IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ JFEスチール株式会社の特許一覧 ▶ JFEコンテイナー株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-蓄圧器 図1
  • 特開-蓄圧器 図2
  • 特開-蓄圧器 図3
  • 特開-蓄圧器 図4
  • 特開-蓄圧器 図5
  • 特開-蓄圧器 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022189779
(43)【公開日】2022-12-22
(54)【発明の名称】蓄圧器
(51)【国際特許分類】
   F17C 13/00 20060101AFI20221215BHJP
   F17C 5/06 20060101ALI20221215BHJP
【FI】
F17C13/00 301Z
F17C5/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022093412
(22)【出願日】2022-06-09
(31)【優先権主張番号】P 2021097183
(32)【優先日】2021-06-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000001258
【氏名又は名称】JFEスチール株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】391018019
【氏名又は名称】JFEコンテイナー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001461
【氏名又は名称】弁理士法人きさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】高野 俊夫
(72)【発明者】
【氏名】岡野 拓史
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼木 周作
【テーマコード(参考)】
3E172
【Fターム(参考)】
3E172AA02
3E172AA05
3E172AB01
3E172BA01
3E172BB05
3E172BB12
3E172BB17
3E172BC06
3E172BC07
3E172DA03
3E172DA05
3E172DA20
(57)【要約】
【課題】極低温の液化ガスを、外部から配管を通じて内部に注入させることによって気化させて貯留させることができる蓄圧器を提供する。
【解決手段】蓄圧器は、内部の貯留空間で液化ガスを気化させて貯留させる金属製の筒体と、配管を貫通させる貫通孔が形成され、該貫通孔に通した配管を固定させると共に、筒体の内周面との間に、該筒体の貯留空間と通じる隙間を設けた状態で筒体の開口端部を塞ぐ蓋体と、蓋体の外周部と筒体の内周部との間に設けられ、隙間の少なくとも一部を埋めるシール構造部と、筒体の開口端部に設けられ、外周面が筒体の内周面にねじ締結されており、蓋体を外側から支持して固定させる固定部材と、を有している。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
極低温の液化ガスを、外部から配管を通じて内部に注入させることによって気化させて貯留する蓄圧器であって、
内部の貯留空間で液化ガスを気化させて貯留させる金属製の筒体と、
前記配管を貫通させる貫通孔が形成され、該貫通孔に通した前記配管を固定させると共に、前記筒体の内周面との間に、該筒体の貯留空間と通じる隙間を設けた状態で前記筒体の開口端部を塞ぐ蓋体と、
前記蓋体の外周部と前記筒体の内周部との間に設けられ、前記隙間の少なくとも一部を埋めるシール構造部と、
前記筒体の開口端部に設けられ、外周面が前記筒体の内周面にねじ締結されており、前記蓋体を外側から支持して固定させる固定部材と、を有している、蓄圧器。
【請求項2】
前記蓋体は、前記貫通孔に通した前記配管をねじ締結によって固定させるねじ締結部を有しており、
前記蓋体の内周部と前記配管の外周部との間には、その間を塞ぐシール部材が設けられている、請求項1に記載の蓄圧器。
【請求項3】
前記蓋体は、前記貫通孔に通した前記配管を溶接によって固定させる溶接固定部を有している、請求項1に記載の蓄圧器。
【請求項4】
前記蓋体は、オーステナイト系ステンレス鋼で形成されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の蓄圧器。
【請求項5】
前記蓋体と、前記固定部材との間に設けられた断熱部材を更に有している、請求項1~4のいずれか一項に記載の蓄圧器。
【請求項6】
前記蓋体は、
オーステナイト系ステンレス鋼で形成され、前記筒体の貯留空間側に配置された内側蓋体と、
低合金鋼で形成され、前記固定部材側に配置された外側蓋体と、を有している、請求項1~3のいずれか一項に記載の蓄圧器。
【請求項7】
前記内側蓋体と前記外側蓋体との間、及び前記外側蓋体と前記配管との間には、それぞれ断熱部材が設けられている、請求項6に記載の蓄圧器。
