(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022189457
(43)【公開日】2022-12-22
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
G03G 21/00 20060101AFI20221215BHJP
G03G 15/08 20060101ALI20221215BHJP
【FI】
G03G21/00 370
G03G21/00 386
G03G15/08 321
G03G15/08 330
G03G15/08 347
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021098041
(22)【出願日】2021-06-11
(71)【出願人】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】池内 敦哉
【テーマコード(参考)】
2H077
2H270
【Fターム(参考)】
2H077AA33
2H077DA10
2H077DA15
2H077DB10
2H077EA01
2H270LA91
2H270MC74
2H270MG13
2H270NB02
2H270NB06
2H270NB07
2H270NB09
2H270NB12
2H270QB05
2H270QB07
2H270ZC03
2H270ZC04
(57)【要約】
【課題】トナーコンテナ内のトナー凝集の解消を可能にしつつ、トナーコンテナ内の残存トナーが無駄に廃棄されることを抑制することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置100は、現像装置91dと、トナーコンテナ7と、ロック機構18と、センサー99と、制御部20とを備える。ロック機構18は、トナーコンテナ7の脱着を制限するようにロックを掛ける。センサー99は、現像装置91d中のトナー濃度を検知するためのセンサーである。制御部20は、センサー99によってトナー濃度が一定値以下になったことが検知されたときにトナーコンテナ7のロックを解除し、ロックの解除中にトナーコンテナ7が再装着された場合には現像装置91dの駆動を継続しかつロックを作動させるように制御し、ロックの解除中にトナーコンテナ7と同一でない他のトナーコンテナ7が装着された場合には現像装置91dの駆動を停止するように制御する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トナーを用いて静電潜像を現像する現像装置と、
前記現像装置へ前記トナーを供給するトナーコンテナと、
前記トナーコンテナの脱着を制限するようにロックを掛けるロック機構と、
前記現像装置中の前記トナーの濃度を検知するためのセンサーと、
前記センサーによって前記トナーの濃度が一定値以下になったことが検知されたときに前記ロックを解除し、前記ロックの解除中に前記トナーコンテナが再装着された場合には前記現像装置の駆動を継続しかつ前記ロックを作動させるように制御し、前記ロックの解除中に前記トナーコンテナと同一でない他のトナーコンテナが装着された場合には前記現像装置の駆動を停止するように制御する制御部と、
を備えた画像形成装置。
【請求項2】
前記トナーコンテナは、前記トナーコンテナに固有の識別情報を記憶するコンテナメモリーを有し、
前記制御部は、前記識別情報を利用して前記トナーコンテナが再装着されたか否かを判定する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
メッセージを表示する表示部を更に備え、
前記制御部は、前記センサーによって前記トナーの濃度が一定値以下になったことが検知されたときに、前記トナーコンテナ内の前記トナーが凝集している可能性がある旨の注意メッセージを前記表示部に表示させる、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
ユーザー操作による情報の入力を受け付ける操作入力部を更に備え、
前記制御部は、前記操作入力部を介して解除コードが入力された場合には、前記現像装置の駆動の停止を解除しかつ前記ロックを作動させるように制御する、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の画像形成装置は、ロックの作動及び解除が可能なトナーコンテナと、検出部と、制御部と、表示部とを備える。検出部は、トナーコンテナ内のトナーの凝集を検出する。制御部は、検出部がトナーの凝集を検出した場合にはトナーコンテナのロックを解除して表示部に取り外し通知を表示させ、検出部がトナーの凝集を検出しない場合にはトナーコンテナのロックを作動させる。取り外し通知に接したユーザーは、取り外したトナーコンテナに振動を与えることによってトナー凝集を解消させたうえ、トナーコンテナを再装着することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の画像形成装置では、検出部がトナーの凝集を検出した場合に、エンプティでないトナーコンテナ内の残存トナーが無駄に廃棄されることを防止できなかった。
【0005】
