(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022188417
(43)【公開日】2022-12-21
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/20 20120101AFI20221214BHJP
G07G 1/12 20060101ALI20221214BHJP
G07G 1/01 20060101ALI20221214BHJP
【FI】
G06Q20/20
G07G1/12 321H
G07G1/12 321J
G07G1/01 301E
G07G1/12 341A
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021096427
(22)【出願日】2021-06-09
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和2(2020)年10月26日付けで、株式会社リクルートライフスタイルがウェブサイトにて、中野真史郎及び新谷哲功が発明した情報処理装置に関する製品について公開した。 令和2(2020)年11月24日付けで、株式会社リクルートライフスタイルがウェブサイトにて、中野真史郎及び新谷哲功が発明した情報処理装置に関する製品について公開した。 令和2(2020)年11月24日付けで、株式会社リクルートライフスタイルがウェブ画像にて、中野真史郎及び新谷哲功が発明した情報処理装置に関する製品について公開した。 令和2(2020)年12月7日付けで、株式会社リクルートライフスタイルがアプリ画像にて、中野真史郎及び新谷哲功が発明した情報処理装置に関する製品について公開した。
(71)【出願人】
【識別番号】518135412
【氏名又は名称】株式会社リクルート
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100139066
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】中野 真史郎
(72)【発明者】
【氏名】新谷 哲功
【テーマコード(参考)】
3E142
5L055
【Fターム(参考)】
3E142AA01
3E142AA03
3E142DA07
3E142FA23
3E142FA50
5L055AA42
(57)【要約】 (修正有)
【課題】レジ点検精算画面上で、レジ内に格納されている現金の想定金額と、現金以外の手段による売上の情報を表示することで、レジ点検精算画面上で現金による売上と現金以外の手段による売上とを同時に管理する情報処理装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】管理センター等に設置されるレジ管理サーバが、各店舗のレジ端末と通信ネットワークを介して接続されているレジ管理システムにおいて、レジ管理サーバ10は、レジ点検精算画面を表示するレジ点検精算画面表示処理部113を備える。レジ点検精算画面表示処理部113は、レジ内に格納されている現金の想定金額と、現金以外の手段による売上の情報を表示する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レジ点検精算画面を表示するレジ点検精算画面表示処理部を備え、
前記レジ点検精算画面表示処理部は、
レジ内に格納されている現金の想定金額と、現金以外の手段による売上の情報を表示する、情報処理装置。
【請求項2】
前記レジ点検精算画面表示処理部は、
前記現金以外の手段による売上の情報として、支払い手段の名称と、各手段による売上件数および合計金額の情報を表示する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記レジ点検精算画面表示処理部は、
現在の営業日を表示する、請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記レジ点検精算画面表示処理部は、
利用中のレジ端末を示す情報が表示される、請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記レジ点検精算画面表示処理部は、
レジ内に実際に格納されている金種毎の枚数または合計金額の入力を受け付ける手段を表示する、請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記レジ点検精算画面表示処理部は、
あらかじめ設定されたつり銭準備金の金額を表示すると共に、つり銭準備金の金額の変更を受け付ける手段を表示する、請求項1から5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記レジ点検精算画面表示処理部は、
点検履歴と精算履歴の一覧を表示するレジ点検精算履歴画面に遷移する手段を表示する、請求項1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記レジ点検精算履歴画面を表示するレジ点検精算履歴画面表示処理部を備え、
