(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022189173
(43)【公開日】2022-12-22
(54)【発明の名称】作図システム
(51)【国際特許分類】
G05B 23/02 20060101AFI20221215BHJP
【FI】
G05B23/02 301W
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021097596
(22)【出願日】2021-06-10
(71)【出願人】
【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110002365
【氏名又は名称】特許業務法人サンネクスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】蒲原 尚吾
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 崇
(72)【発明者】
【氏名】大場 希美
【テーマコード(参考)】
3C223
【Fターム(参考)】
3C223AA02
3C223BA01
3C223CC01
3C223DD01
3C223EB01
3C223FF03
3C223FF14
3C223FF15
3C223FF26
3C223FF35
3C223FF42
3C223GG01
3C223HH04
3C223HH05
3C223HH08
(57)【要約】
【課題】シーケンス図を新規に作成可能な技術を提供する。
【解決手段】作図システム1は、図面データ保存部13に予め保存された図面データから、作図対象物に関連する対象図面データを検索する図面データ検索部12と、図面データ検索部12により検索された対象図面データから、作図対象物の入出力信号に関するシンボルとシンボルに対応付けられた文字情報とを抽出するシンボル抽出部14と、シンボル抽出部14により抽出されたシンボルおよび文字情報に基づいて、作図対象物のシーケンス図を作成するシーケンス図作成部22とを備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め保存された図面データから、作図対象物に関連する対象図面データを検索する図面データ検索部と、
前記図面データ検索部により検索された前記対象図面データから、前記作図対象物の入出力信号に関するシンボルと、前記シンボルに対応付けられた文字情報と、を抽出するシンボル抽出部と、
前記シンボル抽出部により抽出された前記シンボルおよび前記文字情報に基づいて、前記作図対象物のシーケンス図を作成するシーケンス図作成部と、を備える作図システム。
【請求項2】
請求項1に記載の作図システムにおいて、
前記シンボル抽出部により抽出された前記シンボルに対して、前記入出力信号の仕様に関する第1の信号情報を付加する情報付加部と、
前記情報付加部により前記シンボルに付加された前記第1の信号情報に基づいて、前記入出力信号の第1のリストを作成するリスト作成部と、を備え、
前記シーケンス図作成部は、前記リスト作成部により作成された前記第1のリストに基づいて、前記シーケンス図を作成する作図システム。
【請求項3】
請求項2に記載の作図システムにおいて、
前記情報付加部は、前記シンボル抽出部により抽出された前記文字情報に基づいて、前記第1の信号情報を取得する作図システム。
【請求項4】
請求項3に記載の作図システムにおいて、
前記入出力信号は、所定の機器または計器から前記作図対象物に入力される信号と、前記作図対象物から前記機器または前記計器へ出力される信号と、のいずれかであり、
前記対象図面データは、前記シンボルおよび前記文字情報を含む第1の図面データと、前記機器または前記計器の仕様を表す第2の図面データと、を含み、
前記情報付加部は、前記シンボル抽出部により抽出された前記文字情報に基づいて、前記第2の図面データから前記第1の信号情報を検索する作図システム。
【請求項5】
請求項2に記載の作図システムにおいて、
前記作図対象物の入出力信号であって前記シンボル抽出部により前記シンボルが抽出されない入出力信号を、前記対象図面データから抽出する信号抽出部を備え、
前記情報付加部は、前記信号抽出部により抽出された前記入出力信号の仕様に関する第2の信号情報を取得し、
前記リスト作成部は、前記情報付加部により前記シンボルに付加された前記第1の信号情報と、前記情報付加部により取得された前記第2の信号情報とに基づいて、前記第1のリストを作成する作図システム。
【請求項6】
請求項2に記載の作図システムにおいて、
前記作図対象物の既存のシーケンス図から前記入出力信号の第2のリストを作成するリスト変換部と、
前記リスト作成部により作成された前記第1のリストと、前記リスト変換部により作成された前記第2のリストと、を比較するリスト比較部と、を備える作図システム。
【請求項7】
請求項6に記載の作図システムにおいて、
前記リスト比較部による前記第1のリストと前記第2のリストの比較結果に基づいて、前記第1のリストと前記第2のリストの差分を抽出する差分抽出部と、
前記差分抽出部により抽出された前記差分を学習する差分学習部と、を備える作図システム。
【請求項8】
請求項7に記載の作図システムにおいて、
