(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022188974
(43)【公開日】2022-12-22
(54)【発明の名称】マスクの製造方法
(51)【国際特許分類】
A41D 13/11 20060101AFI20221215BHJP
A62B 18/02 20060101ALI20221215BHJP
【FI】
A41D13/11 Z
A41D13/11 B
A62B18/02 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021097287
(22)【出願日】2021-06-10
(71)【出願人】
【識別番号】000122298
【氏名又は名称】王子ホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】神野 文夫
(72)【発明者】
【氏名】徐 暁師
(72)【発明者】
【氏名】大塚 ゆき恵
(72)【発明者】
【氏名】水上 萌
【テーマコード(参考)】
2E185
【Fターム(参考)】
2E185AA07
2E185BA16
2E185CC32
(57)【要約】
【課題】本発明は、プリーツを形成する場合にマスク本体に皺が入ることを抑制する技術を提供することを目的とする。
【解決手段】マスクの製造方法は、シートの幅を所定幅に狭める第1工程と、シートのプリーツ形成位置に折り筋を付ける第2工程と、を有する前段の工程と、前段の工程と後段の工程におけるシートの搬送速度を同じにする第3工程と、シートのプリーツ形成位置にプリ―ツを形成する第4工程と、シートをプレスする第5工程と、を有する後段の工程と、を含む。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートの幅を所定幅に狭める第1工程と、前記シートのプリーツ形成位置に折り筋を付ける第2工程と、を有する前段の工程と、
前記前段の工程と後段の工程における前記シートの搬送速度を同じにする第3工程と、
前記シートの前記プリーツ形成位置にプリ―ツを形成する第4工程と、前記シートをプレスする第5工程と、を有する前記後段の工程と、
を含む、マスクの製造方法。
【請求項2】
前記第2工程は、前記折り筋を付ける位置に対応して凸部が形成されているロールと、前記ロールに対向配置された第1アンビルロールとの間を前記シートが通過することによって行われ、
前記第3工程は、前記第2工程における前記シートの搬送速度と、前記後段の工程における前記シートの搬送速度とが同じになるように、前記第2工程から前記後段の工程に前記シートを送り出す工程である、
請求項1に記載のマスクの製造方法。
【請求項3】
前記第5工程では、プレスロールと、前記プレスロールに対向配置された第2アンビルロールとの間を前記シートが通過することによって前記シートがプレスされ、
前記第3工程は、前記第5工程において前記プレスロールおよび前記第2アンビルロールが前記シートを引き込む速度を前記第2工程において前記ロールおよび前記第1アンビルロールが前記シートを送り出す速度に合わせる工程である、
請求項2に記載のマスクの製造方法。
【請求項4】
前記第4工程では、前記シートの搬送方向に対して略並行に、且つ、前記幅方向の一方から他方へ延在する板により前記他方に前記シートが押されることによって前記プリーツが形成される、
請求項1から3のいずれか一項に記載のマスクの製造方法。
【請求項5】
前記第4工程と前記第5工程とは、所定間隔を設けて行われる、
請求項1から4のいずれか一項に記載のマスクの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マスクの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、不織布等を積層したマスク本体に耳紐等を取り付けた使い捨てマスクが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
着用者の口を覆うマスクには、マスク本体と着用者の口との間に空間を形成するためにマスク本体にプリーツが形成されたものがある。マスク本体は、プリーツが広げられることで着用者の非肌面側に膨らむドーム状の立体形状となる。マスクの製造工程において、プリーツをマスク本体に形成する場合には、マスク本体に皺が入らないことが重要である。しかしながら、プリーツを形成する場合にマスク本体に皺が入ることを抑制する技術は提案されていない。
【0005】
本発明は、プリーツを形成する場合にマスク本体に皺が入ることを抑制する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明では、折り筋を付ける工程と、プリーツを形成する工程とでシートの搬送速度が同じになるようにした。
【0007】
詳細には、本発明は、シートの幅を所定幅に狭める第1工程と、前記シートのプリーツ形成位置に折り筋を付ける第2工程と、を有する前段の工程と、前記前段の工程と後段の工程における前記シートの搬送速度を同じにする第3工程と、前記シートの前記プリーツ形成位置にプリ―ツを形成する第4工程と、前記シートをプレスする第5工程と、を有する前記後段の工程と、を含む。
