(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022190193
(43)【公開日】2022-12-26
(54)【発明の名称】情報処理装置、デバイス、及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
H04L 12/28 20060101AFI20221219BHJP
【FI】
H04L12/28 200A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021098385
(22)【出願日】2021-06-14
(71)【出願人】
【識別番号】000006666
【氏名又は名称】アズビル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003166
【氏名又は名称】弁理士法人山王内外特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岡山 義孝
【テーマコード(参考)】
5K033
【Fターム(参考)】
5K033AA04
5K033BA08
5K033CA07
5K033CB09
5K033EA03
5K033EC03
(57)【要約】
【課題】 従来よりも確実にIPアドレスの重複を解消可能な情報処理装置を提供する。
【解決手段】情報処理装置1は、ネットワーク100に接続された複数のデバイスにおいて、アドレスに重複があるかを判定する判定部12と、判定部12により、アドレスの重複があると判定された場合に、アドレスが重複しているデバイス群を特定する第1特定部13と、第1特定部13により特定されたデバイス群に含まれるn台(n≧2)のデバイスのうち、少なくともn-1台のデバイスに設定されているアドレスを、他のデバイスに設定されているアドレスと重複しないアドレスに変更するためのフレームを、デバイス毎に生成する生成部15と、生成部15により生成されたフレームを、ブロードキャスト通信又はマルチキャスト通信により、ネットワーク100内の各デバイスに送信する送信部16と、を備えた。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークに接続された複数のデバイスにおいて、アドレスに重複があるかを判定する判定部と、
前記判定部により、アドレスの重複があると判定された場合に、アドレスが重複しているデバイス群を特定する第1特定部と、
前記第1特定部により特定されたデバイス群に含まれるn台(n≧2)のデバイスのうち、少なくともn-1台のデバイスに設定されているアドレスを、他のデバイスに設定されているアドレスと重複しないアドレスに変更するためのフレームを、デバイス毎に生成する生成部と、
前記生成部により生成されたフレームを、ブロードキャスト通信又はマルチキャスト通信により、前記ネットワーク内の各デバイスに送信する送信部と、
を備えた情報処理装置。
【請求項2】
前記ネットワーク内の各デバイスと当該各デバイスに設定されるアドレスとが予め対応付けられた設定情報に基づいて、前記第1特定部により特定されたデバイス群に含まれるn台(n≧2)のデバイスのうち、対応するアドレスが設定されていないn-1台のデバイスを特定する第2特定部を備え、
前記生成部は、前記第2特定部により特定されたデバイスに設定されているアドレスを、前記設定情報において対応付けられているアドレスに変更するためのフレームを、当該特定されたデバイス毎に生成することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記生成部は、前記第1特定部により特定されたデバイス群に含まれるn台(n≧2)のデバイスのうち、少なくともn-1台のデバイスに設定されているアドレスを、前記ネットワーク内のデバイスのいずれにも設定されておらず、かつ互いに重複しないアドレスに変更するためのフレームを、デバイス毎に生成することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記ネットワークに接続された複数のデバイスを検索して検索結果を取得する検索部と、
前記検索部により取得された検索結果を表示部に表示させる表示制御部と、を備え、
前記検索部は、前記送信部により前記フレームが送信され、当該フレームに基づくアドレスの変更が完了した旨の通知を受信すると、前記ネットワークに接続された複数のデバイスを検索して検索結果を取得し、
前記表示制御部は、前記検索部により取得された検索結果を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の情報処理装置が備える送信部から送信されたフレームを受信する受信部と、
前記受信部により受信されたフレームに含まれる識別子が、自機の識別子と一致するかを判断する判断部と、
前記判断部により、フレームに含まれる識別子が自機の識別子と一致すると判断された場合、自機のIPアドレスを、当該フレームに含まれる新たなIPアドレスに変更する変更部と、
前記変更部により自機のIPアドレスが変更された際、自機のIPアドレスが変更された旨を通知するメッセージを送信する送信部と、
を備えたデバイス。
【請求項6】
情報処理装置による情報処理方法であって、
判定部が、ネットワークに接続された複数のデバイスにおいて、アドレスに重複があるかを判定するステップと、
第1特定部が、前記判定部により、アドレスの重複があると判定された場合に、アドレスが重複しているデバイス群を特定するステップと、
