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特開2022-190092クロックドリフト処理の方法、ネットワーク機能ネットワークエレメント、及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022190092
(43)【公開日】2022-12-22
(54)【発明の名称】クロックドリフト処理の方法、ネットワーク機能ネットワークエレメント、及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 56/00 20090101AFI20221215BHJP
   H04W 92/24 20090101ALI20221215BHJP
   H04W 88/18 20090101ALI20221215BHJP
【FI】
H04W56/00 110
H04W92/24
H04W88/18
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022176533
(22)【出願日】2022-11-02
(62)【分割の表示】P 2021553355の分割
【原出願日】2020-05-20
(31)【優先権主張番号】201910550491.X
(32)【優先日】2019-06-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】517392436
【氏名又は名称】▲騰▼▲訊▼科技(深▲セン▼)有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100150197
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 直樹
(72)【発明者】
【氏名】王 涛
(57)【要約】
【課題】クロックドリフト処理の方法を提供する。
【解決手段】SMFネットワークエレメントは、無線ネットワークのクロックドメインに対するデータネットワークのクロックドメインのドリフト幅値を取得し、次に、当該ドリフト幅値をUPFネットワークエレメントに送信し、UPFネットワークエレメントは、ドリフト最大値がドリフト幅値よりも大きいことを検出した場合にのみ、SMFネットワークエレメントに通知メッセージを送信し、SMFネットワークエレメントをトリガーしてPDUセッション変更プロセスを開始させ、更新されたTSCAIをRANデバイスに送信し、データネットワークのクロックドメインのデータフローに対する高精度時間制御を実現しながら、シグナリングオーバーヘッドを節約することができる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クロックドリフト処理の方法であって、
第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のドリフト幅値を取得するステップであって、前記第1のドリフト幅値は第2のクロックドメインに対する第1のクロックドメインのクロック差変化幅の最大値であり、前記第1のクロックドメインはデータネットワークの1つのクロックドメインであり、前記第2のクロックドメインは前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが所在する無線ネットワークのクロックドメインであるステップと、
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが第2のネットワーク機能ネットワークエレメントに前記第1のドリフト幅値を送信するステップであって、前記第1のドリフト幅値は、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが、第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きいことを検出した場合に第1の通知メッセージを送信するために用いられ、前記第1のドリフト最大値は、第1の期間における前記第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとの間の最大クロック差と最小クロック差との差であり、前記第1の期間とは、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のドリフト幅値を受信した時点から、第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きい時点までの時間帯であるステップと、
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントによって送信された前記第1の通知メッセージを受信するステップであって、前記第1の通知メッセージには前記第1のクロック差が含まれ、前記第1のクロック差は、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第1の期間に採集した前記第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインの最後クロック差であり、前記最後クロック差は、前記第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きい場合における第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとのクロック差であるステップと、
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第1のクロック差に応じて第1のタイムセンシティブ通信補助情報TSCAIを確定するステップと、
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記RANデバイスに前記第1のTSCAIを送信するステップであって、前記第1のTSCAIは、無線アクセスネットワークRANデバイスが第1のクロックドメインのデータフローを時間制御するために用いられるステップとを含む方法。
【請求項2】
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のドリフト幅値を取得するステップは、
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントがポリシー制御機能PCFネットワークエレメントによって送信された前記第1のドリフト幅値を受信するステップを含み、前記第1のドリフト幅値は、アプリケーション機能AFネットワークエレメントから前記PCFネットワークエレメントに送信されたものであり、又は、前記AFネットワークエレメントがネットワーク開示機能NEFネットワークエレメントを介して前記PCFネットワークエレメントに送信されたものである請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のドリフト幅値を取得するステップは、
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントがポリシー制御機能PCFネットワークエレメントによって送信された前記第1のドリフト幅値を受信するステップを含み、前記第1のドリフト幅値は前記PCFネットワークエレメントが第2のドリフト幅値に応じて確定されたものであり、前記第2のドリフト幅値は、アプリケーション機能AFネットワークエレメントから前記PCFネットワークエレメントに送信されたものであり、又は、前記AFネットワークエレメントがネットワーク開示機能NEFネットワークエレメントを介して前記PCFネットワークエレメントに送信されたものであり、前記第2のドリフト幅値は前記第1のドリフト幅値よりも小さい請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のドリフト幅値を取得するステップは、
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが自体の配置情報に応じて、第1のドリフト幅値を確定するステップを含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが第3のドリフト幅値を取得するステップであって、前記第3のドリフト幅値は、第2のクロックドメインに対する第3のクロックドメインのクロック差変化幅の最大値であり、前記第3のクロックドメインは、前記第2のネットワーク機能エンティティがアクセスしたデータネットワークの1つのクロックドメインであるステップと、
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントがRANデバイスにデータパケットユニットPDUセッション修正要求を送信するステップと、
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが第2のTSCAIを確定するステップと、
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記RANデバイスに前記第2のTSCAIを送信するステップであって、前記第2のTSCAIは、前記RANデバイスが第3のクロックドメインのデータフローを時間制御するために用いられるステップをさらに含む請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが第2のTSCAIを確定する前に、
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントに前記第3のドリフト幅値を送信するステップと、
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントによって送信された第2の通知メッセージを受信するステップであって、前記第2の通知メッセージには第2のクロック差が含まれ、前記第2の通知メッセージは、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが、第2のドリフト最大値が前記第3のドリフト幅値よりも大きいことを検出した場合に送信されたものであり、前記第2のドリフト最大値は、第2の期間における前記第3のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとの間の最大クロック差と最小クロック差との差であり、前記第2のクロック差は、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第2の期間に採集した前記第3のクロックドメインと前記第2のクロックドメインの最後クロック差であり、前記最後クロック差は前記第2のドリフト最大値が前記第3のドリフト幅値よりも大きい場合における第3のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとのクロック差であり、前記第2の期間とは第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第2のドリフト幅値を受信した時点から、第2のドリフト最大値が前記第3のドリフト幅値よりも大きい時点までの時間帯を指すステップをさらに含み、
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが第2のTSCAIを確定するステップは、
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第2のクロック差に応じて第2のTSCAIを確定するステップを含む請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントはセッション管理機能SMFネットワークエレメントであり、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントはユーザープレーン機能UPFネットワークエレメントである請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記SMFネットワークエレメントは、ユーザー機器がPDUセッション接続を確立する場合におけるネットワークエレメントであり、前記UPFネットワークエレメントは、前記PDUセッションにあるネットワークエレメント、又は、前記PDUセッションにないネットワークエレメントであり、前記UPFネットワークエレメントは前記データネットワークのクロックドメインに接続されており、前記第1のドリフト最大値が第1のドリフト幅値よりも大きいことを検出可能である請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記UPFネットワークエレメントと前記SMFネットワークエレメントとが同一のPDUセッションにある場合、前記第1のクロック差は、N4セッション確立応答又はN4セッション報告により受信され、
前記UPFネットワークエレメントと前記SMFネットワークエレメントとが同一のPDUセッションにない場合、前記第1のクロック差は、N4アソシエーションAssociation応答報告により受信される請求項8に記載の方法。
【請求項10】
クロックドリフト処理の方法であって、
第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のネットワーク機能ネットワークエレメントによって送信された第1のドリフト幅値を受信するステップであって、前記第1のドリフト幅値は第2のクロックドメインに対する第1のクロックドメインのクロック差変化幅の最大値であり、前記第1のクロックドメインは前記第2のネットワーク機能エンティティがアクセスするデータネットワークの1つのクロックドメインであり、前記第2のクロックドメインは前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが所在する無線ネットワークのクロックドメインであるステップと、
前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のドリフト最大値を検出するステップであって、前記第1のドリフト最大値は、第1の期間における前記第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとの間の最大クロック差と最小クロック差との差であり、前記第1の期間とは、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のドリフト幅値を受信した時点から、第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きい時点までの時間帯を指すステップと、
前記第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きいことを検出した場合、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントに第1の通知メッセージを送信するステップであって、前記第1の通知メッセージには前記第1のクロック差が含まれ、前記第1のクロック差は前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第1の期間に採集した前記第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとの間の最後クロック差であり、前記最後クロック差は、前記第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きい場合における第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとのクロック差であり、前記第1のクロック差は、第1のタイムセンシティブ通信補助情報TSCAIを確定するために用いられ、前記第1のTSCAIは、無線アクセスネットワークRANデバイスが第1のクロックドメインのデータフローを時間制御するために用いられるステップとを含む方法。
【請求項11】
前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントによって送信された第3のドリフト幅値を受信するステップであって、前記第3のドリフト幅値は、第2のクロックドメインに対する第3のクロックドメインのクロック差変化幅の最大値であり、前記第3のクロックドメインは、前記第2のネットワーク機能エンティティがアクセスするデータネットワークの1つクロックドメインであるステップと、
前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントに第2の通知メッセージを送信するステップであって、前記第2の通知メッセージには第2のクロック差が含まれ、前記第2の通知メッセージは、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第2のドリフト最大値が前記第3のドリフト幅値よりも大きいことを検出した場合に送信され、前記第2のドリフト最大値は、第2の期間における前記第3のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとの間の最大クロック差と最小クロック差との差であり、前記第2の期間とは、第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第2のドリフト幅値を受信した時点から、第2のドリフト最大値が前記第3のドリフト幅値よりも大きい時点までの時間帯を指し、前記第2のクロック差とは前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第2の期間に採集した前記第3のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとの最後クロック差を指し、前記最後クロック差は前記第2のドリフト最大値が前記第3のドリフト幅値よりも大きい場合における第3のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとのクロック差であり、前記第2のクロック差は第2のTSCAIを確定するために用いられ、前記第2のTSCAIは、無線アクセスネットワークRANデバイスが第3のクロックドメインのデータフローを時間制御するために用いられるステップとをさらに含む請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントはセッション管理機能SMFネットワークエレメントであり、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントはユーザープレーン機能UPFネットワークエレメントである請求項10又は11に記載の方法。
【請求項13】
前記SMFネットワークエレメントは、ユーザー機器がPDUセッションを確立する場合におけるネットワークエレメントであり、前記UPFネットワークエレメントは前記PDUセッションにあるネットワークエレメント、又は、前記PDUセッションにないネットワークエレメントであり、前記UPFネットワークエレメントは前記データネットワークのクロックドメインに接続されており、前記第1のドリフト最大値が第1のドリフト幅値よりも大きいことを検出可能である請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記UPFネットワークエレメントと前記SMFネットワークエレメントとが同一のPDUセッションにある場合、前記第1のクロック差は、N4セッション確立応答又はN4セッション報告によりSMFネットワークエレメントに送信され、
