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  • 特開-人孔内部洗浄装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022018983
(43)【公開日】2022-01-27
(54)【発明の名称】人孔内部洗浄装置
(51)【国際特許分類】
   B08B 9/043 20060101AFI20220120BHJP
   E02D 29/12 20060101ALI20220120BHJP
   B08B 9/045 20060101ALI20220120BHJP
   B08B 3/02 20060101ALI20220120BHJP
   E03F 5/02 20060101ALI20220120BHJP
【FI】
B08B9/043 433
E02D29/12 Z
B08B9/045
B08B3/02 F
E03F5/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020122468
(22)【出願日】2020-07-16
(71)【出願人】
【識別番号】520265088
【氏名又は名称】株式会社ノーブルマテリアル
(74)【代理人】
【識別番号】100074181
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 明博
(74)【代理人】
【識別番号】100206139
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 匡
(72)【発明者】
【氏名】今▲崎▼ 貴弘
【テーマコード(参考)】
2D063
2D147
3B116
3B201
【Fターム(参考)】
2D063CA45
2D063DA00
2D147BA07
3B116AA13
3B116AA38
3B116AB54
3B116BB22
3B116BB43
3B116BB54
3B201AA38
3B201BB22
3B201BB43
3B201BB54
3B201BB92
(57)【要約】      (修正有)
【課題】人孔(マンホール)内のセンターで洗浄水噴射体の上下移動を簡単な構成で容易にかつ確実に行えるようにするとともに、洗浄ノズルの旋回を任意に行えるようにした人孔内部洗浄装置を提供する。
【解決手段】人孔2内に挿入される支柱3と、人孔2の路面開口部4に配置され、支柱3を人孔2の概ね中心で回転可能に支持する支柱上部支持台座5と、人孔2内の底部6に配置され、支柱3の下端を人孔2内のセンターで回転自在に受ける支柱下端支持台座7と、支柱3に上下方向移動可能に支持され、高圧洗浄水ホース8から高圧の洗浄水の供給を受けて人孔2の内面に向かって洗浄水を噴射する洗浄水噴射体9と、洗浄水噴射体9を支柱3に沿って上下移動させる洗浄水噴射体移動手段10と、支柱3を回転させる回転手段11とを備えてなる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人孔内に挿入される支柱と、前記人孔の路面開口部に配置され、前記支柱を前記人孔の概ね中心で回転可能に支持する支柱上部支持台座と、前記人孔内の底部に配置され、前記支柱の下端を前記人孔内のセンターで回転自在に受ける支柱下端支持台座と、前記支柱に上下方向移動可能に支持され、高圧洗浄水ホースから高圧の洗浄水の供給を受けて前記人孔の内面に向かって洗浄水を噴射する洗浄水噴射体と、前記洗浄水噴射体を支柱に沿って上下移動させる洗浄水噴射体移動手段と、前記支柱を回転させる回転手段とを備えてなることを特徴とする人孔内部洗浄装置。
【請求項2】
前記支柱上部支持台座は、前記人孔の路面開口部に取り付けられる基枠部と、前記支柱を支持する支持枠部とからなり、前記支持枠部には前記人孔の概ね中心で前記支柱を回転自在に挿通する孔状部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の人孔内部洗浄装置。
【請求項3】
前記洗浄水噴射体移動手段は、一端を前記洗浄水噴射体に固定したワイヤーと、前記ワイヤーを巻き上げるウインチからなり、前記ワイヤーを巻き戻すことにより、前記洗浄水噴射体を自重により下方へ移動させ、巻き上げることにより前記洗浄水噴射体を吊り上げて上方へ移動させるようにしたものであることを特徴とする請求項1または2に記載の人孔内部洗浄装置。
