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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022188707
(43)【公開日】2022-12-21
(54)【発明の名称】棒材切断機の棒材把持装置
(51)【国際特許分類】
   B23D 47/04 20060101AFI20221214BHJP
【FI】
B23D47/04 F
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021096954
(22)【出願日】2021-06-09
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-11-02
(71)【出願人】
【識別番号】000004293
【氏名又は名称】株式会社ノリタケカンパニーリミテド
(74)【代理人】
【識別番号】100085361
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 治幸
(74)【代理人】
【識別番号】100147669
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 光治郎
(72)【発明者】
【氏名】白水 孝明
(72)【発明者】
【氏名】桝家 克幸
(72)【発明者】
【氏名】小林 武史
【テーマコード(参考)】
3C040
【Fターム(参考)】
3C040AA01
3C040HH11
(57)【要約】
【課題】異形棒材や径のバラツキが大きい棒材であっても、2本の棒材を確実に把持することができる棒材切断機の棒材把持装置を提供する。
【解決手段】2本の棒材14にそれぞれ当接する一対の押圧具42a、42bがそれぞれ固定され、受面32aに対して接近離隔する方向に移動可能に相互に隣接して設けられた一対のスライド部材40a、40bと、駆動アクチュエータ36の出力を伝達する出力部材46と一対のスライド部材40a、40bとの間の押圧力伝達経路に揺動可能に介在し、駆動アクチュエータ36の出力部材46からの押圧力を一対のスライド部材40a、40bに分配する分配ブロック52とを備える。これにより、一対の押圧具42a、42bがそれぞれ独立して2本の棒材14を押圧することができ異形棒材や径のばらつきが大きい棒材であっても、2本の棒材14を確実に把持することができる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2本の棒材を、前記棒材の切断部位に隣接した位置でそれぞれ把持する、棒材切断機の棒材把持装置であって、
2本の前記棒材を支持する支持面を有する支持台と、
2本の前記棒材にそれぞれ当接する一対の押圧具がそれぞれ固定され、前記支持面に対して接近離隔する移動方向に移動可能に相互に隣接して設けられた一対のスライド部材と、
前記一対のスライド部材を駆動する単一の駆動アクチュエータと、
前記駆動アクチュエータの出力を伝達する出力部材と前記一対のスライド部材との間の押圧力伝達経路に揺動可能に介在し、前記駆動アクチュエータの出力部材からの押圧力を前記一対のスライド部材に分配する分配ブロックと、を含む
ことを特徴とする棒材切断機の棒材把持装置。
【請求項2】
前記一対のスライド部材の対向面には、単一のキーを収容する所定長さの空間を形成する一対のキー溝が形成されている
ことを特徴とする請求項1の棒材切断機の棒材把持装置。
【請求項3】
固定バイス爪と、前記固定バイス爪に対して接近離隔可能に設けられた可動バイス爪とを有し、2本の前記棒材を前記一対のスライド部材の移動方向に直交する方向において挟持する横方向棒材把持装置を備え、
前記支持台は、前記固定バイス爪と前記可動バイス爪との間において前記固定バイス爪と一体的に設けられて2本の前記棒材を支持している
ことを特徴とする請求項1又は2の棒材切断機の棒材把持装置。
【請求項4】
前記一対のスライド部材は、
前記一対のスライド部材の対向面に形成され、前記分配ブロックを収容する分配ブロック収容室と、
前記出力部材の一部を前記分配ブロック収容室内へ入れるように貫通して形成された貫通穴と、
前記一対の押圧具を2本の前記棒材から引き離す方向に前記出力部材が移動するときに前記出力部材と係合する係合部と、を備えている
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1の棒材切断機の棒材把持装置。
【請求項5】
前記分配ブロックは、
前記出力部材の端面が当接する先端凸部と、
前記分配ブロック収容室内において前記一対のスライド部材が当接する一対の基端凸部と、
前記一対の基端凸部の間が凹むように形成された凹部と、を備え、
前記先端凸部および前記一対の基端凸部は、それぞれ円弧状に形成されている
