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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022189227
(43)【公開日】2022-12-22
(54)【発明の名称】リーダ装置
(51)【国際特許分類】
   E21B 15/00 20060101AFI20221215BHJP
【FI】
E21B15/00
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021097703
(22)【出願日】2021-06-11
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-11-09
(71)【出願人】
【識別番号】302069479
【氏名又は名称】有限会社大樂重機
(71)【出願人】
【識別番号】391033182
【氏名又は名称】アボロンシステム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092808
【弁理士】
【氏名又は名称】羽鳥 亘
(74)【代理人】
【識別番号】100140981
【弁理士】
【氏名又は名称】柿原 希望
(72)【発明者】
【氏名】大樂 春彦
【テーマコード(参考)】
2D129
【Fターム(参考)】
2D129AB16
2D129BA01
2D129DC07
2D129DC13
2D129DC26
2D129DC34
(57)【要約】
【課題】前後左右方向に角度調整が可能なリーダ装置を提供する。
【解決手段】このリーダ装置80は、角度調整部50を構成するスイングベース30がリーダ本体20に対して回動可能に設置され、このスイングベース30の接続部40に前後角調整シリンダ14と油圧ショベル10のブームが接続する。また、スイングベース30の左右には左右角調整シリンダ54R、54Lが接続する。そして、作業者が前後角調整シリンダ14を伸縮させることで、リーダ本体20の前後方向の角度を調整することができる。また、左右角調整シリンダ54R、54Lを伸縮させることで、リーダ本体20の左右方向の角度を調整することができる。即ち、このリーダ装置80はリーダ本体20の角度を前後左右に調整することができ、これによりリーダ部分の立設を容易に行うことができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の長さを有し杭工事用機械設備を設置可能なリーダ本体と、
前記リーダ本体の側面に回動可能に固定したスイングベースと、
前記スイングベースに固定した接続部と、
前記接続部の一端に設けられ前後角調整シリンダの一端が接続するシリンダ接続孔と、
前記接続部の他端に設けられ油圧ショベルのブームと接続可能なブーム接続孔と、
前記油圧ショベルの油圧機構と接続して動作し一端が前記リーダ本体と固定し他端が前記スイングベースの左右にそれぞれ固定した一対の左右角調整シリンダと、を有することを特徴とするリーダ装置。
【請求項2】
ツーピースブームの油圧ショベルのメインブームと前記接続部とを接続するアダプタ部材と、前記油圧ショベルの油圧機構と接続して動作する前後角調整シリンダと、をさらに有し、
前記アダプタ部材はアダプタ接続孔を3つ備え、
前記前後角調整シリンダの一端が前記メインブームと接続するとともに他端がシリンダ接続孔と接続し、前記アダプタ接続孔の一つがブーム接続孔と接続し、残りの2つのアダプタ接続孔が前記メインブームと接続することを特徴とする請求項1記載のリーダ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、杭基礎工事時に切削ドリルや杭打ち機等の支柱として用いるリーダ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば本願発明者らが発明した下記[特許文献1]に記載されているように、建築物の杭基礎工事においては、ベースマシンによって支持されたリーダを垂直に立て、このリーダに掘削ドリルや圧入機等を設置して、このリーダに沿って穴の掘削や基礎杭の圧入を行うことが一般的である。
【0003】
