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特開2022-189593情報処理装置、マッチングシステム、マッチング方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022189593
(43)【公開日】2022-12-22
(54)【発明の名称】情報処理装置、マッチングシステム、マッチング方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20120101AFI20221215BHJP
【FI】
G06Q10/06 302
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021098253
(22)【出願日】2021-06-11
(71)【出願人】
【識別番号】520127960
【氏名又は名称】Co-Studio株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】進藤 光太
(72)【発明者】
【氏名】伊賀 達彦
(72)【発明者】
【氏名】今林 知柔
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA09
(57)【要約】
【課題】プロジェクトと複数人によって構成されるチームとをマッチングさせる。
【解決手段】プロジェクトを実行するための要件を示す要件情報を取得する要件情報取得部(341)と、1又は複数のチームの各々の特性を示すチーム特性情報をチーム毎に取得するチーム特性情報取得部(342)と、要件情報とチーム特性情報とを参照することによって、プロジェクトとチームとのマッチング処理を行うマッチング部(343)と、を備える情報処理装置(3)。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロジェクトを実行するための要件を示す要件情報を取得する要件情報取得部と、
複数人によって構成される1又は複数のチームの各々の特性を示すチーム特性情報をチーム毎に取得するチーム特性情報取得部と、
前記要件情報と、前記チーム毎のチーム特性情報とを参照することによって、前記プロジェクトと前記1又は複数のチームとのマッチング処理を行うマッチング部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記チーム特性情報には、前記チームを構成する各人の役割が含まれていることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記チーム特性情報には、
前記チームの目的、
前記チームを構成する各人が持っているスキル、
前記チームを構成する各人の間の相性、及び
前記チームのモチベーション、
の少なくとも何れかが含まれていることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記チーム特性情報には、
前記チームを構成する各人の就業経験年数、
前記チームが実働する時間に関する情報、及び
前記チームが希望する報酬額
の少なくとも何れかが含まれていることを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記チーム特性情報には、
前記チームを構成する各人の性別、
前記チームが実働する地理的情報、
前記チームを構成する各人の出身地、及び
前記チームを構成する各人の多様性に関する情報、
の少なくとも何れかが含まれていることを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記要件情報には、
前記プロジェクトの主題、
前記プロジェクトの難易度、及び
前記プロジェクトの予算、
の少なくとも何れかが含まれていることを特徴とする請求項1~5の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記要件情報には、
前記プロジェクトに関する時間的情報、及び
前記プロジェクトに関する地理的情報、
の少なくとも何れかが含まれていることを特徴とする請求項1~6の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記要件情報には、
前記プロジェクトに必要な人数、及び
前記プロジェクトに必要なスキル、
の少なくとも何れかが含まれていることを特徴とする請求項1~7の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記マッチング部は、
前記マッチング処理において、参照した前記要件情報と前記チーム毎のチーム特性情報とのマッチングの度合いを示す指標を算出する
ことを特徴とする請求項1~8の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記マッチング部は、
対象チームに関する前記指標を向上させるための要件を特定し、当該要件を充足させるための提案を生成する
ことを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記マッチング部は、
前記マッチング処理において、マッチングの度合いを示す部分的な指標を、前記要件情報に含まれる複数の項目の各々に対して算出し、
算出した各々の部分的な指標の重み付け和をとることによって、前記マッチングの度合いを示す指標を算出する
ことを特徴とする請求項9又は10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記マッチング部によるマッチング処理の結果を表示する表示部、
をさらに備えることを特徴とする請求項1~11の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項13】