ことを特徴とする請求項4の棒材切断機の棒材把持装置。
【請求項6】
前記一対のスライド部材は、前記一対のスライド部材の移動方向に直交する方向において同じ幅寸法を備え、
前記一対の押圧具のうち前記固定バイス爪側の一方の押圧具は、前記一対のスライド部材のうち前記固定バイス爪側の一方のスライド部材に固定され、前記一方のスライド部材の幅寸法よりも小さい長さ寸法の押圧面を備えており、
前記一対の押圧具のうち前記可動バイス爪側の他方の押圧具は、前記一対のスライド部材のうち前記可動バイス爪側の他方のスライド部材に固定され、前記他方のスライド部材の幅寸法よりも大きい長さ寸法を有し、前記一方の押圧具の押圧面に隣接した押圧面を備えている
ことを特徴とする請求項3の棒材切断機の棒材把持装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄筋等の周方向において径が一定でない異形棒材や棒材間で径のバラツキが大きい棒材を、2本毎に切断するに適した棒材把持装置に関し、特に、切断に際して2本の棒材を確実に把持する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
切断効率を高めることを目的として、棒材切断機において2本の棒材を同時に切断するために、切断位置に隣接した部位において2本の棒材を把持する把持装置が提案されている。例えば、特許文献1に記載されたクランプ装置がそれである。
【0003】
このクランプ装置は、2本の棒材を受け入れる一対のV溝が形成されたクランプブロックと、クランプブロックの上方に配置された押圧部材とを備え、クランプブロックの一対のV溝内に受け入れられることでそれぞれ位置決められた2本の棒材を圧下バイスが押圧することで、2本の棒材をクランプする。
【0004】
上記クランプブロックでは、それにより位置決めされた2本の棒材の端部の形状が前工程である成形工程の影響でばらついても、2本の棒材の端部から離れた位置において相互に離隔した状態で2本の棒材がそれぞれ確実に把持されるように、一対のV溝が所定の間隔で形成されていて、2本の棒材が切断中に動かないようにされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平07-112316号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来のクランプ装置が把持する棒材は、成形を終えた段階で端部において異形を示すが、その端部以外は基本的には同径であることを前提としている。このため、棒材が鉄筋のような、周方向において径が一定でない異形の棒材や棒材間で径のバラツキが大きい棒材を切断しようとする場合には、2本の棒材のうちの一方の棒材がクランプブロックと押圧部材との間で挟持されると、他方の棒材はクランプブロックと押圧部材との間に隙間が形成されて充分に挟持されないという問題があった。
【0007】
本発明は以上に事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、周方向において径が一定でない異形棒材や棒材間で径のバラツキが大きい棒材であっても、2本の棒材を確実に把持することができる棒材切断機の棒材把持装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための第1発明の要旨とするところは、(a)2本の棒材を、前記棒材の切断部位に隣接した位置でそれぞれ把持する、棒材切断機の棒材把持装置であって、(b)2本の前記棒材を支持する支持面を有する支持台と、(c)2本の前記棒材にそれぞれ当接する一対の押圧具がそれぞれ固定され、前記支持面に対して接近離隔する移動方向に移動可能に相互に隣接して設けられた一対のスライド部材と、(d)前記一対のスライド部材を駆動する単一の駆動アクチュエータと、(e)前記駆動アクチュエータの出力を伝達する出力部材と前記一対のスライド部材との間の押圧力伝達経路に揺動可能に介在し、前記駆動アクチュエータの出力部材からの押圧力を前記一対のスライド部材に分配する分配ブロックと、を含むことにある。
【0009】
第2発明の要旨とするところは、第1発明において、前記一対のスライド部材の対向面には、単一のキーを収容する所定長さの空間を形成する一対のキー溝が形成されていることにある。
【0010】
第3発明の要旨とするところは、第1発明または第2発明において、固定バイス爪と、前記固定バイス爪に対して接近離隔可能に設けられた可動バイス爪とを有し、2本の前記棒材を前記一対のスライド部材の移動方向に直交する方向において挟持する横方向棒材把持装置を備え、前記支持台は、前記固定バイス爪と前記可動バイス爪との間において前記固定バイス爪と一体的に設けられて2本の前記棒材を支持していることにある。
【0011】