【請求項4】
前記洗浄水噴射体は、前記高圧洗浄水ホースから供給された洗浄水を噴射する噴射ノズル部と、該噴射ノズル部を前記人孔の内面に対向して前進後退可能に保持する噴射ノズル保持部とからなり、前記噴射ノズル保持部は前記支柱に、前記支柱上を上下方向に移動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の人孔内部洗浄装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、既存の人孔の内部を洗浄する人孔内部洗浄装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、既存の人孔の内部を洗浄する洗浄装置として、人孔上面側に配置された基台と、基台上に配置された洗浄ロッド昇降モータと、モータに取り付けられたピニオンと噛み合うラックを有する洗浄ロッドと、洗浄ロッドの先端に旋回自在に取り付けられた洗浄ノズルと、洗浄ノズルの上流側に接続される洗浄高圧ホースとからなり、前記モータの駆動により洗浄ノズルを上下させるとともに、洗浄高圧ホースからの高圧水の供給により洗浄ノズルを旋回させるようにした人孔内部洗浄装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10-88599号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載された人孔内部洗浄装置によれば、洗浄ロッドの先端に洗浄ノズルが取り付けられており、人孔内における洗浄ノズルの上下移動は、洗浄ロッドを基台に配置された洗浄ロッド昇降モータを駆動し、モータに取り付けられたピニオンと、洗浄ロッドに有するラックを介して洗浄ロッドを昇降させるとことにより行うので装置も大掛かりとなり、搬送や人孔への設置作業に手間が掛かるといった問題があった。
【0005】
また、洗浄ノズルの旋回にあっては、洗浄高圧ホースから供給された高圧水の水圧により旋回させるようになっているので、洗浄ノズルの旋回速度や旋回停止などの制御ができない。このため、例えば、汚れのひどいところを集中して洗浄水を噴射するといったことができないといった問題があった。
【0006】
本発明の目的は、人孔内のセンターで洗浄水噴射体の上下移動を簡単な構成で容易にかつ確実に行えるようにするとともに、洗浄ノズルの旋回を任意に行えるようにした人孔内部洗浄装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、人孔内に挿入される支柱と、前記人孔の路面開口部に配置され、前記支柱を前記人孔の概ね中心で回転可能に支持する支柱上部支持台座と、前記人孔内の底部に配置され、前記支柱の下端を前記人孔内のセンターで回転自在に受ける支柱下端支持台座と、前記支柱に上下方向移動可能に支持され、高圧洗浄水ホースから高圧の洗浄水の供給を受けて前記人孔の内面に向かって洗浄水を噴射する洗浄水噴射体と、前記洗浄水噴射体を支柱に沿って上下移動させる洗浄水噴射体移動手段と、前記支柱を回転させる回転手段とを備えてなることを特徴とする。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、前記支柱は、前記支柱を前記人孔の概ね中心で回転可能に支持する支柱上部支持台座と、前記人孔内の底部に配置され、前記支柱の下端を前記人孔内のセンターで回転自在に受ける支柱下端支持台座とにより、人孔内のセンターに回転自在に確実に支持させることができ、そして、前記洗浄水噴射体は、前記人孔内に挿入される前記支柱に上下移動可能に支持され、前記洗浄水噴射体移動手段により前記支柱に沿って上下移動可能となっているので、簡単な構成で前記人孔内のセンターで前記洗浄水噴射体を容易にかつ確実に上下移動させることができる。