第1端末装置、第2端末装置、及び情報処理装置を備えるマッチングシステムであって、
前記第1端末装置は、
プロジェクトを実行するための要件を示す要件情報を取得する第1端末装置要件情報取得部と、
取得した要件情報を前記情報処理装置に出力する要件情報出力部と、
マッチング処理の結果を前記情報処理装置から取得する第1端末装置結果取得部と、
を備え、
前記第2端末装置は、
複数人によって構成される1又は複数のチームの各々の特性を示すチーム特性情報をチーム毎に取得する第2端末装置チーム特性情報取得部と、
取得したチーム特性情報を前記情報処理装置に出力するチーム特性情報出力部と、
マッチング処理の結果を前記情報処理装置から取得する第2端末装置結果取得部と、
を備え、
前記情報処理装置は、
前記要件情報を前記第1端末装置から取得する情報処理装置要件情報取得部と、
前記チーム特性情報を前記第2端末装置から取得する情報処理装置チーム特性情報取得部と、
前記要件情報と、前記チーム毎のチーム特性情報とを参照することによって、前記プロジェクトと前記1又は複数のチームとのマッチング処理を行うマッチング部と、
前記マッチング処理の結果を前記第1端末装置及び第2端末装置に出力する結果出力部と、
を備えることを特徴とするマッチングシステム。
【請求項14】
プロジェクトを実行するための要件を示す要件情報を取得する要件情報取得工程と、
複数人によって構成される1又は複数のチームの各々の特性を示すチーム特性情報をチーム毎に取得するチーム特性情報取得工程と、
前記要件情報と、前記チーム毎のチーム特性情報とを参照することによって、前記プロジェクトと前記1又は複数のチームとのマッチング処理を行うマッチング工程と、
を含むことを特徴とするマッチング方法。
【請求項15】
請求項1に記載の情報処理装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、前記要件情報取得部、前記チーム特性情報取得部、及び前記マッチング部としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はマッチング処理を行う情報処理装置、マッチングシステム、マッチング方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
企業の求人等において、プロジェクトの実行に必要な人材と当該プロジェクトとをマッチングさせる技術が求められている。特許文献1には、求人企業の各プロジェクトの求人条件等をデータベースに格納し、求職者が検索条件を送信すると、当該検索条件に合致するプロジェクトを抽出する求人・求職支援システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-21571号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のような従来技術は、プロジェクトと個人とをマッチングするものであるが、プロジェクトの内容によっては、プロジェクトと個人とをマッチングするのみでは、当該プロジェクトと当該プロジェクトを遂行するための適切なリソースとをマッチングさせることができないという問題が生じ得る。
【0005】
本発明は、プロジェクトと複数人によって構成されるチームとをマッチングさせる技術を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る情報処理装置は、プロジェクトを実行するための要件を示す要件情報を取得する要件情報取得部と、複数人によって構成される1又は複数のチームの各々の特性を示すチーム特性情報をチーム毎に取得するチーム特性情報取得部と、前記要件情報と、前記チーム毎のチーム特性情報とを参照することによって、前記プロジェクトと前記1又は複数のチームとのマッチング処理を行うマッチング部と、を備える。
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るマッチングシステムは、第1端末装置、第2端末装置、及び情報処理装置を備えるマッチングシステムであって、前記第1端末装置は、プロジェクトを実行するための要件を示す要件情報を取得する第1端末装置要件情報取得部と、取得した要件情報を前記情報処理装置に出力する要件情報出力部と、マッチング処理の結果を前記情報処理装置から取得する第1端末装置結果取得部と、を備え、前記第2端末装置は、複数人によって構成される1又は複数のチームの各々の特性を示すチーム特性情報をチーム毎に取得する第2端末装置チーム特性情報取得部と、取得したチーム特性情報を前記情報処理装置に出力するチーム特性情報出力部と、マッチング処理の結果を前記情報処理装置から取得する第2端末装置結果取得部と、を備え、前記情報処理装置は、前記要件情報を前記第1端末装置から取得する情報処理装置要件情報取得部と、前記チーム特性情報を前記第2端末装置から取得する情報処理装置チーム特性情報取得部と、前記要件情報と、前記チーム毎のチーム特性情報とを参照することによって、前記プロジェクトと前記1又は複数のチームとのマッチング処理を行うマッチング部と、前記マッチング処理の結果を前記第1端末装置及び第2端末装置に出力する結果出力部と、を備える。
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るマッチング方法は、プロジェクトを実行するための要件を示す要件情報を取得する要件情報取得工程と、複数人によって構成される1又は複数のチームの各々の特性を示すチーム特性情報をチーム毎に取得するチーム特性情報取得工程と、前記要件情報と、前記チーム毎のチーム特性情報とを参照することによって、前記プロジェクトと前記1又は複数のチームとのマッチング処理を行うマッチング工程と、を含む。
【0009】