第4発明の要旨とするところは、第1発明から第3発明のいずれか1の発明において、前記一対のスライド部材は、前記一対のスライド部材の対向面に形成され、前記分配ブロックを収容する分配ブロック収容室と、前記出力部材の一部を前記分配ブロック収容室内へ入れるように貫通して形成された貫通穴と、前記一対の押圧具を2本の前記棒材から引き離す方向に前記出力部材が移動するときに前記出力部材と係合する係合部と、を備えていることにある。
【0012】
第5発明の要旨とするところは、第4発明において、前記分配ブロックは、前記出力部材の端面が当接する先端凸部と、前記分配ブロック収容室内において前記一対のスライド部材が当接する一対の基端凸部と、前記一対の基端凸部の間が凹むように形成された凹部と、を備え、前記先端凸部および前記一対の基端凸部は、それぞれ円弧状に形成されていることにある。
【0013】
第6発明の要旨とするところは、第3発明において、前記一対のスライド部材は、前記一対のスライド部材の移動方向に直交する方向において同じ幅寸法を備え、前記一対の押圧具のうち前記固定バイス爪側の一方の押圧具は、前記一対のスライド部材のうち前記固定バイス爪側の一方のスライド部材に固定され、前記一方のスライド部材の幅寸法よりも小さい長さ寸法の押圧面を備えており、前記一対の押圧具のうち前記可動バイス爪側の他方の押圧具は、前記一対のスライド部材のうち前記可動バイス爪側の他方のスライド部材に固定され、前記他方のスライド部材の幅寸法よりも大きい長さ寸法を有し、前記一方の押圧具の押圧面に隣接した押圧面を備えていることにある。
【発明の効果】
【0014】
第1発明の棒材切断機の把持装置によれば、2本の前記棒材を支持する支持面を有する支持台と、2本の前記棒材にそれぞれ当接する一対の押圧具がそれぞれ固定され、前記支持面に対して接近離隔する移動方向に移動可能に相互に隣接して設けられた一対のスライド部材と、前記一対のスライド部材を駆動する単一の駆動アクチュエータと、前記駆動アクチュエータの出力を伝達する出力部材と前記一対のスライド部材との間の押圧力伝達経路に揺動可能に介在し、前記駆動アクチュエータの出力部材からの押圧力を前記一対のスライド部材に分配する分配ブロックと、を含む。このことから、一対の押圧具がそれぞれ独立して2本の棒材を押圧することができるので、周方向において径が一定でない異形棒材や棒材間で径のばらつきが大きい棒材であっても、2本の棒材を確実に把持することができる。
【0015】
第2発明の棒材切断機の把持装置によれば、前記一対のスライド部材の対向面には、単一のキーを収容する所定長さの空間を形成する一対のキー溝が形成されている。これにより、一対のスライド部材の相対移動量が制限されるので、1本の棒材であっても充分な押圧力で把持できる。
【0016】
第3発明の棒材切断機の把持装置によれば、固定バイス爪と、前記固定バイス爪に対して接近離隔可能に設けられた可動バイス爪とを有し、2本の前記棒材を前記一対のスライド部材の移動方向に直交する方向において挟持する横方向棒材把持装置を備え、前記支持台は、前記固定バイス爪と前記可動バイス爪との間において前記固定バイス爪と一体的に設けられて2本の前記棒材を支持している。これにより、2本の棒材が、一対の押圧具と支持台との間で挟圧されることに加え、固定バイス爪と可動バイス爪との間でも挟圧されるので、切断時において2本の棒材が安定して把持される。
【0017】
第4発明の棒材切断機の把持装置によれば、前記一対のスライド部材は、前記一対のスライド部材の対向面に形成され、前記分配ブロックを収容する分配ブロック収容室と、前記出力部材の一部を前記分配ブロック収容室内へ入れるように貫通して形成された貫通穴と、前記一対の押圧具を2本の前記棒材から引き離す方向に前記出力部材が移動するときに前記出力部材と係合する係合部と、を備えている。これにより、駆動アクチュエータの出力を一対のスライド部材に分配する機構が一対のスライド部材内において、一対のスライド部材の幅よりも小さくなり、小型に構成される。
【0018】
第5発明の棒材切断機の把持装置によれば、前記分配ブロックは、前記出力部材の端面が当接する先端凸部と、前記分配ブロック収容室内において前記一対のスライド部材が当接する一対の基端凸部と、前記一対の基端凸部の間が凹むように形成された凹部と、を備え、前記先端凸部および前記一対の基端凸部は、それぞれ円弧状に形成されている。これにより、分配ブロックの傾きにより、分配比が急激に変化することが解消される。
【0019】
第6発明の棒材切断機の把持装置によれば、前記一対のスライド部材は、前記一対のスライド部材の移動方向に直交する方向において同じ幅寸法を備え、前記一対の押圧具のうち前記固定バイス爪側の一方の押圧具は、前記一対のスライド部材のうち前記固定バイス爪側の一方のスライド部材に固定され、前記一方のスライド部材の幅寸法よりも小さい長さ寸法の押圧面を備えており、前記一対の押圧具のうち前記可動バイス爪側の他方の押圧具は、前記一対のスライド部材のうち前記可動バイス爪側の他方のスライド部材に固定され、前記他方のスライド部材の幅寸法よりも大きい長さ寸法を有し、前記一方の押圧具の押圧面に隣接した押圧面を備えている。これにより、棒材切断機の把持装置が適用可能な棒材の径寸法の下限範囲が拡大される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の一実施例の棒材把持装置が適用された棒材切断機を示す斜視図である。
