(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022188910
(43)【公開日】2022-12-22
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
G02F 1/1347 20060101AFI20221215BHJP
G02F 1/1368 20060101ALI20221215BHJP
G02F 1/1343 20060101ALI20221215BHJP
G09F 9/46 20060101ALI20221215BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20221215BHJP
【FI】
G02F1/1347
G02F1/1368
G02F1/1343
G09F9/46 A
G09F9/00 313
G09F9/00 324
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021097194
(22)【出願日】2021-06-10
(71)【出願人】
【識別番号】502356528
【氏名又は名称】株式会社ジャパンディスプレイ
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】弁理士法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】兵頭 洋祐
(72)【発明者】
【氏名】岡 真一郎
(72)【発明者】
【氏名】大平 啓史
【テーマコード(参考)】
2H092
2H189
2H192
5C094
5G435
【Fターム(参考)】
2H092GA14
2H092GA50
2H092GA60
2H092JA25
2H092JA26
2H092JB32
2H092JB53
2H092JB69
2H092NA01
2H189AA22
2H189LA03
2H189LA10
2H189LA15
2H192AA24
2H192BB13
2H192BB53
2H192CB02
2H192CB05
2H192CC55
2H192EA22
2H192EA43
5C094AA02
5C094BA03
5C094BA07
5C094BA43
5C094CA19
5C094DA03
5C094DA13
5C094DB01
5C094EA04
5C094EC10
5C094ED15
5C094FA01
5G435AA01
5G435BB12
5G435EE13
5G435FF13
(57)【要約】
【課題】2枚の表示パネルを備える表示装置の表示品位を向上させること。
【解決手段】一実施形態に係る表示装置は、第1表示パネルと、第2表示パネルと、第1表示パネルと第2表示パネルとを接着する接着層と、を備える。第1表示パネルは、第1方向に沿って延出する第1走査線と、第1屈曲方向に屈曲しながら第2方向に延出する第1信号線と、第1走査線および第1信号線と電気的に接続される第1画素と、を備え、第1画素は、第1信号線と平行に延出する複数の第1線部を有した第1画素電極を含む。第2表示パネルは、第1方向に沿って延出する第2走査線と、第2屈曲方向に屈曲しながら第2方向に延出する第2信号線と、第2走査線および第2信号線と電気的に接続される第2画素と、を備え、第2画素は、平面視において、第2信号線と交差する複数の第2線部を有した第2画素電極を含む。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示するための表示領域を有する第1表示パネルと、
前記表示領域の明るさを制御するための調光領域を有する第2表示パネルと、
前記第1表示パネルと前記第2表示パネルとを接着する接着層と、を具備し、
前記第1表示パネルは、
第1方向に沿って延出する第1走査線と、第1屈曲方向に屈曲しながら前記第1方向と交差する第2方向に延出する第1信号線と、前記第1走査線および前記第1信号線と電気的に接続される第1画素と、を備え、前記第1画素は、前記第1信号線と平行に延出する複数の第1線部を有した第1画素電極を含み、
前記第2表示パネルは、
前記第1方向に沿って延出する第2走査線と、第2屈曲方向に屈曲しながら前記第2方向に延出する第2信号線と、前記第2走査線および前記第2信号線と電気的に接続される第2画素と、を備え、前記第2画素は、平面視において、前記第2信号線と交差する複数の第2線部を有した第2画素電極を含む、
表示装置。
【請求項2】
前記複数の第2線部は、前記第1屈曲方向に屈曲しながら前記第2方向に延出し、平面視において、前記第2信号線を横切る、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記第1信号線の屈曲形状と、前記第2信号線の屈曲形状とは異なり、
前記第2信号線は、前記第1信号線とは反対側に屈曲する、
