(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022189615
(43)【公開日】2022-12-22
(54)【発明の名称】車両の表示システム
(51)【国際特許分類】
B60Q 1/50 20060101AFI20221215BHJP
G08B 21/18 20060101ALI20221215BHJP
G08B 25/04 20060101ALI20221215BHJP
G06Q 50/30 20120101ALI20221215BHJP
F21V 23/00 20150101ALI20221215BHJP
G08B 21/00 20060101ALN20221215BHJP
【FI】
B60Q1/50 Z
G08B21/18
G08B25/04 C
G06Q50/30
F21V23/00 115
F21V23/00 117
G08B21/00 U
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021098284
(22)【出願日】2021-06-11
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大矢 健太郎
【テーマコード(参考)】
3K014
3K339
5C086
5C087
5L049
【Fターム(参考)】
3K014AA01
3K339AA31
3K339BA30
3K339CA27
3K339CA28
3K339CA30
3K339DA01
3K339DA02
3K339EA01
3K339EA02
3K339EA10
3K339FA05
3K339FA08
3K339FA09
3K339FA20
3K339GB01
3K339GB16
3K339GB21
3K339JA21
3K339JA26
3K339KA39
3K339MA02
3K339MA06
3K339MA10
3K339MC41
3K339MC65
3K339MC74
3K339MC77
3K339MC78
5C086AA05
5C086AA09
5C086AA22
5C086AA38
5C086AA44
5C086BA22
5C086CA28
5C086CB01
5C086CB07
5C086CB36
5C086DA33
5C086EA13
5C086EA40
5C086EA45
5C086FA18
5C087AA19
5C087DD14
5C087EE05
5C087FF01
5C087FF02
5C087FF04
5C087GG02
5C087GG08
5C087GG09
5C087GG10
5C087GG40
5C087GG66
5L049CC41
(57)【要約】
【課題】車両の外にいる人が車両に乗り込むべきか否かを判断できるようにする。
【解決手段】車両の表示システム12は、車両10の外面に装着されて、車両10の外に向けて情報を報知する表示部20-1,20-2,20-3を有する表示装置と、表示装置を制御するコントローラとを備える。コントローラは、車両10の車室内の状態を変化させる機器と車室内の状態を検出する機器の少なくとも一方から、車室内の状態を受け付けて、その状態を示す情報を表示装置の表示部20-1,20-2,20-3に表示する制御を行う。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の外面に装着されて、前記車両の外に向けて情報を報知する表示部を有する表示装置と、
前記車両の車室内の状態を変化させる機器と前記車室内の状態を検出する機器の少なくとも一方から、前記車室内の状態を受け付けて、その状態を示す情報を前記表示装置の前記表示部に表示する制御を行うコントローラと、を備える、
ことを特徴とする車両の表示システム。
【請求項2】
請求項1に記載の車両の表示システムにおいて、
前記車両は、側部にドアを備え、
前記表示装置の前記表示部は、前記ドアの周囲の車両外面に装着されている、
ことを特徴とする車両の表示システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の車両の表示システムにおいて、
前記車室内の状態を変化させる機器は、前記車室内に紫外線を照射する紫外線照射装置を含み、
前記コントローラは、
前記車室内の状態として、前記紫外線照射装置から、前記車室内に紫外線を照射中であるか否かの状態を受け付け、その状態が紫外線の照射中である場合には、前記車室内に紫外線を照射中であることを、前記表示装置の前記表示部に表示する制御を行う、
ことを特徴とする車両の表示システム。
【請求項4】
請求項3に記載の車両の表示システムにおいて、
前記コントローラは、
前記紫外線照射装置から、紫外線の照射が完了した割合である完了割合と、紫外線の照射が完了するまでの残り時間の少なくとも一方を受け付け、
前記完了割合と前記残り時間の少なくとも一方を、前記表示装置の前記表示部に表示する制御を行う、
ことを特徴とする車両の表示システム。
【請求項5】
請求項3または4に記載の車両の表示システムにおいて、
前記コントローラは、
前記紫外線照射装置から、紫外線の照射が完了したことを示す完了通知を受け付け、
