(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022189708
(43)【公開日】2022-12-22
(54)【発明の名称】加熱式電子タバコ
(51)【国際特許分類】
A24F 40/40 20200101AFI20221215BHJP
A24F 40/20 20200101ALI20221215BHJP
A24F 40/46 20200101ALI20221215BHJP
【FI】
A24F40/40
A24F40/20
A24F40/46
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022019137
(22)【出願日】2022-02-10
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-06-09
(31)【優先権主張番号】202110647790.2
(32)【優先日】2021-06-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】522055223
【氏名又は名称】寧波依蘭雅絲護膚品有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】特許業務法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】銭 旭利
(72)【発明者】
【氏名】叶 ▲キ▼▲クン▼
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA22
4B162AB12
4B162AC12
4B162AC22
(57)【要約】 (修正有)
【課題】タバコボディの表面に直接接触して加熱することによって、タバコボディを迅速に加熱することができ、電子タバコの体積を減少し、持ち運びやすく、使いやすい加熱式電子タバコを提供する。
【解決手段】開口は、収納チャンバーと外部とを連通させ、ロック機構は、収納チャンバーに設けられ、駆動アセンブリは、伝動可能にロック機構に接続されることで、ロック機構が駆動されて小クランプリング状態、又は、大クランプリング状態にさせ、ロック機構は、ロードアセンブリと、少なくとも1つの伝動アセンブリと、を含み、ロードアセンブリは、調整可能に伝動アセンブリに接続され、伝動アセンブリは、駆動アセンブリに接続されることで、ロードアセンブリに所定の軌道を付与させ、ロードアセンブリを所定の軌道に沿って拡張させ、又は収縮させ、ロードアセンブリを調節可能にタバコボディの外周側に密着させる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーシングと、駆動アセンブリと、ロック機構と、を含み、
前記ケーシングには、開口及び収納チャンバーが設けられ、
前記開口は、前記収納チャンバーと外部とを連通させ、
前記ロック機構は、前記収納チャンバーに設けられ、
前記駆動アセンブリは、伝動可能に前記ロック機構に接続されることで、前記ロック機構を駆動されて小クランプリング状態、又は、大クランプリング状態にさせ、
前記ロック機構は、ロードアセンブリと、少なくとも1つの伝動アセンブリと、を含み、
前記ロードアセンブリは、調整可能に前記伝動アセンブリに接続され、前記伝動アセンブリは、前記駆動アセンブリに接続されることで、前記ロードアセンブリに所定の軌道を付与させ、前記ロードアセンブリを前記所定の軌道に沿って拡張させ、又は収縮させ、前記ロードアセンブリを調節可能にタバコボディの外周側に密着させる、
ことを特徴とする加熱式電子タバコ。
【請求項2】
前記伝動アセンブリは、旋回プレートと、案内プレートと、を含み、
前記駆動アセンブリは、伝動可能に前記旋回プレートに接続され、
前記ロードアセンブリは、相対移動可能に前記案内プレート及び前記旋回プレートに接続され、
前記旋回プレートと前記案内プレートとの間には、前記所定の軌道が形成されることで、前記ロードアセンブリを前記所定の軌道に沿って時計回りに外側へ、又は、反時計回りに内側へ移動させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の加熱式電子タバコ。
【請求項3】
前記旋回プレートの内面には、円周に沿って複数の位置制限溝が設けられ、
前記案内プレートには、円周に沿って複数の案内溝が離間して設けられ、
各前記位置制限溝と各前記案内溝との間の部分は、可変に設けられ、
前記旋回プレートは、前記案内プレートに対して回転可能であることで、各前記位置制限溝と各前記案内溝との間の重畳領域には、前記所定の軌道が形成される、
ことを特徴とする請求項2に記載の加熱式電子タバコ。
【請求項4】
前記案内プレートには、前記案内溝の内側に位置する複数の案内壁が設けられ、
前記ロードアセンブリは、複数の位置決め部と、複数の加熱ブレードと、を含み、
各前記位置決め部は、前記加熱ブレードから前記旋回プレートの前記位置制限溝へ延在し、
前記加熱ブレードは、前記タバコボディに対向することで、前記タバコボディを加熱させ、
前記位置決め部と前記加熱ブレードとの間には、位置決め溝が形成され、
前記案内壁が前記位置決め溝に収納されることで、前記位置決め部が前記案内溝と前記位置制限溝とを接続する、
ことを特徴とする請求項3に記載の加熱式電子タバコ。
【請求項5】
前記位置決め部には、それぞれ前記位置決め部の両側に位置する第1の側部及び第2の側部が設けられ、
前記第1の側部及び前記第2の側部は、前記位置制限溝の側面に対して摺動可能に接触することで、各前記位置決め部が各前記位置制限溝の径方向に沿って摺動する、
