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特開2022-190323情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
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  • 特開-情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022190323
(43)【公開日】2022-12-26
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20221219BHJP
   G06Q 50/30 20120101ALI20221219BHJP
【FI】
G06Q30/06 350
G06Q50/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021098595
(22)【出願日】2021-06-14
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岡 尚哉
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
5L049BB68
5L049CC42
(57)【要約】
【課題】本開示は、ユーザが使用し易い車両をユーザに対して貸与することが可能となる技術を提供することを目的とする。
【解決手段】情報処理装置は、ユーザが使用感を把握している第1車両の利用時にユーザによって使用される自動車部品に関する情報と、ユーザに対して貸与される車両の候補である第2車両の利用時にユーザによって使用される自動車部品に関する情報とに基づいて、第1車両の使用感と第2車両の使用感とを比較する。そして、情報処理装置は、第1車両の使用感と第2車両の使用感との比較の結果に関連する結果情報をユーザに通知する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが過去に利用したことのある第1車両において前記ユーザによって使用される一または複数の自動車部品に関する情報と、前記ユーザに対して貸与される車両の候補である第2車両において前記ユーザによって使用される一または複数の自動車部品に関する情報とに基づいて、前記第1車両の使用感と前記第2車両の使用感とを比較することと、
前記第1車両の使用感と前記第2車両の使用感との比較の結果に関連する結果情報を前記ユーザに通知することと、
を実行する制御部を備える、
情報処理装置。
【請求項2】
前記一または複数の自動車部品に関する情報は、前記一または複数の自動車部品のメーカ、機種、または型番を含む情報である、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記第1車両の一または複数の自動車部品と前記第2車両の一または複数の自動車部品とで、メーカ、機種、または型番が一致する数を、前記第1車両と前記第2車両との使用感の類似度として算出することで、前記第1車両の使用感と前記第2車両の使用感とを比較する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記一または複数の自動車部品に関する情報は、前記一または複数の自動車部品の車内における配置に関する情報を含む、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記第1車両の一または複数の自動車部品と前記第2車両の一または複数の自動車部品との配置との類似度を前記第1車両と前記第2車両との使用感の類似度として算出することで、前記第1車両の使用感と前記第2車両の使用感とを比較する、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記第1車両は、前記ユーザによって指定される、
請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記制御部は、
前記ユーザが貸与を受けた車両の履歴に関する情報に基づいて、前記第1車両を決定すること、
をさらに実行する、
請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記制御部は、
前記ユーザが貸与を受けた複数の車両それぞれにおける前記ユーザの動作に関する情報に基づいて、前記第1車両を前記複数の車両から決定する、
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記ユーザの動作に関する情報は、車両に搭載されているカメラであって、前記ユーザの動作を撮像するカメラによって撮像される画像情報である、
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記第2車両は、前記ユーザによって指定される、
請求項1から9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記制御部は、
前記第2車両が複数存在する場合、前記第1車両についての一または複数の自動車部品に関する情報と、各第2車両についての一または複数の自動車部品に関する情報とに基づいて、前記第1車両の使用感と各第2車両の使用感とを比較し、
前記第1車両の使用感と使用感の類似度が最も高い前記第2車両についての情報を前記結果情報として前記ユーザに通知する、
請求項1から9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