生成部が、前記第1特定部により特定されたデバイス群に含まれるn台(n≧2)のデバイスのうち、少なくともn-1台のデバイスに設定されているアドレスを、他のデバイスに設定されているアドレスと重複しないアドレスに変更するためのフレームを、デバイス毎に生成するステップと、
送信部が、前記生成部により生成されたフレームを、ブロードキャスト通信又はマルチキャスト通信により、前記ネットワーク内の各デバイスに送信するステップと、
を有する情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、情報処理装置、デバイス、及び情報処理方法に関し、特にネットワークに接続されたデバイスにおけるIPアドレスの重複を解消する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、オープンプロトコルであるBACnet(Building Automation and Control Network)通信が広がり、熱源及び空調機のコントローラもBACnet通信の対応が必須となる時代に入った。その結果、ビルディングオートメーションシステムはひとつの大きなIP(Internet Protocol)ネットワークを構成するようになった。
【0003】
IPネットワークに設置されるコントローラの数は、当該ネットワークの大きさに比例する。例えば10~20階の小中規模ビルにおけるネットワークでは、コントローラの数は100台クラスであるが、50階以上の大規模ビルにおけるネットワークでは、コントローラの数は500台クラスとなる。さらに、複数のビルを纏めて管理するエリア管理、又は空港及びショッピングモールなどの多棟管理を行うネットワークでは、コントローラの数は激増する。
【0004】
このような大きなIPネットワークを構築するために、最近では、エンジニアがソフトウェアを用いてコントローラの不揮発性メモリにIPアドレスを設定する。しかしながら、このIPアドレスの設定作業にはエンジニアが介在するため、設定誤りは避けられず、IPアドレスの重複は当然のように起こるものとして考慮すべき事象になっている。
【0005】
このような問題を解決し得る技術として、例えば特許文献1に記載された情報処理装置が挙げられる。この情報処理装置は、ネットワーク内を検索してデバイスを検出する検索手段と、検出されたデバイスとの通信を行う通信手段とを備えている。通信手段は、所定の条件を満たす場合には、検出されたデバイスとの通信方法を、当該デバイスに一意に割り当てられた識別子をパケットに含む、ブロードキャスト通信またはマルチキャスト通信に決定し、所定の条件を満たさない場合には、検出されたデバイスとの通信方法をユニキャスト通信に決定する。ここで、所定の条件は、検出されたデバイスに割り当てられたIPアドレスが他のデバイスに割り当てられたIPアドレスと重複すること、または重複する可能性があることである。つまり、この情報処理装置は、デバイス間でIPアドレスが重複するか、または重複する可能性がある環境下では、通信方法をマルチキャスト通信またはブロードキャスト通信に切り替えて、デバイスから情報を取得したり、デバイスに対する各種設定を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1の情報処理装置によれば、IPアドレスが重複する環境下では、IPアドレスが重複するデバイスの識別子と、当該デバイスに対して新たに設定するIPアドレスとを含むパケットないしはフレームを、ブロードキャスト通信またはマルチキャスト通信により送信することで、IPアドレスが重複するデバイスに新たなIPアドレスを設定し、IPアドレスの重複を解消できることが想定される。
【0008】
しかしながら、この情報処理装置では、エンジニアは、IPアドレスが重複するデバイスに対して新たに設定するIPアドレスを、所定の画面を介して手入力する必要がある。そのため、作業が煩雑であるばかりでなく、エンジニアによる設定誤りにより、さらなるアドレス重複を引き起こしてしまう可能性もある。その場合、この情報処理装置では、IPアドレスの重複を依然として解消できないという問題があった。
【0009】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、従来よりも確実にIPアドレスの重複を解消可能な情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明に係る情報処理装置は、ネットワークに接続された複数のデバイスにおいて、アドレスに重複があるかを判定する判定部と、判定部により、アドレスの重複があると判定された場合に、アドレスが重複しているデバイス群を特定する第1特定部と、第1特定部により特定されたデバイス群に含まれるn台(n≧2)のデバイスのうち、少なくともn-1台のデバイスに設定されているアドレスを、他のデバイスに設定されているアドレスと重複しないアドレスに変更するためのフレームを、デバイス毎に生成する生成部と、生成部により生成されたフレームを、ブロードキャスト通信又はマルチキャスト通信により、前記ネットワーク内の各デバイスに送信する送信部と、を備える。
【発明の効果】
【0011】
この発明によれば、上記のように構成したので、従来よりも確実にIPアドレスの重複を解消可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】実施の形態1に係る情報処理装置を含むネットワークの構成例を示す図である。
【
図2】実施の形態1に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
【
図3】実施の形態1に係るデバイス(コントローラ)の構成例を示す図である。
【