請求項1または請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記第2方向と前記第1屈曲方向とがなす前記第1信号線の屈曲角度は、前記第2方向と前記第2屈曲方向とがなす前記第2信号線の屈曲角度よりも小さい、
請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記複数の第1線部の屈曲形状と、前記複数の第2線部の屈曲形状とは同じである、
請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項6】
前記第1信号線の屈曲形状と、前記複数の第1線部の屈曲形状とは同じであり、
前記第2信号線の屈曲形状と、前記複数の第2線部の屈曲形状とは異なっている、
請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記複数の第2線部は、前記第1方向に等間隔に配置される、
請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項8】
前記第2画素電極と、前記第2画素電極と前記第1方向に隣接して配置される他の第2画素電極との間には、前記第1方向Xに隣接した2つの第2線部の間の距離と等しい間隔が設けられる、
請求項7に記載の表示装置。
【請求項9】
前記第2画素電極と、前記他の第2画素電極との間には、10μm以下の間隔が設けられる、
請求項8に記載の表示装置。
【請求項10】
前記第2表示パネルは、
第1基板と、前記第1基板に対向する第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に配置される液晶層と、前記第1基板と前記第2基板との間の間隔を保持するためのスペーサと、遮光膜と、をさらに備え、
前記遮光膜は、平面視において、前記スペーサと重なる位置に配置される、
請求項1~請求項9のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項11】
前記遮光膜は、平面視において、前記第2走査線および前記第2信号線と電気的に接続するためのスイッチング素子と重なる位置にさらに配置される、
請求項10に記載の表示装置。
【請求項12】
前記遮光膜は、平面視において、前記第2走査線および前記第2信号線と重なる位置にさらに配置される、
請求項11に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、表示装置のコントラストを向上させるために、画像表示用の表示パネルに加えて、調光用の表示パネルを用いる技術が開発され、この技術を用いて構成される表示装置のさらなる表示品位の向上が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、本開示は、2枚の表示パネルを備える表示装置の表示品位を向上させることを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本実施形態によれば、
画像を表示するための表示領域を有する第1表示パネルと、前記表示領域の明るさを制御するための調光領域を有する第2表示パネルと、前記第1表示パネルと前記第2表示パネルとを接着する接着層と、を具備し、前記第1表示パネルは、第1方向に沿って延出する第1走査線と、第1屈曲方向に屈曲しながら前記第1方向と交差する第2方向に延出する第1信号線と、前記第1走査線および前記第1信号線と電気的に接続される第1画素と、を備え、前記第1画素は、前記第1信号線と平行に延出する複数の第1線部を有した第1画素電極を含み、前記第2表示パネルは、前記第1方向に沿って延出する第2走査線と、第2屈曲方向に屈曲しながら前記第2方向に延出する第2信号線と、前記第2走査線および前記第2信号線と電気的に接続される第2画素と、を備え、前記第2画素は、平面視において、前記第2信号線と交差する複数の第2線部を有した第2画素電極を含む、表示装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】
図1は2枚の表示パネルを備える表示装置の一構成例を示す分解斜視図である。
【
図2】
図2は
図1に示す表示装置の構成を概略的に示す断面図である。
【
図3】
図3は
図2に示す表示装置の断面をより詳しく示す断面図である。
【
図4】
図4は一実施形態に係る液晶表示パネルに配置される画素を詳細に示す平面図である。
【
図5】
図5は同実施形態に係る調光パネルに配置される画素を詳細に示す平面図である。
【
図6】
図6は同実施形態に係る液晶表示パネルに配置される隣接した2つの画素電極の一部と、調光パネルに配置される隣接した2つの画素電極の一部とを示す平面図である。
【
図7】
図7は同実施形態に係る調光パネルに配置される遮光膜の形状を示す平面図である。
【
図8】
図8は同実施形態に係る調光パネルに配置される遮光膜の別の形状を示す平面図である。