図2図1の棒材把持装置を拡大して示す正面図である。
図3図1の棒材把持装置の要部を拡大して一部を切り欠いて示す図である。
図4図1の棒材把持装置の把持状態を説明する図であって、2本の棒材が第2棒材と同径であるときを示す図である。
図5図1の棒材把持装置の把持状態を説明する図であって、2本の棒材のうちの固定バイス爪側の一方の棒材が他方の棒材よりも小径であるときを示す図である。
図6図1の棒材把持装置の把持状態を説明する図であって、2本の棒材のうちの固定バイス爪側の一方の棒材が他方の棒材よりも大径であるときを示す図である。
図7】比較例の棒材切断機の棒材把持装置の要部を示す正面図である。
図8】比較例の棒材切断機の棒材把持装置の要部を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
【実施例0022】
図1は、本発明の一実施例の棒材把持装置として機能する縦バイス30が適用された棒材切断機12を示す斜視図である。棒材切断機12には、周方向において径が異なる鉄筋や、丸鋼、角鋼、鋼管のうちの径のばらつきが大きい金属製被切断材である棒材14の一部を把持してその棒材14をその軸線方向、すなわち送り方向に所定の切断長ずつ切断位置A1へ向かって送り込むための送込バイス18と、油圧シリンダ、空圧シリンダ、電動モータアクチュエータなどから構成されてその送込バイス18を往復駆動する図示しない送込み駆動装置とが、備えられている。送込バイス18は、図示しない基台に位置固定に設けられた複数本(本実施例では2本)のレール16により棒材14と平行な方向に案内されて移動可能に設けられている。
【0023】
棒材切断機12には、切断工具として、図示しない丸鋸駆動モータにより連続的に回転駆動される金属用の丸鋸20が設けられており、棒材14の切断時には図示しない上下機構によってその元位置から下降或いは上昇させられるようになっている。この丸鋸20が下降させられたときに棒材14と交差する位置が、上記切断位置A1である。
【0024】
送込バイス18は、送込固定バイス爪18aと、送込固定バイス爪18aに対して接近離隔可能に設けられた送込可動バイス爪18bとを備え、油圧シリンダ、空圧シリンダ、電動モータなどから構成された送込バイスアクチュエータ18cにより送込可動バイス爪18bが駆動されることで、送込バイス18により棒材14が把持されるようになっている。送込バイス18において、送込固定バイス爪18aの内側面は、送り込まれる棒材14の水平方向(横方向)の位置の基準である横基準面として機能し、送込固定バイス爪18aと送込可動バイス爪18bとの間の水平な受面18dは、送り込まれる棒材14の高さ方向(縦方向)の位置の基準である高さ基準面として機能している。
【0025】
本実施例の棒材切断機12では、丸鋸20による切断時に棒材14の先端部を把持する主バイスが、切断位置A1に対して送込バイス18側に位置する入側バイス22と、切断位置A1に対して送込バイス18とは反対側に位置する出側バイス24とに分割されている。
【0026】
入側バイス22は、基台26上に位置固定に設けられた複数本のレール16により棒材14と平行な方向に案内され、送込バイス18と連結された場合に、その送込バイス18と共に所定のストロークで往復移動されるとともに、レール16を空圧により把持して入側バイス22を所定位置に固定する図示しないクランパを備えている。
【0027】
送込バイス18の送込固定バイス爪18a及び送込可動バイス爪18bは、入側バイス22側に突き出す一対の把持突部18e及び把持突部18fを備えるとともに、入側バイス22では、その入側固定爪22a及び入側可動バイス爪22bの送込バイス18側の端部が一部削除されていて、送込バイス18の一対の把持突部18e及び把持突部18fによる把持或いは挟持が可能な被把持部22eが段付状に形成されている。この被把持部22eの被把持方向寸法は、棒材14の最大寸法よりも大きくされている。これにより、入側バイス22の被把持部22eが送込バイス18の一対の把持突部18e及び把持突部18fにより把持されると、相互に連結された入側バイス22及び送込バイス18は、前記図示しない送込み駆動装置により一体的に往復移動することが可能とされている。上記一対の把持突部18e及び把持突部18fと、それらにより把持される被把持部22eとがバイス連結装置として機能している。
【0028】
