(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022188456
(43)【公開日】2022-12-21
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20221214BHJP
G06Q 50/00 20120101ALI20221214BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q50/00 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021096495
(22)【出願日】2021-06-09
(71)【出願人】
【識別番号】514020389
【氏名又は名称】TIS株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】福井 孝太郎
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】出産予定のユーザ又は子供のいるユーザをマッチングするサービスにおいてユーザの個人情報を保護しつつユーザ間のコミュニケーションの促進を図る情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】コミュニティシステムにおける複数のユーザ端末夫々と連携可能な情報処理装置であるサーバ装置100は、ユーザの属性情報を記憶するユーザ記憶部を参照して、属性情報に基づいて、ユーザに関連付けるアバターのパーツ画像を特定するキャラクター特定部と、第1ユーザ及び第2ユーザの属性情報に基づいて、ユーザを関連付ける関連付け部と、各第2ユーザの端末に、アバターを介して、ユーザの言動を出力させる出力部と、妊娠中又は産後におけるユーザの状態の変化を時系列で示すマタニティタイムラインを記憶するタイムライン記憶部を参照して、属性情報及びマタニティタイムラインに基づいて、パーツ画像を更新する更新部と、を備える。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
妊娠期間または産後期間を含むユーザの属性情報を記憶するユーザ記憶部を参照して、前記属性情報に基づいて、前記ユーザに関連付けるアバターの少なくとも一部のパーツ画像を特定するキャラクター特定部と、
前記ユーザは第1ユーザと第2ユーザとを含み、前記第1ユーザおよび前記第2ユーザそれぞれの前記属性情報に基づいて、前記第1ユーザと前記第2ユーザとを関連付ける関連付け部と、
前記第1ユーザの第1ユーザ端末および前記第2ユーザの第2ユーザ端末それぞれに、前記アバターを介して、前記第1ユーザおよび前記第2ユーザそれぞれの言動を互いに出力させる出力部と、
妊娠中または産後におけるユーザの状態の変化を時系列で示すマタニティタイムラインを記憶するタイムライン記憶部を参照して、前記属性情報と、前記マタニティタイムラインと、に基づいて、前記パーツ画像を更新する更新部と、を備える、
情報処理装置。
【請求項2】
前記属性情報は、前記ユーザが出産予定の子供または出産した子供の性別を含み、
前記子供の性別に基づいて、前記ユーザに関連付けられたアバターがいる仮想空間の画像を特定する空間特定部をさらに備える、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記マタニティタイムラインは、前記子供の状態変化を時系列でさらに示し、
前記関連付け部は、前記属性情報と前記マタニティタイムラインとに基づいて、前記仮想空間に出力させる前記ユーザの子供を表す子キャラクターを前記ユーザに関連付け、
前記出力部は、前記第1ユーザ端末に、前記ユーザのアバターとともに前記関連付けた子キャラクターを出力させる、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記キャラクター特定部は、前記子供の性別にさらに基づいて、前記子キャラクターの画像を特定する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第1ユーザ端末から、前記アバターを介するチャットグループの作成要求であって前記チャットグループに参加するための認証の要否を含む作成要求を受け付ける受付部と、
前記受付部により作成要求が受け付けられた場合、前記チャットグループを生成するチャット制御部と、
前記出力部は、前記第2ユーザ端末に、前記生成されたチャットグループに参加するための情報を出力し、
前記作成要求に基づいて、前記認証を要する場合、前記認証のための認証情報を前記第2ユーザ端末に通知する通知部をさらに備える、
請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記受付部は、前記第1ユーザ端末から、前記認証情報の通知先の指定を受け付け、
前記通知部は、前記指定された通知先に基づいて、前記認証情報を前記第2ユーザ端末に通知する、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記受付部は、前記第1ユーザ端末から、前記チャットグループを参加可能にするオープン期間の指定を受け付け、
前記チャット制御部は、前記オープン期間に基づいて、前記チャットグループを参加不能にする、
請求項5または6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記チャット制御部は、前記属性情報と前記マタニティタイムラインとに基づいて、前記ユーザに対して、前記チャットグループにおける出力制限または操作制限の少なくともいずれかを更新する、
請求項5から7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
コンピュータが、
妊娠期間または産後期間を含むユーザの属性情報を記憶するユーザ記憶部を参照して、前記属性情報に基づいて、前記ユーザに関連付けるアバターの少なくとも一部のパーツ画像を特定し、
前記ユーザは第1ユーザと第2ユーザとを含み、前記第1ユーザおよび前記第2ユーザそれぞれの前記属性情報に基づいて、前記第1ユーザと前記第2ユーザとを関連付け、
前記第1ユーザの第1ユーザ端末および前記第2ユーザの第2ユーザ端末それぞれに、前記アバターを介して、前記第1ユーザおよび前記第2ユーザそれぞれの言動を互いに出力させ、
妊娠中または産後におけるユーザの状態の変化を時系列で示すマタニティタイムラインを記憶するタイムライン記憶部を参照して、前記属性情報と、前記マタニティタイムラインと、に基づいて、前記パーツ画像を更新する、
情報処理方法。
【請求項10】
コンピュータに、
妊娠期間または産後期間を含むユーザの属性情報を記憶するユーザ記憶部を参照して、前記属性情報に基づいて、前記ユーザに関連付けるアバターの少なくとも一部のパーツ画像を特定するキャラクター特定機能と、
前記ユーザは第1ユーザと第2ユーザとを含み、前記第1ユーザおよび前記第2ユーザそれぞれの前記属性情報に基づいて、前記第1ユーザと前記第2ユーザとを関連付ける関連付け機能と、
前記第1ユーザの第1ユーザ端末および前記第2ユーザの第2ユーザ端末それぞれに、前記アバターを介して、前記第1ユーザおよび前記第2ユーザそれぞれの言動を互いに出力させる出力機能と、
妊娠中または産後におけるユーザの状態の変化を時系列で示すマタニティタイムラインを記憶するタイムライン記憶部を参照して、前記属性情報と、前記マタニティタイムラインと、に基づいて、前記パーツ画像を更新する更新機能と、を実現させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、出産を控えている女性や子供のいる女性のためのSNSとして、このような女性同士を結びつけるマッチングサービスが増えてきている。