本発明の各態様に係る情報処理装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを前記情報処理装置が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより前記情報処理装置をコンピュータにて実現させる情報処理装置のプログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一態様によれば、プロジェクトと複数人によって構成されるチームとをマッチングさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態1におけるマッチングシステムの構成を示すブロック図である。
図2】本発明の実施形態1における要件情報を示す図である。
図3】本発明の実施形態1における複数のチーム特性情報を関連付けた表である。
図4】本発明の実施形態1における情報処理装置が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
図5】本発明の実施形態1において表示されるマッチング結果の画像の例を示す図である。
図6】本発明の実施形態2における情報処理装置が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
図7】本発明の実施形態2におけるマッチング処理の流れを示すフローチャートである。
図8】本発明の実施形態2において表示されるマッチング結果の画像の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。
【0013】
(マッチングシステム100の概要)
本明細書におけるマッチングシステム100は、プロジェクトと、当該プロジェクトを実行するチームとをマッチングするシステムである。
【0014】
マッチングシステム100では、一例として、第1のユーザが入力したプロジェクトの要件と、1又は複数の第2のユーザが入力したチームの特性とを照らし合わせることにより、当該プロジェクトと1または複数のチームとのマッチング処理を行う。
【0015】
ここで、第1のユーザとは、上記プロジェクトの立案者又は上記プロジェクトの遂行を管理する管理者側のユーザであり、第2のユーザとは、上記プロジェクトを遂行することを希望する遂行者側のユーザであるが、これらは実施形態を限定するものではない。
【0016】
また、マッチングシステム100が適用される範囲は限定されないが、例えば、企業や地方公共団体等が立案したプロジェクトと、当該プロジェクトを遂行することを希望するチームとのマッチングに使用され得る。
【0017】
(マッチングシステム100の構成)
図1は、本実施形態におけるマッチングシステム100の構成を示すブロック図である。図1に示すように、マッチングシステム100は、第1の端末1(第1端末装置)、第2の端末2(第2端末装置)、及び情報処理装置3を含んで構成される。マッチングシステム100では、第1の端末1及び第2の端末2はそれぞれ、ネットワークNを介して情報処理装置3と通信可能である。
【0018】
マッチングシステム100では、第1の端末1は、プロジェクトを実行するための要件を示す要件情報を取得する。第2の端末2は、複数人によって構成される1又は複数のチームの各々の特性を示すチーム特性情報を取得する。情報処理装置3は、第1の端末1が取得した要件情報及び第2の端末が取得したチーム特性情報を参照することによって、プロジェクトと1または複数のチームとのマッチング処理を行う。なお、要件情報及びチーム特性情報の詳細については、後述する。
【0019】
(第1の端末1)
図1に示すように、第1の端末1は、通信部11、表示部12、制御部14(第1端末装置要件情報取得部、要件情報出力部、第1端末装置結果取得部)、及び入力部15を含んで構成される。
【0020】
通信部11は、ネットワークNを介した通信をするための通信モジュールである。通信部11は、ネットワークNを介して第1の端末1から取得したデータを制御部14に出力したり、ネットワークNを介して第2の端末2から取得したデータを制御部14に出力したりする。また、通信部11は、制御部14から取得したデータをネットワークNを介して第1の端末1に出力したり、制御部14から取得したデータをネットワークNを介して第2の端末2に出力したりする。
【0021】
なお、ネットワークNの具体的構成は本実施形態を限定するものではないが、一例として、無線LAN(Local Area Network)、有線LAN、WAN(Wide Area Network)、公衆回線網、モバイルデータ通信網、又は、これらのネットワークの組み合わせを用いることができる。
【0022】
表示部12は、取得した画像信号が示す画像を表示する装置である。表示部12の例として、液晶パネル及び有機ELパネルが挙げられる。
【0023】
制御部14は、第1の端末1の各構成要素を制御する。制御部14は、例えば1つ以上のプロセッサ(例えばCPU(Central Processing Unit)など)が、メモリ(例えばRAM(random access memory)やROM(read only memory)など)に記憶されているプログラムを実行することによって、第1の端末1の各構成要素を制御する。
【0024】
入力部15は、ユーザからの入力を受け付けるためのデバイスである。入力部15は、例えば、キーボード、マウス、タッチパッド、マイク、又はこれらの組み合わせ等が用いられる。
【0025】
(第2の端末2)
図1に示すように、第2の端末2は、通信部21、表示部22、制御部24(第2端末装置チーム特性情報取得部、チーム特性情報出力部、第2端末装置結果取得部)、及び入力部25を含んで構成される。
【0026】