前記UPFネットワークエレメントと前記SMFネットワークエレメントとが同一のPDUセッションにない場合、前記第1のクロック差はN4アソシエーションAssociation応答報告によりSMFネットワークエレメントに送信される請求項13に記載の方法。
【請求項15】
クロックドリフト処理の方法であって、
ポリシー制御機能PCFネットワークエレメントが第1のドリフト幅値を取得するステップであって、前記第1のドリフト幅値は第2のクロックドメインに対する第1のクロックドメインのクロック差変化幅の最大値であり、前記第1のクロックドメインはデータネットワークの1つのクロックドメインであり、前記第2のクロックドメインは前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが所在する無線ネットワークのクロックドメインであるステップと、
前記PCFネットワークエレメントが第1のネットワーク機能ネットワークエレメントに前記第1のドリフト幅値を送信するステップであって、前記第1のドリフト幅値は、第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが、第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きいことを検出した場合に前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントに第1の通知メッセージを送信するために用いられ、前記第1のドリフト最大値は第1の期間における前記第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとの間の最大クロック差と最小クロック差との差であり、前記第1の期間とは、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のドリフト幅値を受信した時点から、第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きい時点までの時間帯であり、前記第1の通知メッセージには前記第1のクロック差が含まれ、前記第1のクロック差は前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第1の期間に採集した前記第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとの最後クロック差であり、前記最後クロック差は前記第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きい場合における第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとのクロック差であり、前記第1のクロック差は、第1のタイムセンシティブ通信補助情報TSCAIを確定するために用いられ、前記第1のTSCAIは、無線アクセスネットワークRANデバイスが第1のクロックドメインのデータフローを時間制御するために用いられるステップとを含む方法。
【請求項16】
前記PCFネットワークエレメントが第1のドリフト幅値を取得するステップは、
前記PCFネットワークエレメントがアプリケーション機能AFネットワークエレメントによって送信された第1のドリフト幅値、又は、前記AFネットワークエレメントがネットワーク開示機能NEFネットワークエレメントを介して送信された第1のドリフト幅値を受信するステップを含む請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記PCFネットワークエレメントが第1のドリフト幅値を取得するステップは、
前記PCFネットワークエレメントがアプリケーション機能AFネットワークエレメントによって送信された第2のドリフト幅値、又は、前記AFネットワークエレメントがネットワーク開示機能NEFネットワークエレメントを介して送信された第2のドリフト幅値を受信するステップと、
前記PCFネットワークエレメントが前記第2のドリフト幅値に応じて前記第1のドリフト幅値を確定するステップであって、前記第2のドリフト幅値が前記第1のドリフト幅値よりも小さいステップとを含む請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記PCFネットワークエレメントが第1のドリフト幅値を取得するステップは、
前記PCFネットワークエレメントが自体の配置情報に応じて、第1のドリフト幅値を確定するステップを含む請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントはセッション管理機能SMFネットワークエレメントであり、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントはユーザープレーン機能UPFネットワークエレメントである請求項15~18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記SMFネットワークエレメントはユーザー機器がPDUセッションを確立する場合におけるネットワークエレメントであり、前記UPFネットワークエレメントは、前記PDUセッションにあるネットワークエレメント、又は、前記PDUセッションにないネットワークエレメントであり、前記UPFネットワークエレメントは前記データネットワークのクロックドメインに接続されており、前記第1のドリフト最大値が第1のドリフト幅値よりも大きいことを検出可能である請求項19に記載の方法。
【請求項21】
ネットワーク機能ネットワークエレメントであって、
前記ネットワーク機能ネットワークエレメントは第1のネットワーク機能ネットワークエレメントであり、
第1のドリフト幅値を取得するための取得モジュールであって、前記第1のドリフト幅値は第2のクロックドメインに対する第1のクロックドメインのクロック差変化幅の最大値であり、前記第1のクロックドメインはデータネットワークの1つのクロックドメインであり、前記第2のクロックドメインは前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが所在する無線ネットワークのクロックドメインである前記取得モジュールと、
第2のネットワーク機能ネットワークエレメントに、前記取得モジュールによって取得された第1のドリフト幅値を送信するための送信モジュールであって、前記第1のドリフト幅値は、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きいことを検出した場合に第1の通知メッセージを送信するために用いられ、前記第1のドリフト最大値は、第1の期間における前記第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとの間の最大クロック差と最小クロック差との差であり、前記第1の期間とは、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のドリフト幅値を受信した時点から、第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きい時点までの時間帯を指す前記送信モジュールと、
前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントによって送信された前記第1の通知メッセージを受信するための受信モジュールであって、前記第1の通知メッセージには前記第1のクロック差が含まれ、前記第1のクロック差は、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第1の期間に採集した前記第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインの最後クロック差であり、前記最後クロック差は、前記第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きい場合における第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとのクロック差である前記受信モジュールと、
前記受信モジュールによって受信された第1のクロック差に応じて第1のタイムセンシティブ通信補助情報TSCAIを確定するための確定モジュールとを含み、
前記送信モジュールは、さらに、前記RANデバイスに、前記確定モジュールによって確定された第1のTSCAIを送信するために用いられ、前記第1のTSCAIは、無線アクセスネットワークRANデバイスが第1のクロックドメインのデータフローを時間制御するために用いられる、ネットワーク機能ネットワークエレメント。
【請求項22】
ネットワーク機能ネットワークエレメントであって、
前記ネットワーク機能ネットワークエレメントは第2のネットワーク機能ネットワークエレメントであり、
第1のネットワーク機能ネットワークエレメントによって送信された第1のドリフト幅値を受信するための受信モジュールであって、前記第1のドリフト幅値は第2のクロックドメインに対する第1のクロックドメインのクロック差変化幅の最大値であり、前記第1のクロックドメインは、前記第2のネットワーク機能エンティティがアクセスするデータネットワークの1つクロックドメインであり、前記第2のクロックドメインは前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが所在する無線ネットワークのクロックドメインである前記受信モジュールと、
第1のドリフト最大値を検出するための検出モジュールであって、前記第1のドリフト最大値は、第1の期間における前記第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとの間の最大クロック差と最小クロック差との差であり、前記第1の期間とは、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のドリフト幅値を受信した時点から、第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きい時点までの時間帯を指す前記検出モジュールと、
第1のドリフト最大値が前記受信モジュールによって受信された第1のドリフト幅値よりも大きいことを検出した場合、前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントに第1の通知メッセージを送信するための送信モジュールであって、前記第1の通知メッセージには前記第1のクロック差が含まれ、前記第1のクロック差は前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第1の期間に採集した前記第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインの最後クロック差であり、前記最後クロック差は前記第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きい場合における第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインのクロック差であり、前記第1のクロック差は第1のタイムセンシティブ通信補助情報TSCAIを確定するために用いられ、前記第1のTSCAIは、無線アクセスネットワークRANデバイスが第1のクロックドメインのデータフローを時間制御するために用いられる前記送信モジュールとを含むネットワーク機能ネットワークエレメント。
【請求項23】
ポリシー制御機能ネットワークエレメントであって、
第1のドリフト幅値を取得するための取得モジュールであって、前記第1のドリフト幅値は第2のクロックドメインに対する第1のクロックドメインのクロック差変化幅の最大値であり、前記第1のクロックドメインはデータネットワークの1つのクロックドメインであり、前記第2のクロックドメインは前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが所在する無線ネットワークのクロックドメインである前記取得モジュールと、
第1のネットワーク機能ネットワークエレメントに、前記取得モジュールによって取得された第1のドリフト幅値を送信するための送信モジュールであって、前記第1のドリフト幅値は、第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きいことを検出した場合に前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントに第1の通知メッセージを送信するために用いられ、前記第1のドリフト最大値は、第1の期間における前記第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとの間の最大クロック差と最小クロック差との差であり、前記第1の期間とは、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のドリフト幅値を受信した時点から、第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きい時点までの時間帯を指し、前記第1の通知メッセージには前記第1のクロック差が含まれ、前記第1のクロック差は、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第1の期間に採集した前記第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインの最後クロック差であり、前記最後クロック差は前記第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きい場合における第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインのクロック差であり、前記第1のクロック差は、第1のタイムセンシティブ通信補助情報TSCAIを確定するために用いられ、前記第1のTSCAIは、無線アクセスネットワークRANデバイスが第1のクロックドメインのデータフローを時間制御するために用いられる送信モジュールとを含むポリシー制御機能ネットワークエレメント。
【請求項24】
ネットワークデバイスであって、
通信インタフェース、プロセッサ及びメモリを含み、
当該メモリはコンピュータ実行命令を記憶するために用いられ、当該ネットワークデバイスが運行する場合、当該通信インタフェースは、上記の請求項1~9のいずれか一項におけるクロックドリフト処理の方法のステップを実行するために用いられ、当該プロセッサは、当該メモリに記憶されている当該コンピュータ実行命令を実行することで、上記の請求項1~9のいずれか一項のクロックドリフト処理の方法のステップを実行するネットワークデバイス。
【請求項25】
ネットワークデバイスであって、
通信インタフェース、プロセッサ及びメモリを含み、
当該メモリはコンピュータ実行命令を記憶するために用いられ、当該ネットワークデバイスが運行する場合、当該通信インタフェースは上記の請求項10~14のいずれか一項のクロックドリフト処理の方法のステップを実行するために用いられ、当該プロセッサは、当該メモリに記憶されている当該コンピュータ実行命令を実行することで、上記の請求項10~14のいずれか一項のクロックドリフト処理の方法のステップを実行するネットワークデバイス。
【請求項26】
ネットワークデバイスであって、
通信インタフェース、プロセッサ及びメモリを含み、当該メモリはコンピュータ実行命令を記憶するために用いられ、当該ネットワークデバイスが運行する場合、当該通信インタフェースは、上記の請求項15~20のいずれか一項に記載のクロックドリフト処理の方法のステップを実行するために用いられ、当該プロセッサは、当該メモリに記憶されている当該コンピュータ実行命令を実行することで、上記の請求項15~20のいずれか一項に記載のクロックドリフト処理の方法のステップを実行するネットワークデバイス。
【請求項27】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
命令を含み、コンピュータ上で実行されると、上記の請求項1~9のいずれか一項に記載のクロックドリフト処理の方法、又は、上記の請求項10~14のいずれか一項に記載のクロックドリフト処理の方法、又は、上記の請求項15~20のいずれか一項に記載のクロックドリフト処理の方法を、コンピュータに実行させるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項28】
命令を含むコンピュータプログラムであって、
コンピュータ上で実行される場合、上記の請求項1~9のいずれか一項に記載のクロックドリフト処理の方法、又は、上記の請求項10~14のいずれか一項に記載のクロックドリフト処理の方法、又は、上記の請求項15~20のいずれか一項に記載のクロックドリフト処理の方法を、前記コンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2019年06月24日に中国専利局に提出した、出願番号が201910550491.Xであって、発明の名称が「クロックドリフト処理の方法、ネットワーク機能ネットワークエレメント、及び記憶媒体」である中国特許出願の優先権を主張し、本願で、その全ての内容を援用するものとする。
【0002】
本出願は、通信技術の分野に関し、具体的に、クロックドリフト処理の方法、ネットワーク機能ネットワークエレメント及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
第5世代(5th Generation、5G)の(Release16、R16)バージョンでは、タイムセンシティブネットワーク(Time Sensitive Network、TSN)のタイムセンシティブ通信(Time Sensitive Communication、TSC)を導入し、5Gは、高精度時間プロトコルの産業自動製造アプリケーションをサポートするようになる。
【0004】
5Gのワイヤレスアクセスネットワーク((Radio) Access Network、(R)AN)による高精度時間プロトコルを支援するために、セッション管理機能(SMF)ネットワークエレメントは、アプリケーション機能(Application Function、AF) ネットワークエレメントによって提供されるサービス情報に応じて、タイムセンシティブ通信補助情報(Assistance Information TSC、TSCAI)を決定する。TSCAI は、実際には、データストリームが RANデバイスに到着するローカルワイヤレスネットワーククロックの高精度時間情報である。このように、SMFがTSCAIをRAN デバイスに送信した後、RAN デバイスは、TSCAI で提供されるローカルワイヤレスネットワーククロックの高精度時間情報に応じて、無線リソースの割り当てとデータのスケジューリングを高精度に制御し、高精度で効率的なデータ伝送を実現することができる。
【0005】