【請求項8】
前記筒体の貯留空間に貯留した気化させた液化ガスの温度、又は前記蓋体の温度を検出する温度検出手段を更に有している、請求項1~7のいずれか一項に記載の蓄圧器。
【請求項9】
前記筒体には、
該筒体の外部と前記隙間とを連通させ、前記筒体の外部から前記隙間に気体を注入させるための第1通気孔と、
前記筒体の外部と前記隙間とを連通させ、前記第1通気孔を通じて前記隙間に注入された気体を前記筒体の外部へ排出させるための第2通気孔と、を有している、請求項1~8のいずれか一項に記載の蓄圧器。
【請求項10】
前記蓋体は、オーステナイト系ステンレス鋼で形成され、前記筒体の貯留空間側に配置された内側蓋体と、低合金鋼で形成され、前記固定部材側に配置された外側蓋体と、を有しており、
互いに対向する前記内側蓋体の端面と前記外側蓋体の端面のうち、いずれか一方又は双方の端面には、前記隙間に注入された気体が循環する溝部が形成されている、請求項9に記載の蓄圧器。
【請求項11】
前記溝部は、複数の環状溝部と、
前記隙間に連通し、複数の前記環状溝部を繋ぐ連結溝部と、を有している、請求項10に記載の蓄圧器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、気化させた液化ガスを貯留する蓄圧器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、気化させた液化ガスを内部で貯留させる蓄圧器は、種々知られており、既に実用に供されている。一般的に、液体水素ローリで運ばれて貯槽に貯留された液化水素は、気化器で気化させ、圧縮機で圧縮させて高圧とした後に、配管を通じて蓄圧器の内部に注入される。例えば下記特許文献1に開示された水素ガス蓄圧器では、気化させた液化ガスを内部に貯留する鋼製の円筒シリンダ部と、円筒シリンダ部の両端部を開閉可能に密閉する蓋部と、蓋部を円筒シリンダ部に固定するねじ込み部と、を有した構成である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-82188号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、極低温の液化ガスを、外部から配管を通じて内部に注入させ、内部で気化させて蓄圧器に貯留させることで、気化器を不要とした構成とすることが考えられる。しかしながら、特許文献1に開示されたような水素ガス蓄圧器では、円筒シリンダが例えば-30℃程度しか耐えられないのに対し、液体水素の温度が-260℃程度であるため、配管を流れる極低温の液体水素による熱伝導によって蓋部が低温となり、蓋部から熱伝導された円筒シリンダが低温となることによって、該円筒リングが脆性破壊を引き起こすおそれがある。
【0005】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、極低温の液化ガスを外部から配管を通じて内部に注入させても、筒体が脆性破壊を引き起こすことがなく、液化ガスを気化させて貯留させることができる蓄圧器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る蓄圧器は、極低温の液化ガスを、外部から配管を通じて内部に注入させることによって気化させて貯留する蓄圧器であって、内部の貯留空間で液化ガスを気化させて貯留させる金属製の筒体と、前記配管を貫通させる貫通孔が形成され、該貫通孔に通した前記配管を固定させると共に、前記筒体の内周面との間に、該筒体の貯留空間と通じる隙間を設けた状態で前記筒体の開口端部を塞ぐ蓋体と、前記蓋体の外周部と前記筒体の内周部との間に設けられ、前記隙間の少なくとも一部を埋めるシール構造部と、前記筒体の開口端部に設けられ、外周面が前記筒体の内周面にねじ締結されており、前記蓋体を外側から支持して固定させる固定部材と、を有しているものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、蓋体の外周部と筒体の内周部との間に隙間が設けられ、その隙間の少なくとも一部をシール構造部で埋めているので、当該隙間が断熱層として機能して、蓋体から筒体への熱伝導を抑制することができ、筒体の脆性破壊を抑制することができる。よって、極低温の液化ガスを外部から配管を通じて内部に注入させることによって気化させて貯留させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態1に係る蓄圧器であって、一端側の内部構造を模式的に示した断面図である。
図2】実施の形態1に係る蓄圧器の変形例であって、一端側の内部構造を模式的に示した断面図である。
図3】実施の形態2に係る蓄圧器であって、一端側の内部構造を模式的に示した断面図である。
図4】実施の形態2に係る蓄圧器の変形例であって、一端側の内部構造を模式的に示した断面図である。
図5】実施の形態3に係る蓄圧器であって、一端側の内部構造を模式的に示した断面図である。
