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特開2022-188374接眼光学系、及びそれを有する観察装置、撮像装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022188374
(43)【公開日】2022-12-21
(54)【発明の名称】接眼光学系、及びそれを有する観察装置、撮像装置
(51)【国際特許分類】
   G02B 25/00 20060101AFI20221214BHJP
   G02B 13/18 20060101ALN20221214BHJP
【FI】
G02B25/00 A
G02B13/18
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021096365
(22)【出願日】2021-06-09
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110412
【弁理士】
【氏名又は名称】藤元 亮輔
(74)【代理人】
【識別番号】100104628
【弁理士】
【氏名又は名称】水本 敦也
(74)【代理人】
【識別番号】100121614
【弁理士】
【氏名又は名称】平山 倫也
(72)【発明者】
【氏名】松田 高穂
【テーマコード(参考)】
2H087
【Fターム(参考)】
2H087KA01
2H087KA14
2H087KA23
2H087LA12
2H087NA10
2H087PA04
2H087PA05
2H087PA17
2H087PB04
2H087PB05
2H087QA03
2H087QA06
2H087QA07
2H087QA12
2H087QA15
2H087QA17
2H087QA21
2H087QA26
2H087QA33
2H087QA34
2H087QA38
2H087QA41
2H087QA42
2H087QA45
2H087QA46
2H087RA04
2H087RA05
2H087RA12
2H087RA13
2H087RA35
2H087RA42
2H087RA45
(57)【要約】
【課題】諸収差を良好に抑制しつつ、広い視野角で長いアイレリーフを確保できる接眼レンズを提供する
【解決手段】接眼光学系L0は、画像表示素子の画像表示面に表示される画像を観察するための接眼光学系であって、画像表示面側から観察側へ順に配置された、第1レンズL1、第2レンズL2、第3レンズL3、正の屈折力の第4レンズL4を有し、前記第1レンズの焦点距離をf1、前記第4レンズの焦点距離をf4、前記接眼光学系の焦点距離をfとするとき、所定の条件式を満足する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像表示素子の画像表示面に表示される画像を観察するための接眼光学系であって、画像表示面側から観察側へ順に配置された、第1レンズ、第2レンズ、第3レンズ、正の屈折力の第4レンズを有し、
前記第1レンズの焦点距離をf1、前記第4レンズの焦点距離をf4、前記接眼光学系の焦点距離をfとするとき、
-0.2≦f/f1≦0.2
0.25≦f4/f≦1.2
なる条件を満足することを特徴とする接眼光学系。
【請求項2】
前記第2レンズの焦点距離をf2、前記第3レンズの焦点距離をf3とするとき、
0.6≦f2/f≦1.5
-1.0≦f3/f≦-0.4
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の接眼光学系。
【請求項3】
前記第1レンズの画像表示面側のレンズ面の中心部は、凹面であるメニスカス形状であることを特徴とする請求項1または2に記載の接眼光学系。
【請求項4】
前記第3レンズの画像表示面側のレンズ面の中心部は、凹面であるメニスカス形状であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の接眼光学系。
【請求項5】
前記接眼光学系は、画像表示面側から観察側へ順に配置された、前記第1レンズ、前記第2レンズ、前記第3レンズ、前記第4レンズ、第5レンズより構成されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の接眼光学系。
【請求項6】
前記第5レンズは、屈折力を持たない光学部材であることを特徴とする請求項5に記載の接眼光学系。
【請求項7】
画像を表示する画像表示素子と、該画像表示素子の画像表示面に表示される画像を観察するために用いられる請求項1から6のいずれか一項に記載の接眼光学系を有することを特徴とする観察装置。
【請求項8】