また、前記支柱に支持された前記洗浄水噴射体の旋回は、前記回転手段により前記支柱を回転させることにより行われるので、前記洗浄水噴射体の旋回速度や旋回停止などの制御を任意に行うことができ、これにより、例えば、前記人孔内の汚れのひどいところを集中して洗浄水を噴射するといったことができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の、前記支柱上部支持台座は、前記人孔の路面開口部に取り付けられる基枠部と、前記支柱を支持する支持枠部とからなり、前記支持枠部には前記人孔の概ね中心で前記支柱を回転自在に挿通する孔状部が設けられていることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、前記支柱上部支持台座は、前記人孔の路面開口部に取り付けられる基枠部と、前記支柱を支持する支持枠部とからなり、前記支持枠部には前記人孔の概ね中心で前記支柱を回転自在に挿通する孔状部が設けられているので、前記人孔の路面開口部に前記基枠部を取り付け、前記支持枠部に設けられている孔状部に前記支柱を挿通するといった簡単な作業により前記支柱を前記人孔の概ね中心で回転自在に支持することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の、前記洗浄水噴射体移動手段は、一端を前記洗浄水噴射体に固定したワイヤーと、前記ワイヤーを巻き上げるウインチからなり、前記ワイヤーを巻き戻すことにより、前記洗浄水噴射体を自重により下方へ移動させ、巻き上げることにより前記洗浄水噴射体を吊り上げて上方へ移動させるようにしたものであることを特徴とする。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、前記洗浄水噴射体移動手段は、一端を前記洗浄水噴射体に固定したワイヤーと、前記ワイヤーを巻き上げるウインチからなり、前記ワイヤーを巻き戻すことにより、前記洗浄水噴射体を自重により下方へ移動させ、巻き上げることにより前記洗浄水噴射体を吊り上げて上方へ移動させるようにしたので、簡単な操作で前記洗浄水噴射体を容易にかつ確実に上下移動させることができる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の、前記洗浄水噴射体は、前記高圧洗浄水ホースから供給された洗浄水を噴射する噴射ノズル部と、該噴射ノズル部を前記人孔の内面に対向して前進後退可能に保持する噴射ノズル保持部とからなり、前記噴射ノズル保持部は前記支柱に、前記支柱上を上下方向に移動可能に取り付けられていることを特徴とする。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、前記洗浄水噴射体は、前記高圧洗浄水ホースから供給された洗浄水を噴射する噴射ノズル部と、該噴射ノズル部を前記人孔の内面に対向して前進後退可能に保持する噴射ノズル保持部とからなり、前記噴射ノズル保持部は前記支柱に、前記支柱上を上下方向に移動可能に取り付けられており、前記噴射ノズル部を前記人孔内の汚れの程度に応じて前記人孔の内面に対向して前進後退させることにより、噴射ノズル部から噴射され汚れ部分へ当たる洗浄水の水圧を変えることができ、効率の良い洗浄を行うことができる。
【発明の効果】
【0015】
以上のように、本発明に係る人孔内部洗浄装置によれば、人孔内のセンターで洗浄水噴射体の上下移動を簡単な構成で容易にかつ確実に行えるようにするとともに、洗浄ノズルの旋回を任意に行えるようにした人孔内部洗浄装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明に係る人孔内部洗浄装置の実施の形態の一例を示す概略断面図である。
図2図1に示す支柱上部支持台座と洗浄水噴射体移動手段を示す斜視説明図である。
図3図1に示す洗浄水噴射体を示す斜視説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る人孔内部洗浄装置の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1図3は本発明に係る人孔内部洗浄装置の実施の一例を示すものであり、図1は本例の人孔内部洗浄装置を示す概略断面図、図2図1に示す支柱上部支持台座と洗浄水噴射体移動手段を示す斜視説明図、図3図1に示す洗浄水噴射体を示す斜視説明図である。
【0018】
本例の人孔内部洗浄装置1は、人孔2内に挿入される支柱3と、人孔2の路面開口部4に配置され、支柱3を人孔2の概ね中心で回転可能に支持する支柱上部支持台座5と、人孔2内の底部6に配置され、支柱3の下端を人孔3内のセンターで回転自在に受ける支柱下端支持台座7と、支柱3に上下方向移動可能に支持され、高圧洗浄水ホース8から高圧の洗浄水の供給を受けて人孔2の内面に向かって洗浄水を噴射する洗浄水噴射体9と、洗浄水噴射体9を支柱3に沿って上下移動させる洗浄水噴射体移動手段10と、支柱3を回転させる回転手段11とを備えている。
【0019】
