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特開2022-188885配達品受取管理システム、配達品受取管理方法、コンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022188885
(43)【公開日】2022-12-22
(54)【発明の名称】配達品受取管理システム、配達品受取管理方法、コンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   A47G 29/30 20060101AFI20221215BHJP
   A47G 29/12 20060101ALI20221215BHJP
   A47G 29/122 20060101ALI20221215BHJP
【FI】
A47G29/30
A47G29/12 D
A47G29/122 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021097146
(22)【出願日】2021-06-10
(71)【出願人】
【識別番号】521107389
【氏名又は名称】早川 世治
(74)【代理人】
【識別番号】100178331
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 宏二
(72)【発明者】
【氏名】早川 世治
【テーマコード(参考)】
3K100
【Fターム(参考)】
3K100CA43
3K100CA48
3K100CA51
3K100CC05
3K100CD03
(57)【要約】
【課題】受取者の都合により合致するように配達品を配達する。
【解決手段】置配宅配管理システム1は、集合住宅の各居住者宛ての各配達品を受け取る受取方法の情報として、当該居住者に配達品を直接配達させるか、配達品が一時的に保管される保管エリアに配達品を配達させるかを設定する受取者室内端末100と、配達品の配達者に操作されて、受取者室内端末100によって設定された配達品の受取方法の情報を基に、集合住宅内の各居住者が住む居住エリアに立ち入り可能な入口の鍵を解錠するための居住エリア解錠キー、及び保管エリアに立ち入り可能な入口の鍵を解錠するための保管エリア解錠キーの少なくとも何れかを発行する解錠キー発行端末200と、解錠キー発行端末200が発行した居住エリア解錠キーを基に前記居住エリアの入口の鍵を解錠するエントランス設置端末400と、解錠キー発行端末200が発行した保管エリア解錠キーを基に保管エリアの入口の鍵を解錠する置配スペース設置端末300とを有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
集合住宅の各居住者宛ての各配達品を受け取る受取方法の情報として、当該居住者に配達品を直接配達させるか、配達品が一時的に保管される保管エリアに配達品を配達させるかを設定する設定手段と、
前記配達品の配達者に操作されて、前記設定手段によって設定された配達品の受取方法の情報を基に、前記集合住宅内の各居住者が住む居住エリアに立ち入り可能な入口の鍵を解錠するための居住エリア解錠キー、及び前記保管エリアに立ち入り可能な入口の鍵を解錠するための保管エリア解錠キーの少なくとも何れかを発行する発行手段と、
前記発行手段が発行した居住エリア解錠キーを基に前記居住エリアの入口の鍵を解錠する居住エリア解錠手段と、
前記発行手段が発行した保管エリア解錠キーを基に前記保管エリアの入口の鍵を解錠する保管エリア解錠手段と、
を有する配達品受取管理システム。
【請求項2】
前記発行手段は、前記配達者が真正の配達者のとき、前記居住エリア解錠キー、及び保管エリア解錠キーの少なくとも何れかを発行する請求項1に記載の配達品受取管理システム。
【請求項3】
前記発行手段は、各居住者について設定された複数の受取方法の情報を基に前記居住エリア解錠キー及び前記保管エリア解錠キーの少なくとも何れかを発行する請求項1又は2に記載の配達品受取管理システム。
【請求項4】
前記発行手段は、各居住者について設定された配達品を直接配達させる複数の受取方法の情報を基に前記居住エリア解錠キーを発行し、及び各居住者について設定された前記保管エリアに配達品を配達させる複数の受取方法の情報を基に前記保管エリア解錠キーを発行することの少なくとも何れかを行う請求項1乃至3の何れか1項に記載の配達品受取管理システム。
【請求項5】
前記設定手段は、各居住者によって設定される請求項1乃至4の何れか1項に記載の配達品受取管理システム。
【請求項6】
配達品をその受取者が受け取るための管理をする配達品受取管理システムが設定手段、発行手段、及び解錠手段を有しており、
前記設定手段が、集合住宅の各居住者宛ての各配達品を受け取る受取方法の情報として、当該居住者に配達品を直接配達させるか、配達品が一時的に保管される保管エリアに配達品を配達させるかを設定する設定ステップと、
前記発行手段が、前記配達品の配達者に操作されて、前記設定ステップで設定された配達品の受取方法の情報を基に、前記集合住宅内の各居住者が住む居住エリアに立ち入り可能な入口の鍵を解錠するための居住エリア解錠キー、及び前記保管エリアに立ち入り可能な入口の鍵を解錠するための保管エリア解錠キーの少なくとも何れかを発行する発行ステップと、
前記解錠手段が、前記発行ステップで発行した居住エリア解錠キーを基に前記居住エリアの入口の鍵を解錠し、前記発行ステップで発行した保管エリア解錠キーを基に前記保管エリアの入口の鍵を解錠する解錠ステップと、
を有する配達品受取管理方法。
【請求項7】
設定手段が、集合住宅の各居住者宛ての各配達品を受け取る受取方法の情報として、当該居住者に配達品を直接配達させるか、配達品が一時的に保管される保管エリアに配達品を配達させるかを設定する設定ステップと、
発行手段が、前記配達品の配達者に操作されて、前記設定ステップで設定された配達品の受取方法の情報を基に、前記集合住宅内の各居住者が住む居住エリアに立ち入り可能な入口の鍵を解錠するための居住エリア解錠キー、及び前記保管エリアに立ち入り可能な入口の鍵を解錠するための保管エリア解錠キーの少なくとも何れかを発行する発行ステップと、
