(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022190465
(43)【公開日】2022-12-26
(54)【発明の名称】課題解決支援システム、課題解決支援プログラムおよび課題解決支援方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20221219BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021098798
(22)【出願日】2021-06-14
(71)【出願人】
【識別番号】521259747
【氏名又は名称】弘松 勉
(71)【出願人】
【識別番号】521259758
【氏名又は名称】大澤 恭子
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【弁理士】
【氏名又は名称】辻田 朋子
(72)【発明者】
【氏名】弘松 勉
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】課題解決支援を効果的に実現するための、新たな課題解決支援システム、課題解決支援プログラム及び課題解決支援方法を提供する。
【解決手段】質の高い情報の売買を促すシステムにおいて、サーバ装置は、情報所要者から、課題解決を行う相談案件の情報の入力を受け付け、相談案件の設定として登録する相談案件情報登録手段と、相談案件の相談を行う相談室に参加するコンサルタントユーザを参加者として登録する参加者登録手段と、参加者からの情報提供を受け付け、記憶部に格納する投稿受付手段と、一般ユーザから、参加者によって提供された情報の評価を受け付けて、提供された情報と対応付けて格納する投稿評価手段と、投稿評価手段が格納した評価をもとに、参加者の報酬の配分を決定する報酬分配手段と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
課題解決のための情報提供を促すシステムであって、
情報所要者から、課題解決を行う相談案件の情報の入力を受け付け、相談案件の設定として登録する相談案件情報登録手段と、
前記相談案件に参加する情報提供者を参加者として登録する参加者登録手段と、
前記参加者からの情報提供を受け付け、記憶部に格納する投稿受付手段と、
前記情報所要者から、前記参加者によって提供された情報の評価を受け付けて、提供された情報と対応付けて格納する投稿評価手段と、
前記投稿評価手段が格納した評価をもとに、前記参加者の報酬の配分を決定する報酬分配手段と、
を備える課題解決支援システム。
【請求項2】
前記相談案件を登録した情報所要者又は、情報提供者による、前記相談案件への、前記情報提供者の参加を求めるオファーを受け付ける、オファー手段を更に備え、
前記参加者登録手段は、前記オファーの承認によって、前記情報提供者を、前記相談案件の前記参加者として登録する、請求項1に記載の課題解決支援システム。
【請求項3】
前記相談案件情報登録手段は、前記相談案件の情報として、情報所要者から相談期間の入力を受け付け、前記相談案件の設定として登録し、
前記報酬分配手段は、前記相談期間の終了時点の評価に基づいて、前記報酬の配分を決定する、請求項1または請求項2に記載の課題解決支援システム。
【請求項4】
前記投稿受付手段は、前記相談期間中に、各参加者からそれぞれ複数の情報を受け付け、
前記投稿評価手段は、前記相談期間中に、情報提供者からの情報ごとに所要者による随時評価を受け付け、提供された情報と前記随時評価を対応付けて前記記憶部に格納する、請求項3に記載の課題解決支援システム。
【請求項5】
前記随時評価に基づいて、前記参加者ごとの前記随時評価に基づく評価率の推移を、画面上に表示可能にする報酬推移出力手段を備える、請求項4に記載の課題解決支援システム。
【請求項6】
前記相談案件情報登録手段は、前記相談案件の情報として、前記相談案件への前記参加者の募集人数の入力を受け付け、前記相談案件の設定として登録し、
前記投稿受付手段は、前記参加者の人数及び、前記相談案件登録手段によって取得した人数が同じである場合に、参加者からの情報提供の受付を開始する、請求項1~5のいずれかに記載の課題解決支援システム。
【請求項7】
前記相談案件情報登録手段は更に、前記情報所要者から、事前に前記報酬の入力を受け付け、前記相談案件の設定として登録し、
前記報酬分配手段は、前記報酬と前記評価に基づいて前記報酬の配分を決定する、請求項1~6のいずれかに記載の課題解決支援システム。
【請求項8】
課題解決のための情報提供を促す方法であって、
情報所要者から、課題解決を行う相談案件に募集する情報提供者の人数の入力を受け付け、相談案件の設定として登録するステップと、
前記相談案件に参加する情報提供者を参加者として登録するステップと、
前記参加者からの情報提供を受け付け、記憶部に格納するステップと、
前記情報所要者から、前記参加者によって提供された情報の評価を受け付けて、提供された情報と対応付けて格納するステップと、
前記情報所要者から受け付けた評価をもとに、前記参加者に報酬を分配するステップと、