図6】実施の形態3に係る蓄圧器であって、外側蓋体の端面を模式的に示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、実施の形態について説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には、同一符号を付して、その説明を適宜省略又は簡略化する。また、各図に記載の構成について、その形状、大きさ、及び配置等は、本発明の範囲内で適宜変更することができる。
【0010】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る蓄圧器であって、一端側の内部構造を模式的に示した断面図である。本実施の形態1に係る蓄圧器100は、極低温の液化ガスを、外部から配管200を通じて内部に注入させることによって気化させて貯留するものである。本実施の形態1では、液体ガスの一例として液化水素である場合を例に説明する。極低温の液化水素とは、例えば-260℃程度である。なお、液体ガスは、液化水素の他に、例えば液体窒素、液体ヘリウム等であってもよい。蓄圧器100は、液体ガスが液化水素である場合、例えば車両などに水素を供給する水素ステーション等に設置される。
【0011】
(蓄圧器100)
図1に示すように、蓄圧器100は、金属製の筒体1と、筒体1の開口端部を塞ぐ蓋体2と、蓋体2の外周部と筒体1の内周部との間に設けられたシール構造部3と、蓋体2を外側から支持して固定させる固定部材4と、温度検出手段5と、を有している。
【0012】
(筒体1)
筒体1は、内部の貯留空間10で液化水素を気化させて水素ガスを貯留させるものである。蓄圧器100の内壁面は、液化水素及び水素ガスに触れる部分である。筒体1の貯留空間10には、外部から配管200を通じて極低温の液化ガスが注入される。配管200は、例えばオーステナイト系ステンレス鋼で形成されている。オーステナイト系ステンレス鋼は、液体水素に対する脆性に優れ、且つ極低温に対して強度を確保できるからである。筒体1の貯留空間10に貯留した水素ガスは、外部に通じる配管を通じて、車両などに供給される。
【0013】
筒体1は、例えば低合金鋼で形成されている。低合金鋼とは、例えば、クロムモリブデン鋼、ニッケルクロムモリブデン鋼、マンガンクロム鋼、マンガン鋼、又はボロン添加鋼である。筒体1は、両端が開口された円筒形状であり、両端部の内周面に雌ねじ部11が形成されている。なお、筒体1は、例えば一端のみが開口された有底筒形状でもよい。また、筒体1は、円筒形状に限定されず、角筒形状などその他の形状でもよい。また、筒体1の外面は、金属以外の材料として、CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)で覆われていてもよい。なお、気化効率の観点において、CFRP層と筒体1の肉厚比(CFRP層の厚さ/筒体1の厚さ)は、50%以下が好ましく、25%以下がより好ましい。CFRP層が厚すぎると、断熱効果が顕在化し、液化水素の気化効率が低下するからである。
【0014】
(蓋体2)
蓋体2は、筒体1の開口端部を塞ぐものである。蓋体2は、オーステナイト系ステンレス鋼で形成され、筒体1の貯留空間10側に配置された内側蓋体20と、低合金鋼で形成され、筒体1の固定部材4側に配置された外側蓋体21と、を有している。内側蓋体20には、配管200を貫通させる貫通孔20aが形成され、該貫通孔20aに通した配管200が固定されている。外側蓋体21には、配管200を貫通させる貫通孔21aが形成されている。
【0015】
内側蓋体20は、筒体1の貯留空間10に面しており、常に極低温の液体水素にさらされた状態にあるが、オーステナイト系ステンレス鋼で形成されているので、液体水素に対する脆性に優れており、且つ極低温に対して強度を確保できる。なお、内側蓋体20は、液体水素に対する脆性に優れ、極低温に耐えることができれば、他の材質でもよい。内側蓋体20は、一例として筒体1の管軸方向Xにおける長さが30mm程度である。液体水素に対する強度として、30mm程度の長さがあれば十分だからである。但し、内側蓋体20の長さは、30mm程度に限定されず、筒体1の大きさ及び形状に応じて適宜変更して設計されるものとする。
【0016】
また、内側蓋体20は、貫通孔20aに通した配管200をねじ締結によって固定させるねじ締結部22を有している。具体的には、内側蓋体20の貫通孔20aの内周部に雌ねじが形成され、配管200の外周部に内側蓋体20の雌ねじに締結する雄ねじが形成された構成である。内側蓋体20と配管200とをねじ締結させることにより、筒体1の貯留空間10に貯留した水素ガスの内圧に対して、配管200を確実に固定させることができる。
【0017】
内側蓋体20の内周部と配管200の外周部との間には、シール部材6が設けられている。筒体1の貯留空間10に貯留した水素ガスが、内側蓋体20の内周部と配管200の外周部との間を通じて外部へ漏れる事態を防止するためである。シール部材6は、一例としてOリングである。但し、シール部材6は、Oリングに限定されず、筒体1の貯留空間10に貯留した水素ガスが、内側蓋体20の内周部と配管200の外周部との間を通じて漏れる事態を防止することができれば、他の部材でもよい。
