(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022189390
(43)【公開日】2022-12-22
(54)【発明の名称】真空包装機
(51)【国際特許分類】
B65B 31/04 20060101AFI20221215BHJP
【FI】
B65B31/04 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021097942
(22)【出願日】2021-06-11
(71)【出願人】
【識別番号】517164556
【氏名又は名称】株式会社TOSEI
(74)【代理人】
【識別番号】100107928
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正則
(72)【発明者】
【氏名】浅利 達也
(72)【発明者】
【氏名】田中 美和
【テーマコード(参考)】
3E053
【Fターム(参考)】
3E053AA06
3E053BA05
3E053CA01
3E053CB02
3E053FA01
3E053GA04
3E053JA05
(57)【要約】 (修正有)
【課題】簡単な引っ張り機構により包装袋の開口部の両端を拡張方向に引っ張ることで、包装袋の開口部のシワ発生を防いで綺麗にシールすることができる真空包装機を提供する。
【解決手段】被包装物を収納する包装袋を収容した状態でチャンバー内を減圧して、前記包装袋内の空気を脱気した後に閉状態して包装袋の開口部を封止することで、被包装物を真空包装する真空包装機10において、封止する下側シールブロック50の外側に位置し、レールの両側に引っ張り部が左右対称に取り付けられ、引っ張り部により包装袋の開口部を弛みなくレールの水平方向に引っ張ることが可能な引っ張り機構100を設けた。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被包装物を収納する包装袋を収容した状態でチャンバー内を減圧して、前記包装袋内の空気を脱気した後に閉状態して前記包装袋の開口部を封止することで、前記被包装物を真空包装する真空包装機において、
前記封止する下側シールブロックの外側に位置し、レールの両側に引っ張り部が左右対称に取り付けられ、前記引っ張り部により前記包装袋の開口部を弛みなく前記レールの水平方向に引っ張ることが可能な引っ張り機構を設けたことを特徴とする真空包装機。
【請求項2】
前記引っ張り部は、
前記包装袋の開口部両端が取り付けられる袋引掛け部と、
前記レール上をスライド可能に設けられる操作ブロックと、
前記袋引掛け部と前記操作ブロックが取り付けられる取付ブロックと、
前記取付ブロックを前記レールの外側に付勢するスプリングと、
を有していることを特徴とする請求項1に記載の真空包装機。
【請求項3】
前記スプリングの一方端が取り付けられ、前記レールの端部に固定される第1バネ取付部材と、
前記スプリングの他方端が取り付けられ、前記操作ブロックの反対側に取り付けられる第2バネ取付部材と、
を更に有することを特徴とする請求項2に記載の真空包装機。
【請求項4】
前記第1バネ取付部材は、前記包装袋の開口部の幅に応じて、前記レール上の定められた位置に固定されることを特徴とする請求項3に記載の真空包装機。
【請求項5】
前記レールの中央部付近に設けられ、前記包装袋の開口部の一部が載置可能な平坦部を更し、
前記平坦部の上面の高さは、左右の前記袋引掛け部の最上部を結んだ線の高さとほぼ同じであることを特徴とする請求項2に記載の真空包装機。
【請求項6】
前記レールの反対側の中央部付近に設けられる取付脚を更に有し、
前記取付脚と前記平坦部によって形成される高さは、前記下側シールブロックの高さとほぼ同じであることを特徴とする請求項1に記載の真空包装機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品等の商品を真空包装する真空包装機に関する。
【背景技術】
【0002】
真空包装は、被包装物を入れた包装袋から空気を脱気して、密封する包装である。真空包装は、被包装物の変質などを防止することができ、例えば食品業や工業の分野で広く利用されている。
【0003】