前記シンボル抽出部は、前記差分学習部による前記差分の学習結果に基づいて、前記対象図面データから前記シンボルを抽出する作図システム。
【請求項9】
請求項7に記載の作図システムにおいて、
前記作図対象物の入出力信号であって前記シンボル抽出部により前記シンボルが抽出されない入出力信号を、前記対象図面データから抽出する信号抽出部を備え、
前記信号抽出部は、前記差分学習部による前記差分の学習結果に基づいて、前記対象図面データから前記入出力信号を抽出する作図システム。
【請求項10】
請求項1に記載の作図システムにおいて、
予め保存された複数のシーケンス図のひな形の中から、前記作図対象物に対応するひな形を決定するひな形決定部を備え、
前記シーケンス図作成部は、前記ひな形決定部により決定された前記ひな形に基づいて、前記シーケンス図を作成する作図システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発電プラントのデジタル制御盤の設計などに用いられるシーケンス図を作成するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
本願発明に関連する従来技術として、下記の特許文献1が知られている。特許文献1には、過去に作成された作図対象物のシーケンス図にて成る過去図面データのうち、更新箇所に対応する部分を更新後のデータに置換することで、更新されたシーケンス図を作成する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の従来技術は、既設制御盤の更新に対して更新範囲の図面を自動的に作図するものであり、新設する制御盤に対するシーケンス図の設計や作図には対応していない。
【0005】
そこで本発明では、シーケンス図を新規に作成可能な技術を提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による作図システムは、予め保存された図面データから、作図対象物に関連する対象図面データを検索する図面データ検索部と、前記図面データ検索部により検索された前記対象図面データから、前記作図対象物の入出力信号に関するシンボルと、前記シンボルに対応付けられた文字情報と、を抽出するシンボル抽出部と、前記シンボル抽出部により抽出された前記シンボルおよび前記文字情報に基づいて、前記作図対象物のシーケンス図を作成するシーケンス図作成部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、シーケンス図を新規に作成可能な技術を提供することができる。
なお、上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の第1の実施形態に係る作図システムのハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図2】本発明の第1の実施形態に係る作図システムの機能構成図である。
【
図3】インターロックブロック線図の一例を示す図である。
【
図5】本発明の第1の実施形態に係る作図システムの動作を示すフローチャートである。
【
図6】本発明の第2の実施形態に係る作図システムの機能構成図である。
【
図7】本発明の第2の実施形態に係る作図システムの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0010】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る作図システムのハードウェア構成の一例を示す図である。本実施形態の作図システム1は、発電プラントのデジタル制御盤などの作図対象物について、その作図対象物の設計などに用いられるシーケンス図を自動的に作成するためのシステムである。
図1に示すように、作図システム1は、例えばプロセッサ2、メモリ3、ストレージ4、ネットワークI/F(インタフェース)5、入出力装置6を備えたコンピュータにより構成される。
【0011】
プロセッサ2は、メモリ3を作業領域に用いてストレージ4に格納された所定のプログラムやアプリケーションを実行することで、作図対象物のシーケンス図を作成するための演算処理を行う。ネットワークI/F5は、ネットワーク7を介して他のコンピュータ、例えば作図システム1と同一LAN内に設けられたサーバやクラウド上のサーバ等と接続されており、プロセッサ2の制御に応じて他のコンピュータとの間で情報通信を行う。入出力装置6は、作図システム1を利用するユーザからの入力操作を受け付けるとともに、プロセッサ2の演算処理結果を画面表示することでユーザへの情報提供を行う。入出力装置6は、例えばディスプレイ、マウス、キーボード等により構成される。
【0012】
なお、
図1の例では、本実施形態の作図システム1を一つのコンピュータで実現する場合のハードウェア構成例を示したが、ネットワーク7を介して接続された他のコンピュータと組み合わせることで、複数のハードウェアにより作図システム1を実現してもよい。任意のハードウェア構成により、作図対象物のシーケンス図を自動的に作成する作図システム1を実現可能である。
【0013】
図2は、本発明の第1の実施形態に係る作図システムの機能構成図である。
