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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022190362
(43)【公開日】2022-12-26
(54)【発明の名称】衛生洗浄装置
(51)【国際特許分類】
   E03D 9/08 20060101AFI20221219BHJP
【FI】
E03D9/08 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021098644
(22)【出願日】2021-06-14
(71)【出願人】
【識別番号】000010087
【氏名又は名称】TOTO株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108062
【弁理士】
【氏名又は名称】日向寺 雅彦
(74)【代理人】
【識別番号】100168332
【弁理士】
【氏名又は名称】小崎 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100146592
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100157901
【弁理士】
【氏名又は名称】白井 達哲
(74)【代理人】
【識別番号】100172188
【弁理士】
【氏名又は名称】内田 敬人
(74)【代理人】
【識別番号】100197538
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 功
(74)【代理人】
【識別番号】100176751
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 耕平
(72)【発明者】
【氏名】永田 雄也
(72)【発明者】
【氏名】神 祐紀
(72)【発明者】
【氏名】濱田 純旗
【テーマコード(参考)】
2D038
【Fターム(参考)】
2D038JA02
2D038JA03
2D038JA05
2D038JB04
2D038JC15
2D038JH02
2D038JH12
2D038KA03
(57)【要約】
【課題】ノズルを進退させる際の摺動抵抗を低減できる衛生洗浄装置を提供する。
【解決手段】ケーシングと、ノズルと、ノズルを収納位置と進出位置との間で進退させるノズル駆動ユニットと、を備え、ノズル駆動ユニットは、ノズルを支持し、ノズルをスライド移動させるためのレールを有する支持部と、ノズルを進退させるための駆動力を付与する歯車と、ノズルと接続され、歯車と噛み合うケーブルラックと、を有し、ケーブルラックは、ノズルと接続されるノズル接続部を有し、ノズルが収納位置にある状態で、歯車とケーブルラックとが噛み合う噛合部は、ノズル接続部と前後方向において同じ位置、または、ノズル接続部よりも前方に位置することを特徴とする衛生洗浄装置。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーシングと、
人体局部を洗浄するノズルと、
前記ノズルを前記ケーシングに収納される収納位置と前記ケーシングから進出した進出位置との間で進退させるノズル駆動ユニットと、
を備え、
前記ノズル駆動ユニットは、
前記ノズルを支持し、前記ノズルをスライド移動させるためのレールを有する支持部と、
前記ノズルを進退させるための駆動力を付与する歯車と、
前記ノズルと接続され、前記歯車と噛み合うケーブルラックと、
を有し、
前記ケーブルラックは、前記ノズルと接続されるノズル接続部を有し、
前記ノズルが前記収納位置にある状態で、前記歯車と前記ケーブルラックとが噛み合う噛合部は、前記ノズル接続部と前後方向において同じ位置、または、前記ノズル接続部よりも前方に位置することを特徴とする衛生洗浄装置。
【請求項2】
前記ノズルが前記収納位置にある状態で、前記噛合部は、前記ケーブルラックの前端よりも後方に位置することを特徴とする請求項1記載の衛生洗浄装置。
【請求項3】
前記ノズルが前記収納位置にある状態で、前記噛合部は、前記ケーブルラックの前端から4歯以内に位置することを特徴とする請求項2記載の衛生洗浄装置。
【請求項4】
前記歯車の中心軸は、前記噛合部よりも下方に位置することを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の衛生洗浄装置。
【請求項5】
前記ノズル接続部は、前記ノズルの側面に接続されることを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の衛生洗浄装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の態様は、一般的に、衛生洗浄装置に関する。
【背景技術】
【0002】
