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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022189366
(43)【公開日】2022-12-22
(54)【発明の名称】家計簿管理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/00 20120101AFI20221215BHJP
【FI】
G06Q10/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021097910
(22)【出願日】2021-06-11
(71)【出願人】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】110003177
【氏名又は名称】弁理士法人旺知国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】木川 真孝
(72)【発明者】
【氏名】倉島 猛
(72)【発明者】
【氏名】柏原 一貴
(72)【発明者】
【氏名】重村 優哉
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA23
(57)【要約】
【課題】ポイントを利用した支払が家計簿に二重計上されることによって家計簿の正確性に問題が生じることを制限できる技術を提供する。
【解決手段】家計簿管理装置は、第1支払サービスの利用履歴を示す第1履歴データと、第2支払サービスの利用履歴を示す第2履歴データと、を取得する取得部と、前記第1履歴データが、ポイントの利用によって減少した支払額の支払である第1支払を示す第1支払データを含む状況において、前記第2履歴データが、前記第1支払に起因する第2支払データを含む場合、家計簿を示す家計簿データに、前記第2支払データを反映することなく前記第1支払データを反映する反映部とを含む。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1支払サービスの利用履歴を示す第1履歴データと、第2支払サービスの利用履歴を示す第2履歴データと、を取得する取得部と、
前記第1履歴データが、ポイントの利用によって減少した支払額の支払である第1支払を示す第1支払データを含む状況において、前記第2履歴データが、前記第1支払に起因する第2支払データを含む場合、家計簿を示す家計簿データに、前記第2支払データを反映することなく前記第1支払データを反映する反映部と
を含む家計簿管理装置。
【請求項2】
前記第1支払は、前記ポイントの利用によって減少した支払額が0よりも大きい支払である、
請求項1に記載の家計簿管理装置。
【請求項3】
前記第1履歴データが、前記ポイントの利用によって0になった支払額の支払を示す対象支払データを含む場合、前記対象支払データが示す支払を表さずに、前記第1履歴データが示す利用履歴における支払のうち前記対象支払データが示す支払とは異なる支払を表す画像を、前記家計簿の利用者が使用する端末装置に表示させる表示制御部を、
さらに含む請求項1又は2に記載の家計簿管理装置。
【請求項4】
前記第1履歴データが、前記ポイントの利用によって0になった支払額の支払を示す対象支払データを含む場合、前記対象支払データが示す支払と、前記第1履歴データが示す利用履歴における支払のうち前記対象支払データが示す支払とは異なる支払と、を表す画像を、前記家計簿の利用者が使用する端末装置に表示させる表示制御部を、
さらに含む請求項1又は2に記載の家計簿管理装置。
【請求項5】
前記第2支払データは、
前記第1支払サービスを特定する第1情報を支払先の情報として有し、
前記第1支払データが示す支払額と同じ額を表す情報を支払額の情報として有する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の家計簿管理装置。
【請求項6】
前記第1情報は、前記第1支払サービスを特定するキーワードを含む、
請求項5に記載の家計簿管理装置。
【請求項7】
前記取得部は、第3支払サービスの利用履歴を示す第3履歴データをさらに取得し、
前記反映部は、前記第1履歴データが前記第1支払データを含み前記第2履歴データが前記第2支払データを含む状況において、前記第3履歴データが、前記第2支払サービスを特定する第2情報を支払先の情報として有する第3支払データを含む場合、前記家計簿データに、前記第2支払データと前記第3支払データとを反映することなく前記第1支払データを反映する
請求項1から6のいずれか1項に記載の家計簿管理装置。
【請求項8】
前記第2情報は、前記第2支払サービスを特定するキーワードを含む、
請求項7に記載の家計簿管理装置。
【請求項9】
前記取得部は、第4支払サービスの利用履歴を示す第4履歴データをさらに取得し、
前記反映部は、前記第1履歴データが前記第1支払データを含み前記第2履歴データが前記第2支払データを含み前記第3履歴データが前記第3支払データを含む状況において、前記第4履歴データが、前記第3支払サービスを特定する第3情報を支払先の情報として有する第4支払データを含む場合、前記家計簿データに、前記第2支払データと前記第3支払データと前記第4支払データとを反映することなく前記第1支払データを反映する、
請求項7又は8に記載の家計簿管理装置。
【請求項10】
前記第3情報は、前記第3支払サービスを特定するキーワードを含む、
請求項9に記載の家計簿管理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家計簿管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の支払サービスの各々の利用履歴を用いて家計簿を管理する技術が知られている。例えば、特許文献1は、電子マネーの利用履歴と、自動振込の利用履歴と、を用いて、家計簿を管理する技術を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000-181982号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数の支払サービスの各々の利用履歴を用いて家計簿を管理する技術において、いずれかの支払サービスにおいてポイントを利用した支払が行われる可能性がある。このため、複数の支払サービスの各々の利用履歴を用いて家計簿を管理する技術においては、ポイントを利用した支払が家計簿に二重計上されることによって家計簿の正確性に問題が生じることを制限する必要がある。
【0005】
本発明の目的は、ポイントを利用した支払が家計簿に二重計上されることによって家計簿の正確性に問題が生じることを制限することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る家計簿管理装置は、第1支払サービスの利用履歴を示す第1履歴データと、第2支払サービスの利用履歴を示す第2履歴データと、を取得する取得部と、前記第1履歴データが、ポイントの利用によって減少した支払額の支払である第1支払を示す第1支払データを含む状況において、前記第2履歴データが、前記第1支払に起因する第2支払データを含む場合、家計簿を示す家計簿データに、前記第2支払データを反映することなく前記第1支払データを反映する反映部と、を含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、ポイントを利用した支払が家計簿に二重計上されることによって家計簿の正確性に問題が生じることを制限できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】管理システムHSを示す図である。
図2】家計簿データHDの一例を示す図である。
図3】履歴データa1~a4の一例を示す図である。
図4】端末装置5の一例を示す図である。
図5】家計簿サーバ6の一例を示す図である。
図6】家計簿サーバ6の動作の概要を示す図である。
図7】家計簿サーバ6の動作の一例を示す図である。
図8】家計簿サーバ6の動作の一例を示す図である。
図9】家計簿サーバ6の動作の一例を示す図である。
図10】家計簿サーバ6の動作の一例を示す図である。
図11】画像Dの一例を示す図である。
図12】画像DAの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
A:第1実施形態
A1:管理システムHS
図1は、管理システムHSを示す図である。管理システムHSは、家計簿データHDを管理する。家計簿データHDは、ユーザUの家計簿を示す。
【0010】
管理システムHSは、支払サーバ1と、通信会社サーバ2と、カード会社サーバ3と、銀行サーバ4と、端末装置5と、家計簿サーバ6と、を含む。支払サーバ1と、通信会社サーバ2と、カード会社サーバ3と、銀行サーバ4と、端末装置5は、ネットワークNWを介して家計簿サーバ6と通信する。
【0011】
支払サーバ1は、支払に利用可能なポイントを管理するポイント管理会社によって管理される。ポイント管理会社は、支払サーバ1を用いることによって、ユーザUに対して、支払サービスP1を提供する。
【0012】
支払サービスP1は、支払における選択肢の1つを提供するサービスである。支払サービスP1は、第1支払サービスの一例である。支払サーバ1は、ユーザUに対して、支払サービスP1を提供するサーバである。
