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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022189576
(43)【公開日】2022-12-22
(54)【発明の名称】運行計画作成装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/08 20120101AFI20221215BHJP
   G16Y 10/40 20200101ALI20221215BHJP
【FI】
G06Q10/08 308
G16Y10/40
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021098231
(22)【出願日】2021-06-11
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-05-20
(71)【出願人】
【識別番号】519162075
【氏名又は名称】株式会社イージスワン
(74)【代理人】
【識別番号】100116034
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 啓輔
(74)【代理人】
【識別番号】100144624
【弁理士】
【氏名又は名称】稲垣 達也
(72)【発明者】
【氏名】鶴田 由規夫
(72)【発明者】
【氏名】緒方 勝政
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA16
(57)【要約】
【課題】オペレータが、新規受注を既に計画済みの運行計画に割り当てる際に、適切な車両を選択しやすくすること。
【解決手段】運行計画作成装置は、積込地、取卸地、積込・取卸の時間帯の情報を含む配送データを、車両の運行計画データに割り当てることで運行計画データを作成する装置であり、各運行計画データに対して、新たな配送データである新規配送データを割り当て、積込・取卸時刻の情報を含む第1仮運行計画データを複数作成し、新規配送データの割り当てによる運行時間の増加分に対する新規配送データにおける積込地から取卸地までの走行にかかる時間の割合である実車率を、複数の第1仮運行計画データごとに算出し、画面に、第1仮運行計画データにおける積込・取卸時刻および実車状態を時間軸に対応させて示す第1仮運行計画画像G21~G23を複数表示し、複数の第1仮運行計画画像G21~G23を、実車率が高い順に並べて表示する。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
積込地、取卸地、積込の時間帯および取卸の時間帯の情報を含む配送データを、車両の運行計画データに割り当てることで、車両の運行計画データを作成する運行計画作成装置であって、
画像を表示する画面と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
複数の運行計画データのそれぞれに対して、新たな配送データである新規配送データを割り当てることで、積込時刻および取卸時刻の情報を含む第1仮運行計画データを複数作成する仮運行計画作成処理と、
前記新規配送データの割り当てによる運行時間の増加分に対する前記新規配送データにおける前記積込地から前記取卸地までの走行にかかる時間の割合である実車率を、複数の第1仮運行計画データごとに算出する実車率算出処理と、
前記画面に、前記第1仮運行計画データにおける積込時刻、取卸時刻および実車状態を時間軸に対応させて示す画像である第1仮運行計画画像を複数表示するとともに、複数の第1仮運行計画画像を、前記実車率が高い順に並べて表示する表示処理と、を実行することを特徴とする運行計画作成装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記仮運行計画作成処理を実行する場合に、前記新規配送データの積込の時間帯において、車両の荷室に空きのある運行計画データを検索し、検索された運行計画データに対して前記新規配送データを割り当てることを特徴とする請求項1に記載の運行計画作成装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記表示処理において、第1仮運行計画画像のうち、前記新規配送データに対応する部分を、他の部分よりも強調して表示することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の運行計画作成装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記表示処理の後、一の第1仮運行計画データについて当該第1仮運行計画データの積込地と取卸地の順序を並び替えた複数の運行パターンを作成し、複数の運行パターンの中からトータルの運行時間が最も短い運行パターンを第2仮運行計画データとして選択する最適化処理を、各第1仮運行計画データについて実行可能であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の運行計画作成装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記最適化処理を実行した場合には、複数の前記第2仮運行計画データにおける積込時刻、取卸時刻および実車状態を時間軸に対応させて示す画像である第2仮運行計画画像を、新規配送データを割り当てる前の運行計画データからの運行時間の増加分が小さい順に並べて表示することを特徴とする請求項4に記載の運行計画作成装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記新規配送データの積込地、取卸地、積込の時間帯および取卸の時間帯の情報を入力するための入力欄画像と、