図4A】実施の形態1に係る情報処理装置の動作例のうち、ステップST401~ST407を説明する図である。
【
図4B】実施の形態1に係る情報処理装置の動作例のうち、ステップST408~ST410を説明する図である。
【
図5】実施の形態1におけるデバイス検索画面の例を示す図である。
【
図6】実施の形態1における検索結果表示画面の例を示す図である。
【
図7】実施の形態1における確認メッセージの例を示す図である。
【
図8】実施の形態1における設定情報の例を示す図である。
【
図9】実施の形態1におけるフレームの例を示す図である。
【
図10】実施の形態1に係るデバイスの動作例を説明する図である。
【
図11】実施の形態1における検索結果表示画面(IPアドレスの重複解消後)の例を示す図である。
【
図12】実施の形態2に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
【
図13】実施の形態2におけるフレームの例を示す図である。
【
図14】実施の形態2における検索結果表示画面(IPアドレスの重複解消後)の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る情報処理装置1を含むネットワーク100の構成例を示す図である。
【0014】
情報処理装置1は、
図1に示すように、ネットワーク100に接続されている。ネットワーク100には、複数のデバイス(例えばコントローラ)1000が接続されている。ここでは、ネットワーク100にはN台のデバイス(1001,1002,1003,・・・N)が接続されているものとする。情報処理装置1は、例えばスマートフォンなどの携帯端末で構成され、ネットワーク100を介してN台のデバイスのそれぞれと通信可能に構成されている。
【0015】
情報処理装置1は、
図2に示すように、検索部11、判定部12、第1特定部13、第2特定部14、生成部15,送信部16、表示制御部17、表示部18、及び記憶部19を備えている。
【0016】
検索部11は、エンジニア(ユーザ)からの指示に応じて、ネットワーク100に接続されているデバイス(1001,1002,1003,・・・N)を検索して検索結果を取得する。この検索部11によるデバイス検索方法は、従来周知の方法でよい。
【0017】
例えば、検索部11は、BACnet通信で規定されている「Who-Isメッセージ」をネットワーク100内のデバイスにブロードキャスト通信で送信し、その応答として「I-amメッセージ」を当該ネットワーク内の各デバイスから受信する。このI-amメッセージには、例えばネットワーク内の各デバイスのデバイス名、デバイス識別子(デバイスID)、及びシリアル番号などの各デバイスを識別する情報、及び当該各デバイスに設定されているIPアドレスの情報等が含まれる。検索部11は、このI-amメッセージをデバイスの検索結果として取得する。検索部11により取得されたデバイスの検索結果は、表示制御部17によりディスプレイ等の表示部18に表示される。
【0018】
判定部12は、検索部11により取得された検索結果に基づき、ネットワーク100内の各デバイスに設定されているIPアドレスに重複があるかを判定する。判定部12によりIPアドレスに重複があると判定された場合、表示制御部17は、IPアドレスの修復を行うか否かを確認する確認メッセージを表示部18に表示させる。エンジニアは、表示部18に表示された確認メッセージを確認し、IPアドレスの修復(IPアドレスの重複の解消)を行うか否かを指示する。
【0019】
第1特定部13は、IPアドレスの修復を行う旨の指示をエンジニアから受け付けた場合に、IPアドレスが重複しているデバイス群を特定する。
【0020】
第2特定部14は、予めネットワーク100内の各デバイスと当該各デバイスに設定されるアドレスとが対応付けられた設定情報に基づいて、第1特定部13により特定されたデバイス群に含まれるデバイスのうち、対応するアドレスが設定されていないデバイスを特定する。この設定情報は、予めエンジニアにより作成され、記憶部19に記憶されている。
【0021】
生成部15は、第2特定部14により特定されたデバイスに設定されているアドレスを、設定情報において対応付けられているアドレスに変更するためのフレームを、デバイス毎に生成する。なお、フレームには、少なくとも第2特定部14により特定されたデバイスの識別子と、設定情報において当該デバイスに対応付けられているIPアドレスとが含まれている。フレームの詳細については後述する。
【0022】
送信部16は、生成部15により生成されたフレームを、ブロードキャスト通信又はマルチキャスト通信により、ネットワーク100内の各デバイスに送信する。
【0023】
表示制御部17は、検索部11によるデバイスの検索結果、及びIPアドレスの修復を行うか否かを確認する確認メッセージ等を表示部18に表示させる。表示部18は、例えばディスプレイ等で構成される。
【0024】
記憶部19は、予めネットワーク100内の各デバイスと当該各デバイスに設定されるアドレスとが対応付けられた上記設定情報を記憶する。記憶部19は、例えばメモリで構成される。
【0025】
検索部11、判定部12、第1特定部13、第2特定部14、生成部15,送信部16、及び表示制御部17の機能は、例えば情報処理装置1が備える不図示のCPU(Central Processing Unit)が、メモリに展開された所定のプログラムを実行することにより実現される。
【0026】
なお、
図2では、検索部11、表示制御部17、表示部18、及び記憶部19が情報処理装置1の内部に設けられた場合を示している。しかしながら、これに限らず、検索部11、表示制御部17、表示部18、及び記憶部19は情報処理装置1の外部に設けられていてもよい。