【0013】
支払サーバ1は、履歴データa1を生成する。履歴データa1は、支払サービスP1の利用履歴を示す。支払サービスP1の利用履歴は、ユーザUによって行われた支払サービスP1の利用についての履歴を意味する。支払サービスP1の利用履歴は、履歴データa1に含まれる支払データによって示される。支払データは、支払に関する明細データとも称される。履歴データa1は、第1履歴データの一例である。支払サーバ1は、履歴データa1を要求されると、履歴データa1を提供する。
【0014】
支払サービスP1においては、ポイントを利用した支払が可能である。支払サービスP1においてポイントを利用した支払が発生すると、ポイントの利用によって減少した支払額の支払を示す支払データが、履歴データa1に追加される。例えば、支払サービスP1において500円の商品に対して300円分のポイントを利用した支払が発生した場合、支払額が200円である支払を示す支払データが、履歴データa1に示される。
【0015】
支払サーバ1は、履歴データa1に含まれる支払データを、通信会社サーバ2に提供する。しかしながら、支払サーバ1は、ポイントに利用によって支払額が0円となった支払を示す支払データについては、通信会社サーバ2に提供しない。支払サーバ1は、ポイントに利用によって支払額が0円となった支払を示す支払データを、通信会社サーバ2に提供してもよい。支払サーバ1とは異なるサーバが、履歴データa1に含まれる支払データを、通信会社サーバ2に提供してもよい。
【0016】
通信会社サーバ2は、通信会社によって管理される。通信会社は、通信会社サーバ2を用いることによって、ユーザUに対して、支払サービスP2を提供する。通信会社は、支払サーバ1を管理するポイント管理会社を含んでもよい。ポイント管理会社が、通信会社サーバ2を管理する通信会社を含んでもよい。
【0017】
支払サービスP2は、支払サービスP1を利用した支払を、通信料金の支払と合算するサービスである。通信料金の支払は、ユーザUに請求される通信料金の支払を意味する。支払サービスP2は、支払サービスP1を利用した支払を、通信料金の支払と支払サービスP1を利用した支払とのいずれとも異なる支払と、合算するサービスでもよい。通信料金の支払と支払サービスP1を利用した支払とのいずれとも異なる支払は、例えば、通信料金とは異なる料金の支払である。通信料金とは異なる料金は、例えば、電気料金又は水道料金である。この場合、支払サービスP2の提供者は、通信会社と異なってもよい。支払サービスP2は、第2支払サービスの一例である。通信会社サーバ2は、ユーザUに対して、支払サービスP2を提供するサーバである。
【0018】
通信会社サーバ2は、履歴データa2を生成する。履歴データa2は、支払サービスP2の利用履歴を示す。支払サービスP2の利用履歴は、ユーザUによって行われた支払サービスP2の利用についての履歴を意味する。支払サービスP2の利用履歴は、履歴データa2に含まれる支払データによって示される。履歴データa2は、第2履歴データの一例である。
【0019】
通信会社サーバ2は、支払サーバ1から、履歴データa1に含まれる支払データを受け取る。通信会社サーバ2は、支払サーバ1から受け取った支払データに基づいて、当該支払データ(支払サーバ1から受け取った支払データ)が示す支払に起因する支払データを生成する。例えば、通信会社サーバ2は、支払サーバ1から受け取った支払データが示す支払先の情報を、支払サーバ1に関する情報に変更することによって、支払サーバ1から受け取った支払データが示す支払に起因する支払データを生成する。支払サーバ1に関する情報は、例えば、支払サーバ1を特定する情報、又は、支払サーバ1が提供する支払サービスP1を特定する情報である。
【0020】
支払サービスP2は、支払サービスP1を利用した支払を、通信料金の支払と合算するサービスであるため、履歴データa2は、支払サービスP1を利用した支払に起因する支払データと、通信料金の支払を示す支払データと、を含む。
【0021】
支払サービスP1を利用した支払に起因する支払データは、支払サーバ1から受け取った支払データが示す支払に起因する支払データである。通信会社サーバ2は、履歴データa2を要求されると、履歴データa2を提供する。
【0022】
ユーザUは、支払サービスP2を利用した支払について、クレジットカード払いサービスを利用する。このため、通信会社サーバ2は、履歴データa2に含まれる支払データを、クレジットカード払いサービスを提供するカード会社サーバ3に提供する。通信会社サーバ2とは異なるサーバが、履歴データa2に含まれる支払データを、カード会社サーバ3に提供してもよい。
【0023】
カード会社サーバ3は、カード会社によって管理される。カード会社は、カード会社サーバ3を用いることによって、ユーザUに対して、クレジットカード払いサービスを提供する。カード会社は、支払サーバ1を管理するポイント管理会社を含んでもよい。ポイント管理会社が、カード会社サーバ3を管理するカード会社を含んでもよい。カード会社は、通信会社サーバ2を管理する通信会社を含んでもよい。通信会社が、カード会社サーバ3を管理するカード会社を含んでもよい。
【0024】
クレジットカード払いサービスは、第3支払サービスの一例である。カード会社サーバ3は、ユーザUに対して、クレジットカード払いサービスを提供するサーバである。
【0025】
カード会社サーバ3は、履歴データa3を生成する。履歴データa3は、クレジットカード払いサービスの利用履歴を示す。クレジットカード払いサービスの利用履歴は、ユーザUによって行われたクレジットカード払いサービスの利用についての履歴を意味する。クレジットカード払いサービスの利用履歴は、履歴データa3に含まれる支払データによって示される。履歴データa3は、第3履歴データの一例である。
【0026】
カード会社サーバ3は、通信会社サーバ2から、履歴データa2に含まれる支払データを受け取る。カード会社サーバ3は、通信会社サーバ2から受け取った支払データに基づいて、当該支払データ(通信会社サーバ2から受け取った支払データ)が示す支払に起因する支払データを生成する。例えば、カード会社サーバ3は、通信会社サーバ2から受け取った支払データが示す支払先の情報を、通信会社サーバ2に関する情報に変更することによって、通信会社サーバ2から受け取った支払データが示す支払に起因する支払データを生成する。通信会社サーバ2に関する情報は、例えば、通信会社サーバ2を特定する情報、又は、通信会社サーバ2が提供する支払サービスP2を特定する情報である。
【0027】
ユーザUは、支払サービスP2を利用した支払について、クレジットカード払いサービスを利用するため、履歴データa3は、支払サービスP2を利用した支払に起因する支払データを含む。
【0028】
支払サービスP2を利用した支払に起因する支払データは、通信会社サーバ2から受け取った支払データが示す支払に起因する支払データである。カード会社サーバ3は、履歴データa3を要求されると、履歴データa3を提供する。
【0029】
ユーザUは、クレジットカード払いサービスを利用した支払について、口座引落しサービスを利用する。このため、カード会社サーバ3は、履歴データa3に含まれる支払データを、口座引落しサービスを提供する銀行サーバ4に提供する。カード会社サーバ3とは異なるサーバが、履歴データa3に含まれる支払データを、銀行サーバ4に提供してもよい。
【0030】
銀行サーバ4は、銀行によって管理される。銀行は、銀行サーバ4を用いることによって、ユーザUに対して、口座引落しサービスを提供する。口座引落しサービスは、口座振替サービスとも称される。銀行は、支払サーバ1を管理するポイント管理会社を含んでもよい。ポイント管理会社が、銀行サーバ4を管理する銀行を含んでもよい。銀行は、通信会社サーバ2を管理する通信会社を含んでもよい。通信会社が、銀行サーバ4を管理する銀行を含んでもよい。銀行は、カード会社サーバ3を管理するカード会社を含んでもよい。カード会社が、銀行サーバ4を管理する銀行を含んでもよい。
【0031】
口座引落しサービスは、第4支払サービスの一例である。銀行サーバ4は、ユーザUに対して、口座引落しサービスを提供するサーバである。
【0032】
銀行サーバ4は、履歴データa4を生成する。履歴データa4は、口座引落しサービスの利用履歴を示す。口座引落しサービスの利用履歴は、ユーザUによって行われた口座引落しサービスの利用についての履歴を意味する。履歴データa4は、さらに、口座引落しサービスが適用される口座への入金の履歴を示す。口座引落しサービスの利用履歴は、履歴データa4に含まれる支払データ及び入金データによって示される。履歴データa4は、第4履歴データの一例である。
【0033】
銀行サーバ4は、カード会社サーバ3から、履歴データa3に含まれる支払データを受け取る。銀行サーバ4は、カード会社サーバ3から受け取った支払データに基づいて、当該支払データ(カード会社サーバ3から受け取った支払データ)が示す支払に起因する支払データを生成する。例えば、銀行サーバ4は、カード会社サーバ3から受け取った支払データが示す支払先の情報を、カード会社サーバ3に関する情報に変更することによって、カード会社サーバ3から受け取った支払データが示す支払に起因する支払データを生成する。カード会社サーバ3に関する情報は、例えば、カード会社サーバ3を特定する情報、又は、カード会社サーバ3が提供するクレジットカード払いサービスを特定する情報である。
