(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022189203
(43)【公開日】2022-12-22
(54)【発明の名称】飲料用容器カバー
(51)【国際特許分類】
B65D 81/38 20060101AFI20221215BHJP
B65D 23/00 20060101ALI20221215BHJP
B65D 23/08 20060101ALI20221215BHJP
B65D 77/20 20060101ALI20221215BHJP
【FI】
B65D81/38 R
B65D23/00 B
B65D23/08 Z
B65D77/20 R
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021097660
(22)【出願日】2021-06-10
(71)【出願人】
【識別番号】521255130
【氏名又は名称】株式会社ツーリストサポート
(74)【代理人】
【識別番号】100182349
【弁理士】
【氏名又は名称】田村 誠治
(72)【発明者】
【氏名】金井 茂幸
【テーマコード(参考)】
3E062
3E067
【Fターム(参考)】
3E062AA09
3E062AB02
3E062JA04
3E062JA08
3E062JB02
3E062JB08
3E062JD04
3E067AA03
3E067AB26
3E067AC01
3E067BA03A
3E067BB14A
3E067BC07A
3E067CA07
3E067EB27
3E067GA02
3E067GD01
(57)【要約】
【課題】保冷機能を高めることの可能な飲料用容器カバーを提供する。
【解決手段】飲料用容器カバー100は、飲料が収容される飲料用容器BLの外周に設けられ、飲料用容器BLの外周に保冷剤CPを保持するために用いられるものであって、飲料用容器BLの外周の少なくとも一部を被覆する伸縮可能な筒状部110と、筒状部110の上端部に設けられ、第1の弾性力により飲料用容器BLの外周に留まる上側弾性部120と、筒状部110の下端部に設けられ、第1の弾性力より大きな第2の弾性力により飲料用容器BLの外周に留まる下側弾性部130と、を備え、保冷剤CPは上側弾性部120を介して筒状部110に収容され、下側弾性部130によって抜け止めされることを特徴とする。かかる構成により、保冷機能を高めることの可能な飲料用容器カバーを提供することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料が収容される飲料用容器の外周に設けられ、前記飲料用容器の外周に保冷剤を保持するために用いられる飲料用容器カバーであって、
前記飲料用容器の外周の少なくとも一部を被覆する伸縮可能な筒状部と、
前記筒状部の上端部に設けられ、第1の弾性力により前記飲料用容器の外周に留まる上側弾性部と、
前記筒状部の下端部に設けられ、前記第1の弾性力より大きな第2の弾性力により前記飲料用容器の外周に留まる下側弾性部と、
を備え、
前記保冷剤は前記上側弾性部を介して前記筒状部に収容され、前記下側弾性部によって抜け止めされることを特徴とする、飲料用容器カバー。
【請求項2】
前記上側弾性部と前記下側弾性部とを区別するための上下方向を示す印が付されていることを特徴とする、請求項1に記載の飲料用容器カバー。
【請求項3】
前記筒状部には、前記保冷剤を収容可能なポケットが設けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の飲料用容器カバー。
【請求項4】
前記筒状部は、網目構造であることを特徴とする、請求項1~3のいずれかに記載の飲料用容器カバー。
【請求項5】
前記下側弾性部は、前記筒状部の中心方向に突出する突起部が円周方向に1又は2以上設けられていることを特徴とする、請求項1~4のいずれかに記載の飲料用容器カバー。
【請求項6】
前記下側弾性部には、上下方向に貫通する穴が1又は2以上設けられていることを特徴とする、請求項1~5のいずれかに記載の飲料用容器カバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料用容器カバーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の飲料用容器カバーとして、特開2014-111466号公報(特許文献1)に示されるものがある。同文献に開示される飲料用容器カバーは、キャップ付の口部を有する首部と、肩部と、胴部とを備えた飲料用容器に、上から着脱自在に被せて用いられるカバーである。そして、熱融着性繊維を用いた不織布の熱溶着によって略筒状に形成され、上記略筒状体の上端開口から上記飲料用容器の首部が突出し、その開口縁部が上記飲料用容器の肩部と係合して下方への抜け止めがなされるよう設定されており、上記飲料用容器の表面積の少なくとも60%が、上記カバーによって被覆されるようになっている。
