(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022188615
(43)【公開日】2022-12-21
(54)【発明の名称】制御装置、およびシステム
(51)【国際特許分類】
G01S 11/02 20100101AFI20221214BHJP
E05B 49/00 20060101ALI20221214BHJP
【FI】
G01S11/02
E05B49/00 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021096789
(22)【出願日】2021-06-09
(71)【出願人】
【識別番号】000003551
【氏名又は名称】株式会社東海理化電機製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100140958
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 学
(74)【代理人】
【識別番号】100137888
【弁理士】
【氏名又は名称】大山 夏子
(72)【発明者】
【氏名】小杉 正則
【テーマコード(参考)】
2E250
【Fターム(参考)】
2E250AA21
2E250BB08
2E250DD06
2E250FF23
2E250FF27
2E250FF36
2E250HH01
2E250JJ03
(57)【要約】
【課題】携帯機の照合に係るセキュリティ性の担保をより簡易な構成で実現する。
【解決手段】筐体に搭載される制御装置であって、携帯機から送信される第1の通信規格に準拠した信号に基づき前記携帯機の照合を行う照合装置への前記第1の通信規格に準拠した信号の入力を制御する制御部、を備え、前記制御部は、前記筐体と前記携帯機との距離が規定の範囲内にあると推定された場合、前記第1の通信規格に準拠した信号が前記照合装置へ入力されるよう制御する、制御装置が提供される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体に搭載される制御装置であって、
携帯機から送信される第1の通信規格に準拠した信号に基づき前記携帯機の照合を行う照合装置への前記第1の通信規格に準拠した信号の入力を制御する制御部、
を備え、
前記制御部は、前記筐体と前記携帯機との距離が規定の範囲内にあると推定された場合、前記第1の通信規格に準拠した信号が前記照合装置へ入力されるよう制御する、
制御装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記筐体と前記携帯機との距離が規定の範囲内にあると推定された場合、前記第1の通信規格に準拠した信号を受信するチューナーと前記照合装置との間に設けられるスイッチをオンにすることで、前記第1の通信規格に準拠した信号が前記照合装置へ入力されるよう制御する、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記筐体と前記携帯機との距離は、前記第1の通信規格とは異なる第2の通信規格に準拠した信号に基づく測距により推定される、
請求項2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記第2の通信規格は、超広帯域無線通信を含む、
請求項3に記載の制御装置。
【請求項5】
前記スイッチは、前記筐体と前記携帯機との距離が規定の範囲内にあると推定された場合に加え、前記チューナーが受信した前記第1の通信規格に準拠した信号が予め定められた第1の条件を満たす場合にもオンにされる、
請求項3または請求項4のいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項6】
前記第1の条件は、前記第1の通信規格に準拠した信号のビットレートが規定の値を超えること含む、
請求項5に記載の制御装置。
【請求項7】
前記測距は、前記チューナーが受信した前記第1の通信規格に準拠した信号が予め定められた第2の条件を満たす場合に開始される、
請求項3から請求項6までうちのいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項8】
前記第2の条件は、前記第1の通信規格に準拠した信号のビットレートが規定の範囲内であることを含む、
請求項7に記載の制御装置。
【請求項9】
前記測距を実行する通信装置は、前記チューナーが受信した前記第1の通信規格に準拠した信号が予め定められた前記第2の条件を満たす場合に起動される、
請求項7または請求項8のいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項10】
前記筐体は、移動体を含む、
請求項1から請求項9までのうちいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項11】
筐体に搭載され、携帯機から送信される第1の通信規格に準拠した信号に基づき前記携帯機の照合を行う照合装置と、
前記筐体に搭載され、前記照合装置への前記第1の通信規格に準拠した信号の入力を制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、前記筐体と前記携帯機との距離が規定の範囲内にあると推定された場合、前記第1の通信規格に準拠した信号が前記照合装置へ入力されるよう制御する、
