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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022188503
(43)【公開日】2022-12-21
(54)【発明の名称】包装容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 30/10 20060101AFI20221214BHJP
【FI】
B65D30/10 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021096594
(22)【出願日】2021-06-09
(71)【出願人】
【識別番号】000108281
【氏名又は名称】ゼネラルパッカー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090239
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 始
(74)【代理人】
【識別番号】100100859
【弁理士】
【氏名又は名称】有賀 昌也
(72)【発明者】
【氏名】大島 雅志
【テーマコード(参考)】
3E064
【Fターム(参考)】
3E064AB23
3E064BA22
3E064BB03
3E064BC18
3E064EA04
3E064FA03
3E064HM01
3E064HN05
3E064HP01
(57)【要約】
【課題】、被包装物が充填された包装容器が移動する際に、包装容器の両側または片側から被包装物が飛散して包装機内を汚染することを防止できると共に、包装機の包装工程をより高速化することができる包装容器を提供する。
【解決手段】本発明の包装容器Hは、表シート11と裏シート12との間に形成された収納空間に被包装物Sを収納し包装される包装容器Hであって、包装容器H内の上部付近で、かつ幅方向の端部に被包装物Sの飛散を防止するための飛散防止板13が配されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表シートと裏シートとの間に形成された収納空間に被包装物を収納し包装される包装容器であって、該包装容器内の上部付近で、かつ幅方向の端部に被包装物の飛散を防止するための飛散防止板が配されていることを特徴とする包装容器。
【請求項2】
前記飛散防止板は、前記包装容器の幅方向の両端部にそれぞれ配されている請求項1に記載の包装容器。
【請求項3】
前記飛散防止板は、前記包装容器の幅方向の一端部のみに配されている請求項1に記載の包装容器。
【請求項4】
前記飛散防止板は、前記包装容器の幅方向の端部から中央側に向かって延出して配されている請求項1ないし3のいずれかに記載の包装容器。
【請求項5】
前記飛散防止板は、斜め下方に向かって延出して配されている請求項4に記載の包装容器。
【請求項6】
前記飛散防止板は、幅方向に沿って延出して配されている請求項4に記載の包装容器。
【請求項7】
前記飛散防止板は、斜め上方に向かって延出して配されている請求項4に記載の包装容器。
【請求項8】
前記飛散防止板は、前記表シートまたは前記裏シートの内面に設けられている請求項1ないし7のいずれかに記載の包装容器。
【請求項9】
前記飛散防止板は、一端側が上端部に設けられ上端シール部の一部として前記上端シール部の除去に伴って前記包装容器内から除外されるように構成されている請求項1ないし7のいずれかに記載の包装容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被包装物(特に液状充填物)が移動に際して外方に飛散することを防止した包装容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、包装容器の上部両側付近を把持するグリップ対と、このグリップ対が取り付けられた移動体とを有し、移動体の移動に伴って包装容器を把持したグリップ対が各包装ステーションを間欠移動する中で被包装物が包装される給袋包装機が多用されている。
【0003】