解錠手段が、前記発行ステップで発行した居住エリア解錠キーを基に前記居住エリアの入口の鍵を解錠し、前記発行ステップで発行した保管エリア解錠キーを基に前記保管エリアの入口の鍵を解錠する解錠ステップと、
をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配達品の受け取りを管理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、配達品の受渡を管理する技術が提案されている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-127177
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、受取者の都合により合致するように配達品を配達することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、集合住宅の各居住者宛ての各配達品を受け取る受取方法の情報として、当該居住者に配達品を直接配達させるか、配達品が一時的に保管される保管エリアに配達品を配達させるかを設定する設定手段と、前記配達品の配達者に操作されて、前記設定手段によって設定された配達品の受取方法の情報を基に、前記集合住宅内の各居住者が住む居住エリアに立ち入り可能な入口の鍵を解錠するための居住エリア解錠キー、及び前記保管エリアに立ち入り可能な入口の鍵を解錠するための保管エリア解錠キーの少なくとも何れかを発行する発行手段と、前記発行手段が発行した居住エリア解錠キーを基に前記居住エリアの入口の鍵を解錠する居住エリア解錠手段と、前記発行手段が発行した保管エリア解錠キーを基に前記保管エリアの入口の鍵を解錠する保管エリア解錠手段と、を有する配達品受取管理システムである。
【0006】
本発明の第2の態様では、前記発行手段は、前記配達者が真正の配達者のとき、前記居住エリア解錠キー、及び保管エリア解錠キーの少なくとも何れかを発行することが好ましい。
【0007】
本発明の第3の態様では、前記発行手段は、各居住者について設定された複数の受取方法の情報を基に前記居住エリア解錠キー及び前記保管エリア解錠キーの少なくとも何れかを発行することが好ましい。
【0008】
本発明の第4の態様では、前記発行手段は、各居住者について設定された配達品を直接配達させる複数の受取方法の情報を基に前記居住エリア解錠キーを発行し、及び各居住者について設定された前記保管エリアに配達品を配達させる複数の受取方法の情報を基に前記保管エリア解錠キーを発行することの少なくとも何れかを行うことが好ましい。
【0009】
本発明の第5の態様では、前記設定手段は、各居住者によって設定されることが好ましい。
【0010】
前記課題を解決するために、本発明の第6の態様は、配達品をその受取者が受け取るための管理をする配達品受取管理システムが設定手段、発行手段、及び解錠手段を有しており、前記設定手段が、集合住宅の各居住者宛ての各配達品を受け取る受取方法の情報として、当該居住者に配達品を直接配達させるか、配達品が一時的に保管される保管エリアに配達品を配達させるかを設定する設定ステップと、前記発行手段が、前記配達品の配達者に操作されて、前記設定ステップで設定された配達品の受取方法の情報を基に、前記集合住宅内の各居住者が住む居住エリアに立ち入り可能な入口の鍵を解錠するための居住エリア解錠キー、及び前記保管エリアに立ち入り可能な入口の鍵を解錠するための保管エリア解錠キーの少なくとも何れかを発行する発行ステップと、前記解錠手段が、前記発行ステップで発行した居住エリア解錠キーを基に前記居住エリアの入口の鍵を解錠し、前記発行ステップで発行した保管エリア解錠キーを基に前記保管エリアの入口の鍵を解錠する解錠ステップと、を有する配達品受取管理方法である。
【0011】
前記課題を解決するために、本発明の第7の態様は、設定手段が、集合住宅の各居住者宛ての各配達品を受け取る受取方法の情報として、当該居住者に配達品を直接配達させるか、配達品が一時的に保管される保管エリアに配達品を配達させるかを設定する設定ステップと、発行手段が、前記配達品の配達者に操作されて、前記設定ステップで設定された配達品の受取方法の情報を基に、前記集合住宅内の各居住者が住む居住エリアに立ち入り可能な入口の鍵を解錠するための居住エリア解錠キー、及び前記保管エリアに立ち入り可能な入口の鍵を解錠するための保管エリア解錠キーの少なくとも何れかを発行する発行ステップと、解錠手段が、前記発行ステップで発行した居住エリア解錠キーを基に前記居住エリアの入口の鍵を解錠し、前記発行ステップで発行した保管エリア解錠キーを基に前記保管エリアの入口の鍵を解錠する解錠ステップと、をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムである。
【発明の効果】
【0012】
本発明の前記第1、6、7の態様によれば、配達品受取管理システムは、事前の受取方法の設定を基に、集合住宅の居住エリア内の居住者に配達品を直接配達させたり、配達品が一時的に保管される保管エリアに配達品を配達させたりすることができる。これにより、配達品受取管理システムは、受取者の都合により合致するように配達品を配達できる。さらに、配達品受取管理システムは、事前の受取方法の設定情報を基に発行された解錠キーを用いて居住エリアの入口の鍵や保管エリアの入口の鍵を解錠するため、安全性、防犯性を確保して解錠できる。
【0013】
本発明の前記第2の態様によれば、配達品受取管理システムは、真正の配達者だけが解錠できるため、より安全性、防犯性を確保して解錠できる。
【0014】
本発明の前記第3の態様によれば、複数の受取方法の情報を基に解錠キーを発行することで、安全性がより高い解錠キーにでき、安全性、防犯性をより高く確保して解錠できる。
【0015】
本発明の前記第4の態様によれば、複数の受取方法の情報を基に解錠キーを発行することで、安全性がより高い解錠キーにでき、安全性、防犯性をより高く確保して解錠できる。
【0016】
本発明の前記第5の態様によれば、配達品受取管理システムは、居住者の意思に合致させて当該居住者に配達品を直接配達させたり、配達品が一時的に保管される保管エリアに配達品を配達させたりすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、置配宅配管理システムの構成例を示すブロック図である。