ユーザが過去に利用したことのある第1車両において前記ユーザによって使用される一または複数の自動車部品に関する情報と、前記ユーザに対して貸与される車両の候補である第2車両において前記ユーザによって使用される一または複数の自動車部品に関する情報とに基づいて、前記第1車両の使用感と前記第2車両の使用感とを比較することと、
前記第1車両の使用感と前記第2車両の使用感との比較の結果に関連する結果情報を前記ユーザに通知することと、
を含む、
情報処理方法。
【請求項13】
前記一または複数の自動車部品に関する情報は、前記一または複数の自動車部品のメーカ、機種、または型番を含む情報である、
請求項12に記載の情報処理方法。
【請求項14】
前記第1車両の一または複数の自動車部品と前記第2車両の一または複数の自動車部品とで、メーカ、機種、または型番が一致する数を、前記第1車両と前記第2車両との使用感の類似度として算出することで、前記第1車両の使用感と前記第2車両の使用感とを比較する、
請求項13に記載の情報処理方法。
【請求項15】
前記一または複数の自動車部品に関する情報は、前記一または複数の自動車部品の車内における配置に関する情報を含む、
請求項12に記載の情報処理方法。
【請求項16】
前記第1車両の一または複数の自動車部品と前記第2車両の一または複数の自動車部品との配置との類似度を前記第1車両と前記第2車両との使用感の類似度として算出することで、前記第1車両の使用感と前記第2車両の使用感とを比較する、
請求項15に記載の情報処理方法。
【請求項17】
前記第1車両は、前記ユーザによって指定される、
請求項12から16のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項18】
前記ユーザが貸与を受けた車両の履歴に関する情報に基づいて、前記第1車両を決定すること、
をさらに含む、
請求項12から16のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項19】
前記ユーザが貸与を受けた複数の車両それぞれにおける前記ユーザの動作に関する情報に基づいて、前記第1車両を前記複数の車両から決定する、
請求項18に記載の情報処理方法。
【請求項20】
コンピュータに情報処理方法を実行させるためのプログラムであって、
前記情報処理方法は、
ユーザが過去に利用したことのある第1車両において前記ユーザによって使用される一または複数の自動車部品に関する情報と、前記ユーザに対して貸与される車両の候補である第2車両において前記ユーザによって使用される一または複数の自動車部品に関する情報とに基づいて、前記第1車両の使用感と前記第2車両の使用感とを比較することと、
前記第1車両の使用感と前記第2車両の使用感との比較の結果に関連する結果情報を前記ユーザに通知することと、
を含む、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両検索システムが開示されている。特許文献1に開示されている車両検索システムにおいて、ユーザの運転傾向を示す運転特性情報と、複数の車両のそれぞれの操作感覚を示す操作感覚特性情報とが比較される。そして、車両検索システムにおいて、ユーザの運転傾向と操作感覚特性との一致の度合いが閾値を超える車両を複数の車両の中から検索する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-174978号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、ユーザが使用し易い車両をユーザに対して貸与することが可能となる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の第1の態様に係る情報処理装置は、
ユーザが過去に利用したことのある第1車両において前記ユーザによって使用される一または複数の自動車部品に関する情報と、前記ユーザに対して貸与される車両の候補である第2車両において前記ユーザによって使用される一または複数の自動車部品に関する情報とに基づいて、前記第1車両の使用感と前記第2車両の使用感とを比較することと、
前記第1車両の使用感と前記第2車両の使用感との比較の結果に関連する結果情報を前記ユーザに通知することと、
を実行する制御部を備える。
【0006】
本開示の第2の態様に係る情報処理方法は、
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
ユーザが過去に利用したことのある第1車両において前記ユーザによって使用される一または複数の自動車部品に関する情報と、前記ユーザに対して貸与される車両の候補である第2車両において前記ユーザによって使用される一または複数の自動車部品に関する情報とに基づいて、前記第1車両の使用感と前記第2車両の使用感とを比較することと、
前記第1車両の使用感と前記第2車両の使用感との比較の結果に関連する結果情報を前記ユーザに通知することと、
を含む。
【0007】
本開示の第3の態様に係るプログラムは、
コンピュータに情報処理方法を実行させるためのプログラムであって、
前記情報処理方法は、
ユーザが過去に利用したことのある第1車両において前記ユーザによって使用される一または複数の自動車部品に関する情報と、前記ユーザに対して貸与される車両の候補である第2車両において前記ユーザによって使用される一または複数の自動車部品に関する情報とに基づいて、前記第1車両の使用感と前記第2車両の使用感とを比較することと、
