(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022188524
(43)【公開日】2022-12-21
(54)【発明の名称】制御装置及び電子機器
(51)【国際特許分類】
H04N 5/232 20060101AFI20221214BHJP
G02B 7/02 20210101ALI20221214BHJP
H04N 5/225 20060101ALI20221214BHJP
G03B 17/18 20210101ALN20221214BHJP
【FI】
H04N5/232 030
G02B7/02 E
H04N5/225 100
H04N5/225 000
G03B17/18 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021096630
(22)【出願日】2021-06-09
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110412
【弁理士】
【氏名又は名称】藤元 亮輔
(74)【代理人】
【識別番号】100104628
【弁理士】
【氏名又は名称】水本 敦也
(74)【代理人】
【識別番号】100121614
【弁理士】
【氏名又は名称】平山 倫也
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 潤一
【テーマコード(参考)】
2H044
2H102
5C122
【Fターム(参考)】
2H044AE01
2H102AA71
2H102BB06
2H102BB08
2H102CA04
5C122EA42
5C122FB04
5C122FK19
5C122FL05
5C122HB01
(57)【要約】
【課題】例えば、操作装置の操作性の点で有利な制御装置を提供するこ。
【解決手段】制御装置は、第1操作部を備える第1装置を制御する制御装置であって、第1操作部の配置に関する情報と、第1操作部に割り当てられた機能に関する情報とを取得する取得部と、第1操作部ごとに配置と機能とが互いに対応付けられた第1情報を生成する生成部とを有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1操作部を備える第1装置を制御する制御装置であって、
前記第1操作部の配置に関する情報と、前記第1操作部に割り当てられた機能に関する情報とを取得する取得部と、
前記第1操作部ごとに前記配置と前記機能とが互いに対応付けられた第1情報を生成する生成部とを有することを特徴とする制御装置。
【請求項2】
前記配置に関する情報は、前記第1装置の基本姿勢状態における前記第1操作部の配置に関する情報であることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記配置に関する情報は、設定された前記第1装置の一部の領域内に前記第1操作部があるか否かを示す情報であることを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記配置に関する情報は、前記第1装置の領域を分割してなる複数の領域のうちどの領域に前記第1操作部が配置されているかを示す情報であることを特徴とする請求項2に記載の撮影装置。
【請求項5】
前記基本姿勢状態は、固定されている前記第1装置の姿勢状態、選択的に設定された前記第1装置の姿勢状態、及び前記第1装置の姿勢を検出する検出部により検出された前記第1装置の姿勢状態のうちいずれかであることを特徴とする請求項2乃至4の何れか一項に記載の制御装置。
【請求項6】
前記生成部は、前記第1情報に関する情報を表示部に表示させることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の制御装置。
【請求項7】
前記第1情報に関する情報は、互いに対応付けられた、前記配置に関する情報と前記機能に関する情報とを含むことを特徴とする請求項6に記載の制御装置。
【請求項8】
前記生成部は、複数のパターンのうちの少なくとも一つに従って前記第1情報に関する情報を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項6又は7に記載の制御装置。
【請求項9】
前記複数のパターンは、常時表示を行うパターン、予め定められた指示に基づき表示を行うパターン、撮影に関する情報に基づき表示を行うパターン、及び前記第1操作部の操作に関する情報に基づき表示を行うパターンのうち少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項8に記載の制御装置。