RANデバイスに到着するデータストリームはバースト到着時間(Burst Arrival Time)を有し、SMFネットワークエレメントはTSCAIに当該バースト到着時間を携帯し、当該バースト到着時間は、無線ネットワークが所在するクロックドメイン(例えば、5Gクロックドメイン)に基づいて計算されるが、AFネットワークエレメントによって提供される到着時間 T1 は、外部データが所在するタイムセンシティブネットワークドメイン(TSN Domain)の時間で表されるため、SMFはバースト到着時間を計算するために、TSN Domainの時間を5Gクロックドメインにマッピングする必要がある。このような異なる時間ドメインのマッピング計算方法は、RAN Burst Arrival time=T1(UPF/NW-TT)+クロック差(外部データが所在するTSN Domainクロックと5Gクロックとのバラツキ(タイムゾーン差と類似する))+UPF/NW-TTからRANへの伝送遅延である。
【0006】
SMFネットワークエレメントは、AFネットワークエレメントからT1値を取得することができ、UPF / NW-TTからRANへの伝送遅延は、通常、ネットワークによって配置されるか、UPFネットワークエレメントなどによって測定され、固定値と見なすことができる。ただし、その中のクロック差はUPF / NW-TTで測定され、拒むことができない物理的な理由により、2つの異なるクロック間に常にクロックドリフトが発生するため、クロック差が変化し続ける場合があり、クロックドリフトは、一定の期間におけるクロック差の最大値と最小値の差である。UPFネットワークエレメントは、クロック差の変化を発見したと、SMFネットワークエレメントに通知する必要があり、その後、SMFネットワークエレメントはパケットデータユニット(Packet Data Unit、PDU) セッション修正プロセスを開始し、新しいクロック差による新しいバースト到着時間をRANに送信する可能性があり、クロックドリフトは非常に一般的であるため、UPFネットワークエレメントはSMFネットワークエレメントを頻繁にトリガーしてPDUセッション修正プロセスを開始し、大量のシグナリングが発生し、シグナリング オーバーヘッドが増加してしまう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本出願の実施例は、クロックドリフト処理の方法を提供し、クロックドリフトが発生するたびにPDUセッション修正を行う必要がないため、シグナリングオーバーヘッドを節約する。本出願の実施例は、さらに、相応するネットワーク機能ネットワークエレメント、ネットワークデバイス、記憶媒体及びコンピュータプログラム製品を提供する。
【0008】
本出願の第1の態様は、クロックドリフト処理の方法を提供し、
第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のドリフト幅値を取得し、前記第1のドリフト幅値は第2のクロックドメインに対する第1のクロックドメインのクロック差変化幅の最大値であり、前記第1のクロックドメインはデータネットワークの1つのクロックドメインであり、前記第2のクロックドメインは前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが所在する無線ネットワークのクロックドメインであり、
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが第2のネットワーク機能ネットワークエレメントに前記第1のドリフト幅値を送信し、前記第1のドリフト幅値は、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きいことを検出した場合に第1の通知メッセージを送信するために用いられ、前記第1のドリフト最大値は、第1の期間における前記第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとの間の最大クロック差と最小クロック差との差であり、前記第1の期間とは、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のドリフト幅値を受信した時点から、第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きい時点までの時間帯であり、
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントによって送信される前記第1の通知メッセージを受信し、前記第1の通知メッセージに前記第1のクロック差を含み、前記第1のクロック差は、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第1の期間に採集した前記第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインの最後クロック差であり、前記最後クロック差は、前記第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きい場合における第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとのクロック差であり、
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第1のクロック差に応じて第1のタイムセンシティブ通信補助情報TSCAIを確定し、
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記RANデバイスに前記第1のTSCAIを送信し、前記第1のTSCAIは、無線アクセスネットワークRANデバイスが第1のクロックドメインのデータフローを時間制御するために用いられることを含む。
【0009】
本出願の第2の態様は、クロックドリフト処理の方法を提供し、
第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のネットワーク機能ネットワークエレメントによって送信される第1のドリフト幅値を受信し、前記第1のドリフト幅値は第2のクロックドメインに対する第1のクロックドメインのクロック差変化幅の最大値であり、前記第1のクロックドメインは前記第2のネットワーク機能エンティティがアクセスするデータネットワークの1つのクロックドメインであり、前記第2のクロックドメインは前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが所在する無線ネットワークのクロックドメインであり、
前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のドリフト最大値を検出し、前記第1のドリフト最大値は、第1の期間における前記第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとの間の最大クロック差と最小クロック差との差であり、前記第1の期間とは、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のドリフト幅値を受信した時点から、第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きい時点までの時間帯を指し、
前記第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きいことを検出した場合に、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントに第1の通知メッセージを送信し、前記第1の通知メッセージに前記第1のクロック差を含み、前記第1のクロック差は前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第1の期間に採集した前記第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとの間の最後クロック差であり、前記最後クロック差は、前記第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きい場合における第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとのクロック差であり、前記第1のクロック差は、第1のタイムセンシティブ通信補助情報TSCAIを確定するために用いられ、前記第1のTSCAIは、無線アクセスネットワークRANデバイスが第1のクロックドメインのデータフローを時間制御するために用いられることを含む。
【0010】
本出願の第3の態様はクロックドリフト処理の方法を提供し、
ポリシー制御機能PCFネットワークエレメントが第1のドリフト幅値を取得し、前記第1のドリフト幅値は第2のクロックドメインに対する第1のクロックドメインのクロック差変化幅の最大値であり、前記第1のクロックドメインはデータネットワークの1つのクロックドメインであり、前記第2のクロックドメインは前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが所在する無線ネットワークのクロックドメインであり、
前記PCFネットワークエレメントが第1のネットワーク機能ネットワークエレメントに前記第1のドリフト幅値を送信し、前記第1のドリフト幅値は、第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きいことを検出した場合に前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントに第1の通知メッセージを送信するために用いられ、前記第1のドリフト最大値は第1の期間における前記第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとの間の最大クロック差と最小クロック差との差であり、前記第1の期間とは、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のドリフト幅値を受信した時点から、第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きい時点までの時間帯であり、前記第1の通知メッセージに前記第1のクロック差を含み、前記第1のクロック差は前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第1の期間に採集した前記第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとの最後クロック差であり、前記最後クロック差は前記第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きい場合における第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとのクロック差であり、前記第1のクロック差は、第1のタイムセンシティブ通信補助情報TSCAIを確定するために用いられ、前記第1のTSCAIは、無線アクセスネットワークRANデバイスが第1のクロックドメインのデータフローを時間制御するために用いられることを含む。
【0011】
本出願の第4の態様はネットワーク機能ネットワークエレメントを提供し、前記ネットワーク機能ネットワークエレメントは第1のネットワーク機能ネットワークエレメントであり、
第1のドリフト幅値を取得するためのものであり、前記第1のドリフト幅値は第2のクロックドメインに対する第1のクロックドメインのクロック差変化幅の最大値であり、前記第1のクロックドメインはデータネットワークの1つのクロックドメインであり、前記第2のクロックドメインは前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが所在する無線ネットワークのクロックドメインである取得モジュールと、
第2のネットワーク機能ネットワークエレメントに、前記取得モジュールによって取得された第1のドリフト幅値を送信するためのものであり、前記第1のドリフト幅値は、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きいことを検出した場合に第1の通知メッセージを送信するために用いられ、前記第1のドリフト最大値は、第1の期間における前記第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとの間の最大クロック差と最小クロック差との差であり、前記第1の期間とは、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のドリフト幅値を受信した時点から、第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きい時点までの時間帯を指す送信モジュールと、
前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントによって送信される前記第1の通知メッセージを受信するためのものであり、前記第1の通知メッセージに前記第1のクロック差を含み、前記第1のクロック差は、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第1の期間に採集した前記第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインの最後クロック差であり、前記最後クロック差は、前記第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きい場合における第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとのクロック差である受信モジュールと、
前記受信モジュールによって受信された第1のクロック差に応じて第1のタイムセンシティブ通信補助情報TSCAIを確定するための確定モジュールとを含んでおり、
前記送信モジュールは、さらに、前記RANデバイスに、前記確定モジュールによって確定された第1のTSCAIを送信するために用いられ、前記第1のTSCAIは、無線アクセスネットワークRANデバイスが第1のクロックドメインのデータフローを時間制御するために用いられる。
【0012】
可能な実現形態において、前記取得モジュールは、ポリシー制御機能PCFネットワークエレメントによって送信される前記第1のドリフト幅値を受信するために用いられ、前記第1のドリフト幅値は、アプリケーション機能AFネットワークエレメントは、前記PCFネットワークエレメントに送信される、又は、前記AFネットワークエレメントがネットワーク開示機能NEFネットワークエレメントを介して前記PCFネットワークエレメントに送信される。
【0013】
可能な実現形態において、前記取得モジュールは、ポリシー制御機能PCFネットワークエレメントによって送信される前記第1のドリフト幅値を受信するために用いられ、前記第1のドリフト幅値は、前記PCFネットワークエレメントが第2のドリフト幅値に応じて確定され、前記第2のドリフト幅値は、アプリケーション機能AFネットワークエレメントから前記PCFネットワークエレメントに送信される、又は、前記AFネットワークエレメントがネットワーク開示機能NEFネットワークエレメントを介して前記PCFネットワークエレメントに送信され、前記第2のドリフト幅値が前記第1のドリフト幅値よりも小さい。
【0014】
可能な実現形態において、前記取得モジュールは、自体の配置情報に応じて、第1のドリフト幅値を確定するために用いられる。
【0015】
可能な実現形態において、前記取得モジュールは、さらに、第3のドリフト幅値を取得するために用いられ、前記第3のドリフト幅値は、第2のクロックドメインに対する第3のクロックドメインのクロック差変化幅の最大値であり、前記第3のクロックドメインは、前記第2のネットワーク機能エンティティがアクセスするデータネットワークの1つクロックドメインであり、
前記送信モジュールは、さらに、RANデバイスにPDUセッション修正要求を送信するために用いられ、
前記確定モジュールは、さらに、第2のTSCAIを確定するために用いられ、
前記送信モジュールは、さらに、前記RANデバイスに前記第2のTSCAIを送信するために用いられ、前記第2のTSCAIは、前記RANデバイスが第3のクロックドメインのデータフローを時間制御するために用いられる。
【0016】
可能な実現形態において、前記送信モジュールは、さらに、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントに前記第3のドリフト幅値を送信するために用いられ、
前記受信モジュールは、さらに、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントによって送信される第2の通知メッセージを受信するために用いられ、前記第2の通知メッセージに第2のクロック差を含み、前記第2の通知メッセージは、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第2のドリフト最大値が前記第3のドリフト幅値よりも大きいことを検出した場合に送信され、前記第2のドリフト最大値は、第2の期間における前記第3のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとの間の最大クロック差と最小クロック差との差であり、前記第2のクロック差は、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第2の期間に採集した前記第3のクロックドメインと前記第2のクロックドメインの最後クロック差であり、前記最後クロック差は前記第2のドリフト最大値が前記第3のドリフト幅値よりも大きい場合における第3のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとのクロック差であり、前記第2の期間とは第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第2のドリフト幅値を受信した時点から、第2のドリフト最大値が前記第3のドリフト幅値よりも大きい時点までの時間帯を指し、
前記確定モジュールは、前記第2のクロック差に応じて第2のTSCAIを確定するために用いられる。
【0017】
可能な実現形態において、前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントはセッション管理機能SMFネットワークエレメントであり、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントはユーザープレーン機能UPFネットワークエレメントである。
【0018】
可能な実現形態において、前記SMFネットワークエレメントはユーザー機器がPDUセッション接続を確立する場合におけるネットワークエレメントであり、前記UPFネットワークエレメントは、前記PDUセッションにあるネットワークエレメント、又は、前記PDUセッションにないネットワークエレメントであり、前記UPFネットワークエレメントは前記データネットワークのクロックドメインに接続されており、且つ前記第1のドリフト最大値が第1のドリフト幅値よりも大きいことを検出できる。
【0019】
前記UPFネットワークエレメントと前記SMFネットワークエレメントとが同一のPDUセッションにある場合に、前記第1のクロック差は、N4セッション確立応答又はN4セッション報告により受信され、
