定リソースが含まれること、のうちの少なくとも1つの条件を含む、ネットワーク装置。
【請求項8】
前記送信部は、前記第3の指示情報を含むRRCシグナリングを送信する、請求項7に記載のネットワーク装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信分野に関し、特にチャネル状態情報の測定目的の指示方法、装置及び通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
高周波又は低周波の通信シナリオでは、通信の伝送スループットを向上させ、通信の遅延を低減させるために、正確なチャネル測定技術が必要である。第5世代モバイル通信技術の新しい無線(5G-NR:5 generation-new radio)システムでは、柔軟なチャネル状態情報(CSI)の測定及び報告メカニズムは、様々なシナリオ、特に高周波通信シナリオにおける正確なCSIへのニーズを満たしている。一般的には、ネットワーク装置は、通常、端末装置が対応するリソースでCSIを測定できるように、CSI測定リソースを構成する。一方、ネットワーク装置は、フィードバックする必要なCSI計算結果を端末装置に通知する必要がある。
【0003】
従来の技術では、5G-NRシステムは、CSI測定目的の指示を実現できる。即ち、CSI報告リソースに対応するCSI測定リソースの数を指示することで、端末装置は、該CSI測定リソースの測定目的を知ることができ、対応する計算フィードバックを行うことができる。
図1は3つの異なる測定フィードバックを示している。
図1に示すように、1つのCSI報告設定構成(CSI Report Setting Configuration、CSI-Reportと略称され)が1つのリソース設定(Resource Setting)に関連付けられている場合、例えば、CSI-Reportがチャネル測定リソース(CMR:Channel Measurement Resource)に関連付けられている場合、該Resource Setting(例えばCMR)は、レイヤー1参照信号受信電力(L1-RSRP)チャネル測定のために使用される。1つのCSI Report Setting Configurationが複数のResource Settingに関連付けられている場合、例えば、CSI-ReportがCMR及び非ゼロパワーCSI参照信号に基づく(NZP-CSI-RS based)干渉測定リソース(IMR)(NZP-IMRと略称される)に関連付けられており、或いは、CSI-ReportがCMR及びゼロパワーCSI参照信号に基づく(ZP-CSI-RS based)干渉測定リソース(IMR)(ZP IMRと略称される)に関連付けられており、或いは、CSI-ReportがCMR、NZP IMR及びNP-IMRに関連付けられている場合、最初のResource Setting(例えばCMR)は、L1-RSRP測定ではなく、チャネル測定のために使用され、その他のResource Setting(例えばNZI-IMR及び/又はZP-IMR)は、干渉測定のために使用される。
【0004】
なお、背景技術に関する上記の説明は、単なる本発明の構成をより明確、完全に説明するためのものであり、当業者を理解させるために説明するものである。これらの構成が本発明の背景技術の部分に説明されているから当業者にとって周知の技術であると解釈してはならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の発明者の発見により、 高周波帯域で通信を行う場合、L1-RSRPに基づくチャネル測定フィードバックのみでは、通信システムは、強い干渉環境においてビーム管理をスムーズに行うことができない。高周波帯域でのビーム管理に干渉をより適切に対応させるために、L1-SINRに基づくチャネル測定フィードバックメカニズムが不可欠である。これは、既存のメカニズムの欠陥を効果的に補うことができる。
【0006】
しかし、L1-SINRが新しいCSI報告インジケータとしてCSI測定報告のフレームワークに追加された場合、5G-NRシステムの既存のメカニズムでは、CSIリソースの測定目的を判断できない場合がある。
図2に示すように、1つのCSI Report Setting Configurationが複数のResource Settingに関連付けられている場合、端末装置は、これらのResource Settingの目的を判断できない。これは、L1-SINRに基づくビーム管理測定及び一般的なチャネル測定(非L1-SINR)の両方には、チャネル測定リソース(CMR)と干渉測定リソース(IMR)とが同時に構成される可能性があるからである。端末装置がCSI測定リソースに対応する測定目的を区別できない場合、以下の2つの状況が発生する可能性がある。
【0007】
(1)端末装置は、L1-SINR測定のための参照信号を一般的なチャネル測定に適用する。これによって、CSI計算の複雑さが大幅に増加するだけでなく、CSI推定結果が不正確になる可能性がある。
【0008】
(2)端末装置は、一般的なチャネル測定のための参照信号をL1-SINR測定に適用する。これによって、CSIの推定結果が不正確になる。
【0009】
また、異なる目的の測定参照信号の場合、それらにより占有されるCSI計算リソースも異なる。例えば、L1-SINRに基づくビーム管理を採用する場合、それに対応する測定リソースにより占有される計算リソースが明確ではないため、端末装置及びネットワーク装置が所定の時間内でCSI計算リソースの占有量についてコンセンサス(共同の認識)を達成できないため、ネットワーク装置により端末装置のために構成されたCSI測定又は計算の数が端末装置の計算能力を超え、システム性能に影響を与えてしまう。
【0010】
上記の問題の少なくとも1つ、又は他の同様な問題を解決するために、本発明の実施例は、CSIの測定の目的の指示方法、装置及びシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の実施例の第1態様では、端末装置に適用される、チャネル状態情報の測定目的を指示する方法であって、端末装置がネットワーク装置により送信された第1の指示情報を受信するステップであって、前記第1の指示情報は、第1のチャネル状態情報(CSI)測定リソースセットの測定目的を指示する、ステップと、前記端末装置が前記第1の指示情報に基づいて前記第1のCSI測定リソースセットの測定目的を決定するステップと、を含む、方法を提供する。
【0012】
本発明の実施例の第2態様では、ネットワーク装置に適用される、チャネル状態情報の測定目的を指示する方法であって、ネットワーク装置が第1の指示情報を生成するステップであって、前記第1の指示情報は、第1のチャネル状態情報(CSI)測定リソースセットの測定目的を指示する、ステップと、前記ネットワーク装置が端末装置に前記第1の指示情報を送信するステップと、を含む、方法を提供する。
【0013】
本発明の実施例の第3態様では、端末装置に構成された、チャネル状態情報の測定目的を指示する装置であって、ネットワーク装置により送信された第1の指示情報を受信する受信部であって、前記第1の指示情報は、第1のチャネル状態情報(CSI)測定リソースセットの測定目的を指示する、受信部と、前記第1の指示情報に基づいて前記第1のCSI測定リソースセットの測定目的を決定する決定部と、を含む、装置を提供する。
【0014】
本発明の実施例の第4態様では、ネットワーク装置に構成された、チャネル状態情報の測定目的を指示する装置であって、第1の指示情報を生成する生成部であって、前記第1の指示情報は、第1のチャネル状態情報(CSI)測定リソースセットの測定目的を指示する、生成部と、端末装置に前記第1の指示情報を送信する送信部と、を含む、装置を提供する。
【0015】
本発明の実施例の第5態様では、端末装置に適用される、チャネル状態情報の測定目的を指示する方法であって、端末装置がネットワーク装置により送信された第2の指示情報を受信するステップであって、前記第2の指示情報は、第2のチャネル状態情報(CSI)測定リソースセットがレペティション(repetition)が構成されているか否か、同期信号ブロック(SSB)が含まれるか否か、及び対応する報告情報のうちの少なくとも1つに関連することを指示する、ステップと、前記端末装置が前記第2の指示情報に基づいて前記第2のCSI測定リソースセットの測定目的を決定するステップと、を含む、方法を提供する。
【0016】
本発明の実施例の第6態様では、ネットワーク装置に適用される、チャネル状態情報の測定目的を指示する方法であって、ネットワーク装置が第2の指示情報を生成するステップであって、前記第2の指示情報は、第2のチャネル状態情報(CSI)測定リソースセットがレペティション(repetition)が構成されているか否か、同期信号ブロック(SSB)が含まれるか否か、及び対応する報告情報のうちの少なくとも1つに関連することを指示する、ステップと、前記ネットワーク装置が端末装置に前記第2の指示情報を送信するステップと、を含む、方法を提供する。
【0017】
本発明の実施例の第7態様では、端末装置に構成された、チャネル状態情報の測定目的を指示する装置であって、ネットワーク装置により送信された第2の指示情報を受信する受信部であって、前記第2の指示情報は、第2のチャネル状態情報(CSI)測定リソースセットがレペティション(repetition)が構成されているか否か、同期信号ブロック(SSB)が含まれるか否か、及び対応する報告情報のうちの少なくとも1つに関連することを指示する、受信部と、前記第2の指示情報に基づいて前記第2のCSI測定リソースセットの測定目的を決定する決定部と、を含む、装置を提供する。
【0018】
本発明の実施例の第8態様では、ネットワーク装置に構成された、チャネル状態情報の測定目的を指示する装置であって、第2の指示情報を生成する生成部であって、前記第2の指示情報は、第2のチャネル状態情報(CSI)測定リソースセットがレペティション(repetition)が構成されているか否か、同期信号ブロック(SSB)が含まれるか否か、及び対応する報告情報のうちの少なくとも1つに関連することを指示する、生成部と、端末装置に前記第2の指示情報を送信する送信部と、を含む、装置を提供する。
【0019】
本発明の実施例の第9態様では、端末装置に適用される、チャネル状態情報計算により占用されるリソースを指示する方法であって、端末装置がネットワーク装置により送信された第3の指示情報を受信するステップであって、前記第3の指示情報は、第1のCSI報告セットに関連する少なくとも1つの条件を指示する、ステップと、前記端末装置が前記第3の指示情報に基づいて、前記第1のCSI報告セットに対応するCSI報告又は対応するCSI測定により占有されるCSI処理ユニット(CPU)の時間(T)及び数(K)を決定するステップと、を含み、前記第1のCSI報告セットに関連する少なくとも1つの条件は、第1のCSI報告セットにCSI報告が必要であり、且つ前記CSI報告の内容がL1-SINR、L1-RSRQ及びL1-RSRPのうちの少なくとも1つに関連することが前記第3の指示情報により指示されていること、前記第1のCSI報告セットにCSI報告が必要でないことが前記第3の指示情報により指示されていること、前記第1のCSI報告セットに関連するCSIチャネル測定リソースセットにレペティション(repetition)が構成されていないことが前記第3の指示情報により指示されていること、前記第1のCSI報告セットに関連するCSIチャネル測定リソースセットにレペティション(repetition)が構成されていることが前記第3の指示情報により指示されていること、前記第1のCSI報告セットに関連するCSIチャネル測定リソースセットが時間周波数追跡のために使用されるものでないことが前記第3の指示情報により指示されていること、前記第1のCSI報告セットに関連するCSIチャネル測定リソースセットが時間周波数追跡のために使用されることが前記第3の指示情報により指示されていること、前記第1のCSI報告セットに関連するCSI測定リソースセットにチャネル測定リソースのみが含まれることが前記第3の指示情報により指示されていること、及び前記第1のCSI報告セットに関連するCSI測定リソースセットにチャネル測定リソース及び干渉測定リソースが含まれることが前記第3の指示情報により指示されていること、のうちの少なくとも1つの条件を含む、方法を提供する。
【0020】
本発明の実施例の第10態様では、ネットワーク装置に適用される、チャネル状態情報計算により占用されるリソースを指示する方法であって、ネットワーク装置が第3の指示情報を生成するステップであって、前記第3の指示情報は、第1のCSI報告セットに関連する少なくとも1つの条件を指示する、ステップと、前記ネットワーク装置が端末装置に前記第3の指示情報を送信するステップと、を含み、前記第1のCSI報告セットに関連する少なくとも1つの条件は、第1のCSI報告セットにCSI報告が必要であり、且つ前記CSI報告の内容がL1-SINR、L1-RSRQ及びL1-RSRPのうちの少なくとも1つに関連することが前記第3の指示情報により指示されていること、前記第1のCSI報告セットにCSI報告が必要でないことが前記第3の指示情報により指示されていること、前記第1のCSI報告セットに関連するCSIチャネル測定リソースセットにレペティション(repetition)が構成されていないことが前記第3の指示情報により指示されていること、前記第1のCSI報告セットに関連するCSIチャネル測定リソースセットにレペティション(repetition)が構成されていることが前記第3の指示情報により指示されていること、前記第1のCSI報告セットに関連するCSIチャネル測定リソースセットが時間周波数追跡のために使用されるものでないことが前記第3の指示情報により指示されていること、前記第1のCSI報告セットに関連するCSIチャネル測定リソースセットが時間周波数追跡のために使用されることが前記第3の指示情報により指示されていること、前記第1のCSI報告セットに関連するCSI測定リソースセットにチャネル測定リソースのみが含まれることが前記第3の指示情報により指示されていること、及び前記第1のCSI報告セットに関連するCSI測定リソースセットにチャネル測定リソース及び干渉測定リソースが含まれることが前記第3の指示情報により指示されていること、のうちの少なくとも1つの条件を含み、前記第3の指示情報は、前記端末装置が前記第1のCSI報告セットに対応するCSI報告又は対応するCSI測定により占有されるCSI処理ユニット(CPU)の時間(T)及び数(K)を決定するために使用される、方法を提供する。
【0021】