図2に示すように、本実施形態の作図システム1は、作図対象情報入力部11、図面データ検索部12、図面データ保存部13、シンボル抽出部14、抽出対象シンボル保存部15、信号抽出部16、抽出対象形状保存部17、情報付加部18、リスト作成部19、ひな形決定部20、ひな形保存部21、シーケンス図作成部22、およびシーケンス図出力部23の各機能ブロックを備えて構成される。これらの機能ブロックは、作図システム1において、例えば
図1のプロセッサ2がストレージ4に格納された所定のプログラムやアプリケーションを実行したり、ストレージ4が提供する記憶容量を利用したりすることによって実現される。
【0014】
作図対象情報入力部11は、作図対象物について新たにシーケンス図を作成するために必要な情報を取得し、図面データ検索部12に入力する。ユーザは、例えば発電プラントのデジタル制御盤などの作図対象物について、その系統番号やロケーション番号などの情報を、
図1の入出力装置6を用いて作図システム1に入力する。作図対象情報入力部11は、ユーザから入力されたこれらの情報をシーケンス図の作成に必要な情報として取得し、図面データ検索部12に入力することができる。なお、ロケーション番号は、作図対象物であるデジタル制御盤の盤番号や機器番号などを含んでいてもよい。
【0015】
図面データ検索部12は、作図対象情報入力部11により入力された系統番号やロケーション番号などの情報を用いて、図面データ保存部13に予め保存されている図面データから、作図対象物に関連する図面データ(以下「対象図面データ」と称する)を検索する。図面データ保存部13には、今回のシーケンス図の作図対象であるデジタル制御盤を含む各種製品について、系統別に作成されたインターロックブロック線図(IBD)、外形図、計器仕様書(IDS)、機器設計仕様書等を含む設計図面(上流図書)のデータが、その製品の系統番号やロケーション番号と関連付けて保存されている。なお、IBDと外形図は、例えばCADデータによりそれぞれ表され、IDSと機器設計仕様書は、例えば文字コード化された文章によりそれぞれ表される。図面データ検索部12は、これらの図面データのうち作図対象物の設計図面(上流図書)のデータ一式を、作図対象情報入力部11により入力された情報に基づき、対象図面データとして検索する。
【0016】
シンボル抽出部14は、図面データ検索部12により検索された対象図面データに含まれるIBDから、作図対象物の入出力信号に関するシンボルと、そのシンボルに対応付けられた文字情報とを抽出する。一般的に、デジタル制御盤のIBDでは、当該デジタル制御盤への入力信号や当該デジタル制御盤からの出力信号が、所定の形状を有する記号や図形(シンボル)で表現されている。シンボル抽出部14は、対象図面データのIBDにおいて所定の形状で描画されている部分をシンボルとして抽出し、そのシンボルの周辺に記載されている文字情報を読み取ることにより、作図対象物の入出力信号に関する情報を取得することができる。なお、シンボル抽出部14がIBDにおいて抽出対象とするシンボルのデータは、抽出対象シンボル保存部15において予め保存されている。
【0017】
信号抽出部16は、図面データ検索部12により検索された対象図面データに含まれる外形図から、作図対象物の入出力信号のうちIBDに記載されていないもの、すなわち、作図対象物の入出力信号であってシンボル抽出部14によりシンボルが抽出されない入出力信号を抽出する。一般的に、プラントに使用されるデジタル制御盤のIBDには、プラントの監視や運転に係わる計測・制御用の入出力信号については記載があるが、当該デジタル制御盤に由来する入出力信号などは記載されていない。これには、例えば制御盤内の冷却ファンの動作制御信号などが該当する。信号抽出部16は、対象図面データの外形図において、このような入出力信号に関連する部分を認識することにより、当該入出力信号を抽出することができる。なお、信号抽出部16が外形図において認識対象とする部分の形状は、抽出対象形状保存部17において予め保存されている。
【0018】
情報付加部18は、シンボル抽出部14により対象図面データのIBDから抽出されたシンボルに対して、そのシンボルが表す入出力信号の仕様に関する信号情報を付加する。このとき情報付加部18は、シンボル抽出部14が抽出したシンボルについて、例えば当該シンボルの周辺から読み取った文字情報を検索キーに用いて、当該シンボルが表す入出力信号の仕様に関する信号情報(信号種別、設計レンジ、器具型式、設置場所等)を、対象図面データに含まれるIDSから検索して取得する。こうして取得された信号情報を、当該シンボルに対して付加することができる。なお、信号種別には、例えばアナログ入力信号(AI)、温度入力信号(THC-AI)、アナログ出力信号(AO)、デジタル入力信号(DI)、デジタル出力信号(DO)の合計5種類が存在する。
【0019】
さらに情報付加部18は、信号抽出部16により対象図面データの外形図から抽出された入出力信号の仕様に関する信号情報も取得する。このとき情報付加部18は、シンボル抽出部14が抽出したシンボルが表す入出力信号と同様に、信号抽出部16が抽出した入出力信号についても、例えば対象図面データに含まれるIDSから前述のような情報を取得することができる。
【0020】