前記UPFネットワークエレメントと前記SMFネットワークエレメントとが同一のPDUセッションにない場合に、前記第1のクロック差は、N4アソシエーションAssociation応答報告により受信される。
【0020】
本出願の第5の態様は、ネットワーク機能ネットワークエレメントを提供し、前記ネットワーク機能ネットワークエレメントは、第2のネットワーク機能ネットワークエレメントであり、
第1のネットワーク機能ネットワークエレメントによって送信される第1のドリフト幅値を受信するためのものであり、前記第1のドリフト幅値は第2のクロックドメインに対する第1のクロックドメインのクロック差変化幅の最大値であり、前記第1のクロックドメインは、前記第2のネットワーク機能エンティティがアクセスするデータネットワークの1つクロックドメインであり、前記第2のクロックドメインは前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが所在する無線ネットワークのクロックドメインである受信モジュールと、
第1のドリフト最大値を検出するためのものであり、前記第1のドリフト最大値は、第1の期間における前記第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとの間の最大クロック差と最小クロック差との差であり、前記第1の期間とは、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のドリフト幅値を受信した時点から、第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きい時点までの時間帯を指す検出モジュールと、
第1のドリフト最大値が前記受信モジュールによって受信された第1のドリフト幅値よりも大きいことを検出した場合に、前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントに第1の通知メッセージを送信するためのものであり、前記第1の通知メッセージに前記第1のクロック差を含み、前記第1のクロック差は前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第1の期間に採集した前記第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインの最後クロック差であり、前記最後クロック差は前記第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きい場合における第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインのクロック差であり、前記第1のクロック差は第1のタイムセンシティブ通信補助情報TSCAIを確定するために用いられ、前記第1のTSCAIは、無線アクセスネットワークRANデバイスが第1のクロックドメインのデータフローを時間制御するために用いられる送信モジュールとを含む。
【0021】
可能な実現形態において、前記受信モジュールは、さらに、前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントによって送信される第3のドリフト幅値を受信するために用いられ、前記第3のドリフト幅値は、第2のクロックドメインに対する第3のクロックドメインのクロック差変化幅の最大値であり、前記第3のクロックドメインは、前記第2のネットワーク機能エンティティがアクセスするデータネットワークの1つクロックドメインであり、
前記送信モジュールは、さらに、前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントに第2の通知メッセージを送信するために用いられ、前記第2の通知メッセージに第2のクロック差を含み、前記第2の通知メッセージは、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第2のドリフト最大値が前記第3のドリフト幅値よりも大きいことを検出した場合に送信され、前記第2のドリフト最大値は、第2の期間における前記第3のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとの間の最大クロック差と最小クロック差との差であり、前記第2の期間とは、第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第2のドリフト幅値を受信した時点から、第2のドリフト最大値が前記第3のドリフト幅値よりも大きい時点までの時間帯を指し、前記第2のクロック差とは前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第2の期間に採集した前記第3のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとの最後クロック差を指し、前記最後クロック差は前記第2のドリフト最大値が前記第3のドリフト幅値よりも大きい場合における第3のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとのクロック差であり、前記第2のクロック差は第2のTSCAIを確定するために用いられ、前記第2のTSCAIは、無線アクセスネットワークRANデバイスが第3のクロックドメインのデータフローを時間制御するために用いられる。
【0022】
可能な実現形態において、前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントはセッション管理機能SMFネットワークエレメントであり、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントはユーザープレーン機能UPFネットワークエレメントである。
【0023】
可能な実現形態において、前記SMFネットワークエレメントは、ユーザー機器がPDUセッションを確立する場合におけるネットワークエレメントであり、前記UPFネットワークエレメントは前記PDUセッションにあるネットワークエレメント又は前記PDUセッションにないネットワークエレメントであり、前記UPFネットワークエレメントは前記データネットワークのクロックドメインに接続されており、且つ前記第1のドリフト最大値が第1のドリフト幅値よりも大きいことを検出できる。
【0024】
前記UPFネットワークエレメントと前記SMFネットワークエレメントとが同一のPDUセッションにある場合にと、前記第1のクロック差は、N4セッション確立応答又はN4セッション報告によりSMFネットワークエレメントに送信され、
前記UPFネットワークエレメントと前記SMFネットワークエレメントとが同一のPDUセッションにない場合に、前記第1のクロック差はN4アソシエーションAssociation応答報告によりSMFネットワークエレメントに送信される。
【0025】
本出願の第6の態様は、ポリシー制御機能ネットワークエレメントを提供し、
第1のドリフト幅値を取得するためのものであり、前記第1のドリフト幅値は第2のクロックドメインに対する第1のクロックドメインのクロック差変化幅の最大値であり、前記第1のクロックドメインはデータネットワークの1つのクロックドメインであり、前記第2のクロックドメインは前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが所在する無線ネットワークのクロックドメインである取得モジュールと、
第1のネットワーク機能ネットワークエレメントに、前記取得モジュールによって取得された第1のドリフト幅値を送信するためのものであり、前記第1のドリフト幅値は、第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きいことを検出した場合に前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントに第1の通知メッセージを送信するために用いられ、前記第1のドリフト最大値は、第1の期間における前記第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとの間の最大クロック差と最小クロック差との差であり、前記第1の期間とは、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のドリフト幅値を受信した時点から、第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きい時点までの時間帯を指し、前記第1の通知メッセージに前記第1のクロック差を含み、前記第1のクロック差は、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第1の期間に採集した前記第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインの最後クロック差であり、前記最後クロック差は前記第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きい場合における第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインのクロック差であり、前記第1のクロック差は、第1のタイムセンシティブ通信補助情報TSCAIを確定するために用いられ、前記第1のTSCAIは、無線アクセスネットワークRANデバイスが第1のクロックドメインのデータフローを時間制御するために用いられる送信モジュールとを含む。
【0026】
本出願の第7の態様は、ネットワークデバイスを提供し、通信インタフェース、プロセッサ及びメモリを含んでおり、当該メモリはコンピュータ実行命令を記憶するために用いられ、当該ネットワークデバイスが実行する場合に、当該通信インタフェースは上記の第4の態様又は第4の態様のいずれかの可能な実現形態における受信モジュール、送信モジュールが実行する動作を実行するために用いられ、当該プロセッサは当該メモリに記憶されている当該コンピュータ実行命令を実行することで、上記の第4の態様又は第4の態様のいずれかの可能な実現形態における確定モジュール、取得モジュールが実行する動作を実行する。
【0027】
本出願の第8の態様は、ネットワークデバイスを提供し、通信インタフェース、プロセッサ及びメモリを含んでおり、当該メモリはコンピュータ実行命令を記憶するために用いられ、当該ネットワークデバイスが実行する場合に、当該通信インタフェースは上記の第5の態様又は第4の態様のいずれかの可能な実現形態における受信モジュール、送信モジュールが実行する動作を実行するために用いられ、当該プロセッサは、当該メモリに記憶されている当該コンピュータ実行命令を実行することで、上記の第4の態様又は第4の態様のいずれかの可能な実現形態における検出モジュールが実行する動作を実行する。
【0028】
本出願の第9の態様は、ネットワークデバイスを提供し、通信インタフェース、プロセッサ及びメモリを含んでおり、当該メモリはコンピュータ実行命令を記憶するために用いられ、当該ネットワークデバイスが実行する場合に、当該通信インタフェースは、上記の第6の態様又は第6の態様のいずれかの可能な実現形態における送信モジュールが実行する動作を実行するために用いられ、当該プロセッサは、当該メモリに記憶されている当該コンピュータ実行命令を実行することで、上記の第6の態様又は第6の態様のいずれかの可能な実現形態における取得モジュールが実行する動作を実行する。
【0029】
本出願の第10の態様は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、命令を含み、コンピュータ上で実行される場合に、上記の第1の態様に記載の方法をコンピュータを実行させる。
【0030】
本出願の第11の態様は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、命令を含み、コンピュータ上で実行される場合に、上記の第2の態様に記載の方法をコンピュータを実行させる。
【0031】
本出願の第12の態様は、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータ上で実行される場合に、上記の第3の態様に記載の方法をコンピュータを実行させる。
【0032】
本出願の第13の態様は、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータ上で実行される場合に、上記の第1の態様に記載の方法をコンピュータを実行させる。
【0033】
本出願の第14の態様は、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータ上で実行される場合に、上記の第2の態様に記載の方法をコンピュータを実行させる。
【0034】
本出願の第15の態様は、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータ上で実行される場合に、上記の第3の態様に記載の方法をコンピュータを実行させる。
【0035】
本出願の実施例で提供される解決策は、クロックドリフトをドリフト幅値を超えた場合にのみSMFネットワークエレメントをトリガーしてPDUセッション修正を行い、クロックドリフトが発生するたびにSMFネットワークエレメントをトリガーしてPDUセッション修正を行う必要がないため、シグナリングオーバーヘッドを節約する。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1】本出願の実施例で提供される5Gネットワークのネットワークアーキテクチャの概略図である。
図2】本出願の実施例で提供される5Gネットワークの他のネットワークアーキテクチャの概略図である。
図3】本出願の実施例におけるクロック差の計算プロセスの例示的な概略図である。
図4】本出願の実施例で提供されるクロックドリフト処理の方法の一実施例の概略図である。
図5A】本出願の実施例で提供されるクロックドリフト処理のネットワーク構成の概略図である。
図5B】本出願の実施例で提供されるクロックドリフト処理の他のネットワーク構成の概略図である。
図5C】本出願の実施例で提供されるクロックドリフト処理の他のネットワーク構成の概略図である。
図6】本出願の実施例で提供されるクロックドリフト処理の方法の他の実施例の概略図である。
図7】本出願の実施例で提供されるクロックドリフト処理の方法の他の実施例の概略図である。
図8】本出願の実施例で提供されるクロックドリフト処理の方法の他の実施例の概略図である。
図9】本出願の実施例で提供されるクロックドリフト処理の方法の他の実施例の概略図である。
図10】本出願の実施例で提供されるネットワーク機能ネットワークエレメントの一実施例の概略図である。
図11】本出願の実施例で提供されるネットワーク機能ネットワークエレメントの他の実施例の概略図である。
図12】本出願の実施例で提供される測定制御機能ネットワークエレメントの一実施例の概略図である。
図13】本出願の実施例で提供されるネットワークデバイスの一実施例の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下に、添付の図面を参照しながら、本出願の実施例について説明するが、明らかに、説明する実施例は本出願の一部の実施例に過ぎず、実施例の全てではない。当業者であれば、技術が進化し、新しいシナリオが出現するにつれて、本出願の実施形態で提供される技術的解決策が同様の技術的問題にも適用可能であることが分かる。
【0038】
本出願の明細書、特許請求の範囲および添付の図面において、「第1」、「第2」などの用語は類似の対象を区別することを意図されているが、必ずしも特定の順序またはシーケンスを示すものではない。このように使用される用語は、適切な状況では交換可能であり、本明細書で説明される実施例は、ここで図示又は説明される内容以外の順序で実施されることができることを理解されたい。加えて、用語「含む」、「有する」および任意の他の変形は、非排他的な包含を包含することを意味し、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品、またはデバイスは、明示的に列挙されたこれらのステップ又はユニットに必ずしも限定されず、明示的に列挙されていない他のユニット、またはそのようなプロセス、方法、製品、もしくはデバイスに固有のものではない他のステップまたはユニットを含み得る。
【0039】
本出願の実施例は、クロックドリフト処理の方法を提供し、クロックドリフトが発生するたびに、幾つかのシグナリングにより状態とパラメータの調整を行う必要がないため、シグナリングオーバーヘッドを節約できる。本出願の実施例は、さらに、相応するネットワーク機能ネットワークエレメント、ネットワークデバイス及び記憶媒体を提供する。以下、それぞれ詳細に説明する。
【0040】
本出願の実施例で提供されるクロックドリフト処理の方法は、第5世代(5th generation、5G)ネットワークに適用されてもよいし、他のタイムセンシティブ通信(Time Sensitive Communication、TSC)データ伝送をサポートできるネットワークに適用されてもよく、以下、5Gネットワークを例として説明する。
【0041】
図面を参照しながら、それぞれ本出願に適用する5Gネットワーク構成を説明する。
【0042】
図1は、本出願の5Gネットワークにおけるタイムセンシティブネットワーク(Time Sensitive Network、TSN)の通信ネットワークアーキテクチャの概略図である。図2は、サーバーインタフェースを採用して示される5GネットワークにおけるTSNの他の通信ネットワークアーキテクチャの概略図である。図1及び図2におけるユーザー機器(User Equipment、UE)、(無線)アクセスネットワーク((Radio) Access Network、(R)AN)、ユーザープレーン機能(User Plane Function、UPF)ネットワークエレメンは、通常、ユーザー層ネットワーク機能ネットワークエレメント又はエンティティと呼ばれる。
【0043】
TSNにおいて、UEとデバイス側TSNトランスレータ(Device-side TSN translator、DS-TT)はデバイス側ブリッジ(Device side of Bridge)に属し、当該デバイス側ブリッジは時間センシティブ通信システム(TSN System)に接続される。UPFネットワークエレメントには、ネットワーク側TSNトランスレータ(Network-side TSN translator、NW-TT) を含む。
【0044】
TSNネットワークの透明性、及び5Gシステム(5G System、5GS)を任意の他のTSNのブリッジ(即ち、5GSブリッジ)として使用することを実現するために、5GSは、DS-TT及びNW-TTによりTSN進入ポート及び退出ポートを提供する。DS-TT及びNW-TTは以下の機能を選択的にサポートする。
ジッタを除去するための保持転送機能
リンク層接続性の発見および報告。
【0045】
UEは、ハンドヘルド端末、ノートパソコン、加入者ユニット(Subscriber Unit)、携帯電話(Cellular Phone)、スマートフォン(Smart Phone)、無線データカード、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA) コンピュータ、タブレット型コンピュータ、無線モデム(Modem)、ハンドヘルドデバイス(Handheld)、ラップトップ型コンピュータ(Laptop Computer)、コードレス電話(Cordless Phone) 若しくは無線ローカルループ(Wireless Local Loop、WLL) 局、マシン型通信(Machine Type Communication、MTC)端末またはネットワークにアクセス出来る別のデバイスであってよい。UEとアクセスネットワークデバイスは、無線インタフェース技術を用いて互いに通信する。