【0003】
かかる構成によれば、飲料用容器に簡易的に被せるだけで飲料用容器の印象を変化させることができ、しかも、飲料用容器を携帯する際に飲料を保護し、飲料用容器表面に結露が生じてもこれを吸い取って周りのものを濡らすことのない、優れた飲料用容器カバーが提供される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されるような従来の飲料用容器カバーでは、保冷機能が十分ではない。すなわち、従来の飲料用容器カバーでは、カバーの生地を工夫したり、飲料用容器を覆う面積を増やしたりする程度の工夫しかなく、保冷機能が十分ではないという問題があった。
【0006】
そこで本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、保冷機能を高めることの可能な新規かつ改良された飲料用容器カバーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明によれば、飲料(ドリンク)が収容される飲料用容器(ボトル)の外周に設けられ、前記飲料用容器の外周に保冷剤を保持するために用いられる飲料用容器カバーであって、前記飲料用容器の外周の少なくとも一部を被覆する伸縮可能な筒状部と、前記筒状部の上端部に設けられ、第1の弾性力により前記飲料用容器の外周に留まる上側弾性部と、前記筒状部の下端部に設けられ、前記第1の弾性力より大きな第2の弾性力により前記飲料用容器の外周に留まる下側弾性部と、を備えたことを特徴とする、飲料用容器カバーが提供される。
【0008】
かかる構成によれば、飲料用容器の外周との間に保冷剤を挿入し筒状部で保持可能である。すなわち、下側弾性部で保冷剤を保持することができる。また、上側弾性部を飲料用容器の外周から容易に離間させることができるため、保冷剤を筒状部と飲料用容器の外周との間に挿入しやすい。このように、保冷剤が入れやすく、落ちにくい。また、二重構造するなど複雑な構造にする必要がなく、コストも増加しない。なお、飲料用容器の大きさはさまざまであるが、飲料用容器の大きさに合わせて製造することができる。このように、飲料用容器の外周と筒状部との間で保冷剤を保持する構成であるため、簡易な構成で容易に飲料を保冷することができる。よって、保冷機能を高めることが可能である。
【0009】
本発明は様々な応用が可能である。例えば、前記上側弾性部と前記下側弾性部とを区別するための上下方向を示す印が付されていてもよい。上側弾性部と下側弾性部は、弾性力が異なるものの外観はほぼ同一とすることもでき、この場合、区別しにくい。そこで、上側弾性部と下側弾性部とを区別するための上下方向を示す印を付すことで、飲料用容器への装着の向きを間違えずに行うことができる。
【0010】
また、前記筒状部には、前記保冷剤を収容可能なポケットが設けられていてもよい。ポケットによってより確実に保冷剤を保持させることができる。
【0011】
また、前記筒状部は、網目構造であってもよい。筒状部は伸縮可能な網目構造であるため、容易に変形して飲料用容器に装着しやすい。また、筒状部は、保冷剤の形状に応じて変形可能であるため、使い捨ての保冷剤や再利用可能な保冷剤など、様々なタイプ、形状の保冷剤に対応することができる。
【0012】
また、下側弾性部は、前記筒状部の中心方向に突出する突起部が円周方向に1又は2以上設けられていてもよい。突起部によって弾性部と飲料用容器の外周との間に隙間が形成されるため、飲料用容器の外周に溜まった結露を飲料用容器カバーから放出することができる。
【0013】
また、下側弾性部には、上下方向に貫通する穴が1又は2以上設けられていてもよい。弾性部に溜まった結露を、穴を介して飲料用容器カバーから放出することができる。
【0014】