リスト作成部19は、情報付加部18によりシンボルに付加された信号情報と、IBDからシンボルが抽出されない入出力信号に対して情報付加部18により取得された信号情報とに基づいて、入出力信号のリストを作成する。このリストには、作図対象物であるデジタル制御盤等の各入出力信号に関する情報(信号種別、信号名称、入出力先の計器や機器の情報など)が記載されている。
【0021】
ひな形決定部20は、ひな形保存部21に予め保存されている複数のシーケンス図のひな形の中から、作図対象物に対応するひな形を決定する。例えばひな形決定部20は、図面データ検索部12により検索された対象図面データに含まれる機器設計仕様書から、作図対象物を構成する基板の型式を抽出し、その型式に適合するシーケンス図のひな形をひな形保存部21において検索する。このとき、過去に設計された様々な製品のシーケンス図をひな形としてひな形保存部21に保存しておき、その中で作図対象物に最も類似する製品のシーケンス図を、作図対象物に対応するひな形として決定してもよい。これ以外にも任意の方法により、ひな形保存部21に予め保存されている複数のシーケンス図のひな形の中から、作図対象物に対応するひな形を決定することができる。
【0022】
シーケンス図作成部22は、ひな形決定部20により決定されたひな形と、リスト作成部19により作成された入出力信号のリストとに基づいて、作図対象物のシーケンス図を作成する。例えばシーケンス図作成部22は、リスト作成部19により作成された入出力信号のリストから、各入出力信号の信号名称、機器番号、測定レンジ等の情報を抽出し、これらの情報をひな形決定部20により決定されたひな形に対して割り付けることで、作図対象物のシーケンス図を作成することができる。
【0023】
シーケンス図出力部23は、シーケンス図作成部22により作成された作図対象物のシーケンス図を出力する。シーケンス図出力部23から出力されたシーケンス図は、例えば
図1の入出力装置6に表示してユーザに提示されるとともに、そのデータがストレージ4に格納される。このとき、提示されたシーケンス図に対してユーザが任意の変更操作を加えることで、シーケンス図の最適化を図ることができるようにしてもよい。また、シーケンス図出力部23から出力されたシーケンス図を、新たなひな形としてひな形保存部21に保存してもよい。
【0024】
本実施形態の作図システム1では、以上説明したような処理が各機能ブロックにおいて実行されることにより、シンボル抽出部14によって対象図面データから抽出されたシンボルおよび文字情報に基づいて、作図対象物のシーケンス図が自動的に作成される。したがって、ユーザがデジタル制御盤等の作図対象物の設計に関して特別な知識を有していなくても、作図対象物のシーケンス図を新規に作成することができる。
【0025】
図3は、本実施形態の作図システム1において対象図面データとして用いられるIBDの一例を示す図である。
図3ではポンプ操作に関するIBDの一部を例示しており、これにはシンボル41,42,43が図示されている。シンボル43は、ポンプ(機器番号:C99999)の操作を表しており、このポンプの操作条件として、シンボル41は弁(機器番号:AO-F9999A)の全開信号を表し、シンボル42は液位計(計器番号:LS-0000-2)から出力されるタンクの液位高信号を表している。
【0026】
図面データ検索部12により、例えば
図3に示すIBDが対象図面データとして検索されると、シンボル抽出部14は、このIBDからシンボル41,42,43を抽出する。また、シンボル41に対応付けられた文字情報である「弁AO-F9999A 全開」と、シンボル42に対応付けられた文字情報である「LS-0000-2」および「タンク液位高 90%↑ON」と、シンボル43に対応付けられた文字情報である「ポンプ C99999」および「起動 停止」とを抽出する。これにより、
図3に示すIBDから、作図対象物である制御盤について、ポンプ操作に関する入出力信号の情報を取得することができる。
【0027】
図4は、
図3のIBDから抽出されたシンボルに基づいて作成された入出力信号のリストの例を示す図である。
図4に示すリストでは、
図3のシンボル41,42,43にそれぞれ対応する入出力信号に関する情報が、行51,52,53に記載されている。行51,52,53には、各入出力信号に関する情報として、信号種別、信号名称、計器/機器番号、測定種別、測定レンジの各情報が記載されている。ただし、測定種別と測定レンジについては、IBDやIDSにこれらの情報が含まれている場合のみ、当該情報が入出力信号のリストに記載される。IBDやIDSに記載がない場合、入出力信号のリストにおいて測定種別と測定レンジの欄には、
図4の行51,53のように、該当する情報が存在しないことを示す「-」が記載される。
【0028】
シンボル抽出部14により、
図3で説明したシンボル41,42,43およびこれらに対応する文字情報がIBDから抽出され、情報付加部18によって各文字情報に基づく信号情報が各シンボルに対して付加されると、リスト作成部19は、シンボルごとに信号情報をリスト化することで、
図4に示す入出力信号のリストを作成する。なお、
図4のリストに示した信号情報の項目は一例である。作図対象物の入出力信号の仕様に関するものであれば、任意の信号情報を用いて入出力信号のリストを作成することができる。
【0029】
図5は、本発明の第1の実施形態に係る作図システムの動作を示すフローチャートである。本実施形態による作図システム1は、例えばプロセッサ2において、ストレージ4に格納されたプログラムを実行することにより、