本発明は、トナーコンテナ内のトナー凝集の解消を可能にしつつ、トナーコンテナ内の残存トナーが無駄に廃棄されることを抑制することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の画像形成装置は、現像装置と、トナーコンテナと、ロック機構と、センサーと、制御部とを備える。前記現像装置は、トナーを用いて静電潜像を現像する。前記トナーコンテナは、前記現像装置へ前記トナーを供給する。前記ロック機構は、前記トナーコンテナの脱着を制限するようにロックを掛ける。前記センサーは、前記現像装置中の前記トナーの濃度を検知するためのセンサーである。前記制御部は、前記センサーによって前記トナーの濃度が一定値以下になったことが検知されたときに前記ロックを解除し、前記ロックの解除中に前記トナーコンテナが再装着された場合には前記現像装置の駆動を継続しかつ前記ロックを作動させるように制御し、前記ロックの解除中に前記トナーコンテナと同一でない他のトナーコンテナが装着された場合には前記現像装置の駆動を停止するように制御する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、トナーコンテナ内のトナー凝集の解消を可能にしつつ、トナーコンテナ内の残存トナーが無駄に廃棄されることを抑制することができる画像形成装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施形態に係る画像形成装置の構造の一例を示す概略図である。
【
図3】画像形成装置の回路構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】制御部の処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0010】
図1を参照して、実施形態に係る画像形成装置100について説明する。
図1は、実施形態に係る画像形成装置100の構造の一例を示す概略図である。なお、
図1において、便宜上、左から右への向きをX軸の正の向き、手前から奥への向きをY軸の正の向き、下から上への向きをZ軸の正の向きとする。
【0011】
図1に示されるように、画像形成装置100は、トナーを用いて用紙Pに画像を形成する。画像形成装置100は、筐体4(装置本体)と、給紙カセット5と、複数のトナー補給部6と、画像形成部9と、定着部11と、排紙トレイ13と、給紙ローラー14と、搬送ローラー対15と、排紙ローラー対16とを備える。
【0012】
給紙カセット5は、画像形成部9に用紙Pを供給する。給紙カセット5には、複数枚の用紙Pが積載されて収容される。給紙カセット5に収容された複数の用紙Pは、給紙ローラー14によって1枚ずつ繰り出される。そして、繰り出された用紙Pは、搬送ローラー対15によって画像形成部9に搬送される。
【0013】
複数のトナー補給部6は、それぞれトナーコンテナ7と、ロック機構18とを有する。各トナーコンテナ7は、複数色(例えばY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック))のトナーの各々を収容し、収容したトナーを画像形成部9へ供給する。各トナーコンテナ7は、筐体4に対して脱着可能に装着される。各ロック機構18は、トナーコンテナ7の各々に対応する。各ロック機構18は、対応するトナーコンテナ7の筐体4への脱着を制限するようにロックを掛ける。
【0014】
画像形成部9は、トナーを用いて、画像データが表す画像を用紙Pに形成する。画像形成部9は、複数の画像形成ユニット91と、中間転写ベルト92と、駆動ローラー93と、従動ローラー94と、二次転写ローラー95とを備える。
【0015】
複数の画像形成ユニット91の各々は、各トナーコンテナ7に対応する。各画像形成ユニット91には、対応するトナーコンテナ7からトナーが供給される。各画像形成ユニット91は、画像データに基づいて、各色のトナー像を中間転写ベルト92の表面に形成する。各色のトナー像は、中間転写ベルト92上で重ねられる。その結果、中間転写ベルト92の表面には、カラーのトナー像が形成される。
【0016】
各画像形成ユニット91は、感光体ドラム91aと、帯電装置91bと、露光装置91cと、現像装置91dと、一次転写ローラー91fと、クリーニング装置91gとを備える。
【0017】
感光体ドラム91aは、その表面に感光層を有する。帯電装置91bは、感光体ドラム91aの表面を所定電位に均一に帯電させる。露光装置91cは、帯電された感光体ドラム91aの表面にレーザー光を照射する。この結果、感光体ドラム91aの表面に、画像データが表す画像に対応する静電潜像が形成される。現像装置91dは、トナーを用いて、感光体ドラム91aの表面の静電潜像をトナー像として現像する。
【0018】
一次転写ローラー91fは、感光体ドラム91aの表面のトナー像を中間転写ベルト92の表面に転写する。一次転写ローラー91fは、中間転写ベルト92を介して感光体ドラム91aと圧接する。この圧接による圧接領域は、一次転写ニップ領域を形成する。一次転写ローラー91fの表面には、一次転写電圧が印加される。その結果、感光体ドラム91aの表面のトナー像は、一次転写ニップ領域を通過したときに、一次転写ローラー91fの静電引力によって中間転写ベルト92に転写される。クリーニング装置91gは、転写後の感光体ドラム91aの表面の残留トナーを除去する。