【0018】
内側蓋体20は、筒体1の内周面との間に、該筒体1の貯留空間10と通じる隙間Sを設けた状態で筒体1の開口端部に嵌め込まれている。隙間Sは、例えば0.5mm程度とされ、筒体1の管軸方向Xに沿って設けられている。隙間Sを断熱層として機能させることで、極低温の液体水素が通る配管200から熱伝導されて低温となった内側蓋体20によって、筒体1が温度低下する事態を抑制できる。また、隙間Sを設けることで、内側蓋体20を筒体1の開口端部に嵌め込むことができる。
【0019】
外側蓋体21は、筒体1の内部の水素ガスの内圧に対する強度を高めるために設けられている。管軸方向Xの長さが30mm程度の内側蓋体20だけでは、水素ガスの内圧に対する強度が不十分となる場合があるからである。外側蓋体21は、例えばクロムモリブデン鋼、ニッケルクロムモリブデン鋼、マンガンクロム鋼、マンガン鋼、又はボロン添加鋼等の低合金鋼で形成されている。低合金鋼は、オーステナイト系ステンレス鋼よりも低コストであるため、製造コストの削減に寄与することができる。なお、外側蓋体21は、低合金鋼に限定されず、筒体1の貯留空間10に貯留した水素ガスの内圧に対する強度を高めることができれば、他の材質で形成してもよい。
【0020】
内側蓋体20と外側蓋体21との間には、断熱部材7が設けられている。内側蓋体20から外側蓋体21へ熱伝導させないようにするためである。また、外側蓋体21と配管200との間にも、断熱部材8が設けられている。極低温の液体水素が通る配管200の極低温を外側蓋体21へ熱伝導させないようにするためである。低合金鋼の外側蓋体21は、極低温が熱伝導されて温度が低下すると、脆性的な破壊を引き起こすおそれがあるからである。なお、断熱部材7及び8の材質は、一例としてセラミックスである。
【0021】
(シール構造部3)
シール構造部3は、内側蓋体20の外周部と筒体1の内周部との間に設けられ、隙間Sの少なくとも一部を埋めるものである。シール構造部3は、一例としてOリング等の樹脂製又は金属製のシール材である。シール構造部3を設けることにより、筒体1の貯留空間10に貯留した水素ガスが、隙間Sを通じて外部へ漏れる事態を防止できる。なお、隙間Sの少なくとも一部を埋めるとは、隙間Sの全部を埋めてもよいし、隙間Sの一部を埋めてもよいことを意味する。また、隙間Sの一部は、図示したように、筒体1の貯留空間10側の端部であることが好ましいが、例えば外側蓋体21側の端部でもよいし、中間部分でもよい。また、シール構造部3は、Oリングに限定されず、筒体1の貯留空間10に貯留した水素ガスが、内側蓋体20の外周部と筒体1の内周部との間の隙間Sに流れないようにすることができれば、他の部材でもよい。例えば、金属と樹脂の組み合わせによってシールできるメタル中空Oリング等の部材でもよい。なお、樹脂製のOリングを用いる場合には、耐寒限界温度が-30℃以下のものが好ましく、-50℃以下のものがより好ましい。
【0022】
(固定部材4)
固定部材4は、筒体1の開口端部に設けられ、外周面が筒体1の内周面にねじ締結されており、蓋体2を貯留空間10の外側から支持して固定させるものである。具体的には、固定部材4は、外周面に筒体1の雌ねじ部11にねじ締結する雄ねじ部が形成されたグランドナットである。固定部材4は、筒体1にねじ締結されることで、管軸方向Xの位置が固定される。固定部材4は、貯留空間10に貯留した高圧水素ガスによる管軸方向Xの軸力が作用した蓋体2に対して、一方の端面が外側蓋体21の外面に突き当たることで蓋体2を支持することができる。固定部材4の中空孔には、配管200を通している。固定部材4は、径方向における厚さを任意に定めることができる。但し、固定部材4は、内側蓋体20が受ける圧力を支える構造であるため、径方向における肉厚が薄すぎると、蓋体2を十分に支持することができない。そのため、固定部材4の径方向における厚さは、内側蓋体20が圧力を受ける面積に対して、40%以上を支持できる面積を確保できる肉厚とすることが好ましく、60%以上を支持できる面積を確保できる肉厚とすることがより好ましい。一例として、内側蓋体20の直径を300mmとすると、圧力を受ける内側蓋体20の面積は70650mmとなる。なお、内側蓋体20の前記面積は、配管200が貫通する部分を含めて計算しているが、実際は、配管200が貫通する部分を除いて計算することが望ましい。一方、固定部材4の肉厚を50mmとすると、固定部材4で支持する面積は39250mmとなる。この場合、固定部材4は、内側蓋体20が圧力を受ける面積に対して、56%を支持できる面積を確保できることになる。
【0023】
(温度検出手段5)
温度検出手段5は、例えば熱電対であり、筒体1の貯留空間10に貯留した水素ガスの温度、又は内側蓋体20の温度を検出するものである。本実施の形態1に係る蓄圧器100では、温度検出手段5を用いて、筒体1の内部に貯留した水素ガスの温度、又は内側蓋体20の温度を監視している。蓄圧器100では、温度検出手段5の検出値に基づいて、配管200から注入される液体水素の条件が決定される。液体水素の条件とは、流量、流速、注入時間等である。蓄圧器100は、制御部を備えており、その制御部が温度検出手段5の検出値に基づいて液体水素の条件を決定し、配管200を通る液化水素の流量等を調整する構成とされている。なお、蓄圧器100は、温度検出手段5を設けることが望ましいが、必ずしも設ける必要はなく、省略してもよい。
