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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022189696
(43)【公開日】2022-12-22
(54)【発明の名称】表示装置およびその動作方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/14 20060101AFI20221215BHJP
   A63F 13/25 20140101ALI20221215BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20221215BHJP
【FI】
G06F3/14 310A
A63F13/25
G09G5/00 510H
G09G5/00 555D
G09G5/00 550C
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021180598
(22)【出願日】2021-11-04
(31)【優先権主張番号】110206835
(32)【優先日】2021-06-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】510238605
【氏名又は名称】微星科技股▲ふん▼有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】512268479
【氏名又は名称】恩斯邁電子(深▲シン▼)有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】チュン-テ イェ
(72)【発明者】
【氏名】チャ-フ リュウ
(72)【発明者】
【氏名】チョン-ウェン チェン
【テーマコード(参考)】
5B069
5C182
【Fターム(参考)】
5B069AA16
5B069BB06
5B069CA03
5C182AA03
5C182AB14
5C182BA01
5C182BA03
5C182BA04
5C182BA14
5C182DA02
5C182DA33
(57)【要約】
【課題】新規な構成を有する表示装置、およびその動作方法を提供することを課題の一つとする。
【解決手段】外部操作装置およびホストと電気的に接続可能な表示装置を提供する。表示装置は、撮像ユニットと、表示制御装置と、画像受信ポートと、コマンド出力ポートと、少なくとも一つの演算装置とを含む。画像受信ポートは、ホストから画像データを取得し、表示制御装置に送信する。表示制御装置は、表示設定に応じて画像データを表示するように撮像ユニットを制御する。上述した少なくとも一つの演算装置は、ホストオペレーションモードおよび表示オペレーションモードを有する。上述した少なくとも一つの演算装置は、外部操作装置から制御コマンドを受信し、ホストオペレーションモードにおいて、制御コマンドをコマンド出力ポートを介してホストに送信し、表示オペレーションモードにおいて、表示制御装置に表示設定を調整するように制御コマンドを送信する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部操作装置およびホストと電気的に接続可能な表示装置であり、
撮像ユニットと、
前記撮像ユニットと電気的に接続する表示制御装置と、
前記表示制御装置と電気的に接続する画像受信ポートと、
前記ホストと電気的に接続するように構成されるコマンド出力ポートと、
前記表示制御装置と前記コマンド出力ポートに電気的に接続するように構成される少なくとも一つの演算装置と、を含み、
前記画像受信ポートは、前記ホストから画像データを取得して前記表示制御装置に送信するように構成され、
前記表示制御装置は、表示設定に応じて前記画像データを表示するように前記撮像ユニットを制御し、
前記少なくとも一つの演算装置は、ホストオペレーションモードおよび表示オペレーションモードを有し、
前記少なくとも一つの演算装置は、前記外部操作装置から制御コマンドを受信するように構成され、
前記少なくとも一つの演算装置は、前記ホストオペレーションモードにおいて、前記制御コマンドを前記コマンド出力ポートを介して前記ホストに送信し、
前記少なくとも一つの演算装置は、前記表示オペレーションモードにおいて、前記表示設定を調整するように前記制御コマンドを表示制御装置に送信する、
表示装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つの演算装置は、前記外部操作装置から切替コマンドを受信するように構成され、
前記少なくとも1つの演算装置は、前記切替コマンドに応じて前記ホストオペレーションモードと前記表示オペレーションモードとを切り替える、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つの演算装置が複数の演算装置を有する、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