【0008】
前記第2工程は、前記折り筋を付ける位置に対応して凸部が形成されているロールと、前記ロールに対向配置された第1アンビルロールとの間を前記シートが通過することによって行われ、前記第3工程は、前記第2工程における前記シートの搬送速度と、前記後段の工程における前記シートの搬送速度とが同じになるように、前記第2工程から前記後段の工程に前記シートを送り出す工程であってもよい。
【0009】
前記第5工程では、プレスロールと、前記プレスロールに対向配置された第2アンビルロールとの間を前記シートが通過することによって前記シートがプレスされ、前記第3工程は、前記第5工程において前記プレスロールおよび前記第2アンビルロールが前記シートを引き込む速度を前記第2工程において前記ロールおよび前記第1アンビルロールが前記シートを送り出す速度に合わせる工程であってもよい。
【0010】
前記第4工程では、前記シートの搬送方向に対して略並行に、且つ、前記幅方向の一方から他方へ延在する板により前記他方に前記シートが押されることによって前記プリーツ
が形成されてもよい。
【0011】
前記第4工程と前記第5工程とは、所定間隔を設けて行われてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、プリーツを形成する場合にマスク本体に皺が入ることを抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】
図1は、実施形態に係るマスクの外観斜視図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係るマスクの平面図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係るマスクの製造方法の概要を示したフローチャートである。
【
図4】
図4は、マスクの製造装置の一例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、図面を参照して本発明の実施形態に係るマスクについて説明する。なお、以下の実施形態の構成は例示であり、本発明はこれらの実施の形態の構成に限定されるものではない。
【0015】
図1は、実施形態に係るマスクの外観斜視図である。
図2は、マスク1を肌面側から見た平面図である。マスク1は、着用者に着用された状態(以下、「着用状態」と略称する)において該着用者の左右方向に一致する方向を左右方向とし、当該左右方向に直交する方向に幅方向を有する。当該幅方向は着用者の上下に一致する方向である。マスク1は、左右方向に沿った長さと、左右方向に直交する幅方向に沿った横幅とを有する。また、マスク1の着用状態において、着用者の肌に向かう側(着用状態で内側)を肌面側とし、肌面側の反対側(着用状態で外側)を非肌面側とする。さらに、肌面側と非肌面側とを結ぶ方向を厚み方向とする。そのほか、厚み方向から視ることを平面視とする。
【0016】
図1および
図2に示されるように、マスク1は、マスク本体2、耳紐3,4、エッジテープ5,6、およびノーズフィッター7を有する。より詳細には、マスク本体2は、シート状の通気性素材が数層積層された状態で形成されており、着用者の口と鼻を覆うことが可能な大きさを有する。また、耳紐3,4は、紐状の伸縮性素材で形成されている。また、
図1および
図2に示されるようにマスク本体2の肌面側および非肌面側の左右方向の両端には、エッジテープ5,6が貼り付けられている。そして、肌面側のマスク本体2に貼り付けられたエッジテープ5,6と耳紐3,4の夫々の端部が熱溶着されることにより、耳紐3,4はマスク本体2の左右両側に環状の輪をそれぞれ形成する。なお、
図2に示されるように、耳紐3,4の端部が熱溶着されるエッジテープ5,6の溶着領域15、16は、他のエッジテープ5,6の領域よりも幅広に設計されている。
【0017】
また、耳紐3,4を構成する紐状の伸縮性素材は、例えば、ゴム糸と綿の交織帯や、樹脂フィラメントの交編ネット、伸縮性の不織布等で形成される。このような紐状の素材の両端部が、
図2に示されるようにそれぞれマスク本体2の肌面側の左右両側のエッジテープ5,6の溶着領域15,16に熱溶着されることで、当該素材の一端が始点となり、当該素材の他端が終点となるループ状の形態の耳紐3,4がマスク本体2の左右両側に形成される。
【0018】
マスク本体2は、通気性を有する不織布等の各種シートから構成されるものであり、複数枚のシートの積層体である。そして複数のシートは、
図2中の上下左右の縁近傍の溶着部9U、9D、9L、9Rにおいて互いに超音波溶着(超音波シール)される。なお、超
音波溶着の代替としてエンボスロールを用いた熱溶着であってもよい。または、例えばミシン糸等による縫合、ホットメルト接着剤等による接着、ヒートシール、その他の各種接合技術を適用し得る。
【0019】