人体局部を洗浄するノズルが設けられた人体局部洗浄装置において、ラックと歯車とにより、ノズルを進退させることが知られている(例えば、特許文献1)。このような人体局部洗浄装置において、ノズルを進退させる際の摺動抵抗が大きくなると、ノズルの進退動作が安定しなくなるという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6191226号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、ノズルを進退させる際の摺動抵抗を低減できる衛生洗浄装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の発明は、ケーシングと、人体局部を洗浄するノズルと、前記ノズルを前記ケーシングに収納される収納位置と前記ケーシングから進出した進出位置との間で進退させるノズル駆動ユニットと、を備え、前記ノズル駆動ユニットは、前記ノズルを支持し、前記ノズルをスライド移動させるためのレールを有する支持部と、前記ノズルを進退させるための駆動力を付与する歯車と、前記ノズルと接続され、前記歯車と噛み合うケーブルラックと、を有し、前記ケーブルラックは、前記ノズルと接続されるノズル接続部を有し、前記ノズルが前記収納位置にある状態で、前記歯車と前記ケーブルラックとが噛み合う噛合部は、前記ノズル接続部と前後方向において同じ位置、または、前記ノズル接続部よりも前方に位置することを特徴とする衛生洗浄装置である。
【0006】
この衛生洗浄装置によれば、ノズルが収納位置にある状態で、噛合部がノズル接続部と前後方向において同じ位置、または、ノズル接続部よりも前方に位置することで、噛合部がノズル接続部よりも後方に位置する場合と比べて、ケーブルラックのうち、噛合部よりも前方に位置する部分の長さを短くすることができる。これにより、ノズルを進退させる際にケーブルラックと支持部との接触により生じる摺動抵抗を低減することができ、ノズルの進退動作を安定させることができる。また、摺動抵抗を低減できるため、ノズルを進退させるモータを小型化できる。また、ケーブルラックの全長が短くなるため、ノズル駆動ユニットを小型化できる。
【0007】
第2の発明は、第1の発明において、前記ノズルが前記収納位置にある状態で、前記噛合部は、前記ケーブルラックの前端よりも後方に位置することを特徴とする衛生洗浄装置である。
【0008】
この衛生洗浄装置によれば、ノズルが収納位置にある状態で、噛合部がケーブルラックの前端よりも後方に位置することで、歯車とケーブルラックとをより確実に噛み合わせることができる。
【0009】
第3の発明は、第2の発明において、前記ノズルが前記収納位置にある状態で、前記噛合部は、前記ケーブルラックの前端から4歯以内に位置することを特徴とする衛生洗浄装置である。
【0010】
この衛生洗浄装置によれば、ノズルが収納位置にある状態で、噛合部がケーブルラックの前端から4歯以内に位置することで、歯車とケーブルラックとをより確実に噛み合わせることができるとともに、ノズルが進出位置にある状態でもケーブルラックがケーシングの外に露出することを抑制できる。
【0011】
第4の発明は、第1~第3のいずれか1つの発明において、前記歯車の中心軸は、前記噛合部よりも下方に位置することを特徴とする衛生洗浄装置である。
【0012】
この衛生洗浄装置によれば、歯車の中心軸が噛合部よりも下方に位置することで、歯車の中心軸が噛合部よりも上方に位置する場合と比べて、ノズル駆動ユニットの高さを低減できる。
【0013】
第5の発明は、第1~第4のいずれか1つの発明において、前記ノズル接続部は、前記ノズルの側面に接続されることを特徴とする衛生洗浄装置である。
【0014】
この衛生洗浄装置によれば、ノズル接続部がノズルの側面に接続されることで、ノズルの下方のスペースを有効活用することができる。また、モータとノズルとの距離を近づけることができる。これにより、衛生洗浄装置の高さを低減できる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の態様によれば、ノズルを進退させる際の摺動抵抗を低減できる衛生洗浄装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】実施形態に係る衛生洗浄装置を備えたトイレ装置を表す斜視図である。
図2】実施形態に係る衛生洗浄装置の要部構成を模式的に表すブロック図である。
図3】実施形態に係るノズル周辺を表す斜視図である。
図4】実施形態に係るノズル周辺を表す側面図である。
図5】実施形態に係るノズル周辺を表す側面図である。
図6】実施形態に係るノズル駆動ユニットの一部を表す側面図である。
図7】実施形態に係る噛合部を表す側面図である。
図8】実施形態の変形例に係るノズル駆動ユニットの一部を表す側面図である。
図9】実施形態に係るノズル周辺を表す断面図である。
図10】実施形態に係るノズル周辺を表す側面図である。
図11図11(a)及び図11(b)は、実施形態に係るノズル駆動ユニットの一部を表す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係る衛生洗浄装置を備えたトイレ装置を表す斜視図である。
