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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022188779
(43)【公開日】2022-12-21
(54)【発明の名称】伸縮性実装基板
(51)【国際特許分類】
   H05K 1/02 20060101AFI20221214BHJP
   H05K 3/36 20060101ALI20221214BHJP
   H05K 1/14 20060101ALI20221214BHJP
【FI】
H05K1/02 B
H05K3/36 Z
H05K1/14 C
H05K1/14 E
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022150227
(22)【出願日】2022-09-21
(62)【分割の表示】P 2022545086の分割
【原出願日】2022-03-30
(31)【優先権主張番号】P 2021096860
(32)【優先日】2021-06-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2021142492
(32)【優先日】2021-09-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000006231
【氏名又は名称】株式会社村田製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000914
【氏名又は名称】弁理士法人WisePlus
(72)【発明者】
【氏名】松本 匡彦
【テーマコード(参考)】
5E338
5E344
【Fターム(参考)】
5E338AA01
5E338AA02
5E338AA05
5E338AA12
5E338AA16
5E338BB58
5E338BB75
5E338CD07
5E338CD13
5E338EE21
5E344BB02
5E344BB10
5E344CC06
5E344CC17
5E344CC25
5E344CD18
5E344DD07
5E344EE11
(57)【要約】
【課題】装着者が不快感を感じにくい伸縮性実装基板を提供する。
【解決手段】伸縮性基材11と、上記伸縮性基材上に配置された伸縮性配線13とを備える第1基板10と、電子部品30が実装され、配線35が設けられた第2基板20と、上記第1基板10と上記第2基板20とを物理的に接続する接続部材40と、を備える伸縮性実装基板1であって、上記接続部材40は、接続基材50と接続配線51とを備え、上記接続配線51は、上記第1基板10の上記伸縮性配線13と、上記第2基板20の上記配線35とを電気的に接続しており、上記第1基板10が伸縮した際に、上記第1基板10の伸縮方向に合わせて上記接続部材40が変形することにより、上記第1基板10のうち平面視で上記第2基板20と重なる領域の伸縮率が、上記第2基板20の伸縮率よりも大きくなることを特徴とする伸縮性実装基板1。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子部品が実装され、配線が設けられた第2基板と、
接続基材と、前記第2基板の前記配線に電気的に接続される接続配線とを備える接続部材と、を備え、
前記第2基板と前記接続部材を含む環状構造を有しており、
前記接続部材の少なくとも一部が伸縮性を有し、
伸縮性を有する部分の前記接続部材は、前記接続基材が伸縮性基材で構成され、前記接続配線が前記伸縮性基材上に配置された伸縮性配線で構成されている、ことを特徴とする伸縮性実装基板。
【請求項2】
前記接続部材の全部が伸縮性を有する、請求項1に記載の伸縮性実装基板。
【請求項3】
前記第2基板と平面視で重なる第1基板をさらに有し、
前記第1基板は、前記接続部材と接続されている、請求項1又は2に記載の伸縮性実装基板。
【請求項4】
前記第1基板を複数備える、請求項3に記載の伸縮性実装基板。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、伸縮性実装基板に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、生体に接触させて生体データを測定する機器が求められている。そのような機器として、例えば、伸縮性基板と、該伸縮性基板上に搭載される電子部品とを備える機器が挙げられる。このような機器はストレッチャブル基板ともいい、伸縮性基板の伸縮によって生体に密着して配置され、生体の動作に追随することができる。
【0003】
例えば、特許文献1には、伸縮性を有する材料からなる基材(伸縮性基材ともいう)と、基材よりもヤング率の大きい材料からなるアイランドと、を具備する伸縮性基板において、アイランドを基材に埋め込み、アイランド上に素子(電子部品ともいう)を形成することを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2014-162124号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のような伸縮性基板では、伸縮性基板が伸縮した際に、アイランドが埋め込まれた箇所と、アイランドが埋め込まれていない箇所とで、伸縮性基板の伸縮率に差が生じる。具体的には、基材よりもヤング率の大きい材料からなるアイランドが埋め込まれた部分では伸縮性基板の伸縮率が小さく、アイランドが埋め込まれていない部分では伸縮性基板の伸縮率が大きい。アイランドが埋め込まれた部分のような、伸縮率が小さい部分が生じると、装着者が違和感を感じることがある。
【0006】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、伸縮率が小さい部分が生じにくい伸縮性実装基板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の伸縮性実装基板は、伸縮性基材と、上記伸縮性基材上に配置された伸縮性配線とを備える第1基板と、電子部品が実装され、配線が設けられた第2基板と、上記第1基板と上記第2基板とを物理的に接続する接続部材と、を備える伸縮性実装基板であって、上記接続部材は、接続基材と接続配線とを備え、上記接続配線は、上記第1基板の上記伸縮性配線と、上記第2基板の上記配線とを電気的に接続しており、上記第1基板が伸縮した際に、上記第1基板の伸縮方向に合わせて上記接続部材が変形することにより、上記第1基板のうち平面視で上記第2基板と重なる領域の伸縮率が、上記第2基板の伸縮率よりも大きくなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、伸縮率が小さい部分が生じにくい伸縮性実装基板を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本発明の実施形態1の伸縮性実装基板の一例を模式的に示す斜視図である。
図2図2は、図1における下方斜視図である。
図3図3は、図1における上面図である。
図4図4は、図1における側面図である。
図5図5は、図4に示す伸縮性実装基板が変形した例を模式的に示す図である。
図6図6は、接続部材の末端の一例を模式的に示す斜視図である。
図7図7は、接続コネクタの一例を模式的に示す斜視図である。
図8図8は、本発明の実施形態2の伸縮性実装基板の一例を模式的に示す上面図である。
図9図9は、図8における側面図である。
