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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022189439
(43)【公開日】2022-12-22
(54)【発明の名称】支持具および運搬具
(51)【国際特許分類】
   B65D 19/44 20060101AFI20221215BHJP
   F16M 11/18 20060101ALI20221215BHJP
   B65D 19/26 20060101ALI20221215BHJP
   F16F 15/02 20060101ALI20221215BHJP
【FI】
B65D19/44 Z
F16M11/18 Z
B65D19/26
F16F15/02 R
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021098013
(22)【出願日】2021-06-11
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094330
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 正紀
(72)【発明者】
【氏名】河野 寛之
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 泰輔
(72)【発明者】
【氏名】石川 哲
【テーマコード(参考)】
3E063
3J048
【Fターム(参考)】
3E063AA40
3E063EE01
3E063FF06
3E063GG03
3J048AA01
3J048AD20
3J048BC10
(57)【要約】
【課題】別種の部材であるブラケットと緩衝材との双方を用いる場合と比べ、運搬前の作業の時間短縮化が図られる支持具を提供する。
【解決手段】支持具50は、第1板部51と、第2板部52と、第3板部53と、支持部54とを備えている。第1板部51は、パレット10の上に平置きされて荷重を下のパレット10に伝える役割を成している。第2板部52は、第1板部51から斜めに立ち上がっている。この第2板部52は、荷重を受けると、弾性変形により第1板部51との間の角度を変える。第3板部53は、第2板部52の立ち上がった側の縁から、下向きに投影したときに第2板部52の上に重なる向きに斜めに立ち上がっている。この第3板部53は、荷重を受けると、弾性変形により第2板部52との間の角度を狭める。さらに、支持部54は、第3板部53の立ち上がった側の縁に繋がって延びて、支持対象物を支持する役割を成している。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1板部と、
前記第1板部から斜めに立ち上がり、荷重を受け弾性変形により該第1板部との間の角度を変える第2板部と、
前記第2板部の、立ち上がった側の縁から、下向きに投影したときに該第2板部の上に重なる向きに斜めに立ち上がり、荷重を受け弾性変形により該第2板部との間の角度を狭める第3板部と、
前記第3板部の、立ち上がった側の縁に繋がって延びて支持対象物を支持する支持部とを備えたことを特徴とする支持具。
【請求項2】
前記支持部が、立ち上がった側の縁に繋がって延び、折れ曲がってさらに延びる鉤形状の第4板部からなることを特徴とする請求項1に記載の支持具。
【請求項3】
前記第3板部が、前記支持部よりも幅広であって、該支持部の両側に、下向きに切り欠かれた形状の第1溝部を有することを特徴とする請求項2に記載の支持具。
【請求項4】
前記第3板部の側縁から、前記第2板部から離間して該第2板部に沿って延び、該第2板部と該第3板部との間の角度が狭まったときに該第2板部に突き当たる突当部をさらに備えたことを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の支持具。
【請求項5】
前記第3板部の側縁から、前記支持部に支持された支持対象物から離間して該支持対象物の下に延び、該第2板部と該第3板部との間の角度が狭まったときに該支持対象物の突き当てを受ける被突当部をさらに備えたことを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の支持具。
【請求項6】
前記第3板部の側縁から、下端面が前記第2板部から離間して該第2板部に沿って延びるとともに、上端面が前記支持部に支持された支持対象物から離間して該支持対象物の下に延びる第5板部を有し、
前記第5板部が、前記第2板部と前記第3板部との間の角度が狭まったときに前記下端面を該第2板部に突き当て、該下端面を該第2板部に突き当てた状態で前記第1板部と前記第2板部との間の角度がさらに変化ときに支持対象物からの前記上端面への突き当てを受けることを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の支持具。
【請求項7】
前記第5板部が、前記下端面が前記第3板部の前記側縁に沿って上向きに切り欠かれた形状の第2溝部を有することを特徴とする請求項6に記載の支持具。
【請求項8】
前記第5板部が、前記第3板部の、斜めに立ち上がる左右の側縁の各々につながる一対の第5板部からなることを特徴とする請求項6または7に記載の支持具。
【請求項9】
横板部と、該横板部の下面に接して延びる梁部とを有し、運搬用の支持対象物を載せる支持台と、
