(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022189787
(43)【公開日】2022-12-22
(54)【発明の名称】ピクセルアレイ、及びそれを含むイメージセンサ
(51)【国際特許分類】
H04N 5/3745 20110101AFI20221215BHJP
H04N 5/374 20110101ALI20221215BHJP
H01L 27/146 20060101ALI20221215BHJP
【FI】
H04N5/3745 700
H04N5/374
H01L27/146 A
H01L27/146 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022093682
(22)【出願日】2022-06-09
(31)【優先権主張番号】10-2021-0075608
(32)【優先日】2021-06-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】趙 鼎 鎭
(72)【発明者】
【氏名】李 寛 熙
【テーマコード(参考)】
4M118
5C024
【Fターム(参考)】
4M118AA01
4M118AA10
4M118AB01
4M118BA14
4M118CA04
4M118CA07
4M118CA09
4M118CA22
4M118CA34
4M118CB01
4M118CB02
4M118CB03
4M118CB20
4M118DD04
4M118FA06
4M118FA27
4M118FA28
4M118FA33
4M118FA38
4M118GA09
4M118GC08
4M118GC09
4M118GC14
4M118GC20
4M118GD03
4M118GD04
4M118GD13
5C024CX41
5C024EX43
5C024EX52
5C024GX03
5C024GX16
5C024GX18
5C024GY39
5C024GY41
(57)【要約】 (修正有)
【課題】フローティング拡散領域を共有するピクセル構造を有するイメージセンサを提供する。
【解決手段】イメージセンサに具備されるピクセルアレイは、行列状に配置されるピクセルPX及び同一カラムに配置されるピクセルに共通して連結される複数のカラムラインを含む。ピクセル夫々は、4個のサブピクセルSPXを含む。4個のサブピクセル夫々は、4個の光電変換素子PD、4個の光電変換素子で生成される電荷が保存されるフローティングディフュージョン領域FD及び4個の伝送ゲートTGを含む。各ピクセルにおいて、4個のFD領域は、内部配線WRを介して電気的に連結される。ピクセル夫々は、4個のフローティングディフュージョン領域をリセットさせるリセットゲートRG、内部配線を介し第1電圧を受信する第1駆動ゲートSFG1及び第1駆動ゲートと隣接するように配置される第1選択ゲートSG1を含む。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
イメージセンサに具備されるピクセルアレイにおいて、
行列状に配置されたピクセルと、
前記ピクセルのうち、同一カラムに配置されたピクセルに共通して連結された複数のカラムラインと、を含み、
前記ピクセルのそれぞれは、4個のサブピクセルを含み、
前記4個のサブピクセルのそれぞれは、
4個の光電変換素子と、
前記4個の光電変換素子で生成された電荷が保存されるフローティングディフュージョン領域と、
前記4個の光電変換素子で生成された電荷を、前記フローティングディフュージョン領域に伝送する4個の伝送ゲートと、を含み、
前記ピクセルのそれぞれにおいて、前記4個のサブピクセルのそれぞれに具備される4個のフローティングディフュージョン領域は、内部配線を介して、電気的に連結され、
前記ピクセルのそれぞれは、
前記内部配線に電源電圧を提供し、前記4個のフローティングディフュージョン領域をリセットさせるリセットゲートと、
前記内部配線を介して、第1電圧を受信する第1駆動ゲートと、
第1方向に、前記第1駆動ゲートと隣接するように配置された第1選択ゲートと、を含むことを特徴とするピクセルアレイ。
【請求項2】
前記ピクセルのそれぞれは、
前記第1方向に、前記第1選択ゲートと隣接するように配置された第2選択ゲートと、
前記第1方向に、前記第2選択ゲートと隣接するように配置されて前記内部配線を介して、第1電圧を受信する第2駆動ゲートと、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のピクセルアレイ。
【請求項3】
前記第1駆動ゲートは、前記内部配線の第1終端に連結され、前記第2駆動ゲートは、前記内部配線の第2終端に連結されることを特徴とする請求項2に記載のピクセルアレイ。
【請求項4】
前記ピクセルのそれぞれは、
前記リセットゲートと前記第1方向に隣接するように配置されたダミーゲートをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のピクセルアレイ。
【請求項5】
前記ピクセルのそれぞれは、
前記第1方向に、前記リセットゲートと隣接するように配置された第1ゲイン制御ゲートをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のピクセルアレイ。
【請求項6】
前記ピクセルのそれぞれは、
前記第1方向に、前記第1ゲイン制御ゲートと隣接するように配置された第2ゲイン制御ゲートをさらに含み、
前記第2ゲイン制御ゲートは、前記第1ゲイン制御ゲートを中心に、前記第1方向に前記リセットゲートと対称になるように配置されていることを特徴とする請求項5に記載のピクセルアレイ。
【請求項7】
前記サブピクセルは、2×2行列に配置された第1サブピクセル、第2サブピクセル、第3サブピクセル、及び第4サブピクセルを含むことを特徴とする請求項1に記載のピクセルアレイ。
【請求項8】
前記サブピクセルは、前記第1方向に並んで配置された第1サブピクセル、第2サブピクセル、第3サブピクセル、及び第4サブピクセルを含むことを特徴とする請求項1に記載のピクセルアレイ。
【請求項9】
前記第1駆動ゲートは、前記第1方向に、前記リセットゲートに隣接するように配置され、前記内部配線を介して受信された前記第1電圧を受信することを特徴とする請求項8に記載のピクセルアレイ。
【請求項10】
前記複数の光電変化素子のそれぞれの上部にマイクロレンズが配置されていることを特徴とする請求項1に記載のピクセルアレイ。
【請求項11】
前記複数の光電変換素子のうちの少なくとも2つの光電変換素子の上部に1枚のマイクロレンズが配置されていることを特徴とする請求項1に記載のピクセルアレイ。
【請求項12】
前記複数のピクセルのうちの隣接した第1ピクセル及び第2ピクセルの上に、異なる色相のカラーフィルタが配置され、1つのピクセルに含まれる前記4個のサブピクセル上に、同一色相のカラーフィルタが配置されていることを特徴とする請求項1に記載のピクセルアレイ。
【請求項13】
前記4個のサブピクセルのうち、第1方向または第2方向に隣接した2つのサブピクセルに、異なる色相のカラーフィルタが配置されていることを特徴とする請求項1に記載のピクセルアレイ。
【請求項14】
イメージセンサに具備されるピクセルアレイにおいて、
それぞれが、第1サブピクセル、第2サブピクセル、第3サブピクセル、第4サブピクセル、及び第1回路を含むピクセルと、
前記ピクセルのうち、同一カラムに配置されたピクセルに共通して連結された複数のカラムラインと、を含み、
前記第1サブピクセル、前記第2サブピクセル、前記第3サブピクセル、及び前記第4サブピクセルのそれぞれは、
行列状に配置された4個の光電変換素子と、
前記4個の光電変換素子で生成された電荷が保存されるフローティングディフュージョン領域と、を含み、
前記第1サブピクセルの第1フローティングディフュージョン領域、前記第2サブピクセルの第2フローティングディフュージョン領域、前記第3サブピクセルの第3フローティングディフュージョン領域、及び前記第4サブピクセルの第4フローティングディフュージョン領域は、配線を介して、電気的に連結され、前記配線は、ピクセルが形成されたピクセル領域内に形成され、
前記第1回路は、前記複数のカラムラインのうちの対応するカラムライン及び前記配線に連結され、前記第1サブピクセル、前記第2サブピクセル、前記第3サブピクセル、及び前記第4サブピクセルが共有し、
前記第1回路は、
前記配線にリセット電圧を提供するリセットトランジスタと、
前記配線に連結されたゲートを含む駆動トランジスタと、
前記駆動トランジスタ、及び前記カラムラインに連結された選択トランジスタと、を含むことを特徴とするピクセルアレイ。
【請求項15】
前記リセットトランジスタは、前記ピクセルの中央に配置され、
前記駆動トランジスタ及び前記選択トランジスタは、前記ピクセルの一側面に配置されていることを特徴とする請求項14に記載のピクセルアレイ。
【請求項16】
前記リセットトランジスタは、前記ピクセルの一側面に配置され、
前記駆動トランジスタ及び前記選択トランジスタは、前記ピクセルの中央に配置されていることを特徴とする請求項14に記載のピクセルアレイ。
【請求項17】
前記第1回路は、
前記リセットトランジスタと隣接するように配置された少なくとも1つのゲイン制御トランジスタをさらに含むことを特徴とする請求項14に記載のピクセルアレイ。
【請求項18】
ピクセルを含み、前記ピクセルのそれぞれが複数の伝送トランジスタ間に配置された複数のフローティングディフュージョン領域を含み、前記複数のフローティングディフュージョン領域が配線を介して、互いに連結されたピクセルアレイと、
前記ピクセルをロウ単位で駆動するロウドライバと、
前記ピクセルアレイに連結された複数のカラムラインから複数のセンシング信号を受信し、前記複数のセンシング信号をアナログ・デジタル変換するアナログ・デジタル変換回路と、を含むことを特徴とするイメージセンサ。
【請求項19】
前記配線は、前記ピクセルアレイの二次元平面上において、前記ピクセルが形成されたピクセル領域内に配置され、第1方向、及び前記1方向に垂直な第2方向に延長されていることを特徴とする請求項18に記載のイメージセンサ。
【請求項20】
前記配線、及び前記複数のカラムラインのうちの対応するカラムラインに連結された出力回路をさらに含み、
前記出力回路は、
前記配線にリセット電圧を提供するリセットトランジスタと、
前記配線に連結されたゲートを含む駆動トランジスタと、
前記駆動トランジスタ及び前記対応するカラムラインに連結された選択トランジスタと、をさらに含むことを特徴とする請求項18に記載のイメージセンサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イメージセンサに関し、より詳細には、複数の光電変換素子がフローティング拡散領域を共有するピクセル構造を有するピクセルアレイ、及び該ピクセルアレイを含むイメージセンサに関する。
【背景技術】
【0002】
イメージセンサは、対象物(object)の二次元的イメージまたは三次元的イメージをキャプチャする装置である。イメージセンサは、対象物から反射される光の強度によって反応する光電変換素子を利用し、対象物のイメージを生成する。最近、CMOS(complementary metal oxide semiconductor)技術が発展にともない、CMOSを利用したCMOSイメージセンサが広く用いられている。イメージセンサの解像度上昇により、イメージセンサのピクセルアレイに具備される複数のピクセル間の間隔が狭くなり、面積が縮小されたピクセル構造が要求されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、16個の光電変換素子がフローティング拡散領域を共有するピクセル構造を有するピクセルアレイ、及びそれを含むイメージセンサを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様によるイメージセンサに具備されるピクセルアレイは、行列状に配置されたピクセル、及び前記ピクセルのうちの同一カラムに配置されたピクセルに共通して連結された複数のカラムラインを含み、前記ピクセルのそれぞれは、4個のサブピクセルを含み、前記4個のサブピクセルのそれぞれは、4個の光電変換素子、前記4個の光電変換素子で生成された電荷が保存されるフローティングディフュージョン領域、及び前記4個の光電変換素子で生成された電荷を、前記フローティングディフュージョン領域に伝送する4個の伝送ゲートを含み、前記ピクセルのそれぞれにおいて、前記4個のサブピクセルのそれぞれに具備される4個のフローティングディフュージョン領域は、内部配線を介して電気的に連結され、前記ピクセルのそれぞれは、前記内部配線に電源電圧を提供し、前記4個のフローティングディフュージョン領域をリセットさせるリセットゲート、前記内部配線を介して、第1電圧を受信する第1駆動ゲートと、第1方向に、前記第1駆動ゲートと隣接するように配置された第1選択ゲートと、を含むことを特徴とする。
【0006】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様によるイメージセンサに具備されるピクセルアレイは、それぞれが、第1サブピクセル、第2サブピクセル、第3サブピクセル、第4サブピクセル、及び第1回路を含むピクセルと、前記ピクセルのうち、同一カラムに配置されたピクセルに共通して連結された複数のカラムラインと、を含み、前記第1サブピクセル、前記第2サブピクセル、前記第3サブピクセル、及び前記第4サブピクセルのそれぞれは、行列状に配置された4個の光電変換素子、前記4個の光電変換素子で生成された電荷が保存されるフローティングディフュージョン領域を含み、前記第1サブピクセルの第1フローティングディフュージョン領域、前記第2サブピクセルの第2フローティングディフュージョン領域、前記第3サブピクセルの第3フローティングディフュージョン領域、及び前記第4サブピクセルの第4フローティングディフュージョン領域は、配線を介して電気的に連結され、前記配線は、ピクセルが形成されるピクセル領域内に形成され、前記ピクセルのそれぞれは、前記複数のカラムラインのうちの対応するカラムライン、及び前記配線に連結され、前記第1回路は、前記配線にリセット電圧を提供するリセットトランジスタ、前記配線に連結されたゲートを含む少なくとも1つの駆動トランジスタ、並びに前記1つの駆動トランジスタ及び前記カラムラインに連結された少なくとも1つの選択トランジスタを含むことを特徴とする。
【0007】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様によるイメージセンサは、ピクセルを含み、前記ピクセルのそれぞれが複数の伝送トランジスタ間に配置された複数のフローティングディフュージョン領域を含み、前記複数のフローティングディフュージョン領域が配線を介して互いに連結されるピクセルアレイと、前記ピクセルをロウ単位で駆動するロウドライバと、前記ピクセルアレイに連結された複数のカラムラインから複数のセンシング信号を受信し、前記複数のセンシング信号をアナログ・デジタル変換するアナログ・デジタル変換回路を含むことを特徴とする。
【0008】
本発明の技術的思想によるピクセルアレイは、第1面及び第2面を有し、前記第1面に隣接する複数のフローティング拡散領域を含む半導体基板、及び前記第1面上に配置された配線構造体を含み、前記配線構造体は、前記複数のフローティング拡散領域のそれぞれを中心に対称的に配置された複数の伝送ゲート、及び前記複数のフローティング拡散領域のうちの隣接した4個のフローティング拡散領域を電気的に連結する配線を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によるピクセルアレイ、及びそれを含むイメージセンサによれば、それぞれが複数の光電変換素子を含む複数のサブピクセルが、フローティング拡散領域及び出力回路を共有することにより、単位ピクセルのサイズが縮小されて、ピクセルアレイの解像度及びセンシング感度が増大する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施形態によるイメージセンサを示すブロック図である。
【
図2】本発明の一実施形態によるピクセルアレイを示す図である。
【
図3】本発明の一実施形態によるピクセルアレイに具備されるピクセルの一具現例を示す回路図である。
【
図4】本発明の一実施形態によるピクセルの具現例を示す平面図である。
【
図5】本発明の一実施形態によるピクセルアレイの垂直断面図である。
【
図6A】本発明の一実施形態によるピクセルの具現例を示す平面図である。
【
図6B】本発明の一実施形態によるピクセルの具現例を示す平面図である。
【
図7】本発明の一実施形態によるピクセルの具現例を示す平面図である。
【
図8】本発明の一実施形態によるピクセルの一具現例を示す回路図である。
【
図9A】本発明の一実施形態によるピクセルの具現例を示す平面図である。
【
図9B】本発明の一実施形態によるピクセルの具現例を示す平面図である。
【
図9C】本発明の一実施形態によるピクセルの具現例を示す平面図である。
【
図10A】本発明の一実施形態によるピクセルの具現例を示す平面図である。
【
図10B】本発明の一実施形態によるピクセルの具現例を示す平面図である。
【
図11A】本発明の一実施形態によるピクセルの具現例を示す平面図である。
【
図11B】本発明の一実施形態によるピクセルの具現例を示す平面図である。
【
図11C】本発明の一実施形態によるピクセルの具現例を示す平面図である。
【
図12A】本発明の一実施形態によるピクセルの具現例を示す平面図である。
【
図12B】本発明の一実施形態によるピクセルの具現例を示す平面図である。
【
図12C】本発明の一実施形態によるピクセルの具現例を示す平面図である。
【
図13A】本発明の一実施形態によるピクセルの具現例を示す平面図である。
【
図13B】本発明の一実施形態によるピクセルの具現例を示す平面図である。
【
図13C】本発明の一実施形態によるピクセルの具現例を示す平面図である。