前記第1車両の使用感と前記第2車両の使用感との比較の結果に関連する結果情報を前
記ユーザに通知することと、
を含む。
【発明の効果】
【0008】
本開示により、ユーザが使用し易い車両をユーザに対して貸与することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、第1実施形態に係る貸与システムの概略構成を示す図である。
図2図2は、管理サーバの機能構成の一例を概略的に示すブロック図である。
図3図3は、第1実施形態における利用情報データベースに格納されている利用情報のテーブル構成の一例を示す図である。
図4図4は、車両情報データベースに格納されている車両情報のテーブル構成の一例を示す図である。
図5図5は、提案処理のフローチャートである。
図6図6は、第2実施形態に係る貸与システムの概略構成を示す図である。
図7図7は、第2実施形態における利用情報データベースに格納される利用情報のテーブル構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
ユーザは、車両の貸与を受けるサービスを利用するユーザである。ユーザは、車両の貸与を受けるサービスを利用することで、様々な車両の貸与を受けることができる。しかしながら、例えば、ユーザが車両において使用する自動車部品(以下、単に「自動車部品」と称する場合がある。)のメーカ、機種、または型番が車両によって異なる場合がある。そうすると、自動車部品のメーカ、機種、または型番の違いによって、車両の使用感が異なることが想定される。また、例えば、自動車部品の車内での配置が車両によって異なる場合がある。そうすると、自動車部品の配置の違いによって、車両の使用感が異なることが想定される。したがって、ユーザに対して様々な車両が貸与されるとすると、使用感が異なる様々な車両がユーザに対して貸与されることとなる。その結果、車両の使用感の違いによってユーザが自動車部品を誤操作するなど、貸与された車両の利用に支障をきたす虞が生じる。
【0011】
そこで、本開示の第1の態様に係る情報処理装置における制御部は、第1車両の一または複数の自動車部品に関する情報と、第2車両の一または複数の自動車部品に関する情報とに基づいて、第1車両の使用感と第2車両の使用感とを比較する。ここで、第1車両は、ユーザが過去に利用したことのある車両である。また、第2車両は、ユーザに対して貸与される車両の候補となる車両である。そして、制御部は、第1車両の使用感と第2車両の使用感との比較の結果に関連する結果情報をユーザに通知する。
【0012】
以上説明したように、情報処理装置によって、第1車両の使用感と第2車両の使用感とが比較され、結果情報がユーザに通知される。ここで、ユーザは過去に第1車両を利用したことがあるため、該第1車両の使用感を把握している。そのため、情報処理装置は、ユーザが使用感を把握している第1車両の使用感と、ユーザが貸与を受ける候補である第2車両の使用感との比較を行うことができる。そして、情報処理装置によって、ユーザが使用感を把握している第1車両の使用感と、ユーザが貸与を受ける候補である第2車両の使用感との比較の結果をユーザが把握することが可能となる。そうすると、ユーザは、第1車両の使用感と使用感の差がより小さい第2車両を、貸与を受ける車両として選択することが可能となる。したがって、情報処理装置によって、ユーザが使用し易い車両をユーザに対して貸与することが可能となる。
【0013】
以下、本開示の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。本実施形態に記載
されている構成部品の寸法、材質、形状、および、その相対配置等は、特に記載がない限りは本開示の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0014】
<第1実施形態>
(システムの概略)
本実施形態における貸与システム1について、図1に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る貸与システム1の概略構成を示す図である。貸与システム1は、ユーザ端末100と管理サーバ200とを含んで構成される。貸与システム1においては、ユーザ端末100と管理サーバ200とがネットワークN1によって相互に接続される。ネットワークN1には、例えば、インターネット等の世界規模の公衆通信網であるWAN(Wide Area Network)または、携帯電話等の電話通信網が採用されてもよい。
【0015】
(ユーザ端末)
ユーザ端末100は、ユーザ10が使用する端末である。ユーザ端末100は、例えば、コンピュータまたは携帯情報端末等である。ユーザ10は、貸与サービスを利用するユーザである。ここで、貸与サービスは、ユーザに対して車両30を貸与するサービスである。貸与サービスは、例えば、ユーザに対して車両30のレンタルを提供するサービスである。なお、貸与サービスは、例えば、ユーザに対してカーシェアリングを提供するサービスであってもよい。ユーザ10は、貸与サービスを利用する際に、ユーザ端末100を使用して、車両の貸与を依頼するための情報(以下、「依頼情報」と称する場合がある。)をネットワークN1を経由して管理サーバ200に送信する。
【0016】