【0003】
例えば、下記非特許文献1には、同じ月齢の子供を持つユーザや趣味が似ているユーザをおすすめするマッチングサービスを利用するためのアプリが開示されている。このアプリのユーザは、おすすめされたユーザと繋がりたい場合には、おすすめされたユーザに、ママ友として登録されるための要求をする。そして、この要求が承認されると、お互いにママ友として登録される。また、このアプリでは、写真の投稿を受け付けて、ママ友として登録されたユーザ(以下、「ママ友ユーザ」ともいう)にこの投稿した写真を共有できる機能がある。このような機能によれば、共有した写真を通じて相手に親近感を与え、ママ友ユーザ間のコミュニケーションの活性化を図ることができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】“mamatalk”,[online],株式会社MAMATALK,[令和3年5月3日],インターネット,<https://mamagirl-link.com/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、ユーザの中には、同じ月齢の子供を持つユーザや趣味が似ているユーザであっても実際に会ったことのないユーザとのコミュニケーションを図ることに個人情報保護の観点で不安をもつユーザも少なくない。特に、上記従来技術のようにユーザ個人を識別可能な写真を会ったことのないママ友ユーザに共有することは、ママ友ユーザ間のコミュニケーションを促進できる一方、個人情報保護の観点では改善の余地がある。
【0006】
そこで、本発明は、上記課題を解決するため、出産予定のユーザまたは子供のいるユーザをマッチングするサービスにおいて、ユーザの個人情報を保護しつつユーザ間のコミュニケーションの促進が図れる情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、妊娠期間または産後期間を含むユーザの属性情報を記憶するユーザ記憶部を参照して、属性情報に基づいて、ユーザに関連付けるアバターの少なくとも一部のパーツ画像を特定するキャラクター特定部と、ユーザは第1ユーザと第2ユーザとを含み、第1ユーザおよび第2ユーザそれぞれの属性情報に基づいて、第1ユーザと第2ユーザとを関連付ける関連付け部と、第1ユーザの第1ユーザ端末および第2ユーザの第2ユーザ端末それぞれに、アバターを介して、第1ユーザおよび第2ユーザそれぞれの言動を互いに出力させる出力部と、妊娠中または産後におけるユーザの状態の変化を時系列で示すマタニティタイムラインを記憶するタイムライン記憶部を参照して、属性情報と、マタニティタイムラインと、に基づいて、パーツ画像を更新する更新部と、を備える。
【0008】
本発明の一態様に係る情報処理方法は、コンピュータが、妊娠期間または産後期間を含むユーザの属性情報を記憶するユーザ記憶部を参照して、属性情報に基づいて、ユーザに関連付けるアバターの少なくとも一部のパーツ画像を特定し、ユーザは第1ユーザと第2ユーザとを含み、第1ユーザおよび第2ユーザそれぞれの属性情報に基づいて、第1ユーザと第2ユーザとを関連付け、第1ユーザの第1ユーザ端末および第2ユーザの第2ユーザ端末それぞれに、アバターを介して、第1ユーザおよび第2ユーザそれぞれの言動を互いに出力させ、妊娠中または産後におけるユーザの状態の変化を時系列で示すマタニティタイムラインを記憶するタイムライン記憶部を参照して、属性情報と、マタニティタイムラインと、に基づいて、パーツ画像を更新する。
【0009】
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータに、妊娠期間または産後期間を含むユーザの属性情報を記憶するユーザ記憶部を参照して、属性情報に基づいて、ユーザに関連付けるアバターの少なくとも一部のパーツ画像を特定するキャラクター特定機能と、ユーザは第1ユーザと第2ユーザとを含み、第1ユーザおよび第2ユーザそれぞれの属性情報に基づいて、第1ユーザと第2ユーザとを関連付ける関連付け機能と、第1ユーザの第1ユーザ端末および第2ユーザの第2ユーザ端末それぞれに、アバターを介して、第1ユーザおよび第2ユーザそれぞれの言動を互いに出力させる出力機能と、妊娠中または産後におけるユーザの状態の変化を時系列で示すマタニティタイムラインを記憶するタイムライン記憶部を参照して、属性情報と、マタニティタイムラインと、に基づいて、パーツ画像を更新する更新機能と、を実現させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、出産予定のユーザまたは子供のいるユーザをマッチングするサービスにおいて、ユーザの個人情報を保護しつつユーザ間のコミュニケーションの促進が図れる情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本実施形態に係るコミュニティシステムのシステム構成の一例を示す図である。
【
図2】本実施形態に係るコミュニティシステムの概要の一例を示す図である。
【
図3】本実施形態に係るコミュニティシステムのマタニティタイムラインと属性情報のデータ構成の一例を示す図である。
【
図4】本実施形態に係るサーバ装置の機能構成の一例を示す図である。
【
図5】本実施形態に係るユーザ端末の機能構成の一例を示す図である。
【
図6】本実施形態に係るコミュニティシステムの画面例を示す図である。
【
図7】本実施形態に係るコミュニティシステムの画面例を示す図である。
【
図8】本実施形態に係るコミュニティシステムの画面例を示す図である。
【
図9】本実施形態に係るコミュニティシステムの動作例を示す図である。
【
図10】本実施形態に係るサーバ装置およびユーザ端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
添付図面を参照して、本発明の一実施形態(以下、「本実施形態」という。)について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
【0013】
<1.システム構成>
図1を参照して、本実施形態に係るコミュニティシステム1のシステム構成の例を説明する。コミュニティシステム1は、妊娠中または産後の女性のユーザ(以下、「ママユーザ」ともいう)や助産師などの出産・育児に関する専門職のユーザ(以下、「専門職ユーザ」ともいう)、自治体の出産・育児に関する職員であるユーザ(以下、「自治体ユーザ」ともいう)などが繋がるためのマッチングサービスを含むSNSを提供するシステムである。また、コミュニティシステム1が提供するこのSNS(以下、「子育てコミュニティ」ともいう)では、ユーザは、アバターを介して他のユーザとコミュニケーションを図ることができる。
【0014】
図1に示すように、コミュニティシステム1は、子育てアバターコミュニティに関する機能や各種情報を管理するためのサーバ装置100と、第1ユーザが使用する第1ユーザ端末200aと、第2ユーザが使用する第2ユーザ端末200bと、を含む。なお、第1ユーザ端末200aと第2ユーザ端末200bとは、特に区別の必要が無い場合は、まとめて「ユーザ端末200」という。また、サーバ装置100とユーザ端末200とは、ネットワークNを介して互いに接続されている。
【0015】