図10図10は、図9において接続部材が変形した例を模式的に示す図である。
図11図11は、本発明の実施形態3の伸縮性実装基板の一例を模式的に示す上面図である。
図12図12は、図11における側面図である。
図13図13は、本発明の実施形態4の伸縮性実装基板の一例を模式的に示す上面図である。
図14図14は、図13における側面図である。
図15図15は、本発明の実施形態4の伸縮性実装基板の変形例を模式的に示す側面図である。
図16図16は、本発明の実施形態4の伸縮性実装基板を更に変形した一例を模式的に示す斜視図である。
図17図17は、図16における側面図である。
図18図18は、本発明の実施形態5の伸縮性実装基板の一例を模式的に示す側面図である。
図19図19は、本発明の実施形態6の伸縮性実装基板の一例を模式的に示す上面図である。
図20図20は、図19における側面図である。
図21図21は、本発明の実施形態7の伸縮性実装基板の一例を模式的に示す上面図である。
図22図22は、図21におけるA-A線断面図である。
図23図23は、本発明の実施形態8の伸縮性実装基板の一例を模式的に示す上面図である。
図24図24は、図23におけるB-B線断面図である。
図25図25は、図23におけるC-C線断面図である。
図26図26は、本発明の第9実施形態の伸縮性実装基板の一例を模式的に示す上面図である。
図27図27は、図26におけるD-D線断面図である。
図28図28は、本発明の実施形態10の伸縮性実装基板の一例を模式的に示す上面図である。
図29図29は、図28における側面視断面図である。
図30図30は、本発明の実施形態10の伸縮性実装基板の別の一例を模式的に示す上面図である。
図31図31は、図30における側面視断面図である。
図32図32は、本発明の実施形態11の伸縮性実装基板の一例を模式的に示す上面図である。
図33図33は、図32における側面視断面図である。
図34図34は、図32及び図33で使用される防水ケースを模式的に示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の伸縮性実装基板について説明する。なお、本発明は、以下の構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更されてもよい。また、以下において記載する個々の好ましい構成を複数組み合わせたものもまた本発明である。
【0011】
以下に示す各実施形態は例示であり、異なる実施形態で示す構成の部分的な置換又は組み合わせが可能であることは言うまでもない。実施形態1以外の実施形態では、実施形態1と共通の事項についての記載は省略し、異なる点を主に説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については、実施形態毎に逐次言及しない。
【0012】
[伸縮性実装基板]
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1の伸縮性実装基板の一例を模式的に示す斜視図である。図2は、図1における下方斜視図である。図3は、図1における上面図である。図4は、図1における側面図である。
【0013】
図1図2図3及び図4に示すように、伸縮性実装基板1は、第1基板10と、第2基板20と、第1基板10と第2基板20とを物理的に接続する接続部材40と、を備える。
【0014】
第1基板10は、伸縮性基材11と、伸縮性基材11上に配置された伸縮性配線13とを備える。
【0015】
第2基板20は、第1基板10と略平行となるよう配置された平面視形状が矩形の板状を有している。第2基板20は、第1基板10側の主面と、第1基板10とは反対側の主面を有する。
第2基板20の、第1基板10とは反対側の主面には電子部品30が実装されている。
さらに第2基板20には、配線35及び接続コネクタ70が設けられている。
配線35は、第2基板20上に実装された電子部品30と接続コネクタ70とを電気的に接続している。
ただし、電子部品30が実装される位置は、第2基板20の第1基板10とは反対側の主面に限定されない。
すなわち、伸縮性基材11の伸縮を阻害しない範囲において、第2基板20の第1基板10側の主面に電子部品30が設けられていてもよい。この場合、配線35及び接続コネクタ70も、第2基板20の第1基板10側の主面に設けられていることが好ましい。
【0016】
図3に示すように、第1基板10と第2基板20とは、上面視において重なる部分を有している。上記構成であると、第2基板及び第2基板に実装される電子部品が生体に直接接触しにくいので、装着者が感じる違和感を低減することができる。
なお、第1基板10と第2基板20とは互いに全面で接着されていないことが好ましい。第1基板10と第2基板20とが互いに全面で接着されていないと、第1基板10のうち平面視で第2基板20と重なる領域の伸縮率が、第2基板20の伸縮率の影響を受けにくい。
なお第1基板10と第2基板20とは互いに接触していてもよいし、伸縮性材料からなる部材を介して接触していてもよい。また、第1基板10と第2基板20が相互に移動可能となるように構成されている限りにおいて、粘着剤等によって第1基板の一部が第2基板に固定されていてもよい。
【0017】
接続部材40は、第1基板10と第2基板20とを物理的に接続している。
具体的には、接続部材40の一方の端部は第1基板10と接続されており、他方の端部は第2基板20上に実装された接続コネクタ70と接続されている。
【0018】
接続部材40は、接続基材50と接続配線51を備える。
接続配線51の一方の端部は、第1基板10の伸縮性配線13と接続されており、他方の端部は接続コネクタ70を介して、第2基板20の配線35と電気的に接続されている。従って、接続配線51は、第1基板10の伸縮性配線13と、第2基板20の配線35とを電気的に接続しているといえる。第1基板10と接続部材40との境界は破線e11で示す位置であり、接続部材40と接続コネクタ70との境界は、破線e12で示す位置である。
また、第2基板20の配線35は電子部品30と接続されているから、接続配線51は、第1基板10の伸縮性配線13と、第2基板20に実装された電子部品30とを電気的に接続しているといえる。
【0019】
図4は、第1基板が伸縮していない状態を示している。
図4に示すように、第1基板10が伸縮していない状態において、接続部材40の表面に沿って測った伸縮方向(x方向)における接続部材40の長さ(図4中、太線部分の長さl)は、伸縮性実装基板1を上面視した際の、接続部材40によって接続される第1基板10の端部(破線e11で示す位置)から第2基板20の端部(破線e12で示す位置)までの最短長さ(図4中、両矢印dで示す長さ)と略同じである。両矢印dで示す長さは、上面視における接続部材40の長さでもある。
第1基板10が伸縮していない状態において、第1基板10のうち平面視で第2基板20と重なる領域はSで示される領域である。領域Sの長手方向(x方向)の長さは、両矢印Lで示される長さである。
【0020】
図5は、図4に示す伸縮性実装基板が変形した例を模式的に示す図である。
図5に示すように、伸縮性実装基板1をx方向に引き伸ばした場合、第1基板10がx方向に引き伸ばされるとともに、接続部材40もx方向に引き伸ばされる。
【0021】