ことを特徴とする請求項4に記載の加熱式電子タバコ。
【請求項6】
前記案内壁は、前記案内プレートの内円周から外円周へ屈折し又は湾曲して延在し、
前記位置決め部は、前記案内壁を前記位置決め溝に挟持させ、
前記案内プレートは、環状構造であり、
前記案内溝は、内円周から外円周へ傾斜して配置され、中間の幅が両側の幅より大きい、
ことを特徴とする請求項4に記載の加熱式電子タバコ。
【請求項7】
前記案内壁には、インナーファーストセクション及びインナーセカンドセクションが設けられ、
前記インナーセカンドセクションは、前記インナーファーストセクションから一体的に傾斜して外側へ延在し、
前記インナーファーストセクションは、傾斜して内側へ延在し、
前記案内壁の前記インナーファーストセクションと前記インナーセカンドセクションとは、屈折構造であり、両者の夾角範囲が160°~170°である、
ことを特徴とする請求項4に記載の加熱式電子タバコ。
【請求項8】
前記旋回プレートには、駆動部及び位置制限部が設けられ、
前記駆動部は、前記位置制限部の軸方向の外側に位置し、回転可能に前記駆動アセンブリに接続され、
前記位置制限溝は、前記位置制限部の内面に離間して形成される、
ことを特徴とする請求項4に記載の加熱式電子タバコ。
【請求項9】
前記伝動アセンブリは、2組であり、
前記位置決め部は、それぞれ前記加熱ブレードの両端に位置し、
前記伝動アセンブリは、それぞれ前記ロードアセンブリの両端に接続され、
前記加熱ブレードは、軸方向へ延在してタバコボディの周側に密着され、
前記駆動アセンブリは、駆動歯車と、一対の従動歯車と、伝動シャフトと、駆動フレームと、を含み、
前記駆動歯車及び前記従動歯車は、それぞれ前記伝動シャフトに沿って軸方向に配置され、
前記従動歯車は、それぞれ前記伝動シャフトの両端に位置し、
前記従動歯車は、それぞれ前記旋回プレートの駆動部に噛み合い、
前記旋回プレートの駆動部は、歯車状の構造であり、
前記伝動シャフトは、前記駆動フレームを貫通し、
前記案内プレートは、前記駆動フレームに固定され、
前記従動歯車は、前記駆動フレームの軸方向の外側に位置する、
ことを特徴とする請求項4に記載の加熱式電子タバコ。
【請求項10】
電源アセンブリと、制御モジュールと、をさらに含み、
前記制御モジュールは、前記電源アセンブリに電気的に接続され、前記ロードアセンブリの加熱プロセス及び/又は駆動プロセスを制御し、
前記加熱ブレードは、前記電源アセンブリ及び前記制御モジュールに電気的に接続され、電気加熱セラミックブレードであり、
前記電気加熱セラミックブレードの材料は、酸化物セラミックス、炭化物セラミックス、窒化物セラミック、及びホウ化物セラミックスの中から選ばれる一つ又は複数であり、
前記位置制限溝は、U型構造であり、
前記案内溝は、正六角形構造であり、
前記案内壁の屈折夾角は、164°~166°である、
ことを特徴とする請求項4から請求項9のいずれか1項に記載の加熱式電子タバコ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子タバコの技術分野に関し、具体的に加熱式電子タバコに関する。
【背景技術】
【0002】
伝統的な電子タバコは、低圧のマイクロ電子霧化デバイスであり、燃焼される必要がなく、ほとんどが充電式リチウム電池によって給電される。霧化装置のタバコオイルを電流によって霧化させることで、ニコチンとエッセンスが含まれる溶液を微粒子に霧化し、喫煙時に発生するタバコ煙を模擬し、紙巻タバコのタール及びその他の有害成分が含まれておらず、間接喫煙も生じない。一方、伝統的な紙巻タバコは、タバコ又はタバコ葉に火をつけて燃焼させるため、喫煙者及び非喫煙者の健康を同時に害する。
【0003】
現在市場の霧化式電子タバコは、危険性のため議論されつつ、厳しく規制されている。近年、加熱式電子タバコの使用が次第に増えている。加熱式電子タバコは、加熱ブレードによってタバコ葉を加熱してタバコ煙を発生させる。すなわち、タバコ葉を霧化されるまで加熱するものの、加熱温度は、燃焼に至らず、通常、220~350℃の間にある。加熱式電子タバコは、直火を使用しないため、紙巻タバコを燃焼することによって生じるタールなどの発がん物質が発生しないが、タバコ葉に紙巻タバコと類似する匂いを発散させることができる。
【0004】
しかしながら、従来の加熱式電子タバコには、以下の欠陥が存在する。(1)現在、市販の加熱式電子タバコは、体積が大きく、加熱チャンバーを、例えば220~350℃となるまでに加熱し、チャンバー内の熱気によってタバコを加熱するため、電力消費が激しく、効率が低く、必要のバッテリーの体積が激しい電力消費と対応して大きくなる。(2)使用時に、紙巻タバコのフィルタを取り出して加熱式電子タバコに取り付ける必要があるため、当該紙巻バタコを無駄にしてしまう。(3)太さが異なる紙巻タバコを固定することができず、加熱式電子タバコの応用が制限され、一部の電子タバコでは、特定の型番の紙巻タバコのみを加熱可能であり、市販の一般の紙巻タバコに応用することができない。
【発明の概要】
【0005】
上本発明の1つの目的は、従来技術の不足を克服し、タバコボディの表面に直接接触して加熱することによって、タバコボディを迅速に加熱することができ、電子タバコの体積を減少し、持ち運びやすく、使いやすい加熱式電子タバコを提供することにある。
【0006】
本発明のその他の目的は、コンパクトな構造であり、ロック機構によって直径が異なる被載物に対して調節することで、加熱ブレードをタバコボディの外周側に密着させ、タバコボディの迅速な加熱を図り、加熱効率を向上させ、消費電力を低減させ、電源の高仕様を低下させる加熱式電子タバコを提供することにある。
【0007】