システム。
【請求項12】
筐体に搭載され、携帯機から送信される第1の通信規格に準拠した信号に基づき前記携帯機の照合を行う照合装置と、
前記筐体に搭載され、チューナーが受信した前記第1の通信規格に準拠した信号が予め定められた条件を満たす場合に、前記筐体と前記携帯機との距離の推定が実行されるよう制御する制御装置と、
を備え、
前記チューナーが受信した前記第1の通信規格に準拠した信号は、前記筐体と前記携帯機との距離が規定の範囲内にあると推定された場合に、前記照合装置に入力される、
システム。
【請求項13】
筐体に搭載され、携帯機から送信される第1の通信規格に準拠した信号に基づき前記携帯機の照合を行う照合装置と、
前記筐体に搭載され、前記筐体と前記携帯機との距離が規定の範囲内にあると推定された場合、前記第1の通信規格に準拠した信号が前記照合装置へ入力されるよう制御する第1の制御装置と、
前記筐体に搭載され、チューナーが受信した前記第1の通信規格に準拠した信号が予め定められた条件を満たす場合に、前記筐体と前記携帯機との距離の推定が実行されるよう制御する第2の制御装置と、
を備える、
システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御装置、およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、装置間で送受信した信号に基づいて各種の制御を行う技術が開発されている。例えば、特許文献1には、携帯機と車載器との間で送受信されるLF(Low Frequency)帯およびUHF(Ultra High Frequency)帯の信号に基づく携帯機の照合と、携帯機と車載器との間で送受信される超広帯域(UWB:Ultra Wide Band)の信号に基づく測距とを行うシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載のシステムでは、照合と測距とを並行して実施するために、照合側の構成を改修することが求められる。
【0005】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、携帯機の照合に係るセキュリティ性の担保をより簡易な構成で実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、筐体に搭載される制御装置であって、携帯機から送信される第1の通信規格に準拠した信号に基づき前記携帯機の照合を行う照合装置への前記第1の通信規格に準拠した信号の入力を制御する制御部、を備え、前記制御部は、前記筐体と前記携帯機との距離が規定の範囲内にあると推定された場合、前記第1の通信規格に準拠した信号が前記照合装置へ入力されるよう制御する、制御装置が提供される。
【0007】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、筐体に搭載され、携帯機から送信される第1の通信規格に準拠した信号に基づき前記携帯機の照合を行う照合装置と、前記筐体に搭載され、前記照合装置への前記第1の通信規格に準拠した信号の入力を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記筐体と前記携帯機との距離が規定の範囲内にあると推定された場合、前記第1の通信規格に準拠した信号が前記照合装置へ入力されるよう制御する、システムが提供される。
【0008】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、筐体に搭載され、携帯機から送信される第1の通信規格に準拠した信号に基づき前記携帯機の照合を行う照合装置と、前記筐体に搭載され、チューナーが受信した前記第1の通信規格に準拠した信号が予め定められた条件を満たす場合に、前記筐体と前記携帯機との距離の推定が実行されるよう制御する制御装置と、を備え、前記チューナーが受信した前記第1の通信規格に準拠した信号は、前記筐体と前記携帯機との距離が規定の範囲内にあると推定された場合に、前記照合装置に入力される、システムが提供される。
【0009】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、筐体に搭載され、携帯機から送信される第1の通信規格に準拠した信号に基づき前記携帯機の照合を行う照合装置と、前記筐体に搭載され、前記筐体と前記携帯機との距離が規定の範囲内にあると推定された場合、前記第1の通信規格に準拠した信号が前記照合装置へ入力されるよう制御する第1の制御装置と、前記筐体に搭載され、チューナーが受信した前記第1の通信規格に準拠した信号が予め定められた条件を満たす場合に、前記筐体と前記携帯機との距離の推定が実行されるよう制御する第2の制御装置と、を備えるシステムが提供される。
【発明の効果】
【0010】
以上説明したように本発明によれば、携帯機の照合に係るセキュリティ性の担保をより簡易な構成で実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の第1の実施形態に係るシステム1の構成例を示すブロック図である。
