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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022188524
(43)【公開日】2022-12-21
(54)【発明の名称】制御装置及び電子機器
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/232 20060101AFI20221214BHJP
   G02B 7/02 20210101ALI20221214BHJP
   H04N 5/225 20060101ALI20221214BHJP
   G03B 17/18 20210101ALN20221214BHJP
【FI】
H04N5/232 030
G02B7/02 E
H04N5/225 100
H04N5/225 000
G03B17/18 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021096630
(22)【出願日】2021-06-09
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110412
【弁理士】
【氏名又は名称】藤元 亮輔
(74)【代理人】
【識別番号】100104628
【弁理士】
【氏名又は名称】水本 敦也
(74)【代理人】
【識別番号】100121614
【弁理士】
【氏名又は名称】平山 倫也
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 潤一
【テーマコード(参考)】
2H044
2H102
5C122
【Fターム(参考)】
2H044AE01
2H102AA71
2H102BB06
2H102BB08
2H102CA04
5C122EA42
5C122FB04
5C122FK19
5C122FL05
5C122HB01
(57)【要約】
【課題】例えば、操作装置の操作性の点で有利な制御装置を提供するこ。
【解決手段】制御装置は、第1操作部を備える第1装置を制御する制御装置であって、第1操作部の配置に関する情報と、第1操作部に割り当てられた機能に関する情報とを取得する取得部と、第1操作部ごとに配置と機能とが互いに対応付けられた第1情報を生成する生成部とを有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1操作部を備える第1装置を制御する制御装置であって、
前記第1操作部の配置に関する情報と、前記第1操作部に割り当てられた機能に関する情報とを取得する取得部と、
前記第1操作部ごとに前記配置と前記機能とが互いに対応付けられた第1情報を生成する生成部とを有することを特徴とする制御装置。
【請求項2】
前記配置に関する情報は、前記第1装置の基本姿勢状態における前記第1操作部の配置に関する情報であることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記配置に関する情報は、設定された前記第1装置の一部の領域内に前記第1操作部があるか否かを示す情報であることを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記配置に関する情報は、前記第1装置の領域を分割してなる複数の領域のうちどの領域に前記第1操作部が配置されているかを示す情報であることを特徴とする請求項2に記載の撮影装置。
【請求項5】
前記基本姿勢状態は、固定されている前記第1装置の姿勢状態、選択的に設定された前記第1装置の姿勢状態、及び前記第1装置の姿勢を検出する検出部により検出された前記第1装置の姿勢状態のうちいずれかであることを特徴とする請求項2乃至4の何れか一項に記載の制御装置。
【請求項6】
前記生成部は、前記第1情報に関する情報を表示部に表示させることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の制御装置。
【請求項7】
前記第1情報に関する情報は、互いに対応付けられた、前記配置に関する情報と前記機能に関する情報とを含むことを特徴とする請求項6に記載の制御装置。
【請求項8】
前記生成部は、複数のパターンのうちの少なくとも一つに従って前記第1情報に関する情報を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項6又は7に記載の制御装置。
【請求項9】
前記複数のパターンは、常時表示を行うパターン、予め定められた指示に基づき表示を行うパターン、撮影に関する情報に基づき表示を行うパターン、及び前記第1操作部の操作に関する情報に基づき表示を行うパターンのうち少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項8に記載の制御装置。
【請求項10】
第2操作部を備え、前記第2操作部ごとに、前記第2操作部の配置情報と前記第2操作部に割り当てられた機能とが対応付けられた第2情報を生成する第2装置から、前記取得部は、前記第2情報を取得することを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載の制御装置。
【請求項11】