マスク本体2は、左右方向に延在するプリーツ8が形成されている。本実施形態では、4本のプリーツが形成されている。また、プリーツ8は、左右両側の端部のエッジテープ5,6によってその展開が阻止されることで維持される。よって、マスク1の非着用時にはマスク本体2をかさばらない平面状とすることができる。一方、マスク1の着用時には、マスク本体2を縦方向に伸ばすことでプリーツ8が展開される。プリーツ8が広げられることでマスク本体2は非肌面側に膨らむドーム状の立体形状となる。これにより、マスク本体2と着用者の口との間に空間が形成され、着用者は呼吸し易くなる。
【0020】
ノーズフィッター7は、マスク本体2の上部において、長手方向がマスク本体2の左右方向に延在する状態でマスク本体2に固定される部材である。ノーズフィッター7は、マスク本体2を構成するシート状の通気性素材同士の間に挟み込まれる状態でマスク本体2に固定される。或いは、ノーズフィッター7はマスク本体2の表面に固定されていてもよい。ノーズフィッター7は、着用者が指で押圧することにより適宜の形状へ変形可能な程度の強度を有すると共に、当該押圧から解放されても形状を維持する塑性変形可能な素材である。このようなノーズフィッター7がマスク本体2の
図1および
図2でいう上部に設けられていることにより、着用者は、鼻とマスク本体2との間にできる隙間を塞ぐことができる。
【0021】
次に、マスク1の製造方法について説明する。
図3は、本実施形態に係るマスクの製造方法の概要を示したフローチャートである。本実施形態に係るマスクの製造方法では、マスク本体2にプリーツ8を形成する工程について説明する。プリーツを形成する工程では、マスク本体2用のシートを一定方向に搬送しながら各工程が行われる。
【0022】
本実施形態に係るマスクの製造方法では、まず、マスク本体2用のシートの幅を所定幅に狭める(ステップS101、本願でいう「第1工程」の一例)。この所定幅は、プリーツ8が展開されていない状態でのマスク1の幅である。次に、シートのプリーツ形成位置に折り筋を付ける(ステップS102、本願でいう「第2工程」の一例)。本実施形態に係るマスクの製造方法では、プリーツ8を形成する前にプリーツ形成位置に折り筋を付けることで、シートSを折りこむことでプリーツ8を形成する際にシートSに皺が入ることを抑制する。また、シートの幅を狭める工程と、シートのプリーツ形成位置に折り筋を付ける工程とが、本実施形態に係るマスクの製造方法における前段の工程の一例である。
【0023】
次に、前段の工程と、前段の工程の後に行われる後段の工程におけるシートの搬送速度を同じにする搬送速度調整の工程(ステップS103、本願でいう「第3工程」の一例)を行う。この搬送速度調整の工程は、前段の工程と後述する後段の工程との間に行われる。具体的には、搬送速度調整の工程は、前段の工程での折り筋を付ける工程(ステップS102)におけるシートの搬送速度と、後段の工程におけるシートの搬送速度とが同じになるように前段の工程から後段の工程にシートを送り出す工程である。本実施形態に係るマスクの製造方法では、前段の工程と後段の工程とにおけるシートSの搬送速度差を無くし、シートSが搬送方向(MD方向)でたるまない状態とし、シートSに皺が入るのを抑制する。本実施形態に係るマスクの製造方法では、搬送速度調整の工程を設けることによって、シートに皺が寄った状態で後段の工程に送り出されるのを防ぐことができる。
【0024】
次に、シートのプリーツ形成位置にプリ―ツ8を形成する(ステップS104、本願でいう「第4工程」の一例)。シートSに皺が入っていない状態でプリ―ツ8を形成する工程に当該シートが送られてくるので、プリーツ8を形成する際に、シートSに皺が入るの
が抑制される。次いで、シートをプレスする(ステップS105、本願でいう「第5工程」の一例)。シートをプレスすることによって、皺のない状態でシートSにプリーツ8を固定することができる。プリーツを形成する工程と、シートをプレスする工程とが、本実施形態に係るマスクの製造方法における後段の工程の一例である。
【0025】
次に、
図4に基づいて、本実施形態に係るマスクの製造方法についてより詳細に説明する。
図4は、本実施形態に係るマスクの製造方法に使用されるマスクの製造装置の一例を示した図である。本製造装置Mは、送り出しロールM1、折り筋形成用ロールM2、プリーツ形成用板M3(本願でいう「板」の一例)、プレス装置M4を備える。送り出しロールM1は、マスク本体2用のシート材Sを図中の矢印A1が差す方向(MD方向)に送り出す。これにより、シートSを一定方向に搬送しながら各工程を行うことができる。また、送り出しロールM1と、送り出しロールM1の下流に配置されている折り筋形成用ロールM2との間でシートSの幅が狭められており、送り出しロールM1と折り筋形成用ロールM2との間でシートSの幅を狭める工程(
図3に示すステップS101)が行われている。折り筋形成用ロールM2は、送り出しロールM1よりもCD方向が短く形成されている。シートSの幅を狭める工程では、シートSが送り出しロールM1から折り筋形成用ロールM2のCD方向長内に収まるように送り出されることでシートSの幅が狭められる。
【0026】