ユーザ10は、ユーザ端末100を使用して、貸与サービスを利用する。ユーザ10が貸与サービスにおいて貸与を受ける車両として選択可能な複数の車両30のメーカが全て同じメーカでない場合がある。この場合において、ユーザが車両30の利用時に使用する自動車部品(以下、単に「自動車部品」と称する場合がある。)が車両30によって異なる場合がある。また、ユーザ10が選択可能な複数の車両30が全て同じメーカであったとしても、メーカが指定する車種、または車両型式の違いなどによって、自動車部品が車両30によって異なる場合がある。
【0017】
ここで、自動車部品は、例えば、車両30における、ワイパースイッチ、照明スイッチ、ハザードスイッチ、イグニッションスイッチ(パワースイッチ)などの各種スイッチである。また、自動車部品は、例えば、バックミラー、サイドミラーなどの各種ミラー類である。また、自動車部品は、例えば、スピードメータなどの各種計器類、カーナビゲーションシステム、またはドリンクホルダなどであってもよい。
【0018】
例えば、スイッチ類は、形状または操作のために必要な負荷などが異なることによって、操作感などが異なる場合がある。そうすると、ユーザ10は、操作感の違いからスイッチ類の操作を誤る場合がある。また、ミラー類は、形状などが異なることによって、ミラー類の見え方が異なる場合がある。そうすると、ユーザ10は、ミラー類の見え方の違いから、ミラー類に写る物体等を見誤る場合がある。
【0019】
また、各種計器類は、形状または計測値の表示範囲などが異なることによって、それらの見方などが異なる場合がある。そうすると、ユーザ10は、各種計器類の見方が異なることによって、各種計器類の表示を見誤る場合がある。また、カーナビゲーションシステムは、メーカ、機種、または型番などが異なることによって、操作方法が異なる場合がある。そうすると、ユーザ10は、操作方法の違いにより、カーナビゲーションシステムを誤操作する場合がある。また、ドリンクホルダは、形状などが異なることによって、保持することができる飲み物の容器の大きさ、または本数などの使い勝手が異なる場合がある。そうすると、ユーザ10は、ドリンクホルダに飲み物の容器を入れ損なう場合がある。
【0020】
このように、車両30に搭載されている自動車部品が異なると、自動車部品の、見え方、見方、操作方法、または使い勝手などが異なる。そのため、車両30に搭載されている自動車部品が異なることによって、ユーザ10が車両30を利用する際の車両30の使用感が車両30によって異なる。つまり、車両30の自動車部品の違いが車両30の使用感に影響を与える場合がある。
【0021】
このような場合において、ユーザ10に対して様々な車両30が貸与されるとすると、自動車部品の違いに起因してユーザ10が自動車部品を誤操作するなど、車両30の利用に支障をきたす虞が生じる。一方、ユーザ10が使用感を把握している車両30と使用感が類似する車両30の貸与を受けた場合には、ユーザ10が車両30を利用する際に、その利用に支障をきたすことが抑制される。
【0022】
(管理サーバ)
管理サーバ200は、貸与サービスを管理するサーバである。管理サーバ200は、ユーザ10に対して車両30を貸与する手続きなどを行う。また、管理サーバ200は、ユーザ10に対して貸与する車両30の提案を行う。管理サーバ200が、ユーザ10に対して貸与する車両30の提案を行う方法の詳細については、後述する。
【0023】
管理サーバ200は、プロセッサ210、主記憶部220、補助記憶部230、および通信インタフェース(通信I/F)240を有するコンピュータを含んで構成される。プロセッサ210は、例えば、CPU(Central Processing Unit)またはDSP(Digital Signal Processor)である。主記憶部220は、例えば、RAM(Random Access Memory)である。補助記憶部230は、例えば、ROM(Read Only Memory)である。また、補助記憶部230は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、またはCD-ROM、DVDディスク、もしくはブルーレイディスクのようなディスク記録媒体である。また、補助記憶部230は、リムーバブルメディア(可搬記憶媒体)であってもよい。ここで、リムーバブルメディアとして、例えば、USBメモリまたはSDカードが例示される。通信I/F240は、例えば、LAN(Local Area Network)インターフェースボード、または無線通信のための無線通信回路である。
【0024】
管理サーバ200において、補助記憶部230には、オペレーティングシステム(OS)、各種プログラム、および各種情報テーブル等が格納されている。また、管理サーバ200において、プロセッサ210が、補助記憶部230に記憶されたプログラムを主記憶部220にロードして実行することによって、後述するような各種の機能を実現することができる。ただし、管理サーバ200における一部または全部の機能はASICまたはFPGAのようなハードウェア回路によって実現されてもよい。なお、管理サーバ200は、必ずしも単一の物理的構成によって実現される必要はなく、互いに連携する複数台のコンピュータによって構成されてもよい。
【0025】
(機能構成)
次に、本実施形態に係る貸与システム1を構成する、管理サーバ200それぞれの機能構成について、図2から図4に基づいて説明する。図2は、管理サーバ200の機能構成の一例を概略的に示すブロック図である。
【0026】
管理サーバ200は、制御部201、通信部202、利用情報データベース203(利用情報DB203)、および車両情報データベース204(車両情報DB204)を含んで構成される。制御部201は、管理サーバ200の制御をするための演算処理を行う機能を有する。制御部201は、管理サーバ200におけるプロセッサ210によって実現