【0019】
中間転写ベルト92は、その表面のカラートナー像を、二次転写ローラー95に搬送する。中間転写ベルト92は、無端ベルトであり、駆動ローラー93と従動ローラー94とによって張架されて支持される。中間転写ベルト92は、駆動ローラー93の回転駆動によって周回移動される。この結果、中間転写ベルト92の表面のトナー像は、二次転写ローラー95に搬送される。
【0020】
二次転写ローラー95は、中間転写ベルト92の表面のトナー像を用紙Pに転写する。二次転写ローラー95は、中間転写ベルト92を介して駆動ローラー93と圧接する。この圧接による圧接領域は、二次転写ニップ領域を形成する。二次転写ローラー95には、二次転写電圧が印加される。この結果、中間転写ベルト92の表面のトナー像が、用紙Pと共に、二次転写ニップ領域を通過すると、二次転写ローラー95の静電引力によって、トナー像が用紙Pに転写される。
【0021】
定着部11は、用紙Pを加熱及び加圧することで、用紙Pに転写されたトナー像を定着させる。この結果、用紙Pに画像が形成される。画像が形成された用紙Pは、排紙ローラー対16によって排紙トレイ13に排出される。
【0022】
次に、
図1及び
図2を参照して、ロック機構18の構成について説明する。
図2は、
図1のII-II断面図である。
【0023】
図2に示されるように、筐体4は、収容凹部42を備える。収容凹部42は、トナーコンテナ7を収容する空間を有する。収容凹部42は、筐体4の側面44に設けられる。収容凹部42は、開口43を有する。開口43は、収容凹部42の開放面であり、トナーコンテナ7を出し入れするための開口である。開口43は、側面44に設けられる。開口43から収容凹部42内にトナーコンテナ7が収容される。この結果、筐体4にトナーコンテナ7が装着される。
【0024】
ロック機構18は、ロックカバー181と、駆動部182とを備える。
【0025】
ロックカバー181は、収容凹部42の開口43を開閉する。ロックカバー181は、例えば矩形の平板状である。ロックカバー181は、回動軸線Lを中心に回動可能に筐体4に支持される。回動軸線Lは、例えば、ロックカバー181の主面181aの下端側に位置し、かつ主面181aの左右方向、すなわちX軸の方向に沿って伸びている。回動軸線Lは、例えば、開口43よりも下側に位置する。
【0026】
駆動部182は、ロックカバー181を回動軸線Lを中心に回動させる。駆動部182は、例えば、収容凹部42の下側に配置される。駆動部182は、駆動棒182aを有する。駆動棒182aの先端は、ロックカバー181の連結点Poに連結される。連結点Poは、ロックカバー181において、回動軸線Lよりも下側に位置する。
【0027】
駆動部182は、駆動棒182aを駆動部182から押し出すことで、ロックカバー181を閉方向に回動させる。この結果、ロックカバー181が開口32を閉じることで、収容凹部42内のトナーコンテナ7が筐体4にロックされる。また、駆動部182は、駆動棒182aを駆動部182内に引き込むことで、ロックカバー181を開方向に回動させる。この結果、ロックカバー181が開口32を開くことで、収容凹部42内のトナーコンテナ7に対してロックが解除される。このように、トナーコンテナ7に対するロックは、ロックカバー181の開閉と連動する。
【0028】
次に、
図1~
図3を参照して、画像形成装置100の回路構成について説明する。
図3は、画像形成装置100の回路構成の一例を示すブロック図である。
【0029】
図3に示されるように、画像形成装置100は、トナーコンテナ7、ロック機構18、及び現像装置91dに加えて、操作パネル19と、制御部20と、記憶部30とを更に備える。以下、イエロー色のトナーに係るトナーコンテナ7、ロック機構18、及び現像装置91dを代表例として説明し、他の色に係るトナーコンテナ7、ロック機構18、及び現像装置91dの説明を省略する。
【0030】
トナーコンテナ7は、コンテナメモリー7aを有する。コンテナメモリー7aは、トナーコンテナ7に固有の識別情報であるコンテナ固有IDを記憶する。コンテナメモリー7aは、不揮発性メモリーである。
【0031】
現像装置91dは、トナー濃度センサー99を有する。トナー濃度センサー99は、二成分系現像剤を使用する現像装置91dの中のトナーの濃度を検知する。トナー補給部6が補給動作を続けてもトナー濃度センサー99の検知結果が一定値以下のトナー濃度となる場合、トナーLOWと判断される。つまり、トナー濃度センサー99は、現像装置91dの中のトナー濃度が一定値以下になったことを検知するためのセンサーである。トナー濃度センサー99は、「センサー」の一例に相当する。
【0032】
操作パネル19は、例えばタッチパネルであり、表示部19aと、操作入力部19bとを備える。
【0033】
表示部19aは、例えば液晶表示装置であり、ユーザーへのメッセージを操作入力画面に表示する。操作入力部19bは、例えばタッチセンサーであり、表示部19aの操作入力画面に対するユーザーのタッチ位置を検出する。したがって、操作入力部19bは、ユーザー操作による情報の入力を受け付ける。