複数の前記第1仮運行計画画像を並べて表示する一覧画像と、を前記画面に並べて表示し、
前記新規配送データの情報が更新された場合には、実車率を再計算して、前記一覧画像における複数の前記第1仮運行計画画像の順序を更新することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の運行計画作成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷物を配送する車両の運行計画を作成するための運行計画作成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、荷主と車主間の配送依頼を支援する仲介業者のサーバとして、荷物情報内の積地、降地と空車情報内の発地、着地とを比較して荷物情報と空車情報とのマッチング候補を検索するものが知られている(特許文献1参照)。この技術では、荷物情報内の積地、降地、又は、空車情報内の発地、着地を拡大して比較してマッチング候補を検索することで、例えば、積地の隣接県と発地が一致した場合にも空車情報をマッチング候補とすることが可能となっている。
【0003】
そして、この技術では、サーバは、マッチング候補を検索した後、マッチング候補を荷主端末と車主端末にメールで送り、メールに添付されたURLに荷主端末と車主端末の両方からアクセスがあると、契約が締結されたと決定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008-087872号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、従来技術は、荷主と車主(運送会社)との契約を支援するためのシステムであり、運送会社において複数の車両の運行計画に対して荷物の配送業務を効率的に割り当てるものではない。新しく受注する荷物の配送業務を、既に計画済みの車両の運行計画に効率的に割り当てる場合には、例えば、オペレータが、各車両の運行計画が印刷された紙を見ながら、運行計画に新規受注を効率よく割り当てる必要があり、オペレータの負担が大きいという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、オペレータが、新しく受注する荷物の配送業務を、既に計画済みの車両の運行計画に割り当てる際に、適切な車両を選択しやすくすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、本発明に係る運行計画作成装置は、積込地、取卸地、積込の時間帯および取卸の時間帯の情報を含む配送データを、車両の運行計画データに割り当てることで、車両の運行計画データを作成する装置である。
前記運行計画作成装置は、画像を表示する画面と、制御部と、を備える。
前記制御部は、複数の運行計画データのそれぞれに対して、新たな配送データである新規配送データを割り当てることで、積込時刻および取卸時刻の情報を含む第1仮運行計画データを複数作成する仮運行計画作成処理と、前記新規配送データの割り当てによる運行時間の増加分に対する前記新規配送データにおける前記積込地から前記取卸地までの走行にかかる時間の割合である実車率を、複数の第1仮運行計画データごとに算出する実車率算出処理と、前記画面に、前記第1仮運行計画データにおける積込時刻、取卸時刻および実車状態を時間軸に対応させて示す画像である第1仮運行計画画像を複数表示するとともに、複数の第1仮運行計画画像を、前記実車率が高い順に並べて表示する表示処理と、を実行する。
【0008】
この構成によれば、新規配送データが割り当てられた複数の第1仮運行計画データが、積込時刻、取卸時刻および実車状態が時間軸に対応して示される複数の第1仮運行計画画像として画面に表示されるので、オペレータが、例えば一運行に係る時間が最も短い運行計画を選ぶなど、適切な車両を選択しやすい。また、複数の第1仮運行計画画像が実車率の高い順に並んで表示されるので、オペレータが、実車率に基づいて、適切な車両を選択しやすい。
【0009】
また、前記制御部は、前記仮運行計画作成処理を実行する場合に、前記新規配送データの積込の時間帯において、車両の荷室に空きのある運行計画データを検索し、検索された運行計画データに対して前記新規配送データを割り当ててもよい。
【0010】
また、前記制御部は、前記表示処理において、第1仮運行計画画像のうち、前記新規配送データに対応する部分を、他の部分よりも強調して表示してもよい。
【0011】
この構成によれば、例えば既に計画済みの運行計画データに新規配送データを割り当てる場合には、新規配送データに対応する部分が他の部分よりも強調して表示されるので、オペレータが新規に割り当てられた運行計画を容易に認識することができる。