できる。通信部202は、管理サーバ200をネットワークN1に接続する機能を有する。通信部202は、管理サーバ200における通信I/F240によって実現できる。
【0027】
利用情報DB203は、利用情報を格納する機能を有する。利用情報DB203は、管理サーバ200における補助記憶部230によって実現できる。図3は、本実施形態における利用情報DB203に格納されている利用情報のテーブル構成の一例を示す図である。利用情報は、ユーザ10の貸与サービスの利用履歴に関する情報である。図3に示すように、利用情報は、車両IDフィールド、および日時フィールドを有する。車両IDフィールドには、ユーザ10が過去に利用した車両30を特定するための識別子(車両ID)が入力される。日時フィールドには、車両IDフィールドに入力されている車両IDに対応する車両30をユーザ10が利用した際の日時が入力される。
【0028】
車両情報DB204は、車両情報を格納する機能を有する。車両情報DB204は、管理サーバ200における補助記憶部230によって実現できる。図4は、車両情報DB204に格納されている車両情報のテーブル構成の一例を示す図である。車両情報は、貸与サービスにおいてユーザに貸与される車両30についての情報である。図4に示すように、車両情報は、車両IDフィールド、部品フィールド、詳細フィールド、および貸出フィールドを有する。
【0029】
車両IDフィールドには、貸与サービスにおいて貸与される車両30を特定するための識別子(車両ID)が入力される。ここで、車両IDフィールドには、ユーザ10が過去に利用したことのある車両30の車両IDも含まれている。部品フィールドには、各車両30に搭載されている自動車部品の種類についての情報が入力される。部品フィールドには、上述の、各種スイッチ類、各種ミラー類、各種計器類またはカーナビゲーションシステムなどの自動車部品の名称が入力される。
【0030】
詳細フィールドには、各自動車部品についての詳細情報が入力される。詳細フィールドには、例えば、各自動車部品を特定するためのメーカ名、機種名、または型番などが入力される。これにより、制御部201は、各車両30の自動車部品の詳細について把握することが可能となる。貸出フィールドには、車両IDフィールドに入力されている車両IDに対応する車両30が貸出可能な状態か否かについての情報が入力されている。ここで、車両30が貸出可能な状態とは、車両30が、貸与サービスの利用者に貸し出されていないため、貸与サービスの利用者に貸し出すことが可能な状態である。ここで、車両30が貸出可能である場合、貸出フィールドには「可」が入力される。また、車両30が貸出可能でない場合、貸出フィールドには「不可」が入力される。これにより、制御部201は、各車両30が貸出可能か否かを把握することが可能となる。
【0031】
制御部201は、通信部202によって、依頼情報をユーザ端末100から受信する。ここで、ユーザ10が過去に利用したことのある車両30は、ユーザ10がその使用感を把握している車両であることが想定される。そこで、制御部201は、利用情報DB203に格納されている利用情報に基づいて、ユーザ10が過去に利用したことのある車両30から特定車両30を決定する。ここで、制御部201は、ユーザ10が使用感を把握している車両30として特定車両30を決定する。
【0032】
具体的には、制御部201は、利用情報DB204に格納されている利用情報から、ユーザ10が貸与サービスにおいて過去に利用したことのある車両30を特定車両30として決定する。このとき、ユーザ10が貸与サービスにおいて利用した回数が最も多い車両30は、ユーザ10が使用感を把握している車両であると想定される。そこで、制御部201は、例えば、ユーザ10が利用した回数が最も多い車両30を特定車両30として決定する。このようにして、制御部201は、ユーザ10が使用感を把握している車両30
を特定車両30として決定する。
【0033】
なお、制御部201は、ユーザ10の貸与サービスの利用履歴に基づいて特定車両30を決定していれば、必ずしも、ユーザ10が貸与サービスにおいて利用した回数が最も多い車両30を特定車両30として決定しなくてもよい。例えば、ユーザ10が前回貸与サービスにおいて利用した車両30は、ユーザ10が使用感を把握している車両であることも想定される。そこで、制御部201は、例えば、ユーザ10が前回貸与サービスにおいて利用した車両30を特定車両30として決定してもよい。
【0034】
制御部201は、車両情報DB204に格納されている車両情報に基づいて、特定車両30が貸出可能な状態であるか否かを判別する。制御部201は、特定車両30が貸出可能な状態である場合、特定車両30の貸与を受けることを提案する提案情報をユーザ端末100に送信する。また、制御部201は、特定車両30が貸出可能な状態でない場合、特定車両30の使用感と使用感が類似する車両30をユーザ10に提案するための処理を実行する。
【0035】
制御部201は、車両情報DB204に格納されている車両情報から、特定車両30の各自動車部品についての情報(以下、「特定情報」と称する場合がある。)を取得する。具体的には、制御部201は、特定車両30の車両IDに対応する車両の、各自動車部品の名称と各自動車部品についての詳細情報とを車両情報から特定情報として取得する。
【0036】