図5のフローチャートに従ってその動作を行う。
【0030】
ステップS101:作図対象情報入力部11により、作図対象物のシーケンス図を検索するための情報として、系統番号やロケーション番号などの情報を図面データ検索部12に入力する。
【0031】
ステップS102:図面データ検索部12により、ステップS101で入力された系統番号やロケーション番号をもとに、図面データ保存部13から該当する上流図書(IBD、IDS、機器設計仕様書、外形図)のデータを対象図面データとして検索する。
【0032】
ステップS103:シンボル抽出部14により、抽出対象シンボル保存部15に保存されている抽出対象シンボルのデータをもとに、ステップS102で検索されたIBDに記載されているシンボルを抽出する。例えば
図4に例示したIBDに対して、六角形で表示されているシンボル41,42と、長方形が二つ重なっているシンボル43とが抽出される。
【0033】
ステップS104:シンボル抽出部14により、ステップS103で抽出したシンボルの付近に記載されている文字情報をIBDから読み取る。例えば
図4に例示したIBDのシンボル42に対応する文字情報として、計器番号を表す「LS-0000-2」と、信号名称を表す「タンク液位高」と、測定種別を表す「液位」とが取得される。
【0034】
ステップS105:情報付加部18により、ステップS103で抽出されたシンボルの形状をもとに、当該シンボルが表す入出力信号の種別を判断する。ここでは、各シンボルに対応する入出力信号ごとに、作図対象物に対する入力信号または出力信号のどちらであるかを判定する。例えば
図4の例では、シンボル41とシンボル42が入力信号であり、シンボル43が出力信号であると判定される。
【0035】
ステップS106:情報付加部18により、ステップS105で種別を判断した各入出力信号に対して、ステップS104で読み取った文字情報が表す信号種別、信号名称、機器番号、計器番号等の信号情報をもとに、アナログ信号かデジタル信号かを判定する。
【0036】
ステップS107:情報付加部18により、ステップS104で読み取った文字情報が表す計器番号等の信号情報をもとに、ステップS102で検索されたIDSから、各入出力信号の付属情報を検索して割り付ける。ここでは、ステップS104で読み取った文字情報には含まれていない信号情報をIDSから取得し、付属情報として各シンボルに割り付ける。
【0037】
ステップS108:信号抽出部16により、抽出対象形状保存部17に保存されている認識対象部分の形状データをもとに、ステップS102で検索された外形図から、IBDに記載されていない入出力信号を抽出する。ここでは、例えば当該デジタル制御盤に由来する入出力信号など、IBDには通常記載されない入出力信号を抽出する。
【0038】
ステップS109:情報付加部18により、ステップS108で外形図から抽出された各入出力信号の信号情報を、ステップS102で検索されたIDSから取得する。
【0039】
ステップS110:リスト作成部19により、ステップS107で各シンボルに割り付けられた付属情報と、ステップS109で取得された信号情報とをもとに、入出力信号のリストを作成する。ここでは、例えば
図4のIBDから抽出されたシンボル41,42,43によって表される各入出力信号に対して、
図5の信号リストが作成される。
【0040】
ステップS111:ひな形決定部20により、ステップS102で検索された機器設計仕様書から、作図対象物の基板の型式を抽出する。なお、作図対象物の設計的特徴を表す情報であれば、基板の型式以外の情報を抽出してもよい。
【0041】
ステップS112:ひな形決定部20により、ステップS111で抽出した基板の型式をもとに、ひな形保存部21に保存されているひな形の中で作図対象物のシーケンス図に適合するひな形を選択する。
【0042】
ステップS113:シーケンス図作成部22により、ステップS112で選択されたひな形から作図対象物のシーケンス図を作成する。ここでは、選択されたひな形に対して、例えばステップ110で作成された信号リストのデータを入力することで、作図対象物のシーケンス図が作成される。
【0043】
ステップS113の処理を実行したら、作図システム1は、作成されたシーケンス図をシーケンス図出力部23によって入出力装置6に出力することでユーザに提示した後、
図5のフローチャートに示す処理を終了する。
【0044】
以上説明した本発明の第1の実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
【0045】
(1)作図システム1は、図面データ保存部13に予め保存された図面データから、作図対象物に関連する対象図面データを検索する図面データ検索部12と、図面データ検索部12により検索された対象図面データから、作図対象物の入出力信号に関するシンボルとシンボルに対応付けられた文字情報とを抽出するシンボル抽出部14と、シンボル抽出部14により抽出されたシンボルおよび文字情報に基づいて、作図対象物のシーケンス図を作成するシーケンス図作成部22とを備える。このようにしたので、シーケンス図を新規に作成することができる。
【0046】