折り筋形成用ロールM2は、シートSに対して上側に配置されたロールM21と、シートSに対して下側に配置されたアンビルロールM22(本願でいう「第1アンビルロールの一例」である)とを有する。ロールM21とアンビルロールM22は、シートSが通過可能な間隙を設けて対向配置されている。また、ロールM21とアンビルロールM22は、同じ速度で互いに逆方向に回転する。ロールM21は、折り筋80を付ける位置に対応して凸部Cが形成されている。折り筋80を付ける位置は、プリーツを形成する際にシートSを折りこむ位置と一致している。折り筋を付ける工程(
図3に示すステップS102)では、ロールM21とアンビルロールM22との間をシートSが通過することによってシートSに折り筋が付けられる。
【0027】
折り筋形成用ロールM2の下流には所定距離を設けてプリーツ形成用板M3が配置されている。また、シート材Sの搬送速度を調整する搬送速度調整の工程(
図3に示すステップS103)は、この所定距離の間に行われる。搬送速度調整の工程は、折り筋を付ける工程におけるシートSの搬送速度と、後段の工程(
図3に示すステップS104、S105)におけるシートSの搬送速度とが同じになるように、折り筋を付ける工程から後段の工程にシートSを送り出す工程である。
【0028】
プリーツ形成用板M3は、シートSの搬送方向に対して略並行に、且つ、シートSの幅方向の一方から他方へ延在する板状の形状を有する。プリーツ形成用板M3は、シートSの幅方向の一方から他方へ延在する板を4枚有しており、この4枚の板が厚み方向に重なることで形成されている。プリーツ形成用板M3は、シートSを折り筋80の位置で他方に押すことでシートSを折りこむことによってプリーツ8を形成する(
図3に示すステップS104)。
【0029】
プリーツ形成用板M3の下流にはプレス装置M4が配置されている。プレス装置M4は、シートSに対して上側に配置されたプレスロールM41と、シートSに対して下側に配置されたアンビルロールM42(本願でいう「第2アンビルロールの一例」である)とを有する。また、プレスロールM41とアンビルロールM42は、同じ速度で互いに逆方向に回転する。シートSをプレスする工程(
図3に示すステップS105)では、プレスロールM41に対向配置されたアンビルロールとの間をシートSが通過することによってシートSがプレスされる。
【0030】
ここで、前段の工程から後段の工程にシートSを送り出す搬送速度は、折り筋形成用ロールM2のロールM21およびアンビルロールM22がシートSを送り出す速度と、プレス装置M4のプレスロールM41およびアンビルロールM42がシートSを引き込む速度とによって決定される。本実施形態では、シートSの搬送速度調整の工程(
図3に示すステップS103)を設けることによって、折り筋形成用ロールM2のロールM21およびアンビルロールM22がシートSを送り出す速度と、プレス装置M4のプレスロールM41およびアンビルロールM42がシートSを引き込む速度とが同じになるように設定されている。具体的には、シートSの搬送速度調整の工程(
図3に示すステップS103)は、シートSをプレスする工程(
図3に示すステップS105)においてプレスロールM41およびアンビルロールM42がシートSを引き込む速度を、折り筋を付ける工程(
図3に示すステップS102)においてロールM21およびアンビルロールM22がシートSを送り出す速度に合わせる工程である。シートSの搬送速度調整の工程を設けることによって、前段の工程と後段の工程とにおけるシートSの搬送速度差を無くし、シートSが搬送方向(MD方向)でたるまない状態とし、シートSに皺が入るのを抑制する。本実施形態に係るマスクの製造方法では、折り筋を付ける工程を含む前段の工程と、プリーツを形成する工程を含む後段の工程とでシートの搬送速度が同じになるようにすることで、シートに皺が寄った状態で後段の工程に送り出されるのを防ぐことができる。これにより、本実施形態に係るマスクの製造方法では、プリーツを形成する場合にマスク本体に皺が入ることを抑制できる。
【0031】
なお、本実施形態では、シートSにプリーツ8を形成する工程と、シートSにプレスする工程とが所定間隔を設けて行われる。具体的には、製造装置M内において、プリーツ形成用板M3とプレス装置M4とが所定の間隔を設けて配置されている。これにより、仮に、シートSにプリーツ8を形成する工程でシートSに皺が入った場合であっても、プリーツ8を固定するプレス工程の前に、シートSが所定間隔を通過する際に皺を伸ばすことができる。よって、本実施形態に係るマスクの製造方法では、プリーツを形成する工程において皺が入った場合であっても、プリーツを固定する前段階で当該皺を伸ばし、完成したマスク本体2に皺が入ることを抑制できる。
【符号の説明】
【0032】
1・・マスク
2・・マスク本体
3、4・・耳紐
5・・エッジテープ
6・・エッジテープ
7・・ノーズフィッター
8・・プリーツ
15・・溶着領域
16・・溶着領域
80・・折り筋
M・・製造装置
M1・・送り出しロール
M2・・折り筋形成用ロール
M21・・ロール
M22・・アンビルロール
M3・・プリーツ形成用板
M4・・プレス装置
M41・・プレスロール
M42・・アンビルロール