【0046】
RANデバイスは、主に、無線インタフェース側の無線リソース管理、サービス品質(Quality of Service、QoS)管理、データ圧縮および暗号化などの機能を担う。RANデバイスは、様々な形式の基地局、例えばマクロ基地局、ミクロ基地局(スモールセルとも呼ばれる)、中継ノード、およびアクセスポイントを含んでよい。種々の無線アクセス技術が用いられるシステムにおいて、基地局の機能をもつデバイスは種々の名称を有してよい。例えば、第5世代システムにおいてgNBと呼ばれる。
【0047】
図1及び図2における他のネットワークエレメントは、制御層ネットワーク機能ネットワークエレメント又はエンティティと呼ばれ、主に、ユーザー層トラフィックの信頼性が高く安定した伝送を実現するために用いられ、セッション管理機能(Session Management Function、SMF)ネットワークエレメントは、主に、ユーザープレーンネットワークエレメント選択、ユーザープレーンネットワークエレメントのリダイレクト、インターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)アドレスの割り当て、アップの確立、修正及びリリース、QoSフローの確立又は修正などを担い、アクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function、AMF)ネットワークエレメントは、主に、シグナリング処理を担い、例えば、アクセス制御、モビリティ管理、アタッチおよびデタッチ、ネットワークエレメント選択などの機能であり、ポリシー制御機能(Policy Control Function、PCF)ネットワークエレメントは、主に、統一ポリシーフレームワークを提供してネットワーク挙動を制御することをサポート、ポリシールールを制御層ネットワーク機能に提供するとともに、ポリシー決定に関連するユーザーサブスクリプション情報を取得する。アプリケーション機能(Application Function、AF)ネットワークエレメントは、主に、第 3 世代パートナーシップ プロジェクト(The 3rd generation partnerproject、3GPP(登録商標))コアネットワークと対話してサービスを提供することをサポートし、例えば、データ ルートの決定、ポリシー制御機能に影響を与えたり、ネットワーク側にサードパーティサービスを提供する。ネットワークスライス選択機能(Network Slice Selection Function、NSSF)ネットワークエレメントは、主に、ネットワークスライス選択を行うために用いられる。ネットワーク開示機能(Network Exposure Function、NEF)ネットワークエレメントは、主に、3GPP(登録商標)ネットワークとサードパーティアプリケーションとの安全なインタラクションをサポートし、NEFは、アプリケーションサービスの品質を強化または改善するために、サードパーティにネットワークの機能とイベントを安全に開示し、3GPP(登録商標)ネットワークは、同様に、ネットワークのインテリジェントな決定を強化するために、安全にサードパーティから関連データを取得するとともに、当該ネットワークエレメントは、統合データベースから構造化データを復元するか、構造化データを統合データベースに格納することをサポートする。統合データ管理(unified data management、UDM)は、データ管理を行うために用いられてもよい。
【0048】
上記の図1及び図2に示されたネットワークエレメントにおいて、5GのRANデバイスが高精度時間プロトコルを行うことを支援するために、SMFネットワークエレメントは、AFネットワークエレメントによって提供されるサービス情報に応じてタイムセンシティブ通信補助情報(Assistance Information TSC、TSCAI)を確定し、TSCAIは、実際に、データフローがRANデバイスに到着するロカール無線ネットワーククロックの高精度時間情報である。このようにして、SMFは、TSCAIをRANデバイスに送信した後に、RANデバイスは、TSCAIによって提供されるロカール無線ネットワーククロックの高精度時間情報に応じて、無線リソースの割り当てとデータのスケジューリングを高精度に制御することができ、高精度、効果的なデータ伝送を実現する。
【0049】
RANデバイスに到着するデータフローは、1つのバースト到着時間(Burst Arrival Time)を有し、SMFネットワークエレメントはTSCAIに当該バースト到着時間を携帯し、当該バースト到着時間は、SMFネットワークエレメントが無線ネットワークの所在するクロックドメイン(例えば、5Gクロックドメイン)に基づいて計算されるが、AF ネットワークエレメントによって提供される到着時間 T1 は、外部データが所在するタイムセンシティブネットワークドメイン(TSN Domain)の時間で表されるため、SMFネットワークエレメントは5Gクロックドメインでバースト到着時間を計算するために、TSN Domainの時間を5Gクロックドメインにマッピングする必要がある。
【0050】
当該異なる時間ドメインのマッピング計算方法は、ダウンリンクするRAN Burst Arrival time=T1(UPF/NW-TT)+クロック差(外部データが所在するTSN Domainクロックと5Gクロックのバラツキ(タイムゾーン差と類似する))+UPF/NW-TTからRANへの伝送遅延であってもよい。アップリンクするRAN Burst Arrival time=T2(UE/DS-TT)+クロック差(外部データが所在するTSN Domainクロックと5Gクロックのバラツキ(タイムゾーン差と))+DS-TTからUEへの伝送遅延である。
【0051】
SMFネットワークエレメントは、AFネットワークエレメントからT1値を取得することができ、UPF / NW-TTからRANへの伝送遅延は、通常、ネットワークによって配置されるか、UPFネットワークエレメントなどによって測定され、固定値と見なすことができる。DS-TTからUEへの伝送遅延は、通常、UEによって測定され、固定値と見なすこともできる。ただし、その中のクロック差はUPF / NW-TTによって測定され、拒むことができない物理的な理由により、2つの異なるクロック間に常にクロックドリフトが発生するため、クロック差が変化し続ける場合がある。
【0052】
クロック差の計算プロセスは、データネットワークのクロックドメインAと5Gネットワークのクロック差の計算プロセスを例として、図3に示すように、クロック差Offset=(t2+t3-t1-t4)/2と表すことができる。
【0053】
なお、t1は、Syncメッセージ又はFollow_upメッセージに携帯されるクロックドメインAの時間である。t2、t3は、5Gクロックドメインの時間であり、t2は、Syncメッセージを受信した時間であり、t3はDelay_Reqメッセージを送信した時間であり、t4はクロックドメインADelay_Req()を受信した時間である。クロックドリフトは、一定の時間におけるOffsetの最大値と最小値の差である。
【0054】
なお、クロックドリフトの計算方法では、クロック差は、全て正の数を取ってもよいし、クロックが速くまたは遅くなるかに従って正または負の数を取ってもよい。
【0055】
例えば、クロックドメイン1とクロックドメイン2がAM10:00:00であると、二つのクロックドメインの一方の目盛り10:00:03(時、分、秒)であり、他方の目盛りが10:00:13であり、2つのクロックドメインのクロック差が10秒である。AM11:00:00で、二つのクロックドメインの一方の目盛りが11:00:03であり、他方が10:59:51であり、二つのクロックドメインのクロック差が12秒である。この場合、この二つのクロックドメインは、10:00:00 ~11:00:00の期間のクロックドリフトは12-10=2秒となる。
【0056】
他の計算方法では、二つのクロックドメインの一方の目盛りが10:00:03(時、分、秒)であり、他方の目盛りが10:00:13であり、二つのクロックドメインのクロック差は10秒である。AM11:00:00で、二つのクロックドメインの一方の目盛りが11:00:03、他方が10:59:51であり、二つのクロックドメインのクロック差は12秒である。2番目のクロックドメインは、10:00:00で、10秒速く、11:00:00で12秒遅いため、22秒のクロックドリフトとなる。
【0057】
本出願の実施例では、具体的なクロックドリフトの計算方法は限定されず、一つのネットワークがどのアルゴリズムを選択してクロックドリフトを計算するかは、ネットワークにおいてオペレータによって必要に応じて設定される。
【0058】
UEがPDUセッション確立を開始した後に、UEはRANデバイスを介してネットワーク側のSMFネットワークエレメント及び他のデータネットワークネットワークエレメントと通信し、RANデバイスは、UEとデータネットワークネットワークエレメントとの間のデータフロー伝送にリソースを提供する必要があり、RANデバイスは、SMFネットワークエレメントによって提供されるTSCAIに応じてリソーススケジューリング及びデータ制御を行う。TSCAIを更新すると、SMFネットワークエレメントは、PDUセッション修正プロセスを開始する必要があり、上記で説明され、クロックドリフトはクロック差の変化を引き起こし、SMFネットワークエレメントがTSCAIを更新することがトリガーされる。クロックドリフトによってPDUセッション修正プロセスを頻繁に開始することを避けるために、本出願の実施例は次のクロックドリフト処理方法を提供する。
【0059】
図4に示すように、本出願の実施例で提供されるクロックドリフト処理の方法の一実施例は、101~103を含むことができる。
【0060】
101において、第1のネットワーク機能ネットワークエレメントは第1のドリフト幅値を取得する。
【0061】
前記第1のドリフト幅値は第2のクロックドメインに対する第1のクロックドメインのクロック差変化幅の最大値であり、前記第1のクロックドメインはデータネットワークの1つのクロックドメインであり、例えば、TSNネットワークの1つのクロックドメインであり、前記第2のクロックドメインは前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが所在する無線ネットワークのクロックドメインであり、例えば、5Gクロックドメインである。
【0062】
102において、第1のネットワーク機能ネットワークエレメントは、第2のネットワーク機能ネットワークエレメントに前記第1のドリフト幅値を送信する。
【0063】
103において、第2のネットワーク機能ネットワークエレメントは、第1のネットワーク機能ネットワークエレメントによって送信される第1のドリフト幅値を受信した後に、第1のドリフト最大値。
【0064】
前記第1のドリフト最大値は、第1の期間における前記第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとの間の最大クロック差と最小クロック差との差であり、前記第1の期間とは、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のドリフト幅値を受信した時点から、第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きい時点までの時間帯を指す。
【0065】
104において、第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きいことを検出した場合に、第2のネットワーク機能ネットワークエレメンは、ト前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントに第1の通知メッセージを送信し、相応して、第1のネットワーク機能ネットワークエレメントは前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントによって送信される前記第1の通知メッセージを受信し、前記第1の通知メッセージに前記第1のクロック差を含む。
【0066】
前記第1のクロック差は、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第1の期間に採集した前記第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインの最後クロック差であり、当該最後クロック差は、第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きい場合における第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとのクロック差である。
【0067】
第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きいことは、第2のネットワーク機能ネットワークエレメントをトリガーして第1の通知メッセージを送信させるために用いられる。
【0068】
第2のネットワーク機能ネットワークエレメントは、上記の第1の通知メッセージの送信をトリガーする第1のクロック差、即ち、上記で説明された第1の期間内の最後クロック差を、第1のネットワーク機能ネットワークエレメントに送信する。
【0069】
105において、第1のネットワーク機能ネットワークエレメントは、前記第1のクロック差に応じて第1のタイムセンシティブ通信補助情報TSCAIを確定する。
【0070】
本出願の実施例において、1つのデータフローは1つのTSCAIに対応し、第2のネットワーク機能ネットワークエレメントがクロック差を報告したと、第1のネットワーク機能ネットワークエレメントは、報告されたクロック差に応じて当該データフローに対応するTSCAIを更新し、その後、更新されたTSCAIをRANデバイスに送信する必要があり、これにより、RANデバイスは、当該更新されたTSCAIに応じて当該データフローを高精度に制御することができる。
【0071】
106において、第1のネットワーク機能ネットワークエレメントは、前記RANデバイスに前記第1のTSCAIを送信し、前記第1のTSCAIは、無線アクセスネットワークRANデバイスが第1のクロックドメインのデータフローを時間制御するために用いられる。
【0072】
本出願の実施例で提供される解決策は、クロックドリフトがドリフト幅値を超えた場合にのみSMFネットワークエレメントをトリガーしてPDUセッション修正を行い、クロックドリフトが発生するたびにSMFネットワークエレメントをトリガーしてPDUセッション修正を行う必要がないため、シグナリングオーバーヘッドを節約できる。
【0073】
幾つかの可能な実施例において、前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のドリフト幅値を取得することは、
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントがポリシー制御機能PCFネットワークエレメントによって送信される前記第1のドリフト幅値を受信することを含むことができ、前記第1のドリフト幅値は、アプリケーション機能AFネットワークエレメントから前記 PCFネットワークエレメントに送信され、又は、前記AFネットワークエレメントがネットワーク開示機能NEFネットワークエレメントを介して前記PCFネットワークエレメントに送信される。
【0074】
幾つかの可能な実施例において、前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のドリフト幅値を取得することは、
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントがポリシー制御機能PCFネットワークエレメントによって送信される前記第1のドリフト幅値を受信することを含むことができ、前記第1のドリフト幅値は前記PCFネットワークエレメントが第2のドリフト幅値に応じて確定され、前記第2のドリフト幅値は、アプリケーション機能AFネットワークエレメントから前記PCFネットワークエレメントに送信され、又は、前記AFネットワークエレメントがネットワーク開示機能NEFネットワークエレメントを介して前記PCFネットワークエレメントに送信され、前記第2のドリフト幅値は前記第1のドリフト幅値よりも小さい。
【0075】
幾つかの可能な実施例において、前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のドリフト幅値を取得ことは、
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが自体の配置情報に応じて、第1のドリフト幅値を確定することを含むことができる。
【0076】
幾つかの可能な実施例において、本出願の実施例で提供されるクロックドリフト処理の方法は、
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが第3のドリフト幅値を取得し、前記第3のドリフト幅値は、第2のクロックドメインに対する第3のクロックドメインのクロック差変化幅の最大値であり、前記第3のクロックドメインは、前記第2のネットワーク機能エンティティがアクセスするデータネットワークの1つのクロックドメインであり、
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントがRANデバイスにデータパケットユニットPDUセッション修正要求を送信し、
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが第2のTSCAIを確定し、
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記RANデバイスに前記第2のTSCAIを送信し、前記第2のTSCAIは、前記RANデバイスが第3のクロックドメインのデータフローを時間制御するために用いられることをさらに含むことができる。
【0077】
幾つかの可能な実施例において、前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが第2のTSCAIを確定する前に、
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントに前記第3のドリフト幅値を送信し、