ネットワークNは、無線ネットワークや有線ネットワークにより構成される。ネットワークの一例としては、携帯電話網や、PHS(Personal Handy-phone System)網、無線LAN(Local Area Network)、3G(3rd Generation)、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation)、WiMax(登録商標)、赤外線通信、Bluetooth(登録商標)、有線LAN、電話線、電灯線ネットワーク、IEEE1394等に準拠したネットワークがある。
【0016】
サーバ装置100は、コミュニティシステム1における複数のユーザ端末200それぞれと連携可能な情報処理装置である。サーバ装置100は、所定のプログラムを実行することにより、第1ユーザ端末200aと第2ユーザ端末200bとを連携させるサーバ機能を実現する。また、サーバ装置100は、ユーザそれぞれの属性情報やユーザ共通のマタニティタイムラインなどのコミュニティシステム1で用いられる各種情報を管理するサーバ機能も実現する。ここで、「ユーザの属性情報」(以下、「ユーザ属性情報」ともいう)とは、ユーザの属性を示す情報である。ユーザ属性情報の詳細は後述する。また、ここで「マタニティタイムライン」とは、ユーザ共通の情報であり、妊娠中または産後におけるユーザの状態の変化を時系列で示すタイムラインである。マタニティタイムラインの詳細も後述する。
【0017】
ユーザ端末200は、スマートフォンやラップトップなどの情報処理装置であり、ユーザからの要求の受け付けなどの入力やこの要求の結果の出力、サーバ装置100との通信を行う。ユーザ端末200は、所定のプログラムを実行することにより、サーバ装置100と連携してユーザ属性情報やマタニティタイムラインを送受信したりコミュニティシステム1の各種画面を表示したりユーザの要求を受け付けたりする。この所定のプログラムは、例えば、コミュニティシステム1専用のネイティブアプリケーションプログラム(以下、「コミュニティアプリ」という)であってもよい。
【0018】
サーバ装置100および/またはユーザ端末200のコミュニティアプリは、例えば、ECサイトを提供する外部システムと連携してもよい。
【0019】
<2.概要>
図2を参照して、コミュニティシステム1の概要の例を説明する。
図2に示すように、コミュニティシステム1では、第1ユーザである第1ママユーザが自分の分身となるキャラクターの第1アバターA1を作成することができる。第1ママユーザは、この第1アバターA1を介して第2ユーザとコミュニケーションを行う。第2ユーザとは、第1ユーザとは異なるユーザであり、例えば、他のママユーザであってもよいし、専門職ユーザや自治体ユーザであってもよい。第2ユーザにおいても、自身の分身となるキャラクターの第2アバターA2を作成し、第2アバターA2を介して第1ユーザとコミュニケーションを行う。
【0020】
コミュニティシステム1は、第1アバターA1を、ユーザ属性情報およびマタニティタイムラインに基づいて、第1ママユーザの妊娠の状態や産後の状態と連動させる。コミュニティシステム1は、例えば、第1アバターA1を、妊娠中のユーザの状態の変化(例えば、妊娠8ヶ月から妊娠9ヶ月に変化)に応じてその一部のパーツ画像を更新する。例えば、第1ママユーザの妊娠月数が妊娠8ヶ月から妊娠9ヶ月に変化した場合、コミュニティシステム1は、第1アバターA1のボディの画像を、妊娠8ヶ月の際の画像よりお腹のより大きい画像に変更する。
【0021】
ここで、
図3を参照して、マタニティタイムラインおよびユーザ属性情報それぞれの一例について説明する。本例では、マタニティタイムラインにおけるユーザの妊娠期間を妊娠月数および産後月数で示す例を用いて説明する。なお、妊娠期間は、例えば、妊娠月数や産後月数の他にも、妊娠週数、産後週数、生後月数・週数、妊娠初期・中期・後期などで示してもよい。
【0022】
図3(a)に示すように、マタニティタイムラインは、ユーザ共通の情報として、妊娠月数ごとに、ユーザの身体の状態、必要としうる専門職、必要としうる施設・機関、必要としうる参考情報、必要としうる妊娠・育児体験、および/または表示するアバターの画像などを含む。なお、アバターの画像は、マタニティタイムラインに画像のファイルが登録されていなくてもよく、それぞれの画像のファイルにアクセスするための情報(例えば、画像ファイルを検索するためのIDや画像ファイルが格納されている場所へのアクセスパスなど)であってもよい。また、アバターとともにユーザの子供を表す子キャラクターを出力させる場合、この子キャラクターの画像を含んでもよい。
【0023】
マタニティタイムラインは、例えば、ママユーザが妊娠8ヶ月の場合、この妊娠月数の妊婦のお腹の大きさやその他の一般的な妊婦の状態(例えば、妊娠線ができ始めたりお腹の張りが強くなったり、むくみがひどくなったりなど)を含んでもよい。
【0024】
マタニティタイムラインは、例えば、子供の状態変化を時系列でさらに示してもよい。マタニティタイムラインは、例えば、子供が妊娠8ヶ月の胎児の場合、この妊娠月数の胎児の標準的な大きさ(身長約40cm、頭の幅約8cm、体重約1,600gなど)、その他の一般的な胎児の状態(例えば、おなかを蹴る回数や寝返りなどの動作の増加やなど)を含んでも。また、マタニティタイムラインは、例えば、子供が妊娠9ヶ月の胎児の場合、この妊娠月数の胎児の標準的な大きさ(例えば、身長約45cm、頭の幅約8.5cm、体重約2,400gなど)、その他の一般的な胎児の状態(例えば、身体が大きくなることにより動作が急に鈍くなるなど)を含んでもよい。
【0025】
図3(b)に示すように、ユーザ属性情報は、ユーザ個別の情報として、各ユーザのプロフィール情報、各ユーザのママ友ユーザ(例えば、第1ママユーザにおける第2ママユーザ)、各ユーザの利用可能なチャットグループ(以下、チャットグループを「ひろば」ともいう)、および/または各ユーザの利用可能な施設・機関・イベントなどを含む。なお、本実施形態に係るチャットは、音声チャットとテキストチャットとを含む。
【0026】
「プロフィール情報」とは、ユーザのプロフィールを示す情報である。プロフィール情報は、例えば、
図6(c)のプロフィール登録画面G3の入力フォームg31で示すように、ニックネーム、年代、住まい(居住地域)、就業スタイル、(例えば、ワーママか専業主婦かなど)、ユーザの妊娠期間または産後の期間(
図6などでは、「ライフステージ」と記載)、子供の性別、関心ごと(例えば、腰痛や肩こりなどの身体の悩みなど)などを含む。また、プロフィール情報は、例えば、パートナーの有無または雇用形態などを含んでもよい。
【0027】
ユーザ属性情報は、例えば、出産予定の子供または出産した子供(以下、単に「子供」ともいう)に関する情報(以下、「子供情報」ともいう)を含んでもよい。子供情報は、例えば、ユーザの子供の性別、年齢、身長、頭の幅、体重(体内にいる子供の推定体重も含む)などを含む。
【0028】
「ママ友ユーザ」とは、コミュニティシステム1上で友達(いわゆるSNSフレンド)(以下、「ゆるママ」ともいう)として登録された他のママユーザである。言い換えれば、ママユーザに対して、友達として関連付けられた他のママユーザである。
【0029】
図2に戻って説明を続ける。コミュニティシステム1では、自身のママ友ユーザや参加可能なチャットグループを一覧で表示することができる。また、コミュニティシステム1では、自治体ユーザが、自治体イベントの開催やアンケートなどの通知(以下、「ポスト」ともいう)をママユーザに対して行うことができる。また、コミュニティシステム1では、ユーザは、自身のアバターに対して、そのヘアスタイルや服装などのパーツを無料または有料でショップなどの仮想空間で取得して、カスタマイズすることができる。また、コミュニティシステム1では、ユーザは、マイルームのインテリアや内装などのパーツを無料または有料でショップなどの仮想空間で取得して、カスタマイズすることもできる。ここで「マイルーム」とは、コミュニティアプリのホーム画面(トップ画面)として表示される仮想空間であり、自身のアバターがデフォルトで配置される空間である。