【
図13D】本発明の一実施形態によるピクセルの具現例を示す平面図である。
【
図13E】本発明の一実施形態によるピクセルの具現例を示す平面図である。
【
図13F】本発明の一実施形態によるピクセルの具現例を示す平面図である。
【
図14A】本発明の一実施形態によるピクセルの具現例を示す平面図である。
【
図14B】本発明の一実施形態によるピクセルの具現例を示す平面図である。
【
図14C】本発明の一実施形態によるピクセルの具現例を示す平面図である。
【
図14D】本発明の一実施形態によるピクセルの具現例を示す平面図である。
【
図14E】本発明の一実施形態によるピクセルの具現例を示す平面図である。
【
図14F】本発明の一実施形態によるピクセルの具現例を示す平面図である。
【
図15A】本発明の一実施形態によるピクセルの具現例を示す平面図である。
【
図15B】本発明の一実施形態によるピクセルの具現例を示す平面図である。
【
図15C】本発明の一実施形態によるピクセルの具現例を示す平面図である。
【
図16A】本発明の一実施形態によるピクセルに配置されるマイクロレンズを示す図である。
【
図16B】本発明の一実施形態によるピクセルに配置されるマイクロレンズを示す図である。
【
図16C】本発明の一実施形態によるピクセルに配置されるマイクロレンズを示す図である。
【
図16D】本発明の一実施形態によるピクセルに配置されるマイクロレンズを示す図である。
【
図17A】本発明の一実施形態によるピクセルアレイに配置されるカラーフィルタを示す図である。
【
図17B】本発明の一実施形態によるピクセルアレイに配置されるカラーフィルタを示す図である。
【
図17C】本発明の一実施形態によるピクセルアレイに配置されるカラーフィルタを示す図である。
【
図17D】本発明の一実施形態によるピクセルアレイに配置されるカラーフィルタを示す図である。
【
図17E】本発明の一実施形態によるピクセルアレイに配置されるカラーフィルタを示す図である。
【
図17F】本発明の一実施形態によるピクセルアレイに配置されるカラーフィルタを示す図である。
【
図18】マルチカメラモジュールを含む電子装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、本発明の一実施形態によるイメージセンサを示すブロック図である。
【0012】
イメージセンサ100は、イメージセンシング機能または光センシング機能を有する電子機器に搭載される。例えば、イメージセンサ100は、カメラ、スマートフォン、ウェアラブル機器、モノのインターネット(IoT:internet of things))、タブレットPC(personal computer)、PDA(personal digital assistant)、PMP(portable multimedia player)、ナビゲーション(navigation)装置のような電子機器に搭載される。また、イメージセンサ100は、車両、家具、製造設備、ドア、各種計測機器などに、部品として具備される電子機器にも搭載される。
【0013】
イメージセンサ100は、ピクセルアレイ110、ロウドライバ120、ランプ信号生成器130、アナログ・デジタル変換回路(ADC(analog-to-digital convertor)回路)140、データ出力回路150、及びタイミングコントローラ160を含む。イメージセンサ100は、信号処理部170をさらに含んでもよい。
【0014】
ピクセルアレイ110は、複数のロウラインRL、複数のカラムラインCL、並びに複数のロウラインRL及び複数のカラムラインCLに接続されて、行列状に配列された複数のピクセルPXを含む。カラム方向の同一位置に配置されたピクセルPXは、同一カラムラインCLに連結される。
【0015】
ピクセルPXは、光電変換素子を利用して光を感知し、感知された光による電気的信号であるイメージ信号を出力する。光電変換素子は、無機フォトダイオード、有機フォトダイオード、ペロブスカイトフォトダイオード、フォトトランジスタ、フォトゲート、またはピンドフォトダイオード(pinned photodiode)のように、有機物質または無機物質によって構成される光感知素子である。
【0016】
本発明の一実施形態によるピクセルアレイ110において、ピクセルPXは、複数のサブピクセルを含み、複数のサブピクセルのそれぞれは、複数の光電変換素子を含む。サブピクセルは、複数の光電変換素子で生成された電荷が保存されるフローティングディフュージョン領域を含み、複数のサブピクセルのそれぞれに具備される複数のフローティングディフュージョン領域は、内部配線を介して電気的に連結される。これにより、ピクセルPXに具備される複数のサブピクセルが、複数のフローティングディフュージョン領域を共有することができる。
【0017】
一実施形態において、ピクセルPXは、4個のサブピクセルを含み、4個のサブピクセルは、それぞれ行列状に配列された4個の光電変換素子、及び4個の光電変換素子にそれぞれ連結された4個の伝送トランジスタを含む。サブピクセルの中央に、フローティングディフュージョン領域が配置され、4個のサブピクセルに具備される4個のフローティングディフュージョン領域が、内部配線を介して電気的に連結され、フローティングディフュージョンノードを形成する。
【0018】
ピクセルPXは、複数のフローティングディフュージョン領域に保存された電荷によるイメージ信号を、カラムラインに出力する出力回路を含む。出力回路は、複数のトランジスタ、例えば、リセットトランジスタ、駆動トランジスタ、及び選択トランジスタを含む。
【0019】
本発明の一実施形態によるピクセルアレイ110、及びピクセルアレイ110に具備されるピクセルPXについては、
図2~
図17Fを参照して詳細に後述する。
【0020】
ロウドライバ120は、ピクセルアレイ110をロウ単位で駆動する。ロウドライバ120は、タイミングコントローラ160から受信されるロウ制御信号(例えば、アドレス信号)をデコーディングし、デコーディングされたロウ制御信号に応答して、ピクセルアレイ110を構成するロウラインのうちの少なくともいずれか1本のロウラインを選択する。例えば、ロウドライバ120は、複数のロウのうちの一つを選択する選択信号を生成する。そして、ピクセルアレイ110は、ロウドライバ120から提供された選択信号によって選択されるロウから、ピクセル信号、例えば、ピクセル電圧を出力する。ピクセル信号は、リセット信号とイメージ信号とを含む。
【0021】
ロウドライバ120は、ピクセル信号を出力するための制御信号を、ピクセルアレイ110に伝送し、ピクセルPXは、制御信号に応答して動作することにより、ピクセル信号を出力する。
【0022】
ランプ信号生成器130は、タイミングコントローラ160の制御により、所定の傾きでレベルが昇降するランプ信号(例えば、ランプ電圧)を生成する。ランプ信号RAMPは、ADC(analog-to-digital convertor)回路140に具備された複数のCDS(correlated double sampling)回路141にそれぞれ提供される。
【0023】
ADC回路140は、複数のCDS回路141、及び複数のカウンタ142を含む。ADC回路140は、ピクセルアレイ110から入力されるピクセル信号(例えば、ピクセル電圧)を、デジタル信号であるピクセル値に変換する。複数のカラムラインCLのそれぞれを介して受信される各ピクセル信号は、CDS回路141及びカウンタ142により、デジタル信号であるピクセル値に変換される。
【0024】
CDS回路141は、カラムラインCLを介して受信されるピクセル信号、例えば、ピクセル電圧をランプ信号RAMPと比較し、その比較結果を、比較結果信号として出力する。CDS回路141は、ランプ信号RAMPのレベルと、ピクセル信号のレベルとが同一であるとき、第1レベル(例えば、ロジックハイ)から第2レベル(例えば、ロジックロー)に遷移する比較信号を出力する。比較信号のレベルが遷移する時点は、ピクセル信号のレベルによって決定される。
【0025】
CDS回路141は、相関二重サンプリング(CDS)方式により、ピクセルPXから提供されるピクセル信号を、サンプリングする。CDS回路141は、ピクセル信号として受信されるリセット信号をサンプリングし、リセット信号をランプ信号RAMPと比較し、リセット信号による比較信号を生成する。CDS回路141は、リセット信号を保存する。その後、CDS回路141は、リセット信号に相関する(correlated)イメージ信号をサンプリングし、該イメージ信号とランプ信号RAMPとを比較し、イメージ信号による比較信号を生成する。
【0026】
カウンタ142は、CDS回路141から出力される比較結果信号のレベル遷移時点をカウントし、そのカウント値をピクセル値として出力する。
【0027】
一実施形態において、カウンタ回路142は、タイミングコントローラ160から提供されるカウンティングクロック信号を基にカウント値が順次に増大するアップカウンタ及び演算回路、アップ/ダウンカウンタ、またはビットワイズインバージョンカウンタ(bit-wise inversion counter)によって具現される。一実施形態において、イメージセンサ100は、設定されたビット数による解像度を有する複数のコード値を、カウンティングコードとして生成するコード生成器をさらに含み、カウンタ142は、比較結果信号を基に、カウンティングコードの値をラッチするラッチ回路、及び演算回路を含む。
【0028】
データ出力回路150は、ADC回路140から出力されたピクセル値を臨時保存した後、出力する。データ出力回路150は、複数のカラムメモリ151及びカラムデコーダ152を含む。カラムメモリ151は、カウンタ142から受信されるピクセル値を保存する。一実施形態において、複数のカラムメモリ151のそれぞれは、カウンタ142に具備される。複数のカラムメモリ151に保存された複数のピクセル値は、カラムデコーダ152の制御下、イメージデータIDTAとして出力される。
【0029】
タイミングコントローラ160は、ロウドライバ120、ランプ信号生成器130、ADC回路140、及びデータ出力回路150のそれぞれに制御信号を出力し、ロウドライバ120、ランプ信号生成器130、ADC回路140、及びデータ出力回路150の動作またはタイミングを制御する。
【0030】
信号処理部170は、イメージデータIDTAについて、ノイズ低減処理、ゲイン調整、波形整形化処理、補間処理、ホワイトバランス処理、ガンマ処理、エッジ強調処理、ビニングなどを行う。一実施形態において、信号処理部170は、イメージセンサ100の外部プロセッサに具備される。
【0031】
図2は、本発明の一実施形態によるピクセルアレイを示す図である。
【0032】
図2を参照すると、ピクセルアレイ110は、行列状であり、複数のピクセル、例えば、第1ピクセルPX1ないし第4ピクセルPX4を含む。複数のピクセルは、複数のロウ及びカラムに配列される。
図2においては、第1ロウR1及び第2ロウR2、並びに第1カラムC1及び第2カラムC2に配列された第1ピクセルPX1ないし第4ピクセルPX4が図示されているが、これは、単に説明の便宜のためであり、ピクセルアレイ110は、さらに多数のピクセルを含んでもよく、複数のピクセルの個数は、ピクセルアレイ110の解像度によって決定される。
【0033】
複数のロウラインRL(
図1)が第1方向、例えば、X軸方向に延長され、同一ロウに配置されたピクセルは、同一ロウラインに連結される。例えば、第1ロウR1に配置された第1ピクセルPX1及び第2ピクセルPX2は同一ロウラインに連結され、第2ロウR2に配置された第3ピクセルPX3及び第4ピクセルPX4は他の同一ロウラインに連結される。
【0034】
複数のカラムラインCL(
図1)が第2方向、例えば、Y軸方向に延長され、同一カラムに配置されたピクセルは、同一カラムラインに連結される。例えば、第1カラムC1に配置された第1ピクセルPX1及び第3ピクセルPX3は同一カラムラインに連結され、第2カラムC2に配置された第2ピクセルPX2及び第4ピクセルPX4は他の同一カラムラインに連結される。複数のピクセルから、ロウ単位で、カラムラインを介して、ピクセル信号が読み取られる。
【0035】
第1ピクセルPX1ないし第4ピクセルPX4のそれぞれは、電荷が保存される複数のフローティングディフュージョン領域FDを含み、複数のフローティングディフュージョン領域FDは、ピクセル内において、第1方向及び第2方向に延長される内部配線WRを介して、電気的に連結される。第1ピクセルPX1ないし第4ピクセルPX4は、同一ピクセル構造を有し、該ピクセル構造は、
図4を参照して詳細に説明する。
【0036】
図3は、本発明の一実施形態によるピクセルアレイに具備されるピクセルの一具現例を示す回路図である。
図3のピクセルPXaは、
図2のピクセルアレイ110の第1ピクセルPX1ないし第4ピクセルPX4として適用される。
【0037】
図3を参照すると、ピクセルPXaは、第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4、リセットトランジスタRX、第1駆動トランジスタDX1及び第2駆動トランジスタDX2、並びに第1選択トランジスタSX1及び第2選択トランジスタSX2を含む。リセットトランジスタRX、第1駆動トランジスタDX1及び第2駆動トランジスタDX2、並びに第1選択トランジスタSX1及び第2選択トランジスタSX2は、ピクセルPXaの出力回路を構成する。
【0038】
第1サブピクセルSPX1は、第1光電変換素子PD11ないし第4光電変換素子PD14、及び第1伝送トランジスタTX11ないし第4伝送トランジスタTX14を含む。
【0039】
第1光電変換素子PD11ないし第4光電変換素子PD14は、それぞれ受信した光信号に対応する光電荷(以下、電荷とする)を生成する。
【0040】
第1光電変換素子PD11ないし第4光電変換素子PD14は、それぞれ第1伝送トランジスタTX11ないし第4伝送トランジスタTX14に連結される。第1サブピクセルSPX1の第1伝送トランジスタTX11ないし第4伝送トランジスタTX14は、それぞれ伝送信号TS11~TS14の活性レベル(例えば、ロジックハイ)に応答してターンオンされる。
【0041】
第2サブピクセルSPX2は、第1光電変換素子PD21ないし第4光電変換素子PD24、及び第1光電変換素子PD21ないし第4光電変換素子PD24のそれぞれに連結された第1伝送トランジスタTX21ないし第4伝送トランジスタTX24を含む。第2サブピクセルSPX2の第1伝送トランジスタTX21ないし第4伝送トランジスタTX24は、それぞれ伝送信号TS21~TS24の活性レベル(例えば、ロジックハイ)に応答してターンオンされる。
【0042】
第3サブピクセルSPX3は、第1光電変換素子PD31ないし第4光電変換素子PD34、及び第1光電変換素子PD31ないし第4光電変換素子PD34のそれぞれに連結された第1伝送トランジスタTX31ないし第4伝送トランジスタTX34を含む。第3サブピクセルSPX3の第1伝送トランジスタTX31ないし第4伝送トランジスタTX34は、それぞれ伝送信号TS31~TS34の活性レベル(例えば、ロジックハイ)に応答してターンオンされる。
【0043】
第4サブピクセルSPX4は、第1光電変換素子PD41ないし第4光電変換素子PD44、及び第1光電変換素子PD41ないし第4光電変換素子PD44のそれぞれに連結された第1伝送トランジスタTX41ないし第4伝送トランジスタTX44を含む。第4サブピクセルSPX4の第1伝送トランジスタTX41ないし第4伝送トランジスタTX44は、それぞれ伝送信号TS41~TS44の活性レベル(例えば、ロジックハイ)に応答してターンオンされる。
【0044】
複数の伝送信号TS11~TS14,TS21~TS24,TS3~TS3,TS41~TS44は、読み取りモードに応じて、同一時点、または異なる時点において、活性レベルを有する。例えば、第1読み取りモード時、複数の伝送信号TS11~TS14,TS21~TS24,TS31~TS34,TS41~TS44は、異なる信号であり、異なる時点において、活性レベルを有する。第2読み取りモード時(例えば、電荷合算モード)、複数の伝送信号TS11~TS14,TS21~TS24,TS31~TS34,TS41~TS44は、同一信号であり、同一時点において、活性レベルを有する。第3読み取りモード時、第1サブピクセルSPX1の伝送信号TS11~TS14が同一信号であり、第2サブピクセルSPX2の伝送信号TS21~TS24が同一信号であり、第3サブピクセルSPX3の伝送信号TS31~TS34が同一信号であり、第4サブピクセルSPX4の伝送信号TS41~TS44が同一信号である。
【0045】
第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4のそれぞれに具備された第1ないし第4伝送トランジスタTX11~TX14,TX21~TX24,TX31~TX34,TX41~TX44は、ターンオンされ、対応する光電変換素子で生成された電荷をフローティングディフュージョンノードFNに伝送する。
【0046】
第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4のそれぞれに具備される第1フローティングディフュージョン領域FD1(
図4)ないし第4フローティングディフュージョン領域FD4(
図4)が、内部配線WRを介して、電気的に連結されることにより、フローティングディフュージョンノードFNを形成する。従って、フローティングディフュージョンノードFNに形成されるキャパシタのキャパシタンスは、第1フローティングディフュージョン領域FD1(
図4)ないし第4フローティングディフュージョン領域FD4(
図4)のそれぞれのキャパシタンスの4倍である。
【0047】