図1に表したように、トイレ装置900は、腰掛大便器(便器)800と、その上に設置された衛生洗浄装置100と、を備える。衛生洗浄装置100は、ケーシング400と、便座200と、便蓋300と、を有する。便座200と便蓋300とは、ケーシング400に対して開閉自在にそれぞれ軸支されている。便器800は、ボウル801を有する。
【0018】
以下の実施形態の説明では、「上方」、「下方」、「前方」、「後方」、「右側方」、及び「左側方」を用いるが、これらの方向は、図1に表すように、開いた状態の便蓋300を背にして便座200に座った使用者から見た方向である。
【0019】
ケーシング400の内部には、便座200に座った使用者の「おしり」などの局部の洗浄を実現する局部洗浄機能部などが内蔵されている。局部洗浄機能部は、ノズル473を含む。ノズル473は、ケーシング400に収納される収納位置と、ケーシング400から進出した進出位置との間で進退可能である。ノズル473は、ケーシング400の前下方に位置するボウル801の中心に向けて直線状の軌道で進出し、ボウル801の後上方に位置するケーシング400の内部に向けて直線状の軌道で後退する。なお、図1に表した衛生洗浄装置100では、ノズル473が進出位置にある状態を表している。
【0020】
衛生洗浄装置100には、使用者の便座200への着座を検知する着座検知センサ404(図2参照)が設けられている。着座検知センサ404が便座200に座った使用者を検知している場合において、使用者が例えばリモコンなどの操作部500(図2参照)を操作すると、ノズル473を進出位置に進出させたり、収納位置に後退させたりすることができる。
【0021】
ノズル473は、ケーシング400から進出した状態で、人体局部に向けて水(洗浄水)を吐出し、人体局部の洗浄を行う。ノズル473の先端部には、おしり洗浄吐水口474a、やわらか洗浄吐水口474b、及びビデ洗浄吐水口474cが設けられている。ノズル473は、その先端に設けられたおしり洗浄吐水口474aまたはやわらか洗浄吐水口474bから水を噴射して、便座200に座った使用者の「おしり」を洗浄することができる。あるいは、ノズル473は、その先端に設けられたビデ洗浄吐水口474cから水を噴射して、便座200に座った女性の女性局部を洗浄することができる。なお、本願明細書において「水」という場合には、冷水のみならず、加熱されたお湯も含むものとする。
【0022】
「おしり」を洗浄するモードのなかには、例えば、「おしり洗浄」と、「おしり洗浄」よりもソフトな水流で優しく洗浄する「やわらか洗浄」と、が含まれる。ノズル473は、例えば、「おしり洗浄」と、「やわらか洗浄」と、「ビデ洗浄」と、を実行することができる。
【0023】
なお、図1に表したノズル473では、ビデ洗浄吐水口474cがやわらか洗浄吐水口474bよりもノズル473の先端側に設けられており、やわらか洗浄吐水口474bがおしり洗浄吐水口474aよりもノズル473の先端側に設けられているが、おしり洗浄吐水口474a、やわらか洗浄吐水口474b、及びビデ洗浄吐水口474cの設置位置は、これだけに限定されるわけではない。また、図1に表したノズル473では、3つの吐水口が設けられているが、例えば、やわらか洗浄吐水口474bが省略されていてもよいし、4つ以上の吐水口が設けられていてもよい。
【0024】
図2は、実施形態に係る衛生洗浄装置の要部構成を模式的に表すブロック図である。
図2では、水路系と電気系の要部構成を併せて表している。
図2に表したように、衛生洗浄装置100は、導水部20を有する。導水部20は、水道や貯水タンクなどの給水源10からノズル473に至る管路20aを有する。導水部20は、管路20aにより、給水源10から供給された水をノズル473に導く。管路20aは、例えば、以下に説明する電磁弁431、熱交換器ユニット440、流路切替部472などの各部と、これらの各部を接続する複数の配管と、によって形成される。
【0025】
導水部20の上流側には、電磁弁431が設けられている。電磁弁431は、開閉可能な電磁バルブであり、ケーシング400の内部に設けられた制御部405からの指令に基づいて水の供給を制御する。換言すれば、電磁弁431は、管路20aを開閉する。電磁弁431を開状態にすることにより、給水源10から供給された水が、管路20aに流れる。
【0026】
電磁弁431の下流には、調圧弁432が設けられている。調圧弁432は、給水圧が高い場合に、管路20a内の圧力を所定の圧力範囲に調整する。調圧弁432の下流には、逆止弁433が設けられている。逆止弁433は、管路20a内の圧力が低下した場合などに、逆止弁433よりも上流側への水の逆流を抑制する。
【0027】
逆止弁433の下流には、熱交換器ユニット440(加熱部)が設けられている。熱交換器ユニット440は、ヒータを有し、給水源10から供給された水を加熱して例えば規定の温度まで昇温する。すなわち、熱交換器ユニット440は、温水を生成する。