【0030】
コミュニティシステム1では、ユーザが、チャットグループを作成することができる。以下、チャットグループを作成したユーザを、チャットオーナーともいう。また、コミュニティシステム1は、ママユーザに対して、ユーザ属性情報および/またはマタニティタイムラインに基づいて、チャットグループの出力制限や操作制限などを変化させることができる。コミュニティシステム1は、例えば、妊娠中のママユーザを対象としたチャットグループでは、妊娠中のママユーザのみを制限なしに表示し、参加操作させることができる。一方、コミュニティシステム1は、産後のママユーザにはチャットグループを非表示または新たに参加操作ができないようにしたり、妊娠中から参加していた産後のママユーザに対しては閲覧機能のみ利用可能としたり(チャットの書込み機能は利用不可)することができる。
【0031】
コミュニティシステム1では、ママユーザは、自分のアバターを、産婦人科専門の病院などの現実の施設や自治体などの機関に関する仮想空間、これらの施設や機関が設定したイベントに参加することができる。また、コミュニティシステム1は、ママユーザに対して、ユーザ属性情報および/またはマタニティタイムラインに基づいて、仮想空間やイベントの参加制限を変化させることができる。コミュニティシステム1は、例えば、母乳外来を専門とする医院に関する仮想空間では、産後0か月から産後36か月までのママユーザのみ参加させることができる。
【0032】
コミュニティシステム1では、ユーザは、子育て体験などの記事を投稿するスレッドを作成することができる。また、コミュニティシステム1では、ママ友ユーザのスレッドに限定して記事を閲覧させたり、書き込みを許可させたりすることもできる。
【0033】
上記構成によれば、ママユーザは、自身のアバターを介して他のママユーザや自治体ユーザなどとコミュニケーションを図ることができる。さらに、上記構成によれば、ママユーザのアバターについて、ママユーザの妊娠中や産後の状態などに応じてボディの画像などを変化させることができ、ママユーザの現実の状態に近づけることができる。このため、自身の写真などのユーザの個人情報を開示しなくとも相手のママユーザに親近感を与え、ママユーザ間のコミュニケーションの促進を図ることができる。したがって、出産予定のユーザまたは子供のいるユーザをマッチングするサービスにおいて、ユーザの個人情報を保護しつつユーザ間のコミュニケーションの促進が図れる。
【0034】
上記構成によれば、ママユーザの現実の状態にアバターを近づけることで、ママユーザに対して、自身のアバターに対する愛着を与えることができる。このため、子育てアバターコミュニティにおける興趣性を向上させることができる。さらに、妊娠中の女性や産後の女性の中には、身体の変化や育児のため、写真を撮るにあたって自身の身だしなみや身の回りのものを整える余裕がない女性も多い。このため、このような女性は、写真を共有することに対してハードルが高いと感じてしまう懸念がある。上記構成によれば、自身の分身となるアバターを介してコミュニケーションを図れるため、このような女性に対しても使い勝手のよいサービスを提供することができる。
【0035】
<3.機能構成>
<3-1.サーバ装置>
図4を参照して、本実施形態に係るサーバ装置100の機能構成を説明する。
図4に示すように、サーバ装置100は、制御部110と、通信部120と、記憶部130と、を備える。
【0036】
制御部110は、受付部111と、特定部112と、関連付け部113と、出力部114と、更新部115と、を備える。また、制御部110は、例えば、チャット制御部116、または通知部117を備えてもよい。
【0037】
[受付部]
受付部111は、ユーザ端末200の端末受付部211から、コミュニティアプリの起動要求を含む各種要求や各種指定、アバターなどのキャラクターの操作を受け付ける。受付部111は、例えば、第1ユーザ端末200aから、ママ友ユーザとして第2ユーザとの関連付けの要求、すなわちママ友ユーザの登録の要求を受け付ける。また、受付部111は、第2ユーザ端末200bから、通知部117により通知されたこの関連付けの要求に対する承認を受け付けてもよい。
【0038】
受付部111は、例えば、第1ユーザ端末200aから、アバターを介するチャットグループの作成要求(以下、「チャットグループ作成要求」ともいう)を受け付けてもよい。
【0039】
チャットグループ作成要求は、例えば、このチャットグループに参加するための認証(以下、「参加認証」ともいう)の要否を含んでもよい。この「チャットグループに参加するための認証」とは、例えば、チャットグループに対するアクセス許可を得るためのパスワードであってもよい。また、チャットグループ作成要求は、例えば、
図8(b)のチャットグループ確認画面G7の各入力フォームg71で示すように、チャットグループのグループ名、トピックス、チャットの形式(例えば、テキストチャットか音声チャットかなど)、チャットグループのオープン期間(
図8などでは、「オープン日」と記載)、チャットグループの参加認証のための認証情報であるパスワード(
図8などでは、「ひろばのかぎ」と記載)、ハッシュタグ(#タグ)などのキーワード情報(ラベル情報)などを含んでもよい。ここで「チャットグループのオープン期間」とは、チャットグループを参加可能にする期間であり、参加可能にする開始日時または終了日時、特定の期間(例えば、1ヶ月など)の少なくともいずれかが設定されていればよい。
【0040】
「アバターを介するチャットグループ」とは、例えば、二次元空間でのチャットであれば、各ユーザのアイコンとしてアバターを出力させ、チャットメッセージをこのアバターアイコンからの吹き出しメッセージとして出力させるチャットグループ(言い換えれば、チャットルーム)であってもよい。他方、三次元空間でのチャットであれば、特定の仮想空間にチャットグループに属するユーザのアバターを配置させて、ユーザの操作により音声やテキストメッセージによりあたかもアバター同士が会話しているように出力させるチャットグループであってもよい。
【0041】
受付部111は、例えば、第1ユーザ端末200aから、チャットグループの参加認証の認証情報の通知先の指定を受け付けてもよい。受付部111は、例えば、表示されたママ友ユーザの一覧に対して、第1ユーザが作成したチャットグループの認証情報の通知先の指定を、第1ユーザ端末200aから受け付けてもよい。
【0042】
受付部111は、例えば、第1ユーザ端末200aから、チャットグループのオープン期間の指定を受け付けてもよい。
【0043】
[特定部]
[キャラクター特定部]
特定部112は、各種情報を特定する。特定部112は、キャラクター特定部1121を含む。キャラクター特定部1121は、ユーザ属性情報を記憶するユーザ記憶部131を参照して、ユーザ属性情報に基づいて、ユーザに関連付けるアバターの少なくとも一部のパーツ画像を特定する。キャラクター特定部1121は、例えば、第1ママユーザの妊娠月数が妊娠8ヶ月である場合、記憶部130に記憶されている複数のアバターのボディの画像のうち、妊娠8ヶ月の妊婦のお腹の大きさを表す画像を、第1アバターA1のボディの画像として特定する。
【0044】
