(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022188950
(43)【公開日】2022-12-22
(54)【発明の名称】ネットワーク統合システム
(51)【国際特許分類】
H04M 3/00 20060101AFI20221215BHJP
H04N 7/14 20060101ALI20221215BHJP
【FI】
H04M3/00 A
H04N7/14
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021097253
(22)【出願日】2021-06-10
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-10-27
(71)【出願人】
【識別番号】320009521
【氏名又は名称】弁護士法人滝田三良法律事務所
(74)【代理人】
【識別番号】240000693
【弁護士】
【氏名又は名称】弁護士法人滝田三良法律事務所
(72)【発明者】
【氏名】酒井 俊之
【テーマコード(参考)】
5C164
5K201
【Fターム(参考)】
5C164FA09
5C164VA21P
5K201BB07
5K201CA01
5K201CA06
5K201EC01
5K201ED05
5K201ED07
(57)【要約】
【課題】新たな構内交換機の構築を不要としつつ、簡易かつ確実に、第1通信網に接続された相手と第2通信網に接続された相手とのコミュニケーション通信を成立させることができるネットワーク統合システムを提供する。
【解決手段】ネットワーク統合システムは、第1通信網を介したコミュニケーション通信を行う第1ネットワーク機器X1と、第2通信網を介したコミュニケーション通信を行う第2ネットワーク機器X2とを相互に接続して、該第1通信網に接続された相手と第2通信網に接続された相手とのコミュニケーション通信を成立させるシステムであって、第1切替部100と、第1コミュニケーションモジュール110と、第1分岐モジュール120と、第1音声入力部130と、第1音声出力部140と、第2切替部200と、第2コミュニケーションモジュール210と、第2分岐モジュール220と、第2音声入力部230と、第2音声出力部240とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1通信網を介したコミュニケーション通信を行う第1ネットワーク機器と、第2通信網を介したコミュニケーション通信を行う第2ネットワーク機器とを相互に接続して、該第1通信網に接続された相手と第2通信網に接続された相手とのコミュニケーション通信を成立させるネットワーク統合システムであって、
前記第1ネットワーク機器のコミュニケーションインタフェースである第1コミュニケーションインタフェースに接続され、該第1ネットワーク機器のコミュニケーションモジュールである第1コミュニケーションモジュールと、該第1コミュニケーションモジュール以外のモジュールとに切り替え可能に構成された第1切替部と、
前記第1切替部の前記第1コミュニケーションモジュール以外のモジュールに接続され、前記第1コミュニケーションインタフェースの音声出力および音声入力を分岐する第1分岐モジュールと、
前記第1分岐モジュールの音声出力に接続され、該音声出力が入力される第1音声入力部と、
前記第1分岐モジュールの音声入力に接続され、該音声入力に音声を出力する第1音声出力部と、
前記第2ネットワーク機器のコミュニケーションインタフェースである第2コミュニケーションインタフェースに接続され、該第2ネットワーク機器のコミュニケーションモジュールである第2コミュニケーションモジュールと、該第2コミュニケーションモジュール以外のモジュールとに切り替え可能に構成された第2切替部と、
前記第2切替部の前記第2コミュニケーションモジュール以外のモジュールに接続され、前記第2コミュニケーションインタフェースの音声出力および音声入力を分岐する第2分岐モジュールと、
前記第2分岐モジュールの音声出力に接続され、該音声出力が入力される第2音声入力部と、
前記第2分岐モジュールの音声入力に接続され、該音声入力に音声を出力する第2音声出力部と
を備え、
前記第1切替部により前記第1分岐モジュールが選択されると共に、第2切替部により前記第2分岐モジュールが選択された状態で、前記第1音声入力部に入力された音声出力が前記第2音声出力部の音声出力として出力されると共に、前記第2音声入力部に入力された音声出力が前記第1音声出力部の音声出力として出力されることを特徴とするネットワーク統合システム。
【請求項2】
請求項1記載のネットワーク統合システムにおいて、
前記第1コミュニケーションインタフェースの映像入力に接続され、該第1ネットワーク機器の映像コミュニケーションモジュールである第1映像コミュニケーションモジュールと、該第1コミュニケーションモジュール以外の映像モジュールとに切り替え可能に構成された第1映像切替部と、
前記第1コミュニケーションインタフェースの映像出力に接続され、前記第1ネットワーク機器のモニタ画像の映像出力が入力される第1映像入力部と、
前記第1映像切替部の前記第1映像コミュニケーションモジュール以外の映像モジュールに接続され、前記第1コミュニケーションインタフェースに映像を出力する第1映像出力部と、
前記第2コミュニケーションインタフェースの映像入力に接続され、該第2ネットワーク機器の映像コミュニケーションモジュールである第2映像コミュニケーションモジュールと、該第2コミュニケーションモジュール以外の映像モジュールとに切り替え可能に構成された第2映像切替部と、
