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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022018895
(43)【公開日】2022-01-27
(54)【発明の名称】入賞装置
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20220120BHJP
【FI】
A63F7/02 316D
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020122324
(22)【出願日】2020-07-16
(71)【出願人】
【識別番号】593045053
【氏名又は名称】株式会社NAITO
(74)【代理人】
【識別番号】110000017
【氏名又は名称】特許業務法人アイテック国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高橋 晃一
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088EB14
(57)【要約】
【課題】遊技球の入賞態様にバリエーションをもたせて遊技興趣を向上させる。
【解決手段】入賞装置は、複数の入賞口と複数の開閉ユニットとを備える。複数の開閉ユニットは、開閉部材と、開閉部材を入賞可能状態にロックするロック状態とアンロック状態とに変位するロック部材と、ロック部材をロック状態に付勢する付勢部材とを備える。開閉部材は、上面で遊技球を受けて入賞口へ誘導する誘導部を有し、誘導部が遊技盤の前面側に突出して入賞可能状態になり、誘導部が遊技盤の背面側に格納されて入賞不可能状態になり、入球不可能状態において入球口に入球した遊技球の重みにより入球可能状態に変位する。ロック部材は、誘導部と入賞口との間に介在する案内部を有し、ロック状態において案内部を通過する遊技球の重みによりアンロック状態に変位する。複数の開閉ユニットは、上下に配列される。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技盤の遊技領域に配設され、複数の入賞口と複数の開閉ユニットとを有する入賞装置であって、
前記複数の開閉ユニットは、前記複数の入賞口のうち対応する入賞口に遊技球が入賞可能な入賞可能状態と入賞不可能な入賞不可能状態とに変位する開閉部材と、前記開閉部材を前記入賞可能状態にロックするロック状態とアンロックするアンロック状態とに変位するロック部材と、前記ロック部材を前記ロック状態に付勢する付勢部材と、を備え、
前記開閉部材は、上面で遊技球を受け入れると共に受け入れた遊技球を前記対応する入賞口に向けて誘導する誘導部を有し、前記誘導部が前記遊技盤の前面側に突出すると前記入賞可能状態になり、前記誘導部が前記遊技盤の背面側に格納されると前記入賞不可能状態になるものであり、前記入球不可能状態において前記入賞口とは異なる入球口に入球した遊技球の重みにより前記入球可能状態に変位し、
前記ロック部材は、前記誘導部と前記入賞口との間に介在して前記誘導部からの遊技球を前記対応する入賞口に案内する案内部を有し、前記ロック状態において前記案内部を通過する遊技球の重みにより前記アンロック状態に変位して前記開閉部材を前記入賞可能状態から前記入賞不可能状態へ変位させ、
前記複数の開閉ユニットの各誘導部は、上下に配列され、上段側の誘導部が前記遊技盤の前面側に突出した状態において、下段側の誘導部の状態に拘わらず遊技球が前記上段側の誘導部に受け入れられ、前記上段側の誘導部が前記遊技盤の背面側に格納されると共に前記下段側の誘導部が前記遊技盤の前面側に突出した状態において、遊技球が前記下段側の誘導部に受け入れられるように構成される、
入賞装置。
【請求項2】
請求項1に記載の入賞装置であって、
前記開閉部材は、前記誘導部の上方に配置された水平軸を支点として揺動することで前記誘導部が前記遊技盤の前面側と背面側とに出没するよう構成される、
入賞装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の入賞装置であって、
前記遊技盤の前面側に形成され前記入球口に入球しなかった遊技球が流下する前面側球通路と、前記遊技盤の背面側に形成され前記入球口に入球した遊技球が流下する背面側球通路と、を備え、
前記開閉部材は、前記前面側球通路に対して出没する前記誘導部と、前記背面側球通路に対して出没する作動部と、を一体に有し、前記入賞可能状態において前記誘導部が前記前面側球通路内に突出すると共に前記作動部が前記背面側球通路内から退避し、前記入賞不可能状態において前記誘導部が前記前面側球通路内から退避すると共に前記作動部が前記背面側球通路内に突出し、前記作動部が前記背面側球通路内に突出した状態で該背面側球通路を流下する遊技球が前記作動部に当接することで前記入球可能状態に変位する、
