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特開2022-189680表示するキーワードから映像等へのリンク機能付き音声配信システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022189680
(43)【公開日】2022-12-22
(54)【発明の名称】表示するキーワードから映像等へのリンク機能付き音声配信システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/16 20060101AFI20221215BHJP
   H04N 21/482 20110101ALI20221215BHJP
【FI】
G06F3/16 620
H04N21/482
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021144304
(22)【出願日】2021-08-03
(31)【優先権主張番号】P 2021119129
(32)【優先日】2021-06-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】521240125
【氏名又は名称】株式会社あたたかいデジタル
(72)【発明者】
【氏名】楠 裕史
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164PA44
5C164UB08P
5C164UB41S
5C164UB81S
5C164UD43S
5C164UD51P
5C164YA07
(57)【要約】
【課題】サイト内に記載の言葉をクリックしてその言葉の関連情報を検索する技術や、映像とその映像視聴時に発話された音声とを紐付けて記憶し、音声情報に合わせて紐付いた映像にアクセスする技術は存在する。しかしそれらの技術は、音声情報の再生時に音声情報内のキーワードを画面に表示した上で選択されたキーワードに係る映像が表示又は再生される技術ではなく、及びそれらの選択や使用の履歴を指定先に送付して見守りが行える技術でもない。
【解決手段】音声情報に含まれるキーワードを、そのキーワードの音声再生時に合わせて文字等で画面に表示し、表示された文字等が選択された場合には、キーワード毎に設定された情報サイトにインターネット経由でリンクを行い選択された文字等に係る映像や文字を表示する。及び画面の音声に戻る意味の表示を選択すると元の音声の再生に戻る。及び利用や選択の履歴情報を予め指定した情報端末に送信する。及び、それらの情報処理を合わせて行うシステム又は技術を実現する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
個々の対象者(以下「対象者」という)が利用する情報端末(以下「対象者の情報端末」という)に、各種の文章を音声で伝える情報(以下「音声情報」という)と、前記音声情報の文章の中で重要な意味をもつ言葉の情報(以下「キーワード」という)と、前記キーワード毎に設定されたリンクを行う先のURL又はインターネットアドレスの情報(以下「設定URL情報」という)との3情報が紐付いた情報(以下「キーワード付き音声情報」という)を送信し、前記対象者の情報端末における前記音声情報の再生時に合わせて前記キーワードを前記対象者の情報端末の画面又はディスプレイ(以下「ディスプレイ」という)に表示し、選択された前記設定URL情報に係る情報サイト内の映像、画像、音声、音楽、又は文字(以下「映像等」という)を前記ディスプレイに表示又は再生する機能を持った、表示するキーワードから映像等へのリンク機能付き音声配信システムであって、音声、文字、記号、画像又は映像の情報の入出力、送受信、及び情報を再生して表現が出来るマイク、スピーカー、カメラ、ディスプレイ、又はスマートスピーカーの少なくとも何れか1つの機能を備えた情報端末(以下「情報端末」という)と、インターネットやケーブルテレビ(CATV)等のネットワーク(以下「ネットワーク」という)に接続されており、各種の情報の送受信を行う情報送受信手段と、選択された前記キーワードに基づいて他の情報サイトにリンクを行うリンク手段と、各種の情報を記憶する記憶装置とを具備し、前記情報送受信手段が前記記憶装置に記憶されている前記対象者の情報端末のアドレスに対して前記キーワード付き音声情報を送信し、前記対象者の情報端末で前記キーワード付き音声情報内の前記音声情報の再生し、再生された個々の前記音声情報に紐付いている前記キーワードを表す文字、画像又は映像を合わせて前記ディスプレイに表示し、表示した個別の前記キーワードに係る文字、画像又は映像が前記対象者のタップ又はクリックにより選択された場合には、前記リンク手段が前記ネットワーク経由で選択された前記キーワード(以下「選択キーワード」という)に紐付いて記憶されている前記設定URL情報に係る情報サイトに前記ネットワーク経由でリンクを行い、前記音声情報の再生を中断した上で、前記ディスプレイに前記選択キーワードに係る前記映像等を表示することを特徴とする、表示するキーワードから映像等へのリンク機能付き音声配信システム