前記第2コミュニケーションインタフェースの映像出力に接続され、前記第2ネットワーク機器のモニタ画像の映像出力が入力される第2映像入力部と、
前記第2映像切替部の前記第2映像コミュニケーションモジュール以外の映像モジュールに接続され、前記第2コミュニケーションインタフェースに映像を出力する第2映像出力部と
を備え、
前記第1映像切替部により前記第1映像コミュニケーションモジュール以外のモジュールが選択されると共に、第2映像切替部により前記第2映像コミュニケーションモジュール以外のモジュールが選択された状態で、前記第1映像入力部に入力された映像出力が前記第2映像出力部の映像出力として出力されると共に、前記第2映像入力部に入力された映像出力が前記第1映像出力部の映像出力として出力されることを特徴とするネットワーク統合システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1通信網を介したコミュニケーション通信を行う第1ネットワーク機器と、第2通信網を介したコミュニケーション通信を行う第2ネットワーク機器とを相互に接続して、該第1通信網に接続された相手と第2通信網に接続された相手とのコミュニケーション通信を成立させるネットワーク統合システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ネットワーク統合システムとしては、下記特許文献1に示すように、第1通信網である電話網と、第2通信網であるインターネットとの間に、構内交換機であるPBXを設けることにより実現しているものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、かかる従来のシステムでは、PBXをIP(Internet Protocol )ネットワーク上で提供するいわゆるIP-PBXや、インターネット上でPBXの機能を提供するクラウドPBXとして、新たに構築する必要がある。
【0005】
そのため、第1通信網である電話網のデータ(場合によっては、第2通信網であるインターネット上に構築されたデータ)を、改めて、PBXのメモリに、PBX接続される複数の内線端末のそれぞれについて、内線番号およびダイヤルイン番号、ならびに転送先番号を記憶させる必要が生じる。
【0006】
以上の事情に鑑みて、本発明は、新たな構内交換機の構築を不要としつつ、簡易かつ確実に、第1通信網に接続された相手と第2通信網に接続された相手とのコミュニケーション通信を成立させることができるネットワーク統合システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1発明のネットワーク統合システムは、第1通信網を介したコミュニケーション通信を行う第1ネットワーク機器と、第2通信網を介したコミュニケーション通信を行う第2ネットワーク機器とを相互に接続して、該第1通信網に接続された相手と第2通信網に接続された相手とのコミュニケーション通信を成立させるネットワーク統合システムであって、
前記第1ネットワーク機器のコミュニケーションインタフェースである第1コミュニケーションインタフェースに接続され、該第1ネットワーク機器のコミュニケーションモジュールである第1コミュニケーションモジュールと、該第1コミュニケーションモジュール以外のモジュールとに切り替え可能に構成された第1切替部と、
前記第1切替部の前記第1コミュニケーションモジュール以外のモジュールに接続され、前記第1コミュニケーションインタフェースの音声出力および音声入力を分岐する第1分岐モジュールと、
前記第1分岐モジュールの音声出力に接続され、該音声出力が入力される第1音声入力部と、
前記第1分岐モジュールの音声入力に接続され、該音声入力に音声を出力する第1音声出力部と、
前記第2ネットワーク機器のコミュニケーションインタフェースである第2コミュニケーションインタフェースに接続され、該第2ネットワーク機器のコミュニケーションモジュールである第2コミュニケーションモジュールと、該第2コミュニケーションモジュール以外のモジュールとに切り替え可能に構成された第2切替部と、
前記第2切替部の前記第2コミュニケーションモジュール以外のモジュールに接続され、前記第2コミュニケーションインタフェースの音声出力および音声入力を分岐する第2分岐モジュールと、
前記第2分岐モジュールの音声出力に接続され、該音声出力が入力される第2音声入力部と、
前記第2分岐モジュールの音声入力に接続され、該音声入力に音声を出力する第2音声出力部と
を備え、
前記第1切替部により前記第1分岐モジュールが選択されると共に、第2切替部により前記第2分岐モジュールが選択された状態で、前記第1音声入力部に入力された音声出力が前記第2音声出力部の音声出力として出力されると共に、前記第2音声入力部に入力された音声出力が前記第1音声出力部の音声出力として出力されることを特徴とする。
【0008】
第1発明のネットワーク統合システムによれば、第1切替部により、第1コミュニケーションモジュールが選択された状態では、第1ネットワーク機器の本来のコミュニケーションが実現される一方、第1切替部により、第1分岐モジュールが選択されると、第1コミュニケーションインタフェースの音声出力および音声入力が分岐モジュールにより分岐して取り出せる状態となる。
【0009】