【0027】
例えば、上記では、判定部12は、検索部11により取得された検索結果に基づき、ネットワーク100内の各デバイスに設定されているIPアドレスに重複があるかを判定する例を説明した。しかしながら、検索部11が情報処理装置1の外部に設けられている場合、情報処理装置1は、外部からデバイスの検索結果を読み込み、判定部12は、この外部から読み込んだデバイスの検索結果に基づいてIPアドレスに重複があるかを判定してもよい。
【0028】
また、上記では、判定部12によりIPアドレスに重複があると判定された場合、表示制御部17は、IPアドレスの修復を行うか否かを確認する確認メッセージを表示部18に表示させ、エンジニアからIPアドレスの修復指示を受け付けた場合にIPアドレスの修復を行う例を説明した。しかしながら、表示制御部17及び表示部18が情報処理装置1の外部に設けられている場合、情報処理装置1は、確認メッセージの表示を省略し、エンジニアからの指示を受け付けることなく自動的にIPアドレスの修復を実行してもよい。
【0029】
次に、デバイスの構成例について説明する。ここでは一例として、デバイス1001の構成例を説明するが、デバイス1001以外の他のデバイスもデバイス1001と同様の構成であるため、ここではデバイス1001の構成例のみ説明する。
【0030】
デバイス1001は、
図3に示すように、受信部10011、判断部10012、変更部10013、及び送信部10014を備えている。
【0031】
受信部10011は、情報処理装置1の送信部16からブロードキャスト通信又はマルチキャスト通信により送信されたフレームを受信する。
【0032】
判断部10012は、受信部10011により受信されたフレームに含まれているデバイス識別子が、自機の識別子と一致するかを判断する。
【0033】
変更部10013は、判断部10012により、フレームに含まれているデバイス識別子が自機の識別子と一致すると判断された場合、自機のIPアドレスを、当該フレームに含まれているIPアドレスに変更する。
【0034】
送信部10014は、変更部10013により自機のIPアドレスが変更された際、自機のIPアドレスが変更された旨を通知するメッセージを情報処理装置1に送信する。
【0035】
次に、
図4A及び
図4Bを参照しながら、実施の形態1に係る情報処理装置1の動作例を説明する。なお、以下では、説明を分かりやすくするため、例えばデバイス1001の識別子を「1001」とし、デバイス1002の識別子を「1002」とするように、各デバイスの符号をそのデバイスの識別子とする。
【0036】
まず、表示制御部17は、エンジニアの指示に応じて、デバイス検索画面を表示部18に表示させる(ステップST401)。ここでデバイス検索画面の例を
図5に示す。
【0037】
デバイス検索画面は、
図5に示すように、検索方法を選択するボタン501と、実行ボタン502とを含んで構成されている。
【0038】
エンジニアは、検索方法を選択するボタン501により、「一括検索」又は「IPアドレス」の範囲を指定した検索を選択できる。前者は検索対象とするデバイスのIPアドレスの範囲を指定しない検索方法であり、ネットワーク内のすべてのデバイスを検索対象とする。後者は検索対象とするIPアドレスの範囲を指定する検索方法であり、指定されたIPアドレスを有するデバイスのみを検索対象とする。
【0039】
ここでは、エンジニアは「一括検索」を選択し、実行ボタン502を押下することで、デバイス検索を指示するものとする。なお、エンジニアからのデバイス検索指示は、不図示の指示受付部により受け付けられる。
【0040】
指示受付部がエンジニアからのデバイス検索指示を受け付けると、検索部11は、ネットワーク100に接続されたデバイスを検索して検索結果を取得する(ステップST402)。
【0041】
次に、表示制御部17は、検索部11により取得された検索結果を示す検索結果表示画面を表示部18に表示させる(ステップST403)。ここで検索結果表示画面の例を
図6に示す。
【0042】
検索結果表示画面は、
図6に示すように、ネットワーク100内の各デバイスの識別子及びデバイス名称等と、当該各デバイスに設定されているIPアドレスとを表示可能に構成されている。
図6の例では、識別子が1003であるデバイス1003(コントローラ3)と、識別子が1004であるデバイス1004(コントローラ4)とに、同じIPアドレス「192.168.1.4」が設定されており、これらのデバイスでIPアドレスが重複していることが分かる。
【0043】
次に、判定部12は、検索部11により取得された検索結果に基づき、ネットワーク100内の各デバイスに設定されているIPアドレスに重複があるかを判定する(ステップST404)。その結果、IPアドレスに重複がないと判定された場合(ステップST404;NO)、情報処理装置1は処理を終了する。IPアドレスに重複があると判定された場合(ステップST404;YES)、処理はステップST405へ遷移する。
【0044】
次に、表示制御部17は、IPアドレスの重複を検知した旨を知らせるとともにIPアドレスの修復を行うか否かを確認する確認メッセージを表示させる(ステップST405)。ここで確認メッセージの例を
図7に示す。
【0045】
図7の例では、「IPアドレスの重複を検知しました。修復しますか?」という確認メッセージ701が検索結果表示画面に重畳して表示されている。このメッセージを受けて、エンジニアは、IPアドレスを修復する場合は「OK」ボタンを押下し、IPアドレスを修復しない場合は「キャンセル」ボタンを押下する。エンジニアによるボタン押下操作は、指示受付部により受け付けられる。