図5に示すように、伸縮性実装基板1をx方向に引き伸ばした後であっても、接続部材40の表面に沿って測った伸縮方向(x方向)における接続部材40の長さ(図5中、太線部分の長さl)は、伸縮性実装基板1を上面視した際の、接続部材40によって接続される第1基板10の端部(破線e11で示す位置)から第2基板20の端部(破線e12で示す位置)までの最短長さ(図5中、両矢印dで示す長さ)と略同じである。これは、伸縮性実装基板1をx方向に引き伸ばした際に、第1基板10がx方向に引き伸ばされるのと同様に、接続部材40もx方向に引き伸ばされているためである。
【0022】
図5に示すように、伸縮性実装基板1をx方向に引き伸ばした際には、接続部材40のx方向の長さがlからlに変化しているから、伸縮性実装基板1をx方向に引き伸ばす力は、第1基板10及び接続部材40の変形に用いられているといえる。
第1基板10が伸縮していない状態において、第1基板10のうち平面視で第2基板と重なる領域Sは、第1基板10が引き伸ばされることで、その長手方向(x方向)の長さがLからLに変化している。すなわち、第1基板が伸縮した際の第1基板のうち第2基板と重なる領域の伸縮率は、(L-L)/Lで表される。図4及び図5より、L<Lであるから、伸縮率はゼロよりも大きい。一方で、第2基板20にはx方向の力がほとんど加わらないから、寸法はほとんど変化しない。このため、第2基板の寸法の変化である伸縮率はゼロに近い値となる。
【0023】
以上より、伸縮性実装基板1では、第1基板10が伸縮した際に、第1基板10の伸縮方向に合わせて接続部材40が変形することによって、第1基板10のうち平面視で第2基板と重なる領域の伸縮が第2基板によって拘束されることがない。そのため、第1基板10のうち平面視で第2基板と重なる領域の伸縮率が、第2基板の伸縮率よりも大きくなっているといえる。
第1基板10のうち平面視で第2基板20と重なる領域の伸縮率が、第2基板20の伸縮率よりも大きいと、第1基板10が伸縮した際に、第1基板10のうち平面視で第2基板20と重なる領域が充分に変形するため、伸縮率が小さい部分が生じにくくなる。
第1基板及び第2基板の伸縮率は、各部材に力が加わっていない状態における一方の端点から他方の端点までの最短距離を基準長さとし、変形した状態における一方の端点から他方の端点までの最短距離を基準長さで割ることで求めることができる。
【0024】
なお、第1基板10のうち、平面視で第2基板20と重なる領域の伸縮率とは、当該領域における第1基板10の伸縮率を指す。すなわち、当該領域において第1基板が伸縮性配線を備える場合、伸縮性基材と伸縮性配線とを含んだ状態の伸縮率とする。一方で、当該領域において第1基板が伸縮性配線を備えない場合には、当該領域における伸縮性基材の伸縮率とする。
【0025】
図4に示したように、本発明の実施形態1の伸縮性実装基板においては、第1基板が伸縮していない状態において、接続部材の表面に沿って測った伸縮方向における接続部材の長さは、伸縮性実装基板を上面視した際の、接続部材によって接続される第1基板の端部から第2基板の端部までの最短長さと略同じ長さであることが好ましい。
【0026】
第1基板が伸縮していない状態において、接続部材の表面に沿って測った伸縮方向における接続部材の長さが、伸縮性実装基板を上面視した際の、接続部材によって接続される第1基板の端部から第2基板の端部までの最短長さと略同じ長さであると、第1基板が伸縮していない状態において、接続部材がたわむことがなく、第1基板と第2基板とを安定的に保持することができる。
【0027】
第1基板10が伸縮方向に引き伸ばされるのと同様に、接続部材40も伸縮方向に引き伸ばされるためには、接続部材40の伸縮方向のヤング率は、第1基板10の伸縮方向のヤング率の110%以下であることが好ましい。
接続部材の伸縮方向のヤング率が第1基板の伸縮方向のヤング率の110%以下であると、接続部材が、第1基板と同等若しくは第1基板以上に変形しやすいといえる。そのため、第1基板が伸縮した際に、第1基板の伸縮方向にあわせて接続部材が変形しやすくなる。
【0028】
すなわち、本発明の実施形態1の伸縮性実装基板においては、接続部材の伸縮方向のヤング率は、第1基板の伸縮方向のヤング率の110%以下であり、第1基板の伸縮方向の伸縮によって、第2基板と接続部材とが接続されている部分に加わる力は、接続部材が伸縮方向に伸縮することで緩和されることが好ましい。
【0029】
本発明の実施形態1の伸縮性実装基板において、接続部材を構成する材料と、第1基板を構成する材料とは、同じであることが好ましい。なお、接続部材を構成する材料と、第1基板を構成する材料とが同じであるとは、接続部材を構成する接続基材と、第1基板を構成する伸縮性基材とが同じであり、かつ、接続部材を構成する接続配線と、第1基板を構成する伸縮性配線とが同じであることを意味する。
なお、接続部材を構成する材料と第1基板を構成する材料とが同じである場合には、接続部材の伸縮方向のヤング率が、第1基板の伸縮方向のヤング率の90%以上110%以下となる。接続部材の伸縮方向のヤング率と第1基板の伸縮方向のヤング率が略同じであると、伸縮率が小さくなる部分がより生じにくくなる。
接続部材を構成する材料と、第1基板を構成する材料とが同じであって、接続部材の伸縮方向のヤング率と第1基板の伸縮方向のヤング率が完全に一致しない場合としては、例えば、接続部材を構成する接続配線の配線密度と、第1基板を構成する伸縮性配線の配線密度が異なる場合が挙げられる。
【0030】
本発明の実施形態1の伸縮性実装基板では、接続部材は、第1基板と一体化していることが好ましい。なお、接続部材と第1基板とが一体化しているとは、接続部材を構成する接続基材と伸縮性基材とが一体化しているだけでなく、接続部材を構成している接続配線と伸縮性配線とが一体化している状態を指す。
接続部材が第1基板と一体化していると、接続部材と第1基板との接続部分の機械的強度が高まる。さらに、伸縮性配線と接続配線との接続部分において断線が生じにくい。
【0031】
本明細書において、一体化とは、2種以上の部材が、破壊なしに分離した状態に戻すことができない状態を指す。一体化の例としては、例えば、同じ部材の一部分を切り出して別の部材として用いる場合や、2種の部材を熱圧着で接合する場合等が挙げられる。
なお、第1基板の一部を切り出して接続部材とした場合、第1基板を平面上に固定したときに、第1基板が固定された平面と重ならない位置に移動できる部分を接続部材とする。
【0032】
本発明の実施形態1の伸縮性実装基板では、接続部材と第2基板とが整列している方向が、第1基板の伸縮方向と一致していることが好ましい。
図1図5に示す伸縮性実装基板1では、第2基板20と、2つの接続部材40とが、x方向に沿って整列している。第1基板10の伸縮方向は、x方向である。従って、第2基板20と接続部材40とが整列する方向は、第1基板10の伸縮方向(x方向)と一致しているといえる。
なお、第2基板と接続部材の整列する方向を判断するにあたっては、第2基板の重心と、接続部材の重心の位置を比較し、これらが整列している方向を、第2基板と接続部材が整列する方向と判断する。
【0033】
図1図5に示した伸縮性実装基板1では、第1基板10の一部を接続部材40として用いている。第1基板10の一部を接続部材40として用いているため、接続部材40を構成する接続基材50は、伸縮性基材11と一体化しており、接続部材40を構成する接続配線51は、伸縮性基材11上に配置された伸縮性配線13と一体化している。従って、伸縮性実装基板1では、接続部材40と第1基板10とが一体化しているといえる。
【0034】