リセットトランジスタRXのドレインには、ピクセル電源電圧VDDPが印加され、リセットトランジスタRXのソースは、フローティングディフュージョンノードFNに連結される。リセットトランジスタRXは、リセット信号RSの活性レベルに応答してターンオンされ、ピクセル電源電圧VDDPをフローティングディフュージョンノードFNにリセット電圧として提供することにより、フローティングディフュージョンノードFNをリセットする。
【0048】
第1駆動トランジスタDX1及び第2駆動トランジスタDX2のドレインには、ピクセル電源電圧VDDPが印加され、ソースは、第1選択トランジスタSX1及び第2選択トランジスタSX2のドレインに連結される。第1駆動トランジスタDX1及び第2駆動トランジスタDX2のゲートは、フローティングディフュージョンノードFNに連結される。第1駆動トランジスタDX1及び第2駆動トランジスタDX2は、ソースフォロワとして動作する。第1駆動トランジスタDX1及び第2駆動トランジスタDX2は、ゲートに印加されるフローティングディフュージョンノードFNの電位による電圧を受信し、受信された電圧によるピクセル信号を出力する。
【0049】
第1選択トランジスタSX1及び第2選択トランジスタSX2のソースは、カラムラインCLに連結され、第1選択トランジスタSX1及び第2選択トランジスタSX2は、ゲートに印加される選択信号SELの活性レベルに応答してターンオンされ、第1駆動トランジスタDX1及び第2駆動トランジスタDX2から出力されたピクセル信号をカラムラインCLに出力する。第1選択トランジスタSX1及び第2選択トランジスタSX2がターンオンされると、第1駆動トランジスタDX1及び第2駆動トランジスタDX2のソースから出力されるピクセル信号がカラムラインに出力される。
【0050】
なお、
図3において、ピクセルPXaは、2つの駆動トランジスタ(DX1,DX2)、及び2つの選択トランジスタ(SX1,SX2)を含むように図示されているが、これに制限されるものではない。ピクセルアレイ110(
図2)に具備されるピクセルは、それぞれ1つの駆動トランジスタ、及び選択トランジスタを含む。または、ピクセルは、それぞれ3以上の駆動トランジスタ及び選択トランジスタを含んでもよい。
【0051】
図4は、本発明の一実施形態によるピクセルの具現例を示す平面図である。
図4のピクセルPXaは、
図2のピクセルアレイ110の第1ピクセルPX1ないし第4ピクセルPX4に適用される。
【0052】
図4を参照すると、ピクセルPXaは、第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4を含む。第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4は、同一ピクセル構造を有する。
【0053】
第1サブピクセルSPX1は、第1光電変換素子PD11ないし第4光電変換素子PD14、第1伝送ゲートTG11ないし第4伝送ゲートTG14、及び第1フローティングディフュージョン領域FD1を含む。
【0054】
第1伝送ゲートTG11ないし第4伝送ゲートTG14は、第1伝送トランジスタTX11(
図3)ないし第4伝送トランジスタTX14(
図3)それぞれのゲートであり、第1伝送トランジスタTX11ないし第4伝送トランジスタTX14は、それぞれ第1光電変換素子PD11ないし第4光電変換素子PD14で生成された電荷を、第1フローティングディフュージョン領域FD1に伝送する。第1フローティングディフュージョン領域FD1によって受信された電荷が保存される。
【0055】
第1光電変換素子PD11ないし第4光電変換素子PD14は、行列状に配置される。第1フローティングディフュージョン領域FD1は、第1サブピクセルSPX1の中心に配置される。第1伝送ゲートTG11ないし第4伝送ゲートTG14は、第1フローティングディフュージョン領域FD1を基準に、互いに対称になるように配置される。一実施形態において、第1伝送ゲートTG11ないし第4伝送ゲートTG14は、第1フローティングディフュージョン領域FD1を取り囲むように配置される。
【0056】
第2サブピクセルSPX2は、第1光電変換素子PD21ないし第4光電変換素子PD24、第1伝送ゲートTG21ないし第4伝送ゲートTG24、及び第2フローティングディフュージョン領域FD2を含む。第3サブピクセルSPX3は、第1光電変換素子PD31ないし第4光電変換素子PD34、第1伝送ゲートTG31ないし第4伝送ゲートTG34、及び第3フローティングディフュージョン領域FD3を含む。第4サブピクセルSPX4は、第1光電変換素子PD41ないし第4光電変換素子PD44、第1伝送ゲートTG41ないし第4伝送ゲートTG44、及び第4フローティングディフュージョン領域FD4を含む。第2サブピクセルSPX2、第3サブピクセルSPX3、及び第4サブピクセルSX4のピクセル構造は、第1サブピクセルSPX1と同一であるので、重複説明は、省略する。
【0057】
内部配線WRが、コンタクトCTを介して、第1フローティングディフュージョン領域FD1ないし第4フローティングディフュージョン領域FD4と連結される。第1フローティングディフュージョン領域FD1ないし第4フローティングディフュージョン領域FD4は、内部配線WRを介して、互いに電気的に連結され、フローティングディフュージョンノードFN(
図3)を形成する。内部配線WRは、例えば、第1方向(X軸方向)及び第2方向(Y軸方向)に沿った二次元平面上において、ピクセルPXaが形成されるピクセル領域内に形成される。例えば、
図2において、第1ピクセルPX1に具備される内部配線WRは、第1ピクセルPX1のピクセル領域内に形成され、他のピクセル、例えば、第2ピクセルPX2ないし第4ピクセルPX4に延長されない。
【0058】
一実施形態において、内部配線WRは、第1方向、例えば、X軸方向に延長され、第1フローティングディフュージョン領域FD1と第2フローティングディフュージョン領域FD2とを連結し、第3フローティングディフュージョン領域FD3と第4フローティングディフュージョン領域FD4とを連結する。また、内部配線WRは、第2方向、例えば、Y軸方向に延長され、第1フローティングディフュージョン領域FD1及び第2フローティングディフュージョン領域FD2と、第3フローティングディフュージョン領域FD3及び第4フローティングディフュージョン領域FD4とを連結する。これにより、第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4が、第1フローティングディフュージョン領域FD1ないし第4フローティングディフュージョン領域FD4を共有する。従って、ピクセルPXaの有用面積(useful area)が拡張される。
【0059】
ピクセルPXaは、リセットゲートRG、第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2、並びに第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2をさらに含んでもよい。一実施形態において、ピクセルPXaは、ダミーゲートDMYをさらに含んでもよい。
【0060】
リセットゲートRGは、リセットトランジスタRX(
図3)のゲートであり、リセットトランジスタRXのドレインに、ピクセル電源電圧VDDP(
図3)が印加され、リセットトランジスタRXのソースが、コンタクトCTを介して、内部配線WRに連結される。リセットトランジスタRXがターンオンされると、ピクセル電源電圧が、内部配線WRを介して、第1フローティングディフュージョン領域FD1ないし第4フローティングディフュージョン領域FD4に印加されることにより、第1フローティングディフュージョン領域FD1ないし第4フローティングディフュージョン領域FD4がリセットされる。言い替えれば、第1フローティングディフュージョン領域FD1ないし第4フローティングディフュージョン領域FD4に残っている電荷が除去される。
【0061】
第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2は、それぞれ第1駆動トランジスタDX1(
図3)及び第2駆動トランジスタDX2(
図3)のゲートであり、第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2は、第1選択トランジスタSX1(
図3)及び第2選択トランジスタSX2(
図3)のゲートである。第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2は、コンタクトCTを介して、内部配線WRに連結される。
【0062】
第1選択トランジスタSX1及び第2選択トランジスタSX2のドレインが、それぞれ第1駆動トランジスタDX1及び第2駆動トランジスタDX2のソースに連結され、第1選択トランジスタSX1及び第2選択トランジスタSX2のソースが、コンタクトCTを介して、カラムラインに連結される。第1選択トランジスタSX1及び第2選択トランジスタSX2がターンオンされると、第1駆動トランジスタDX1及び第2駆動トランジスタDX2のソースから出力されるピクセル信号が、カラムラインに出力される。
【0063】
第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2、並びに第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2は、ピクセルPXaの一側面部、例えば、上部または下部において、第1方向、例えば、X軸方向に並んで配置される。第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2、並びに第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2は、ロウラインRL(
図1)と平行に配置される。
【0064】
第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2は、コンタクトCTを介して、内部配線WRに連結される。第1駆動ゲートSFG1は、内部配線WRの第1終端T1に連結され、第2駆動ゲートSFG2は、内部配線WRの第2終端T2に連結される。
【0065】
第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2は、第1駆動ゲートSFG1と第2駆動ゲートSFG2との間に配置される。一実施形態において、第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2は、第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2の外に配置される。
【0066】
リセットゲートRGは、ピクセルPXaの中央に配置され、ダミーゲートDMYは、第1方向に、リセットゲートRGと並んで配置される。リセットゲートRG及びダミーゲートDMYは、第1サブピクセルSPX1及び第2サブピクセルSPX2と、第3サブピクセルSPX3及び第4サブピクセルSPX4との間に配置される。一実施形態において、リセットゲートRG及びダミーゲートDMYは、ピクセルPXaの中心を基準に、第1方向に対称になるように配置される。一実施形態(
図4に示されていない)において、ピクセルPXaは、ダミーゲートDMYを含まない。
【0067】
上述のように、ピクセルPXa内において、第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4が、第1フローティングディフュージョン領域FD1ないし第4フローティングディフュージョン領域FD4を共有する。また、第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4が、出力回路を共有する。これにより、ピクセルPXaの有用面積が拡張され、ピクセルPXaのサイズが縮小される。ピクセルPXa内において、第1フローティングディフュージョン領域FD1ないし第4フローティングディフュージョン領域FD4が共有されるので、ピクセルPXaのセンシング感度が上昇する。従って、ピクセルアレイ110(
図2)の解像度及びセンシング感度が増大する。
【0068】
図5は、本発明の一実施形態によるピクセルアレイの垂直断面図である。
図5は、
図4のA-A’線に沿った垂直断面図を示す。
【0069】
図5を参照すると、ピクセルアレイ110は、互いに対向する第1面111Bと第2面111Fとを有する半導体基板111(以下、「基板」と称する)、基板111の第1面111B上に配置される入射層112、及び基板111の第2面111F上に配置される配線層113(または、配線構造体という)を含む。
【0070】
基板111は、例えば、Si、Ge、SiGe、SiC、GaAs、InAs、及びInPのうちから選択される少なくとも一つを含む。一実施形態において、基板111に、第1導電型の不純物がドーピングされる。例えば、第1導電型は、P型であり、第1導電型の不純物は、ホウ素である。
【0071】
基板111には、第1DTI(deep trench isolation)部分DTI1及び第2DTI部分DTI2が配置される。第1DTI部分DTI1は、基板111を貫通し、第1面111Bから第2面111Fに至る。第2DTI部分DTI2は、第1面111Bから第2面111Fの方に延長されるが、第2面111Fからは離隔される。第1DTI1部分DTI1及び第2DTI部分DTI2は、シリコン酸化膜、ハフニウム酸化膜、アルミニウム酸化膜、不純物がドーピングされたポリシリコン膜のうちの少なくともいずれか一つを含む。第1DTI1部分DTI1及び第2DTI部分DTI2のそれぞれは、単一膜構造、または多重膜構造を有する。
【0072】
第1DTI1部分DTI1は、サブピクセル、例えば、第1サブピクセルSPX1及び第2サブピクセルSPX2を分離させ、第2DTI部分DTI2は、サブピクセル内の領域を分離させる。例えば、第2DTI部分DTI2は、第1サブピクセルSPX1内において、第1方向、例えば、X軸方向に、第1領域AR11及び第2領域AR12を分離させ、第2サブピクセルSPX2内において、第1領域AR21及び第2領域AR22を分離させる。第1DTI1部分DTI1及び第2DTI部分DTI2は、ピクセルPXa間、サブピクセル間、及びサブピクセルの領域間のクロストーク(cross-talk)を防止する。
【0073】
第1サブピクセルSPX1の第1領域AR11及び第2領域AR12のそれぞれには、第1光電変換素子PD11及び第2光電変換素子PD12が配置される。第2サブピクセルSPX2の第1領域AR21及び第2領域AR22のそれぞれには、第1光電変換素子PD21及び第2光電変換素子PD22が配置される。光電変換素子(PD11,PD12,PD21,PD22)は、それぞれ第1導電型とは反対になる第2導電型の不純物がドーピングされた領域を含み、例えば、第2導電型は、N型であり、第2導電型である不純物は、リン、ヒ素、ビズマス、及び/またはアンチモンのような不純物を含む。第2導電型の不純物がドーピングされた領域が、隣接する基板111の第1導電型の不純物がドーピングされた領域とPN接合をなし、光電変換素子(PD11,PD12,PD21,PD22)を構成する。
【0074】
基板111の第1面111Bは、光の入射面であり、入射層112及び第1面111Bを介して光が入射される。入射層112は、マイクロレンズML及びカラーフィルタCFを含む。一実施形態において、基板111の第1面111Bと、カラーフィルタCFとの間には、反射防止層AFが配置される。一実施形態において、反射防止層AF、カラーフィルタCF、及びマイクロレンズMLは、半導体基板111の第1面110B上に、順次に積層されて配置される。
【0075】
図5において、複数の光電変換素子、例えば、第1サブピクセルSPX1の第1光電変換素子PD11及び第2光電変換素子PD12、並びに第2サブピクセルSPX2の第1光電変換素子PD21及び第2光電変換素子PD22のそれぞれの上部に、1枚のマイクロレンズMLが配置されるように図示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。一実施形態において、2個または4個の光電変換素子の上部に、1枚のマイクロレンズMLが配置される。例えば、第1サブピクセルSPX1の第1光電変換素子PD11及び第2光電変換素子PD12の上部に、1枚のマイクロレンズMLが配置され、第2サブピクセルSPX2の第1光電変換素子PD21及び第2光電変換素子PD22の上部に、他の1枚のマイクロレンズMLが配置され得る。他の例として、サブピクセルごとに、例えば、1つのサブピクセル(第1光電変換素子PD11ないし第4光電変換素子PD14からなる第1サブピクセルSPX1)に含まれる第4光電変換素子の上部に1枚のマイクロレンズMLが配置され得る。
【0076】
カラーフィルタCFは、特定スペクトラム帯域の光、言い替えれば、特定カラーの光を透過させる。複数のカラーフィルタCFがカラーフィルタアレイを構成する。一実施形態において、カラーフィルタアレイは、ベイヤーパターン(bayer pattern)を有する。複数のカラーフィルタは、レッドフィルタ、ブルーフィルタ、及び2個のグリーンフィルタを含むものであり、レッドフィルタ、ブルーフィルタ、及び2個のグリーンフィルタが2×2に配置され、このとき、2個のグリーンフィルタは、対角線に配置される。一実施形態において、複数のカラーフィルタCFは、2×2に配置されるレッドフィルタ、ブルーフィルタ、グリーンフィルタ、及びホワイトフィルタを含む。一実施形態において、複数のカラーフィルタCFは、2×2に配置されるレッドフィルタ、2個のイエローフィルタ、ブルーフィルタを含み、2個のイエローフィルタは、対角線に配置される。しかしながら、これらに限定されるものではなくて、複数のカラーフィルタは、他の色相で組み合わされたフィルタを含む。例えば、複数のカラーフィルタは、イエローフィルタ、シアンフィルタ、及びグリーンフィルタを含んでもよい。
【0077】