ハブとコントロールセンターをさらに含み、
前記ハブは、前記複数の演算装置に電気的に接続され、
前記コントロールセンターは、前記表示制御装置に電気的に接続され、
前記コントロールセンターは、前記ハブを介して複数の演算装置に電気的に接続され、
複数の演算装置は、前記ハブを介して前記コマンド出力ポートに電気的に接続し、
前記コントロールセンターはソフトウェアを格納し、前記ソフトウェアに応じてファームウェアを更新するように前記複数の演算装置のうちの1つを駆動する、
請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記少なくとも1つの演算装置と前記表示制御装置とに電気的に接続するコントロールセンターをさらに含み、
前記少なくとも1つの演算装置は、複数の演算装置を有し、
前記コントロールセンターは、ファームウェアを更新するように前記複数の演算装置のうちの1つを駆動する、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
少なくとも1つの演算装置によって、外部操作装置から制御コマンドを受信するステップと、
前記少なくとも1つの演算装置がホストオペレーションモードにあるときに、前記少なくとも1つの演算装置によって、コマンド出力ポートを介してホストに前記制御コマンドを送信するステップと、
前記少なくとも1つの演算装置によって、前記少なくとも1つの演算装置が表示オペレーションモードにあるときに、表示設定を調整するように、表示制御装置に前記制御コマンドを送信するステップと、
画像受信ポートにより、前記ホストから画像データを取得し、前記画像データを前記表示制御装置に送信するステップと、
表示制御装置により、表示設定に応じて前記画像データを表示するように撮像ユニットを制御するステップと、を含む、
表示装置の動作方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つの演算装置によって、前記外部操作装置から切替コマンドを受信するステップと、
前記少なくとも1つの演算装置によって、前記切替コマンドに応じて、前記ホストオペレーションモードと前記表示オペレーションモードとの間で切り替えるステップと、をさらに含む、
請求項6に記載の表示装置の動作方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つの演算装置は、複数の演算装置を有し、
前記複数の演算装置によって、前記外部操作装置からの前記制御コマンドを受信する前に、
コントロールセンターによって、ソフトウェアに応じてファームウェアを更新するように前記複数の演算装置のうちの1つを駆動するステップ、をさらに含む、
請求項6に記載の表示装置の動作方法。
【請求項9】
前記少なくとも1つの演算装置は、複数の演算装置を有し、
前記複数の演算装置によって、前記外部操作装置からの前記制御コマンドを受信する前に、
コントロールセンターによって、ファームウェアを更新するように前記少なくとも1つの演算装置を駆動する、をさらに含む
請求項6に記載の表示装置の動作方法。
【請求項10】
前記画像受信ポートは、第1画像受信ポートおよび第2画像受信ポートを含み、
前記コマンド出力ポートは、第1コマンド出力ポートおよび第2コマンド出力ポートを含み、
前記少なくとも1つの演算装置は、複数の演算装置を有し、
前記少なくとも1つの演算装置によって、前記外部操作装置から前記制御コマンドを受信する前に、
前記表示制御装置によって、前記画像データの送信元が前記第1画像受信ポートであるか第2画像受信ポートであるかに応じて切替操作を実行するように、切替装置を制御するステップと、
前記切替操作に応じて、ハブと前記切替装置を介して、前記複数の演算装置を前記第1コマンド出力ポートと前記第2コマンド出力ポートの一方に電気的に接続するステップと、をさらに含む、
請求項6に記載の表示装置の動作方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年6月11日に出願された台湾特許出願第110206835号の優先権を主張し、その全内容を参照により本明細書に援用する。
【0002】
本開示は、表示装置およびその動作方法に関し、より詳細には、外部操作装置によってその表示設定を調整するように構成された表示装置およびその動作方法に関する。
【背景技術】
【0003】
家庭で使用される一般的な表示装置は、異なる画像を表示するために異なる外部ホスト機器と接続されることが多い。例えば、表示装置を市販のゲーム機と接続してゲーム画像を表示したり、コンピュータのホストと接続してオペレーティングシステムの操作インターフェースを表示したりすることがある。技術の急速な変化により、ゲームへの没入感を得るために、様々な画像表示の明るさやコントラスト、周囲の音を合わせたいといった、異なる外部ホスト環境下でのユーザの画面表示設定のニーズは、ますます多様化している。