前記横板部上面の、該横板部を挟んで前記梁部と重なる位置に置かれた、請求項1から8のうちのいずれか1項に記載の支持具とを備えたことを特徴とする運搬具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、支持具および運搬具に関する。
【背景技術】
【0002】
重量のある製品を出荷するにあたり、その製品をパレットに載せ、フォークリフトでその製品をパレットごと持ち上げて運搬することが行われている。
【0003】
この場合に、運搬中に製品がパレットから脱落しないようにパレット上の製品をブラケットと呼ばれる支持具でパレットに支持させ、さらに、振動で製品に傷がつかないようにパレットと製品との間に発泡スチロール等の緩衝材を挟むという作業を行ってから運搬が行われる。
【0004】
運搬前のこの作業、すなわちブラケットの取付と緩衝材の設置の作業は、人手と時間をを要する作業であり、運搬作業の効率化のために、この作業の時間短縮化が求められている。
【0005】
ここで、特許文献1には、ブラケットを装置に固定する形状の工夫が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平10-095429号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、角度の異なる第1板部、第2板部、および、第3板部からなる3枚の板部を有さない場合と比べ、重力方向の荷重がかかった時の変形量を大きくとれて緩衝性能が上がる、支持具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に係る発明は、
第1板部と、
前記第1板部から斜めに立ち上がり、荷重を受け弾性変形により該第1板部との間の角度を変える第2板部と、
前記第2板部の、立ち上がった側の縁から、下向きに投影したときに該第2板部の上に重なる向きに斜めに立ち上がり、荷重を受け弾性変形により該第2板部との間の角度を狭める第3板部と、
前記第3板部の、立ち上がった側の縁に繋がって延びて支持対象物を支持する支持部とを備えたことを特徴とする支持具である。
【0009】
請求項2に係る発明は、前記支持部が、立ち上がった側の縁に繋がって延び、折れ曲がってさらに延びる鉤形状の第4板部からなることを特徴とする請求項1に記載の支持具である。
【0010】
請求項3に係る発明は、前記第3板部が、前記支持部よりも幅広であって、該支持部の両側に、下向きに切り欠かれた形状の第1溝部を有することを特徴とする請求項2に記載の支持具である。
【0011】
請求項4に係る発明は、前記第3板部の側縁から、前記第2板部から離間して該第2板部に沿って延び、該第2板部と該第3板部との間の角度が狭まったときに該第2板部に突き当たる突当部をさらに備えたことを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の支持具である。
【0012】
請求項5に係る発明は、前記第3板部の側縁から、前記支持部に支持された支持対象物から離間して該支持対象物の下に延び、該第2板部と該第3板部との間の角度が狭まったときに該支持対象物の突き当てを受ける被突当部をさらに備えたことを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の支持具である。
【0013】
請求項6に係る発明は、
前記第3板部の側縁から、下端面が前記第2板部から離間して該第2板部に沿って延びるとともに、上端面が前記支持部に支持された支持対象物から離間して該支持対象物の下に延びる第5板部を有し、
前記第5板部が、前記第2板部と前記第3板部との間の角度が狭まったときに前記下端面を該第2板部に突き当て、該下端面を該第2板部に突き当てた状態で前記第1板部と前記第2板部との間の角度がさらに変化ときに支持対象物からの前記上端面への突き当てを受けることを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の支持具である。
【0014】
請求項7に係る発明は、前記第5板部が、前記下端面が前記第3板部の前記側縁に沿って上向きに切り欠かれた形状の第2溝部を有することを特徴とする請求項6に記載の支持具である。
【0015】
請求項8に係る発明は、前記第5板部が、前記第3板部の、斜めに立ち上がる左右の側縁の各々につながる一対の第5板部からなることを特徴とする請求項6または7に記載の支持具である。
【0016】
請求項9に係る発明は、
横板部と、該横板部の下面に接して延びる梁部とを有し、運搬用の支持対象物を載せる支持台と、
前記横板部上面の、該横板部を挟んで前記梁部と重なる位置に置かれた、請求項1から8のうちのいずれか1項に記載の支持具とを備えたことを特徴とする運搬具である。
【発明の効果】
【0017】
請求項1の支持具によれば、角度の異なる第1板部、第2板部、および、第3板部からなる3枚の板部を有さない場合と比べ、重力方向の荷重がかかった時の変形量を大きくとれて緩衝性能が向上する。
【0018】
また、請求項1の支持具によれば、別種の部材であるブラケットと緩衝材との双方を用いる場合と比べ、運搬前の作業の時間短縮化が図られる。
【0019】
請求項2の支持具によれば、支持部が鉤形状を有しない場合と比べ、指示対象物を確実に支持することができる。
【0020】