また、本願発明者らは図6に示す、油圧ショベル10のブーム12に設置可能なリーダ装置5を開発した。この従来のリーダ装置5は杭工事用機械設備7(7a、7b)を設置可能なリーダ本体20の側面にシリンダ接続孔46bとブーム接続孔46aとを有しており、このブーム接続孔46aにベースマシンとしての油圧ショベル10のブーム12の先端を接続し、シリンダ接続孔46bに前後角調整シリンダ14として機能する油圧ショベル10のアームシリンダの先端を接続する。そして、前後角調整シリンダ14(アームシリンダ)が伸縮することでリーダ本体20の前後方向(ブーム12に対して平行な方向)の角度を調整することができる。これにより、リーダ本体20を垂直に立設させることを従来よりも楽に行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3827309号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、図6に示す従来のリーダ装置5は前後方向の角度は調整可能であるものの左右方向(ブーム12に対して垂直な方向)への角度調整は行うことができず、ベースマシンとしての油圧ショベル10は整地された平らな場所に駐車して使用する必要がある。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、左右方向にも角度調整が可能なリーダ装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、
(1)所定の長さを有し杭工事用機械設備7を設置可能なリーダ本体20と、前記リーダ本体20の側面に回動可能に固定したスイングベース30と、前記スイングベース30に固定した接続部40と、前記接続部40の一端に設けられ前後角調整シリンダ14の一端が接続するシリンダ接続孔46bと、前記接続部40の他端に設けられ油圧ショベル10のブーム12、12bと接続可能なブーム接続孔46aと、前記油圧ショベル10の油圧機構と接続して動作し一端が前記リーダ本体20と固定し他端が前記スイングベース30の左右にそれぞれ固定した一対の左右角調整シリンダ54R、54Lと、を有することを特徴とするリーダ装置80を提供することにより、上記課題を解決する。
(2)ツーピースブームの油圧ショベル10のメインブーム12aと前記接続部40とを接続するアダプタ部材60と、前記油圧ショベル10の油圧機構と接続して動作する前後角調整シリンダ14’と、をさらに有し、
前記アダプタ部材60はアダプタ接続孔(62a、62b、62c)を3つ備え、
前記前後角調整シリンダ14’の一端が前記メインブーム12aと接続するとともに他端がシリンダ接続孔46bと接続し、前記接続孔の一つ(アダプタ接続孔62a)がブーム接続孔46aと接続し、残りの2つのアダプタ接続孔62b、62cが前記メインブーム12aと接続することを特徴とする上記(1)記載のリーダ装置80を提供することにより、上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係るリーダ装置はリーダ本体の角度を前後左右に調整することができる。これによりリーダ部分の立設を容易に行うことができる。また、ベースマシンが傾いた状態でもリーダ部分を垂直に立設することができる。このためベースマシンの駐車位置を平らに整地する必要が無く、作業負担の軽減と工期の短縮、コスト削減を行うことができる。
また、本発明に係るリーダ装置は、スイングベースを回動させる左右角調整シリンダ及び前後角調整シリンダの油圧機構にベースマシンの油圧機構を転用して用いる。これにより、油圧機構を別途設ける必要が無い事に加え、左右角調整シリンダ及び前後角調整シリンダをベースマシンの操作レバー等で操作することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明に係るリーダ装置を示す図である。
図2】本発明に係るリーダ装置をブームが一つの油圧ショベルに接続した例を示す図である。
図3】本発明に係るリーダ装置をツーピースブームの油圧ショベルのフロントブームに接続した例を示す図である。
図4】本発明に係るリーダ装置をツーピースブームの油圧ショベルのメインブームに接続した例を示す図である。
図5】本発明に係るリーダ装置の使用方法を説明する図である。
図6】従来のリーダ装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明に係るリーダ装置の実施の形態について図面に基づいて説明する。ここで、図1(a)は本発明に係るリーダ装置80の側面図であり、図1(b)はリーダ装置80の正面図である。また、図2図4は本発明に係るリーダ装置80の使用状態を示す図である。尚、従来の技術と同等の機能を有する部材には同符号にて表す。
【0011】
本発明に係るリーダ装置80は、所定の長さを有し杭工事用機械設備7(7a、7b)を設置可能なリーダ本体20と、このリーダ本体20の側面に設置された角度調整部50と、で主に構成されている。また、この角度調整部50は、リーダ本体20の側面に回動可能に固定したスイングベース30と、このスイングベース30に固定した接続部40と、この接続部40の一端に設けられたシリンダ接続孔46bと、接続部40の他端に設けられたブーム接続孔46aと、一端がリーダ本体20と固定し他端がスイングベース30の左右にそれぞれ固定した一対の左右角調整シリンダ54R、54Lと、を有している。
【0012】