入側バイス22は、基台26に位置固定に設けられた支持台32に一体的に形成された入側固定バイス爪22aと、入側固定バイス爪22aに対して接近離隔可能に設けられた入側可動バイス爪22bとを備えた横方向棒材把持装置(横バイス)として機能する。入側バイス22は、油圧シリンダ、空圧シリンダ、電動モータなどから構成された入側バイスアクチュエータ22cにより入側可動バイス爪22bが水平方向に駆動されることで、送込バイス18により送り込まれた棒材14が把持されるようになっている。入側バイス22において、入側固定バイス爪22aの内側面は、送り込まれる棒材14の水平方向の位置の基準である前記横基準面として機能し、入側固定バイス爪22aと入側可動バイス爪22bとの間の水平な受面32aは、送り込まれる棒材14の高さ位置の基準である前記高さ基準面として機能している。
【0029】
また、出側バイス24は、基台26に位置固定に設けられた出側固定バイス爪24aと、出側固定バイス爪24aに対して接近離隔可能に設けられた出側可動バイス爪24bとを備え、油圧シリンダ、空圧シリンダ、電動モータなどから構成された出側バイスアクチュエータ24cにより出側可動バイス爪24bが駆動されることで、送込バイス18或いは入側バイス22により送り込まれた2本の棒材14が横方向から把持されるようになっている。出側バイス24において、出側固定バイス爪24aの内側面は、送り込まれる棒材14の水平方向(横方向)の位置の基準である前記横基準面として機能し、出側固定バイス爪24aと出側可動バイス爪24bとの間の水平な受面24dは、送り込まれる棒材14の高さ方向(縦方向)の位置の基準である前記高さ基準面として機能している。この受面24dは、送り方向の幅寸法が小さく設定され、切断された棒材14の一部が容易に落下させられるようになっている。
【0030】
また、入側バイス22には、2本の棒材14を上側から押圧して2本の棒材14を受面32aとの間で縦方向に固定するための縦バイス30が設けられている。縦バイス30は、本発明の棒材把持装置として機能している。この縦バイス30は、一対の棒材14を支持する支持面として機能する水平な受面32aを有する支持台32と、支持台32上の2本の棒材14を均等に押圧する均等押圧機構34と、油圧シリンダ、空圧シリンダ、電動モータアクチュエータなどから構成されてその均等押圧機構34を縦方向にそれぞれ駆動する単一の駆動アクチュエータ36とを備えている。
【0031】
縦バイス30により、例えば切断時において棒材14の長手方向の部位のうち入側バイス22により把持された部位の送り方向において隣接した部位が水平な受面32aと均等押圧機構34との間で縦方向に挟圧されるようになっている。本実施例では、図1に示すように、2本の棒材14の入側バイス22により把持された部位の送り方向の送込バイス18側が縦バイス30により挟圧されて、入側バイス22と出側バイス24との間の棒材14の切断部位が丸鋸20により切断される。
【0032】
図2に詳しく示すように、縦バイス30の均等押圧機構34は、縦方向において互いに平行な一対のガイド部材38a、38bによって縦方向の移動方向に案内される一対のスライド部材40a、40bを備えている。一対のスライド部材40a、40bは、一対のスライド部材40a、40bの移動方向に直交する方向すなわち横方向において相互に同じ幅寸法Wa、Wbを備えている。一対のスライド部材40a、40bは、支持面として機能する水平な受面32aに対して接近離隔する方向すなわち縦方向に移動可能に且つ相互に隣接してそれぞれ設けられている。また、一対のスライド部材40a、40bのそれぞれの下端部には、一対の棒材14にそれぞれ当接する一対の押圧具42a、42bがボルトにより着脱可能に固定されている。
【0033】
一対の押圧具42a、42bのうち入側固定バイス爪22a側の一方の押圧具42aは、一対のスライド部材40a、40bのうち入側固定バイス爪22a側の一方のスライド部材40aに固定されていて、一方のスライド部材40aの幅寸法Waよりも小さい横方向の長さ寸法w1の押圧面43aを、一対のスライド部材40a、40bの下降時には入側固定バイス爪22aに隣接する位置に備えている。
【0034】
また、一対の押圧具42a、42bのうち入側可動バイス爪22b側の他方の押圧具42bは、一対のスライド部材40a、40bのうち入側可動バイス爪22b側の他方のスライド部材40bに固定され、他方のスライド部材40bの幅寸法Wbよりも大きい横方向の長さ寸法w2を有し、一方の押圧具42aの押圧面43aに隣接した押圧面43bを、備えている。
【0035】
駆動アクチュエータ36の出力ロッド36aには、出力ロッド36aの先端に螺合され且つロックナット44により固定された出力部材46が固定されている。出力部材46には、環状溝48が形成されており、環状溝48の一対の内壁面のうちの上側内壁面48aがスライド部材40a、40bの端面を下向きに押圧する押圧部として機能し、下側内壁面48bがスライド部材40a、40bを引き上げるときにスライド部材40a、40bの内向きフランジ40c、40dに係合する係合部として機能している。