この種の給袋包装機では、図13に示すようにグリップ対81,82により吊り下げ状に支持された包装容器Hは、被包装物充填工程において、その袋口から充填用ノズル85が挿入され被包装物(例えば液状充填物)Sが充填された後、充填用ノズル85が袋口から抜去され、次工程を行うステーションへ間欠移動する。その際、包装容器Hの被包装物Sは慣性力や遠心力により包装容器H内で揺られて、進行方向に沿う包装容器Hの両側または片側から飛散することがあり、包装機内を汚染すると共に包装工程の高速化の妨げとなっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012-229022号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明の課題は、被包装物が充填された包装容器が移動する際に、包装容器の両側または片側から被包装物が飛散して包装機内を汚染することを防止できると共に、包装機の包装工程をより高速化することができる包装容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するものは、表シートと裏シートとの間に形成された収納空間に被包装物を収納し包装される包装容器であって、該包装容器内の上部付近で、かつ幅方向の端部に被包装物の飛散を防止するための飛散防止板が配されていることを特徴とする包装容器である(請求項1)。
【0007】
前記飛散防止板は、前記包装容器の幅方向の両端部にそれぞれ配されていることが好ましい(請求項2)。前記飛散防止板は、前記包装容器の幅方向の一端部のみに配されていてもよい(請求項3)。前記飛散防止板は、前記包装容器の幅方向の端部から中央側に向かって延出して配されていることが好ましい(請求項4)。前記飛散防止板は、斜め下方に向かって延出して配されていることが好ましい(請求項5)。前記飛散防止板は、幅方向に沿って延出して配されていてもよい(請求項6)。前記飛散防止板は、斜め上方に向かって延出して配されていてもよい(請求項7)。前記飛散防止板は、前記表シートまたは前記裏シートの内面に設けられていることが好ましい(請求項8)。前記飛散防止板は、一端側が上端部に設けられ上端シール部の一部として前記上端シール部の除去に伴って前記包装容器内から除外されるように構成されていることが好ましい(請求項9)。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に記載の包装容器によれば、被包装物が充填された包装容器が移動する際に、包装容器の両側または片側から被包装物が飛散して包装機内を汚染することを防止できると共に、包装機の包装工程をより高速化することができる。
請求項2に記載の包装容器によれば、上記請求項1の効果をより奏することができる。
請求項3に記載の包装容器によれば、上記請求項1の効果を奏することができる飛散防止板が構成される。
請求項4に記載の包装容器によれば、上記請求項1の効果をより奏することができる飛散防止板が構成される。
請求項5に記載の包装容器によれば、上記請求項1の効果を奏することができる飛散防止板が構成される。
請求項6に記載の包装容器によれば、上記請求項1の効果を奏することができる飛散防止板が構成される。
請求項7に記載の包装容器によれば、上記請求項1の効果を奏することができる飛散防止板が構成される。
請求項8に記載の包装容器によれば、上記請求項1の効果を奏することができる飛散防止板を容易に構成できる。
請求項9に記載の包装容器によれば、飛散防止板が被包装物の取り出しを阻害しない包装容器を構成できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の包装容器の一実施例の正面図である。
図2図1に示した本発明の包装容器の平面図である。
図3図1に示した本発明の包装容器の作用を説明するための正面概略図である。
図4】本発明の包装容器の他の実施例の正面図である。
図5図4に示した本発明の包装容器の作用を説明するための正面概略図である。
図6】本発明の包装容器の他の実施例およびその作用を説明するための正面概略図である。
図7】本発明の包装容器の他の実施例およびその作用を説明するための正面概略図である。
図8】本発明の包装容器の他の実施例およびその作用を説明するための正面概略図である。
図9】本発明の包装容器の他の実施例およびその作用を説明するための正面概略図である。
図10】本発明の包装容器を使用する給袋包装機の正面概略図である。
図11図10に示した給袋包装機の左側面概略図である。
図12図10示した給袋包装機の平面概略図である。