【
図9】
図9は同実施形態に係る調光パネルに配置される遮光膜のさらに別の形状を示す平面図である。
【
図10】
図10は比較例に係る調光パネルに配置される画素を示す平面図である。
【
図11】
図11は同実施形態に係る調光パネルに配置される画素を詳細に示す別の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
いくつかの実施形態につき、図面を参照しながら説明する。
なお、開示はあくまで一例に過ぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は、説明をより明確にするため、実施の態様に比べて、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同一または類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を省略することがある。
【0008】
図1は、2枚の表示パネルを備える表示装置DSPの構成を概略的に示す分解斜視図である。
図1は、第1方向Xと、第1方向Xに垂直な第2方向Yと、第1方向Xおよび第2方向Yに垂直な第3方向Zとによって規定される3次元空間を示している。なお、第1方向Xおよび第2方向Yは互いに直交しているが、90度以外の角度で交差していてもよい。また、本実施形態においては、第3方向Zを上と定義し、第3方向Zと反対側の方向を下と定義する。「第1部材の上の第2部材」および「第1部材の下の第2部材」とした場合、第2部材は第1部材に接していてもよいし、第1部材から離れて位置していてもよい。また、第3方向Zを示す矢印の先端側に表示装置DSPを観察する観察位置があるものとし、この観察位置から、第1方向Xおよび第2方向Yで規定されるX-Y平面に向かって見ることを「平面視」と言う。
【0009】
図1に示すように、表示装置DSPは、液晶表示パネルPNL1(第1表示パネル)と、調光パネルPNL2(第2表示パネル)と、バックライトユニットBLと、を備える。
図1に示すように、液晶表示パネルPNL1とバックライトユニットBLとの間に調光パネルPNL2が配置されることにより、液晶表示パネルPNL1に表示される画像のコントラストを向上させることができる。
【0010】
液晶表示パネルPNL1は、一例では矩形状である。図示した例では、液晶表示パネルPNL1の短辺EXは第1方向Xと平行であり、液晶表示パネルPNL1の長辺EYは第2方向Yと平行である。第3方向Zは、液晶表示パネルPNL1の厚さ方向に相当する。液晶表示パネルPNL1の主面は、第1方向Xと第2方向Yとにより規定されるX-Y平面に平行である。液晶表示パネルPNL1は、表示領域DAと、表示領域DAの外側に位置する周辺領域SAとを有している。周辺領域SAは、ドライバICやフレキシブルプリント回路基板が実装される端子領域MTを有している。
図1では、端子領域MTは斜線により示されている。
【0011】
表示領域DAは、画像を表示する領域であり、例えばマトリクス状に配置された複数の画素PXを備えている。
図1において拡大して示すように、各画素PXは、走査線GLおよび信号線SLと電気的に接続されており、スイッチング素子SW、画素電極PE、共通電極CE、液晶層LC、等を備えている。
【0012】
スイッチング素子SWは、例えば薄膜トランジスタ(TFT)によって構成され、走査線GLや信号線SLと電気的に接続されている。走査線GLは、第1方向Xに並ぶ画素PXの各々におけるスイッチング素子SWと電気的に接続されている。信号線SLは、第2方向Yに並んだ画素PXの各々におけるスイッチング素子SWと電気的に接続されている。画素電極PEは、スイッチング素子SWに接続されている。画素電極PEの各々は共通電極CEと対向し、画素電極PEと共通電極CEとの間に生じる電界により液晶層LCが駆動される。容量CSは、例えば、共通電極CEと同電位の電極および画素電極PEと同電位の電極の間に形成される。
【0013】
端子領域MTは、液晶表示パネルPNL1の短辺EXに沿って延在している。端子領域MTには端子部が形成され、液晶表示パネルPNL1は、当該端子部を介して、例えばフレキシブルプリント回路基板等の外部装置と電気的に接続される。
【0014】
図1では詳細な構成の図示を省略しているが、調光パネルPNL2は、液晶表示パネルPNL1と基本的に同じ構成を有している。なお、液晶表示パネルPNL1と調光パネルPNL2とで一部相違する構成については、
図2および
図3の説明と共に後述する。
【0015】
バックライトユニットBLは、調光パネルPNL2の下側に配置され、このバックライトユニットBLからの光を画素PX毎に制御することにより画像が表示される。
【0016】
図2は、
図1に示す表示装置DSPの構成を概略的に示す断面図である。