【0004】
しかし、例えば、ディスプレイがゲーム機に接続されている場合、ユーザはゲームの途中で表示設定を変更したいときは、ゲームジョイスティックを置いて、体をディスプレイに前進させ近づけ、ディスプレイの下部に設置されているタッチボタンを押して、ディスプレイのパラメータを調整する必要があることが多い。これは、ユーザに不便を強いるとともに、ゲーム体験に影響を与え、プレイの興奮を冷めさせる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、本開示では、上記要求を満たす表示装置およびその動作方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態によれば、外部操作装置およびホストと電気的に接続可能な表示装置が提供される。表示装置は、撮像ユニットと、表示制御装置と、画像受信ポートと、コマンド出力ポートと、少なくとも一つの演算装置とを備え、表示制御装置は、撮像ユニットに電気的に接続し、画像受信ポートは、表示制御装置に電気的に接続し、画像受信ポートは、ホストから画像データを取得して表示制御装置に送信するように構成され、表示制御装置は、表示設定に応じて画像データを表示するように撮像ユニットを制御し、コマンド出力ポートは、ホストに電気的に接続するように構成されている。上述した少なくとも一つの演算装置は、ホストオペレーションモード(host operation mode)および表示オペレーションモード(display operation mode)を有し、上述した少なくとも一つの演算装置は、外部操作装置から制御コマンドを受信するように構成され、少なくとも一つの演算装置は、ホストオペレーションモードにおいて、制御コマンドをコマンド出力ポートを介してホストに送信し、上述した少なくとも一つの演算装置は、表示オペレーションモードにおいて、表示設定を調整するように制御コマンドを表示制御装置に送信する。
【0007】
本出願の一実施形態によれば、表示装置の動作方法は、以下を備える。少なくとも一つの演算装置によって、外部操作装置から制御コマンドを受信するステップと、少なくとも一つの演算装置によって、少なくとも一つの演算装置がホストオペレーションモードであるときに、コマンド出力ポートを介してホストに制御コマンドを送信するステップと、少なくとも一つの演算装置が表示オペレーションモードにあるときに、少なくとも一つの演算装置によって、表示設定を調整するように制御コマンドを表示制御装置に送信するステップと、画像受信ポートによって、ホストから画像データを取得し、その画像データを表示制御装置に送信するステップと、表示制御装置によって、表示設定に応じて画像データを表示するように撮像ユニットを制御するステップを含む。
【図面の簡単な説明】
【0008】
添付された図面は、本開示の理解を助けることができ、これは、本開示の範囲の制限ではなく、例示の目的から提供される。図面は、以下の通りである。
【0009】
図1】本発明の一実施形態に係る表示装置のブロック図である。
図2】本発明の一実施形態に係る表示装置のブロック図である。
図3】本発明の一実施形態に係る演算装置のモード間の切り替えのフローチャートである。
図4A】本発明の一実施形態に係る演算装置が現在のモードに応じて制御コマンドを送信するフローチャートである。
図4B】本発明の一実施形態に係る演算装置が現在のモードに応じて制御コマンドを送信するフローチャートである。
図5A】本発明の一実施形態に係る演算装置がホストオペレーションモードにあるときに撮像ユニットによって表示される画像データの概略図である。
図5B】本発明の一実施形態に係る演算装置が表示オペレーションモードにあるときに撮像ユニットによって表示される画像データの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の詳細な特徴および利点は、以下の詳細な説明に記載されており、当業者であれば、本開示の技術的内容を理解し、それに応じて実施することができる程度のものである。また、開示された明細書、請求項および図面によれば、当業者であれば、本開示の目的および利点を容易に理解することができる。以下の実施形態は、本開示の範囲を何らかの方法で限定するのではなく、本発明の観点をさらに詳細に説明するためのものである。
【0011】
図1を参照する。図1は、本開示の一実施形態に係る表示装置のブロック図である。本開示の本実施形態に係る表示装置1は、ホスト2および外部操作装置3と電気的に接続するのに適している。ホスト2は、例えば、市販のゲーム機であってもよく、外部操作装置3は、例えば、市販のゲーム機に対応するリモコンのジョイスティックであってもよい。