請求項3の支持具によれば、第1溝部がない場合と比べ、水平方向の振動に対して支持部の弾性を向上させ破損し難くい構造となる。
【0021】
請求項4の支持具によれば、突当部がない場合と比べ、第2板部と第3板部との間の角度の過度な狭まりが抑えられる。
【0022】
請求項5の支持具によれば、被突当部がない場合と比べ、過度な変形による支持対象物への支持が外れることが抑制される。
【0023】
請求項6の支持具によれば、第5板部がない場合と比べ、第2板部と第3板部との間の角度の過度な狭まりと、さらなる過度な変形による支持対象物への支持が外れることとの双方が抑制される。
【0024】
請求項7の支持具によれば、第2溝部がない場合と比べ、第5板部の下端面が第2板部に突き当たるまでの弾性変形のばね力が弱まる方向に調整される。
【0025】
請求項8の支持具によれば、第5板部が第3板部の一方の側縁から延びる1つのみ形成されている場合と比べ、左右のバランスの良い変形が実現する。
【0026】
請求項9の運搬具によれば、支持具が外れた位置に置かれた場合と比べ、狙い通りの変形が実現する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】パレット上への支持対象物の支持方法の、比較例としての一例を示した図である。
図2】本実施形態の一例としての支持具を用いた、パレット上への装置の支持方法一例を示した図である。
図3】支持具の側面図である。
図4】支持具の正面図である。
図5】支持対象物である装置に水平方向の荷重がかかった時の支持具の振る舞いを示した模式図である。
図6】支持具の別例を示した側面図である。
図7】支持具のもう1つの別例を示した側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、先ず比較例について説明し、次いで本発明の実施の形態について説明する。
【0029】
図1は、パレット上への支持対象物の支持方法の、比較例としての一例を示した図である。
【0030】
図1(A)には、パレット10の上に載った、支持対象物の一例としての装置20の底部の一部が示されている。この装置20の下部にはキャスター21が備えられている。そして、この装置20は、横揺れ等の規制のためのブラケット30と、縦揺れに対するクッションとしての緩衝材40とにより保護され、パレット10ごと搬送される。
【0031】
図1(B),(C)は、ブラケット30の側面図および正面図である。このブラケット30の上部には、装置20の支持開口(不図示)に挿し込まれる鉤部31が設けられている。そして、ブラケット30は、鉤部31が装置20の支持開口に挿し込まれることによって装置20の横揺れ等を規制している。
【0032】
この比較例の場合、装置20をパレット10上に載せた後、ブラケット30と緩衝材40との2種類の支持具によって装置20を支持する必要がある。このため、運搬前の作業が煩雑であって時間がかかり、作業効率の改善が求められる。
【0033】
図2は、本実施形態の一例としての支持具を用いた、パレット上への装置の支持方法一例を示した図である。
【0034】
ここでも、図1に示した比較例の場合と同様、パレット10の上にキャスター21付きの装置20が載置されている。パレット10は、横板11と、横板11の下面に接して延びるストリンガー12とを有し、運搬用の支持対象物(ここでは装置20)を載せる役割を有する。
【0035】
パレット10、横板11、およびストリンガー12は、本発明にいう、それぞれ支持台、横板部、および梁部の各一例に相当する。また、パレット10と横板11を挟んでストリンガー12の上に置かれた支持具50との組み合わせは、本発明にいう運搬具の一例に相当する。
【0036】
装置20は、パレット10に、ここでは簡略化して示された、複数個の同型の支持具50によって、支持されている。この支持具50は、図1に示したブラケット30と緩衝材40の役割りを兼ねたものである。これら複数個の支持具50は、パレット10の横板11を挟んでストリンガー12と重なる位置に置かれている。この支持具50は、後述するようにして弾性変形するが、ストリンガー12と重なる位置に置いたほうが横板11の撓みが小さく、ストリンガー12から外れた位置に置かれた場合と比べ、狙い通りの変形が実現する。
【0037】
以下、この支持具について説明する。
【0038】
図3および図4は、支持具の側面図および正面図である。
【0039】
この支持具50は、金属板の板金加工により形成されている。ただし、材質を問うものではなく、比較的軽量な支持対象物の場合は、プラスチック製であってもよい。
【0040】
この支持具50は、第1板部51と、第2板部52と、第3板部53と、支持部54とを備えている。
【0041】
第1板部51には、パレット10の上に固定するための穴511が設けられている。
【0042】
また、第2板部52は、第1板部51から斜めに立ち上がっている。この第2板部52は、荷重を受けると、弾性変形により第1板部51との間の角度を変える。
【0043】
また、第3板部53は、第2板部52の立ち上がった側の縁から、下向きに投影したときに第2板部52の上に重なる向きに斜めに立ち上がっている。この第3板部53は、荷重を受けると、弾性変形により第2板部52との間の角度を狭める。
【0044】