前記レジ点検精算履歴画面表示処理部は、
前記点検履歴と前記精算履歴を区別して一覧に表示する、請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記レジ点検精算履歴画面表示処理部は、
レジ内に格納されている現金の想定金額と、実際に格納されている金額の過不足の情報を表示する、請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記レジ点検精算画面表示処理部は、
レジ内に格納されている現金の想定金額について、つり銭準備金と現金による売上との内訳を表示する、請求項1から9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
コンピュータを、
レジ端末に、レジ点検精算画面を表示するレジ点検精算画面表示処理部として機能させ、
前記レジ点検精算画面表示処理部は、
レジ内に格納されている現金の想定金額と、現金以外の手段による売上の情報を表示するプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
小売店における売上金の管理や精算処理を効率的に行えるように支援するシステムが知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、店舗の営業に必要な釣銭準備金を確実に供給できるようにして店員や店長の負担を軽減することができる現金管理装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された方法では、売上金の点検や精算処理の際に、現金による売上と現金以外の売上を同時に区別して管理することができなかった。
【0006】
本発明は、以上説明した事情を鑑みてなされたものであり、現金による売上と現金以外の売上を同時に区別して管理できるようにすることを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態に係る情報処理装置は、レジ点検精算画面を表示するレジ点検精算画面表示処理部を備え、前記レジ点検精算画面表示処理部は、レジ内に格納されている現金の想定金額と、現金以外の手段による売上の情報を表示するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、現金による売上と現金以外の売上を同時に区別して管理できるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の実施形態に係るレジ管理システム1の構成を示す図。
【
図2】本発明の実施形態に係るレジ管理システム1におけるレジ管理サーバ10の機能構成を示す図。
【
図3】本発明の実施形態に係るレジ管理システム1におけるレジ端末20に表示されるレジ点検・精算のトップ画面を例示する図。
【
図4】本発明の実施形態に係るレジ管理システム1におけるレジ端末20に表示されるレジ点検画面を例示する図。
【
図5】本発明の実施形態に係るレジ管理システム1におけるレジ端末20に表示されるレジ点検画面を例示する図。
【
図6】本発明の実施形態に係るレジ管理システム1におけるレジ端末20に表示される点検・精算画面を例示する図。
【
図7】本発明の実施形態に係るレジ管理システム1におけるレジ端末20に表示される精算前の確認画面を例示する図。
【
図8】本発明の実施形態に係るレジ管理システム1におけるレジ端末20に表示される精算完了画面を例示する図。
【
図9】本発明の実施形態に係るレジ管理システム1におけるレジ端末20に表示されるレジ点検・精算履歴画面を例示する図。
【
図10】本発明の実施形態に係るレジ管理システム1におけるレジ端末20に表示されるレジ点検・精算履歴詳細画面を例示する図。
【
図11】本発明の実施形態に係るレジ管理システム1におけるレジ端末20に表示されるジャーナル・精算レシート再印刷画面を例示する図。
【
図12】本発明の実施形態に係る本発明の実施形態に係るレジ管理システム1におけるレジ点検処理の一例を示すフローチャート。
【
図13】本発明の実施形態に係る本発明の実施形態に係るレジ管理システム1における精算処理の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0011】
図1は、本実施形態に係るレジ管理システム1の構成を示す図である。
図1に示すように、レジ管理システム1は、レジ管理サーバ(情報処理装置)10と、レジ端末20を備えている。レジ端末20は、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の小売店の店舗毎に設置される。レジ管理サーバ10は、管理センター等に設置され、各店舗のレジ端末20と通信ネットワークNを介して接続されている。通信ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース(登録商標)、WiFi(Wireless Fidelity)、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。レジ端末20は各店舗に複数備えられていてもよい。