【0012】
また、前記制御部は、前記表示処理の後、一の第1仮運行計画データについて当該第1仮運行計画データの積込地と取卸地の順序を並び替えた複数の運行パターンを作成し、複数の運行パターンの中からトータルの運行時間が最も短い運行パターンを第2仮運行計画データとして選択する最適化処理を、各第1仮運行計画データについて実行可能であってもよい。
【0013】
この構成によれば、第1仮運行計画データの積込地と取卸地の順序の並び替えにより、より適切な運行計画を作成することができる。
【0014】
また、前記制御部は、前記最適化処理を実行した場合には、複数の前記第2仮運行計画データにおける積込時刻、取卸時刻および実車状態を時間軸に対応させて示す画像である第2仮運行計画画像を、新規配送データを割り当てる前の運行計画データからの運行時間の増加分が小さい順に並べて表示してもよい。
【0015】
この構成によれば、新規配送データを割り当てる前の運行計画データからの運行時間の増加分が小さい順に、第2仮運行計画画像が並んで表示されるので、オペレータに、運行時間の増加分が小さな運行計画を選択させることができる。
【0016】
また、前記制御部は、前記新規配送データの積込地、取卸地、積込の時間帯および取卸の時間帯の情報を入力するための入力欄画像と、複数の前記第1仮運行計画画像を並べて表示する一覧画像と、を前記画面に並べて表示し、前記新規配送データの情報が更新された場合には、実車率を再計算して、前記一覧画像における複数の前記第1仮運行計画画像の順序を更新してもよい。
【0017】
この構成によれば、オペレータが、入力欄画像において新規配送データの情報を更新すると、入力欄画像と並んで表示される一覧画像の第1仮運行計画画像の順序が更新されるので、新規配送データの情報の更新による第1仮運行計画画像の順序の更新を迅速に知ることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、オペレータが、新しく受注する荷物の配送業務を、既に計画済みの車両の運行計画に割り当てる際に、適切な車両を選択しやすい。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の一実施形態による管理システムの概略的構成を示すネットワーク図である。
図2】本実施形態による管理システムにおける管理サーバと移動端末のより詳細な構成を示すブロック図である。
図3】(a)運転者テーブル、(b)勤怠テーブル、(c)運行計画テーブルのデータの一例である。
図4】(a)運行計画明細テーブルのデータの例と、(b)一の運行計画について見た運行計画明細テーブルの例と、(c)(b)の運行計画に新規配送データを割り当てた運行計画明細テーブルの例である。
図5】ディスプレイの画面に表示した新規受注の画像を示す図である。
図6】入力欄画像を示す図である。
図7】一覧画像を示す図である。
図8】最適化処理を行った後の一覧画像を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1に例示するように、本発明の一実施形態に係る運行計画作成装置は、車両の運行計画データを作成する装置である。運行計画作成装置は、主に、管理サーバ10と、管理部13と、を備える。運行計画作成装置は、管理サーバ10が無線通信ネットワーク11を通して各車両の移動端末と通信可能であり、さらに通信ネットワーク12を通して管理部13と通信可能である。無線通信ネットワーク11は、たとえば複数の基地局を備えた移動体通信ネットワークである。通信ネットワーク12は、たとえばインターネットであり、インターネット上の仮想ネットワークであってもよい。後述するように、管理サーバ10は無線通信ネットワーク11を通して各車両の移動端末から送信パケットを収集する。
【0021】
複数の車両(図1ではC1,C2)は、運転者により運転される自動車等であり、各車両には管理サーバ10と通信可能な移動端末20が搭載されている。移動端末20は、無線通信ネットワーク11と接続して管理サーバ10と通信可能であり、車両の固定端末でも運転者の携帯端末でもよい。移動端末20は、後述するように、走行軌跡データを順次記録する機能と、それらを無線通信ネットワーク11を通して管理サーバ10へ送信する機能と、を有する。
管理部13は、運送会社の管理事務所に設置される端末である。運送会社の担当者が新規の受注があった場合に、配送データを管理部13に入力することで、管理サーバ10が運行計画を作成する。
【0022】
管理サーバ10は、管理部13からの要求に応じて、積込地、取卸地、積込の時間帯および取卸の時間帯の情報を含む配送データを、車両の運行計画データに割り当てることで、車両の運行計画データを作成する機能を有する。詳しくは後述するが、管理サーバ10は、積込地などの情報がまだ割り当てられていない新規な運行計画データに対して配送データを割り当てたり、積込地などの情報が既に割り当てられた運行計画データに対しても配送データを割り当てることが可能となっている。また、管理サーバ10は、運行計画データから予定される勤怠データを作成する機能を有する。以下、図2を参照しながら、管理サーバ10、管理部13および移動端末20の構成をより詳細に説明する。