【
図2】同実施形態に係るシステム1による処理の流れの一例について説明するためのシーケンス図である。
【
図3】同実施形態に係るチューナー130による第1のスイッチ160の制御について説明するためのシーケンス図である。
【
図4】同実施形態に係る本発明の第2の実施形態に係るシステム1の構成例を示すブロック図である。
【
図5】同実施形態に係るシステム1による処理の流れの一例について説明するためのシーケンス図である。
【
図6】同実施形態に係る本発明の第3の実施形態に係るシステム1の構成例を示すブロック図である。
【
図7】同実施形態に係るシステム1による処理の流れの一例について説明するためのシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0013】
<1.第1の実施形態>
<<1.1.システム構成例>>
まず、本発明の第1の実施形態に係るシステム1の構成例について述べる。
【0014】
本実施形態に係るシステム1は、筐体に搭載される制御装置と照合装置170とを少なくとも備える。
【0015】
ここで、本実施形態に係る照合装置170は、携帯機20から送信される第1の通信規格に準拠した信号に基づき前記携帯機の照合を行う装置である。
【0016】
以下では、本実施形態に係る第1の通信規格に、LF帯およびUHF帯の信号を用いた無線通信が採用される場合を主な例として説明する。
【0017】
一方、上記はあくまで一例であり、本実施形態に係る第1の通信規格には、照合装置170による携帯機20の照合に利用可能な信号を用いる各種の無線通信が採用されてよい。
【0018】
本実施形態に係る制御装置(第1の制御装置、とも称する)は、照合装置170への第1の通信規格に準拠した信号の入力を制御する装置である。
【0019】
また、本実施形態に係る制御装置は、筐体と携帯機20との距離が規定の範囲内にあると推定された場合、第1の通信規格に準拠した信号が照合装置170へ入力されるよう制御することを特徴の一つとする。
【0020】
上記のような特徴によれば、後に詳細を述べるように、第1の通信規格に準拠した信号に基づく照合を行う照合装置170を改修することなく、セキュリティ性を高めることが可能となる。
【0021】
なお、筐体と携帯機20との距離は、例えば、画像認証に基づいて行われてもよい。
【0022】
この場合、制御装置は、例えば、撮影された画像に写る人物の特徴が、予め登録された携帯機20の正規ユーザの特徴と一致することに基づいて、筐体と携帯機20との距離が規定の範囲内にあると見做してもよい。
【0023】
一方、筐体と携帯機20との距離は、第1の通信規格とは異なる第2の通信規格に準拠した信号に基づく測距により推定されてもよい。
【0024】
本実施形態に係る第2の通信規格には、例えば、超広帯域無線通信が採用されてもよい。
【0025】
一方、上記はあくまで一例であり、本実施形態に係る第2の通信規格には、測距に利用可能な信号を用いる各種の無線通信が採用されてもよい。
【0026】
図1は、本発明の第1の実施形態に係るシステム1の構成例を示すブロック図である。
【0027】
なお、
図1には、本実施形態に係る第1の通信規格にLF帯およびUHF帯の信号を用いた無線通信が採用され、第2の通信規格に超広帯域無線通信が採用される場合の構成が例示される。
【0028】
(移動体10)
本実施形態に係る移動体10は、筐体の一例である。
【0029】
本実施形態に係る移動体10は、例えば、車両、船舶、航空機などであってもよい。
【0030】
図1に示すように、本実施形態に係る移動体10には、UWBマスター110、UWBスレーブ115、LFアンテナ120、チューナー130、第1のスイッチ160、照合装置170が搭載されてもよい。
【0031】
(UWBマスター110)
本実施形態に係るUWBマスター110は、携帯機20との間における測距を実行する。
【0032】
また、本実施形態に係るUWBマスター110は、移動体10に搭載される少なくとも1つのUWBスレーブと携帯機20との間における測距を制御してもよい。
【0033】
本実施形態に係るUWBマスター110は、制御装置(第1の制御装置)の一例である。
【0034】
本実施形態に係るUWBマスター110は、測距の結果に基づいて、第1のスイッチ160のオンとオフとを制御する。
【0035】
本実施形態に係るUWBマスター110が有する機能の諸須合については後述する。
【0036】
本実施形態に係るUWBマスター110は、制御機能を実現するプロセッサ(制御部)と、UWBの信号を送受信するアンテナとを備える。
【0037】
(UWBスレーブ115)
本実施形態に係るUWBスレーブ115は、UWBマスターによる制御に従い、携帯機20との間において測距を実行する。
【0038】
本実施形態に係るUWBスレーブ115は、1つの移動体10に対し複数個搭載されてもよい。
【0039】
複数個のUWBスレーブ115、およびUWBマスターは、移動体10のそれぞれ異なる位置に搭載される。
【0040】
1つの移動体10に対し複数個のUWBスレーブ115およびUWBマスター110が搭載されることにより、携帯機20との間における距離(測距値)を算出できる確率、および距離の推定精度を高めることが可能となる。