【0046】
次に、指示受付部は、エンジニアからIPアドレスの修復指示を受け付けたか否かを確認する(ステップST406)。その結果、エンジニアからIPアドレスの修復指示を受け付けていない場合(ステップST406;NO)、情報処理装置1は処理を終了する。一方、エンジニアからIPアドレスの修復指示を受け付けた場合(ステップST406;YES)、第1特定部13は、IPアドレスが重複しているデバイス群を特定する(ステップST407)。ここでは、第1特定部13は、IPアドレスが重複しているデバイス群として、デバイス1003とデバイス1004とを特定する。
【0047】
次に、第2特定部14は、予めネットワーク100内の各デバイスと当該各デバイスに設定されるIPアドレスとが対応付けられた設定情報に基づいて、第1特定部13により特定されたデバイス群に含まれるデバイスのうち、対応するIPアドレスが設定されていないデバイスを特定する(ステップST408)。
【0048】
ここで設定情報の例を
図8に示す。この設定情報では、デバイス1001の識別子1001とIPアドレス「192.168.1.1」とが対応付けられている。同様に、デバイス1002の識別子1002とIPアドレス「192.168.1.2」とが対応付けられ、デバイス1003の識別子1003とIPアドレス「192.168.1.3」とが対応付けられ、デバイス1004の識別子1004とIPアドレス「192.168.1.4」とが対応付けられている。この設定情報によれば、第1特定部13により特定されたデバイスのうち、対応するアドレスが設定されていないデバイスはデバイス1003であることが分かる。よって、第2特定部14は、対応するアドレスが設定されていないデバイスとしてデバイス1003を特定する。
【0049】
なお、
図8で示した設定情報はあくまで一例であり、ネットワーク100内の各デバイスと当該各デバイスに設定されるIPアドレスとが対応付けられた情報であれば、設定情報は
図8で示したものに限られない。例えば、設定情報において、各デバイスの識別子と、各デバイスのハードウェア情報と、当該各デバイスに設定されるIPアドレスとが対応付けられていてもよい。
【0050】
次に、生成部15は、第2特定部14により特定されたデバイスに設定されているIPアドレスを、設定情報において対応付けられているIPアドレスに変更するためのフレームを生成する(ステップST409)。
【0051】
生成部15により生成されるフレームの例を
図9に示す。生成部15は、第2特定部14により特定されたデバイス1003を識別する識別子と、当該識別子を有するデバイス1003に設定される新たなIPアドレス(すなわち設定情報においてデバイス1003に対応付けられているIPアドレス)とを含むフレームを生成する。
【0052】
例えば、生成部15は、
図9に示すように、先頭から「デバイス識別子」、「コマンド種類」、及び「データ部」をデータ項目に含むフレームを生成する。「デバイス識別子」には、第2特定部14により特定されたデバイス1003の識別子が設定され、「コマンド種類」には、IPアドレスの変更要求コマンドが設定され、「データ部」には、設定情報においてデバイス1003に対応づけられているIPアドレス「192.168.1.3」が設定される。
【0053】
なお、上記ではデータ項目として「コマンド種別」がフレームに含まれる例を説明したが、「コマンド種別」は必ずしもフレームに含まれていなくてもよい。ただし、データ項目として「コマンド種別」がフレームに含まれていれば、当該フレームを受信したデバイス側で当該フレームの趣旨を容易に把握することができるため好適である。なお、コマンド種別を省略する場合は、当該フレームがIPアドレスの変更要求を伴うものであり、該当するデバイスは自機のIPアドレスの変更を行う必要がある旨を、予め各デバイスとの間で取り決めておくとよい。
【0054】
次に、送信部16は、生成部15により生成されたフレームを、ブロードキャスト通信又はマルチキャスト通信により、ネットワーク100内の各デバイスに送信する(ステップST410)。
【0055】
次に、デバイスの動作例について
図10を参照しながら説明する。ここでは一例として、デバイス1001の動作例について説明するが、他のデバイスについても以下と同様に動作する。
【0056】
まず、受信部10011は、情報処理装置1の送信部16からブロードキャスト通信又はマルチキャスト通信により送信されたフレームを受信する(ステップST1001)。
【0057】
次に、判断部10012は、受信部10011により受信されたフレームに含まれるデバイス識別子が、自機の識別子と一致するかを判断する(ステップST1002)。その結果、双方が一致しないと判断した場合(ステップST1003;NO)、判断部10012は当該フレームを破棄して処理を終了する。一方、双方が一致すると判断した場合(ステップST1002;YES)、処理はステップST1003へ移る。
【0058】
次に、変更部10013は、自機のIPアドレスを、ステップST1001で受信されたフレームに含まれているIPアドレスに変更する(ステップST1003)。
【0059】
次に、送信部10014は、変更部10013により自機のIPアドレスが変更された旨を通知するメッセージを情報処理装置1に送信する(ステップST1004)。
【0060】
情報処理装置1は、デバイス1001の送信部10014から送信された、IPアドレスが変更された旨の通知(メッセージ)を受信する。この通知を受信すると、情報処理装置1では、検索部11が、ネットワーク100に接続されたデバイスを再度検索し、検索結果を再取得する。そして、表示制御部17は、検索部11により再取得された検索結果を表示した検索結果表示画面を表示部18に表示させる。この場合の検索結果表示画面の例を