標準視度における前記画像表示素子の画像表示面から前記第1レンズの画像表示面側のレンズ面までの光軸上の距離をd1とするとき、
0.00≦d1/f≦0.35
なる条件式を満足することを特徴とする請求項7に記載の観察装置。
【請求項9】
撮像素子と、前記撮像素子に物体像を形成する撮像光学系と、前記物体像を表示するための前記画像表示素子で表示された画像を観察するために用いられる請求項7または8に記載の観察装置を有することを特徴とする撮像装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、接眼光学系及びそれを有する観察装置に関し、例えばビデオカメラ、スチルカメラ、放送用カメラに用いられる電子ビューファインダーにおいて、画像表示素子に表示される画像を観察するのに好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来、液晶パネルなど画像表示素子に表示された画像を観察するため、複数枚のレンズを用いた接眼光学系が知られている。これら接眼光学系は視認性を高めるため、視野が十分に大きく(高倍率化)、アイレリーフが十分確保され、諸収差が良好に補正されていることが求められている。
【0003】
特許文献1では、高倍率で諸収差を良好に補正した接眼光学系として、正の屈折力の第1レンズ、負の屈折力の第2レンズ、正の屈折力の第3、第4レンズから構成された接眼光学系が提案されている。
【0004】
また、特許文献2では、正の屈折力の第1レンズ、負の屈折力の第2レンズ、正の屈折力の第3、第4レンズから構成され、第1、第2レンズの合成焦点距離を負とすることで、観察物体側のテレセントリック性を確保した接眼光学系が提案されている。
【0005】
また、特許文献3では、物体側に凹面を向けたメニスカス形状の第1レンズと、正の屈折力の第2レンズと、負の屈折力の第3レンズと、正の屈折力の第4レンズから構成された接眼光学系が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2014-74816号公報
【特許文献2】特開2016-1209号公報
【特許文献3】特許第6060808号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に開示された接眼光学系では、視野角が30°程度であり、電子ビューファインダー用の接眼光学系としては不十分である。
【0008】
また、特許文献2に開示された接眼光学系では、テレセントリック性は確保されているものの、特許文献1同様に視野角が30°程度であり、視野角が十分に大きいとは言えない。
【0009】
また、特許文献3に開示された接眼光学系では、視野角は大きいもののアイレリーフが15mm程度と短い。
【0010】
本発明は、諸収差を良好に抑制しつつ、広い視野角で長いアイレリーフを確保できる接眼光学系を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一側面としての接眼光学系は、画像表示素子の画像表示面に表示される画像を観察するための接眼光学系であって、画像表示面側から観察側へ順に配置された、第1レンズ、第2レンズ、第3レンズ、正の屈折力の第4レンズを有し、前記第1レンズの焦点距離をf1、前記第4レンズの焦点距離をf4、前記接眼光学系の焦点距離をfとするとき、
-0.2≦f/f1≦0.2
0.25≦f4/f≦1.2
なる条件を満足することを特徴とする。
【0012】
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施形態において説明される。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、諸収差を良好に抑制しつつ、広い視野角で長いアイレリーフを確保できる接眼レンズを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】実施例1に係る接眼光学系のレンズ断面図である。
図2】実施例1に係る接眼光学系の各収差である。
図3】実施例2に係る接眼光学系のレンズ断面図である。
図4】実施例2に係る接眼光学系の各収差である。
図5】実施例3に係る接眼光学系のレンズ断面図である。
図6】実施例3に係る接眼光学系の各収差である。
図7】実施例4に係る接眼光学系のレンズ断面図である。
図8】実施例4に係る接眼光学系の各収差である。
図9】実施例5に係る接眼光学系のレンズ断面図である。
図10】実施例5に係る接眼光学系の各収差である。
図11】実施例6に係る接眼光学系のレンズ断面図である。
図12】実施例6に係る接眼光学系の各収差である。
図13】実施例7に係る接眼光学系のレンズ断面図である。
図14】実施例7に係る接眼光学系の各収差である。