【0028】
熱交換器ユニット440は、例えばセラミックヒータなどを用いた瞬間加熱式(瞬間式)の熱交換器である。瞬間加熱式の熱交換器は、貯湯タンクを用いた貯湯加熱式の熱交換器と比較すると、短い時間で水を規定の温度まで昇温させることができる。なお、熱交換器ユニット440は、瞬間加熱式の熱交換器には限定されず、貯湯加熱式の熱交換器であってもよい。また、加熱部は、熱交換器に限ることなく、例えば、マイクロ波加熱を利用するものなど、他の加熱方式を用いたものでもよい。
【0029】
熱交換器ユニット440は、制御部405と接続されている。制御部405は、例えば、使用者による操作部500の操作に応じて熱交換器ユニット440を制御することにより、操作部500で設定された温度に水を昇温する。
【0030】
熱交換器ユニット440の下流には、流量センサ442が設けられている。流量センサ442は、熱交換器ユニット440から吐出された水の流量を検知する。すなわち、流量センサ442は、管路20a内を流れる水の流量を検知する。流量センサ442は、制御部405に接続されている。流量センサ442は、流量の検知結果を制御部405に入力する。
【0031】
流量センサ442の下流には、バキュームブレーカ(VB)452が設けられている。バキュームブレーカ452は、例えば、水を流すための流路と、流路内に空気を取り込むための吸気口と、吸気口を開閉する弁機構と、を有する。弁機構は、例えば、流路に水が流れている時に吸気口を塞ぎ、水の流れの停止とともに吸気口を開放して流路内に空気を取り込む。すなわち、バキュームブレーカ452は、導水部20に水の流れが無い時に、管路20a内に空気を取り込む。弁機構には、例えば、フロート弁が用いられる。
【0032】
バキュームブレーカ452は、上記のように管路20a内に空気を取り込むことにより、例えば、管路20aのバキュームブレーカ452よりも下流の部分の水抜きを促進させる。バキュームブレーカ452は、例えば、ノズル473の水抜きを促進する。このように、バキュームブレーカ452は、ノズル473内の水を抜いてノズル473内に空気を取り込むことにより、例えば、ノズル473内の洗浄水やボウル801内に溜まった汚水などが、給水源10(上水)側に逆流してしまうことを抑制する。
【0033】
バキュームブレーカ452の下流には、電解槽ユニット450が設けられている。電解槽ユニット450は、内部を流れる水道水を電気分解することにより、水道水から次亜塩素酸を含む液(機能水)を生成する。電解槽ユニット450は、制御部405に接続されている。電解槽ユニット450は、制御部405による制御に基づいて、機能水の生成を行う。
【0034】
電解槽ユニット450において生成される機能水は、例えば、銀イオンや銅イオンなどの金属イオンを含む溶液であってもよい。あるいは、電解槽ユニット450において生成される機能水は、電解塩素やオゾンなどを含む溶液であってもよい。あるいは、電解槽ユニット450において生成される機能水は、酸性水やアルカリ水であってもよい。電解槽ユニット450の下流には、流量調整部471が設けられている。流量調整部471は、水勢(流量)の調整を行う。流量調整部471の下流には、流路切替部472が設けられている。流路切替部472は、ノズル473やノズル洗浄部478への給水の開閉や切替を行う。流量調整部471及び流路切替部472は、1つのユニットとして設けられてもよい。流量調整部471及び流路切替部472は、制御部405に接続されている。流量調整部471及び流路切替部472の動作は、制御部405によって制御される。
【0035】
流路切替部472の下流には、ノズル473、及びノズル洗浄部478が設けられている。ノズル洗浄部478は、例えば、吐水部から機能水あるいは水を噴射することにより、ノズル473の外周表面(胴体)を洗浄する。
【0036】
ノズル473は、ノズル駆動ユニット476からの駆動力を受け、便器800のボウル801内に進出したり、ボウル801内から後退したりする。ノズル駆動ユニット476は、ノズル473を収納位置(すなわち、最も後退した位置)と進出位置(すなわち、最も進出した位置)との間で進退させる。ノズル駆動ユニット476については、後述する。
【0037】
また、流路切替部472の下流には、導水部20を介して給水源10から供給された水や電解槽ユニット450において生成された機能水を、ノズル473に供給するおしり洗浄流路21と、やわらか洗浄流路22と、ビデ洗浄流路23と、が設けられている。おしり洗浄流路21は、流路切替部472とおしり洗浄吐水口474aとを接続する。やわらか洗浄流路22は、流路切替部472とやわらか洗浄吐水口474bとを接続する。ビデ洗浄流路23は、流路切替部472とビデ洗浄吐水口474cとを接続する。
【0038】
また、流路切替部472の下流には、表面洗浄流路24が設けられている。表面洗浄流路24は、導水部20を介して給水源10から供給された水や電解槽ユニット450において生成された機能水をノズル洗浄部478の吐水部へ導く。