図11に示す。
【0061】
図11に示すように、検索結果表示画面では、デバイス1003のIPアドレスが「192.168.1.4」から「192.168.1.3」に変更されており、デバイス1003とデバイス1004との間でIPアドレスの重複が解消されたことが分かる。これにより、情報処理装置1は、ネットワーク100内の各デバイスとユニキャスト通信を行うことが可能となり、エンジニアは、ネットワーク100内のデバイスに個別にアクセスして各種設定作業を行えるようになる。
【0062】
特に、上記特許文献1記載の情報処理装置(以下、従来装置という)では、IPアドレスが重複するデバイスに対して新たに設定するIPアドレスを、エンジニアが所定の画面を介して手入力する必要があるため、設定誤りによりさらなるアドレス重複を引き起こし、IPアドレスの重複を解消できないおそれがあった。その点、情報処理装置1では、上記のようにエンジニアがIPアドレスを手入力する必要がないため、従来装置よりも確実にIPアドレスの重複を解消可能となる。
【0063】
また、従来装置において、エンジニアの設定誤りにより、IPアドレスの重複を解消できない場合、エンジニアは、IPアドレスが重複しているデバイスとはユニキャスト通信を行うことができないため、例えば従来装置を持って当該IPアドレスが重複しているデバイスが設置されている場所まで赴き、従来装置を当該デバイスに有線で接続した上で、当該デバイスに設定されているIPアドレスを新たなIPアドレスに変更してIPアドレスの重複を解消していた。そのため、エンジニアにとっては非常に煩雑な作業となっていた。その点、情報処理装置1では、上記のようにしてIPアドレスの重複を解消できるため、エンジニアはわざわざIPアドレスが重複しているデバイスの設置場所まで赴く必要がなく、従来に比してきわめて容易にIPアドレスの重複を解消可能となる。
【0064】
なお、上記の例では、2台のデバイスでIPアドレスが重複した場合を例に説明したが、3台以上のデバイスでIPアドレスが重複した場合でも上記と同様の処理を行うことで、IPアドレスの重複を解消することができる。
【0065】
以上のように、実施の形態1によれば、情報処理装置1は、ネットワーク100に接続された複数のデバイスにおいて、アドレスに重複があるかを判定する判定部12と、判定部12により、アドレスの重複があると判定された場合に、アドレスが重複しているデバイス群を特定する第1特定部13と、第1特定部13により特定されたデバイス群に含まれるn台(n≧2)のデバイスのうち、少なくともn-1台のデバイスに設定されているアドレスを、他のデバイスに設定されているアドレスと重複しないアドレスに変更するためのフレームを、デバイス毎に生成する生成部15と、生成部15により生成されたフレームを、ブロードキャスト通信又はマルチキャスト通信により、ネットワーク100内の各デバイスに送信する送信部16と、を備えた。これにより、情報処理装置1は、従来よりも確実にIPアドレスの重複を解消可能となる。
【0066】
また、情報処理装置1は、ネットワーク100内の各デバイスと当該各デバイスに設定されるアドレスとが予め対応付けられた設定情報に基づいて、第1特定部13により特定されたデバイス群に含まれるn台(n≧2)のデバイスのうち、対応するアドレスが設定されていないn-1台のデバイスを特定する第2特定部14を備え、生成部15は、第2特定部14により特定されたデバイスに設定されているアドレスを、設定情報において対応付けられているアドレスに変更するためのフレームを、当該特定されたデバイス毎に生成する。これにより、情報処理装置1は、第2特定部14により特定されたデバイスのIPアドレスを、設定情報において当該デバイスに対応付けられているアドレスに適切に変更することができる。
【0067】
また、情報処理装置1は、ネットワーク100に接続された複数のデバイスを検索して検索結果を取得する検索部11と、検索部11により取得された検索結果を表示部18に表示させる表示制御部17と、を備え、検索部11は、送信部16によりフレームが送信され、当該フレームに基づくアドレスの変更が完了した旨の通知を受信すると、ネットワーク100に接続された複数のデバイスを検索して検索結果を取得し、表示制御部17は、検索部11により取得された検索結果を表示部18に表示させる。これにより、情報処理装置1は、IPアドレスの変更後におけるデバイスの検索結果を表示部18に表示させることができる。また、エンジニアは、IPアドレスの重複が解消されたことを容易に把握することができる。
【0068】
また、実施の形態1によれば、デバイス1001は、情報処理装置1が備える送信部16から送信されたフレームを受信する受信部10011と、受信部10011により受信されたフレームに含まれる識別子が、自機の識別子と一致するかを判断する判断部10012と、判断部10012により、フレームに含まれる識別子が自機の識別子と一致すると判断された場合、自機のIPアドレスを、当該フレームに含まれる新たなIPアドレスに変更する変更部10013と、変更部10013により自機のIPアドレスが変更された際、自機のIPアドレスが変更された旨を通知するメッセージを送信する送信部10014と、を備えた。これにより、デバイス1001は、情報処理装置1から送信されたフレームが自機宛てのものであるかを判断し、当該フレームが自機宛てのものである場合にIPアドレスを適切に変更することができる。
【0069】
実施の形態2.
