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  • 特開-食品を包装するための包装袋 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022190276
(43)【公開日】2022-12-26
(54)【発明の名称】食品を包装するための包装袋
(51)【国際特許分類】
   B65D 81/34 20060101AFI20221219BHJP
   B65D 33/00 20060101ALI20221219BHJP
   B65D 33/01 20060101ALI20221219BHJP
   B65D 85/50 20060101ALI20221219BHJP
【FI】
B65D81/34
B65D33/00 C
B65D33/01
B65D85/50 100
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021098527
(22)【出願日】2021-06-14
(71)【出願人】
【識別番号】505057761
【氏名又は名称】木戸紙業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002837
【氏名又は名称】弁理士法人アスフィ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】木戸 正治
(72)【発明者】
【氏名】畑本 仁寿
【テーマコード(参考)】
3E035
3E064
【Fターム(参考)】
3E035BA08
3E035BB02
3E035BC02
3E035BD02
3E035BD04
3E035BD06
3E035CA04
3E035CA07
3E064AB23
3E064BA17
3E064BA27
3E064BA28
3E064BA29
3E064BA30
3E064BA36
3E064BA38
3E064BA55
3E064BB03
3E064BC08
3E064BC20
3E064EA30
3E064FA01
3E064GA04
3E064HD02
3E064HE03
3E064HM01
3E064HN05
3E064HP01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】一部開封し易い食品包装袋を提供する。
【解決手段】食品を包装するための包装袋20であって、開封用の切り口11と、蒸気排出用孔12とを有し、蒸気排出用孔12は、切り口11の破断方向線上に位置することを特徴とする包装袋。第1のフィルム1と、第1のフィルム1と対向するように配置された第2のフィルム2とを有し、蒸気排出用孔12の周囲において、第1のフィルム1の内面が第2のフィルム2の内面に固定されている包装袋20。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品を包装するための包装袋であって、
開封用の切り口と、
蒸気排出用孔とを有し、
前記蒸気排出用孔は、前記切り口の破断方向線上に位置することを特徴とする包装袋。
【請求項2】
第1のフィルムと、
前記第1のフィルムと対向するように配置された第2のフィルムとを有し、
前記蒸気排出用孔の周囲において、前記第1のフィルムの内面が第2のフィルムの内面に固定されている請求項1に記載の包装袋。
【請求項3】
前記破断方向線上に、前記第1のフィルムの内面が第2のフィルムの内面に固定されていない非固定部を有する請求項2に記載の包装袋。
【請求項4】
前記蒸気排出用孔は、前記第1のフィルムと前記第2のフィルムとを貫通する孔である請求項2または3に記載の包装袋。
【請求項5】
前記蒸気排出用孔の前記破断方向と垂直な方向の長さは、前記蒸気排出用孔の前記破断方向の長さよりも長い請求項1~4のいずれかに記載の包装袋。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品を包装するための包装袋に関する。
【背景技術】
【0002】
これまでに種々の食品を包装するための包装袋が知られている。例えば、特許文献1には、プラスチックフィルムの積層体からなる、電子レンジによる内容物の加熱調理が可能なパウチであって、電子レンジによる加熱調理において、内容物から発生する水蒸気をパウチ外部に排出することが可能な自動蒸気抜き機構を備えており、胴部の両端部のシール部の、少なくとも一方には切込みが設けられて、この切込みを起点として、パウチの表裏の胴部の、水平方向の直線が開封予定線であるものが開示されている。
【0003】
また、特許文献2には、電子レンジ用包装袋であって、1以上のフィルムの周縁部同士を熱溶着して袋状に形成された本体と、本体の第1方向の中央部よりも外側に偏った位置に本体の第2方向の幅にわたって設けられ、1以上のフィルムの一部によって合掌状に形成されたフラップと、フラップの内部に所定の幅をもつシール部であって、本体の中央部側に突出する略V字先端をもつ蒸気抜きシール部とを備えるものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-200047号公報