図15】本発明の撮像装置の要部概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、各実施例に係る接眼光学系について、添付の図面に基づいて説明する。
【0016】
図1は、視度-1.0ディオプター(標準視度)における、実施例1の接眼光学系のレンズ断面図である。図2は、実施例1の接眼光学系の視度が-1.0ディオプターにおける収差図である。
【0017】
図3は、視度-1.0ディオプター(標準視度)における、実施例2の接眼光学系のレンズ断面図である。図4は、実施例2の接眼光学系の視度が-1.0ディオプターにおける収差図である。
【0018】
図5は、視度-1.0ディオプター(標準視度)における、実施例3の接眼光学系のレンズ断面図である。図6は、実施例3の接眼光学系の視度が-1.0ディオプターにおける収差図である。
【0019】
図7は、視度-1.0ディオプター(標準視度)における、実施例4の接眼光学系のレンズ断面図である。図8は、実施例4の接眼光学系の視度が-1.0ディオプターにおける収差図である。
【0020】
図9は、視度-1.0ディオプター(標準視度)における、実施例5の接眼光学系のレンズ断面図である。図10は、実施例5の接眼光学系の視度が-1.0ディオプターにおける収差図である。
【0021】
図11は、視度-1.0ディオプター(標準視度)における、実施例6の接眼光学系のレンズ断面図である。図12は、実施例6の接眼光学系の視度が-1.0ディオプターにおける収差図である。
【0022】
図13は、視度-1.0ディオプター(標準視度)における、実施例7の接眼光学系のレンズ断面図である。図14は、実施例7の接眼光学系の視度が-1.0ディオプターにおける収差図である。
【0023】
各実施例の接眼光学系は、デジタルカメラやビデオカメラなどの撮像装置の電子ビューファインダー等の観察装置に用いられる。
【0024】
各レンズ断面図において、左方は画像表示面側(物体側)、右方は観察側(射出瞳側)である。各レンズ断面図において、L0は接眼光学系である。Liは第iレンズである。具体的には、L1は第1レンズ、L2は第2レンズ、L3は第3レンズ、L4は第4レンズ、L5は第5レンズである。DPは液晶または有機EL等よりなる画像表示素子である。EPは観察のための観察面(アイポイント)である。アイポイントは画像表示面最周辺からの光線が観察者の瞳を通過する範囲内であれば光軸方向に移動しても良い。また、レンズ最終面からアイポイントまでの距離をアイレリーフとする。
【0025】
各収差図において、球面収差図はd線(波長587.56nm)、F線(波長486.13nm)、c線(波長656.27nm)に対する球面収差を示している。非点収差図において、Sはサジタル像面、Mはメリディオナル像面におけるd線の像面湾曲を示している。歪曲収差図はd線について示している。色収差図ではd線(波長587.56nm)を基準とした際の、F線(波長486.13nm)、c線(波長656.27nm)における色収差を示している。
【0026】
次に、各実施例の接眼光学系L0における特徴的な構成について述べる。
【0027】
各実施例の接眼光学系L0は、画像表示素子DPの画像表示面に表示される画像を観察するための接眼光学系である。接眼光学系L0は、画像表示面側から観察側へ順に配置された、第1のレンズL1、第2のレンズL2、第3のレンズL3、正の屈折力の第4のレンズL4を有する。なお、接眼光学系L0は、第4レンズL4の観察側に配置された第5レンズL5を有していても良い。接眼光学系L0は、第1から第4レンズL1~L4を一体で光軸方向に移動させることで視度調整が可能な構成となっている。
【0028】
さらに、各実施例の接眼光学系L0は、上記構成において下記の条件式(1)及び(2)を満足する。以上の構成により、各実施例の接眼光学系L0は、広視野角で長いアイレリーフを確保することができる。
【0029】
-0.2≦f/f1≦0.2 ・・・(1)
0.25≦f4/f≦1.20 ・・・(2)
ここで、f1は第1レンズL1の焦点距離、f4は第4レンズL4の焦点距離、fは接眼光学系L0の焦点距離を表す。
【0030】
条件式(1)は、広視野角と長いアイレリーフを確保するための条件式である。第1レンズL1を正の屈折力のレンズで構成した場合、正の屈折力が強くなりすぎると長いアイレリーフを確保することが困難となる。一方、第1レンズL1を負の屈折力のレンズで構成した場合、負の屈折力が強くなりすぎると、接眼光学系L0の焦点距離が長くなってしまい広視野角を実現することが困難となる。
【0031】