図1の説明と共に前述したように、表示装置DSPは、液晶表示パネルPNL1と、調光パネルPNL2と、バックライトユニットBLと、を備えている。なお、
図2においては、バックライトユニットBLの図示を省略している。液晶表示パネルPNL1と調光パネルPNL2とは、例えば透明な接着層OCAによって接着されている。なお、液晶表示パネルPNL1と調光パネルPNL2とで共通する構成は、平面視において重畳するように位置調整がなされ、接着層OCAにより接着されている。
【0017】
以下では、まず、液晶表示パネルPNL1の構成について説明する。
図2に示すように、液晶表示パネルPNL1は、第1基板SUB11と、第2基板SUB21と、液晶層LC1と、第1偏光板PL11と、第2偏光板PL21と、を備えている。
【0018】
液晶層LC1は、第1基板SUB11と第2基板SUB21との間で挟持され、シールSE1によって封止されている。第1偏光板PL11は第1基板SUB11の下に配置され、第2偏光板PL21は第2基板SUB21の上に配置されている。第1偏光板PL11の偏光軸と、第2偏光板PL21の偏光軸とは、例えばクロスニコルの関係、つまり、90度になっている。
【0019】
液晶表示パネルPNL1の端子領域MT1には、ドライバIC1やフレキシブルプリント回路基板FPC1が実装されている。端子領域MT1に実装されたドライバIC1およびフレキシブルプリント回路基板FPC1は、保護膜PF1によって覆われている。
【0020】
次に、調光パネルPNL2の構成について説明する。
図2に示すように、調光パネルPNL2は、液晶表示パネルPNL1と同様に、第1基板SUB12と、第2基板SUB22と、液晶層LC2と、第1偏光板PL12と、第2偏光板PL22と、を備えている。
【0021】
液晶層LC2は、第1基板SUB12と第2基板SUB22との間で挟持され、シールSE2によって封止されている。第1偏光板PL12は第1基板SUB12の下に配置され、第2偏光板PL22は第2基板SUB22の上に配置されている。第1偏光板PL12の偏光軸と、第2偏光板PL22の偏光軸とは、例えばクロスニコルの関係、つまり、90度になっている。また、液晶表示パネルPNL1の第1偏光板PL11の偏光軸と、調光パネルPNL2の第2偏光板PL22の偏光軸とは、同じ向きになっている。
【0022】
調光パネルPNL2の端子領域MT2には、ドライバIC2やフレキシブルプリント回路基板FPC2が実装されている。端子領域MT2に実装されたドライバIC2およびフレキシブルプリント回路基板FPC2は、保護膜PF2によって覆われている。
【0023】
ここで、
図3の断面図を参照して、表示装置DSPの構成についてより詳しく説明する。
以下では、まず、液晶表示パネルPNL1の構成について詳しく説明する。
図2の説明と共に前述したように、液晶表示パネルPNL1は、第1基板SUB11と、第2基板SUB21と、液晶層LC1と、第1偏光板PL11と、第2偏光板PL21と、を備えている。
【0024】
図3に示すように、第1基板SUB11は、第1透明基板11と、配向膜AL11とを備えている。第1基板SUB11は、上記した構成の他に、例えば、
図1に示した走査線GL(より詳しくは、後述する走査線GL1)や信号線SL(より詳しくは、後述する信号線SL1)、スイッチング素子SW、画素電極PE(より詳しくは、後述する画素電極PE1)、共通電極CE、等を備えているが、
図3ではこれらの図示を省略している。
【0025】
第1透明基板11は、主面(下面)11Aと、主面11Aの反対側の主面(上面)11Bとを有している。第1透明基板11の主面11B側には、走査線GLや信号線SL、スイッチング素子SW、画素電極PE、共通電極CE、等が設けられている。第1透明基板11の主面11B側には、液晶層LC1と接する配向膜AL11がさらに設けられている。第1透明基板11の主面11A側には、第1偏光板PL11が接着されている。
【0026】
図3に示すように、第2基板SUB21は、第2透明基板21と、遮光膜BM1と、カラーフィルタCFと、オーバーコート膜OCと、配向膜AL21と、を備えている。なお、遮光膜BM1は、遮光パターンと称されてもよい。
【0027】
第2透明基板21は、主面(下面)21Aと、主面21Aの反対側の主面(上面)21Bとを有している。第2透明基板21の主面21Aは、第1透明基板11の主面11Bと対向している。遮光膜BM1は、第2透明基板21の主面21A側に設けられ、走査線GLや信号線SLと同様に、各画素PX(より詳しくは、後述する画素PX1)を区画している。カラーフィルタCFはその一部が遮光膜BM1に重なっている。カラーフィルタCFは、赤色カラーフィルタCFR、緑色カラーフィルタCFG、青色カラーフィルタCFB、等を含む。オーバーコート膜OCは、カラーフィルタCFを覆っている。オーバーコート膜OCによれば、カラーフィルタCFを構成する顔料が液晶層LC1に浸み出すことを抑制することができる。配向膜AL21は、オーバーコート膜OCを覆い、液晶層LC1に接している。第2透明基板21の主面21B側には、第2偏光板PL21が接着されている。