図13】従来の包装容器およびその作用を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明では、表シート11と裏シート12との間に形成された収納空間に被包装物Sを収納し包装される包装容器Hであって、包装容器H内の上部付近で、かつ幅方向の端部に被包装物Sの飛散を防止するための飛散防止板13が配されていることで、被包装物Sが充填された包装容器Hが移動する際に、包装容器Hの両側または片側から被包装物Sが飛散して包装機内を汚染することを防止できると共に、包装機の包装工程をより高速化することができる包装容器を実現した。
【実施例0011】
本発明の包装容器Hを図1ないし図3に示した一実施例を用いて説明する。
この実施例の包装容器Hは、表シート11と裏シート12との間に形成された収納空間に被包装物Sを収納し包装される包装容器Hであって、包装容器H内の上部付近で、かつ幅方向の端部に被包装物Sの飛散を防止するための飛散防止板13が配されている。以下、各構成について順次詳述する。
【0012】
この実施例の包装容器Hは、自立性を有するパウチ袋であるが、本発明の包装容器はこれに限定されるものではなく、例えば、上部にチャック部を有するチャック袋、側部に折り込み部を有するガゼット袋、両側部分に折り込み部を有すると共に上部にチャック部を有するサイドガゼット付チャック袋、平袋、大袋など様々な形態の包装袋その他の包装容器が包含される。また、包装容器に収納または充填される被包装物の形態は液状充填物に限定されるものではなく、例えば粉状体または粒状体などであってもよい。さらに、被包装物は食品な限定されるものではなく、どのようなものでもよく例えば輸液などであってもよい。
【0013】
この実施例の包装容器H(パウチ袋)は液状充填物を充填するためのものであり、包装容器Hの上部付近の幅(W)方向の両側縁にそれぞれ設けられた切り込みn1,n2から幅方向(W)に向かって切断することで開封される。
【0014】
この実施例の包装容器Hは、パウチ袋の両側面を形成する略矩形に形成された一対の表シート11,裏シート12と、パウチ袋の底部に自立性を持たせるためのガゼット部14を形成する底面シート15から構成されている。表シート11、裏シート12または底面シート15は、この実施例では可撓性シートにて形成されており、例えば合成樹脂シート材や合成樹脂フィルム、アルミニウム泊などの積層シート材にて形成されている。積層シート材としては、例えばポリエチレンテレフタレート(外層)/ナイロン(中層1)/アルミニウム箔(中層2)/無軸延伸ポリプロピレン(内層)から形成された可撓性のシート、ポリエチレンテレフタレート(外層)/ナイロン(中層1)/アルミニウム箔(中層2)/直鎖状低密度ポリエチレン(内層)やポリエチレンテレフタレート(外層)/アルミニウム箔(中層)/無軸延伸ポリプロピレン(内層)、ポリエチレンテレフタレート(外層)/アルミニウム箔(中層)/直鎖状低密度ポリエチレン(内層)等が好適に使用できる。
【0015】
表シート11,裏シート12は、幅(W)方向の両側側縁部に沿って一定の幅で互いに接合した側縁接合部16,17を備えている。また、この実施例の包装容器H(パウチ袋)では、一般的なパウチ袋と同様に、被包装物Sを充填後に、上縁部において表シート11,裏シート12同士を接合することによって上端シール部を形成し、被包装物Sを密閉することができる。
【0016】
底面シート15は、包装容器H(パウチ袋)の底部において、表シート11,裏シート12のそれぞれに対して表シート11,裏シート12同士の間で接合されており、これにより底部接合部18が形成されている。また、包装容器H(パウチ袋)の底部には、底面シート15によってマチが形成されることによって、包装容器H(パウチ袋)を自立させるためのガゼット部14が形成されている。なお、表シート11,裏シート12同士、および表シート11,裏シート12と底面シート15との接合は、熱シール、超音波シール他の公知の接合方法によって行われている。
【0017】
そして、本発明の包装容器Hの特徴は、包装容器H内の上部付近で、かつ幅(W)方向の端部に被包装物Sの飛散を防止するための飛散防止板13が配されている点である。このような飛散防止板13が設けられることで、被包装物Sが充填された包装容器Hが移動する際に、包装容器Hの両側または片側から被包装物Sが飛散して包装機内を汚染することを防止できると共に、包装機の包装工程をより高速化することができる。