同様に、第2切替部により、第2コミュニケーションモジュールが選択された状態では、第2ネットワーク機器の本来のコミュニケーションが実現される一方、第2切替部により、第2分岐モジュールが選択されると、第2コミュニケーションインタフェースの音声出力および音声入力が分岐モジュールにより分岐して取り出せる状態となる。
【0010】
そして、第1分岐モジュールおよび第2分岐モジュールが選択された状態では、第1音声入力部に入力された第1コミュニケーションインタフェースの音声出力が第2音声出力部の音声出力として出力されて第2コミュニケーションインタフェースの音声入力に入力されると共に、第2音声入力部に入力された第2コミュニケーションインタフェースの音声出力が第1音声出力部の音声出力として出力されて第1コミュニケーションインタフェースの音声入力に入力される。
【0011】
これにより、第1通信網に接続された相手の音声が、第1音声入力部から第2音声出力部を介して、第2通信網に接続された相手のスピーカ等から出力されると共に、第2通信網に接続された相手の音声が第2音声入力部から第1音声出力部を介して、第1通信網に接続された相手のスピーカ等から出力されることから、第1通信網に接続された相手と第2通信網に接続された相手との音声コミュニケーション通信を成立させることができる。
【0012】
このように、第1発明のネットワーク統合システムによれば、新たな構内交換機の構築を不要としつつ、簡易かつ確実に、第1通信網に接続された相手と第2通信網に接続された相手とのコミュニケーション通信を成立させることができるネットワーク統合システムを提供することができる。
【0013】
第2発明のネットワーク統合システムは、第1発明において、
前記第1コミュニケーションインタフェースの映像入力に接続され、該第1ネットワーク機器の映像コミュニケーションモジュールである第1映像コミュニケーションモジュールと、該第1コミュニケーションモジュール以外の映像モジュールとに切り替え可能に構成された第1映像切替部と、
前記第1コミュニケーションインタフェースの映像出力に接続され、前記第1ネットワーク機器のモニタ画像の映像出力が入力される第1映像入力部と、
前記第1映像切替部の前記第1映像コミュニケーションモジュール以外の映像モジュールに接続され、前記第1コミュニケーションインタフェースに映像を出力する第1映像出力部と、
前記第2コミュニケーションインタフェースの映像入力に接続され、該第2ネットワーク機器の映像コミュニケーションモジュールである第2映像コミュニケーションモジュールと、該第2コミュニケーションモジュール以外の映像モジュールとに切り替え可能に構成された第2映像切替部と、
前記第2コミュニケーションインタフェースの映像出力に接続され、前記第2ネットワーク機器のモニタ画像の映像出力が入力される第2映像入力部と、
前記第2映像切替部の前記第2映像コミュニケーションモジュール以外の映像モジュールに接続され、前記第2コミュニケーションインタフェースに映像を出力する第2映像出力部と
を備え、
前記第1映像切替部により前記第1映像コミュニケーションモジュール以外のモジュールが選択されると共に、第2映像切替部により前記第2映像コミュニケーションモジュール以外のモジュールが選択された状態で、前記第1映像入力部に入力された映像出力が前記第2映像出力部の映像出力として出力されると共に、前記第2映像入力部に入力された映像出力が前記第1映像出力部の映像出力として出力されることを特徴とする。
【0014】
第2発明のネットワーク統合システムは、第1ネットワーク機器および第2ネットワーク機器を介したコミュニケーションが映像コミュニケーションを含む場合である。
【0015】
この場合、第1映像切替部により、第1映像コミュニケーションモジュールが選択された状態では、第1ネットワーク機器の本来の映像コミュニケーションが実現される一方、第1映像切替部により、第1映像コミュニケーションモジュール以外のモジュールが選択されると、第1コミュニケーションインタフェースの映像入力として、第1映像コミュニケーションモジュール以外からの出力映像を入力することができる。
【0016】
同様に、第2映像切替部により、第2映像コミュニケーションモジュールが選択された状態では、第2ネットワーク機器の本来の映像コミュニケーションが実現される一方、第2映像切替部により、第2映像コミュニケーションモジュール以外のモジュールが選択されると、第2コミュニケーションインタフェースの映像入力として、第2映像コミュニケーションモジュール以外からの出力映像を入力することができる。
【0017】
そして、この状態では、第1映像入力部に入力された第1コミュニケーションインタフェースの映像出力(モニタ画像)が第2映像出力部の映像出力として出力されて第2コミュニケーションインタフェースの映像入力に入力されると共に、第2映像入力部に入力された第2コミュニケーションインタフェースの映像出力(モニタ画像)が第1映像出力部の映像出力として出力されて第1コミュニケーションインタフェースの映像入力に入力される。
【0018】
これにより、第1通信網に接続された相手の映像(第1ネットワーク機器のモニタ画像)が、第1映像入力部から第2映像出力部を介して、第2通信網に接続された相手のモニタ等に出力して表示されると共に、第2通信網に接続された相手の映像(第2ネットワーク機器のモニタ画像)が第2映像入力部から第1映像出力部を介して、第1通信網に接続された相手のモニタ等に出力して表示からされることから、第1通信網に接続された相手と第2通信網に接続された相手との映像コミュニケーション通信を成立させることができる。
【0019】