【0024】
図2は、実施の形態1に係る蓄圧器の変形例であって、一端側の内部構造を模式的に示した断面図である。図1に示した蓄圧器100は、内側蓋体20が貫通孔20aに通した配管200をねじ締結によって固定させるねじ締結部22を有しているのに対し、図2に示した蓄圧器100Aでは、内側蓋体20が貫通孔20aに通した配管200を溶接によって固定させる溶接固定部23を有した構成である。溶接固定部23は、管軸方向Xに沿って全体に設けてもよいし、一部にのみ設けてもよい。この場合、内側蓋体20の内周部と配管200の外周部との間が完全に塞がれるため、図1に示したシール部材6は不要となる。
【0025】
ところで、極低温の液化ガスを、外部から配管200を通じて内部に注入させ、内部で気化させて蓄圧器100に貯留させることで、気化器を不要とした構成とすることが考えられる。しかしながら、筒体1が例えば-30℃程度しか耐えられないのに対し、液体水素の温度が例えば-260℃程度であるため、液体水素を蓄圧器100に注入してしまうと、配管200を流れる極低温の液体水素による熱伝導によって蓋体2が低温となり、蓋体2から熱伝導された筒体1が低温となることによって、該筒体1が脆性破壊を引き起こすおそれがある。
【0026】
そこで、上記したように、本実施の形態1に係る蓄圧器100では、内部の貯留空間10で液化ガスを気化させて貯留させる金属製の筒体1と、配管200を貫通させる貫通孔20a及び21aが形成され、該貫通孔20a及び21aに通した配管200を固定させると共に、筒体1の内周面との間に、該筒体1の貯留空間10と通じる隙間Sが形成された状態で筒体1の開口端部を塞ぐ蓋体2と、を有している。また、蓋体2の外周部と筒体1の内周部との間に設けられ、隙間Sの少なくとも一部を埋めるシール構造部3と、筒体1の開口端部に設けられ、外周面が筒体1の内周面にねじ締結されており、蓋体2を外側から支持して固定させる固定部材4と、を有している。
【0027】
このように、本実施の形態1に係る蓄圧器100は、蓋体2の外周部と筒体1の内周部との間に隙間Sが設けられ、その隙間Sの少なくとも一部をシール構造部3で埋めているので、当該隙間Sが断熱層として機能して、蓋体2から筒体1への熱伝導を抑制することができる。つまり、極低温の液体水素が通る配管200から熱伝導されて低温となった蓋体2によって筒体1が温度低下する事態を抑制することができ、筒体1の脆性破壊を抑制できる。よって、本実施の形態1に係る蓄圧器100は、極低温の液化ガスを、外部から配管200を通じて内部に注入させることによって気化させて貯留させることができる。
【0028】
また、蓋体2は、貫通孔20a及び21aに通した配管200をねじ締結によって固定させるねじ締結部22を有している。蓋体2の内周部と配管200の外周部との間には、その間を塞ぐシール部材6が設けられている。よって、筒体1の貯留空間10に貯留した水素ガスの内圧に対して、配管200を確実に固定させることができる。また、筒体1の貯留空間10に貯留した水素ガスが、内側蓋体20の内周部と配管200の外周部との間を通じて外部へ漏れる事態を防止することができる。
【0029】
蓋体2は、オーステナイト系ステンレス鋼で形成され、筒体1の貯留空間10側に配置された内側蓋体20と、低合金鋼で形成され、固定部材4側に配置された外側蓋体21と、を有している。よって、内側蓋体20は、筒体1の貯留空間10に面しており、常に極低温の液体水素にさらされた状態にあるが、オーステナイト系ステンレス鋼で形成されているので、液体水素に対する脆性に優れ、且つ極低温に対して強度を確保できる。また、外側蓋体21によって、筒体1の内部の水素ガスの内圧に対する強度を高めることができ、更にオーステナイト系ステンレス鋼よりも低コストである低合金鋼を使用することで、製造コストの削減に寄与することができる。
【0030】
内側蓋体20と外側蓋体21との間、及び外側蓋体21と配管200との間には、それぞれ断熱部材7及び8が設けられている。よって、内側蓋体20から外側蓋体21への熱伝導を防止でき、また極低温の液体水素が通る配管200の極低温が外側蓋体21へ熱伝導する事態を防止できるので、温度低下に起因する外側蓋体21の脆性的な損傷を防止することができる。
【0031】
本実施の形態1に係る蓄圧器100及び100Aは、筒体1の貯留空間10に貯留した気化させた液化ガスの温度、又は蓋体2の温度を検出する温度検出手段5を有している。よって、本実施の形態1に係る蓄圧器100及び100Aでは、温度検出手段5を用いて、筒体1の内部に貯留した水素ガスの温度、又は内側蓋体20の温度を監視することができ、温度検出手段5の検出値に基づいて、配管200から注入される液体水素の条件を決定することができる。
【0032】
実施の形態2.