第1基板10の一部を接続部材40として用いる方法としては、例えば、接続部材40となる部分を完全に第1基板10から分離したあと、必要な箇所を接着する方法や、接続部材40となる部分と第1基板10との境界の一部を切り離さずに残す方法等が挙げられる。接続部材40となる部分と第1基板10との境界の一部を切り離さずに残すことで、接続部材40となる部分と第1基板10との境界が、第1基板10と接続部材40との接続部となる。
【0035】
第1基板10の一部が接続部材40として切り出されることで、図2に示すように、第1基板10に空隙40a及び空隙40bが形成されることとなる。
【0036】
上述したように、第1基板10の一部を接続部材として用いる場合、接続部材は、平面視で第1基板と重ならない。従って、本発明の伸縮性実装基板では、接続部材は、平面視で第1基板と重ならないことが好ましい。
【0037】
接続基材と伸縮性基材は、互いに異なる材料であってもよい。
また、接続基材は、複数の部材で構成されていてもよく、位置によってその構成及び組成が変化していてもよい。例えば、熱可塑性ポリウレタン(TPU)からなる伸縮性基材と接続される接続基材は、伸縮性基材に近い部分と、接続コネクタに近い部分と、これらの中間の部分という3つの部分を有していてもよい。この場合、伸縮性基材に近い部分の接続基材がTPUで構成されており、接続コネクタに近い部分の接続基材がTPUと異なる材料(例えば、リジッド基板の基材)で構成されており、中間の部分では、接続基材がTPUとリジッド基板の基材の積層体で構成されていてもよい。
【0038】
本発明の伸縮性実装基板においては、第2基板が、複数の接続部材に物理的に接続されていることが好ましい。
図1図5に示す伸縮性実装基板1では、第2基板20が、複数(2つ)の接続部材40に物理的に接続されている。
第2基板が複数の接続部材に物理的に接続されていると、伸縮性実装基板を変形させた際に第2基板に加わる力を、複数の接続部材に分散させることができるため、第2基板の伸縮率の変化が小さくなる。そのため、伸縮性実装基板において伸縮率が小さい部分が生じにくくなる。
【0039】
伸縮性基材11は、例えば、伸縮性を有する樹脂材料から構成される。樹脂材料としては、例えば、熱可塑性ポリウレタン、シリコーン系樹脂、アクリル系樹脂、オレフィン系樹脂、ウレタン系樹脂、エラストマー系樹脂等が挙げられる。
【0040】
伸縮性基材11の厚みは特に限定されないが、生体に貼り付けた際に生体表面の伸縮を阻害しない観点からは、100μm以下であることが好ましく、1μm以下であることがより好ましい。また、伸縮性基材11の厚みは、0.1μm以上であることが好ましい。
【0041】
伸縮性配線は、導電性粒子と樹脂を含んでいることが好ましい。例えば、導電性粒子としてのAg、Cu、Niなどの金属粉と、シリコーン系樹脂などのエラストマー系樹脂からなる混合物が挙げられる。
導電性粒子の平均粒径は特に限定されるものではないが、0.01μm以上、10μm以下であることが好ましい。また、導電性粒子の形状は球形であることが好ましい。
【0042】
伸縮性配線の厚みは特に限定されないが、100μm以下であることが好ましく、50μm以下であることがより好ましい。また、伸縮性配線の厚みは0.01μm以上であることが好ましい。
【0043】
伸縮性配線の線幅は特に限定されないが、0.1μm以上であることが好ましく、10mm以下であることが好ましい。
【0044】
第1基板の伸縮方向におけるヤング率は、0.001GPa以上、1GPa以下であることが好ましい。
第1基板の伸縮方向におけるヤング率は、熱機械分析(TMA)法により測定することができる。
【0045】
第1基板の、第2基板が設けられている一方主面とは反対側の他方主面には、生体に接触する電極が形成されていてもよい。
第1基板の他方主面に電極が形成されていると、生体データを電気信号として取得することが容易となる。
【0046】
第1基板には、電子部品が実装されていてもよい。ただし、第2基板に実装可能な電子部品については、第2基板に実装することが好ましい。
第1基板に実装される電子部品の例としては、例えば、加速度センサ、温度センサ等が挙げられる。
【0047】
第1基板上に実装される電子部品は、封止樹脂等で覆われていてもよい。
第1基板上に実装される電子部品が封止樹脂等で覆われていると、電子部品に水分が侵入することによる電子部品の特性劣化を防ぐことができる。
【0048】
第2基板は、ガラスエポキシ基板等からなるリジッド基板であってもよく、フレキシブル基板であってもよく、伸縮性を有する基板であってもよい。伸縮性を有する基板としては、第1基板を構成する伸縮性基材を用いることができる。
【0049】
第2基板が伸縮性を有する基板であっても、第2基板の表面に電子部品としてコントロールボックスのような伸縮性のない物体を実装した場合には、第2基板の伸縮性が発揮されなくなることがある。その様な場合であっても、第2基板が接続部材を介して第1基板と接続されていると、伸縮率が小さい部分が生じにくい。
【0050】
リジッド基板の厚みは、0.2mm以上、2mm以下であることが好ましい。
フレキシブル基板の厚みは、0.01mm以上、1mm以下であることが好ましい。
伸縮性を有する基板の厚みは、0.1μm以上、100μm以下であることが好ましい。
【0051】
第2基板は、多層基板であってもよい。また、第2基板の両面に配線や電子部品が設けられていてもよい。
【0052】
第2基板の平面視面積は、特に限定されないが、1cm以上、400cm以下であることが好ましい。
第2基板の平面視面積が1cm未満であると、必要な電子部品を実装することが難しくなる場合がある。一方、第2基板の平面視面積が400cmを超えるものであると、第2基板のサイズが大きすぎて、生体に装着した際の追随性が低下してしまうことがある。
【0053】
第2基板に実装される電子部品としては、増幅器(オペアンプ、トランジスタ等)、チップコンデンサ、チップ抵抗、マイクロコンピュータ(MCU)等が挙げられる。電子部品を実装する際の形態は特に限定されず、ベアチップ、ボールグリッドアレイ(BGA)、チップスケールパッケージ(CSP)、表面実装部品(SMD)等として実装されてもよい。また電子部品は、複数実装されていてもよい。
【0054】
第2基板に設けられる配線を構成する材料としては、銅、銀、錫、ニッケル、金及びこれらの合金等が挙げられる。なお、第2基板が伸縮性を有する基板の場合、配線として、第1基板を構成する伸縮性配線と同様の配線を用いることが好ましい。
【0055】
本発明の伸縮性実装基板においては、第2基板は、さらに、接続コネクタを有しており、接続コネクタは、第2基板の配線の末端と接続されており、接続部材の接続配線の一端は、接続コネクタと嵌合することにより、第2基板の配線と電気的に接続されていることが好ましい。
【0056】
第2基板が接続コネクタを有していると、接続部材によって第1基板と第2基板とを接続した状態と、接続を解除した状態とを、容易に切り替えることができる。接続の切り替えが容易であると、第1基板を生体に接触させたままで第2基板を交換することが容易になる。また、生体に接触した第1基板を切り離して廃棄する一方で、生体に接触していない第2基板を回収して再使用することが容易となる。
【0057】
本発明の伸縮性実装基板においては、接続コネクタは、フレキシブルフラットケーブルコネクタであることが好ましい。
フレキシブルフラットケーブル(FFC)コネクタは、高さ方向の寸法が通常のケーブルコネクタよりも低い。そのため、第2基板全体の低背化に寄与することができる。またFCCコネクタは伸縮性基材よりも硬いため、着脱時の衝撃によって破損しにくく、耐久性に優れる。