このように、第2発明のネットワーク統合システムによれば、新たな構内交換機の構築を不要としつつ、簡易かつ確実に、第1通信網に接続された相手と第2通信網に接続された相手との映像を含めたコミュニケーション通信を成立させることができるネットワーク統合システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本実施形態のネットワーク統合システムの構成を示すシステム構成図。
【
図2】本実施形態のネットワーク統合システムの変更例を示すシステム構成図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1に示すように、本実施形態のネットワーク統合システムは、第1通信網を介したコミュニケーション通信を行う第1ネットワーク機器X1と、第2通信網を介したコミュニケーション通信を行う第2ネットワーク機器X2とを相互に接続して、該第1通信網に接続された相手と第2通信網に接続された相手とのコミュニケーション通信を成立させるシステムであって、第1切替部100と、第1コミュニケーションモジュール110と、第1分岐モジュール120と、第1音声入力部130と、第1音声出力部140と、第2切替部200と、第2コミュニケーションモジュール210と、第2分岐モジュール220と、第2音声入力部230と、第2音声出力部240とを備える。
【0022】
第1ネットワーク機器は、例えば、電話網に接続された電話機や、インターネットに接続されたPCやスマートフォン、タブレットである。
【0023】
第1切替部100は、第1ネットワーク機器X1のコミュニケーションインタフェースである第1コミュニケーションインタフェースX10に接続され、第1コミュニケーションモジュール110と、該第1コミュニケーションモジュール以外の他のモジュールとに切り替え可能に構成される。
【0024】
なお、第1コミュニケーションインタフェースX10は、第1ネットワーク機器X1の音声入出力を行う端子であって、第1ネットワーク機器X1が電話機の場合には、受話器が接続される電話プラグ(4極4芯)、第1ネットワーク機器X1がPCやスマートフォン、タブレットの場合には、USB(スピーカフォンUSB)やヘッドセット端子(4極3.5mmステレオミニジャック)が該当する。
【0025】
具体的に、第1切替部100は、第1ネットワーク機器X1が電話機の場合には、電話プラグ4極4芯を、第1コミュニケーションモジュール110と他のモジュールに変更可能にする切替器(ハンドセットである受話器とヘッドセットの切替器)が該当し、第1ネットワーク機器X1がPCの場合には、USB(スピーカフォンUSB)切替器やヘッドセット端子(4極3.5mmステレオミニジャック)切替器が該当する。
【0026】
第1コミュニケーションモジュール110は、第1ネットワーク機器X1の本来のコミュニケーションモジュールであって、第1ネットワーク機器X1が電話機の場合には、電話プラグ(4極4芯)を介して接続される受話器、第1ネットワーク機器X1がPCやスマートフォン、タブレットの場合には、USB(スピーカフォンUSB)やヘッドセット端子(4極3.5mmステレオミニジャック)を介して接続されるスピーカフォンやヘッドセットが該当する。
【0027】
第1分岐モジュール120は、第1切替部100の他のモジュールに接続されて、他のモジュールである電話線プラグ(4極4芯)を音声出力(ヘッドホン)と音声入力(マイク)分配にする。
【0028】
第1音声入力部130は、第1分岐モジュール120の音声出力に接続され、該音声出力が入力される。
【0029】
第1音声出力部140は、第1分岐モジュール120の音声入力に接続され、該音声入力に音声を出力する。
【0030】
同様に、第2ネットワーク機器は、例えば、電話網に接続された電話機や、インターネットに接続されたPCやスマートフォン、タブレットである。
【0031】
第2切替部200は、第2ネットワーク機器X2のコミュニケーションインタフェースである第2コミュニケーションインタフェースX20に接続され、第2コミュニケーションモジュール210と、該第2コミュニケーションモジュール以外の他のモジュールとに切り替え可能に構成される。
【0032】
なお、第2コミュニケーションインタフェースX20は、第2ネットワーク機器X2の音声入出力を行う端子であって、第2ネットワーク機器X2が電話機の場合には、受話器が接続される電話プラグ(4極4芯)、第2ネットワーク機器X2がPCやスマートフォン、タブレットの場合には、USB(スピーカフォンUSB)やヘッドセット端子(4極3.5mmステレオミニジャック)が該当する。
【0033】
具体的に、第2切替部200は、第2ネットワーク機器X2が電話機の場合には、電話プラグ4極4芯を、第2コミュニケーションモジュール210と他のモジュールに変更可能にする切替器(ハンドセットである受話器とヘッドセットの切替器)が該当し、第2ネットワーク機器X2がPCの場合には、USB(スピーカフォンUSB)切替器やヘッドセット端子(4極3.5mmステレオミニジャック)切替器が該当する。
【0034】
第2コミュニケーションモジュール210は、第2ネットワーク機器X2の本来のコミュニケーションモジュールであって、第2ネットワーク機器X2が電話機の場合には、電話プラグ(4極4芯)を介して接続される受話器、第2ネットワーク機器X2がPCやスマートフォン、タブレットの場合には、USB(スピーカフォンUSB)やヘッドセット端子(4極3.5mmステレオミニジャック)を介して接続されるスピーカフォンやヘッドセットが該当する。