条件式(2)は、高性能で広視野角な接眼光学系L0を実現するための条件式である。条件式(2)の上限値を上回ると、第4レンズL4の屈折力が弱くなりすぎてしまい、接眼光学系L0の焦点距離が長くなり、広視野角を実現することが困難となる。一方で、条件式(2)の下限値を下回ると、第4レンズL4の屈折力が強くなりすぎてしまい、像面湾曲、非点収差の補正が困難となる。
【0032】
さらに、条件式(1)の数値範囲を以下の条件式(1a)の範囲とすることが好ましい。
【0033】
-0.15≦f/f1≦0.20 ・・・(1a)
また、条件式(1)の数値範囲を以下の条件式(1b)の範囲とすることが更に好ましい。
【0034】
-0.1≦f/f1≦0.2 ・・・(1b)
さらに、条件式(2)の数値範囲を以下の条件式(2a)の範囲とすることが好ましい。
【0035】
0.45≦f4/f≦1.00 ・・・(2a)
また、条件式(2)の数値範囲を以下の条件式(2b)の範囲とすることが更に好ましい。
【0036】
0.60≦f4/f≦0.90 ・・・(2b)
次に、各実施例の接眼光学系L0において、満足することが好ましい構成及び条件について述べる。各実施例の接眼光学系L0は、以下の構成及び条件のうち1つ以上を満足することが好ましい。
【0037】
各実施例の接眼光学系L0は、下記の条件式(3)及び(4)を満足することが好ましい。
【0038】
0.6≦f2/f≦1.5 ・・・(3)
-1.0≦f3/f≦-0.4 ・・・(4)
ここでf2は、第2レンズL2の焦点距離、f3は第3レンズL3の焦点距離を表す。
【0039】
条件式(3)は、第2レンズL2の屈折力を規定するものであり、条件式(3)を満足することにより、広視野角化を実現することが可能となる。条件式(3)の上限値を上回り、第2レンズL2の屈折力が弱くなると像面湾曲、色収差が悪化してしまい、好ましくない。一方、下限値を下回り、第2レンズL2の屈折力が強くなると、接眼光学系L0の焦点距離が長くなってしまい、広視野角化を実現することが難しくなり、好ましくない。
【0040】
条件式(4)は、第3レンズL3の屈折力を規定するものである。条件式(4)の上限値を上回り、第3レンズL3の屈折力が強くなると接眼光学系L0の焦点距離が長くなってしまい、広視野角化を実現することが難しくなり、好ましくない。一方、下限値を下回り、第3レンズL3の屈折力が弱くなると像面湾曲、色収差が悪化してしまい、好ましくない。
【0041】
なお、条件式(3)、(4)の数値範囲は、以下の条件式(3a)、(4a)の範囲とすることがより好ましい。
【0042】
0.63≦f2/f≦1.25 ・・・(3a)
-0.80≦f3/f≦-0.41 ・・・(4a)
また、条件式(3)、(4)の数値範囲は、以下の条件式(3b)、(4b)の範囲とすることが更に好ましい。
【0043】
0.65≦f2/f≦1.00 ・・・(3b)
-0.70≦f3/f≦-0.42 ・・・(4b)
さらに、各実施例の接眼光学系L0では、第1レンズL1の画像表示面側のレンズ面の中心部が凹面であるメニスカス形状であることが好ましい。広視野角を実現するためには、正の屈折力の面が多く必要となるが、正の屈折力の面が多くなると像面湾曲、非点収差の補正が困難となる。また、長いアイレリーフを確保するためには、画像表示面側のレンズ面を凹面とすることが好ましい。
【0044】
さらに、各実施例の接眼光学系L0では、第3レンズL3の画像表示面側のレンズ面の中心部が凹面であるメニスカス形状であることが好ましい。広視野角を実現するためには、正の屈折力の面が多く必要となるが、正の屈折力の面が多くなると像面湾曲、非点収差の補正が困難となる。また、長いアイレリーフを確保するためには、画像表示面側のレンズ面を凹面とすることが好ましい。
【0045】
さらに、各実施例の接眼光学系L0は、下記の条件式(5)を満足することが好ましい。
【0046】
0.00≦d1/f≦0.35 ・・・(5)
ここで、d1は標準視度における画像表示素子DPの画像表示面から第1レンズL1の画像表示面側のレンズ面までの光軸上の距離を表す。
【0047】
条件式(5)は、標準視度における画像表示面から第1レンズL1の画像表示面側のレンズ面までの光軸上の距離を規定したものである。接眼光学系L0を高倍率化するということは、接眼光学系L0の焦点距離を短くすることを意味する。その場合、接眼光学系L0の主点を画像表示面に近づける必要があり、画像表示面から接眼光学系L0の第1レンズL1までの距離を短縮することが重要である。条件式(5)の上限値を上回ると、画像表示面から接眼光学系L0の第1レンズL1までの距離が遠くなり、像面湾曲、歪曲、横収差が悪化するため好ましくない。条件式(5)の下限値を下回ると、接眼光学系L0の視度調整範囲が確保できなくなると共に、接眼光学系L0の第1レンズL1の保持が困難になるため好ましくない。