前記生成部は、前記第1情報と前記第2情報とを合成してなる情報を生成することを特徴とする請求項10に記載の制御装置。
【請求項12】
前記取得部は、前記第2装置から前記第2操作部の数に関する情報を取得することを特徴する請求項10又は11に記載の制御装置。
【請求項13】
請求項1乃至12の何れか一項に記載の制御装置と、
前記第1操作部とを有することを特徴とする電子機器。
【請求項14】
前記電子機器は、前記第1操作部の操作により駆動される光学部材を含むレンズ装置であることを特徴とする請求項13に記載の電子機器。
【請求項15】
前記電子機器は、前記第1操作部の操作により駆動される光学部材を介して形成された像を撮る撮像素子を含むことを特徴とする請求項13又は14に記載の電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御装置及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、テレビ撮影のためのシステムにおいては、撮影のための操作スイッチに割り当てられた機能をユーザが把握しておく必要がある。特許文献1には、ビューファインダー(以下、VF)に操作スイッチに対応する指と操作スイッチに割り当てられた機能とを表示する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-109293号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の構成では、例えば、指の近くに操作スイッチが複数設けられている場合や、指の置き場が決められていない場合、VF上に表示された操作スイッチに対応する指と実際に操作する指とが一致しない場合がある。撮像システムでは、多くの装置が接続されてなる場合、複数の装置のそれぞれの操作スイッチの配置とそれに割り当てられた機能とを全てユーザが把握することは困難となりうる。また、操作スイッチに割り当て可能な機能が多くなるほど、そのような把握はますます困難となりうる。
【0005】
本発明は、例えば、操作装置の操作性の点で有利な制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面としての制御装置は、第1操作部を備える第1装置を制御する制御装置であって、第1操作部の配置に関する情報と、第1操作部に割り当てられた機能に関する情報とを取得する取得部と、第1操作部ごとに配置と機能とが互いに対応付けられた第1情報を生成する生成部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、例えば、操作装置の操作性の点で有利な制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施例1の撮影システムのブロック図である。
図2】実施例1の配置情報の説明図である。
図3】実施例1の操作部に割り当て可能な機能の例を示す図である。
図4】実施例1の機能-配置情報生成処理を示すフローチャートである。
図5】実施例1の機能-配置情報を示す図である。
図6】実施例1の機能-配置情報に基づく情報の表示例を示す図である。
図7】実施例2の撮影システムのブロック図である。
図8】実施例2の配置情報の説明図である。
図9】実施例2の機能-配置情報の通信データ例を示す図である。
図10】実施例2の機能-配置情報の要求処理を示すフローチャートである。
図11】実施例2の機能-配置情報に基づく情報の表示例を示す図である。
図12】実施例2の機能-配置情報に基づく情報の表示例を示す図である。
図13】実施例3の撮影システムのブロック図である。
図14】実施例3の機能-配置情報生成処理を示すフローチャートである。
図15】実施例3の機能配置合成情報の例を示す図である。
図16】実施例3の機能配置合成情報の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
【実施例0010】
図1は、本実施例の撮影システムのブロック図である。撮影システムは、レンズ装置100と不図示のカメラ装置(撮像装置)とを有する。レンズ装置100は、操作部101、演算部102、及び表示部103を有する。また、レンズ装置100は、操作部101の操作により駆動される光学部材を有する。カメラ装置は、光学部材を介して形成された像を撮る撮像素子を備える。
【0011】
操作部101は、ユーザが操作可能に構成され、操作した際に実行される機能が割り当てられている。操作部101は、本実施例では、押し込み型の操作スイッチであり、2つの操作部101A,101Bより構成されている。なお、操作部101は、押し込み型の操作スイッチに限定されず、スライド式の操作スイッチやトグルスイッチ等であってもよい。
【0012】
演算部102は、CPUであり、取得部102a及び機能-配置情報生成部(生成部)102bを有する。また、演算部102は、操作部101が操作されたか否かを判定する。なお、操作の判定は、本実施例ではH/L信号を受信することで行われるが、本発明はこれに限定されない。
【0013】
取得部102aは、操作部101に割り当てられている機能に関する情報(以下、機能情報)及びレンズ装置100における操作部101の配置に関する情報(以下、配置情報)を取得する。