さらに、支持部54は、第3板部53の立ち上がった側の縁に繋がって延びて、支持対象物を支持する役割を成している。この支持部54は、具体的には、第3板部53の立ち上がった側の縁に繋がってさらに上向きに延び、折れ曲がってさらに延びる鉤形状の第4板部で構成されている。この鍵形状の支持部54は、装置20(図2参照)の下部を構成している支持フレーム22に設けられている支持開口221に挿し込まれる。この支持部54は、その支持フレーム22の支持開口221に挿し込まれることによって、この支持フレーム22を備えた装置20の横揺れを抑えている。
【0045】
また、第3板部53は、支持部54よりも幅広であって、支持部54の両側に、下向きに切り欠かれた形状の第1溝部531を有する。この第1溝部531を形成したことによって、その第1溝部531がない場合と比べ、水平方向の振動に対する支持部54の弾性を向上させ、破損し難くい構造としている。
【0046】
また、この支持具50は、さらに、第5板部55を備えている。この第5板部55は、第3板部53の側縁から、下端面551が第2板部52から離間してその第2板部52に沿って延びるとともに、上端面552が支持部54に支持された支持対象物である装置20から離間してその装置20の下に延びる形状を有する。この第5板部55は、荷重がかかって第2板部52と第3板部53との間の角度が狭まると、下端面551を第2板部52に突き当てる。
【0047】
図5は、支持対象物である装置に水平方向の荷重がかかった時の支持具の振る舞いを示した模式図である。
【0048】
装置20の一部である支持フレーム22が、図5に矢印Xで示す水平方向に荷重を受けて装置20が移動すると、支持具50は、支持部54の鉤型が図5に示すように上向きとなるように変形し、その鉤型の支持部52が支持開口221から外れやすくなる。このとき、装置20の支持フレーム22は、第5板部55の上端面552接し、支持部52が支持開口221から外れる向きの変形を抑制し、外れるのを抑える効果がある。
【0049】
荷重がかかったときに下端面551を第2板部52に突き当てることにより、下端面551を第2板部52に突き当てる構造ではない場合と比べ、第2板部52と第3板部53との間の角度の過度な狭まりが抑えられる。
【0050】
また、荷重がかかったときに、上端面552が装置20からの突き当てを受ける構造ではない場合と比べ、過度な変形により支持部54が支持対象物である装置20から外れてしまうことが抑えられる。
【0051】
この第5板部55は、第3板部53の、斜めに立ち上がる左右の側縁の各々につながる一対の第5板部からなる。このように、一対の第5板部55が形成されいることにより、第5板部55が第3板部53の一方の側縁から延びる1つのみ形成されている場合と比べ、左右のバランスの良い変形が実現する。
【0052】
ここで、第5板部55の下端面551は、本発明にいう突当部に相当する。また、第5板部55の上端面552は、本発明にいう被突当部の一例に相当する。
【0053】
さらに、第5板部55には、下端面551が第3板部53の側縁に沿って上向きに切り欠かれた形状の第2溝部553が形成されている。この第2溝部553を形成したことによって、その第2溝部553がない場合と比べ、第5板部55の下端面551が第2板部52に突き当たるまでの弾性変形のばね力が弱まる方向に調整される。
【0054】
この支持具50によれば、角度の異なる第1板部、第2板部、および、第3板部からなる3枚の板部を有さない場合と比べ、重力方向の荷重がかかった時の変形量を大きくとれて緩衝性能が向上する。
【0055】
また、この支持具50によれば、図1を参照して説明したブラケット30と緩衝材40を用いる場合と比べ、部品コストや輸送前の作業工数をほぼ半減させることができる。
【0056】
図6は、支持具の別例を示した側面図である。これまで説明してきた支持具50と同一の符号を付して示し、相違点のみ説明する。
【0057】
この図6に示した別例としての支持具50は、第1板部51の広がる向きが、第1板部51以外の部分に対する第1板部51の広がる向きが逆向きとなっている。第1板部51は、この向きに広がっていてもよい。
【0058】
図7は、支持具のもう1つの別例を示した側面図である。図6の別例と同様、これまで説明してきた支持具50と同一の符号を付して示し、相違点のみ説明する。
【0059】
この図7に示したもう1つの別例としての支持具50は、第1板部51が、垂直に広がっている。そして、この第1板部51は、段差あるいは窪みのあるパレット10の垂直の壁面13に、ボルトとナット等の締結具61で取り付けられる。第1板部51は、このように垂直に広がっていてもよい。
【0060】
なお、ここでは、支持開口221が支持フレーム22の側面に設けられていて支持部54が支持開口221に横から挿し込む構造について説明したが、支持フレーム22の底面に支持開口221を形成し、その底面に形成された支持開口221に支持部54を挿し込む構造を採用してもよい。その場合は、第3板部53(図4参照)が指示フレーム22の底面221に突き当たって支持具50が変形し、緩衝の作用を発揮する。
【符号の説明】
【0061】
10 パレット
11 横板
12 梁
20 装置
21 キャスター
22 支持フレーム
221 支持開口
30 ブラケット
31 鉤部
40 緩衝材
50 支持具
51 第1板部
52 第2板部
53 第3板部
531 第1溝部
54 第4板部
55 第5板部
551 下端面
552 上端面
553 第2溝部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7