【請求項2】
前記対象者毎に係る各種の情報又は前記選択キーワードに係る履歴情報を参考にして、前対象者毎に最適と判断する前記設定URL情報を、前記選択キーワード毎又は前記キーワード毎に情報検索を行う事を特徴とする請求項1に係る前記表示するキーワーから映像等へのリンク機能付き音声配信システム
【請求項3】
リンク後で前記ディスプレイに前記選択キーワードに係る前記映像等が表示されている時に、前記選択キーワードに係る映像等の再生を終了して前記音声情報のみの再生状態に戻る意味のボタン等の表示(以下「戻るボタン」という)を行い、前記戻るボタンがタップ又はクリックで選択された場合には、表示している前記選択キーワードに係る映像等の表示終了し、前記音声情報を前記選択キーワードがタップ又はクリックされて前記音声情報を再生が中断された時点以降からの前記音声情報の再生を行うことを特徴とする、前記請求項1又は前記請求項2に係る前記表示するキーワードから動画へのリンク機能付き音声配信システム
【請求項4】
前記対象者情報と前記対象者に係る前記選択キーワードの選択履歴情報とを紐付けた情報(以下「個人毎の選択キーワード情報」という)を記憶する事、及び、前記個人毎の選択キーワード情報、又は、前記対象者の情報端末における前記キーワード付き音声情報に係る音声情報の再生記録情報を、設定された情報端末のアドレス宛に送信する事を特徴とする、前記請求項1乃至前記請求項3に係る前記表示するキーワードから映像等へのリンク機能付き音声配信システム
【請求項5】
前記キーワード付き音声情報を各種の教材に係る情報又は報道の情報として、及び、前記キーワードを個別教材内又は報道情報内の主要な項目や前記キーワードとし、個別教材内又は報道情報内の復習又は再確認を目的に、前記選択キーワードに係る前記映像等の情報を、指定した時間に合わせて再送信又は再生することを特徴とする、前記請求項1乃至前記請求項4に係る前記表示するキーワードから映像等へのリンク機能付き音声配信システム
【請求項6】
前記キーワード付き音声情報を、個々の前記キーワード付き音声情報が該当する「指定した時間、日、月、年、又は年代の少なくとも何れか1つにまとめた情報」(以下「時間別キーワード付き音声情報」という)として表示又は送信する事を特徴とする、前記請求項1乃至前記請求項5に係る前記表示するキーワードから映像等へのリンク機能付き音声配信システム
【請求項7】
個別の前記対象者に対して、前記記憶装置に記憶している前記対象者毎の生年月日に、指定した年数を加えた年又は年代に該当する前記時間別キーワード付き音声情報を表示又は送信する事を特徴とする、前記請求項1乃至前記請求項6に係る前記表示するキーワードから映像等へのリンク機能付き音声配信システム
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、前記対象者に携帯端末で前記音声情報を聴いていただく事に合わせて、前記対象者が聴いている前記音声情報の文章の中で重要な意味をもつ言葉(以下「キーワード」という)を、携帯端末の画面に表示し、表示された前記キーワードの中から、前記対象者が興味を示して又は理解が不足と感じて選択した前記キーワード(以下「選択キーワード」という)に係る映像や文字の情報を視聴いただく事が出来るシステム又は技術である。
【背景技術】
【0002】
インターネットで閲覧できるサイト内に記載されている文字をクリックすれば、その文字に関連する他サイトに記載の情報を自動検索又は表示するシステムは既に存在している。しかし、音声情報を聴く又は音声の再生と同時に、前記音声情報に係る前記キーワードを表示し、前記選択キーワードがタップやクリックによって選択される事で、前記選択キーワードに関連する他サイトの映像又は文字の情報を前記対象者の情報端末の画面又はディスプレイ(以下「ディスプレイ」という)に表示する、及び、前記ディスプレイに表示された戻る表示をタップやクリックされる事で元の音声情報の再生状態に戻るシステムは無かった。及び、これらの視聴や選択の履歴を指定したアドレス宛に送信するシステムも無かった。