(2)作図システム1は、シンボル抽出部14により抽出されたシンボルに対して、入出力信号の仕様に関する信号情報を付加する情報付加部18と、情報付加部18によりシンボルに付加された信号情報に基づいて、入出力信号のリストを作成するリスト作成部19とを備える。シーケンス図作成部22は、リスト作成部19により作成されたリストに基づいて、シーケンス図を作成する。このようにしたので、対象図面データに含まれるIBDから、シーケンス図に必要な信号情報を自動的に取得してシーケンス図に反映することができる。
【0047】
(3)情報付加部18は、シンボル抽出部14により抽出された文字情報に基づいて、入出力信号の仕様に関する信号情報を取得する。具体的には、入出力信号は、所定の機器または計器から作図対象物に入力される入力信号と、作図対象物から機器または計器へ出力される出力信号とのいずれかである。対象図面データは、シンボルおよび文字情報を含む図面データであるIBDと、機器または計器の仕様を表す図面データであるIDSとを含む。情報付加部18は、シンボル抽出部14により抽出された文字情報に基づいて、対象図面データのIDSから信号情報を検索する(ステップS107)。このようにしたので、作図対象物の入出力信号に対する正確な信号情報を自動的に取得することができる。
【0048】
(4)作図システム1は、作図対象物の入出力信号であってシンボル抽出部14によりシンボルが抽出されない入出力信号を、対象図面データの外形図から抽出する信号抽出部16を備える。情報付加部18は、信号抽出部16により抽出された入出力信号の仕様に関する信号情報を取得する(ステップS109)。リスト作成部19は、情報付加部18によりシンボルに付加された信号情報と、情報付加部18により取得された信号情報とに基づいて、入出力信号のリストを作成する(ステップS110)。このようにしたので、例えばプラントに使用されるデジタル制御盤を作図対象物としてシーケンス図を作成する場合に、当該デジタル制御盤に由来する入出力信号などのように、IBDに記載されない入出力信号についても、シーケンス図に反映させることができる。
【0049】
(5)作図システム1は、ひな形保存部21に予め保存された複数のシーケンス図のひな形の中から、作図対象物に対応するひな形を決定するひな形決定部20を備える。シーケンス図作成部22は、ひな形決定部20により決定されたひな形に基づいて、作図対象物のシーケンス図を作成する。このようにしたので、過去に設計された様々な製品のシーケンス図を利用して、新規に設計する作図対象物のシーケンス図を容易に作成することができる。
【0050】
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態では、
図1で説明した第1の実施形態に係る作図システムにおいて、さらに学習機能を追加した例を説明する。なお、本実施形態に係る作図システムは、第1の実施形態と同様のハードウェア構成を有している。そのため以下では、第1の実施形態において説明した
図1の作図システム1の構成を用いて、本実施形態の作図システムを説明する。
【0051】
図6は、本発明の第2の実施形態に係る作図システムの機能構成図である。
図6に示すように、本実施形態の作図システム1は、第1の実施形態で説明した
図2の各機能ブロックに加えて、既存図面情報入力部31、既存シーケンス図入力部32、リスト変換部33、リスト比較部34、差分抽出部35、および差分学習部36の各機能ブロックを備えて構成される。これらの機能ブロックは、作図システム1において、例えば
図1のプロセッサ2がストレージ4に格納された所定のプログラムやアプリケーションを実行することによって実現される。
【0052】
既存図面情報入力部31は、既存のシーケンス図に対応する上流図書の検索に必要な情報を取得し、図面データ検索部12に入力する。例えば既存図面情報入力部31は、人力または作図システム1により過去にシーケンス図を作成済みの製品について、その系統番号やロケーション番号などの情報を、作図対象情報入力部11と同様にして取得することができる。
【0053】
既存図面情報入力部31で取得された情報が図面データ検索部12に入力されると、図面データ検索部12、シンボル抽出部14、信号抽出部16、情報付加部18およびリスト作成部19において、第1の実施形態で説明したのと同様の処理がそれぞれ行われる。これにより、既存のシーケンス図に対応する上流図書において表された入出力信号のリストがリスト作成部19によって生成される。このリストは、リスト作成部19からリスト比較部34に入力される。
【0054】
既存シーケンス図入力部32は、既存図面情報入力部31によって情報が取得された製品に関する既存のシーケンス図を取得し、リスト変換部33に入力する。例えば既存シーケンス図入力部32は、既存図面情報入力部31によって取得された系統番号やロケーション番号などの情報に基づき、ひな形保存部21に保存されたひな形の中でこれらの情報に該当するものを選択する。これにより、図面データ検索部12によって上流図書が検索された製品に対する既存のシーケンス図を取得することができる。
【0055】
リスト変換部33は、既存シーケンス図入力部32から入力されたシーケンス図をもとに、入出力信号のリストを作成する。リスト変換部33は、例えば各入出力信号に関する信号情報として、信号種別、信号名称、機器番号、入出力カード型式などの情報をシーケンス図から取得し、これらを入出力信号ごとにリスト化することで、入出力信号のリストを作成することができる。