入賞装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非電動式の入賞装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の入賞装置としては、遊技盤上に配置され、ステージ部が回動軸を中心として回動し、前方へ倒れることで遊技球が流入可能な開放状態とする第2種非電動役物を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この第2種非電動役物は、ステージ部に力を伝えることでステージ部を開放状態へと変位させるロックアームを備える。ロックアームは、本体部から突出した第1爪部、第2爪部、回転軸および作動凸部を有しており、ステージ部が起立状態(閉鎖状態)にあるときには、第1爪部がステージ部の被拘束軸に係合することで当該ステージ部を起立状態にロックする。そして、ロックアームは、第2種非電動役物を作動させる作動用流路内を流下した遊技球が作動凸部に接触すると、遊技機の重みによって作動凸部が押下されるように回転軸を中心として回動し、第1爪部がステージ部から離脱すると共に、第2爪部がステージ部の回転軸よりも後方に位置する下面と接触して当該下面を押し上げる。これにより、ステージ部は、前方に倒れ、入賞口を開放する開放状態となる。作動用流路内を流下する遊技球がロックアームから離れると、ロックアームは、遊技球による押下から解放され、元の位置に戻るよう変位する。ロックアームが元の位置に変位して第1爪部が倒伏状態にあるステージ部に到達すると、ステージ部の後端部に引っ掛かることでステージ部を拘束し、ステージ部を開放状態に保持する。開放状態のステージ部に遊技球が入球すると、ステージ部の回転軸に与えられる重力モーメントが大となることで、ロックアームの第1爪部がステージ部から離れ、ロックアームとステージ部との係合が外れてステージ部がロックアームから解放される。そして、ステージ部は、遊技球の重みや勢いを受けながら後方へ回動し、起立状態(閉鎖状態)に戻る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-201724号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した入賞装置では、遊技球の入賞態様のバリエーションに乏しいため、こうした入賞装置を用いて遊技興趣を図るには不十分である。
【0005】
本発明の入賞装置は、遊技球の入賞態様にバリエーションをもたせて遊技興趣を向上させることが可能な非電動式の入賞装置を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の入賞装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本発明の入賞装置は、
遊技盤の遊技領域に配設され、複数の入賞口と複数の開閉ユニットとを有する入賞装置であって、
前記複数の開閉ユニットは、前記複数の入賞口のうち対応する入賞口に遊技球が入賞可能な入賞可能状態と入賞不可能な入賞不可能状態とに変位する開閉部材と、前記開閉部材を前記入賞可能状態にロックするロック状態とアンロックするアンロック状態とに変位するロック部材と、前記ロック部材を前記ロック状態に付勢する付勢部材と、を備え、
前記開閉部材は、上面で遊技球を受け入れると共に受け入れた遊技球を前記対応する入賞口に向けて誘導する誘導部を有し、前記誘導部が前記遊技盤の前面側に突出すると前記入賞可能状態になり、前記誘導部が前記遊技盤の背面側に格納されると前記入賞不可能状態になるものであり、前記入球不可能状態において前記入賞口とは異なる入球口に入球した遊技球の重みにより前記入球可能状態に変位し、
前記ロック部材は、前記誘導部と前記入賞口との間に介在して前記誘導部からの遊技球を前記対応する入賞口に案内する案内部を有し、前記ロック状態において前記案内部を通過する遊技球の重みにより前記アンロック状態に変位して前記開閉部材を前記入賞可能状態から前記入賞不可能状態へ変位させ、
前記複数の開閉ユニットの各誘導部は、上下に配列され、上段側の誘導部が前記遊技盤の前面側に突出した状態において、下段側の誘導部の状態に拘わらず遊技球が前記上段側の誘導部に受け入れられ、前記上段側の誘導部が前記遊技盤の背面側に格納されると共に前記下段側の誘導部が前記遊技盤の前面側に突出した状態において、遊技球が前記下段側の誘導部に受け入れられるように構成される、
ことを要旨とする。
【0008】