【0041】
(LFアンテナ120)
本実施形態に係るLFアンテナ120は、照合装置170による制御に従い、LF帯の信号を送信する。
【0042】
(チューナー130)
本実施形態に係るチューナー130は、UHF帯の信号を受信する。
【0043】
図1に示すように、本実施形態に係るチューナー130は、レート検出器140およびレート変換器150を備えてもよい。
【0044】
(レート検出器140)
本実施形態に係るレート検出器140は、受信したUHF帯の信号のビットレートを検出する。
【0045】
本実施形態に係るレート検出器140は、第1のスイッチ160のオンとオフとを制御する制御装置としても機能する。
【0046】
本実施形態に係るレート検出器140は、例えば、受信したUHF帯の信号が予め定められた条件を満たす場合、第1のスイッチ160をオンにしてもよい。
【0047】
本実施形態に係るレート検出器140が有する機能の詳細については後述する。
【0048】
本実施形態に係るレート検出器140は、制御機能を実現するプロセッサ(制御部)と、UHF帯の信号を送受信するアンテナとを備える。
【0049】
(レート変換器150)
本実施形態に係るレート変換器150は、レート検出器140により受信されデジタル変換された信号のビットレートを予め定められた規定のビットレートに変換する。
【0050】
本実施形態に係るレート変換器150が有する機能の詳細については後述する。
【0051】
(第1のスイッチ160)
本実施形態に係る第1のスイッチ160は、チューナー130と照合装置170との間に設けられる。
【0052】
本実施形態に係る第1のスイッチ160は、UWBマスター110またはレート検出器140による制御に従い、オンまたはオフのいずれかの状態をとる。
【0053】
第1のスイッチ160がオンの状態にある場合、レート変換器150から照合装置170へとデジタル変換された第1の通信規格に準拠した信号が入力される。
【0054】
(照合装置170)
本実施形態に係る照合装置170は、入力されるデジタル変換された第1の通信規格に準拠した信号に基づいて、携帯機20の照合を行う。
【0055】
本実施形態に係る照合装置170が有する機能の詳細については後述する。
【0056】
本実施形態に係る照合装置170画有する照合機能は、各種のプロセッサ(照合部)により実現される。
【0057】
(携帯機20)
本実施形態に係る携帯機20は、移動体10を利用するユーザ(例えば、移動体10のオーナー、当該オーナーに移動体10の利用を許可された者、など)に携帯される。
【0058】
図1に示す一例の場合、本実施形態に係る携帯機20は、第1の通信規格に準拠した信号を受信する構成、同信号を送信する構成、第2の信号を送受信する構成を少なくとも備える。
【0059】
<<1.2.処理の流れ>>
次に、本実施形態に係るシステム1による処理の流れについて詳細に述べる。
【0060】
近年、携帯機と車載器との間において送受信されるLF帯およびUHF帯の信号に基づき携帯機の照合を行い、携帯機の真正性が認められた場合に、移動体に備えられるドアの解錠を行う技術が実用化されている。
【0061】
上記のようなLF帯およびUHF帯の信号の送受信は、ユーザによる携帯機の操作に基づいて開始されてもよい。
【0062】
例えば、ユーザが携帯機に備えられるボタンを押下した場合、携帯機からUHF帯の信号が送信され、当該信号に基づき携帯機の真正性が認められた場合、移動体に備えられるドアの解錠が行われてもよい。
【0063】
一方、上記のようなLF帯およびUHF帯の信号の送受信は、ユーザの操作に依らず、自動で実行されてもよい。
【0064】
この場合、例えば、移動体に搭載されるLFアンテナは、LF帯の信号(例えば、Wake信号)を繰り返し送信する。ここで、当該LF帯の信号の到達範囲内に携帯機が進入した場合、携帯機はLF帯の信号を受信し、応答としてUHF帯の信号を送信する。
【0065】
その後、送受信されるLF帯の信号およびUHF帯の信号に基づいて、携帯機の真正性が認められた場合、移動体に備えられるドアの解錠が行われてもよい。
【0066】
このように、移動体に搭載されるLFアンテナから送信されるLF帯の信号を携帯機が受信することにより照合が開始される場合、ユーザが携帯機を操作することなく移動体に近づくだけでドアが解錠されるため利便性が大きく向上する。
【0067】
しかし、近年においては、リレーアタックなどの不正行為への対策も重要である。
【0068】
このために、特許文献1に記載の技術では、LF帯の信号およびUHF帯の信号に基づく照合と並行してUWBの信号に基づく測距を行い、算出された測距値が規定の範囲内にある場合に、ドアの解錠が行われる。
【0069】
上記のような制御によれば、リレーアタックを効果的に防止し、セキュリティ性を担保することが可能となる。
【0070】
一方、特許文献1に記載の技術を用いる場合、UWBの信号に基づく測距と並行実施するために、LF帯およびUHF帯の信号に基づく照合を実行するための構成(本実施形態に係る照合装置170に相当する)を改修する必要がある。
【0071】
本実施形態に係るシステム1は、上記のような点に着目して発想されたものであり、従来のLF帯およびUHF帯の信号に基づく照合を実行する照合装置170を改修することなく、測距の並行実施を実現するものである。