実施の形態1では、予め作成された設定情報に基づいてIPアドレスの重複を解消する例を説明した。これに対し、実施の形態2では、このような設定情報を用いずにIPアドレスの重複を解消する例を説明する。
【0070】
図12は、実施の形態2に係る情報処理装置1bの構成例を示す図である。実施の形態2に係る情報処理装置1bは、実施の形態1に係る情報処理装置1に対し、第2特定部14及び記憶部19が省略され、生成部15が生成部15bに変更され、送信部16が送信部16bに変更されている。情報処理装置1bのその他の構成については、実施の形態1に係る情報処理装置1と同様であるため、同一の符号を付してその説明を省略する。また、デバイス1001等の構成についても、実施の形態1におけるデバイス1001等と同様であるため、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0071】
生成部15bは、第1特定部13により特定されたデバイス群に含まれるn台(n≧2)のデバイスのうち、少なくともn-1台分のデバイスに設定されているアドレスを、新たなIPアドレスに変更するためのフレームをデバイス毎に生成する。ここで、新たなIPアドレスは、ネットワーク100内のデバイスのいずれにも設定されておらず、かつ互いに重複しないアドレスである。
【0072】
送信部16bは、生成部15bにより生成されたフレームを、ブロードキャスト通信又はマルチキャスト通信により、ネットワーク100内の各デバイスに送信する。
【0073】
生成部15bにより生成されるフレームの例を
図13に示す。なお、ここでは、実施の形態1と同様に、デバイス1003とデバイス1004とに同じIPアドレス「192.168.1.4」が設定されており、第1特定部13は、IPアドレスが重複しているデバイス群として、デバイス1003とデバイス1004とを特定したものとする。
【0074】
生成部15bは、第1特定部13により特定されたデバイス群に含まれる2台のデバイスのうち、少なくとも1台のデバイスに設定されているIPアドレスを、新たなIPアドレスに変更するためのフレームを生成する。ここで、新たなIPアドレスは、ネットワーク100内のデバイスのいずれにも設定されていないIPアドレスである。
【0075】
例えば、生成部15bは、第1特定部13により特定されたデバイス群に含まれる2台のデバイス(デバイス1003及びデバイス1004)のうち、デバイス1003に設定されているIPアドレスを、新たなIPアドレスに変更するためのフレームを生成する。例えば、生成部15bは、先頭から「デバイス1003」、「アドレス変更要求」、「192.168.1.200」をデータ項目に含むフレームを生成する。
【0076】
なお、生成部15bは、検索部11により取得された検索結果に含まれるIPアドレスを解析することにより、ネットワーク100内のデバイスのいずれにも設定されていないIPアドレス(上記の例では「192.168.1.200」)を自動的に生成してもよい。または、エンジニアが予めネットワーク100内のデバイスのいずれにも設定されないIPアドレスを退避用アドレスとして用意できる場合は、当該退避用アドレスを予め記憶部にいくつか記憶させておき、生成部15bは当該記憶部から退避用アドレスを適宜読み出して、フレーム生成に用いるようにしてもよい。この場合の退避用アドレスとしては、例えばホスト部の値がネットワーク100内のデバイスに設定されているIPアドレスと大きく乖離するIPアドレスなど、ネットワーク100内のいずれのデバイスにも設定されないことが明らかなIPアドレスを用いるのが望ましい。
【0077】
その後、送信部16bは、生成部15bにより生成されたフレームを、ブロードキャスト通信又はマルチキャスト通信により、ネットワーク100内の各デバイスに送信する。
【0078】
一方、デバイスは、実施の形態1で説明した例と同様に動作する。例えばデバイス1003は、送信部16bから送信されたフレームを受信すると、自機のIPアドレスを、当該フレームの「データ部」に設定されているIPアドレス(192.168.1.200)に変更する。そして、デバイス1003は、自機のIPアドレスが変更された旨を通知するメッセージを情報処理装置1に送信する。
【0079】
情報処理装置1は、デバイス1003から送信された、IPアドレスが変更された旨の通知(メッセージ)を受信する。その後、情報処理装置1では、検索部11が、ネットワーク100に接続されたデバイスを再度検索し、検索結果を再取得する。そして、表示制御部17は、検索部11により再取得された検索結果を表示した検索結果表示画面を表示部18に表示させる。この場合の検索結果表示画面の例を