本発明のその他の目的は、汎用性が広く、市販の太いタバコ及び細いタバコに応用可能であり、使用要求を低下させ、調整操作が簡易で、安全且つ信頼できる加熱式電子タバコを提供することにある。
【0008】
上記目的を実現するために、加熱式電子タバコは、ケーシングと、駆動アセンブリと、ロック機構と、を含み、前記ケーシングには、開口及び収納チャンバーが設けられ、前記開口は、前記収納チャンバーと外部とを連通させ、前記ロック機構は、前記収納チャンバーに設けられ、前記駆動アセンブリは、伝動可能に前記ロック機構に接続されることで、前記ロック機構を駆動されて小クランプリング状態、又は、大クランプリング状態にさせ、前記ロック機構は、ロードアセンブリと、少なくとも1つの伝動アセンブリと、を含み、前記ロードアセンブリは、調整可能に前記伝動アセンブリに接続され、前記伝動アセンブリは、前記駆動アセンブリに接続されることで、前記ロードアセンブリに所定の軌道を付与させ、前記ロードアセンブリを前記所定の軌道に沿って拡張させ、又は収縮させ、前記ロードアセンブリを調節可能にタバコボディの外周側に密着させる。
【0009】
好ましくは、前記伝動アセンブリは、旋回プレートと、案内プレートと、を含み、前記駆動アセンブリは、伝動可能に前記旋回プレートに接続され、前記ロードアセンブリは、相対移動可能に前記案内プレート及び前記旋回プレートに接続され、前記旋回プレートと前記案内プレートとの間には、前記所定の軌道が形成されることで、前記ロードアセンブリを前記所定の軌道に沿って時計回りに外側へ、又は、反時計回りに内側へ移動させる。
【0010】
好ましくは、前記旋回プレートの内面には、円周に沿って複数の位置制限溝が設けられ、前記案内プレートには、円周に沿って複数の案内溝が離間して設けられ、各前記位置制限溝と各前記案内溝との間の部分は、可変に設けられ、前記旋回プレートは、前記案内プレートに対して回転可能であることで、各前記位置制限溝と各前記案内溝との間の重畳領域には、前記所定の軌道が形成される。
【0011】
好ましくは、前記案内プレートには、前記案内溝の内側に位置する複数の案内壁が設けられ、前記ロードアセンブリは、複数の位置決め部と、複数の加熱ブレードと、を含み、各前記位置決め部は、前記加熱ブレードから前記旋回プレートの前記位置制限溝へ延在し、前記加熱ブレードは、前記タバコボディに対向することで、前記タバコボディを加熱させ、前記位置決め部と前記加熱ブレードとの間には、位置決め溝が形成され、前記案内壁が前記位置決め溝に収納されることで、前記位置決め部が前記案内溝と前記位置制限溝とを接続する。
【0012】
好ましくは、前記位置決め部には、それぞれ前記位置決め部の両側に位置する第1の側部及び第2の側部が設けられ、前記第1の側部及び前記第2の側部は、前記位置制限溝の側面に対して摺動可能に接触することで、各前記位置決め部が各前記位置制限溝の径方向に沿って摺動する。
【0013】
好ましくは、前記案内壁は、前記案内プレートの内円周から外円周へ屈折し又は湾曲して延在し、前記位置決め部は、前記案内壁を前記位置決め溝に挟持させ、前記案内プレートは、環状構造であり、前記案内溝は、内円周から外円周へ傾斜して配置され、中間の幅が両側の幅より大きい。
【0014】
好ましくは、前記案内壁には、インナーファーストセクション及びインナーセカンドセクションが設けられ、前記インナーセカンドセクションは、前記インナーファーストセクションから一体的に傾斜して外側へ延在し、前記インナーファーストセクションは、傾斜して内側へ延在し、前記案内壁のインナーファーストセクションとインナーセカンドセクションとは、屈折構造であり、両者の夾角範囲が160°~170°である。
【0015】
好ましくは、前記旋回プレートには、駆動部及び位置制限部が設けられ、前記駆動部は、前記位置制限部の軸方向の外側に位置し、回転可能に前記駆動アセンブリに接続され、前記位置制限溝は、前記位置制限部の内面に離間して形成される。
【0016】
好ましくは、前記伝動アセンブリは、2組であり、前記位置決め部は、それぞれ前記加熱ブレードの両端に位置し、前記伝動アセンブリは、それぞれ前記ロードアセンブリの両端に接続され、前記加熱ブレードは、軸方向へ延在してタバコボディの周側に密着され、前記駆動アセンブリは、駆動歯車と、一対の従動歯車と、伝動シャフトと、駆動フレームと、を含み、前記駆動歯車及び前記従動歯車は、それぞれ前記伝動シャフトに沿って軸方向に配置され、前記駆動歯車は、駆動モータ又は手動によって駆動され、前記従動歯車は、それぞれ前記伝動シャフトの両端に位置し、前記従動歯車は、それぞれ前記旋回プレートの駆動部に噛み合い、前記旋回プレートの駆動部は、歯車状の構造であり、前記伝動シャフトは、前記駆動フレームを貫通し、前記案内プレートは、前記駆動フレームに固定され、前記従動歯車は、前記駆動フレームの軸方向の外側に位置する。
【0017】
好ましくは、加熱式電子タバコは、源アセンブリと、制御モジュールと、をさらに含み、前記制御モジュールは、前記電源アセンブリに電気的に接続され、前記ロードアセンブリの加熱プロセス及び/又は駆動プロセスを制御し、前記第1の側部及び前記第2の側部は、円弧面であり、前記加熱ブレードは、前記電源アセンブリ及び制御モジュールに電気的に接続され、電気加熱セラミックブレードであり、前記電気加熱セラミックブレードの材料は、酸化物セラミックス、炭化物セラミックス、窒化物セラミック、及びホウ化物セラミックスの中から選ばれる一つ又は複数であり、前記位置制限溝は、U型構造であり、前記案内溝は、正六角形構造であり、前記案内溝の外側には、アウトファーストセクション及びアウトセカンドセクションが設けられ、前記アウトファーストセクションと前記アウトセカンドセクションが平行するように対向して設けられ、前記アウトセカンドセクションと前記インナーファーストセクションが平行するように対向して設けられ、前記案内壁の屈折夾角は、164°~166°である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】