図2図2は、管理サーバの構成例を示すブロック図である。
図3図3は、サーバ側記憶部に記憶されているデータベースの構成例を示すブロック図である。
図4図4は、受取方法情報データベースの一例を示す図である。
図5図5は、配達者登録情報データベースの一例を示す図である。
図6図6は、サーバ側処理部の構成例を示すブロック図である。
図7図7は、受取者室内端末の構成例を示すブロック図である。
図8図8は、管理サーバによる受取方法登録処理の一例を示すフローチャートである。
図9図9は、解錠キー発行端末の構成例を示すブロック図である。
図10図10は、解錠キー発行処理の一例を示すフローチャートである。
図11図11は、タッチパネル部の表示例を示す図である。
図12図12は、配達者携帯端末の構成の一例を示す図である。
図13図13は、置配スペース設置端末の構成の一例を示す図である。
図14図14は、置配スペース入室処理の一例を示すフローチャートである。
図15図15は、エントランス設置端末の構成の一例を示す図である。
図16図16は、居住エリア立入処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、置配宅配管理システムを挙げている。
【0019】
(構成)
図1は、置配宅配管理システム1の構成例を示すブロック図である。
【0020】
図1に示すように、置配宅配管理システム1は、管理サーバ10、複数の受取者室内端末100、複数の解錠キー発行端末200、複数の置配スペース設置端末300、複数のエントランス設置端末400、及び複数の配達者携帯端末500を有している。ここで、管理サーバ10と、受取者室内端末100、解錠キー発行端末200、置配スペース設置端末300、エントランス設置端末400、及び配達者携帯端末500とは、通信手段NWを介して通信可能とされている。通信手段NWは、有線又は無線で接続可能なインターネット回線等の通信網である。
【0021】
この置配宅配管理システム1では、受取者が受取者室内端末100で自身が受け取る配達品の受取方法として宅配及び置配の何れかを予め設定する。管理サーバ10は、受取方法の設定情報を基に、配達者が宅配又は置配により受取者に配達品を配達できるようにする。
【0022】
ここで、受取者は、マンション、アパート等の集合住宅の居住者である。この集合住宅には、居住者が不在時等に配達品を一時的に預けることができる保管エリアである置配スペース(置配エリア)が集合住宅に併設されている。置配スペースは、集合住宅の居住エリアと繋がっており、居住エリアから居住者が直接出入りできる。また、受取方法としての宅配とは、居住者に配達品を直接配達させる配達品の受取方法である。受取方法としての置配とは、配達品が一時的に保管される保管エリアに配達品に配達させる配達品の受取方法である。また、受取者室内端末100は、各居住者の自宅内に設置されている。例えば、受取者室内端末100は、自宅内でドアホンの近く、又はドアホンと一体とされて構成されている。また、置配スペース設置端末300は、集合住宅の外、例えば、置配スペースの入口や集合住宅の入口に設置されている。また、置配スペース設置端末300は、置配スペースの入口に設置され、エントランス設置端末400は、集合住宅のエントランスに設置されている。解錠キー発行端末200は、集合住宅の外、例えば、置配スペース設置端末300に併設されている。解錠キー発行端末200、置配スペース設置端末300、及びエントランス設置端末400は、各集合住宅毎に設置されている。また、配達者携帯端末500は、各配達者が持っている。
【0023】
図2は、管理サーバ10の構成例を示すブロック図である。
【0024】
図2に示すように、管理サーバ10は、通信部(以下、サーバ側通信部という。)11、記憶部(以下、サーバ側記憶部という。)20、及び処理部(以下、サーバ側処理部という。)30を有している。ここで、サーバ側通信部11は、通信手段NWを介して、受取者室内端末100、解錠キー発行端末200、置配スペース設置端末300、エントランス設置端末400、及び配達者携帯端末500等の他の装置との間で通信を行う。サーバ側記憶部20は、HDD等であって、各種データや各種プログラムが記憶されている。サーバ側処理部30は、管理サーバ10における各種処理を実行する。サーバ側処理部30は、例えば、マイクロコンピュータ及びその周辺回路を備え、例えば、CPU、ROM、RAM等によって構成されている。ROMには、1又は2以上のプログラムが格納されている。CPUは、ROMに格納されている1又は2以上のプログラムに従って各種処理を実行する。サーバ側処理部30は、必要に応じて、サーバ側記憶部20に記憶されている各種データや各種プログラム20aに従って各種処理を実行する。
【0025】
図3は、サーバ側記憶部20に記憶されているデータベースの構成例を示すブロック図である。
【0026】
図3に示すように、サーバ側記憶部20には、受取方法情報データベース21、及び配達者登録情報データベース22が記憶されている。
【0027】
図4は、受取方法情報データベース21の一例を示す図である。
【0028】
図4に示すように、受取方法情報データベース21は、居住者ID、居住者氏名、部屋番号、及び受取方法等の居住者に関する各情報を含み、これら情報が対応付けられている。ここで、居住者IDは、居住者の識別情報である。受取方法の情報は、「宅配」、「置配」の何れかになる。
【0029】
図5は、配達者登録情報データベース22の一例を示す図である。
【0030】
図5に示すように、配達者登録情報データベース22は、配達者ID、配達者氏名、登録顔画像、及び配達者携帯端末ID等の配達者に関する各情報を含み、これら情報が対応付けられている。ここで、配達者IDは、配達者の識別情報である。登録顔画像は、配達者の登録された顔画像である。配達者携帯端末IDは、配達者IDの配達者が配達品の配達時に携帯している配達者携帯端末500の識別情報、例えば、電話番号である。
【0031】
図6は、サーバ側処理部30の構成例を示すブロック図である。
【0032】
図6に示すように、サーバ側処理部30は、受取方法登録処理部31、配達者認証処理部32、居住エリア解錠処理部33、及び置配スペース解錠処理部34を有している。例えば、サーバ側処理部30の各処理部は、プログラムの一機能として実現されている。