本発明の実施例の第11態様では、端末装置に構成された、チャネル状態情報計算により占用されるリソースを指示する装置であって、ネットワーク装置により送信された第3の指示情報を受信する受信部であって、前記第3の指示情報は、第1のCSI報告セットに関連する少なくとも1つの条件を指示する、受信部と、前記第3の指示情報に基づいて、前記第1のCSI報告セットに対応するCSI報告又は対応するCSI測定により占有されるCSI処理ユニット(CPU)の時間(T)及び数(K)を決定する決定部と、を含み、前記第1のCSI報告セットに関連する少なくとも1つの条件は、第1のCSI報告セットにCSI報告が必要であり、且つ前記CSI報告の内容がL1-SINR、L1-RSRQ及びL1-RSRPのうちの少なくとも1つに関連することが前記第3の指示情報により指示されていること、前記第1のCSI報告セットにCSI報告が必要でないことが前記第3の指示情報により指示されていること、前記第1のCSI報告セットに関連するCSIチャネル測定リソースセットにレペティション(repetition)が構成されていないことが前記第3の指示情報により指示されていること、前記第1のCSI報告セットに関連するCSIチャネル測定リソースセットにレペティション(repetition)が構成されていることが前記第3の指示情報により指示されていること、前記第1のCSI報告セットに関連するCSIチャネル測定リソースセットが時間周波数追跡のために使用されるものでないことが前記第3の指示情報により指示されていること、前記第1のCSI報告セットに関連するCSIチャネル測定リソースセットが時間周波数追跡のために使用されることが前記第3の指示情報により指示されていること、前記第1のCSI報告セットに関連するCSI測定リソースセットにチャネル測定リソースのみが含まれることが前記第3の指示情報により指示されていること、及び前記第1のCSI報告セットに関連するCSI測定リソースセットにチャネル測定リソース及び干渉測定リソースが含まれることが前記第3の指示情報により指示されていること、のうちの少なくとも1つの条件を含む、装置を提供する。
【0022】
本発明の実施例の第12態様では、ネットワーク装置に構成された、チャネル状態情報計算により占用されるリソースを指示する装置であって、第3の指示情報を生成する生成部であって、前記第3の指示情報は、第1のCSI報告セットに関連する少なくとも1つの条件を指示する、生成部と、端末装置に前記第3の指示情報を送信する送信部と、を含み、前記第1のCSI報告セットに関連する少なくとも1つの条件は、第1のCSI報告セットにCSI報告が必要であり、且つ前記CSI報告の内容がL1-SINR、L1-RSRQ及びL1-RSRPのうちの少なくとも1つに関連することが前記第3の指示情報により指示されていること、前記第1のCSI報告セットにCSI報告が必要でないことが前記第3の指示情報により指示されていること、前記第1のCSI報告セットに関連するCSIチャネル測定リソースセットにレペティション(repetition)が構成されていないことが前記第3の指示情報により指示されていること、前記第1のCSI報告セットに関連するCSIチャネル測定リソースセットにレペティション(repetition)が構成されていることが前記第3の指示情報により指示されていること、前記第1のCSI報告セットに関連するCSIチャネル測定リソースセットが時間周波数追跡のために使用されるものでないことが前記第3の指示情報により指示されていること、前記第1のCSI報告セットに関連するCSIチャネル測定リソースセットが時間周波数追跡のために使用されることが前記第3の指示情報により指示されていること、前記第1のCSI報告セットに関連するCSI測定リソースセットにチャネル測定リソースのみが含まれることが前記第3の指示情報により指示されていること、及び前記第1のCSI報告セットに関連するCSI測定リソースセットにチャネル測定リソース及び干渉測定リソースが含まれることが前記第3の指示情報により指示されていること、のうちの少なくとも1つの条件を含み、前記第3の指示情報は、前記端末装置が前記第1のCSI報告セットに対応するCSI報告又は対応するCSI測定により占有されるCSI処理ユニット(CPU)の時間(T)及び数(K)を決定するために使用される、装置を提供する。
【0023】
本発明の実施例の第13態様では、上記の実施例の第3態様、第7態様又は第11態様に記載の装置を含む、端末装置を提供する。
【0024】
本発明の実施例の第14態様では、上記の実施例の第4態様、第8態様又は第12態様に記載の装置を含む、ネットワーク装置を提供する。
【0025】
本発明の実施例の第15態様では、上記の実施例の第13態様に記載の端末装置と、上記の実施例の第14態様に記載のネットワーク装置と、を含む通信システムを提供する。
【0026】
本発明の実施例の他の態様では、コンピュータ読み取り可能なプログラムであって、端末装置において該プログラムを実行する際に、コンピュータに前記端末装置において上記の実施例の第1態様、第5態様又は第9態様に記載の方法を実行させる、プログラムをさらに提供する。
【0027】
本発明の実施例の他の態様では、コンピュータ読み取り可能なプログラムが記憶されている記憶媒体であって、該プログラムを実行する際に、コンピュータに端末装置において実施例の第1態様、第5態様又は第9態様に記載の方法を実行させる、記憶媒体をさらに提供する。
【0028】
本発明の実施例の他の態様では、コンピュータ読み取り可能なプログラムであって、ネットワーク装置において該プログラムを実行する際に、コンピュータに前記ネットワーク装置において上記の実施例の第2態様、第6態様又は第10態様に記載の方法を実行させる、プログラムをさらに提供する。
【0029】
本発明の実施例の他の態様では、コンピュータ読み取り可能なプログラムが記憶されている記憶媒体であって、該プログラムを実行する際に、コンピュータにネットワーク装置において実施例の第2態様、第6態様又は第10態様に記載の方法を実行させる、記憶媒体をさらに提供する。
【0030】
本発明の実施例の有利な効果としては、本発明の実施例の少なくとも1つの態様によれば、ネットワーク装置及び端末装置は、同一のCSI測定リソースの目的について同一の認識を有することができるため、ネットワーク装置及び端末装置の誤解により発生するCSI測定エラー及び対応する伝送障害を回避することができる。
【0031】
下記の説明及び図面に示すように、本発明の特定の実施形態が詳細に開示され、本発明の原理を採用できる方式が示される。なお、本発明の実施形態の範囲はこれらに限定されない。本発明の実施形態は、添付される特許請求の範囲の要旨及び項目の範囲内において、変更されたもの、修正されたもの及び均等的なものを含む。
【0032】
1つの実施形態に記載された特徴及び/又は示された特徴は、同一又は類似の方式で1つ又はさらに多くの他の実施形態で用いられてもよいし、他の実施形態における特徴と組み合わせてもよいし、他の実施形態における特徴に代わってもよい。
【0033】
なお、本文では、用語「含む/有する」は、特徴、部材、ステップ又は構成要件が存在することを意味し、一つ又は複数の他の特徴、部材、ステップ又は構成要件の存在又は付加を排除しない。
【図面の簡単な説明】
【0034】
本発明の実施例の1つの図面及び1つの実施形態に記載された要素及び特徴は、1つ又はさらに多くの図面又は実施形態に示された要素及び特徴と組み合わせてもよい。また、図面において、類似の符号は複数の図面における対応する素子を示し、1つ以上の実施形態に用いられる対応素子を示してもよい。
【0035】
含まれる図面は、本発明の実施例をさらに理解するために用いられ、明細書の一部を構成し、本発明の実施形態を例示するために用いられ、文言の記載と共に本発明の原理を説明する。なお、以下に説明される図面は、単なる本発明の一部の実施例であり、当業者にとっては、これらの図面に基づいて他の図面を容易に想到できる。
【
図1】3つの異なる測定フィードバックの概略図である。
【
図2】従来の測定フィードバックメカニズムにL1-SINRに基づくチャネル測定フィードバックを導入することの概略図である。
【
図3】本発明の実施例の通信システムの概略図である。
【
図4】実施例1のCSIの測定目的の指示方法の概略図である。
【
図5】実施例2のCSIの測定目的の指示方法の概略図である。
【
図6】実施例3のCSIの測定目的の指示方法の概略図である。
【
図7】CSI-RS又はSSBと干渉測定リソースとの空間的関係の概略図である。
【
図8】CSI-RS又はSSBと干渉測定リソースとの空間的関係の概略図である。
【
図9】実施例4のCSIの測定目的の指示方法の概略図である。
【
図10】実施例5のCSI計算により占有されるリソースの指示方法の概略図である。
【
図20】実施例6のCSI計算により占有されるリソースの指示方法の概略図である。
【
図21】実施例7のCSIの測定目的の指示装置の概略図である。
【
図22】実施例8のCSIの測定目的の指示装置の概略図である。
【
図23】実施例9のCSIの測定目的の指示装置の概略図である。
【
図24】実施例10のCSIの測定目的の指示装置の概略図である。
【
図25】実施例11のCSI計算により占有されるリソースの指示装置の概略図である。
【
図26】実施例12のCSI計算により占有されるリソースの指示装置の概略図である。
【
図28】実施例14のネットワーク装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
本発明の上記及び他の特徴は以下の説明により明らかになる。明細書及び図面において、本発明の特定の実施形態が詳細に開示され、本発明の原理を採用できる実施形態の一部が示される。なお、本発明は説明される実施形態に限定されない。本発明は、添付される特許請求の範囲内の全ての変更されたもの、変形されたもの及び均等的なものを含む。以下は、図面を参照しながら本発明の各実施形態を説明する。これらの実施形態は単なる例示的なものであり、本発明を制限するものではない。
【0037】
本発明の実施例では、用語「第1」、「第2」などは、タイトルで異なる要素を区別するために用いられるが、これらの要素の空間的配列又は時間的順序などを表すものではなく、これらの要素はこれらの用語に制限されない。用語「及び/又は」は、関連するリストに列挙された用語の1つ又は複数のうち何れか1つ及び全ての組み合わせを含む。用語「含む」、「包括する」、「有する」などは、列挙された特徴、要素、素子又は構成部材の存在を意味するが、1つ又は複数の他の特徴、要素、素子又は構成部材の存在又は追加を排除するものではない。
【0038】
本発明の実施例では、単数形の「1つ」、「該」などは複数形を含み、「1種類」又は「1類」と広義的に理解されるべきであり、「1個」に限定されない。また、用語「前記」は、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、単数形及び複数形両方を含むと理解されるべきである。また、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、用語「に記載の」は「少なくとも一部に記載の」と理解されるべきであり、用語「に基づいて」は「少なくとも一部に基づいて」と理解されるべきである。
【0039】
本発明の実施例では、用語「通信ネットワーク」又は「無線通信ネットワーク」は、例えばロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、進化したロングタームエボリューション(LTE-A、LTE-Advanced)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標):Wideband Code Division Multiple Access)、高速パケットアクセス(HSPA:High-Speed Packet Access)などの任意の通信規格に適合するネットワークを意味してもよい。
【0040】
また、通信システムにおける装置間の通信は、任意の段階の通信プロトコルに従って行われてもよく、該通信プロトコルは、例えば1G(generation)、2G、2.5G、2.75G、3G、4G、4.5G、及び将来の5G、新しい無線(NR:New Radio)等、及び/又は現在の既知の他の通信プロトコル若しくは将来開発される他の通信プロトコルを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0041】
本発明の実施例では、用語「ネットワーク装置」は、例えば通信システムに端末装置をアクセスさせて該端末装置にサービスを提供する通信システム内の装置を意味する。ネットワーク装置は、基地局(BS:Base Station)、アクセスポイント(AP:Access Point)、送受信ポイント(TRP:Transmission Reception Point)、ブロードキャスト送信機、モビリティ管理エンティティ(MME:Mobile Management Entity)、ゲートウェイ、サーバ、無線ネットワークコントローラ(RNC:Radio Network Controller)、基地局コントローラ(BSC:Base Station Controller)などを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0042】
そのうち、基地局は、ノードB(NodeB又はNB)、進化ノードB(eNodeB又はeNB)、及び5G基地局(gNB)など、並びにリモート無線ヘッド(RRH:Remote Radio Head)、リモート無線ユニット(RRU:Remote Radio Unit)、中継装置(relay)又は低電力ノード(例えばfemto、picoなど)を含んでもよいが、これらに限定されない。また、用語「基地局」はそれらの機能の一部又は全てを含んでもよく、各基地局は特定の地理的エリアに対して通信カバレッジを提供してもよい。用語「セル」は、該用語が使用されるコンテキストに応じて、基地局及び/又はそのカバレッジエリアを意味してもよい。
【0043】
本発明の実施例では、用語「ユーザ装置」(UE:User Equipment)又は用語「端末装置」(TE:Terminal Equipment)は、例えばネットワーク装置を介して通信ネットワークにアクセスし、ネットワークサービスを受ける装置を意味する。端末装置は、固定的なもの又は移動的なものであってもよく、移動局(MS:Mobile Station)、端末、加入者ステーション(SS:Subscriber Station)、アクセス端末(AT:Access Terminal)、ステーションなどと称されてもよい。
【0044】
そのうち、端末装置は、携帯電話(Cellular Phone)、パーソナルデジタルアシスタント(PDA:Personal Digital Assistant)、無線変復調装置、無線通信装置、ハンドヘルドデバイス、マシンタイプ通信装置、ラップトップコンピュータ、コードレス電話、スマートフォン、スマートウォッチ、デジタルカメラなどを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0045】
例えば、モノのインターネット(IoT:Internet of Things)などのシナリオでは、ユーザ装置は、監視又は測定を行う機器又は装置であってもよく、例えばマシンタイプ通信(MTC:Machine Type Communication)端末、車載通信端末、デバイスツーデバイス(D2D:Device to Device)端末、マシンツーマシン(M2M:Machine to Machine)端末などを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0046】
