(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022189306
(43)【公開日】2022-12-22
(54)【発明の名称】足サイズ測定装置および方法
(51)【国際特許分類】
G01B 11/02 20060101AFI20221215BHJP
A43D 1/02 20060101ALI20221215BHJP
【FI】
G01B11/02 H
A43D1/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021097824
(22)【出願日】2021-06-11
(71)【出願人】
【識別番号】000000310
【氏名又は名称】株式会社アシックス
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】本吉 史弥
(72)【発明者】
【氏名】筒井 雅之
(72)【発明者】
【氏名】仲谷 舞
(72)【発明者】
【氏名】ガラヴェル ポール ジャスティン
【テーマコード(参考)】
2F065
4F050
【Fターム(参考)】
2F065AA21
2F065BB05
2F065CC16
2F065DD06
2F065FF04
2F065JJ03
2F065JJ26
4F050NA88
(57)【要約】
【課題】足サイズ測定の効率を高める技術を提供する。
【解決手段】足サイズ測定システムにおいて、測定部42は、片足サイズを規定する特徴量として測定対象となる複数の測定要素のうち一部を選択的に被検者の片足画像から測定する。情報生成部50は、複数の測定要素のうち測定部42により選択的に測定された一部の測定要素に基づいて足サイズ情報を生成し、出力部58は、足サイズ情報を出力する。測定部42は、被検者の片足の足幅および足長を含む複数の測定要素のうち一部を選択的に測定する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
片足サイズを規定する特徴量として測定対象となる複数の測定要素のうち一部を選択的に被検者の片足画像から測定する測定部と、
前記複数の測定要素のうち前記測定部により選択的に測定された一部の測定要素に基づいて足サイズ情報を生成する情報生成部と、
前記足サイズ情報を出力する出力部と、
を備えることを特徴とする足サイズ測定装置。
【請求項2】
前記情報生成部は、前記足サイズ情報として、前記複数の測定要素のうち前記測定部により選択的に測定された要素の数が複数の場合は、測定された複数の測定要素の組合せに応じた内容を生成することを特徴とする請求項1に記載の足サイズ測定装置。
【請求項3】
前記測定部は、被検者の片足の足幅および足長を含む複数の測定要素のうち一部を選択的に測定し、
前記情報生成部は、足幅および足長のうち一方のみが測定された場合は測定済みの要素の情報を前記足サイズ情報に含めさせ、足幅および足長の双方が測定された場合は測定済みの要素の情報に加えて足長に対する足幅の広さに関する評価情報を前記足サイズ情報に含めさせることを特徴とする請求項1または2に記載の足サイズ測定装置。
【請求項4】
前記測定部は、前記複数の測定要素のうち測定済みの要素を選択的に再測定可能であり、
前記情報生成部は、前記測定部により一部の測定要素が再測定された場合は、再測定された測定要素を含む一つまたは複数の測定要素に基づいて前記足サイズ情報を生成し直すことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の足サイズ測定装置。
【請求項5】
片足サイズを規定する特徴量として測定対象となる複数の測定要素のうち一部を選択的に被検者の片足画像に基づく画像処理により測定する過程と、
前記複数の測定要素のうち前記測定する過程により選択的に測定された一部の測定要素に基づいて足サイズ情報を所定の演算処理により生成する過程と、
前記足サイズ情報を所定の出力手段により出力する出力過程と、
を備えることを特徴とする足サイズ測定方法。
【請求項6】
片足サイズを規定する特徴量として測定対象となる複数の測定要素のうち一部の測定要素を選択的に被検者の片足画像に基づいて測定する測定機能と、
前記複数の測定要素のうち前記測定機能により選択的に測定された一部の測定要素に基づいて足サイズ情報を生成する情報生成機能と、
前記足サイズ情報を出力する出力機能と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする足サイズ測定プログラムを格納した記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理による測定技術に関する。特に、被検者の足サイズを測定する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
足に対して適切でないサイズのシューズを着用することは、歩行を困難にするだけでなく、健康に影響を及ぼすおそれもある。近年、オンラインショッピングでのシューズ購入も一般的となったが、店頭での購入と異なり、試し履きをせずに購入する場合が多い。試し履きなしでの購入の結果、サイズが適切でないシューズ購入が増えれば返品増加に繋がることから、購入者自身に適切な足サイズの測定に基づく購入をさせることが望ましい。