【0033】
ここで、受取方法登録処理部31は、受取者室内端末100との通信によって、受取者が配達物の受取方法として設定した宅配及び置配の何れかの情報を受取方法情報データベース21に登録するための受取方法登録処理を実行する。配達者認証処理部32は、配達者登録情報データベース22を参照し、真正の配達者の認証のための配達者認証処理を実行する。居住エリア解錠処理部33は、配達者が居住エリアに入られるようにエントランスの鍵を解錠するための居住エリア解錠処理を実行する。置配スペース解錠処理部34は、配達者が置配スペースに入られるように置配スペースの入口の鍵を解錠するための置配スペース解錠処理を実行する。
【0034】
図7は、受取者室内端末100の構成例を示すブロック図である。
【0035】
図7に示すように、受取者室内端末100は、通信部(室内端末側通信部という。)101、タッチパネル部110、記憶部(以下、室内端末側記憶部という。)102、及び処理部(以下、室内端末側処理部という。)120を有している。ここで、室内端末側通信部101は、有線又は無線で他の装置との間で通信を行う。例えば、室内端末側通信部101は、通信手段NWによって、管理サーバ10との通信を行う。タッチパネル部110は、タッチパネル部における画像表示機能を担う画像表示部111、及びタッチパネル部における情報入力機能を担う接触検出部112を有している。室内端末側記憶部102は、例えば、ROM、RAM等である。室内端末側処理部120は、受取者室内端末100における各種処理を実行する。室内端末側処理部120は、例えば、マイクロコンピュータ及びその周辺回路を備え、例えば、CPU、ROM、RAM等によって構成されている。ROMには、1又は2以上のプログラムが格納されている。CPUは、ROMに格納されている1又は2以上のプログラムに従って各種処理を実行する。そして、室内端末側処理部120は、必要に応じて、室内端末側記憶部102に記憶されている各種データや各種プログラム102aに従って各種処理を実行する。ここで、室内端末側処理部120は、受取方法設定処理部121を有している。受取方法設定処理部121は、宅配及び置配の何れかの情報を設定するための受取方法設定処理を実行する。受取方法設定処理部121は、受取方法設定処理によって、タッチパネル部110で受取方法が設定されると、その受取方法の情報を管理サーバ10に送信する。管理サーバ10は、受取方法情報を受信すると、前述の受取方法登録処理によって、受取方法情報データベース21に受取方法情報を保存する。
【0036】
図8は、管理サーバ10による受取方法登録処理の一例を示すフローチャートである。
【0037】
図8に示すように、先ずステップS1の処理として、受取方法登録処理部31は、受取者室内端末100から受取方法情報の登録要求を受信したか否かを判定する。例えば、受取者室内端末100は、受取方法情報が設定されると、受取方法情報を付加した登録要求を管理サーバ10に送信している。受取方法登録処理部31は、受取者室内端末100から受取方法情報の登録要求を受信したと判定すると、ステップS2の処理に進む。
【0038】
ステップS2の処理として、受取方法登録処理部31は、受取者室内端末100から送信されてきた受取方法情報を受取方法情報データベース21に保存する。
【0039】
以上のようにして、受取方法登録処理部31は、受取者室内端末100から受取方法情報の登録要求を受信したと判定すると、受取者室内端末100から送信されてきた受取方法情報を受取方法情報データベース21に保存する。
【0040】
図9は、解錠キー発行端末200の構成例を示すブロック図である。
【0041】
図9に示すように、解錠キー発行端末200は、通信部(以下、発行端末側通信部という。)201、タッチパネル部210、カメラ202、記憶部(以下、発行端末側記憶部という。)203、及び処理部(以下、発行端末側処理部という。)220を有している。ここで、発行端末側通信部201は、有線又は無線で他の装置との間で通信を行う。例えば、発行端末側通信部201は、通信手段NWによって、管理サーバ10との通信を行う。タッチパネル部210は、画像表示部211、及び接触検出部212を有している。発行端末側記憶部203は、例えば、ROM、RAM等である。発行端末側処理部220は、解錠キー発行端末200における各種処理を実行する。発行端末側処理部220は、例えば、マイクロコンピュータ及びその周辺回路を備え、例えば、CPU、ROM、RAM等によって構成されている。ROMには、1又は2以上のプログラムが格納されている。CPUは、ROMに格納されている1又は2以上のプログラムに従って各種処理を実行する。そして、発行端末側処理部220は、必要に応じて、発行端末側記憶部203に記憶されている各種データや各種プログラム203aに従って各種処理を実行する。ここで、発行端末側処理部220は、解錠キー発行処理部221を有している。解錠キー発行処理部221は、解錠キーを発行するための解錠キー発行処理を実行する。
【0042】
図10は、解錠キー発行処理の一例を示すフローチャートである。
【0043】
図10に示すように、先ずステップS21の処理として、解錠キー発行処理部221は、登録されている真正の配達者か否かを判定する。ここで、解錠キー発行処理部221は、カメラ202を起動して顔を撮像し、撮像した顔画像を管理サーバ10に送信する。管理サーバ10では、配達者認証処理部32は、配達者登録情報データベース22を参照し、登録顔画像と受信した顔画像とを照合する。配達者認証処理部32は、登録顔画像と受信した顔画像との照合結果を、顔画像を送信してきた解錠キー発行端末200に送信する。解錠キー発行処理部221は、管理サーバ10での照合結果が一致の場合、登録されている配達者であると判定する。一方、解錠キー発行処理部221は、管理サーバ10での照合結果が不一致の場合、登録されている配達者ではないと判定する。解錠キー発行処理部221は、登録されている配達者であると判定すると、ステップS22の処理に進む。
【0044】
ステップS22の処理として、解錠キー発行処理部221は、タッチパネル部210から部屋番号の入力があったか否かを判定する。解錠キー発行処理部221は、部屋番号の入力があったと判定すると、ステップS23の処理に進む。