【0014】
機能-配置情報生成部102bは、操作部ごとに取得部102aから取得した機能情報と配置情報とが互いに対応付けられた情報(以下、機能-配置情報。第1情報)を生成し、生成した機能-配置情報を表示部103に出力する。
【0015】
なお、演算部102は、本実施例ではレンズ装置100の内部に設けられているが、制御装置として構成されていてもよいし、撮像システム内の別の電子機器の内部に設けられていてもよい。
【0016】
表示部103は、LCDや有機EL等の表示デバイスであり、ユーザが視認可能なユーザーインターフェース(UI)である。本実施例では、表示部103は、演算部102からの機能-配置情報を表示する。
【0017】
以下、図2を参照して、本実施例の配置情報について説明する。図2は、本実施例の配置情報の説明図であり、レンズ装置100を上から見た図である。図中の矢印は、光軸方向を示している。また、図中上側は被写体側であり、下側がカメラ装置側(カメラマン側)である。また、図中太枠で示すエリア2は、レンズ装置100の一部を含むように設定されている。
【0018】
配置情報は、レンズ装置100の基本姿勢状態における操作部101の位置情報(配置情報)である。配置情報は、設定されたレンズ装置100の一部の領域内に操作部101があるか否かを示す情報であってもよいし、レンズ装置100の領域を分割してなる複数の領域のうちどの領域に操作部101が配置されているかを示す情報であってもよい。本実施例では、レンズ装置100の上面に表示部103が設けられ、レンズ装置100の基本姿勢状態はレンズ装置100を上から見た状態である。なお、レンズ装置100の基本姿勢状態は、本実施例では表示部103を上から見る姿勢の状態(固定されている状態)としているが、本発明はこれに限定されない。選択的に設定された状態であってもよいし、レンズ装置100の姿勢を検出可能な検出部の検出情報から自動的に設定された状態であってもよい。
【0019】
図2(a)~図2(e)は、配置情報の5種類のパターンを示している。図2(a)は、エリア2を光軸と直交する方向に2分割した例である。図2(a)において、位置情報は、操作部101A,101Bがそれぞれ、分割エリア2A,2Bに配置されていることを示す情報である。図2(b)は、エリア2を光軸方向に2分割した例である。図2(b)において、位置情報は、操作部101A,101Bがそれぞれ、分割エリア2b,2aに配置されていることを示す情報である。図2(c)は、エリア2を光軸方向に3分割した例である。図2(c)のようにエリア2を分割することで、操作部101が操作部101A~101Cから構成されている場合でも各操作部の配置を特定可能である。図2(c)において、位置情報は、操作部101A,101B,101Cがそれぞれ、分割エリア2a,2b,2cに配置されていることを示す情報である。図2(d)は、エリア2を光軸と直交する方向に4分割した例である。図2(d)のようにエリア2を分割することで、操作部101が操作部101A~101Dから構成されている場合でも各操作部の配置を特定可能である。図2(d)において、位置情報は、操作部101A,101B,101C,101Dがそれぞれ、分割エリア2A,2D,2C,2Bに配置されていることを示す情報である。図2(e)は、エリア2を光軸と直交する方向に6分割し、さらに光軸方向に4分割した例である。図2(e)のようにエリア2を分割することで、操作部101が操作部101A~101Eから構成されている場合でも各操作部の配置を特定可能である。図2(e)において、位置情報は、操作部101A,101B,101C,101D,101Eがそれぞれ、分割エリア(2A,2f),(2D,2c),(2C,2f),(2B,2b),(2A,2d)に配置されていることを示す情報である。分割エリア(2A,2a)とは、分割エリア2Aかつ分割エリア2aであるエリアを示している。本実施例では、操作部101A,101Bは、図2(a)の状態で配置されている。
【0020】
なお、エリア2のサイズや分割方向、分割数は予め決められていてもよいし、任意に変更可能としてもよい。また、図2では、エリア2を2次元のエリアとし、二次元で分割しているが、エリア2をレンズ装置100の高さ成分を考慮した3次元のエリアとし、三次元で分割してもよい。
【0021】
また、位置情報は、操作部101がエリア2内か否かを示す情報であってもよい。
【0022】
以下、図3を参照して、操作部101に割り当て可能な機能について説明する。図3は、操作部101に割り当て可能な機能の例を示している。リターン機能(以下、RET)は、複数の撮影システムで撮影を行う場合に、カメラマンが他のカメラの撮影映像を確認しながら、撮影操作を行うのに必要な機能である。RETを実行することで、複数の撮影システムと接続されるカメラコントロールユニット(以下、CCU)から、実行されたRET番号に割り付けられた撮影システムの映像が送り返される。例えば、RET1を実行するとカメラ1の撮影映像が、RET2を実行するとカメラ2の撮影映像がカメラ3のVFで確認可能となる。連携する撮影システムの数に応じて、必要なRETの数も増えることになる。本実施例では、8種類のRETを割り当て可能である。ショット機能は、予め記憶させたレンズ位置までレンズを駆動させる機能である。瞬時に移動させたいレンズ位置が多いほど、実行するショット機能の数も必要になる。本実施例では、2種類のショット機能を割り当て可能である。また、2種類の防振機能を割り当て可能である。機能情報は、操作部101と割り当てられている機能とを関連付けた情報である。本実施例では、機能情報は、操作部101Aに「RET1」、操作部101Bに「RET2」が割り当てられていることを示す情報である。