キャラクター特定部1121は、例えば、ユーザ属性情報に含まれる子供の性別および/または体重に基づいて、ママユーザに関連付けられた子キャラクターの画像を特定してもよい。このような構成によれば、子供の性別に応じた子キャラクターをアバターとともに出力させることができる。このため、キャラクター特定部1121は、現実の子供により合わせた子キャラクターのアバターにすることができ、ママユーザに子キャラクターへの愛着を与えることができる。
【0045】
[空間特定部]
特定部112は、例えば、空間特定部1122を含む。空間特定部1122は、ユーザ属性情報および/またはマタニティタイムラインに基づいて、各種仮想空間を特定する。空間特定部1122は、例えば、子供の性別に基づいて、ママユーザに関連付けられたアバターがいる仮想空間(例えば、各アバターのマイルームなど)の画像を特定する。空間特定部1122は、例えば、第1ママユーザの子供の性別が女の子であれば、第1アバターA1のマイルームのコーディネートを表す画像(例えば、壁紙や家具を表すパーツ画像など)として、女の子向けの画像を特定してもよい。このような構成によれば、特定部112は、マイルームなどの仮想空間において、子供の性別に応じたコーディネートにすることができる。このため、特定部112は、子育てアバターコミュニティの仮想空間に対する愛着をママユーザに与え、興趣性をより向上させることができる。
【0046】
空間特定部1122は、例えば、ユーザが参加可能な仮想空間を特定してもよい。この仮想空間は、例えば、産婦人科専門の病院などの現実の施設や自治体などの機関に関する仮想空間などであってもよい。ユーザは、操作により、この特定された仮想空間に自身のアバターをマイルームから移動させ、配置させることができる。
【0047】
特定部112は、例えば、ユーザ属性情報および/またはマタニティタイムラインに基づいて、ユーザに対して、おすすめの子育て体験のスレッド、おすすめのママユーザ、おすすめのチャットグループを特定してもよい。
【0048】
[関連付け部]
関連付け部113は、第1ユーザおよび第2ユーザそれぞれのユーザ属性情報に基づいて、第1ユーザと第2ユーザとを関連付ける。関連付け部113は、例えば、ユーザ属性情報に基づいて、第1ママユーザに対するおすすめのママ友ユーザとして、第1ママユーザと妊娠月数が所定範囲内にある第2ママユーザとを関連付けてもよい。関連付け部113は、おすすめのママユーザとして関連付けた第2ママユーザを、出力部114を介して第1ユーザ端末200aに出力させてもよい。関連付け部113は、例えば、第1ユーザに対するおすすめママユーザとして第2ユーザを関連付ける場合、第1ユーザのユーザ属性情報にこの関連付けを登録してもよい。
【0049】
関連付け部113は、例えば、受付部111が第1ユーザから第2ユーザとの関連付けの要求を受け付けた場合、第1ユーザと第2ユーザとをママ友ユーザとして関連付けてもよい。また、関連付け部113は、例えば、この際、この関連付けの要求に対する承認を受付部111が第2ユーザから受け付けた場合に初めて、第1ユーザと第2ユーザとをママ友ユーザとして関連付けてもよい。関連付け部113は、例えば、第1ユーザと第2ユーザとをママ友ユーザとして関連付ける場合、第1ユーザおよび第2ユーザそれぞれのユーザ属性情報にこの関連付けを登録してもよい。
【0050】
関連付け部113は、例えば、ユーザ属性情報とマタニティタイムラインとに基づいて、仮想空間に出力させるユーザの子供を表す子キャラクターをユーザに関連付けてもよい。関連付け部113は、例えば、ユーザの状態が産後1ヶ月の場合、マタニティタイムラインに基づいて、産後1ヶ月の子供の状態を示す乳児キャラクターを特定し、特定された乳児キャラクター(具体的には、この乳児キャラクターを識別するための識別情報など)をこのママユーザに関連付ける。
【0051】
[出力部]
出力部114は、ユーザ端末200に、ユーザ端末200の端末出力部211を介して、コミュニティシステム1の各種表示情報や各種音声情報を出力させる。具体的には、出力部114は、端末出力部211に、出力情報として、この各種表示情報や音声情報を送信する。出力部114は、例えば、ユーザ端末200に、コミュニティシステム1の仮想空間を出力させ、さらにこの仮想空間にアバターを出力させる。出力部114は、例えば、第1ユーザ端末200aおよび第2ユーザ端末200bそれぞれに、テキストチャットや音声チャット、アバターの動作として、それぞれのアバターを介して、第1ユーザおよび第2ユーザそれぞれの言動を互いに出力させる。出力情報は、例えば、アバターや仮想空間を構成するための画像データや音声データ、アバターの動作を制御する制御データなどを含んでもよい。出力部114は、例えば、ママユーザのアバターに対して、自治体ユーザや専門職ユーザのアバターを
図2に示すように識別可能に出力させてもよい。また、出力情報は、ユーザが利用するECサイトにアクセスするためのリンク情報を含んでもよい。
【0052】
出力部114は、例えば、ユーザ端末200に、産後のママユーザのアバターとともに関連付けた子キャラクターを出力させてもよい。出力部114は、例えば、第1ママユーザが女の子を出産した場合、女の子の乳児キャラクターを抱っこさせた状態で第1アバターA1を出力させてもよい。出力部114は、例えば、第1ママユーザが産前の場合、胎児キャラクターがお腹の中にいる状態で第1アバターA1を出力させてもよい。
【0053】
上記構成によれば、出力部114は、ユーザ属性情報とマタニティタイムラインとに基づいて、ママユーザの子供の状態に応じた子キャラクターをこのママユーザのアバターとともに出力させることができる。このため、出力部114は、ユーザの子供を含めて現実の状態に近づけることができるため、より自身の子キャラクターを含めたアバターに対する愛着をユーザに与えることができる。このため、子育てアバターコミュニティにおける興趣性をより向上させることができる。さらに、出力部114は、相手のママユーザも出産していれば、自身だけでなく自身の子供を含めて親近感を与えることができ、コミュニケーションを促進することもできる。
【0054】
出力部114は、例えば、第2ユーザ端末200bに、第1ユーザが生成したチャットグループに参加するための情報を出力してもよい。この「チャットグループに参加するための情報」とは、チャットグループへの招待メッセージであってもよいし、チャットグループに参加するためのリンク情報を含むチャットグループのアイコンであってもよい。
【0055】
[更新部]
更新部115は、サイクリックまたはイベントドリブンで、ユーザ記憶部131とタイムライン記憶部132とを参照して、ユーザ属性情報とマタニティタイムラインとに基づいて、ユーザに関連付けるアバターのパーツ画像を更新する。更新部115は、例えば、第1アバターA1を、第1ママユーザの状態の変化に応じてその一部のパーツ画像を更新する。例えば、ユーザ属性情報における第1ママユーザの妊娠月数が妊娠8ヶ月から妊娠9ヶ月に変化した場合、更新部115は、第1アバターA1のボディの画像を、妊娠8ヶ月の際の画像よりお腹のより大きい妊娠9ヶ月の画像に変更する。また、更新部115は、第1ママユーザが出産を迎えて妊娠中から産後となった場合は、第1アバターA1のボディの画像を、妊娠中を表すお腹の大きいボディの画像から、一般的な女性のお腹の大きさとするボディの画像に変更してもよい。
【0056】
上記構成によれば、更新部115は、ママユーザのアバターについて、ママユーザの妊娠中や産後の状態などに応じてアバターのボディの画像などを変化させることができる。このため、更新部115は、自動で、ママユーザのアバターを、このママユーザの現実の状態に近づけることができる。したがって、自身の写真などのユーザの個人情報を開示しなくとも相手のユーザに親近感を与え、ママユーザ間のコミュニケーションの促進を図ることができる。