図14に示す。
【0080】
図14に示すように、検索結果表示画面では、デバイス1003のIPアドレスは「192.168.1.4」から「192.168.1.200」に変更されており、デバイス1004との間でIPアドレスの重複が解消されたことが分かる。このようにして、情報処理装置1bは、設定情報を用いることなく、従来よりも確実にIPアドレスの重複を解消することができ、エンジニアは、ネットワーク100内の各デバイスとユニキャスト通信を行うことが可能となる。
【0081】
なお、上記の例では、IPアドレスが重複した2台のデバイスのうち1台について、IPアドレスを新たなIPアドレスに変更する例を説明したが、IPアドレスが重複した2台のデバイスのIPアドレスを新たなIPアドレスに変更してもよい。
【0082】
例えば、生成部15bは、IPアドレスが重複したデバイス1003及びデバイス1004のうち、デバイス1003については、先頭から「デバイス1003」、「アドレス変更要求」、「192.168.1.200」をデータ項目に含むフレームを生成し、デバイス1004については、先頭から「デバイス1004」、「アドレス変更要求」、「192.168.1.201」をデータ項目に含むフレームを生成する。ここで、「192.168.1.200」及び「192.168.1.201」は、ネットワーク100内のデバイスのいずれにも設定されておらず、かつ互いに重複しないIPアドレスである。そして、送信部16bは、生成部15bによりデバイス毎に生成されたフレームを、ブロードキャスト通信又はマルチキャスト通信により、ネットワーク100内の各デバイスに送信する。
【0083】
この場合、デバイス1003のIPアドレスは「192.168.1.4」から「192.168.1.200」に変更され、デバイス1004のIPアドレスは「192.168.1.4」から「192.168.1.201」に変更される。これにより、デバイス1003とデバイス1004との間でIPアドレスの重複が解消される。
【0084】
なお、上記の例では、2台のデバイスでIPアドレスが重複した場合を例に説明したが、3台以上のデバイスでIPアドレスが重複した場合でも上記と同様の処理を行うことで、IPアドレスの重複を解消することができる。すなわち、生成部15bは、IPアドレスが重複したデバイスがn台であった場合(n≧2)、少なくともn-1台のデバイスについて、デバイス毎に、IPアドレスを変更するためのフレームを生成し、送信部16bは、生成部15bによりデバイス毎に生成されたフレームを、ブロードキャスト通信又はマルチキャスト通信により、ネットワーク100内の各デバイスに送信すればよい。
【0085】
以上のように、実施の形態2によれば、生成部15bは、第1特定部13により特定されたデバイス群に含まれるn台(n≧2)のデバイスのうち、少なくともn-1台のデバイスに設定されているアドレスを、ネットワーク100内のデバイスのいずれにも設定されておらず、かつ互いに重複しないアドレスに変更するためのフレームを、デバイス毎に生成する。これにより、情報処理装置1bは、設定情報を用いることなく、従来よりも確実にIPアドレスの重複を解消可能となる。
【0086】
特に、実施の形態1で説明したような設定情報を予め作成することができない場合、あるいは、作成できたとしてもその情報に誤りが含まれる可能性がある場合には、実施の形態1で説明した方法ではIPアドレスの重複を解消することができないおそれがある。その点、実施の形態2では、設定情報を用いることなくIPアドレスの重複を解消可能であるため、上記のような場合にも対応することができる。
【0087】
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組合わせ、或いは各実施の形態の任意の構成要素の変形、若しくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
【符号の説明】
【0088】
1、1b 情報処理装置
11 検索部
12 判定部
13 第1特定部
14 第2特定部
15、15b 生成部
16、16b 送信部
17 表示制御部
18 表示部
19 記憶部
100 ネットワーク
1000 デバイス(コントローラ)
1001、1002、1003、1004、1005 デバイス(コントローラ)
10011 受信部
10012 判断部
10013 変更部
10014 送信部