【0023】
以下、図4を参照して、機能-配置情報生成部102bが行う、本実施例の機能-配置情報を生成する処理(以下、機能-配置情報生成処理)について説明する。図4は、本実施例の機能-配置情報生成処理を示すフローチャートである。
【0024】
レンズ装置100に電源が投入されると、本フローが開始する。
【0025】
ステップS401では、機能-配置情報生成部102bは、取得部102aから配置情報を取得する。
【0026】
ステップS402では、機能-配置情報生成部102bは、取得部102aから機能情報を取得する。本実施例では、機能-配置情報生成部102bは、操作部101AにRET1、操作部101BにRET2が割り当てられていることを示す情報を取得する。
【0027】
ステップS403では、機能-配置情報生成部102bは、ステップS401で取得した配置情報及びステップS402で取得した機能情報を用いて機能-配置情報を生成する。
【0028】
なお、機能-配置情報は、本実施例ではレンズ装置100が起動した際に生成されるが、任意のタイミング、例えば、ユーザが操作部101に割り当てる機能を変更したタイミングで生成されてもよい。
【0029】
以下、図5を参照して、機能-配置情報について説明する。図5は、機能-配置情報を示す図である。図5(a)~図5(e)はそれぞれ、図2(a)~図2(e)に対応している。例えば、配置情報が図2(a)における配置情報である場合、機能-配置情報は図5(a)の機能-配置情報となる。すなわち、本実施例の機能-配置情報は、図5(a)の機能-配置情報である。図5に示されるように、機能-配置情報は操作部ごとに配置情報と機能情報とが対応付けられている。例えば、図5(a)では、操作部101Aにおいて、配置情報がエリア2A、機能情報はRET1となっている。また、操作部101Bにおいて、配置情報はエリア2B、機能情報はRET2となっている。
【0030】
図6は、本実施例の表示部103に表示される機能-配置情報に基づく情報の表示例を示す図である。図6(a)~図6(e)はそれぞれ、図5(a)~図5(e)の機能-配置情報の表示例を示している。例えば、図6(a)の表示例では、レンズ装置100の左側にRET1が割り当てられた操作部が配置され、右側にRET2が割り当てられた操作部が配置されていることがわかる。また、図6(f)に示されるように、図5(a)の機能-配置情報に基づく情報を簡易的に表示してもよい。本実施例では、機能-配置情報に基づく情報が表示部103に常時表示されているものとする。なお、機能-配置情報に基づく情報は、予め定められた指示に基づき表示されるようにしてもよい。また、機能-配置情報に基づく情報は、録画中、ON/AIR中、又はレンズ装置100が撮影している映像が使用されているか否か等の撮影に関する情報を用いて、撮影に影響のない状態を判定し、該判定に基づいて表示されるようにしてもよい。更に、機能-配置情報に基づく情報は、ユーザが画角を変更したり、焦点を調整したりする操作中も撮影に影響がある状態として、ユーザの操作がない状態にのみ表示されるようにしてもよい。
【0031】
以上説明したように、本実施例の構成によれば、レンズ装置100における操作部の位置関係と操作部に割り当てられた機能とを関連付けて表示することが可能となる。これにより、所望の機能を実行するための操作部が、レンズ装置100のどこに配置されているかを一目で認識することが可能である。すなわち、撮影時の操作を向上させることが可能である。
【実施例0032】
実施例1ではレンズ装置100内の操作部101を対象としたが、本実施例ではレンズ装置100に通信接続される装置内の操作部を対象とする例について説明する。本実施例では、実施例1と異なる構成要素について説明し、実施例1で説明した内容と同様の構成要素は、同一符号で示し、説明を省略する。
【0033】
図7は、本実施例の撮影システムのブロック図である。撮影システムは、図1の構成に加えて操作装置200A,200Bを有する。
【0034】
レンズ装置100は、操作部101、演算部102、表示部103、及び通信部104を有する。通信部104は、演算部102からのデータを操作装置200A,200Bに送信し、操作装置200A,200Bからのデータを演算部102に出力する。本実施例では、通信部104は、操作装置200A,200Bに機能-配置情報の要求を送信し、操作装置200A,200Bからの機能-配置情報を演算部102に出力する。機能-配置情報生成部102bは、操作装置200A,200Bからの機能-配置情報を用いて機能-配置情報生成処理を行う。
【0035】
