(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022189697
(43)【公開日】2022-12-22
(54)【発明の名称】鉄道のプレキャスト箱桁の縦方向に分布する全長鉄筋の供給移送システム
(51)【国際特許分類】
B21F 23/00 20060101AFI20221215BHJP
E01D 1/00 20060101ALI20221215BHJP
【FI】
B21F23/00 A
E01D1/00 C
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021180734
(22)【出願日】2021-11-05
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-08-16
(31)【優先権主張番号】202110653559.4
(32)【優先日】2021-06-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521485597
【氏名又は名称】中鉄四局集団第二工程有限公司
【氏名又は名称原語表記】THE SECOND ENGINEERING CO., LTD. OF CTCE GROUP
【住所又は居所原語表記】No. 9 Litanghe Road, Xiangcheng District, Suzhou city, Jiangsu Province, 215131, China
(71)【出願人】
【識別番号】521485601
【氏名又は名称】中鉄四局集団有限公司
【氏名又は名称原語表記】CHINA TIESIJU CIVIL ENGINEERING GROUP CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 96, Wangjiang East Road, Baohe District, Hefei City, Anhui Province, 230023, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】李 勇海
(72)【発明者】
【氏名】余 秀平
(72)【発明者】
【氏名】徐 波
(72)【発明者】
【氏名】王 杰
(72)【発明者】
【氏名】劉 其
(72)【発明者】
【氏名】葛 艶慶
(72)【発明者】
【氏名】楊 嘉毅
(72)【発明者】
【氏名】劉 寧
(72)【発明者】
【氏名】施 炎坤
(72)【発明者】
【氏名】狄 鵬
(72)【発明者】
【氏名】陳 立新
(72)【発明者】
【氏名】呂 瑞
(72)【発明者】
【氏名】黄 河
(72)【発明者】
【氏名】江 勝華
(72)【発明者】
【氏名】李 景杰
【テーマコード(参考)】
2D059
4E070
【Fターム(参考)】
2D059AA08
2D059BB39
2D059GG61
4E070AA02
4E070AB01
4E070AC01
4E070CA02
(57)【要約】 (修正有)
【課題】その場で全長鉄筋の供給移送が行え、効率が高くて労働強度が低い鉄筋の持ち上げ及び移送を行う鉄道のプレキャスト箱桁の縦方向に分布する全長鉄筋の供給移送システムを提供する。
【解決手段】コーベルコラム及びトロリ軌道を含み、トロリ軌道には、トロリ及び電動ホイストが設置され、鉄筋結束治具の施工現場に設置され、貯蔵プラットフォームは、平行して鉄筋結束治具の縦方向の側辺に設置され、且つ高さが鉄筋結束治具のフランジ板と揃えられ、縦方向に沿って貯蔵プラットフォーム及び鉄筋結束治具の上方に配置され、ワイヤロッド鉄筋格納フレーム及びワイヤロッド鉄筋矯正案内フレームは、順に地面に設置され、鉄筋矯正切断機は、貯蔵プラットフォームにおける縦方向の一端に設置され、貯蔵プラットフォームに運搬溝が設置されており、電動ホイストと運搬溝とには、互いに吊り運搬器具が備えられている