【0012】
表示装置1は、撮像ユニット11、表示制御装置13、画像受信ポート15、コマンド出力ポート17、および少なくとも1つの演算装置19を含む。
【0013】
撮像ユニット11は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)など、同様の仕様や機能を有する他の種類のディスプレイであってもよいが、本開示はこれに限定されない。
【0014】
表示制御装置13は、撮像ユニット11に電気的に接続されており、表示制御装置13は、例えば、スケーラまたは同様の仕様または機能を有する他の種類の制御装置であってもよいが、本開示はこれに限定されない。
【0015】
画像受信ポート15は、表示制御装置13に電気的に接続されており、画像受信ポート15は、ホスト2から画像データを取得し、画像データを表示制御装置13に送信するように構成されている。表示制御装置13は、表示設定に応じて画像データを表示するように撮像ユニット11を制御する。なお、画像受信ポート15は、例えば、高精細度マルチメディアインターフェース(HDMI(登録商標))や、パーソナルコンピュータ ディスプレイポート(PC DP)など、同様の仕様や機能を有する他の種類の受信ポートであってもよいが、本開示はこれに限定されない。
【0016】
コマンド出力ポート17は、ホスト2に電気的に接続されており、コマンド出力ポート17は、例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)コネクタ、または同様の仕様または機能を有する別の種類のコネクタであってもよいが、本開示はこれに限定されない。
【0017】
少なくとも1つの演算装置19は、表示制御装置13およびコマンド出力ポート17に電気的に接続されている。一例では、外部操作装置3に電気的に接続された演算装置19は1つだけであり、演算装置19と外部操作装置3との間の電気的接続は、有線または無線で行うことができる。
【0018】
少なくとも1つの演算装置19は、ホストオペレーションモードおよび表示オペレーションモードを有し、少なくとも1つの演算装置19は、外部操作装置3から制御コマンドを受信するように構成され、少なくとも1つの演算装置19は、ホストオペレーションモードにおいて、コマンド出力ポート17を介してホスト2に制御コマンドを送信し、少なくとも1つの演算装置19は、表示オペレーションモードにおいて、表示設定を調整するように表示制御装置13に制御コマンドを送信する。また、少なくとも1つの演算装置19は、外部操作装置3から切替コマンドを受信するように構成されており、少なくとも1つの演算装置19は、切替コマンドに応じて、ホストオペレーションモードと表示オペレーションモードとを切り替える。
【0019】
図1を参照する。本開示の実施形態の表示装置1は、コントロールセンター16をさらに含み、コントロールセンター16は、表示制御装置13に電気的に接続されている。コントロールセンター16は、演算装置19との電気的な接続を介して、演算装置19を駆動してそのファームウェアを更新することができる。外部操作装置3のより多くのブランドおよびモデルの操作プロトコルは、ファームウェアの更新を通じて演算装置19にインストールすることができ、したがって、演算装置19は、操作プロトコルを介して外部操作装置3のより多くのブランドおよびモデルをサポートおよび決定することができる。例えば、工場出荷前の表示装置1は、外部操作装置3がマイクロソフト社製のゲーム機「Xbox One」のジョイスティックである場合にのみ、外部操作装置3の操作プロトコルをインストールしてサポートしている。しかし、Xbox One(登録商標)のジョイスティックのプロトコル・ファームウェアをアップデートすることで、日本の企業であるソニーが生産するゲーム機「Play Station(登録商標)」のデータを演算装置19にインストールすることができる。したがって、表示装置1がソニー製のPS4ゲーム機に電気的に接続されている場合には、差し込まれたゲーム機(すなわち、外部操作装置3)を用いて、ソニー製のPS4ゲーム機に対して所望の操作を行うことができる。
【0020】
本開示の他のいくつかの実施形態では、表示装置1は、コントロールセンター16の設計を省略することができる。
【0021】
本開示の他の実施形態による表示装置のブロック図を示す図2を参照されたい。本実施形態では、少なくとも1つの演算装置は、複数の演算装置を有する。なお、図2に示した演算装置の数は単なる例であり、本開示はこれに限定されないことに留意すべきである。また、図2に示すように、表示装置1´は、外部操作装置3、外部操作装置3´、ホスト2、およびホスト2´と電気的に接続可能である。
【0022】