本発明の他の観点によれば、上記本発明の飲料用容器カバーと、上記飲料用容器及び上記保冷剤の少なくともいずれかと、からなる飲料用容器セットが提供される。飲料用容器カバーと飲料用容器や保冷剤とを、最適な組み合わせ・サイズ・重さ等のセットにして市場に流通させることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、保冷機能を高めることの可能な飲料用容器カバーを提供することができる。本発明のその他の効果については、後述する発明を実施するための形態においても説明する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】第1の実施形態の飲料用容器カバー100の使用例を示す斜視図である。
【
図3】飲料用容器カバー100の作用を説明するための図であり、(a)は、飲料用容器BLに飲料用容器カバー100を取り付ける状態を示す図であり、(b)は、筒状部110に保冷剤CPを挿入する状態を示す図である。
【
図4】第1の実施形態の応用例を示す斜視図である。
【
図5】第2の実施形態の飲料用容器カバー200の斜視図である。
【
図6】第3の実施形態の飲料用容器カバー300の下端部の断面図である。
【
図7】第4の実施形態の飲料用容器カバー400の下端部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0018】
(第1の実施形態)
本実施形態に係る飲料用容器カバー100の全体の構成について、
図1を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態の飲料用容器カバー100の使用例を示す斜視図である。飲料用容器カバー100は、
図1に示したように、飲料が収容される飲料用容器BLの外周に設けられ、飲料用容器BLの外周に保冷剤CPを保持するために用いられるものである。飲料用容器カバー100は、
図1に示したように、飲料用容器BLの外周の少なくとも一部を被覆する伸縮可能な筒状部110と、筒状部110の上端部に設けられる上側弾性部120と、筒状部110の下端部に設けられる下側弾性部130と、を備える。そして、保冷剤CPは上側弾性部120を介して筒状部110に収容され、下側弾性部130によって抜け止めされるように構成される。以下、飲料用容器カバー100の各構成要素について説明する。
【0019】
(筒状部110)
筒状部110は、飲料用容器BLの外周との間に保冷剤CPを保持するものである。筒状部110の構成について、
図2を参照しながら説明する。
図2は、飲料用容器カバー100の斜視図である。筒状部110は、飲料用容器BLの外周の少なくとも一部を被覆する伸縮可能な部材である。筒状部110は、網目構造であり、飲料用容器BLの外周との間に保持される保冷剤CPの形状に応じて変形自在である。
【0020】
(上側弾性部120)
上側弾性部120、筒状部110を飲料用容器BLの外周に留めるものである。上側弾性部120は、筒状部110の上端部に設けられ、第1の弾性力により飲料用容器BLの外周に留まる。第1の弾性力は、筒状部110と飲料用容器BLとの間に保冷剤CPを挿入させる際に、上側弾性部120と飲料用容器BLとの間に隙間を形成可能な強さに構成されている。
【0021】
(下側弾性部130)
下側弾性部130は、筒状部110を飲料用容器BLの外周に留めるものである。下側弾性部130は、筒状部110の下端部に設けられ、第1の弾性力より大きな第2の弾性力により飲料用容器BLの外周に留まる。第2の弾性力は、筒状部110に挿入された保冷剤CPを下側弾性部130に載置するように保持し、筒状部110の下端から抜け落ちることを防止可能な強さに構成されている。
【0022】
飲料用容器BLと保冷剤CPについては、一般的なサイズ・重さ等のものを利用することができる。特に保冷剤CPについては、他の用途に利用されたものを再利用することにより、環境にやさしい。なお、飲料用容器カバー100と飲料用容器BLや保冷剤CPとを、最適な組み合わせ・サイズ・重さ等のセットにして市場に流通させることができる。
【0023】
以上、飲料用容器カバー100の構成を説明した。以下、
図3を参照しながら飲料用容器カバー100の作用について説明する。
図3は、飲料用容器カバー100の作用を説明するための図であり、
図3(a)は、飲料用容器BLに飲料用容器カバー100を取り付ける状態を示す図であり、
図3(b)は、筒状部110に保冷剤CPを挿入する状態を示す図である。
【0024】
まず、
図3(a)に示したように、上部から筒状部110内に飲料用容器BLを挿入し、飲料用容器BLの外周の任意の位置に装着する。飲料用容器カバー100は、伸縮可能な筒状部110と上側弾性部120、下側弾性部130で構成されているため、装着時には伸縮して容易に装着できる。飲料用容器カバー100は、上側弾性部120、下側弾性部130によって飲料用容器BLに対する位置が保持される。