次に、本実施の形態2に係る蓄圧器101を図3に基づいて説明する。図3は、実施の形態2に係る蓄圧器であって、一端側の内部構造を模式的に示した断面図である。なお、実施の形態1で説明した蓄圧器100と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その説明を適宜省略する。
【0033】
(蓋体2)
本実施の形態2に係る蓄圧器101は、蓋体2の構成が上記実施の形態1で説明した蓄圧器100と異なる。本実施の形態2に係る蓄圧器101の蓋体2は、オーステナイト系ステンレス鋼のみで形成されている。
【0034】
蓋体2は、貫通孔2aに通した配管200をねじ締結によって固定させるねじ締結部22を有している。具体的には、蓋体2の貫通孔2aの内周部に雌ねじが形成され、配管200の外周部に蓋体2のねじに締結する雄ねじが形成された構成である。蓋体2と配管200とねじ締結させるねじ締結部22を有することにより、筒体1の貯留空間10に貯留した水素ガスの内圧に対して、配管200を確実に固定させることができる。
【0035】
蓋体2の内周部と配管200の外周部との間には、その間を塞ぐシール部材6が設けられている。筒体1の貯留空間10に貯留した水素ガスが、蓋体2の内周部と配管200の外周部との隙間を通じて外部へ漏れる事態を防止するためである。シール部材6は、一例としてOリングである。但し、シール部材6は、Oリングに限定されず、筒体1の貯留空間10に貯留した水素ガスが、蓋体2の内周部と配管200の外周部との間の隙間を通じて漏れる事態を防止することができれば、他の部材でもよい。
【0036】
蓋体2と固定部材4との間には、断熱部材9が設けられている。蓋体2から固定部材4へ熱伝導させないようにするためである。固定部材4は、極低温が熱伝導されて温度が低下すると、脆性的な破壊を引き起こすおそれがあるからである。なお、断熱部材9の材質は、一例としてセラミックスである。但し、蓋体2の管軸方向における長さが長く、蓋体2から固定部材4へ熱伝導するおそれがない場合には、断熱部材9を省略してもよい。
【0037】
図4は、実施の形態2に係る蓄圧器の変形例であって、一端側の内部構造を模式的に示した断面図である。図3に示した蓄圧器101は、蓋体2が貫通孔2aに通した配管200をねじ締結によって固定させるねじ締結部22を有しているのに対し、図4に示した蓄圧器101Aでは、蓋体2が貫通孔2aに通した配管200を溶接によって固定させる溶接固定部23を有した構成である。溶接固定部23は、管軸方向Xに沿った全体に設けてもよいし、一部にのみ設けてもよい。この場合、蓋体2の内周部と配管200の外周部との間が完全に塞がれるため、図3に示したシール部材6は不要となる。
【0038】
以上のように、本実施の形態2に係る蓄圧器101及び101Aにおいても、蓋体2の外周部と筒体1の内周部との間に隙間Sが設けられ、その隙間Sの少なくとも一部をシール構造部3で埋めているので、当該隙間Sが断熱層として機能し、蓋体2から筒体1への熱伝導を抑制することができる。つまり、極低温の液体水素が通る配管200から熱伝導されて低温となった蓋体2によって筒体1が温度低下する事態を抑制することができる。よって、本実施の形態2に係る蓄圧器101は、極低温の液化ガスを、外部から配管200を通じて内部に注入させることによって気化させて貯留させることができる。
【0039】
蓋体2は、オーステナイト系ステンレス鋼で形成されている。よって、蓋体2は、筒体1の貯留空間10に面しており、常に極低温の液体水素にさらされた状態にあるが、オーステナイト系ステンレス鋼で形成されているので、液体水素に対する脆性に優れ、且つ極低温に対して強度を確保できる。
【0040】
また、本実施の形態2に係る蓄圧器101及び101Aは、蓋体2と、固定部材4との間に設けられた断熱部材9を有している。よって、蓋体2から固定部材4への熱伝導を防止できるので、温度低下に起因する固定部材4の脆性的な損傷を防止することができる。
【0041】
実施の形態3.