第1サブピクセルSPX1上には、第1カラーフィルタCF1が配置され、第2サブピクセルSPX2上には、第2カラーフィルタCF2が配置される。第1カラーフィルタCF1及び第2カラーフィルタCF2は、同一カラーまたは異なるカラーの光を透過させる。カラーフィルタCFが透過させる光のカラーにより、当該サブピクセル(第1サブピクセルSPX1または第2サブピクセルSPX2)、または当該ピクセルPXaが感知する色相が決定される。
【0078】
フローティングディフュージョン領域、例えば、第1フローティングディフュージョン領域FD1及び第2フローティングディフュージョン領域FD2は、基板111の第2面111Fに隣接するように形成され、それぞれ第1サブピクセルSPX1及び第2サブピクセルSPX2の中央に位置する。第1フローティングディフュージョン領域FD1及び第2フローティングディフュージョン領域FD2は、第2導電型の不純物にドーピングされた領域である。
【0079】
配線層113内に、基板111の第2面111Fに隣接するようにトランジスタのゲート、例えば、第1伝送ゲート(TG11,TG21)及び第2伝送ゲート(TG12,TG22)が形成される。第1伝送ゲート(TG11,TG21)及び第2伝送ゲート(TG12,TG22)は、第1フローティングディフュージョン領域FD1及び第2フローティングディフュージョン領域FD2に隣接するように形成される。
図5には、伝送ゲート、例えば、第1伝送ゲート(TG11,TG21)及び第2伝送ゲート(TG12,TG22)だけが図示されているが、基板111の第2面111Fに隣接するように、リセットゲートRG(
図4)、駆動ゲートSFG1,SFG2(
図4)、選択ゲートSG1,SG2(
図4)、ダミーゲートDMY(
図4)が形成される。
【0080】
ゲート、例えば、第1伝送ゲート(TG11,TG21)及び第2伝送ゲート(TG12,TG22)の周辺に、ウェル領域(図示せず)が形成される。ウェル領域は、基板111内において、第2面111Fに隣接するように形成される。ウェル領域は、トランジスタのドレイン及びソースとして動作する。
【0081】
配線層113は、層間絶縁膜113-1内に配置される多層の導電ライン113-2を含む。導電ライン113-2は、各トランジスタに供給される制御信号、またはピクセルと外部との間の信号を伝達する。導電ライン113-2は、例えば、銅、アルミニウムのような金属物質を含む導電物質をパターニングする方式で形成され、例えば、第1方向(X軸方向)及び第2方向(Y軸方向)に延長される。
【0082】
導電ライン113-2のうち、ピクセルPXa(
図4)内に形成される内部配線WRは、層間絶縁膜113-1を貫通するコンタクトCTを介して、第1フローティングディフュージョン領域FD1及び第2フローティングディフュージョン領域FD2と連結され、第1フローティングディフュージョン領域FD1及び第2フローティングディフュージョン領域FD2を電気的に連結する。内部配線WRは、ピクセル領域AR_PX内に形成される。
【0083】
このように、内部配線WRは、ピクセルPXa内において、複数のサブピクセル(例えば、第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4(
図3))間の、複数のフローティングディフュージョン領域(例えば、第1フローティングディフュージョン領域FD1ないし第4フローティングディフュージョン領域FD4(
図4))を電気的に連結する。
【0084】
図6A及び
図6Bは、本発明の一実施形態によるピクセルの具現例を示す平面図である。
図6A及び
図6Bのピクセル(PXb,PXc)は、
図4のピクセルPXaの変形例である。従って、
図4との差異を中心に説明する。
【0085】
図6A及び
図6Bを参照すると、ピクセル(PXb,PXc)は、第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4を含み、第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4の構造は、同一である。第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4のそれぞれは、第1光電変換素子PD1ないし第4光電変換素子PD4、第1伝送ゲートTG1ないし第4伝送ゲートTG4、及びフローティングディフュージョン領域を含む。第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4のそれぞれの中央に、第1フローティングディフュージョン領域FD1ないし第4フローティングディフュージョン領域FD4が配置される。内部配線WRが、コンタクトCTを介して、第1フローティングディフュージョン領域FD1ないし第4フローティングディフュージョン領域FD4と連結される。
【0086】
ピクセル(PXb,PXc)は、リセットゲートRG、第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2、並びに第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2を含む。一実施形態において、ピクセル(PXb,PXc)は、ダミーゲートDMYをさらに含んでもよい。第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2は、コンタクトCTを介して、内部配線WRに連結される。
【0087】
図6Aを参照すると、内部配線WRは、第2方向に延長され、第1フローティングディフュージョン領域FD1及び第3フローティングディフュージョン領域FD3を連結し、第2フローティングディフュージョン領域FD2及び第4フローティングディフュージョン領域FD4を連結する。また、内部配線WRは、第1方向に延長され、第1フローティングディフュージョン領域FD1及び第2フローティングディフュージョン領域FD2を連結する。
【0088】
第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2、並びに第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2は、ピクセルPXbの中央において、第1方向、例えば、X軸方向に並んで配置される。第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2、並びに第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2は、第1サブピクセルSPX1及び第2サブピクセルSPX2と、第3サブピクセルSPX3及び第4サブピクセルSPX4との間に配置される。
【0089】
リセットゲートRGは、ピクセルPXbの上部または下部に配置され、ダミーゲートDMYは、ピクセルPXbの中心を基準に、第1方向に、リセットゲートRGと対称になるように配置される。一実施形態において、リセットゲートRG及びダミーゲートDMYは、内部配線WRを基準に、第1方向に対称になるように配置される。
【0090】
図6Bを参照すると、内部配線WRは、第2方向に延長され、第1フローティングディフュージョン領域FD1及び第3フローティングディフュージョン領域FD3を連結し、第2フローティングディフュージョン領域FD2及び第4フローティングディフュージョン領域FD4を連結する。また、内部配線WRは、第1方向に延長され、第1フローティングディフュージョン領域FD1及び第3フローティングディフュージョン領域FD3と、第2フローティングディフュージョン領域FD2及び第4フローティングディフュージョン領域FD4とを連結する。
【0091】
第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2、並びに第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2は、ピクセルPXcの一側面、例えば、左側部または右側部において、第2方向、例えば、Y軸方向に並んで配置される。第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2、並びに第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2は、カラムラインCL(
図1)と平行に配置される。
【0092】
リセットゲートRGとダミーゲートDMYとがピクセルPXcの中央に配置され、ピクセルPXcの中心を基準に、第2方向に対称になるように配置される。
【0093】
一実施形態において、
図6Aを参照して説明したように、第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2、並びに第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2がピクセルPXcの中央に配置され、ダミーゲートDMYがピクセルPXcの外側、例えば、ピクセルPXcの左側または右側の側面部に配置される。第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2、並びに第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2が、ピクセルPXcの中央で第2方向に並んで配置され、リセットゲートRGとダミーゲートDMYとがピクセルPXcの左側または右側の側面部において、第2方向に並んで配置される。
【0094】
図7は、本発明の一実施形態によるピクセルの具現例を示す平面図である。
図7のピクセルPXdは、
図4のピクセルPXaの変形例である。従って、
図4との差異を中心に説明する。
【0095】
図7を参照すると、ピクセルPXdは、第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4を含み、第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4の構造は、同一である。第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4のそれぞれの中央に、第1フローティングディフュージョン領域FD1ないし第4フローティングディフュージョン領域FD4が配置される。内部配線WRが、コンタクトCTを介して、第1フローティングディフュージョン領域FD1ないし第4フローティングディフュージョン領域FD4と連結される。
【0096】
ピクセルPXdは、リセットゲートRG、駆動ゲートSFG、及び選択ゲートSGをさらに含む。一実施形態において、ピクセルPXdは、ダミーゲートDMYをさらに含んでもよい。駆動ゲートSFGは、コンタクトCTを介して、内部配線WRに連結される。
【0097】
図4のピクセルPXaと異なり、ピクセルPXdは、1つの駆動ゲートSFG及び1つの選択ゲートSGを含む。駆動ゲートSFG及び選択ゲートSGは、ピクセルPXdの上部中央に配置される。一実施形態において、ダミーゲートが、駆動ゲートSFGを中心に、第1方向に、選択ゲートSGと対称になるように配置される。
【0098】
内部配線WRは、第1方向に延長され、第1フローティングディフュージョン領域FD1及び第2フローティングディフュージョン領域FD2を連結し、第3フローティングディフュージョン領域FD3及び第4フローティングディフュージョン領域FD4を連結する。また、内部配線WRは、第2方向に延長され、第1フローティングディフュージョン領域FD1及び第2フローティングディフュージョン領域FD2と、第3フローティングディフュージョン領域FD3及び第4フローティングディフュージョン領域FD4とを連結する。内部配線WRの第1終端T1は、コンタクトCTを介して駆動ゲートSFGに連結される。
【0099】
図8は、本発明の一実施形態によるピクセルの一具現例を示す回路図である。
図8のピクセルPXfは、
図2のピクセルアレイ110の第1ピクセルPX1ないし第4ピクセルPX4に適用される。
【0100】
図8を参照すると、ピクセルPXfは、第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4、リセットトランジスタRX、ゲイン制御トランジスタCX、第1駆動トランジスタDX1及び第2駆動トランジスタDX2、並びに第1選択トランジスタSX1及び第2選択トランジスタSX2を含む。リセットトランジスタRX、ゲイン制御トランジスタCX、第1駆動トランジスタDX1及び第2駆動トランジスタDX2、並びに第1選択トランジスタSX1及び第2選択トランジスタSX2は、ピクセルPXfの出力回路を構成する。
【0101】
図3のピクセルPXaと比較すると、ピクセルPXfは、ゲイン制御トランジスタCXをさらに含む。ゲイン制御トランジスタCXは、ゲイン制御信号CSに応答してターンオンされる。ゲイン制御トランジスタCXのドレインにキャパシタが形成されて電荷が保存される。ゲイン制御トランジスタCXのドレインは、フローティングディフュージョンノードFN1と称される。リセットトランジスタRXがターンオフされ、ゲイン制御トランジスタCXがターンオンされると、フローティングディフュージョンノードFNにフローティングディフュージョンノードFN1が電気的に連結され、フローティングディフュージョンノードFNのキャパシタンスが増大する。
【0102】
ピクセルPXfのコンバージョンゲインは、フローティングディフュージョンノードFNのキャパシタンスと反比例関係であり、従って、ゲイン制御トランジスタCXがターンオフ状態であるときのコンバージョンゲインは、ゲイン制御トランジスタCXがターンオン状態であるときのコンバージョンゲインよりも高い。ゲイン制御トランジスタCXがターンオフ状態であるとき、HCG(high conversion gain)モードと称され、ゲイン制御トランジスタCXがターンオン状態であるときは、LCG(low conversion gain)モードと称される。
【0103】
夜間、または暗い環境において、イメージセンサ100(
図1)のピクセルアレイ110に入射される光の量が少ない場合、ピクセルアレイ110はHCGモードで動作する。イメージセンサ100(
図1)のSNR(signal to noise ratio)が増大し、感知可能な最低光量が低くなり、イメージセンサ100の低光量感知性能が向上する。昼、または明るい環境において、イメージセンサ100のピクセルアレイ110に入射される光の量が多い場合、ピクセルアレイ110はLCGモードで動作する。ピクセルPXfのFWC(full well capacity)が増大し、従って、イメージセンサ100の高光量感知性能が向上する。
【0104】
このように、ピクセルPXfは、デュアルコンバージョンゲインを提供し、明るい環境、及び暗い環境において、イメージセンサ100は高品質のイメージを生成することができる。また、イメージセンサ100は、HCGモードで生成される第1イメージと、LCGモードで生成される第2イメージとを連続して生成し、第1イメージ及び第2イメージを併合して、高い動作範囲(high dynamic range)を有するイメージを生成することができる。
【0105】
なお、
図8においては、ピクセルPXfが1つのゲイン制御トランジスタCXを含むように図示されているが、これに限定されるものではない。一実施形態において、ピクセルPXfは、直列接続される2以上のゲイン制御トランジスタCXを含み、ターンオンされるゲイン制御トランジスタCXの個数により、ピクセルPXfのコンバージョンゲインが決定される。例えば、ピクセルPXfが2つのゲイン制御トランジスタCXを含む場合、2つのゲイン制御トランジスタCXがいずれもターンオフされると、HCGモードと称され、1つのゲイン制御トランジスタCXがターンオンされると、MCGモード(middle conversion gain)と称され、2つのゲイン制御トランジスタCXがターンオンされると、LCGモードと称される。
【0106】
図9A、
図9B、及び
図9Cは、本発明の一実施形態によるピクセルの具現例を示す平面図である。
図9Aないし
図9Cのピクセル(PXf1,PXf2,PXf3)は、
図4のピクセルPXaの変形例である。従って、
図4との差異を中心に説明する。
【0107】
図9Aを参照すると、ピクセルPXf1は、第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4を含み、第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4の構造は、同一である。第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4のそれぞれの中央に、第1フローティングディフュージョン領域FD1ないし第4フローティングディフュージョン領域FD4が配置される。内部配線WRが、コンタクトCTを介して、第1フローティングディフュージョン領域FD1ないし第4フローティングディフュージョン領域FD4と連結される。
【0108】
ピクセルPXf1は、第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2、第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2、リセットゲートRG、ゲイン制御ゲートCG、並びにダミーゲートDMYをさらに含む。第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2は、コンタクトCTを介して、内部配線WRに連結される。
【0109】
第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2、並びに第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2は、ピクセルPXf1の上部または下部に、第1方向に並んで配置され、リセットゲートRG、ゲイン制御ゲートCG、及びダミーゲートDMYは、第1サブピクセルSPX1及び第2サブピクセルSPX2と、第3サブピクセルSPX3及び第4サブピクセルSPX4との間に、第1方向に並んで配置され、リセットゲートRGがピクセルPXf1の中央に配置され、リセットゲートRGを中心に、ゲイン制御ゲートCG及びダミーゲートDMYが対称になるように配置される。