図1は、本願の実施例に係る加熱式電子タバコの斜視構造図である。
【
図2】
図2は、本願の実施例に係る加熱式電子タバコの概略図である。
【
図3】
図3は、本願の実施例に係る加熱式電子タバコの構造の概略図である。
【
図4】
図4は、本願の実施例に係るロック機構の構造の概略図である。
【
図5】
図5は、本願の実施例に係るロック機構の構造の分解図である。
【
図6】
図6は、本願の実施例に係るロック機構の接続の概略図である(小クランプリング状態)。
【
図7】
図7は、本願の実施例に係るロック機構の接続の概略図である(大クランプリング状態)。
【
図8】
図8は、本願の実施例に係る案内プレートの構造の概略図である。
【
図9】
図9は、本願の実施例に係る案内プレートの平面図である。
【
図10】
図10は、本願の実施例に係るロードアセンブリの構造の概略図である。
【
図11】
図11は、本願の実施例に係る旋回プレートの構造の概略図である(駆動部が上向きである)。
【
図12】
図12は、本願の実施例に係る旋回プレートの構造の概略図である(位置制限部が上向きである)。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下では、本願実施方式と共に、本発明に対しさらに説明する。互いに衝突しない前提で、以下説明する各実施例の間又は各技術的特徴の間で任意に組み合わせて新たな実施例を形成することができる。
【0020】
本発明の説明において、方位を示す用語として、例えば、「中心」、「横方向」、「縦方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」などの用語が示す方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づいたものである。これらの用語は、本発明をよく説明し、且つ説明を簡易化させるためであり、指定された装置又は素子が特定の方位を有すること、又は特定の方位において構成されて操作されることを示す又は黙示するためではなく、本発明の具体的な保護範囲を限定するものではない。
【0021】
また、本願の明細書及び特許請求の範囲における「第1」、「第2」などの用語は、類似の対象を区別するために用いられ、特定の順序又は前後順番を説明するためのものではない。
【0022】
本願の明細書及び特許請求の範囲における「含む」、「有する」などの用語、及びそれらのいずれの変形型は、非排他的な「含む」をカーバーするためであり、例えば、一連のステップ又はユニットが含まれるプロセス、方法、システム、装置又はデバイスの場合、それらのステップ又はユニットを明確に例示しなくでも、明確に例示されなかった又はこれらのプロセス、方法、システム、装置又はデバイスの本来のその他のステップ又はユニットを含むことができる。
【0023】
また、本願における「基本的に」、「略」などの用語、及び類似の用語は、程度を示す用語ではなく、近似を示す用語として用いられ、当業者が認識した測定値又は計算値の本来の誤差を説明するためである。
【0024】
本発明の説明において、明確に規定又は制限された場合を除く、「設置」、「取付」、「繋がる」、「接続」などの用語は、広義で理解すべきである。例えば、固定して接続してもよいし、取り外し可能に接続してもよいし、又は一体に接続してもよいし、機械的に接続してもよいし、電気的に接続してもよいし、直接繋がってもよいし、間接的に接続してもよいし、中間媒体を介して間接的に繋がってもよいし、或いは2つの素子の間の内部が連通してもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて上記の用語の本発明における具体的な意味を理解することができる。
【0025】
本願の第1の態様によれば、加熱式電子タバコ1が提供される。
図1~
図12に示すように、前記加熱式電子タバコ1は、ケーシング10と、駆動アセンブリ20と、ロック機構30と、を含み、前記ケーシング10には、開口12及び収納チャンバー11が設けられ、前記開口12は、前記収納チャンバー11と外部とを連通させ、前記ロック機構30は、前記収納チャンバー11に設けられ、前記駆動アセンブリ20は、伝動可能に前記ロック機構30に接続されることで、前記ロック機構30を駆動されて小クランプリング状態、又は、大クランプリング状態にさせ、前記ロック機構30は、ロードアセンブリ31と、少なくとも1つの伝動アセンブリ34と、を含み、前記ロードアセンブリ31は、調整可能に前記伝動アセンブリ34に接続され、前記伝動アセンブリ34は、前記駆動アセンブリ20に接続されることで、前記ロードアセンブリ31に所定の軌道を付与させ、前記ロードアセンブリ31を前記所定の軌道に沿って拡張させ、又は収縮させ、前記ロードアセンブリ31を調節可能にタバコボディ2の外周側に密着させる。そのため、タバコボディ2の表面に直接接触して加熱することによって、タバコボディ2を迅速に加熱することができ、電子タバコの体積を減少し、持ち運びやすくなり、且つ使いやすくなる。
【0026】
その他の実施例において、前記加熱式電子タバコ1は、電源アセンブリ40と、制御モジュール50と、をさらに含む。前記制御モジュール50は、前記電源アセンブリ40に電気的に接続され、前記ロードアセンブリ31の加熱プロセス及び/又は駆動プロセスを制御する。