【0045】
ステップS23の処理として、解錠キー発行処理部221は、ステップS22の処理で入力がされた部屋番号の受取方法をタッチパネル部210に表示する。
【0046】
図11は、タッチパネル部210の表示例を示す図である。
【0047】
図11に示すように、タッチパネル部210には、数字からなる部屋番号入力部210a、受取方法が表示される入力表示部210bが表示されている。解錠キー発行処理部221は、部屋番号入力部210aから部屋番号が入力されると、その入力された部屋番号とともにその部屋番号の居住者氏名及び受取方法(「宅配」又は「置配」の何れか)を入力表示部210bに表示する。例えば、解錠キー発行処理部221は、部屋番号入力部210aから部屋番号が入力されると、その部屋番号の情報を管理サーバ10に送信する。管理サーバ10では、受取方法情報データベース21を参照し、受信した部屋番号に対応する居住者氏名及び受取方法の情報を取得する。そして、管理サーバ10は、取得した居住者氏名及び受取方法の情報を、部屋番号を送信してきた解錠キー発行端末200に送信する。解錠キー発行処理部221は、受信した居住者氏名及び受取方法の情報を入力された部屋番号とともにタッチパネル部210の入力表示部210bに表示する。また、タッチパネル部210には、誤入力の情報を削除するための削除ボタン210c、部屋番号の入力を確定させる入力確定ボタン210d、全部屋番号の入力の完了時に操作される全室入力完了ボタン210eも表示されている。
【0048】
続くステップS24の処理として、解錠キー発行処理部221は、全ての部屋番号の入力が完了したか否かを判定する。例えば、解錠キー発行処理部221は、図11に示すような全室入力完了ボタン210eが押されると、全ての部屋番号の入力が完了したと判定する。解錠キー発行処理部221は、全ての部屋番号の入力が完了したと判定すると、ステップS25の処理に進む。一方、解錠キー発行処理部221は、全ての部屋番号の入力が完了していないと判定すると、ステップS22の処理に戻り、再び部屋番号が入力されるのを待つ。
【0049】
ステップS25の処理として、解錠キー発行処理部221は、宅配用解錠キー及び置配用解錠キーを発行する。解錠キー発行処理部221は、予め設定されているアルゴリズム又は演算式等を用いて、ステップS22~ステップS24の処理で取得した受取方法が宅配になっている全ての居住者の情報を基に宅配用解錠キーを発行する。このように発行された宅配用解錠キーは、宅配の居住者の一覧によって形成された解錠キーとなる。また、解錠キー発行処理部221は、予め設定されているアルゴリズム又は演算式等を用いて、ステップS22~ステップS24の処理で取得した受取方法が置配になっている全ての居住者の情報を基に置配用解錠キーを発行する。このように発行された置配用解錠キーは、置配の居住者の一覧によって形成された解錠キーとなる。なお、解錠キー発行処理部221は、ステップS22~ステップS24の処理で取得した受取方法が宅配だけであれば宅配用解錠キーだけを発行し、ステップS22~ステップS24の処理で取得した受取方法が置配だけであれば置配用解錠キーだけを発行する。
【0050】
ステップS26の処理として、解錠キー発行処理部221は、ステップS25の処理で発行した宅配用解錠キー及び置配用解錠キーを、ステップS21の処理で登録されている配達者であると判定した配達者の配達者携帯端末500に送信する。例えば、解錠キー発行処理部221は、発行端末側通信部201を介して近距離無線通信によって宅配用解錠キー及び置配用解錠キーを直接配達者携帯端末500に送信する。又は、解錠キー発行処理部221は、管理サーバ10に要求し、管理サーバ10を介して宅配用解錠キー及び置配用解錠キーを配達者携帯端末500に送信する。
【0051】
以上のようにして、解錠キー発行処理部221は、登録されている真正の配達者であると判定し、タッチパネル部210から部屋番号の入力があったと判定すると、入力がされた部屋番号の受取方法をタッチパネル部210に表示する。そして、解錠キー発行処理部221は、部屋番号の入力がある度に、入力がされた部屋番号の受取方法をタッチパネル部210に表示する。これにより、配達者がその集合住宅で配達予定の各配達品の各受取者の部屋番号を全てタッチパネル部210に入力することで、当該各受取者の受取方法の全てがタッチパネル部210に表示される。そして、解錠キー発行処理部221は、全ての部屋番号の入力が完了したと判定すると、宅配用解錠キー及び置配用解錠キーを発行するとともに、発行した宅配用解錠キー及び置配用解錠キーを配達者携帯端末500に送信する。
【0052】
図12は、配達者携帯端末500の構成の一例を示す図である。配達者携帯端末500は、携帯可能な通信端末であって、タブレット、又はスマートフォン等の携帯電話である。以下では、配達者携帯端末500が、携帯電話である場合を例に説明する。
【0053】
図12に示すように、配達者携帯端末500は、移動体通信部501、通信部(以下、携帯端末側通信部という。)502、タッチパネル部510、スピーカ503、マイク504、カメラ205、記憶部(以下、携帯端末側記憶部という。)506、及び処理部(以下、携帯端末側処理部という。)507を有している。ここで、移動体通信部501は、電話通信を行うものとして機能する。携帯端末側通信部502は、有線又は無線で他の装置との間で通信を行う。例えば、携帯端末側通信部502は、通信手段NWや近距離無線通信によって、管理サーバ10、解錠キー発行端末200、置配スペース設置端末300、及びエントランス設置端末400との通信を行う。タッチパネル部510は、画像表示部511、及び接触検出部512を有している。携帯端末側記憶部506は、例えば、ROM、RAM等である。携帯端末側処理部507は、配達者携帯端末500における各種処理を実行する。携帯端末側処理部507は、例えば、マイクロコンピュータ及びその周辺回路を備え、例えば、CPU、ROM、RAM等によって構成されている。ROMには、1又は2以上のプログラムが格納されている。CPUは、ROMに格納されている1又は2以上のプログラムに従って各種処理を実行する。そして、携帯端末側処理部507は、必要に応じて、携帯端末側記憶部506に記憶されている各種データや各種プログラム506aに従って各種処理を実行する。例えば、携帯端末側記憶部206に記憶されているプログラム506aは、配達用アプリである。