前記完了通知を受け付けた際に、前記車室内の紫外線の照射が完了したことを、前記表示装置の前記表示部に表示する制御を行う、
ことを特徴とする車両の表示システム。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1つに記載の車両の表示システムにおいて、
前記車室内の状態を検出する機器は、前記車室内にいる人の数を検出する検出機器を含み、
前記コントローラは、
前記車室内の状態として、前記検出機器から前記車室内にいる人の数を受け付け、
前記車室内にいる人の数を、前記表示装置の前記表示部に表示する制御を行う、
ことを特徴とする車両の表示システム。
【請求項7】
請求項6に記載の車両の表示システムにおいて、
前記車両の定員数を記憶するメモリをさらに備え、
前記コントローラは、
前記メモリから前記車両の前記定員数を読み出し、
前記車室内にいる人の数と、前記車両の前記定員数とから、前記車両の乗車率を算出し、
前記車両の前記乗車率を、前記表示装置の前記表示部に表示する制御を行う、
ことを特徴とする車両の表示システム。
【請求項8】
請求項1~5のいずれか1つに記載の車両の表示システムにおいて、
前記車室内の状態を検出する機器は、前記車室内の空席の数を検出する検出機器を含み、
前記コントローラは、
前記車室内の状態として、前記検出機器から前記車室内の空席の数を受け付け、
前記車室内の空席の数を、前記表示装置の前記表示部に表示する制御を行う、
ことを特徴とする車両の表示システム。
【請求項9】
請求項8に記載の車両の表示システムにおいて、
前記車室内の座席の数を記憶するメモリをさらに備え、
前記コントローラは、
前記メモリから前記車室内の前記座席の数を読み出し、
前記車室内の空席の数と、前記車室内の前記座席の数とから、前記車両の空席率を算出し、
前記車両の前記空席率を、前記表示装置の前記表示部に表示する制御を行う、
ことを特徴とする車両の表示システム。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1つに記載の車両の表示システムにおいて、
前記車室内の状態を検出する機器は、前記車室内の温度を検出する温度センサを含み、
前記コントローラは、
前記車室内の状態として、前記温度センサから前記車室内の温度を受け付け、
前記車室内の温度を、前記表示装置の前記表示部に表示する制御を行う、
ことを特徴とする車両の表示システム。
【請求項11】
請求項1~10のいずれか1つに記載の車両の表示システムにおいて、
前記車室内の状態を検出する機器は、前記車室内の湿度を検出する湿度センサを含み、
前記コントローラは、
前記車室内の状態として、前記湿度センサから前記車室内の湿度を受け付け、
前記車室内の湿度を、前記表示装置の前記表示部に表示する制御を行う、
ことを特徴とする車両の表示システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の表示システムに関し、特に、車両の外に向けて情報を報知する表示装置を有する車両の表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車室内の空間およびそこに存在する物を殺菌するために、殺菌作用を発生させる装置を搭載した車両が知られている。特許文献1には、除菌効果があるプラスイオンを車室内に供給するイオン供給装置を搭載した車両が開示されている。
【0003】
また、車室内に紫外線を照射して殺菌を行う、車両用の紫外線照射装置も登場してきている。紫外線照射装置は、紫外線の中でも波長が比較的短いUV-Cを照射するものであり、UV-Cの照射により、空気中、固体表面における菌を死滅させ、ウィルスを不活性化する。
【0004】
紫外線(特にUV-C)は、殺菌力を持つ反面、人体に照射すると目の障害、皮膚のDNA損傷による癌等を発症させる虞があるとされている。よって、車室内に紫外線を照射して殺菌を行う紫外線照射装置を搭載した車両では、紫外線照射装置による紫外線の照射中に、車室内に人が乗り込むことを防ぐ必要がある。
【0005】
このような車室内に紫外線を照射中であるか否かの状態も含めて、車室内の状態は様々に変化する。例えば、車室内の温度や湿度は、車両走行中または駐車中において刻々と変化する。また、乗合バスのような車両では、車両運行中に、車室内にいる人の数が様々に変化する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
車両の外にいる人は、その車両の車室内の状態を把握できないことがあり、その人が、意図せずに車両に乗り込んでしまったり、車両に乗り込んだ後に乗り込むべきでなかったと気が付くこともある。よって、車両の外にいる人が車両に乗り込むべきか否かを判断できるようにすることが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る車両の表示システムは、車両の外面に装着されて、前記車両の外に向けて情報を報知する表示部を有する表示装置と、前記車両の車室内の状態を変化させる機器と前記車室内の状態を検出する機器の少なくとも一方から、前記車室内の状態を受け付けて、その状態を示す情報を前記表示装置の前記表示部に表示する制御を行うコントローラと、を備える、ことを特徴とする。