【0036】
一対のスライド部材40a、40bの相互に摺動する対向面50a、50bには、1つの分配ブロック52を揺動可能に収容する分配ブロック収容室SBを形成する一対の角穴54a、54bが形成されている。出力部材46の一部は、スライド部材40a、40bの上端面に分配ブロック収容室SBまで貫通して内周縁が内向きフランジ40c、40dを構成する貫通穴56を通して分配ブロック収容室SB内に突き入れられている。内向きフランジ40c、40dは、出力部材46に形成された環状溝48の下側内壁面48bと係合する係合部として機能している。図2において、分配ブロック収容室SBの開口を塞いでいる1点鎖線で示す蓋49は、スライド部材40bに固定されている。
【0037】
分配ブロック52は、三角柱形状を備え出力部材46の下端面に当接する先端凸部52aと、分配ブロック収容室SB内において一対のスライド部材40a、40bに当接する一対の基端凸部52b、52cと、一対の基端凸部52b、52cの間が凹むように形成された凹部52dとを有する三角柱形状を備え、先端凸部52a及び一対の基端凸部52b、52cは、それぞれ円弧状に形成されている。分配ブロック52は、駆動アクチュエータ36により出力部材46が下降した場合には、駆動アクチュエータ36の出力を伝達する出力部材46と一対のスライド部材40a、40bとの間の押圧力伝達経路に揺動可能に介在し、略均等の押圧力を一対のスライド部材40a、40bに伝達する。分配ブロック52の先端凸部52aには、上側内壁面48aがスライド部材40a、40bの端面に当接する前に、出力部材46の下端面が当接させられる。
【0038】
図3に示すように、相互に隣接する一対のスライド部材40a、40bの対向面50a、50bの長手方向中央部には、単一のキー58を収容するキー58よりも長い所定長さの角柱状のキー収容室SKを形成する一対のキー溝60a、60bが、それぞれ形成されている。キー58は角柱状に形成されたものであり、キー収容室SKの長さすなわち縦方向寸法Lsとキー58の長さすなわち縦方向寸法Lkとの差ΔLは、2本の棒材14の径差よりも僅かに大きくなるように設定されている。
【0039】
以上のように構成された棒材切断機12では、図1に示すように棒材切断機12に備えられた電子制御装置70によって、一対の棒材14の切断サイクルの制御作動が行われる。電子制御装置70では、切断サイクルが開始されると、例えば棒材14の後端部を検出するセンサからの信号に基づいて、2本の棒材14の後端部が送込バイス18により把持されて予め設定された所定の切断長毎に送り込まれる。2本の棒材14が新たに送り込まれると、入側バイス22及び出側バイス24によって水平方向に挟持され、次いで、縦バイス(棒材把持装置)30により縦方向に、入側バイス22及び出側バイス24よりも高い挟圧力で挟持される。この状態で、丸鋸20が下降させられることで、2本の棒材14が所定の切断長で切断される。そして、丸鋸20が上昇させられるとともに、入側バイス22及び出側バイス24と縦バイス30とが開状態へ復帰させられる。
【0040】
図4図5図6は、上記切断サイクル中の2本の棒材14に対する縦バイス(棒材把持装置)30による把持作動をそれぞれ説明する図である。図4は2本の棒材14が相互に同様の径を有する場合を示し、図5は2本の棒材14のうちの入側固定バイス爪22a側の棒材14の径が入側可動バイス爪22b側の棒材14の径よりも小さい場合を示し、図6は2本の棒材14のうちの入側固定バイス爪22a側の棒材14の径が入側可動バイス爪22b側の棒材14の径よりも大きい場合を示している。
【0041】
縦バイス(棒材把持装置)30において、受面(支持面)32a上の2本の棒材14が一対の押圧具42a、42bにより押圧されて把持されるとき、駆動アクチュエータ36の出力ロッド36aに固定された出力部材46から出力された押圧力は、分配ブロック52により一対のスライド部材40a、40bへ配分され、押圧具42a、42bへ伝達されて一対の棒材14が押圧される。このとき、2本の棒材14が相互に同様の径を有する場合は、図4に示すように、分配ブロック52は殆ど回動せず、押圧力を均等に伝達する。
【0042】
しかし、2本の棒材14のうちの入側固定バイス爪22a側の棒材14の径が入側可動バイス爪22b側の棒材14の径よりも小さい場合は、図5に示すように、分配ブロック52は反時計方向に僅かに回動し、押圧力を均等に伝達する。また、2本の棒材14のうちの入側固定バイス爪22a側の棒材14の径が入側可動バイス爪22b側の棒材14の径よりも大きい場合は、図6に示すように、分配ブロック52は時計方向に僅かに回動し、押圧力を均等に伝達する。
【0043】