【0054】
図13は、置配スペース設置端末300の構成の一例を示す図である。
【0055】
図13に示すように、置配スペース設置端末300は、通信部(以下、置配端末側通信部という。)301、読取部(以下、置配端末側読取部という。)302、解錠制御部(以下、置配端末側解錠制御部という。)303、記憶部(以下、置配端末側記憶部という。)304、及び処理部(以下、置配端末側処理部という。)310を有している。ここで、置配端末側通信部301は、有線又は無線で他の装置との間で通信を行う。例えば、置配端末側通信部301は、通信手段NWによって、管理サーバ10や配達者携帯端末500との通信を行う。置配端末側読取部302は、配達者携帯端末500との近距離無線通信によって、当該配達者携帯端末500に記憶されている置配用解錠キーを読み取る。置配端末側解錠制御部303は、置配スペースの入口の鍵部350を解錠する制御を行う。置配端末側処理部310は、置配スペース設置端末300における各種処理を実行する。置配端末側処理部310は、例えば、マイクロコンピュータ及びその周辺回路を備え、例えば、CPU、ROM、RAM等によって構成されている。ROMには、1又は2以上のプログラムが格納されている。CPUは、ROMに格納されている1又は2以上のプログラムに従って各種処理を実行する。そして、置配端末側処理部310は、必要に応じて、置配端末側記憶部304に記憶されている各種データや各種プログラム304aに従って各種処理を実行する。ここで、置配端末側処理部310は、置配スペース入室処理部311を有している。置配スペース入室処理部311は、置配端末側解錠制御部303によって置配スペースの入口の鍵部350を解錠するための置配スペース入室処理を実行する。
【0056】
図14は、置配スペース入室処理の一例を示すフローチャートである。
【0057】
図14に示すように、先ずステップS41の処理として、置配スペース入室処理部311は、置配端末側読取部302を介して配達者携帯端末500から置配用解錠キーを受信したか否かを判定する。置配スペース入室処理部311は、置配端末側読取部302を介して配達者携帯端末500から置配用解錠キーを受信したと判定すると、ステップS42の処理に進む。
【0058】
ステップS42の処理として、置配スペース入室処理部311は、ステップS41の処理で受信したと判定した置配用解錠キーの照合処理を実行する。照合処理では、例えば、置配スペース入室処理部311は、予め設定されているアルゴリズム又は演算式等を用いて、受信した置配用解錠キーが、解錠キー発行端末200の解錠キー発行処理部221が置配の居住者の情報を基に発行した解錠キーと一致するかの照合を行う。
【0059】
続くステップS43の処理として、置配スペース入室処理部311は、ステップS42の照合処理で一致したか否かを判定する。置配スペース入室処理部311は、ステップS42の照合処理で一致したと判定すると、ステップS44の処理に進む。
【0060】
例えば、照合処理として、置配スペース入室処理部311は、管理サーバ10の受取方法情報を用いて照合することもできる。または、管理サーバ10が照合処理をすることもできる。この場合、置配スペース入室処理部311は、ステップS41の処理で受信したと判定した置配用解錠キーを管理サーバ10に送信する。管理サーバ10は、予め設定されているアルゴリズム又は演算式等を用いて、受信した置配用解錠キーが、受取方法情報データベース21に記憶されている受取方法が置配の居住者の情報を基に作成された解錠キーであるか否か判定する。管理サーバ10は、受信した置配用解錠キーが、受取方法情報データベース21に記憶されている受取方法が置配の居住者の情報を基に作成された解錠キーであれば、一致の照合結果を置配スペース設置端末300に送信する。
【0061】
ステップS44の処理として、置配スペース入室処理部311は、解錠処理を実行する。解錠処理として、置配スペース入室処理部311は、置配端末側解錠制御部303を介して、置配スペースの入口の鍵部350を解錠する。
【0062】
以上のようにして、置配スペース入室処理部311は、置配端末側読取部302を介して配達者携帯端末500から置配用解錠キーを受信したと判定すると、受信した置配用解錠キーの照合処理を実行する。そして、置配スペース入室処理部311は、照合処理で一致したと判定すると、解錠処理によって、置配スペースの入口の鍵部350を解錠する。これにより、配達者は、置配スペース内に入ることができ、置配スペースに配達品を置いていくことができる。受取者は、電子メール等で配達品が置配スペースに配達されたことを知り、置配スペースに配達品を引き取りに行き受け取ることができる。
【0063】
図15は、エントランス設置端末400の構成の一例を示す図である。
【0064】
図15に示すように、エントランス設置端末400は、通信部(以下、エントランス端末側通信部という。)401、読取部(以下、エントランス端末側読取部という。)402、解錠制御部(以下、エントランス端末側解錠制御部という。)403、記憶部(以下、エントランス端末側記憶部という。)404、及び処理部(以下、エントランス端末側処理部という。)410を有している。ここで、エントランス端末側通信部401は、有線又は無線で他の装置との間で通信を行う。例えば、エントランス端末側通信部401は、通信手段NWによって、管理サーバ10や配達者携帯端末500との通信を行う。エントランス端末側読取部402は、配達者携帯端末500との近距離無線通信によって、当該配達者携帯端末500に記憶されている宅配用解錠キーを読み取る。エントランス端末側解錠制御部403は、居住エリアのエントランス(例えば、エントランスから居住エリアに行くことができる自動ドア)の鍵部450を解錠する制御を行う。エントランス端末側処理部410は、エントランス設置端末400における各種処理を実行する。エントランス端末側処理部410は、例えば、マイクロコンピュータ及びその周辺回路を備え、例えば、CPU、ROM、RAM等によって構成されている。ROMには、1又は2以上のプログラムが格納されている。CPUは、ROMに格納されている1又は2以上のプログラムに従って各種処理を実行する。そして、エントランス端末側処理部410は、必要に応じて、エントランス端末側記憶部404に記憶されている各種データや各種プログラム404aに従って各種処理を実行する。ここで、エントランス端末側処理部410は、居住エリア立入処理部411を有している。居住エリア立入処理部411は、エントランス端末側解錠制御部403によってエントランスの鍵部450を解錠するための居住エリア立入処理を実行する。