【特許文献2】特開2017-024733号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1、2等のように加熱に伴う内圧上昇による袋の破裂を回避するために設けられた蒸気抜き機構と、加熱後に食品を取り出すための開封用の切り口とを備える食品包装袋はこれまでに数多く存在していた。しかし、本発明者らの調査の結果、購入者が蒸気抜き機構に不安を感じて、蒸気抜き機構を備えている包装袋であっても一部開封してから加熱する場合があることが分かった。更にこのような一部のみ開封する場合には、力加減が難しく開封し過ぎてしまうおそれがあった。本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、一部開封し易い食品包装袋を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る食品包装袋は以下の通りである。
[1]食品を包装するための包装袋であって、
開封用の切り口と、
蒸気排出用孔とを有し、
前記蒸気排出用孔は、前記切り口の破断方向線上に位置することを特徴とする包装袋。
【0007】
上記の通り、蒸気排出用孔が切り口の破断方向線上に位置することによって、蒸気排出用孔が切り口からの開封時のストッパーとして機能することができる。これにより一部開封し易い食品包装袋を提供することができる。
【0008】
更に本発明の好ましい実施形態は以下の[2]~[5]のいずれかの通りである。
[2]第1のフィルムと、
前記第1のフィルムと対向するように配置された第2のフィルムとを有し、
前記蒸気排出用孔の周囲において、前記第1のフィルムの内面が第2のフィルムの内面に固定されている[1]に記載の包装袋。
[3]前記破断方向線上に、前記第1のフィルムの内面が第2のフィルムの内面に固定されていない非固定部を有する[2]に記載の包装袋。
[4]前記蒸気排出用孔は、前記第1のフィルムと前記第2のフィルムとを貫通する孔である[2]または[3]に記載の包装袋。
[5]前記蒸気排出用孔の前記破断方向と垂直な方向の長さは、前記蒸気排出用孔の前記破断方向の長さよりも長い[1]~[4]のいずれかに記載の包装袋。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、上記構成により、一部開封し易い食品包装袋を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、実施の形態に係る包装袋の正面図である。
図2図2は、図1のII-II断面図である。
図3図3は、図1のIII-III断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下では、下記実施の形態に基づき本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施の形態によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。また、図面における種々部材の寸法は、本発明の特徴の理解に資することを優先しているため、実際の寸法とは異なる場合がある。
【0012】
図1は、実施の形態に係る包装袋の正面図である。図2は、図1のII-II断面図である。図3は、図1のIII-III断面図である。
【0013】
図1に示す通り、食品を包装するための包装袋20は、開封用の切り口11と、蒸気排出用孔12とを有している。蒸気排出用孔12は、切り口11の破断方向線A上に位置している。破断方向線Aは、切り口11から破断方向Xに延びる仮想線であり、開封予定方向を示すものである。蒸気排出用孔12が切り口11の破断方向線A上に位置することによって、蒸気排出用孔12が切り口11からの開封時のストッパーとして機能することができる。これにより包装袋20が一部開封し易いものとなる。また、加熱前に一部開封し忘れた場合であっても、蒸気排出用孔12から蒸気を逃がすことにより、包装袋20の破裂を回避し易くすることができる。
【0014】
包装袋20は、直線引き裂き性を有することが好ましい。切り口11から直線状に開封することにより、蒸気排出用孔12が切り口11からの開封時のストッパーとして機能し易くなる。そのため、包装袋20は、直線引き裂き性を有するフィルムを備えることが好ましい。直線引き裂き性を有するフィルムとしては、1軸延伸フィルムや、直線状、ミシン目状等の孔部、薄膜部等を有するフィルム等が挙げられる。
【0015】
図2に示す通り、包装袋20は、第1のフィルム1と、第1のフィルム1と対向するように配置された第2のフィルム2とを有していることが好ましい。更に図1に示す固定部13aのように、蒸気排出用孔12の周囲において、第1のフィルム1の内面が第2のフィルムの内面2に固定されていることが好ましい。これにより、加熱に伴う蒸気排出用孔12からの食品の漏出を低減することができる。そのため、固定部13aは、蒸気排出用孔12の全周にわたって設けられていることがより好ましい。また、固定部13aでは、加熱による内圧の上昇によりフィルム間の固定が外れて通路ができ、蒸気排出用孔12から蒸気を排出できるようになっていることが好ましい。
【0016】