以下は、一例を参照しながら本発明の実施例のシナリオを説明するが、本発明はこれに限定されない。
【0047】
図3は、本発明の実施例の通信システムの概略図であり、ユーザ装置及びネットワーク装置の例を概略的に示している。
図3に示すように、通信システム300は、ネットワーク装置301及び端末装置302を含んでもよい。説明の便宜上、
図3は、1つの端末装置のみを一例にして説明する。ネットワーク装置301は、例えばNRのネットワーク装置gNBである。
【0048】
本発明の実施例では、ネットワーク装置301と端末装置302との間では、既存のサービス又は将来に実装可能なサービスを行うことができる。例えば、これらのサービスは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB:enhanced Mobile Broadband)、大規模マシンタイプ通信(mMTC:massive Machine Type Communication)及び高信頼性低遅延通信(URLLC:Ultra-Reliable and Low-Latency Communication)などを含むが、これらに限定されない。
【0049】
ここで、端末装置302は、例えばグラントフリー(grant-free)の伝送方式を用いてネットワーク装置301にデータを送信してもよい。ネットワーク装置301は、1つ又は複数の端末装置302により送信されたデータを受信し、端末装置302に情報(例えば肯定応答(ACK)/非肯定応答(NACK))をフィードバックしてもよく、端末装置302は、フィードバック情報に基づいて伝送プロセスの終了を確認してもよいし、新しいデータ伝送又はデータ再送を行ってもよい。
【0050】
以下は、図面を参照しながら本発明の実施例の各態様を説明する。これらの態様は単なる例示的なものであり、本発明を限定するものではない。
【0051】
<実施例1>
本実施例はCSIの測定目的の指示方法を提供し、該方法は端末装置に適用される。
図4は本実施例のCSIの測定目的の指示方法の概略図である。
図4に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0052】
ステップ401:端末装置は、ネットワーク装置により送信された第1の指示情報を受信する。該第1の指示情報は、第1のチャネル状態情報(CSI)測定リソースセットの測定目的を指示する
ステップ402:該端末装置は、該第1の指示情報に基づいて該第1のCSI測定リソースセットの測定目的を決定する。
【0053】
本実施例では、ネットワーク装置が該第1の指示情報を介してCSIの測定リソースセットの測定目的を直接指示することで、端末装置が該第1の指示情報を受信した後に、該CSIの測定リソースセットの測定目的を直接決定することができる。これによって、ネットワーク装置と端末装置とのCSI測定リソースセットの測定目的についての理解の相違によるCSI測定エラーを回避することができる。
【0054】
本実施例では、該測定目的は、チャネル測定であってもよいし、干渉測定であってもよいし、チャネル測定及び干渉測定であってもよい。ここで、チャネル測定は、ビーム管理のためのチャネル測定、CSI取得のためのチャネル測定、時間周波数追跡のためのチャネル測定、又はそれらの任意の組み合わせであってもよい。
【0055】
本実施例では、ビーム管理のためのチャネル測定は、以下のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0056】
L1-RSRP計算のためのチャネル測定、
L1-RSRQ計算のためのチャネル測定、及び
L1-SINR計算のためのチャネル測定
本実施例では、CSI取得のためのチャネル測定は、以下のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0057】
チャネル品質情報を取得し、対応する端末装置のフィードバックパラメータは、チャネル品質インジケータ(CQI:channel quality indicator)である。
【0058】
空間多重化情報を取得し、対応する端末装置のフィードバックパラメータは、ランクインジケータ(RI:rank indicator)である。
【0059】
プリコーディング情報を取得し、対応する端末装置のフィードバックパラメータは、プリコーディングマトリックスインジケータ(PMI:precoder matrix indicator)である。
【0060】
最強の伝送層を取得し、対応する端末装置のフィードバックパラメータは、層インジケータ(LI:layer indicator)である。
【0061】
以上は単なる一例であり、本実施例は、チャネル測定及び干渉測定の種類に限定されなく、詳細について既存の規格又は将来に開発されるチャネル測定又は干渉測定技術を参照してもよい。
【0062】
本実施例では、該第1のCSI測定リソースセットのうちの少なくとも1つのCSI測定リソースは、以下のうちの少なくとも1つの測定を行うために使用されてもよい。
【0063】
チャネル測定(channel measurement)、
干渉測定(interference measurement)、
ゼロパワーCSI参照信号に基づく(ZP CSI-RS based)干渉測定、及び
非ゼロパワーCSI参照信号に基づく(NZP CSI-RS based)干渉測定
これによって、端末装置は、該第1の指示情報に基づいて、該第1のCSI測定リソースセットにおける各CSI測定リソースの測定目的の属する1つ又は複数の種類を確認することができる。
【0064】
本実施例では、該第1のCSI測定リソースセットは、以下のうちの何れかであってもよい。
【0065】
1つの参照信号リソースのみを含むセット、
1つ以上の参照信号リソースを含み、且つ1つのCSI測定リソースセットに対応するセット、及び
1つ以上の参照信号リソースを含み、且つ1つ以上のCSI測定リソースセットに対応するセット
これによって、端末装置は、該第1の指示情報に基づいて、該何れかのセットにおける参照信号リソースの測定目的を確認することができる。
【0066】
本実施例では、該1つ以上のCSI測定リソースセットは、1つのCSI報告セットに関連する。
【0067】
本実施例では、該第1のCSI測定リソースセットは、以下のうちの少なくとも1つの参照信号リソースを含んでもよい。
【0068】
同期信号ブロック(SSB)、
チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)、及び
チャネル状態情報干渉測定(CSI-IM)
これによって、端末装置は、該第1の指示情報に基づいて、該第1のCSI測定リソースセットに含まれる該参照信号リソースの測定目的を確認することができる。
【0069】
本実施例では、該第1のCSI測定リソースセットの測定目的は、もう1つのCSI測定リソースセット(第2のCSI測定リソースセットと称される)の測定目的と同一であり、且つ、該第1のCSI測定リソースセットは、該第2のCSI測定リソースセットに関連してもよい。
【0070】
1つの態様では、第2のCSI測定リソースセットは、全てのCSI測定リソースのセットであってもよい。
【0071】
この態様では、該第1のCSI測定リソースセットは、該第2のCSI測定リソースセットのサブセットであってもよい。即ち、ネットワーク装置は、該第1の指示情報を介して、一部のCSI測定リソースの測定目的を指示する。
【0072】
この態様では、該第1のCSI測定リソースセットは、該第2のCSI測定リソースセットと同一であってもよい。即ち、ネットワーク装置は、該第1の指示情報を介して、全てのCSI測定リソースの測定目的を指示する。さらに、該第1のCSI測定リソースセットは、1つのCSI報告に関連する全てのリソースに対応してもよい。
【0073】
この態様では、第2のCSI測定リソースセットに関連するCSI報告セットは、第1のCSI測定リソースセットに関連するCSI報告セットと同一であってもよい。これによって、該第1の指示情報は、柔軟に指示することができる。例えば、CSI報告セットAに対応するCSI測定リソースセットは{A0,A1,A2,A3}であり、該第1のCSI測定リソースセットはA1であり、該第2のCSI測定リソースセットは{A0,A1,A2,A3}である。このように、1つのリソースの目的を指示することで、CSI報告セットA全体に含まれるリソースの全て又は一部の指示に拡張することができる。
【0074】
本実施例の方法によれば、ネットワーク装置が該CSI測定リソースセットの測定目的を直接指示することで、ネットワーク装置と端末装置とのCSI測定リソースセットの測定目的についての理解の相違によるCSI測定エラーを回避することができる。
【0075】
<実施例2>
本実施例は、CSIの測定目的の指示方法を提供し、該方法はネットワーク装置に適用される。該方法は、実施例1の方法に対応するネットワーク側の処理であり、実施例1と同様な内容についてその説明を省略する。
【0076】
図5は本実施例のCSIの測定目的の指示方法の概略図である。
図5に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0077】
ステップ501:ネットワーク装置は、第1の指示情報を生成する。該第1の指示情報は、第1のチャネル状態情報(CSI)測定リソースセットの測定目的を指示する。
【0078】
ステップ502:該ネットワーク装置は、端末装置に該第1の指示情報を送信する。
【0079】
本実施例では、該第1の指示情報の生成方法に限定されていない。
【0080】
本実施例の方法によれば、ネットワーク装置が該CSI測定リソースセットの測定目的を直接指示することで、ネットワーク装置と端末装置とのCSI測定リソースセットの測定目的についての理解の相違によるCSI測定エラーを回避することができる。
【0081】
<実施例3>
本実施例はCSIの測定目的の指示方法を提供し、該方法は端末装置に適用される。本実施例は、実施例1及び実施例2の直接的な指示方法とは異なり、間接的な方式により該第1のCSI測定リソースセットの測定目的を指示する。
図6は本実施例3のCSIの測定目的の指示方法の概略図である。
図6に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0082】
ステップ601:端末装置は、ネットワーク装置により送信された第2の指示情報を受信する。該第2の指示情報は、第2のチャネル状態情報(CSI)測定リソースセットがレペティション(repetition)が構成されているか否か、同期信号ブロック(SSB)が含まれるか否か、及び対応する報告情報のうちの少なくとも1つに関連することを指示する。
【0083】
ステップ602:該端末装置は、該第2の指示情報に基づいて該第2のCSI測定リソースセットの測定目的を決定する。
【0084】
本実施例では、ネットワーク装置が第2の指示情報を介して、CSI測定リソースセット(第2のCSI測定リソースセットと称される)が1つ又は複数の要素に関連することを指示することで、端末装置が該第2の指示情報を受信した後に、該CSIの測定リソースセットの測定目的を間接的に決定することができる。これによって、ネットワーク装置と端末装置とのCSI測定リソースセットの測定目的についての理解の相違によるCSI測定エラーを回避することができる。
【0085】
一般的には、ビーム管理のためのCSI測定リソースセットは「repetition=on」との指示を使用するため、「レペティション(repetition)」とのIEは、CSI-RSの測定目的(特にビーム管理)とは強い相関関係がある。本実施例では、該IEが配置されているか否かに基づいて、該CSI測定リソースセットがビーム管理(例えばL1-SINR、L1-RSRP又はL1-RSRQなど)のためのものであるか否かを判断してもよい。さらに、SSB自体により占有される時間周波数リソースが少なく、CSI取得又は時間周波数追跡などの測定目的に適しないため、測定リソースにSSBリソースが含まれる場合、該測定リソースセットの目的は、ビーム管理(L1-SINR、L1-RSRP又はL1-RSRQなど)に適用されてもよい。また、1つのCSI測定リソースセットに対応する報告内容が多い場合、該CSI測定リソースの目的を間接的に指示することができる。例えば、1つのCSI測定リソースに対応する報告内容がL1-SINR、L1-RSRP、L1-RSRQに関連している場合、該セットはビーム管理のために使用されてもよく、該セットがPMI、LI、CQI、RIなどに関連している場合、該セットがCSI取得のために使用されてもよい。
【0086】
この態様では、第2のCSI測定リソースセットに対応するCSI報告セットに関連する、チャネル測定のためのCSI測定リソースセットに該「レペティション(repetition)が構成されている場合、該第2のCSI測定リソースセットの測定目的は、ビーム管理のためのチャネル測定である。
【0087】
この態様では、該「レペティション(repetition)」は、NZP CSI-RS測定セットを構成するために使用される、RRCシグナリングにおけるIEを指す。該セットに該「レペティション(repetition)」が構成されている場合、2つの可能な状態、即ちrepetition)=onとrepetition=offにあってもよい。
【0088】
repetition=onの場合、該NZP CSI-RS測定セットにおける全てのNZP CSI-RSリソースは、同一の空間領域フィルタにより送信され、且つ、該全てのNZP CSI-RSリソースは、それぞれ異なるOFDMシンボルで送信される。
【0089】
repetition=offの場合、端末装置は、該NZP CSI-RS測定セットにおける全てのCSI-RSリソースが同一の空間領域フィルタにより送信されると判断できない。
【0090】
これによって、端末装置は、該第2の指示情報により指示された該関係(該第2のCSI測定リソースセットについて、「レペティション」が構成されている)に基づいて、第2のCSI測定リソースセットの測定目的を決定することができる。
【0091】
本実施例のもう1つ態様では、第2のCSI測定リソースセットに対応するCSI報告セットに関連する、チャネル測定のためのCSI測定リソースセットに該「SSB」が含まれる場合、該第2のCSI測定リソースセットの測定目的は、ビーム管理のためのチャネル測定である。該チャネル測定のためのCSI測定リソースセットに「SSB」が含まれることは、該CSI測定リソースセットに「SSB」リソースのみが含まれること、又は該CSI測定リソースセットに「SSB」リソース及び「CSI-RS」リソースの両方が含まれることを意味する。SSBは、同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH Block:synchronization signal/physical broadcast channel block)である。
【0092】
これによって、端末装置は、該第2の指示情報により指示された該関係(該第2のCSI測定リソースセットに該「SSB」が含まれる)に基づいて第2のCSI測定リソースセットの測定目的を決定することができる。また、該第2のCSI測定リソースセットは、CSI測定リソースのみを含んでもよいし、CSI測定リソース及び該CSI測定リソースに関連する干渉測定リソースを含んでもよい。