【0012】
レジ管理サーバ10は、汎用的なコンピュータであり、1台のコンピュータで構成されていてもよいし、通信ネットワークN上に分散する複数のコンピュータから構成されてもよい。レジ管理サーバ10は、制御装置11と、記憶装置12を備えている。制御装置11は、ハードウェアとして、CPU、ROMやRAM等のメモリ、入力インタフェース、出力インタフェース、通信インタフェース及びこれらを結ぶバス等を備えている。制御装置11は、CPUがROM等に格納されたプログラムを実行することにより各種機能を実現する。記憶装置12は、ハードディスクドライブ等である。
【0013】
図2は、制御装置11のCPUがROM等に格納されたプログラムを実行することによって実現される機能モジュールを示すブロック図である。
図2に示すように、機能モジュールには、レジ点検精算トップ画面表示処理部111、レジ点検画面表示処理部112、レジ点検精算画面表示処理部113、精算前の確認画面表示処理部114、精算完了画面表示処理部115、レジ点検精算履歴画面表示処理部116、レジ点検精算履歴詳細画面表示処理部117、ジャーナル・精算レシート再印刷画面表示処理部118が含まれる。
【0014】
記憶装置12には、店舗管理テーブル121と、会計管理テーブル122が記憶されている。店舗管理テーブル121には、各店舗のID(アカウント情報)や、レジ端末20の識別情報(番号等)が登録されている。会計管理テーブル122には、各店舗の設定情報や売上データが登録されている。設定情報は、各店舗においてあらかじめ設定される情報であり、担当者リストや、営業日の切り替え時刻、つり銭準備金の金額等の情報が含まれる。また、売上データとして、売上日時、支払い方法(現金、現金以外(商品券、交通系電子マネー、クレジットカード等))、売上額の情報等が記録されている。また、点検履歴、精算履歴として、前回の点検日時、精算日時、点検・精算時点での想定レジ内金額、実際のレジ内金額、想定レジ内金額と実際のレジ内金額の差額等の情報が記録されている。
【0015】
各店舗に登録されているレジ端末20を介して入力、更新された情報は、会計管理テーブル122上で当該店舗のデータとして集約される。このため、各店舗の複数のレジ端末20に表示される情報は同期されている。
【0016】
レジ端末20は、店舗のレジカウンタ等に設置されるPOSレジ端末であり、タブレット端末、パーソナルコンピュータ(PC)、ノートPC、スマートフォン等の端末装置に実装される。
図1に示すように、レジ端末20は、プロセッサ21、入力装置22、表示装置23、通信インタフェース24、記憶資源25を備える。入力装置22は、タッチパネルやキーボード等であり、来店客の会計処理や、点検・精算処理の際に店舗の店員が適宜操作する。表示装置23は液晶ディスプレイ等であり、入力装置22を介した操作に応じて、購入商品の価格や合計金額等の情報を表示する。
【0017】
(画面の説明)
次に、本実施形態に係るレジ管理システム1による、店舗のレジ端末20の表示装置23に表示される画面について説明する。各店舗の従業員が、レジ端末20の入力装置22を操作して、店舗のアカウントを用いてレジ管理システム1にログインすることにより、
図3に示すような「レジ点検・精算のトップ画面」(以下、トップ画面)がレジ点検精算トップ画面表示処理部111によって表示される。レジ管理サーバ10は、会計管理テーブル122に記録されている各店舗の情報に基づいて、各画面の項目を表示する。
【0018】
図3中、A1は、画面表示時点での営業日を表示する。例えば、深夜営業店舗の場合には、あらかじめ設定した営業日切り替えの時刻を過ぎるまでは、前日の営業日が表示される。A2は、ログイン中のレジ端末20のレジ番号を表示する。
【0019】
A3は「点検画面」(
図4)へ遷移するためのボタンである。A4は「点検・精算画面」(
図6)へ遷移するためのボタンである。A5は、前回「点検画面」で点検を実施した日時を表示する。また、その際に金額に過不足が有った場合には、「過不足あり」のメッセージを表示する。A5を選択すると、該当する点検・精算履歴の詳細画面(後述)に遷移する。A6は、前回「点検・精算画面」で精算を実施した日時を表示する。A6を選択すると、該当する点検・精算履歴の詳細画面(
図10)に遷移する。
【0020】
A7は、押下すると「レジ点検・精算履歴画面」(
図9)へ遷移するボタンである。A8は、押下すると「ジャーナル・精算レシート再印刷画面」(
図11)へ遷移するボタンである。A9は、押下すると、レジ端末20に接続されたプリンターから点検レシートが印刷されるボタンである。A10は、押下するとレジ端末20に接続されたキャッシュドロアを開けるボタンである。A11は、前回の精算時に設定したつり銭準備金の金額を表示する。また、A11を選択すると、「精算前の確認画面」(