【0034】
ユーザUは、クレジットカード払いサービスを利用した支払について、口座引落しサービスを利用するため、履歴データa4は、クレジットカード払いサービスを利用した支払に起因する支払データを含む。
【0035】
クレジットカード払いサービスを利用した支払に起因する支払データは、カード会社サーバ3から受け取った支払データが示す支払に起因する支払データである。銀行サーバ4は、履歴データa4を要求されると、履歴データa4を提供する。
【0036】
端末装置5は、スマートフォンである。端末装置5は、スマートフォンに限らず、例えば、パーソナルコンピュータ又はタブレットでもよい。端末装置5は、ユーザUによって使用される。
【0037】
家計簿サーバ6は、ユーザUの家計簿を示す家計簿データHDを管理するサーバである。家計簿サーバ6は、履歴データa1~a4を取得する。家計簿サーバ6は、履歴データa1~a4を用いることによって家計簿データHDを管理する。家計簿サーバ6は、家計簿管理装置の一例である。
【0038】
A2:家計簿データHD
図2は、家計簿データHDの一例を示す図である。家計簿データHDは、ユーザUの収入と、ユーザUの支出と、を表す。ユーザUの支出は、ユーザUからの支払を含む。家計簿データHDは、図2に示される家計簿データHDに限らない。例えば、家計簿データHDは、複数の「内容」の項目を有してもよいし、「内容」の項目を有さなくてもよい。
【0039】
A3:履歴データ
図3は、家計簿サーバ6が取得した履歴データa1~a4の一例を示す図である。履歴データa1~a4は、図3に示されるデータに限らない。
【0040】
履歴データa1~a4は、支払先と支払額と日付と内容(購入商品名等)とを示す支払データを含む。図3において、日付と内容は省略されている。
【0041】
履歴データa1における支払データ(例えば、支払データb1及びb5)は、支払額を表す項目として、「支払額」の代わりに「合算払い」を示す。履歴データa1における支払データは、支払先と支払額(合算払い)とに加えて、ポイントの利用額を示す。履歴データa1における支払データは、ポイントの利用額を表す項目として「ポイント」を示す。ポイントの利用額が「0」である場合、履歴データa1における支払データは、「ポイント」という項目及びポイントの利用額(0円)を示さなくてもよい。
【0042】
履歴データa2における支払データ(例えば、支払データb2及びb6)は、支払先が「通信会社」である支払については、支払額を表す項目として、「支払額」の代わりに「通信料」を示す。履歴データa2における支払データは、支払先が「通信会社」である支払についても、支払額を表す項目として、「支払額」を示してもよい。
【0043】
A4:履歴データa1
履歴データa1は、支払サーバ1によって生成される。履歴データa1は、支払データb1と、支払データb5と、を含む。
【0044】
支払データb1は、支払f1を示す。支払f1は、「AA」という名称の販売先に対する500円の支払額が300円分のポイントの利用によって200円の支払額に減少した支払である。すなわち、支払f1は、ポイントの利用によって減少した200円の支払額の支払である。支払f1は、第1支払の一例である。第1支払は、ポイントの利用によって減少した支払額の支払である。第1支払は、支払f1に限らない。支払データb1は、第1支払(ポイントの利用によって減少した支払額の支払)の一例である支払f1を示す。支払データb5は、第1支払を示す第1支払データの一例である。
【0045】
支払データb1は、「AA」を示す情報を、支払先の情報として有する。支払先の情報は、支払先を示す情報を意味する。「AA」を示す情報は、「AA」という名称の販売先を特定する情報である。支払データb1は、支払先への支払額を示す情報として、「500円」を示す情報を有する。支払データb1は、ポイントの利用額を示す情報として、「300円」を示す情報を有する。支払データb1は、ユーザUからの実際の支払額の情報(合算払い)として、「200円」を示す情報を有する。支払額の情報は、支払額を示す情報を意味する。
【0046】
支払データb5は、支払f5を示す。支払f5は、「BB」という名称の販売先に対する100円の支払額が100円分のポイントの利用によって0円の支払額に減少した支払である。すなわち、支払f5は、ポイントの利用によって減少した0円の支払額の支払である。支払f5は、第1支払(ポイントの利用によって減少した支払額の支払)の他の例である。支払f5は、ポイントの利用によって0になった支払額の支払の一例でもある。ポイントの利用によって0になった支払額の支払は、支払f5に限らない。支払データb5は、第1支払の他の例である支払f5を示す。支払データb5は、第1支払を示す第1支払データの他の例である。
【0047】
支払データb5は、支払先の情報として、「BB」を示す情報を有する。「BB」を示す情報は、「BB」という名称の販売先を特定する情報である。支払データb5は、支払先への支払額を示す情報として「100円」を示す情報を有する。支払データb5は、ポイントの利用額を示す情報として「100円」を示す情報を有する。支払データb5は、ユーザUからの実際の支払額の情報(合算払い)として「0円」を示す情報を有する。
【0048】
A5:履歴データa2
履歴データa2は、通信会社サーバ2によって生成される。履歴データa2は、支払データb2と、支払データb6と、を含む。
【0049】
支払データb2は、支払サーバ1から受け取った支払データb1から生成される。支払データb2は、支払データb1が示す支払f1に起因する。
【0050】
支払データb2は、支払先の情報として「第1/AA」を示す情報c1を有する。「第1/AA」を示す情報c1は、支払サービスP1を提供するポイント管理会社を特定する情報として予め設定されている。支払データb2は、支払額の情報として「200円」を示す情報を有する。
【0051】
支払データb2は、第1支払(ポイントの利用によって減少した支払額の支払)に起因する第2支払データの一例である。第2支払データは、支払サービスP1(第1支払サービスの一例)を特定する第1情報を支払先の情報として有する。第2支払データは、さらに、第1支払における支払額と同じ額を表す情報を支払額の情報として有する。
【0052】
支払データb2が、第2支払データの一例である点について説明する。支払データb2における「第1/AA」を示す情報c1は、「第1」というキーワードを含む。「第1」というキーワードは、支払サービスP1の通称であり、支払サービスP1を特定するキーワードである。このため、「第1」というキーワードを含む「第1/AA」を示す情報c1は、ポイント管理会社を特定する情報であることに加えて、支払サービスP1を特定する情報である。よって、「第1/AA」を示す情報c1は、支払サービスP1を特定する第1情報の一例である。また、支払データb2は、第1支払(ポイントの利用によって減少した支払額の支払)の一例である支払f1における支払額「200円」と同じ額(200円)を示す情報を、支払額の情報として有する。したがって、支払データb2は、第2支払データの一例である。
【0053】
支払データb6は、支払f6を示す。支払f6は、通信会社に対する通信料1000円の支払である。支払データb6は、支払先の情報として、「通信会社」を示す情報を有する。「通信会社」を示す情報は、支払サービスP2を提供する通信会社を特定する情報である。支払データb6は、支払額の情報として、「1000円」を示す情報を有する。
【0054】
A6:履歴データa3
履歴データa3は、カード会社サーバ3によって生成される。履歴データa3は、支払データb3と、支払データb7と、支払データb8と、を示す。
【0055】
支払データb3は、通信会社サーバ2から受け取った支払データb2から生成される。支払データb2は、支払サーバ1から受け取った支払データb1から生成される。このため、支払データb3は、支払データb1が示す支払f1に起因する。
【0056】
支払データb3は、支払先の情報として「通信会社決済」を示す情報c21を有する。「通信会社決済」を示す情報c21は、支払サービスP2を提供する通信会社を特定する情報である。支払データb3は、支払額の情報として「200円」を示す情報を有する。
【0057】
支払データb3は、第3支払データの一例である。第3支払データは、支払サービスP2(第2支払サービスの一例)を特定する第2情報を支払先の情報として有する。
【0058】
支払データb3が、第3支払データの一例である点について説明する。支払データb3における「通信会社決済」を示す情報c21は、「通信会社」というキーワードを含む。「通信会社」というキーワードは、支払サービスP2を提供する通信会社の名称であり、支払サービスP2を特定するキーワードである。このため、「通信会社」というキーワードを含む「通信会社決済」を示す情報c21は、通信会社を特定する情報であることに加えて、支払サービスP2を特定する情報である。よって、「通信会社決済」を示す情報c21は、支払サービスP2を特定する第2情報の一例である。したがって、支払データb3は、第3支払データの一例である。
【0059】
支払データb7は、通信会社サーバ2から受け取った支払データb6から生成される。このため、支払データb7は、支払データb6が示す支払f6に起因する。
【0060】