【0003】
ここで、顧客が携帯端末で撮影した足画像に基づいて足および靴サイズを算出するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の技術では、すべての撮影が終わった後で足サイズを測定して表示するものであるため、すべての撮影を終わらせない限り被検者は足サイズを知ることができない。したがって、一部に撮影ミスや測定ミスが生じたとしても最後までそのミスを認識することができず、また、最初からすべての撮影をし直さないと足サイズを測定できない等、不都合があった。
【0006】
本発明は、こうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、足サイズ測定の効率を高める技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある態様の足サイズ測定装置は、片足サイズを規定する特徴量として測定対象となる複数の測定要素のうち一部を選択的に被検者の片足画像から測定する測定部と、複数の測定要素のうち測定部により選択的に測定された一部の測定要素に基づいて足サイズ情報を生成する情報生成部と、足サイズ情報を出力する出力部と、を備える。
【0008】
ここで「複数の測定要素」は、例えば片足の足幅や足長、足囲、踵幅、足高、踵傾斜角度、母趾外転角、アーチ高などの測定可能な要素であってよい。「片足画像から測定」は、画像処理により、各測定要素の長さや大きさを所定の基準物と比較して求める処理であってよく、その比較のために「片足画像」の中に比較対象である所定の基準物が映り込む形で「片足画像」を被検者に撮影させてもよい。この態様によると、複数の測定要素のうち一部を選択して測定でき、一部の測定要素に基づいて足サイズ情報を生成することで、足サイズ測定の効率を高めることができる。
【0009】
情報生成部は、足サイズ情報として、複数の測定要素のうち測定部により選択的に測定された要素の数が複数の場合は、測定された複数の測定要素の組合せに応じた内容を生成してもよい。測定部は、被検者の片足の足幅および足長を含む複数の測定要素のうち一部を選択的に測定し、情報生成部は、足幅および足長のうち一方のみが測定された場合は測定済みの要素の情報を足サイズ情報に含めさせ、足幅および足長の双方が測定された場合は測定済みの要素の情報に加えて足長に対する足幅の広さに関する評価情報を足サイズ情報に含めさせてもよい。「評価情報」は、例えば足長に対する足幅の広狭に関する情報であってもよい。この態様によると、一部の測定要素が撮影された時点でその測定要素の測定と表示をするだけでなく、他の測定要素の撮影がされれば測定要素を組み合わせてはじめて取得できる情報を即時に表示することで利便性を高めることができる。
【0010】
測定部は、複数の測定要素のうち測定済みの要素を選択的に再測定可能であり、情報生成部は、測定部により一部の測定要素が再測定された場合は、再測定された測定要素を含む一つまたは複数の測定要素に基づいて足サイズ情報を生成し直す。この場合、再測定後において測定済みとなる測定要素が一つである場合は一つの測定要素に基づいて足サイズ情報の再生成が実行され、再測定後において測定済みとなる測定要素が複数の場合はその複数の測定要素の組み合わせに基づいて足サイズ情報の再生成が実行されてよい。この態様によると、被検者は一部の測定要素を選択して再撮影や再測定をすることができ、最初からすべての測定要素を測定し直すといった過去の測定を無駄にすることなく、効率のよい測定を実現できる。
【0011】
本発明の別の態様は、足サイズ測定方法である。この方法は、片足サイズを規定する特徴量として測定対象となる複数の測定要素のうち一部を選択的に被検者の片足画像に基づく画像処理により測定する過程と、複数の測定要素のうち測定する過程により選択的に測定された一部の測定要素に基づいて足サイズ情報を所定の演算処理により生成する過程と、足サイズ情報を所定の出力手段により出力する出力過程と、を備える。この態様によると、複数の測定要素のうち一部を選択して測定でき、一部の測定要素に基づいて足サイズ情報を生成することで、足サイズ測定の効率を高めることができる。
【0012】
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、プログラム、プログラムを記憶した一時的なまたは一時的でない記憶媒体、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、足サイズ測定の効率を高める技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図2】ユーザ端末および足サイズ測定サーバの基本構成を示す機能ブロック図である。
【
図3】撮影および測定の開始前における画面例を示す図である。
【
図4】撮影および測定の対象を選択する画面例を示す図である。
【
図5】左足幅の測定手順を説明する画面例を示す図である。
【
図7】左足の足幅を撮影した後における選択画面および測定結果画面を例示する図である。
【