表示装置1´は、撮像ユニット11、表示制御装置13、ハブ12、切替装置14、画像受信ポート15、コマンド出力ポート17、演算装置19a、演算装置19b、コネクタ10a、コネクタ10b、およびコントロールセンター16を含む。
【0023】
撮像ユニット11は、例えば、LCDや、同様の仕様や機能を有する他の種類のディスプレイであってもよいが、本開示はこれに限定されるものではない。
【0024】
表示制御装置13は、撮像ユニット11に電気的に接続されている。表示制御装置13は、例えば、スケーラや、同様の仕様や機能を有する他の種類の制御装置であってもよいが、本開示はこれに限定されない。
【0025】
画像受信ポート15は、第1画像受信ポート151と第2画像受信ポート152とを含む。第1画像受信ポート151および第2画像受信ポート152は、表示制御装置13に電気的に接続されており、その中で、第1画像受信ポート151はホスト2に電気的に接続され、第2画像受信ポート152はホスト2´に電気的に接続されている。第1画像受信ポート151は、ホスト2から画像データを取得して表示制御装置13に送信するように構成され、第2画像受信ポート152は、ホスト2´から画像データを取得して表示制御装置13に送信するように構成されている。表示制御装置13は、表示設定に応じて画像データを表示するように撮像ユニット11を制御する。なお、第1画像受信ポート151および第2画像受信ポート152は、例えば、高精細度マルチメディアインターフェース(HDMI(登録商標))、パーソナルコンピュータディスプレイポート(PC DP)など、同様の仕様や機能を有する別種の受信ポートであってもよいが、本開示はこれに限定されるものではない。
【0026】
コントロールセンター16は、表示制御装置13に電気的に接続されており、コントロールセンター16は、例えば、マイクロコントロールユニット(MCU)、または同様の仕様または機能を有する別の種類の制御装置であってもよいが、本開示はこれに限定されない。
【0027】
演算装置19aおよび演算装置19bは、表示制御装置13に電気的に接続する。演算装置19aおよび演算装置19bは、例えば、MCU、または、同様の仕様または機能を有する別の種類の制御装置であってもよいが、本開示はこれに限定されない。
【0028】
ハブ12は、演算装置19aおよび演算装置19bと電気的に接続されている。ハブ12は、例えば、USBハブであってもよいし、同様の仕様または機能を有する他の種類のハブであってもよいが、本開示はこれに限定されない。
【0029】
コントロールセンター16は、ハブ12を介して、演算装置19aおよび演算装置19bと電気的に接続されている。
【0030】
コントロールセンター16は、ソフトウェアを格納しており、コントロールセンター16は、ソフトウェアを介して、演算装置19aおよび演算装置19bの一方を駆動してファームウェアを更新する。
【0031】
切替装置14は、ハブ12およびコマンド出力ポート17に電気的に接続されている。切替装置14は、例えば、USBスイッチであってもよい。切替装置14は、ホスト2のUSB信号源やホスト2´のUSB信号源など、表示信号源に応じて、対応するUSB信号源に切り替える。
【0032】
コマンド出力ポート17は、第1コマンド出力ポート171と、第2コマンド出力ポート172とを含む。第1コマンド出力ポート171は、切替装置14およびホスト2に電気的に接続され、第2コマンド出力ポート172は、切替装置14およびホスト2´に電気的に接続される。なお、コマンド出力ポート17は、例えば、USB出力コネクタや、同様の仕様や機能を有する別の種類のコネクタであってもよいが、本開示はこれに限定されない。
【0033】
ホスト2から第1画像受信ポート151を介して画像データが送られてくるか、ホスト2´から第2画像受信ポート152を介して画像データが送られてくるかに応じて、表示制御装置13は、ホスト2またはホスト2´の信号源に切り替えるように切替装置14を制御する制御コマンドを送信する。切替装置14の切り替え動作に応じて、演算装置19aおよび演算装置19bは、ハブ12および切替装置14を介して、第1コマンド出力ポート171および第2コマンド出力ポート172のいずれかに電気的に接続される。
【0034】
つまり、表示制御装置13が受信した画像データが第1画像受信ポート151を介してホスト2から送られてくると、表示制御装置13は切替装置14を制御して第1コマンド出力ポート171に切り替え、演算装置19aと演算装置19bがハブ12と切替装置14を介して第1コマンド出力ポート171に電気的に接続してもよい。また、表示制御装置13が受信した画像データが第2画像受信ポート152を介してホスト2´から送信されると、演算装置19aと演算装置19bがハブ12と切替装置14を介して第2コマンド出力ポート172に電気的に接続できるように、表示制御装置13は切替装置14を制御して第2コマンド出力ポート172に切り替える。
【0035】