をコンピュータに実行させる課題解決支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、課題解決支援システム、課題解決支援プログラムおよび課題解決支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、課題解決を所要している者に支援情報を提供するサービスにおいて、情報に対する適切な価格の設定をすることや、価格に応じた情報の提供を確約することが難しく、経済的な誘因で継続的に質の高い解決策を取引し続けることが困難であった。
【0003】
例えば、情報の提供者が値付けをする場合、情報の所要者は、その内容を知るまでその情報の価値を判断できないため、購入に至ることが難しい。
【0004】
所要者が値付けをする場合、所要者は、提供者の情報の価値の査定を行うために、情報の内容を知る必要があるが、先に知ってしまうことで、その情報を取引する意味を失い、提供者に支払わない、あるいは、低い査定をすることが考えられる。また、所要者が情報の価格を決め、提示の上、コンサルタントユーザと契約しても、その対価にふさわしい情報を契約相手が提供するとは限らない。
【0005】
特許文献1では、このような問題を解決するため、ウェブ上に第一ユーザが質問を提示し、与えられた期間の間に第2ユーザが前記質問に情報を提供し、前記期間が終了すると第3のユーザが前記提供された情報の評価を行い、前記評価に基づいて所要者の設定した報酬を分配するという技術が開示されている。
【0006】
また、特許文献2では、情報所要者もしくは情報提供者が会議室を作成する。情報提供者が情報提供報酬(時給)を提示した上で、会議室を作成したユーザはその会議室への参加を希望するユーザを待ち受け、参加の承諾/棄却を行う。そして、参加者が指定の人数になると情報提供が開始される。そして、会議が終了すると、時間に応じた報酬が情報所要者から情報提供者に支払われるという技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2010-73217号公報
【特許文献2】特開2004-326206号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献1では、不特定多数のユーザが情報提供可能に構成されている。そのため、評価ために提供された評価のために提供された情報を公開しなければならない。また、情報所要者でも情報提供者でもない第3ユーザが提供された情報の評価を行うために、情報に対する評価の信頼性がない。また更に、事後評価のために回答期間中に質の高い情報を提供する動機付けが薄れてしまう、などの問題があった。
【0009】
また、特許文献2では、情報提供報酬が会議の時間に依存しており、情報提供者が提供した情報の質にかかわらず、報酬は時間に比例してしまうという問題があった。
【0010】
そこで、本発明は、課題解決を効果的に実現するための、新たな課題解決支援システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の課題を解決するために、本発明は、課題解決のための情報提供を促すシステムであって、情報所要者から、課題解決を行う相談案件の情報の入力を受け付け、相談案件の設定として登録する相談案件情報登録手段と、前記相談案件に参加する情報提供者を参加者として登録する参加者登録手段と、前記参加者からの情報提供を受け付け、記憶部に格納する投稿受付手段と、前記情報所要者から、前記参加者によって提供された情報の評価を受け付けて、提供された情報と対応付けて格納する投稿評価手段と、前記投稿評価手段が格納した評価をもとに、前記参加者の報酬の配分を決定する報酬分配手段と、を備える。
このような構成にすることで、情報提供者は継続的に質の高い情報を提供する動機を与え、情報所要者は質の高い情報提供を継続的に受けることが可能となる。
【0012】
本発明の好ましい形態では、前記相談案件を登録した情報所要者又は、情報提供者による、前記相談案件への、前記情報提供者の参加を求めるオファーを受け付ける、オファー手段を更に備え、前記参加者登録手段は、前記オファーの承認によって、前記情報提供者を、前記相談案件の前記参加者として登録する。
このような構成にすることで、情報所要者の意思により相談案件への参加者を選定することができ、信頼性のあるユーザとの課題解決が可能になる。
【0013】
本発明の好ましい形態では、前記相談案件情報登録手段は更に、情報所要者から相談期間の入力を受け付け、前記相談案件の設定として登録し、前記報酬分配手段は、前記相談期間の終了時点の評価に基づいて、前記報酬の配分を決定する。
このような構成にすることで、情報所要者が相談案件の相談期間を指定することができる。また、相談期間を指定することによって、評価の終了時点を確定し、その評価を元に報酬の分配が可能になる。
【0014】
本発明の好ましい形態では、前記投稿受付手段は、前記相談期間中に、各参加者からそれぞれ複数の情報を受け付け、前記投稿評価手段は、前記相談期間中に、情報提供者からの情報ごとに情報所要者による随時評価を受け付け、提供された情報と前記随時評価を対応付けて前記記憶部に格納する。