また、リーダ本体20は従来のリーダと同様の柱状部材であり、角度調整部50の逆側の面にはリーダ本体20に沿ったガイドレール22を有している。そして、このガイドレール22には掘削ドリルや基礎杭の圧入機、引き抜き機等の周知の杭工事用機械設備7がスライド移動可能に設置される。また、リーダ本体20の上部には杭工事用機械設備7をスライド移動させるウインチ等の機械設備7a、7bが設置可能となっている。さらに、リーダ本体20の下端部にはロックピン挿入孔やジョイント等の連結機構24が設けられ、ガイドレール22aを備えたリーダ部材20aを必要に応じて連結し、リーダ部分(リーダ本体20+リーダ部材20a)の長さを要求される長さに延長することが可能である。
【0013】
また、角度調整部50のスイングベース30は、リーダ本体20の側面にベアリング等の回転機構32を介して設置される。これにより、スイングベース30はリーダ本体20に対して回転が可能となる。また、スイングベース30には接続部40が固定するとともに、スイングベース30の左右には左右角調整シリンダ54R、54Lの一端がそれぞれ接続ピン34等を介して回動可能に接続する。また、リーダ本体20にはシリンダステー52が固定し、このシリンダステー52の左右に左右角調整シリンダ54R、54Lの他端が接続ピン34等を介して回動可能に接続する。
【0014】
また、スイングベース30に固定した接続部40には、前述のようにシリンダ接続孔46bとブーム接続孔46aとが設けられている。尚、シリンダ接続孔46b、ブーム接続孔46a、及び後述のアダプタ部材60のアダプタ接続孔62a、62b、62cは油圧ショベル10の接続孔の寸法規格に準拠して形成され、接続ピンなどの一般的な油圧ショベル10の接続部材、接続方法を用いての着脱が可能である。また、図1ではブーム接続孔46aが上に位置し、シリンダ接続孔46bが下に位置している例を図示しているが、これは前後角調整シリンダ14として利用するシリンダの位置に応じて反転して使用することが可能である。
【0015】
また、左右角調整シリンダ54R、54Lには、油圧ショベル10の油圧機構が接続され動作する。尚、リーダ装置80を油圧ショベル10に設置することで、少なくともバケットシリンダに接続していた油圧機構は余りとなる。本発明に係るリーダ装置80はこの余った油圧ショベル10の油圧機構やリーダ装置80には使用しない油圧機構を左右角調整シリンダ54R、54Lに接続して転用する。これにより、左右角調整シリンダ54R、54Lに対する油圧機構を別途設ける必要が無い事に加え、左右角調整シリンダ54R、54Lを油圧ショベル10の操作レバー等で操作することが可能となる。
【0016】
次に、リーダ装置80と油圧ショベル10との接続方法を説明する。先ず、ブーム12が一つの油圧ショベル10への接続例を図2に示す。ブーム12が一つの油圧ショベル10の場合、シリンダ接続孔46bが上にブーム接続孔46aが下に位置するようにスイングベース30を回転させ、左右角調整シリンダ54R、54Lを接続する。そして、アームシリンダを外した上で油圧ショベル10のアームを取り外し、その接続孔18aとブーム接続孔46aとを接続ピン等を用いて回動可能に接続する。また、油圧ショベル10のアームシリンダの先端の接続孔18bをシリンダ接続孔46bに接続ピン等を用いて回動可能に接続する。これにより、油圧ショベル10のアームシリンダがリーダ装置80に対する前後角調整シリンダ14として機能する。また、油圧ショベル10の空いている油圧機構や使用しない動作の油圧機構を左右角調整シリンダ54R、54Lに接続する。これにより、ブーム12が一つの油圧ショベル10へのリーダ装置80の設置が完了する。
【0017】
次に、ブーム12がメインブーム12aとフロントブーム12bの二つで構成されたツーピースブームの油圧ショベル10への接続例を図3に示す。ツーピースブームの油圧ショベル10の場合、図2と同様に、シリンダ接続孔46bが上にブーム接続孔46aが下に位置するようにスイングベース30を回転させ、左右角調整シリンダ54R、54Lを接続する。そして、フロントブーム12bの先に接続しているアームを取り外し、そのフロントブーム12bの先端の接続孔18aとブーム接続孔46aとを接続ピン等を用いて回動可能に接続する。また、フロントブーム12bのアームシリンダの先端の接続孔18bをシリンダ接続孔46bに接続ピン等を用いて回動可能に接続する。これにより、油圧ショベル10のアームシリンダがリーダ装置80に対する前後角調整シリンダ14として機能する。また、油圧ショベル10の空いている油圧機構や使用しない動作の油圧機構を左右角調整シリンダ54R、54Lに接続する。これにより、ツーピースブームの油圧ショベル10のフロントブーム12bへのリーダ装置80の設置が完了する。
【0018】