【0027】
その他の実施例において、前記電源アセンブリ40及び前記制御モジュール50は、前記収納チャンバー11から離間して設けられるように前記ケーシング10内に取り付けられる。
【0028】
その他の実施例において、前記伝動アセンブリ34は、旋回プレート32と、案内プレート33と、を含む。前記駆動アセンブリ20は、伝動可能に前記旋回プレート32に接続される。前記ロードアセンブリ31は、相対回転可能に前記案内プレート33及び前記旋回プレート32に接続される。前記旋回プレート32と前記案内プレート33との間には、前記所定の軌道が形成されることで、前記ロードアセンブリ31を前記所定の軌道に沿って時計回りに外側へ、又は、反時計回りに内側へ移動させる。
【0029】
その他の実施例において、前記旋回プレート32の内面には、円周に沿って複数の位置制限溝323が設けられる。前記案内プレート33には、円周に沿って複数の案内溝331が離間して設けられる。各前記位置制限溝323と各前記案内溝331との間の部分は、可変に設けられる。前記旋回プレート32は、前記案内プレート33に対して回転可能であることで、各前記位置制限溝323と各前記案内溝331との間には、前記所定の軌道が形成される。言い換えれば、各前記位置制限溝323と各前記案内溝331との間が常に部分的に重畳された状態を保ち、形成された重畳領域を、前記ロードアセンブリ31が回転可能である所定の軌道にする。前記旋回プレート32が回転する場合、前記位置制限溝323の前記案内溝331に対する変位が変化することに連れて、前記位置制限溝323と前記案内溝331との間の重畳領域が変化し、前記ロードアセンブリ31は、前記位置制限溝323と前記案内溝331との間の重畳領域に沿って移動する。これにより、前記ロードアセンブリ31は、外側に向けて拡張して移動し、又は内側に向けて収縮して移動する。
【0030】
その他の実施例において、前記案内プレート33には、前記案内溝331の内側に位置する複数の案内壁332が設けられる。前記ロードアセンブリ31は、複数の位置決め部311と、複数の加熱ブレード312と、を含む。各前記位置決め部311は、前記加熱ブレード312から前記旋回プレート32の前記位置制限溝323へ延在する。前記加熱ブレード312は、前記タバコボディ2に対向する。前記位置決め部311と前記加熱ブレード312との間には、位置決め溝313が形成される。前記案内壁332が前記位置決め溝313に収納されることで、前記位置決め部311が前記案内溝331と前記位置制限溝323とを接続する。前記旋回プレート32が回転する場合、前記位置決め部311は、前記案内溝331と前記位置制限溝323とが重畳して形成された所定の軌道に沿って移動することができる。そして、前記位置決め部311は、前記位置制限溝323に連れて回転するとともに、前記案内溝331に対して変位する。
【0031】
その他の実施例において、前記位置決め部311には、それぞれ前記位置決め部311の両側に位置する第1の側部314及び第2の側部315が設けられる。前記第1の側部314及び前記第2の側部315は、前記位置制限溝323の側面に対して摺動可能に接触することで、各前記位置決め部311が各前記位置制限溝323の径方向に沿って摺動する。前記位置制限溝323が前記案内溝331の固定位置に制限されて回転する場合、前記位置制限溝323の側面は、接触した前記位置決め部311の第1の側部314又は第2の側部315が回転するようにプッシュするとともに、前記位置制限溝323と前記案内溝331との重畳領域が変化し、前記位置決め部311の第1の側部314及び第2の側部315は、前記位置制限溝323の側面に沿って径方向内側又は径方向外側に向けて移動する。
【0032】
その他の実施例において、「径方向内側」及び「径方向外側」は、それぞれ前記旋回プレート32の中心軸を中心線とし、中心線に垂直する方向が径方向であり、中心線に近接する側が径方向内側であり、中心線から離れる側が径方向外側である。
【0033】
その他の実施例において、前記第1の側部314及び前記第2の側部315は、円弧面であるが、その他の形状であってもよい。
【0034】
その他の実施例において、前記案内壁332は、前記案内プレート33の内円周から外円周へ屈折し又は湾曲して延在し、前記位置決め部311は、前記案内壁332を前記位置決め溝313に挟持させる。すなわち、前記案内プレート33は、環状構造であり、前記案内溝331は、内円周から外円周へ傾斜して配置され、中間の幅が両側の幅より大きく、前記案内壁332は、前記案内プレート33の内側に位置する。そのため、前記ロードアセンブリ31の位置決め部311は、前記案内壁332に沿って、内側から外側に向けて移動し、又は外側から内側に向けて移動しやすくなる。
【0035】
その他の実施例において、前記案内壁332には、インナーファーストセクション333及びインナーセカンドセクション334が設けられる。前記インナーセカンドセクション334は、前記インナーファーストセクション333から一体的に傾斜して外側へ延在する。前記インナーファーストセクション333は、傾斜して内側へ延在する。前記案内壁332のインナーファーストセクション333とインナーセカンドセクション334とは、屈折構造であり、前記インナーファーストセクション333の長さは、前記位置決め部311に適応する。前記インナーファーストセクション333とインナーセカンドセクション334とは、湾曲構造であってもよい。市販の紙巻タバコのタバコボディ2には、通常太巻きタバコと細巻きタバコの2種類の規格があるため、前記案内壁332のインナーファーストセクション333とインナーセカンドセクション334とは屈折構造であることが好ましい。前記位置決め溝313が前記インナーファーストセクション333に位置する場合、前記ロードアセンブリ31は、小クランプリング状態になり、細巻きタバコをロックしやすくなる。使用習慣に応じて、小クランプリング状態を所定の時間使用する必要があり、前記インナーファーストセクション333とインナーセカンドセクション334との屈折構造が小クランプリング状態を保ちやすくなる。旋回プレート32を回転しようとする場合、所定の外力を克服して大クランプリング状態に切り替える必要あり、前記ロードアセンブリ31の不必要な緩みを有効的に防止し、細巻きタバコをさらにロックしやすくなる。