支払データb7は、支払先の情報として、「通信会社通信料」を示す情報c22を有する。「通信会社通信料」を示す情報c22は、支払サービスP2を提供する通信会社を特定する情報である。支払データb7は、支払額の情報として、「1000円」を示す情報を有する。
【0061】
支払データb7は、第3支払データの他の例である。第3支払データは、支払サービスP2を特定する第2情報を支払先の情報として有する。
【0062】
支払データb7が、第3支払データの他の例である点について説明する。支払データb7における「通信会社通信料」を示す情報c22は、「通信会社」というキーワードを含む。「通信会社」というキーワードは、上述の通り、支払サービスP2を特定するキーワードである。このため、「通信会社」というキーワードを含む「通信会社通信料」を示す情報c22は、通信会社を特定する情報であることに加えて、支払サービスP2を特定する情報である。よって、「通信会社通信料」を示す情報c22は、支払サービスP2を特定する第2情報の他の例である。したがって、支払データb7は、第3支払データの他の例である。
【0063】
支払データb8は、支払f8を示す。支払f8は、「CC」という名称の販売先に対する100円の支払である。支払データb8は、支払先の情報として、「CC」を示す情報を有する。「CC」を示す情報は、「CC」という名称の販売先を特定する情報である。支払データb8は、支払額の情報として、「100円」を示す情報を有する。
【0064】
A7:履歴データa4
履歴データa4は、銀行サーバ4によって生成される。履歴データa4は、支払データb4を示す。
【0065】
支払データb4は、カード会社サーバ3から受け取った支払データb3、b7及びb8を纏めたデータから生成される。支払データb3は、通信会社サーバ2から受け取った支払データb2から生成される。支払データb2は、支払サーバ1から受け取った支払データb1から生成される。支払データb7は、通信会社サーバ2から受け取った支払データb6から生成される。このため、支払データb4は、支払データb1が示す支払f1と、支払データb6が示す支払f6と、支払データb8が示す支払f8と、に起因する。
【0066】
支払データb4は、支払先の情報として「カード」を示す情報c3を有する。「カード」を示す情報c3は、クレジットカード払いサービスを提供するカード会社を特定する情報である。支払データb4は、支払額の情報として「1300円」を示す情報を有する。
【0067】
支払データb4は、第4支払データの一例である。第4支払データは、クレジットカード払いサービス(第3支払サービスの一例)を特定する第3情報を支払先の情報として有する。
【0068】
支払データb4が、第4支払データの一例である点について説明する。支払データb4における「カード」を示す情報c3は、「カード」というキーワードを含む。「カード」というキーワードは、クレジットカード払いサービスを提供するカード会社の略称であり、クレジットカード払いサービスを特定するキーワードである。このため、「カード」というキーワードを含む「カード」を示す情報c3は、カード会社を特定する情報であることに加えて、クレジットカード払いサービスを特定する情報である。よって、「カード」を示す情報c3は、クレジットカード払いサービス(第3支払サービスの一例)を特定する第3情報の一例である。したがって、支払データb4は、第4支払データの一例である。
【0069】
A8:支払データの家計簿データHDへの反映例
支払データb1、b2、b3及びb4は、支払f1(ポイントの利用によって減少した支払額の支払)に起因する支払データである。このため、支払データb1、b2、b3及びb4が、家計簿データHDに反映されると、支払f1が重複して家計簿データHDに反映されてしまう。そこで、家計簿サーバ6は、支払データb1、b2、b3及びb4のうち、支払f1を示す支払データb1のみを家計簿データHDに反映する。
【0070】
A9:端末装置5
図4は、端末装置5の一例を示す図である。端末装置5は、入力装置51と、表示装置52と、通信装置53と、記憶装置54と、処理装置55と、を含む。
【0071】
入力装置51は、キーボードを含む。入力装置51は、マウス及びタッチパネルの少なくとも一方を含んでもよい。入力装置51は、タッチパネルを含む場合、キーボード及びマウスの少なくとも一方を含まなくてもよい。入力装置51は、ユーザが行う操作を受け付ける。
【0072】
表示装置52は、種々の情報を表示する。表示装置52は、タッチパネルを含んでもよい。タッチパネルが、入力装置51及び表示装置52として用いられてもよい。
【0073】
通信装置53は、ネットワークNWを介して、家計簿サーバ6と通信する。通信装置53は、さらに、ネットワークNWを介して、支払サーバ1と、通信会社サーバ2と、カード会社サーバ3と、銀行サーバ4とのうち1つ又は複数と通信してもよい。
【0074】
記憶装置54は、処理装置55が読み取り可能な記録媒体である。記憶装置54は、例えば、不揮発性メモリーと揮発性メモリーとを含む。不揮発性メモリーは、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)及びEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)である。揮発性メモリーは、例えば、RAM(Random Access Memory)である。記憶装置54は、アプリケーションプログラム541を記憶する。
【0075】
処理装置55は、1又は複数のCPU(Central Processing Unit)を含む。1又は複数のCPUは、1又は複数のプロセッサの一例である。プロセッサ及びCPUの各々は、コンピュータの一例である。
【0076】
処理装置55は、記憶装置54からアプリケーションプログラム541を読み取る。処理装置55は、アプリケーションプログラム541を実行することによって、動作制御部551として機能する。
【0077】
動作制御部551は、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の回路によって実現されてもよい。
【0078】
動作制御部551は、端末装置5を制御する。例えば、動作制御部551は、通信装置53を介して家計簿サーバ6と通信する。
【0079】
A10:家計簿サーバ6
図5は、家計簿サーバ6の一例を示す図である。家計簿サーバ6は、通信装置61と、記憶装置62と、処理装置63と、を含む。
【0080】
通信装置61は、ネットワークNWを介して、支払サーバ1と、通信会社サーバ2と、カード会社サーバ3と、銀行サーバ4と、端末装置5の各々と通信する。
【0081】
記憶装置62は、処理装置63が読み取り可能な記録媒体である。記憶装置62は、例えば、不揮発性メモリーと揮発性メモリーとを含む。記憶装置62は、プログラム621と、家計簿データHDと、を記憶する。
【0082】
処理装置63は、1又は複数のCPUによって構成される。処理装置63は、記憶装置62からプログラム621を読み取る。処理装置63は、プログラム621を実行することによって、取得部631、反映部632及び表示制御部633として機能する。取得部631、反映部632及び表示制御部633のうち少なくとも1つは、DSP、ASIC、PLD、FPGA等の回路によって実現されてもよい。
【0083】
取得部631は、履歴データa1~a4を取得する。取得部631は、履歴データa1を支払サーバ1から取得する。取得部631は、履歴データa2を通信会社サーバ2から取得する。取得部631は、履歴データa3をカード会社サーバ3から取得する。取得部631は、履歴データa4を銀行サーバ4から取得する。
【0084】
反映部632は、履歴データa1~a4に基づいて家計簿データHDに更新する。例えば、反映部632は、履歴データa1が第1支払を示す第1支払データを含む状況において履歴データa2が第1支払に起因する第2支払データを含む場合、家計簿データHDに、第2支払データを反映することなく第1支払データを反映する。
【0085】
表示制御部633は、家計簿データHDに基づく画像を端末装置5に表示させる。例えば、表示制御部633は、履歴データa1が、ポイントの利用によって0になった支払額の支払を示す対象支払データを含む場合、以下のように動作する。表示制御部633は、対象支払データが示す支払を表さずに、履歴データa1が示す利用履歴における支払のうち対象支払データが示す支払とは異なる支払を表す画像を、端末装置5に表示させる。
【0086】
A11:動作の説明
図6は、家計簿サーバ6の動作の概要を示す図である。図6に示される動作は、1ヶ月ごとに実行される。1ヶ月は、所定期間の一例である。所定期間は、1ヶ月に限らず、1ヶ月よりも短い期間又は1ヶ月よりも長い期間でもよい。所定期間は、変更されてもよい。
【0087】
ステップS101において取得部631は、履歴データa1~a4を取得する。例えば、取得部631は、支払サーバ1に履歴データa1を要求することによって、支払サーバ1から履歴データa1を取得する。取得部631は、通信会社サーバ2に履歴データa2を要求することによって、通信会社サーバ2から履歴データa2を取得する。取得部631は、カード会社サーバ3に履歴データa3を要求することによって、カード会社サーバ3から履歴データa3を取得する。取得部631は、銀行サーバ4に履歴データa4を要求することによって、銀行サーバ4から履歴データa4を取得する。