次に、リーダ装置80をツーピースブームの油圧ショベル10のメインブーム12aに接続する例を図4に示す。尚、リーダ装置80のメインブーム12aへの接続は図4に示すように、アダプタ部材60と前後角調整シリンダ14’とを介して行う。ここで、アダプタ部材60は側面視で略三角形を呈しており、その3つの頂部の近傍にアダプタ接続孔62a、62b、62cを有している。また、アダプタ部材60はメインブーム12aの形状に応じて設計され、アダプタ接続孔62b、62cの位置は、フロントブーム12bの接続孔18dとフロントブームシリンダ16の接続孔18cの位置に等しくなるように作製される。よって、アダプタ部材60はアダプタ接続孔62b、62cを用いてメインブーム12aへの接続が可能となる。また、前後角調整シリンダ14’は所定の長さの一般的な油圧シリンダであり、長さが適当であれば油圧ショベル10のものを転用しても良いし、専用のものを別途用意しても良い。
【0019】
そして、アダプタ部材60を用いた接続方法では、ブーム接続孔46aが上にシリンダ接続孔46bが下に位置するようにスイングベース30を回転させ、左右角調整シリンダ54R、54Lを接続する。また、油圧ショベル10のフロントブームシリンダ16とフロントブーム12bとをメインブーム12aから取り外す。そして、アダプタ部材60のアダプタ接続孔62aと角度調整部50のブーム接続孔46aとを接続ピン等を用いて回動可能に接続する。また、残りの2つのアダプタ接続孔62b、62cをメインブーム12aのフロントブーム12b用の接続孔18dとフロントブームシリンダ16用の接続孔18cとにそれぞれ接続ピン等を用いて接続する。さらに、前後角調整シリンダ14’の一端をメインブーム12aの例えばショートリーチ用接続孔18e等の予備の接続孔等に回動可能に接続する。また、前後角調整シリンダ14’の他端である接続孔18b’を角度調整部50のシリンダ接続孔46bに接続ピン等を用いて回動可能に接続する。
【0020】
そして、油圧ショベル10の空いている油圧機構や使用しない動作の油圧機構を前後角調整シリンダ14’及び左右角調整シリンダ54R、54Lに接続する。これにより、リーダ装置80の角度調整部50と油圧ショベル10のメインブーム12aとがアダプタ部材60を介して接続し、これによりメインブーム12aへのリーダ装置80の設置が完了する。
【0021】
尚、フロントブーム12bにリーダ装置80を取り付ける構成では、ブーム部分が長いため、リーダ部分が長くリーダ装置80が高所に位置する際に特に好適である。また、メインブーム12aにリーダ装置80を取り付ける構成では、ブーム部分が短く高い安定性を有するためリーダ部分が短くリーダ装置80が低所に位置する際に特に好適である。
【0022】
次に、本発明に係るリーダ装置80の使用方法を説明する。先ず、上記のようにして、油圧ショベル10のブーム12もしくはフロントブーム12bにリーダ装置80の角度調整部50を接続する。もしくは、アダプタ部材60を介して油圧ショベル10のメインブーム12aにリーダ装置80の角度調整部50を接続する。また、必要であればリーダ本体20の下部にリーダ部材20aを接続し、要求される長さとする。また、リーダ本体20に要求される杭工事用機械設備7(7a、7b)を設置する。
【0023】
そして、杭工事を行う位置にリーダ本体20(もしくはリーダ部材20a)の下端を接地する。このとき、リーダ部分の前後方向の角度が垂直から傾いている場合、作業者は油圧ショベル10の操作レバー等を操作して前後角調整シリンダ14もしくは14’を伸縮させリーダ本体20の前後方向の角度を調節し垂直とする。また、ベースマシンとしての油圧ショベル10がやや傾いて駐車するなどして、リーダ部分の左右の角度が垂直から例えば右に傾いている場合、作業者は油圧ショベル10を操作して左側の左右角調整シリンダ54Lを伸ばし、図5(a)に示すようにリーダ本体20を垂直にする。また、反対にリーダ本体20の角度が垂直から左に傾いている場合、作業者は右側の左右角調整シリンダ54Rを伸ばし、図5(b)に示すようにリーダ本体20を垂直にする。
【0024】
以上のように、本発明に係るリーダ装置80は、角度調整部50を構成するスイングベース30がリーダ本体20に対して回動可能に設置され、このスイングベース30の接続部40に前後角調整シリンダ14(14’)と油圧ショベル10のブーム12、12b、12aが接続する。また、スイングベース30の左右には左右角調整シリンダ54R、54Lが接続する。そして、作業者が前後角調整シリンダ14(14’)を伸縮させることで、リーダ本体20の前後方向の角度を調整することができる。また、左右角調整シリンダ54R、54Lを伸縮させることで、リーダ本体20の左右方向の角度を調整することができる。即ち、本発明に係るリーダ装置80はリーダ本体20の角度を前後左右に調整することができ、これによりリーダ部分(リーダ本体20+リーダ部材20a)の立設を容易に行うことができる。また、ベースマシンとしての油圧ショベル10が傾いた状態でもリーダ部分を垂直に立設することができる。このためベースマシンの駐車位置を平らに整地する必要が無く、作業負担の軽減と工期の短縮、コスト削減を行うことができる。