図7)へ遷移し、つり銭準備金を変更することができる。つり銭準備金は、精算処理時に設定することができるが、営業中にも精算前の確認画面において変更することができる。変更すると即座にA11に表示される金額に反映される。A12は、前回の精算以降に生じた現金売上や入出金額、およびつり銭準備金に基づいて計算された想定レジ内金額を表示する。A13は、現金以外の支払い方法で支払われた売上の件数と金額を表示する。
【0021】
図4はレジ点検画面表示処理部112によって表示される「点検画面」を例示する図である。B1は、レジ担当者を選択するためのプルダウンメニューである。プルダウンメニューには、あらかじめ店舗毎に登録したスタッフ名が表示される。B2は、押下するとレジ端末20に接続されたキャッシュドロアを開けるボタンである。B3には、トップ画面と同じつり銭準備金、現金売上、入金額合計、出金額合計が表示される。B4は、押下するとトップ画面と同じ現金以外の支払い方法で支払われた売上の件数と金額が表示される。B5はトップ画面のA5、A6と同様のものである。B6は、トップ画面のA7と同様のものである。B7はトップ画面のA12と同様のものである。B8はB11に入力された金額をする。B9はB7とB8の差分を表示する(B11が未入力の場合にはハイフンを表示する。)。
【0022】
B10は、「金種ごとの枚数を入力」または「全額を入力」のいずれかを選択するためのプルダウンメニューである。B10での選択内容に応じて、B11の入力欄が変化する。B11は、キャッシュドロア内の金額を入力するための入力欄である。入力した値は、他の画面に遷移しても点検が完了するまで保持される。B10で「金種ごとの枚数を入力」を選択した場合には、B11に金種ごとの枚数を入力する欄が表示される。B10で「全額を入力」を選択した場合には、B11に合計額を入力する欄が表示される。
図5は、「金種ごとの枚数を入力」を選択した場合の、B11の入力欄を例示する図である。
図5に示すように、金種毎に枚数を入力すると、合計額が算出されるようになっている。
【0023】
B12は、コメント欄として使用するためのフリーテキスト入力欄である。入力した内容は会計管理テーブル122に保存され、レジ点検・精算履歴詳細画面(
図10)のコメント欄で閲覧することができる。B13は、押下するとB11に入力された値がリセット(消去)されるボタンである。B14は、押下すると点検の完了画面へ遷移するボタンである。
【0024】
図6は、レジ点検精算画面表示処理部113によって表示される「点検・精算画面」を例示する図である。
図6において、C1、C2は点検画面のB1、B2と同じである。C3には、トップ画面と同じつり銭準備金、現金売上、入金額合計、出金額合計が表示される。C4は、押下するとトップ画面と同じ現金以外の支払い方法で支払われた売上の件数と金額が表示される。C5はトップ画面のA5、A6と同様のものである。C6は、トップ画面のA7と同様のものである。C7はトップ画面のA12と同様のものである。C8はC11に入力された金額をする。C9はC7とC8の差分を表示する(C11が未入力の場合にはハイフンを表示する。)。
【0025】
C10は、「金種ごとの枚数を入力」または「全額を入力」のいずれかを選択するためのプルダウンメニューである。C10での選択内容に応じて、C11の入力欄が変化する。C11は、キャッシュドロア内の金額を入力するための入力欄である。入力した値は、他の画面に遷移しても点検が完了するまで保持される。C10で「金種ごとの枚数を入力」を選択した場合には、C11に金種ごとの枚数を入力する欄が表示される。C10で「全額を入力」を選択した場合には、C11に合計額を入力する欄が表示される。
図6の例では、「金種ごとの枚数を入力」を選択した場合の入力欄が示されている。
図6に示すように、金種毎に枚数を入力すると、合計額が算出されるようになっている。
【0026】
C12は、押下するとC11に入力された値がリセット(消去)されるボタンである。C13は、押下すると「精算前の確認画面」(
図7)へ遷移するボタンである。なお、点検画面と同様に、点検・精算画面にもコメント欄として使用するためのフリーテキスト入力欄が設けられていてもよい。
【0027】
図7は、精算前の確認画面表示処理部114によって表示される「精算前の確認画面」を例示する図である。
図7において、D1は、トップ画面のA12と同じ内容が表示される。D2は、「点検・精算画面」(
図6)のC11に入力された合計金額が表示される。D3は、「点検・精算画面」(
図6)のC9と同じ内容が表示される。
【0028】
D4は、つり銭準備金について「なし(¥0)」、「指定する」、「全額繰越」のいずれかを選択するプルダウンメニューである。「指定する」を選択した場合には、
図7に示すように、金額を入力する欄が表示される。D5には、D2の金額からD4の金額を差し引いた金額が表示される。D6には、「精算完了画面」(
図8)へ遷移した際に、レジ端末20に接続されたプリンターから印刷する書類を選択するためのチェックボックスである。D6における選択は、次回以降の精算時にも引き継がれる。D7は、「精算完了画面」(
図8)へ遷移するためのボタンである。
【0029】
図8は、精算完了画面表示処理部115によって表示される「精算完了画面」を例示する図である。