この本発明の入賞装置では、複数の入賞口と複数の開閉ユニットとを有する。複数の開閉ユニットの各開閉部材は、入賞口とは異なる入球口に遊技球が入球すると、入球した遊技球の重みにより誘導部が遊技盤の前面側に突出させられることで対応する入賞口へ遊技球が入球可能な入賞可能状態になり、付勢部材により付勢されたロック部材で入賞可能状態(誘導部が遊技盤の前面側に突出した状態)に保持される。これにより、誘導部には上面で遊技球が受け入れ可能な状態になり、誘導部に受け入れられた遊技球は、誘導部からロック部材の案内部を経て入賞口に入球する。遊技球が案内部を通過する際には、遊技球の重みが付勢部材の付勢力に打ち勝つことでロック部材がアンロック状態になり、開閉部材は、入賞可能状態の保持が解除され、入賞可能状態から入賞不可能状態に変位する。このように、開閉部材は、入賞口とは異なる入球口への遊技球の入球と入賞口への遊技球の入球とにより誘導部が遊技盤の前面側と背面側とに出没するように構成される。また、複数の開閉ユニットは、上下に配列され、上段側の誘導部が遊技盤の前面側に突出した状態において、下段側の誘導部の状態に拘わらず遊技球が上段側の誘導部に受け入れられ、上段側の誘導部が遊技盤の背面側に格納されると共に下段側の誘導部が遊技盤の前面側に突出した状態において、遊技球が下段側の誘導部に受け入れられるように構成される。これにより、遊技球の入賞態様にバリエーションをもたせて遊技興趣を向上させることが可能な非電動式の入賞装置とすることができる。
ここで、前記ロック部材を前記ロック状態に付勢する付勢部材(第2付勢部材)とは別に、前記開閉部材を前記入賞不可能状態に付勢する付勢部材(第1付勢部材)を備えてもよい。
また、前記開閉部材の誘導部は、左右方向における一端側から他端側に向かって傾斜し、前記ロック部材の案内部は、前記誘導部の前記他端側に隣接するように配置されてもよい。
【0009】
こうした本発明の入賞装置において、前記開閉部材は、前記誘導部の上方に配置された水平軸を支点として揺動することで前記誘導部が前記遊技盤の前面側と背面側とに出没するよう構成されるものとしてもよい。こうすれば、簡易な構成により誘導部を遊技盤の前面側と背面側とに出没させることができる。この場合、前記開閉部材は、その重心が前記誘導部よりも揺動方向における前方(遊技盤の前面側)に位置するように構成されてもよい。こうすれば、付勢部材を用いることなく、ロック部材によるロック状態を解除するだけで開閉部材を遊技盤の背面側(入賞不可能状態)に揺動させることができる。
【0010】
また、本発明の入賞装置において、前記遊技盤の前面側に形成され前記入球口に入球しなかった遊技球が流下する前面側球通路と、前記遊技盤の背面側に形成され前記入球口に入球した遊技球が流下する背面側球通路と、を備え、前記開閉部材は、前記前面側球通路に対して出没する前記誘導部と、前記背面側球通路に対して出没する作動部と、を一体に有し、前記入賞可能状態において前記誘導部が前記前面側球通路内に突出すると共に前記作動部が前記背面側球通路内から退避し、前記入賞不可能状態において前記誘導部が前記前面側球通路内から退避すると共に前記作動部が前記背面側球通路内に突出し、前記作動部が前記背面側球通路内に突出した状態で該背面側球通路を流下する遊技球が前記作動部に当接することで前記入球可能状態に変位するものとしてもよい。こうすれば、開閉ユニットの部品点数を減らして更に簡易な構成とすることができ、コスト低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施例としての入賞装置を含む遊技機の概略構成図である。
図2】入賞装置の正面図である。
図3】入賞装置の背面図である。
図4】入賞装置の斜視図である。
図5】入賞装置の斜視図である。
図6】入賞装置の斜視図である。
図7】開閉ユニットの斜視図である。
図8】開閉ユニットの斜視図である。
図9】開閉ユニットの斜視図である。
図10】開閉ユニットの斜視図である。
図11】開閉ユニットの作動の様子を示す説明図である。
図12】開閉ユニットの要部を拡大した要部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
【0013】
図1は本発明の一実施例として入賞装置を含む遊技機の概略構成図であり、図2は入賞装置の正面図であり、図3は入賞装置の背面図であり、図4図6は入賞装置の斜視図であり、図7図10は開閉ユニットの斜視図である。なお、図5は、上段側および下段側の開閉ユニットが共に入賞可能状態にある場合を示し、図6は、上段側の開閉ユニットが入賞不可能状態にあり下段側の開閉ユニットが入賞可能状態にある場合を示す。また、図7および図8は、上段側および下段側が共に入賞可能状態にある場合の両開閉ユニットをそれぞれ正面側、背面側から見た斜視図である。また、図9および図10は、上段側が入賞不可能状態にあり下段側が入賞可能状態にある場合の両開閉ユニットをそれぞれ正面側、背面側から見た斜視図である。
【0014】