このような構成にすることで、相談期間中であれば、各参加者は何度でも情報の投稿ができ投稿に対する評価が得られる。また、その評価の累積により報酬が配分されるため、参加者による継続的かつ積極的な質の高い情報提供を促進することができる。
【0015】
本発明の好ましい形態では、前記随時評価に基づいて、前記参加者ごとの前記随時評価に基づく評価率の推移を、画面上に表示可能にする報酬推移出力手段を備える。
このような構成にすることで、参加者は相談期間中の任意の時点で、自分の評価率の推移を他の参加者と比較しながら確認することが可能となる。そして、競争原理を一定期間継続的に促し、より価値のある情報に基づく課題解決を促進することができる。
【0016】
本発明の好ましい形態では、前記相談案件情報登録手段は、前記相談案件への前記参加者の募集人数の入力を受け付け、相談案件の設定として登録し、
前記投稿受付手段は、前記参加者の人数及び、前記人数登録手段によって取得した人数が同じである場合に、参加者からの情報提供の受付を開始する。
このような構成にすることで、参加者は指定の人数になるまで情報提供ができず、公平なタイミングで課題解決が可能になる。
【0017】
本発明の好ましい形態では、前記相談案件情報登録手段は更に、前記情報所要者から、事前に報酬ポイントの入力を受け付け、前記相談案件の設定として登録し、前記報酬分配手段は、前記報酬ポイントと前記評価に基づいて前記報酬の配分を決定する。
このような構成にすることで、報酬の配分量を事前に提示することが可能であり、情報提供者からの信頼を得ることが可能となる。
【0018】
本発明は、課題解決のための情報提供を促す方法であって、情報所要者から、課題解決を行う相談案件の情報の入力を受け付け、相談案件の設定として登録するステップと、前記相談案件に参加する情報提供者を参加者として登録するステップと、前記参加者からの情報提供を受け付け、記憶部に格納するステップと、前記情報所要者から、前記参加者によって提供された情報の評価を受け付けて、提供された情報と対応付けて格納するステップと、前記情報所要者から受け付けた評価をもとに、前記参加者に報酬を分配するステップと、をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、課題解決支援を効果的に実現するための、新たな課題解決支援システムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の実施形態における課題解決支援システムのハードウェア構成図である。
【
図2】本発明の実施形態における課題解決支援システムの機能ブロック図である。
【
図3】本発明の実施形態における課題解決支援システムにおいて表示されるユーザ登録画面である。
【
図4】本発明の実施形態における課題解決支援システムにおいて表示されるログイン画面である。
【
図5】本発明の実施形態における課題解決支援システムの相談が開始されるまでの一般ユーザ端末における処理のフローチャートである。
【
図6】本発明の実施形態における課題解決支援システムのコンサルタントユーザが参加者登録されるまでの処理のフローチャートである。
【
図7】本発明の実施形態における課題解決支援システムの相談が開始されてから報酬が分配されるまでの処理のフローチャートである。
【
図8】本発明の実施形態における課題解決支援システムにおいて表示される一般ユーザ端末のみんなの案件画面の一例である。
【
図9】本発明の実施形態における課題解決支援システムにおいて表示されるMy案件登録フォームの画面である。
【
図10】本発明の実施形態における課題解決支援システムにおいて表示される一般ユーザ端末の作戦中のMy案件画面の一例である。
【
図11】本発明の実施形態における課題解決支援システムにおいて表示される一般ユーザ端末のコンサルタントユーザ募集中のMy案件画面の一例である。
【
図12】本発明の実施形態における課題解決支援システムにおいて表示される一般ユーザ端末のメッセージ交換希望押下後のMy案件画面の別の一例である。
【
図13】本発明の実施形態における課題解決支援システムにおいて表示される一般ユーザ端末のオファー押下後のMy案件画面の別の一例である。
【
図14】本発明の実施形態における課題解決支援システムにおいて表示されるコンサルタント情報登録画面の一例である。
【
図15】本発明の実施形態における課題解決支援システムにおいて表示されるコンサルタントユーザ端末の案件検索画面の一例である。
【
図16】本発明の実施形態における課題解決支援システムにおいて表示されるコンサルタントユーザ端末からオファーをした相談案件情報画面の一例である。
【
図17】本発明の実施形態における課題解決支援システムにおいて表示される一般ユーザ端末からオファーをされた相談案件情報画面の一例である。
【
図18】本発明の実施形態における課題解決支援システムにおいて表示されるコンサルタントユーザ端末の作戦中の相談案件情報画面の一例である。
【
図19】本発明の実施形態における課題解決支援システムにおいて表示される作戦中相談案件画面の一例である。
【