【請求項10】
第2操作部を備え、前記第2操作部ごとに、前記第2操作部の配置情報と前記第2操作部に割り当てられた機能とが対応付けられた第2情報を生成する第2装置から、前記取得部は、前記第2情報を取得することを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載の制御装置。
【請求項11】
前記生成部は、前記第1情報と前記第2情報とを合成してなる情報を生成することを特徴とする請求項10に記載の制御装置。
【請求項12】
前記取得部は、前記第2装置から前記第2操作部の数に関する情報を取得することを特徴する請求項10又は11に記載の制御装置。
【請求項13】
請求項1乃至12の何れか一項に記載の制御装置と、
前記第1操作部とを有することを特徴とする電子機器。
【請求項14】
前記電子機器は、前記第1操作部の操作により駆動される光学部材を含むレンズ装置であることを特徴とする請求項13に記載の電子機器。
【請求項15】
前記電子機器は、前記第1操作部の操作により駆動される光学部材を介して形成された像を撮る撮像素子を含むことを特徴とする請求項13又は14に記載の電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御装置及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、テレビ撮影のためのシステムにおいては、撮影のための操作スイッチに割り当てられた機能をユーザが把握しておく必要がある。特許文献1には、ビューファインダー(以下、VF)に操作スイッチに対応する指と操作スイッチに割り当てられた機能とを表示する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の構成では、例えば、指の近くに操作スイッチが複数設けられている場合や、指の置き場が決められていない場合、VF上に表示された操作スイッチに対応する指と実際に操作する指とが一致しない場合がある。撮像システムでは、多くの装置が接続されてなる場合、複数の装置のそれぞれの操作スイッチの配置とそれに割り当てられた機能とを全てユーザが把握することは困難となりうる。また、操作スイッチに割り当て可能な機能が多くなるほど、そのような把握はますます困難となりうる。
【0005】
本発明は、例えば、操作装置の操作性の点で有利な制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面としての制御装置は、第1操作部を備える第1装置を制御する制御装置であって、第1操作部の配置に関する情報と、第1操作部に割り当てられた機能に関する情報とを取得する取得部と、第1操作部ごとに配置と機能とが互いに対応付けられた第1情報を生成する生成部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、例えば、操作装置の操作性の点で有利な制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施例1の撮影システムのブロック図である。
【
図3】実施例1の操作部に割り当て可能な機能の例を示す図である。
【
図4】実施例1の機能-配置情報生成処理を示すフローチャートである。
【
図6】実施例1の機能-配置情報に基づく情報の表示例を示す図である。
【
図7】実施例2の撮影システムのブロック図である。
【
図9】実施例2の機能-配置情報の通信データ例を示す図である。
【
図10】実施例2の機能-配置情報の要求処理を示すフローチャートである。
【
図11】実施例2の機能-配置情報に基づく情報の表示例を示す図である。
【
図12】実施例2の機能-配置情報に基づく情報の表示例を示す図である。
【
図13】実施例3の撮影システムのブロック図である。
【
図14】実施例3の機能-配置情報生成処理を示すフローチャートである。
【
図15】実施例3の機能配置合成情報の例を示す図である。
【
図16】実施例3の機能配置合成情報の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
【実施例0010】
図1は、本実施例の撮影システムのブロック図である。撮影システムは、レンズ装置100と不図示のカメラ装置(撮像装置)とを有する。レンズ装置100は、操作部101、演算部102、及び表示部103を有する。また、レンズ装置100は、操作部101の操作により駆動される光学部材を有する。カメラ装置は、光学部材を介して形成された像を撮る撮像素子を備える。
【0011】