操作装置200Aは、レンズ装置100内に設けられたズームレンズを操作可能である。操作装置200Aは、操作部201、演算部202、表示部203、及び通信部204を有する。操作部201は、3つの操作部201A,201B,201Cを有する。本実施例では、操作部201A,201B,201Cにはそれぞれ、図3のRET3,RET4,RET5が割り当てられているものとする。演算部202及び表示部203はそれぞれ、演算部102、及び表示部103と同様の構成であるため、詳細な説明は省略する。演算部202は、取得部202a及び機能-配置情報生成部202bを有する。取得部202a及び機能-配置情報生成部202bはそれぞれ、取得部102a及び機能-配置情報生成部102bと同様の構成である。機能-配置情報生成部202bは、図4で説明した機能-配置情報生成処理を行い、機能-配置情報を生成できるものとする。通信部204は、演算部202からのデータをレンズ装置100に送信し、レンズ装置100からのデータを演算部202に出力する。本実施例では、通信部204は、レンズ装置100からの機能-配置情報の要求を演算部202に出力し、演算部202からの機能-配置情報をレンズ装置100に送信する。なお、操作装置200Aがズームレンズを操作する場合、本実施例では演算部202により不図示のレンズ操作部の操作量に応じて生成された指令値を、通信部204を介して送信するが、本発明はこれに限定されない。
【0036】
操作装置200Bは、レンズ装置100内に設けられたフォーカスレンズを操作可能である。操作装置200Bは、操作装置200Aと同様の構成を有する。操作装置200Bにおける操作部201は2つの操作部201D,201Eを有する。本実施例では、操作部201D,201Eにはそれぞれ、図3のRET1,RET2が割り当てられているものとする。なお、操作装置200Bがフォーカスレンズを操作する場合、本実施例では演算部202により不図示のレンズ操作部の操作量に応じて生成された指令値を、通信部204を介して送信するが、本発明はこれに限定されない。
【0037】
以下、図8を参照して、本実施例の配置情報について説明する。図8は、本実施例の配置情報の説明図であり、操作装置を正面から見た図である。図中の矢印は、操作装置の上方向を示している。また、図中太枠で示すエリア8は、操作装置の一部を含むように設定されている。
【0038】
配置情報は、各操作装置の基本姿勢状態における操作部201の位置情報である。本実施例では、各操作装置の正面に表示部203が設けられ、操作装置の基本姿勢状態は表示部203を正面から見た状態である。なお、操作装置の基本姿勢状態は、本実施例では表示部203を正面から見る姿勢の状態としているが、不図示のレンズ操作部に対して最も操作しやすい姿勢の状態としてもよい。また、操作装置の基本姿勢状態は、ユーザが任意に設定可能であってもよいし、操作装置の姿勢を検出可能な検出部の検出情報から自動的に設定可能であってもよい。
【0039】
図8(a)は、について説明する。図8(a)は、エリア8を上下方向(縦方向)に3分割した例である。図8(b)は、エリア8を左右方向(横方向)に2分割した例である。本実施例では、操作装置200Aにおける操作部201の位置情報は、図8(a)に示されるように、操作部201A,201B,201Cがそれぞれ、分割エリア8a,8b,8cに配置されていることを示す情報である。また、操作装置200Bにおける操作部201の位置情報は、図8(b)に示されるように、操作部201D,201Eがそれぞれ、分割エリア8A,8Bに配置されていることを示す情報である。
【0040】
本実施例では、レンズ装置100における操作部101は、操作部101A,101Bより構成されている。操作部101の位置情報は、図2(b)に示されるように、操作部101A,101Bがそれぞれ、分割エリア2b,2aに配置されていることを示す情報である。また、操作部101A,101Bにはそれぞれ、図3の「IS H」、「IS V」が割り当てられているものとする。
【0041】
なお、エリア8のサイズや分割方向、分割数は予め決められていてもよいし、任意に変更可能としてもよい。また、図8では、エリア2を2次元のエリアとし、二次元で分割しているが、エリア8を操作装置の高さ成分を考慮した3次元のエリアとし、三次元で分割してもよい。また、本実施例では、操作部201の配置や操作装置のエリア分割については図8を採用しているが、実施例1で説明した図2のいずれかを採用してもよい。
【0042】
以下、図9を参照して、本実施例の操作装置200とレンズ装置100との間で行われる機能-配置情報の通信データ例について説明する。図9は、本実施例の機能-配置情報の通信データ例を示す図である。表中、「1」~「9」は通信データのデータNo.であり、データNo.1から順に送信するものとする。
【0043】
データNo.1は、操作装置200における操作部201の数である。データNo.2は、エリア8の上下方向の分割数である。データNo.3は、エリア8の左右方向の分割数である。データNo.4からは、操作部201に割り当てられている機能Indexを示す。操作装置200Aでは、操作部201が3つの操作部より構成されているため、データNo.4~6までが機能Indexとなる。操作装置200Bでは、操作部201が2つの操作部より構成されているため、データNo.4~5までが機能Indexとなる。なお、機能Indexは、図3のIndexに対応している。操作装置200AのデータNo.7、及び操作装置200BのデータNo.6からは、操作部201が配置されるエリア8の分割エリアを示す。なお、機能Indexや分割エリアについて、データの並び順は予め決められているものとする。例えば、操作装置200Aでは、操作部201A,201B,201Cの順とし、操作装置200Bでは、操作部201D,201Eの順とする。以上説明した通信データはあくまで一例であり、データNo.の数や順序はこれに限定されない。