遊技機1は、遊技球を用いて遊技を行なうパチンコ機として構成され、図1に示すように、略長方形状の本体2と、本体2の前面中央に設けられ遊技球が流下可能な遊技領域を有する遊技盤3と、遊技盤3の上方に設けられ種々の効果音や報知音を出力するスピーカ4と、遊技盤3の下方に設けられ遊技球を貯留する上受け皿5および下受け皿6と、上受け皿5に貯留されている遊技球を遊技盤3へ発射するための発射ハンドル7と、上受け皿5の中央に設けられ遊技者による操作が可能な演出ボタン8と、を備える。
【0015】
遊技盤3は、遊技領域の右下部に配置された図柄表示装置11と、遊技領域の中央に配置され各種演出画像を表示する画像表示装置12と、画像表示装置12の下方に配置された常時開放の第1始動口(固定始動口)13と、画像表示装置12の右方に配置された開閉可能な第2始動口(可変始動口)14と、遊技領域の右下に配置された開閉可能な大入賞口15と、遊技領域の右方に配置された本実施例の非電動式の入賞装置20と、いずれの入賞口にも入球しなかった遊技球を回収するためのアウト口16と、が設けられている。
【0016】
また、遊技機1は、第1始動口13や第2始動口14へ遊技球が入球されたことに基づいて当否判定を行ない、当否判定の結果に基づいて図柄表示装置11にて特別図柄を変動表示させる図柄変動遊技を行なう。図柄変動遊技では、予め決定した変動表示時間(変動パターン)に従って行ない、変動表示時間が経過すると、当否判定の結果に応じた停止図柄で特別図柄を停止表示させる。当否判定の結果が外れであった場合には特別図柄を外れ図柄で停止表示させ、大当りであった場合には特別図柄を大当り図柄で停止表示させる。特別図柄が大当り図柄で停止表示すると、大入賞口15を開放する大当り遊技を実行する。また、遊技機1は、遊技状態として、通常遊技状態と、大当り確率が通常遊技状態よりも高確率になる確変遊技状態と、第2始動口14への遊技球の入球が通常遊技状態よりも容易になる入球容易状態(時短状態)とを有しており、大当り遊技が実行されると、大当り遊技の終了後の遊技状態として、確変遊技状態や入球容易状態へ移行する。また、所定の条件下(例えば入球容易状態)において、入賞装置20の入賞口90A,90Bに遊技球が入球可能となる特定遊技が実行される。
【0017】
実施例の入賞装置20は、図2図6に示すように、前面側球通路ユニット30と背面側球通路ユニット40と入球装置50と2つの開閉ユニット60A,60Bと2つの入賞口90A,90Bとを備える。
【0018】
前面側球通路ユニット30は、遊技盤3の前面側に配置される。前面側球通路ユニット30の前面には、意匠や装飾が施される前面枠21が取り付けられている。
【0019】
前面側球通路ユニット30の上部には、図4図6に示すように、入球装置50が配置される。入球装置50は、上下に開口するゲート51と、ゲート51の下方に形成され前後に開口する入球口52と、ソレノイド等の駆動により入球口52の底辺部分から前後に出没するスライド式(ベロ式)の電動開閉部材53と、を有する。入球装置50は、電動開閉部材53を突出させることでゲート51を通過した遊技球を入球口52に入球させ、電動開閉部材53を格納させることでゲート51を通過した遊技球を入球口52に入球させないようにすることができる。入球口52は背面側球通路ユニット40の入口であり、入球装置50は、電動開閉部材53の駆動により遊技球を前面側球通路ユニット30か背面側球通路ユニット40かに振り分ける。
【0020】
また、前面側球通路ユニット30における入球装置50よりも下流側には、入球装置50に入球しなかった遊技球が流下する複数本の前面側球通路33,34が形成されている。本実施例では、一方の前面側球通路33は、ジグザグ状に形成され、他方の前面側球通路34は、概ね直線状に形成される。一方の前面側球通路33には、主にゲート51を通過したが入球口52には入球しなかった遊技球やゲート51の左脇の入賞装置入口31から流入した遊技球が流下し、他方の前面側球通路34には、主にゲート51の右脇の入賞装置入口32から流入した遊技球が流下する。一方の前面側球通路33と他方の前面側球通路34とは、下流で合流し、各通路を流下した遊技球は共通の入賞装置出口35から装置外(遊技領域内)へと流出する。また、一方の前面側球通路33の下流部には、2つの入賞口90A,90Bとそれぞれ対応する入賞口90A,90Bを開閉する2つの開閉ユニット60A,60Bとが配置されている。
【0021】
背面側球通路ユニット40は、図3に示すように、遊技盤3の背面側に固定される。背面側球通路ユニット40は、入球口52に入球した遊技球が流下する背面側球通路41が形成されている。背面側球通路41の上下に延びる直線部分には、上下に延びる2つの長孔42A,42Bが上下に間隔をおいて形成されている。この2つの長孔42A,42Bは、それぞれ後述する開閉部材70A,70Bの作動部75A,75Bを背面側球通路41内に出没させるための開口を形成する。