通信部21は、上述したネットワークNを介した通信をするための通信モジュールである。通信部21は、ネットワークNを介して情報処理装置3から取得したデータを制御部24に出力したり、制御部24から取得したデータをネットワークNを介して情報処理装置3に出力したりする。
【0027】
表示部22は、取得した画像信号が示す画像を表示する装置である。表示部22の例として、液晶パネル及び有機ELパネルが挙げられる。
【0028】
制御部24は、例えば1つ以上のプロセッサ(例えばCPUなど)が、メモリ(例えばRAMやROMなど)に記憶されているプログラムを実行することによって、第2の端末2の各構成要素を制御する。
【0029】
入力部25は、ユーザからの入力を受け付けるためのデバイスである。入力部25は、例えば、キーボード、マウス、タッチパッド、マイク、又はこれらの組み合わせ等が用いられる。
【0030】
(情報処理装置3)
図1に示すように、情報処理装置3は、通信部31、表示部32、記録部33、及び制御部34を含んで構成される。
【0031】
通信部31は、ネットワークNを介した通信をするための通信モジュールである。通信部31は、ネットワークNを介して情報処理装置3から取得したデータを制御部34に出力したり、制御部34から取得したデータをネットワークNを介して情報処理装置3に出力したりする。
【0032】
表示部32は、取得した画像信号が示す画像を表示する装置である。表示部32の例として、液晶パネル及び有機ELパネルが挙げられる。
【0033】
記録部33は、取得した情報を記憶するメモリである。記録部33は、例えば、内容の書き換えが可能な不揮発性メモリである、EPROM、EEPROM(登録商標)、HDD、フラッシュメモリなどで実現される。図1に示すように、記録部33は、要件情報記録部331及びチーム特性情報記録部332を含んで構成される。
【0034】
要件情報記録部331には、取得した要件情報が記録される。
【0035】
チーム特性情報記録部332には、取得したチーム特性情報が記録される。
【0036】
制御部34は、例えば1つ以上のプロセッサ(例えばCPUなど)が、メモリ(例えばRAMやROMなど)に記憶されているプログラムを実行することによって、情報処理装置3の各構成要素を制御する。また、制御部34は、要件情報取得部341(情報処理装置要件情報取得部)、チーム特性情報取得部342(情報処理装置チーム特性情報取得部)、及びマッチング部343(結果出力部)としても機能する。
【0037】
要件情報取得部341は、第1の端末1から出力された要件情報を、通信部31を介して取得する。
【0038】
チーム特性情報取得部342は、第2の端末2から出力されたチーム特性情報を、通信部31を介して取得する。
【0039】
マッチング部343は、取得した要件情報およびチーム特性情報を参照し、プロジェクトと1又は複数のチームとのマッチング処理を行う。
【0040】
(要件情報の例)
図2は、本実施形態における要件情報RIを示す図である。図2に示す要件情報RIは、要件情報記録部331に格納される要件情報の一例である。
【0041】
図2に示すように、要件情報RIは、「テーマ」、「予算」、「人数」、「スキル」、「期間」、「コミット時間」、「ロケ」を含んでいる。
【0042】
「テーマ」は、プロジェクトの主題を示す。
【0043】
「予算」は、プロジェクトの予算を示す。
【0044】
「人数」は、プロジェクトに必要な人数を示す。
【0045】
「スキル」は、プロジェクトに必要なスキルを示す。
【0046】
「期間」は、プロジェクトに関する時間的情報の1つであり、プロジェクトが実行される期間を示す。
【0047】
「コミット時間」は、プロジェクトに関する時間的情報の1つであり、プロジェクトが実行される曜日、時間帯などを示す。
【0048】
「ロケ」は、プルジェクトに関する地理的情報であり、プロジェクトが実行される場所を示す。
【0049】
また、要件情報には、上記の例の他に、プロジェクトの難易度及び作業時間(例えば、総作業時間、1週当たりの作業時間など)が含まれている構成であってもよい。
【0050】
このように、要件情報RIには、プロジェクトを実行するための要件が含まれているため、当該要件に合致するチームとのマッチングに用いることができる。
【0051】
(チーム特性情報の例)
図3は、本実施形態における複数のチーム特性情報を関連付けた表TTである。図3に示す表TTは、チーム特性情報記録部332に格納されるチーム特性情報の一例である。
【0052】
図3に示すように、チーム特性情報の表TTでは、チーム特性情報に含まれる「チームNo.」、「年齢構成」、「役割」、「スキル」、及び「コミット時間」がそれぞれ関連付けられている。
【0053】
「チームNo.」は、チーム特性情報をそれぞれ識別するための識別番号を示す。
【0054】
「年齢構成」は、チームを構成する各人の年齢構成を示す。また、「年齢構成」の各年代の人数を足すことにより、チームを構成する人数も示すこともできるので、「年齢構成」は、チームを構成する人数も示す。
【0055】
「役割」は、チームを構成する各人の役割を示す。
【0056】
「スキル」は、チームを構成する各人が持っているスキルを示す。
【0057】
「コミット時間」は、チームが実働する時間に関する情報であり、チームが実働する曜日、時間帯などを示す。
【0058】
また、チーム特性情報には、上記の例の他に、
・チームの目的、
・チームメンバー間の相性を示す指標、
・チームのコミットメント(モチベーション)を示す指標、
・チームを構成する各人の就業経験年数、
・チームが希望する報酬額、
・チームを構成する各人の出身地、
・チームの可処分時間(例えば、総可処分時間、1週当たりの可処分時間など)、及び
・チームを構成する各人の多様性に関する情報(例えば、上述したチームを構成する各人の年齢構成、性別、及び国籍などの多様性に関する情報)