操作部101は、ユーザが操作可能に構成され、操作した際に実行される機能が割り当てられている。操作部101は、本実施例では、押し込み型の操作スイッチであり、2つの操作部101A,101Bより構成されている。なお、操作部101は、押し込み型の操作スイッチに限定されず、スライド式の操作スイッチやトグルスイッチ等であってもよい。
【0012】
演算部102は、CPUであり、取得部102a及び機能-配置情報生成部(生成部)102bを有する。また、演算部102は、操作部101が操作されたか否かを判定する。なお、操作の判定は、本実施例ではH/L信号を受信することで行われるが、本発明はこれに限定されない。
【0013】
取得部102aは、操作部101に割り当てられている機能に関する情報(以下、機能情報)及びレンズ装置100における操作部101の配置に関する情報(以下、配置情報)を取得する。
【0014】
機能-配置情報生成部102bは、操作部ごとに取得部102aから取得した機能情報と配置情報とが互いに対応付けられた情報(以下、機能-配置情報。第1情報)を生成し、生成した機能-配置情報を表示部103に出力する。
【0015】
なお、演算部102は、本実施例ではレンズ装置100の内部に設けられているが、制御装置として構成されていてもよいし、撮像システム内の別の電子機器の内部に設けられていてもよい。
【0016】
表示部103は、LCDや有機EL等の表示デバイスであり、ユーザが視認可能なユーザーインターフェース(UI)である。本実施例では、表示部103は、演算部102からの機能-配置情報を表示する。
【0017】
以下、
図2を参照して、本実施例の配置情報について説明する。
図2は、本実施例の配置情報の説明図であり、レンズ装置100を上から見た図である。図中の矢印は、光軸方向を示している。また、図中上側は被写体側であり、下側がカメラ装置側(カメラマン側)である。また、図中太枠で示すエリア2は、レンズ装置100の一部を含むように設定されている。
【0018】
配置情報は、レンズ装置100の基本姿勢状態における操作部101の位置情報(配置情報)である。配置情報は、設定されたレンズ装置100の一部の領域内に操作部101があるか否かを示す情報であってもよいし、レンズ装置100の領域を分割してなる複数の領域のうちどの領域に操作部101が配置されているかを示す情報であってもよい。本実施例では、レンズ装置100の上面に表示部103が設けられ、レンズ装置100の基本姿勢状態はレンズ装置100を上から見た状態である。なお、レンズ装置100の基本姿勢状態は、本実施例では表示部103を上から見る姿勢の状態(固定されている状態)としているが、本発明はこれに限定されない。選択的に設定された状態であってもよいし、レンズ装置100の姿勢を検出可能な検出部の検出情報から自動的に設定された状態であってもよい。
【0019】
図2(a)~
図2(e)は、配置情報の5種類のパターンを示している。
図2(a)は、エリア2を光軸と直交する方向に2分割した例である。
図2(a)において、位置情報は、操作部101A,101Bがそれぞれ、分割エリア2A,2Bに配置されていることを示す情報である。
図2(b)は、エリア2を光軸方向に2分割した例である。
図2(b)において、位置情報は、操作部101A,101Bがそれぞれ、分割エリア2b,2aに配置されていることを示す情報である。
図2(c)は、エリア2を光軸方向に3分割した例である。
図2(c)のようにエリア2を分割することで、操作部101が操作部101A~101Cから構成されている場合でも各操作部の配置を特定可能である。
図2(c)において、位置情報は、操作部101A,101B,101Cがそれぞれ、分割エリア2a,2b,2cに配置されていることを示す情報である。
図2(d)は、エリア2を光軸と直交する方向に4分割した例である。
図2(d)のようにエリア2を分割することで、操作部101が操作部101A~101Dから構成されている場合でも各操作部の配置を特定可能である。
図2(d)において、位置情報は、操作部101A,101B,101C,101Dがそれぞれ、分割エリア2A,2D,2C,2Bに配置されていることを示す情報である。
図2(e)は、エリア2を光軸と直交する方向に6分割し、さらに光軸方向に4分割した例である。
図2(e)のようにエリア2を分割することで、操作部101が操作部101A~101Eから構成されている場合でも各操作部の配置を特定可能である。
図2(e)において、位置情報は、操作部101A,101B,101C,101D,101Eがそれぞれ、分割エリア(2A,2f),(2D,2c),(2C,2f),(2B,2b),(2A,2d)に配置されていることを示す情報である。分割エリア(2A,2a)とは、分割エリア2Aかつ分割エリア2aであるエリアを示している。本実施例では、操作部101A,101Bは、