【0022】
2つの開閉ユニット60A,60Bと2つの入賞口90A,90Bは、本実施例では、図4図6に示すように、上下2段となるように配置されている。2つの開閉ユニット60A,60Bは、図5図6に示すように、一方の前面側球通路33からの遊技球を上面で受け入れて対応する入賞口90A,90Bへ向けて誘導する誘導部73A,73Bを有し、誘導部73A,73Bが前後に出没することで対応する入賞口90A,90Bへの遊技球の入賞を可能とする開放状態(入賞可能状態)と入賞を不可能とする閉鎖状態(入賞不可能状態)とに変位するスライド式(ベロ式)の開閉ユニットとして構成される。
【0023】
開閉ユニット60A,60Bは、図7図10に示すように、開閉部材70A,70Bと第1トーションばね62A,62Bとロック部材80A,80Bと第2トーションばね64A,64Bとを有する。
【0024】
開閉部材70A,70Bは、図7図10に示すように、図中、上下に延在する開閉部材本体71A,71Bと、開閉部材本体71A,71Bの上部に図中、左右に延在するように形成された筒状の回動筒72A,72Bと、開閉部材本体71A,71Bの下部から前方に突出する誘導部73A,73Bと、誘導部73A,73Bの前端から前方に突出する突出部74A,74Bと、開閉部材本体71A,71Bの背面から後方に突出する作動部75A,75Bと、を有する。
【0025】
回動筒72A,72Bは、背面側球通路ユニット40に対して水平方向に延在するように取り付けられた共通の回動軸61に挿通され、開閉部材70A,70Bは、前面側球通路ユニット30および背面側球通路ユニット40に対して回動筒72A,72Bを支点に前後に揺動可能である。
【0026】
誘導部73A,73Bは、上面が左右方向における一端(左端)から他端(右端)に向かって下るように傾斜する平板部材であり、当該平板部材の裏面(底面)の左右方向における一端(図7および図9中、右端)には、前後に延びるリブ部76A,76Bが形成されている。リブ部76A,76Bは、前端から後端に向かうにつれてリブ高さが徐々に高くなるように形成され、リブ部76A,76Bの後端と平板部材の底面との間には、段差部77A,77Bが形成される。
【0027】
開閉部材70Aが前方に揺動し、図7および図8に示す状態になると、図5に示すように、誘導部73Aが遊技盤3の前面側に突出し、一方の前面側球通路33内に突出した状態になる。これにより、開閉部材70Aは、開放状態(入球可能状態)になる。開閉部材70Aが開放状態になると、一方の前面側球通路33(ジグザグ状の通路)を流下する遊技球は、誘導部73A(上面)に流入し、誘導部73Aにより左から右へと誘導させられて右方に隣接する入賞口90Aに入賞することとなる。なお、開閉部材70Bが前方に揺動した場合についても同様である。
【0028】
一方、開閉部材70Aが後方に揺動し、図9および図10に示す状態になると、図6に示すように、誘導部73Aが遊技盤3の背面側に格納された状態になる。これにより、開閉部材70Aは、閉鎖状態(入球不可能状態)になる。開閉部材70A,70Bが閉鎖状態になると、一方の前面側球通路33(ジグザグ状の通路)を流下する遊技球は、誘導部73Aに流入できず、入賞口90Aに到達することなく、下方に流下(落下)する。なお、開閉部材70Bが後方に揺動した場合について同様である。
【0029】
回動軸61には、図7図10に示すように、第1トーションばね62A,62Bが挿通される。第1トーションばね62A,62Bは、一方のばね足が開閉部材70A,70Bの開閉部材本体71A,71Bに係止され、他方のばね足が前面側球通路ユニット30に係止されており、開閉部材70A,70Bを後方に付勢する。これにより、開閉部材70A,70Bは、第1トーションばね62A,62Bの付勢力により遊技盤3の背面側、すなわち閉鎖状態(入賞不可能状態)に付勢される。
【0030】
突出部74A,74Bは、図7図9に示すように、誘導部73A,73Bの前端から前方に延在すると共に延在端から屈曲して上方に突出するように略L字状に形成されている。突出部74A,74Bは、開閉部材70A,70Bが前方に揺動して開放状態になると、前面側球通路33から入賞口90A,90Bへ向かう経路から退避し、開閉部材70A,70Bが後方に揺動して閉鎖状態になると、当該入賞口90A,90Bへ向かう経路内に進出して、当該入賞口90A,90Bへの遊技球の入球を阻止する。
【0031】