【0056】
リスト比較部34は、既存図面情報入力部31から入力された情報をもとに検索された上流図書に基づいてリスト作成部19が作成した入出力信号のリストと、既存シーケンス図入力部32から入力された既存のシーケンス図に基づいてリスト変換部33が作成した入出力信号のリストとを比較する。例えばリスト比較部34は、上記2つのリストに同じ入出力信号が含まれているかを判断するとともに、共通する項目同士の内容を比較する。このとき、一方のリストには含まれているが他方のリストには含まれていない項目については、比較対象から除外される。リスト比較部34によるこれらのリストの比較結果は、リスト比較部34から差分抽出部35に入力される。
【0057】
差分抽出部35は、リスト比較部34から入力された比較結果に基づいて、上記2つの入出力信号リストの差分を抽出する。例えば差分抽出部35は、一方のリストに記載されているが他方には記載のない入出力信号や、リスト同士で内容に相違がある項目などを、差分として抽出する。
【0058】
差分学習部36は、差分抽出部35により抽出された差分を学習する。具体的には、例えば、抽出された差分に相当するシンボルをIBDから抽出し、そのシンボルのデータを抽出対象シンボル保存部15に追加する。これにより、シンボル抽出部14が行うシンボルの抽出に対して差分の学習結果を反映する。あるいは、例えば抽出された差分のパターンが、当該製品に由来する入出力信号に対応するものであれば、外形図からその差分に相当する部分の形状を抽出し、新たな認識対象のデータとして抽出対象形状保存部17に追加する。これにより、信号抽出部16が行う入出力信号の抽出に対して差分の学習結果を反映する。
【0059】
図7は、本発明の第2の実施形態に係る作図システムの動作を示すフローチャートである。本実施形態による作図システム1は、例えばプロセッサ2において、ストレージ4に格納されたプログラムを実行することにより、
図7のフローチャートに従ってその動作を行う。なお、本実施形態の作図システム1も第1の実施形態と同様に、
図5のフローチャートに従って動作することで、作図対象物のシーケンス図を新規に作成することが可能であるが、以下ではその説明を省略する。
【0060】
ステップS301:既存シーケンス図入力部32により、既存のシーケンス図を取得する。
【0061】
ステップS302:リスト変換部33により、ステップ301で取得された既存のシーケンス図から入出力信号リストを作成する。
【0062】
ステップS303:図面データ検索部12により、既存図面情報入力部31から入力された情報に基づき、ステップ301で取得した既存のシーケンス図に対応する上流図書を図面データ保存部13から検索して取得する。
【0063】
ステップS304:ステップS303で取得された上流図書に基づき、シンボル抽出部14、信号抽出部16、情報付加部18およびリスト作成部19において第1の実施形態と同様の処理をそれぞれ行うことにより、入出力信号リストを作成する。ここでは、
図5のステップS102からステップS110と同様の処理をそれぞれ行うことで、既存の上流図書から信号リストを作成する。
【0064】
なお、本実施形態の作図システム1において、上記ステップS301,S302の処理と、上記ステップS303,S304の処理とは、並行に実施してもよいし、一方の処理を実施した後に他方の処理を実施してもよい。
図7のフローチャートでは、並行に実施する場合の例を示している。
【0065】
ステップS305:リスト比較部34により、ステップS302とステップS304でそれぞれ作成されたリスト同士を比較する。ここでは、例えば信号名称と機器番号または計器番号を比較項目として、これらのリスト同士を比較する。
【0066】
ステップS306:ステップS305の比較結果から、それぞれのリスト間に差分があるかを判断する。差分がある場合は次のステップS307の処理に進み、差分が無い場合は
図7のフローチャートに示す処理を終了する。
【0067】
ステップS307:ステップS302において既存のシーケンス図に基づき作成された入出力信号のリストから、ステップS306で差分ありと判断された入出力信号を一つ選択する。
【0068】
ステップS308:ステップS307で選択した入出力信号が、IBDには記載のない信号であるか否かを判定する。第1の実施形態で説明したように、選択した信号が、例えば当該デジタル制御盤に由来する信号などの場合は、IBDに記載されない信号であると判定し、ステップS309に進む。一方、これらの信号に該当しない場合は、IBDに記載されている信号であると判定し、ステップS312に進む。
【0069】
ステップS309:差分抽出部35により、ステップS307で選択した信号に対応する部分を、ステップS303で取得された上流図書に含まれる外形図から抽出する。ここでは、例えばユーザが入出力装置6を用いて行った入力操作に基づいて、外形図から抽出する部分を決定することができる。あるいは、所定の画像認識処理などを利用して、外形図から抽出する部分を作図システム1が自動的に決定してもよい。
【0070】