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉄道のプレキャスト箱桁の縦方向に分布する全長鉄筋の供給移送システムであって、貯蔵プラットフォーム、ワイヤロッド鉄筋格納フレーム、ワイヤロッド鉄筋矯正案内フレーム、鉄筋矯正切断機、コーベルコラム、及び、前記コーベルコラムに設置された縦方向トロリ軌道を含み、前記縦方向トロリ軌道には、縦方向に移動するトロリが設置され、前記トロリには、横方向に移動する電動ホイストが設置されており、前記システムは、鉄筋結束治具の施工現場に設置され、前記貯蔵プラットフォームは、平行して前記鉄筋結束治具の縦方向側辺に設置され、且つ高さが前記鉄筋結束治具の箱桁フランジ板と揃えられ、前記コーベルコラムは、前記鉄筋結束治具の周辺の地面及び前記貯蔵プラットフォームに設置され、前記縦方向トロリ軌道は、前記貯蔵プラットフォーム及び前記鉄筋結束治具の上方に配置され、前記ワイヤロッド鉄筋格納フレーム及びワイヤロッド鉄筋矯正案内フレームは、順に前記鉄筋結束治具の縦方向の一端の地面に設置され、前記鉄筋矯正切断機は、前記貯蔵プラットフォームの縦方向における前記ワイヤロッド鉄筋矯正案内フレームに近い端に設置され、前記貯蔵プラットフォームには、前記全長鉄筋を格納するための長尺形運搬溝が設置されており、前記電動ホイストと前記長尺形運搬溝とには、互いに吊り運搬器具が備えられている、ことを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記鉄筋結束治具が1個ある場合、前記貯蔵プラットフォームは、平行して前記鉄筋結束治具の縦方向の一側辺に設置される、ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記鉄筋結束治具が2個平行して配置される場合、前記貯蔵プラットフォームは、平行して2個の鉄筋結束治具の中間における縦方向に対向する両側辺の間に設置される、ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記鉄筋結束治具が4個又は2の三倍以上の倍数個あり、且つ2個ずつ平行して配置される場合、前記貯蔵プラットフォームは、2個ずつ平行する両鉄筋結束治具の中間に貫き通され、且つ2個ずつ平行する両鉄筋結束治具の縦方向に対向する両側辺の間に平行して設置される、ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記長尺形運搬溝は、上方が開口しており、その底部にユニバーサルホイールが設置され、その上方の両側の縁の何れにも補強板が設置されている、ことを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載のシステム。
【請求項6】
前記吊り運搬器具は、前記長尺形運搬溝の上方開口を跨ぐことが可能な吊り板及び吊り具を含み、前記吊り板は、前記長尺形運搬溝の上方の一方側の縁における補強板に設置された係合座と、前記長尺形運搬溝の上方の他方側の縁における補強板にヒンジ接続された係合板とを含み、前記係合座には、前記係合板と合わせる係合口が設置され、前記係合板に吊り孔が設置されており、前記吊り具は、1本の吊り棒であり、前記吊り棒の両端には、前記吊り孔と合わせることが可能な掛けフックがそれぞれ設置されており、前記吊り棒の上部に脊板が設置され、前記脊板には、前記電動ホイストの吊りフックと合わせる吊り穴が開設されている、ことを特徴とする請求項5に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道のプレキャスト箱桁用の縦方向の全長に分布する鉄筋の持ち上げ及び移送を行うシステムに関し、金属線材の処理技術分野に属するものである。
【背景技術】
【0002】