次に、図7及び図8を用いて、比較例の縦バイス130及び縦バイス180をそれぞれ説明する。図7の縦バイス130は、スライド部材140、及びそれに固定された押圧具142がそれぞれ単一の部材であり、出力部材46とスライド部材140との間に分配ブロック52が介在せず、出力部材46とスライド部材140とが直接連結されている点で、図2に示す縦バイス30と相違している。縦バイス130では、押圧具142の押圧面143と受面32aとは平行に設定されているので、一対の棒材14の間に径差があると、小径側の棒材14のクランプができないという欠点があった。
【0044】
図8の縦バイス180は、スライド部材140が単一の部材であり、スライド部材140には、それに固定された回転支持部材192と、回転軸194を介して回転支持部材192に回転可能に設けられた押圧板196とが備えられ、出力部材46とスライド部材140との間に分配ブロック52が介在せず、出力部材46とスライド部材140とが直接連結されている点で、図2に示す縦バイス30と相違している。縦バイス180では、2本の棒材14に径差があると、押圧板196が回転して2本の棒材14に馴染むので、2本の棒材14がそれぞれ固定される。しかし、スライド部材140には、それに固定された回転支持部材192と、回転軸194を介して回転支持部材192に回転可能に設けられた押圧板196とが備えられているので、設置スペースが小さな場合には配置ができない。また、回転軸194等の可動部材があるので、耐久性及び剛性を確保できないという欠点があった。
【0045】
上述のように、本実施例の棒材切断機12に適用された縦バイス(棒材把持装置)30によれば、2本の棒材14を支持する受面(支持面)32aを有する支持台32と、2本の棒材14にそれぞれ当接する一対の押圧具42a、42bがそれぞれ固定され、受面32aに対して接近離隔する方向に移動可能に相互に隣接して設けられた一対のスライド部材40a、40bと、一対のスライド部材40a、40bを駆動する単一の駆動アクチュエータ36と、駆動アクチュエータ36の出力を伝達する出力部材46と一対のスライド部材40a、40bとの間の押圧力伝達経路に揺動可能に介在し、駆動アクチュエータ36の出力部材46からの押圧力を一対のスライド部材40a、40bに分配する分配ブロック52とを含む。これにより、一対の押圧具42a、42bがそれぞれ独立して2本の棒材14を押圧することができるので、周方向において径が一定でない異形棒材や棒材間で径のばらつきが大きい棒材であっても、2本の棒材14を確実に把持することができる。また、例えば図7に示す比較例の機構と同様のスペースで設置することができる。さらに、例えば図8に示す比較例の機構と比較して、回転軸などの可動部分がないため、高剛性で故障が少ない利点がある。
【0046】
また、本実施例の縦バイス(棒材把持装置)30によれば、相互に隣接する一対のスライド部材40a、40bの対向面50a、50bには、単一のキー58を収容する角柱状の所定長さのキー収容室(空間)SKを形成する一対のキー溝60a、60bが形成されている。これにより、一対のスライド部材40a、40bの相対移動量が制限されるので、棒材14が1本であっても充分な押圧力で把持できる。
【0047】
また、本実施例の縦バイス(棒材把持装置)30によれば、入側固定バイス爪(固定バイス爪)22aと、入側固定バイス爪(固定バイス爪)22aに対して接近離隔可能に設けられた入側可動バイス爪(可動バイス爪)22bとを有し、2本の棒材14を送り方向及びスライド部材40a、40bの移動方向に直交する方向において挟持する入側バイス(横方向棒材把持装置)22を備え、支持台32は、入側固定バイス爪(固定バイス爪)22aと入側可動バイス爪(可動バイス爪)22bとの間において入側固定バイス爪(固定バイス爪)22aと一体的に設けられて2本の棒材14を支持するものである。これにより、2本の棒材14が、一対の押圧具42a、42bと支持台32との間で挟圧されることに加え、入側固定バイス爪(固定バイス爪)22aと入側可動バイス爪(可動バイス爪)22bとの間でも挟圧されるので、切断時において2本の棒材14が安定して把持される。
【0048】
また、本実施例の縦バイス(棒材把持装置)30によれば、相互に隣接する一対のスライド部材40a、40bは、一対のスライド部材40a、40bの対向面50a、50bを貫通して形成され、分配ブロック52を収容する分配ブロック収容室SBと、出力部材46の一部を分配ブロック収容室SB内へ入れるように貫通して形成された貫通穴56と、一対の押圧具42a、42bを2本の棒材14から引き離す方向に出力部材46が移動するときに出力部材46と係合する内向きフランジ(係合部)40c、40dと、を備えている。これにより、駆動アクチュエータ36の出力を一対のスライド部材40a、40bに分配する機構(分配ブロック52)が一対のスライド部材40a、40b内において、一対のスライド部材40a、40bの幅よりも小さくなり、小型に構成される。