図1に示す通り、固定部13aは、蒸気排出用孔12を囲むようにして設けられていればよく、蒸気排出用孔12に直接、接するように設けられていてもよい。また、固定部13aと蒸気排出用孔12との間には、第1のフィルム1の内面が第2のフィルム2の内面に固定されていない非固定部(図示せず)が設けられていてもよい。このような非固定部は、蒸気排出用孔12の全周にわたって設けられていることが好ましい。
【0017】
図1、2に示す通り、包装袋20は、固定部13aの周囲において、第1のフィルム1の内面が第2のフィルム2の内面に固定されていない非固定部14を有することが好ましい。これにより、非固定部14内に封入された食品から発生する蒸気を排出し易くすることができる。包装袋20は、固定部13aの全周にわたって非固定部14が設けられていることがより好ましい。
【0018】
固定部13aの外縁の形状は、特に限定されず、三角形、正方形、長方形、菱形、台形、五角形、星形等の多角形、円形、楕円形等が挙げられる。このうち長方形、楕円形が好ましい。なお固定部13aの一部は、後述する固定部13bと連続的に繋がっていてもよい。
【0019】
図1、2に示す通り、包装袋20は、破断方向線A上に、第1のフィルム1の内面が第2のフィルム2の内面に固定されていない非固定部14を有することが好ましい。これにより切り口11から破断方向線Aに沿って開封する際に形成される開口から、加熱に伴う蒸気を排出し易くすることができる。更に包装袋20は、切り口11と固定部13aとの間に非固定部14を有していることがより好ましい。
【0020】
図2に示す通り、蒸気排出用孔12は、第1のフィルム1と第2のフィルム2とを貫通する孔であることが好ましい。これにより、蒸気排出用孔12は、切り口11からの開封時のストッパーとして機能し易くなる。またこれにより、蒸気を第1のフィルム1側と第2のフィルム2側の両側から効率的に蒸気を排出することができる。但し、蒸気排出用孔12は第1のフィルム1と第2のフィルム2のうちいずれか一方のフィルムを貫通する孔であってもよい。また、蒸気排出用孔12は、1つに限らず、2つ以上設けられていてもよい。
【0021】
図1に示す通り、蒸気排出用孔12の破断方向Xと垂直な垂直方向Yの長さは、蒸気排出用孔12の破断方向Xの長さよりも長いことが好ましい。これにより、蒸気排出用孔12が切り口11からの開封時のストッパーとして機能し易くすることができる。蒸気排出用孔12の形状は、特に限定されず、線形、三角形、正方形、長方形、菱形、台形、五角形、星形等の多角形、円形、楕円形等が挙げられる。このうち長方形、楕円形が好ましい。
【0022】
図1に示す通り、蒸気排出用孔12の垂直方向Yの長さは、切り口11の垂直方向Yの長さよりも長いことが好ましい。これにより、蒸気排出用孔12が切り口11からの開封時のストッパーとして機能し易くすることができる。
【0023】
蒸気排出用孔12の垂直方向Yの長さは、0.3cm以上であることが好ましく、0.5cm以上であることがより好ましく、1.0cm以上であることが更に好ましい。これにより、蒸気排出用孔12が切り口11からの開封時のストッパーとして機能し易くすることができる。一方、蒸気排出用孔12の垂直方向Yの長さは、10cm以下であることが好ましく、5cm以下であることがより好ましく、3cm以下であることが更に好ましい。これにより、加熱に伴う蒸気排出用孔12からの食品の漏出を低減することができる。
【0024】
蒸気排出用孔12の破断方向Xの長さは、切り口11の破断方向Xの長さよりも長いことが好ましい。これにより、蒸気排出用孔12が切り口11からの開封時のストッパーとして機能し易くすることができる。
【0025】
蒸気排出用孔12の破断方向Xの長さは、0.3cm以上であることが好ましく、0.5cm以上であることが好ましく、1.0cm以上であることが更に好ましい。これにより、蒸気排出用孔12が切り口11からの開封時のストッパーとして機能し易くすることができる。一方、蒸気排出用孔12の垂直方向Yの長さは、5cm以下であることが好ましく、2cm以下であることがより好ましい。これにより、加熱に伴う蒸気排出用孔12からの食品の漏出を低減することができる。
【0026】
包装袋20は、切り口11の中心と、蒸気排出用孔12の中心との距離が最大となる向きに向けたときの正面視において、包装袋20の垂直方向Yに延びる中心線よりも切り口11に近い領域に蒸気排出用孔12を有することが好ましい。これにより、切り口11と蒸気排出用孔12との距離が近くなって、蒸気排出用孔12が切り口11からの開封時のストッパーとして機能し易くすることができる。なお、図1のIII-IIIの切断線は、包装袋20の正面視における中心線に相当する。
【0027】
包装袋20の正面視において、切り口11と蒸気排出用孔12の間の最短距離は、7cm以下であることが好ましく、4cm以下であることがより好ましい。これにより、蒸気排出用孔12が切り口11からの開封時のストッパーとして機能し易くすることができる。一方、当該最短距離は、0.5cm以上であることが好ましく、1.0cm以上であることがより好ましい。これにより、切り口11から破断方向線Aに沿って開封することによって形成される開口から蒸気を排出し易くすることができる。
【0028】