【0110】
ゲイン制御ゲートCGとリセットゲートRGとの間のウェル領域、言い替えると、フローティングディフュージョンノードFN1(
図8)に、コンタクトCTを介して配線WRfdが連結される。配線WRfdは、第1方向及び/または第2方向に延長され、これにより、フローティングディフュージョンノードFN1にキャパシタが形成される。配線WRfdの長さが長いほど、フローティングディフュージョンノードFN1のキャパシタンスが増大する。一実施形態において、配線WRfdは、隣接するピクセルPXf1のフローティングディフュージョンノードFN1に連結される。隣接するピクセルPXf1間において、フローティングディフュージョンノードFN1が共有される。
【0111】
一実施形態(
図9Aに示されていない)において、第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2、並びに第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2は、ピクセルPXf1の左側部または右側部で、第2方向に並んで配置され、リセットゲートRG、ゲイン制御ゲートCG、及びダミーゲートDMYは、第1サブピクセルSPX1及び第3サブピクセルSPX3と、第2サブピクセルSPX2及び第4サブピクセルSPX4との間に、第2方向に並んで配置される。
【0112】
図9Bを参照すると、ピクセルPXf2は、第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4、第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2、第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2、第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2、リセットゲートRG、ゲイン制御ゲートCG、並びにダミーゲートDMYを含む。
【0113】
第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2が、第1サブピクセルSPX1及び第2サブピクセルSPX2と、第3サブピクセルSPX3及び第4サブピクセルSPX4との間で、第1方向に並んで配置される。リセットゲートRG、ゲイン制御ゲートCG、及びダミーゲートDMYは、ピクセルPXf2の上部または下部で、第1方向に並んで配置される。
【0114】
一実施形態(
図9Bに示されていない)において、第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2、並びに第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2が、第1サブピクセルSPX1及び第3サブピクセルSPX3と、第2サブピクセルSPX2及び第4サブピクセルSPX4との間で、第2方向に並んで配置され、リセットゲートRG、ゲイン制御ゲートCG、及びダミーゲートDMYは、ピクセルPXf2の左側部または右側部で、第2方向に並んで配置される。
【0115】
図9Cを参照すると、ピクセルPXf3は、第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4、第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2、第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2、リセットゲートRG、並びにゲイン制御ゲートCGを含む。
【0116】
図9CのピクセルPXf3の構造は、
図9AのピクセルPXf1の構造と類似している。ただし、ピクセルPXf3は、ダミーゲートDMYを含まず、リセットゲートRGと、ゲイン制御ゲートCGとがピクセルPXf3の中心を基準に、第1方向に対称になるように配置される。
【0117】
図10A及び
図10Bは、本発明の一実施形態によるピクセルの具現例を示す平面図である。
図10AのピクセルPXg1は、
図9AのピクセルPXf1の変形例である。従って、
図9Aとの差異を中心に説明する。
【0118】
図10Aを参照すると、ピクセルPXg1は、第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4を含み、第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4の構造は、同一である。第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4のそれぞれの中央に、第1フローティングディフュージョン領域FD1ないし第4フローティングディフュージョン領域FD4が配置される。内部配線WRが、コンタクトCTを介して、第1フローティングディフュージョン領域FD1ないし第4フローティングディフュージョン領域FD4と連結される。
【0119】
ピクセルPXg1は、駆動ゲートSFG、選択ゲートSG、リセットゲートRG、ゲイン制御ゲートCGをさらに含んでもよい。一実施形態において、ピクセルPXg1は、ダミーゲートDMYをさらに含んでもよい。駆動ゲートSFGは、コンタクトCTを介して、内部配線WRに連結される。
【0120】
リセットゲートRG、ゲイン制御ゲートCG、及びダミーゲートDMYは、第1サブピクセルSPX1及び第2サブピクセルSPX2と、第3サブピクセルSPX3及び第4サブピクセルSPX4との間で、第1方向に並んで配置される。ゲイン制御ゲートCG及びダミーゲートDMYは、リセットゲートRGを中心に、第1方向に対称になるように配置される。
【0121】
図9AのピクセルPXf1とは異なり、ピクセルPXg1は、1つの駆動ゲートSFG及び1つの選択ゲートSGを含む。駆動ゲートSFG及び選択ゲートSGは、ピクセルPXg1の上部または下部中央に配置される。一実施形態(
図10Aに示されていない)において、ダミーゲートDMYが、駆動ゲートSFGを中心に、第1方向に選択ゲートSGと対称になるように配置される。
【0122】
一実施形態(
図10Aに示されていない)において、駆動ゲートSFG及び選択ゲートSGが、第1サブピクセルSPX1及び第2サブピクセルSPX2と、第3サブピクセルSPX3及び第4サブピクセルSPX4との間で、第1方向に並んで配置され、リセットゲートRG、ゲイン制御ゲートCG、及びダミーゲートDMYは、ピクセルPXg1の上部または下部で、第1方向に並んで配置される。
【0123】
一実施形態(
図10Aに示されていない)において、リセットゲートRG、ゲイン制御ゲートCG、及びダミーゲートDMYは、第1サブピクセルSPX1及び第3サブピクセルSPX3と、第2サブピクセルSPX2及び第4サブピクセルSPX4との間で、第2方向に並んで配置され、駆動ゲートSFG及び選択ゲートSGは、ピクセルPXg1の左側部または右側部の中央で、第2方向に並んで配置される。または、駆動ゲートSFG及び選択ゲートSGが、第1サブピクセルSPX1及び第3サブピクセルSPX3と、第2サブピクセルSPX2及び第4サブピクセルSPX4との間で、第2方向に並んで配置され、リセットゲートRG、ゲイン制御ゲートCG、及びダミーゲートDMYが、ピクセルPXg1の左側部または右側部の中央で、第2方向に並んで配置される。
【0124】
図10Bを参照すると、ピクセルPXg2は、ダミーゲートDMYを含まず、リセットゲートRG及びゲイン制御ゲートCGが、ピクセルPXg2の中心を基準に、第1方向に対称になるように配置される。
【0125】
【0126】
図11Aを参照すると、ピクセルPXh1は、第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4を含み、第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4の構造は、同一である。第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4のそれぞれの中央に、第1フローティングディフュージョン領域FD1ないし第4フローティングディフュージョン領域FD4が配置される。内部配線WRが、コンタクトCTを介して、第1フローティングディフュージョン領域FD1ないし第4フローティングディフュージョン領域FD4と連結される。
【0127】
ピクセルPXh1は、第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2、第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2、リセットゲートRG、第1ゲイン制御ゲートCG1、第2ゲイン制御ゲートCG2、並びにダミーゲートDMYをさらに含む。第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2は、コンタクトCTを介して、内部配線WRに連結される。
【0128】
第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2、並びに第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2は、ピクセルPXh1の上部または下部で、第1方向に並んで配置され、第2ゲイン制御ゲートCG2、第1ゲイン制御ゲートCG1、リセットゲートRG、及びダミーゲートDMYは、第1サブピクセルSPX1及び第2サブピクセルSPX2と、第3サブピクセルSPX3及び第4サブピクセルSPX4との間で、第1方向に並んで配置される。ピクセルPXh1の中心を基準に、第2ゲイン制御ゲートCG2とダミーゲートDMYとが、第1方向に対称になるように配置され、第1ゲイン制御ゲートCG1とリセットゲートRGとが、第1方向に対称になるように配置される。
【0129】
第1ゲイン制御ゲートCG1とリセットゲートRGとの間のウェル領域に、コンタクトCTを介して配線WRfd1が連結され、第2ゲイン制御ゲートCG2と第1ゲイン制御ゲートCG1との間のウェル領域に、配線WRfd2が連結される。配線(WRfd1,WRfd2)は、第1方向及び/または第2方向に延長される。一実施形態において配線(WRfd1,WRfd2)のうちの少なくとも1本が、隣接するピクセルPXh1のフローティングディフュージョンノードのうちの一つに連結される。
【0130】
一実施形態(
図11Aに示されていない)において、第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2、並びに第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2は、ピクセルPXh1の左側または右側部で、第2方向に並んで配置され、第2ゲイン制御ゲートCG2、第1ゲイン制御ゲートCG1、リセットゲートRG、及びダミーゲートDMYは、第1サブピクセルSPX1及び第3サブピクセルSPX3と、第2サブピクセルSPX2及び第4サブピクセルSPX4との間で、第2方向に並んで配置される。
【0131】
図11Bを参照すると、ピクセルPXh2は、第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4、第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2、第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2、第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2、リセットゲートRG、第2ゲイン制御ゲートCG2、第1ゲイン制御ゲートCG1、第2ゲイン制御ゲートCG2、並びにダミーゲートDMYを含む。
【0132】
第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2、並びに第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2が、第1サブピクセルSPX1及び第2サブピクセルSPX2と、第3サブピクセルSPX3及び第4サブピクセルSPX4との間で、第1方向に並んで配置される。第2ゲイン制御ゲートCG2、第1ゲイン制御ゲートCG1、リセットゲートRG、及びダミーゲートDMYは、ピクセルPXh2の上部または下部で、第1方向に並んで配置される。
【0133】
一実施形態(
図11Bに示されていない)において、第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2、並びに第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2が、第1サブピクセルSPX1及び第3サブピクセルSPX3と、第2サブピクセルSPX2及び第4サブピクセルSPX4との間で、第2方向に並んで配置され、第2ゲイン制御ゲートCG2、第1ゲイン制御ゲートCG1、リセットゲートRG、及びダミーゲートDMYは、ピクセルPXh2の左側部または右側部で、第2方向に並んで配置される。
【0134】
図11Cを参照すると、ピクセルPXh3は、第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4、第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2、第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2、リセットゲートRG、並びに第1ゲイン制御ゲートCG1及び第2ゲイン制御ゲートCG2を含む。
【0135】
図11CのピクセルPXh3の構造は、
図11AのピクセルPXh1の構造と類似している。ただし、ピクセルPXh3は、ダミーゲートDMYを含まず、第2ゲイン制御ゲートCG2、第1ゲイン制御ゲートCG1、リセットゲートRGが、ピクセルPXh3の中央で、第1方向に並んで配置される。一実施形態において、第1ゲイン制御ゲートCG1がピクセルPXh3の中央に配置され、第2ゲイン制御ゲートCG2及びリセットゲートRGが、第1ゲイン制御ゲートCG1を中心に、第1方向に対称になるように配置される。
【0136】
【0137】
図12Aを参照すると、ピクセルPXi1は、第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4を含み、第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4の構造は、同一である。第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4のそれぞれの中央に、第1フローティングディフュージョン領域FD1ないし第4フローティングディフュージョン領域FD4が配置される。内部配線WRが、コンタクトCTを介して、第1フローティングディフュージョン領域FD1ないし第4フローティングディフュージョン領域FD4と連結される。
【0138】
ピクセルPXi1は、駆動ゲートSFG、選択ゲートSG、リセットゲートRG、第1ゲイン制御ゲートCG1、第2ゲイン制御ゲートCG2、及びダミーゲートDMYを含む。駆動ゲートSFGは、コンタクトCTを介して、内部配線WRに連結される。
【0139】
駆動ゲートSFG及び選択ゲートSGは、ピクセルPXi1の上部または下部で、第1方向に並んで配置される。一実施形態(
図12Aに示されていない)において、ダミーゲートDMYが駆動ゲートSFGを中心に選択ゲートSGと第1方向に対称になるように配置される。
【0140】
第2ゲイン制御ゲートCG2、第1ゲイン制御ゲートCG1、リセットゲートRG、及びダミーゲートDMYは、第1サブピクセルSPX1及び第2サブピクセルSPX2と、第3サブピクセルSPX3及び第4サブピクセルSPX4との間で、第1方向に並んで配置される。
【0141】
一実施形態(
図12Aに示されていない)において、駆動ゲートSFG及び選択ゲートSGは、ピクセルPXi1の左側または右側部で、第2方向に並んで配置され、第2ゲイン制御ゲートCG2、第1ゲイン制御ゲートCG1、リセットゲートRG、及びダミーゲートDMYは、第1サブピクセルSPX1及び第3サブピクセルSPX3と、第2サブピクセルSPX2及び第4サブピクセルSPX4の間で、第2方向に並んで配置される。
【0142】
図12Bを参照すると、ピクセルPXi2は、第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4、駆動ゲートSFG、選択ゲートSG、リセットゲートRG、第2ゲイン制御ゲートCG2、第1ゲイン制御ゲートCG1、第2ゲイン制御ゲートCG2、並びにダミーゲートDMYを含む。
【0143】
駆動ゲートSFG及び選択ゲートSGが、第1サブピクセルSPX1及び第2サブピクセルSPX2と、第3サブピクセルSPX3及び第4サブピクセルSPX4との間で、第1方向に並んで配置される。第2ゲイン制御ゲートCG2、第1ゲイン制御ゲートCG1、リセットゲートRG、及びダミーゲートDMYは、ピクセルPXi2の上部または下部で、第1方向に並んで配置される。
【0144】
一実施形態(
図12Bに示されていない)において、駆動ゲートSFG及び選択ゲートSGが、第1サブピクセルSPX1及び第3サブピクセルSPX3と、第2サブピクセルSPX2及び第4サブピクセルSPX4の間で、第2方向に並んで配置され、第2ゲイン制御ゲートCG2、第1ゲイン制御ゲートCG1、リセットゲートRG、及びダミーゲートDMYは、ピクセルPXi2の左側部または右側部で、第2方向に並んで配置される。
【0145】
図12Cを参照すると、ピクセルPXi3は、第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4、駆動ゲートSFG、選択ゲートSG、第2ゲイン制御ゲートCG2、第1ゲイン制御ゲートCG1、及びリセットゲートRGを含む。
【0146】