【0048】
なお、条件式(5)の数値範囲は、以下の条件式(5a)の範囲とすることがより好ましい。
【0049】
0.10≦d1/f≦0.33 ・・・(5a)
また、条件式(5)の数値範囲は、以下の条件式(5b)の範囲とすることが更に好ましい。
【0050】
0.15≦d1/f≦0.32 ・・・(5b)
従来、画像表示素子DP近傍には、画像表示面へのゴミの付着等を防止する目的で防塵ガラスが配置されており、接眼光学系L0の画像表示面側のバックフォーカスが短くなってしまうと、接眼光学系L0と防塵ガラスの干渉が生じてしまう。一方で、バックフォーカスを長くしようとした場合、アイレリーフの確保が困難となる。各実施例の接眼光学系L0においては、防塵ガラスを配置しないことにより、バックフォーカスを確保しなくても良い構成としている。これにより、広視野角化とアイレリーフの確保を両立することが可能となる。
【0051】
次に、各実施例の接眼光学系について詳細に述べる。
【0052】
実施例1~5の接眼光学系L0は、負の屈折力の第1レンズL1、正の屈折力の第2レンズL2、負の屈折力の第3レンズL3、正の屈折力の第4レンズL4、屈折力を持たない光学部材である第5レンズL5で構成されている。
【0053】
実施例6の接眼光学系L0は、負の屈折力の第1レンズL1、正の屈折力の第2レンズL2、負の屈折力の第3レンズL3、正の屈折力の第4レンズL4、正の屈折力の第5レンズL5で構成されている。
【0054】
実施例7の接眼光学系L0は、負の屈折力の第1レンズL1、正の屈折力の第2レンズL2、負の屈折力の第3レンズL3、正の屈折力の第4レンズL4、負の屈折力の第5レンズL5で構成されている。
【0055】
以下に、各実施例に対応する数値実施例を示す。各数値実施例において、ωは見かけ視界(半画角(°))を示す。さらに、「ri」は、画像表示面から観察側EPへ順に、画像表示面をr1として、第i番目の面の近軸曲率半径を示す。例えば、r2は第1レンズの画像表示面側のレンズ面であり、最後の面は観察面EPである。「di」は、画像表示面からi番目の面とi+1番目の面との間の軸上面間隔を示す。さらに、「nd」は硝材のd線(波長=578.6nm)に対する屈折率を示し、「νd」は硝材のd線に対するアッベ数を示す。
【0056】
なお、数値データにおいて、記載されている長さの単位は、特記の無い場合[mm]が使われている。ただし、接眼光学系L0は、比例拡大または比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、単位は[mm]に限定されることなく、他の適当な単位を用いることができる。
【0057】
なお、各数値実施例において近軸曲率半径の欄に「*」の添え字が書かれている面は、非球面形状である。非球面形状は、xを光軸方向の面頂点からの変位量、hを光軸と垂直な方向の光軸からの高さ、rをレンズ面の頂点での近軸曲率半径、Kを円錐定数、A4、A6、A8、A10を各次数の非球面係数とするとき、
x=(h2/r)/[1+{1-(1+K)(h/r)21/2 +A4×h4+A6×h6
+A8×h8+A10×h10
で表している。なお、非球面係数において、「E-i」は10を底とする指数表現、すなわち「10-i」を表している。
【0058】
各数値実施例における種々の値を、表1にまとめて示す。
[撮像装置]
次に、各実施例に示した接眼光学系L0を有する観察装置を用いた撮像装置の実施形態について、図15を用いて説明する。図15は、各実施例の接眼光学系L0を有する観察装置を備える撮像装置の要部概略図である。撮像光学系101により形成された物体像は、光電変換素子である撮像素子102により電気信号に変換される。撮像素子102としては、CCDセンサやCMOSセンサなどが用いられる。
【0059】
撮像素子102からの出力信号が画像処理回路103において処理され、画像が形成される。形成された画像は、半導体メモリ、磁気テープ、光ディスクなどの記録媒体104に記録される。また、画像処理回路103において形成された画像は、ファインダー光学系ユニット(観察装置)105に表示される。観察装置105は、画像表示素子1051及び各実施例の接眼光学系1052を備える。画像表示素子1051は、液晶表示素子LCDや有機EL等から構成される。
【0060】
このように本発明の接眼光学系を有する観察装置を、デジタルカメラやビデオカメラ等の撮像装置に適用することにより、広視野角かつ小型であり、高い光学性能を有する撮像装置を得ることができる。
【0061】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
【0062】