制御部201は、取得した特定情報と、車両情報DB204に格納されている車両情報における各候補車両30の各自動車部品についての情報とを比較する。ここで、候補車両30は、ユーザ10に対して貸与される候補である車両30である。制御部201は、車両情報DB204に格納されている車両情報における貸出フィールドに「可」が入力されている車両30を候補車両30として特定する。つまり、制御部201は、貸与サービスの利用者に貸し出すことが可能な状態にある車両30を候補車両30として特定する。
【0037】
ここで、特定車両30の各自動車部品と候補車両30の各自動車部品とで、メーカ、機種または型番が一致する自動車部品の数が多ければ多いほど、特定車両30の使用感と候補車両30の使用感とが類似することが想定される。そこで、制御部201は、例えば、特定車両30の各自動車部品と候補車両30の各自動車部品とで、メーカ、機種または型番が一致する自動車部品の数を、特定車両30と候補車両30との使用感の類似度として算出する。制御部201は、特定車両30と候補車両30との使用感の類似度に基づいて、特定車両30の使用感と候補車両30の使用感とを比較する。そして、制御部201は、各候補車両30のうち、特定車両30の使用感と使用感の類似度が最も高い候補車両30を提案車両30として決定する。ここで、提案車両30は、ユーザ10に対して貸与を受けることを提案する車両である。
【0038】
なお、提案車両30を決定する方法は、必ずしも、自動車部品のメーカ等が一致する数に基づいて決定されなくてもよい。制御部201は、例えば、特定車両30における特定の自動車部品が一致する車両30を提案車両30として決定してもよい。
【0039】
(提案処理)
次に、本実施形態における貸与システム1において、管理サーバ200における制御部201によって実行される提案処理について、図5に基づいて説明する。図5は、提案処理のフローチャートである。提案処理は、提案車両30をユーザ10に対して提案するための処理である。提案処理は、管理サーバ200がユーザ端末100から依頼情報を受信すると実行が開始される。
【0040】
提案処理においては、まずS101において、特定車両30が決定される。ここで、特定車両30は、利用情報DB203に格納されている利用情報に基づいて、ユーザ10が最も利用した回数の多い車両30が特定車両30として決定される。次に、S102において、車両情報DB204に格納されている車両情報に基づいて、特定車両30が貸出可能か否かの判別が行われる。S102において肯定判定された場合(特定車両30が貸出可能な場合)、提案情報がユーザ端末100に送信される。S102の処理において送信される提案情報は、特定車両30の貸与を受けることを提案する情報である。
【0041】
S102において否定判定がされた場合(特定車両30が貸出可能でない場合)、S103において、特定情報が車両情報DB204に格納されている車両情報から取得される。次にS104において、特定情報と車両情報DB204に格納されている車両情報とに基づいて、特定車両30の使用感と各候補車両30の使用感との比較が行われる。次にS105において、特定車両30の使用感と使用感の類似度が最も高い候補車両30が提案車両30として決定される。次にS106において、提案情報がユーザ端末100に対して送信される。S106の処理において送信される提案情報は、特定車両30の使用感と各候補車両の使用感との比較の結果として、提案車両30の貸与を受けることを提案するための情報を含んでいる。そして、提案処理は終了される。
【0042】
以上説明したように、貸与システム1における管理サーバ200によって、特定車両30の使用感と使用感の類似度が最も高い候補車両30が提案車両30として決定される。そして、ユーザ10に対して提案車両30の貸与を受けることが提案される。これにより、ユーザ10は、複数の候補車両30の中から、過去に利用したことで使用感を把握している特定車両30と使用感が最も類似している車両30を貸与され、利用することが可能となる。このようにして、貸与システム1によって、ユーザ10が使用し易い車両をユーザに対して貸与することが可能となる。
【0043】
(変形例1)
本実施形態においては、管理サーバ200は、ユーザ10の貸与サービスの利用履歴に基づいて特定車両30を決定する。しかしながら、管理サーバ200は、必ずしも、ユーザ10の貸与サービスの利用履歴に基づいて特定車両30を決定しなくてもよい。特定車両30は、例えば、ユーザ10によって指定される車両30であってもよい。この場合において、ユーザ10は、ユーザ端末100を使用して、過去に利用したことがあることで、使用感を把握している車両30を特定車両30として自ら指定する。ユーザ端末100は、指定された特定車両30についての情報を含む依頼情報を管理サーバ200に送信する。そして、管理サーバ200は、指定された特定車両30の使用感と各候補車両30の使用感とを比較し、提案車両30を決定する。
【0044】
(変形例2)
本実施形態において、管理サーバ200は、車両情報DB204に格納されている車両情報における複数の候補車両30から提案車両30を決定する。しかしながら、管理サーバ200は、必ずしも、車両情報DB204に格納されている車両情報における複数の候補車両30から提案車両30を決定しなくてもよい。この場合において、ユーザ10は、ユーザ端末100を使用して、ユーザ10が貸与を受けたいと考えている候補車両30を指定する。そうすると、ユーザ端末100は、指定された候補車両30についての情報を含む依頼情報を管理サーバ200に送信する。
【0045】