図12CのピクセルPXi3の構造は、
図12AのピクセルPXi1の構造と類似している。ただし、ピクセルPXi3は、ダミーゲートDMYを含まず、第2ゲイン制御ゲートCG2、第1ゲイン制御ゲートCG1、及びリセットゲートRGが、ピクセルPXi3の中央で、第1方向に並んで配置される。一実施形態において、第1ゲイン制御ゲートCG1がピクセルPXi3の中央に配置され、第2ゲイン制御ゲートCG2及びリセットゲートRGが、第1ゲイン制御ゲートCG1を中心に、第1方向に対称になるように配置される。
【0147】
【0148】
図13Aないし
図13Fを参照すると、ピクセルPXj1,PXj2,PXj3,PXj4,PXj5,PXj6は、第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4を含み、第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4は、第1方向、例えば、X軸方向に並んで配置される。ここで、第1方向は、ピクセルアレイ110(
図1)のロウ方向である。第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4のそれぞれは、第1光電変換素子PD1ないし第4光電変換素子PD4、第1伝送ゲートTG1ないし第4伝送ゲートTG4、及びフローティングディフュージョン領域FDを含む。第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4のそれぞれの中央に、第1フローティングディフュージョン領域FD1ないし第4フローティングディフュージョン領域FD4が配置される。内部配線WRが、コンタクトCTを介して、第1フローティングディフュージョン領域FD1ないし第4フローティングディフュージョン領域FD4と連結される。
【0149】
図13Aを参照すると、ピクセルPXj1は、駆動ゲートSFG、選択ゲートSG、リセットゲートRG、及びダミーゲートDMYをさらに含む。駆動ゲートSFG、選択ゲートSG、リセットゲートRG、及びダミーゲートDMYは、ピクセルPXj1の上部または下部で、第1方向に並んで配置される。
【0150】
駆動ゲートSFG、選択ゲートSG、リセットゲートRG、及びダミーゲートDMYは、ピクセルPXj1の上部または下部の中央に配置される。しかしながら、これに限定されるものではなく、駆動ゲートSFG、選択ゲートSG、リセットゲートRG、及びダミーゲートDMYの位置は、調整されうる。
【0151】
リセットゲートRGのソース、及び駆動ゲートSFGは、それぞれコンタクトCTを介して、内部配線WRと連結される。
【0152】
図13Bを参照すると、ピクセルPXj2は、駆動ゲートSFG、選択ゲートSG、リセットゲートRG、ゲイン制御ゲートCG、及びダミーゲートDMYをさらに含む。駆動ゲートSFG、選択ゲートSG、リセットゲートRG、ゲイン制御ゲートCG、及びダミーゲートDMYは、ピクセルPXj2の上部または下部で、第1方向に並んで配置される。
【0153】
リセットゲートRGの両側に、ゲイン制御ゲートCG及びダミーゲートDMYが、それぞれ配置される。リセットゲートRGとゲイン制御ゲートCGとの間のウェル領域には、コンタクトCTを介して、配線WRfd1が連結され、配線WRfd1は、第1方向及び第2方向に延長される。
【0154】
図13Cを参照すると、ピクセルPXj3は、駆動ゲートSFG、選択ゲートSG、リセットゲートRG、第1制御ゲートCG1、第2ゲイン制御ゲートCG2、及びダミーゲートDMYをさらに含む。
【0155】
駆動ゲートSFG、選択ゲートSG、リセットゲートRG、第1制御ゲートCG1、第2ゲイン制御ゲートCG2、及びダミーゲートDMYは、ピクセルPXj3の上部または下部で、第1方向に並んで配置される。
【0156】
リセットゲートRGと第1ゲイン制御ゲートCG1との間のウェル領域、及び第1ゲイン制御ゲートCG1と第2ゲイン制御ゲートCG2との間のウェル領域には、それぞれコンタクトCTを介して、配線WRfd1,WRfd2が連結され、配線WRfd1,WRfd2は、第1方向及び第2方向に延長される。
【0157】
図13Dを参照すると、ピクセルPXj4は、第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2、第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2、リセットゲートRG、並びにダミーゲートDMYをさらに含む。
【0158】
第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2、第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2、リセットゲートRG、並びにダミーゲートDMYは、ピクセルPXj4の上部または下部で、第1方向に並んで配置される。第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2が、第1駆動ゲートSFG1と第2駆動ゲートSFG2との間に配置される。
【0159】
リセットゲートRGのソース、第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2は、それぞれコンタクトCTを介して、内部配線WRと連結される。
【0160】
図13Eを参照すると、ピクセルPXj5は、第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2、第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2、リセットゲートRG、ゲイン制御ゲートCG、並びにダミーゲートDMYをさらに含んでもよい。第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2、第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2、リセットゲートRG、ゲイン制御ゲートCG、並びにダミーゲートDMYは、ピクセルPXj5の上部または下部で、第1方向に並んで配置される。
【0161】
図13Fを参照すると、ピクセルPXj6は、第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2、第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2、リセットゲートRG、第1制御ゲートCG1及び第2ゲイン制御ゲートCG2、並びにダミーゲートDMYをさらに含んでもよい。
【0162】
第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2、第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2、リセットゲートRG、第1制御ゲートCG1及び第2ゲイン制御ゲートCG2、並びにダミーゲートDMYは、ピクセルPXj6の上部または下部で、第1方向に並んで配置される。
【0163】
【0164】
図14Aないし
図14Fを参照すると、ピクセルPXk1,PXk2,PXk3,PXk4,PXk5,PXk6は、第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4を含み、第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4は、第2方向、例えば、Y軸方向に並んで配置される。ここで、第2方向は、ピクセルアレイ110(
図1)のカラム方向である。第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4のそれぞれは、第1光電変換素子PD1ないし第4光電変換素子PD4、第1伝送ゲートTG1ないし第4伝送ゲートTG4、並びにフローティングディフュージョン領域を含む。第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4のそれぞれの中央に、第1フローティングディフュージョン領域FD1ないし第4フローティングディフュージョン領域FD4が配置される。内部配線WRが、コンタクトCTを介して、第1フローティングディフュージョン領域FD1ないし第4フローティングディフュージョン領域FD4と連結される。
【0165】
図14Aを参照すると、ピクセルPXk1は、駆動ゲートSFG、選択ゲートSG、リセットゲートRG、及びダミーゲートDMYをさらに含んでもよい。駆動ゲートSFG、選択ゲートSG、リセットゲートRG、及びダミーゲートDMYは、ピクセルPXk1の左側部または右側部で、第2方向に並んで配置される。
【0166】
駆動ゲートSFG、選択ゲートSG、リセットゲートRG、及びダミーゲートDMYは、ピクセルPXk1の左側部または右側部の中央に配置される。しかしながら、これに限定されるものではなく、駆動ゲートSFG、選択ゲートSG、リセットゲートRG、及びダミーゲートDMYの位置は、調整される。
【0167】
リセットゲートRGのソース、及び駆動ゲートSFGは、それぞれコンタクトCTを介して、内部配線WRと連結される。
【0168】
図14Bを参照すると、ピクセルPXk2は、駆動ゲートSFG、選択ゲートSG、リセットゲートRG、ゲイン制御ゲートCG、及びダミーゲートDMYをさらに含んでもよい。駆動ゲートSFG、選択ゲートSG、リセットゲートRG、ゲイン制御ゲートCG、及びダミーゲートDMYは、ピクセルPXk2の左側部または右側部で、第2方向に並んで配置される。
【0169】
リセットゲートRGの上と下とに、ゲイン制御ゲートCG及びダミーゲートDMYが、それぞれ配置される。リセットゲートRGとゲイン制御ゲートCGとの間のウェル領域には、コンタクトCTを介して、配線WRfdが連結され、配線WRfdは、第1方向及び第2方向に延長される。
【0170】
図14Cを参照すると、ピクセルPXk3は、駆動ゲートSFG、選択ゲートSG、リセットゲートRG、第1制御ゲートCG1及び第2ゲイン制御ゲートCG2、並びにダミーゲートDMYをさらに含んでもよい。
【0171】
駆動ゲートSFG、選択ゲートSG、リセットゲートRG、第1制御ゲートCG1及び第2ゲイン制御ゲートCG2、並びにダミーゲートDMYは、ピクセルPXk3の左側部または右側部で、第2方向に並んで配置される。
【0172】
リセットゲートRGと第1ゲイン制御ゲートCG1との間のウェル領域、及び第1ゲイン制御ゲートCG1と第2ゲイン制御ゲートCG2との間のウェル領域には、それぞれコンタクトCTを介して、配線WRfd1,WRfd2が連結され、配線WRfd1,WRfd2は、第1方向及び第2方向に延長される。
【0173】
図14Dを参照すると、ピクセルPXk4は、第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2、第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2、リセットゲートRG、並びにダミーゲートDMYをさらに含んでもよい。
【0174】
第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2、第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2、リセットゲートRG、並びにダミーゲートDMYは、ピクセルPXk4の左側部または右側部で、第2方向に並んで配置される。第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2が、第1駆動ゲートSFG1と第2駆動ゲートSFG2との間に配置される。
【0175】
リセットゲートRGのソース、並びに第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2は、それぞれコンタクトCTを介して、内部配線WRと連結される。
【0176】
図14Eを参照すると、ピクセルPXk5は、第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2、第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2、リセットゲートRG、ゲイン制御ゲートCG、並びにダミーゲートDMYをさらに含む。第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2、第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2、リセットゲートRG、ゲイン制御ゲートCG、並びにダミーゲートDMYは、ピクセルPXk5の左側部または右側部で、第2方向に並んで配置される。
【0177】
図14Fを参照すると、ピクセルPXj6は、第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2、第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2、リセットゲートRG、第1制御ゲートCG1及び第2ゲイン制御ゲートCG2、並びにダミーゲートDMYをさらに含む。
【0178】
第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2、第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2、リセットゲートRG、第1制御ゲートCG1及び第2ゲイン制御ゲートCG2、並びにダミーゲートDMYは、ピクセルPXk6の左側部または右側部で、第2方向に並んで配置される。
【0179】
【0180】
図15Aないし
図15Cを参照すると、ピクセルPXl1,PXl2,PXl3は、第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4を含み、第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4は、第2方向、例えば、Y軸方向に並んで配置される。ここで、第2方向は、ピクセルアレイ110(
図1)のカラム方向である。第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4のそれぞれは、第1光電変換素子PD1ないし第4光電変換素子PD4、第1伝送ゲートTG1ないし第4伝送ゲートTG4、及びフローティングディフュージョン領域を含む。第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4のそれぞれの中央に、第1フローティングディフュージョン領域FD1ないし第4フローティングディフュージョン領域FD4が配置される。内部配線WRが、コンタクトCTを介して、第1フローティングディフュージョン領域FD1ないし第4フローティングディフュージョン領域FD4と連結される。
【0181】
図15Aを参照すると、ピクセルPXl1は、第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2、第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2、リセットゲートRG、並びに第1ダミーゲートDMY1ないし第3ダミーゲートDMY3をさらに含む。
【0182】
第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2、第1選択ゲートSG1及び第2選択ゲートSG2、リセットゲートRG、並びに第1ダミーゲートDMY1ないし第3ダミーゲートDMY3は、ピクセルPXl1の左側部または右側部で、第2方向に並んで配置される。
【0183】
第1ダミーゲートDMY1と第2ダミーゲートDMYとの間に、第1駆動ゲートSFG1及び第1選択ゲートSG1が配置され、第2ダミーゲートDMY2と第3ダミーゲートDMY3との間に、リセットゲートRG、第2駆動ゲートSFG2、及び第2選択ゲートSGが順に配置される。
【0184】
リセットゲートRGのソース、並びに第1駆動ゲートSFG1及び第2駆動ゲートSFG2は、それぞれコンタクトCTを介して、内部配線WRと連結される。
【0185】
図15Bを参照すると、
図15AのピクセルPXl1と比較して、ピクセルPXl2は、ゲイン制御ゲートCGをさらに含む。ゲイン制御ゲートCGは、リセットゲートRGと第2駆動ゲートSFG2との間に配置される。リセットゲートRGとゲイン制御ゲートCGとの間のウェル領域は、コンタクトCTを介して、配線WRfdと連結され、配線WRfdは、第1方向及び第2方向に延長される。
【0186】
図15Cを参照すると、
図15AのピクセルPXl1と比較して、ピクセルPXl3は、第1制御ゲートCG1及び第2ゲイン制御ゲートCG2をさらに含む。第1制御ゲートCG1及び第2ゲイン制御ゲートCG2は、リセットゲートRGと第2駆動ゲートSFG2との間に配置される。リセットゲートRGと第1ゲイン制御ゲートCG1との間のウェル領域、及び第1ゲイン制御ゲートCG1と第2ゲイン制御ゲートCG2との間のウェル領域は、それぞれコンタクトCTを介して、配線WRfd1,WRfd2と連結され、配線WRfd1,WRfd2は、第1方向及び第2方向に延長される。
【0187】
【0188】
上述の多様な実施形態によるピクセルが、本実施形態のピクセルPXとして適用され得る。ピクセルPXは、第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4を含み、第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4のそれぞれが、複数の光電変換素子PD及びフローティングディフュージョン領域FDを含む。第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4に含まれる複数の光電変換素子PDは、内部配線を介して、互いに電気的に連結される。
【0189】