【0088】
続いて、ステップS102において反映部632は、履歴データa1~a4に基づいて、家計簿データHDを更新する。ステップS102の一例については後述する。
【0089】
続いて、ステップS103において表示制御部633は、家計簿データHDに基づく画像を、端末装置5に表示させる。ステップS103の一例については後述する。
【0090】
図7図10は、ステップS102の一例を示す図である。ステップS201において反映部632は、履歴データa1が第1支払データ(ポイントの利用によって減少した支払額の支払を示す支払データ)を含むか否かを判断する。
【0091】
図4においては、支払データb1及び支払データb5の各々が第1支払データに該当する。このため、図4においては、履歴データa1は第1支払データを含む。
【0092】
反映部632は、ステップS201において履歴データa1が第1支払データを含むと判断すると、ステップS202において、履歴データa2が第2支払データ(第1支払に起因する支払データ)を含むか否かを判断する。
【0093】
第2支払データは、支払サービスP1を特定する第1情報(「第1」というキーワードを含む情報)を、支払先の情報として有する。第2支払データは、さらに、第1支払における支払額と同じ額を表す情報を、支払額の情報として有する。
【0094】
図4においては、支払データb2は、支払サービスP1を特定する第1情報(「第1」というキーワードを含む情報)を、支払先の情報として有する。支払データb2は、さらに、第1支払に該当する支払f1における支払額(200円)と同じ額(200円)を表す情報を、支払額の情報として有する。このため、支払データb2は、第2支払データに該当する。よって、図4においては、履歴データa2は第2支払データを含む。
【0095】
反映部632は、ステップS202において履歴データa2が第2支払データを含むと判断すると、ステップS203において、履歴データa3が第3支払データを含むか否かを判断する。
【0096】
第3支払データは、支払サービスP2を特定する第2情報(「通信会社」というキーワードを含む情報)を、支払先の情報として有する。
【0097】
図4においては、支払データb3と支払データb7は、支払サービスP2を特定する第2情報(「通信会社」というキーワードを含む情報)を支払先の情報として有する。このため、支払データb3と支払データb7は、第3支払データに該当する。よって、図4においては、履歴データa3は第3支払データを含む。
【0098】
反映部632は、ステップS203において履歴データa3が第3支払データを含むと判断すると、ステップS204において、履歴データa4が第4支払データを含むか否かを判断する。
【0099】
第4支払データは、クレジットカード払いサービスを特定する第3情報(「カード」というキーワードを含む情報)を、支払先の情報として有する。
【0100】
図4においては、支払データb4は、クレジットカード払いサービスを特定する第3情報(「カード」というキーワードを含む情報)を支払先の情報として有する。このため、支払データb4は、第4支払データに該当する。よって、図4においては、履歴データa4は第4支払データを含む。
【0101】
反映部632は、ステップS204において履歴データa4が第4支払データを含むと判断すると、図8に示されるステップS205を実行する。
【0102】
ステップS205においては、反映部632は、第2支払データと第3支払データと第4支払データとを家計簿データHDに反映せずに、第1支払データと残りの支払データとを家計簿データHDに反映する。
【0103】
例えば、反映部632は、第2支払データと第3支払データと第4支払データとを家計簿データHDにおける支出に登録せずに、第1支払データと残りの支払データとを家計簿データHDにおける支出に登録する。
【0104】
残りの支払データとは、履歴データa1~a4に示される支払データによって構成される支払データグループにおいて、第1支払データと第2支払データと第3支払データと第4支払データとのいずれとも異なる支払データを意味する。支払データグループは、履歴データa1が含む支払データと、履歴データa2が含む支払データ、履歴データa3が含む支払データと、履歴データa4が含む支払データと、によって構成される。
【0105】
図4においては、例えば、支払データb5、b6及びb8が、残りの支払データに該当する。残りの支払データは、ポイントの利用によって減少した支払額が0となった支払を示す支データ(例えば、支払データb5)を含まなくてもよい。
【0106】
残りの支払データが存在しない場合、反映部632は、ステップS205において第2支払データと第3支払データと第4支払データとを家計簿データHDに反映せずに、第1支払データを家計簿データHDに反映する。
【0107】
反映部632は、ステップS204において履歴データa4が第4支払データを含まないと判断すると、ステップS206を実行する。
【0108】
ステップS206においては、反映部632は、第2支払データと第3支払データとを家計簿データHDに反映せずに、第1支払データと残りの支払データとを家計簿データHDに反映する。例えば、反映部632は、第2支払データと第3支払データとを家計簿データHDにおける支出に登録せずに、第1支払データと残りの支払データとを家計簿データHDにおける支出に登録する。残りの支払データが存在しない場合、反映部632は、ステップS206において第2支払データと第3支払データを家計簿データHDに反映せずに、第1支払データを家計簿データHDに反映する。
【0109】
反映部632は、ステップS203において履歴データa3が第3支払データを含まないと判断すると、ステップS207において、履歴データa4が第4支払データを含むか否かを判断する。
【0110】
反映部632は、ステップS207において履歴データa4が第4支払データを含むと判断すると、ステップS208を実行する。
【0111】
ステップS208においては、反映部632は、第2支払データと第4支払データとを家計簿データHDに反映せずに、第1支払データと残りの支払データとを家計簿データHDに反映する。例えば、反映部632は、第2支払データと第4支払データとを家計簿データHDにおける支出に登録せずに、第1支払データと残りの支払データとを家計簿データHDにおける支出に登録する。残りの支払データが存在しない場合、反映部632は、ステップS208において第2支払データと第4支払データを家計簿データHDに反映せずに、第1支払データを家計簿データHDに反映する。
【0112】
反映部632は、ステップS207において履歴データa4が第4支払データを含まないと判断すると、ステップS209を実行する。
【0113】
ステップS209においては、反映部632は、第2支払データを家計簿データHDに反映せずに、第1支払データと残りの支払データとを家計簿データHDに反映する。例えば、反映部632は、第2支払データを家計簿データHDにおける支出に登録せずに、第1支払データと残りの支払データとを家計簿データHDにおける支出に登録する。残りの支払データが存在しない場合、反映部632は、ステップS209において第2支払データを家計簿データHDに反映せずに、第1支払データを家計簿データHDに反映する。
【0114】
反映部632は、ステップS202において履歴データa2が第2支払データを含まないと判断すると、ステップS210において、履歴データa3が第3支払データを含むか否かを判断する。
【0115】
反映部632は、ステップS210において履歴データa3が第3支払データを含むと判断すると、ステップS211において、履歴データa4が第4支払データを含むか否かを判断する。
【0116】
反映部632は、ステップS211において履歴データa4が第4支払データを含むと判断すると、図9に示されるステップS212を実行する。
【0117】
ステップS212においては、反映部632は、第3支払データと第4支払データとを家計簿データHDに反映せずに、第1支払データと残りの支払データとを家計簿データHDに反映する。例えば、反映部632は、第3支払データと第4支払データとを家計簿データHDにおける支出に登録せずに、第1支払データと残りの支払データとを家計簿データHDにおける支出に登録する。残りの支払データが存在しない場合、反映部632は、ステップS212において、第3支払データと第4支払データとを家計簿データHDに反映せずに、第1支払データを家計簿データHDに反映する。
【0118】
反映部632は、ステップS211において履歴データa4が第4支払データを含まないと判断すると、ステップS213を実行する。
【0119】
ステップS213においては、反映部632は、第3支払データを家計簿データHDに反映せずに、第1支払データと残りの支払データとを家計簿データHDに反映する。例えば、反映部632は、第3支払データを家計簿データHDにおける支出に登録せずに、第1支払データと残りの支払データとを家計簿データHDにおける支出に登録する。残りの支払データが存在しない場合、反映部632は、ステップS213において第3支払データを家計簿データHDに反映せずに、第1支払データを家計簿データHDに反映する。
【0120】
反映部632は、ステップS210において履歴データa3が第3支払データを含まないと判断すると、ステップS214において、履歴データa4が第4支払データを含むか否かを判断する。