【0018】
具体的には、この実施例の包装容器Hは、飛散防止板13が包装容器Hの幅(W)方向の両端部にそれぞれ配されている。また、この実施例の飛散防止板13は、包装容器Hの幅(W)方向の端部から中央側に向かってそれぞれ延出して配されている。さらに、この実施例の飛散防止板13は、包装容器Hの幅(W)方向に対して斜め下方に向かって延出して配されている。
【0019】
さらに、飛散防止板13は、表シート11または裏シート12の内面に設けられていることが好ましい。この実施例では、飛散防止板13は、図2に示すように、表シート11の内面に飛散防止板13の一端が設けられて厚さ(t)方向に裏シート12の内面付近まで延出している。これにより、包装容器Hの上部両端部付近から被包装物Sが飛散して包装機内を汚染することを防止できると共に、包装機の包装工程をより高速化することができる。
【0020】
なお、図2は包装容器Hの上端が開口した図であるが、包装容器Hの上端を開口する前には、表シート11の内面に沿って下方に飛散防止板13が折り畳まれており、包装容器Hの上端を開口すると、飛散防止板13が厚さ(t)方向に水平に延出するように形成してもよい。
【0021】
また、幅(W)方向において、飛散防止板13が中央側に向かって延出する長さ(水平方向の長さ)としては、包装容器Hの幅方向の長さを基準とすると、包装容器Hの幅方向の両端から、それぞれ1/8~1/3の間に飛散防止板13の先端部が来る程度の長さが好適であり、適宜設計変更可能である。
【0022】
さらに、飛散防止板13としては、飛散防止機能を発揮するものであればどのようなものでもよいが、例えば合成樹脂シート材や包装容器Hを形成したものと同様のアルミニウム泊などの積層シート材が好適に使用できる。
【0023】
つぎに、本発明の包装容器Hの作用効果を図10ないし図12に示した給袋包装機Pを用いて説明する。
給袋包装機Pは、図12に示すように、給袋工程を行う第1ステーション1、袋姿勢検知および賞味期限等の印字工程を行う第2ステーション2、包装容器Hの袋口の開口工程および印字検査工程を行う第3ステーション3、被包装物(固形物)の充填工程を行う第4ステーション4、被包装物(液状物)の充填工程を行う第5ステーション5、袋口付近に付着した被包装物の吹き飛ばし工程を行う第6ステーション6、スチーム脱気工程を行う第7ステーション7、第1トップシール工程を行う第8ステーション8、第2トップシール工程およびシール検査工程を行う第9ステーション9、冷却シール工程および製品振り分け排出工程を行う第10ステーション10を経て製品(例えばレトルト食品)を量産する給袋包装機である。
【0024】
この実施例の給袋包装機Pの機台60上には、図10ないし図12に示すように、縦向きの間欠回転軸61を回転自由に支持したスタンド62を設け、その間欠回転軸61に取り付けた移動体(円盤状回転体)63には、包装容器Hを掴着又は釈放するための10個のグリップ対gが等角度間隔で放射方向に突出するように設けられている。
【0025】
そして、グリップ対g(グリップ81,グリップ82)により吊り下げ状に支持された包装容器Hは、被包装物(液状充填物)の充填工程を行う第5ステーション5において、図3に示すように、その袋口から充填用ノズル85が挿入され被包装物Sが充填された後、充填用ノズル85が袋口から抜去され、次工程を行うステーション(袋口付近に付着した被包装物の吹き飛ばし工程を行う第6ステーション6)へ間欠移動する際に、包装容器Hの両側から被包装物Sが飛散することを飛散防止板13が障壁となって抑止する。これにより、包装機機P内を汚染することを防止できると共に包装工程をより高速化することができる。
【0026】
つぎに、図4または図5に示した本発明の他の実施例の包装容器について説明する。
この実施例の包装容器H2と前述した包装容器Hとの相違点は、包装容器H2の飛散防止板13の一端側13aが上端部(表シート11または/および裏シート12の内面の上端)に設けられ上端シール部20の一部となって、上端シール部20の除去に伴って包装容器H2内から除外されるように構成されている点である。包装容器Hと同一構成部分については同一符号を付し説明を省略する。
【0027】