図8】左右の足幅を撮影した後における選択画面および測定結果画面を例示する図である。
【
図9】右足長の測定手順を説明する画面例を示す図である。
【
図11】左右の足幅と右の足長を撮影した後における選択画面および測定結果画面を例示する図である。
【
図12】左右の足幅と左右の足長を撮影した後における選択画面および測定結果画面を例示する図である。
【
図13】部分測定モードにおける足サイズの測定過程を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、足サイズ測定システムおよび足サイズ測定プログラムを例示的に説明する。本実施の形態における足サイズ測定システムおよび足サイズ測定プログラムは、足サイズを規定する特徴量として測定対象となる複数の測定要素を自由に選択しながら測定することができ、サイズ測定の柔軟性と効率を高める。
【0016】
図1は、足サイズ測定システムの基本構成図である。足サイズ測定システム100は、無線通信16およびネットワーク18を介して接続されたユーザ端末10および足サイズ測定サーバ20を備える。被検者は、ユーザ端末10のカメラ機能を用いて自身の片足(足12)を撮影し、撮影した画像を無線通信16およびネットワーク18を経由して足サイズ測定サーバ20へ送信する。足サイズ測定サーバ20は、受信した片足画像に基づいて足サイズを測定して、測定結果および評価情報を含んだ足サイズ情報をユーザ端末10に送信し、ユーザ端末10の画面に表示させる。
【0017】
ユーザ端末10および足サイズ測定サーバ20は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、補助記憶装置、表示装置、通信装置等からなる携帯端末やコンピュータ、および携帯端末やコンピュータに記憶されたプログラムで構成されてよい。例えば、足サイズ測定サーバ20側で実行するプログラムをユーザ端末10側からネットワーク18を介して利用する形で構成されてもよい。ただし、ユーザ端末10と足サイズ測定サーバ20の機能をすべて備えた単体の装置で足サイズ測定システムを実現し、被検者は直接その装置を操作することで足サイズ測定プログラムを実施できるように構成してもよい。単体の装置としては、パーソナルコンピュータに限らず、スマートフォン等の携帯端末やタブレット端末と、これらコンピュータまたは端末に記憶されたプログラムの形で提供してもよい。あるいは、シューズの販売店に設置して店員等の補助者が操作する端末と、その端末に記憶されたプログラムの形で実現してもよい。
【0018】
本実施形態において片足サイズを規定する特徴量として測定対象となる複数の測定要素は、例えば片足の足幅と足長である。足幅と足長を左足と右足について測定するため、最大で4つの測定要素を測定することとなる。ただし、被検者は複数の測定要素のうち一部の要素だけを選択して測定し、足サイズを見ることができる。なお、変形例においては、複数の測定要素として、足幅に代えて、または足幅に加えて足囲をさらに含んでもよい。被検者は、左右の足幅および足長のうちいずれかを選択してユーザ端末10で撮影し、その測定結果を取得する。一部の測定要素のみを知りたい場合は一部の測定要素の撮影および測定で終了してもよいし、4つすべての測定要素の撮影および測定が終わってから終了してもよい。また、一度測定した任意の測定要素について再撮影をして測定し直すこともできる。したがって、一部の測定要素に撮影ミスや測定ミスがあったことが判明してもその測定要素だけを再撮影して測定し直せば足り、すべての測定要素を撮影し直さなくてよい。
【0019】
図2は、ユーザ端末10および足サイズ測定サーバ20の基本構成を示す機能ブロック図である。本図では機能に着目したブロック図を描いており、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現することができる。
【0020】
ユーザ端末10は、画像取得部30、表示部32、通信部34、操作処理部36を備える。操作処理部36は、被検者の操作入力を受け付ける。操作処理部36は、一連の足サイズ測定プログラムの開始に関する被検者からの指示を受け付け、その指示に基づいて表示部32が足サイズ測定プログラムの内容の画面表示を開始し、測定手順に関する内容を表示する。操作処理部36および表示部32は、ハードウェア的には例えばタッチパネルにより構成されてよい。
【0021】
表示部32が、測定対象となる複数の測定要素の選択肢として、左の足幅、左の足長、右の足幅、右の足長を画像と文字列で表示する。操作処理部36は、複数の測定要素のうちいずれを撮影して測定するかに関する被検者の指示を受け付ける。表示部32は、操作処理部36からの選択指示に基づき、選択された測定要素の撮影手順を表示する。
【0022】
画像取得部30は、被検者の片足を撮影して片足画像を取得する。画像取得部30は、ハードウェア的には例えばカメラモジュールにより構成されてよい。通信部34は、片足画像をネットワーク18を経由して足サイズ測定サーバ20へ送信し、足サイズ測定サーバ20から測定結果および評価情報を受信して表示部32に送る。通信部34は、ハードウェア的には例えば無線LAN通信や携帯電話通信等の無線通信モジュールにより構成されてよい。表示部32は、被検者の片足画像および測定結果としての片足サイズおよび評価情報を画面に表示する。