【0023】
図2に例示するように、管理サーバ10は、無線通信ネットワーク11および通信ネットワーク12と接続するための通信部101と、各車両の移動端末20から受信した走行軌跡データを記録する走行軌跡データ記録部102と、複数の運転者を予め登録した運転者テーブル103と、各運転者の勤怠情報が登録された勤怠テーブル105と、運行計画テーブル106と、運行計画明細テーブル107と、制御部としてのプロセッサ104と、を有する。
【0024】
図3(a)に示すように、運転者テーブル103には、運転者D(i)のID(識別情報)、氏名、性別などの情報が、運転者ごとに記憶されている。
図3(b)に示すように、勤怠テーブル105には、運転者D(i)のID、勤怠のID(識別情報)、就業日、始業時刻、終業時刻、拘束時間、運転時間、休憩時間、仮眠時間、予定・実績を示す区分などの勤怠情報が、複数記憶されている。
【0025】
図3(c)に示すように、運行計画テーブル106は、運行計画明細テーブル107に記憶されている、運行計画の詳細な情報を示す運行計画明細データを、車両と運転者に紐づけるためのテーブルである。運行計画テーブル106には、運行開始時刻、車両のID(識別情報)、勤怠のID、車両の出庫から帰庫までの一運行を示す運行計画のID(識別情報)などの情報が、運行計画ごとに記憶されている。
なお、運行計画とは、車両が運送会社等の基地から出庫して、所定の配送業務をした後、基地へ帰庫するまでの計画であり、出庫から帰庫までが1つの運行である。また、1つの勤怠は、1人の運転者が出勤してから退勤するまでをいう。
【0026】
図4(a)に示すように、運行計画明細テーブル107には、複数の運行計画明細データが記憶されている。運行計画明細データは、計画明細のID、運行計画のID、到着予定時刻、運転時間、運転者のID、積込・取卸・付帯業務・待機・休憩・仮眠・出庫・帰庫などの運転者の状態(作業)を示す情報、作業時間、作業場所のID(識別情報)などを有している。同じ運行計画IDに紐づけられた複数の運行計画明細データは、1つの運行計画データを構成している。
例えば、図4(a)の各行は、1つの運行計画明細データである。図4(b)に示すように、運行計画IDがUK0001の運行計画明細データ(レコード)だけを集めたデータ(つまり、1つの運行計画データに関連する複数の運行計画明細データ)が、1運行の計画を意味することになる。図4(b)の例で、運行計画明細データの意味を説明すると、まず、1つめのレコードは、作業場所B00(車庫がある基地)に6:50において業務を開始し、30分後(7:20)に基地を出発することを意味する。そして、2つ目のレコードは、1時間50分の間運転して、9:10に作業場所B01に到着し、30分間、積込の作業を行うことを意味する。このように、運行計画明細データは、次の場所までかかる時間および到着時刻と、次の場所での作業および作業時間を1つのレコードとして記憶しており、運行計画データは、1運行で行われる運行計画明細データの集合として記憶している。
【0027】
プロセッサ104は、図示しない記憶装置に格納されたコンピュータプログラムを実行することで、運行計画データを作成する機能を実現することができる。同等の機能はハードウエアで実現することも可能である。具体的に、プロセッサ104は、管理部13で配送データが入力された場合に、配送データに対応した複数の運行計画明細データを作成する。詳しくは、プロセッサ104は、配送データに基づいて、積込に関する運行計画明細データ、取卸に関する運行計画データ、など運転者の状態に応じた複数の運行計画明細データを作成する。
【0028】
管理部13は、コンピュータなどの端末である。管理部13は、図5に示すディスプレイDP、キーボードやマウスなどの入力装置、CPUや記憶装置などを有する制御装置などを有する。ディスプレイDPは、画像を表示する画面Wを有する。管理部13は、入力装置で入力された情報を、管理サーバ10に送信する。管理サーバ10は、運行計画データなどを画像に変換し、画像を管理部13のディスプレイDPに表示する。
【0029】
移動端末20は、無線通信ネットワーク11に接続可能な無線通信部201と、走行軌跡データを格納する走行軌跡データ記録部202と、プロセッサ203と、表示部204と、を有する。プロセッサ203は、車両の走行データ、車両を実際に運転する運転者D(i)のIDおよび車両のIDを一定時間間隔で取得し、それらの取得時刻を付加した走行軌跡データを生成する。走行データは、少なくとも車両が走行しているか停止しているかを判定可能な情報であればよく、車両の速度計から速度情報を取得してもよいし、あるいはGPS(Global Positioning System)等の位置検出器からの位置情報から算出してもよい。運転者IDは運転者が携帯する端末あるいは社員カード等を移動端末20に接続することで取得できる。
【0030】
生成された走行軌跡データは走行軌跡データ記録部202に記録されると共に、1個あるいは複数個の走行軌跡データが送信パケットに格納され、管理サーバ10へ送信される。
【0031】
<管理サーバ10による運行計画データを作成する処理>