【0058】
本発明の伸縮性実装基板においては、接続部材の厚みは、接続コネクタの嵌合厚みよりも薄く、接続部材の一端の厚み方向の一方の主面には、接続部材の厚みを接続コネクタの嵌合厚みと略同じ厚みに調整する補材が配置されていることが好ましい。ただし、接続部材の最大厚みは、接続コネクタの嵌合厚みより厚くてもよい。
【0059】
接続部材の変形しやすさを確保する観点で接続部材に求められる厚みは、接続部材を接続コネクタと接続する際の操作性を確保する観点で接続部材に求められる厚みよりも薄いことがある。このような場合であっても、上記補材が配置されていると、接続部材の変形しやすさを確保しつつ、接続部材と接続コネクタとの接続性を確保することができる。
【0060】
補材は、ガラスエポキシ基板又はフレキシブル基板であることが好ましい。
ガラスエポキシ基板又はフレキシブル基板で構成された補材は、機械的強度が高いため、接続部材と接続コネクタとの接続を繰り返した場合の耐久性に優れる。また、ガラスエポキシ基板又はフレキシブル基板で構成された補材は、厚みや形状の調整が容易である。
【0061】
図6は、接続部材の末端の一例を模式的に示す斜視図である。図7は、接続コネクタの一例を模式的に示す斜視図である。
【0062】
図6に示すように、接続部材40の末端では、接続基材50上に接続配線51が露出している。
接続部材40の一端の厚み方向の一方の主面には、接続部材40の厚みを調整する補材60が配置されている。接続部材40自体の厚みはt11で示される厚みであり、補材60の厚みはt12で示される厚みである。従って、接続部材40の末端の厚みは、t11とt12の合計の厚みtで表される。接続部材40の末端の厚みtと、図7に示す接続コネクタ70の嵌合部70aの厚み(嵌合厚み)tとが等しいと、接続部材40と接続コネクタ70とを嵌合させることができる。なお、接続コネクタの形状は、図7に示される形状に限定されるものではない。
【0063】
図6に示すように、補材60は、その表面に電極65を備えており、接続配線51と電極65とは、接続基材50と補材60とを厚み方向に貫通する貫通導体(図示しない)により電気的に接続されている。
なお、接続コネクタ70の嵌合部70a内には、接続配線51又は電極65と電気的に接続される端子が設けられているが、図7においては記載を省略している。
また、図6に示す接続コネクタ70では補材60の表面に電極65を備えているが、補材の表面に電極が形成されていなくてもよい。この場合、補材は、接続部材を機械的に補強する材として機能する。
【0064】
図1~5で示した伸縮性実装基板において、接続コネクタ70は、嵌合部が水平方向(x方向)に開口するよう構成されているが、接続コネクタの嵌合部が開口する方向は水平方向に限定されない。従って、接続部材の嵌合部が開口する方向は、第1基板10及び第2基板20が延在する面に直交する方向(z方向)であってもよい。
【0065】
図7には図示していないが、接続コネクタには、接続コネクタと嵌合した状態で接続部材を固定するロック機構が設けられていてもよい。
【0066】
本発明の伸縮性実装基板は、第1基板を生体に貼り付けて装着してもよいし、第1基板を腕、手首、首、胴、脚等に巻き付けて装着してもよい。本発明の伸縮性実装基板を生体に貼り付ける際には、テーピング等を用いてもよい。
【0067】
(実施形態2)
図8は、本発明の実施形態2の伸縮性実装基板の一例を模式的に示す上面図である。図9は、図8における側面図である。図10は、図9において接続部材が変形した例を模式的に示す図である。
【0068】
図8に示す伸縮性実装基板2は、図1図4に示した伸縮性実装基板1における接続部材40の構成を変更したものである。具体的には、図8に示す伸縮性実装基板2では、第1基板10と第2基板20とを接続する接続部材42が蛇腹形状を有している。
第1基板10と接続部材42との境界は破線e31で示す位置であり、接続部材42と接続コネクタ70との境界は、破線e32で示す位置である。従って、上面視における接続部材42の長さは、両矢印dで表される。
【0069】
図9に示すように、第1基板10が伸縮していない状態において、接続部材42の表面に沿って測った伸縮方向(x方向)における接続部材42の長さ(図9中、太線で示す長さl)は、伸縮性実装基板2を上面視した際の、接続部材42によって接続される第1基板10の端部(破線e31で示す位置)から第2基板20の端部(破線e32で示す位置)までの最短長さ(図9中、両矢印dで示される長さ)よりも長く、接続部材42がx方向にたわんでいる。
なお、たわみ量は、伸縮方向において接続部材が接続している第1基板の端部から第2基板の端部までの最短長さdと、接続部材の表面に沿って測った伸縮方向における接続部材の長さlの差で表される。
第1基板が伸縮していない状態において、接続部材のたわんでいる部分をたわみ部ともいう。すなわち、接続部材はたわみ部を有していてもよい。なお、第1基板は、伸縮している状態においてもたわみ部を有していてもよい。
【0070】
図10に示すように、第1基板10がx方向に伸縮した場合、接続部材42の蛇腹形状が引き伸ばされる。このとき、伸縮性実装基板2を上面視した際の、接続部材42によって接続される第1基板10の端部(破線e31で示す位置)から第2基板20の端部(破線e32で示す位置)までの最短長さ(図10中、両矢印dで示される長さ)は図9よりも伸びて、接続部材42のたわみ量が変化している。接続部材42の表面に沿って測った伸縮方向(x方向)における接続部材42の長さは、図9図10とで同じである。すなわち、図10に示す接続部材42の表面に沿って測った伸縮方向(x方向)における接続部材42の長さ(図10中、太線で示す長さl)は、図9に示した長さlと同じである。
【0071】
図9及び図10より、伸縮性実装基板2では、第1基板10の伸縮方向(x方向)の伸縮によって、第2基板20と接続部材42とが接続されている部分に加わる力が、接続部材42のたわみ量が変化することによって緩和されているといえる。
【0072】
(実施形態3)
図11は、本発明の実施形態3の伸縮性実装基板の一例を模式的に示す上面図である。図12は、図11における側面図である。
【0073】
図11及び図12に示すように、第1基板10と接続部材44との境界は破線e51で示す位置であり、接続部材44と接続コネクタ70との境界は、破線e52で示す位置である。
第1基板10が伸縮していない状態において、接続部材44の表面に沿って測った伸縮方向(x方向)における接続部材44の長さ(図12中、太線で示す長さl)は、伸縮性実装基板3を上面視した際の、接続部材44によって接続される第1基板10の端部(破線e51で示す位置)から第2基板20の端部(破線e52で示す位置)までの最短長さ(図12中、両矢印dで示される長さ)よりも長く、接続部材44がたわんでいる。
【0074】
従って、伸縮性実装基板3では、第1基板10の伸縮方向(x方向)の伸縮によって、第2基板20と接続部材44とが接続されている部分に加わる力が、接続部材44のたわみ量が変化することによって緩和される。
【0075】
図8図9及び図10並びに図11及び12に示すように、本発明の実施形態2及び実施形態3の伸縮性実装基板では、第1基板が伸縮していない状態において、接続部材の表面に沿って測った伸縮方向における接続部材の長さは、伸縮性実装基板を上面視した際の、接続部材によって接続される第1基板の端部から第2基板の端部までの最短長さよりも長く、接続部材がたわんでおり、第1基板の伸縮方向の伸縮によって、第2基板と接続部材とが接続されている部分に加わる力は、接続部材のたわみ量が変化することによって緩和されることが好ましい。この場合、接続部材の伸縮方向のヤング率は、第1基板の伸縮方向のヤング率の110%より大きくてもよい。またこの場合、接続部材はフレキシブル基板で構成されていることが好ましい。