図8において、E1は、「精算前の確認画面」(
図7)のD4で選択・入力した金額が表示される。E2は、「精算前の確認画面」のD5と同じ金額が表示される。E3は、押下するとレジ端末20に接続されたプリンターから精算レシートが印刷されるボタンである。E4は、押下するとレジ端末20に接続されたプリンターからジャーナルが印刷されるボタンである。E5は、押下するとトップ画面に遷移するボタンである。
【0030】
図9は、レジ点検精算履歴画面表示処理部116によって表示される「レジ点検・精算履歴画面」を例示する図である。
図9において、F1は、点検履歴・精算履歴を表示する対象のレジ端末20を選択するプルダウンメニューである。F2は、点検履歴・精算履歴を表示する対象の期間を指定する欄である(表示されるカレンダーで指定することができる。)。F3は、押下するとF1およびF2で指定した条件で表示する履歴を絞り込むボタンである。F4は、絞り込まれた対象の点検履歴・精算履歴を表示する欄である。各履歴には、点検または精算を行った担当者、点検または精算時の想定レジ内金額(A12に相当する値)、想定レジ内金額と実際のレジ内金額の差額(過不足)の情報が表示される。
図9の例では日時が新しいものから順に履歴が表示されている。それぞれの履歴を選択すると、該当する履歴の「レジ点検・精算履歴詳細画面」(
図10)へ遷移する。
【0031】
図10は、レジ点検精算履歴詳細画面表示処理部117によって表示される「レジ点検・精算履歴詳細画面」を例示する図である。
図10において、G1は、履歴の種別(点検または精算)を表示する欄である。G2は、点検/精算を完了した日時を表示する欄である。G3は、点検画面や点検・精算画面で入力したコメントを表示する欄である。ここでの書き換えも可能である。G4は、押下すると、レジ端末20に接続されたプリンターでジャーナルを印刷するボタンである。G5は、押下すると、レジ端末20に接続されたプリンターで精算レシートを印刷するボタンである。なお、G4とG5のボタンは、精算処理の場合にのみ表示される。G6は、G3の内容を変更した場合に、変更後の内容を保存するためのボタンである。
【0032】
図11は、ジャーナル・精算レシート再印刷画面表示処理部118によって表示される「ジャーナル・精算レシート再印刷画面」を例示する図である。ジャーナル・精算レシート再印刷画面は、ジャーナルや精算レシートの再印刷に特化した一覧画面である。画面の役割は、レジ点検・精算履歴画面(
図9)と類似しており、レジ点検・精算履歴詳細画面(
図10)へも遷移可能となっている。一方、印刷ボタン(H7、H8)が各行に設けられている点で、レジ点検・精算履歴画面とは異なっている。また、表示される履歴は精算履歴のみで、点検履歴は表示されない。これは、点検履歴の場合は印刷の対象となるものがないためである。
【0033】
図11において、H1は、履歴を表示する対象のレジ端末20を選択するプルダウンメニューである。H2は、履歴を表示する対象の期間を指定する欄である(表示されるカレンダーで指定することができる。)。H3は、押下するとH1およびH2で指定した条件で表示する履歴を絞り込むボタンである。
【0034】
H4~H9は、絞り込まれた対象の履歴の情報である。
図11の例では日時が新しいものから順に表示されている。各履歴において、H4は、精算を行った時点の営業日を示している。営業日は、店舗毎に切り替え時刻を任意に設定することができる。H5は、精算の対象期間(前回の精算日時~当該精算を行った日時)を示している。H6は、精算処理時に選択された担当者を示している。H7は、押下するとレジ端末20に接続されたプリンターで該当するジャーナルが印刷されるボタンである。H8は、押下するとレジ端末20に接続されたプリンターで該当する精算レシートが印刷されるボタンである。H9は、押下すると、当該履歴に対応する「レジ点検・精算履歴詳細画面」へ遷移するボタンである。
【0035】
(点検処理の流れ)
図12は、店舗の店員によるレジ点検処理の流れを示すフローチャートである。店舗の店員が、レジ端末20を操作して、店舗のアカウントを用いてレジ管理システム1にログインすると、表示装置23にトップ画面が表示される(ステップS101)。
【0036】
店員は、トップ画面にて、現金以外の各支払い方法(例えば、商品券、交通系電子マネー、クレジットカード)について、表示されている売上件数および金額と、それぞれの支払い方法の専用決済端末(CAT端末等)の売上件数および売上額を照合し、両者が一致するかどうかを確認する(ステップS102)。
【0037】
次に、店員がトップ画面のボタンA3を押下すると「点検画面」へ遷移し想定レジ内金額(B7)を表示する(ステップS103)。さらに、店員は、点検画面においてB2ボタンを押下してキャッシュドロアを開け、ドロア内の現金の金額を確認して、B11の入力欄に入力する(ステップS104)。
【0038】