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-84157
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
インターネットで閲覧できる各種サイト内に記載されている特定の言葉又は文字をクリックすれば、その言葉又は文字に関連する情報を掲載している他サイトを検索できるシステムは既に存在している。及び、音声情報に関連付けて別の映像情報を紐付けて記憶する技術としては、特許文献1の技術が存在するが、この特許文献1の技術は、音声情報に関連付けて映像情報を紐付けて記憶し利用者が映像視聴時に発話した映像シーンに容易にアクセスすることができるが、音声の発話に対してその発話された音声に紐付けた映像にアクセスされるだけの技術であった。これらの技術では、音声での情報の再生時に合わせて、情報内の主要なキーワードを画面に表示し、その上で表示されたキーワードの中から選択されたキーワードに係る映像のみを視聴できるようにするシステムではなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に係る発明は、個々の対象者(以下「対象者」という)が利用する情報端末(以下「対象者の情報端末」という)に、各種の文章を音声で伝える情報(以下「音声情報」という)と、前記音声情報の文章の中で重要な意味をもつ言葉の情報(以下「キーワード」という)と、前記キーワード毎に設定されたリンクを行う先のURL又はインターネットアドレスの情報(以下「設定URL情報」という)との3情報が紐付いた情報(以下「キーワード付き音声情報」という)を送信し、前記対象者の情報端末における前記音声情報の再生時に合わせて前記キーワードを前記対象者の情報端末の画面又はディスプレイ(以下「ディスプレイ」という)に表示し、選択された前記設定URL情報に係る情報サイト内の映像、画像、音声、音楽、又は文字(以下「映像等」という)を前記ディスプレイに表示又は再生する機能を持った、表示するキーワードから映像等へのリンク機能付き音声配信システムであって、音声、文字、記号、画像又は映像の情報の入出力、送受信、及び情報を再生して表現が出来るマイク、スピーカー、カメラ、ディスプレイ、又はスマートスピーカーの少なくとも何れか1つの機能を備えた情報端末(以下「情報端末」という)と、インターネットやケーブルテレビ(CATV)等のネットワーク(以下「ネットワーク」という)に接続されており、各種の情報の送受信を行う情報送受信手段と、選択された前記キーワードに基づいて他の情報サイトにリンクを行うリンク手段と、各種の情報を記憶する記憶装置とを具備し、前記情報送受信手段が前記記憶装置に記憶されている前記対象者の情報端末のアドレスに対して前記キーワード付き音声情報を送信し、前記対象者の情報端末で前記キーワード付き音声情報内の前記音声情報の再生し、再生された個々の前記音声情報に紐付いている前記キーワードを表す文字、画像又は映像を合わせて前記ディスプレイに表示し、表示した個別の前記キーワードに係る文字、画像又は映像が前記対象者のタップ又はクリックにより選択された場合には、前記リンク手段が前記ネットワーク経由で選択された前記キーワード(以下「選択キーワード」という)に紐付いて記憶されている前記設定URL情報に係る情報サイトに前記ネットワーク経由でリンクを行い、前記音声情報の再生を中断した上で、前記ディスプレイに前記選択キーワードに係る前記映像等を表示することを特徴とする、表示するキーワードから映像等へのリンク機能付き音声配信システムである。
【0006】
本発明によれば、前記対象者に前記音声情報を聴いていただく時に、前記音声情報の音声での再生に合わせて、前記音声情報に含まれる前記キーワードが前記ディスプレイに文字で表示され、前記対象者が気になった又は興味を示した前記キーワードを指他でタップ又はクリックして選択すれば、前記選択ワードに係る前記映像等が前記ディスプレイに表示されて視聴する事が出来るようになる。これにより、前記対象者は、前記音声情報を聴く事で自分では気が付かなかった前記選択キーワードに気付く又は思い出せ、その上で、前記選択キーワードに係る前記映像等の情報を自分で検索して探さなくても良くなる。及び、自分で検索の結果として前記ディスプレイの現れた(表示される)多くの前記映像等の中から自分が視聴したい情報を、自分で選ばなくても良くなる。又、サービス提供側は、前記キーワード毎に前記設定URL情報を紐付けて記憶させる事が出来るので、個々の前記キーワードが選択された時に視聴される映像又は文字を予め指定して設定しておく事が出来るようになる。そして、これらの機能や技術がセットで提供される事により、聴いた前記音声情報により気付いた、思い出した又は興味を示した項目や事項(前記選択キーワード)についてのより多くの前記映像等が簡単に視聴が出来るようになる。