【0065】
図16は、居住エリア立入処理の一例を示すフローチャートである。
【0066】
図16に示すように、先ずステップS61の処理として、居住エリア立入処理部411は、エントランス端末側読取部402を介して配達者携帯端末500から宅配用解錠キーを受信したか否かを判定する。居住エリア立入処理部411は、エントランス端末側読取部402を介して配達者携帯端末500から宅配用解錠キーを受信したと判定すると、ステップS62の処理に進む。
【0067】
ステップS62の処理として、居住エリア立入処理部411は、ステップS61の処理で受信したと判定した宅配用解錠キーの照合処理を実行する。照合処理では、例えば、居住エリア立入処理部411は、予め設定されているアルゴリズム又は演算式等を用いて、受信した宅配用解錠キーが、解錠キー発行端末200の解錠キー発行処理部221が宅配の居住者の情報を基に発行した解錠キーと一致するかの照合を行う。
【0068】
続くステップS63の処理として、居住エリア立入処理部411は、ステップS62の照合処理で一致したか否かを判定する。居住エリア立入処理部411は、ステップS62の照合処理で一致したと判定すると、ステップS64の処理に進む。
【0069】
例えば、照合処理として、居住エリア立入処理部411は、管理サーバ10の受取方法情報を用いて照合することもできる。または、管理サーバ10が照合処理をすることもできる。この場合、居住エリア立入処理部411は、ステップS61の処理で受信したと判定した宅配用解錠キーを管理サーバ10に送信する。管理サーバ10は、予め設定されているアルゴリズム又は演算式等を用いて、受信した宅配用解錠キーが、受取方法情報データベース21に記憶されている受取方法が宅配の居住者の情報を基に作成された解錠キーであるか否か判定する。管理サーバ10は、受信した宅配用解錠キーが、受取方法情報データベース21に記憶されている受取方法が宅配の居住者の情報を基に作成された解錠キーであれば、一致の照合結果をエントランス設置端末400に送信する。
【0070】
ステップS64の処理として、居住エリア立入処理部411は、解錠処理を実行する。解錠処理として、居住エリア立入処理部411は、エントランス端末側解錠制御部403を介して、エントランスの鍵部450を解錠する。
【0071】
以上のようにして、居住エリア立入処理部411は、エントランス端末側読取部402を介して配達者携帯端末500から宅配用解錠キーを受信したと判定すると、受信した宅配用解錠キーの照合処理を実行する。そして、居住エリア立入処理部411は、照合処理で一致したと判定すると、解錠処理によって、エントランスの鍵部を解錠する。これにより、配達者は、居住エリア内に入ることができ、受取方法が宅配になっている各居住者の自宅に配達品を直接配達することができる。
【0072】
(動作、作用等)
次に、本実施形態における置配宅配管理システム1の動作、作用等を説明する。
【0073】
集合住宅の居住者(受取者)は、自宅に設置してある受取者室内端末100のタッチパネル部110を操作して、受取方法として、「宅配」及び「置配」の何れかを設定する。受取者室内端末100の受取方法設定処理部121は、設定された受取方法情報を登録要求に付加して管理サーバ10に送信する。
【0074】
管理サーバ10では、受取方法登録処理部31が、受取者室内端末100から受取方法情報の登録要求を受信すると、受取者室内端末100から送信されてきた受取方法情報を受取方法情報データベース21に保存する。
【0075】
その後、配達者によって解錠キー発行端末200のタッチパネル部210から部屋番号の入力があると、解錠キー発行端末200の解錠キー発行処理部221が、その配達者が登録されている真正の配達者であれば、入力がされた部屋番号の受取方法をタッチパネル部210に表示する。また、配達者がその集合住宅で配達予定の各配達品の各受取者の部屋番号を全てタッチパネル部210に入力すると、当該各受取者の受取方法の全てがタッチパネル部210に表示される。そして、解錠キー発行処理部221は、配達者が全ての部屋番号の入力が完了すると、宅配用解錠キー及び置配用解錠キーを発行するとともに、発行した宅配用解錠キー及び置配用解錠キーを当該配達者の配達者携帯端末500に送信する。
【0076】
その後、置配スペース設置端末300は、置配スペース入室処理部311が、置配端末側読取部302を介して配達者携帯端末500から置配用解錠キーを受信すると、受信した置配用解錠キーの照合処理を実行し、照合処理で一致すると、解錠処理によって、置配スペースの入口の鍵部350を解錠する。これにより、配達者は、置配スペース設置端末300に自身の配達者携帯端末500をかざすだけで、置配スペース内に入ることができ、置配スペースに配達品を置いていくことができる。
【0077】
一方、エントランス設置端末400は、居住エリア立入処理部411が、エントランス端末側読取部402を介して配達者携帯端末500から宅配用解錠キーを受信すると、受信した宅配用解錠キーの照合処理を実行し、照合処理で一致すると、解錠処理によって、エントランスの鍵部を解錠する。これにより、配達者は、エントランス設置端末400に自身の配達者携帯端末500をかざすだけで、居住エリア内に入ることができ、受取方法が宅配になっている各居住者の自宅に配達品を直接配達することができる。
【0078】
(本実施形態における効果)
(1)置配宅配管理システム1は、事前の受取方法の設定を基に、集合住宅の居住エリア内の居住者に配達品を直接配達させたり、配達品が一時的に保管される保管エリアに配達品を配達させたりすることができる。これにより、置配宅配管理システム1は、受取者の都合により合致するように配達品を配達できる。さらに、置配宅配管理システム1は、事前の受取方法の設定情報を基に発行された解錠キーを用いて居住エリアの入口の鍵や保管エリアの入口の鍵を解錠するため、安全性、防犯性を確保して解錠できる。