【0009】
本発明に係る車両の表示システムにおいて、前記車両は、側部にドアを備え、前記表示装置の前記表示部は、前記ドアの周囲の車両外面に装着されている、としてもよい。
【0010】
本発明に係る車両の表示システムにおいて、前記車室内の状態を変化させる機器は、前記車室内に紫外線を照射する紫外線照射装置を含み、前記コントローラは、前記車室内の状態として、前記紫外線照射装置から、前記車室内に紫外線を照射中であるか否かの状態を受け付け、その状態が紫外線の照射中である場合には、前記車室内に紫外線を照射中であることを、前記表示装置の前記表示部に表示する制御を行う、としてもよい。
【0011】
本発明に係る車両の表示システムにおいて、前記コントローラは、前記紫外線照射装置から、紫外線の照射が完了した割合である完了割合と、紫外線の照射が完了するまでの残り時間の少なくとも一方を受け付け、前記完了割合と前記残り時間の少なくとも一方を、前記表示装置の前記表示部に表示する制御を行う、としてもよい。
【0012】
本発明に係る車両の表示システムにおいて、前記コントローラは、前記紫外線照射装置から、紫外線の照射が完了したことを示す完了通知を受け付け、前記完了通知を受け付けた際に、前記車室内の紫外線の照射が完了したことを、前記表示装置の前記表示部に表示する制御を行う、としてもよい。
【0013】
本発明に係る車両の表示システムにおいて、前記車室内の状態を検出する機器は、前記車室内にいる人の数を検出する検出機器を含み、前記コントローラは、前記車室内の状態として、前記検出機器から前記車室内にいる人の数を受け付け、前記車室内にいる人の数を、前記表示装置の前記表示部に表示する制御を行う、としてもよい。
【0014】
本発明に係る車両の表示システムにおいて、前記車両の定員数を記憶するメモリをさらに備え、前記コントローラは、前記メモリから前記車両の前記定員数を読み出し、前記車室内にいる人の数と、前記車両の前記定員数とから、前記車両の乗車率を算出し、前記車両の前記乗車率を、前記表示装置の前記表示部に表示する制御を行う、としてもよい。
【0015】
本発明に係る車両の表示システムにおいて、前記車室内の状態を検出する機器は、前記車室内の空席の数を検出する検出機器を含み、前記コントローラは、前記車室内の状態として、前記検出機器から前記車室内の空席の数を受け付け、前記車室内の空席の数を、前記表示装置の前記表示部に表示する制御を行う、としてもよい。
【0016】
本発明に係る車両の表示システムにおいて、前記車室内の座席の数を記憶するメモリをさらに備え、前記コントローラは、前記メモリから前記車室内の前記座席の数を読み出し、前記車室内の空席の数と、前記車室内の前記座席の数とから、前記車両の空席率を算出し、前記車両の前記空席率を、前記表示装置の前記表示部に表示する制御を行う、としてもよい。
【0017】
本発明に係る車両の表示システムにおいて、前記車室内の状態を検出する機器は、前記車室内の温度を検出する温度センサを含み、前記コントローラは、前記車室内の状態として、前記温度センサから前記車室内の温度を受け付け、前記車室内の温度を、前記表示装置の前記表示部に表示する制御を行う、としてもよい。
【0018】
本発明に係る車両の表示システムにおいて、前記車室内の状態を検出する機器は、前記車室内の湿度を検出する湿度センサを含み、前記コントローラは、前記車室内の状態として、前記湿度センサから前記車室内の湿度を受け付け、前記車室内の湿度を、前記表示装置の前記表示部に表示する制御を行う、としてもよい。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、車両の外面に装着された表示装置の表示部により、車両の外にいる人が車室内の状態を把握することができるため、その人が車両に乗り込むべきか否かを判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】実施形態に係る車両の斜視図であり、車室内に紫外線を照射中である状態を示す。
【
図2】車両のドアが開いた状態を示す斜視図であり、車室内の紫外線照射が完了した状態を示す。
【
図4】車両の表示システムの機能ブロック図である。
【
図5】搭載バッテリを充電中である車両を示す斜視図である。
【
図6】コントローラによる表示装置の制御の一例を示すフローチャートである。
【
図7】外面に乗車率と乗車人数が表示された車両を示す斜視図である。
【
図8】外面に空席率と空席数が表示された車両を示す斜視図である。
【
図9】外面に車内温度と車内湿度が表示された車両を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明する。以下で述べる構成は、説明のための例示であって、車両の仕様等に合わせて適宜変更が可能である。また、以下において説明する、表示装置14の表示部20の各表示内容を適宜に組み合わせたり、それらを本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更したりして、新たな表示内容とすることは当初から想定されている。全ての図面において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0022】