【0007】
請求項2に係る発明は、前記対象者毎に係る各種の情報又は前記選択キーワードに係る履歴情報を参考にして、前対象者毎に最適と判断する前記設定URL情報を、前記選択キーワード毎又は前記キーワード毎に情報検索を行う事を特徴とする請求項1に係る前記表示するキーワードから動画へのリンク機能付き音声配信システムである。
【0008】
本発明によれば、AI等のコンピュータ技術を用いて、人及び人の判断を必要とせずに、前対象者毎に最適と判断した前記選択キーワードに係る映像、画像、文字等の情報を、前対象者に視聴いただく事が出来るようになる。
【0009】
請求項3に係る発明は、リンク後で前記ディスプレイに前記選択キーワードに係る前記映像等が表示されている時に、前記選択キーワードに係る映像等の再生を終了して前記音声情報のみの再生状態に戻る意味のボタン等の表示(以下「戻るボタン」という)を行い、前記戻るボタンがタップ又はクリックで選択された場合には、表示している前記選択キーワードに係る映像等の表示終了し、前記音声情報を前記選択キーワードがタップ又はクリックされて前記音声情報を再生が中断された時点以降からの前記音声情報の再生を行うことを特徴とする、前記請求項1又は前記請求項2に係る前記表示するキーワードから動画へのリンク機能付き音声配信システムである。
【0010】
本発明によれば、前記対象者の意思で、前記選択キーワードに係る前記映像等の視聴状態から、前記音声情報の表示又は聴取の状態に戻れるようになる。
【0011】
請求項4に係る発明は、前記対象者情報と前記対象者に係る前記選択キーワードの選択履歴情報とを紐付けた情報(以下「個人毎の選択キーワード情報」という)を記憶する事、及び、前記個人毎の選択キーワード情報、又は、前記対象者の情報端末における前記キーワード付き音声情報に係る音声情報の再生記録情報を、設定された情報端末のアドレス宛に送信する事を特徴とする、前記請求項1乃至前記請求項3に係る前記表示するキーワードから映像等へのリンク機能付き音声配信システムである。
【0012】
本発明によれば、前記対象者の家族や親族に対して、前記対象者が本システムの使用履歴情報又は興味を示した前記選択ワードを伝える事が出来る。これにより前記対象者の見守り(生存確認)が出来る。又、見守り確認と合わせて前記対象者が興味を示した前記選択ワードを受取った又は知った人は、受け取った情報を前記対象者との会話のキッカケとして前記選択ワードを活用する出来る事になり、前記前記対象者との会話がスムーズになる。例えば、いつも会話を行うネタに困る高齢の家族、例え高齢の母と会話を行う時には、母に係る前記選択キーワードとして「舟木一夫」という歌手の名前を受取っている場合には、「お母さん、歌手の舟木一夫さんが好きだったっけ?」と聞いて、母との会話をスムーズに始める事が出来るようになる。及び、この思い出を聞き出す事は、認知症の予防やケアの方法「回想法」にもあり、認知症の予防やケアも繋がる。
【0013】
請求項5に係る発明は前記キーワード付き音声情報を各種の教材に係る情報又は報道の情報として及び前記キーワードを個別教材内又は報道情報内の主要な項目や前記キーワードとし個別教材内又は報道情報内の復習又は再確認を目的に前記選択キーワードに係る前記映像等の情報を、指定した時間に合わせて再送信又は再生することを特徴とする前記請求項1乃至前記請求項4に係る前記表示するキーワードから映像等へのリンク機能付き音声配信システムえある。
【0014】
本発明によれば、前記対象者毎に、教材の効率的な学習方法を提供できるようになる。又は、報道やニュースの内容を効率良く伝える及び知る事ができるようになる。例えば、日本史の戦国時代の音声教材を聴取しながら、個々の戦国武将(織田信長他)の名前を前記キーワードとして前記ディスプレイに表示し、認識が乏しい特定の戦国武将の名前をタップ又はクリックして、その戦国武将に係る映像や文字の情報を視聴して学習する事ができる。及び、過去にタップ又はクリックした前記選択キーワードを、指定期間後に表示又は自分で再視聴を行うことで、理解の浅かった項目等を復習することができるようになる。又、報道やニュースの場合には、多くの前記音声情報(ニュース)を聴いて興味を持った記事又は項目のみについて前記映像等の視聴が出来て深く知る事が出来る、及び繰り返して視聴等が出来るようになる。