【0035】
第2分岐モジュール220は、第2切替部200の他のモジュールに接続されて、他のモジュールである電話線プラグ(4極4芯)を音声出力(ヘッドホン)と音声入力(マイク)分配にする。
【0036】
第2音声入力部230は、第2分岐モジュール220の音声出力に接続され、該音声出力が入力される。
【0037】
第2音声出力部240は、第2分岐モジュール220の音声入力に接続され、該音声入力に音声を出力する。
【0038】
なお、通話音質を改善させると共にノイズを除去するために、第1分岐モジュール120と第1音声入力部130との間および第2分岐モジュール220と第2音声入力部230との間にノイズ除去フィルタ等を搭載した音質改善プラグを介在させてもよい。同様に、音質改善を目的として、第1切替器100(第2切替器200)がUSB切替器の場合には、第1切替器100と第1分岐モジュール120との間(第2切替器200と第2分岐モジュール220との間)にUSBアイソレータを介在させてもよい。
【0039】
以上のように構成されたネットワーク統合システムの作動について説明する。
[第1実施形態]
第1実施形態として、第1ネットワーク機器X1が電話機であり、第2ネットワーク機器X2がPCである場合について説明する。
【0040】
まず、ネットワーク統合前の通常の状態では、第1切替部100では、第1コミュニケーションモジュール110が選択され、第2切替部200では、第2コミュニケーションモジュール210が選択されている。
【0041】
この状態で、第1ネットワーク機器X1に、電話網を介して外線が着信すると、ユーザは、通中の電話と同様に、第1コミュニケーションモジュールである受話器により、電話網の相手である外線発信者との音声コミュニケーションが可能である。
【0042】
ここで、電話網の相手である外線着信者が、例えば、在宅勤務者のAさんへの通話を希望した場合には、ユーザは、第1ネットワーク機器である電話を保留状態にした上で、第2ネットワーク機器X2であるPCを操作して、Aさんへの発信を行う。
【0043】
例えば、第2ネットワーク機器X2であるPCによるAさんへの発信は、スカイプ(登録商標、以下省略)電話を介した発信のほか、各種インターネット電話を介した発信が利用できる。具体的に、スカイプ電話の場合には、スマートフォンにアプリケーションがダウンロードされて利用可能な状態では、通常の携帯電話としての着信と同様に、第2ネットワーク機器X2であるPCからの発信より、通話着信がされる。
【0044】
そして、Aさんが、第2ネットワーク機器X2であるPCからの発信を着信すると、Aさんのスマートフォンと第2ネットワーク機器X2であるPCおよびPCに接続された第2コミュニケーションモジュールであるスピーカフォンやヘッドセットとを介して、ユーザとAさんとのコミュニケーションが可能となる。
【0045】
なお、このとき、ユーザは、スカイプ電話の電話帳から、Aさんを選択して発信することができると共に、Aさんは、スカイプ電話の電話帳から、第2ネットワーク機器X2であるPC、すなわち、ユーザからの発信であることを認識して、着信することができる。
【0046】
さらに、Aさんのスマートフォンが第2ネットワーク機器X2であるPCからの発信を着信すると、ユーザは、第1ネットワーク機器X1である電話機に、電話網の相手である外線発信者からの電話が来ていることを伝えることでき、転送(ネットワーク統合)をしてもよいか確認することができる。
【0047】
そして、Aさんが、外線発信者からの電話の取次ぎを承諾した場合には、ユーザは、第1切替部100を他のモジュールに変更すると共に、第2切替部200を他のモジュールに変更して、第1ネットワーク機器X1の保留を解除する。
【0048】
このように、第1分岐モジュール120および第2分岐モジュール220が選択された状態では、第1音声入力部130に入力された第1コミュニケーションインタフェースX10の音声出力が第2音声出力部240の音声出力として出力されて第2コミュニケーションインタフェースX20の音声入力に入力されると共に、第2音声入力部230に入力された第2コミュニケーションインタフェースX20の音声出力が第1音声出力部140の音声出力として出力されて第1コミュニケーションインタフェースX10の音声入力に入力される。
【0049】
これにより、第1通信網である電話網の相手である外線発信者の音声が、第1音声入力部130から第2音声出力部240を介して、第2通信網であるインターネットに接続された相手であるAさんのスピーカ等から出力されると共に、Aさんの音声が第2音声入力部230から第1音声出力部140を介して、外線発信者のスピーカ等から出力されることから、第1通信網である電話網に接続された相手と第2通信網であるインターネットに接続された相手との音声コミュニケーション通信を成立させることができる。
【0050】
なお、統合(転送)は逆方向からでも可能である。すなわち、Aさんが先に、第2ネットワーク機器X2にスカイプ電話により発信し、ユーザが第2ネットワーク機器X2を介して着信した後、第1ネットワーク機器X1を操作して社外に外線発信した上で、第1切替部100および第2切替部200を第1分岐モジュール120および第2分岐モジュール220に切り替えることにより、Aさんと外線発信先との音声コミュニケーション通信を成立させてもよい。この場合には、外線発信先には会社の電話番号のみが表示されるため、Aさんの所在やネットワークの接続の仕方(スカイプ電話の利用など)を知られることなく、会社の番号で発信して音声コミュニケーション通信を成立させることができる。