【0023】
足サイズ測定サーバ20は、通信部40、測定部42、情報生成部50、記憶部56、出力部58を備える。通信部40は、ユーザ端末10から片足画像を受信するとともに、後述の測定結果および評価情報をユーザ端末10へ送信する。通信部34は、ハードウェア的には例えば有線LAN等の通信モジュールにより構成されてよい。
【0024】
測定部42は、片足サイズを規定する特徴量として測定対象となる複数の測定要素のうち一部を選択的に被検者の片足画像から測定する。測定部42は、要素選択部44、足幅測定部46、足長測定部48を含む。
【0025】
要素選択部44は、複数の測定要素からいずれかを選択するための選択画面を通信部40を介してユーザ端末10へ送信し、ユーザ端末10からの指示を受け取って複数の測定要素からいずれかを測定対象として選択する。要素選択部44は、複数の測定要素のうち測定済みの要素について測定指示を受け取った場合は、指示のあった測定要素を再測定の対象として選択する。
【0026】
足幅測定部46は、測定対象が左足幅または右足幅であった場合、左足幅または右足幅の撮影に関する手順を説明する画面を通信部40を介してユーザ端末10へ送信し、ユーザ端末10で撮影された左足または右足の片足画像を取得する。片足画像には、後述するように所定の基準物とともに片足が撮影されている。ここで「基準物」は、片足の足幅や足長を画像に基づいて測定する上での比較対象として片足と一緒に画像に写り込ませる物であって、あらかじめその大きさや形状が規定されている平面状または立体状の物体である。この「基準物」は、その大きさや形状が規定されている物であれば、汎用品でもよいし、あるいは本実施形態における測定専用に規定された大きさおよび形状を有する専用品であってもよい。本実施形態における基準物としては、あらかじめ大きさと形状が規定された平面状の物、例えばA4サイズ(210mm×297mm)の紙を用いることができる。紙の色は白色が好ましいが、他の色の紙であってもよい。本実施形態の片足画像には基準物としてのA4白紙の上に乗せた片足が白紙全体とともに撮影されていることを前提とする。A4白紙は、撮影時に白以外の床に置かれることを前提とすることで、画像認識によって片足画像から精度よく抽出することができる。足幅測定部46は、片足画像から基準物を抽出し、その基準物との比較に基づいて足幅の大きさを測定する。なお、変形例として、足幅測定部46は片足画像に写った片足が靴下を履いているか否かを画像認識し、靴下を履いていると判定した場合には靴下の厚みを考慮した足幅を推定してもよい。
【0027】
足長測定部48は、測定対象が左足長または右足長であった場合、左足長または右足長の撮影に関する手順を説明する画面を通信部40を介してユーザ端末10へ送信し、ユーザ端末10で撮影された左足または右足の片足画像を取得する。足長測定部48は、片足画像から基準物(例えばA4白紙)を抽出し、その基準物との比較に基づいて足長の大きさを測定する。なお、変形例として、足長測定部48は片足画像に写った片足が靴下を履いているか否かを画像認識し、靴下を履いていると判定した場合には靴下の厚みを考慮した足長を推定してもよい。
【0028】
情報生成部50は、複数の測定要素のうち測定部42により選択的に測定された一部の測定要素の測定結果に基づいて足サイズ情報を生成して記憶部56に記憶させる。記憶される足サイズ情報は、出力部58によりユーザ端末10へ送信される。情報生成部50は、足サイズ生成部52および結果生成部54を含む。
【0029】
足サイズ生成部52は、測定部42により選択的に測定された一部または全部の測定要素の測定結果を含む足サイズ情報を生成する。例えば、一部の測定要素だけが測定済みの場合には一部の測定要素のサイズだけが含まれる足サイズ情報が生成される。結果生成部54は、複数の測定要素のうち選択的に測定された要素の数が複数の場合は、測定された複数の測定要素の組み合わせに応じた内容の評価情報を含む足サイズ情報を生成する。評価情報としては、例えば左右いずれか同じ側の足幅および足長の双方が測定された場合はその足長に対する足幅の広狭に関する評価情報であってよく、例えば同じ足長における足幅の平均値よりも所定割合以上広い場合や所定割合以上狭い場合に「平均より広め」「平均より細め」といった評価を含めてもよい。
【0030】
足サイズ生成部52は、測定済みの測定要素について測定部42によって再撮影および再測定がされた場合は、再測定された測定要素を含む一つまたは複数の測定要素に基づいて足サイズ情報を生成し直し、再測定前の足サイズ情報を更新ないし上書き保存する。
【0031】