【0121】
反映部632は、ステップS214において履歴データa4が第4支払データを含むと判断すると、ステップS215を実行する。
【0122】
ステップS215においては、反映部632は、第4支払データを家計簿データHDに反映せずに、第1支払データと残りの支払データとを家計簿データHDに反映する。例えば、反映部632は、第4支払データを家計簿データHDにおける支出に登録せずに、第1支払データと残りの支払データとを家計簿データHDにおける支出に登録する。残りの支払データが存在しない場合、反映部632は、ステップS215において第4支払データを家計簿データHDに反映せずに、第1支払データを家計簿データHDに反映する。
【0123】
反映部632は、ステップS214において履歴データa4が第4支払データを含まないと判断すると、ステップS216を実行する。
【0124】
ステップS216においては、反映部632は、第1支払データと残りの支払データとを家計簿データHDに反映する。例えば、反映部632は、第1支払データと残りの支払データとを家計簿データHDにおける支出に登録する。残りの支払データが存在しない場合、反映部632は、ステップS216において第1支払データを家計簿データHDに反映する。
【0125】
反映部632は、ステップS201において履歴データa1が第1支払データを含まないと判断すると、図10に示されるステップS217において、履歴データa3が第3支払データを含むか否かを判断する。
【0126】
反映部632は、ステップS217において履歴データa3が第3支払データを含むと判断すると、ステップS218において、履歴データa4が第4支払データを含むか否かを判断する。
【0127】
反映部632は、ステップS218において履歴データa4が第4支払データを含むと判断すると、ステップS219を実行する。
【0128】
ステップS219においては、反映部632は、第3支払データと第4支払データとを家計簿データHDに反映せずに、残りの支払データを家計簿データHDに反映する。例えば、反映部632は、第3支払データと第4支払データとを家計簿データHDにおける支出に登録せずに、残りの支払データを家計簿データHDにおける支出に登録する。残りの支払データが存在しない場合、反映部632は、ステップS219において第3支払データと第4支払データとを家計簿データHDに反映せずにステップS219を終了する。
【0129】
反映部632は、ステップS218において履歴データa4が第4支払データを含まないと判断すると、ステップS220を実行する。
【0130】
ステップS220においては、反映部632は、第3支払データを家計簿データHDに反映せずに、残りの支払データを家計簿データHDに反映する。例えば、反映部632は、第3支払データを家計簿データHDにおける支出に登録せずに、残りの支払データを家計簿データHDにおける支出に登録する。残りの支払データが存在しない場合、反映部632は、ステップS220において第3支払データを家計簿データHDに反映せずに、ステップS220を終了する。
【0131】
反映部632は、ステップS217において履歴データa3が第3支払データを含まないと判断すると、ステップS221において、履歴データa4が第4支払データを含むか否かを判断する。
【0132】
反映部632は、ステップS221において履歴データa4が第4支払データを含むと判断すると、ステップS222を実行する。
【0133】
ステップS222おいては、反映部632は、第4支払データを家計簿データHDに反映せずに、残りの支払データを家計簿データHDに反映する。例えば、反映部632は、第4支払データを家計簿データHDにおける支出に登録せずに、残りの支払データを家計簿データHDにおける支出に登録する。残りの支払データが存在しない場合、反映部632は、ステップS222において第4支払データを家計簿データHDに反映せずに、ステップS222を終了する。
【0134】
反映部632は、ステップS221において履歴データa4が第4支払データを含まないと判断すると、ステップS223を実行する。
【0135】
ステップS223においては、反映部632は、残りの支払データを家計簿データHDに反映する。例えば、反映部632は、残りの支払データを家計簿データHDにおける支出に登録する。残りの支払データが存在しない場合、反映部632は、ステップS223を終了する。
【0136】
このように反映部632は、履歴データa1が第1支払データを含む状況において履歴データa2が第2支払データを含む場合(ステップS202においてYES)、家計簿データHDに、第2支払データを反映せずに第1支払データを反映する。
【0137】
反映部632は、履歴データa1が第1支払データを含み、履歴データa2が第2支払データを含み、かつ、履歴データa3が第3支払データを含む場合(ステップS203においてYES)、以下のように動作する。反映部632は、第2支払データと第3支払データを家計簿データHDに反映せずに、第1支払データを家計簿データHDに反映する。
【0138】
反映部632は、履歴データa1が第1支払データを含み、履歴データa2が第2支払データを含み、履歴データa3が第3支払データを含み、かつ、履歴データa4が第4支払データを含む場合(ステップS204においてYES)、以下のように動作する。反映部632は、第2支払データと第3支払データと第4支払データを家計簿データHDに反映せずに、第1支払データを家計簿データHDに反映する。
【0139】
次に、図6に示されるステップS103の一例を説明する。表示制御部633は、家計簿データHDに基づく画像Dを、端末装置5に表示させる。図11は、画像Dの一例を示す図である。
【0140】
履歴データa1が、ポイントの利用によって0になった支払額の支払を示す対象支払データ(例えば、図3における支払データb5)を含む場合、表示制御部633は、画像D1を含む画像Dを、端末装置5に表示させる。
【0141】
画像D1は、対象支払データが示す支払(ポイントの利用によって0になった支払額の支払)を表さずに、履歴データa1が示す支払のうち対象支払データが示す支払とは異なる支払を表す。履歴データa1が示す支払は、履歴データa1が示す利用履歴を意味する。
【0142】
表示制御部633は、画像D1を含む画像Dを示す画像情報e1を端末装置5に提供する。端末装置5における動作制御部551は、画像情報e1に基づいて、画像D1を含む画像Dを、表示装置52に表示させる。
【0143】
履歴データa2が、第1支払に起因する第2支払データ(例えば、図3における支払データb2)を含む場合、表示制御部633は、画像D2を含む画像Dを、端末装置5に表示させる。
【0144】
画像D2は、第1支払に起因する第2支払データ(例えば、図3における支払データb2)を表さずに、履歴データa2が示す支払のうち第2支払データが示す支払とは異なる支払(例えば、図3における支払データb6が示す支払f6)を表す。履歴データa2が示す支払は、履歴データa2が示す利用履歴を意味する。
【0145】
表示制御部633は、画像D2を含む画像Dを示す画像情報e2を端末装置5に提供する。端末装置5における動作制御部551は、画像情報e2に基づいて、画像D2を含む画像Dを、表示装置52に表示させる。
【0146】
履歴データa3が、第3支払データ(履歴データa2が示す支払と重複する支払を示す支払データ)を含む場合、表示制御部633は、画像D3を含む画像Dを、端末装置5に表示させる。
【0147】
画像D3は、第3支払データ(例えば、図3における支払データb3及びb7)が示す支払を表すことなく、履歴データa3が示す支払のうち第3支払データが示す支払とは異なる支払(例えば、図3における支払データb8が示す支払f8)を表す。履歴データa3が示す支払は、履歴データa3が示す利用履歴を意味する。
【0148】
表示制御部633は、画像D3を含む画像Dを示す画像情報e3を端末装置5に提供する。端末装置5における動作制御部551は、画像情報e3に基づいて、画像D3を含む画像Dを、表示装置52に表示させる。
【0149】
履歴データa4が、第4支払データ(履歴データa3が示す支払と重複する支払を示す支払データ)を含む場合、表示制御部633は、画像D4を含む画像Dを、端末装置5に表示させる。
【0150】
画像D4は、第4支払データ(例えば、図3における支払データb4)を表すことなく、履歴データa4が示す支払のうち第4支払データが示す支払とは異なる支払を表す。履歴データa4が示す支払は、履歴データa4が示す利用履歴を意味する。
【0151】
表示制御部633は、画像D4を含む画像Dを示す画像情報e4を端末装置5に提供する。端末装置5における動作制御部551は、画像情報e4に基づいて、画像D4を含む画像Dを、表示装置52に表示させる。
【0152】
画像Dが画像D1~D4を含む場合、表示制御部633は、画像D1~D4を含む画像Dを示す画像情報eを端末装置5に提供する。端末装置5における動作制御部551は、画像情報eに基づいて、画像D1~D4を含む画像Dを、表示装置52に表示させる。
【0153】
A12:第1実施形態のまとめ