図16Aを参照すると、マイクロレンズMLが、光電変換素子PDの上部に配置される。ピクセルPXに具備される複数の光電変換素子PDに、複数のマイクロレンズMLが配置される。ピクセルPXは、複数の光電変換素子PDのそれぞれで生成される電荷によるピクセル信号を出力するか、または複数の光電変換素子PDのうちの一部または全部の光電変換素子PDで生成される電荷によるピクセル信号を出力する。
【0190】
図16Bを参照すると、複数のマイクロレンズMLが、第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4のそれぞれに具備される4個の光電変換素子PD上部に配置される。言い替えれば、第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4のそれぞれに、マイクロレンズMLが配置される。ピクセルPXは、第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4のそれぞれで生成される電荷によるピクセル信号を出力するか、または第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4の一部または全部で生成される電荷によるピクセル信号を出力する。
【0191】
図16C及び
図16Dを参照すると、マイクロレンズMLが複数の光電変換素子PDのうち、隣接した2つの光電変換素子ごとに配置される。
図16Cに図示されているように、マイクロレンズMLが、第1方向に隣接した2つの光電変換素子上に配置されるか、または
図16Dに図示されているように、マイクロレンズMLが、第2方向に隣接した2つの光電変換素子上に配置される。
【0192】
一実施形態において、第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4のうちの一部サブピクセルには、マイクロレンズMLが、第1方向に隣接した2つの光電変換素子上に配置され、他の一部のサブピクセルには、マイクロレンズMLが、第2方向に接した2つの光電変換素子上に配置される。
【0193】
【0194】
上述の多様な実施形態によるピクセルが、本実施形態のピクセルPXとして適用される。ピクセルPXは、第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4を含み、第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4のそれぞれが複数の光電変換素子PD及びフローティングディフュージョン領域FDを含む。第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4に含まれる複数の光電変換素子PDは、内部配線を介して、互いに電気的に連結される。
【0195】
図17Aを参照すると、第1ピクセルPX1ないし第4ピクセルPX4が、2X2行列に配置され、第1ピクセルPX1上には、レッドカラーフィルタCF_Rが配置され、第2ピクセルPX2及び第3ピクセルPX3の上には、グリーンカラーフィルタCF_Gが配置され、第4ピクセルX4上には、ブルーカラーフィルタCF_Bが配置される。このように、1つのレッドカラーフィルタCF_R、2つのグリーンカラーフィルタCF_G、及び1つのブルーカラーフィルタCF_Gの組み合わせは、ベイヤーパターンと称される。ピクセルアレイ110において、2X2行列に配置される4個のピクセルごとに、ベイヤーパターンを有する。一実施形態において、第1ピクセルPX1ないし第4ピクセルPX4の上に配置されるカラーフィルタのカラー組み合わせは、変更されうる。例えば、第2ピクセルPX2及び第3ピクセルPX3のうちの1つのピクセル上には、ホワイトカラーフィルタが配置されうる。他の例として、第2ピクセルPX2及び第3ピクセルPX3の上には、ホワイトカラーフィルタが配置されうる。他の例として、第2ピクセルPX2及び第3ピクセルPX3の上には、イエローカラーフィルタが配置されうる。
【0196】
図17Bを参照すると、第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4が、2X2行列に配置され、第1サブピクセルSPX1上には、レッドカラーフィルタCF_Rが配置され、第2サブピクセルSPX2及び第3サブピクセルSPX3の上には、グリーンカラーフィルタCF_Gが配置され、第4サブピクセルSPX4上には、ブルーカラーフィルタCF_Bが配置される。ピクセルアレイ110に配置される複数のピクセルPXのそれぞれがベイヤーパターンを有する。
【0197】
図17Cを参照すると、第1ピクセルPX1ないし第4ピクセルPX4が、第2方向に並んで配置され、第1ピクセルPX1ないし第4ピクセルPX4のそれぞれは、第1方向に並んで配置される第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4を含む。
【0198】
第1ピクセルPX1及び第2ピクセルPX2の第1サブピクセルSPX1及び第2サブピクセルSPX2に、レッドカラーフィルタCF_Rが配置され、第1ピクセルPX1及び第2ピクセルPX2の第3サブピクセルSPX3及び第4サブピクセルSPX4、並びに第3ピクセルPX3及び第4ピクセルPX4の第1サブピクセルSPX1及び第2サブピクセルSPX2に、グリーンカラーフィルタCF_Gが配置される。また、第3ピクセルPX3及び第4ピクセルX4の第3サブピクセルSPX3及び第4サブピクセルSPX4に、ブルーカラーフィルタCF_Bが配置される。このように、ピクセルアレイ110において、4X4行列に配置される16個のサブピクセルごとに、ベイヤーパターンを有する。
【0199】
図17Dを参照すると、第1ピクセルPX1及び第2ピクセルPX2が、第2方向に並んで配置され、第1ピクセルPX1及び第2ピクセルPX2のそれぞれは、第1方向に並んで配置される第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4を含む。
【0200】
第1ピクセルPX1の第1サブピクセルSPX1及び第3サブピクセルSPX3に、レッドカラーフィルタCF_Rが配置され、第1ピクセルPX1の第2サブピクセルSPX2及び第4サブピクセルPSX4に、グリーンカラーフィルタCF_Gが配置される。第2ピクセルPX2の第1サブピクセルSPX1及び第3サブピクセルSPX3に、グリーンカラーフィルタCF_Gが配置され、第2ピクセルPX1の第2サブピクセルSPX2及び第4サブピクセルPSX4に、ブルーカラーフィルタCF_Bが配置される。このように、2X2行列に配置される4個のサブピクセルごとにベイヤーパターンを有する。
【0201】
図17Eを参照すると、第1ピクセルPX1ないし第4ピクセルPX4が、第1方向に並んで配置され、第1ピクセルPX1ないし第4ピクセルPX4のそれぞれは、第2方向に並んで配置される第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4を含む。
【0202】
第1ピクセルPX1及び第2ピクセルPX2の第1サブピクセルSPX1及び第2サブピクセルSPX2に、レッドカラーフィルタCF_Rが配置され、第1ピクセルPX1及び第2ピクセルPX2の第3サブピクセルSPX3及び第4サブピクセルSPX4、並びに第3ピクセルPX3及び第4ピクセルPX4の第1サブピクセルSPX1及び第2サブピクセルSPX2に、グリーンカラーフィルタCF_Gが配置される。また、第3及び第4ピクセルPX3,X4の第3サブピクセルSPX3及び第4サブピクセルSPX4に、ブルーカラーフィルタCF_Bが配置される。このように、ピクセルアレイ110で、4X4行列に配置される16個のサブピクセルごとにベイヤーパターンを有する。
【0203】
図17Fを参照すると、第1ピクセルPX1及び第2ピクセルPX2が、第1方向に並んで配置され、第1ピクセルPX1及び第2ピクセルPX2のそれぞれは、第2方向に並んで配置される第1サブピクセルSPX1ないし第4サブピクセルSPX4を含む。
【0204】
第1ピクセルPX1の第1サブピクセルSPX1及び第3サブピクセルSPX3に、レッドカラーフィルタCF_Rが配置され、第1ピクセルPX1の第2サブピクセルSPX2及び第4サブピクセルPSX4に、グリーンカラーフィルタCF_Gが配置される。第2ピクセルPX2の第1サブピクセルSPX1及び第3サブピクセルSPX3に、グリーンカラーフィルタCF_Gが配置され、第2ピクセルPX2の第2サブピクセルSPX2及び第4サブピクセルPSX4に、ブルーカラーフィルタCF_Bが配置される。このように、2X2行列に配置される4個のサブピクセルごとに、ベイヤーパターンを有する。
【0205】
図18及び
図19は、マルチカメラモジュールを含む電子装置のブロック図である。
図19は、
図18のカメラモジュールの詳細ブロック図である。
【0206】
図18を参照すると、電子装置1000は、カメラモジュールグループ1100、アプリケーションプロセッサ1200、PMIC(power management integrated circuit)1300、及び外部メモリ1400を含む。
【0207】
カメラモジュールグループ1100は、複数のカメラモジュール(1100a,1100b,1100c)を含む。
図18には、3個のカメラモジュール(1100a,1100b,1100c)が配置された実施形態が図示されているが、本実施形態は、これに限定されるものではない。いくつかの実施形態において、カメラモジュールグループ1100は、2個のカメラモジュールのみを含むように変形されて実施される。また、いくつかの実施形態において、カメラモジュールグループ1100は、k個(kは、4以上の自然数である)のカメラモジュールを含むように変形されて実施される。
【0208】
以下、
図19を参照して、カメラモジュール1100bの詳細構成について、さらに具体的に説明するが、以下の説明は、実施形態により、他のカメラモジュール(1100a,1100c)についても、同一に適用される。
【0209】
図19を参照すると、カメラモジュール1100bは、プリズム1105、光学経路フォールディング要素(OPFE:optical path folding element)1110、アクチュエータ1130、イメージセンシング装置1140、及び保存部1150を含む。
【0210】
プリズム1105は、光反射物質の反射面1107を含み、外部から入射される光Lの経路を変更させる。
【0211】
いくつかの実施形態において、プリズム1105は、第1方向Xから入射される光Lの経路を、第1方向Xに垂直な第2方向Yに変更させる。また、プリズム1105は、光反射物質の反射面1107を、中心軸1106を中心に、A方向に回転させたり、中心軸1106をB方向に回転させたりして、第1方向Xに入射される光Lの経路を、それに垂直な第2方向Yに変更させる。このとき、OPFE1110も、第1方向X及び第2方向Yに垂直な第3方向Zに移動する。
【0212】
いくつかの実施形態において、図示されているように、プリズム1105のA方向の最大回転角度は、プラス(+)A方向には、15°以下であり、マイナス(-)A方向には、15°以上であるが、本実施形態は、それに限定されるものではない。
【0213】
いくつかの実施形態において、プリズム1105は、プラス(+)B方向またはマイナス(-)B方向に、20°前後、または10°から20°、または15°から20°の間で動き、ここで、動く角度は、プラス(+)B方向またはマイナス(-)B方向に同一角度で動くか、あるいは1°前後の範囲内で、ほとんど類似した角度まで動く。
【0214】
いくつかの実施形態において、プリズム1105は、光反射物質の反射面1107を中心軸1106の延長方向と平行な第3方向(例えば、Z方向)に移動させる。
【0215】
OPFE1110は、例えば、m(ここで、mは、自然数である)個のグループからなる光学レンズを含む。m枚のレンズは、第2方向Yに移動し、カメラモジュール1100bの光学ズーム倍率(optical zoom ratio)を変更させる。例えば、カメラモジュール1100bの基本光学ズーム倍率をZとするとき、OPFE1110に含まれたm枚の光学レンズを移動させる場合、カメラモジュール1100bの光学ズーム倍率は、3Zまたは5Z、または5Z以上の光学ズーム倍率に変更される。
【0216】
アクチュエータ1130は、OPFE1110(または、光学レンズ)を特定位置に移動させる。例えば、アクチュエータ1130は、正確なセンシングのために、イメージセンサ1142が光学レンズの焦点距離(focal length)に位置するように、光学レンズの位置を調整する。
【0217】
イメージセンシング装置1140は、イメージセンサ1142、制御ロジック1144、及びメモリ1146を含む。イメージセンサ1142は、光学レンズを介して提供される光Lを利用して、センシング対象のイメージをセンシングする。
図2ないし
図17Fを参照して説明したピクセル及びピクセルアレイが、イメージセンサ1142に適用される。ピクセルは、それぞれが、複数の光電変換素子及びフローティングディフュージョン領域を含む複数のサブピクセル(例えば、4個のサブピクセル)を含み、複数のサブピクセルの複数のフローティングディフュージョン領域は、配線を介して、電気的に連結される。複数のサブピクセルが複数の感度を有する。従って、イメージセンサ1142の解像度及び画質が向上される。
【0218】
制御ロジック1144は、カメラモジュール1100bの全般的な動作を制御する。例えば、制御ロジック1144は、制御信号ラインCSLbを介して提供された制御信号により、カメラモジュール1100bの動作を制御する。
【0219】
メモリ1146は、校正データ1147のような、カメラモジュール1100bの動作に必要な情報を保存する。校正データ1147は、カメラモジュール1100bが、外部から提供された光Lを利用して、イメージデータを生成するのに必要な情報を含む。例えば、校正データ1147は、回転度(degree of rotation)に係わる情報、焦点距離(focal length)に係わる情報、光学軸(optical axis)に係わる情報などを含む。カメラモジュール1100bが、光学レンズの位置によって焦点距離が変わるマルチステート(multi state)カメラ形態によって具現される場合、校正データ1147は、光学レンズの各位置別(または、各ステート別)焦点距離値及びオートフォーカシング(auto focusing)に係わる情報を含む。
【0220】
保存部1150は、イメージセンサ1142を介してセンシングされたイメージデータを保存する。保存部1150は、イメージセンシング装置1140の外部に配置され、イメージセンシング装置1140を構成するセンサチップにスタックされた形態で具現される。
【0221】
いくつかの実施形態において、保存部1150は、EEPROM(electrically erasable programmable read-only memory)によって具現されるが、本実施形態は、これに限定されるものではない。いくつかの実施形態において、イメージセンサ1142は、ピクセルアレイによって構成され、制御ロジック1144は、アナログ・デジタルコンバータ(analog to digital converter)、及びセンシングされたイメージ処理のためのイメージ信号処理部を含む。
【0222】
図18及び
図19を共に参照すると、いくつかの実施形態において、複数のカメラモジュール(1100a,1100b,1100c)のそれぞれは、アクチュエータ1130を含む。これにより、複数のカメラモジュール(1100a,1100b,1100c)のそれぞれは、その内部に含まれたアクチュエータ1130の動作により、互いに同一であるか、あるいは互いに違う校正データ1147を含む。
【0223】
いくつかの実施形態において、複数のカメラモジュール(1100a,1100b,1100c)のうち、例えば、1つのカメラモジュール1100bは、上述のプリズム1105とOPFE1110とを含むフォールデッドレンズ(folded lens)形態のカメラモジュールであり、例えば、残りのカメラモジュール(1100a,1100c)は、プリズム1105とOPFE1110とが含まれていないバーティカル(vertical)形態のカメラモジュールであるが、本実施形態は、これらに限定されるものではない。
【0224】
いくつかの実施形態において、複数のカメラモジュール(1100a,1100b,1100c)のうち、例えば、1つのカメラモジュール1100cは、IR(infrared ray)を利用して、深さ(depth)情報を抽出するバーティカル形態のデプスカメラ(depth camera)である。この場合、アプリケーションプロセッサ1200は、例えば、このようなデプスカメラから提供されたイメージデータと、異なるカメラモジュール(1100aまたは1100b)から提供されたイメージデータとを併合し(merge)、三次元デプスイメージ(3D depth image)を生成する。
【0225】
いくつかの実施形態において、複数のカメラモジュール(1100a,1100b,1100c)のうち、例えば、少なくとも2つのカメラモジュール(1100a,1100b)は、互いに異なる観測視野(視野角)(field of view)を有する。この場合、複数のカメラモジュール(1100a,1100b,1100c)のうち、例えば、少なくとも2つのカメラモジュール(1100a,1100b)の光学レンズが互いに異なるが、これに限定されるものではない。
【0226】
また、いくつかの実施形態において、複数のカメラモジュール(1100a,1100b,1100c)のそれぞれの視野角は、互いに異なる。例えば、カメラモジュール1100aは、ウルトラワイド(ultrawide)カメラであり、カメラモジュール1100bは、ワイドカメラであり、カメラモジュール1100cは、テレ(tele)カメラであるが、これらに限定されるものではない。この場合、複数のカメラモジュール(1100a,1100b,1100c)のそれぞれに含まれた光学レンズも、互いに異なるが、これに限定されるものではない。