【0057】
[チャット制御部]
チャット制御部116は、コミュニティシステム1内のチャットを制御する。チャット制御部116は、例えば、受付部111によりチャットグループの作成要求が受け付けられた場合、要求元のユーザをチャットオーナーとして、チャットグループを生成する。チャット制御部116は、例えば、第1ユーザと第1ユーザのママ友ユーザとをグルーピングして、このグルーピングしたユーザ間でチャットを行うことを可能にする。
【0058】
チャット制御部116は、例えば、オープン期間に基づいて、生成されたチャットグループを参加不能にしてもよい。チャット制御部116は、例えば、チャットグループのオープン期間が「2021年5月15日以降」と指定されている場合、2021年5月15日の0時を過ぎるまで、このチャットグループを参加不能としてもよい。参加不能の態様としては、例えば、チャットグループ自体を削除してもよいし、チャットグループの過去のチャットの閲覧は許可してチャットの新たな書き込みは不可としてもよい。例えば、チャットオーナーのユーザの中には、チャットグループでのチャットを指定した日時から開始したいユーザいる。また、他の例として、チャットオーナーのユーザの中には、指定した日時を過ぎたらチャットグループのチャットを終了させたいユーザもいる。このような構成によれば、このようなユーザにとって使い勝手のよいチャット機能を提供することができる。
【0059】
チャット制御部116は、例えば、ユーザ属性情報とマタニティタイムラインとに基づいて、ユーザに対して、チャットグループにおける出力制限または操作制限を更新してもよい。
【0060】
チャット制御部116は、例えば、妊娠8ヶ月のハッシュタグが設定されたチャットグループにおいて、妊娠月数が妊娠8ヶ月のユーザのユーザ端末200に対しては、このチャットグループに参加するためのアイコンを出力させるようにし、他方、妊娠月数が妊娠8ヶ月ではないユーザのユーザ端末200に対してはこのチャットグループに参加するためのアイコンを出力させないように制限してもよい。さらに、妊娠7ヶ月から妊娠8ヶ月に変化したママユーザに対しては、チャット制御部116は、このチャットグループに参加するためのアイコンを出力させない制限を解除して、このアイコンを出力させるようにしてもよい。
【0061】
チャット制御部116は、例えば、妊娠8ヶ月のハッシュタグが設定されたチャットグループにおいて、妊娠月数が妊娠8ヶ月のユーザのユーザ端末200からは書き込み操作を可能にし、他方、妊娠月数が妊娠8ヶ月ではないユーザのユーザ端末200に対してはこのチャットグループへの書き込み操作を不能にするよう制限してもよい。なお、この場合、チャット制御部116は、いずれのユーザに対しても、チャットグループのアイコンの出力含めチャットグループの出力はさせるようにしてもよい。さらに、妊娠7ヶ月から妊娠8ヶ月に変化したママユーザに対して、チャット制御部116は、このチャットグループへの書き込み操作を不能とする制限を解除して、書き込み可能としてもよい。
【0062】
上記構成によれば、チャット制御部116は、チャットグループについて、ママユーザの妊娠中や産後の状態などに応じてその出力や操作を変化させることができる。このため、チャット制御部116は、ユーザの操作を要することなく、ママユーザに対するチャット機能の最適化、ひいてはママユーザ間のコミュニケーションの場の最適化を自動で図ることができる。
【0063】
[通知部]
通知部117は、ユーザ端末200に、各種情報を通知する。通知部117は、例えば、第1ママユーザが作成したチャットグループが参加認証を要する場合、この参加認証のための認証情報を、第1ママユーザとママ友ユーザである第2ママユーザや所定の自治体ユーザ、所定の専門職ユーザの第2ユーザ端末200bに通知する。
【0064】
上記構成によれば、通知部117は、チャットグループへの参加をどのユーザでも参加を可能にするのではなく、参加認証を要することで、ママ友ユーザとして関連付けられたママユーザに限定して参加させることができる。このため、チャットグループへの見知らぬ第三者ユーザの参加を拒絶することができ、ユーザの個人情報の保護をはじめとしたセキュリティ性をより向上させた子育てアバターコミュニティを提供することができる。
【0065】
通知部117は、例えば、さらにチャットグループの認証情報の通知を「要」と第1ママユーザから指定された場合に限定して、第2ママユーザなどの第2ユーザ端末200bに通知してもよい。このような構成によれば、第1ママユーザは、認証情報をコミュニティシステム1から通知する以外の手段で通知することもでき、セキュリティ性を向上させつつ、より自由度の高いサービスを提供することができる。
【0066】
通知部117は、例えば、第1ママユーザから第2ママユーザに対するママ友ユーザとしての関連付けの要求を受付部111が受け付けると、第2ママユーザの第2ユーザ端末200bに、この関連付けの要求を通知してもよい。
【0067】
通知部117は、例えば、第1ママユーザから指定された通知先に基づいて、チャットグループの認証情報を第2ユーザ端末200bに通知してもよい。通知部117は、例えば、第1ユーザの第2ママ友ユーザが複数登録されている場合、ママ友ユーザのうち第1ユーザが指定した第2ママ友ユーザに限定して、チャットグループの認証情報を通知してもよい。
【0068】
上記構成によれば、通知部117は、ママ友ユーザの中でも任意のママ友ユーザや特定の専門職ユーザに限定してチャットグループに参加させることができる。このため、チャットグループのトピックなどにより参加可能にするユーザを限定したり、追加で参加させたりすることができ、ユーザの個人情報の保護をはじめとしてセキュリティ性を向上させつつ、より自由度の高い子育てアバターコミュニティを提供することができる。
【0069】
制御部110は、例えば、ユーザに対して、ユーザ属性情報および/またはマタニティタイムラインに基づいて、仮想空間やイベントの参加制限を更新してもよい。制御部110は、例えば、ママユーザに対して、例えば、母乳外来を専門とする医院に関する仮想空間では、産後0か月から産後36か月までの期間のみ参加可能にすることができる。
【0070】
[通信部]
通信部120は、ネットワークNを介して、ユーザ端末200との間で各種情報を送受信する。
【0071】
[記憶部]
記憶部130は、コミュニティシステム1に関する各種情報を記憶する。記憶部130は、例えば、各種情報を相互に関連付けて記憶してもよい。記憶部130は、データベースマネジメントシステム(DBMS)を利用して各種情報を記憶してもよいし、ファイルシステムを利用して各情報を記憶してもよい。DBMSを利用する場合は、各種情報ごとにテーブルを設けて、このテーブル間を関連付けて各種情報を管理してもよい。記憶部130は、ユーザ記憶部131と、タイムライン記憶部132とを備えてもよい。ユーザ記憶部131は、ユーザ属性情報を記憶する。タイムライン記憶部132は、マタニティタイムラインを記憶する。
【0072】
<2-2.ユーザ端末の機能構成>
図5を参照して、本実施形態に係るユーザ端末200の機能構成を説明する。
図5に示すように、ユーザ端末200は、端末制御部210と、端末通信部220と、端末記憶部230と、を備える。
【0073】
端末制御部210は、端末受付部211と、端末出力部212と、とを備える。端末制御部210が備えるこれらの機能部は、後述のユーザ端末200のプロセッサ801がコミュニティアプリを実行することにより実現される。
【0074】
[端末受付部]