管理サーバ10は、仮運行計画作成処理と、実車率算出処理と、表示処理と、最適化処理と、を実行可能となっている。
【0032】
仮運行計画作成処理は、複数の運行計画データのそれぞれに対して、新たな配送データである新規配送データを割り当てることで、積込時刻および取卸時刻の情報を含む第1仮運行計画データを複数作成する処理である。管理サーバ10は、仮運行計画作成処理を実行する場合には、新規配送データの積込の時間帯において、車両の荷室に空きのある運行計画データを検索し、検索された運行計画データに対して新規配送データを割り当てる。詳しくは、管理サーバ10は、複数の運行計画データの中から、出庫の時刻または最後の取卸の終了時刻が、新規配送データの積込の時間帯内にある運行計画データを検索して、新規配送データを割当可能な候補となる運行計画データを絞り込む。
【0033】
そして、管理サーバ10は、絞り込まれた運行計画データに、新規配送データを割り当てる処理を、運行計画データごとに実行して、第1仮運行計画データを複数作成する。
具体的に、管理サーバ10は、仮運行計画作成処理において、割り当ての対象となる運行計画データの出庫の場所または取卸の場所から新規配送データの積込の場所までの運転時間である第1空車走行時間Ta1を、作業場所のIDに紐づいた位置情報に基づいて算出する。より具体的には、管理サーバ10は、作業場所間の移動に必要な運転時間の実績を記憶しており、この過去の実績に基づいて運転時間を決定する。管理サーバ10は、仮運行計画作成処理において、運行計画データの出庫の時刻または取卸が完了する時刻と、第1空車走行時間Ta1とに基づいて、新規配送データの積込の開始時刻を算出する。
【0034】
管理サーバ10は、仮運行計画作成処理において、新規配送データにおける積込の場所から取卸の場所までの運転時間である実車走行時間Tbを、作業場所のIDに紐づいた位置情報に基づいて算出する。管理サーバ10は、仮運行計画作成処理において、新規配送データにおける積込の開始時刻および作業時間と、実車走行時間Tbとに基づいて、新規配送データの取卸の開始時刻を算出する。管理サーバ10は、仮運行計画作成処理において、新規配送データの取卸の場所から運行計画データの帰庫の場所または積込の場所までの第2空車走行時間Ta2を、作業場所のIDに紐づいた位置情報に基づいて算出する。
【0035】
例えば、図4(b)の例でいうと、KM0001,KM0010,KM0020,KM0025の運行計画明細まで決まっていた運行計画データに対して、図4(c)のようにKM0020の後の時間帯に、帰庫についての運行計画データであったKM0025の代わりに、積込、取卸、帰庫についてのKM0030,KM0040,KM0050の運行計画明細データを追加することで、第1仮運行計画データを作成する。
【0036】
そして、管理サーバ10は、複数作成された第1仮運行計画データのそれぞれについて、運転者IDに紐付く、所定期間の勤怠データに基づき、第1仮運行計画データの運転者の労働条件が、労働基準法や改善基準告示の制限事項に適合するか否かを判定する。ここで、制限事項に適合しない場合は、その第1仮運行計画データを新規配送データを割り当てる候補から除外してもよいし、除外せずに、管理部13を操作する担当者に判断を任せてもよい。
【0037】
実車率算出処理は、新規配送データの割り当てによる運行時間の増加分に対する新規配送データにおける積込地から取卸地までの走行にかかる時間の割合である実車率を、複数の第1仮運行計画データごとに算出する処理である。詳しくは、管理サーバ10は、前述した各時間Ta1,Tb,Ta2に基づいて、実車率「Tb/(Ta1+Tb+Ta2)」を算出する。
【0038】
表示処理は、図5に示す複数の第1仮運行計画画像G21~G23を、実車率が高い順に並べて画面Wに表示する処理である。第1仮運行計画画像G21~G23は、第1仮運行計画データにおける積込時刻、取卸時刻および実車状態(実車走行時間Tb)を時間軸に対応させて示す画像である。管理サーバ10は、表示処理において、第1仮運行計画画像G21~G23のうち、新規配送データに対応する部分を、他の部分よりも強調して表示する。本実施形態では、管理サーバ10は、第1仮運行計画画像G21~G23のうち、新規配送データに対応していない部分をグレーの網掛け表示により目立たなくし、新規配送データに対応する部分を白抜き表示により強調している。実際の運用においては、新規配送データに対応する部分と対応しない部分との色または明るさを変えるとよい。
【0039】
最適化処理は、一の第1仮運行計画データについて当該第1仮運行計画データの積込地と取卸地の順序を並び替えた複数の運行パターンを作成し、複数の運行パターンの中からトータルの運行時間が最も短い運行パターンを第2仮運行計画データとして選択する処理である。管理サーバ10は、表示処理の後、各第1仮運行計画データについて最適化処理を実行する。なお、管理サーバ10は、最適化処理でも、前述した各時間Ta1,Tb,Ta2を算出する。
【0040】
最適化処理においては、積込地と取卸地のセット(荷物を積み込んだ後、その荷物を次の地点で取り卸す作業のセット)を並び替えてもよい。もしくは、1つの荷物について、積込地の後、取卸地が来るようにする限りで、積込地と取卸地の順序を個別に入れ替えてもよい。例えば、第1積込地と第1取卸地の間に、第2積込地および第2取卸地を入れてもよいし、第1積込地、第2積込地、第1取卸地、第2取卸地の順に並び替えてもよい。