【0034】
記憶部30は、記憶装置を含み、データ及びコンピュータープログラムを記憶する。記憶部30は、半導体メモリーのような主記憶装置と、ハードディスクドライブ(HDD)のような補助記憶装置とを含む。記憶部30は、本体メモリー30aを更に含む。本体メモリー30aは、コンテナメモリー7aから読み出されたコンテナ固有IDを記憶する不揮発性メモリーである。
【0035】
制御部20は、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサーを含み、記憶部30に記憶されたコンピュータープログラムを実行することにより、画像形成装置100の各構成を制御する。
【0036】
次に、
図1~
図4を参照して、制御部20の処理について説明する。
図4は、制御部20の処理の一例を示すフローチャートである。
【0037】
ステップS101:
図4に示されるように、制御部20は、コンテナメモリー7aから読み出したコンテナ固有IDを本体メモリー30aに書き込む。ステップS101の処理が完了すると、制御部20の処理がステップS103へ進む。
【0038】
ステップS103:制御部20は、トナー濃度センサー99の出力に基づくトナーLOWの検知を待つ。トナーLOWが検知された場合(ステップS103でYes)には、制御部20の処理がステップS105へ進む。
【0039】
ステップS105:制御部20は、トナーコンテナ7内のトナーが凝集している可能性がある旨の注意メッセージを表示部19aに表示させる。ステップS105の処理が完了すると、制御部20の処理がステップS107へ進む。
【0040】
ステップS107:制御部20は、トナーコンテナ7のロックが解除されるようにロック機構18を制御する。ユーザーがトナーコンテナ7を筐体4から取り外して、トナーコンテナ7を振ることができる状態にするためである。ステップS107の処理が完了すると、制御部20の処理がステップS109へ進む。
【0041】
ステップS109:制御部20は、コンテナ固有IDを利用して、筐体4から取り外されたトナーコンテナ7と同一のトナーコンテナ7が筐体4に再装着されたか否かを判定する。つまり、制御部20は、コンテナメモリー7aから新たに読み出したコンテナ固有IDが、本体メモリー30aに書き込んでおいたコンテナ固有IDと一致するか否かを判定する。コンテナ固有IDの一致によって同一のトナーコンテナ7の再装着であると判定された場合(ステップS109でYes)には、制御部20の処理がステップS111へ進む。コンテナ固有IDの不一致によって同一のトナーコンテナ7の再装着でないと判定された場合(ステップS109でNo)には、制御部20の処理がステップS113へ進む。
【0042】
ステップS111:制御部20は、現像装置91dの駆動を継続しつつ、トナーコンテナ7のロックを作動させるようにロック機構18を制御する。ステップS111の処理が完了すると、制御部20の処理が終了する。
【0043】
ステップS113:制御部20は、トナーコンテナ7のロックが解除された状態で、現像装置91dの駆動を停止するように制御する。ステップS113の処理が完了すると、制御部20の処理がステップS115へ進む。
【0044】
ステップS115:制御部20は、現像装置91dの駆動停止を解除するためには解除コードの入力が必要である旨のメッセージを、解除コードと共に表示部19aに表示させる。ステップS115の処理が完了すると、制御部20の処理がステップS117へ進む。
【0045】
ステップS117:制御部20は、操作入力部19bを介した解除コードの入力を待つ。トナーコンテナ7の意図的な交換を希望するユーザーによって解除コードが入力された場合(ステップS117でYes)には、制御部20の処理がステップS119へ進む。
【0046】
ステップS119:制御部20は、現像装置91dの駆動停止を解除して、新たなコンテナ固有IDで本体メモリー30aを更新する。ステップS119の処理が完了すると、制御部20の処理がステップS111へ進んで、トナーコンテナ7のロックを作動させるようにロック機構18を制御する。
【0047】
なお、制御部20は、例えば、コンテナ固有IDの変換文字列から鍵情報を用いて解除コードを生成することができる。制御部20は、誤った解除コードの入力回数を制限してもよい。
【0048】
実施形態によれば、トナーコンテナ7内のトナー凝集の解消を可能にしつつ、トナーコンテナ7内の残存トナーが無駄に廃棄されることを抑制することができる画像形成装置100が提供される。
【0049】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の個数等は、図面作成の都合から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明は、画像形成装置の分野に利用可能である。
【符号の説明】
【0051】
6 トナー補給部
7 トナーコンテナ
7a コンテナメモリー
9 画像形成部
18 ロック機構
19 操作パネル
19a 表示部
19b 操作入力部
20 制御部
30 記憶部
30a 本体メモリー
91 画像形成ユニット
91d 現像装置
99 トナー濃度センサー(センサー)
100 画像形成装置