【0028】
第1透明基板11および第2透明基板21は、例えばガラス基材やプラスチック基板等の絶縁基板である。遮光膜BM1は、黒色顔料等が分散された黒色樹脂によって形成されることが好ましい。配向膜AL11およびAL21は、X-Y平面にほぼ平行な配向規制力を有する水平配向膜である。配向規制力は、ラビング処理により付与されてもよいし、光配向処理により付与されてもよい。
【0029】
次に、調光パネルPNL2の構成について詳しく説明する。
図2の説明と共に前述したように、調光パネルPNL2は、第1基板SUB12と、第2基板SUB22と、液晶層LC2と、第1偏光板PL12と、第2偏光板PL22と、を備えている。
【0030】
図3に示すように、第1基板SUB12は、第1透明基板12と、配向膜AL12とを備えている。第1基板SUB12は、上記した構成の他に、液晶表示パネルPNL1と同様に、走査線GL(より詳しくは、後述する走査線GL2)や信号線SL(より詳しくは、後述する信号線SL2)、スイッチング素子SW、画素電極PE(より詳しくは、後述する画素電極PE2)、共通電極CE、等を備えているが、
図3ではこれらの図示を省略している。
【0031】
第1透明基板12は、主面(下面)12Aと、主面12Aの反対側の主面(上面)12Bとを有している。第1透明基板12の主面12B側には、走査線GLや信号線SL、スイッチング素子SW、画素電極PE、共通電極CE、等が設けられている。第1透明基板12の主面12B側には、液晶層LC2と接する配向膜AL12がさらに設けられている。第1透明基板12の主面12A側には、第1偏光板PL12が接着されている。
【0032】
図3に示すように、第2基板SUB22は、第2透明基板22と、遮光膜BM2と、配向膜AL22と、を備えている。遮光膜BM2は、遮光膜BM1と同様に、遮光パターンと称されてもよい。
【0033】
調光パネルPNL2は、液晶表示パネルPNL1とは異なり、明るさを制御することが目的であり、カラー画像を形成する必要がないため、調光パネルPNL2の第2基板SUB22には、カラーフィルタCFが設けられていない。また、調光パネルPNL2は、オーバーコート膜OCが設けられていない点でも液晶表示パネルPNL1と相違している。これは、上記したようにカラーフィルタCFが設けられていないことに伴い、顔料(樹脂)が液晶層LC2に浸み出すことを抑制する必要がないためである。
【0034】
第2透明基板22は、主面(下面)22Aと、主面22Aの反対側の主面(上面)22Bとを有している。第2透明基板22の主面22Aは、第1透明基板12の主面12Bと対向している。遮光膜BM2は、第2透明基板22の主面22A側に設けられている。配向膜AL22は、遮光膜BM2を覆い、液晶層LC2に接している。第2透明基板22の主面22B側には、第2偏光板PL22が接着されている。
【0035】
なお、
図3では、遮光膜BM2が第2透明基板22側に設けられている場合を例示したが、これに限定されず、遮光膜BM2は第1透明基板12側に設けられていてもよい。また、遮光膜BM2は、液晶表示パネルPNL1の遮光膜BM1とは異なり、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、チタン(Ti)、銀(Ag)等の不透明な金属材料により形成されてもよいし、遮光膜BM1と同様に、黒色顔料等が分散された黒色樹脂によって形成されてもよい。なお、遮光膜BM2が不透明な金属材料により形成される場合、遮光膜BM2は共通電極CEに接続されてもよい。これによれば、ITO等により形成される共通電極CEの抵抗値を低く抑えることが可能である。
【0036】
第1透明基板12および第2透明基板22は、例えばガラス基材やプラスチック基板等の絶縁基板である。配向膜AL12およびAL22は、X-Y平面にほぼ平行な配向規制力を有する水平配向膜である。配向規制力は、ラビング処理により付与されてもよいし、光配向処理により付与されてもよい。
【0037】
液晶表示パネルPNL1と調光パネルPNL2とは、例えば透明な接着層OCAによって接着されている。なお、液晶表示パネルPNL1と調光パネルPNL2とで共通する構成は、平面視において重畳するように位置調整がなされ、接着層OCAにより接着されている。
【0038】
バックライトユニットBLは、調光パネルPNL2の下側に配置されている。バックライトユニットBLとしては、種々の形態のバックライトユニットが利用可能であり、例えば光源として発光ダイオード(LED)を利用したものや、冷陰極管(CCFL)を利用したもの、等が利用可能である。なお、
図3では図示を省略しているが、液晶表示パネルPNL1の第2偏光板PL21の上には、カバー部材等がさらに配置されていてもよい。
【0039】