図3は、撮影および測定の開始前における画面例を示す。まず被検者は、足サイズ測定システムを動作開始させると、本図のような測定方法のガイドとして、説明欄104、第1開始ボタン102、第2開始ボタン103を含む開始画面101が表示される。説明欄104には、アニメーション等の画像と文字列によって、被検者に基準物としてA4サイズの白紙の用意を促すとともに、白紙を縦中央で二つ折りして折れ線で中心線を設けるよう促す内容が表示される。次に、白紙を平らな床の上に置く旨と、白紙との境界線が認識しにくくならないように白い床や暗い場所を避ける旨の注意が説明欄104に表示される。また、足に照明を当てる場合は、足の内側に影ができないよう、足の外側ではなく内側に照明を当てる旨の注意が説明欄104に表示される。その上で、被検者は靴下を脱いで膝近辺まで裾を上げた状態で白紙に足を乗せ、白紙の中心線に第2趾と踵の中心を合わせる旨の内容が説明欄104に表示される。足幅の撮影手順として、被検者は立った状態で足の真上からユーザ端末10のカメラをかざして片足を撮影する旨の内容が説明欄104に表示される。足長の撮影手順として、被検者は片膝立ちの状態でユーザ端末10のカメラを足の内側にかざして撮影する旨の内容が説明欄104に表示される。
【0032】
被検者は、複数の測定要素のすべてを所定の順序で撮影し、測定する「全部測定モード」を選んで実行する場合は第1開始ボタン102を押下する。複数の測定要素の一部を任意の順序で選択して撮影し、測定する「部分測定モード」を選んで実行する場合は第2開始ボタン103を押下する。以下、第2開始ボタン103が押下された場合の部分測定モードを説明し、第1開始ボタン102が押下された場合の全部測定モードの説明は省略する。なお、本実施形態では、足サイズの測定手順を全部測定モードと部分測定モードに分け、いずれかのモードを被検者に選択させる仕様を例示するが、変形例においては、全部測定モードが省略された仕様、すなわち、つねに部分測定モードのように測定対象を被検者に選択させる仕様としてもよい。あるいは、全部測定モードにていったんすべての測定要素を測定をした後で、一部の測定要素について再測定をする場合にだけ部分測定モードを実行する仕様としてもよい。あるいは、特に被検者にモード選択を要求せずに全部測定モードを自動的に開始する一方で、途中で被検者が部分測定モードを指示する所定操作をした場合にだけ部分測定モードを実行する仕様としてもよい。
【0033】
図4は、撮影および測定の対象を選択する画面例を示す。選択画面110には、左足の足幅に対応する第1要素選択ボタン111、左足の足長に対応する第2要素選択ボタン112、右足の足幅に対応する第3要素選択ボタン113、右足の足長に対応する第4要素選択ボタン114が表示される。第1要素選択ボタン111としては、真上から見た左足を描いたピクトグラムのアイコンが表示される。第2要素選択ボタン112としては、側方から見た左足を描いたピクトグラムのアイコンが表示される。第3要素選択ボタン113としては、真上から見た右足を描いたピクトグラムのアイコンが表示される。第4要素選択ボタン114としては、側方から見た右足を描いたピクトグラムのアイコンが表示される。被検者は、第1要素選択ボタン111、第2要素選択ボタン112、第3要素選択ボタン113、第4要素選択ボタン114のいずれかを選択的に押下することで、測定したい要素を選択できる。
【0034】
結果表示ボタン115は、測定結果を表示する画面に遷移するボタンであるが、測定前の時点ではグレイアウト表示されて押下が無効となる状態である。ガイド表示ボタン116は、
図3の開始画面101に戻ることを指示するボタンである。
【0035】
図5は、左足幅の測定手順を説明する画面例を示す。説明画面120には、第1説明欄121、第2説明欄122、戻るボタン123、撮影移行ボタン124が含まれる。第1説明欄121には、「左足の幅を測定します。立った状態でA4用紙の上に左足を乗せてください。」といった文字列と、被検者の撮影姿勢を説明する画像が表示される。第2説明欄122には、「紙の中心線に第2趾とかかとの中心を合わせてください。」といった文字列と、A4用紙と足の位置関係を説明する画像が表示される。被検者が戻るボタン123を押下すると、撮影が中止され、
図4の選択画面110へ戻る。被検者が撮影移行ボタン124を押下すると、次図の撮影画面に遷移する。なお、右足幅の測定時にも同様の説明が表示される。
【0036】
図6は、左足幅の撮影画面を例示する。撮影画面130には、ユーザ端末10のカメラで撮像するライブビュー映像が撮影画面130の全面に表示され、そのライブビュー映像の上に枠画像131、シャッターボタン132が重ねて表示される。枠画像131は、基準物である白紙134が画像内に適切な形状と大きさで映り込むように白紙134の適切な形状と大きさ状を示すための補助枠線である。ライブビュー映像としては、白紙134の上に乗せた被検者の足133の映像が撮影画面130に表示され、白紙134が枠画像131にほぼ合う位置となるように被検者がカメラと足の距離や画角を調節する。被検者がシャッターボタン132を押下すると、画像取得部30はシャッター動作をして片足画像を取得し、右の撮影結果画面136へ遷移する。被検者が戻るボタン135を押下すると、
図4の選択画面110へ戻る。
【0037】
なお、画像取得部30は、基準物である白紙134の画像上の形状および2辺の比率を認識し、基準物が適切な形状と大きさで画像に含まれることを示す所定の条件に合致したことを認識したときにシャッター動作をして片足画像を取得してもよい。基準物が適切な形状と大きさで画像に含まれることを示す所定の条件は、例えば基準物である白紙134を真上から撮影する場合に想定される長方形状とその2辺の比率を定めた条件であってよい。また、右足幅の撮影時にも同様の画面が表示され、同様の手順で撮影がなされる。