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントによって送信される第2の通知メッセージを受信し、前記第2の通知メッセージに第2のクロック差を含み、前記第2の通知メッセージは、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第2のドリフト最大値が前記第3のドリフト幅値よりも大きいことを検出した場合に送信され、前記第2のドリフト最大値は、第2の期間における前記第3のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとの間の最大クロック差と最小クロック差との差であり、前記第2のクロック差は、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第2の期間に採集した前記第3のクロックドメインと前記第2のクロックドメインの最後クロック差であり、前記最後クロック差は前記第2のドリフト最大値が前記第3のドリフト幅値よりも大きい場合における第3のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとのクロック差であり、前記第2の期間とは第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第2のドリフト幅値を受信した時点から、第2のドリフト最大値が前記第3のドリフト幅値よりも大きい時点までの時間帯を指すことをさらに含むことができ、
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが第2のTSCAIを確定することは、
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第2のクロック差に応じて第2のTSCAIを確定することを含むことができる。
【0078】
幾つかの可能な実施例において、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントは、前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントによって送信される第3のドリフト幅値を受信し、前記第3のドリフト幅値は、第2のクロックドメインに対する第3のクロックドメインのクロック差変化幅の最大値であり、前記第3のクロックドメインは、前記第2のネットワーク機能エンティティがアクセスするデータネットワークの1つのクロックドメインであり、
前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントに第2の通知メッセージを送信し、前記第2の通知メッセージに第2のクロック差を含み、前記第2の通知メッセージは、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第2のドリフト最大値が前記第3のドリフト幅値よりも大きいことを検出した場合に送信され、前記第2のドリフト最大値は、第2の期間における前記第3のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとの間の最大クロック差と最小クロック差との差であり、前記第2の期間とは、第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第2のドリフト幅値を受信した時点から、第2のドリフト最大値が前記第3のドリフト幅値よりも大きい時点までの時間帯を指し、前記第2のクロック差とは前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第2の期間に採集した前記第3のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとの最後クロック差を指し、前記最後クロック差は前記第2のドリフト最大値が前記第3のドリフト幅値よりも大きい場合における第3のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとのクロック差であり、前記第2のクロック差は第2のTSCAIを確定するために用いられ、前記第2のTSCAIは、無線アクセスネットワークRANデバイスが第3のクロックドメインのデータフローを時間制御するために用いられる。
【0079】
本出願の実施例で提供されるクロックドリフト処理の方法の他の実施例において、
ポリシー制御機能PCFネットワークエレメントが第1のドリフト幅値を取得し、前記第1のドリフト幅値は第2のクロックドメインに対する第1のクロックドメインのクロック差変化幅の最大値であり、前記第1のクロックドメインはデータネットワークの1つのクロックドメインであり、前記第2のクロックドメインは前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが所在する無線ネットワークのクロックドメインであり、
前記PCFネットワークエレメントが第1のネットワーク機能ネットワークエレメントに前記第1のドリフト幅値を送信し、前記第1のドリフト幅値は、第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きいことを検出した場合に前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントに第1の通知メッセージを送信するために用いられ、前記第1のドリフト最大値は第1の期間における前記第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとの間の最大クロック差と最小クロック差との差であり、前記第1の期間とは、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のドリフト幅値を受信した時点から、第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きい時点までの時間帯であり、前記第1の通知メッセージに前記第1のクロック差を含み、前記第1のクロック差は前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第1の期間に採集した前記第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとの最後クロック差であり、前記最後クロック差は前記第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きい場合における第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとのクロック差であり、前記第1のクロック差は、第1のタイムセンシティブ通信補助情報TSCAIを確定するために用いられ、前記第1のTSCAIは、無線アクセスネットワークRANデバイスが第1のクロックドメインのデータフローを時間制御するために用いられることを含むことができる。
【0080】
幾つかの可能な実施例において、前記PCFネットワークエレメント第1のドリフト幅値を取得することは、
前記PCFネットワークエレメントがアプリケーション機能AFネットワークエレメントによって送信される第1のドリフト幅値、又は、前記AFネットワークエレメントがネットワーク開示機能NEFネットワークエレメントを介して送信される第1のドリフト幅値を受信することを含むことができる。
【0081】
幾つかの可能な実施例において、前記PCFネットワークエレメント第1のドリフト幅値を取得することは、
前記PCFネットワークエレメントがアプリケーション機能AFネットワークエレメントによって送信される第2のドリフト幅値、又は、前記AFネットワークエレメントがネットワーク開示機能NEFネットワークエレメントを介して送信される第2のドリフト幅値を受信し、
前記PCFネットワークエレメントが前記第2のドリフト幅値に応じて前記第1のドリフト幅値を確定し、前記第2のドリフト幅値が前記第1のドリフト幅値よりも小さいことを含むことができる。
【0082】
幾つかの可能な実施例において、前記PCFネットワークエレメントが第1のドリフト幅値を取得することは、
前記PCFネットワークエレメントが自体の配置情報に応じて、第1のドリフト幅値を確定することを含むことができる。
【0083】
本出願の実施例において、第1のネットワーク機能ネットワークエレメントはSMFネットワークエレメントであってもよく、第2のネットワーク機能ネットワークエレメントはUPFネットワークエレメントであってもよい。
【0084】
以下、それぞれ、第1のネットワーク機能ネットワークエレメントがSMFネットワークエレメント、第2のネットワーク機能ネットワークエレメントがUPFネットワークエレメントであることを例として、上記のステップ101での第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のドリフト幅値を取得するA、B及びCの三つの異なる解決策について説明する。以下それぞれ説明する。
【0085】
解決策A:図5Aに示すように、本出願の実施例におけるAFネットワークエレメントはPCFネットワークエレメントに第1のドリフト幅値を送信し、AFネットワークエレメントはNEFネットワークエレメントを介してPCFネットワークエレメントに第1のドリフト幅値を送信してもよく、PCFネットワークエレメントは、当該第1のドリフト幅値をSMFネットワークエレメントに送信し、SMFネットワークエレメントは、また、当該第1のドリフト幅値をUPFネットワークエレメントに送信し、UPFネットワークエレメントは、第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きい場合にSMFネットワークエレメントに第1のクロック差を送信し、SMFネットワークエレメントは、当該第1のクロック差に応じて第1のTSCAIを確定し、SMFネットワークエレメントは、当該第1のTSCAIをRANデバイスに送信し、これにより、RANデバイスは当該第1のTSCAIに応じて第1のクロックドメインのデータフローを時間制御する。
【0086】
解決策B:如図5Bに示すように、本出願の実施例におけるAFネットワークエレメントはPCFネットワークエレメントに第2のドリフト幅値を送信し、つまり、AFネットワークエレメントはNEFネットワークエレメントを介してPCFネットワークエレメントに第2のドリフト幅値を送信し、即ち、AFネットワークエレメントは、いかなるドリフト幅値を提供せず、PCFネットワークエレメントは当該第2のドリフト幅値に応じて第1のドリフト幅値を確定し、又はPCFネットワークエレメントは、自体の配置に応じて第1のドリフト幅値を確定し、その後、当該第1のドリフト幅値をSMFネットワークエレメントに送信し、前記第2のドリフト幅値が前記第1のドリフト幅値よりも小さい。SMFネットワークエレメントは、また、当該第1のドリフト幅値をUPFネットワークエレメントに送信し、UPFネットワークエレメントは、第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きい場合にSMFネットワークエレメントに第1のクロック差を送信し、SMFネットワークエレメントは当該第1のクロック差に応じて第1のTSCAIを確定し、SMFネットワークエレメントは、また、当該第1のTSCAIをRANデバイスに送信し、これにより、RANデバイスは、当該第1のTSCAIに応じて第1のクロックドメインのデータフローを時間制御する。
【0087】
解決策C:図5Cに示すように、本出願の実施例におけるAFネットワークエレメントも、PCFネットワークエレメントも、ドリフト幅値を提供せず、この場合、SMFネットワークエレメントは、自体の配置情報に応じて、第1のドリフト幅値を確定する。SMFネットワークエレメントは、また、当該第1のドリフト幅値をUPFネットワークエレメントに送信し、UPFネットワークエレメントは、第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きい場合に、SMFネットワークエレメントに第1のクロック差を送信し、SMFネットワークエレメントは、当該第1のクロック差に応じて第1のTSCAIを確定し、SMFネットワークエレメントは、また、当該第1のTSCAIをRANデバイスに送信し、これにより、RANデバイスは、当該第1のTSCAIに応じて第1のクロックドメインのデータフローを時間制御する。
【0088】
以上でクロックドリフト処理の方法を概略的に説明し、以下、具体的な適用環境で本出願の実施例で提供されるクロックドリフト処理の方法について説明する。
【0089】
図6に示すように、本出願の実施例で提供されるクロックドリフト処理の方法の他の実施例は、201~206を含むことができる。
【0090】
201において、UEはセッション確立プロセスを開始し、RANデバイス、AMFネットワークエレメント、SMFネットワークエレメント及びUPFネットワークエレメントとPDUセッションを確立する。
【0091】
202において、SMFネットワークエレメントはPCFネットワークエレメントからPDUセッション修正ポリシーを取得する。
【0092】
当該PDUセッション修正ポリシーには、PCFネットワークエレメントによって提供される初期TSCAIを含んでもよい。
【0093】
203において、AFネットワークエレメントはPCFネットワークエレメントにクロックドメインAのドリフト幅値Xを送信する。
【0094】
クロックドメインAはデータネットワークの1つのクロックドメインである。
【0095】
204において、PCFネットワークエレメントはSMFネットワークエレメントにクロックドメインAのドリフト幅値Xを送信する。
【0096】
205において、SMFネットワークエレメントはUPFネットワークエレメントにクロックドメインAのドリフト幅値Xを送信する。
【0097】
SMFネットワークエレメントは、PDUセッション確立要求又はPDUセッション修正要求によりUPFネットワークエレメントにドリフト幅値Xを送信してもよい。
【0098】
206において、UPFネットワークエレメントはドリフト最大値S>Xを検出する。
【0099】
ドリフト最大値Sは、上記の実施例で説明された第1のドリフト最大値であってもよく、ドリフト最大値Sの意味は、上記の実施例における第1のドリフト最大値を参照して理解され得、Xは、上記の実施例における第1のドリフト幅値であってもよく、Xの意味は上記の実施例における第1のドリフト幅値を参照して理解され得る。
【0100】
なお、当該ステップ206でのUPFは、ステップ201でのUPFネットワークエレメントであってもよく、上記のステップ201でのUPFネットワークエレメントではなくてもよく、このUPFネットワークエレメントは、ドリフト最大値S>Xを検出すれば、つまり、このUPFはDNのクロックドメインに接続されば、ドリフト最大値S>Xを検出できる。
【0101】
207において、UPFネットワークエレメントは、SMFネットワークエレメントにクロック差Cを報告する。
【0102】
UPFネットワークエレメントは無線ネットワークのクロックドメインにあり、一般、5Gネットワークのクロックドメインを例として理解され得、クロック差とは、クロックドメインAと5Gネットワークのクロックドメインとの差を指す。
【0103】
クロック差Cは、S>Xを検出した時間帯における最後のクロック差であり、即ち、S>Xである場合におけるクロックドメインAと5Gクロックドメインとのクロック差である。
【0104】
UPFネットワークエレメントとSMFとが同一のPDUSessionにある場合に、UPFは、N4セッション確立応答又はN4セッション報告によりSMFネットワークエレメントにクロック差Cを送信することができる。UPFとSMFとが同一のPDUSessionにない場合に、UPFは、N4アソシエーションAssociation応答報告によりSMFネットワークエレメントにクロック差Cを送信することができる。
【0105】
208において、SMFネットワークエレメントはクロック差Cに応じて第1のTSCAIを確定する。
【0106】
ステップ202において、PCFネットワークエレメントは初期TSCAIを提供し、S>Xであると、UPFネットワークエレメントはSMFネットワークエレメントにクロック差Cを提供した後に、SMFネットワークエレメントは、当該クロック差Cに応じて初期TSCAIを修正することにより、第1のTSCAIを取得する。初期TSCAIを修正するプロセスについて、以下の式を参照して理解され得る。
【0107】
ダウンリンク方向のRAN Burst Arrival time=T1(UPF/NW-TT)+Offset+UPF/NW-TTからRANへの伝送遅延である。
【0108】
アップリンク方向のRAN Burst Arrival time=T2(UE/DS-TT)+クロック差(外部データが所在するTSN Domainクロックと5Gクロックとのバラツキ(タイムゾーン差と類似する))+DS-TTからUEへの伝送遅延である。
【0109】
初期TSCAIからT1(UPF/NW-TT)、T2(UE/DS-TT)、DS-TTからUEへの伝送遅延及びUPF/NW-TTからRANへの伝送遅延を確定することができ、当該シナリオでのクロック差CはOffsetであるため、クロック差Cを上記の式に代入して1つの新しいアップリンク又はダウンリンクするRAN Burst Arrival timeを計算して得ることができ、つまり、第1のTSCAIを確定した。
【0110】
209において、SMFネットワークエレメントはRANデバイスに第1のTSCAIを送信する。
【0111】
210において、UEは、RANデバイス、AMFネットワークエレメント、SMFネットワークエレメント及びUPFネットワークエレメントと後続のPDUセッション確立プロセスを完了させる。
【0112】
本出願の実施例で提供される解決策は、クロックドリフト最大値がドリフト幅値を超えた場合にのみSMFネットワークエレメントをトリガーしてPDUセッション修正を行い、Lクロックドリフトが発生するたびに、SMFネットワークエレメントをトリガーしてPDUセッション修正を行う必要がないため、データネットワークのクロックドメインのデータフローに対する高精度時間制御を実現するとともに、シグナリングオーバーヘッドを節約できる。
【0113】
図7に示すように、本出願の実施例で提供されるクロックドリフト処理の方法の他の実施例はステップ301~311を含むことができ、ステップ301~302はステップ201~202と同じであり、ステップ305~311はステップ204~210と同じであり、上記の図6で説明された実施例との相違は、当該実施例におけるステップ303及び304にある。
【0114】
303において、AFネットワークエレメントはPCFネットワークエレメントにクロックドメインAのドリフト幅値Yを送信する。
【0115】
304において、PCFネットワークエレメントはクロックドメインAのドリフト幅値Xを確定し、X<Yである。
【0116】
当該実施例における他のステップは、図6に対応する実施例の説明を参照して理解され得る。
【0117】
また、本出願の実施例において、AFネットワークエレメント及びPCFネットワークエレメントはSMFネットワークエレメントにドリフト幅値Xを提供しなくてもよく、SMFネットワークエレメントは、自体配置に応じて当該ドリフト幅値Xを確定してもよい。
【0118】
上記で、クロックドメインAに対してPDUセッションを確立するプロセスについて説明したが、このプロセスにおいて1つのクロックドメインBを追加すると、このようなシナリオでの解決策は図8を参照して理解され得る。
【0119】
図8に示すように、本出願の実施例で提供されるクロックドリフト処理の方法の他の実施例は、401~410を含むことができる。
【0120】
401において、AFネットワークエレメントは、PCFネットワークエレメントにクロックドメインBのドリフト幅値Kを送信する。
【0121】