【0025】
また、本発明に係るリーダ装置80は、スイングベース30を回動させる左右角調整シリンダ54R、54L及び前後角調整シリンダ14(14’)の油圧機構に油圧ショベル10の油圧機構を転用して用いる。これにより、特に左右角調整シリンダ54R、54Lに対する油圧機構を別途設ける必要が無い事に加え、左右角調整シリンダ54R、54L、及び前後角調整シリンダ14(14’)を油圧ショベル10の操作レバー等で操作することが可能となる。
【0026】
尚、本例で示したリーダ装置80は一例であり、リーダ本体20、角度調整部50、アダプタ部材60等の各部の構成、形状、デザイン、寸法等は上記の例に限定されるわけではなく、本発明は本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更して実施することが可能である。
【符号の説明】
【0027】
7 杭工事用機械設備
10 油圧ショベル
12 ブーム
12a メインブーム
12b フロントブーム
14、14’ 前後角調整シリンダ
20 リーダ本体
30 スイングベース
40 接続部
46a ブーム接続孔
46b シリンダ接続孔
54R、54L 左右角調整シリンダ
60 アダプタ部材
62a、62b、62c アダプタ接続孔
80 リーダ装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2022-09-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の長さを有し杭工事用機械設備を設置可能なリーダ本体と、
前記リーダ本体の側面に回動可能に固定したスイングベースと、
前記スイングベースに固定した接続部と、
アダプタ接続孔を3つ備えツーピースブームの油圧ショベルのメインブームと前記接続部とを接続するアダプタ部材と、
前記油圧ショベルの油圧機構と接続して動作する前後角調整シリンダと、
前記油圧ショベルの油圧機構と接続して動作し一端が前記リーダ本体と固定し他端が前記スイングベースの左右にそれぞれ固定した一対の左右角調整シリンダと、を有し、
前記前後角調整シリンダの一端が前記メインブームと接続するとともに他端が前記接続部の一端に設けられたシリンダ接続孔と接続し、
前記アダプタ接続孔の一つが前記接続部の他端に設けられたブーム接続孔と接続し、
残りの2つのアダプタ接続孔が前記メインブームと接続することを特徴とするリーダ装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、杭基礎工事時に切削ドリルや杭打ち機等の支柱として用いるリーダ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば本願発明者らが発明した下記[特許文献1]に記載されているように、建築物の杭基礎工事においては、ベースマシンによって支持されたリーダを垂直に立て、このリーダに掘削ドリルや圧入機等を設置して、このリーダに沿って穴の掘削や基礎杭の圧入を行うことが一般的である。
【0003】
また、本願発明者らは図6に示す、油圧ショベル10のブーム12に設置可能なリーダ装置5を開発した。この従来のリーダ装置5は杭工事用機械設備7(7a、7b)を設置可能なリーダ本体20の側面にシリンダ接続孔46bとブーム接続孔46aとを有しており、このブーム接続孔46aにベースマシンとしての油圧ショベル10のブーム12の先端を接続し、シリンダ接続孔46bに前後角調整シリンダ14として機能する油圧ショベル10のアームシリンダの先端を接続する。そして、前後角調整シリンダ14(アームシリンダ)が伸縮することでリーダ本体20の前後方向(ブーム12に対して平行な方向)の角度を調整することができる。これにより、リーダ本体20を垂直に立設させることを従来よりも楽に行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3827309号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、図6に示す従来のリーダ装置5は前後方向の角度は調整可能であるものの左右方向(ブーム12に対して垂直な方向)への角度調整は行うことができず、ベースマシンとしての油圧ショベル10は整地された平らな場所に駐車して使用する必要がある。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、左右方向にも角度調整が可能なリーダ装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、
(1)所定の長さを有し杭工事用機械設備7を設置可能なリーダ本体20と、前記リーダ本体20の側面に回動可能に固定したスイングベース30と、前記スイングベース30に固定した接続部40と、