次に、本実施の形態3に係る蓄圧器102を図5及び図6に基づいて説明する。図5は、実施の形態3に係る蓄圧器であって、一端側の内部構造を模式的に示した断面図である。図6は、実施の形態3に係る蓄圧器であって、外側蓋体の端面を模式的に示した説明図である。なお、実施の形態1及び2で説明した蓄圧器100、101と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その説明を適宜省略する。
【0042】
図5に示すように、本実施の形態3に係る蓄圧器102の筒体1には、該筒体1の外部と隙間Sとを連通させ、筒体1の外部から隙間Sに熱交換用の気体を注入させるための第1通気孔1aと、筒体1の外部と隙間Sとを連通させ、第1通気孔1aを通じて隙間Sに注入された気体を筒体1の外部へ排出させるための第2通気孔1bと、を有している。第1通気孔1aには、気体を注入させる注入管300が接続されている。また、第2通気孔1bには、気体を排出させる排出管400が接続されている。気体は、例えば不活性な空気であり、できれば除湿されたものが好ましい。なお、気体は、不活性ガスでもよいし、その他の気体でもよい。気体は、例えばコンプレッサー等の動力装置で加圧されることで隙間Sに注入され、隙間S内を循環して筒体1の外部に排出される。本実施の形態3に係る蓄圧器102では、隙間Sに気体を流すことで、その気体層が断熱層となり、蓋体2から筒体1への熱伝導を抑制する効果を高めることができる。また、蓄圧器102では、筒体1の貯留空間10に貯留した水素ガスが、隙間Sの部分に漏れるような事態が生じても、漏れた水素ガスを第2通気孔1bから排出させることができる。
【0043】
また、蓋体2は、オーステナイト系ステンレス鋼で形成され、筒体1の貯留空間側に配置された内側蓋体20と、低合金鋼で形成され、固定部材側に配置された外側蓋体21と、を有している。互いに対向する内側蓋体20の端面と外側蓋体21の端面のうち、外側蓋体21の端面には、筒体1の外部から隙間Sに注入された気体を、その端面に循環させる溝部24が形成されている。
【0044】
図6において太線部分が溝部24を示している。溝部24は、図6に示すように、複数の環状溝部24aと、複数の環状溝部24aを繋ぐ直線状の連結溝部24bと、を有している。複数の環状溝部24aは、図示例の場合、貫通孔21aの外周を囲う3つの円で構成されている。3つの円は、大きい円が小さい円の外周を囲うように略等間隔で順に形成されている。連結溝部24bは、両端部が隙間Sに通じており、3つの円を繋ぐように径方向に形成されている。隙間Sに注入された気体は、連結溝部24bの一端部から入り込んで環状溝部24aに流れた後、該連結溝部24bの他端側から隙間Sに排出される。このように、筒体1の外部から隙間Sに注入された気体が溝部24を循環することで、その気体層が断熱層となり、内側蓋体20から外側蓋体21への熱伝導を抑制する効果を高めることができる。なお、気体がドライ空気であると、該気体が熱交換の際に低温化しても、蓋体21の溝部24に結露及び凍結が生じることがない。
【0045】
なお、図示することは省略したが、互いに対向する内側蓋体20の端面と外側蓋体21の端面のうち、内側蓋体20の端面に、溝部24を形成してもよい。また、互いに対向する内側蓋体20の端面と外側蓋体21の端面のうち、双方の端面に、溝部24が形成してもよい。
【0046】
また、溝部24は、図示した形状に限定されない。例えば、環状溝部24aは、円形に限定されず、矩形状としてもよいし、その他の形状でもよい。また、連結溝部24bは、直線状に限定されず、曲線状又はジグザグ状でもよいし、その他の形状でもよい。また、溝部24は、例えば格子状又は渦巻き状とした構成でもよいし、その他の形状でもよい。要するに、溝部24は、筒体1の外部から隙間Sに注入された気体を内側蓋体20の端面又は外側蓋体21の端面に循環させることができれば、どのような形状でもよい。
【0047】
また、蓄圧器102は、互いに対向する内側蓋体20の端面と外側蓋体21の端面のうち、いずれか一方又は双方の端面に溝部24を設けることが望ましいが、必ずしも溝部24を設ける必要はなく、省略してもよい。
【0048】
また、蓄圧器102は、例えば図3及び図4に示したように、蓋体2がオーステナイト系ステンレス鋼のみで形成された構成においても適用することができる。但し、この場合、図5及び図6に示した溝部24は省略される。
【0049】