端末受付部211は、ユーザから、コミュニティシステム1の各種画面に対する入力操作や音声入力を受け付ける。端末受付部211は、ユーザから入力された情報を受け付けて、受け付けた情報を適宜変換して(例えば、入力されたアナログ情報をデジタル情報に変換して)、サーバ装置100の受付部111に端末通信部220を介して送信してもよい。
【0075】
[端末出力部]
端末出力部212は、ユーザに対して、ユーザ端末200に備わるスピーカーやディスプレイパネルを用いてコミュニティシステム1における表示出力や音声出力を行う。端末出力部212は、例えば、ユーザ属性情報、マタニティタイムライン、サーバ装置100の出力部114から受信した出力情報、または端末受付部211が受け付けた情報の少なくともいずれかに基づいて、端末出力情報を生成してもよい。端末出力部212は、生成した端末出力情報に基づいて表示出力や音声出力を行ってもよい。
【0076】
[端末通信部]
端末通信部220は、ネットワークNを介して、サーバ装置100などと各種情報を送受信する。端末通信部220は、例えば、ネットワークNを介して、第1ユーザから受け付けた第2ユーザとの関連付けの要求をサーバ装置100の受付部111に送信したり、サーバ装置100の関連付け部113からこの要求による関連付けの処理結果を受信したりする。
【0077】
[端末記憶部]
端末記憶部230は、端末出力部260で各種画面や音声を出力するための端末出力情報を記憶する。また、端末記憶部230は、例えば、ユーザ属性情報、またはマタニティタイムライン等を記憶してもよい。なお、ユーザ属性情報は各種画面や音声を出力などするためにサーバ装置100から配信されたものであり、ユーザ属性情報のマスターデータはサーバ装置100の記憶部130で管理される。
【0078】
<4.画面例>
図6~8を参照して、コミュニティシステム1の画面例を説明する。
【0079】
図6(a)に示すように、端末出力部212は、コミュニティアプリを利用するための初期登録の画面として、ユーザ端末200に、アバター選択画面G1を出力する。アバター選択画面G1では、ユーザが、自身が使用するデフォルトのアバター選択することができる。アバター選択画面G1のOKボタンをユーザが押下すると、端末出力部212は、アバター確認画面G2に遷移させる。
【0080】
図6(b)に示すように、アバター確認画面G2は、ユーザが選択したアバターの確認のための画面である。アバター確認画面G2のOKボタンをユーザが押下すると、端末受付部211は、アバター確認画面G2で選択されたアバターを受け付けて、サーバ装置100の受付部111に送信する。
【0081】
図6(c)に示すように、端末出力部212は、コミュニティアプリを利用するための初期登録の画面として、ユーザ端末200に、プロフィール登録画面G3を出力する。プロフィール登録画面G3の各入力フォームg31に対してユーザが指定入力し、OKボタンが押下すると、端末受付部211は、各入力フォームg31で指定されたプロフィール情報を受け付けて、サーバ装置100の受付部111に送信する。
【0082】
図7(a)に示すように、端末出力部212は、コミュニティアプリを利用するための初期登録が完了すると、ユーザ端末200に、アバターAのマイルームであるホーム画面G4を出力する。端末出力部212は、アバターAの吹き出しとしてレコメンドアイコンg41を出力する。レコメンドアイコンg41をユーザが押下すると、端末出力部212は、レコメンドウィンドウG5をポップアップ表示する。また、ホーム画面G4は、例えば、連携するECサイトにアクセスするためのショップアイコンg42を表示する。
【0083】
図7(b)に示すように、レコメンドウィンドウG5は、特定部112により特定されたおすすめの子育て体験のスレッド、おすすめのママユーザ(ゆるママ)、おすすめのチャットグループ(ひろば)それぞれの一覧を含む。例えば、おすすめのママユーザの一覧からママ友ユーザとして登録したいママユーザのアイコンをユーザが指定すると、その登録のためのユーザ間の関連付けの要求を端末受付部211が受け付ける。端末受付部211は、この関連付けの要求をサーバ装置100の受付部111に送信する。
【0084】
図8(a)に示すように、端末出力部212は、ユーザ端末200に、チャットグループ一覧画面G6を出力する。チャットグループ一覧画面G6は、参加可能なチャットグループの一覧g61と、チャットグループの作成要求ボタンg62と、を含む。チャットグループの一覧g61は、各チャットグループに参加するためのアイコンを一覧で出力する。また、チャットグループの作成要求ボタンg62をユーザが押下すると、端末出力部212は、チャットグループ作成画面G7に遷移させる。
【0085】
図8(b)に示すように、チャットグループ作成画面G7では、各入力フォームg71に対してユーザが指定入力しつくるボタンを押下すると、端末出力部212は、チャットグループ確認画面G8に遷移させる。
【0086】
図8(b)に示すように、チャットグループ確認画面G8は、ユーザが作成したチャットグループの確認のための画面である。チャットグループ確認画面G8のOKボタンをユーザが押下すると、端末受付部211は、チャットグループ作成画面G7で指定した情報を含むチャットグループの作成要求を受け付けて、サーバ装置100の受付部111に送信する。
【0087】
図8(c)に示すように、端末出力部212は、サーバ装置100に送信したチャットグループの作成要求の結果(本例では、チャットグループの作成完了)を含む認証情報の通知要否ウィンドウG9をポップアップ表示する。通知要否ウィンドウG9のはいボタンをユーザが押下すると、端末受付部211は、チャットグループの認証情報の通知が「要」である旨を受け付けて、サーバ装置100の通知部117にこの旨を送信する。サーバ装置100の通知部117は、この旨を受信すると、チャットグループの通知先に指定されているユーザに認証情報を通知する。
【0088】
<5.動作例>
図9を参照して、コミュニティシステム1の動作例を説明する。なお、以下に示す処理の順番は一例であって、適宜、変更されてもよい。
【0089】
図9(a)は、サーバ装置100が、コミュニティアプリの初期登録として、ユーザからユーザ属性情報を受け付けて、ユーザのアバターを出力させるまでの処理の流れの例を示すフロー図である。
図9(a)に示すように、サーバ装置100の受付部111は、ユーザ端末200から、ユーザ属性情報を受け付ける(S10)。受付部111は、受け付けたユーザ属性情報をユーザ記憶部131に記憶する(S11)。キャラクター特定部1121は、ユーザ記憶部131を参照して、ユーザ属性情報に基づいて、ユーザに関連付けるアバターの少なくとも一部のパーツ画像を特定する(S12)。出力部114は、ユーザ端末200に、特定したパーツ画像で構成されたアバターを介して、ユーザの言動を出力させる(S13)。
【0090】
図9(b)は、ユーザがコミュニティアプリを起動させてから、更新したアバターを出力させるまでの処理の流れの例を示すフロー図である。
図9(b)に示すように、ユーザがユーザ端末200に出力されたコミュニティアプリのアイコン(不図示)を指定すると、サーバ装置100の受付部111は、コミュニティアプリの起動を受け付ける(S20)。受付部111がコミュニティアプリの起動を受け付けると、ユーザ属性情報に含まれる妊娠月数に変更がある場合(S21のYes)、更新部115は、ユーザに関連付けられたアバターのパーツ画像を更新する(S22)。出力部114は、ユーザ端末200に、更新されたパーツ画像を含むアバターを出力させる(S23)。
【0091】
<6.ハードウェア構成>