以下の説明において、特段の断りがない限り、前後左右上下等の方向および向きを表す語句は、車両に関する方向および向きを表す。各図において、矢印FRの向きが前方、矢印UPの向きが上方、矢印RWの向きが右方を表す。
【0023】
図1は、実施形態に係る車両10の斜視図であり、
図2は、車両10のドア40が開いた状態を示す斜視図であり、
図3は、車両10の車室内を示す図である。
図1には、車室内に紫外線(UV-C)を照射して車室内を殺菌中である状態が示されており、
図2には、その殺菌処理が完了した状態が示されている。なお、
図2には、車室内が簡略化して描かれている。
【0024】
車両10は、
図1に示すように略直方体の形状を有し、自動運転可能な自動車である。具体的には、車両10は、自動運転モード及び手動運転モードを含む複数の運転モードで運転することが可能となっている。車両10は、図示しない回転電機を駆動源とする電気自動車である。車両10には、回転電機に電力を供給するバッテリが搭載されている。なお、別の実施形態として、車両10は、内燃機関を駆動源とする自動車であってもよい。
【0025】
車両10は、不特定多数の乗員が乗り合うバスとして利用される。ただし、車両10の利用形態は、適宜、変更可能である。例えば、車両10は、各種商品を陳列販売する小売店、飲食物を調理提供する飲食店等の店舗として用いられてもよい。また、車両10は、事務作業又は顧客との打ち合わせ等を行うためのオフィスとして用いられてもよい。また、車両10は、顧客又は荷物を輸送するタクシー、運送用車両等として用いられてもよい。車両10の利用シーンは、ビジネスに限らず、例えば、個人の移動手段として用いられてもよい。
【0026】
車両10の車体側部には、乗降口42が設けられている。乗降口42は、前後方向の略中央にあり、車両走行時はドア40により閉じられている。ドア40は、スライドドアであり、
図2に示すように、前方側ドア40が前方に移動すると共に、後方側ドア40が後方に移動することで、乗降口42が開かれる。
【0027】
車両10は、ドア40外面に配置されたドアボタン46と、車室内(
図3参照)の乗降口42近傍の壁に配置されたドアボタン48とを備える。ドア40の閉状態において、ドアボタン46,48のいずれか1つが押下されることで、ドア40が開くようになっている。また、ドア40の開状態において、ドアボタン46,48のいずれか1つが押下されることで、ドア40が閉まるようになっている。
【0028】
図1に示すように、2つのドア40の周囲の車両外面には、車両10の外に向けて情報を報知する表示部20-1,20-2,20-3が装着されている。各表示部20-1,20-2,20-3は、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、LED表示器等である。なお、LED表示器とは、多数のLED素子を縦横に配列して構成され、複数のLED素子を選択的に点灯させることで文字、記号等を表現する表示器である。
【0029】
表示部20-1は、横に細長い形状を有し、2つのドア40の上側に装着されている。表示部20-2は、縦に細長い形状を有し、前方側ドア40の前側に装着されている。表示部20-3は、縦に細長い形状を有し、後方側ドア40の後側に装着されている。なお、本実施形態では、車両に3つの表示部を設けているが、表示部の数は、1つ、2つ、または4つ以上あってもよく、車両における表示部の装着位置は、車両前面、車両後面等であってもよい。以下で詳細に説明するように、各表示部20-1,20-2,20-3には、車室内の状態、車室内で行われている処理の経過情報等が表示される。
【0030】
図1に示すように、乗降口42よりも前方の車体側部には、ボデーと面一に形成された蓋50が設けられている。蓋50の上端部は、ヒンジ(不図示)を介してボデーと接続されており、蓋50の下端部は、自由端となっている。蓋50の下端部をヒンジを軸として車両外方かつ上方へ回動させることで、蓋50が開けられるようになっている。蓋50の内側の車体側部には、紫外線照射装置の本体(後述)から紫外線の照射を開始させるための開始ボタン64が配置されている。なお、
図1以外の各図では、蓋50と開始ボタン64が省略して描かれている。
【0031】
図3に示すように、車両10の天井には紫外線照射装置の本体62が配置されている。紫外線照射装置の本体62は、車室内に紫外線(UV-C)を照射して、車室内の空間、および、そこに配置されている設備に存在する菌を死滅させ、或いは、ウィルスを不活性化する装置である。なお、本実施形態では、紫外線照射装置の本体62を1つのみ配置しているが、それを複数配置してもよい。また、紫外線照射装置の本体62は、車室内の壁などに配置してもよい。
【0032】
図3に示すように、車室内には乗客用の座席56が複数配置されている。同図には、車室内にある座席56の一部のみが描かれており、他の座席56は省略されている。
【0033】