真空包装機は、上下に分割したアッパーチャンバーとロアーチャンバーによって、減圧室を構成している。被包装物を入れた真空包装袋(以下、単に包装袋と称する)は、ロアーチャンバーに載置する。アッパーチャンバー(蓋部)は、ドーム状或いは平板状に形成され、装置の背面側に設けたヒンジ機構によって上方に開く。真空包装機の内部には、脱気した包装袋の開口部を閉じるためのシールブロックが設けられている。シールブロックは、下側シールブロック(下側閉成ブロックとも呼ばれる)と上側シールブロック(上側閉成ブロックとも呼ばれる)に分割されており、包装袋の開口部が下側シールブロック上に配置される。
【0004】
そして、ロアーチャンバーの底部に包装袋の本体を載置し、包装袋の開口部を下側シールブロックに載置した状態で、アッパーチャンバーを閉じ、真空ポンプにより、真空包装機内の空気を脱気することで、同時に包装袋内の空気を脱気する。包装袋内の空気が脱気されると下側シールブロックが上側シールブロックに押し付けられると共に、下側シールブロックに設けられたヒータに通電することで、脱気した包装袋の開口部を閉じられる。その後、下側シールブロックが元の位置に戻されて、真空包装作業が完了する。
【0005】
真空包装機では、包装袋をチャンバー内にセットするとき、包装袋の開口部を下側シールブロック上に配置する。下側シールブロックのチャンバー側には、ガイド部が設けられる。そのガイド部の上面には、再剥離容易な粘着性シールが貼り付けられていて、包装袋を載置した時に包装袋の開口部が簡単に移動するのを防ぐようにしていた。このような粘着性シールでは、経年劣化が生じるため、利用回数又は使用月数等に応じて貼り替えを行う必要があった。また、包装袋の開口部にシワが出来やすく、また開口部の上下に少しズレが生じることもある。
【0006】
粘着性シールの代わりとして、包装袋の開口部を拡張する拡張機構を設けることが知られている(例えば、特許文献1)。しかしながら、特許文献1の拡張機構は、前後動支持部材を必要とするものである。即ち、拡張機構はシール機構の前(保管袋側)に位置決めされた時に、保管袋の開口部が横に延ばされて上下に重なるとともに波打ち(弛み)のない緊張状態に保持する。その後、前後動支持部材により可動拡幅部材は、後方に後退してシール動作が行われる。そのため、特許文献1の拡張機構では、前後動支持機構を必要とする複雑な構造であるため、定期的にメインテナンスを行う必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、簡単な引っ張り機構により包装袋の開口部の両端を拡張方向に引っ張ることで、包装袋の開口部のシワ発生を防いで綺麗にシールすることができる真空包装機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
実施形態の真空包装機は、被包装物を収納する包装袋を収容した状態でチャンバー内を減圧して、前記包装袋内の空気を脱気した後に閉状態して前記包装袋の開口部を封止することで、前記被包装物を真空包装する真空包装機において、前記封止する下側シールブロックの外側に位置し、レールの両側に引っ張り部が左右対称に取り付けられ、前記引っ張り部により前記包装袋の開口部を弛みなく前記レールの水平方向に引っ張ることが可能な引っ張り機構を設けたことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施形態に係る包装袋の開口部の両端を引っ張る引っ張り機構を有する真空包装機の上面図の一部を示す図である。
【
図2】
図1に示した引っ張り機構の全体の構成を示す図である。
【
図3】
図2に示した引っ張り機構の上面図と側面図である。
【
図4】
図3のA-A断面図と、B-B断面図である。
【
図5】引っ張り機構のスライダー部の構成を示す図である。
【
図6】
図5に示すスライダー部を背面から見た図である。
【
図7】
図1の真空包装機の引っ張り機構に包装袋を取り付けた状態を示す図である。
【
図8】実施形態に係る真空包装機の使用例の概略を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して実施形態に係る真空包装機について説明する。
図1は、包装袋の開口部の両端を引っ張る引っ張り機構を有する真空包装機の上面図の一部を示す図である。
図2は、
図1に示した引っ張り機構の全体の構成を示す図である。
図3は、
図2に示した引っ張り機構の上面図と側面図である。
図4は、
図3のA-A断面図とB-B断面図である。