【0015】
請求項6に係る発明は、前記キーワード付き音声情報を、個々の前記キーワード付き音声情報が該当する「指定した時間、日、月、年、又は年代の少なくとも何れか1つにまとめた情報」(以下「時間別キーワード付き音声情報」という)として表示又は送信する事を特徴とする、前記請求項1乃至前記請求項5に係る前記表示するキーワードから映像等へのリンク機能付き音声配信システムである。
【0016】
本発明によれば、前記対象者が興味のある時間、日、月、年、又は年代の少なくとも何れか1つ年又は年代を選択する事で、興味のある時間、日、月、年、又は年代の情報のみを選んで視聴する事が出来るようになる。及び、本システムを使ってサービスを提供する事業者が、日、月、年、又は年代の少なくとも何れか1つ年又は年代の情報提供を行う事が出来るようになる。
【0017】
請求項7に係る発明は、個別の前記対象者に対して、前記記憶装置に記憶している前記対象者毎の生年月日に、指定した年数を加えた年又は年代に該当する前記時間別キーワード付き音声情報を表示又は送信する事を特徴とする、前記請求項1乃至前記請求項6に係る前記表示するキーワードから映像等へのリンク機能付き音声配信システムである。
【0018】
本発明によれば、前記対象者の年齢に合わせて本システムが選択した年又は年代の情報を視聴してもらう事が出来る。具体的な効果の例としては、多くの人は10歳~15歳の頃の記憶が鮮明であり、認知症予防の非薬物療法である「回想法」では、この記憶が鮮明な頃の記憶を思い出してもらう事が効果的と言われている。この効果を得る為に、前記対象者の生年月日から前記対象者の10歳~15歳の頃の年に合致する又は近い前記年代の情報を優先的に視聴していただく事により、認知症の対策(予防やケア)に貢献が出来るようになる。
【発明の効果】
【0019】
本発明により、インターネットによる音声配信を行う場合に、音声の再生に合わせて前記キーワードを前記ディスプレイに表示し、前記対象者がタップ又はクリックした前記選択キーワードに係る映像や文字の情報を前記前記ディスプレイで視聴できるように表示又は再生される事により、前記対象者が聴いている音声情報の中から気になった又は興味を示した前記選択キーワードに係る映像や文字等の情報のみを視聴が出来るようになる。及び、前記対象者に係る前記選択キーワードを指定されたメールアドレス宛に送信が出来る事で、主に前記対象者の親族又は介護関係等である関係者が、前記対象者と会話を行いたい人が、受信した前記選択キーワードを用いる事が出来、それによって前記対象者との会話をスムーズに行なう事が出来るようになる。又、前記選択キーワードに係る音声情報の視聴の履歴情報の送信により、前記対象者の「見守り」(生存確認等)を行う事も可能となる。また、前記対象者毎に合わせて前記キーワード付き音声情報を前記対象者に指定年齢(若かった頃)の情報とする事で、前記対象者にとって認知症のケアや予防方法である「回想法」のツールの提供が出来る事により、認知症対策に貢献が出来る。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】表示するキーワードから映像等へのリンク機能付き音声配信システムの1例を示す図
図2】表示するキーワードから映像等へのリンク機能付き音声配信システムの情報処理の1例を示す図
図3】前記対象者への提供方法の1例を示す図である
図4】前記対象者の情報端末の前記ディスプレイへの表示の1例を示す図
図5】キーワードから映像等へのリンク機能付き音声配信システムの効果の1例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の実施形態として、適宜、図1及び図2を参照しながら説明する。まず、図1に記載のように前記表示するキーワードから映像等へのリンク機能付き音声配信システム(1)は、各種情報の送受信を行う情報送受信手段(2)、他の情報サイトに前記ネットワーク経由でリンク(「リンク」とは、つなぐこと、連結することを意味する)を行うリンク手段(3)、及び、各種の情報を記録し保管する記憶装置(4)とで構成されており前記ネットワークと接続して、前記対象者の情報端末(5)及び前記対象者の関係者の情報端末(6)と情報の送受信が通信可能になっている。尚、前記対象者の関係者の1例としては、前記対象者と会話をしたい又は前記対象者を見守りたい前記対象者の家族、親族、又は介護関係者が想定される。