図10を参照して、上述してきたサーバ装置100およびユーザ端末200をコンピュータ800により実現する場合のハードウェア構成の一例を説明する。なお、それぞれの装置の機能は、複数台の装置に分けて実現することもできる。
【0092】
図10に示すように、コンピュータ800は、プロセッサ801と、メモリ803と、記憶装置805と、入力I/F部807と、データI/F部809と、通信I/F部811、及び表示装置813を含む。
【0093】
プロセッサ801は、メモリ803に記憶されているプログラムを実行することによりコンピュータ800における様々な処理を制御する。例えば、サーバ装置100の制御部110やユーザ端末200の端末制御部210が備える各機能部は、メモリ803に一時記憶されたプログラムを、プロセッサ801が実行することにより実現可能である。
【0094】
メモリ803は、例えばRAM(Random Access Memory)等の記憶媒体である。メモリ803は、プロセッサ801によって実行されるプログラムのプログラムコードや、プログラムの実行時に必要となるデータを一時的に記憶する。
【0095】
記憶装置805は、例えばハードディスクドライブ(HDD)やフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体である。記憶装置805は、オペレーティングシステムや、上記各構成を実現するための各種プログラムを記憶する。この他、記憶装置805は、ユーザ属性情報およびマタニティタイムラインを登録するテーブルと、当該テーブルを管理するDBを記憶することも可能である。このようなプログラムやデータは、必要に応じてメモリ803にロードされることにより、プロセッサ801から参照される。
【0096】
入力I/F部807は、ユーザからの入力を受け付けるためのデバイスである。入力I/F部807の具体例としては、キーボードやマウス、タッチパネル、各種センサ、ウェアラブル・デバイス等が挙げられる。入力I/F部807は、例えばUSB(Universal Serial Bus)等のインタフェースを介してコンピュータ800に接続されても良い。
【0097】
データI/F部809は、コンピュータ800の外部からデータを入力するためのデバイスである。データI/F部809の具体例としては、各種記憶媒体に記憶されているデータを読み取るためのドライブ装置等がある。データI/F部809は、コンピュータ800の外部に設けられることも考えられる。その場合、データI/F部809は、例えばUSB等のインタフェースを介してコンピュータ800へと接続される。
【0098】
通信I/F部811は、コンピュータ800の外部の装置と有線又は無線により、インターネットNを介したデータ通信を行うためのデバイスである。通信I/F部811は、コンピュータ800の外部に設けられることも考えられる。その場合、通信I/F部811は、例えばUSB等のインタフェースを介してコンピュータ800に接続される。
【0099】
表示装置813は、各種情報を表示するためのデバイスである。表示装置813の具体例としては、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ、ウェアラブル・デバイスのディスプレイ等が挙げられる。表示装置813は、コンピュータ800の外部に設けられても良い。その場合、表示装置813は、例えばディスプレイケーブル等を介してコンピュータ800に接続される。また、入力I/F部807としてタッチパネルが採用される場合には、表示装置813は、入力I/F部807と一体化して構成することが可能である。
【0100】
なお、本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな変形が可能である。さらに、当業者であれば、上記に述べる各要素を均等なものに置換した実施の形態を採用することが可能であり、かかる実施の形態も本発明の範囲に含まれる。
【0101】
[変形例]
なお、本発明を上記実施の形態に基づいて説明してきたが、以下のような場合も本発明に含まれる。
【0102】
[変形例1]
上記実施形態に係るサーバ装置100における各構成の少なくとも一部は、ユーザ端末200が備えていてもよい。例えば、サーバ装置100のキャラクター特定部1121、空間特定部1122、出力部114、または更新部115の機能の全てまたは一部をユーザ端末200のコミュニティアプリに備えさせてもよい。また、逆に、ユーザ端末200における各構成の少なくとも一部は、サーバ装置100が備えてもよい。例えば、コミュニティシステム1において、ユーザ端末200にコミュニティアプリをダウンロードせずにWebアプリで実現する場合、端末受付部211や端末出力部212の機能の全てまたは一部をサーバ装置100の制御部110が備えてもよい。
【0103】
[変形例2]
上記実施形態ではユーザが妊娠中または産後の女性である例を説明したが、本発明に係るユーザはこれに限定されない。ユーザは、例えば、妊娠中または産後の女性のパートナーである男性(夫を含む)や親族であってもよい。
【0104】
コミュニティシステム1は、例えば、妊娠中または産後の女性の夫のユーザ(以下、「パパユーザ」ともいう)や親族のユーザ(以下、「親族ユーザ」ともいう)に対しても、ママユーザ独自の機能を除いて、ママユーザと同じ機能を提供してもよい。ここでいう「ママユーザ独自の機能」とは、例えば、マタニティタイムラインに基づいてパーツ画像を自動で更新する機能などであり、このような機能はパパユーザや親族ユーザには適用できないため提供しない。
【0105】
コミュニティシステム1では、例えば、パパユーザが、ママユーザと同様に、自分の分身となるキャラクターのアバターを作成し、アバターを介して他のユーザとコミュニケーションを図ることができる。また、コミュニティシステム1は、例えば、パパユーザに対して、ママユーザと同様に、おすすめの子育て体験のスレッド、おすすめのパパユーザ、おすすめのチャットグループ(ひろば)を、レコメンドウィンドウを介してレコメンドすることができる。
【0106】
コミュニティシステム1では、パパユーザや親族ユーザに対して、関連付けられたママユーザに関する情報(例えば、属性情報や投稿など)の少なくとも一部を共有できるようにしてもよい。例えば、出力部114は、ママユーザに関連付けられたパパユーザや親族ユーザのユーザ端末200に対して、このママユーザが投稿した子育て体験の記事の少なくとも一部を出力させてもよい。また、通知部117は、連携するECサイトでママユーザが登録した商品の購入候補のリスト(いわゆる、欲しいものリスト)の内容をECサイトから取得し、このママユーザに関連付けられたパパユーザや親族ユーザのユーザ端末200に対して、このリストの内容を通知してもよい。
【0107】
上記構成によれば、コミュニティシステム1は、ママユーザの心身の状態や自身にどういうサポートができるのかに悩む男性、また離れた地域に住む親族に対して、サポートをすることができる。また、コミュニティシステム1は、このような男性や親族に対して、個人情報を保護しつつ、同じような境遇の別の男性や別の親族との間でのコミュニケーションを図れるようにすることができる。
【符号の説明】
【0108】
1…コミュニティシステム、100…サーバ装置、110…制御部、111…受付部、112…特定部、113…関連付け部、114…出力部、115…更新部、116…チャット制御部、117…通知部、120…通信部、130…記憶部、200…ユーザ端末、210…端末制御部、220…端末通信部、230…端末記憶部、800…コンピュータ、801…プロセッサ、803…メモリ、805…記憶装置、807…入力I/F部、809…データI/F部、811…通信I/F部、813…表示装置。