の少なくとも何れかが含まれている構成であってもよい。また、チームメンバー間の相性は、メンバー間の会話量、メンバー間のバックグラウンド(職歴)の類似性、及びメンバー間の価値観の類似性を参照して設定されてもよい。
【0059】
なお、チームを構成する各人の多様性に関する情報としては、一例として、当該チームを構成する各人の年齢のばらつき、各人の性別のばらつき、各人の国籍のばらつきの少なくとも何れかを指標化したものを用いることができる。
【0060】
このように、チーム特性情報には、チームの各々の特性を示す情報が含まれており、当該情報に合致するプロジェクトとのマッチングに用いることができる。
【0061】
(情報処理装置3が実行する処理)
図4は、本実施形態における情報処理装置3が実行する処理(マッチング方法)の流れを示すフローチャートである。
【0062】
(ステップS102:要件情報取得工程)
情報処理装置3は、要件情報を第1の端末1から取得する。
【0063】
具体的には、第1の端末1の制御部14は、表示部12に、要件情報の入力を促す画像を表示する。制御部14は、入力された要件情報を、入力部15を介して取得する。制御部14は、取得した要件情報を、通信部11を介して情報処理装置3に出力する。情報処理装置3の要件情報取得部341は、第1の端末1から出力された要件情報を、通信部31を介して取得する。
【0064】
(ステップS104:チーム特性情報取得工程)
情報処理装置3は、チーム特性情報を第2の端末2から取得する。
【0065】
具体的には、第2の端末2の制御部24は、表示部22に、チーム特性情報の入力を促す画像を表示する。制御部24は、入力されたチーム特性情報を、入力部25を介して取得する。制御部24は、取得したチーム特性情報を、通信部21を介して情報処理装置3に出力する。情報処理装置3のチーム特性情報取得部342は、第2の端末2から出力されたチーム特性情報を、通信部31を介して取得する。
【0066】
(ステップS106:マッチング工程)
情報処理装置3は、マッチング処理を行う。
【0067】
具体的には、情報処理装置3のマッチング部343は、取得した要件情報およびチーム特性情報を参照し、プロジェクトと1又は複数のチームとのマッチング処理を行う。
【0068】
例えば、マッチング部343は、処理対象となる要件情報と、処理対象となるチーム特性情報とに関し、当該要件情報が示す1又は複数の要件と、当該チーム特性情報に含まれる各情報とを対比する。一例として、当該対比処理は、当該要件情報に含まれる1又は複数の要件に対して順次行われる。また、当該対比処理は、1又は複数のチーム特性情報に対して順次行われる。マッチング部343は、要件情報が示す各要件にそれぞれ合致する情報を含むチーム特性情報があった場合、当該要件情報(又は当該プロジェクト)と当該チーム特性情報とが合致したことを示すマッチング結果を生成する。一方、マッチング部343は、要件情報が示す各要件にそれぞれ合致する情報を含むチーム特性情報がなかった場合、当該要件情報(又は当該プロジェクト)に合致するチームはなかったことを示すマッチング結果を生成する。
【0069】
対比処理の一例として、マッチング部343は、処理対象となる要件情報に含まれるプロジェクトの主題を解決するスキルを取得し、当該スキルと、処理対象となるチーム特性情報に含まれるスキルとを対比してもよい。
【0070】
また、対比処理の他の例として、マッチング部343は、対象となる要件情報に含まれる難易度に応じて設定された時間的情報を取得し、当該時間的情報と、処理対象となるチーム特性情報に含まれる可処分時間とを対比してもよい。
【0071】
また、対比する要件の例として、マッチング部343は、処理対象となる要件情報に含まれる予算と、処理対象となるチーム特性情報に含まれる報酬額とを対比してもよい。
【0072】
また、対比する要件の他の例として、マッチング部343は、処理対象となる要件情報に含まれるプロジェクトの主題と、処理対象となるチーム特性情報に含まれるチームの目的とを対比してもよい。
【0073】
(ステップS108)
情報処理装置3は、マッチング処理の結果であるマッチング結果を表示する。
【0074】
具体的には、マッチング部343は、ステップS106におけるマッチング結果を示す画像を、表示部32に表示する。表示部32に表示される画像の例を図5に示す。
【0075】
図5は、本実施形態において表示されるマッチング結果の画像RP1の例を示す図である。図5に示すように、画像RP1には、プロジェクトを特定するための「テーマNo.」及びプロジェクト名を示す「テーマ」が含まれている。また、画像RP1には、当該プロジェクトにマッチしたチームがあることを示す画像、及び当該チームのチーム特性情報を示す画像が含まれている。
【0076】
なお、情報処理装置3は、マッチング結果を第1の端末1及び第2の端末2に出力する構成であってもよい。
【0077】
具体的には、マッチング部343は、通信部31を介してマッチング結果を第1の端末1及び第2の端末2に出力する。第1の端末1の制御部14は、通信部11を介して情報処理装置3から出力されたマッチング結果を取得する。制御部14は、取得したマッチング結果を、表示部12に表示する。また、第2の端末2の制御部24は、通信部21を介して情報処理装置3から出力されたマッチング結果を取得する。制御部24は、取得したマッチング結果を、表示部22に表示する。
【0078】
このように、マッチングシステム100では、情報処理装置3は、要件情報と、チーム毎のチーム特性情報とを参照することによって、要件情報が示す要件に合致したチームを抽出することができる。そのため、情報処理装置3は、プロジェクトと複数人によって構成されるチームとをマッチングさせることができる。
【0079】