図2(a)の状態で配置されている。
【0020】
なお、エリア2のサイズや分割方向、分割数は予め決められていてもよいし、任意に変更可能としてもよい。また、
図2では、エリア2を2次元のエリアとし、二次元で分割しているが、エリア2をレンズ装置100の高さ成分を考慮した3次元のエリアとし、三次元で分割してもよい。
【0021】
また、位置情報は、操作部101がエリア2内か否かを示す情報であってもよい。
【0022】
以下、
図3を参照して、操作部101に割り当て可能な機能について説明する。
図3は、操作部101に割り当て可能な機能の例を示している。リターン機能(以下、RET)は、複数の撮影システムで撮影を行う場合に、カメラマンが他のカメラの撮影映像を確認しながら、撮影操作を行うのに必要な機能である。RETを実行することで、複数の撮影システムと接続されるカメラコントロールユニット(以下、CCU)から、実行されたRET番号に割り付けられた撮影システムの映像が送り返される。例えば、RET1を実行するとカメラ1の撮影映像が、RET2を実行するとカメラ2の撮影映像がカメラ3のVFで確認可能となる。連携する撮影システムの数に応じて、必要なRETの数も増えることになる。本実施例では、8種類のRETを割り当て可能である。ショット機能は、予め記憶させたレンズ位置までレンズを駆動させる機能である。瞬時に移動させたいレンズ位置が多いほど、実行するショット機能の数も必要になる。本実施例では、2種類のショット機能を割り当て可能である。また、2種類の防振機能を割り当て可能である。機能情報は、操作部101と割り当てられている機能とを関連付けた情報である。本実施例では、機能情報は、操作部101Aに「RET1」、操作部101Bに「RET2」が割り当てられていることを示す情報である。
【0023】
以下、
図4を参照して、機能-配置情報生成部102bが行う、本実施例の機能-配置情報を生成する処理(以下、機能-配置情報生成処理)について説明する。
図4は、本実施例の機能-配置情報生成処理を示すフローチャートである。
【0024】
レンズ装置100に電源が投入されると、本フローが開始する。
【0025】
ステップS401では、機能-配置情報生成部102bは、取得部102aから配置情報を取得する。
【0026】
ステップS402では、機能-配置情報生成部102bは、取得部102aから機能情報を取得する。本実施例では、機能-配置情報生成部102bは、操作部101AにRET1、操作部101BにRET2が割り当てられていることを示す情報を取得する。
【0027】
ステップS403では、機能-配置情報生成部102bは、ステップS401で取得した配置情報及びステップS402で取得した機能情報を用いて機能-配置情報を生成する。
【0028】
なお、機能-配置情報は、本実施例ではレンズ装置100が起動した際に生成されるが、任意のタイミング、例えば、ユーザが操作部101に割り当てる機能を変更したタイミングで生成されてもよい。
【0029】
以下、
図5を参照して、機能-配置情報について説明する。
図5は、機能-配置情報を示す図である。
図5(a)~
図5(e)はそれぞれ、
図2(a)~
図2(e)に対応している。例えば、配置情報が
図2(a)における配置情報である場合、機能-配置情報は
図5(a)の機能-配置情報となる。すなわち、本実施例の機能-配置情報は、
図5(a)の機能-配置情報である。
図5に示されるように、機能-配置情報は操作部ごとに配置情報と機能情報とが対応付けられている。例えば、
図5(a)では、操作部101Aにおいて、配置情報がエリア2A、機能情報はRET1となっている。また、操作部101Bにおいて、配置情報はエリア2B、機能情報はRET2となっている。
【0030】
図6は、本実施例の表示部103に表示される機能-配置情報に基づく情報の表示例を示す図である。
図6(a)~
図6(e)はそれぞれ、
図5(a)~
図5(e)の機能-配置情報の表示例を示している。例えば、
図6(a)の表示例では、レンズ装置100の左側にRET1が割り当てられた操作部が配置され、右側にRET2が割り当てられた操作部が配置されていることがわかる。また、
図6(f)に示されるように、