【0039】
制御部405は、流路切替部472を制御することにより、おしり洗浄流路21、やわらか洗浄流路22、ビデ洗浄流路23、及び表面洗浄流路24の各流路の開閉を切り替える。このように、流路切替部472は、おしり洗浄吐水口474a、やわらか洗浄吐水口474b、ビデ洗浄吐水口474c、及びノズル洗浄部478などの複数の吐水口のそれぞれについて、管路20aに連通させた状態と、管路20aに連通させない状態と、を切り替える。
【0040】
制御部405は、電源回路401から電力を供給され、着座検知センサ404や、流量センサ442や、操作部500などからの信号に基づいて、電磁弁431や、熱交換器ユニット440や、電解槽ユニット450や、流量調整部471や、流路切替部472や、ノズル駆動ユニット476などの動作を制御する。これにより、制御部405は、ノズル473の動作を制御する。
【0041】
また、ケーシング400には、便座200に座った使用者の「おしり」などに向けて温風を吹き付けて乾燥させる「温風乾燥機能」や「脱臭ユニット」や「室内暖房ユニット」などの各種の機構が適宜設けられていてもよい。ただし、本発明においては、衛生洗浄機能部やその他の付加機能部は必ずしも設けなくてもよい。
【0042】
以下、ノズル駆動ユニット476について、詳しく説明する。
図3は、実施形態に係るノズル周辺を表す斜視図である。
図4及び図5は、実施形態に係るノズル周辺を表す側面図である。
図3及び図4は、ノズル473が収納位置にある状態を表している。図5は、ノズル473が進出位置にある状態を表している。
図3図5に表したように、ノズル駆動ユニット476は、支持部610と、歯車620と、ケーブルラック630と、を有する。
【0043】
支持部610は、ノズル473の下方に位置し、ノズル473を下方から支持する。支持部610は、側方に開口する本体部611と、本体部611の開口を塞ぐカバー部612と、を有する。図4及び図5は、カバー部612を取り外した状態を表している。
【0044】
本体部611の内部には、歯車620と、ケーブルラック630と、が収納されている。本体部611の上面は、前方に向かうにつれて下方に向かうように傾斜している。ノズル473は、本体部611の上面に沿って、前下方に向かって進出し、後上方に向かって後退する。
【0045】
歯車620は、ノズル473を進退させるための駆動力を付与する。歯車620は、接続部621と、係合部622と、を有する。接続部621は、歯車620の中心軸620aを含む部分である。接続部621には、中心軸620aと重なる位置に孔部621hが設けられており、孔部621hを介してモータ(図示せず)と、接続されている。モータは、例えば、本体部611の内部に収納される。なお、モータと接続部621との間には、1つ以上の他の歯車が設けられていてもよい。他の歯車は、例えば、減速機構として機能する。
【0046】
係合部622は、接続部621の外周に沿って設けられている。係合部622は、ケーブルラック630と噛み合う部分であり、ケーブルラック630に向かって突出する複数の歯623を有する。
【0047】
ケーブルラック630は、ノズル473と接続され、歯車620と噛み合う。ケーブルラック630は、歯車620の駆動力をノズル473に伝達する。ケーブルラック630は、フレキシブルなラックギアである。ケーブルラック630は、ノズル接続部631と、係合部632と、を有する。
【0048】
ノズル接続部631は、ノズル473と接続される部分である。この例では、ノズル473は、側方に突出する突出部473aを有する。また、ノズル接続部631は、側方に貫通する孔部631hを有する。突出部473aが孔部631hに挿入されることで、ノズル接続部631は、ノズル473と接続されている。つまり、この例では、ノズル接続部631は、ノズル473の側面に接続されている。
【0049】
ノズル接続部631がノズル473の側面に接続されることで、ノズル473の下方のスペースを有効活用することができる。また、モータとノズル473との距離を近づけることができる。これにより、衛生洗浄装置100の高さを低減できる。
【0050】
係合部632は、歯車620と噛み合う部分であり、歯車620に向かって突出する複数の歯633を有する。
【0051】
ノズル駆動ユニット476は、例えば、モータにより歯車620を回転させ、歯車620に噛み合ったケーブルラック630を動かすことで、ケーブルラック630に接続されたノズル473を進退させる。
【0052】
図6は、実施形態に係るノズル駆動ユニットの一部を表す側面図である。
図7は、実施形態に係る噛合部を表す側面図である。
図6は、図4に示した領域R1の拡大図である。
図7は、図6に示した領域R2の拡大図である。
図6及び図7は、それぞれ、ノズル473が収納位置にある状態を表している。
図6に表したように、歯車620とケーブルラック630とは、噛合部640において噛み合う。噛合部640は、歯車620の係合部622と、ケーブルラック630の係合部632と、が係合する部分である。