アダプタ接続孔(62a、62b、62c)を3つ備えツーピースブームの油圧ショベル10のメインブーム12aと前記接続部40とを接続するアダプタ部材60と、
前記油圧ショベル10の油圧機構と接続して動作する前後角調整シリンダ14’と、
前記油圧ショベル10の油圧機構と接続して動作し一端が前記リーダ本体20と固定し他端が前記スイングベース30の左右にそれぞれ固定した一対の左右角調整シリンダ54R、54Lと、を有し、
前記前後角調整シリンダ14’の一端が前記メインブーム12aと接続するとともに他端が前記接続部40の一端に設けられたシリンダ接続孔46bと接続し、
前記アダプタ接続孔62aの一つが前記接続部40の他端に設けられたブーム接続孔46aと接続し、
残りの2つのアダプタ接続孔62b、62cが前記メインブーム12aと接続することを特徴とするリーダ装置80を提供することにより、上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係るリーダ装置はリーダ本体の角度を前後左右に調整することができる。これによりリーダ部分の立設を容易に行うことができる。また、ベースマシンが傾いた状態でもリーダ部分を垂直に立設することができる。このためベースマシンの駐車位置を平らに整地する必要が無く、作業負担の軽減と工期の短縮、コスト削減を行うことができる。
また、本発明に係るリーダ装置は、スイングベースを回動させる左右角調整シリンダ及び前後角調整シリンダの油圧機構にベースマシンの油圧機構を転用して用いる。これにより、油圧機構を別途設ける必要が無い事に加え、左右角調整シリンダ及び前後角調整シリンダをベースマシンの操作レバー等で操作することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明に係るリーダ装置の角度調整部を示す図である。
図2】本発明に係るリーダ装置の角度調整部をブームが一つの油圧ショベルに接続した例を示す図である。
図3】本発明に係るリーダ装置の角度調整部をツーピースブームの油圧ショベルのフロントブームに接続した例を示す図である。
図4】本発明に係るリーダ装置をツーピースブームの油圧ショベルのメインブームに接続した例を示す図である。
図5】本発明に係るリーダ装置の使用方法を説明する図である。
図6】従来のリーダ装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明に係るリーダ装置の実施の形態について図面に基づいて説明する。ここで、図1(a)は本発明に係るリーダ装置80の角度調整部50の側面図であり、図1(b)はリーダ装置80の角度調整部50の正面図である。また、図2図4は本発明に係るリーダ装置80及び角度調整部50の使用状態を示す図である。尚、従来の技術と同等の機能を有する部材には同符号にて表す。
【0011】
本発明に係るリーダ装置80は、所定の長さを有し杭工事用機械設備7(7a、7b)を設置可能なリーダ本体20と、このリーダ本体20の側面に設置された角度調整部50と、で主に構成されている。また、この角度調整部50は、リーダ本体20の側面に回動可能に固定したスイングベース30と、このスイングベース30に固定した接続部40と、この接続部40の一端に設けられたシリンダ接続孔46bと、接続部40の他端に設けられたブーム接続孔46aと、一端がリーダ本体20と固定し他端がスイングベース30の左右にそれぞれ固定した一対の左右角調整シリンダ54R、54Lと、を有している。
【0012】
また、リーダ本体20は従来のリーダと同様の柱状部材であり、角度調整部50の逆側の面にはリーダ本体20に沿ったガイドレール22を有している。そして、このガイドレール22には掘削ドリルや基礎杭の圧入機、引き抜き機等の周知の杭工事用機械設備7がスライド移動可能に設置される。また、リーダ本体20の上部には杭工事用機械設備7をスライド移動させるウインチ等の機械設備7a、7bが設置可能となっている。さらに、リーダ本体20の下端部にはロックピン挿入孔やジョイント等の連結機構24が設けられ、ガイドレール22aを備えたリーダ部材20aを必要に応じて連結し、リーダ部分(リーダ本体20+リーダ部材20a)の長さを要求される長さに延長することが可能である。
【0013】
また、角度調整部50のスイングベース30は、リーダ本体20の側面にベアリング等の回転機構32を介して設置される。これにより、スイングベース30はリーダ本体20に対して回転が可能となる。また、スイングベース30には接続部40が固定するとともに、スイングベース30の左右には左右角調整シリンダ54R、54Lの一端がそれぞれ接続ピン34等を介して回動可能に接続する。また、リーダ本体20にはシリンダステー52が固定し、このシリンダステー52の左右に左右角調整シリンダ54R、54Lの他端が接続ピン34等を介して回動可能に接続する。
【0014】