包装袋20の正面視において、包装袋20を破断方向Xに2等分し、且つ垂直方向Yに2等分して形成される4つの領域のうち1つの領域内に切り口11と蒸気排出用孔12が設けられていることが好ましい。これにより、切り口11と蒸気排出用孔12との距離が近くなって、蒸気排出用孔12が切り口11からの開封時のストッパーとして機能し易くなる。更にこれにより、切り口11と蒸気排出用孔12とが設けられている領域を上側にして包装袋20を自立させることにより、切り口11からの開封によって形成される開口や蒸気排出用孔12からの食品の漏出を低減することができる。
【0029】
切り口11の形状は、特に限定されず、線状、半円状、三角形状、四角形状等が挙げられる。また、切り口11は、1つに限らず、2つ以上設けられていてもよい。例えば、切り口11が設けられている第1の辺10aに対向する第2の辺10d、第1の辺10aに隣接する第2の辺10b、及び第1の辺10aに隣接する第3の辺10cのうちいずれか1つ以上の辺に他の切り口が設けられていてもよい。
【0030】
図3に示す通り、包装袋20は、第1のフィルム1と第2のフィルム2とに対向するように配置された第3のフィルム3を有することが好ましい。これらのフイルムの外縁部を固定し、第3のフィルム3を内側に屈曲させて底部として立体形状とすることにより、包装袋20はスタンド式の袋として機能することができる。また、これらのフイルムの外縁部を互いに固定して固定部13bを形成することにより、食品を密閉することができる。包装袋20のようにスタンド式である場合には、切り口11の中心と、蒸気排出用孔12の中心とが同じ高さの位置にあることが好ましい。
【0031】
第1のフィルム1と第2のフィルム2は、図1~3に示すように包装袋20の本体部を形成する態様に限定されず、特許文献2のように合掌状のフラップ部を形成していてもよい。当該態様では、フラップ部に切り口11、蒸気排出用孔12が設けられていることが好ましい。更に、フラップ部の切り口11と蒸気排出用孔12の間に非固定部14が設けられていることが好ましい。当該態様では、フラップ部を上側に向けて加熱することにより蒸気が排出され易くなる。
【0032】
第1のフィルム1、第2のフィルム2、第3のフィルム3は、それぞれ単層であってもよく多層であってよい。更に包装袋20は他のフィルムを有していてもよい。
【0033】
これらのフィルムは、それぞれ、基材層およびヒートシール層を有することが好ましい。基材層として、ナイロン層、ポリエチレンテレフタレート層、ポリエチレンナフタレート層、ポリエチレン層、ポリプロピレン層、エチレン-ビニルアルコール共重合体層、ポリ塩化ビニリデン層、これらを1軸延伸または2軸延伸した延伸層、またはこれらの積層体が挙げられる。ヒートシール層として、低密度ポリエチレン層、中密度ポリエチレン層、高密度ポリエチレン層、プロピレン-エチレン共重合体層、エチレン-ブテン共重合体層、ポリアミド層、ポリエステル層、エチレン-酢酸ビニル共重合体層、これらを1軸延伸または2軸延伸した延伸層、またはこれらの積層体が挙げられる。
【0034】
これらのフィルムは、更に印刷層、無機物層等の他の層を有していてもよい。印刷層は、グラビア印刷用のインキやフレキソ印刷用のインキを含んでいてもよい。インキは、バインダー、顔料等を含んでいてもよい。無機物層は、酸化珪素、酸化アルミニウム、アルミニウム等を含んでいてもよい。これにより、酸素や水蒸気等の透過に対するガスバリア性を向上することができる。
【0035】
第1のフィルム1、第2のフィルム2は、それぞれ、直線引き裂き性を有する層を含むことが好ましい。直線引き裂き性を有する層としては、1軸延伸した延伸層や、レーザー加工等により直線状、ミシン目状等の孔部、薄膜部等が設けられた層が挙げられる。第1のフィルム1、第2のフィルム2は、それぞれ、蒸気排出用孔12以外の孔が設けられていない層を有することが好ましい。これにより食品の漏出を防止し易くすることができる。
【0036】
図1に示す通り、包装袋20は、正面視において、切り口11が設けられている第1の辺10aと、第1の辺10aに隣接する第2の辺10bと、第1の辺10aに隣接する第3の辺10cと、第2の辺10bと第3の辺10cとに隣接し第1の辺10aに対向する第4の辺10dとを有していることが好ましい。第2の辺10bおよび/または第3の辺10cは、切り口11の中心と蒸気排出用孔12の中心とを通る仮想直線と平行であることが好ましい。包装袋20の正面視の形状として、長方形、正方形、台形等が挙げられる。
【0037】
切り口11の中心と蒸気排出用孔12の中心とを通る仮想直線と、切り口11が設けられている第1の辺10aとのなす角度は、85°以上、95°以下であることが好ましく、88°以上、92°以下であることがより好ましく、89°以上、91°以下であることが更に好ましい。これにより、蒸気排出用孔12が切り口11からの開封時のストッパーとして機能し易くすることができる。
【0038】
包装袋20は、液状物、固形物、またはこれらの混合物である食品の包装に好適に用いることができる。また包装袋20は、電子レンジ、オーブン、湯煎等により加熱できるものであることが好ましい。
【符号の説明】
【0039】
1 第1のフィルム
2 第2のフィルム
3 第3のフィルム
10a 第1の辺
10b 第2の辺
10c 第3の辺
10d 第4の辺
11 切り口
12 蒸気排出用孔
13a、13b 固定部
14 非固定部
20 包装袋
A 切り口の破断方向線
X 破断方向
Y 破断方向と垂直な方向
図1
図2
図3