作動部75A,75Bは、背面側球通路41の長孔42A,42Bに近接するように配置される。この作動部75A,75Bは、上端から下端に向かうにつれて前後幅が広がるように傾斜した作動面(傾斜面)を有し、開閉部材70A,70Bが前後に揺動することにより長孔42A,42Bから作動面が背面側球通路41に対して出没する。作動部75A,75Bは、開閉部材70A,70Bが前方に揺動して開放状態(入賞可能状態)になると、図11に示すように、作動面が背面側球通路41内から退避した状態になり、開閉部材70A,70Bが後方に揺動して閉鎖状態(入球不可能状態)になると、作動面が背面側球通路41内に突出した状態になる。閉鎖状態において、遊技球が入球口52に入球し、背面側球通路41を流下すると、当該遊技球が背面側球通路41内に突出した作動部75A,75Bの作動面に衝突し、遊技球の重みにより作動部75A,75Bを押下させる。これにより、開閉部材70A,70Bは、前方に揺動させられ、閉鎖状態から開放状態へと変位する。
【0032】
ロック部材80A,80Bは、開閉部材70A,70Bを開放状態(入球可能状態)にロック(保持)するものであり、開閉部材70A,70Bの下部に隣接して配置される。このロック部材80A,80Bは、図7図10に示すように、前後に延在するロック部材本体81A,81Bと、ロック部材本体81A,81Bの後端部に左右に延在するように形成された回動筒82A,82Bと、ロック部材本体81A,81Bの前端部に開閉部材70A,70Bの誘導部73A,73Bの右隣(誘導部73A,73Bの左右方向における他端)に隣接するように形成された案内部83A,83Bと、ロック部材本体81A,81Bから側方(開閉部材70A,70B側)に突出するロック片部84A,84Bと、を有する。
【0033】
案内部83A,83Bは、開閉部材70A,70Bの誘導部73A,73Bと入賞口90A,90Bとの間に介在するように配置され、誘導部73A,73Bを通過した遊技球は、案内部83A,83Bに流入し、当該案内部83A,83Bにより案内されて対応する入賞口90A,90Bに入球することとなる。
【0034】
回動筒82A,82Bは、背面側球通路ユニット40に水平方向に延在するように取り付けられた回動軸63A,63Bに挿通されており、ロック部材80A,80Bは、前面側球通路ユニット30および背面側球通路ユニット40に対して回動筒82A,82Bを支点に上下に揺動可能である。回動軸63A,63Bには、図8および図10に示すように、第2トーションばね64A,64Bが挿通される。第2トーションばね64A,64Bは、一方のばね足がロック部材80A,80Bのロック部材本体81A,81Bに係止され、他方のばね足が前面側球通路ユニット30に係止されており、ロック部材80A,80Bを上方に付勢する。
【0035】
第2トーションばね64A,64Bの付勢力によりロック部材80A,80Bが上方に付勢されている状態において、開閉部材70A,70Bが前方に揺動した開放状態にある場合、開閉部材70A,70Bの段差部77A,77Bに対してロック部材80A,80Bのロック片部84A,84Bが嵌合する。これにより、開閉部材70A,70Bは、後方に揺動できなくなり、開放状態(入球可能状態)でロックされる。開閉部材70A,70Bが開放状態にある場合、誘導部73A,73Bに流入した遊技球が誘導部73A,73Bを経て案内部83A,83Bに流出すると、ロック部材80A,80Bは、遊技球の重みにより第2トーションばね64A,64Bの付勢力に抗して下方に揺動させられる。これにより、ロック片部84A,84Bと開閉部材70A,70Bの段差部77A,77Bとの嵌合が解除され、開閉部材70A,70Bは、第1トーションばね62A,62Bの付勢力により後方へ揺動させられて閉鎖状態(入球不可能状態)になる。なお、開閉部材70A,70Bが開放状態にない場合、ロック片部84A,84Bは、開閉部材70A,70Bの段差部77A,77Bよりも前方のリブ部76A,76B(前後に湾曲する凸曲面)で当接するため、開閉部材70A,70Bはロックされない。
【0036】
入賞口90A,90Bには、遊技球の入球を検知する入球検知スイッチが配置されており、入球検知スイッチにより遊技球の入球が検知されると、規定数の賞球が払い出されるようになっている。
【0037】
こうして構成された実施例の入賞装置20の動作、特に開閉ユニット60A,60Bの動作について説明する。開閉ユニット60A,60Bでは、開閉部材70A,70Bが閉鎖状態(入球不可能状態)にある場合において、入球口52が開放し、開放した入球口52に遊技球が入球すると、入球した遊技球は、背面側球通路41を流下する。背面側球通路41を流下した遊技球は、背面側球通路41内に突出した開閉部材70A,70Bの作動部75A,75B(作動面)に順に当接(衝突)する。遊技球が作動部75A,75B(作動面)に当接すると、当該遊技球の重みにより作動部75A,75Bが押下され、開閉部材70A,70Bは、前方へ揺動する。これにより、開閉部材70A,70Bの誘導部73A,73Bが遊技盤3の前面側の前面側球通路33内に突出することで開閉部材70A,70Bが開放状態(入賞可能状態)になる。開閉部材70A,70Bは、ロック部材80A,80Bのロック片部84A,84Bが誘導部73A,73Bの底面に形成された段差部77A,77Bに嵌合することで開放状態に保持される。