図4は、液晶表示パネルPNL1の表示領域DAに配置される画素PX1を詳細に示す平面図である。なお、
図4では、液晶表示パネルPNL1の表示領域DAに配置される多数の画素PX1のうちの1つを示している。
液晶表示パネルPNL1の表示領域DAには、多数の画素PX1がマトリクス状に配列されている。
図4に示すように、画素PX1は、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の副画素PXR,PXG,PXBを含む。走査線GL1(第1走査線)は、第2方向Yに並ぶ画素PX1の間に配置されている。信号線SL1(第1信号線)は、第1方向Xに並ぶ副画素PXR,PXG,PXBの間に配置されている。走査線GL1は、第1方向Xに延出し、第2方向Yに間隔をおいて並んでいる。信号線SL1は、第2方向Yと交差する方向d1,d2に屈曲しながら第2方向Yに延出し、第1方向Xに間隔をおいて並んでいる。本実施形態においては、第2方向Yと方向d1,d2とがなす角度をθ1と定義する。なお、第2方向Yとのなす角度がθ1である方向は第1屈曲方向と称されてもよい。
【0040】
画素PX1に含まれる副画素PXR,PXG,PXBは、それぞれ、同じ形状の画素電極PE1(第1画素電極)を有している。各画素電極PE1は、2つの走査線GL1と2つの信号線SL1とによって囲まれた領域にそれぞれ配置されている。各画素電極PE1は、第1方向Xに並ぶ複数の線部LP1(第1線部)をそれぞれ有している。各線部LP1は、第1方向Xに等間隔に配置されている。各線部LP1は、第1方向Xと交差する方向d1,d2に屈曲しながら第2方向Yに延出している。つまり、各線部LP1は、信号線SL1と平行に延出し、信号線SL1の屈曲形状と、線部LP1の屈曲形状(画素電極PE1の屈曲形状)とは同じである。
【0041】
図5は、調光パネルPNL2の調光領域CAに配置される画素PX2を詳細に示す平面図である。なお、
図5では、調光パネルPNL2の調光領域CAに配置される多数の画素PX2のうちの1つを示している。
調光パネルPNL2の調光領域CAは、液晶表示パネルPNL1の表示領域DAに相当する領域であり、表示領域DAと平面視において重畳する。調光領域CAには、多数の画素PX2がマトリクス状に配列されている。調光パネルPNL2は、液晶表示パネルPNL1とは異なり、明るさを制御することが目的であり、カラー画像を形成する必要がないため、調光パネルPNL2には、前述したように、カラーフィルタCFが配置されない。つまり、画素PX2は、副画素を含んでいない点で、液晶表示パネルPNL1の画素PX1と相違している。
【0042】
図5に示すように、走査線GL2(第2走査線)は、第1方向Xに延出し、第2方向Yに間隔をおいて並んでいる。信号線SL2(第2信号線)は、第2方向Yと交差する方向d3,d4に屈曲しながら第2方向Yに延出し、第1方向Xに間隔をおいて並んでいる。信号線SL2は、液晶表示パネルPNL1の信号線SL1とは反対方向に屈曲している。より詳しくは、液晶表示パネルPNL1の信号線SL1がくの字状(L字状)に屈曲しているのに対し、調光パネルPNL2の信号線SL2は逆くの字状(逆L字状)に屈曲している。本実施形態においては、第2方向Yと方向d3,d4とがなす角度をθ2と定義する。角度θ2は、前述した角度θ1よりも大きな値を示し、信号線SL2は液晶表示パネルPNL1の信号線SL1に比べて緩やかな傾斜を有している。なお、第2方向Yとのなす角度がθ2である方向は第2屈曲方向と称されてもよい。
【0043】
第1方向Xに間隔をおいて並ぶ2つの信号線SL2の間には、ダミー信号線DSLが配置されている。ダミー信号線DSLは、信号線SL2と同じく、方向d3,d4に屈曲しながら第2方向Yに延出している。このように、第1方向Xに間隔をおいて並ぶ2つの信号線SL2の間にダミー信号線DSLが配置されることで、2枚の表示パネルを重ね合わせたことで発生し得る視差ずれに起因した表示品位の低下を抑制することが可能である。
【0044】
画素PX2は、画素電極PE2(第2画素電極)を有している。画素電極PE2は、
図5において拡大して示すように、開口部OPを介してスイッチング素子SWに接続し、走査線GL2および信号線SL2と電気的に接続されている。なお、ここでは、スイッチング素子SWがボトムゲート型のTFTである場合を想定しているが、これに限定されず、トップゲート型のTFTであってもよい。
【0045】
画素電極PE2は、第1方向Xに並ぶ複数の線部LP2(第2線部)を有している。各線部LP2は、第1方向Xに等間隔に配置されている。各線部LP2は、第2方向Yと交差する方向d1,d2に屈曲しながら第2方向Yに延出している。つまり、各線部LP2は、液晶表示パネルPNL1の画素電極PE1を構成する各線部LP1と同様な形状を有している。このように、画素電極PE1に含まれる各線部LP1の屈曲形状と、画素電極PE2に含まれる各線部LP2の屈曲形状とを同様にすることにより、液晶表示パネルPNL1と調光パネルPNL2とを重ね合わせた際に、画素電極PE1と画素電極PE2とがずれて位置してしまうことを抑制することが可能である。