【0022】
予め、前記記憶装置(2)に前記キーワード付き音声情報と、前記対象者の情報端末(5)とそれに紐付いた前記対象者の関係者の情報端末(6)の情報を記憶しておく。そして前記キーワード付き音声情報内には前記キーワード毎に前記設定URL情報を紐付けて記憶させておく。尚、「URL」とは「Uniform Resource Locator」の略称で、インターネット上に存在する情報資源(文書、画像、映像など)の場所を指し示す技術方式であり、ホームページページの住所(アドレス)のことをいう。
【0023】
また、前記キーワード付き音声情報内には、前記音声情報が音声で再生又は表現されている中の指定するタイミングに合わせて、指定する前記キーワードが文字又は画像で、前記対象者の情報端末(5)の前記ディスプレイに表示される設定情報も合わせて記憶が出来るようにする。及び、前記キーワード付き音声情報内には、前記対象者の関係者の情報端末(6)で前記音声情報に紐付いた又は前記音声情報が音声で再生又は表現されている時に合わせて、前記対象者の関係者の情報端末(6)の前記ディスプレイで再生又は表示される画像や映像の情報も含めても良い。
【0024】
その後、図2で示す及び(ア)から(エ)の情報処理を行う。最初に、前記対象者の情報端末(5)のスピーカー機能で前記キーワード付き音声情報内の前記音声情報を音声で再生し、前記対象者が聴けるようにする。尚、前記音声情報の音声での再生又は表現されている時に合わせて、前記キーワード付き音声情報内の画像又は映像の情報が前記対象者の関係者の情報端末(6)の前記ディスプレイで再生又は表示されても良い。及び、個々の前記キーワードに係る内容の音声情報が再生されている時に合わせて、再生されている個々の前記キーワードを文字、画像又は映像として前記ディスプレイ(画面)に表示させて、前記対象者に見られるようにする。その後、前記対象者が図2の「(ア)興味のあるキーワードをタップ又はクリックする」と、前記リンク手段(3)が図2の「(イ)、(ア))のタップ又はクリックでリンクする」を実行する。尚、前記ネットワーク経由でリンクする先は、そのタップ又はクリックで選択された前記選択キーワードに紐付いて記憶されている前記設定URL情報に係る情報サイト又は情報サイト内の個別情報である。そして、そのリンクの実行により、リンク先の関連情報の掲載サイトに掲載されている前記選択キーワードに係る前記映像等を、前記対象者の情報端末(5)の前記ディスプレイに表示して、前記対象者が視聴できるようにする。この場合、リンクする関連情報の掲載サイトのURLは、予め前記キーワード毎に設定しておいけるようにしても良いし、AIの技術を用いて人の判断を必要とせず前対象者に係る各種情報や前記キーワードの選択履歴を用いて前記対象者毎に最適な前記選択キーワードに係る映像及び掲載サイトのURLを選定するようにしても良い。
【0025】
その後、前記対象者が前記選択キーワードに係る前記映像等の視聴を終了して音声情報の音声再生を聴く状態に戻りたい時には、前記対象者が前記ディスプレイに表示されている音声の戻る意味を表すボタン等を図2の「(ウ)音声再生に戻りたい時にクリックする」と、図2の「(エ).(ウ)クリックにより、(ア)選択キーワードに係る内容の音声記事の後ろから、再度、音声記事が再生される」という情報処理を行う。そして、図3は、図2の前記(ア)から(エ)の情報処理の流れの1例、及び、前記音声情報に係る音声原稿の1例を示し、図4は、図2の前記▲1▼から▲4▼の情報処理の流れを行う時の前記対象者の情報端末(5)の前記ディスプレイ(画面)の表示の1例を示した図である。
【0026】
そして、図5は、前記表示するキーワードから映像等へのリンク機能付き音声配信システム(1)の情報処理による効果の1例を示す図である。図5内の本システムの機能内の(A)(B)(C)で記載する個々の本システムが提供する機能は、それぞれの機能毎の効果である「左記の各機能毎の効果」内の(a)(b)(c)の各効果を生み、この(a)(b)(c)の各効果を合わせて行う事により、「(A)(B)(C),を合わせて提供する結果」内に記載の通り、スマホ等の情報機器の使用が苦手な高齢者でも簡単に使える効果を生むのである。
【実施例0027】