【0076】
(実施形態4)
図13は、本発明の実施形態4の伸縮性実装基板の一例を模式的に示す上面図である。図14は、図13における側面図である。
【0077】
図13及び図14に示す伸縮性実装基板4は、複数の第1基板10a、10bを有する。
第1基板10a及び第1基板10bは、それぞれ接続部材40を介して第2基板20と接続されている。
第1基板10aと接続部材40との境界は破線e71で示す位置であり、接続部材40と接続コネクタ70との境界は、破線e72で示す位置である。従って、上面視における接続部材40の長さは、両矢印dで表される。
【0078】
すなわち、図13及び図14に示すように、本発明の実施形態4の伸縮性実装基板においては、複数の第1基板を備え、複数の第1基板のそれぞれが、接続部材によって第2基板と接続されていることが好ましい。第1基板が複数に分割されているため、分割された複数の第1基板間で伸縮時の応力を分散させることができるため、1つの第1基板に加わる応力が緩和される。
【0079】
本発明の実施形態4の伸縮性実装基板のように、複数の第1基板を備える場合には、第1基板のうち平面視で第2基板と重なる領域が複数の第1基板に跨る場合がある。そのような場合には、平面視で第2基板と重なる領域を有するすべての第1基板の当該領域の伸縮率を求めた後、当該領域の面積割合(当該領域の面積/第1基板が平面視で第2基板と重なる面積の合計)を寄与率として掛けた伸縮率の総和を、第2基板の伸縮率と比較するものとする。
【0080】
複数の第1基板を備える場合、各第1基板は、いずれも、粘着剤等によって少なくとも1箇所において第2基板と固定されていることが好ましい。各第1基板が第2基板と固定される箇所は特に限定されないが、接続部材との境界から最も遠い箇所で第2基板に固定されていることが好ましい。なお、第1基板を2つ備える場合、片方の第1基板だけが粘着剤などによって第2基板に固定されていてもよいし、両方の第1基板が第2基板に固定されていなくてもよい。
【0081】
図15は、本発明の実施形態4の伸縮性実装基板の変形例を模式的に示す側面図である。
【0082】
図15に示す伸縮性実装基板104は、第1基板10と、第2基板20と、第1基板10と第2基板20とを物理的に接続する接続部材40と、を備える。
第1基板10と接続部材40との境界は、破線e71で示す位置であり、接続部材40と接続コネクタ70との境界は、破線e72で示す位置である。従って、接続部材40の長さは、両矢印dで表される。
【0083】
第1基板10は環状であり、一方の端部及び他方の端部が、いずれも、第2基板20に接している。
【0084】
図15に示す伸縮性実装基板104では、第1基板10が環状となっているので、第1基板10を人体に巻きつけることで、伸縮性実装基板104を人体に固定することができる。
伸縮性実装基板104を巻きつける位置は特に限定されず、例えば、腕、手首、首、胴、脚等が挙げられる。第1基板10の長さは、人体の巻きつけたい位置に応じて適宜調整することができる。
【0085】
なお、第1基板10が第2基板20の直下で互いに接合していてもよい。この場合の伸縮性実装基板は、図1~5に示す伸縮性実装基板1を構成する第1基板10の両端が環状に接続された状態であるといえる。
【0086】
(実施形態4’)
図16は、本発明の実施形態4の伸縮性実装基板をさらに変形した一例を模式的に示す斜視図である。図17は、図16における側面図である。
【0087】
図16に示す伸縮性実装基板5は、第2基板20と、第2基板20に設けられた接続コネクタ70に両端が物理的に接続される接続部材45と、を備える。接続部材45は接続基材50及び接続配線51を備える。図17に示すように、接続部材45と接続コネクタ70との境界は、破線e82で示す位置である。すなわち、図16及び図17に示す伸縮性実装基板5は、図13及び図14に示した伸縮性実装基板4において、第1基板10のうち接続部材40となる部分だけを残したものであるといえる。
【0088】
実施形態4’の伸縮性実装基板では、接続部材を人体に巻きつけることで、伸縮性実装基板を人体に固定することができる。伸縮性実装基板5を巻きつける位置は特に限定されず、例えば、腕、手首、首、胴、脚等が挙げられる。接続部材45の長さは、人体の巻きつけたい位置に応じて適宜調整することができる。
【0089】
(実施形態5)
図18は、本発明の実施形態5の伸縮性実装基板の一例を模式的に示す側面図である。
【0090】
図18に示すように、伸縮性実装基板101では、第1基板10と第2基板20との間に、絶縁性の保護層90が設けられている。保護層90は、第2基板20の他方主面20bの端部から接続部材40の下面に沿って延びている。
保護層90が第2基板20の他方主面20bの端部から接続部材40の下面に沿って延びていると、第1基板10に設けられた空隙40a及び40bを通じて、第2基板20が装着者に接触することを防止することができる。
【0091】
図18に示すように、本発明の実施形態5の伸縮性実装基板において、電子部品は、第2基板の一方主面だけに実装されており、第2基板の電子部品が実装されていない面である他方主面には、絶縁性の保護層が設けられており、保護層は、第2基板の他方主面の端部から接続部材の下面に沿って延びており、上面視において、接続部材の下面の少なくとも一部が保護層と重なっていることが好ましい。
【0092】
第2基板の他方主面の端部から接続部材の下面に沿って延びる保護層の長さは、特に限定されないが、伸縮性実装基板を厚み方向から見たときに、第2基板の全体と保護層とが重なることが好ましい。
【0093】
保護層を構成する材料としては、例えば、第1基板を構成する伸縮性基材と同様の材料の他に、ウレタン、スポンジ、ゴム、綿等の生体適合性を有する材料を用いることができる。
保護層を構成する材料が伸縮性基材を構成する材料と同じであると、装着時の違和感を低減することができる。
【0094】
(実施形態6)
図19は、本発明の実施形態6の伸縮性実装基板の一例を模式的に示す上面図である。図20は、図19における側面図である。
【0095】
図19及び図20に示す伸縮性実装基板6は、第1基板10と、第2基板20と、第1基板10と第2基板20とを物理的に接続する接続部材46と、を備える。
【0096】
接続部材46は、側面視において、第2基板20の上方をx方向に跨ぐアーチ形状を有している。接続部材46は、x方向の中央部分において電子部品30上に設けられた接続コネクタ72と嵌合している。破線e91で示す位置が、第1基板10と接続部材46との境界である。
【0097】
接続部材46の第2基板20側の端部は、アーチ形状の略中央部からT字状に分岐して下方向(第2基板20側)に突出しており、接続コネクタ72と嵌合している。従って、破線e92で示す位置が、接続部材46と接続コネクタ72との境界である。従って、接続部材46は、破線e91で示す位置から破線e92で示す位置まで延びる、上面視における長さが両矢印dである2つの接続部材で構成されているといえる。
【0098】
このとき、接続コネクタ72に設けられた嵌合部は、接続コネクタ72の電子部品30と接触している面とは反対側の主面に開口している。従って、嵌合部は、上方向(z方向)に開口しているともいえる。