車室内の壁には、温度センサ76と湿度センサ77が配置されており、本実施形態では、温度センサ76と湿度センサ77が一体物となっている。温度センサ76は、車室内の温度を検出する検出器であり、湿度センサ77は、車室内の湿度を検出する検出器である。これらのセンサで検出された車内温度、車内湿度は、
図9に示すように、表示装置の表示部20-2,20-3に表示されることになる。
【0034】
図3に示すように、車室内の後方の天井には2つのカメラ70が配置されており、図示されていないが、車室内の前方の天井にも2つのカメラが配置されている。つまり、カメラ70は、車室内の天井の4つの隅に配置されている。各カメラ70は、車室内を撮像することで、車室内にいる人90の数を検出したり、車室内の空席の数を検出したりするために用いられる。なお、カメラの数、カメラの車室内における位置は適宜、変更することができる。
【0035】
図4は、車両に搭載された表示システム12の機能ブロック図である。以下では、上記した表示部20-1,20-2,20-3をそれぞれ、第1表示部20-1、第2表示部20-2、第3表示部20-3と言い、それらをまとめて表示部20とも言う。表示システム12は、表示部20を有する表示装置14と、表示装置14を制御するコントローラ16と、を備える。
【0036】
コントローラ16は、CPUを有するプロセッサ30と、制御プログラム、制御データ等を記憶したメモリ32とを備える。メモリ32は、例えばRAM、ROM、フラッシュメモリ等である。プロセッサ30は、メモリ32に記憶された制御プログラムに従って動作することで、表示装置14を制御する。なお、プロセッサ30は、CPUに代えて、またはそれと伴にASIC(Application Specific Integrated Circuit)等を含んでもよい。
【0037】
コントローラ16は、車両10の車室内の状態を変化させる機器、および、車室内の状態を検出する機器から、車室内の状態を受け付けて、その状態を示す情報を表示装置14の表示部20に表示する制御を行う。本実施形態では、車室内の状態を変化させる機器は、紫外線照射装置60であり、車室内の状態を検出する機器は、画像処理装置69、複数のカメラ70、温度センサ76、および湿度センサ77である。画像処理装置69および複数のカメラ70は、車室内にいる人の数を検出する検出機器として機能する。また、それらは、車室内の空席の数を検出する検出機器としても機能する。
【0038】
車両10には、紫外線照射装置60が搭載されている。紫外線照射装置60は、車室内に配置された本体62と、車体側部に配置された開始ボタン64とを含む。車体側面の蓋50(
図1参照)が開けられて、乗務員等により開始ボタン64が押下されると、紫外線照射装置60の本体62から紫外線(UV-C)が照射されて、車室内の殺菌処理が開始されるようになっている。そして、紫外線照射装置60の本体62の搭載メモリに記憶された設定時間が経過すると、紫外線の照射が自動的に終了するようになっている。なお、紫外線照射装置60の本体62による紫外線照射は比較的大きな電力を要するので、紫外線照射装置60は、車両の充電装置80のインレット82(
図5参照)に充電ケーブル94のコネクタ92(充電コネクタ)が接続されて、外部から車両10に電力が供給されている場合にのみ動作するように構成されてもよい。
【0039】
また、車両10には、回転電機(車両駆動源)に電力を供給するバッテリ58と、バッテリ58を充電する充電装置80が搭載されている。充電装置80は、充電ケーブルのコネクタが接続されるインレット82を備える。
図5には、充電装置80のインレット82の一部が示されている。インレット82は、
図5に示すように、例えば車体側部に配置されており、通常時は蓋52により覆われて、バッテリ充電時に同図に示すように蓋52が開けられて、充電ケーブル94のコネクタ92が接続される。充電ケーブル94のコネクタ92とは反対側の端部は、不図示の電源に接続されており、コネクタ92を、車両のインレット82に接続することで、車両のバッテリ58が充電されるようになっている。
【0040】
また、車両10には、車室内に配置された複数のカメラ70と電気的に接続された画像処理装置69が搭載されている。画像処理装置69は、複数のカメラ70から車室内の画像を取得し、各カメラ70の画像を既存技術(例えばパターンマッチング等)により解析することで、車室内にいる人を検出する機能を有する。画像処理装置69は、車室内にいる人を検出した後、検出した人をカウントすることで、車室内にいる人90の数を取得する。また、画像処理装置69は、各カメラ70の画像を既存技術(例えばパターンマッチング等)により解析することで、車室内の空席(乗員が座っていない座席56)を検出する機能も有する。画像処理装置69は、車室内の空席を検出した後、検出した空席をカウントすることで、車室内の空席の数を取得する。
【0041】
図4に示すように、コントローラ16には、表示装置14と、紫外線照射装置60と、画像処理装置69と、温度センサ76と、湿度センサ77と、充電装置80と、車両のイグニッション・スイッチ54とが、電気的に接続されている。
【0042】