図5は、引っ張り機構のスライダー部の構成を示す図である。
図6は、
図5に示すスライダー部を背面から見た図である。
図7は、
図1の真空包装機の引っ張り機構に包装袋を取り付けた状態を示す図である。
図8は、実施形態に係る真空包装機の使用例の概略を示す図である。なお、
図1乃至
図8では、同一の部材には同一の符号を用いている。
【0012】
図1は、本発明の実施形態の真空包装機の上面図の一部を示している。
図1では、真空包装機10の筐体内20内に設けられる、下チャンバー30と、包装袋を下チャンバー30に案内する傾斜ガイド部40と、シールブロックの一つである下側シールブロック50と、筐体20の外側に設けられる操作パネル60と、引っ張り機構100と、を図示している。実施形態の引っ張り機構100は、下側シールブロック50の外側(操作パネル60と下側シールブロック50との間)の筐体20内に設置される。
【0013】
真空包装機10は、被包装物を収納する包装袋を収容した状態でチャンバー内を減圧して、包装袋内の空気を脱気した後に閉状態して包装袋の開口部を封止することで、被包装物を真空包装する。なお、
図1では、本発明の直接関係しない真空包装機の構成(例えば、真空ポンプ、各弁機構、制御回路等)は省略している。
【0014】
図2は、引っ張り機構100の全体構成を示している。
図2において、引っ張り機構100は、ガイド溝を有するレール110の両側に引っ張り部120a,120bが設けられ、左右対称に構成される。引っ張り部120a,120bは、真空包装の対象となる包装袋に応じて、レール110上の取り付け位置を水平方向に移動することが出来る。そして、真空包装時には、引っ張り部120a,120bに包装袋の両側開口部が接して取り付けられると、後述するスプリングにより両側開口部が矢印の外側に向けて付勢される。
【0015】
レール110の中央部付近には、包装袋の開口部の一部(中央部付近)が載置される平坦部130が設けられる。平坦部130の上面の高さは、引っ張り部120a,120bの後述する袋引掛け部122a,122b(
図3又は
図4を参照)の最上部を結んだ線の高さとほぼ同じである。また、平坦部130の反対側のレール110には、取付脚140が設けられる。取付脚140は、
図1の下チャンバー内の下側シールブロック50の外側に設置される。取付脚140と平坦部130によって形成される高さh(
図3を参照)は、下側シールブロック50の高さとほぼ同じ(僅かに低い)である。
【0016】
図3は
図2に示した引っ張り機構100の上面図と側面図を示し、
図4は
図3のA-A断面図とB-B断面図を示している。
図5は、左側の引っ張り部120aの拡大図を示している。
図6は、
図5の引っ張り部120aを裏側から見た図を示している。以下、これらの図を参照して、引っ張り機構100の構成について説明する。
【0017】
左右対称の引っ張り部120a,120bには、取付ブロック121a,121bが設けられる。取付ブロック121aには、外側に袋引掛け部122aと、内側に操作ブロック123aと、が取り付けられる。同様に、取付ブロック121bには、外側に袋引掛け部122bと、内側に操作ブロック123bと、が取り付けられる。袋引掛け部122a,122bは、真空包装する時に包装袋の開口部の両端が接して取り付けられる。袋引掛け部122a,122bは、包装袋が滑りにくくなるようにシリコンゴム等によって被覆が施されている。又は、シリコンゴム等で出来た部材を挿入して取り付けても良い。操作ブロック123a,123bは、包装袋の開口部両端を袋引掛け部122a,122bに取り付ける時に、外側に向けて付勢力(後述するスプリングにより)を有する取付ブロック121a,121b(袋引掛け部122a,122b)をレール110のガイド溝に沿って内側に移動させるときの指操作に用いられる。
【0018】
即ち、袋引掛け部122aと袋引掛け部122bの間の距離が、包装袋の開口部の幅(距離)と同じか、僅かに広いぐらいで位置決めしないと、開口部に弛みが発生する。従って、包装袋の開口部を弛みなく取り付けるために、袋引掛け部122aと122bとの間の距離を包装袋の大きさ応じて丁度の状態で設定される。袋引掛け部122a,122bに包装袋の開口部両端を取り付ける場合、そのままではキツイ幅であるので、操作ブロック123a又は123bを内側に少し移動(同時に袋引掛け部122a又は122bも移動)することで容易に取り付けることが出来る。