具体的には、この実施例の飛散防止板13は、被包装物(液状充填物)の充填工程の後に行われるトップシール工程において、上端シール部20が形成されると、その一端側13aが上端シール部20が形成される部位にもともと設けられていることにより、上端シール部20の一部として、図4または図5に示すように、切り込みn1,n2から幅(W)方向に沿って上端シール部20を切断し、内部の被包装物(液状充填物)Sを包装容器Hから取り出す際に、上端シール部20の除去に伴って包装容器H2内から除外されるように構成されている。これにより、飛散防止板13が包装容器内に残存して被包装物Sの取り出しを阻害しない包装容器が構成される。
【0028】
さらに、図6に示した本発明の他の実施例の包装容器について説明する。
この実施例の包装容器H3と前述した包装容器Hとの相違点は、包装容器H3の飛散防止板21が、包装容器Hの幅(W)方向の一端部のみに配されている点であり他は包装容器Hと同様である。包装容器Hと同一構成部分については同一符号を付し説明を省略する。
【0029】
具体的には、この実施例の包装容器H3は、矢印方向(図6中左から右)を包装工程における包装容器H3の進行(搬送)方向とすると、飛散防止板21が包装容器Hの幅(W)方向の一端部(後方部:左側部)のみに配されている。このように、本発明の包装容器は、飛散防止板が包装容器の幅(W)方向の両端部に設けられたものに限定されず、包装容器内の被包装物Sにかかる慣性力や遠心力、被包装物Sの性状または搬送方向などを考慮して、包装容器Hの幅(W)方向の一端部のみに配されたものも本発明の範疇に包含される。
【0030】
さらに、図7に示した本発明の他の実施例の包装容器について説明する。
この実施例の包装容器H4と前述した包装容器Hとの相違点は、包装容器H3の飛散防止板22が、包装容器Hの幅(W)方向の一端部のみに配されている点であり他は包装容器Hと同様である。包装容器Hと同一構成部分については同一符号を付し説明を省略する。
【0031】
具体的には、この実施例の包装容器H4は、矢印方向(図7中左から右)を包装工程における包装容器H4の進行(搬送)方向とすると、飛散防止板22が包装容器Hの幅(W)方向の一端部(前方部:右側部:包装容器H3と逆の端部)のみに配されている。このように、本発明の包装容器は、飛散防止板が包装容器の幅(W)方向の両端部に設けられたものに限定されず、包装容器内の被包装物Sにかかる慣性力や遠心力、被包装物Sの性状または搬送方向などを考慮して、包装容器Hの幅(W)方向の一端部のみに配されたものも本発明の範疇に包含される。
【0032】
さらに、図8に示した本発明の他の実施例の包装容器について説明する。
この実施例の包装容器H5と前述した包装容器Hとの相違点は、包装容器H5の飛散防止板23が、包装容器H5の幅方向に沿って平行に延出して配されている点である。包装容器Hと同一構成部分については同一符号を付し説明を省略する。このように、本発明の包装容器は、飛散防止板が包装容器の幅(W)方向に対して斜め下方に向かって延出するように配されたものに限定されず、包装容器内の被包装物Sにかかる慣性力や遠心力、被包装物Sの性状または搬送方向などを考慮して、包装容器の幅方向に沿って平行に延出して配されたものも本発明の範疇に包含される。
【0033】
さらに、図9に示した本発明の他の実施例の包装容器について説明する。
この実施例の包装容器H6と前述した包装容器Hとの相違点は、包装容器H6の飛散防止板24が包装容器の幅方向に対して斜め上方に向かって延出して配されている点である。包装容器Hと同一構成部分については同一符号を付し説明を省略する。このように、本発明の包装容器は、飛散防止板が包装容器の幅(W)方向に対して斜め下方に向かって延出するように配されたものに限定されず、包装容器内の被包装物Sにかかる慣性力や遠心力、被包装物Sの性状または搬送方向などを考慮して、包装容器の幅方向に対して斜め上方に向かって延出して配されたものも本発明の範疇に包含される。
【符号の説明】
【0034】
H 包装容器
S 被包装物
n1,n2 切り込み
11 表シート
12 裏シート
13 飛散防止板
14 ガゼット部
15 底面シート
16,17 側縁接合部
18 底部接合部
P 給袋包装機
g グリップ対
60 機台
61 間欠回転軸
62 スタンド
63 移動体(円盤状回転体)
85 充填用ノズル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13