【0041】
管理サーバ10は、最適化処理を実行した場合には、複数の第2仮運行計画データにおける積込時刻、取卸時刻および実車状態(実車走行時間Tb)を時間軸に対応させて示す画像である第2仮運行計画画像G31~G33(図8参照)を、新規配送データを割り当てる前の運行計画データからの運行時間の増加分が小さい順に並べて表示する機能を有する。
【0042】
管理サーバ10は、図5に示すような新規受注の画像Gを、管理部13のディスプレイDPに表示する機能を有する。新規受注の画像Gは、入力欄画像G1と、一覧画像G2と、を有する。入力欄画像G1は、新規配送データの積込地、取卸地、積込の時間帯および取卸の時間帯などの情報を入力するための画像である。一覧画像は、複数の第1仮運行計画画像G21~G23が上下に並んだ画像である。
【0043】
管理サーバ10は、入力欄画像G1と一覧画像G2を画面Wに横に並べて表示する。管理サーバ10は、入力欄画像G1において新規配送データの情報が更新された場合には、実車率を再計算して、一覧画像における複数の第1仮運行計画画像の順序を更新する機能を有する。
【0044】
次に、運行計画データを作成する処理の一例について図5から図8を用いて説明する。
図5に示す新規受注の画像Gを管理部13の画面Wに表示するための操作をオペレータが行うと、管理サーバ10は、入力欄画像G1と一覧画像G2が並んだ新規受注の画像Gを管理部13の画面Wに表示する。オペレータが、図6に示す入力欄画像G1において、新たな配送データである新規配送データに関する、以下の各種情報を入力する。
積込日 2021/03/08
積込指定開始時刻 10:00
積込指定終了時刻 17:00
積込先 B社埼玉店
取卸日 2021/03/08
取卸指定開始時刻 10:00
取卸指定終了時刻 17:00
取卸先 横浜繊維工場
指定最大積載量 4t
指定装備 平車
NG装備 箱車
品物 機械C
数量 3000kg
【0045】
オペレータは、各種情報を入力した後、図示せぬ入力完了ボタンなどを選択することで、入力を完了させる。なお、各種情報は、オペレータの入力によらず、例えば、管理サーバ10が、取引先から新規配送データを受信した場合に、入力欄画像G1に各種情報を入力してもよい。
【0046】
管理サーバ10は、新規配送データの入力が完了すると、複数の運行計画データの中から、新規配送データの車両の最大積載量や、装備などに基づいて、割り当てる候補となる運行計画データを絞り込む。そして、管理サーバ10は、新規配送データの積込の時間帯(10:00~17:00)において、積込の開始・終了が可能な運行計画データにさらに絞り込む。そして、管理サーバ10は、絞り込まれた運行計画データに、新規配送データを割り当てる処理を、運行計画データごとに実行して、第1仮運行計画データを複数作成する。
【0047】
次に、複数作成された第1仮運行計画データの中から、新規配送データの取卸の時間帯(10:00~17:00)において、取卸の開始・終了が可能でない第1仮運行計画データを除外して第1仮運行計画データを絞り込む。
【0048】
そして、管理サーバ10は、複数の第1仮運行計画データごとに、新規配送データに対応した部分の実車率を算出する。
さらに、管理サーバ10は、積込先および取卸先の位置情報などに基づいて運転者の予定拘束時間や予定運転時間を算出し、これらを労働基準法や改善基準告示の制限事項と照合して、明らかに制限事項に適合しない第1仮運行計画データを除外してさらに絞り込む。
【0049】
その後、管理サーバ10は、図7に示すように、複数の第1仮運行計画データに基づいた複数の第1仮運行計画画像G21~G23を、実車率が高い順に上から並べて画面Wに表示する。ここで、複数の第1仮運行計画データは3つ以上であり、管理サーバ10は、画面Wに表示できる個数(本実施形態では3つ)の第1仮運行計画データについて第1仮運行計画画像G21~G23を生成し、残りの第1仮運行計画データについてはデータのまま記憶している。各第1仮運行計画画像G21~G23は、ステータス画像Ga、実車状態画像Gb、場所画像Gcおよび実車率画像Gdを有する。
【0050】
ステータス画像Gaは、出庫、運転、積込、取卸、帰庫の運転者の各作業状態を示す「出」、「運転」、「積」、「卸」、「帰」の文字からなる画像と、各状態の作業時間を示す、横に延びるバー形状の画像を有する。ステータス画像Gaを構成する各画像は、それぞれの作業開始時刻および作業終了時刻が時間軸に対応するように、横方向に並んで配置されている。
【0051】
実車状態画像Gbは、「ロール紙」、「機械C」などの積荷の情報を示す文字の画像と、実車走行時間Tbを示す、横に延びるバー形状の画像を有する。実車状態画像Gbは、ステータス画像Gaから上に間隔を空けて配置される。実車状態画像Gbの始点は、積込の開始時刻に対応した位置に配置され、実車状態画像Gbの終点は、取卸の開始時刻に対応した位置に配置されている。
【0052】
場所画像Gcは、「麹町基地」、「埼玉AZC製紙第2工場」などの出庫、積込、取卸、帰庫の場所を示す文字の画像からなる。場所画像Gcは、ステータス画像Gaの下に配置され、ステータス画像Gaにおける出庫、積込、取卸、帰庫を示す画像に対応した位置に配置されている。