【0038】
撮影結果画面136においては、中央上部に片足画像137が表示され、足幅測定部46が片足画像137から認識した足133の甲の左端と右端に位置合わせした2本の縦線である測定補助線138を表示する。なお、本図に例示する片足画像137においては、足133の右側に濃い影が生じており、足幅測定部46がその影の右端を足133の右端であると誤認識した場合を想定している。そのような誤認識があった場合や、より鮮明な画像を撮影し直したいときに、被検者は再撮影をするために再撮影ボタン139を押下すると、再び撮影画面130へ戻って再撮影をすることができる。片足画像137に問題がない場合、被検者は戻るボタン135を押下し、
図4の選択画面110へ遷移する。
【0039】
図7は、左足の足幅を撮影した後における選択画面および測定結果画面を例示する。本図の選択画面110においては、4つの選択ボタンのうち、撮影済みである第1要素選択ボタン111だけが、ピクトグラムに代えて撮影画像のサムネイルの形で表示される。これにより、左足の足幅が撮影済みであることを被検者は視覚的に認識できる。また、撮影前である
図4の選択画面110と異なり、結果表示ボタン115のグレイアウトが解除されて押下が有効となる状態で表示される。被検者が結果表示ボタン115を押下すると、右の測定結果画面140に遷移する。
【0040】
測定結果画面140は、足サイズ情報として測定結果および評価情報が表示される画面である。測定結果画面140において、中央上部に足図形欄141、中央下部にコメント欄146、さらに下方に戻るボタン147が表示される。本図の時点における足図形欄141には、測定済みであることを示す左足の絵だけが描かれる。各測定要素の測定結果が表示される領域として、足図形欄141の左下には左足幅欄142、左方には左足長欄143が表示される。初期的には、左足幅欄142、左足長欄143には「?cm」のように足幅または足長について数値なしの単位が表示される。各測定要素の測定後は、測定済みの足幅または足長について、左足幅欄142、左足長欄143に測定結果の数値が表示される。本図の例では左足幅が測定済みであるため、左足幅欄142に「10.3cm」のような数値が表示される。
【0041】
コメント欄146には、評価情報が表示される。コメント欄146には、「足の幅は10.3cm(左)です。足の長さも測ってみましょう。」といった文字列が表示される。なお、足幅が平均より広いか狭いかは、足長と足幅の対比で決まることから、足幅のみを測定して足長が未測定の時点では厳密には足幅の広さを評価できない。そのため、足幅と足長のいずれかが未測定時には本図のように初期的な内容を表示する。その後、同じ足の足長が測定された時点で、コメント欄146の表示を変更し得る。
【0042】
被検者が戻るボタン147を押下すると、左の選択画面110に戻る。
【0043】
選択画面110においては、測定済みを示す第1要素選択ボタン111を被検者が押下すると、左足幅の再撮影画面に遷移し、再撮影および再測定をすることができる。一方、被検者が左足幅の測定だけを望む状況の場合は、この時点で測定を終了してよい。以下、左足幅の測定に続いて、右足幅を撮影して測定した場合の例を説明する。右足幅の撮影方法は
図5、
図6と同様であるため説明を省略する。
【0044】
図8は、左右の足幅を撮影した後における選択画面および測定結果画面を例示する。本図の選択画面110においては、4つの選択ボタンのうち、撮影済みである第1要素選択ボタン111と第3要素選択ボタン113が、ピクトグラムに代えて撮影画像のサムネイルの形で表示される。これにより、左右の足幅が撮影済みであることを被検者は視覚的に認識できる。被検者が結果表示ボタン115を押下すると、右の測定結果画面140に遷移する。
【0045】
本図の測定結果画面140の例では左右の足幅が測定済みであるため、足図形欄141には、左右の足の絵が描かれ、足図形欄141の左下には左足幅欄142、左方には左足長欄143、右下には右足幅欄144、右方には右足長欄145が表示される。初期的には、左足幅欄142、左足長欄143、右足幅欄144、右足長欄145のそれぞれに「?cm」のように足幅または足長について数値なしの単位が表示される。各測定要素の測定後は、測定済みの足幅または足長について、左足幅欄142、左足長欄143、右足幅欄144、右足長欄145に測定結果の数値が表示される。本図の例では、左足幅欄142に「10.3cm」、右足幅欄144に「10.5cm」のような数値が表示される。この時点で、左右の足幅は測定されているものの、足長は測定されていないため、コメント欄146には「足の幅は10.3cm(左)、10.5cm(右)です。足の長さも測ってみましょう。」といった文字列が表示される。ただし、左右の足幅の差が所定値以上(例えば足幅差が2サイズ以上)である場合、「足の幅の左右差が大きくなっています。普段の靴の選び方を参考に、バランスの良いサイズを選ぶようにしましょう。なお、バランスを確かめるためには、実店舗での試し履きもおすすめします。」といった評価情報をコメント欄146に表示し、左右の足幅差が平均より大きいことを被検者に示してもよい。被検者が戻るボタン147を押下すると、左の選択画面110に戻る。