【0053】
ノズル473が収納位置にある状態で、噛合部640は、例えば、ノズル接続部631よりも前方に位置する。より具体的には、ノズル473が収納位置にある状態で、噛合部640の後端は、例えば、ノズル接続部631の前端よりも前方に位置する。つまり、ノズル473が収納位置にある状態で、噛合部640は、例えば、ノズル接続部631と上下方向に重ならない。
【0054】
ノズル473が収納位置にある状態で、噛合部640がノズル接続部631よりも前方に位置することで、噛合部640がノズル接続部631よりも後方に位置する場合と比べて、ケーブルラック630のうち、噛合部640よりも前方に位置する部分の長さを短くすることができる。これにより、ノズル473を進退させる際にケーブルラック630と支持部610との接触により生じる摺動抵抗を低減することができ、ノズル473の進退動作を安定させることができる。また、摺動抵抗を低減できるため、ノズル473を進退させるモータを小型化できる。また、ケーブルラック630の全長が短くなるため、ノズル駆動ユニット476を小型化できる。
【0055】
また、図7に表したように、ノズル473が収納位置にある状態で、噛合部640は、例えば、ケーブルラック630の前端630aよりも後方に位置する。また、ノズル473が収納位置にある状態で、噛合部640は、例えば、ケーブルラック630の前端630aから4歯以内に位置する。
【0056】
より具体的には、ケーブルラック630の係合部632は、例えば、前端630a側から順に並ぶ、第1歯633a、第2歯633b、第3歯633c、第4歯633d、及び第5歯633eを有する。第1歯633a~第5歯633eは、それぞれ、前面634と、後面635と、を有する。第1歯633aの前面634は、ケーブルラック630の前端630aを構成する。ノズル473が収納位置にある状態で、噛合部640は、例えば、第1歯633aの前面634よりも後方に位置する。また、ノズル473が収納位置にある状態で、噛合部640は、例えば、第1歯633aの前面634よりも後方、かつ、第5歯633eの前面634よりも前方に位置する。すなわち、ノズル473が収納位置にある状態で、噛合部640は、例えば、第1歯633aの後面635、第2歯633bの前面634、第2歯633bの後面635、第3歯633cの前面634、第3歯633cの後面635、第4歯633dの前面634、及び第4歯633dの後面635の少なくともいずれかにより形成される。
【0057】
なお、噛合部640は、例えば、歯車620のピッチ円周P上でケーブルラック630と歯車620とが当接する部分である。この例では、ノズル473が収納位置にある状態で、噛合部640は、第2歯633bの前面634と歯車620とが当接する部分である。
【0058】
ノズル473が収納位置にある状態で、噛合部640がケーブルラック630の前端630aよりも後方に位置することで、歯車620とケーブルラック630とをより確実に噛み合わせることができる。
【0059】
また、ノズル473が収納位置にある状態で、噛合部640がケーブルラック630の前端630aから4歯以内に位置することで、歯車620とケーブルラック630とをより確実に噛み合わせることができるとともに、ノズル473が進出位置にある状態でもケーブルラック630がケーシング400の外に露出することを抑制できる。
【0060】
図6に表したように、噛合部640は、例えば、歯車620の中心軸620aよりも上方に設けられる。つまり、歯車620の中心軸620aは、例えば、噛合部640よりも下方に位置する。
【0061】
歯車620の中心軸620aが噛合部640よりも下方に位置することで、歯車620の中心軸620aが噛合部640よりも上方に位置する場合と比べて、ノズル駆動ユニット476の高さを低減できる。
【0062】
また、この例では、噛合部640は、歯車620の中心軸620aよりも前方に設けられている。つまり、歯車620の中心軸620aは、この例では、噛合部640よりも後方に位置している。噛合部640は、歯車620の中心軸620aよりも後方に設けられていてもよいし、歯車620の中心軸620aと前後方向において同じ位置に設けられていてもよい。
【0063】
図8は、実施形態の変形例に係るノズル駆動ユニットの一部を表す側面図である。
図8に表したように、この例では、ノズル473が収納位置にある状態で、噛合部640は、ノズル接続部631と前後方向において同じ位置に位置する。つまり、この例では、ノズル473が収納位置にある状態で、噛合部640は、ノズル接続部631と上下方向に重なる。
【0064】
ノズル473が収納位置にある状態で、噛合部640がノズル接続部631と前後方向において同じ位置に位置することで、噛合部640がノズル接続部631よりも後方に位置する場合と比べて、ケーブルラック630のうち、噛合部640よりも前方に位置する部分の長さを短くすることができる。これにより、ノズル473を進退させる際にケーブルラック630と支持部610との接触により生じる摺動抵抗を低減することができ、ノズル473の進退動作を安定させることができる。また、摺動抵抗を低減できるため、ノズル473を進退させるモータを小型化できる。また、ケーブルラック630の全長が短くなるため、ノズル駆動ユニット476を小型化できる。