【0093】
本実施例のもう1つの態様では、該第2のCSI測定リソースセットのうちのチャネル測定のためのCSI測定リソースに少なくとも1つのCSI-RSセットが含まれ、且つ該CSI-RSセットに「レペティション(repetition)」が構成されている場合、該第2のCSI測定リソースセットの測定目的は、ビーム管理のためのチャネル測定である。該第2のCSI測定リソースセットは、チャネル測定のためのCSI測定リソース、及びチャネル測定のためのCSI測定リソースに関連する干渉測定リソースのうちの少なくとも1つを含む。
【0094】
これによって、端末装置は、該第2の指示情報により指示された該関係(該第2のCSI測定リソースセットにCSI-RSが含まれ、且つ該CSI-RSに「レペティション」が構成されている)に基づいて、第2のCSI測定リソースセットの測定目的を決定することができる。また、該第2のCSI測定リソースセットは、チャネル測定のためのCSI測定リソースのみを含んでもよいし、該チャネル測定のためのCSI測定リソース、及び該チャネル測定のためのCSI測定リソースに関連する干渉測定リソースの両方を含んでもよい。
【0095】
本実施例のもう1つの態様では、第2のCSI測定リソースセットのうちのチャネル測定のためのCSI測定リソースに対応する報告情報がL1-RSRP、L1-RSRQ及びL1-SINRのうちの何れかに関連する場合、該第2のCSI測定リソースセットの測定目的は、ビーム管理のためのチャネル測定である。該第2のCSI測定リソースセットは、チャネル測定のためのCSI測定リソース、及びチャネル測定のためのCSI測定リソースに関連する干渉測定リソースのうちの少なくとも1つを含む。
【0096】
これによって、端末装置は、該第2の指示情報により指示された該関係(該報告情報がL1-RSRP、L1-RSRQ及びL1-SINRのうちの何れかに関連する)に基づいて、第2のCSI測定リソースセットの測定目的を決定することができる。また、該第2のCSI測定リソースセットは、チャネル測定のためのCSI測定リソースのみを含んでもよいし、該チャネル測定のためのCSI測定リソース、及び該チャネル測定のためのCSI測定リソースに関連する干渉測定リソースの両方を含んでもよい。
【0097】
本実施例の該態様では、ビーム管理のためのチャネル測定は、L1-RSRP計算のためのチャネル測定、L1-RSRQ計算のためのチャネル測定、及びL1-SINR計算のためのチャネル測定のうちの少なくとも1つであってもよい。本実施例は、ビーム管理のためのチャネル測定の態様に限定されない。
【0098】
本実施例のもう1つの態様では、第2のCSI測定リソースセットのうちのチャネル測定のためのCSI測定リソースに少なくとも1つのCSI-RSセットが含まれ、且つ該CSI-RSセットに「レペティション(repetition)」が構成されていない場合、該第2のCSI測定リソースセットの測定目的は、CSI取得又は時間周波数追跡である。該第2のCSI測定リソースセットは、チャネル測定のためのCSI測定リソース、及びチャネル測定のためのCSI測定リソースに関連する干渉測定リソースのうちの少なくとも1つを含む。
【0099】
これによって、端末装置は、該第2の指示情報により指示された該関係(該第2のCSI測定リソースセットにCSI-RSセットが含まれ、且つ該CSI-RSセットに「レペティション(repetition)」が構成されていない)に基づいて第2のCSI測定リソースセットの測定目的を決定することができる。また、該第2のCSI測定リソースセットは、該チャネル測定のためのCSI測定リソースのみを含んでもよいし、該チャネル測定のためのCSI測定リソース、及び該チャネル測定のためのCSI測定リソースに関連する干渉測定リソースの両方を含んでもよい。
【0100】
本実施例のもう1つの態様では、第2のCSI測定リソースセットのうちのチャネル測定のためのCSI測定リソースに対応する報告情報がCQI、PMI、RI及びL1のうちの少なくとも1つに関連する場合、該第2のCSI測定リソースセットの測定目的は、CSI取得又は時間周波数追跡である。該第2のCSI測定リソースセットは、チャネル測定のためのCSI測定リソース、及びチャネル測定のためのCSI測定リソースに関連する干渉測定リソースのうちの少なくとも1つを含む。
【0101】
これによって、端末装置は、該第2の指示情報により示された該関係(該報告情報がCQI、PMI、RI及びL1のうちの少なくとも1つに関連する)に基づいて第2のCSI測定リソースセットの測定目的を決定することができる。また、該第2のCSI測定リソースセットは、チャネル測定のためのCSI測定リソースのみを含んでもよいし、該チャネル測定のためのCSI測定リソース、及び該チャネル測定のためのCSI測定リソースに関連する干渉測定リソースの両方を含んでもよい。
【0102】
本実施例のもう1つの態様では、以下のうちの少なくとも1つの条件を満たす場合、第2のCSI測定リソースセットの測定目的は、L1-RSRP又はL1-RSRQ測定である。
【0103】
第1の条件:第2のCSI測定リソースセットのうちのチャネル測定のためのCSI測定リソースセットに対応する報告情報が報告なし(no report)に関連すること
第2の条件:第2のCSI測定リソースセットのうちのチャネル測定のためのCSI測定リソースセットが時間周波数追跡のために使用されるものでないこと、及び
第3の条件:第2のCSI測定リソースセットに対応するCSI報告セットがチャネル測定のためのCSI測定リソースにのみ関連すること
これによって、端末装置は、該第2の指示情報の指示により、該条件の少なくとも1つが満たされている場合、該第2のCSI測定リソースセットの測定目的がL1-RSRP又はL1-RSRQ測定であると決定することができる。
【0104】
この態様では、該第2の条件では、チャネル測定のためのCSI測定リソースセットは、時間周波数追跡に使用されるものではなく、即ち、該チャネル測定のためのCSI測定リソースセットにtrs-infoが構成されていない。該trs-info IEは、該セットにおける全てのCSI-RSリソースが同一のアンテナポートを持っていることを指示するために使用される。
【0105】
この態様では、該第3の条件では、チャネル測定のためのCSI測定リソースにのみ関連付けられ、即ち、干渉測定リソースに関連付けられていない。
【0106】
本実施例のもう1つの態様では、以下のうちの少なくとも1つの条件を満たす場合、第2のCSI測定リソースセットの測定目的は、L1-SINR測定である。
【0107】
第4の条件:第2のCSI測定リソースセットのうちのチャネル測定のためのCSI測定リソースセットに対応する報告情報が報告なし(no report)に関連すること、
第5の条件:第2のCSI測定リソースセットのうちのチャネル測定のためのCSI測定リソースセットが時間周波数追跡のために使用されるものでないこと、及び
第6の条件:第2のCSI測定リソースセットに対応するCSI報告セットがチャネル測定のためのCSI測定リソース及び干渉測定のためのCSI測定リソースに関連すること
これによって、端末装置は、該第2の指示情報の指示により、該条件の少なくとも1つが満たされている場合、第2のCSI測定リソースセットの測定目的がL1-SINR測定であると決定することができる。
【0108】
この態様では、該第5条件の意味は、該第2条件の意味と同様であり、ここではその説明を省略する。
【0109】
本実施例では、第2のCSI測定リソースセットのうちのチャネル測定のためのCSI測定リソースにCSI-RS及びSSBのうちの何れかが含まれる場合、該CSI-RS又はSSBと対応する干渉測定リソースとの関係は、擬似コロケーション(QCL:Quasi Co-Location)タイプC及び/又は擬似コロケーションタイプDである。
【0110】
言い換えれば、第2のCSI測定リソースセットのうちのチャネル測定のためのCSI測定リソースにCSI-RSのみが含まれ、或いはSSBのみが含まれる場合、該CSI測定リソース(CSI-RS又はSSB)と対応する干渉測定リソースとの関係は、QCL Type-C及び/又はQCL Type-Dである。
図7は、該CSI-RS又はSSBと干渉測定リソースとの空間的関係の概略図である。
【0111】
本実施例では、第2のCSI測定リソースセットのうちのチャネル測定のためのCSI測定リソースにCSI-RS及びSSBが含まれる場合、CSI-RS及びSSBと対応する干渉測定リソースとの関係は、擬似コロケーションタイプC及び/又は擬似コロケーションタイプDである。
【0112】
言い換えれば、第2のCSI測定リソースセットのうちのチャネル測定のためのCSI測定リソースにCSI-RS及びSSBの両方が含まれる場合、該CSI測定リソース(CSI-RS及びSSB)と対応する干渉測定リソースとの関係は、QCL Type-C及び/又はQCL Type-Dである。
図8は、該CSI-RS及びSSBと干渉測定リソースとの空間的関係の概略図である。
【0113】
本実施例では、第2のCSI測定リソースセットのうちのチャネル測定のためのCSI測定リソースがCSI-RSとSSBの両方を有する場合、
図8に示すように、それらの数は同一であってもよく、且つそれらはそれぞれの所在するリソースセットにおける順序に従って一対一で対応してもよい。
【0114】
本実施例では、第2のCSI測定リソースセットのうちのチャネル測定のためのCSI測定リソースは、対応する干渉測定リソースのQCL仮定と同一であってもよい。これによって、チャネル測定のためのリソースと干渉測定のためのリソースとが同一のQCL仮定を使用する場合、それらの受信空間フィルタは同一である。このように、チャネル測定と干渉測定との一致性を確保し、不正確な測定結果を回避することができる。
【0115】
本実施例では、
図7及び
図8に示すように、第2のCSI測定リソースセットのうちのチャネル測定のためのCSI測定リソースのサブセットの数は、対応する干渉測定リソースのサブセットの数と同一であり、且つ順次に対応してもよい。ここで、該サブセットは1つの参照信号(SSB又はCSI-RS)のみを有してもよいし、複数の参照信号を有してもよい。さらに、
図7及び
図8における各シーケンス番号(#1、#2など)は、1つ以上の参照信号リソースであってもよい。
【0116】
本実施例では、第2のCSI測定リソースセットがL1-RSRP、L1-RSRQ及びL1-SINRのうちの少なくとも1つに関連する場合、端末装置により報告される内容は、一部により構成される(CSI feedback consist of a single part)ものであってもよい。これによって、L1-RSRP、L1-RSRQ、L1-SINRの報告内容に必要なビット数が少ないため、CSIフィードバックのために複数の部分に分割する必要がない。従って、全てのCSIフィードバックを一括的に報告すれば良く、余計なオーバーヘッドを回避することができる。
【0117】
本実施例の方法によれば、ネットワーク装置が該CSI測定リソースセットの測定目的を間接的に指示することで、ネットワーク装置と端末装置とのCSI測定リソースセットの測定目的についての理解の相違によるCSI測定エラーを回避することができる。
【0118】
<実施例4>
本実施例は、CSIの測定目的の指示方法を提供し、該方法はネットワーク装置に適用される。該方法は、実施例3の方法に対応するネットワーク側の処理であり、実施例3と同様な内容についてその説明を省略する。
【0119】
図9は本実施例のCSIの測定目的の指示方法の概略図である。
図9に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0120】
ステップ901:ネットワーク装置は、第2の指示情報を生成する。該第2の指示情報は、第2のチャネル状態情報(CSI)測定リソースセットがレペティション(repetition)が構成されているか否か、同期信号ブロック(SSB)が含まれるか否か、及び対応する報告情報のうちの少なくとも1つに関連することを指示する。
【0121】
ステップ902:該ネットワーク装置は、端末装置に該第2の指示情報を送信する。
【0122】
本実施例では、該第2の指示情報の生成方法に限定されていない。
【0123】
本実施例の方法によれば、ネットワーク装置が該CSI測定リソースセットの測定目的を間接的に指示することで、ネットワーク装置と端末装置とのCSI測定リソースセットの測定目的についての理解の相違によるCSI測定エラーを回避することができる。
【0124】
<実施例5>
本実施例はCSI計算により占有されるリソースの指示方法を提供し、該方法は端末装置に適用される。本実施例では、実施例1及び2のCSIの測定目的を直接的に指示する方法、並びに実施例3及び4のCSIの測定目的を間接的に指示する方法とは異なって、特定の規則により、基地局からの指示情報を対応するCSI計算により占有されるリソースとして解釈する。CSI測定の目的が異なるため、CSI計算により占有されるリソースが異なり、従って、CSI計算により占有されるリソースは、CSIの測定目的の1つの表現形式である(本実施例はこれに限定されない)。本実施例では、端末装置が基地局の指示を、CSI測定目的とは関係なく、CSI計算により占有されるリソースに直接関連付けることも理解してもよく、ここでその内容を説明する。
【0125】
実施例1~実施例4では、端末装置は、該指示情報(第1の指示情報又は第2の指示情報)を受信した後、対応するCSI測定リソースセットの測定目的を決定し、異なる測定目的を有するCSI測定リソースセットに対応するCSI報告又は対応するCSI測定は、それらにより占有されるCSI処理ユニット(CPUと略称される)の数と期間は異なる。本実施例では、端末装置が該指示情報(第1の指示情報又は第2の指示情報)を受信した後、指示情報に対応するCPUの数及び期間を直接決定することも理解してもよい。
【0126】
図10は本実施例のCSI計算により占有されるリソースの指示方法の概略図である。
図10に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0127】
ステップ1001:端末装置は、ネットワーク装置により送信された第3の指示情報を受信する。該第3の指示情報は、第1のCSI報告セットに関連する少なくとも1つの条件を指示する。
【0128】
ステップ1002:該端末装置は、該第3の指示情報に基づいて、該第1のCSI報告セットに対応するCSI報告又は対応するCSI測定により占有されるCSI処理ユニット(CPU)の時間(T)及び数(K)を決定する。
【0129】
本実施例では、該第1のCSI報告セットに関連する少なくとも1つの条件は、以下の少なくとも1つの条件を含む。
【0130】
第1のCSI報告セットにCSI報告が必要であり、且つ前記CSI報告の内容がL1-SINR、L1-RSRQ及びL1-RSRPのうちの少なくとも1つに関連することが前記第3の指示情報により指示されていること、
前記第1のCSI報告セットにCSI報告が必要でないことが前記第3の指示情報により指示されていること、