中国の鉄道建設、特に高速鉄道建設は急速に発展している。高速鉄道建設では、主にプレストレスコンクリート単純支持箱桁橋及び連続箱桁橋がメインとされており、国鉄システムの迅速な発展及び機械化の度合いの向上に伴い、鉄道の標準スパン単純支持箱桁のプレキャスト施工技術は、ますます成熟してきている。
【0003】
鉄道の標準スパン単純支持箱桁のプレキャスト中には、大量の鉄筋の結束が必要とされ、箱桁用の縦方向に分布する全長鉄筋は、その長さが長く(32mに及ぶ)、数が多く(各スパンの箱桁毎に約300本)、直径が細い(φ10~12mm)。したがって、このような長さが長くて直径が細い全長鉄筋の場合、単一の鉄筋の持ち上げ及び移送中には、大きな曲げ撓みが発生してしまい、現在の持ち上げ及び移送方法は、依然として、鉄筋ストックヤードにて矯正機による加工後に手動で積み重ねて集められ、次に手動で持ち上げられて鉄筋結束治具の施工現場に移送されるようになっている。持ち上げ移送中には、多くの場合、7~8人の施工作業員の協働が必要とされ、毎回、鉄筋ストックヤードから手動で2~3本の全長鉄筋を鉄筋結束治具の施工現場に持ち運ぶことしかできず、箱桁の鉄筋結束の施工効率を大幅に低下させるだけでなく、労働強度が大きいという問題もある。
【発明の概要】
【0004】
本発明の解決しようとする課題は、箱桁の縦方向に分布する全長鉄筋の供給移送効率を向上させるとともに、労働強度を低下させることにある。
【0005】
上記課題を解決するために、本発明によって提案される技術案は、以下の通りである。鉄道のプレキャスト箱桁の縦方向に分布する全長鉄筋の供給移送システムであって、貯蔵プラットフォーム、ワイヤロッド鉄筋格納フレーム、ワイヤロッド鉄筋矯正案内フレーム、鉄筋矯正切断機、コーベルコラム、及び、前記コーベルコラムに設置された縦方向トロリ軌道を含み、前記縦方向トロリ軌道には、縦方向に移動するトロリが設置され、前記トロリには、横方向に移動する電動ホイストが設置されており、前記システムは、鉄筋結束治具の施工現場に設置され、前記貯蔵プラットフォームは、平行して前記鉄筋結束治具の縦方向側辺に設置され、且つ高さが前記鉄筋結束治具の箱桁フランジ板と揃えられ、前記コーベルコラムは、前記鉄筋結束治具の周辺の地面及び前記貯蔵プラットフォームに設置され、前記縦方向トロリ軌道は、前記貯蔵プラットフォーム及び前記鉄筋結束治具の上方に配置され、前記ワイヤロッド鉄筋格納フレーム及びワイヤロッド鉄筋矯正案内フレームは、順に前記鉄筋結束治具の縦方向の一端の地面に設置され、前記鉄筋矯正切断機は、前記貯蔵プラットフォームの縦方向における前記ワイヤロッド鉄筋矯正案内フレームに近い端に設置され、前記貯蔵プラットフォームには、前記全長鉄筋を格納するための長尺形運搬溝が設置されており、前記電動ホイストと前記長尺形運搬溝とには、互いに吊り運搬器具が備えられている。
【0006】
本発明の有益な効果は、以下の通りである。1)システム全体が鉄筋結束治具の施工現場に設置されるため、全長鉄筋の移送距離が低減され、2)鉄筋結束治具の縦方向の側辺には、同じ高さの貯蔵プラットフォームが平行して設置されるとともに、貯蔵プラットフォームには、移動可能な運搬溝が設置されているため、ワイヤロッド鉄筋を矯正して切断された全長鉄筋は、直接に運搬溝内に格納でき、随時に鉄筋結束の進行状況に応じて短距離で全長鉄筋を取ることができ、非常に便利であり、3)貯蔵プラットフォーム及び鉄筋結束治具の上方には、縦方向トロリ軌道及びトロリが設置されるため、全長鉄筋を取る必要があったら、トロリ及び電動ホイストをオンにして、直接に運搬溝を鉄筋結束治具の現場に吊り運搬可能であり、全長鉄筋の持ち上げ移送の機械化作業が完全に実現される。以上より、本発明のシステムは、全長鉄筋の持ち上げ移送の効率を大幅に向上させるとともに、労働強度を低下させた。
【0007】