【0046】
選択画面110においては、測定済みを示す第1要素選択ボタン111、第3要素選択ボタン113のいずれかを被検者が押下すると、押下したボタンに対応する測定要素の再撮影画面に遷移し、再撮影および再測定をすることができる。一方、被検者が左右の足幅の測定だけを望む状況の場合は、この時点で測定を終了してよい。以下、右足幅の測定に続いて、さらに右足長を撮影して測定した場合の例を説明する。
【0047】
図9は、右足長の測定手順を説明する画面例を示す。説明画面120には、第1説明欄121、第2説明欄122、戻るボタン123、撮影移行ボタン124が含まれる。第1説明欄121には、「右足の長さを測定します。片膝立ちの状態でカメラを足の側面からかざしてください。」といった文字列と、被検者の撮影姿勢を説明する画像が表示される。第2説明欄122には、「紙の中心線に第2趾とかかとの中心を合わせ、膝を前方に少し突き出してかかとが最も端になるようにしてください。」といった文字列と、A4用紙と足の位置関係および足首の角度を説明する画像が表示される。被検者が戻るボタン123を押下すると、撮影が中止され、
図8の選択画面110へ戻る。被検者が撮影移行ボタン124を押下すると、次図の撮影画面に遷移する。なお、左足長の測定時にも同様の説明が表示される。
【0048】
図10は、右足長の撮影画面を例示する。撮影画面130には、ユーザ端末10のカメラで撮像するライブビュー映像が撮影画面130の全面に表示され、そのライブビュー映像の上に枠画像131、シャッターボタン132が重ねて表示される。ライブビュー映像としては、白紙134の上に乗せた被検者の足133の映像が撮影画面130に表示され、白紙134が枠画像131にほぼ合う位置となるように被検者がカメラと足の距離や画角を調節する。被検者がシャッターボタン132を押下すると、画像取得部30はシャッター動作をして片足画像を取得し、右の撮影結果画面136へ遷移する。被検者が戻るボタン135を押下すると、
図8の選択画面110へ戻る。
【0049】
なお、画像取得部30は、基準物である白紙134の画像上の形状および2辺の比率を認識し、基準物が適切な形状と大きさで画像に含まれることを示す所定の条件に合致したことを認識したときにシャッター動作をして片足画像を取得してもよい。基準物が適切な形状と大きさで画像に含まれることを示す所定の条件は、例えば基準物である白紙134を斜め上から撮影する場合に想定される台形状とその2辺の比率を定めた条件であってよい。また、左足長の撮影時にも同様の画面が表示され、同様の手順で撮影がなされる。
【0050】
撮影結果画面136においては、中央上部に片足画像137が表示され、足長測定部48が片足画像137から認識した足133の爪先と踵に位置合わせした2本の縦線である測定補助線138を表示する。なお、足長の測定に誤認識があった場合や、より鮮明な画像を撮影し直したいときに、被検者は再撮影をするために再撮影ボタン139を押下すると、再び撮影画面130へ戻って再撮影をすることができる。片足画像137に問題がない場合、被検者は戻るボタン135を押下し、
図8の選択画面110へ遷移する。
【0051】
図11は、左右の足幅と右の足長を撮影した後における選択画面および測定結果画面を例示する。本図の選択画面110においては、4つの選択ボタンのうち、撮影済みである第1要素選択ボタン111、第3要素選択ボタン113、第4要素選択ボタン114が、ピクトグラムに代えて撮影画像のサムネイルの形で表示される。これにより、左右の足幅と右足の足長が撮影済みであることを被検者は視覚的に認識できる。被検者が結果表示ボタン115を押下すると、右の測定結果画面140に遷移する。
【0052】
本図の測定結果画面140の例では左右の足幅と右足長が測定済みであるため、左足幅欄142に「10.3cm」、右足幅欄144に「10.5cm」、右足長欄145に「27.2cm」のような数値が表示される。この時点で、右足については足幅および足長が測定済みであるため、情報生成部50は右足長に対する右足幅の平均と比較した広狭に関する評価情報を生成する。コメント欄146には、
図8に示した内容に代えて、「あなたの足の幅は平均より細めです。シューズの中で足が動きやすく、ルーズフィットになりやすい傾向にあります。ただし、小さめの靴はつま先を痛めやすく注意が必要です。」といった文字列146aに変更されて表示される。また、コメント欄146には、「ナロータイプのシューズはこちら」といった文字列146bの形で、平均的な足幅より細めに設計されたシューズの推薦商品へのリンクを表示する。
【0053】