前記第1のCSI報告セットに関連するCSIチャネル測定リソースセットにレペティション(repetition)が構成されていないことが前記第3の指示情報により指示されていること、
前記第1のCSI報告セットに関連するCSIチャネル測定リソースセットにレペティション(repetition)が構成されていることが前記第3の指示情報により指示されていること、
前記第1のCSI報告セットに関連するCSIチャネル測定リソースセットが時間周波数追跡のために使用されるものでないことが前記第3の指示情報により指示されていること、
前記第1のCSI報告セットに関連するCSIチャネル測定リソースセットが時間周波数追跡のために使用されることが前記第3の指示情報により指示されていること、
前記第1のCSI報告セットに関連するCSI測定リソースセットにチャネル測定リソースのみが含まれることが前記第3の指示情報により指示されていること、及び
前記第1のCSI報告セットに関連するCSI測定リソースセットにチャネル測定リソース及び干渉測定リソースが含まれることが前記第3の指示情報により指示されていること
本実施例では、第1のCSI報告セットに対応するCSI報告又は対応するCSI測定により占有されるCSI処理ユニットの数(K)は、0、1、2、Ks、及びNCPUのうちの少なくとも1つであってもよい。
【0131】
本実施例では、該Ksは、SSBリソースの数、CSI-RSリソースの数、CSI-RSリソースの数とSSBリソースの数とのうちの最大値、及びCSI-RSリソースの数とSSBリソースの数との和のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0132】
例えば、第1のCSI報告セットに関連するCSIチャネル測定リソースセットにSSBのみが含まれる場合、KsはSSBリソースの数である。第1のCSI報告セットに関連するCSIチャネル測定リソースセットにCSI-RSのみが含まれる場合、KsはCSI-RSリソースの数である。第1のCSI報告セットに関連するCSIチャネル測定リソースセットにCSI-RS及びSSBの両方が含まれる場合、KsはCSI-RSリソースの数とSSBリソースの数とのうちの最大値であり、或いは、KsはCSI-RSリソースの数とSSBリソースの数との和である。
【0133】
本実施例では、該N
CPUは、端末装置によりサポートされている並列CPUの数である。本実施例では、端末装置は、それ自体の能力に基づいて、その並列CSI計算能力N
CPUをネットワーク側に報告してもよい。N
CPUは、構成された全てのセルでCSI報告処理のために端末装置により使用されるCSI処理ユニット(CPU)の数を指す。特定の1つのOFDMシンボルでCSI報告を計算するためにL個のCPUが占有されている場合、端末装置にはN
CPU-L個の占有されていないCPUがあると見なされる。CSI報告の数をn=0,1,…,N-1と仮定すると、各CSI報告により占有されるCPUの数は、
(外1)
であり、
(外2)
が満たされている場合(0≦M≦N)、端末装置は、優先度が最も低いN-M個のCSI測定結果を報告する必要がない。
【0134】
本実施例では、端末装置がCSI報告を行う必要がある場合、第1のCSI報告セットに対応するCSI報告により占有されるCPUの時間(T)は、以下のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0135】
例えば、該CSI報告が非周期的なCSI報告である場合、該CSI報告により占有されるCPUの時間(T)は、該CSI報告をトリガーするダウンリンク制御情報(PDCCH)の後の最初又は最後のシンボルから、該CSI報告を搬送するアップリンク共有チャネル(PUSCH)又はアップリンク制御チャネル(PUCCH)の最初又は最後のシンボルまでである。
【0136】
図11は非周期的なCSI報告の場合にCSI報告により占有されるCPUの時間Tの一例を示している。この例では、該時間(T)は、該SI報告をトリガーするPDCCHの後の最初のシンボルから、該CSI報告を搬送するPUCCH/PUSCHの最後のシンボルまでである。
【0137】
別の例として、該CSI報告が周期的なCSI報告である場合、該CSI報告により占有されるCPUの時間(T)は、該CSI報告に関連するCSI測定機会の最初又は最後のシンボルから、該CSI報告を搬送するアップリンク共有チャネル(PUSCH)又はアップリンク制御チャネル(PUCCH)の最初又は最後のシンボルまでである。
【0138】
該CSI測定機会(CSI measurement occasion)とは、該CSI報告に関連するCSI測定リソースが合計Q個ある場合、各リソースの該CSI報告に最も近く、且つ対応するCSI参照リソースよりも遅くない測定機会を意味し、セットM={O1,O2,…,OQ}として表される。セットMにおける最も早い測定機会M’は該CSI測定機会である。
【0139】
該CSI測定機会に対応するCSI測定リソースは、チャネル測定リソース又は干渉測定リソース(干渉測定リソースが存在する場合)であってもよい。具体的には、それらは、CSI-RSリソース、CSI-IMリソース又はSSBリソースであってもよい。
【0140】
図12は周期的なCSI報告の場合にCSI報告により占有されるCPUの時間Tの一例を示している。この例では、該時間(T)は、CSI測定機会の最初のシンボルから、該CSI報告を搬送するPUCCH又はPUSCHの最後のシンボルまでである。
【0141】
別の例として、該CSI報告がアップリンク共有チャネル(PUSCH)により搬送される半持続的な(semi-persistent)CSI報告であり、且つダウンリンク制御情報(PDCCH)により初期的に(initial)トリガーされる場合、該CSI報告により占有されるCPUの時間(T)は、該CSI報告をトリガーするダウンリンク制御情報(PDCCH)の後の最初又は最後のシンボルから、該CSI報告を搬送するアップリンク共有チャネル(PUSCH)の最初又は最後のシンボルまでである。
【0142】
図13はPDCCHによりトリガーされた半持続的なCSI報告の場合にCSI報告により占有されるCPUの時間Tの一例を示している。この例では、
図13に示すように、PDCCHにより初期的にトリガーされた第1のCSI報告の場合、該時間(T)は、該CSI報告をトリガーするPDCCHの後の最初のシンボルから、該CSI報告を搬送するPUSCHの最後のシンボルまでである。
【0143】
別の例として、該CSI報告がアップリンク共有チャネル(PUSCH)により搬送される半持続的なCSI報告であり、且つダウンリンク制御情報(PDCCH)により初期的に(initial)トリガーされるものでない場合、該CSI報告により占有されるCPUの時間(T)は、該CSI報告に関連するCSI測定機会の最初又は最後のシンボルから、該CSI報告を搬送するアップリンク共有チャネル(PUSCH)の最初又は最後のシンボルまでであることのうちの少なくとも1つである。該CSI測定機会及び該CSI測定機会に対応するCSI測定リソースの意味は、上述したものと同様であり、ここでその説明を省略する。
【0144】
図13に示すように、PDCCHにより初期的にトリガーされた第1のCSI報告を除いて、他のCSI報告により占有されるCPUの時間Tは、対応するCSI測定機会(上記の例のCSI測定機会に対応する)の最初のシンボルから、該CSI報告を搬送するPUSCHの最後のシンボルまでである。
図14はMAC-CEによりトリガーされた半持続的なCSI報告の場合にCSI報告により占有されるCPUの時間Tの一例を示している。この例では、該CSI報告により占有されるCPUの時間(T)は、対応するCSI測定機会(上記の例のCSI測定機会に対応する)の最初のシンボルから、該CSI報告を搬送するPUSCHの最後のシンボルまでである。
【0145】
本実施例では、端末装置がCSI報告を行う必要がない場合、第1のCSI報告セットに対応するCSI測定により占有されるCPU(即ち該CSI測定に対応する計算により占有されるCPU)の時間(T)は、以下のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0146】
例えば、該CSI報告セットに対応する時間領域動作(time domain behavior)が非周期的である場合、該CSI報告セットに対応するCSI測定により占有されるCPUの時間(T)は、該CSI報告セットをトリガーするダウンリンク制御情報(PDCCH)の後の最初又は最後のシンボルから、x+Z0及びy+Z1のうちの最大値までである。
【0147】
該xは、該CSI報告セットをトリガーするダウンリンク制御情報(PDCCH)の後の最初又は最後のシンボルである。該Z0は、制御情報によりトリガーされるCSI測定又は報告に関連するCSI計算時間である。該yは、該CSI報告セットに関連する最も遅いCSIチャネル測定リソース又は干渉測定リソースの最後のシンボルである。該Z1は、CSI測定リソースに関連するCSI計算時間である。
【0148】
該Z0は、サブキャリア間隔に関連し、且つ/或いは、該CSI報告セットに対応する計算目的及び/又は報告内容(L1-RSRP、L1-SINR、L1-RSRQ)に関連する。例えば、計算目的がL1-RSRPである場合、Z0の値について、サブキャリア間隔が15kHzであるとき、Z0=22個のシンボルであり、サブキャリア間隔が30kHzであるとき、Z0=33個のシンボルであり、サブキャリア間隔が60kHzであるとき、Z0=min(44,Z1+KB1)個のシンボルであり、サブキャリア間隔が120kHzであるとき、Z0=min(97,Z1+KB2)個のシンボルである。ここで、KB1とKB2は、端末装置のネットワーク側に報告する能力に関連する。該能力とは、端末装置がPDCCHを受信した時から、該PDCCHにより指示される空間(QCL)情報を用いて対応するPDSCHを受信する時までの必要な時間を指す。例えば、60kHzの場合、KB1={7,14,28}となり、120kHzの場合、KB2={14,28}となる。計算目的がL1-SINRである場合、Z0の値は、(計算目的がL1-RSRP又はL1-RSRQである場合の)Z0の値よりも大きい。これは、L1-SINRの計算の複雑さがL1-RSRP又はL1-RSRQの計算の複雑さよりも高いため、必要なCSI計算時間が長くなるからである。
【0149】
該Z1は、端末装置のネットワーク側に報告する能力に関連する。該能力とは、端末装置が異なるサブキャリア間隔に応じてビーム管理のための計算に関連する異なる報告処理時間をネットワーク側に報告することを意味する。ここで、該ビーム管理のための計算に関連する異なる報告処理時間は、該CSI報告セットに対応する計算目的(L1-RSRP、L1-SINR、L1-RSRQ)に関連するものを意味してもよい。
【0150】
該チャネル測定リソース又は干渉測定リソースは、L1-SINRの測定のために使用されてもよく、例えばCSI-RS、SSB、CSI-IMのうちの何れかであってもよい。また、該L1-SINR測定のためのチャネル測定リソースと干渉測定リソース(干渉測定リソースがある場合)とは周期が同一であってもよい。これらのリソースが同一の周期を有することで、チャネル測定と干渉測定による共同推定の結果の公平性、正確性を確保することができる。
【0151】
図15は、CSI報告セットが非周期的である場合に、対応するCSI測定により占有されるCPUの時間Tの2つの例を示している。
図15の左部分に示すように、x+Z
0<y+Z
1、この場合、対応するCSI測定により占有されるCPUの時間Tは、該CSI報告をトリガーするPDCCHの後の最初のシンボルからy+Z
1までである。
図15の右部分に示すように、x+Z
0>y+Z
1、この場合、対応するCSI測定により占有されるCPUの時間Tは、該CSI報告をトリガーするPDCCHの後の最初のシンボルからx+Z
0までである。
【0152】
別の例として、該CSI報告セットに対応する時間領域動作が周期的である場合、該CSI報告セットに対応するCSI測定により占有されるCPUの時間(T)は、該CSI報告セットに関連する送信機会における該CSI報告セットに関連するCSI測定リソースの測定機会のうちの最も早い測定機会の最初のシンボルから、y’+Z1までである。Z1の意味は、上述したものと同様である。y’は、該送信機会のうちの、該CSI報告セットに関連するCSI測定リソースの送信機会における最も遅い測定機会の最後のシンボルである。該CSI測定リソースは、CSIチャネル測定のためのリソースであってもよいし、干渉測定のためのリソースであってもよい。
【0153】
図16は、CSI報告セットが周期的である場合にCSI測定により占有されるCPUの時間Tの一例を示している。
図16に示すように、送信機会#1又は送信機会#Nでは、CPU占有時間はリソース#1からリソース#3+Z
1までであり、リソース#1は最も早い測定機会(の最初のシンボル)であり、リソース#3は該最も遅い測定機会(の最初又は最後のシンボル)である。
【0154】
別の例として、該CSI報告セットに対応する時間領域動作が半持続的であり、且つ該CSI報告セットに対応する初期的な(initial)CSIリソース測定がダウンリンク制御情報(PDCCH)によりトリガーされる場合、該CSIリソース測定について、それにより占有されるCPUの時間(T)は、該CSI報告セットをトリガーするダウンリンク制御情報(PDCCH)の後の最初のシンボルから、x+Z0及びy+Z1のうちの最大値までである。x、Z0、y及びZ1の意味は上記と同様である。
【0155】
図17及び
図18は、PDCCHによりトリガーされる半持続的なCSI報告セットの場合に、該CSI報告セットに対応するCSI測定により占有される時間Tの2つの例を示している。
図17の例では、x+Z
0<y+Z
1、この場合、PDCCHにより初期的にトリガーされたCSI測定について、該CSI測定により占有されるCPUの時間Tは、該CSI測定をトリガーするPDCCHの後の最初のシンボルからy+Z
1までである。
図18の例では、x+Z
0>y+Z
1、この場合、CSI測定により占有されるCPUの時間Tは、CSI報告をトリガーするPDCCHの後の最初のシンボルからx+Z
0までである。
【0156】
別の例として、該CSI報告セットに対応する時間領域動作が半持続的である場合、PDCCHにより初期的(initial)にトリガーされた関連するCSI測定を除いて、該CSI報告セットに対応するCSI測定により占有されるCPUの時間(T)は、該CSI報告セットに関連するCSI測定リソースの測定機会のうちの最も早い測定機会の最初のシンボルから、y’+Z1までである。y’及びZ1の意味は上記と同様である。該CSI測定リソースは、CSIチャネル測定のためのリソースであってもよいし、干渉測定のためのリソースであってもよい。
【0157】
図19は、MAC-CEによりトリガーされた半持続的なCSI報告セットの場合に、CSI報告セットに対応するCSI測定により占有される時間Tの一例を示している。この例では、
図19に示すように、各送信機会について、該CPU占有時間Tはリソース#1からリソース#2+Z
1までであり、リソース#1は該最も早い測定機会(の最初のシンボル)であり、リソース#2は該最も遅い測定機会(の最初のシンボル)である。
図17及び