【0072】
以下、本実施形態に係るシステム1による処理の流れの一例を
図1および
図2を参照して詳細に説明する。
【0073】
図2は、本実施形態に係るシステム1による処理の流れの一例について説明するためのシーケンス図である。
【0074】
なお、
図2には、LF帯およびUHF帯の信号の送受信が、ユーザの操作に依らず、自動で実行される場合を例示する。
【0075】
また、
図2に示す一例では、第1のスイッチ160が予めオフの状態となっているものとする。
【0076】
図2に示す一例の場合、まず、移動体10に搭載されるUWBマスター110およびUWBスレーブ115の各々が携帯機20との間で測距に用いられる信号の送受信(測距用通信)を行う(S102)。
【0077】
続いて、UWBマスター110およびUWBスレーブ115の各々は、ステップS102における測距用通信において送受信したUWBの信号に基づいて測距値を算出する(S104)。
【0078】
一方、移動体10に搭載されるLFアンテナ120は、照合装置170による制御に従い、LF帯のWake信号を繰り返し送信する(S106)。
【0079】
携帯機20は、ステップS104においてWake信号を受信すると、Wake信号への応答としてAck(Acknowledge)信号を送信する(S108)。
【0080】
ステップS106におけるWake信号の送信、およびステップS108におけるAck信号の送信は、ステップS102における測距用通信、およびステップS104における測距値の算出とは独立して行われてよい。
【0081】
上記のように携帯機が送信するAck信号を移動体に搭載されるチューナーが受信した場合、従来のシステムでは、照合装置による制御に従って認証用の信号が送受信され、当該信号に基づいて照合が実行される。
【0082】
一方、本実施形態に係るシステム1では、ステップS108においてチューナーがAck信号を受信する時点においては、第1のスイッチ160がオフの状態であるため、Ack信号が照合装置170に入力されず、照合の実行が保留状態となる。
【0083】
次に、移動体10に搭載されるUWBマスター110は、ステップS104において算出された測距値の代表値が予め定められた規定の値以下であるかを判定する。
【0084】
上記の代表値は、例えば、算出された複数の測距値の平均値、算出された複数の測距値のうち最も値の小さい測距値などであってもよい。
【0085】
すなわち、UWBマスター110は、移動体10と携帯機20との距離が規定の範囲内にあるかを判定する。
【0086】
ここで、測距値の代表値が規定の値以下である場合、UWBマスター110は、第1のスイッチ160をONにする(110)。
【0087】
これにより、ステップS108においてチューナー130により受信されたAck信号が照合装置170へと入力され、LFアンテナ120が照合装置170による制御に従って、照合に必要な情報を要求する要求信号を送信する(S112)。
【0088】
上記の照合に必要な情報には、例えば、携帯機20のID、パスワード、要求信号に含まれる乱数を用いて演算されたハッシュ値、などが含まれてもよい。
【0089】
ステップS112において要求信号を受信した携帯機20は、当該要求信号への応答として、上記の照合に必要な情報が含まれる応答信号を送信する(S114)。
【0090】
ステップS110において第1のスイッチがONになっていることにより、ステップS114においてチューナー130が受信した応答信号は、デジタル変換されて照合装置170へと入力される。
【0091】
照合装置170は、入力された応答信号に基づいて携帯機20の照合を実行する(S116)。
【0092】
照合装置170は、ステップS116における照合の結果に基づいて、各種の制御を実行してよい。
【0093】
例えば、照合装置170は、ステップS116における照合において携帯機20の真正性が認められた場合、移動体10に備えられるドアの解錠やエンジンの始動許可が行われるよう制御してもよい。
【0094】
以上、本実施形態に係るシステム1の処理の流れに関し一例を挙げて説明した。
【0095】
上記で説明したように、本実施形態に係るUWBマスター110は、移動体10と携帯機20との距離が規定の範囲内にあると推定された場合、第1のスイッチ160をオンにすることで、第1の通信規格に準拠した信号が照合装置へ入力されるよう制御することを特徴の一つとする。
【0096】
本実施形態に係るUWBマスター110が有する上記の特徴によれば、照合装置170による従来の照合処理を改修することなく、測距を並行実施し、セキュリティ性を向上させることが可能となる。
【0097】
なお、
図2には、携帯機20が、ステップS106においてWake信号を受信し、ステップS108においてWake信号への応答としてAck信号を送信する場合を例示した。
【0098】
一方、携帯機20は、移動体10と携帯機20との間の距離が規定の範囲内(すなわち、測距値の代表値が規定の値以下)である場合に、Wake信号を受信する、あるいはAck信号を送信するなどの制御を行ってもよい。
【0099】
次に、本実施形態に係るチューナー130による第1のスイッチ160の制御について説明する。