第1実施形態によれば、取得部631は、履歴データa1及びa2を取得する。反映部632は、履歴データa1が、ポイントの利用によって減少した支払額の支払である第1支払を示す第1支払データを含む状況において、履歴データa2が、第1支払に起因する第2支払データを含む場合、以下のように動作する。反映部632は、家計簿データHDに、第2支払データを反映することなく第1支払データを反映する。このため、ポイントを利用した支払が家計簿に二重計上されることによって家計簿の正確性に問題が生じることを制限できる。
【0154】
表示制御部633は、履歴データa1が、ポイントの利用によって0になった支払額の支払を示す対象支払データを含む場合、画像D1を端末装置5に表示させる。画像D1は、対象支払が示す支払を表さずに、履歴データa1が示す利用履歴における支払のうち対象支払データが示す支払とは異なる支払を表す。このため、家計簿における収支に影響しない支払(ポイントの利用によって0になった支払額の支払)が表示されることを制限できる。さらに、家計簿における収支に影響しない支払を表示するための処理を省略できる。
【0155】
B:変形例
上述の実施形態における変形の態様を以下に示す。以下の変形の態様から任意に選択された2以上の態様を、相互に矛盾しない範囲において適宜に併合してもよい。
【0156】
B1:第1変形例
第1実施形態において、第1支払(ポイントの利用によって減少した支払額の支払)は、ポイントの利用によって減少した支払額が0よりも大きい支払に限定されてもよい。この場合、図3に示される支払f1は第1支払に該当し、図3に示される支払f5は、第1支払に該当しない。
【0157】
第1変形例においては、履歴データa2が、例えば、支払額が0円である支払5fに起因する支払データ(支払額が0円の支払を示す支払データ)を含む場合、支払額が0円である支払5fが家計簿データHDに二重計上される。しかしながら、二重計上される支払5fは、支払額が0円の支払である。このため、支払5fが家計簿データHDに二重計上されても、家計簿データHDにおける支出の合計額は、二重計上の影響を受けない。このため、第1支払が、ポイントの利用によって減少した支払額が0よりも大きい支払に限定されても、二重計上に起因する家計簿データHDの正確性の問題が発生することを制限できる。
【0158】
B2:第2変形例
第1実施形態及び第1変形例において、履歴データa1が対象支払データ(ポイントの利用によって0になった支払額の支払を示す支払データ)を含む場合、表示制御部633は、画像D1に代えて図12に示す画像D1Aを端末装置5に表示させてもよい。
【0159】
画像D1Aは、対象支払データが示す支払(例えば、図3における支払f5)と、履歴データa1が示す支払のうち対象支払データが示す支払とは異なる支払(例えば、図3における支払f1)と、を表す。表示制御部633は、画像D1Aを示す画像情報e1Aを端末装置5に提供することによって、画像D1Aを端末装置5に表示させる。例えば、表示制御部633は、図12に示すような画像DAを、画像Dの代わりに端末装置5に表示させる。
【0160】
第2変形例によれば、ユーザUは、画像D1Aを見ることによって、ポイントの利用によって0になった支払を確認できる。
【0161】
B3:第3変形例
第1実施形態及び第1変形例~第2変形例において、履歴データa3が省略されてもよい。第1実施形態及び第1変形例~第2変形例において、履歴データa4が省略されてもよい。
【0162】
第1実施形態及び第1変形例~第2変形例において、通信会社サーバ2は、支払サーバ1から受け付けた支払データb1が示す全ての情報と、支払データb1の送信元に基づく支払先の情報(第1/AA)と、を含む支払データを、支払データb2として生成してもよい。この場合、支払サービスP2が第1支払サービスの他の例となる。さらに、支払サービスP1が第2支払サービスの他の例となる。さらに、履歴データa2が第1履歴データの他の例となる。さらに、履歴データa1が第2履歴データの他の例となる。さらに、支払データb2が第1支払データの他の例となる。さらに、支払データb1が第2支払データの他の例となる。さらに、支払データb3は、第3支払データの一例とならない。さらに、支払データb4は、第4支払データの一例とならない。
【0163】
B4:第4変形例
第1実施形態及び第1変形例~第3変形例において、家計簿サーバ6は、支払サーバ1、通信会社サーバ2、カード会社サーバ3、銀行サーバ4、又は端末装置5に含まれてもよい。
【0164】
B5:第5変形例
第1実施形態及び第1変形例~第4変形例において、反映部632は、端末装置5からの指示に基づいて、家計簿データHDを更新してもよい。
【0165】
この場合、ユーザUは、端末装置5の入力装置51を用いることによって、家計簿データHDを更新する指示を、端末装置5に入力する。端末装置5の動作制御部551は、家計簿データHDを更新する指示を、通信装置53から家計簿サーバ6に提供する。
【0166】
第5変形例によれば、ユーザUは、家計簿データHDを適宜更新できる。
【0167】
C:その他
(1)第1実施形態及び第1変形例~第5変形例の各々においては、記憶装置54及び62は、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、CD-ROM(Compact Disc-ROM)、レジスタ、リムーバブルディスク、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ、データベース、サーバその他の適切な記憶媒体を含んでもよい。また、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されてもよい。
【0168】
(2)第1実施形態及び第1変形例~第5変形例の各々は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
【0169】
(3)第1実施形態及び第1変形例~第5変形例の各々において説明した情報などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、情報などは、電圧、電流、電磁波、磁界、磁性粒子、光場、光子、又はこれらの任意の組み合わせにて表されてもよい。なお、本明細書において説明した用語及び/又は本明細書の理解に必要な用語は、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えられてもよい。
【0170】
(4)第1実施形態及び第1変形例~第5変形例の各々において、入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、テーブルによって管理されてもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0171】
(5)第1実施形態及び第1変形例~第5変形例の各々において、判定は、1ビットによって表される値(0か1か)に基づいて行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)に基づいて行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)に基づいて行われてもよい。
【0172】
(6)第1実施形態及び第1変形例~第5変形例の各々において例示した処理手順、シーケンス、又はフローチャート等は、矛盾のない限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書において説明した方法については、例示的な順序において様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0173】
(7)図4又は図5に例示された各機能は、ハードウェア及びソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能は、単体の装置によって実現されてもよいし、相互に別体にて構成された2以上の装置によって実現されてもよい。
【0174】
(8)第1実施形態及び第1変形例~第5変形例の各々において例示したプログラムは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称によって呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順又は機能等を意味するよう広く解釈されるべきである。また、ソフトウェア、又は命令などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア及びデジタル加入者回線(DSL)などの有線技術及び/又は赤外線、無線及びマイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0175】
(9)第1実施形態及び第1変形例~第5変形例の各々において、「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
【0176】
(10)第1実施形態及び第1変形例~第5変形例の各々において、端末装置5は、移動局でもよい。移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語を用いて称される場合もある。
【0177】
(11)第1実施形態及び第1変形例~第5変形例の各々において、「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0178】