【0038】
開閉部材70A,70Bが開放状態(入球可能状態)にある場合において、入球口52に入球しなかった遊技球が前面側球通路33を流下すると、遊技球は、前面側球通路33内に突出した誘導部73A,73Bのうち上段側の誘導部73A(上面)に流入する。誘導部73Aに流入した遊技球は、上段側の誘導部73A(傾斜面)を転動し、誘導部73Aから流出してロック部材80Aの案内部83Aに流入する。そして、案内部83Aに流入した遊技球は、案内部83Aを通過して対応する入賞口90Aに入球する。遊技球が案内部83Aを通過する際には、遊技球の重みにより案内部83Aが押下され、ロック部材80Aは、下方に揺動する。これにより、ロック部材80Aのロック片部84Aと開閉部材70Aの段差部77Aとの嵌合が解除され、開閉部材70Aは、第1トーションばね62Aの付勢力により後方へ揺動する。開閉部材70Aが後方へ揺動すると、誘導部73Aが遊技盤3の背面側に格納され、これにより、開閉部材70Aは、閉鎖状態(入賞不可能状態)になる。開閉部材70Aは、第1トーションばね62Aの付勢力により閉鎖状態に保持される。また、開閉部材70Aが後方へ揺動すると、作動部75Aが背面側球通路41内に突出する。
【0039】
次に、遊技球が前面側球通路33を流下すると、上段側の誘導部73Aは遊技盤3の背面側に格納されているため、誘導部73Aに流入することなく、下方へ落下し、下段側の誘導部73B(上面)に流入する。誘導部73Bに流入した遊技球は、誘導部73B(傾斜面)を転動し、誘導部73Bから流出してロック部材80Bの案内部83Bに流入する。そして、案内部83Bに流入した遊技球は、案内部83Bを通過して入賞口90Bに入球する。遊技球が案内部83Bを通過する際には、遊技球の重みにより案内部83Bが押下され、ロック部材80Bが下方に揺動する。これにより、ロック部材80Bのロック片部84Bと開閉部材70Bの段差部77Bとの嵌合が解除され、開閉部材70Bは、第1トーションばね62Bの付勢力により後方へ揺動する。開閉部材70Bが後方へ揺動すると、誘導部73Bが遊技盤3の背面側に格納され、これにより、開閉部材70Bは、閉鎖状態(入賞不可能状態)になる。開閉部材70Bは、第1トーションばね62Bの付勢力により閉鎖状態に保持される。また、開閉部材70Bが後方へ揺動すると、作動部75Bが背面側球通路41内に突出する。
【0040】
開閉部材70A,70Bがいずれも閉鎖状態(入球不可能状態)にある場合において、遊技球が前面側球通路33を流下すると、上段側、下段側のいずれの誘導部73A,73Bも遊技盤3の背面側に格納されているため、遊技球は、誘導部73A,73Bに流入することなく(入賞口90A,90Bに入賞することなく)、入賞装置出口35へ流下する。
【0041】
以上により、実施例の入賞装置20では、入賞口90A,90Bに入賞するパターンとして、複数の入賞パターンを有する。第1の入賞パターンは、開閉部材70Aが閉鎖状態(入球不可能状態)にある場合に遊技球が入球口52に入球し、背面側球通路41を流下し、遊技球の重みにより背面側球通路41内に突出した作動部75A,75Bを作動させて誘導部73A,73Bを前面側球通路33内に突出させ、別の遊技球が入球口52に入球することなく前面側球通路33を流下し、前面側球通路33内に突出した誘導部73Aに流入し、誘導部73Aを経て入賞口90Aに入賞するパターンである。遊技球が入賞口90Aに入賞する際には、誘導部73Aが前面側通路33から退避すると共に作動部75Aが背面側球通路41内に突出する。第2の入賞パターンは、第1の入賞パターンの後、遊技球が入球口52に入球することなく前面側球通路33を流下し、前面側球通路33内に突出した誘導部73Bに流入し、誘導部73Bを経て入賞口90Bに入賞するパターンである。遊技球が入賞口90Bに入賞する際には、誘導部73Bが前面側通路33から退避すると共に作動部75Bが背面側球通路41内に突出するパターンである。
【0042】
また、入賞口90A,90Bに入賞しないパターンとしては、遊技球が他方の前面側球通路34を流下するパターンや、誘導部73A,73Bがいずれも前面側通路33から退避している状態で遊技球が前面側球通路33を流下するパターン、作動部75A,75Bがいずれも背面側通路41から退避している状態で遊技球が背面側球通路41を流下するパターン等がある。
【0043】
以上説明した実施例の入賞装置20では、複数の開閉ユニット60A,60Bは、上下に配列され、上段側の誘導部73Aが遊技盤3の前面側に突出した状態において、下段側の誘導部73Bの状態に拘わらず遊技球が上段側の誘導部73Aに受け入れられ、上段側の誘導部73Aが遊技盤3の背面側に格納されると共に下段側の誘導部73Bが遊技盤3の前面側に突出した状態において、遊技球が下段側の誘導部73Bに受け入れられるように構成される。これにより、遊技球の入賞態様にバリエーションをもたせて遊技興趣を向上させることが可能な非電動式の入賞装置とすることができる。