【0100】
図2では、LF帯およびUHF帯の信号の送受信が、ユーザの操作に依らず、自動で実行される場合を例示した。
【0101】
一方で、ユーザが意図をもって携帯機20を操作し、ドアの解錠をはじめとする移動体10の制御を行いたい状況も想定される。
【0102】
上記のようなユーザによる携帯機20の操作に起因する移動体10の制御を実現するために、本実施形態に係るチューナー130は、受信した第1の通信規格に準拠した信号に基づいて、第1のスイッチ160を制御してもよい。
【0103】
より具体的には、本実施形態に係るチューナー130は、受信した第1の通信規格に準拠した信号が予め定められた第1の条件を満たす場合に第1のスイッチ160をオンにしてもよい。
【0104】
ここで、上記の第1の条件とは、受信した第1の通信規格に準拠した信号がユーザによる携帯機20の操作に起因して送信された信号であることであってよい。
【0105】
このために、携帯機20から送信される第1の通信規格に準拠した信号が、ユーザによる携帯機20の操作に起因して送信されてものか、あるいは移動体10に搭載されるLFアンテナ120からLF帯の信号を受信したことに起因して送信されたものか、を示す情報が含まれてもよい。
【0106】
この場合、チューナー130は、上記のような情報に基づいて、第1のスイッチ160を制御する。
【0107】
一方、携帯機20から送信される第1の通信規格に準拠した信号が、ユーザによる携帯機20の操作に起因して送信されたものか、あるいは移動体10に搭載されるLFアンテナ120からLF帯の信号を受信したことに起因して送信されたものか、は、例えば、ビットレートの違いにより表現されてもよい。
【0108】
この場合、携帯機20は、第1の通信規格に準拠した信号を送信する要因に応じて、異なるビットレートで第1の通信規格に準拠した信号を送信してよい。
【0109】
これによれば、チューナー130のレート検出器140が、受信した第1の通信規格に準拠した信号のビットレートを検出することで、当該信号がユーザによる携帯機20の操作に起因するものか否かを判定し、第1のスイッチ160を制御することが可能となる。
【0110】
また、このようにビットレートを信号の送信要因の判定に用いる場合、信号の先頭の数ビットを読み込むことでビットレートを検出可能なことから、信号のすべてのビットを読み込む必要がなく、処理の高速化が可能である。
【0111】
また、さらに処理を高速化するために、携帯機20は、移動体10に搭載されるLFアンテナ120からLF帯の信号を受信したことに起因して第1の通信規格に準拠した信号を送信する場合には、予め定められた通常のビットレートで当該信号を送信してもよい。
【0112】
この場合、携帯機20は、ユーザによる携帯機20の操作に起因して第1の通信規格に準拠した信号を送信する場合には、ビットレートを例えば120~200%程度高めて当該信号を送信してもよい。
【0113】
図3は、本実施形態に係るチューナー130による第1のスイッチ160の制御について説明するためのシーケンス図である。
【0114】
図3には、チューナー130のレート検出器140が、受信したUHF帯の信号のビットレートに基づいて当該の送信要因の判定する場合が例示される。
【0115】
また、
図3に示す処理は、
図2において説明した処理と並行して行われてよい。
【0116】
図3に示す一例の場合、まず、携帯機20がUHF帯の信号を送信する(S202)。
【0117】
ステップS202において携帯機20により送信されるUHF帯の信号は、ユーザによる携帯機20の操作に起因するものであってもよいし、移動体10に搭載されるLFアンテナ120からLF帯の信号を受信したことに起因するものであってもよい。
【0118】
ステップS202においてUHF帯の信号を受信したレート検出器140は、当該信号のビットレートを検出する(S204)。
【0119】
ここで、ステップS204においてレート検出器140により検出されたビットレートが規定の値を超える場合(例えば、上述した通常のビットレートの120%を超える場合など)、レート変換器150が、ステップS202において受信された信号のビットレートを予め規定された通常のビットレートに変換する(206)。
【0120】
また、レート検出器140は、ステップS204において検出したビットレートが規定の値を超える場合、第1のスイッチをオンにする(S208)。
【0121】
これによれば、ステップ206において通常のビットレートに変換された信号が照合装置170へ入力される。
【0122】
照合装置170は、ステップS208において入力される信号に基づいて、携帯機20の照合を行う。
【0123】
以上説明したように、本実施形態に係るチューナー130によれば、ユーザによる携帯機20の操作に起因して送信された信号、および移動体10に搭載されるLFアンテナ120からLF帯の信号を受信したことに起因して送信された信号の両方に対応した移動体10の制御を実現することが可能となる。
【0124】
<2.第2の実施形態>
<<2.1.システム構成例>>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0125】