支柱3にあっては、本例では軽量化と剛性といった面からC型チャンネルの鋼材が使用されており、そして、C型チャンネルの両側のフランジ部は、洗浄水噴射体9を上下方向移動可能に支持するガイドレール12となっている。また、支柱3の下端には、支柱下端支持台座7に形成された後述する円錐状受け溝内に受けられる円錐状突部13が設けられている。
なお、本例では支柱3はC型チャンネルの鋼材を使用しているがこれに限られない。
【0020】
支柱3を人孔2の概ね中心で回転可能に支持する支柱上部支持台座5にあっては、人孔2の路面開口部4に取り付けられる基枠部14と、支柱を3支持する支持枠部15とからなる。
【0021】
本例では、基枠部14は、支柱3を回転自在に挿通する挿通孔16を有し、路面開口部4の周囲上面に当接するリング状板部17からなり、リング状板部17の下面には、路面開口部4内に挿入され、リング状板部17が路面開口部4の周囲から横方向に外れないようにする固定筒状部18を有している。
また、本例では、支持枠部15は基枠部14の上面に設けられた筒状に形成されており、上側には上板部19が設けられている。上板部19には、人孔2の概ね中心で支柱3を回転自在に挿通する孔状部20が設けられている。
また、本例では、基枠部14と支持枠部15とで構成される支柱上部支持台座5には、支柱3を側方から入れて上板部19に設けられている孔状部20に挿通させるための切欠き開口部21が形成されている。
【0022】
人孔2内の底部6に配置され、支柱3の下端を人孔3内のセンターで回転自在に受ける支柱下端支持台座7にあっては、台部22と、台部22上に高さ調整可能に設けられた座部23とからなり、座部23の上面には、支柱3の下端に設けられている円錐状突部13を受ける円錐状受け溝24が形成されている。
【0023】
支柱下端支持台座7と人孔の内壁との間に長さ調節体25を渡し、長さ調節体25の長さを調節することにより支柱下端支持台座7を人孔2内のセンターに固定できるよういになっている。
本例では、長さ調節体25は2本のボルト26とターンバックル27とで構成されているがこれに限らない。
【0024】
支柱3に上下方向移動可能に支持され、高圧洗浄水ホース8から高圧の洗浄水の供給を受けて人孔2の内面に向かって洗浄水を噴射する洗浄水噴射体9にあっては、洗浄水を噴射する噴射ノズル部28と、噴射ノズル部28を人孔3の内面に対向して前進後退可能に、且つ上下方向に噴射方向の角度を調整する角度調整可能に保持する噴射ノズル保持部29とからなる。噴射ノズル保持部29は、支柱3に上下方向移動可能に取り付けられる可動体30と、噴射ノズル部28を取り付ける架台31とからなる。架台31は、後端部が可動体30に上下方向に回転可能に取り付けられており、角度調整機構32により上下方向の角度調整ができる。
【0025】
角度調整機構32は、可動体30に設けられた第1角度調整板33と、第1角度調整板33と重なるように架台31に設けられた第2角度調整板34からなり、第1角度調整板33と第2角度調整板34には円周方向に複数の螺穴35,36が対向するように設けられており、第1角度調整板33と第2角度調整板34の対向する螺穴35,36の位置を変えて角度を調整し、調整後の螺穴35,36に螺37を螺合することにより、架台31の調整後の角度を固定できる。
【0026】
また、架台31は、固定架台部38と固定架台部38上を先端方向に前進後退可能に支持された可動架台部39で構成されており、噴射ノズル部28は可動架台部39に固定され、可動架台部39の前後移動に伴って前後に移動するようになっている。可動架台部39の前後移動は、伸縮パイプ40により調整ができる。そして、伸縮パイプ40の伸縮長さの調整後に、伸縮パイプ40に設けた穴41にピン42を差し込むことにより、調整後の可動架台部39の前進後退位置を固定できる。
【0027】
可動架台部39に固定されている噴射ノズル部28に洗浄水を供給する高圧洗浄水ホース8は、C型チャンネルの鋼材を使用している本例の支柱3の溝内を通して人孔2の外部へ導かれる。
【0028】
また、支柱3に上下方向移動可能に取り付けられる可動体30は、C型チャンネルの両側のフランジ部からなるガイドレール12に支持されており、可動体にはガイドレール12を挟むようにガイドローラー43が設けられている。
【0029】