【0044】
以下、図10を参照して、本実施例のレンズ装置100と操作装置との間で行われる機能-配置情報の要求処理について説明する。図10は、本実施例の機能-配置情報要求処理を示すフローチャートである。なお、本実施例では、レンズ装置100と操作装置200Aとの間で行われる機能-配置情報の要求処理について説明するが、レンズ装置100と操作装置200Bとの間で行われる機能-配置情報の要求処理も同様である。
【0045】
図10(a)は、レンズ装置100の演算部102が行う処理を示している。レンズ装置100にて操作装置200Aの機能-配置情報を取得する操作が行われると、本フローが開始する。
【0046】
ステップS1001では、演算部102は、操作装置200Aとの通信接続が完了したか否かを判定する。通信接続が完了したと判定された場合、ステップS1002に進み、そうでないと判定された場合、本フローを終了する。
【0047】
ステップS1002では、演算部102は、通信部104を介して操作装置200Aに機能-配置情報を要求する。
【0048】
ステップS1003では、演算部102は、操作装置200Aから機能-配置情報が受信されたか否かを判定する。受信したと判定された場合、ステップS1004に進み、そうでないと判定された場合、ステップS1003の処理を繰り返す。所定時間を超えても受信しない場合、本フローを終了するようにしてもよい。
【0049】
ステップS1004では、演算部102は、操作装置200Aから受信した機能-配置情報を格納する。機能-配置情報は、不図示の記憶部に記憶されてもよい。
【0050】
図10(b)は、操作装置200Aの演算部202が行う処理を示している。操作装置200Aがレンズ装置100から機能-配置情報の要求を受信すると、本フローが開始する。
【0051】
ステップS1005では、演算部202は、操作装置200A内に機能-配置情報が存在するか否か判定する。機能-配置情報が存在すると判定された場合、ステップS1006に進み、そうでないと判定された場合、ステップS1007に進む。例えば、ユーザが任意に機能-配置情報を生成可能である場合、機能-配置情報が存在しない場合がある。
【0052】
ステップS1006では、演算部202は、機能-配置情報をレンズ装置100に送信する。
【0053】
ステップS1007では、演算部202は、「データなし」のデータをレンズ装置100に送信する。
【0054】
なお、レンズ装置100と操作装置との間で行われる機能-配置情報の要求処理は、レンズ装置100にて操作装置の機能-配置情報を取得する操作が行われた場合に開始されるが、本発明はこれに限定されない。機能-配置情報の要求処理は例えば、ユーザの任意のタイミングで開始されてもよいし、装置間の通信接続が完了した場合に開始されてもよい。また、ユーザが操作部101,201に割り当てる機能を変更した場合には、変更内容がリアルタイムに更新されることが望ましいため、機能-配置情報の要求処理は該変更に連動するようにしてもよい。また、操作装置は、本実施例ではレンズ装置100からの要求に対して機能-配置情報を送信するが、自発的に送信するようにしてもよい。
【0055】
図11は、本実施例の表示部103に表示される機能-配置情報に基づく情報の表示例を示す図である。図11(a)乃至図11(c)はそれぞれ、レンズ装置100、操作装置200A、及び操作装置200Bを示している。表示部103には、各図に示されるように、各装置における操作部の配置と操作部に割り当てられた機能が表示される。図11(a)乃至図11(c)の配置関係については、本実施例では予め決められているものとする。例えば、図11(a)の左側に図11(b)が配置され、図11(a)の右側に図11(c)が配置されることがレンズ装置100と操作装置200A,200Bを含めた撮影システムの基本姿勢とする。
【0056】
なお、機能-配置情報に基づく情報は、常時表示してもよいし、ユーザの意図するタイミングで表示されるようにしてもよいし、撮影に影響のない状態を判定し、該判定に基づいて表示されるようにしてもよい。
【0057】
テレビ放送用の撮影システムでは、レンズ装置や撮像装置を三脚に設置し、三脚のパン棒に操作装置を接続して行う場合がある。この際、カメラマンから見て、左側のパン棒にズームレンズ操作用の操作装置、右側のパン棒にフォーカスレンズ操作用の操作装置を接続する場合が多いため、レンズ装置100と操作装置との配置関係は図11で説明した配置を基本とする。ただし、ユーザの利き腕、撮影環境、及び接続する操作装置の種類等によって、配置関係を変更できることが望ましい。更に、レンズ装置が操作装置と接続する接続部のうちどの接続部と接続されているかを判定し、判定された接続部の位置に基づいて、配置関係を変えられるようにしてもよい。また、レンズ装置のユーザ設定、又は国内仕様か否かなどの設定等によって配置関係を変えられるようにしてもよい。
【0058】