さらに、前記鉄筋結束治具が1個ある場合、前記貯蔵プラットフォームは、平行して前記鉄筋結束治具の縦方向の一側辺に設置され、前記鉄筋結束治具が2個平行して配置される場合、前記貯蔵プラットフォームは、平行して2個の鉄筋結束治具の中間における縦方向に対向する両側辺の間に設置され、前記鉄筋結束治具が4個又は2の倍数個あり、且つ2個ずつ平行して配置される場合、前記貯蔵プラットフォームは、2個ずつ平行する両鉄筋結束治具の中間に貫き通され、且つ2個ずつ平行する両鉄筋結束治具の縦方向に対向する両側辺の間に平行して設置される。
【0008】
さらに、前記長尺形運搬溝は、上方が開口しており、その底部にユニバーサルホイールが設置され、その上方の両側の縁に補強板が設けられている。
【0009】
さらに、前記吊り運搬器具は、前記長尺形運搬溝の上方開口を跨ぐことが可能な吊り板及び吊り具を含み、前記吊り板は、前記長尺形運搬溝の上方の一方側の縁における補強板に設置された係合座と、前記長尺形運搬溝の上方の他方側の縁における補強板にヒンジ接続された係合板とを含み、前記係合座には、前記係合板と合わせる係合口が設置され、前記係合板に吊り孔が設置されており、前記吊り具は、1本の吊り棒であり、前記吊り棒の両端には、前記吊り孔と合わせることが可能な掛けフックがそれぞれ設置されており、前記吊り棒の上部に脊板が設置され、前記脊板には、前記電動ホイストの吊りフックと合わせる吊り穴が開設されている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明に係るシステムを更に説明する。
【
図1】
図1は、単一の鉄筋結束治具が適用された場合の実施例1に係るシステムの構造模式図である。
【
図3】
図3は、長尺形運搬溝の吊り板における部分拡大構造模式図である。
【
図5】
図5は、吊り具と長尺形運搬溝の吊り板との連結の構造模式図である。
【
図6】
図6は、2個の鉄筋結束治具が適用された場合の実施例2に係るシステムの構造模式図である。
【
図7】
図7は、4個の鉄筋結束治具が適用された場合の実施例3に係るシステムの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<実施例1>
本実施例に係る鉄道のプレキャスト箱桁の縦方向に分布する全長鉄筋の供給移送システムは、
図1に示すように、貯蔵プラットフォーム1、ワイヤロッド鉄筋格納フレーム2、ワイヤロッド鉄筋矯正案内フレーム3、鉄筋矯正切断機4、コーベルコラム5、及び、コーベルコラム5に設置された縦方向トロリ軌道6を含み、縦方向トロリ軌道6には、縦方向に移動するトロリ7が設けられ、トロリ7には、横方向に移動する電動ホイスト8が設けられている。システム全体は、鉄筋結束治具100の施工現場に設置され、本実施例における鉄筋結束治具100は1個あり、貯蔵プラットフォーム1は、支持用底フレームと、支持用底フレームに設置された平板とによって構成されるものであり、貯蔵プラットフォーム1全体は、平行して鉄筋結束治具100の縦方向の一側辺に設置され、且つ高さが鉄筋結束治具100の箱桁フランジ板と揃えられ、コーベルコラム5は、鉄筋結束治具100の周辺の地面及び貯蔵プラットフォーム1に設置され、縦方向トロリ軌道6は、縦方向に沿って貯蔵プラットフォーム1及び鉄筋結束治具100の上方に配置され、ワイヤロッド鉄筋格納フレーム2及びワイヤロッド鉄筋矯正案内フレーム3は、順に鉄筋結束治具100縦方向の一端の地面に設置され、鉄筋矯正切断機4は、貯蔵プラットフォーム1の縦方向におけるワイヤロッド鉄筋矯正案内フレーム3に近い端に設置され、貯蔵プラットフォーム1には、全長鉄筋を格納するための長尺形運搬溝9が設置されている。
【0012】
長尺形運搬溝9は、
図2に示すように、厚度10mmの鋼板を組立溶接したものであり、その上方が開口しており、その底部にユニバーサルホイール10が設置され、その上方の縁には、上方開口を跨ぐことが可能な吊り板11が設置されている。電動ホイスト8には、吊り板9と掛着可能な吊り具12が設置されている。
【0013】