図18に示すように、PDCCHにより初期的にトリガーされた関連するCSI測定に対応する送信機会(最初の送信機会)を除いて、他の各送信機会について、該CPU占有時間Tはリソース#1からリソース#2+Z
1までであり、リソース#1は該送信機会における最も早い測定機会(の最初のシンボル)であり、リソース#2は該送信機会における最も遅い測定機会(の最後のシンボル)である。
【0158】
1つの例では、端末装置は、ネットワーク装置からのシグナリング(例えばRRCシグナリング)を受信する。該シグナリングは、該CSI報告セットについてCSI報告を行う必要があり、該CSI報告の内容がL1-SINR測定に関連することを指示している。この場合、該CSI報告セットに対応するCSI報告がK個のCPUを占有し、対応する占有時間は上述したように端末装置がCSI報告を行う必要がある場合の占有時間Tであり、その例は
図11~
図14に示されている。
【0159】
もう1つの例では、端末装置は、ネットワーク装置からのシグナリング(例えばRRCシグナリング)を受信する。該シグナリングは、該CSI報告セットについてCSI報告を行う必要がなく、該CSI報告セットに対応するチャネル測定セットが時間周波数追跡のために使用されるものでなく(trs-infoが構成されていない)、且つ該CSI報告セットに関連付けられているCSI測定リソースセットにチャネル測定リソースセットのみが含まれる(干渉測定リソースセットが含まない)ことを指示している。この場合、該CSI報告セットに対応するCSI測定はK個のCPUを占有し、対応する占有時間は上述したように端末装置がCSI報告を行う必要がない場合の占有時間Tであり、その例は
図15~
図19に示されている。
【0160】
もう1つの例では、端末装置は、ネットワーク装置からのシグナリング(例えばRRCシグナリング)を受信する。該シグナリングは、該CSI報告セットについてCSI報告を行う必要がなく、該CSI報告セットに対応するチャネル測定セットが時間周波数追跡のために使用されるものでなく(trs-infoが構成されていない)、且つ該CSI報告セットに関連付けられているCSI測定リソースセットにチャネル測定リソースセット及び干渉測定リソースセットの両方が含まれることを指示している。この場合、該CSI報告セットに対応するCSI測定はK個のCPUを占有し、対応する占有時間は上述したように端末装置がCSI報告を行う必要がない場合の占有時間Tであり、その例は
図15~
図19に示されている。
【0161】
もう1つの例では、端末装置は、ネットワーク装置からのシグナリング(例えばRRCシグナリング)を受信する。該シグナリングは、該CSI報告セットについてCSI報告を行う必要があり、該CSI報告セットに対応するチャネル測定セットにrepetitionが構成されていることを指示している。この場合、該CSI報告セットに対応するCSI報告がK個のCPUを占有し、対応する占有時間は上述したように端末装置がCSI報告を行う必要がある場合の占有時間Tであり、その例は
図11~
図14に示されている。
【0162】
もう1つの例では、端末装置は、ネットワーク装置からのシグナリング(例えばRRCシグナリング)を受信する。該シグナリングは、該CSI報告セットについてCSI報告を行う必要がなく、該CSI報告セットに対応するチャネル測定セットにrepetitionが構成されていることを指示している。この場合、該CSI報告セットに対応するCSI測定はK個のCPUを占有し、対応する占有時間は上述したように端末装置がCSI報告を行う必要がない場合の占有時間Tであり、その例は
図15~
図19に示されている。
【0163】
もう1つの例では、端末装置は、ネットワーク装置からのシグナリング(例えばRRCシグナリング)を受信する。該シグナリングは、該CSI報告セットについてCSI報告を行う必要があり、該CSI報告セットに対応するチャネル測定セットにrepetitionが構成されておらず、且つ時間周波数追跡のために使用されるものでない(trs-infoが構成されていない)ことを指示している。この場合、該CSI報告セットに対応するCSI報告がK個のCPUを占有し、対応する占有時間は上述したように端末装置がCSI報告を行う必要がある場合の占有時間Tであり、その例は
図11~
図14に示されている。
【0164】
もう1つの例では、端末装置は、ネットワーク装置からのシグナリング(例えばRRCシグナリング)を受信する。該シグナリングは、該CSI報告セットについてCSI報告を行う必要がなく、該CSI報告セットに対応するチャネル測定セットにrepetitionが構成されておらず、且つ時間周波数追跡のために使用されるものでない(trs-infoが構成されていない)ことを指示している。この場合、該CSI報告セットに対応するCSI測定はK個のCPUを占有し、対応する占有時間は上述したように端末装置がCSI報告を行う必要がない場合の占有時間Tであり、その例は
図15~
図19に示されている。
【0165】
本実施例の方法によれば、ネットワーク装置がCSI測定リソースセットに関連する条件を指示することで、ネットワーク装置と端末装置とのCSI測定リソースセットの測定目的についての理解の相違によるCSI測定エラーを回避することができる。
【0166】
<実施例6>
本実施例は、CSI計算により占有されるリソースの指示方法を提供し、該方法はネットワーク装置に適用される。該方法は、実施例5の方法に対応するネットワーク側の処理であり、実施例5と同様な内容についてその説明を省略する。
【0167】
図20は本実施例のCSI計算により占有されるリソースの指示方法の概略図である。
図20に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0168】
ステップ2001:ネットワーク装置は、第3の指示情報を生成する。該第3の指示情報は、第1のCSI報告セットに関連する少なくとも1つの条件を指示する。
【0169】
ステップ2002:該ネットワーク装置は、端末装置に該第3の指示情報を送信する。該第3の指示情報は、該端末装置が該第1のCSI報告セットに対応するCSI報告又は対応するCSI測定により占有されるCSI処理ユニット(CPU)の時間(T)及び数(K)を決定するために使用される。
【0170】
本実施例では、該第3の指示情報の生成方法に限定されていない。
【0171】
本実施例の方法によれば、ネットワーク装置がCSI測定リソースセットに関連する条件を指示することで、ネットワーク装置と端末装置とのCSI測定リソースセットの測定目的についての理解の相違によるCSI測定エラーを回避することができる。
【0172】
<実施例7>
本実施例は、CSIの測定目的の指示装置を提供し、該装置は端末装置に構成されている。該装置の問題解決の原理は実施例1の方法と類似するため、その具体的な実施は実施例1の方法の実施を参考してもよく、同様な内容について説明を省略する。
【0173】
図21は本実施例7のCSIの測定目的の指示装置2100の概略図である。
図21に示すように、CSIの測定目的の指示装置2100は、受信部2101及び決定部2102を含む。
【0174】
受信部2101は、ネットワーク装置により送信された第1の指示情報を受信する。該第1の指示情報は、第1のチャネル状態情報(CSI)測定リソースセットの測定目的を指示する。
【0175】
決定部2102は、該第1の指示情報に基づいて該第1のCSI測定リソースセットの測定目的を決定する。
【0176】
本実施例の装置によれば、ネットワーク装置が該CSI測定リソースセットの測定目的を直接指示することで、ネットワーク装置と端末装置とのCSI測定リソースセットの測定目的についての理解の相違によるCSI測定エラーを回避することができる。
【0177】
<実施例8>
本実施例は、CSIの測定目的の指示装置を提供し、該装置はネットワーク装置に配置されている。該装置の問題解決の原理は実施例2の方法と類似するため、その具体的な実施は実施例2の方法の実施を参考してもよく、同様な内容について説明を省略する。
【0178】
図22は本実施例のCSIの測定目的の指示装置2200の概略図である。
図22に示すように、CSIの測定目的の指示装置2200は、生成部2201及び送信部2202を含む。
【0179】
生成部2201は、第1の指示情報を生成する。該第1の指示情報は、第1のチャネル状態情報(CSI)測定リソースセットの測定目的を指示する。
【0180】
送信部2202は、端末装置に該第1の指示情報を送信する。
【0181】
本実施例の装置によれば、ネットワーク装置が該CSI測定リソースセットの測定目的を直接指示することで、ネットワーク装置と端末装置とのCSI測定リソースセットの測定目的についての理解の相違によるCSI測定エラーを回避することができる。
【0182】
<実施例9>
本実施例は、CSIの測定目的の指示装置を提供し、該装置は端末装置に構成されている。該装置の問題解決の原理は実施例3の方法と類似するため、その具体的な実施は実施例3の方法の実施を参考してもよく、同様な内容について説明を省略する。
【0183】
図23は本実施例のCSIの測定目的の指示装置2300の概略図である。
図23に示すように、CSIの測定目的の指示装置2300は、受信部2301及び決定部2302を含む。
【0184】
受信部2301は、ネットワーク装置により送信された第2の指示情報を受信する。該第2の指示情報は、第2のチャネル状態情報(CSI)測定リソースセットがレペティション(repetition)が構成されているか否か、同期信号ブロック(SSB)が含まれるか否か、及び対応する報告情報のうちの少なくとも1つに関連することを指示する。
【0185】
決定部2302は、該第2の指示情報に基づいて該第2のCSI測定リソースセットの測定目的を決定する。
【0186】
本実施例の装置によれば、ネットワーク装置が該CSI測定リソースセットの測定目的を間接的に指示することで、ネットワーク装置と端末装置とのCSI測定リソースセットの測定目的についての理解の相違によるCSI測定エラーを回避することができる。
【0187】
<実施例10>
本実施例は、CSIの測定目的の指示装置を提供し、該装置はネットワーク装置に配置されている。該装置の問題解決の原理は実施例4の方法と類似するため、その具体的な実施は実施例4の方法の実施を参考してもよく、同様な内容について説明を省略する。
【0188】
図24は本実施例のCSIの測定目的の指示装置2400の概略図である。
図24に示すように、CSIの測定目的の指示装置2400は、生成部2401及び送信部2402を含む。
【0189】
生成部2401は、第2の指示情報を生成する。該第2の指示情報は、第2のチャネル状態情報(CSI)測定リソースセットがレペティション(repetition)が構成されているか否か、同期信号ブロック(SSB)が含まれるか否か、及び対応する報告情報のうちの少なくとも1つに関連することを指示する。
【0190】
送信部2402は、端末装置に該第2の指示情報を送信する。
【0191】
本実施例の装置によれば、ネットワーク装置が該CSI測定リソースセットの測定目的を間接的に指示することで、ネットワーク装置と端末装置とのCSI測定リソースセットの測定目的についての理解の相違によるCSI測定エラーを回避することができる。
【0192】
<実施例11>
本実施例は、CSI計算により占有されるリソースの指示装置を提供し、該装置は端末装置に構成されている。該装置の問題解決の原理は実施例5の方法と類似するため、その具体的な実施は実施例5の方法の実施を参考してもよく、同様な内容について説明を省略する。
【0193】
図25は本実施例のCSI計算により占有されるリソースの指示装置2500の概略図である。
図25に示すように、CSI計算により占有されるリソースの指示装置2500は、受信部2501及び決定部2502を含む。
【0194】
受信部2501は、ネットワーク装置により送信された第3の指示情報を受信する。該第3の指示情報は、第1のCSI報告セットに関連する少なくとも1つの条件(実施例5参照)を指示する。
【0195】
決定部2502は、該第3の指示情報に基づいて、該第1のCSI報告セットに対応するCSI報告又は対応するCSI測定により占有されるCSI処理ユニット(CPU)の時間(T)及び数(K)を決定する。
【0196】
本実施例の装置によれば、ネットワーク装置がCSI測定リソースセットに関連する条件を指示することで、ネットワーク装置と端末装置とのCSI測定リソースセットの測定目的についての理解の相違によるCSI測定エラーを回避することができる。
【0197】
<実施例12>
本実施例は、CSI計算により占有されるリソースの指示装置を提供し、該装置はネットワーク装置に配置されている。該装置の問題解決の原理は実施例6の方法と類似するため、その具体的な実施は実施例6の方法の実施を参考してもよく、同様な内容について説明を省略する。
【0198】
図26は本実施例12のCSI計算により占有されるリソースの指示装置2600の概略図である。
図26に示すように、CSI計算により占有されるリソースの指示装置2600は、生成部2601及び送信部2602を含む。
【0199】
生成部2601は、第3の指示情報を生成する。該第3の指示情報は、第1のCSI報告セットに関連する少なくとも1つの条件(実施例5参照)を指示する。
【0200】
送信部2602は、端末装置に該第3の指示情報を送信する。該第3の指示情報は、該端末装置が該第1のCSI報告セットに対応するCSI報告又は対応するCSI測定により占有されるCSI処理ユニット(CPU)の時間(T)及び数(K)を決定するために使用される。
【0201】
本実施例の装置によれば、ネットワーク装置がCSI測定リソースセットに関連する条件を指示することで、ネットワーク装置と端末装置とのCSI測定リソースセットの測定目的についての理解の相違によるCSI測定エラーを回避することができる。
【0202】
<実施例13>
本実施例は、端末装置を提供する。ここで、該端末装置は、実施例3、実施例7又は実施例11に記載の装置を含む。
【0203】
図27は本発明の実施例の端末装置の概略図である。
図27に示すように、端末装置2700は、中央処理装置(CPU、プロセッサ)2701及びメモリ2702を含んでもよく、メモリ2702は中央処理装置2701に接続される。なお、この図は例示的なものであり、他のタイプの構造を用いてこの構造を補足又は置換して、通信機能又は他の機能を実現してもよい。
【0204】
1つの態様では、実施例3、実施例7又は実施例11の装置の機能は中央処理装置2701に統合され、中央処理装置2701により実施例3、実施例7又は実施例11の装置の機能を実現してもよい。実施例3、実施例7又は実施例11の装置の機能はここで援用し、その説明を省略する。
【0205】
もう1つの態様では、実施例3、実施例7又は実施例11の装置は中央処理装置2701とそれぞれ配置されてもよく、例えば実施例3、実施例7又は実施例11の装置は中央処理装置2701に接続されたチップであり、中央処理装置2701の制御により実施例3、実施例7又は実施例11の装置の機能を実現してもよい。
【0206】
また、
図27に示すように、端末装置2700は、通信モジュール2703、入力部2704、音声処理部2705、ディスプレイ2706、及び電源2707をさらに含んでもよい。なお、端末装置2700は