【0051】
また、上記実施形態において、第1ネットワーク機器X1を介した統合(転送)は、外線通話に限らず、ビジネスフォンなどを介した内線通話であっても可能である。
[第2実施形態]
【0052】
第2実施形態として、第1ネットワーク機器X1が電話機であり、第2ネットワーク機器X2も電話機(第2コミュニケーションモジュールが受話器)である場合について説明する。
【0053】
まず、ネットワーク統合前の通常の状態では、第1切替部100では、第1コミュニケーションモジュール110が選択され、第2切替部200では、第2コミュニケーションモジュール210が選択されている。
【0054】
この状態で、第1ネットワーク機器X1に、電話網を介して外線が着信すると、ユーザは、通中の電話と同様に、第1コミュニケーションモジュールである受話器により、電話網の相手である外線発信者との音声コミュニケーションが可能である。
【0055】
ここで、電話網の相手である外線着信者が、例えば、在宅勤務者のAさんへの通話を希望した場合には、ユーザは、第1ネットワーク機器である電話を保留状態にした上で、第2ネットワーク機器X2である電話機を操作して、Aさんのスマートフォンへの発信を行う。
【0056】
ここで、第2ネットワーク機器X2を電話機で構成する場合には、第1ネットワーク機器である電話機とは異なる回線が必要となるが、例えば、FAX専用回線を、電話共用とすることで、FAX専用回線を活用した電話伝送が可能となる。
Aさんは、ナンバーディスプレイなどの電話回線の機能により、例えば、会社のFAX回線からの発信であることを認識して、着信することができる。
【0057】
さらに、Aさんのスマートフォンが第2ネットワーク機器X2である電話からの発信を着信すると、ユーザは、第1ネットワーク機器X1である電話機に、電話網の相手である外線発信者からの電話が来ていることを伝えることでき、転送(ネットワーク統合)をしてもよいか確認することができる。
【0058】
そして、Aさんが、外線発信者からの電話の取次ぎを承諾した場合には、ユーザは、第1切替部100を他のモジュールに変更すると共に、第2切替部200を他のモジュールに変更して、第1ネットワーク機器X1の保留を解除する。
【0059】
このように、第1分岐モジュール120および第2分岐モジュール220が選択された状態では、第1音声入力部130に入力された第1コミュニケーションインタフェースX10の音声出力が第2音声出力部240の音声出力として出力されて第2コミュニケーションインタフェースX20の音声入力に入力されると共に、第2音声入力部230に入力された第2コミュニケーションインタフェースX20の音声出力が第1音声出力部140の音声出力として出力されて第1コミュニケーションインタフェースX10の音声入力に入力される。
【0060】
これにより、第1通信網である電話網の相手である外線発信者の音声が、第1音声入力部130から第2音声出力部240を介して、第2通信網である電話網に接続された相手であるAさんのスピーカ等から出力されると共に、Aさんの音声が第2音声入力部230から第1音声出力部140を介して、外線発信者のスピーカ等から出力されることから、第1通信網である電話網に接続された相手と第2通信網である電話網に接続された相手との音声コミュニケーション通信を成立させることができる。
【0061】
なお、統合(転送)は逆方向からでも可能である。すなわち、Aさんが先に、第2ネットワーク機器X2に携帯電話や固定電話から発信し、ユーザが第2ネットワーク機器X2を介して着信した後、第1ネットワーク機器X1を操作して外線発信した上で、第1切替部100および第2切替部200を第1分岐モジュール120および第2分岐モジュール220に切り替えることにより、Aさんと外線発信先との音声コミュニケーション通信を成立させてもよい。この場合には、Aさん自身の携帯電話や固定電話の番号を外線発信先に知られることなく、会社の番号で発信することができる。
【0062】
このように、本実施形態のネットワーク統合システムによれば、新たな構内交換機の構築を不要としつつ、簡易かつ確実に、第1通信網に接続された相手と第2通信網に接続された相手との音声コミュニケーション通信を成立させることができるネットワーク統合システムを提供することができる。
次に、
図2を参照して、本実施形態のネットワーク統合システムの変更例を説明する。
【0063】
本実施形態のネットワーク統合システムの変更例では、上記実施形態の構成に加えて、さらに、第1映像切替部150と、第1映像コミュニケーションモジュール160と、第1映像入力部170と、第1映像出力部180と、第2映像切替部250と、第2映像コミュニケーションモジュール260と、第2映像入力部270と、第2映像出力部280とを備える。なお、
図1に示した上記実施形態と同一構成構成については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0064】
第1ネットワーク機器X1は、この場合、例えば、テレビ電話であって、電話網に接続されたテレビ電話機や、インターネットに接続され(VPN接続を含む)、各種WEB会議やテレビ会議が実行可能なPCやスマートフォン、タブレット、専用端末(パナソニック株式会社製のHDコム(登録商標、以下省略))である。
【0065】