【0025】
飲料用容器BLに飲料用容器カバー100を装着した後、
図3(b)に示したように、上側弾性部120を飲料用容器BLの外周から離間させて、隙間から筒状部110に保冷剤CPを挿入する。上側弾性部120は、飲料用容器BLの外周から容易に離間させることができる弾性力である。
【0026】
保冷剤CPは、下側弾性部130に載置されて保持される。下側弾性部130の第2の弾性力は、保冷剤CPの重みによって移動したり、飲料用容器BLの外周から離間して隙間から保冷剤CPが抜け出たりすることがない大きさである。
【0027】
(第1の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、飲料用容器BLの外周と筒状部110との間で保冷剤CPを保持する構成であるため、簡易な構成で容易に飲料を保冷することができる。
【0028】
また、筒状部110は伸縮可能な網目構造であるため、容易に変形して飲料用容器BLに装着しやすい。
【0029】
また、筒状部110は、保冷剤CPの形状に応じて変形可能であるため、使い捨ての保冷剤や再利用可能な保冷剤など、様々なタイプ、形状の保冷剤に対応することができる。
【0030】
また、下側弾性部130は上側弾性部120よりも弾性力が大きいため、下側弾性部130で保冷剤CPを保持することができる。また、上側弾性部120を飲料用容器BLの外周から容易に離間させることができるため、保冷剤CPを筒状部110と飲料用容器BLの外周との間に挿入しやすい。
【0031】
(第1の実施形態の応用例)
上記第1の実施形態の応用例として、
図4に示したように、上側弾性部120と下側弾性部130とを区別するための上下方向を示す印Mが付されていてもよい。上側弾性部120と下側弾性部130は、弾性力が異なるものの外観はほぼ同一とすることもでき、この場合、区別しにくい。そこで、上側弾性部120と下側弾性部130とを区別するための上下方向を示す印Mを付すことで、飲料用容器BLへの装着の向きを間違えずに行うことができる。
【0032】
(第2の実施形態)
第2の実施形態の飲料用容器カバー200について、
図5を参照しながら説明する。
図5は、本実施形態の飲料用容器カバー200の斜視図である。本実施形態の飲料用容器カバー200は、筒状部210にポケット240が設けられている点が第1の実施形態と異なるものである。本実施形態では、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0033】
本実施形態の飲料用容器カバー200は、
図5に示したように、筒状部210の内周に保冷剤CPを収容するポケット240が設けられている。本実施形態では、ポケット240は、筒状部210の円周方向に2つ設けられている。各ポケット240には、それぞれ1つの保冷剤CPが収容される。ポケット240は、筒状部210と同様の伸縮可能な網目構造としてもよく、他の構成でもよい。
【0034】
(第2の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、筒状部210に保冷剤CPを収容可能なポケット240が設けられているため、ポケット240によってより確実に保冷剤CPを保持させることができる。
【0035】
(第3の実施形態)
第3の実施形態の飲料用容器カバー300について、
図6を参照しながら説明する。
図6は、本実施形態の飲料用容器カバー300の斜視図である。本実施形態の飲料用容器カバー300は、筒状部310の下側弾性部330の構成が第1の実施形態と異なるものである。本実施形態では、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0036】
本実施形態の飲料用容器カバー300は、
図6に示したように、下側弾性部330に中心方向に突出する突起部330aが円周方向に複数設けられている。本実施形態では、突起部330aは、下側弾性部330の円周方向に連続して設けられている。また、突起部330aは、下側弾性部330と一体に成形されている。なお、突起部330aは1つだけ設けるようにしてもよい。
【0037】
(第3の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、突起部330aによって下側弾性部330と飲料用容器BLの外周との間に隙間が形成されるため、飲料用容器BLの外周に付着した結露が下側弾性部330に溜まっても、飲料用容器カバー300から放出することができる。