【0036】
その他の実施例において、前記インナーファーストセクション333と前記インナーセカンドセクション334との夾角αの範囲は、略160°~170°である。好ましくは、前記インナーファーストセクション333と前記インナーセカンドセクション334との夾角αが略164°~166°である。すなわち、前記案内壁332の屈折夾角αが略164°~166°である。
【0037】
その他の実施例において、前記案内プレート33の構造の安定性を保つため、前記案内溝331は、正六角形構造である。前記案内溝331の外側には、アウトファーストセクション335及びアウトセカンドセクション336が設けられる。前記アウトファーストセクション335と前記アウトセカンドセクション336とは、平行するように対向して設けられる。前記アウトセカンドセクション336と前記インナーファーストセクション333とは、平行するように対向して設けられる。
【0038】
その他の実施例において、前記伝動アセンブリ34は、2組である。前記位置決め部311は、それぞれ前記加熱ブレード312の両端に位置する。前記伝動アセンブリ34は、それぞれ前記ロードアセンブリ31の両端に接続される。前記加熱ブレード312は、軸方向へ延在してタバコボディ2の周側に密着される。前記加熱ブレード312は、前記制御モジュール50及び電源アセンブリ40に電気的に接続されることで、前記制御モジュール50は、前記加熱ブレード312の加熱プロセスを制御する。
【0039】
その他の実施例において、
図11及び
図12に示すように、前記旋回プレート32には、駆動部321及び位置制限部322が設けられる。前記駆動部321は、前記位置制限部322の外側に位置し、回転可能に前記駆動アセンブリ20に接続される。前記位置制限溝323は、前記位置制限部322の内面に離間して形成される。前記位置制限溝323は、U型構造である。
【0040】
その他の実施例において、前記駆動アセンブリ20は、手動駆動方式及び/又は自動駆動方式によって制御される。ここで、前記駆動アセンブリ20は、駆動歯車21と、一対の従動歯車22と、伝動シャフト24と、を含む。前記駆動歯車21及び前記従動歯車22は、それぞれ前記伝動シャフト24に沿って軸方向に配置される。前記駆動歯車21は、駆動モータ又は手動によって駆動される。前記従動歯車22は、それぞれ前記伝動シャフト24の両端に位置し、前記従動歯車22は、それぞれ前記旋回プレート32の駆動部321に噛み合う。前記旋回プレート32の駆動部321は、歯車状の構造である。前記駆動歯車21が回転する場合、前記従動歯車22を回転させるように動かすことで、前記旋回プレート32を時計回り又は反時計回りに回転させるように動かす。
【0041】
その他の実施例において、前記駆動アセンブリ20は、一対の駆動フレーム23をさらに含む。前記伝動シャフト24は、前記駆動フレーム23を貫通する。前記案内プレート33は、前記駆動フレーム23に固定される。前記従動歯車22は、前記駆動フレーム23の軸方向の外側に位置する。
【0042】
その他の実施例において、前記加熱ブレード312は、円弧状構造をなし、電気加熱セラミックブレードであってもよく、金属ブレードであってもよい。前記加熱ブレード312は、電気加熱セラミックブレードであることが好ましい。前記ロードアセンブリ31がタバコボディ2に直接接触するため、金属ブレードを使用して加熱を繰り返した場合、金属ブレードが腐食及び酸化されるとともに、その表面には、タバコボディ2の残留物が粘着されやすくなり、加熱を繰り返すと、カーボンディポジット、タールなどの有害物質が発生する。
【0043】
その他の実施例において、前記電気加熱セラミックブレードの材料は、酸化物セラミックス、炭化物セラミックス、窒化物セラミック、及びホウ化物セラミックスの中から選ばれる一つ又は複数である。前記酸化物セラミックスは、酸化ジルコニウム(ZrO2)、酸化アルミニウム(Al2O3)、二酸化ケイ素(SiO2)、酸化マグネシウム(MgO)、酸化クロム(Cr2O3)、酸化ベリリウム(BeO)、酸化バナジウム(V2O5)、三酸化二ホウ素(B2O3)、スピネル(MgO・Al2O3)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化イットリウム(Y2O3)、酸化カルシウム(CaO)、酸化セリウム(CeO2)、ムライト(3Al2O3・2SiO2)、三酸化チタンバリウム(BaTiO3)、チタン酸ジルコン酸鉛(PbZrTiO3)、オルトケイ酸ジルコニウム(ZrSiO4)、及びクロム酸ランタン(LaCrO3)の中から選ばれる一つ又は複数である。前記炭化物セラミックスは、炭化ケイ素(SiC)、一炭化チタン(TiC)、一炭化タングステン(WC)、炭化ジルコニウム(ZrC)、一炭化四ホウ素(B4C)、炭化ハフニウム(HfC)、一炭化タンタル(TaC)、一炭化二ベリリウム(Be2C)、一炭化ウラン(UC)、炭化バナジウム(VC)、一炭化ニオブ(NbC)、一炭化二モリブデ(Mo2C)、及び一炭化モリブデン(MoC)の中から選ばれる一つ又は複数である。