第1映像切替部150は、第1ネットワーク機器X1のコミュニケーションインタフェース(映像入力)である第1コミュニケーションインタフェースX10(例えばUSBコネクタ)に接続され、第1映像コミュニケーションモジュール110と、該第1コミュニケーションモジュール以外の他のモジュールとに切り替え可能に構成される。
【0066】
具体的に、第1映像切替部150は、第1ネットワーク機器X1がPCの場合には、USB切替器、第1ネットワーク機器X1がテレビ会議専用端末のHDコムの場合には、HDMI(登録商標、以下省略)切替器が該当する。
【0067】
なお、第1ネットワーク機器X1のコミュニケーションインタフェース(特に映像コミュニケーションインタフェース)がUSBコネクタ以外の場合(例えば、HDMI形式の場合)に、適宜、USBに変換した上で、第1映像切替部150であるUSB切替器との接続を行うようにしてもよい。
【0068】
第1映像コミュニケーションモジュール160は、第1ネットワーク機器X1が本来想定するコミュニケーションモジュールであって、いわゆるWEBカメラやHDコム専用カメラが該当する。
【0069】
第1映像入力部170は、第1コミュニケーションインタフェースX10の映像出力(HDMI形式またはUSB形式)に接続され、第1ネットワーク機器X1のモニタ画像の映像出力が入力される。
第1映像出力部180は、第1映像切替部150に接続され、第2映像入力部270に入力された映像を出力する。
【0070】
同様に、第2ネットワーク機器X2は、この場合、例えば、テレビ電話であって、電話網に接続されたテレビ電話機や、インターネットに接続され(VPN接続を含む)、各種WEB会議やテレビ会議が実行可能なPCやスマートフォン、タブレット、専用端末(パナソニック株式会社製のHDコム)である。
【0071】
第2映像切替部250は、第2ネットワーク機器X2のコミュニケーションインタフェース(映像入力)である第2コミュニケーションインタフェースX20(例えばUSBコネクタ)に接続され、第2映像コミュニケーションモジュール210と、該第2コミュニケーションモジュール以外の他のモジュールとに切り替え可能に構成される。
【0072】
具体的に、第2映像切替部250は、第2ネットワーク機器X2がPCの場合には、USB切替器、第2ネットワーク機器X2がテレビ会議専用端末のHDコムの場合には、HDMI切替器が該当する。
【0073】
なお、第2ネットワーク機器X2のコミュニケーションインタフェース(特に映像コミュニケーションインタフェース)がUSBコネクタ以外の場合(例えば、HDMI形式の場合)に、適宜、USBに変換した上で、第2映像切替部250であるUSB切替器との接続を行うようにしてもよい。
【0074】
第2映像コミュニケーションモジュール260は、第2ネットワーク機器X2が本来想定するコミュニケーションモジュールであって、いわゆるWEBカメラやHDコム専用カメラが該当する。
【0075】
第2映像入力部270は、第2コミュニケーションインタフェースX20の映像出力(HDMI形式またはUSB形式)に接続され、第2ネットワーク機器X2のモニタ画像の映像出力が入力される。
第2映像出力部280は、第2映像切替部250に接続され、第2映像入力部270に入力された映像を出力する。
[第3実施形態]
第3実施形態として、第1ネットワーク機器X1がPCであり、第2ネットワーク機器X2もPCである場合について説明する。
【0076】
まず、ネットワーク統合前の通常の状態では、前記第1実施形態および第2実施形態と同様に、第1切替部100では、第1コミュニケーションモジュール110が選択され、第2切替部200では、第2コミュニケーションモジュール210が選択されている。
【0077】
また、第1映像切替部150では、第1映像コミュニケーションモジュール160が選択され、第2映像切替部250では、第2映像コミュニケーションモジュール260が選択されている。
【0078】
この状態で、第1ネットワーク機器X1に、インターネット等を介して第1のWEB会議が開始されると、ユーザは、通常のWEB会議と同様に、第1コミュニケーションモジュール110であるヘッドセットやスピーカフォンにより、第1のWEB会議のメンバーとの音声コミュニケーションが可能となっている。
【0079】
また、このとき、ユーザの第1ネットワーク機器X1のモニタには第1のWEB会議の他のメンバーの画像が表示されると共に、第1映像コミュニケーションモジュール160であるWEBカメラによるユーザの自画像が第1映像切替部150および第1コミュニケーションインタフェースX10を介して入力される。そして、入力されたユーザの自画像は、第1のWEB会議の他のメンバーのモニタ等に表示される。これにより、ユーザと第1のWEB会議の他のメンバーとの映像コミュニケーションが可能となっている。
【0080】
ここで、第1のWEB会議の他のメンバーが、他のWEB会議との統合を希望した場合に、ユーザは、第2ネットワーク機器X2であるPCを操作して、第2のWEB会議の開催または参加を行う。
【0081】
第2のWEB会議が立ち上がると、第1のWEB会議と同様に、ユーザは、通常のWEB会議と同様に、第2コミュニケーションモジュール210であるヘッドセットやスピーカフォンにより、第2のWEB会議のメンバーとの音声コミュニケーションが可能となっている。
【0082】
また、このとき、ユーザの第2ネットワーク機器X2のモニタには第2のWEB会議の他のメンバーの画像が表示されると共に、第2映像コミュニケーションモジュール260であるWEBカメラによるユーザの自画像が第2映像切替部250および第2コミュニケーションインタフェースX20を介して入力される。そして、入力されたユーザの自画像は、第2のWEB会議の他のメンバーのモニタ等に表示される。これにより、ユーザと第2のWEB会議の他のメンバーとの映像コミュニケーションが可能となっている。