前記キーワード付き音声情報を、前記対象者毎の生年月日に合わせて本システムが選択する年又は年代の情報を送信する場合の1例を、前記対象者の本システムの利用日を2022年1月20日、前記対象者の生年月日が1960年1月15日とした場合について説明する。予め、多くの人の記憶が鮮明でると言われる10歳~15歳の頃の中心数の年として「13歳」を、及び、1960年からその後5年毎の年に係る出来事やニュース等をまとめた前記年単位のキーワード付き音声情報を前記記憶装置(4)に記憶しておく。そして、利用日情報として2022年1月20日が入力された場合には、前記対象者が「13歳」になった日を、1960年1月15日+13年で1973年1月15日と算出し、その日が含まれる1970年から1974年の出来度やニュース等の情報の前記キーワード付き音声情報を送信する。これによって認知症予防の非薬物療法である「回想法」における若かった頃の思い出を思い出す為の効果的なキッカケが提供でき、前記対象者毎に若かった頃の思い出を思い出していただける事により、認知症の対策(予防やケア)に貢献が出来る。
【実施例0028】
前記キーワード付き音声情報を各種の教材に係る情報とする場合の1例を説明する。前記対象者が中学生や高校生が日本史戦国時代の武将について学ぶ場合を想定すると、前記キーワード付き音声情報は日本史の戦国時代の各種情報を音声で流し、個々の戦国武将(織田信長他)に係る前記音声情報の再生時に合わせて、聴かれている戦国武将の名前を前記キーワードとして前記ディスプレイに表示する。そして前記対象者が、認識が乏しい特定の戦国武将の名前をタップ又はクリックで選択をすれば、その戦国武将に係る前記映像等の情報を視聴して学習する事ができる。尚、この前記対象者によるタップ又はクリックで選択された前記選択キーワードでリンクしたURLで閲覧できる情報が文字の情報であった場合には、その文字情報をAI合成音声のシステムを使って、文字情報ではなく音声情報として前記対象者の情報端末(5)で再生されるようにしても良い。また、過去に認識が乏しく感じて選択した前記選択キーワードを、指定期間後に前記対象者の情報端末(5)に表示又は再生するように設定が出来ると良い。その設定により、理解の浅かった又は過去に認識が乏しく感じた項目について、復習する事ができるようになる。
【実施例0029】
前記キーワード付き音声情報を、ニュースや出来事を伝える報道情報とする場合の1例を説明する。例えば、本サービス使う事業者が、昨日の午後のみに限定したニュースを伝える報道情報を配信したい場合には、まず、前記音声情報として昨日の午後のみのニュースや出来事を伝える報道情報を音声で再生して聴けるようにする。及び、その前記音声情報内の個々のニュースや出来事の音声が再生されているタイミングに合わせて、再生されている個々のニュースや出来事を簡単に表現する前記キーワードを、前記対象者の情報端末(5)の前記ディスプレイに表示する。尚、この場合には前記対象者の関係者の情報端末(6)の前記ディスプレイには、前記キーワードに係る文字等の情報以外の像や「映像など(例えば報道情報を読むアナウンサーの画像や映像)も、前記音声情報の再生に合わせて表示されても良い。そして前記対象者が音声で聴いているニュースや出来事の中から、気になった又は興味のあるニュースや出来事が表現された前記ディスプレイに表示された前記キーワードをタップ又はクリックで選択をすれば、その前記選択キーワードに係る前記映像等の情報を視聴する事が出来るようにする。これにより、前記対象者は耳で聞き流している昨日の午後のみに限定したニュースや出来事の中から、気になった又は興味のある情報のみを詳しく前記映像等で視聴が出来るようになる。この場合に視聴が出来る前記選択キーワードからリンクされる前記映像等は、昨日の午後のみに限定したテレビのニュース番組の映像でよく、この技術やサービスの提供により、従来のラジオでのニュース(音声のみ)と、テレビのニュース番組の映像の視聴等との組み合わせが可能となる、及び、前記対象者が自分の意思や興味で選択したニュースや出来事に係る情報のみを、前記映像等で視聴でき詳しく知る事が出来るようになる。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明は、前記対象者に対して、スマホ等の情報機器で簡単に使える情報視聴の1つの方法を提供する事、及び、そのようなサービスの提供が可能となる。
【符号の説明】
【0031】
表示するキーワードから映像等へのリンク機能付き音声配信システム(1)
情報送受信手段(2)
リンク手段(3)
記憶装置(4)
対象者の情報端末(5)
対象者の関係者の情報端末(6)
図1
図2
図3
図4
図5