前記窒化物セラミックは、四窒化三ケイ素(Si3N4)、一窒化チタン(TiN)、窒化ホウ素(BN)、窒化アルミニウム(AlN)、窒化炭素(C3N4)、窒化ジルコニウム(ZrN)、窒化バナジウム(VN)、一窒化タンタル(TaN)、一窒化ニオブ(NbN)、及び窒化スカンジウム(ScN)の中から選ばれる一つ又は複数である。前記ホウ化物セラミックスは、二ホウ化チタン(TiB2)、二ホウ化ジルコニウム(ZrB2)、一ホウ化二モリブデン(Mo2B)、四ホウ化タングステン(WB4)、四ホウ化ランタン(LaB2)、一ホウ化ハフニウム(HfB)、一ホウ化タングステン(WB)、及びホウ化ジルコニウム(ZrB)の中から選ばれる一つ又は複数である。前記電気加熱セラミックの材料は、上記の種類に限らず、その他の改良された電気加熱セラミックを使用してもよい。
【0044】
その他の実施例において、前記加熱式電子デバイスは、タバコボディ、モグサスティック(Moxa-Stick)を加熱するために用いられ、加熱式電子タバコ又はモグサスティック加熱装置であり、異なるサイズのタバコボディ又はモグサスティックに適応し、その他の棒状の被載物にも適応される。
【0045】
使用時に、先に使用するのが細巻きタバコである場合、まず、細巻きタバコを前記開口12に貫通させて前記収納チャンバー11に挿入し、前記ロードアセンブリ31の加熱ブレード312を前記細巻きタバコの外周側に密着させ、加熱させることによって前記細巻きタバコを均等に加熱する。加熱ブレードと細巻きタバコの外周側との接触が十分でない場合、前記駆動アセンブリ20は、前記ロック機構30を駆動することによってロック操作を行うことで、前記位置決め部311は、前記案内壁332のインナーファーストセクション333に沿って内側に向けて移動し、前記ロードアセンブリ31間の内径を縮小して、前記加熱ブレード312を細巻きタバコの表面まで収縮させ、細巻きタバコをロックし、紙巻タバコのフィルタを取り外すことなく、紙巻タバコを通常に挿入して使用すればよい。
図6に示すように、紙巻タバコを太巻きタバコに変える場合、前記駆動アセンブリ20は、前記ロック機構30を駆動することによって拡張させ、前記旋回プレート32は、時計回りに沿って回転され、前記位置決め部311を時計回りに回転させるように動かし、前記位置決め部311は、前記案内壁332に沿って前記インナーファーストセクション333から外側に傾斜して前記インナーセカンドセクション334に向けて移動するとともに、前記位置決め部311の第1の側部314及び第2の側部315は、前記位置制限溝323の側面に沿って径方向外側に向けて移動し、前記ロードアセンブリ31との内径を拡張させることで、前記加熱ブレード312を太巻きタバコの表面に密着させ、加熱する。
図7に示すように、逆に紙巻タバコを細巻きタバコに変える場合、前記駆動アセンブリ20は、前記ロック機構30を駆動することによって収縮させ、前記旋回プレート32は、反時計回りに沿って回転され、前記位置決め部311を反時計回りに回転させるように動かし、前記位置決め部311は、前記案内壁332に沿って前記インナーセカンドセクション334から内側に傾斜して前記インナーファーストセクション333に向けて移動するとともに、前記位置決め部311の第1の側部314及び第2の側部315は、前記位置制限溝323の側面に沿って径方向内側に向けて移動し、前記ロードアセンブリ31との内径を収縮させることで、前記加熱ブレード312を細巻きタバコの表面に密着させ、加熱する。そのため、前記加熱式電子タバコ1は、コンパクトな構造であり、伝統的な電子タバコに比べて、体積が60%小さくなり、ロック機構30によって直径が異なるタバコボディ2に対して調整して、加熱ブレード312をタバコボディ2の外周側に密着させ、タバコボディ2に対する迅速な加熱を図り、加熱効率を向上させ、電力消費を低減させ、電源の高仕様を低下させ、汎用性が広く、市販の太いタバコ及び細いタバコに応用可能であり、使用要求を低下させ、調整操作が簡易で、安全且つ信頼することができる。
【0046】
以上、本発明の基本原理、主な特徴及び本発明の効果について説明した。また、当業者であれば、上記実施例が本発明を制限するものではなく、上記実施例及び明細書にて説明したのは、本発明の原理であり、本発明の主旨や範囲を逸脱することなく、上記実施例に様々な変化及び改良を行うことができ、これらの変化及び改良の全てが本発明の保護しようとする範囲に属することが分かる。本発明が保護しようとする範囲は、添付の特許請求の範囲及びその等価物により限定される。
【符号の説明】
【0047】
1 電子タバコ、2 タバコボディ、10 ケーシング、11 収納チャンバー、12 開口、40 電源アセンブリ、50 制御モジュール、20 駆動アセンブリ、21 駆動歯車、22 従動歯車、23 駆動フレーム、24 伝動シャフト、30 ロック機構、31 ロードアセンブリ、311 位置決め部、312 加熱ブレード、313 位置決め溝、314 第1の側部、315 第2の側部、32 旋回プレート、321 駆動部、322 位置制限部、323 位置制限溝、33 案内プレート、331 案内溝、332 案内壁、333 インナーファーストセクション、334 インナーセカンドセクション、335 アウトファーストセクション、336 アウトセカンドセクション、34 伝動アセンブリ。
【手続補正書】
【提出日】2022-04-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーシングと、駆動アセンブリと、ロック機構と、を含み、
前記ケーシングには、開口及び収納チャンバーが設けられ、