図12は、本実施例の表示部103に表示される機能-配置情報に基づく情報の図11とは異なる表示例を示す図である。図11では表示部103のUI一画面で装置の配置関係まで認識することが可能であるが、図12ではUIの画面遷移で装置の配置関係を認識できる表示となっている。図12(a)~図12(d)はUIの一例を示しており、UI用の操作部(不図示)を操作することで図12(a)~図12(d)の画面遷移が可能である。
【0059】
図12(a)には、図11(a)~図11(c)の配置関係と同様の情報が示されている。図12(a)では、レンズ装置100を「Lens」、操作装置200Aを「ZD」、操作装置200Bを「FD」と表示しており、各装置の配置関係が分かるようになっている。「Lens」を選択すると、図12(b)に画面遷移する。
【0060】
図12(b)には、レンズ装置100の操作部101の機能-配置情報が示されている。図11(a)と同様に、操作部101A,101Bにそれぞれ、「IS H」及び「IS V」が割り当てられていることと、操作部101A,101Bの配置関係が分かるようになっている。図12(b)が表示されている際に、UI用の操作部を左側に操作すると図12(c)に、右側に操作すると図12(d)に画面遷移する。
【0061】
図12(c)には、操作装置200Aの操作部201の機能-配置情報が示されている。図11(b)と同様に、操作部201A,201B,201Cにそれぞれ、「RET3」、「RET4」、及び「RET5」が割り当てられていることと、操作部201A,201B,201Cの配置関係が分かるようになっている。図12(c)が表示されている際に、UI用の操作部を右側に操作すると図12(b)に画面遷移する。
【0062】
図12(d)には、操作装置200Bの操作部201の機能-配置情報が示されている。図11(c)と同様に、操作部201D,201Eにそれぞれ、「RET1」及び「RET2」が割り当てられていることと、操作部201D,201Eの配置関係が分かるようになっている。図12(d)が表示されている際に、UI用の操作部を左側に操作すると図12(b)に画面遷移する。
【0063】
表示部103の表示サイズが大きくなく、図11のような表示が難しい場合、図12のように装置の配置関係に合わせた画面遷移とすることで、装置の配置関係を直感的に認識することが可能となる。
【0064】
以上説明したように、本実施例の構成によれば、レンズ装置100やレンズ装置100に通信接続される操作装置200A,200Bを含む撮影システムにおける操作部の位置関係と操作部に割り当てられた機能と関連付けて表示することが可能となる。これにより、所望の機能を実行するための操作部が、撮影システムのどこに構成されているのかを、一目で認識することが可能となる。すなわち、撮影時の操作を向上させることが可能である。
【実施例0065】
実施例1,2ではレンズ装置100の表示部103に機能-配置情報を表示する例について説明したが、本実施例ではレンズ装置100に通信接続する撮像装置の表示部に機能-配置情報を表示する例について説明する。本実施例では、実施例1,2と異なる構成要素について説明し、実施例1,2で説明した内容と同様の構成要素は、同一符号で示し、説明を省略する。
【0066】
図13は、本実施例の撮影システムのブロック図である。撮影システムは、図7の構成に加えて撮像装置300を有する。
【0067】
レンズ装置100は、操作部101、演算部102、表示部103、通信部104,105、及び姿勢検出部106を有する。操作部101は、操作部101A,101Bより構成されている。操作部101A,101Bにはそれぞれ、図3の「IS H」、「SHT1」が割り当てられているものとする。「SHT1」では、ズームレンズが望遠端に駆動するように記憶されているものとする。通信部105は、演算部102からのデータを、撮像装置300に送信し、撮像装置300からのデータを演算部102に出力する。本実施例では、通信部105は、撮像装置300から機能-配置情報の要求を受信した場合に、撮像装置300に機能-配置情報を送信する。姿勢検出部106は、レンズ装置100の姿勢を検出し、検出結果を演算部102に出力する。機能-配置情報生成部102bは、姿勢検出部106からの信号も加味して機能-配置情報生成処理を行う。
【0068】
操作装置200Aは、レンズ装置100内に設けられたズームレンズを操作可能である。操作装置200Aは、操作部201、演算部202、表示部203、通信部204、及び姿勢検出部205を有する。姿勢検出部205は、操作装置200の姿勢を検出し、検出結果を演算部202に出力する。機能-配置情報生成部202bは、姿勢検出部205からの信号も加味して機能-配置情報生成処理を行う。
【0069】
操作装置200Bは、レンズ装置100内に設けられたフォーカスレンズを操作可能である。操作装置200Bは、操作装置200Aと同様の構成を有する。
【0070】
本実施例のレンズ装置100の操作部101の配置情報、及び操作装置200A,200Bの操作部201の配置情報については、実施例2と同様とする。
【0071】
以下、図14を参照して、機能-配置情報生成部102bが行う、本実施例の機能-配置情報生成処理について説明する。図4は、本実施例の機能-配置情報生成処理を示すフローチャートである。
【0072】