【0046】
図5に示すように、画素電極PE2に含まれる複数の線部LP2は、平面視において、電気的に接続されている信号線SL2と交差する。より詳しくは、複数の線部LP2は、平面視において、電気的に接続されている信号線SL2を横切る(跨ぐ)ように第2方向Yに延出している。信号線SL2の屈曲形状と、線部LP2の屈曲形状(画素電極PE2の屈曲形状)とは、屈曲方向が異なり、かつ、第2方向Yとのなす角度(屈曲角度)が異なる点で、相違している。
【0047】
なお、本実施形態においては、調光パネルPNL2の画素PX2が、液晶表示パネルPNL1の画素PX1と同じ面積を有しており、1つの画素PX1に対して1つの画素PX2が配置されている場合を想定するが、これに限定されず、複数の画素PX1に対して1つの画素PX2が配置されても構わない。例えば、4つの画素PX1に対して1つの画素PX2が配置されるとしてもよい。
【0048】
図6は、液晶表示パネルPNL1に配置される隣接した2つの画素電極PE1の一部と、調光パネルPNL2に配置される隣接した2つの画素電極PE2の一部とを示す平面図である。
前述したように、液晶表示パネルPNL1の画素電極PE1は、2つの走査線GL1と2つの信号線SL1とによって囲まれる領域に配置されている。第1方向Xに隣接する2つの画素電極PE1の間には、信号線SL1が配置されており、2つの画素電極PE1の間には、
図6(a)に示す距離D1の間隔が設けられている。第1方向Xに隣接する2つの画素電極PE1の間に距離D1の間隔が設けられることで、一方の画素電極PE1が他方の画素電極PE1に干渉してしまうことを抑制することが可能である。
【0049】
一方、調光パネルPNL2の画素電極PE2は、前述したように、2つの走査線GL2と2つの信号線SL2とによって囲まれる領域に配置されていない。このため、第1方向Xに隣接する2つの画素電極PE2の間には、信号線SL2が位置しておらず、2つの画素電極PE2の間にも、
図6(b)に示すように、前述した距離D1よりも短い距離D2の間隔しか設けられていない。距離D2は、例えば10μm以下の値、あるいは、第1方向Xに隣接する2つの線部LP2間の距離と等しい値である。
【0050】
この構成によれば、第1方向Xに隣接する一方の画素電極PE2が他方の画素電極PE2に干渉してしまい、一方の画素電極PE2を含む画素PX2のみを点灯表示させたとしても、他方の画素電極PE2を含む画素PX2の一部が点灯表示されてしまう可能性がある。しかしながら、調光パネルPNL2の画素PX2は、視差対策として、液晶表示パネルPNL1の表示画素に対応する画素PX2の他に、その周囲に位置する画素PX2まで点灯表示されるように制御されるため、点灯表示される画素PX2に隣接する画素PX2の一部が点灯表示されてしまったとしても、表示装置DSPの表示品位に影響しない。逆に、
図6(b)に示す構成によれば、調光領域CAに対して、画素電極PE2の線部LP2を均等に敷き詰めることができ、液晶表示パネルPNL1の距離D1に相当する間隔を設ける場合に比べて、調光領域CAの開口率を向上させることが可能である。
【0051】
図7は、調光パネルPNL2の第2透明基板SUB22に配置される遮光膜BM2を詳細に示す平面図である。
図7に示すように、調光パネルPNL2において、遮光膜BM2は、画素PX2とは異なる形状を有している。具体的には、遮光膜BM2は、第1部分BM21と、第2部分BM22と、第3部分BM23と、第4部分BM24と、第5部分BM25と、を有している。
【0052】
第1部分BM21は、走査線GL2および信号線SL2と平面視において重畳するように配置され、走査線GL2と同じく第1方向Xに延出し、かつ、信号線SL2と同じく方向d3,d4に屈曲しながら第2方向Yに延出している。第2部分BM22は、ダミー信号線DSLと平面視において重畳するように配置され、ダミー信号線DSLと同じく方向d3,d4に屈曲しながら第2方向Yに延出している。
【0053】
第3部分BM23は、走査線GL2および信号線SL2と電気的に接続されるスイッチング素子SWと平面視において重畳するように配置されている。第4部分BM24は、ダミー信号線DSLについての第3部分BM23に相当する部分であり、ダミー信号線DSLの一方の端部に、第3部分BM23と同様な形状を有して配置されている。このように、ダミー信号線DSLに接続されるスイッチング素子はないにも関わらず、第3部分BM23と同様な形状の第4部分BM24が配置されることにより、画素PX2に対して遮光膜BM2を均等に配置することができるため、輝度むらを抑制することが可能である。
【0054】
第5部分BM25は、第1透明基板SUB12と第2透明基板SUB22とのギャップ(間隔)を保持するためのスペーサと平面視において重畳するように配置されている。