前記開口は、前記収納チャンバーと外部とを連通させ、
前記ロック機構は、前記収納チャンバーに設けられ、
前記駆動アセンブリは、伝動可能に前記ロック機構に接続されることで、前記ロック機構を駆動されて小クランプリング状態、又は、大クランプリング状態にさせ、
前記ロック機構は、ロードアセンブリと、少なくとも1つの伝動アセンブリと、を含み、
前記ロードアセンブリは、調整可能に前記伝動アセンブリに接続され、前記伝動アセンブリは、前記駆動アセンブリに接続されることで、前記ロードアセンブリに所定の軌道を付与させ、前記ロードアセンブリを前記所定の軌道に沿って拡張させ、又は収縮させ、前記ロードアセンブリを調節可能にタバコボディの外周側に密着させ、
前記伝動アセンブリは、旋回プレートと、案内プレートと、を含み、
前記駆動アセンブリは、伝動可能に前記旋回プレートに接続され、
前記ロードアセンブリは、相対移動可能に前記案内プレート及び前記旋回プレートに接続され、
前記旋回プレートと前記案内プレートとの間には、前記所定の軌道が形成されることで、前記ロードアセンブリを前記所定の軌道に沿って時計回りに外側へ、又は、反時計回りに内側へ移動させる、
ことを特徴とする加熱式電子タバコ。
【請求項2】
前記旋回プレートの内面には、円周に沿って複数の位置制限溝が設けられ、
前記案内プレートには、円周に沿って複数の案内溝が離間して設けられ、
各前記位置制限溝と各前記案内溝との間の部分は、可変に設けられ、
前記旋回プレートは、前記案内プレートに対して回転可能であることで、各前記位置制限溝と各前記案内溝との間の重畳領域には、前記所定の軌道が形成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の加熱式電子タバコ。
【請求項3】
前記案内プレートには、前記案内溝の内側に位置する複数の案内壁が設けられ、
前記ロードアセンブリは、複数の位置決め部と、複数の加熱ブレードと、を含み、
各前記位置決め部は、前記加熱ブレードから前記旋回プレートの前記位置制限溝へ延在し、
前記加熱ブレードは、前記タバコボディに対向することで、前記タバコボディを加熱させ、
前記位置決め部と前記加熱ブレードとの間には、位置決め溝が形成され、
前記案内壁が前記位置決め溝に収納されることで、前記位置決め部が前記案内溝と前記位置制限溝とを接続する、
ことを特徴とする請求項2に記載の加熱式電子タバコ。
【請求項4】
前記位置決め部には、それぞれ前記位置決め部の両側に位置する第1の側部及び第2の側部が設けられ、
前記第1の側部及び前記第2の側部は、前記位置制限溝の側面に対して摺動可能に接触することで、各前記位置決め部が各前記位置制限溝の径方向に沿って摺動する、
ことを特徴とする請求項3に記載の加熱式電子タバコ。
【請求項5】
前記案内壁は、前記案内プレートの内円周から外円周へ屈折し又は湾曲して延在し、
前記位置決め部は、前記案内壁を前記位置決め溝に挟持させ、
前記案内プレートは、環状構造であり、
前記案内溝は、内円周から外円周へ傾斜して配置され、中間の幅が両側の幅より大きい、
ことを特徴とする請求項3に記載の加熱式電子タバコ。
【請求項6】
前記案内壁には、インナーファーストセクション及びインナーセカンドセクションが設けられ、
前記インナーセカンドセクションは、前記インナーファーストセクションから一体的に傾斜して外側へ延在し、
前記インナーファーストセクションは、傾斜して内側へ延在し、
前記案内壁の前記インナーファーストセクションと前記インナーセカンドセクションとは、屈折構造であり、両者の夾角範囲が160°~170°である、
ことを特徴とする請求項3に記載の加熱式電子タバコ。
【請求項7】
前記旋回プレートには、駆動部及び位置制限部が設けられ、
前記駆動部は、前記位置制限部の軸方向の外側に位置し、回転可能に前記駆動アセンブリに接続され、
前記位置制限溝は、前記位置制限部の内面に離間して形成される、
ことを特徴とする請求項3に記載の加熱式電子タバコ。
【請求項8】
前記伝動アセンブリは、2組であり、
前記位置決め部は、それぞれ前記加熱ブレードの両端に位置し、
前記伝動アセンブリは、それぞれ前記ロードアセンブリの両端に接続され、
前記加熱ブレードは、軸方向へ延在してタバコボディの周側に密着され、
前記駆動アセンブリは、駆動歯車と、一対の従動歯車と、伝動シャフトと、駆動フレームと、を含み、
前記駆動歯車及び前記従動歯車は、それぞれ前記伝動シャフトに沿って軸方向に配置され、
前記従動歯車は、それぞれ前記伝動シャフトの両端に位置し、
前記従動歯車は、それぞれ前記旋回プレートの駆動部に噛み合い、
前記旋回プレートの駆動部は、歯車状の構造であり、
前記伝動シャフトは、前記駆動フレームを貫通し、
前記案内プレートは、前記駆動フレームに固定され、
前記従動歯車は、前記駆動フレームの軸方向の外側に位置する、
ことを特徴とする請求項3に記載の加熱式電子タバコ。
【請求項9】
電源アセンブリと、制御モジュールと、をさらに含み、
前記制御モジュールは、前記電源アセンブリに電気的に接続され、前記ロードアセンブリの加熱プロセス及び/又は駆動プロセスを制御し、
前記加熱ブレードは、前記電源アセンブリ及び前記制御モジュールに電気的に接続され、電気加熱セラミックブレードであり、
前記電気加熱セラミックブレードの材料は、酸化物セラミックス、炭化物セラミックス、窒化物セラミック、及びホウ化物セラミックスの中から選ばれる一つ又は複数であり、
前記位置制限溝は、U型構造であり、
前記案内溝は、正六角形構造であり、
前記案内壁の屈折夾角は、164°~166°である、
ことを特徴とする請求項3から請求項8のいずれか1項に記載の加熱式電子タバコ。