【0044】
また、実施例の入賞装置20では、開閉部材70A,70Bは、誘導部73A,73Bの上方に配置された回動軸61(水平軸)を支点として前後に揺動することで誘導部73A,73Bが遊技盤3の前面側と背面側とに出没するよう構成される。これにより、簡易な構成により誘導部73A,73Bを遊技盤3の前面側と背面側とに出没させることができる。
【0045】
さらに、実施例の入賞装置20では、開閉部材70A,70Bは、誘導部73A,73Bと作動部75A,75Bとを一体に有し、入賞可能状態において誘導部73A,73Bが前面側球通路33内に突出すると共に背面側球通路41内から退避し、入賞不可能状態において誘導部73A,73Bが前面側球通路33内から退避すると共に作動部75A,75Bが背面側球通路41内に突出し、作動部75A,75Bが背面側球通路41内に突出した状態で背面側球通路41を流下する遊技球が作動部75A,75Bに当接することで入球可能状態に変位する。これにより、開閉ユニット60A,60Bの部品点数を減らして更に簡易な構成とすることができ、コスト低減を図ることができる。
【0046】
上述した実施例では、開閉部材70A,70Bの作動部75A,75Bは、いずれも、共通の背面側球通路41に対して出没するように構成されるものとしたが、入球口52から分岐する複数の背面側球通路を有し、作動部75A,75Bがそれぞれ別々の背面側球通路に対して出没するように構成されてもよい。
【0047】
上述した実施例では、開閉ユニット60A,60Bは、開閉部材70A,70Bを入球不可能状態に付勢する第1トーションばね62A,62Bを備えるものとしたが、第1トーションばね62A,62Bを省略してもよい。この場合、開閉部材70A,70Bは、その重心が誘導部73A,73Bよりも揺動方向における前方に位置するように構成されるものとすればよい。
【0048】
上述した実施例では、入賞装置20は、上下2段の入賞口90A,90Bと開閉ユニット60A,60Bとを備えるものとしたが、入賞口と開閉ユニットの数は、それぞれ1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
【0049】
上述した実施例では、本発明の入賞装置を第1種のパチンコ機に適用して説明したが、第2種のパチンコ機や第1種と第2種の混合タイプのパチンコ機等、他の如何なるタイプのパチンコ機の入賞装置に適用可能である。
【0050】
実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施形態では、入賞口90A,90Bが「複数の入賞口」に相当し、開閉ユニット60A,60Bが「複数の開閉ユニット」に相当し、開閉部材70A,70Bが「開閉部材」に相当し、誘導部73A,73Bが「誘導部」に相当し、ロック部材80A,80Bが「ロック部材」に相当し、案内部83A,83Bが「案内部」に相当し、第2トーションばね64A,64Bが「付勢部材」に相当する。また、前面側球通路33が「前面球通路」に相当し、背面側球通路41が「背面側球通路」に相当し、作動部75A,75Bが「作動部」に相当する。
【0051】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本発明は、遊技機の製造産業に利用可能である。
【符号の説明】
【0053】
1 遊技機、2 本体、3 遊技盤、4 スピーカ、5 上受け皿、6 下受け皿、7 発射ハンドル、8 演出ボタン、11 図柄表示装置、12 画像表示装置、13 第1始動口、14 第2始動口、15 大入賞口、16 アウト口、20 入賞装置、21 前面枠、30 前面側球通路ユニット、31,32 入賞装置入口、33,34 前面側球通路、35 入賞装置出口、40 背面側球通路ユニット、41 背面側球通路、42A,42B 長孔、50 入球装置、51 ゲート、52 入球口、53 電動開閉部材、60A,60B 開閉ユニット、61,63A,63B 回動軸、62A,62B 第1トーションばね、64A,64B 第2トーションばね、70A,70B 開閉部材、71A,71B 開閉部材本体、72A,72B 回動筒、73A,73B 誘導部、74A,74B 突出部、75A,75B 作動部、76A,76B リブ部、77A,77B 段差部、80A,80B ロック部材、81A,81B ロック部材本体、82A,82B 回動筒、83A,83B 案内部、84A,84B ロック片部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
図11
図12