【0065】
図9は、実施形態に係るノズル周辺を表す断面図である。
図9は、図4に示したA1-A2線による断面図である。
図9に表したように、支持部610の本体部611には、ノズル473をスライド移動させるためのレール613が設けられている。
【0066】
レール613は、基部613aと、第1凸部613bと、第2凸部613cと、第1凹部613dと、第2凹部613eと、を有する。基部613aは、ノズル473の下方に位置する下部614aと、ノズル473の側方に位置する側部614bと、を有する。
【0067】
第1凸部613bは、基部613aの側部614bから右側方に向かって突出している。第2凸部613cは、基部613aの下部614aから右側方に向かって突出している。第1凹部613d及び第2凹部613eは、基部613aの下部614aに設けられ、下方に向かって窪んでいる。第1凹部613d及び第2凹部613eは、第1凸部613bと第2凸部613cとの間に設けられている。第1凸部613b及び第2凸部613cは、左右非対称な位置に設けられている。
【0068】
ノズル473には、第1保持部473bと、第2保持部473cと、第1被保持部473dと、第2被保持部473eと、を有する。第1保持部473bは、右側方に向かって窪んでおり、第1凸部613bを摺動可能に保持している。第2保持部473cは、右側方に向かって窪んでおり、第2凸部613cを摺動可能に保持している。第1被保持部473dは、下方に向かって突出しており、第1凹部613dにより摺動可能に保持されている。第2被保持部473eは、下方に向かって突出しており、第2凹部613eにより摺動可能に保持されている。第1被保持部473d及び第2被保持部473eは、第1保持部473bと第2保持部473cとの間に設けられている。第1保持部473b及び第2保持部473cは、左右非対称な位置に設けられている。
【0069】
第1保持部473b及び第2保持部473c(第1凸部613b及び第2凸部613c)を左右非対称な位置に設けることで、第1保持部473bと第2保持部473cとの間の距離を長くすることができる。これにより、ノズル473を摺動させる際のがたつきを抑制し、摺動時の騒音を抑制できるとともに、動作の安定性を向上させることができる。
【0070】
図10は、実施形態に係るノズル周辺を表す側面図である。
図10に表したように、電解槽ユニット450は、ノズル駆動ユニット476の側方において、取付部材450aを介して、ノズル駆動ユニット476の支持部610に取り付けられている。また、上述のように、電解槽ユニット450は、バキュームブレーカ452を介さずに、流量調整部471及び流路切替部472を介して、ノズル473に接続されている。
【0071】
電解槽ユニット450をノズル駆動ユニット476に取り付けることで、電解槽ユニット450をノズル473の近傍に設けることができる。これにより、電解槽ユニット450からノズル473への経路の容積が小さくなるため、電解槽ユニット450において生成された機能水をより短い時間でノズル473に到達させることができる。したがって、電解槽ユニット450からノズル473に達するまでに機能水の効果が低減することを抑制できる。また、電解槽ユニット450をノズル駆動ユニット476に取り付けることで、電解槽ユニット450とノズル駆動ユニット476とを別々に設ける場合と比べて、ケーシング400内のスペースを有効活用することができる。これにより、衛生洗浄装置100を小型化し、デザイン性を向上させることができる。
【0072】
図11(a)及び図11(b)は、実施形態に係るノズル駆動ユニットの一部を表す側面図である。
図11(b)は、図11(a)に示した領域R3の拡大図である。
図11(a)及び図11(b)では、支持部610のカバー部612及びケーブルラック630を表している。
図11(a)及び図11(b)に表したように、カバー部612には、ケーブルラック630を収納する第1ラック収納部615及び第2ラック収納部616が設けられている。
【0073】
第1ラック収納部615は、ノズル473が収納位置にある場合に、ケーブルラック630を収納可能に設けられている。第1ラック収納部615は、カバー部612の側面に設けられた溝である。この例では、第1ラック収納部615は、ノズル473が収納位置にあるときのノズル接続部631の位置から、後方に延び、下方に湾曲し、さらに前方に湾曲するように設けられている。
【0074】
第2ラック収納部616は、ノズル473が進出位置にある場合に、ケーブルラック630を収納可能に設けられている。第2ラック収納部616は、カバー部612の側面に設けられた溝である。この例では、第2ラック収納部616は、ノズル473が収納位置にあるときのケーブルラック630の前端630aよりも前方の位置から、前下方に直線状に延びるように設けられている。