【0038】
(第4の実施形態)
第4の実施形態の飲料用容器カバー400について、
図7を参照しながら説明する。
図7は、本実施形態の飲料用容器カバー400の斜視図である。本実施形態の飲料用容器カバー400は、筒状部410の下側弾性部430の構成が第1の実施形態と異なるものである。本実施形態では、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0039】
本実施形態の飲料用容器カバー400は、飲料用容器BLに付着した結露を下部から放出するために、下側弾性部430に工夫を施したものである。飲料用容器カバー400は、
図7に示したように、下側弾性部430に上下方向に貫通する複数の穴430aが形成されている。複数の穴430aは、下側弾性部430の円周方向に等間隔に形成されている。穴430aは下側弾性部430の径方向の略中央辺りを中心としており、複数の穴430aの中心を結ぶ線は下側弾性部430と略同心円を形成する。
【0040】
このように、複数の穴430aの位置に偏りがほぼ生じないため、下側弾性部430は全周にわたって均等に飲料用容器BLに密着することができる。また、下側弾性部430を拡径する方向に引っ張った際にもほぼ均等に変形することができるため、一部に負荷が掛かり過ぎることが防止され、破損が防止される。なお、穴430aは1つだけ形成するようにしてもよい。
【0041】
(第4の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、飲料用容器BLの外周に付着した結露が下側弾性部430に溜まっても穴430aから飲料用容器カバー400の外に放出することができる。
【0042】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0043】
例えば、上記第1の実施形態では、筒状部110は、飲料用容器BLの側部の全周を伸縮可能な部材で覆う構成としたが、本発明はこの例に限定されない。筒状部は、飲料用容器の外周の少なくとも一部を被覆する構成であれば、任意の設計とすることができる。例えば、保冷剤を保持可能な複数の部材をゴムなどの伸縮可能な部材で連結して構成してもよい。第2~第4の実施形態も同様である。
【0044】
また、上記第1の実施形態では、筒状部110は網目構造としたが、伸縮可能であれば任意の設計とすることができる。例えば、ニットなどでもよい。第2~第4の実施形態も同様である。
【0045】
また、上記第1の実施形態では、下側弾性部130は上側弾性部120よりも弾性力が大きい構成としたが、本発明はこれに限定されない。上側弾性部と下側弾性部の弾性力は同じであってもよく、下側弾性部の弾性力が上側弾性部の弾性力よりも小さくてもよい。第2~第4の実施形態も同様である。
【0046】
また、上記第2の実施形態では、筒状部210には2つのポケット240を設け、各ポケット240には、それぞれ1つの保冷剤CPが収容される構成としたが、本発明はこの例に限定されない。ポケットの数や、ポケットに収容される保冷剤の数は任意に設計することができる。
【0047】
また、上記第3の実施形態では、突起部330aは、下側弾性部330の円周方向に連続して設けたが、間隔を空けて設けてもよい。また、突起部330aは、下側弾性部330と一体に成形されている構成としたが、別体で取り付けるようにしてもよい。さらに突起部330aの素材は、下側弾性部330と同じでもよく、異なっていてもよい。また、1又は2以上の突起部に上下方向に貫通する穴を設けてもよい。このようにすると、下側弾性部に溜まった結露を飲料容器カバーから効率よく放出することができる。
【0048】
また、上記第4の実施形態では、下側弾性部430自体に複数の穴430aを形成する例について説明したが、本発明はこの例に限定されない。穴と同様の機能を持つことができれば任意に設計することができる。例えば、複数の弾性部を、間隔を空けて筒状部に設ける構成でもよい。これにより、複数の弾性部の間隔に穴と同様の機能を持たせることができる。
【0049】
上記実施形態、応用例、変形例は、任意に組み合わせて実施することができる。
【符号の説明】
【0050】
100、200、300、400 飲料用容器カバー
110、210、310、410 筒状部
120 上側弾性部
130、230、330、430 下側弾性部
240 ポケット
330a 突起部
430a 穴
BL 飲料用容器
CP 保冷剤
M 印