【0019】
レール110の一方の端部(図中の左端)には、固定ネジ(ローレットツマミ)124aと接続ネジ125aとが設けられる。同様に、レール110の他方の端部(図中の右端)には、固定ネジ124b(ローレットツマミ)と接続ネジ125bとが設けられる。
図4の断面図および
図6に示すように、固定ネジ124aと接続ネジ125aの裏側には、第1バネ取付部材126aが設けられる。同様に、固定ネジ124bと接続ネジ125bの裏側には、第1バネ取付部材126bが設けられる。第1バネ取付部材126a,126bは、レール110に固定されているので、固定部となる。
【0020】
図4のA-A断面図に示すように、固定ネジ124aは、レール110のガイド溝を挟む形状にて固定する機能を有しているので、固定ネジ124aを緩めることで、固定ネジ124aと接続ネジ125aの位置を変更することが出来る。同じ形状を引っ張り部120bも有している。従って、固定ネジ124bは、レール110を挟む形状にて固定する機能を有しているので、固定ネジ124bを緩めることで、固定ネジ124bと接続ネジ125bの位置を変更することが出来る。真空包装機10は、大きさの異なる複数種類の包装袋を真空包装することが出来る。それを実施するため、包装袋の大きさに応じて固定ネジ124a,124bの位置を変更することで対処することが出来る。
レール110には、包装袋の開口部の幅に(例えば、600mm、700mm、800mm、900mm)に応じて目印を刻印又は貼付することで、移動位置が直ちに分かり、利用者による移動作業が容易に実施することが出来る。
【0021】
図4の断面図および
図6に示すように、操作ブロック123aの裏側には、第2バネ取付部材127aが設けられる。同様に、操作ブロック123bの裏側には、第2バネ取付部材127bが設けられる。第2バネ取付部材127a,127bは、操作ブロック126a,123bと連結しているので、レール110のガイド溝上をスライドするスライダー機能も有している。つまり、操作ブロック123a又は123bのスライド操作に応じて、第2バネ取付部材127a又は127bは、レール110のガイド溝上の内側に向けて少しスライド(ずらす)する。
【0022】
そして、
図5および
図6に示すように、第1バネ取付部材126aと第2バネ取付部材127aとの間に、スプリング128aが取り付けられる。上述したように、第1バネ取付部材126aはレール110の左端に固定されているので、スプリング128aは第2バネ取付部材127aを外側(
図3の左側方向)に向けて付勢する力を与える。同様に、第1バネ取付部材126bと第2バネ取付部材127bとの間に、スプリング128bが取り付けられる。同様に、第1バネ取付部材126bはレール110の右端に固定されているので、スプリング128bは第2バネ取付部材127bを外側(
図3の右側方向)に向けて付勢する力を与える。
【0023】
第2バネ取付部材127a,127bの反対側(上面)には、上述したように引っ張り部120a,120bが設けられる。引っ張り部120a,120bには、操作ブロック123a,123bと袋引掛け部122a,122bが取り付けられている。例えば、袋引掛け部122bに包装袋の開口部の右端を引掛けた状態で、指で操作ブロック123aをレール110の水平方向の内側に向けて移動させると、袋引掛け部122aと袋引掛け部122bの距離が縮むことになるので、包装袋の開口部の左端を簡単に取り付けることが出来る。操作ブロック123aの指を外すと、スプリング128aにより袋引掛け部122aは元の位置に復帰するので、包装袋の開口部をシワのない様態で支持することが出来る。例えば、袋引掛け部122aに包装袋の開口部の左端を引掛けた状態で、指で操作ブロック123bをレール110の水平方向の内側に向けて移動させても同様に包装袋の開口部をシワのない様態で支持することが出来る。
【0024】
図7および
図8は、引っ張り部120a,120bの袋引掛け部122a,122bに真空包装用の包装袋200を取り付けた状態の一例を示している。
図7から明らからように、スプリング128a,128bにより袋引掛け部122a,122bに取り付けた包装袋の開口部をレール110の水平方向の外側に向けて引っ張ることにより、開口部にシワがなくなる。そして、