402において、PCFネットワークエレメントは、クロックドメインBのドリフト幅値Lを確定し、L<Kである。
【0122】
ドリフト幅値Lは、上記の実施例における第2のドリフト幅値を参照して理解され得る。
【0123】
403において、PCFネットワークエレメントはSMFネットワークエレメントにクロックドメインBのドリフト幅値Lを送信する。
【0124】
404において、SMFネットワークエレメントはDUセッション修正プロセスを開始する。
【0125】
405において、SMFネットワークエレメントはUPFネットワークエレメントにクロックドメインBのドリフト幅値Lを送信する。
【0126】
当該ドリフト幅値Lは、N4セッション修正要求により送信されてもよい。
【0127】
406において、UPFネットワークエレメントはドリフト最大値M>Lを検出する。
【0128】
当該ドリフト最大値Mは上記の実施例における第2のドリフト最大値を参照して理解され得る。
【0129】
407において、UPFネットワークエレメントはSMFネットワークエレメントにクロック差Dを報告する。
【0130】
クロック差Dは、M>Lを検出した時間帯の最後のクロック差であり、即ち、M>Lである場合におけるクロックドメインAと5Gクロックドメインのクロック差である。
【0131】
UPFネットワークエレメントとSMFとが同一のPDUSessionにある場合に、UPFはN4セッション確立応答又はN4セッション報告によりSMFネットワークエレメントにクロック差Dを送信してもよく、UPFとSMFとが同一のPDUSessionにない場合に、UPFは、N4アソシエーションAssociation応答報告によりSMFネットワークエレメントにクロック差Dを送信してもよい。
【0132】
クロック差Dは、第2のクロック差を参照して理解され得る。
【0133】
408において、SMFネットワークエレメントは、クロック差Dに応じて第2のTSCAIを確定する。
【0134】
第2のTSCAIを確定するプロセスは、上記のステップ208で第1のTSCAIを確定するプロセスを参照して理解され得、ここで重複して説明しない。
【0135】
409において、SMFネットワークエレメントはRANデバイスに第2のTSCAIを送信する。
【0136】
410において、UEは、RANデバイス、AMFネットワークエレメント、SMFネットワークエレメント及びUPFネットワークエレメントと後続のPDUセッション修正プロセスを完了させる。
【0137】
本出願の実施例において、UPFネットワークエレメントがPDUセッション修正プロセスをトリガーし、ひいてはTSCAIを更新する。
【0138】
図9に示すように、本出願の実施例で提供されるクロックドリフト処理の方法の他の実施例は、501~506を含むことができる。
【0139】
501において、UPFネットワークエレメントはTSN-X装置とメッセージインタラクションを行う。
【0140】
当該メッセージインタラクションは、高精度時間プロトコル(Precision Time Protocol、PTP)又は一般高精度時間プロトコル(general Precision Time Protocol、gPTP)によるメッセージインタラクションであってもよい。
【0141】
502において、UPFネットワークエレメントは、期間におけるドリフト最大値がSMFネットワークエレメントから送信されたドリフト幅値よりも大きいことを検出した。
【0142】
503において、UPFネットワークエレメントはSMFネットワークエレメントにクロック差Eを報告する。
【0143】
クロック差Eは、前記実施例における第1のクロック差、第2のクロック差、クロック差C及びクロック差Dの関連意味を参照して理解され得、当該クロック差Eは、UPFネットワークエレメントがN4Session又はN4AssociationによりSMFに報告される。
【0144】
504において、SMFネットワークエレメントはクロック差Eに応じて当該クロックドメインデータフローのTSCAIを更新し、PDUSessionの修正プロセスを開始する。
【0145】
TSCAIを更新するプロセスは、上記の実施例におけるステップ208の説明を参照して理解され得る。
【0146】
例えば、クロックドメインAのデータフローであると、当該クロックドメインAのデータフローの第1のTSCAIを更新する。
【0147】
505において、SMFネットワークエレメントは、RANデバイスに、当該更新されたTSCAIを送信する。
【0148】
506において、UEは、RANデバイス、AMFネットワークエレメント、SMFネットワークエレメント及びUPFネットワークエレメントと後続のPDUセッション修正プロセスを完了させる。
【0149】
以上の複数の実施例は本出願の実施例で提供されるクロックドリフト処理の方法について説明し、以下、図面を参照しながら本出願の実施例で提供されるネットワーク機能ネットワークエレメントを説明する。
【0150】
図10に示すように、本出願の実施例はネットワーク機能ネットワークエレメントを提供し、当該ネットワーク機能ネットワークエレメントは上記の実施例における第1のネットワーク機能ネットワークエレメントであり得、当該ネットワーク機能ネットワークエレメント60の一実施例は、
第1のドリフト幅値を取得するためのものであり、前記第1のドリフト幅値は第2のクロックドメインに対する第1のクロックドメインのクロック差変化幅の最大値であり、前記第1のクロックドメインはデータネットワークの1つのクロックドメインであり、前記第2のクロックドメインは前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが所在する無線ネットワークのクロックドメインである取得モジュール601と、
第2のネットワーク機能ネットワークエレメントに、前記取得モジュール601によって取得された第1のドリフト幅値を送信するためのものであり、前記第1のドリフト幅値は、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きいことを検出した場合に第1の通知メッセージを送信するために用いられ、前記第1のドリフト最大値は、第1の期間における前記第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとの間の最大クロック差と最小クロック差との差であり、前記第1の期間とは、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のドリフト幅値を受信した時点から、第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きい時点までの時間帯を指す送信モジュール602と、
前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントによって送信される前記第1の通知メッセージを受信するためのものであり、前記第1の通知メッセージに前記第1のクロック差を含み、前記第1のクロック差は、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第1の期間に採集した前記第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインの最後クロック差であり、前記最後クロック差は、前記第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きい場合における第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとのクロック差である受信モジュール603と、
前記受信モジュール603によって受信された第1のクロック差に応じて第1のタイムセンシティブ通信補助情報TSCAIを確定するための確定モジュール604とを含むことができ、
前記送信モジュール602は、さらに、前記RANデバイスに、前記確定モジュールによって確定された第1のTSCAIを送信するために用いられ、前記第1のTSCAIは、無線アクセスネットワークRANデバイスが第1のクロックドメインのデータフローを時間制御するために用いられる。
【0151】
本出願の実施例において、1つのデータフローは1つのTSCAIに対応し、第2のネットワーク機能ネットワークエレメントがクロック差を報告したと、第1のネットワーク機能ネットワークエレメントは、報告されたクロック差に応じて当該データフローに対応するTSCAIを更新し、次に、更新されたTSCAIをRANデバイスに送信し、これにより、RANデバイスは、当該更新されたTSCAIに応じて当該データフローを高精度に制御することができる。
【0152】
可能な実現形態において、前記取得モジュール601は、ポリシー制御機能PCFネットワークエレメントによって送信される前記第1のドリフト幅値を受信するために用いられ、前記第1のドリフト幅値は、アプリケーション機能AFネットワークエレメントから前記 PCFネットワークエレメントに送信される、又は、前記AFネットワークエレメントがネットワーク開示機能NEFネットワークエレメントを介して前記PCFネットワークエレメントに送信される。
【0153】
可能な実現形態において、前記取得モジュール601は、ポリシー制御機能PCFネットワークエレメントによって送信される前記第1のドリフト幅値を受信するために用いられ、前記第1のドリフト幅値は前記PCFネットワークエレメントが第2のドリフト幅値に応じて確定され、前記第2のドリフト幅値は、アプリケーション機能AFネットワークエレメントから前記PCFネットワークエレメントに送信される、又は、前記AFネットワークエレメントがネットワーク開示機能NEFネットワークエレメントを介して前記PCFネットワークエレメントに送信され、前記第2のドリフト幅値は前記第1のドリフト幅値よりも小さい。
【0154】
可能な実現形態において、前記取得モジュール601は、自体の配置情報に応じて、第1のドリフト幅値を確定するために用いられる。
【0155】
可能な実現形態において、前記取得モジュール601は、さらに、第3のドリフト幅値を取得するために用いられ、前記第3のドリフト幅値は、第2のクロックドメインに対する第3のクロックドメインのクロック差変化幅の最大値であり、前記第3のクロックドメインは、前記第2のネットワーク機能エンティティがアクセスするデータネットワークの1つクロックドメインであり、
前記送信モジュール602は、さらに、RANデバイスにPDUセッション修正要求を送信するために用いられ、
前記確定モジュール604は、さらに、第2のTSCAIを確定するために用いられ、
前記送信モジュール602は、さらに、前記RANデバイスに前記第2のTSCAIを送信するために用いられ、前記第2のTSCAIは、前記RANデバイスが第3のクロックドメインのデータフローを時間制御するために用いられる。
【0156】
可能な実現形態において、前記送信モジュール602は、さらに、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントに前記第3のドリフト幅値を送信するために用いられ、
前記受信モジュール603は、さらに、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントによって送信される第2の通知メッセージを受信するために用いられ、前記第2の通知メッセージに第2のクロック差を含み、前記第2の通知メッセージは、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第2のドリフト最大値が前記第3のドリフト幅値よりも大きいことを検出した場合に送信され、前記第2のドリフト最大値は、第2の期間における前記第3のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとの間の最大クロック差と最小クロック差との差であり、前記第2のクロック差は、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第2の期間に採集した前記第3のクロックドメインと前記第2のクロックドメインの最後クロック差であり、前記最後クロック差は前記第2のドリフト最大値が前記第3のドリフト幅値よりも大きい場合における第3のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとのクロック差であり、前記第2の期間とは第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第2のドリフト幅値を受信した時点から、第2のドリフト最大値が前記第3のドリフト幅値よりも大きい時点までの時間帯を指し、
前記確定モジュール604は、前記第2のクロック差に応じて第2のTSCAIを確定するために用いられる。
【0157】
可能な実現形態において、前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントはセッション管理機能SMFネットワークエレメントであり、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントはユーザープレーン機能UPFネットワークエレメントである。
【0158】
可能な実現形態において、前記SMFネットワークエレメントは、ユーザー機器がPDUセッションを確立する場合におけるネットワークエレメントであり、前記UPFネットワークエレメントは前記PDUセッションにあるネットワークエレメント又は前記PDUセッションにないネットワークエレメントであり、前記UPFネットワークエレメントは前記データネットワークのクロックドメインに接続されており、且つ前記第1のドリフト最大値が第1のドリフト幅値よりも大きいことを検出できる。
【0159】
前記UPFネットワークエレメントと前記SMFネットワークエレメントとが同一のPDUセッションにある場合に、前記第1のクロック差は、N4セッション確立応答又はN4セッション報告により受信され、
前記UPFネットワークエレメントと前記SMFネットワークエレメントとが同一のPDUセッションにない場合に、前記第1のクロック差は、N4アソシエーションAssociation応答報告により受信される。
【0160】
図11に示すように、本出願の実施例は、ネットワーク機能ネットワークエレメントを提供し、当該ネットワーク機能ネットワークエレメントは上記の実施例における第2のネットワーク機能ネットワークエレメントであり得、当該ネットワーク機能ネットワークエレメント70の一実施例は、
第1のネットワーク機能ネットワークエレメントによって送信される第1のドリフト幅値を受信するためのものであり、前記第1のドリフト幅値は第2のクロックドメインに対する第1のクロックドメインのクロック差変化幅の最大値であり、前記第1のクロックドメインは、前記第2のネットワーク機能エンティティがアクセスするデータネットワークの1つクロックドメインであり、前記第2のクロックドメインは前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが所在する無線ネットワークのクロックドメインである受信モジュール701と、
第1のドリフト最大値を検出するためのものであり、前記第1のドリフト最大値は、第1の期間における前記第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとの間の最大クロック差と最小クロック差との差であり、前記第1の期間とは、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のドリフト幅値を受信した時点から、第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きい時点までの時間帯を指す検出モジュール702と、
第1のドリフト最大値が前記受信モジュールによって受信された第1のドリフト幅値よりも大きいことを検出した場合に、前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントに第1の通知メッセージを送信するためのものであり、前記第1の通知メッセージに前記第1のクロック差を含み、前記第1のクロック差は前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第1の期間に採集した前記第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインの最後クロック差であり、前記最後クロック差は前記第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きい場合における第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインのクロック差であり、前記第1のクロック差は第1のタイムセンシティブ通信補助情報TSCAIを確定するために用いられ、前記第1のTSCAIは、無線アクセスネットワークRANデバイスが第1のクロックドメインのデータフローを時間制御するために用いられる送信モジュール703とを含むことができる。
【0161】
可能な実現形態において、前記受信モジュールは、さらに、前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントによって送信される第3のドリフト幅値を受信するために用いられ、前記第3のドリフト幅値は、第2のクロックドメインに対する第3のクロックドメインのクロック差変化幅の最大値であり、前記第3のクロックドメインは、前記第2のネットワーク機能エンティティがアクセスするデータネットワークの1つクロックドメインであり、
前記送信モジュールは、さらに、前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントに第2の通知メッセージを送信するために用いられ、前記第2の通知メッセージに第2のクロック差を含み、前記第2の通知メッセージは、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第2のドリフト最大値が前記第3のドリフト幅値よりも大きいことを検出した場合に送信され、前記第2のドリフト最大値は、第2の期間における前記第3のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとの間の最大クロック差と最小クロック差との差であり、前記第2の期間とは、第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第2のドリフト幅値を受信した時点から、第2のドリフト最大値が前記第3のドリフト幅値よりも大きい時点までの時間帯を指し、前記第2のクロック差とは前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第2の期間に採集した前記第3のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとの最後クロック差を指し、前記最後クロック差は前記第2のドリフト最大値が前記第3のドリフト幅値よりも大きい場合における第3のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとのクロック差であり、前記第2のクロック差は第2のTSCAIを確定するために用いられ、前記第2のTSCAIは、無線アクセスネットワークRANデバイスが第3のクロックドメインのデータフローを時間制御するために用いられる
【0162】