金額入力が完了すると、レジ管理サーバ10は、点検画面に、レジ金額(B8)、および過不足額(B9)を算出し表示する(ステップS105)。ステップS105において、過不足額が発生した場合には(ステップS106:YES)、レジ締め前伝票一覧画面にて会計履歴を確認し、伝票の削除・訂正を行う(ステップS107)。レジ管理サーバ10は、削除・訂正された会計情報に基づいて会計管理テーブル122を更新する(ステップS108)。その後、点検画面へ戻り、点検を完了する(ステップS109)。点検を完了すると、点検日時、レジ番号、担当者、金種情報、過不足金、コメント等の情報がレジ管理サーバ10に送信され、会計管理テーブル122に記録される。
【0039】
(精算処理の流れ)
図13は、店舗の店員による精算処理の流れを示すフローチャートである。店舗の店員が、レジ端末20を操作して、店舗のアカウントを用いてレジ管理システム1にログインすると、表示装置23にトップ画面が表示される(ステップS201)。
【0040】
店員は、トップ画面にて、現金以外の各支払い方法(例えば、商品券、交通系電子マネー、クレジットカード)について、表示されている売上件数および金額と、それぞれの支払い方法の専用決済端末(CAT端末等)の売上件数および売上額を照合し、両者が一致するかどうかを確認する(ステップS202)。
【0041】
次に、店員がトップ画面のボタンA4を押下すると「点検・精算画面」へ遷移する(ステップS203)。さらに、店員は、点検画面においてC2ボタンを押下してキャッシュドロアを開け、ドロア内の現金の金額を確認して、C11の入力欄に入力する(ステップS204)。
【0042】
金額入力が完了すると、レジ管理サーバ10は、点検・精算画面に、想定レジ内金額(C7)、レジ金額(C8)、および過不足額(C9)を表示する(ステップS205)。ステップS205において、過不足額が発生した場合には(ステップS206:YES)、レジ締め前伝票一覧画面にて会計履歴を確認し、伝票の削除・訂正を行う(ステップS207)。レジ管理サーバ10は、削除・訂正された会計情報に基づいて会計管理テーブル122を更新する(ステップS208)。次に、精算前の確認画面にて、つり銭準備金を入力すると共に、精算レシートとジャーナルの出力要否を選択する(ステップS209)。D7ボタンを押下すると、精算完了画面へ遷移し、精算レシートとジャーナルが出力要否に応じて印刷される(ステップS210)。
【0043】
以上のように、本実施形態によれば、レジ点検・精算画面上で、レジ内に格納されている現金の想定金額と、現金以外の手段による売上の情報を表示するようにしたので、レジの点検・精算画面上で現金による売上と現金以外の手段による売上とを同時に管理することができる。
【0044】
また、現金以外の手段による売上の情報として、支払い手段の名称と、各手段による売上件数および合計金額の情報を表示するようにしたので、支払い手段毎に、管理を行うことができる。
【0045】
また、レジ点検・精算画面上で、レジ内に実際に格納されている金種毎の枚数または合計金額の入力を行えるようにしたので、レジ内に実際に格納されている現金の情報を効率よく正確に入力することができる。
【0046】
また、レジ点検・精算画面上で、あらかじめ設定されたつり銭準備金の金額を表示すると共に、つり銭準備金の金額の変更を行えるようにしたので、レジ内の現金の金額等に応じていつでもつり銭準備金を変更することができる。
【0047】
また、レジ点検・精算画面から、点検履歴と精算履歴の一覧を表示するレジ点検精算履歴画面に遷移できるようにしたので、点検や精算処理の際に、すぐに履歴を確認することができる。
【0048】
また、レジ点検精算履歴画面上では、点検履歴と精算履歴を区別して表示するようにしたので、履歴の中身を見なくても容易に区別することが出来る。
【0049】
レジ点検精算履歴画面において、履歴ごとに、レジ内に格納されている現金の想定金額と、実際に格納されている金額の過不足の情報を表示するようにしたので、過不足が生じている履歴を容易に確認することができる。
【0050】
また、レジ点検・精算画面上で、レジ内に格納されている現金の想定金額について、つり銭準備金と現金による売上との内訳を表示するようにしたので、現金の過不足が生じた場合の会計履歴との照合が容易になる。
【0051】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。例えば、上述した各処理ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更し、または並列に実行することができる。
【符号の説明】
【0052】
1…レジ管理システム、10…レジ管理サーバ、11…制御装置、12…記憶装置、20…レジ端末、21…プロセッサ、22…入力装置、23…表示装置、24…通信インタフェース、25…記憶資源、111…レジ点検精算トップ画面表示処理部、112…レジ点検画面表示処理部、113…レジ点検精算画面表示処理部、114…精算前の確認画面表示処理部、115…精算完了画面表示処理部、116…レジ点検精算履歴画面表示処理部、117…レジ点検精算履歴詳細画面表示処理部、118…ジャーナル・精算レシート再印刷画面表示処理部、121…店舗管理テーブル、122…会計管理テーブル