また、スイングベース30に固定した接続部40には、前述のようにシリンダ接続孔46bとブーム接続孔46aとが設けられている。尚、シリンダ接続孔46b、ブーム接続孔46a、及び後述のアダプタ部材60のアダプタ接続孔62a、62b、62cは油圧ショベル10の接続孔の寸法規格に準拠して形成され、接続ピンなどの一般的な油圧ショベル10の接続部材、接続方法を用いての着脱が可能である。また、図1ではブーム接続孔46aが上に位置し、シリンダ接続孔46bが下に位置している例を図示しているが、これは前後角調整シリンダ14として利用するシリンダの位置に応じて反転して使用することが可能である。
【0015】
また、左右角調整シリンダ54R、54Lには、油圧ショベル10の油圧機構が接続され動作する。尚、リーダ装置80を油圧ショベル10に設置することで、少なくともバケットシリンダに接続していた油圧機構は余りとなる。本発明に係るリーダ装置80はこの余った油圧ショベル10の油圧機構やリーダ装置80には使用しない油圧機構を左右角調整シリンダ54R、54Lに接続して転用する。これにより、左右角調整シリンダ54R、54Lに対する油圧機構を別途設ける必要が無い事に加え、左右角調整シリンダ54R、54Lを油圧ショベル10の操作レバー等で操作することが可能となる。
【0016】
次に、角度調整部50と油圧ショベル10との接続方法を説明する。先ず、ブーム12が一つの油圧ショベル10への接続例を図2に示す。ブーム12が一つの油圧ショベル10の場合、シリンダ接続孔46bが上にブーム接続孔46aが下に位置するようにスイングベース30を回転させ、左右角調整シリンダ54R、54Lを接続する。そして、アームシリンダを外した上で油圧ショベル10のアームを取り外し、その接続孔18aとブーム接続孔46aとを接続ピン等を用いて回動可能に接続する。また、油圧ショベル10のアームシリンダの先端の接続孔18bをシリンダ接続孔46bに接続ピン等を用いて回動可能に接続する。これにより、油圧ショベル10のアームシリンダが角度調整部50に対する前後角調整シリンダ14として機能する。また、油圧ショベル10の空いている油圧機構や使用しない動作の油圧機構を左右角調整シリンダ54R、54Lに接続する。これにより、ブーム12が一つの油圧ショベル10への角度調整部50の設置が完了する。
【0017】
次に、ブーム12がメインブーム12aとフロントブーム12bの二つで構成されたツーピースブームの油圧ショベル10への接続例を図3に示す。ツーピースブームの油圧ショベル10の場合、図2と同様に、シリンダ接続孔46bが上にブーム接続孔46aが下に位置するようにスイングベース30を回転させ、左右角調整シリンダ54R、54Lを接続する。そして、フロントブーム12bの先に接続しているアームを取り外し、そのフロントブーム12bの先端の接続孔18aとブーム接続孔46aとを接続ピン等を用いて回動可能に接続する。また、フロントブーム12bのアームシリンダの先端の接続孔18bをシリンダ接続孔46bに接続ピン等を用いて回動可能に接続する。これにより、油圧ショベル10のアームシリンダが角度調整部50に対する前後角調整シリンダ14として機能する。また、油圧ショベル10の空いている油圧機構や使用しない動作の油圧機構を左右角調整シリンダ54R、54Lに接続する。これにより、ツーピースブームの油圧ショベル10のフロントブーム12bへの角度調整部50の設置が完了する。
【0018】
次に、リーダ装置80をツーピースブームの油圧ショベル10のメインブーム12aに接続する例を図4に示す。尚、リーダ装置80のメインブーム12aへの接続は図4に示すように、アダプタ部材60と前後角調整シリンダ14’とを介して行う。ここで、アダプタ部材60は側面視で略三角形を呈しており、その3つの頂部の近傍にアダプタ接続孔62a、62b、62cを有している。また、アダプタ部材60はメインブーム12aの形状に応じて設計され、アダプタ接続孔62b、62cの位置は、フロントブーム12bの接続孔18dとフロントブームシリンダ16の接続孔18cの位置に等しくなるように作製される。よって、アダプタ部材60はアダプタ接続孔62b、62cを用いてメインブーム12aへの接続が可能となる。また、前後角調整シリンダ14’は所定の長さの一般的な油圧シリンダであり、長さが適当であれば油圧ショベル10のものを転用しても良いし、専用のものを別途用意しても良い。
【0019】
そして、アダプタ部材60を用いた接続方法では、ブーム接続孔46aが上にシリンダ接続孔46bが下に位置するようにスイングベース30を回転させ、左右角調整シリンダ54R、54Lを接続する。また、油圧ショベル10のフロントブームシリンダ16とフロントブーム12bとをメインブーム12aから取り外す。そして、アダプタ部材60のアダプタ接続孔62aと角度調整部50のブーム接続孔46aとを接続ピン等を用いて回動可能に接続する。また、残りの2つのアダプタ接続孔62b、62cをメインブーム12aのフロントブーム12b用の接続孔18dとフロントブームシリンダ16用の接続孔18cとにそれぞれ接続ピン等を用いて接続する。さらに、前後角調整シリンダ14’の一端をメインブーム12aの例えばショートリーチ用接続孔18e等の予備の接続孔等に回動可能に接続する。また、前後角調整シリンダ14’の他端である接続孔18b’を角度調整部50のシリンダ接続孔46bに接続ピン等を用いて回動可能に接続する。