このように構成された洗浄水噴射体9を支柱3に沿って上下移動させる洗浄水噴射体移動手段10にあっては、本例では、一端を洗浄水噴射体9の可動体30に固定したワイヤー44と、ワイヤー44を巻き上げるウインチ45からなり、ワイヤー44を巻き戻すことにより、洗浄水噴射体9を自重により下方へ移動させ、巻き上げることにより洗浄水噴射体9を吊り上げて上方へ移動させるようになっている。ウインチ45は、本例では、支柱3を回転させる回転手段11を構成する後述するクランプ部に設置されている。
【0030】
支柱3を回転させる回転手段11にあっては、本例では、支柱3を内部に収めクランプする筒状のクランプ部46と、クランプ部46に取り付けられ、クランプ部46を旋回させるハンドル47からなる。クランプ部46は、筒壁の一部が扉部48となっており、扉部48を開くことによりクランプ部46内に支柱3を収め、扉部48を閉じることにより支柱3をクランプできるようになっている。
また、本例ではクランプ部46に設置台49が取り付けられており、設置台49に前記したウインチ45が設置されている。
【0031】
以上のように構成した人孔内部洗浄装置1によれば、支柱3は、支柱3を人孔2の概ね中心で回転可能に支持する支柱上部支持台座7と、人孔2内の底部6に配置され、支柱3の下端を人孔2内のセンターで回転自在に受ける支柱下端支持台座7とにより、人孔2内のセンターに回転自在に確実に支持させることができる。
【0032】
本例では、支柱上部支持台座7は、人孔2の路面開口部4に取り付けられる基枠部14と、支柱3を支持する支持枠部15とで構成され、支持枠部15には人孔2の概ね中心で支柱3を回転自在に挿通する孔状部20が設けられているので、人孔2の路面開口部4に基枠部14を取り付け、支持枠部15に設けられている孔状部20に支柱3を挿通するといった簡単な作業により支柱3を人孔2の概ね中心で回転自在に支持することができる。
【0033】
また、洗浄水噴射体9は、人孔2内に挿入される支柱3に上下移動可能に支持され、洗浄水噴射体移動手段10により支柱に沿って上下移動可能となっているので、簡単な構成で人孔2内のセンターで洗浄水噴射体9を容易にかつ確実に上下移動させることができる。
【0034】
本例では、洗浄水噴射体移動手段10は、一端を洗浄水噴射体9に固定したワイヤー44と、ワイヤー44を巻き上げるウインチ45からなり、ワイヤー44を巻き戻すことにより、洗浄水噴射体9を自重により下方へ移動させ、巻き上げることにより洗浄水噴射体9を吊り上げて上方へ移動させるようにしたので、簡単な操作で洗浄水噴射体9を容易にかつ確実に上下移動させることができる。
【0035】
また、洗浄水噴射体9は、高圧洗浄水ホース8から供給された洗浄水を噴射する噴射ノズル部28と、噴射ノズル部28を人孔の内面に対向して前進後退可能に、且つ上下方向に噴射方向の角度を調整する角度調整可能に保持する噴射ノズル保持部29とで構成され、射ノズル部28を人孔2内の汚れの程度に応じて人孔2の内面に対向して前進後退させることにより、噴射ノズル部28から噴射され汚れ部分へ当たる洗浄水の水圧を変えることができ、効率の良い洗浄を行うことができ、また、噴射ノズル部28の上下方向への噴射方向の角度を調整することにより、人孔2の内面の角度に応じた最適な角度で洗浄水を噴射することができる。
【0036】
また、支柱3に支持された洗浄水噴射体9の旋回は、本例では、回転手段11により支柱3を回転させることにより行われるので、洗浄水噴射体9の旋回速度や旋回停止などの制御を任意に行うことができ、これにより、例えば、人孔2内の汚れのひどいところを集中して洗浄水を噴射するといったことができる。
【符号の説明】
【0037】
1 人孔内部洗浄装置
2 人孔
3 支柱
4 路面開口部
5 支柱上部支持台座
6 底部
7 支柱下端支持台座
8 高圧洗浄ホース
9 洗浄水噴射体
10 洗浄水噴射体移動手段
11 回転手段
12 ガイドレール
13 円錐状突部
14 基枠部
15 支持枠部
16 挿通孔
17 リング状板部
18 固定筒状部
19 上板部
20 孔状部
21 切欠き開口部
22 台部
23 座部
24 円錐状受け溝
25 長さ調節体
26 ボルト
27 ターンバックル
28 噴射ノズル部
29 噴射ノズル保持部
30 可動体
31 架台
32 角度調整機構
33 第1角度調整板
34 第2角度調整板
35、36 螺穴
37 螺
38 固定架台部
39 可動架台部
40 伸縮パイプ
41 穴
42 ピン
43 ガイドローラー
44 ワイヤー
45 ウインチ
図1
図2
図3