図27に示す全てのユニットを含む必要がない。また、端末装置2700は、
図27に示されていないユニットをさらに含んでもよく、従来技術を参照してもよい。
【0207】
図27に示すように、中央処理装置2701は、コントローラ又は操作制御部とも称され、マイクロプロセッサ又は他の処理装置及び/又は論理装置を含んでもよく、中央処理装置2701は入力を受け付け、端末装置2700の各部の操作を制御する。
【0208】
ここで、メモリ2702は、例えばバッファ、フラッシュメモリ、ハードディスク、移動可能な媒体、発揮性メモリ、不発揮性メモリ、又は他の適切な装置の1つ又は複数であってもよく、各種のデータ及び関連情報を実行するためのプログラムを記憶している。また、中央処理装置2701は、メモリ2702に記憶されたプログラムを実行し、情報の記憶又は処理などを実現してもよい。他の部材は従来技術に類似するため、ここでその説明が省略される。端末装置2700の各部は、本発明の範囲から逸脱することなく、特定のハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はその組み合わせによって実現されてもよい。
【0209】
本実施例の端末装置によれば、ネットワーク装置と端末装置とのCSI測定リソースセットの測定目的についての理解の相違によるCSI測定エラーを回避することができる。
【0210】
<実施例14>
本実施例は、ネットワーク装置を提供する。ここで、該ネットワーク装置は、実施例4、実施例8又は実施例12に記載の装置を含む。
【0211】
図28は本発明の実施例のネットワーク装置の概略図である。
図28に示すように、ネットワーク装置2800は、中央処理装置(CPU、プロセッサ)2801及びメモリ2802を含んでもよく、メモリ2802は中央処理装置2801に接続される。メモリ2802は、各種のデータを記憶してもよいし、情報処理のプログラムをさらに記憶し、中央処理装置2801の制御で該プログラムを実行し、端末装置により送信された各種の情報を受信し、端末装置に各種の情報を送信する。
【0212】
1つの態様では、実施例4、実施例8又は実施例12の装置の機能は中央処理装置2801に統合され、ここで、中央処理装置2801により実施例4、実施例8又は実施例12の装置の機能を実現してもよい。実施例4、実施例8又は実施例12の装置の機能はここで援用し、その説明を省略する。
【0213】
もう1つの態様では、実施例4、実施例8又は実施例12の装置は中央処理装置2801とそれぞれ配置されてもよく、例えば実施例4、実施例8又は実施例12の装置は中央処理装置2801に接続されたチップであり、中央処理装置2801の制御により実施例4、実施例8又は実施例12の装置の機能を実現してもよい。
【0214】
また、
図28に示すように、ネットワーク装置2800は、送受信機2803及びアンテナ2804などをさらに含んでもよい。上記部材の機能は従来技術と類似し、ここでその説明を省略する。なお、ネットワーク装置2800は
図28に示す全てのユニットを含む必要がない。また、ネットワーク装置2800は、
図28に示されていないユニットをさらに含んでもよく、従来技術を参照してもよい。
【0215】
本実施例のネットワーク装置によれば、ネットワーク装置と端末装置とのCSI測定リソースセットの測定目的についての理解の相違によるCSI測定エラーを回避することができる。
【0216】
<実施例15>
本実施例は、ネットワーク装置と端末装置とを含む通信システムを提供する。ネットワーク装置は例えば実施例14に記載のネットワーク装置2800であり、端末装置は例えば実施例13に記載の端末装置2700である。
【0217】
本実施例では、該端末装置は、例えば、gNBによりサービングされるUEであってもよく、実施例3、実施例7又は実施例11の装置の機能を含んでもよく、さらに、実施例13のような端末装置の従来の構成及び機能をさらに含んでもよく、ここでその説明を省略する。
【0218】
本実施例では、該ネットワーク装置は、例えば、NRにおけるgNBであってもよく、実施例4、実施例8又は実施例12の装置の機能を含んでもよく、さらに、実施例14のようなネットワーク装置の従来の構成及び機能をさらに含んでもよく、ここでその説明を省略する。
【0219】
本実施例の通信システムによれば、ネットワーク装置と端末装置とのCSI測定リソースセットの測定目的についての理解の相違によるCSI測定エラーを回避することができる。
【0220】
本発明の実施例では、コンピュータ読み取り可能なプログラムであって、端末装置において該プログラムを実行する際に、コンピュータに前記端末装置において上記の実施例1、実施例5又は実施例9に記載の方法を実行させる、プログラムをさらに提供する。
【0221】
本発明の実施例は、コンピュータ読み取り可能なプログラムが記憶されている記憶媒体であって、該プログラムを実行する際に、コンピュータに端末装置において実施例1、実施例5又は実施例9に記載の方法を実行させる、記憶媒体をさらに提供する。
【0222】
本発明の実施例では、コンピュータ読み取り可能なプログラムであって、ネットワーク装置において該プログラムを実行する際に、コンピュータに前記ネットワーク装置において上記の実施例2、実施例6又は実施例10に記載の方法を実行させる、プログラムをさらに提供する。
【0223】
本発明の実施例は、コンピュータ読み取り可能なプログラムが記憶されている記憶媒体であって、該プログラムを実行する際に、コンピュータにネットワーク装置において実施例2、実施例6又は実施例10に記載の方法を実行させる、記憶媒体をさらに提供する。
【0224】
本発明の以上の装置及び方法は、ハードウェアにより実現されてもよく、ハードウェアとソフトウェアを結合して実現されてもよい。本発明はコンピュータが読み取り可能なプログラムに関し、該プログラムはロジック部により実行される際に、該ロジック部に上述した装置又は構成要件を実現させる、或いは該ロジック部に上述した各種の方法又はステップを実現させることができる。本発明は上記のプログラムを記憶するための記憶媒体、例えばハードディスク、磁気ディスク、光ディスク、DVD、フラッシュメモリ等に関する。
【0225】
本発明の実施例を参照しながら説明した各装置における各処理方法は、ハードウェア、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュール、又は両者の組み合わせで実施されてもよい。例えば、図面に示す機能的ブロック図における1つ若しくは複数、又は機能的ブロック図の1つ若しくは複数の組み合わせ(例えば受信部、決定部、送信部など)は、コンピュータプログラムフローの各ソフトウェアモジュールに対応してもよいし、各ハードウェアモジュールに対応してもよい。これらのソフトウェアモジュールは、図面に示す各ステップにそれぞれ対応してもよい。これらのハードウェアモジュールは、例えばフィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)を用いてこれらのソフトウェアモジュールをハードウェア化して実現されてもよい。
【0226】
ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、モバイルハードディスク、CD-ROM又は当業者にとって既知の任意の他の形の記憶媒体に位置してもよい。プロセッサが記憶媒体から情報を読み取ったり、記憶媒体に情報を書き込むように該記憶媒体をプロセッサに接続してもよいし、記憶媒体がプロセッサの構成部であってもよい。プロセッサ及び記憶媒体はASICに位置してもよい。該ソフトウェアモジュールは移動端末のメモリに記憶されてもよいし、移動端末に挿入されたメモリカードに記憶されてもよい。例えば、機器(例えば移動端末)が比較的に大きい容量のMEGA-SIMカード又は大容量のフラッシュメモリ装置を用いる場合、該ソフトウェアモジュールは該MEGA-SIMカード又は大容量のフラッシュメモリ装置に記憶されてもよい。
【0227】
図面に記載されている機能的ブロック図における一つ以上の機能ブロック及び/又は機能ブロックの一つ以上の組合せは、本願に記載されている機能を実行するための汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理装置、ディスクリートハードウェアコンポーネント、又はそれらの任意の適切な組み合わせで実現されてもよい。図面に記載されている機能的ブロック図における一つ以上の機能ブロック及び/又は機能ブロックの一つ以上の組合せは、例えば、コンピューティング機器の組み合わせ、例えばDSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、DSP通信と組み合わせた1つ又は複数のマイクロプロセッサ又は他の任意の構成で実現されてもよい。
【0228】
以上、具体的な実施形態を参照しながら本発明を説明しているが、上記の説明は、例示的なものに過ぎず、本発明の保護の範囲を限定するものではない。本発明の趣旨及び原理を離脱しない限り、本発明に対して各種の変形及び変更を行ってもよく、これらの変形及び変更も本発明の範囲内のものである。
【0229】
また、上述の実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
端末装置に構成された、チャネル状態情報の測定目的を指示する装置であって、
ネットワーク装置により送信された第1の指示情報を受信する受信部であって、前記第1の指示情報は、第1のチャネル状態情報(CSI)測定リソースセットの測定目的を指示する、受信部と、
前記第1の指示情報に基づいて前記第1のCSI測定リソースセットの測定目的を決定する決定部と、を含む、装置。
(付記2)
ネットワーク装置に構成された、チャネル状態情報の測定目的を指示する装置であって、
第1の指示情報を生成する生成部であって、前記第1の指示情報は、第1のチャネル状態情報(CSI)測定リソースセットの測定目的を指示する、生成部と、
端末装置に前記第1の指示情報を送信する送信部と、を含む、装置。
(付記3)
前記第1のCSI測定リソースセットの測定目的は、前記端末装置の第2のCSI測定リソースセットの測定目的と同一であり、且つ、前記第1のCSI測定リソースセットは、前記第2のCSI測定リソースセットに関連する、付記1又は2に記載の装置。
(付記4)
前記第1のCSI測定リソースセットのうちの少なくとも1つのCSI測定リソースは、
チャネル測定、
干渉測定、
ゼロパワーCSI参照信号に基づく干渉測定、及び
非ゼロパワーCSI参照信号に基づく干渉測定のうちの少なくとも1つの測定を行うために使用される、付記1乃至3の何れかに記載の装置。
(付記5)
前記第1のCSI測定リソースセットは、
1つの参照信号リソースのみを含むセット、
1つ以上の参照信号リソースを含み、且つ1つのCSI測定リソースセットに対応するセット、及び
1つ以上の参照信号リソースを含み、且つ1つ以上のCSI測定リソースセットに対応するセットのうちの何れかである、付記1乃至3の何れかに記載の装置。
(付記6)
前記1つ以上のCSI測定リソースセットは、1つのCSI報告セットに関連する、付記5に記載の装置。
(付記7)
前記第1のCSI測定リソースセットは、
同期信号ブロック(SSB)、
チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)、及び
チャネル状態情報干渉測定(CSI-IM)のうちの少なくとも1つの参照信号リソースを含む、付記1乃至3の何れかに記載の装置。
(付記8)
前記第2のCSI測定リソースセットは、前記第1のCSI測定リソースセットと同一であり、或いは、
前記第2のCSI測定リソースセットに関連するCSI報告セットは、前記第1のCSI測定リソースセットに関連するCSI報告セットと同一である、付記3に記載の装置。
(付記9)
前記測定目的は、チャネル測定及び/又は干渉測定である、付記1乃至8の何れかに記載の装置。
(付記10)
前記チャネル測定は、
ビーム管理のためのチャネル測定、
CSI取得のためのチャネル測定、及び
時間周波数追跡のためのチャネル測定のうちの少なくとも1つを指す、付記9に記載の装置。
(付記11)
ビーム管理のためのチャネル測定は、
L1-RSRP計算のためのチャネル測定、
L1-RSRQ計算のためのチャネル測定、及び
L1-SINR計算のためのチャネル測定のうちの少なくとも1つを含む、付記10に記載の装置。
(付記1A)
端末装置に構成された、チャネル状態情報の測定目的を指示する装置であって、
ネットワーク装置により送信された第2の指示情報を受信する受信部であって、前記第2の指示情報は、第2のチャネル状態情報(CSI)測定リソースセットが
レペティション(repetition)が構成されているか否か、
同期信号ブロック(SSB)が含まれるか否か、及び
対応する報告情報のうちの少なくとも1つに関連することを指示する、受信部と、
前記第2の指示情報に基づいて前記第2のCSI測定リソースセットの測定目的を決定する決定部と、を含む、装置。
(付記2A)
ネットワーク装置に構成された、チャネル状態情報の測定目的を指示する装置であって、
第2の指示情報を生成する生成部であって、前記第2の指示情報は、第2のチャネル状態情報(CSI)測定リソースセットが
レペティション(repetition)が構成されているか否か、
同期信号ブロック(SSB)が含まれるか否か、及び
対応する報告情報のうちの少なくとも1つに関連することを指示する、生成部と、
端末装置に前記第2の指示情報を送信する送信部と、を含む、装置。
(付記3A)
前記第2のCSI測定リソースセットに対応するCSI報告セットに関連する、チャネル測定のためのCSI測定リソースセットに前記レペティション(repetition)が構成されている場合、前記第2のCSI測定リソースセットの測定目的は、ビーム管理のためのチャネル測定である、付記1A又は2Aに記載の装置。
(付記4A)
前記第2のCSI測定リソースセットに対応するCSI報告セットに関連する、チャネル測定のためのCSI測定リソースセットに前記SSBが含まれる場合、前記第2のCSI測定リソースセットの測定目的は、ビーム管理のためのチャネル測定であり、
前記第2のCSI測定リソースセットは、
前記チャネル測定のためのCSI測定リソースと、
前記チャネル測定のためのCSI測定リソース、及び前記チャネル測定のためのCSI測定リソースに関連する干渉測定リソースとのうちの何れかを含む、付記1A又は2Aに記載の装置。
(付記5A)
前記第2のCSI測定リソースセットのうちのチャネル測定のためのCSI測定リソースに少なくとも1つのCSI-RSセットが含まれ、且つ前記CSI-RSセットにレペティション(repetition)が構成されている場合、前記第2のCSI測定リソースセットの測定目的は、ビーム管理のためのチャネル測定であり、
前記第2のCSI測定リソースセットは、
前記チャネル測定のためのCSI測定リソースと、
前記チャネル測定のためのCSI測定リソース、及び前記チャネル測定のためのCSI測定リソースに関連する干渉測定リソースとのうちの何れかを含む、付記1A又は2Aに記載の装置。
(付記6A)