【0083】
そして、第2のWEB会議の他のメンバーが第1のWEB会議の他のメンバーとのWEB会議の統合を承諾した場合には、ユーザは、第1切替部100を他のモジュールに変更すると共に、第2切替部200を他のモジュールに変更する。さらに、ユーザは、第1映像切替部150を他のモジュールに変更すると共に、第2映像切替部250を他のモジュールに変更する。
【0084】
これにより、第1のWEB会議の他のメンバー(相手)の音声が、第1音声入力部130から第2音声出力部240を介して、第2のWEB会議の他のメンバー(相手)のスピーカ等から出力されると共に、第2のWEB会議の他のメンバー(相手)の音声が第2音声入力部230から第1音声出力部140を介して、第1のWEB会議の他のメンバー(相手)のスピーカ等から出力されることから、第1のWEB会議で接続された相手と第2のWEB会議で接続された相手との音声コミュニケーション通信を成立させることができる。
【0085】
また、第1のWEB会議の他のメンバー(相手)の画像(第1ネットワーク機器X1のモニタ画像)が、第1映像入力部170から第2映像出力部280を介して、第2のWEB会議の他のメンバー(相手)のモニタ等に出力されて表示されると共に、第2のWEB会議の他のメンバー(相手)の画像(第2ネットワーク機器X2のモニタ画像)が第2映像入力部270から第1映像出力部180を介して、第1のWEB会議の他のメンバー(相手)のモニタ等に出力されて表示されることから、第1のWEB会議で接続された相手と第2のWEB会議で接続された相手との映像コミュニケーション通信を成立させることができる。
【0086】
このように、本実施形態のネットワーク統合システムによれば、新たな構内交換機の構築を不要としつつ、簡易かつ確実に、第1通信網に接続された相手と第2通信網に接続された相手との映像および音声コミュニケーション通信を成立させることができるネットワーク統合システムを提供することができる。
【0087】
なお、上記実施形態において、ネットワーク統合を行うユーザは、統合(転送)に伴って、ネットワークから離脱する場合について説明したが、これに限定されるものではない。
【0088】
例えば、第1音声入力部130と第1切替部100との間に(または第2音声入力部230と第2切替部200との間に)に音声合成が可能なミキサー等を接続して、第1コミュニケーションモジュール110(または第2コミュニケーションモジュール210)の音声を第1分岐モジュール120(または第2分岐モジュール220)の音声出力に合成させると共に、第1音声出力部140(または第2音声出力部240)の音声を分岐して第1コミュニケーションモジュール110(または第2コミュニケーションモジュール210)に出力させることにより、ユーザも統合後のネットワークに音声コミュニケーション可能に構成してもよい。
【0089】
同様に、第1映像入力部170と第1コミュニケーションインタフェースX10との間に(または第2映像入力部270と第2コミュニケーションインタフェースX20との間に)に映像合成(合成分割表示)が可能な画面合成装置を接続して、第1映像コミュニケーションモジュール160(または第2映像コミュニケーションモジュール260)の画像(ユーザの自画像)を合成させることにより、ユーザも統合後のネットワークに映像コミュニケーション可能に構成してもよい。なお、補足すると、この場合、第1ネットワーク機器X1または第2ネットワーク機器X2のモニタには、統合後のWEB会議の映像が表示されているため、敢えて、第1映像出力部180(または第2映像出力部280)からの出力映像を分岐等させて表示させる必要はない。
【0090】
また、本実施形態において、第1切替部100および第1映像切替部150(第2切替部200および第2映像切替部250)を別個独立に構成する場合について説明したがこれに限定されるものではなく、第1切替部100に第1映像切替部150(第2切替部200に第2映像切替部250)の全部または一部の機能を持たせるようにしてもよい。また、その逆で、第1映像切替部150に第1切替部100(第2映像切替部250に第2切替部200)の全部または一部の機能を持たせるようにしてもよい。例えば、第1コミュニケーションモジュール160(または第2コミュニケーションモジュール260)がマイク付き(場合によってはさらにスピーカ付き)WEBカメラである場合に、第1映像切替部150(または第2映像切替部250)に第1切替部100(または第2切替部200)の機能を統合して構成してもよい。
【符号の説明】
【0091】
100…第1切替部、110…第1コミュニケーションモジュール、120…第1分岐モジュール、130…第1音声入力部、140…第1音声出力部、150…第1映像切替部、160…第1映像コミュニケーションモジュール、170…第1映像入力部、180…第1映像出力部、200…第2切替部、210…第2コミュニケーションモジュール、220…第2分岐モジュール、230…第2音声入力部、240…第2音声出力部、250…第2映像切替部、260…第2映像コミュニケーションモジュール、270…第2映像入力部、280…第2映像出力部、X1…第1ネットワーク機器、X10…第1コミュニケーションインタフェース、X2…第2ネットワーク機器、X20…第2コミュニケーションインタフェース。