可能な実現形態において、前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントはセッション管理機能SMFネットワークエレメントであり、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントはユーザープレーン機能UPFネットワークエレメントである。
【0163】
可能な実現形態において、前記SMFネットワークエレメントは、ユーザー機器がPDUセッションを確立する場合におけるネットワークエレメントであり、前記UPFネットワークエレメントは前記PDUセッションにあるネットワークエレメント、又は、前記PDUセッションにないネットワークエレメントであり、前記UPFネットワークエレメントは前記データネットワークのクロックドメインに接続されており、且つ前記第1のドリフト最大値が第1のドリフト幅値よりも大きいことを検出できる。
【0164】
前記UPFネットワークエレメントと前記SMFネットワークエレメントとが同一のPDUセッションにある場合にと、前記第1のクロック差は、N4セッション確立応答又はN4セッション報告によりSMFネットワークエレメントに送信され、
前記UPFネットワークエレメントと前記SMFネットワークエレメントとが同一のPDUセッションにない場合に、前記第1のクロック差はN4アソシエーションAssociation応答報告によりSMFネットワークエレメントに送信される。
【0165】
図12に示すように、本出願の実施例は、ポリシー制御機能ネットワークエレメント80を提供し、当該ポリシー制御機能ネットワークエレメント80の一実施例は、
第1のドリフト幅値を取得するためのものであり、前記第1のドリフト幅値は第2のクロックドメインに対する第1のクロックドメインのクロック差変化幅の最大値であり、前記第1のクロックドメインはデータネットワークの1つのクロックドメインであり、前記第2のクロックドメインは前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが所在する無線ネットワークのクロックドメインである取得モジュール801と、
第1のネットワーク機能ネットワークエレメントに、前記取得モジュール801によって取得された第1のドリフト幅値を送信するためのものであり、前記第1のドリフト幅値は、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きいことを検出した場合に第1の通知メッセージを送信するために用いられ、前記第1のドリフト最大値は、第1の期間における前記第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとの間の最大クロック差と最小クロック差との差であり、前記第1の期間とは、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のドリフト幅値を受信した時点から、第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きい時点までの時間帯を指し、前記第1の通知メッセージに前記第1のクロック差を含み、前記第1のクロック差は、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第1の期間に採集した前記第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインの最後クロック差であり、前記最後クロック差は、前記第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きい場合における第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとのクロック差であり、前記第1のクロック差は、第1のタイムセンシティブ通信補助情報TSCAIを確定するために用いられ、前記第1のTSCAIは、無線アクセスネットワークRANデバイスが第1のクロックドメインのデータフローを時間制御するために用いられる送信モジュール802とを含むことができる。
【0166】
可能な実現形態において、前記取得モジュール801は、アプリケーション機能AFネットワークエレメントによって送信される第1のドリフト幅値、又は、前記AFネットワークエレメントがネットワーク開示機能NEFネットワークエレメントを介して送信される第1のドリフト幅値を受信するために用いられる。
【0167】
可能な実現形態において、前記取得モジュール801は、
アプリケーション機能AFネットワークエレメントによって送信される第2のドリフト幅値、又は、前記AFネットワークエレメントがネットワーク開示機能NEFネットワークエレメントを介して送信される第2のドリフト幅値を受信し、
前記PCFネットワークエレメントが前記第2のドリフト幅値に応じて前記第1のドリフト幅値を確定し、前記第2のドリフト幅値が前記第1のドリフト幅値よりも小さいために用いられる。
【0168】
可能な実現形態において、前記取得モジュール801は、自体の配置情報に応じて第1のドリフト幅値を確定するために用いられる。
【0169】
可能な実現形態において、前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントはセッション管理機能SMFネットワークエレメントであり、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントはユーザープレーン機能UPFネットワークエレメントである。
【0170】
可能な実現形態において、前記SMFネットワークエレメントは、ユーザー機器がPDUセッションを確立する場合におけるネットワークエレメントであり、前記UPFネットワークエレメントは前記PDUセッションにあるネットワークエレメント又は前記PDUセッションにないネットワークエレメントであり、前記UPFネットワークエレメントは前記データネットワークのクロックドメインに接続されており、且つ前記第1のドリフト最大値が第1のドリフト幅値よりも大きいことを検出できる。
【0171】
上記のネットワーク機能ネットワークエレメントは上記の機能を実現し、各機能を実行するための対応するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含むことが理解され得る。当業者は、本明細書に開示されている実施例で説明されている機能と組み合わせて、本出願はハードウェアまたはハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせによって実施され得ることに容易に気付くはずである。機能がハードウェアとコンピュータソフトウェアによって動かされるハードウェアとのどちらによって実行されるかは、技術的解決策の特定の用途および設計上の制約に依存する。当業者は、説明された機能を実施するために、特定の用途ごとに異なる方法を使用し得るが、その実現は本出願の範囲を超えると考えられるべきではない。
【0172】
エンティティ装置の観点から、上記のネットワーク機能ネットワークエレメントは1つのエンティティ装置により実現されてもよいし、複数のエンティティ装置により共同で実現されてもよく、1つのエンティティ装置内の1つの論理機能ユニットであってもよいが、本出願の実施例では、それを具体的に制限しない。
【0173】
例えば、上記のネットワーク機能ネットワークエレメントは、図13のネットワークデバイスにより実現され得る。図13に、本出願の実施例で提供されるネットワークデバイスのハードウェア構成の概略図を示す。当該ネットワークデバイスは、少なくとも1つのプロセッサ901、メモリ902、通信バス903を含む。当該ネットワークデバイスは、トランシーバ904及び通信インタフェース906のうちの少なくとも1つをさらに含んでもよい。
【0174】
プロセッサ901は、汎用の中央処理装置(central processing unit、CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、または本出願の解決策のプログラムの実行を制御するための1つ以上の集積回路であり得る。
【0175】
通信バス903は、前述のコンポーネント間で情報を伝送する経路を含み得る。
【0176】
トランシーバ904は、任意のタイプのトランシーバを使用し、別のデバイス、またはイーサネット、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)、およびワイヤレスローカルエリアネットワーク(wireless local area networks、WLAN)などの通信ネットワークと通信するために用いられる。当該ネットワークデバイスは、第4のネットワーク機能エンティティである場合に、このトランシーバを含んでもよい。
【0177】
当該ネットワークデバイスは通信インタフェース906を含んでもよい。
【0178】
メモリ902は、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、静的情報および命令を記憶し得る別のタイプの静的記憶デバイス、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、もしくは情報および命令を記憶し得る別のタイプの動的記憶デバイスであり得るし、または電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory、EEPROM)、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(compact disc read-only memory、CD-ROM)もしくは別の光ディスクストレージ、光ディスクストレージ(コンパクトディスク、レーザディスク(登録商標)、光ディスク、デジタル多用途ディスク、またはブルーレイディスクなどを含む)、磁気ディスク記憶媒体もしくは別の磁気記憶デバイス、または命令もしくはデータ構造の形式のしかるべきプログラムコードを保持もしくは記憶するように使用され得る、コンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体であり得るが、これらに限定されない。メモリは、独立して存在してもよく、またバス903を介してプロセッサ901に接続される。メモリ902は、プロセッサ901と統合されてもよい。
【0179】
なお、メモリ902は、本出願の解決策を実行するコンピュータ実行命令を記憶するために用いられ、プロセッサ901によって制御されて実行される。プロセッサ901は、メモリ902に記憶されたコンピュータ実行命令を実行することで、本出願の方法実施例で提供されるクロックドリフト処理の方法を実現する。
【0180】
可能な実現形態において、本出願の実施例におけるコンピュータ実行命令はアプリケーションプログラムコードとも呼ばれ得るが、本出願の実施例では、具体的に制限しない。
【0181】
具体的な実現において、一実施例として、プロセッサ901は、1つ又は複数のCPU、例えば、図13のCPU0及びCPU1を含み得る。
【0182】
具体的な実現において、一実施例として、ネットワークデバイスは、複数のプロセッサ、例えば図13のプロセッサ901およびプロセッサ905を備えることができる。これらのプロセッサのそれぞれは、シングルコア(シングルCPU)プロセッサであってもよいし、マルチコア(マルチCPU)プロセッサであってもよい。本明細書では、プロセッサは、1つ以上のデバイス、回路、および/またはデータ(例えば、コンピュータプログラム命令)を処理するための処理コアであり得る。
【0183】
機能ユニットの観点から、本出願では、上記の方法実施例に従ってサービス品質フローを管理するデバイス又はデータ伝送を管理するデバイスに対して機能ユニットの分割を行うことができ、例えば、個々の機能に対応して個々の機能ユニットを分割してもよいし、二つの又は二つの以上の機能を1つの機能ユニットに統合されてもよい。上記の統合された機能ユニットはハードウェアの形態を採用して実現されてもよいし、ソフトウェア機能ユニットの形態を採用して実現されてもよい。
【0184】
上記の受信モジュール、送信モジュール、取得モジュールにおける一部の機能は、トランシーバ904により実現され得、確定モジュール、検出モジュール及び取得モジュールにおける一部の機能はプロセッサ901又はプロセッサ905により実現され得る。
【0185】
上記実施例における全部または一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせにより実現されてもよい。ソフトウェアで実現する場合に、全部または一部は、コンピュータプログラム製品の形式で実現されてもよい。
【0186】
前記コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータ上で前記コンピュータプログラム命令がロードされて実行されると、本出願の実施例に従って説明された流れまたは機能のすべてまたは一部が生成される。前記コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラマブル装置であってもよい。前記コンピュータ命令は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されてもよいし、一つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体から別のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に送信されてもよい。例えば、前記コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、またはデジタル加入者線(DSL))または無線(例えば、赤外線、電波、またはマイクロ波)方式で送信され得る。前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータが格納可能な任意の使用可能な媒体であってもよく、または1つまたは複数の使用可能な媒体を一体化するサーバまたはデータセンタなどのデータ記憶装置であってもよい。前記使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光学媒体(例えばDVD)、半導体媒体(例えば、ソリッドステートディスク(SSD))などであってもよい。
【0187】
当業者は、上記実施例における各方法の全てまたは一部のステップは、プログラムが関連するハードウェアに命令することによって実装されてよいことを理解されたく、このプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されてよく、記憶媒体は、リードオンリメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、光ディスクを含んでよい。
【0188】
以上、本出願の実施例で提供されるクロックドリフト処理の方法、ネットワークエレメント及びデバイス及び記憶媒体を詳細に説明した。本明細書に具体的な例を応用して本出願の実施例の原理及び実施形態を説明し、以上の実施例の説明は、ただ本出願の方法及び趣旨を理解することに寄与する。且つ、当業者にとって、本出願の趣旨に基づいて、具体な実施形態及びアプリケーションの範囲に変更することがある。前記を纏め、本明細書は、本出願の趣旨の範囲を限定するためのものではない。
【符号の説明】
【0189】
60 ネットワーク機能ネットワークエレメント
70 ネットワーク機能ネットワークエレメント
80 ポリシー制御機能ネットワークエレメント
601 取得モジュール
602 送信モジュール
603 受信モジュール
604 確定モジュール
701 受信モジュール
702 検出モジュール
703 送信モジュール
801 取得モジュール
802 送信モジュール
901 プロセッサ
902 メモリ
903 通信バス
904 トランシーバ
905 プロセッサ
906 通信インタフェース
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2022-11-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クロックドリフト処理の方法であって、
第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のドリフト幅値を取得するステップであって、前記第1のドリフト幅値は第2のクロックドメインに対する第1のクロックドメインのクロック差変化幅の最大値であり、前記第1のクロックドメインはデータネットワークの1つのクロックドメインであり、前記第2のクロックドメインは前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが所在する無線ネットワークのクロックドメインであるステップと、
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが第2のネットワーク機能ネットワークエレメントに前記第1のドリフト幅値を送信するステップであって、前記第1のドリフト幅値は、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが、第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きいことを検出した場合に第1の通知メッセージを送信するために用いられ、前記第1のドリフト最大値は、第1の期間における前記第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとの間の最大クロック差と最小クロック差との差であり、前記第1の期間とは、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが第1のドリフト幅値を受信した時点から、第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きい時点までの時間帯であるステップと、
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントによって送信された前記第1の通知メッセージを受信するステップであって、前記第1の通知メッセージには第1のクロック差が含まれ、前記第1のクロック差は、前記第2のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第1の期間に採集した前記第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインの最後クロック差であり、前記最後クロック差は、前記第1のドリフト最大値が前記第1のドリフト幅値よりも大きい場合における第1のクロックドメインと前記第2のクロックドメインとのクロック差であるステップと、
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが前記第1のクロック差に応じて第1のタイムセンシティブ通信補助情報TSCAIを確定するステップと、
前記第1のネットワーク機能ネットワークエレメントが無線アクセスネットワークRANデバイスに前記第1のTSCAIを送信するステップであって、前記第1のTSCAIは、前記RANデバイスが第1のクロックドメインのデータフローを時間制御するために用いられるステップとを含む方法。