上記の第1の実施形態では、第2の通信規格に準拠した信号の送受信が、第1の通信規格に準拠したWake信号およびAckの送受信と独立して実行される場合を述べた。
【0126】
しかし、上記のような処理の場合、第2の通信規格に準拠した信号の送受信が無条件で行われることから、消費電力が増大する可能性もある。
【0127】
そこで、本発明の第2の実施形態では、チューナーが受信した第1の通信規格に準拠した信号が予め規定された第2の条件を満たす場合に開始されるよう制御されてもよい。
【0128】
ここで、上記の第2の条件とは、受信した第1の通信規格に準拠した信号が移動体10に搭載されるLFアンテナ120からLF帯の信号を受信したことに起因して送信された信号であることであってよい。
【0129】
第1の実施形態と同様に、第2の条件に係る判定は、信号のビットレートに基づいて行われてもよい。
【0130】
例えば、第2の条件は、第1の通信規格に準拠した信号のビットレートが規定の範囲内(例えば、第1の実施形態で述べた通常のビットレートの100%の誤差範囲内)であることであってもよい。
【0131】
以下、本発明の第2の実施形態に係るシステム1の構成例について説明する。
【0132】
なお、以下においては、第1の実施形態と第2の実施形態との差異に主に着目して説明し、第1の実施形態と第2の実施形態とで共通する構成、機能、効果等については重複する説明を省略する。
【0133】
図4は、本発明の第2の実施形態に係るシステム1の構成例を示すブロック図である。
【0134】
図4に示すように、本実施形態に係るシステムは、第1の実施形態において説明した各構成に加え、Vcc180からUWBマスター110への電力供給を切り替える第2のスイッチ190をさらに備える。
【0135】
また、本実施形態に係るレート検出器140は、受信した第1の通信規格に準拠した信号に基づいて、第2のスイッチ190を制御することを特徴の一つとする。
【0136】
より具体的には、本実施形態に係るレート検出器140は、受信した第1の通信規格に準拠した信号が予め定められた第2の条件を満たす場合に、第2のスイッチをONにし、Vcc180からUWBマスター110への電力供給が行われるよう制御してもよい。
【0137】
これによれば、レート検出器140が受信した第1の通信規格に準拠した信号が第2の条件を満たす場合にUWBマスター110、UWBスレーブ115が起動され、測距が実行されることとなる。
【0138】
上記の観点において、本実施形態に係るレート検出器140は、受信した第1の通信規格に準拠した信号が予め定められた条件を満たす場合に、筐体と携帯機20との距離の推定が実行されるよう制御する制御装置(第2の制御装置、とも称する)として機能する。
【0139】
本実施形態に係るレート検出器140による上記のような制御によれば、
【0140】
以下、本実施形態に係るレート検出器140による第2のスイッチ190の制御について一例を挙げて説明する。
【0141】
<<2.2.処理の流れ>>
図5は、本実施形態に係るシステム1による処理の流れの一例について説明するためのシーケンス図である。
【0142】
図5に示す一例の場合、ます、移動体10に搭載されるLFアンテナ120が、照合装置170による制御に従い、Wake信号の送信を繰り返し実行する(S302)。
【0143】
ステップS302においてWake信号を受信した携帯機20は、Wake信号への応答としてAck信号を送信する(S304)。
【0144】
本実施形態に係るレート検出器140は、第1の実施形態と同様に、受信した第1の通信規格に準拠した信号のビットレートを検出する(S308)。
【0145】
これは、レート検出器140が受信する信号には、ステップS304において送信されるようなAck信号の他、ユーザによる携帯機20の操作に起因して送信される信号も含まれるためである。
【0146】
本実施形態に係るレート検出器140は、ステップS308において検出したビットレートが規定の範囲内(例えば、第1の実施形態で述べた通常のビットレートの100%の誤差範囲内)である場合、第2のスイッチ190をONにする(S308)。
【0147】
これによれば、Vcc180からUWBマスター110への電力供給が行われ、UWBマスター110およびUWBスレーブ115の各々と携帯機20との間において測距用通信が実施される(S310)。
【0148】
続いて、UWBマスター110およびUWBスレーブ115の各々は、ステップS102における測距用通信において送受信したUWBの信号に基づいて測距値を算出する(S312)。
【0149】
その後、測距値の代表値が規定の値以下である場合に行われるステップS314~S320における処理については、
図2に示すステップS110~S116における処理と実質的に同一であってよいため、重複する説明を省略する。
【0150】
以上、本実施形態に係るシステム1による処理の流れについて一例を挙げて説明した。本実施形態に係るレート検出器140による第2のスイッチ190の制御によれば、必要に応じて測距開始することができ、消費電力を大幅に低減することが可能となる。
【0151】
なお、ステップS306において検出されたビットレートが規定の値を超える場合(例えば、通常のビットレートの120%を超える場合など)には、