前記第2のCSI測定リソースセットのうちのチャネル測定のためのCSI測定リソースに対応する報告情報がL1-RSRP、L1-RSRQ及びL1-SINRのうちの何れかに関連する場合、前記第2のCSI測定リソースセットの測定目的は、ビーム管理のためのチャネル測定であり、
前記第2のCSI測定リソースセットは、
前記チャネル測定のためのCSI測定リソースと、
前記チャネル測定のためのCSI測定リソース、及び前記チャネル測定のためのCSI測定リソースに関連する干渉測定リソースとのうちの何れかを含む、付記1A又は2Aに記載の装置。
(付記7A)
前記ビーム管理のためのチャネル測定は、
L1-RSRP計算のためのチャネル測定、
L1-RSRQ計算のためのチャネル測定、及び
L1-SINR計算のためのチャネル測定のうちの少なくとも1つを含む、付記3A乃至6Aの何れかに記載の装置。
(付記8A)
前記第2のCSI測定リソースセットのうちのチャネル測定のためのCSI測定リソースに少なくとも1つのCSI-RSセットが含まれ、且つ前記CSI-RSセットにレペティション(repetition)が構成されていない場合、前記第2のCSI測定リソースセットの測定目的は、CSI取得又は時間周波数追跡であり、
前記第2のCSI測定リソースセットは、
前記チャネル測定のためのCSI測定リソースと、
前記チャネル測定のためのCSI測定リソース、及び前記チャネル測定のためのCSI測定リソースに関連する干渉測定リソースとのうちの何れかを含む、付記1A又は2Aに記載の装置。
(付記9A)
前記第2のCSI測定リソースセットのうちのチャネル測定のためのCSI測定リソースに対応する報告情報がCQI、PMI、RI及びL1のうちの少なくとも1つに関連する場合、前記第2のCSI測定リソースセットの測定目的は、CSI取得又は時間周波数追跡であり、
前記第2のCSI測定リソースセットは、
前記チャネル測定のためのCSI測定リソースと、
前記チャネル測定のためのCSI測定リソース、及び前記チャネル測定のためのCSI測定リソースに関連する干渉測定リソースとのうちの何れかを含む、付記1A又は2Aに記載の装置。
(付記10A)
前記第2のCSI測定リソースセットのうちのチャネル測定のためのCSI測定リソースセットに対応する報告情報が報告なし(no report)に関連すること、
前記第2のCSI測定リソースセットのうちのチャネル測定のためのCSI測定リソースセットが時間周波数追跡のために使用されるものでないこと、及び
前記第2のCSI測定リソースセットに対応するCSI報告セットがチャネル測定のためのCSI測定リソースにのみ関連することのうちの少なくとも1つの条件を満たす場合、前記第2のCSI測定リソースセットの測定目的は、L1-RSRP又はL1-RSRQ測定である、付記1A又は2Aに記載の装置。
(付記11A)
前記第2のCSI測定リソースセットのうちのチャネル測定のためのCSI測定リソースセットに対応する報告情報が報告なし(no report)に関連すること、
前記第2のCSI測定リソースセットのうちのチャネル測定のためのCSI測定リソースセットが時間周波数追跡のために使用されるものでないこと、及び
前記第2のCSI測定リソースセットに対応するCSI報告セットがチャネル測定のためのCSI測定リソース及び干渉測定のためのCSI測定リソースに関連することのうちの少なくとも1つの条件を満たす場合、前記第2のCSI測定リソースセットの測定目的は、L1-SINR測定である、付記1A又は2Aに記載の装置。
(付記12A)
前記第2のCSI測定リソースセットのうちのチャネル測定のためのCSI測定リソースにCSI-RS及びSSBのうちの何れかが含まれ、且つ前記第2のCSI測定リソースセットのうちのチャネル測定のためのCSI測定リソースがビーム管理の測定のために使用される場合、前記CSI-RS又は前記SSBと対応する干渉測定リソースとの関係は、擬似コロケーション(QCL)タイプC及び/又は擬似コロケーションタイプDである、付記1A乃至11Aの何れかに記載の装置。
(付記13A)
前記第2のCSI測定リソースセットのうちのチャネル測定のためのCSI測定リソースにCSI-RS及びSSBが含まれる場合、前記CSI-RS及び前記SSBと対応する干渉測定リソースとの関係は、擬似コロケーション(QCL)タイプC及び/又は擬似コロケーションタイプDである、付記1A乃至11Aの何れかに記載の装置。
(付記14A)
前記チャネル測定のためのCSI測定リソースは、対応する干渉測定リソースのQCL仮定と同一であり、且つ/或いは、
前記チャネル測定のためのCSI測定リソースのサブセットの数は、対応する干渉測定リソースのサブセットの数と同一であり、且つ順次に対応する、付記12A又は13Aに記載の装置。
(付記15A)
前記第2のCSI測定リソースセットがL1-RSRP、L1-RSRQ及びL1-SINRのうちの少なくとも1つに関連する場合、前記端末装置により報告される内容は、一部により構成される、付記1A乃至14Aの何れかに記載の装置。
(付記1B)
端末装置に構成された、チャネル状態情報計算により占用されるリソースを指示する装置であって、
ネットワーク装置により送信された第3の指示情報を受信する受信部であって、前記第3の指示情報は、第1のCSI報告セットに関連する少なくとも1つの条件を指示する、受信部と、
前記第3の指示情報に基づいて、前記第1のCSI報告セットに対応するCSI報告又は対応するCSI測定により占有されるCSI処理ユニット(CPU)の時間(T)及び数(K)を決定する決定部と、を含み、
前記第1のCSI報告セットに関連する少なくとも1つの条件は、
第1のCSI報告セットにCSI報告が必要であり、且つ前記CSI報告の内容がL1-SINR、L1-RSRQ及びL1-RSRPのうちの少なくとも1つに関連することが前記第3の指示情報により指示されていること、
前記第1のCSI報告セットにCSI報告が必要でないことが前記第3の指示情報により指示されていること、
前記第1のCSI報告セットに関連するCSIチャネル測定リソースセットにレペティション(repetition)が構成されていないことが前記第3の指示情報により指示されていること、
前記第1のCSI報告セットに関連するCSIチャネル測定リソースセットにレペティション(repetition)が構成されていることが前記第3の指示情報により指示されていること、
前記第1のCSI報告セットに関連するCSIチャネル測定リソースセットが時間周波数追跡のために使用されるものでないことが前記第3の指示情報により指示されていること、
前記第1のCSI報告セットに関連するCSIチャネル測定リソースセットが時間周波数追跡のために使用されることが前記第3の指示情報により指示されていること、
前記第1のCSI報告セットに関連するCSI測定リソースセットにチャネル測定リソースのみが含まれることが前記第3の指示情報により指示されていること、及び
前記第1のCSI報告セットに関連するCSI測定リソースセットにチャネル測定リソース及び干渉測定リソースが含まれることが前記第3の指示情報により指示されていること、のうちの少なくとも1つの条件を含む、装置。
(付記2B)
ネットワーク装置に構成された、チャネル状態情報計算により占用されるリソースを指示する装置であって、
第3の指示情報を生成する生成部であって、前記第3の指示情報は、第1のCSI報告セットに関連する少なくとも1つの条件を指示する、生成部と、
端末装置に前記第3の指示情報を送信する送信部と、を含み、
前記第1のCSI報告セットに関連する少なくとも1つの条件は、
第1のCSI報告セットにCSI報告が必要であり、且つ前記CSI報告の内容がL1-SINR、L1-RSRQ及びL1-RSRPのうちの少なくとも1つに関連することが前記第3の指示情報により指示されていること、
前記第1のCSI報告セットにCSI報告が必要でないことが前記第3の指示情報により指示されていること、
前記第1のCSI報告セットに関連するCSIチャネル測定リソースセットにレペティション(repetition)が構成されていないことが前記第3の指示情報により指示されていること、
前記第1のCSI報告セットに関連するCSIチャネル測定リソースセットにレペティション(repetition)が構成されていることが前記第3の指示情報により指示されていること、
前記第1のCSI報告セットに関連するCSIチャネル測定リソースセットが時間周波数追跡のために使用されるものでないことが前記第3の指示情報により指示されていること、
前記第1のCSI報告セットに関連するCSIチャネル測定リソースセットが時間周波数追跡のために使用されることが前記第3の指示情報により指示されていること、
前記第1のCSI報告セットに関連するCSI測定リソースセットにチャネル測定リソースのみが含まれることが前記第3の指示情報により指示されていること、及び
前記第1のCSI報告セットに関連するCSI測定リソースセットにチャネル測定リソース及び干渉測定リソースが含まれることが前記第3の指示情報により指示されていること、のうちの少なくとも1つの条件を含み、
前記第3の指示情報は、前記端末装置が前記第1のCSI報告セットに対応するCSI報告又は対応するCSI測定により占有されるCSI処理ユニット(CPU)の時間(T)及び数(K)を決定するために使用される、装置。
(付記3B)
前記第1のCSI報告セットに対応するCSI報告又は対応するCSI測定により占有されるCSI処理ユニットの数(K)は、
0、
1、
2、
Ks、(前記Ksは、SSBリソースの数、CSI-RSリソースの数、CSI-RSリソースの数とSSBリソースの数とのうちの最大値、及びCSI-RSリソースの数とSSBリソースの数との和のうちの少なくとも1つである)、及び
NCPU(前記NCPUは、前記端末装置によりサポートされている並列CSI処理ユニットの数ある)のうちの少なくとも1つである、付記1B又は2Bに記載の装置。
(付記4B)
前記第1のCSI報告セットに関連するCSIチャネル測定リソースセットにSSBのみが含まれる場合、前記KsはSSBリソースの数であり、
前記第1のCSI報告セットに関連するCSIチャネル測定リソースセットにCSI-RSのみが含まれる場合、前記KsはCSI-RSリソースの数であり、
前記第1のCSI報告セットに関連するCSIチャネル測定リソースセットにCSI-RS及びSSBの両方が含まれる場合、前記KsはCSI-RSリソースの数とSSBリソースの数とのうちの最大値である、付記3Bに記載の装置。
(付記5B)
前記端末装置がCSI報告を行う必要がある場合、前記第1のCSI報告セットに対応するCSI報告により占有されるCSI処理ユニットの時間(T)は、
前記CSI報告が非周期的なCSI報告である場合、前記CSI報告により占有されるCSI処理ユニットの時間(T)は、前記CSI報告をトリガーするダウンリンク制御情報の後の最初又は最後のシンボルから、前記CSI報告を搬送するアップリンク共有チャネル又はアップリンク制御チャネルの最初又は最後のシンボルまでであり、
前記CSI報告が周期的なCSI報告である場合、前記CSI報告により占有されるCSI処理ユニットの時間(T)は、前記CSI報告に関連するCSI測定機会の最初又は最後のシンボルから、前記CSI報告を搬送するアップリンク共有チャネル又はアップリンク制御チャネルの最初又は最後のシンボルまでであり、
前記CSI報告がアップリンク共有チャネルにより搬送される半持続的なCSI報告であり、且つダウンリンク制御情報により初期的に(initial)トリガーされる場合、前記CSI報告により占有されるCSI処理ユニットの時間(T)は、前記CSI報告をトリガーするダウンリンク制御情報の後の最初又は最後のシンボルから、前記CSI報告を搬送するアップリンク共有チャネルの最初又は最後のシンボルまでであり、
前記CSI報告がアップリンク共有チャネルにより搬送される半持続的なCSI報告であり、且つダウンリンク制御情報により初期的に(initial)トリガーされるものでない場合、前記CSI報告により占有されるCSI処理ユニットの時間(T)は、前記CSI報告に関連するCSI測定機会の最初又は最後のシンボルから、前記CSI報告を搬送するアップリンク共有チャネルの最初又は最後のシンボルまでであることのうちの少なくとも1つである、付記1B又は2Bに記載の装置。
(付記6B)
前記端末装置がCSI報告を行う必要がない場合、前記第1のCSI報告セットに対応するCSI測定により占有されるCSI処理ユニットの時間(T)は、
前記CSI報告セットに対応する時間領域動作(time domain behavior)が非周期的である場合、前記CSI報告セットに対応するCSI測定により占有されるCSI処理ユニットの時間(T)は、前記CSI報告セットをトリガーするダウンリンク制御情報の後の最初又は最後のシンボルから、x+Z0及びy+Z1のうちの最大値までであり、
前記CSI報告セットに対応する時間領域動作が周期的である場合、前記CSI報告セットに対応するCSI測定により占有されるCSI処理ユニットの時間(T)は、前記CSI報告セットに関連する送信機会における前記CSI報告セットに関連するCSI測定リソースの測定機会のうちの最も早い測定機会の最初のシンボルから、y’+Z1までであり、
前記CSI報告セットに対応する時間領域動作が半持続的であり、且つ前記CSI報告セットに対応する初期的な(initial)CSIリソース測定がダウンリンク制御情報によりトリガーされる場合、前記初期的なCSIリソース測定について、前記CSI報告セットに対応するCSI測定により占有されるCSI処理ユニットの時間(T)は、前記CSI報告セットをトリガーするダウンリンク制御情報の後の最初のシンボルから、x+Z0及びy+Z1のうちの最大値までであり、
前記CSI報告セットに対応する時間領域動作が半持続的であり、且つ前記CSI報告セットに対応する初期的な(initial)CSIリソース測定がダウンリンク制御情報によりトリガーされるものでない場合、前記CSI報告セットに対応するCSI測定により占有されるCSI処理ユニットの時間(T)は、前記CSI報告セットに関連するCSI測定リソースの測定機会のうちの最も早い測定機会の最初のシンボルから、y’+Z1までであり、
前記CSI報告セットに対応する時間領域動作が半持続的であり、且つ前記CSI報告セットに対応する初期的な(initial)CSIリソース測定がダウンリンク制御情報によりトリガーされる場合、前記初期的なCSIリソース測定以外の他のCSIリソース測定について、前記CSI報告セットに対応するCSI測定により占有されるCSI処理ユニットの時間(T)は、前記CSI報告セットに関連するCSI測定リソースの測定機会のうちの最も早い測定機会の最初のシンボルから、y’+Z1までであることのうちの少なくとも1つであり、
前記xは、前記CSI報告セットをトリガーするダウンリンク制御情報の後の最初又は最後のシンボルであり、前記yは、前記CSI報告セットに関連する最も遅いCSIチャネル測定リソース又は干渉測定リソースの最後のシンボルであり、前記y’は、前記送信機会のうちの、前記CSI報告セットに関連するCSI測定リソースの送信機会における最も遅い測定機会の最初のシンボルであり、前記Z0は、制御情報によりトリガーされるCSI測定又は報告に関連するCSI計算時間であり、前記Z1は、CSI測定リソースに関連するCSI計算時間である、付記1B又は2Bに記載の装置。