【0075】
ケーブルラック630は、第1ラック収納部615と第2ラック収納部616との間において、歯車620と噛み合う。つまり、第1ラック収納部615は、歯車620と噛み合う前のケーブルラック630を収納する部分であり、第2ラック収納部616は、歯車620と噛み合った後のケーブルラック630を収納する部分である。
【0076】
図11(b)に表したように、第2ラック収納部616は、直線状に延びる延在部616aと、延在部616aの後端に設けられたガイド部616bと、を有する。ガイド部616bは、延在部616aの後端から後方に向かって上下方向の開口幅が徐々に大きくなるように設けられている。より具体的には、ガイド部616bの下端を構成する面S2は、延在部616aの下端を構成する面S1に対して勾配がつけられている。面S2と水平面とのなす角度は、面S1と水平面とのなす角度よりも小さい。
【0077】
上述のように、ノズル473が収納位置にある状態で、噛合部640が、ノズル接続部631よりも前方に位置するようにすると、ケーブルラック630の前端630a付近が下方に向かって反りやすい。第2ラック収納部616にガイド部616bを設けることで、ケーブルラック630の前端630a付近が下方に向かって反ったとしても、ケーブルラック630の前端630aを延在部616aに導くことができる。これにより、摺動不良を抑制できる。
【0078】
また、上述のように、第1ラック収納部615は、湾曲している。第1ラック収納部615を湾曲させることで、ノズル駆動ユニット476を小型化できる。一方で、第1ラック収納部615を湾曲させると、湾曲部において、ケーブルラック630と第1ラック収納部615との間の摺動抵抗が大きくなりやすい。
【0079】
これに対し、ノズル473が収納位置にある状態で、噛合部640がノズル接続部631と前後方向において同じ位置、または、ノズル接続部631よりも前方に位置することで、噛合部640がノズル接続部631よりも後方に位置する場合と比べて、ケーブルラック630が第1ラック収納部615の湾曲部を通過する長さを短くすることができる。これにより、ノズル473を進退させる際の摺動抵抗を低減できる。
【0080】
以上のように、実施形態によれば、ノズルを進退させる際の摺動抵抗を低減できる衛生洗浄装置が提供される。
【0081】
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、衛生洗浄装置などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置、設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【符号の説明】
【0082】
10 給水源、 20 導水部、 20a 管路、 21 おしり洗浄流路、 22 やわらか洗浄流路、 23 ビデ洗浄流路、 24 表面洗浄流路、 100 衛生洗浄装置、 200 便座、 300 便蓋、 400 ケーシング、 401 電源回路、 404 着座検知センサ、 405 制御部、 431 電磁弁、 432 調圧弁、 433 逆止弁、 440 熱交換器ユニット、 442 流量センサ、 450 電解槽ユニット、 450a 取付部材、 452 バキュームブレーカ、 471 流量調整部、 472 流路切替部、 473 ノズル、 473a 突出部、 473b 第1保持部、 473c 第2保持部、 473d 第1被保持部、 473e 第2被保持部、 474a おしり洗浄吐水口、 474b やわらか洗浄吐水口、 474c ビデ洗浄吐水口、 476 ノズル駆動ユニット、 478 ノズル洗浄部、 500 操作部、 610 支持部、 611 本体部、 612 カバー部、 613 レール、 613a 基部、 613b 第1凸部、 613c 第2凸部、 613d 第1凹部、 613e 第2凹部、 614a 下部、 614b 側部、 615 第1ラック収納部、 616 第2ラック収納部、 616a 延在部、 616b ガイド部、 620 歯車、 620a 中心軸、 621 接続部、 621h 孔部、 622 係合部、 623 歯、 630 ケーブルラック、 630a 前端、 631 ノズル接続部、 631h 孔部、 632 係合部、 633 歯、 633a~633e 第1~第5歯、 634 前面、 635 後面、 640 噛合部、 800 便器、 801 ボウル、 900 トイレ装置、 P ピッチ円周、 S1、S2 面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
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図10
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