コネクタ10aは、演算装置19aと外部操作装置3とに電気的に接続されており、言い換えれば、演算装置19aは、コネクタ10aを介して外部操作装置3と有線で電気的に接続されている。また、コネクタ10bは、演算装置19bと外部操作装置3´とに電気的に接続されており、換言すれば、演算装置19bは、コネクタ10bを介して外部操作装置3´に有線で接続されている。
【0036】
コネクタ10aおよびコネクタ10bは、例えば、USBドングルなど、同様の仕様または機能を有する別の種類のコネクタであってもよいが、本開示はこれに限定されない。
【0037】
演算装置19aは、表示制御装置13と電気的に接続されており、ハブ12および切替装置14を介して、第1コマンド出力ポート171および第2コマンド出力ポート172と電気的に接続されている。また、演算装置19aは、ホストオペレーションモードと表示オペレーションモードを有しており、演算装置19aは、外部操作装置3から制御コマンドを受信するように構成されている。ホストオペレーションモードにおいて、演算装置19aは、第1コマンド出力ポート171を介してホスト2に制御コマンドを送信したり、第2コマンド出力ポート172を介してホスト2´に制御コマンドを送信したりする。表示オペレーションモードにおいて、演算装置19aは、表示設定を調整するように表示制御装置13に制御コマンドを送る。
【0038】
演算装置19bは、表示制御装置13に電気的に接続されており、ハブ12および切替装置14を介して、第1コマンド出力ポート171および第2コマンド出力ポート172に電気的に接続されている。演算装置19bは、ホストオペレーションモードと表示オペレーションモードを有しており、演算装置19bは、外部操作装置3´から制御コマンドを受信するように構成されている。ホストオペレーションモードでは、演算装置19bは、第1コマンド出力ポート171を介してホスト2に制御コマンドを送信するか、第2コマンド出力ポート172を介してホスト2´に制御コマンドを送信する。表示オペレーションモードでは、演算装置19bは、表示制御装置13に制御コマンドを送り、ディスプレイの設定を調整する。
【0039】
図2の実施形態に示した演算装置19aおよび演算装置19bは、ファームウェアを更新することによって、外部操作装置3および外部操作装置3´など、より多くのブランドおよびモデルの外部操作装置をサポートし、決定してもよい。
【0040】
本開示は、図1に示す表示装置などの表示装置の動作方法を提供するものであり、動作方法は以下を含む。少なくとも1つの演算装置19によって、外部操作装置3から制御コマンドを受信するステップと、少なくとも1つの演算装置19がホストオペレーションモードである場合に、少なくとも1つの演算装置19によって、コマンド出力ポート17を介してホスト2に制御コマンドを送信するステップと、少なくとも1つの演算装置19が表示オペレーションモードにあるときに、表示設定を調整するように、少なくとも1つの演算装置19によって、表示制御装置13に制御コマンドを送信するステップと、画像受信ポート15によってホスト2から画像データを取得して表示制御装置13に送信するステップと、表示制御装置13が、表示設定に応じて画像データを表示するように撮像ユニット11を制御するステップとを含む。また、上記実施形態に係る表示装置1の動作方法は、少なくとも1つの演算装置19によって、外部操作装置3からの制御コマンドを受信するステップと、少なくとも1つの演算装置19によって、切り替えコマンドに応じて、ホストオペレーションモードと表示オペレーションモードとの間で切り替えるステップと、をさらに含む。
【0041】
図1に示した表示装置1の動作方法は、図2に示した表示装置1´にも適用可能であり、概念が類似しているため、ここでは簡潔にするために説明を省略する。
【0042】
表示装置1の動作方法の実施を、図3図4A図4Bに具体的に示しており、図3は、演算装置のモードを切り替えるフローチャートであり、図4A図4Bは、演算装置が現在のモードに応じて制御コマンドを送信するフローチャートである。
【0043】
図1および図3を参照する。表示装置1は、図3に示すように、ステージ「スタート」にある。画像受信ポート15は、ホスト2と電気的に接続されており、この場合、ホスト2は、例えば、PS4、PS5、Xbox One、Nintendo Switch(登録商標)などの市販のゲーム機であってもよい。ステップS1では、外部操作装置3が差し込まれる。外部操作装置3は、電線のプラグを介して入力ソケットに差し込まれ、そのソケットが表示装置1の演算装置19に対応しているので、表示装置1は外部操作装置3と電気的に接続される。なお、外部操作装置3は、例えば、様々なブランドの市販のゲーム機のジョイスティックであってもよい。ステップS2では、外部操作装置3の機種を確認し、外部操作装置3が接続されていることをホスト2に通知する。なお、演算装置19は、様々なブランドや機種の外部操作装置に対応したプロトコルを記憶しているので、表示装置1は、ホスト2が外部操作装置3に対応した操作を行いやすくするために、様々なブランドや機種の外部操作装置3に対応して、対応する外部操作装置3が表示装置1に差し込まれたことをホスト2に通知するようにしてもよい。