次に、表示システム12の動作について説明する。コントローラ16は、表示装置14の表示部20を用いて、紫外線照射に関する表示(
図1,2)、乗車率・乗車人数の表示(
図7)、空席率・空席数の表示(
図8)、車内温度・車内湿度の表示(
図9)、およびバッテリ充電に関する表示(
図5)を行う。これらの表示のうち、バッテリ充電に関する表示(
図5)を除く5つの表示(
図1、2、7~9)が、車室内の状態を示す表示である。以下では、これらの表示について説明するが、例えば、表示装置14の表示部20の表示スペースが広いような場合には、これらの表示の全部または一部を同時に行うことも可能である。
【0043】
図6は、コントローラ16による表示装置14の制御の一例を示すフローチャートである。
図6のフローは、予め定められた周期で繰り返し実行される。S100で、コントローラ16は、紫外線照射装置60から、車室内に紫外線を照射中であるか否かの状態を受け付ける。そして、コントローラ16は、その状態が紫外線の照射中である場合(S100:Yes)にはS102以降に進み、紫外線照射に関する表示(
図1、2)を行う。
【0044】
(紫外線照射に関する表示)
S102で、コントローラ16は、紫外線照射装置60から、紫外線の照射が完了したことを示す完了通知を受け付けたか否かを確認する。コントローラ16は、この時点では完了通知を受け付けていない(S102:No)ので、S106に進む。
【0045】
S106で、コントローラ16は、車室内に紫外線を照射中であることを、表示装置14の第1表示部20-1に表示する制御を行う。
図1には、この場合の第1表示部20-1の表示例が示されている。この実施形態では、第1表示部20-1に「UV-C照射中」と表示させている。
【0046】
また、コントローラ16は、紫外線照射装置60から、紫外線の照射が完了した割合である完了割合と、紫外線の照射が完了するまでの残り時間を受け付ける。そして、コントローラ16は、受け付けた完了割合を、表示装置14の第2表示部20-2に表示する制御を行うと共に、受け付けた残り時間を、表示装置14の第3表示部20-3に表示する制御を行う。
図1には、この場合の第2表示部20-2と第3表示部20-3の表示例が示されている。この実施形態では、コントローラ16は、
図1に示すように、第2表示部20-2に、完了割合(同図の例では60%)に加えて、それに対応するゲージを表示する制御も行う。ゲージは、完了割合を柱状グラフの形式で表したもの(この実施形態では、塗り潰された四角枠を積み上げるようにして表したもの)である。なお、ゲージは、視覚的に数値の大小を把握できる限りにおいて、様々な形式のものを採用することができる。これは、以下で説明する
図5、7、8のゲージも同じである。そして、コントローラ16は、この周期の処理を終わらせる。
【0047】
このような紫外線照射に関する表示(
図1)によれば、第1表示部20-1により、車両の外にいる人が車室内に紫外線(UV-C)が照射されていることを把握することができるため、その人が誤って、紫外線照射中の車両に乗り込んでしまうことを抑制することができる。また、第2表示部20-2に、紫外線の照射が完了した割合(完了割合)が表示され、第3表示部20-3に、紫外線の照射が完了するまでの残り時間が表示されるため、車両の外にいる人が、紫外線照射の進捗状況を把握することができる。なお、この実施形態では、完了割合と残り時間の両方を表示させているが、それらの一方のみを表示させる形態であってもよい。
【0048】
コントローラ16は、S100、S102、およびS106を繰り返し実行している間に、紫外線照射装置60から紫外線照射の完了通知を受けることになる。コントローラ16は、紫外線照射装置60から完了通知を受け付けた際(S102:Yes)には、S104に進む。S104で、コントローラ16は、車室内の紫外線の照射が完了したことを、表示装置14の第1表示部20-1に表示する制御を行う。
図2には、この場合の第1表示部20-1の表示例が示されている。この実施形態では、第1表示部20-1に「除菌完了」と表示させている。これにより、車両の外にいる人が、紫外線の照射が完了して、車両の中に乗り込めることを把握することができる。なお、照射完了(除菌完了)の表示は、予め定められた時間だけ行い、その後、その表示を消すようにしてもよい。
【0049】
コントローラ16は、S100がNoの場合には、S108に進む。S108で、コントローラ16は、充電装置80から、バッテリ58を充電中であるか否かの状態を受け付ける。そして、コントローラ16は、その状態がバッテリ58の充電中である場合(S108:Yes)にはS110以降に進み、バッテリ充電に関する表示(
図5)を行う。
【0050】
(バッテリ充電に関する表示)
S110で、コントローラ16は、充電装置80から、バッテリ58の充電が完了したことを示す完了通知を受け付けたか否かを確認する。コントローラ16は、この時点ではその完了通知を受け付けていない(S110:No)ので、S114に進む。
【0051】
S114で、コントローラ16は、バッテリ58を充電中であることを、表示装置14の第1表示部20-1に表示する制御を行う。