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
【0080】
情報処理装置3は、マッチング結果により詳細な情報を含める構成であってもよい。本実施形態では、情報処理装置3がより詳細な情報をマッチング結果に含める構成について説明する。情報処理装置3の構成は、上述した実施形態1における構成と同じであるため、説明は省略する。
【0081】
(情報処理装置3が実行する処理)
図6は、本実施形態における情報処理装置3が実行する処理(マッチング方法)の流れを示すフローチャートである。
【0082】
(ステップS102~ステップS104)
ステップS102~ステップS104は、上述した実施形態における処理と同じ処理であるため、説明を省略する。
【0083】
(ステップS202:マッチング工程)
マッチング部343は、取得した要件情報およびチーム特性情報を参照し、プロジェクトと1又は複数のチームとのマッチング処理を行う。マッチング処理の詳細について、図7を用いて説明する。図7は、本実施形態におけるマッチング処理の流れを示すフローチャートである。
【0084】
(ステップS302)
マッチング部343は、要件情報が示す各要件の何れかに合致する情報を含むチーム特性情報があるか否かを、1または複数のチームの各々のチーム特性情報を検索して判定する。
【0085】
(ステップS304)
ステップS302において、要件情報が示す各要件の何れかに合致する情報を含むチーム特性情報があると判定された場合(ステップS302:YES)、マッチング部343は、当該チーム特性情報を抽出する。次にマッチング部343は、要件情報が示す要件と当該チーム特性情報が示すチームの特性とのマッチングの度合いを示す指標を算出する。
【0086】
例えば、要件情報が示す要件がN個あり、当該チームの特性がN-M個(N>M)の要件に合致する場合、マッチング部343は、要件情報が示す要件と当該チーム特性情報が示すチームの特性とのマッチング度合いを示す指標は(N-M)×100/N[%]であると算出する。
【0087】
また、マッチング部343は、対比処理において重視する情報に重みを設定し、マッチング度合いを示す指標に重み付けする構成であってもよい。例えば、マッチング部343は、以下のように重みを設定してもよい。
・要件情報に含まれるプロジェクトのテーマとチーム特性情報に含まれるチームの目的とのマッチング度合いを示す指標(部分的な指標とも呼ぶ)に、重み「3」を設定する
・要件情報に含まれる予算とチーム特性情報に含まれる報酬額とのマッチング度合いを示す指標(部分的な指標とも呼ぶ)に、重み「3」を設定する
・要件情報に含まれるスキルとチーム特性情報に含まれるスキルとのマッチング度合いを示す指標(部分的な指標とも呼ぶ)に、重み「2」を設定する
・その他のマッチング度合いを示す指標(部分的な指標とも呼ぶ)に、重み「1」を設定する
上記設定において、処理対象となる要件情報及び処理対象となるチーム特性情報がそれぞれ以下の情報を含む場合を例に挙げ、重み付について説明する。
・要件情報
プロジェクトのテーマ:地方企業活性化
スキル:マーケティング・営業・データアナリスト
作業時間:8時間/週
予算:50万円
・チーム特性情報
チームの目的:地方創生
スキル:マーケティング・営業・販促・UXデザイナー
チームの可処分時間:12時間/週
希望報酬額:80万円
上記例において、マッチング部343は、要件情報に含まれるプロジェクトのテーマと、チーム特性情報に含まれるチームの目的とを対比する。当該対比処理において、マッチング部343は、マッチング度合いを示す指標は100[%]であると算出し、マッチング度合いを示す指標と重みとの積(1×3=3)を算出する。
【0088】
マッチング部343は他の対比処理も同様に実行し、要件情報に含まれるスキルとチーム特性情報に含まれるスキルとのマッチング度合いを示す指標90[%]及びマッチング度合いを示す指標と重みとの積(0.9×2=1.8)、要件情報に含まれる作業時間とチーム特性情報に含まれるチームの可処分時間とのマッチング度合いを示す指標80[%]及びマッチング度合いを示す指標と重みとの積(0.8×1=0.8)、並びに要件情報に含まれる予算とチーム特性情報に含まれる希望報酬額とのマッチング度合いを示す指標70[%]及びマッチング度合いを示す指標と重みとの積(0.7×3=2.1)を算出する。
【0089】
マッチング部343は、算出したマッチング度合いを示す指標と重みとの積のそれぞれの和(3+1.8+0.8+2.1=)7.7(重み付け和)を算出する。マッチング部343は、算出した値を、後述するマッチング結果に含める。
【0090】
このように、マッチング部343は、マッチング処理において、マッチングの度合いを示す部分的な指標を、要件情報に含まれる複数の項目の各々に対して算出し、算出した各々の部分的な指標の重み付け和をとることによって、マッチングの度合いを示す指標を算出する。
【0091】
このように、対比処理において重視する情報に重みを設定することにより、情報処理装置3は、ユーザの所望するマッチング結果を提示することができる。
【0092】
(ステップS306)
マッチング部343は、対象チームに関する指標を向上させるための要件を特定する。
【0093】
例えば、要件情報が示す要件「スキル」に「システムエンジニア」が含まれており、ステップS304において抽出されたチーム特性情報に含まれる「スキル」に「システムエンジニア」が含まれていない場合、マッチング部343は、対象チームに関する指標を向上させるための要件は、スキル「システムエンジニア」であると特定する。
【0094】
(ステップS308)
マッチング部343は、マッチング結果を生成する。
【0095】