なお、平均より広い場合は「あなたの足の幅は平均より広めです。足幅や甲部、かかとが窮屈になりやすいので、余裕のあるサイズ選びをおすすめします。」または「あなたの足の幅は平均よりとても広めです。足幅や甲部、かかとが窮屈になりやすいので、つま先の余裕を大きくとり、幅に合わせたサイズ選びをおすすめします。」といった文字列に変更されて表示される。その場合、コメント欄146には「ワイドタイプのシューズはこちら」「エクストラワイドのシューズはこちら」といった、平均より幅広に設計されたシューズの推薦商品へのリンクや「足の幅を考慮し、足の長さを基準にしたサイズから、やや大きめのサイズをおすすめします。」「足の幅がとても広いので、足の長さを基準にしたサイズから、大きめのサイズをおすすめします。」といったコメントが表示される。被検者が戻るボタン147を押下すると、左の選択画面110に戻る。
【0054】
選択画面110においては、測定済みを示す第1要素選択ボタン111、第3要素選択ボタン113、第4要素選択ボタン114のいずれかを被検者が押下すると、押下したボタンに対応する測定要素の再撮影画面に遷移し、再撮影および再測定をすることができる。一方、被検者が左右の足幅と右足長の測定だけを望む状況の場合は、この時点で測定を終了してよい。以下、右足長の測定に続いて、さらに左足長を撮影して測定した場合の例を説明する。左足長の撮影方法は
図9、
図10と同様であるため説明を省略する。
【0055】
図12は、左右の足幅と左右の足長を撮影した後における選択画面および測定結果画面を例示する。本図の選択画面110においては、4つの選択ボタンである第1要素選択ボタン111、第2要素選択ボタン112、第3要素選択ボタン113、第4要素選択ボタン114のすべてが、ピクトグラムに代えて撮影画像のサムネイルの形で表示される。これにより、左右の足幅と左右の足長が撮影済みであることを被検者は視覚的に認識できる。被検者が結果表示ボタン115を押下すると、右の測定結果画面140に遷移する。
【0056】
本図の測定結果画面140の例では左足幅と右足長が測定済みであるため、左足幅欄142に「10.3cm」、左足長欄143に「27.0cm」、右足幅欄144に「10.5cm」、右足長欄145に「27.2cm」のような数値が表示される。なお、左右の足長の差が所定値以上(例えば足長差が1サイズ以上)である場合、「足の長さに左右差が見られました。長い方の足に合わせてサイズを選ぶようにしましょう。」といった評価情報をコメント欄146に表示し、左右の足長差が平均より大きいことを被検者に示してもよい。被検者が戻るボタン147を押下すると、左の選択画面110に戻る。
【0057】
選択画面110においては、測定済みを示す第1要素選択ボタン111、第2要素選択ボタン112、第3要素選択ボタン113、第4要素選択ボタン114のいずれかを被検者が押下すると、押下したボタンに対応する測定要素の再撮影画面に遷移し、再撮影および再測定をすることができる。
【0058】
図13は、部分測定モードにおける足サイズの測定過程を示すフローチャートである。測定処理を開始すると、測定方法を説明するガイドが
図3の開始画面101として表示され(S10)、被検者が第2開始ボタン103を押下して「部分測定モード」を選択すると(S12のY)、
図4の選択画面110が表示される(S14)。なお、被検者が第1開始ボタン102を押下して「全部測定モード」を選択すると(S12のN)、全部測定モードが実行される(S38)。
【0059】
S14の選択画面110において被検者が第1要素選択ボタン111、第2要素選択ボタン112、第3要素選択ボタン113、第4要素選択ボタン114のいずれかを選択すると(S18のY)、説明画面120が表示され(S20)、撮影画面130において撮影が実行される(S22)。撮影後、撮影結果画面136に片足画像137が表示され(S24)、被検者が再撮影を選択すると(S26のY)、S22に戻って再撮影が実行される。被検者が再撮影を選択せず(S26のN)、選択画面110に戻り(S28)、被検者が結果表示ボタン115を押下すると(S30のY)、測定結果画面140が表示される(S32)。戻るボタン147が押下されると(S34のY)、S28に戻り、戻るボタン147が押下されない場合(S34のN)、測定を終了する。S30において、被検者が結果表示ボタン115を押下しない場合(S30のN)、S18に戻り、以降、測定対象とする測定要素の選択を繰り返す。S18において、測定要素の選択がされず(S18のN)、ガイドに戻る選択がされると(S36のY)、S10に戻る。ガイドに戻る選択もされない場合(S36のN)、測定が終了する。
【0060】
本実施形態においては、複数の測定要素のうち一部を選択して測定でき、一部の測定要素に基づいて足サイズ情報を生成することができる。また、一部の測定要素を任意のタイミングで再測定することもできる。したがって、一部の測定要素さえ測定できれば十分な場合や一部の測定要素のみに測定ミスが生じた場合でも、最初からすべての測定要素について測定をする必要がないため、足サイズ測定の効率を高めることができる。
【0061】
以上、本発明について実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【符号の説明】
【0062】
10 ユーザ端末、 20 足サイズ測定サーバ、 30 画像取得部、 42 測定部、 44 要素選択部、 46 足幅測定部、 48 足長測定部、 50 情報生成部、 52 足サイズ生成部、 54 結果生成部、 58 出力部、 100 足サイズ測定システム、 137 片足画像。