【0099】
図示していないが、接続部材46は、接続基材と接続配線を備えている。そのため、接続部材の一方の端部が接続コネクタ72と嵌合することで、第1基板10の伸縮性配線と第2基板20の配線とが、接続配線によって電気的に接続される。
【0100】
なお、第2基板20と直接接触していない配線、例えば、第2基板20上に実装された物の表面に設けられた配線、例えば、電子部品30の表面に設けられた配線も、第2基板20上に設けられた配線に含むものとする。
【0101】
(実施形態7)
図21は、本発明の実施形態7の伸縮性実装基板の一例を模式的に示す上面図である。図22は、図21におけるA-A線断面図である。
【0102】
図21及び図22に示す伸縮性実装基板105は、第1基板15と、第2基板25と、第1基板15と第2基板25とを物理的に接続する接続部材47と、を備える。
図22に示すように、接続部材47はx方向にたわんでおり、たわみ部を有している。
従って、伸縮性実装基板105では、第1基板15のx方向の伸縮によって、第2基板25と接続部材47とが接続されている部分に加わる力が、接続部材47のたわみ量が変化することによって緩和される。
【0103】
本発明の実施形態7の伸縮性実装基板において、接続部材を構成する材料と、第2基板を構成する材料とは、同じであってもよい。
なお、接続部材を構成する材料と、第2基板を構成する材料とが同じであるとは、接続部材を構成する接続基材と、第2基板とが同じであり、かつ、接続部材を構成する接続配線と、第2基板上に設けられる配線とが同じであることを意味する。
【0104】
図21及び図22に示す伸縮性実装基板105では、接続部材47を構成する接続基材50は、第2基板25と同じ材料で構成されている。
また、接続部材47を構成する接続配線51は、第2基板25上に設けられた配線35と同じ材料で構成されている。
すなわち、接続部材47を構成する材料と、第2基板25を構成する材料とが同じである。
【0105】
第2基板25上には、コイル導体31からなるコイル部品32が形成されている。
コイル導体31は、第2基板25上に設けられた配線35の一部である。
コイル部品32と、接続部材47を構成する接続配線51とは、第2基板25上に設けられた配線35により接続されている。
【0106】
なお、コイル部品32の配線35と接続されていない側の端部は、第2基板上に設けられる電子部品と接続されてもよいし、クロス配線やビア導体によってコイル導体31と絶縁した状態で第2基板上のコイル導体31の外側に配置された別の配線(図示しない)と接続されていてもよい。
【0107】
コイル導体は、第2基板の一方の表面だけに形成されていてもよいし、両面に形成されていてもよい。第2基板の両面にコイル導体が形成されている場合、2つのコイル導体は第2基板を厚さ方向に貫通するビア導体で接続されていてもよい。従って、例えば、図21及び図22に示す伸縮性実装基板105では、コイル部品32の配線35と接続されていない側の端部が、ビア導体を介して、第2基板の反対側(第1基板側)の表面に設けられたコイル部品と接続されていてもよい。
第2基板の第1基板側の表面に設けられたコイル部品等の電子部品は、接続部材の第1基板側の表面に設けられた接続配線を介して第1基板と電気的に接続されていてもよい。
【0108】
接続配線51、配線35及びコイル導体31は一体化して形成されている。
伸縮性実装基板105では、第2基板25上に、電子部品の1種であるコイル部品32が実装されている。ただし、第2基板上に実装される電子部品はコイル部品に限られない。
【0109】
本発明の実施形態7の伸縮性実装基板では、接続部材と、第2基板とが一体化していてもよい。なお、接続部材と第2基板とが一体化しているとは、接続部材を構成する接続基材と第2基板とが一体化しているだけでなく、接続部材を構成している接続配線と第2基板上に設けられた配線とが一体化している状態を指す。
【0110】
図21に示す伸縮性実装基板105では、接続部材47を構成する接続基材50と、第2基板25とが一体化している。
また、接続部材47を構成する接続配線51と、第2基板25上に設けられた配線35とが一体化している。
なお、接続部材47を構成する接続配線51と第2基板25上に設けられた配線35とが一体化している場合、接続配線51と配線35とを電気的に接続する接続コネクタは不要となる。
【0111】
本発明の実施形態7の伸縮性実装基板において、第1基板と第2基板の間には、摺動性フィルムが配置されていてもよい。
図22に示す伸縮性実装基板105では、第1基板15と第2基板25の間に摺動性フィルム34が設けられている。
摺動性フィルム34を構成する材料としては、例えば、表面にフッ素コート等の摩擦係数を低下させる処理を施した樹脂フィルム等が挙げられる。
摺動性フィルムと第2基板との間に生じる摩擦係数は、第1基板と第2基板との間に生じる摩擦係数よりも小さいことが好ましい。
【0112】
(実施形態8)
図23は、本発明の実施形態8の伸縮性実装基板の一例を模式的に示す上面図である。図24は、図23におけるB-B線断面図である。図25は、図23におけるC-C線断面図である。
図23図24及び図25に示す伸縮性実装基板107は、第1基板15と、第2基板25と、第1基板15と第2基板25とを物理的に接続する接続部材48と、を備える。
【0113】
本発明の実施形態8の伸縮性実装基板において、接続部材は伸縮方向の異なる2つ以上のたわみ部を有していてもよい。
図23図24及び図25に示すように、接続部材48は、x方向にたわむ第1たわみ部48xと、y方向にたわむ第2たわみ部48yとを有している。
接続部材48が、たわみ方向の異なる2つ以上のたわみ部を有していると、第1基板15を任意の方向に伸縮させた場合に、第1たわみ部48x及び第2たわみ部48yの両方がたわみ量を変化させることで、第1基板のx方向及びy方向の変形を抑制することができる。
なお、第1たわみ部のたわみ方向と第2たわみ部のたわみ方向は互いに平行でなければよい。従って、第1たわみ部のたわみ方向と第2たわみ部のたわみ方向は互いに直交していてもよく、直交していなくてもよい。
なお、上述したたわみ方向の異なる2つ以上のたわみ部を有する接続部材は、実施形態8に限らず他の実施形態においても用いることができる。
【0114】
第1たわみ部と第2たわみ部の間には、接続基材がいずれの方向にもたわまない部分(以下、中間部ともいう)が設けられていてもよい。
【0115】
図24及び図25に示すように、接続部材48のうち、第1たわみ部48xと第2たわみ部48yの間に配置される中間部48zは、第1基板15と接触していない。ただし、中間部48zが第1基板15と接着されていない場合には、中間部48zは第1基板15と接触していてもよい。
【0116】
(実施形態9)
図26は、本発明の第9実施形態の伸縮性実装基板の一例を模式的に示す上面図である。図27は、図26におけるD-D線断面図である。
図26及び図27に示すように、伸縮性実装基板109は、第1基板15と、第2基板25と、第1基板15と第2基板25とを接続する接続部材48と、第3基板33とを備える。
接続部材48は、第8実施形態の伸縮性実装基板で説明した接続部材と同じである。そのため、接続部材48は、第1のたわみ部及び第2のたわみ部並びに中間部を有する。
【0117】
本発明の第9実施形態の伸縮性実装基板においては、第2基板の表面に、伸縮性基材からなる第3基板が設けられていてもよい。