図5(a)の機能-配置情報に基づく情報を簡易的に表示してもよい。本実施例では、機能-配置情報に基づく情報が表示部103に常時表示されているものとする。なお、機能-配置情報に基づく情報は、予め定められた指示に基づき表示されるようにしてもよい。また、機能-配置情報に基づく情報は、録画中、ON/AIR中、又はレンズ装置100が撮影している映像が使用されているか否か等の撮影に関する情報を用いて、撮影に影響のない状態を判定し、該判定に基づいて表示されるようにしてもよい。更に、機能-配置情報に基づく情報は、ユーザが画角を変更したり、焦点を調整したりする操作中も撮影に影響がある状態として、ユーザの操作がない状態にのみ表示されるようにしてもよい。
【0031】
以上説明したように、本実施例の構成によれば、レンズ装置100における操作部の位置関係と操作部に割り当てられた機能とを関連付けて表示することが可能となる。これにより、所望の機能を実行するための操作部が、レンズ装置100のどこに配置されているかを一目で認識することが可能である。すなわち、撮影時の操作を向上させることが可能である。
実施例1ではレンズ装置100内の操作部101を対象としたが、本実施例ではレンズ装置100に通信接続される装置内の操作部を対象とする例について説明する。本実施例では、実施例1と異なる構成要素について説明し、実施例1で説明した内容と同様の構成要素は、同一符号で示し、説明を省略する。
レンズ装置100は、操作部101、演算部102、表示部103、及び通信部104を有する。通信部104は、演算部102からのデータを操作装置200A,200Bに送信し、操作装置200A,200Bからのデータを演算部102に出力する。本実施例では、通信部104は、操作装置200A,200Bに機能-配置情報の要求を送信し、操作装置200A,200Bからの機能-配置情報を演算部102に出力する。機能-配置情報生成部102bは、操作装置200A,200Bからの機能-配置情報を用いて機能-配置情報生成処理を行う。
配置情報は、各操作装置の基本姿勢状態における操作部201の位置情報である。本実施例では、各操作装置の正面に表示部203が設けられ、操作装置の基本姿勢状態は表示部203を正面から見た状態である。なお、操作装置の基本姿勢状態は、本実施例では表示部203を正面から見る姿勢の状態としているが、不図示のレンズ操作部に対して最も操作しやすい姿勢の状態としてもよい。また、操作装置の基本姿勢状態は、ユーザが任意に設定可能であってもよいし、操作装置の姿勢を検出可能な検出部の検出情報から自動的に設定可能であってもよい。
ステップS1001では、演算部102は、操作装置200Aとの通信接続が完了したか否かを判定する。通信接続が完了したと判定された場合、ステップS1002に進み、そうでないと判定された場合、本フローを終了する。
ステップS1003では、演算部102は、操作装置200Aから機能-配置情報が受信されたか否かを判定する。受信したと判定された場合、ステップS1004に進み、そうでないと判定された場合、ステップS1003の処理を繰り返す。所定時間を超えても受信しない場合、本フローを終了するようにしてもよい。
ステップS1005では、演算部202は、操作装置200A内に機能-配置情報が存在するか否か判定する。機能-配置情報が存在すると判定された場合、ステップS1006に進み、そうでないと判定された場合、ステップS1007に進む。例えば、ユーザが任意に機能-配置情報を生成可能である場合、機能-配置情報が存在しない場合がある。
なお、レンズ装置100と操作装置との間で行われる機能-配置情報の要求処理は、レンズ装置100にて操作装置の機能-配置情報を取得する操作が行われた場合に開始されるが、本発明はこれに限定されない。機能-配置情報の要求処理は例えば、ユーザの任意のタイミングで開始されてもよいし、装置間の通信接続が完了した場合に開始されてもよい。また、ユーザが操作部101,201に割り当てる機能を変更した場合には、変更内容がリアルタイムに更新されることが望ましいため、機能-配置情報の要求処理は該変更に連動するようにしてもよい。また、操作装置は、本実施例ではレンズ装置100からの要求に対して機能-配置情報を送信するが、自発的に送信するようにしてもよい。
なお、機能-配置情報に基づく情報は、常時表示してもよいし、ユーザの意図するタイミングで表示されるようにしてもよいし、撮影に影響のない状態を判定し、該判定に基づいて表示されるようにしてもよい。
以上説明したように、本実施例の構成によれば、レンズ装置100やレンズ装置100に通信接続される操作装置200A,200Bを含む撮影システムにおける操作部の位置関係と操作部に割り当てられた機能と関連付けて表示することが可能となる。これにより、所望の機能を実行するための操作部が、撮影システムのどこに構成されているのかを、一目で認識することが可能となる。すなわち、撮影時の操作を向上させることが可能である。