[数値実施例1]
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1 ∞ (可変)
2* -12.048 3.00 1.63550 23.9
3* -12.946 0.30
4 30.084 7.43 1.76802 49.2
5 -18.017 3.58
6* -5.841 2.70 1.63550 23.9
7* -33.173 0.49
8* 29.329 6.13 1.76802 49.2
9* -15.861 (可変)
10 ∞ 1.00 1.73921 25.7
11 ∞ 23.00
12 (アイポイント)

非球面データ
第2面
K =-1.00009e+001 A 4=-7.43451e-004 A 6= 1.31979e-005 A 8= 3.38224e-008
A10=-9.38791e-010

第3面
K =-3.01570e+000 A 4=-1.58349e-004 A 6= 1.73808e-006 A 8= 7.36798e-008
A10=-4.39748e-010

第6面
K =-1.87830e+000 A 4= 1.11252e-004 A 6=-2.26857e-006 A 8= 1.02827e-008

第7面
K =-5.14581e+001 A 4= 1.02941e-004 A 6=-8.18260e-007 A 8= 1.40089e-009

第8面
K =-3.91653e+001 A 4=-4.00251e-005 A 6= 1.64838e-007

第9面
K =-5.70915e-001 A 4= 4.25970e-005 A 6=-3.85766e-007 A 8= 2.30256e-009

各種データ
視度 -1.00 -2.96 +1.10
焦点距離f 17.70 17.70 17.70
見かけ視界ω 19.93 19.46 20.36
d 1 4.84 4.20 5.50
d 9 1.04 1.69 0.38

f1=916.31736
f2= 15.72761
f3= 11.59987
f4= 14.24270


[数値実施例2]
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1 ∞ (可変)
2* -9.234 4.51 1.63550 23.9
3* -10.987 0.30
4 25.146 9.12 1.76802 49.2
5* -20.519 3.67
6* -4.358 1.00 1.63550 23.9
7* -39.015 1.93
8* 11.920 5.55 1.76802 49.2
9* -20.246 (可変)
10 ∞ 1.00 1.49171 57.4
11 ∞ 23.00
12 (アイポイント)

非球面データ
第2面
K =-1.81389e-001 A 4= 1.03590e-003 A 6=-1.03375e-005 A 8= 1.73240e-007
A10=-9.38791e-010

第3面
K =-2.52189e+000 A 4= 3.27728e-004 A 6= 3.81947e-006 A 8=-6.95801e-008
A10= 3.73015e-010

第5面
K =-5.81071e-001 A 4=-2.32367e-004 A 6= 3.19342e-006 A 8=-2.20473e-008
A10= 6.59672e-011

第6面
K =-2.58171e+000 A 4=-7.40572e-006 A 6=-1.07609e-006 A 8=-1.74366e-009
A10= 5.34896e-011

第7面
K =-2.56902e+001 A 4= 2.00854e-004 A 6=-1.65239e-006 A 8=-2.75710e-009
A10= 3.77780e-011

第8面
K =-1.32438e+001 A 4=-2.18361e-004 A 6= 3.04326e-006 A 8=-1.71583e-008
A10= 2.60605e-011

第9面
K =-1.69696e+001 A 4=-2.22829e-004 A 6= 1.73974e-006 A 8=-3.67673e-009
A10=-1.18306e-011

各種データ
視度 -1.00 -4.00 +2.00
焦点距離f 17.60 17.60 17.60
見かけ視界ω 19.92 18.89 21.01
d 1 3.06 2.07 3.98
d 9 1.42 2.41 0.50

f1= 1.863e5
f2=16.10897
f3=-7.80774
f4=10.56001

[数値実施例3]
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1 ∞ (可変)
2 -17.609 3.36 1.63550 23.9
3* -20.622 0.30
4 19.492 6.85 1.76802 49.2
5* -14.589 3.40
6* -4.705 1.00 1.63550 23.9
7* -168.111 2.84
8* 12.322 4.83 1.76802 49.2
9* -28.400 (可変)
10 ∞ 1.00 1.73921 25.7
11 ∞ 23.00
12 (アイポイント)

非球面データ
第3面
K = 2.23625e-001 A 4=-6.30537e-005 A 6= 5.04023e-006 A 8=-7.42357e-008
A10= 3.22789e-010

第5面
K =-1.38882e+001 A 4=-1.79387e-004 A 6= 1.46067e-006 A 8= 5.94067e-010
A10=-2.49222e-011

第6面
K =-3.11134e+000 A 4=-1.57898e-004 A 6= 2.94777e-006 A 8=-1.91425e-008
A10= 3.84603e-011