また、蓄圧器102は、温度検出手段5の検出値に基づいて、隙間Sに注入される気体の条件を決定する制御を行う構成としてもよい。気体の条件とは、例えば流量、流速、注入時間等である。なお、蓄圧器102は、温度検出手段5の検出値に限定されず、他の検出手段を用いて、隙間Sに注入される気体の条件を決定してもよい。
【0050】
以上、実施の形態に基づいて蓄圧器(100、100A、101、101A、102)を説明したが、蓄圧器(100、100A、101、101A、102)は上述した実施の形態の構成に限定されるものではない。上記した蓄圧器(100、100A、101、101A、102)の構成は、一例であって、他の構成要素を含んでもよい。要するに、蓄圧器(100、100A、101、101A、102)は、その技術的思想を逸脱しない範囲において、当業者が通常に行う設計変更及び応用のバリエーションの範囲を含むものである。
【0051】
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
【0052】
(付記1)
極低温の液化ガスを、外部から配管を通じて内部に注入させることによって気化させて貯留する蓄圧器であって、
内部の貯留空間で液化ガスを気化させて貯留させる金属製の筒体と、
前記配管を貫通させる貫通孔が形成され、該貫通孔に通した前記配管を固定させると共に、前記筒体の内周面との間に、該筒体の貯留空間と通じる隙間を設けた状態で前記筒体の開口端部を塞ぐ蓋体と、
前記蓋体の外周部と前記筒体の内周部との間に設けられ、前記隙間の少なくとも一部を埋めるシール構造部と、
前記筒体の開口端部に設けられ、外周面が前記筒体の内周面にねじ締結されており、前記蓋体を外側から支持して固定させる固定部材と、を有している、蓄圧器。
【0053】
(付記2)
前記蓋体は、前記貫通孔に通した前記配管をねじ締結によって固定させるねじ締結部を有しており、
前記蓋体の内周部と前記配管の外周部との間には、その間を塞ぐシール部材が設けられている、付記1に記載の蓄圧器。
【0054】
(付記3)
前記蓋体は、前記貫通孔に通した前記配管を溶接によって固定させる溶接固定部を有している、付記1に記載の蓄圧器。
【0055】
(付記4)
前記蓋体は、オーステナイト系ステンレス鋼で形成されている、付記1~3のいずれか一項に記載の蓄圧器。
【0056】
(付記5)
前記蓋体と、前記固定部材との間に設けられた断熱部材を更に有している、付記1~4のいずれか一項に記載の蓄圧器。
【0057】
(付記6)
前記蓋体は、
オーステナイト系ステンレス鋼で形成され、前記筒体の貯留空間側に配置された内側蓋体と、
低合金鋼で形成され、前記固定部材側に配置された外側蓋体と、を有している、付記1~3のいずれか一項に記載の蓄圧器。
【0058】
(付記7)
前記内側蓋体と前記外側蓋体との間、及び前記外側蓋体と前記配管との間には、それぞれ断熱部材が設けられている、付記6に記載の蓄圧器。
【0059】
(付記8)
前記筒体の貯留空間に貯留した気化させた液化ガスの温度、又は前記蓋体の温度を検出する温度検出手段を更に有している、付記1~7のいずれか一項に記載の蓄圧器。
【0060】
(付記9)
前記筒体には、
該筒体の外部と前記隙間とを連通させ、前記筒体の外部から前記隙間に気体を注入させるための第1通気孔と、
前記筒体の外部と前記隙間とを連通させ、前記第1通気孔を通じて前記隙間に注入された気体を前記筒体の外部へ排出させるための第2通気孔と、を有している、付記1~8のいずれか一項に記載の蓄圧器。
【0061】
(付記10)
前記蓋体は、オーステナイト系ステンレス鋼で形成され、前記筒体の貯留空間側に配置された内側蓋体と、低合金鋼で形成され、前記固定部材側に配置された外側蓋体と、を有しており、
互いに対向する前記内側蓋体の端面と前記外側蓋体の端面のうち、いずれか一方又は双方の端面には、前記隙間に注入された気体が循環する溝部が形成されている、付記9に記載の蓄圧器。
【0062】
(付記11)
前記溝部は、複数の環状溝部と、
前記隙間に連通し、複数の前記環状溝部を繋ぐ連結溝部と、を有している、付記10に記載の蓄圧器。
【符号の説明】
【0063】
1 筒体、1a 第1通気孔、1b 第2通気孔、2 蓋体、2a 貫通孔、3 シール構造部、4 固定部材、5 温度検出手段、6 シール部材、7、8、9 断熱部材、10 貯留空間、11 雌ねじ部、20 内側蓋体、20a 貫通孔、21 外側蓋体、21a 貫通孔、22 ねじ締結部、23 溶接固定部、24 溝部、24a 環状溝部、24b 連結溝部、100、100A、101、101A、102 蓄圧器、200 配管、300 注入管、400 排出管、S 隙間。
図1
図2
図3
図4
図5
図6