【0053】
実車率画像Gdは、実車率を示す文字・数字の画像と、第1空車走行時間Ta1、実車走行時間Tbおよび第2空車走行時間Ta2を足し合わせた新規総走行時間を示す矢印の画像を有する。矢印の画像の始点は、新規配送データの運行開始の起点となる運行計画データの取卸の完了時刻または出庫の時刻に対応した位置に配置されている。矢印画像の終点は、新規配送データの運行終了の起点となる運行計画データの積込の開始時刻または帰庫の時刻に対応した位置に配置されている。なお、図の例では、矢印画像の終点が、運行計画データの帰庫の時刻に対応した位置に配置された例を示している。
【0054】
また、管理サーバ10は、各第1仮運行計画画像G21~G23に対応するように、「山崎〇〇」などの運転者の氏名を示す文字の画像、運転時間を示す、「運転」の文字の画像およびゲージの画像、運転者の拘束時間を示す、「拘束」の文字の画像およびゲージの画像、「4316」などの車両IDを示す文字の画像、「4t」などの指定最大積載量を示す文字の画像を表示する。「運転」のゲージは、1日の運転時間の限度に対する、出勤予定時刻から48時間後までの運転時間の2分の1の割合を示している。「拘束」のゲージは、1日の拘束時間の限度に対する、出勤予定時刻から24時間の拘束時間の割合を示している。さらに、管理サーバ10は、運転者の運転時間が労働基準法などの規定に違反している場合には、「運転時間が前日から2日平均9時間を超えています」というような文字の画像を表示する。
【0055】
なお、管理サーバ10は、車両の移動端末20から送信されてくる走行軌跡データに基づいて、勤怠データを更新する機能を有している。そのため、一覧画像G2に表示される各画像は、走行軌跡データに基づいて更新されるようになっている。
【0056】
各第1仮運行計画画像G21~G23が表示された後、例えば、オペレータが新規配送データの入力ミスに気付いた場合などには、オペレータは、入力欄画像G1において新規配送データを入力し直し、再度、図示せぬ入力完了ボタンなどを選択することで、入力を完了させる。管理サーバ10は、更新された新規配送データの入力が完了すると、更新された新規配送データに基づいて複数の第1仮運行計画データを作成し、各第1仮運行計画データの実車率を再算出する。その後、管理サーバ10は、一覧画像G2を、更新された新規配送データに基づいて更新する。これにより、オペレータが入力欄画像G1において新規配送データを入力し直すと、入力欄画像G1に隣接して配置された一覧画像G2が即座に更新されるので、オペレータが、更新された第1仮運行計画画像G21~G23を即座に確認することができる。
【0057】
各第1仮運行計画画像G21~G23が表示された後、オペレータが、いずれか1つの第1仮運行計画画像を選択すると、管理サーバ10は、選択された第1仮運行計画画像に対応した第1仮運行計画データを、運行計画データとして記憶する。各第1仮運行計画画像G21~G23が表示された後、オペレータが図示せぬ最適化ボタンなどを選択した場合には、最適化処理を実行する指令が管理サーバ10に出力される。管理サーバ10は、最適化処理の指令を受けると、各第1仮運行計画データについて積込地と取卸地の並び替えを行う最適化処理を実行して、複数の第2仮運行計画データを作成する。
【0058】
この例では、運転者「斎藤〇〇」に対応した第1仮運行計画データについて、積込地「東京NC精機磯子工場」と取卸地「CCB製作所」のセットが、積込地「B社埼玉店」と取卸地「横浜繊維工場」のセットと入れ替えられている。また、運転者「山崎〇〇」に対応した第1仮運行計画データについて、積込地「埼玉AZC製紙第2工場」と取卸地「芝桜印刷」のセットが、積込地「B社埼玉店」と取卸地「横浜繊維工場」のセットと入れ替えられている。運転者「安部〇〇」に対応した第1仮運行計画データについては、積込地と取卸地の並び替えは行われていない。
【0059】
その後、管理サーバ10は、複数の第2仮運行計画データに基づいて、図8に示すような複数の第2仮運行計画画像G31~G33を、新規配送データを割り当てる前の運行計画データからの運行時間の増加分ΔTが小さい順に並べて表示する。この例では、ΔTが最も小さい運転者「斎藤〇〇」の第2仮運行計画画像G32、ΔTが2番目に小さい運転者「山崎〇〇」の第2仮運行計画画像G31、ΔTが3番目に小さい運転者「安部〇〇」という順で、第2仮運行計画画像G31~G33が上から順に並べられている。
【0060】
なお、運行時間の増加分ΔTは、以下のようにして算出される。
例えば、運転者「斎藤〇〇」に対応した、新規配送データを割り当てる前の運行計画データでは、埼玉AZC製紙第2工場の取卸地から東京NC精機磯子工場の積込地まで運転時間T1が存在する。運転者「斎藤〇〇」に対応した、新規配送データを割り当てた後の運行計画データは、運転時間T1の代わりに、新規配送データの各作業を行うための時間T2が加えられている。そのため、運転者「斎藤〇〇」に対応した運行時間の増加分ΔTは、T2-T1で算出される。
【0061】