(12)本明細書において使用する「第1」及び「第2」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本明細書において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみが採用され得ること又は何らかの形において第1要素が第2要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0179】
(13)第1実施形態及び第1変形例~第5変形例の各々において「含む(including)」、「含んでいる(comprising)」、及びそれらの変形が、本明細書あるいは特許請求の範囲において使用されている限り、これら用語は、用語「備える」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本明細書あるいは特許請求の範囲において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0180】
(14)本願の全体において、例えば、英語におけるa、an及びtheのように、翻訳によって冠詞が追加された場合、これらの冠詞は、文脈から明らかにそうではないことが示されていなければ、複数を含む。
【0181】
(15)本明細書において、「装置」という用語は、回路、デバイス又はユニット等の他の用語に読み替えられてもよい。
【0182】
(16)本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されないことは当業者にとって明白である。本発明は、特許請求の範囲の記載に基づいて定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施できる。したがって、本明細書の記載は、例示的な説明を目的とし、本発明に対して何ら制限的な意味を有さない。また、本明細書に例示した態様から選択された複数の態様を組み合わせてもよい。
【0183】
D:上述の形態又は変形例から把握される態様
上述の形態又は変形例の少なくとも1つから以下の態様が把握される。
【0184】
D1:第1態様
第1態様に係る家計簿管理装置は、取得部と、反映部と、を含む。前記取得部は、第1支払サービスの利用履歴を示す第1履歴データと、第2支払サービスの利用履歴を示す第2履歴データと、を取得する。前記反映部は、前記第1履歴データが、ポイントの利用によって減少した支払額の支払である第1支払を示す第1支払データを含む状況において、前記第2履歴データが、前記第1支払に起因する第2支払データを含む場合、家計簿を示す家計簿データに、前記第2支払データを反映することなく前記第1支払データを反映する。
【0185】
この態様によれば、ポイントを利用した支払が家計簿に二重計上されることによって家計簿の正確性に問題が生じることを制限できる。
【0186】
D2:第2態様
第1態様の例(第2態様)において、前記第1支払は、前記ポイントの利用によって減少した支払額が0よりも大きい支払である。この態様においても、二重計上に起因する家計簿データHDの正確性の問題が発生することを制限できる。
【0187】
D3:第3態様
第1態様又は第2態様の例(第3態様)において、前記第1履歴データが、前記ポイントの利用によって0になった支払額の支払を示す対象支払データを含む場合、前記対象支払データが示す支払を表さずに前記第1履歴データが示す利用履歴における支払のうち前記対象支払データが示す支払とは異なる支払を表す画像を、前記家計簿の利用者が使用する端末装置に表示させる表示制御部を、さらに含む。この態様によれば、家計簿における収支に影響しない支払(ポイントの利用によって0になった支払額の支払)が表示されることを制限できる。また、家計簿における収支に影響しない支払を表示するための処理を省略できる。
【0188】
D4:第4態様
第1態様又は第2態様の例(第4態様)において、前記第1履歴データが、前記ポイントの利用によって0になった支払額の支払を示す対象支払データを含む場合、前記対象支払データが示す支払と、前記第1履歴データが示す利用履歴における支払のうち前記対象支払データが示す支払とは異なる支払と、を表す画像を、前記家計簿の利用者が使用する端末装置に表示させる表示制御部を、さらに含む。この態様によれば、ユーザは、端末装置に表示される画像を見ることによって、ポイントの利用によって0になった支払を確認できる。
【0189】
D5:第5態様
第1態様から第4態様のいずれかの例(第5態様)において、前記第2支払データは、前記第1支払サービスを特定する第1情報を支払先の情報として有し、前記第1支払データが示す支払額と同じ額を表す情報を支払額の情報として有する。
【0190】
第1情報は、例えば、第1支払サービスの名称、略称又はニックネーム等を示す情報である。第1情報は、第1支払サービスを特定するキーワードを含む情報でもよい。第1情報は、第1支払サービスを提供する事業者の名称、略称又はニックネーム等を示す情報でもよい。第1情報は、第1支払サービスを提供する事業者を特定するキーワードでもよい。
【0191】
この態様によれば、第2支払データの特定が容易になる。
【0192】
D6:第6態様
第5態様の例(第6態様)において、前記第1情報は、前記第1支払サービスを特定するキーワードを含む。
【0193】
第1支払サービスを特定するキーワードは、例えば、第1支払サービスの名称、略称又はニックネームである。第1支払サービスを特定するキーワードは、第1支払サービスを提供する事業者の名称、略称又はニックネームでもよい。
【0194】
この態様によれば、第1支払サービスを特定するキーワードを用いることによって、第2支払データの特定が容易になる。
【0195】
D7:第7態様
第1態様から第6態様のいずれかの例(第7態様)において、前記取得部は、第3支払サービスを利用した支払の履歴を示す第3履歴データをさらに取得する。前記反映部は、前記第1履歴データが前記第1支払を示し前記第2履歴データが前記第2支払を示す状況において、前記第3履歴データが、前記第2支払サービスを特定する第2情報を支払先の情報として有する第2支払データによって第3支払を示す場合、前記家計簿データに、前記第2支払と前記第3支払とを反映することなく前記第1支払を反映する。
【0196】
第2情報は、例えば、第2支払サービスの名称、略称又はニックネーム等を示す情報である。第2情報は、第2支払サービスを特定するキーワードを含む情報でもよい。第2情報は、第2支払サービスを提供する事業者の名称、略称又はニックネーム等を示す情報でもよい。第2情報は、第2支払サービスを提供する事業者を特定するキーワードでもよい。
【0197】
この態様によれば、第2支払と重複する第3支払が、家計簿に計上されることを制限できる。
【0198】
D8:第8態様
第7態様の例(第8態様)において、前記第2情報は、前記第2支払サービスを特定するキーワードを含む。
【0199】
第2支払サービスを特定するキーワードは、例えば、第2支払サービスの名称、略称又はニックネームである。第2支払サービスを特定するキーワードは、第2支払サービスを提供する事業者の名称、略称又はニックネームでもよい。
【0200】
この態様によれば、第2支払サービスを特定するキーワードを用いることによって、第3支払を特定することが可能になる。
【0201】
D9:第9態様
第1態様又は第2態様の例(第4態様)において、前記取得部は、第4支払サービスを利用した支払の履歴を示す第4履歴データをさらに取得する。前記反映部は、前記第1履歴データが前記第1支払を示し前記第2履歴データが前記第2支払を示し前記第3履歴データが前記第3支払を示す状況において、前記第4履歴データが、前記第3支払サービスを特定する第3情報を支払先の情報として有する第3支払データによって、第4支払を示す場合、前記家計簿データに、前記第2支払と前記第3支払と前記第4支払とを反映することなく前記第1支払を反映する。
【0202】
第3情報は、例えば、第3支払サービスの名称、略称又はニックネーム等を示す情報である。第3情報は、第3支払サービスを特定するキーワードを含む情報でもよい。第3情報は、第3支払サービスを提供する事業者の名称、略称又はニックネーム等を示す情報でもよい。第3情報は、第3支払サービスを提供する事業者を特定するキーワードでもよい。
【0203】
この態様によれば、第3支払と重複する第4支払が、家計簿に計上されることを制限できる。
【0204】
D10:第10態様
第9態様の例(第10態様)において、前記第3情報は、前記第3支払サービスを特定するキーワードを含む。
【0205】
第3支払サービスを特定するキーワードは、例えば、第3支払サービスの名称、略称又はニックネームである。第3支払サービスを特定するキーワードは、第3支払サービスを提供する事業者の名称、略称又はニックネームでもよい。
【0206】
この態様によれば、第3支払サービスを特定するキーワードを用いることによって、第4支払を特定することが可能になる。
【符号の説明】
【0207】
1…支払サーバ、2…通信会社サーバ、3…カード会社サーバ、4…銀行サーバ、5…端末装置、51…入力装置、52…表示装置、53…通信装置、54…記憶装置、55…処理装置、6…家計簿サーバ、61…通信装置、62…記憶装置、63…処理装置、631…取得部、632…反映部、633…表示制御部、HS…管理システム。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12