図5には、この場合の第1表示部20-1の表示例が示されている。この実施形態では、第1表示部20-1に「充電中」と表示させている。
【0052】
また、コントローラ16は、充電装置80から、バッテリ58の充電が完了した割合である完了割合と、バッテリ58の充電が完了するまでの残り時間を受け付ける。そして、コントローラ16は、受け付けた完了割合を、表示装置14の第2表示部20-2に表示する制御を行うと共に、受け付けた残り時間を、表示装置14の第3表示部20-3に表示する制御を行う。
図5には、この場合の第2表示部20-2と第3表示部20-3の表示例が示されている。この実施形態では、コントローラ16は、
図5に示すように、第2表示部20-2に、完了割合(同図の例では70%)に加えて、それに対応するゲージを表示する制御も行う。そして、コントローラ16は、この周期の処理を終わらせる。
【0053】
このようなバッテリ充電に関する表示(
図5)によれば、第1表示部20-1により、車両の外にいる人が車両のバッテリ58を充電中であることを容易に把握することができる。また、第2表示部20-2に、バッテリ58の充電が完了した割合が表示され、第3表示部20-3に、バッテリ58の充電が完了するまでの残り時間が表示されるため、車両の外にいる人が、バッテリ充電の進捗状況を把握することができる。なお、この実施形態では、バッテリ充電の完了割合と残り時間の両方を表示させているが、それらの一方のみを表示させる形態であってもよい。
【0054】
コントローラ16は、S108、S110、およびS114を繰り返し実行している間に、充電装置80からバッテリ充電の完了通知を受けることになる。コントローラ16は、充電装置80から完了通知を受け付けた際(S110:Yes)には、S112に進む。S112で、コントローラ16は、バッテリ58の充電が完了したことを、表示装置14の第1表示部20-1に表示する制御を行う。この表示については図示されていないが、例えば、第1表示部20-1に「充電完了」と表示させる。これにより、車両の外にいる人が、バッテリ58の充電が完了したことを把握することができる。なお、充電完了の表示は、予め定められた時間だけ行い、その後、その表示を消すようにしてもよい。
【0055】
コントローラ16は、S108がNoの場合には、S116に進む。S116で、コントローラ16は、車両10のイグニッション・スイッチ54がオン状態であるか否かを確認する。コントローラ16は、イグニッション・スイッチ54がオン状態でない場合(オフ状態、S116:No)には、この周期の処理を終わらせる。一方、コントローラ16は、イグニッション・スイッチ54がオン状態である場合(S116:Yes)には、S118に進む。
【0056】
S118で、コントローラ16は、表示装置14の表示部20に、乗車率・乗車人数の表示(
図7)、空席率・空席数の表示(
図8)、および車内温度・車内湿度の表示(
図9)を、予め定められた時間間隔をあけて順番に行っていく。すなわち、コントローラ16は、
図6のフローのS118を繰り返し実行している間に、予め定められた時間だけ乗車率・乗車人数の表示(
図7)を行い、その後、同時間だけ空席率・空席数の表示(
図8)を行い、その後、同時間だけ車内温度・車内湿度の表示(
図9)を行い、その後、再び乗車率・乗車人数の表示(
図7)を行うように、これらの表示を繰り返す制御を行う。以下、これらの表示のそれぞれについて説明する。
【0057】
(乗車率・乗車人数の表示)
まず、乗車率・乗車人数の表示について説明する。コントローラ16は、画像処理装置69から車室内にいる人の数(乗車人数)を受け付ける。そして、コントローラ16は、受け付けた車室内にいる人の数を、表示装置14の第3表示部20-3に表示する制御を行う。
図7には、この場合の第3表示部20-3の表示例が示されている。
【0058】
また、コントローラ16のメモリ32には、車両10の定員数が記憶されている。なお、車両10の定員数は、コントローラ16の外にあるメモリに記憶されていてもよい。コントローラ16は、メモリから車両の定員数を読み出し、画像処理装置69から受け付けた、車室内にいる人の数を、車両の定員数で除算することで、車両の乗車率を算出する。そして、コントローラ16は、算出された車両の乗車率を、表示装置14の第2表示部20-2に表示する制御を行う。
図7には、この場合の第2表示部20-2の表示例が示されている。コントローラ16は、
図7に示すように、第2表示部20-2に、乗車率(同図の例では90%)に加えて、それに対応するゲージを表示する制御も行う。
【0059】
また、コントローラ16は、第2表示部20-2と第3表示部20-3のそれぞれが、「乗車率」、「乗車人数」を表していることを指し示すための標識を、表示装置14の第1表示部20-1に表示する制御を行う(
図7参照)。
【0060】
このような乗車率・乗車人数の表示(