図8に示すように、真空包装作業時では、包装袋内の空気を脱気した状態で、上側シールブロック70と下側シールブロック50との間に包装袋の開口部を挟み、例えば下側シールブロック50に通電することで、開口部を封止することができる。その結果、真空包装作業時において、包装袋の開口部(シール部)にシワがなくすことが出来る。また、包装袋の開口部のズレもないので、綺麗な商品を作成することが出来る。
【0025】
実施形状に係る真空包装機は、被包装物を収納する包装袋を収容した状態でチャンバー内を減圧して、包装袋内の空気を脱気した後に閉状態して包装袋の開口部を封止することで、被包装物を真空包装する真空包装機10において、封止する下側シールブロック50の外側に位置し、レール110の両側に引っ張り部(120a,120b)が左右対称に取り付けられ、引っ張り部(120a,120b)により包装袋の開口部を弛みなくレール110の水平方向に引っ張ることが可能な引っ張り機構100を設けた構成であるので、包装袋の開口部を水平方向に引っ張ることにより、開口部にシワがなくなる。従って、真空包装作業のシール時において、シール部にもシワがなくすことが出来る。
【0026】
実施形状に係る真空包装機10の引っ張り部は、包装袋の開口部両端が取り付けられる袋引掛け部(122a,122b)と、レール110上をスライド可能に設けられる操作ブロック(123a,123b)と、袋引掛け部(122a,122b)と操作ブロック(123a,123b)が取り付けられる取付ブロック(121a,121b)と、取付ブロック(121a,121b)をレール110の外側に付勢するスプリング(128a,128b)と、を有しているので、スプリング(128a,128b)により袋引掛け部(122a,122b)に取り付けた包装袋200の開口部をレール110の水平方向の外側に向けて引っ張ることにより、開口部にシワをなくすことが出来る。従って、包装袋200の開口部のズレもないので、綺麗な商品を作成することが出来る。
【0027】
実施形状に係る真空包装機10は、スプリング(128a,128b)の一方端が取り付けられ、レール110の端部に固定される第1バネ取付部材(126a,126b)と、スプリング(128a,128b)の他方端が取り付けられ、操作ブロック(123a,123b)の反対側に取り付けられる第2バネ取付部材(127a,127b)と、を更に有する構成であるので、スプリング(128a,128b)により袋引掛け部(122a,122b)に取り付けた包装袋200の開口部をレール110の水平方向に向けて引っ張ることが出来る。
【0028】
実施形状に係る真空包装機10は、第1バネ取付部材(126a,126b)は、包装袋の開口部の幅に応じて、レール110上の定められた位置に固定されるので、包装袋200の開口部の幅に応じた最適なテンションで、包装袋200の開口部をレール110の水平方向に向けて引っ張ることが出来る。
【0029】
実施形状に係る真空包装機10は、レール110の中央部付近に設けられ、包装袋の開口部の一部が載置可能な平坦部130を更し、平坦部130の上面の高さは、左右の袋引掛け部(122a,122b)の最上部を結んだ線の高さとほぼ同じであるので、平坦部130に包装袋200の開口部の中央部付近が載置されるので、包装袋200の開口部をシワのない状態とすることが出来る。
【0030】
実施形状に係る真空包装機10は、レール110の反対側の中央部付近に設けられる取付脚140を更に有し、取付脚140と平坦部130によって形成される高さは、下側シールブロック50の高さとほぼ同じであるので、真空包装作業のシール時においても包装袋200の開口部(シール部)にシワがなくすことが出来る。
【0031】
本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0032】
10…真空包装機、 20…筐体、 30…下チャンバー
40…案内傾斜部、 50…下側シールブロック
60…操作パネル、 70…上側シールブロック
100…ヒンジ機構、110…レール、 120a,120b…引っ張り部
121a,121b…取付ブロック、 122a,122b…袋引掛け部
123a,123b…操作ブロック
124a,124b…固定ネジ(ローレットツマミ)
125a,125b…接続ネジ、 126a,126b…第1バネ取付部材
127a,127b…第2バネ取付部材、 128a,128b…スプリング
130…平坦部、 140…取付脚