【0079】
(2)置配宅配管理システム1は、真正の配達者だけが解錠できるため、より安全性、防犯性を確保して解錠できる。
【0080】
(3)置配宅配管理システム1は、各受取者(各居住者)の複数の受取方法の情報(「宅配」、「置配」)を基に解錠キーを発行することで、安全性がより高い解錠キーにでき、安全性、防犯性をより高く確保して解錠できる。
【0081】
(4)置配宅配管理システム1は、受取方法の設定が受取者によってなされるため、居住者の意思に合致させて当該居住者に配達品を直接配達させたり、配達品が一時的に保管される保管エリアに配達品を配達させたりすることができる。
【0082】
なお、前記の実施形態の説明において、置配宅配管理システム1は、例えば、配達品受取管理システムを構成している。また、受取者室内端末100は、例えば、設定手段を構成している。また、解錠キー発行端末200は、例えば、発行手段を構成している。また、置配スペース設置端末300は、例えば、保管エリア解錠手段を構成している。また、エントランス設置端末400は、例えば、居住エリア解錠手段を構成している。また、宅配用解錠キーは、例えば、居住エリア解錠キーを構成している。また、置配用解錠キーは、例えば、保管エリア解錠キーを構成している。
【0083】
(本実施形態の変形例等)
前記の実施形態の他の例として、解錠キー発行端末200は、置配用解錠キー及び宅配用解錠キーの何れかを発行することもできる。
【0084】
また、前記の実施形態の他の例として、解錠キー発行端末200は、各居住者について設定された受取方法の情報である「宅配」及び「両方」を用いて、置配用解錠キーを発行したり、宅配用解錠キーを発行したりすることもできる。
【0085】
また、前記の実施形態の他の例として、置配用解錠キーや宅配用解錠キーは、管理サーバ10側で発行されることもできる。この場合、管理サーバ10は、解錠キー発行端末200で入力された部屋番号を基に、前述の解錠キー発行端末200の解錠キー発行処理と同様な処理によって、置配用解錠キーや宅配用解錠キーを発行し、解錠キー発行端末200又は配達者携帯端末500に送信する。
【0086】
また、前記の実施形態の他の例として、解錠キー発行端末200は、配達者が勤務している配達会社に設置されることもできる。この場合、配達の出発前に配達会社で、置配用解錠キーや宅配用解錠キーを受け取ることができる。また、解錠キー発行端末200は、配達者に携帯可能にされることもできる。
【0087】
また、前記の実施形態の他の例として、置配用解錠キーや宅配用解錠キーに有効期限を設定することもできる。これにより、有効期限を経過後、置配用解錠キーや宅配用解錠キーは無効になる。
【0088】
また、前記の実施形態の他の例として、置配スペース設置端末300で置配用解錠キーの照合処理で不一致になった場合、宅配用解錠キーを無効にして宅配用解錠キーを使えないようにしてエントランス設置端末400側で宅配用解錠キーを使用して解錠できないようにすることもできる。また、エントランス設置端末400で宅配用解錠キーの照合処理で不一致になった場合、置配用解錠キーを無効にして置配用解錠キーを使えないようにして置配スペース設置端末300側で置配用解錠キーを使用して解錠できないようにすることもできる。
【0089】
また、前記の実施形態の他の例として、受取者室内端末100は、居住者によって携帯可能されることもできる。この場合、例えば、受取者室内端末100の機能が、居住者の携帯電話のアプリケーションソフトとして実現される。
【0090】
また、前記の実施形態では、配達品をその受取者が受け取るための管理をする配達品受取管理システムが設定手段、発行手段、及び解錠手段を有しており、前記設定手段が、集合住宅の各居住者宛ての各配達品を受け取る受取方法の情報として、当該居住者に配達品を直接配達させるか、配達品が一時的に保管される保管エリアに配達品を配達させるかを設定する設定ステップと、前記発行手段が、前記配達品の配達者に操作されて、前記設定ステップで設定された配達品の受取方法の情報を基に、前記集合住宅内の各居住者が住む居住エリアに立ち入り可能な入口の鍵を解錠するための居住エリア解錠キー、及び前記保管エリアに立ち入り可能な入口の鍵を解錠するための保管エリア解錠キーの少なくとも何れかを発行する発行ステップと、前記解錠手段が、前記発行ステップで発行された居住エリア解錠キーを基に前記居住エリアの入口の鍵を解錠し、前記発行手段が発行した保管エリア解錠キーを基に前記保管エリアの入口の鍵を解錠する解錠ステップと、を有する配達品受取管理方法を実現している。
【0091】
また、前記の実施形態では、設定手段が、集合住宅の各居住者宛ての各配達品を受け取る受取方法の情報として、当該居住者に配達品を直接配達させるか、配達品が一時的に保管される保管エリアに配達品を配達させるかを設定する設定ステップと、発行手段が、前記配達品の配達者に操作されて、前記設定ステップで設定された配達品の受取方法の情報を基に、前記集合住宅内の各居住者が住む居住エリアに立ち入り可能な入口の鍵を解錠するための居住エリア解錠キー、及び前記保管エリアに立ち入り可能な入口の鍵を解錠するための保管エリア解錠キーの少なくとも何れかを発行する発行ステップと、解錠手段が、前記発行ステップで発行された居住エリア解錠キーを基に前記居住エリアの入口の鍵を解錠し、前記発行手段が発行した保管エリア解錠キーを基に前記保管エリアの入口の鍵を解錠する解錠ステップと、をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム実現している。
【0092】
また、本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
【符号の説明】
【0093】
1 置配宅配管理システム、10 管理サーバ、100 受取者室内端末、200 解錠キー発行端末、300 置配スペース設置端末、400 エントランス設置端末、500 配達者携帯端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16