図3に示すように、長尺形運搬溝9の上方の両側の縁の何れにも、補強板13が設置されており、吊り板11は、長尺形運搬溝9の上方の一方側の縁における補強板13に設置された係合座14と、長尺形運搬溝9の上方の他方側の縁に設置された係合板15とを含み、係合板15は、他方側の縁における補強板13にヒンジ接続され、係合座14には、係合板15と合わせる係合口が設置され、係合板15に吊り孔が設置されている。使用の際、係合板15が回動されると、係合座14の係合口内に係入可能であり、次にピンで固定される。
【0014】
吊り具は、1本の吊り棒16とされ、吊り棒16の両端には、係合板15上の吊り孔と合わせることが可能な掛けフック17がそれぞれ設置されており、吊り棒16の上部に脊板18が設置され、脊板18には、電動ホイスト8の吊りフックと合わせる吊り穴が開設されている。使用の際、掛けフック17は、係合板15上の吊り孔を通過可能であり、両掛けフック17は、それぞれ長尺形運搬溝9によって離間された両吊り板11における係合板15上の吊り孔を通過し、次に電動ホイスト8の吊りフックを吊り棒16の脊板18上の吊り穴に連結させる。
【0015】
吊り板11及び吊り具は、電動ホイスト8と長尺形運搬溝9とを互いに連結させて長尺形運搬溝9を吊り上げ移送するための吊り運搬器具を構成している。
【0016】
使用の際、1つの空の長尺形運搬溝9を鉄筋矯正切断機4の出口に移動させ、長尺形運搬溝9の上方開口が鉄筋矯正切断機4の出口に正対するようにし、地面のワイヤロッド鉄筋格納フレーム2に保管されたワイヤロッド鉄筋は、ワイヤロッド鉄筋矯正案内フレーム3の案内により、鉄筋矯正切断機4に入ってから真っすぐにされ、次に一定の長さに切断され、切断された全長鉄筋は、1本ずつ長尺形運搬溝9内に落ち込み、1つの長尺形運搬溝9内に全長鉄筋が十分に保管されると、鉄筋矯正切断機4を一時停止させ、既に全長鉄筋が十分に保管されている長尺形運搬溝9を、貯蔵プラットフォーム1の空所に移動させ、次に別の空の長尺形運搬溝9を鉄筋矯正切断機4の出口に移動させ、鉄筋矯正切断機4を起動して、次のロットの全長鉄筋の生産を継続する。鉄筋結束治具100の現場(例えば、サイドフランジ板や底板の位置)に全長鉄筋が必要な場合は、トロリ7及び電動ホイスト8を起動して、吊り板11及び吊り具12により、全長鉄筋が十分に保管されている長尺形運搬溝9を、貯蔵プラットフォーム1から鉄筋結束治具100の現場に吊り運搬し、使い果たされたか、或いは荷下ろしされた空の長尺形運搬溝9は、トロリ7及び電動ホイスト8により貯蔵プラットフォーム1に吊り運搬され、鉄筋矯正切断機4から供給したものを保管し続ける。
【0017】
<実施例2>
本実施例に係る鉄道のプレキャスト箱桁の縦方向に分布する全長鉄筋持ち上げ移送システムは、
図6に示すように、実施例1に変更を加えたものであり、鉄筋結束治具100が2個あり、貯蔵プラットフォーム1が、平行して両鉄筋結束治具100の中間における縦方向に対向する両側辺の間に設置される点を除き、実施例1と同じである。
【0018】
<実施例3>
本実施例に係る鉄道のプレキャスト箱桁の縦方向に分布する全長鉄筋持ち上げ移送システムは、
図7に示すように、実施例1に変更を加えたものであり、鉄筋結束治具100が4個あり、貯蔵プラットフォーム1が、2個ずつ平行する両鉄筋結束治具100の中間に貫き通され、且つ2個ずつ平行する両鉄筋結束治具100の縦方向に対向する両側辺の間に平行して設置される点を除き、実施例1と同じである。
【0019】
上述したのは、本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明は、これに限定されない。一々列挙しないが、例えば、1)長尺形運搬溝9の底部のユニバーサルホイールが省略されて、直接にトロリ7及び電動ホイスト8によって長尺形運搬溝9が吊り上げ移動されてもよく、2)吊り板11及び吊り具は、長尺形運搬溝9の吊り上げを遂行できれば、他の構造形態とされてもよい。本発明の構想及びその技術案に基づいて同等の置換や同等の変更を加えたものは、全て本発明の保護範囲内に含まれるべきである。