図3に示すステップS206~S210における処理が実行されてよい。
【0152】
<3.第3の実施形態>
<<3.1.システム構成例>>
次に、本発明の第3の実施形態について述べる。
【0153】
本発明の第3の実施形態は、第1の実施形態および第2の実施形態と比較し、よりセキュアな測距用通信を実現するものである。
【0154】
以下、本発明の第3の実施形態に係るシステム1の構成例について述べる。
【0155】
なお、以下においては、第1の実施形態および第2の実施形態と第3の実施形態との差異に主に着目して説明し、第1の実施形態および第2の実施形態と第3の実施形態とで共通する構成、機能、効果等については重複する説明を省略する。
【0156】
図6は、本発明の第3の実施形態に係るシステム1の構成例を示すブロック図である。
【0157】
図6に示すように、第3の実施形態に係るシステム1の構成は、第2の実施形態に係るシステム1の構成とほぼ同等であってよい。
【0158】
ただし、第3の実施形態に係るシステム1は、照合装置170から出力される情報がUWBマスター110へも入力される点において第2の実施形態に係るシステム1の構成と相違する。
【0159】
<<3.2.処理の流れ>>
図7は、本実施形態に係るシステム1による処理の流れの一例について説明するためのシーケンス図である。
【0160】
図7に示すステップS402~S406における処理は、
図5に示すステップS402~S406における処理と実質的に同一であってもよいため、重複する説明を省略する。
【0161】
ステップS406において検出したビットレートが規定の範囲内である場合、本実施形態に係るレート検出器140は、第2のスイッチ190のオン(S408)に加え、第1のスイッチ160もオンにする(S410)。
【0162】
ステップS410において第2のスイッチ190がオンとなったことにより、Vcc180からUWBマスター110に電力供給が行われ、UWBマスター110が起動する。
【0163】
また、ステップS410において第1のスイッチ160がオンとなったことにより、ステップS402において受信されデジタル変換されたAck信号が照合装置170に入力される。
【0164】
本実施形態に係る照合装置170は、Ack信号が入力されたことに基づいて、測距用通信に用いられるシードが含まれる要求信号の送信指示をLFアンテナに入力し、LFアンテナ120に当該要求信号を送信させる(S412)。
【0165】
上記シードが含まれる要求信号に係る情報は、
図6に示すように、UWBマスター110へも入力される。
【0166】
UWBマスター110は、ステップS412においてシードが含まれる要求信号に係る情報が入力されると、第1のスイッチ410をオフにする(S414)。
【0167】
ステップS414において第1のスイッチがオフとなることにより、測距値が規定の値を超える場合においてデジタル変換された応答信号が照合装置170へ入力され、照合が実行されることを防止することができる。
【0168】
UWBマスター110およびUWBスレーブ115の各々、携帯機20は、要求信号に含まれるシードを用いて信号の暗号化を行い、測距用通信を実行する(S416)。
【0169】
このように、本実施形態に係るシステム1によれば、第1の通信規格に準拠した要求信号を用いてシードを共有することにより、当該シードを用いて第2の通信規格に準拠した通信を暗号化することができ、セキュリティ性をより一層に高めることが可能となる。
【0170】
なお、
図7に示すステップS418における測距値の算出以降の処理は、第2の実施形態において説明した処理と実質的に同一であってよいため、重複する説明を省略する。
【0171】
また、ステップS406において検出されたビットレートが規定の値を超える場合(例えば、通常のビットレートの120%を超える場合など)には、
図3に示すステップS206~S210における処理が実行されてよい。
【0172】
<2.補足>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0173】
また、本明細書において説明した各装置による一連の処理は、ソフトウェア、ハードウェア、及びソフトウェアとハードウェアとの組合せのいずれを用いて実現されてもよい。ソフトウェアを構成するプログラムは、例えば、各装置の内部又は外部に設けられる非一過性の記憶媒体(non-transient storage medium)に予め格納される。そして、各プログラムは、例えば、コンピュータによる実行時にRAMに読み込まれ、CPUなどのプロセッサにより実行される。上記記憶媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等である。また、上記のコンピュータプログラムは、記憶媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信されてもよい。
【符号の説明】
【0174】
1:システム、10:移動体、110:UWBマスター、115:UWBスレーブ、120:LFアンテナ、130:チューナー、140:レート検出器、150:レート変換器、160:第1のスイッチ、170:照合装置、180:Vcc、190:第2のスイッチ、20:携帯機