【0227】
いくつかの実施形態において、複数のカメラモジュール(1100a,1100b,1100c)のそれぞれは、互いに物理的に分離されて配置される。すなわち、1つのイメージセンサ1142のセンシング領域を、複数のカメラモジュール(1100a,1100b,1100c)が分割して使用するのではなく、複数のカメラモジュール(1100a,1100b,1100c)のそれぞれの内部に、独立したイメージセンサ1142が配置される。
【0228】
再び
図18を参照すると、アプリケーションプロセッサ1200は、イメージ処理装置1210、メモリコントローラ1220、内部メモリ1230を含む。アプリケーションプロセッサ1200は、複数のカメラモジュール(1100a,1100b,1100c)から分離されて具現される。例えば、アプリケーションプロセッサ1200と複数のカメラモジュール(1100a,1100b,1100c)は、別途の半導体チップとして、互いに分離されて具現される。
【0229】
イメージ処理装置1210は、複数のサブイメージプロセッサ(1212a,1212b,1212c)、イメージ生成器1214、及びカメラモジュールコントローラ1216を含む。
【0230】
イメージ処理装置1210は、複数のカメラモジュール(1100a,1100b,1100c)の個数に対応する個数の複数のサブイメージプロセッサ(1212a,1212b,1212c)を含む。
【0231】
それぞれのカメラモジュール(1100a,1100b,1100c)から生成されたイメージデータは、互いに分離されたイメージ信号ライン(ISLa,ISLb,ISLc)を介して、対応するサブイメージプロセッサ(1212a,1212b,1212c)に提供される。例えば、カメラモジュール1100aから生成されたイメージデータは、イメージ信号ラインISLaを介して、サブイメージプロセッサ1212aに提供され、カメラモジュール1100bから生成されたイメージデータは、イメージ信号ラインISLbを介して、サブイメージプロセッサ1212bに提供され、カメラモジュール1100cから生成されたイメージデータは、イメージ信号ラインISLcを介して、サブイメージプロセッサ1212cに提供される。このようなイメージデータ伝送は、例えば、MIPI(mobile industry processor interface)に基づくカメラ直列インターフェース(CSI;camera serial interface)を利用して行われるが、本実施形態は、これに限定されるものではない。
【0232】
なお、いくつかの実施形態において、1つのサブイメージプロセッサが、複数のカメラモジュールに対応するように配置される。例えば、サブイメージプロセッサ1212aとサブイメージプロセッサ1212cとが、図示されているように、互いに分離されて具現されるものではなく、1つのサブイメージプロセッサに統合されて具現され、カメラモジュール1100aとカメラモジュール1100cとから提供されたイメージデータは、選択素子(例えば、マルチプレクサ)などを介して選択された後、統合されたサブイメージプロセッサに提供される。このとき、サブイメージプロセッサ1212bは、統合されず、カメラモジュール1100bからイメージデータを提供される。
【0233】
また、いくつかの実施形態において、カメラモジュール1100aから生成されたイメージデータは、イメージ信号ラインISLaを介して、サブイメージプロセッサ1212aに提供され、カメラモジュール1100bから生成されたイメージデータは、イメージ信号ラインISLbを介して、サブイメージプロセッサ1212bに提供され、カメラモジュール1100cから生成されたイメージデータは、イメージ信号ラインISLcを介して、サブイメージプロセッサ1212cに提供される。そして、サブイメージプロセッサ1212bで処理されたイメージデータは、イメージ生成器1214に即座に提供されるが、サブイメージプロセッサ1212aで処理されたイメージデータと、サブイメージプロセッサ1212cで処理されたイメージデータは、選択素子(例えば、マルチプレクサ)などを介して、いずれか一つが選択された後、イメージ生成器1214に提供される。
【0234】
それぞれのサブイメージプロセッサ(1212a,1212b,1212c)は、カメラモジュール(1100a,1100b,1100c)から提供されたイメージデータについて、不良ピクセル補正(bad pixel correction)、3A(auto-focus correction,auto-white balance,auto-exposure)調整、ノイズ除去(noise reduction)、シャープニング(sharpening)、ガンマ調整(gamma control)、リモザイク(remosaic)のようなイメージ処理を行う。
【0235】
いくつかの実施形態において、リモザイク信号処理は、それぞれのカメラモジュール(1100a,1100b,1100c)で行われた後、サブイメージプロセッサ(1212a,1212b,1212c)に提供される。
【0236】
それぞれのサブイメージプロセッサ(1212a,1212b,1212c)で処理されたイメージデータは、イメージ生成器1214に提供される。イメージ生成器1214は、イメージ生成情報(generating information)またはモード信号(mode signal)により、それぞれのサブイメージプロセッサ(1212a,1212b,1212c)から提供されたイメージデータを利用して、出力イメージを生成する。
【0237】
具体的には、イメージ生成器1214は、イメージ生成情報またはモード信号により、互いに異なる視野角を有するカメラモジュール(1100a,1100b,1100c)から生成されたイメージデータのうちの少なくとも一部を併合し、出力イメージを生成する。また、イメージ生成器1214は、イメージ生成情報またはモード信号により、互いに異なる視野角を有するカメラモジュール(1100a,1100b,1100c)から生成されたイメージデータのうちのいずれか一つを選択し、出力イメージを生成する。
【0238】
いくつかの実施形態において、イメージ生成情報はズーム信号(zoom signalまたはzoom factor)を含む。また、いくつかの実施形態において、モード信号は、例えば、ユーザから選択されたモードに基づく信号である。
【0239】
イメージ生成情報がズーム信号(ズームファクタ)であり、それぞれのカメラモジュール(1100a,1100b,1100c)が、互いに異なる観測視野(視野角)を有する場合、イメージ生成器1214は、ズーム信号の種類により、互いに異なる動作を遂行する。例えば、ズーム信号が第1信号である場合、サブイメージプロセッサ1212aから出力されたイメージデータと、サブイメージプロセッサ1212cから出力されたイメージデータとのうち、サブイメージプロセッサ1212aから出力されたイメージデータと、サブイメージプロセッサ1212bから出力されたイメージデータとを利用して、出力イメージを生成する。もしズーム信号が第1信号と異なる第2信号である場合、イメージ生成器1214は、サブイメージプロセッサ1212aから出力されたイメージデータと、サブイメージプロセッサ1212cから出力されたイメージデータとのうち、サブイメージプロセッサ1212cから出力されたイメージデータと、サブイメージプロセッサ1212bから出力されたイメージデータとを利用して、出力イメージを生成する。もしズーム信号が、第1信号及び第2信号と異なる第3信号である場合、イメージ生成器1214は、そのようなイメージデータ併合を行わず、それぞれのサブイメージプロセッサ(1212a,1212b,1212c)から出力されたイメージデータのうち、いずれか一つを選択して出力イメージを生成する。しかしながら、本実施形態は、これらに限定されるものではなく、必要により、イメージデータを処理する方法は、いかようにも変形されて実施される。
【0240】
いくつかの実施形態において、イメージ処理装置1210は、サブイメージプロセッサ(1212a,1212b,1212c)の出力を選択し、イメージ生成器1214に伝達する選択部をさらに含んでもよい。
【0241】
その場合、選択部は、ズーム信号またはズームファクタにより、互いに異なる動作を遂行する。例えば、選択部は、例えば、ズーム信号が第4信号(ズーム倍率が第1倍率である)の場合、サブイメージプロセッサ(1212a,1212b,1212c)の出力のうち、いずれか一つを選択し、イメージ生成器1214に伝達する。
【0242】
また、選択部は、例えば、ズーム信号が第4信号と異なる第5信号(ズーム倍率が第2倍率である)の場合、サブイメージプロセッサ(1212a,1212b,1212c)の出力のうち、p個(pは、2以上の自然数である)の出力を順次にイメージ生成器1214に伝達する。例えば、選択部は、サブイメージプロセッサ1212bとサブイメージプロセッサ1212cとの出力を、順次にイメージ生成器1214に伝達する。また、選択部は、サブイメージプロセッサ1212aとサブイメージプロセッサ1212bとの出力を、順次にイメージ生成器1214に伝達する。イメージ生成器1214は、順次に提供されたp個の出力を併合し、1つの出力イメージを生成する。
【0243】
ここで、デモザイク、ビデオ/プレビュー(video/preview)、解像度サイズダウンスケーリング(down scaling)、ガンマ補正、HDR(high dynamic range)処理のようなイメージ処理は、サブイメージプロセッサ(1212a,1212b,1212c)で事前に行われた後、処理されたイメージデータがイメージ生成器1214に伝達される。従って、処理されたイメージデータが、選択部を介して、1本の信号ラインでイメージ生成器1214に提供されるにしても、イメージ生成器1214のイメージ併合動作は、高速に遂行されうる。
【0244】
いくつかの実施形態において、イメージ生成器1214は、複数のサブイメージプロセッサ(1212a,1212b,1212c)のうちの少なくとも一つから、露出時間が異なる複数のイメージデータを受信し、複数のイメージデータについて、HDR処理を行うことにより、ダイナミックレンジが増大された併合されたイメージデータを生成する。
【0245】
カメラモジュールコントローラ1216は、それぞれのカメラモジュール(1100a,1100b,1100c)に制御信号を提供する。カメラモジュールコントローラ1216から生成された制御信号は、互いに分離された制御信号ライン(CSLa,CSLb,CSLc)を介して、対応するカメラモジュール(1100a,1100b,1100c)に提供される。
【0246】
複数のカメラモジュール(1100a,1100b,1100c)のうち、いずれか一つは、ズーム信号を含むイメージ生成情報、またはモード信号により、例えば、マスター(master)カメラ1100bに指定され、例えば、残りのカメラモジュール(1100a,1100c)は、スレーブ(slave)カメラに指定される。このような情報は、制御信号に含まれ、互いに分離された制御信号ライン(CSLa,CSLb,CSLc)を介して、対応するカメラモジュール(1100a,1100b,1100c)に提供される。
【0247】
ズームファクタまたは動作モード信号により、マスター及びスレーブとして動作するカメラモジュールが変更される。例えば、カメラモジュール1100aの視野角が、カメラモジュール1100bの視野角よりも広く、ズームファクタが低いズーム倍率を示す場合、カメラモジュール1100bがマスターとして動作し、カメラモジュール1100aがスレーブとして動作する。反対に、ズームファクタが高いズーム倍率を示す場合、カメラモジュール1100aがマスターとして動作し、カメラモジュール1100bがスレーブとして動作する。
【0248】
いくつかの実施形態において、カメラモジュールコントローラ1216から、それぞれのカメラモジュール(1100a,1100b,1100c)に提供される制御信号は、シンクイネーブル(sync enable)信号を含む。例えば、カメラモジュール1100bがマスターカメラであり、カメラモジュール1100a,1100cがスレーブカメラである場合、カメラモジュールコントローラ1216は、カメラモジュール1100bにシンクイネーブル信号を伝送する。そのようなシンクイネーブル信号を提供されたカメラモジュール1100bは、提供されたシンクイネーブル信号を基に、シンク信号(sync signal)を生成し、生成されたシンク信号を、シンク信号ラインSSLを介し、カメラモジュール1100a,1100cに提供する。カメラモジュール1100bとカメラモジュール1100a,1100cは、このようなシンク信号に同期化され、イメージデータをアプリケーションプロセッサ1200に伝送する。
【0249】
いくつかの実施形態において、カメラモジュールコントローラ1216から、複数のカメラモジュール(1100a,1100b,1100c)に提供される制御信号は、モード信号によるモード情報を含む。このようなモード情報に基づき、複数のカメラモジュール(1100a,1100b,1100c)は、センシング速度と係わり、第1動作モード及び第2動作モードで動作する。
【0250】
複数のカメラモジュール(1100a,1100b,1100c)は、第1動作モードにおいて、第1速度で、例えば、イメージ信号(第1フレームレートのイメージ信号)を生成し、例えば、それを第1速度よりも高い第2速度(第1フレームレートより高い第2フレームレート)でエンコーディングし、エンコーディングされたイメージ信号を、アプリケーションプロセッサ1200に伝送する。このとき、第2速度は、第1速度の30倍以下である。
【0251】
アプリケーションプロセッサ1200は、受信されたイメージ信号、言い替えれば、エンコーディングされたイメージ信号を、内部に具備された内部メモリ1230、またはアプリケーションプロセッサ1200外部の外部メモリ1400に保存し、その後、内部メモリ1230または外部メモリ1400から、エンコーディングされたイメージ信号を読み取ってデコーディングし、デコーディングされたイメージ信号に基づいて生成されるイメージデータをディスプレイする。例えば、イメージ処理装置1210の複数のサブプロセッサ(1212a,1212b,1212c)のうち対応するサブプロセッサがデコーディングを行い、またデコーディングされたイメージ信号について、イメージ処理を行う。
【0252】
複数のカメラモジュール(1100a,1100b,1100c)は、第2動作モードにおいて、例えば、第1速度よりも遅い第3速度で、イメージ信号(第1フレームレートよりも遅い第3フレームレートのイメージ信号)を生成し、イメージ信号をアプリケーションプロセッサ1200に伝送する。アプリケーションプロセッサ1200に提供されるイメージ信号は、エンコーディングされていない信号である。アプリケーションプロセッサ1200は、受信されたイメージ信号についてイメージ処理を行うか、またはイメージ信号を、内部メモリ1230または外部メモリ1400に保存する。
【0253】
PMIC1300は、複数のカメラモジュール(1100a,1100b,1100c)のそれぞれに、電力、例えば、電源電圧を供給する。例えば、PMIC1300は、アプリケーションプロセッサ1200の制御下で、パワー信号ラインPSLaを介して、カメラモジュール1100aに第1電力を供給し、パワー信号ラインPSLbを介して、カメラモジュール1100bに第2電力を供給し、パワー信号ラインPSLcを介して、カメラモジュール1100cに第3電力を供給する。
【0254】
PMIC1300は、アプリケーションプロセッサ1200からの電力制御信号PCONに応答し、複数のカメラモジュール(1100a,1100b,1100c)のそれぞれに対応する電力を生成し、また電力レベルを調整する。電力制御信号PCONは、複数のカメラモジュール(1100a,1100b,1100c)の動作モード別に、電力調整信号を含む。例えば、動作モードは、低電力モード(low power mode)を含み、このとき、電力制御信号PCONは、低電力モードで動作するカメラモジュールと、設定される電力レベルとに係わる情報を含む。複数のカメラモジュール(1100a,1100b,1100c)のそれぞれに提供される電力のレベルは、互いに同一であり、または互いに異なる。また、電力のレベルは、動的に変更される
【0255】
以上、図面及び明細書を参照して、例示的な実施形態を開示した。本明細書において、特定の用語を使用して実施形態について説明したが、それらは、単に本発明の技術的思想を説明する目的で使用されたものであり、意味を限定したり、本発明の技術範囲を限定したりするために使用されたものではない。従って、本技術分野の当業者であれば、多様な変形、及び均等な他の実施形態が可能であることを理解し得る。
【符号の説明】
【0256】
100、1142 イメージセンサ
110 ピクセルアレイ
111 基板
112 入射層
113 配線層
120 ロウドライバ
130 ランプ信号生成器
140 アナログ・デジタル変換回路
141 CDS回路
142 カウンタ(CNTR)
150 データ出力回路
151 カラムメモリ(BF)
152 カラムデコーダ
160 タイミングコントローラ
170 信号処理部
1000 電子装置
1100 カメラモジュールグループ
1105 プリズム
1106 中心軸
1107 反射面
1110 OPEF
1130 アクチュエータ
1140 イメージセンシング装置 1144 制御ロジック
1146 メモリ
1147 校正データ
1150 保存部
1200 アプリケーションプロセッサ
1210 イメージ処理装置
1212a、1212b、1212c サブイメージプロセッサ
1214 イメージ生成器
1216 カメラモジュールコントローラ
1220 メモリコントローラ
1230 内部メモリ
1300 PMIC
1400 外部メモリ
PX ピクセル
SPX1 第1サブピクセル
SPX2 第2サブピクセル
SPX3 第3サブピクセル
SPX4 第4サブピクセル