【0020】
そして、油圧ショベル10の空いている油圧機構や使用しない動作の油圧機構を前後角調整シリンダ14’及び左右角調整シリンダ54R、54Lに接続する。これにより、リーダ装置80の角度調整部50と油圧ショベル10のメインブーム12aとがアダプタ部材60を介して接続し、これによりメインブーム12aへのリーダ装置80の設置が完了する。
【0021】
尚、フロントブーム12bに角度調整部50を取り付ける構成では、ブーム部分が長いため、リーダ部分が長く角度調整部50が高所に位置する際に特に好適である。また、メインブーム12aにリーダ装置80を取り付ける構成では、ブーム部分が短く高い安定性を有するためリーダ部分が短くリーダ装置80が低所に位置する際に特に好適である。
【0022】
次に、本発明に係るリーダ装置80及び角度調整部50の使用方法を説明する。先ず、上記のようにして、油圧ショベル10のブーム12もしくはフロントブーム12bにリーダ装置80の角度調整部50を接続する。もしくは、アダプタ部材60を介して油圧ショベル10のメインブーム12aにリーダ装置80の角度調整部50を接続する。また、必要であればリーダ本体20の下部にリーダ部材20aを接続し、要求される長さとする。また、リーダ本体20に要求される杭工事用機械設備7(7a、7b)を設置する。
【0023】
そして、杭工事を行う位置にリーダ本体20(もしくはリーダ部材20a)の下端を接地する。このとき、リーダ部分の前後方向の角度が垂直から傾いている場合、作業者は油圧ショベル10の操作レバー等を操作して前後角調整シリンダ14もしくは14’を伸縮させリーダ本体20の前後方向の角度を調節し垂直とする。また、ベースマシンとしての油圧ショベル10がやや傾いて駐車するなどして、リーダ部分の左右の角度が垂直から例えば右に傾いている場合、作業者は油圧ショベル10を操作して左側の左右角調整シリンダ54Lを伸ばし、図5(a)に示すようにリーダ本体20を垂直にする。また、反対にリーダ本体20の角度が垂直から左に傾いている場合、作業者は右側の左右角調整シリンダ54Rを伸ばし、図5(b)に示すようにリーダ本体20を垂直にする。
【0024】
以上のように、本発明に係るリーダ装置80は、角度調整部50を構成するスイングベース30がリーダ本体20に対して回動可能に設置され、このスイングベース30の接続部40に前後角調整シリンダ14’アダプタ部材60を介して油圧ショベル10のメインブーム12aが接続する。また、スイングベース30の左右には左右角調整シリンダ54R、54Lが接続する。そして、作業者が前後角調整シリンダ14’を伸縮させることで、リーダ本体20の前後方向の角度を調整することができる。また、左右角調整シリンダ54R、54Lを伸縮させることで、リーダ本体20の左右方向の角度を調整することができる。即ち、本発明に係るリーダ装置80はリーダ本体20の角度を前後左右に調整することができ、これによりリーダ部分(リーダ本体20+リーダ部材20a)の立設を容易に行うことができる。また、ベースマシンとしての油圧ショベル10が傾いた状態でもリーダ部分を垂直に立設することができる。このためベースマシンの駐車位置を平らに整地する必要が無く、作業負担の軽減と工期の短縮、コスト削減を行うことができる。
【0025】
また、本発明に係るリーダ装置80は、スイングベース30を回動させる左右角調整シリンダ54R、54L及び前後角調整シリンダ14’の油圧機構に油圧ショベル10の油圧機構を転用して用いる。これにより、特に左右角調整シリンダ54R、54Lに対する油圧機構を別途設ける必要が無い事に加え、左右角調整シリンダ54R、54L、及び前後角調整シリンダ14’を油圧ショベル10の操作レバー等で操作することが可能となる。
【0026】
尚、本例で示したリーダ装置80は一例であり、リーダ本体20、角度調整部50、アダプタ部材60等の各部の構成、形状、デザイン、寸法等は上記の例に限定されるわけではなく、本発明は本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更して実施することが可能である。
【符号の説明】
【0027】
7 杭工事用機械設備
10 油圧ショベル
12 ブーム
12a メインブーム
12b フロントブーム
14、14’ 前後角調整シリンダ
20 リーダ本体
30 スイングベース
40 接続部
46a ブーム接続孔
46b シリンダ接続孔
54R、54L 左右角調整シリンダ
60 アダプタ部材
62a、62b、62c アダプタ接続孔
80 リーダ装置