【0044】
ステップS3では、演算装置19は、ホストオペレーションモードになっている。演算装置19が外部操作装置3のモデルを正常に判定すると、演算装置19はデフォルトでホストオペレーションモードになる。ステップS4では、演算装置19が外部操作装置3から切替コマンドを受信したか否かを判断する。演算装置19がデフォルトでホストオペレーションモードに入った後、演算装置19が再び外部操作装置3から切替コマンドを受信した場合、演算装置19は、ホストオペレーションモードを終了し、表示オペレーションモードに切り替えてもよい。あるいは、演算装置19が外部操作装置3から切替コマンドを受信しない場合、演算装置19は依然としてホストオペレーションモードにある。
【0045】
ステップS5では、演算装置19は表示オペレーションモードになっている。演算装置19がホストオペレーションモードにあり、外部操作装置3からの切替コマンドを受信すると、演算装置19はホストオペレーションモードから表示オペレーションモードに切り替わる。ステップS6では、演算装置19が外部操作装置3から切替コマンドを受信したか否かを判断する。演算装置19が表示オペレーションモードにあり、外部操作装置3から制御コマンドを受信した場合、演算装置19は、表示オペレーションモードからホストオペレーションモードに切り替わる。あるいは、演算装置19が表示オペレーションモードにあり、外部操作装置3から切り替えコマンドを受信しない場合、演算装置19は依然として表示オペレーションモードにある。
【0046】
図1に示した表示装置1の動作方法の実施は、図2に示した表示装置1´にも適用できる。概念は同様であるので、ここでは簡潔にするためにこれ以上の説明は省略する。
【0047】
図1図4A、および図4Bを参照してください。図4Aは、本開示の一実施形態による演算装置がホストオペレーションモードにあるときに制御コマンドを送信する演算装置のフローチャートであり、図4Bは、本開示の一実施形態による演算装置が表示オペレーションモードにあるときに制御コマンドを送信する演算装置のフローチャートである。図4Aに示すように、ステップS31では、演算装置19は、外部操作装置3の制御コマンドを受信する。ステップS32において、演算装置19は、演算装置19がホストオペレーションモードである場合に、コマンド出力ポート17を介して、ホスト2に制御コマンドを送信する。
【0048】
演算装置19がホストオペレーションモードである場合、演算装置19は、外部操作装置3から受信した制御コマンドをホスト2に送信することになり、外部操作装置3は、制御コマンドを送信している間、ホスト2の動作を直接制御することになる。
【0049】
図4Bに示すように、ステップS52では、演算装置19が表示オペレーションモードにあるときに、演算装置19が表示制御装置13に制御コマンドを送信して表示設定を調整し、ステップS53では、画像受信ポート15がホスト2から画像データを取得して表示制御装置13に送信し、ステップS54では、表示制御装置13が表示設定に応じで撮像ユニット11を制御して画像データを表示させる。
【0050】
演算装置19が表示オペレーションモードである場合、演算装置19は制御コマンドを表示制御装置13に送信し、外部操作装置3は表示設定に応じて、ホスト2から表示装置1に送信される画像データを表示するように撮像ユニット11を制御することになる。なお、ステップS52とステップS53の順序は交換可能であるが、本開示はこれに限定されるものではないことに留意されたい。
【0051】
図4Aおよび図4Bのフローチャートは、図2に示す表示装置1´にも適用可能であり、概念が同様であるため、ここでは簡潔にするために説明を省略する。
【0052】
図2図5Aおよび図5Bを参照する。図5Aは、演算装置がホストオペレーションモードのときに撮像ユニットが表示する画像データの模式図であり、図5Bは、演算装置が表示オペレーションモードのときに撮像ユニットが表示する画像データの模式図である。例えば、外部操作装置3および外部操作装置3´は、同一ブランドで同一機種のゲームジョイスティック(ソニーPS4など)であり、ホスト2およびホスト2´は、異なるブランドのゲーム機であってもよい。外部操作装置3は、表示装置1に含まれる演算装置19aとコネクタ10aにより有線で電気的に接続され、外部操作装置3´は、表示装置1に含まれる演算装置19bとコネクタ10bにより有線で電気的に接続されている。外部操作装置3および外部操作装置3´が差し込まれると、演算装置19aおよび演算装置19bは、デフォルトでは、ホストオペレーションモードになる。外部操作装置3の予め設定されたキーの組み合わせ、例えばキー「LT」、キー「LB」、キー「Up」を押すことにより、外部操作装置3は演算装置19aにスイッチコマンドを送信し、これにより演算装置19aにホストオペレーションモードと表示オペレーションモードの切り替えを指令する。同様に、キー「LT」、「LB」および「Up」を押すなど、外部操作装置3´の予め設定されたキーの組み合わせを押すことにより、外部操作装置3´は、演算装置19bにスイッチコマンドを送信し、これにより、演算装置19bにホストオペレーションモードと表示オペレーションモードとの間を切り替えるように命令する。