第7面
K = 1.71645e+002 A 4=-4.18198e-005 A 6= 2.34485e-006 A 8=-2.00715e-008
A10= 5.31269e-011

第8面
K =-9.05331e+000 A 4=-1.70218e-004 A 6= 2.22490e-006 A 8=-1.66290e-008
A10= 4.14888e-011

第9面
K =-5.02119e+001 A 4=-1.82202e-004 A 6= 1.93752e-006 A 8=-1.33933e-008
A10= 3.30371e-011

各種データ
視度 -1.00 -3.86 +1.83
焦点距離f 17.60 17.60 17.60
見かけ視界ω 19.95 19.11 20.64
d 1 5.54 4.58 6.41
d 9 1.37 2.33 0.50

f1=-334.4
f2= 11.90262
f3= -7.63427
f4= 11.79629

[数値実施例4]
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1 ∞ (可変)
2* -12.750 3.02 1.63550 23.9
3* -12.505 0.64
4 30.694 7.97 1.76802 49.2
5* -18.069 3.84
6* -5.838 2.50 1.63550 23.9
7* -34.291 0.60
8* 29.964 5.96 1.76802 49.2
9* -15.864 (可変)
10 ∞ 1.00 1.73921 25.7
11 ∞ 23.00
12 (アイポイント)

非球面データ
第2面
K =-1.09230e+001 A 4=-8.73540e-004 A 6= 1.36191e-005 A 8= 5.43791e-008
A10=-9.38791e-010

第3面
K =-3.16051e+000 A 4=-2.33562e-004 A 6= 1.55103e-006 A 8= 1.07379e-007
A10=-6.99581e-010

第5面
K =-8.33922e-002 A 4=-4.59349e-005 A 6= 8.21050e-008 A 8= 9.57164e-010

第6面
K =-1.64651e+000 A 4= 1.10913e-004 A 6=-1.95538e-006 A 8= 1.42085e-008
A10=-3.55657e-011

第7面
K =-4.13027e+001 A 4= 1.03076e-004 A 6=-7.21484e-007 A 8= 2.14706e-009
A10=-2.89901e-012

第8面
K =-3.78941e+001 A 4=-2.99499e-005 A 6= 1.38651e-007 A 8=-5.28704e-010
A10=-2.65276e-012

第9面
K =-7.26953e-001 A 4= 5.15582e-005 A 6=-3.99457e-007 A 8= 2.35157e-009
A10=-7.70901e-012

各種データ
視度 -1.00 -3.86 +1.83
倍率 -1.20 -1.16 -1.09
焦点距離f 17.70 17.70 17.70
見かけ視界ω 20.22 19.79 18.94
d 1 5.15 4.70 3.73
d 9 0.93 1.38 2.35

f1=177
f2= 15.94138
f3=-11.46331
f4=14.31363

[数値実施例5]
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1 ∞ (可変)
2* -13.750 3.06 1.63550 23.9
3* -12.004 0.66
4 32.205 8.12 1.76802 49.2
5* -18.157 3.69
6* -5.776 2.59 1.63550 23.9
7* -35.819 0.71
8* 30.505 6.02 1.76802 49.2
9* -15.904 (可変)
10 ∞ 1.00 1.73921 25.7
11 ∞ 23.00
12 (アイポイント)

非球面データ
第2面
K =-1.54676e+001 A 4=-9.01266e-004 A 6= 1.30272e-005 A 8= 5.95804e-008
A10=-9.38791e-010

第3面
K =-4.37646e+000 A 4=-3.01574e-004 A 6= 7.62577e-007 A 8= 1.08986e-007
A10=-6.54117e-010

第5面
K = 6.74852e-002 A 4=-5.94690e-005 A 6= 3.83843e-007 A 8=-2.61469e-010

第6面
K =-1.60107e+000 A 4= 1.21477e-004 A 6=-1.86806e-006 A 8= 1.41441e-008
A10=-4.97380e-011

第7面
K =-5.39844e+001 A 4= 1.09272e-004 A 6=-8.25476e-007 A 8= 3.22436e-009
A10=-8.64298e-012

第8面
K =-2.86062e+001 A 4=-3.56042e-005 A 6= 2.07865e-007 A 8=-8.72372e-010
A10=-3.83279e-012

第9面
K =-7.89916e-001 A 4= 5.42957e-005 A 6=-4.44172e-007 A 8= 2.71603e-009
A10=-1.08790e-011