管理サーバ10は、第2仮運行計画画像G31~G33を表示する場合には、「110分増」などの運行時間の増加分ΔTを示す文字の画像を表示する。各第2仮運行計画画像G31~G33が表示された後、オペレータが、いずれか1つの第2仮運行計画画像を選択すると、管理サーバ10は、選択された第2仮運行計画画像に対応した第2仮運行計画データを、運行計画データとして記憶する。
【0062】
なお、最適化処理を行った後の画面Wでも、一覧画像G2と並んで図6に示す入力欄画像G1が表示されている。そのため、最適化処理の後に、オペレータが新規配送データの入力ミスに気付いた場合や、新規配送データの条件を少し緩和することで、より効率的な運行が可能になりそうであると考えた場合などには、オペレータは、入力欄画像G1において新規配送データを入力し直すことで、更新された第1仮運行計画画像G21~G23を即座に確認することができる。
【0063】
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
新規配送データが割り当てられた複数の第1仮運行計画データが、積込時刻、取卸時刻および実車状態が時間軸に対応して示される複数の第1仮運行計画画像G21~G23として画面Wに表示されるので、オペレータが、例えば一運行に係る時間が最も短い運行計画を選ぶなど、適切な車両を選択しやすい。また、複数の第1仮運行計画画像G21~G23が実車率の高い順に並んで表示されるので、オペレータが、実車率に基づいて、適切な車両を選択しやすい。
【0064】
既に計画済みの運行計画データに新規配送データを割り当てる場合には、新規配送データに対応する部分が他の部分よりも強調して表示されるので、オペレータが新規に割り当てられた運行計画を容易に認識することができる。
【0065】
第1仮運行計画データの積込地と取卸地の順序の並び替えにより、トータルの運行時間が最も短い運行パターンを第2仮運行計画データとして選択する最適化処理を実行可能であるため、より適切な運行計画を作成することができる。
【0066】
新規配送データを割り当てる前の運行計画データからの運行時間の増加分ΔTが小さい順に、第2仮運行計画画像G31~G32が並んで表示されるので、オペレータに、運行時間の増加分ΔTが小さな運行計画を選択させることができる。
【0067】
オペレータが、入力欄画像G1において新規配送データの情報を更新すると、入力欄画像G1と並んで表示される一覧画像G2の第1仮運行計画画像G21~G23の順序が更新されるので、新規配送データの情報の更新による第1仮運行計画画像G21~G23の順序の更新を迅速に知ることができる。
【0068】
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。
前記実施形態では、運行計画作成装置を、管理サーバ10と管理部13を備える構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、運行計画作成装置は、1つのコンピュータなどの端末で構成してもよい。また、運行計画作成装置は、車両の移動端末と通信しない構成であってもよい。
【0069】
前記した実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施してもよい。
【符号の説明】
【0070】
10 管理サーバ
12 通信ネットワーク
13 管理部
104 プロセッサ
G21~G23 第1仮運行計画画像
W 画面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2022-03-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項1】
積込地、取卸地、積込の時間帯および取卸の時間帯の情報を含む配送データを、車両の運行計画データに割り当てることで、車両の運行計画データを作成する運行計画作成装置であって、
画像を表示する画面と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
複数の運行計画データのそれぞれに対して、新たな配送データである新規配送データを割り当てることで、積込時刻および取卸時刻の情報を含む第1仮運行計画データを複数作成する仮運行計画作成処理と、
前記新規配送データの割り当てによる運行時間の増加分に対する前記新規配送データにおける積込地から取卸地までの走行にかかる時間の割合である実車率を、複数の第1仮運行計画データごとに算出する実車率算出処理と、
前記画面に、前記第1仮運行計画データにおける積込時刻、取卸時刻および実車状態を時間軸に対応させて示す画像である第1仮運行計画画像を複数表示するとともに、複数の第1仮運行計画画像を、前記実車率が高い順に並べて表示する表示処理と、を実行し、
割り当ての対象となる運行計画データの出庫の場所または取卸地から新規配送データの積込地までの運転時間を、第1空車走行時間Ta1とし、新規配送データにおける積込地から取卸地までの運転時間を、実車走行時間Tbとし、新規配送データの取卸地から運行計画データの帰庫の場所または積込地までの運転時間を、第2空車走行時間Ta2として、
前記新規配送データの割り当てによる運行時間の増加分は、Ta1+Tb+Ta2であり、
前記実車率は、Tb/(Ta1+Tb+Ta2)であることを特徴とする運行計画作成装置。