管理サーバ200は、車両情報DB204に格納されている車両情報に基づいて、特定車両30の使用感と指定された候補車両30の使用感とを比較する。そして、管理サーバ200は、特定車両30の使用感と指定された候補車両30の使用感との比較の結果に関連する情報(以下、「結果情報」と称する場合がある。)をユーザ端末100に送信する
。ここで、結果情報は、例えば、特定車両30の使用感と指定された候補車両30の使用感の類似度についての情報を含んでいる。また、結果情報は、特定車両30の自動車部品と候補車両30の自動車部品とで異なっている部分についての情報などを含んでいてもよい。これにより、ユーザ10は、自らが指定した候補車両30の使用感と、使用感を把握している特定車両30の使用感とについて把握することができる。これにより、ユーザ10は、特定車両30と使用感の差がより少ない車両30を指定することが可能となる。このようにしても、ユーザ10が使用し易い車両をユーザに対して貸与することが可能となる。
【0046】
(変形例3)
本実施形態においては、管理サーバ200は、特定車両30と候補車両30との自動車部品の、メーカ名、機種、または型番などを比較することによって、特定車両30の使用感と候補車両30の使用感とを比較する。しかしながら、管理サーバ200は、必ずしも、特定車両30と候補車両30との、自動車部品のメーカ名、機種、または型番などを比較することによって、特定車両30の使用感と候補車両30の使用感とを比較しなくてもよい。
【0047】
例えば、車内での各自動車部品の配置が車両によって異なることで、車両の使用感が異なることが想定される。換言すれば、車内での各自動車部品の配置が類似していればするほど、車両の使用感が類似することが想定される。そこで、管理サーバ200は、例えば、特定車両30と候補車両30との各自動車部品の配置に基づいて、特定車両30の使用感と候補車両30の使用感とを比較し、提案車両30を決定してもよい。
【0048】
この場合において、車両情報DB204に格納されている車両情報における詳細フィールドには、各自動車部品の位置についての情報が入力される。そして、管理サーバ200は、特定車両30と候補車両30とのそれぞれの各自動車部品の配置を比較し、各自動車部品の配置の類似度(以下、「配置類似度」と称する場合がある。)を算出する。そして、管理サーバ200は、特定車両30と候補車両30との配置類似度を、特定車両30と候補車両30との使用感の類似度として算出する。このとき、特定車両30と候補車両30のそれぞれの各自動車部品の配置が類似すればするほど、各自動車部品の配置の類似度は高くなる。つまり、特定車両30と候補車両30のそれぞれの各自動車部品の配置が類似すればするほど、特定車両30と候補車両30との使用感の類似度は高くなる。管理サーバ200は、特定車両30と候補車両30との使用感の類似度が最も高い車両を提案車両30として決定する。これにより、ユーザ10が、特定車両30と自動車部品の配置が異なることによって使用感が異なる車両30を利用してしまうことを抑制することが可能となる。
【0049】
<第2実施形態>
第1実施形態においては、ユーザ10の貸与サービスの利用履歴に基づいて、ユーザ10が貸与サービスにおいて利用した回数が最も多い車両30を特定車両30として決定する。一方、本実施形態においては、ユーザ10が過去に利用したことのある複数の車両30におけるユーザ10の動作に関する情報に基づいて、提案車両30を決定する。以下、第1実施形態と異なる点のみ説明する。
【0050】
本実施形態における貸与システム2について、図6に基づいて説明する。図6は、本実施形態に係る貸与システム2の概略構成を示す図である。貸与システム2は、ユーザ端末100、管理サーバ200、および複数のカメラ300を含んで構成される。貸与システム2においては、ユーザ端末100、管理サーバ200、および複数のカメラ300がネットワークN1によって相互に接続される。
【0051】
(カメラ)
カメラ300は、車両30内を撮像するために設けられるカメラである。カメラ300は、貸与サービスにおいて貸与される複数の車両30それぞれに設けられている。このとき、カメラ300が撮像する動画像には、車両30を利用するユーザ10の動作が含まれる場合がある。カメラ300は、車両30を利用するユーザ10の動作の様子を含む動画像をネットワークN1を経由して管理サーバ200に送信する。
【0052】
(機能構成)
管理サーバ200における、制御部201は、通信部202によって動画像をカメラ300から受信する。制御部201は、受信した動画像に基づいて、ユーザ10が車両30の利用を円滑にできているか否かを判別する。制御部201は、例えば、画像認識処理によってユーザ10がスイッチを探すような動作をしていることを検出した場合には、ユーザ10が車両30の利用を円滑にできていないと判定する。このようにして、制御部201は、カメラ300から受信した動画像に基づいて、車両30を利用している間のユーザ10の動作の様子を抽出する。そして、制御部201は、抽出した車両30内でのユーザ10の動作の様子に基づいて、ユーザ10が車両30を利用した際の動作を評価する。このとき、制御部201は、ユーザ10が車両30の利用を円滑にできていない場合には、動作の評価を低く評価する。制御部201は、ユーザ10が車両30を利用した際の動作の評価についての情報を利用情報DB203に格納する。
【0053】
図7は、本実施形態における利用情報DB203に格納される利用情報のテーブル構成の一例を示す図である。図7に示すように、利用情報は、車両IDフィールド、日時フィールド、および動作フィールドを含む。評価フィールドには、ユーザ10が各車両30を、日時フィールドに入力されている日時に利用した際の動作の評価が入力される。ここで、動作の評価は、例えば、レベル5(車両30を滞りなく利用できている)からレベル1(車両30の操作ができていない)のように分けられる。