各種データ
視度 -1.00 -3.86 +1.83
焦点距離f 17.70 17.70 17.70
見かけ視界ω 19.77 18.83 20.77
d 1 4.64 3.66 5.51
d 9 1.39 2.35 0.50

f1= 88.48548
f2= 16.25630
f3=-11.21278
f4= 14.42456

[数値実施例6]
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1 ∞ (可変)
2* -10.339 3.82 1.63550 23.9
3* -13.012 0.61
4 32.068 9.72 1.76802 49.2
5* -17.637 3.40
6* -6.003 2.48 1.63550 23.9
7* -30.938 0.30
8* 29.962 5.79 1.76802 49.2
9* -16.378 (可変)
10 ∞ 1.00 1.49171 57.4
11 -500.000 23.00
12 (アイポイント)

非球面データ
第2面
K =-1.29187e+001 A 4=-1.02103e-003 A 6= 1.62692e-005 A 8= 4.26913e-008
A10=-9.38791e-010

第3面
K =-7.23492e+000 A 4=-1.35477e-004 A 6=-7.79524e-007 A 8= 1.88215e-007
A10=-1.49242e-009

第5面
K =-8.34735e-001 A 4=-8.32947e-005 A 6= 8.11180e-008 A 8= 9.88736e-010

第6面
K =-1.95403e+000 A 4= 4.03589e-005 A 6=-1.22602e-006 A 8= 1.17573e-008
A10=-4.34604e-011

第7面
K =-3.38812e+001 A 4= 1.00729e-004 A 6=-7.65141e-007 A 8= 6.15744e-009
A10=-1.91632e-011

第8面
K =-3.99283e+001 A 4=-4.98596e-005 A 6=-1.02831e-007 A 8= 2.23693e-009
A10=-8.33958e-012

第9面
K =-5.98531e-001 A 4= 5.67778e-005 A 6=-7.92838e-007 A 8= 4.38929e-009
A10=-1.29773e-011

各種データ
視度 -1.00 -3.86 +1.83
倍率 -1.54 -1.42 -1.66
焦点距離f 17.70 17.72 17.69
見かけ視界ω 19.84 19.33 20.34
d 1 3.63 2.68 4.51
d 9 1.38 2.34 0.50

f1=-178.244661
f2= 16.19079
f3= -12.19289
f4= 14.57932
f5=1016.85953

[数値実施例7]
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1 ∞ (可変)
2* -11.856 3.52 1.63550 23.9
3* -14.450 1.77
4 31.902 9.01 1.76802 49.2
5* -17.129 2.96
6* -6.045 2.49 1.63550 23.9
7* -34.137 0.52
8* 27.055 5.73 1.76802 49.2
9* -16.391 (可変)
10 ∞ 1.00 1.49171 57.4
11 250.000 23.00
12 (アイポイント)

非球面データ
第2面
K =-1.39680e+001 A 4=-7.92286e-004 A 6= 1.46956e-005 A 8= 3.64772e-008
A10=-9.38791e-010

第3面
K =-6.59065e+000 A 4=-4.33008e-005 A 6=-2.40629e-007 A 8= 1.67150e-007
A10=-1.36831e-009

第5面
K =-7.59742e-001 A 4=-8.12788e-005 A 6= 7.04981e-008 A 8= 1.29235e-009

第6面
K =-1.70976e+000 A 4= 5.62754e-005 A 6=-1.19875e-006 A 8= 9.92925e-009
A10=-2.57547e-011

第7面
K =-1.07027e+001 A 4= 1.06331e-004 A 6=-7.27689e-007 A 8= 4.23919e-009
A10=-1.19644e-011

第8面
K =-3.22335e+001 A 4=-2.85427e-005 A 6=-2.58634e-007 A 8= 3.51023e-009
A10=-1.41307e-011

第9面
K =-8.12317e-001 A 4= 6.93160e-005 A 6=-8.46543e-007 A 8= 5.28330e-009
A10=-1.48423e-011

各種データ
視度 -1.00 -3.86 +1.83
焦点距離f 17.69 17.66 17.72
見かけ視界ω 19.86 19.32 20.39
d 1 3.38 2.44 4.27
d 9 1.38 2.33 0.50

f1=-219.51129
f2= 15.7698
f3= -11.96998
f4= 14.09779
f5=-508.42977
【0063】
【表1】
【符号の説明】
【0064】
L1 第1レンズ
L2 第2レンズ
L3 第3レンズ
L4 第4レンズ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15