ステップS310:差分学習部36により、ステップS309で外形図から抽出された部分の信号パターンを学習する。ここでは、例えばステップS307で選択した信号に当該部分の形状を対応付けることで、信号パターンの学習を行うことができる。
【0071】
ステップS311:ステップS310の学習結果を差分学習部36から抽出対象形状保存部17に出力し、抽出対象形状保存部17に保存させる。これにより、ステップS307で選択した信号に対する学習結果が信号抽出部16に反映される。ステップS311の処理を実行したら、ステップS315に進む。
【0072】
ステップS312:差分抽出部35により、ステップS307で選択した信号に対応するシンボルを、ステップS303で取得された上流図書に含まれるIBDから抽出する。ここでは、例えば当該信号の名称が記載されている文字情報をIBDにおいて検索し、その文字情報に対応するシンボルを特定することで、IBDから抽出するシンボルを決定することができる。あるいは、ユーザが入出力装置6を用いて行った入力操作に基づいて、IBDから抽出するシンボルを決定してもよい。
【0073】
ステップS313:差分学習部36により、ステップS312でIBDから抽出されたシンボルの信号パターンを学習する。ここでは、例えばステップS307で選択した信号に当該シンボルを対応付けることで、信号パターンの学習を行うことができる。
【0074】
ステップS314:ステップS313の学習結果を差分学習部36から抽出対象シンボル保存部15に出力し、抽出対象シンボル保存部15に保存させる。これにより、ステップS307で選択した信号に対する学習結果がシンボル抽出部14に反映される。ステップS314の処理を実行したら、ステップS315に進む。
【0075】
ステップS315:ステップS307で差分がある信号を全て選択したか否かを判定する。ステップS306で差分ありと判断された入出力信号のうちで未選択のものがある場合はステップS307に戻り、その中のいずれかをステップS307で選択した後、ステップS308~S315の処理を繰り返す。一方、ステップS306で差分ありと判断された入出力信号の全てをステップS307で選択済みの場合は、
図7のフローチャートに示す処理を終了する。
【0076】
以上説明した本発明の第2の実施形態によれば、第1の実施形態で説明した(1)~(5)に加えて、さらに以下の作用効果を奏する。
【0077】
(6)作図システム1は、作図対象物の既存のシーケンス図から入出力信号のリストを作成するリスト変換部33と、リスト作成部19により作成されたリストとリスト変換部33により作成されたリストとを比較するリスト比較部34とを備える。このようにしたので、既存のシーケンス図を利用して、シンボル抽出部14や信号抽出部16の処理精度を確認することができる。
【0078】
(7)作図システム1は、リスト比較部34による上記2つのリストの比較結果に基づいて、これらのリストの差分を抽出する差分抽出部35と、差分抽出部35により抽出された差分を学習する差分学習部36とを備える。そして、シンボル抽出部14は、差分学習部36による差分の学習結果に基づいて、対象図面データからシンボルを抽出する。また、信号抽出部16は、差分学習部36による差分の学習結果に基づいて、対象図面データから入出力信号を抽出する。このようにしたので、シンボル抽出部14や信号抽出部16の処理精度を向上させることができる。
【0079】
なお、上記の各実施形態では、発電プラントに用いられるデジタル制御盤のシーケンス図を作成する場合の例を説明したが、本発明は発電プラント以外の各種プラントにも応用することができる。
【0080】
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記の各実施形態は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えたり、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えたり、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることも可能である。
【0081】
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリ、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置や、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
【0082】
本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0083】
1:作図システム、2:プロセッサ、3:メモリ、4:ストレージ、5:ネットワークI/F、6:入出力装置、7:ネットワーク、11:作図対象情報入力部、12:図面データ検索部、13:図面データ保存部、14:シンボル抽出部、15:抽出対象シンボル保存部、16:信号抽出部、17:抽出対象形状保存部、18:情報付加部、19:リスト作成部、20:ひな形決定部、21:ひな形保存部、22:シーケンス図作成部、23:シーケンス図出力部、31:既存図面情報入力部、32:既存シーケンス図入力部、33:リスト変換部、34:リスト比較部、35:差分抽出部、36:差分学習部