【0053】
ユーザがゲームをするためにホスト2を選択し、ホスト2の電源を入れると、ホスト2は第1画像受信ポート151を介して表示制御装置13に現在の画像データ「a」を送信し、表示制御装置13は現在の画像データ「a」の送信元が第1画像受信ポート151であることを確認し、ハブ12および切替装置14を介して演算装置19aおよび演算装置19bが第1コマンド出力ポート171に電気的に接続されるように、切替装置14を制御して切り替えることができる。
【0054】
演算装置19aがホストオペレーションモードの場合、外部操作装置3は、制御コマンドを送信することで、ホスト2を直接制御してゲームを開始させる。また、演算装置19bがホストオペレーションモードの場合、外部操作装置3´は、制御コマンドを送信することで、ホスト2を直接制御してゲームを開始させることができる。ホスト2は、現在の画像データ「a」を第1画像受信ポート151を介して表示装置1に送信し、表示装置1は、図5Aに示すように、画像データ「a」を表示するように撮像ユニット11を制御する。また、ゲーム中に表示設定を調整する必要がある場合には、ユーザは、キー「LT」、「KB」、「Up」を同時に押して、演算装置19aと演算装置19bを表示オペレーションモードに切り替え、画像データ「a」の右下に対応する撮像ユニット11は、図5Bに示すように、表示設定メニュー「b」を表示する。ユーザは、演算装置19aまたは演算装置19bによって制御コマンドを送信することで、表示制御装置13に対する操作を行い、撮像ユニット11に操作結果を生成させることができる。すなわち、ユーザは、体を表示装置に近づけてタッチボタンを押すことなく、ゲームジョイスティックで画像データの右下にある表示設定メニュー「b」を操作して、明るさやコントラストなどの画像データのパラメータを即座に調整することができるが、表示装置1に配置されたこれらのボタンは、表示設定を調整するように構成されている。なお,ユーザは,手に持っているゲームジョイスティックを用いて直接表示設定を行ってもよい。
【0055】
上述したように、ユーザは、表示設定を調整した後、ゲームのその後の処理を容易にするために、演算装置19aまたは演算装置19bをホストオペレーションモードに切り替えるためのキー「LT」、キー「LB」、およびキー「Up」などの予め設定されたキーの組み合わせを押してもよい。なお、ユーザが表示設定メニュー「b」で表示設定を調整した後、予め設定された切替モードのキーの組み合わせを押下する以外に、ユーザが表示設定メニュー「b」の「Exit」を選択して、画像データの右下にある表示設定メニュー「b」を閉じて、演算装置19aまたは演算装置19bがホストオペレーションモードに戻るようにしてもよい。すなわち、ユーザは、表示設定メニュー「b」の「終了」を選択することにより、演算装置19aまたは演算装置19bを表示オペレーションモードからホストオペレーションモードに切り替えてもよい。
【0056】
以上の説明を踏まえて、本開示では、表示装置および表示装置の動作方法を提案する。前記少なくとも1つの演算装置は、ホストオペレーションモードと表示オペレーションモードとを切り替えることができるので、前記少なくとも1つの演算装置が表示オペレーションモードである場合、前記少なくとも1つの演算装置は、外部操作装置から受信した制御コマンドを表示制御装置に送信して、表示画面の設定を直接調整する。この場合、ユーザは、ユーザと表示装置との間の距離を維持しつつ、表示装置に対して体を前方に移動させることなく、外部操作装置を用いて表示画面のパラメータを直接設定することができるので、ユーザの経験を向上させ、ユーザに表示装置とのリアルタイムなやりとりを提供することができる。
【0057】
本開示は上記の実施形態で開示されているが、それらは本開示を限定することを意図したものではない。本開示の精神および範囲から逸脱することなく行われるすべての変更および修正は、本開示の範囲に含まれるものとする。本開示の請求範囲は、添付の特許請求の範囲を参照することができる。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5A
図5B