【0049】
また、本実施例の縦バイス(棒材把持装置)30によれば、分配ブロック52は、出力部材46の下端面が当接する先端凸部52aと、分配ブロック収容室SB内において一対のスライド部材40a、40bが当接する一対の基端凸部52b、52cと、一対の基端凸部52b、52cの間が凹むように形成された凹部52dとを備え、先端凸部52a及び一対の基端凸部52b、52cは、それぞれ円弧状に形成されている。これにより、分配ブロック52の傾きにより、分配比が急激に変化することが解消される。
【0050】
また、本実施例の縦バイス(棒材把持装置)30によれば、一対のスライド部材40a、40bは、一対のスライド部材40a、40bの移動方向に直交する水平方向において同じ幅寸法Wa、Wbを備え、一対の押圧具42a、42bのうち入側固定バイス爪22a側の一方の押圧具42aは、一対のスライド部材40a、40bのうち入側固定バイス爪22a側の一方のスライド部材40aに固定され、一方のスライド部材40aの幅寸法Waよりも小さい長さ寸法w1の押圧面43aを備えており、一対の押圧具42a、42bのうち入側可動バイス爪22b側の他方の押圧具42bは、一対のスライド部材40a、40bのうち入側可動バイス爪22b側の他方のスライド部材40bに固定され、他方のスライド部材40bの幅寸法Wbよりも大きい長さ寸法w2を有し、一方の押圧具42aの押圧面43aに隣接した押圧面43bを備えている。これにより、縦バイス(棒材把持装置)30が適用可能な2本の棒材14の径寸法の下限範囲が拡大される。
【0051】
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
【0052】
例えば、前述の実施例において、縦バイス(棒材把持装置)30が適用された棒材切断機12は、丸鋸20を切断工具として用いたものであったが、他の形式の切断工具、例えば鋸歯が直線状である棒状の金鋸や切断砥石が用いられたものであってもよい。
【0053】
また、前述の実施例において、縦バイス(棒材把持装置)30が適用された棒材切断機12は、入側バイス22及び出側バイス24を備えたものであったが、出側バイス24を備えないものであってもよい。
【0054】
また、前述の実施例において、縦バイス(棒材把持装置)30が適用された棒材切断機12は、入側バイス22及び出側バイス24を備え、縦バイス(棒材把持装置)30は2本の棒材14の入側バイス22により水平方向に把持される部位を縦方向に把持するために用いたものであった。しかし、縦バイス(棒材把持装置)30は、2本の棒材14の出側バイス24により水平方向に把持される部位を縦方向に把持するために用いられてもよく、また、縦バイス30は、送込バイス18により水平方向に把持される部位を縦方向に把持するために用いられてもよい。
【0055】
また、前述の実施例の縦バイス(棒材把持装置)30は、一対のスライド部材40a、40bが同じ幅寸法Wa、Wbを備え、押圧具42aはスライド部材40aの幅寸法Waよりも小さい長さ寸法w1の押圧面43aを備え、押圧具42bは、スライド部材40bの幅寸法Wbよりも大きい長さ寸法w2を有していたが、例えば棒材14の径が幅寸法Waよりも大きい場合は、長さ寸法w1が幅寸法Wa以上であり、長さ寸法w2が幅寸法Wb以下である押圧具42a、42bが用いられてもよい。また、幅寸法Waと幅寸法Wbとが異なる一対のスライド部材40a、40bが用いられてもよい。
【0056】
また、前述の実施例の縦バイス(棒材把持装置)30は、出力部材46に当接する先端凸部52aと、一対のスライド部材40a、40bに当接する基端凸部52b、52cとを有する三角柱形状の分配ブロック52を備えたものであったが、出力部材46に当接する出力部材当接部と、その出力部材当接部の両側に一対のスライド部材40a、40bに当接するスライド部材当接部とを備えた部材であれば、平板形状、円弧状、山形状のブロックであってもよい。
【0057】
その他一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
【符号の説明】
【0058】
12:棒材切断機
14:棒材
22:入側バイス(横方向棒材把持装置)
22a:入側固定バイス爪(固定バイス爪)
22b:入側可動バイス爪(可動バイス爪)
30:縦バイス(棒材把持装置)
32:支持台
32a:受面(支持面)
36:駆動アクチュエータ
40a、40b:一対のスライド部材
42a、42b:一対の押圧具
43a、43b:押圧面
46:出力部材
50a、50b:対向面
52:分配ブロック
52a:先端凸部
52b、52c:一対の基端凸部
58:単一のキー
60a、60b:一対のキー溝
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8