図26及び図27に示すように、伸縮性実装基板109では、第2基板25の表面に、伸縮性基材からなる第3基板33が設けられている。
第3基板を構成する伸縮性基材には、磁性材料が含まれていてもよい。第3基板を構成する伸縮性基材に磁性材料が含まれていると、第2基板の表面にコイル部品が実装されている場合に、コイル部品の特性を向上させることができる。なお、第3基板33は、部品を搭載するものに限定されない。
【0118】
(実施形態10)
図28は、本発明の実施形態10の伸縮性実装基板の一例を模式的に示す上面図である。図29は、図28における側面視断面図である。
【0119】
図28及び図29に示すように、伸縮性実装基板7では、第2基板20上に実装された電子部品30が、硬質部80で覆われている。電子部品30が硬質部80で覆われていることによって、電子部品30が水分と接触することを防止し、耐水性及び耐湿性を向上させることができる。図28に示すように、上面視において、硬質部80は接続部材40と重ならない。
【0120】
図30は、本発明の実施形態10の伸縮性実装基板の別の一例を模式的に示す上面図である。図31は、図30における側面視断面図である。
【0121】
図30及び図31に示すように、伸縮性実装基板8では、第2基板20上に実装された電子部品30が、封止樹脂83で覆われている。封止樹脂83は電子部品30を覆うことで水分を遮断することができるから、図28及び図29を用いて説明した伸縮性実装基板7の硬質部80に相当する。
【0122】
図28及び図29並びに図30及び図31に示すように、本発明の実施形態7の伸縮性実装基板において、第2基板の表面には、電子部品の少なくとも一部を覆い、水分を遮断する硬質部が備えられていることが好ましい。
【0123】
図28及び図29では、第2基板20上に設けられた接続コネクタ70が硬質部80によって覆われていないが、本発明の伸縮性実装基板では、硬質部80が第2基板20上に設けられた電子部品30以外の構成、例えば接続コネクタ70を覆っていてもよい。
また、例えば、硬質部80の平面視形状が第2基板20の平面視形状と略同じで、第2基板20の電子部品30が実装された面の全体が、硬質部によって覆われていてもよい。
【0124】
図30及び図31では、第2基板20上に設けられた接続コネクタ70が封止樹脂83によって覆われていないが、本発明の伸縮性実装基板では、封止樹脂83が第2基板20上に設けられた電子部品30以外の構成、例えば接続コネクタ70を覆っていてもよい。
【0125】
硬質部を構成する材料としては、シリコーン系樹脂、アクリル系樹脂、オレフィン系樹脂、ウレタン系樹脂、エラストマー系樹脂等の樹脂が挙げられる。
【0126】
(実施形態11)
図32は、本発明の実施形態11の伸縮性実装基板の一例を模式的に示す上面図である。図33は、図32における側面視断面図である。図34は、図32及び図33で使用される防水ケースの一例を模式的に示す斜視図である。
【0127】
図32に示すように、伸縮性実装基板9では、第2基板20の全部が、防水ケース85に収容されている。防水ケース85は、図34に示すように、開閉可能な底部85a及び蓋部85bからなり、第2基板を収容可能な収容部を有している。
防水ケース85の底部85aと蓋部85bとの接触面には、接触面の一部に延在するシーリング部88a、88bが設けられている。
図33に示すように、防水ケース85が閉じている状態において、接続部材40は、シーリング部88a、88bで挟まれている。接続部材40がシーリング部88a、88bで挟まれていることにより、防水ケース85の内部に水分が侵入することを防ぐことができる。
【0128】
従って、本発明の実施形態11の伸縮性実装基板では、伸縮性実装基板はさらに防水ケースを備え、防水ケースは、開閉可能な底部及び蓋部からなり、第2基板を収容可能な収容部を有し、第2基板の全部が、収容部に収容されており、底部と蓋部との接触面には、接触面の少なくとも一部に延在するシーリング部が設けられており、防水ケースが閉じている状態において、接続部材はシーリング部に挟まれていることが好ましい。
【0129】
本発明の実施形態11の伸縮性実装基板においては、底部及び蓋部との接触面の全面にシーリング部が形成されていてもよい。
【0130】
本発明の実施形態11の伸縮性実装基板において、防水ケースの収容部には、防水ケースの閉・開と、接続コネクタと接続部材との嵌合・非嵌合とを連動させるための連動機構が設けられていることが好ましい。
【0131】
連動機構の例としては、例えば、防水ケースの蓋部に設けられて、接続部材の末端を底部に向けて固定する固定部が挙げられる。この固定部を有する防水ケース内に、嵌合部が上側に開口する接続コネクタを実装した第2基板を収容し、防水ケースを閉めたときの接続部材の末端の位置が接続コネクタの嵌合部の位置となるように、接続コネクタの位置を調整する。上記のような位置調整を行うことで、防水ケースを閉めることにより接続部材が接続コネクタの嵌合部と嵌合する。また防水ケースを開けることで、固定部により固定された接続部材の末端が接続コネクタから離れる方向に移動して接続部材と接続コネクタとの嵌合状態が解除される。
【0132】
本発明の伸縮性実装基板は、例えば、第1基板と第2基板とを、接続部材により接続することで製造することができる。このとき、第1基板の一部を切り出して接続部材として用いてもよい。
【符号の説明】
【0133】
1、2、3、4、5、6、7、8、9、101、104、105、107、109 伸縮性実装基板
10、10a、10b、15 第1基板
11 伸縮性基材
13 伸縮性配線
20、25 第2基板
20b 第2基板の他方主面
30 電子部品
31 コイル導体
32 コイル部品
33 第3基板
34 摺動性フィルム
35 第2基板に設けられた配線
40、42、44、45、46、47、48 接続部材
40a、40b 第1基板から接続部材を切り出したことで生じた空隙
48x 第1たわみ部
48y 第2たわみ部
48z 中間部
50 接続基材
51 接続配線
60 補材
65 補材側の電極
70、72 接続コネクタ
70a 接続コネクタの嵌合部
80 硬質部
83 封止樹脂(硬質部)
85 防水ケース
85a 防水ケースの底部
85b 防水ケースの蓋部
88a、88b シーリング部
90 保護層
、d、d、d、d 第1基板が伸縮していない状態における、伸縮性実装基板を上面視した際の、接続部材によって接続される第1基板の端部から第2基板の端部までの最短長さ
、d 第1基板が伸長している状態における、伸縮性実装基板を上面視した際の、接続部材によって接続される第1基板の端部から第2基板の端部までの最短長さ
11、e31、e51、e71、e91 第1基板と接続部材との境界
12、e32、e52、e72、e82、e92 接続部材と接続コネクタとの境界
、l、l、l 接続部材の表面に沿って測った伸縮方向における接続部材の長さ
接続部材末端の厚み
11 接続部材自体の厚み
12 補材の厚み
接続コネクタの嵌合部の厚み
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
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図26
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図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34