具体的には、ステップS302において、要件情報が示す各要件の何れかに合致する情報を含むチーム特性情報があると判定された場合(ステップS302:YES)、当該要件情報(又は当該プロジェクト)と当該チーム特性情報とが合致したこと、ステップS304において算出した指標、及びステップS306において特定した要件を示すマッチング結果を生成する。
【0096】
また、ステップS302において、要件情報が示す各要件の何れかに合致する情報を含むチーム特性情報がないと判定された場合(ステップS302:NO)、当該要件情報(又は当該プロジェクト)に合致するチームはなかったことを示すマッチング結果を生成する。
【0097】
(ステップS204)
図6のフローチャートに戻り、情報処理装置3は、マッチング結果を表示する。
【0098】
具体的には、マッチング部343は、ステップS308において生成したマッチング結果を示す画像を、表示部32に表示する。表示部32に標示される画像の例を図8に示す。
【0099】
図8は、本実施形態において表示されるマッチング結果の画像RP2の例を示す図である。図8に示すように、画像RP2には、図5に示した画像RP1に加えて、マッチングの度合いを示す指標と、要件を充足させるための提案とが含まれている。
【0100】
なお、実施形態1と同様、情報処理装置3がマッチング結果を第1の端末1及び第2の端末2に出力する構成であってもよい。当該構成の詳細は、実施形態1における構成と同じであるため、説明を省略する。
【0101】
このように、本実施形態における情報処理装置3は、マッチングの度合いを示す指標と、対象チームに関する前記指標を向上させるための要件を充足させるための提案とを含むマッチング結果を含む画像を表示する。そのため、情報処理装置3は、マッチングの度合いをユーザに提示でき、さらに、どの要件を満たせばマッチングの度合いが向上するのかをユーザに提示できる。
【0102】
〔ソフトウェアによる実現例〕
情報処理装置3(以下、「装置」と呼ぶ)の機能は、当該装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、当該装置の各制御ブロック(特に制御部34に含まれる各部)としてコンピュータを機能させるためのプログラムにより実現することができる。
【0103】
この場合、上記装置は、上記プログラムを実行するためのハードウェアとして、少なくとも1つの制御装置(例えばプロセッサ)と少なくとも1つの記憶装置(例えばメモリ)を有するコンピュータを備えている。この制御装置と記憶装置により上記プログラムを実行することにより、上記各実施形態で説明した各機能が実現される。
【0104】
上記プログラムは、一時的ではなく、コンピュータ読み取り可能な、1または複数の記録媒体に記録されていてもよい。この記録媒体は、上記装置が備えていてもよいし、備えていなくてもよい。後者の場合、上記プログラムは、有線または無線の任意の伝送媒体を介して上記装置に供給されてもよい。
【0105】
また、上記各制御ブロックの機能の一部または全部は、論理回路により実現することも可能である。例えば、上記各制御ブロックとして機能する論理回路が形成された集積回路も本発明の範疇に含まれる。この他にも、例えば量子コンピュータにより上記各制御ブロックの機能を実現することも可能である。
【0106】
また、上記各実施形態で説明した各処理は、AI(Artificial Intelligence:人工知能)に実行させてもよい。この場合、AIは上記制御装置で動作するものであってもよいし、他の装置(例えばエッジコンピュータまたはクラウドサーバ等)で動作するものであってもよい。
【0107】
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る情報処理装置は、プロジェクトを実行するための要件を示す要件情報を取得する要件情報取得部と、複数人によって構成される1又は複数のチームの各々の特性を示すチーム特性情報をチーム毎に取得するチーム特性情報取得部と、前記要件情報と、前記チーム毎のチーム特性情報とを参照することによって、前記プロジェクトと前記1又は複数のチームとのマッチング処理を行うマッチング部と、を備える。
【0108】
上記の構成によれば、プロジェクトと複数人によって構成されるチームとをマッチングさせることができる。
【0109】
本発明の態様2に係る情報処理装置において、上記態様1における前記チーム特性情報には、前記チームを構成する各人の役割が含まれていてもよい。
【0110】
上記の構成によれば、ユーザの所望するマッチングの精度を向上化させることができる。
【0111】
本発明の態様3に係る情報処理装置において、上記態様1または2における前記チーム特性情報には、前記チームの目的、前記チームを構成する各人が持っているスキル、前記チームを構成する各人の間の相性、及び前記チームのモチベーション、の少なくとも何れかが含まれていてもよい。
【0112】
上記の構成によれば、ユーザの所望するマッチングの精度を向上化させることができる。
【0113】
本発明の態様4に係る情報処理装置において、上記態様1~3の何れかにおける前記チーム特性情報には、前記チームを構成する各人の就業経験年数、前記チームが実働する時間に関する情報、及び前記チームが希望する報酬額、の少なくとも何れかが含まれていてもよい。
【0114】
上記の構成によれば、ユーザの所望するマッチングの精度を向上化させることができる。
【0115】
本発明の態様5に係る情報処理装置において、上記態様1~4の何れかにおける前記チーム特性情報には、前記チームが実働する地理的情報、前記チームを構成する各人の出身地、及び前記チームを構成する各人の多様性に関する情報、の少なくとも何れかが含まれていてもよい。
【0116】
上記の構成によれば、ユーザの所望するマッチングの精度を向上化させることができる。
【0117】