ステップS1401乃至ステップS1403までの処理はそれぞれ、実施例1で説明した図4のステップS401乃至ステップS403までの処理と同一であるため、本実施例では詳細な説明は省略する。
【0073】
ステップS1404では、機能-配置情報生成部102bは、操作装置との通信接続があるか否かを判定する。通信接続があると判定された場合、ステップS1405に進み、そうでないと判定された場合、本フローを終了する。操作装置との通信接続がない場合、機能-配置情報生成部102bが生成する機能-配置情報は実施例1で生成された機能-配置情報と同等となる。
【0074】
ステップS1405では、機能-配置情報生成部102bは、操作装置の機能-配置情報を保持しているか否かを判定する。操作装置の機能-配置情報を保持していると判定された場合、ステップS1406に進み、そうでないと判定された場合、ステップS1407に進む。
【0075】
ステップS1406では、機能-配置情報生成部102bは、通信部104を介して操作装置に機能-配置情報を要求する。本実施例では、機能-配置情報生成部102bは、操作装置200A,200Bに機能-配置情報を要求する。機能-配置情報の要求処理については、実施例2で説明した図10の処理が行われるものとする。
【0076】
ステップS1407では、機能-配置情報生成部102bは、レンズ装置100の機能-配置情報と操作装置の機能-配置情報とを合成した機能配置合成情報を生成する。機能配置合成情報は、通信部105を介して撮像装置300に送信される。
【0077】
図15は、本実施例の機能配置合成情報の例を示す図であり、図2(b)、図8(a)、及び図8(b)を単純に合成したものを示している。図15(a)は機能配置合成情報を図示したものであり、図15(b)は機能配置合成情報を表にしたものである。機能配置合成情報を生成する場合、機能-配置情報生成部102bはまず、撮影システムを覆うエリア15を設定する。次に、機能-配置情報生成部102bは、レンズ装置100をエリア15Bの上段(15a,15b)に設定する。また、機能-配置情報生成部102bは、操作装置200Aをエリア15Aの下段(15c~15e)に設定し、操作装置200Bをエリア15C,15Dの下段(15c~15e)に設定する。上記設定は、各装置及び撮影システムの基本姿勢状態に基づいて行われるものとする。設定されたエリア内において、各装置の機能-配置情報を当てはめると、図15(b)に示す情報を生成することができる。なお、操作部201D,201Eについては、操作装置200Bからの情報で上下方向のエリア情報がないため、上下方向のエリアを中央の15dとしている。
【0078】
図16は、本実施例の機能配置合成情報の図15とは異なる例を示す図である。図16では、レンズ装置100と操作装置のエリア分割数が統一されている。レンズ装置100は、通信接続する操作装置200A,200Bのエリア分割数を把握できるため、各装置に対して、撮影システムの中で最も細かいエリア分割での機能-配置情報を要求することができる。本実施例では、レンズ装置100、操作装置200A,200Bのそれぞれのエリア分割は、縦2×横1、縦3×横1、及び縦2×横1となる。例えば、エリア分割数の縦横それぞれ最大数となる縦3×横2で機能-配置情報を要求することで、図16の機能配置合成情報を生成することができる。また、操作部101Bの機能表示が、「Z99」となっている。これはあくまで一例であるが、図15では「SHT1」とレンズ装置100の機能名で表示していたのに対し、ズームレンズが99の位置に移動することを示すようにしている。例えば撮像装置においてズームレンズの位置を示す表示が0~99である場合、ユーザにとっては「Z99」の方が分かりやすい。このように、各装置で所持している情報に統一して表示するようにしてもよい。
【0079】
以上説明したように、本実施例の構成によれば、レンズ装置100やレンズ装置に通信接続される操作装置を含む撮影システムにおける操作部の位置関係と操作部の機能とをカメラVFに表示することが可能となる。これにより、所望の機能を実行するための操作部が、撮影システムのどこに構成されているのかを、撮影中に簡単に認識することが可能となる。すなわち、撮影時の操作を向上させることが可能である。
【0080】
なお、本実施例では、撮影中にはカメラVFを見ることが多く、カメラVFに機能配置合成情報を表示することで、機能確認のための作業を抑制することができるため、撮像装置に機能配置合成情報が送信される。しかしながら、表示専用のUI装置等の通信接続可能な装置であれば、本発明はこれに限定されない。
【0081】
また、機能配置合成情報は、本実施例では撮像装置からの要求によって送信されるが、情報更新時や電源起動時に送信されてもよい。
【0082】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の組合せ、変形及び変更が可能である。
【符号の説明】
【0083】
100 レンズ装置(第1装置)
101A 操作部(第1操作部)
101B 操作部(第1操作部)
102 演算部(制御装置)
102a 取得部
102b 機能-配置情報生成部(生成部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図15
図16