図7)によれば、車両の外にいる人が車両の中の乗員の多寡を容易に把握することができる。例えば、車両10がバス停に止まった際に、バス停で待っている人が、その車両10のドア40周囲に表示された車両の乗車率、乗車人数を確認することで、その車両に乗り込むべきか否かを判断することができる。例えば、乗車率が高い場合には、車両に乗り込むことを回避することができ、また、乗車率が低い場合には、積極的に車両に乗り込むことができる。なお、この実施形態では、乗車率と乗車人数の両方を表示させているが、それらの一方のみを表示させる形態であってもよい。
【0061】
(空席率・空席数の表示)
次に、空席率・空席数の表示について説明する。コントローラ16は、画像処理装置69から車室内の空席の数を受け付ける。そして、コントローラ16は、受け付けた車室内の空席の数を、表示装置14の第3表示部20-3に表示する制御を行う。
図8には、この場合の第3表示部20-3の表示例が示されている。
【0062】
また、コントローラ16のメモリ32には、車室内の座席56の数が記憶されている。なお、車室内の座席56の数は、コントローラ16の外にあるメモリに記憶されていてもよい。コントローラ16は、メモリから車室内の座席56の数を読み出し、画像処理装置69から受け付けた、車室内の空席の数を、車室内の座席56の数で除算することで、車両の空席率を算出する。そして、コントローラ16は、算出された車両の空席率を、表示装置14の第2表示部20-2に表示する制御を行う。
図8には、この場合の第2表示部20-2の表示例が示されている。コントローラ16は、
図8に示すように、第2表示部20-2に、空席率(同図の例では50%)に加えて、それに対応するゲージを表示する制御も行う。
【0063】
また、コントローラ16は、第2表示部20-2と第3表示部20-3のそれぞれが、「空席率」、「空席数」を表していることを指し示すための標識を、表示装置14の第1表示部20-1に表示する制御を行う(
図8参照)。
【0064】
このような空席率・空席数の表示(
図8)によれば、車両の外にいる人が車室内の空席状況を把握することができる。例えば、車両10がバス停に止まった際に、バス停で待っている人が、その車両10のドア40周囲に表示された車両の空席率、空席数を確認することで、その車両に乗り込むべきか否かを判断することができる。例えば、空席率が低い又は0%の場合には、車両に乗り込むことを回避することができ、空席率が高い又は0%でない場合には、積極的に車両に乗り込むことができる。なお、この実施形態では、空席率と空席数の両方を表示させているが、それらの一方のみを表示させる形態であってもよい。
【0065】
(車内温度・車内湿度の表示)
次に、車内温度・車内湿度の表示について説明する。コントローラ16は、車室内に配置された温度センサ76から車室内の温度(車内温度)を受け付け、それを表示装置14の第2表示部20-2に表示する制御を行う。
図9には、この場合の第2表示部20-2の表示例が示されている。また、コントローラ16は、車室内に配置された湿度センサ77から車室内の湿度(車内湿度)を受け付け、それを表示装置14の第3表示部20-3に表示する制御を行う。
図9には、この場合の第3表示部20-3の表示例が示されている。また、コントローラ16は、第2表示部20-2と第3表示部20-3のそれぞれが、「車内温度」、「車内湿度」を表していることを指し示すための標識を、表示装置14の第1表示部20-1に表示する制御を行う(
図9参照)。
【0066】
このような車内温度・車内湿度の表示(
図9)によれば、車両の外にいる人が車室内の空気環境の状態を把握することができる。例えば、車両10の外にいる人が、その車両10のドア40周囲に表示された車内温度、車内湿度を確認することで、その車両10に乗り込むべきか否かを判断することができる。
【0067】
以上、
図6のフローについて説明したが、各表示を行うタイミング、各表示の形態は、適宜、変更することができる。例えば、コントローラ16は、乗車率・乗車人数(
図7)、空席率・空席数(
図8)、および車内温度・車内湿度(
図9)について、それらの全部または一部を同時に、表示装置14の表示部20に表示する制御を行ってもよい。また、例えば、コントローラ16は、紫外線照射装置60の紫外線照射中、または、充電装置80のバッテリ充電中に、それらの処理が行われていることを示すアニメーション表示(例えば人、物、動物等が動いているように見える表示)を、表示装置14の表示部20に表示する制御を行ってもよい。
【0068】
なお、以上説明した実施形態の車両10は、乗合形式のバスであったが、車両10は、それに限定されるものではない。車両10は、例えば個人等により使用される乗用車であってもよい。
【符号の説明】
【0069】
10 車両、12 表示システム、14 表示装置、16 コントローラ、20 表示部、20-1 第1表示部(表示部)、20-2 第2表示部(表示部)、20-3 第3表示部(表示部)、30 プロセッサ、32 メモリ、40 ドア(スライドドア)、42 乗降口、46,48 ドアボタン、50,52 蓋、54 イグニッション・スイッチ、56 座席、58 バッテリ、60 紫外線照射装置、62 本体、64 開始ボタン、69 画像処理装置、70 カメラ、76 温度センサ、77 湿度センサ、80 充電装置、82 インレット、90 人、92 コネクタ、94 充電ケーブル。