本発明の態様6に係る情報処理装置において、上記態様1~5の何れかにおける前記要件情報には、前記プロジェクトの主題、前記プロジェクトの難易度、及び前記プロジェクトの予算、の少なくとも何れかが含まれていてもよい。
【0118】
上記の構成によれば、ユーザの所望するマッチングの精度を向上化させることができる。
【0119】
本発明の態様7に係る情報処理装置において、上記態様1~6の何れかにおける前記要件情報には、前記プロジェクトに関する時間的情報、及び前記プロジェクトに関する地理的情報、の少なくとも何れかが含まれていてもよい。
【0120】
上記の構成によれば、ユーザの所望するマッチングの精度を向上化させることができる。
【0121】
本発明の態様8に係る情報処理装置において、上記態様1~7の何れかにおける前記要件情報には、前記プロジェクトに必要な人数、及び前記プロジェクトに必要なスキル、の少なくとも何れかが含まれていてもよい。
【0122】
上記の構成によれば、ユーザの所望するマッチングの精度を向上化させることができる。
【0123】
本発明の態様9に係る情報処理装置において、上記態様1~8の何れかにおける前記マッチング部は、前記マッチング処理において、参照した前記要件情報と前記チーム毎のチーム特性情報とのマッチングの度合いを示す指標を算出してもよい。
【0124】
上記の構成によれば、マッチングの度合いをユーザに提示することができる。
【0125】
本発明の態様10に係る情報処理装置において、上記態様9における前記マッチング部は、対象チームに関する前記指標を向上させるための要件を特定し、当該要件を充足させるための提案を生成してもよい。
【0126】
上記の構成によれば、どうすればチームが要件にマッチするのかをユーザに提示することができる。
【0127】
本発明の態様11に係る情報処理装置において、上記態様9又は10における前記マッチング部は、前記マッチング処理において、マッチングの度合いを示す部分的な指標を、前記要件情報に含まれる複数の項目の各々に対して算出し、算出した各々の部分的な指標の重み付け和をとることによって、前記マッチングの度合いを示す指標を算出してもよい。
【0128】
上記の構成によれば、ユーザの所望するマッチングの精度を向上化させることができる。
【0129】
本発明の態様12に係る情報処理装置は、上記態様1~11の何れかにおいて、前記マッチング部によるマッチング処理の結果を表示する表示部、をさらに備えてもよい。
【0130】
上記の構成によれば、マッチング処理の結果を表示することによって、ユーザに提示することができる。
【0131】
本発明の態様13に係るマッチングシステムは、第1端末装置、第2端末装置、及び情報処理装置を備えるマッチングシステムであって、前記第1端末装置は、プロジェクトを実行するための要件を示す要件情報を取得する第1端末装置要件情報取得部と、取得した要件情報を前記情報処理装置に出力する要件情報出力部と、マッチング処理の結果を前記情報処理装置から取得する第1端末装置結果取得部と、を備え、前記第2端末装置は、複数人によって構成される1又は複数のチームの各々の特性を示すチーム特性情報をチーム毎に取得する第2端末装置チーム特性情報取得部と、取得したチーム特性情報を前記情報処理装置に出力するチーム特性情報出力部と、マッチング処理の結果を前記情報処理装置から取得する第2端末装置結果取得部と、を備え、前記情報処理装置は、前記要件情報を前記第1端末装置から取得する情報処理装置要件情報取得部と、前記チーム特性情報を前記第2端末装置から取得する情報処理装置チーム特性情報取得部と、前記要件情報と、前記チーム毎のチーム特性情報とを参照することによって、前記プロジェクトと前記1又は複数のチームとのマッチング処理を行うマッチング部と、前記マッチング処理の結果を前記第1端末装置及び第2端末装置に出力する結果出力部と、を備える。
【0132】
上記の構成によれば、プロジェクトと複数人によって構成されるチームとをマッチングさせることができる。
【0133】
本発明の態様14に係るマッチング方法は、プロジェクトを実行するための要件を示す要件情報を取得する要件情報取得工程と、複数人によって構成される1又は複数のチームの各々の特性を示すチーム特性情報をチーム毎に取得するチーム特性情報取得工程と、前記要件情報と、前記チーム毎のチーム特性情報とを参照することによって、前記プロジェクトと前記1又は複数のチームとのマッチング処理を行うマッチング工程と、を含む。
【0134】
上記の構成によれば、プロジェクトと複数人によって構成されるチームとをマッチングさせることができる。
【0135】
本発明の態様15に係るプログラムは、上記態様1における前記情報処理装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、前記要件情報取得部、前記チーム特性情報取得部、及び前記マッチング部としてコンピュータを機能させる。
【0136】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0137】
1 第1の端末(第1端末装置)
2 第2の端末(第2端末装置)
3 情報処理装置
11 通信部
12 表示部
14 制御部(第1端末装置要件情報取得部、要件情報出力部、第1端末装置結果取得部)
15 入力部
21 通信部
22 表示部
24 制御部(第2端末装置チーム特性情報取得部、チーム特性情報出力部、第2端末装置結果取得部)
25 入力部
31 通信部
32 表示部
33 記録部
34 制御部
100 マッチングシステム
331 要件情報記録部
332 チーム特性情報記録部
341 要件情報取得部(情報処理装置要件情報取得部)
342 チーム特性情報取得部(情報処理装置チーム特性情報取得部)
343 マッチング部(結果出力部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8