【0055】
なお、
図7では、遮光膜BM2が、第1部分BM21~第5部分BM25を有している形状について説明したが、調光パネルPNL2は外光の影響を受けにくいため、遮光膜BM2は、前述した第1部分BM21~第5部分BM25の一部が省略された形状であっても構わない。
【0056】
例えば
図8に示すように、遮光膜BM2の形状は、
図7に示した形状から第1部分BM21および第2部分BM22が省略された形状であってもよい。あるいは、
図9に示すように、遮光膜BM2の形状は、
図7に示した形状から第1部分BM21~第4部分BM24が省略された形状であってもよい。
図8および
図9に示す遮光膜BM2の形状によれば、遮光膜BM2を省略した分だけ、画素PX2の開口率を向上させることが可能である。
【0057】
以下では、比較例を用いて、本実施形態に係る表示装置DSPの効果について説明する。なお、比較例は、本実施形態に係る表示装置DSPが奏し得る効果の一部を説明するためのものであって、比較例と本実施形態とで共通する効果を本願発明の範囲から除外するものではない。
【0058】
図10は、比較例に係る調光パネルに配置される画素PX2’を示す平面図である。比較例に係る画素PX2’は、2つの走査線GL2と2つの信号線SL2とによって囲まれる領域に配置されており、画素PX2’に含まれる画素電極PE2’が、2つの走査線GL2と2つの信号線SL2とによって囲まれる領域に合わせた形状になっている点で、本実施形態と相違している。
【0059】
一般的に、画素電極を構成する複数の線部の屈曲形状は最適化されており、画素電極に含まれる複数の線部は第2方向Yと角度θ1をなして交差する方向d1,d2に沿って屈曲するように形成されることが望ましいとされている。このため、最適化された線部の屈曲形状とは異なり第2方向Yと角度θ2をなして交差する方向d3,d4に沿って屈曲する屈曲形状を有した2つの信号線SL2と、2つの走査線GL2とによって囲まれる領域に合わせた形状に画素電極が形成されてしまうと、
図10に示すように、画素電極PE2’の屈曲端部において、線部LP2’が途切れてしまう、あるいは、線部LP2’が最適化された形状とは異なる形状になってしまう。これによれば、液晶層を駆動した際に、画素電極PE2’の端部において配向不良が発生し、表示装置の表示品位を低下させてしまうといった問題がある。
【0060】
これに対し、本実施形態においては、画素PX2に含まれる画素電極PE2を、2つの走査線GL2と2つの信号線SL2とによって囲まれる領域に合わせた形状ではなく、当該領域とは異なる形状に形成し、画素電極PE2を構成する全ての線部LP2が最適化された形状になるように形成されている。これによれば、
図10に示した比較例のように、画素電極PE2の屈曲端部において、画素電極PE2に含まれる線部LP2が途切れてしまう、あるいは、線部LP2が最適化された形状とは異なる形状になってしまうことがないため、液晶層LC2を駆動したとしても、画素電極PE2の端部において配向不良が発生せず、前述した表示品位の低下を抑制することが可能である。つまり、比較例に比べて、表示装置の表示品位を向上させることが可能である。
【0061】
また、本実施形態においては、画素PX2に含まれる画素電極PE2の形状を、液晶表示パネルPNL1の画素電極PE1と同様な形状にすることができるので、液晶表示パネルPNL1と調光パネルPNL2とを重ね合わせた際に、画素電極PE1と画素電極PE2とがずれて位置してしまうといったことも生じ得ない。
【0062】
なお、本実施形態においては、調光パネルPNL2の画素電極PE2を構成する線部LP2の屈曲方向が、調光パネルPNL2の信号線SL2の屈曲方向とは反対である場合を例示したが、
図11に示すように、線部LP2の屈曲方向は、信号線SL2の屈曲方向と同じ方向であっても構わない。この場合であっても、画素電極PE2を構成する線部LP2の屈曲角度と、信号線SL2の屈曲角度とは相違しており、全ての線部LP2が最適化された形状になるように形成され、複数の線部LP2が平面視において信号線SL2を横切る(跨ぐ)ように第2方向Yに延出している点に変わりはないため、前述した配向不良の発生を抑制し、表示装置の表示品位を向上させることが可能である。
【0063】
以上説明した一実施形態によれば、液晶表示パネルPNL1と調光パネルPNL2という2枚の表示パネルを備える表示装置DSPの表示品位を向上させることが可能である。
【0064】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0065】
DSP…表示装置、PNL1…液晶表示パネル、PNL2…調光パネル、GL1,GL2…走査線、SL1,SL2…信号線、DSL…ダミー信号線、PX1,PX2…画素、PE1,PE2…画素電極、LP1,LP2…線部、BM1,BM2…遮光膜。