【0054】
制御部201は、利用情報DB203に格納される利用情報におけるユーザ10が車両30を利用した際の動作の評価に基づいて、特定車両30を決定する。具体的には、制御部201は、ユーザ10が過去に利用した各車両30のうち、最も動作の評価が高い車両30を特定車両30として決定する。このとき、ユーザ10がある車両30を過去に複数回利用している場合、過去における複数回分の動作の評価の平均値などに基づいて、特定車両30を決定する。そして、制御部201は、第1実施形態と同様に、特定車両30の使用感と候補車両30の使用感とを比較し、提案車両30を決定する。
【0055】
以上説明したように、本実施形態において、管理サーバ200は、カメラ300によって撮像された動画像に基づいて、特定車両30を決定する。これにより、ユーザ10が過去に円滑に利用することができた特定車両30と使用感が類似する車両30を提案車両30としてユーザ10に提案することが可能となる。このようにしても、ユーザ10が使用し易い車両をユーザに対して貸与することが可能となる。
【0056】
(変形例1)
本実施形態においては、管理サーバ200は、車両30によって撮像された動画像に基づいて、ユーザ10の動作の評価を行う。しかしながら、管理サーバ200は、必ずしも、車両30によって撮像された動画像に基づいてユーザ10の動作の評価を行わなくてもよい。管理サーバ200は、例えば、ユーザ10の操作に関する情報をユーザ10が利用している車両30から受信することによって、ユーザ10の動作の評価を行ってもよい。
【0057】
この場合において、車両30は、例えば、車両30における自動車部品が使用された際に生じる制御信号を、管理サーバ200に送信する。ここで、ユーザ10が車両30の自
動車部品を円滑に操作できていない場合、正しい操作を行うことに失敗して自動車部品への操作が繰り返し行われることが想定される。この場合、管理サーバ200が制御信号を受信する回数が所定の回数よりも多くなる。また、ユーザ10が車両30の自動車部品を円滑に操作できていない場合、自動車部品の操作に時間がかかることも想定される。例えば、ユーザ10がカーナビゲーションシステムの操作を円滑にできていない場合、カーナビゲーションシステムを操作する時間が所定の時間よりも長くなる場合がある。このように、ユーザ10が自動車部品を円滑に操作できていない場合、管理サーバ200が制御信号を受信するタイミングが所定のタイミングよりも遅くなる。この場合、管理サーバ200がカーナビゲーションシステムから制御信号を受信する期間が所定の期間よりも長くなる。
【0058】
そこで、管理サーバ200は、車両30から受信した制御信号に基づいて、ユーザ10の車両30における動作の評価を行う。このようにしても、第2実施形態と同様に、ユーザ10が過去に滞りなく利用することができた車両30と使用感が類似する車両30を提案車両30としてユーザ10に提案することが可能となる。
【0059】
<その他の実施形態>
上述の実施形態はあくまでも一例であって、本開示はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。また、本開示において説明した処理および手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。
【0060】
また、1つの装置が行うものとして説明した処理が、複数の装置によって分担して実行されてもよい。あるいは、異なる装置が行うものとして説明した処理が、1つの装置によって実行されても構わない。コンピュータシステムにおいて、各機能をどのようなハードウェア構成(サーバ構成)によって実現するかは柔軟に変更可能である。
【0061】
本開示は、上記の実施形態で説明した機能を実装したコンピュータプログラムをコンピュータに供給し、当該コンピュータが有する1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行することによっても実現可能である。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータのシステムバスに接続可能な非一時的なコンピュータ可読記憶媒体によってコンピュータに提供されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータに提供されてもよい。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、またはハードディスクドライブ(HDD)等)、光ディスク(CD-ROM、DVDディスク、またはブルーレイディスク等)など任意のタイプのディスク、読み込み専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気カード、フラッシュメモリ、または光学式カードのような、電子的命令を格納するために適した任意のタイプの媒体を含む。
【符号の説明】
【0062】
1・・貸与システム
2・・貸与システム
10・・ユーザ
100・・ユーザ端末
200・・管理サーバ
201・・制御部
202・・通信部
203・・利用情報DB
204・・車両情報DB
30・・車両
300・・カメラ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7