図20】本発明の実施形態における課題解決支援システムにおいて表示される相談案件の評価点推移グラフの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下に示す実施形態は本発明の一例であり、本発明を以下の実施例に限定するものではく、様々な実施形態を採用することも可能である。
【0022】
例えば、本実施形態では課題解決支援システムの構成、動作等について説明するが、同様の構成の方法、装置、コンピュータプログラム等も、同様の作用効果を奏することができる。また、プログラムは、記録媒体に記憶させてもよい。この記録媒体を用いれば、例えばコンピュータにプログラムをインストールすることができる。ここで、プログラムを記憶した記録媒体は、例えばCD-ROM等の非一過性の記録媒体であっても良い。
【0023】
<定義>
本発明では、情報を必要とする情報所要者及び、情報を提供する情報提供者が、相談案件において情報交換を行う。以下、便宜上、情報所要者を一般ユーザと、情報提供者をコンサルタントユーザと、呼ぶことにする。
【0024】
本発明において、一般ユーザとは、相談を行おうとする者を指す。また、コンサルタントユーザとは、一般ユーザからの相談に対して情報を提供する者を指す。以下の説明では、便宜上、本発明を利用する者を総称して「ユーザ」と呼ぶ。
【0025】
更に、本発明では、あるユーザは一般ユーザとコンサルタントユーザの両方の立場をとることが可能である。即ち、ある相談案件では一般ユーザとして参加したユーザは、別の異なる相談案件ではコンサルタントユーザとして参加することも可能である。
【0026】
本発明において、相談案件とは、一般ユーザによって投稿される課題解決をしたい問題のことである。また、作戦室とは、一般ユーザが相談案件について相談をする際に作る、インターネットなどのネットワークを介してアクセス可能であって、情報の投稿及び閲覧が可能な仮想的な会議室のことである。本実施形態では、一般ユーザ及び複数のコンサルタントユーザが参加するチャットルームを想定する。また、本実施形態では、相談期間中であれば何度でも、後述の相談案件画面を開いたり閉じたりすることが可能に構成されている。
【0027】
本発明におけるオファーとは、相談案件へのコンサルタントユーザの参加を求める要請である。本実施形態では、一般ユーザからコンサルタントユーザに、もしくはコンサルタントから一般ユーザにオファーを出し、コンサルタントユーザの相談案件への参加を求めることが可能である。
【0028】
また、本実施形態では、ユーザはシステムを通じて報酬ポイントを購入し、相談案件の設定として、相談案件を作成する一般ユーザの保有報酬ポイント以下、所定の報酬ポイント以上の報酬を設定可能である。ここで、報酬は、システム上の仮想通貨(ポイント)であっても、法定通貨であっても構わない。
【0029】
<機能構成>
図1は、本実施形態の課題解決支援システムの機能ブロック図である。このように、本実施形態の課題解決支援システムは、サーバ装置100と、一般ユーザ端末200と、コンサルタントユーザ端末300と、がネットワークNWを介して通信可能に構成されている。ここで、一般ユーザ端末200とコンサルタントユーザ端末300とは、実際には区別されないが、ここでは説明のためにそれぞれ区別して扱う。また、一般ユーザ端末200と、コンサルタントユーザ端末300は複数存在するが、ここでは、代表のもののみを表示している。なお、本発明において一般ユーザ端末200とは、一般ユーザが利用する端末装置を指し、コンサルタントユーザ端末300とは、コンサルタントユーザが利用する端末装置を指す。
【0030】
CPUは、ユーザ登録手段101と、相談案件情報登録手段102と、検索手段103と、オファー手段104と、参加者登録手段105と、投稿受付手段106と、投稿評価手段107と、報酬分配手段108と、報酬推移出力手段109と、コンタクト手段110と、を備え、データベースDBと有線もしくは無線で接続されている。
【0031】
一般ユーザ端末200及びコンサルタントユーザ端末300としては、演算装置、主記憶装置、補助記憶装置、ネットワークNWへの接続手段や、種々の入出力装置等を備えた、一般的なコンピュータ装置を利用することができる。本実施形態では、スマートフォンやタブレット端末等を利用する場合を想定するが、この他にも例えばPC(Personal Computer)等のような任意のコンピュータ装置を一般ユーザ端末200やコンサルタントユーザ端末300として用いてよい。
【0032】
一般ユーザ端末200及びコンサルタントユーザ端末300は、それぞれ入力手段201、301と、出力手段202、302を備える。本実施形態では、タッチパネルディスプレイ、マイク、カメラ等が、入力手段201、301、タッチパネルディスプレイ、スピーカー等が出力手段202、302として備えられる。
【0033】
<ハードウェア構成>
図2は、サーバ装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。サーバ装置100は、ハードウェア構成として、通信部1と、処理部2と、記憶部3と、を備える。
【0034】
通信部1は、通信ネットワークNWとの通信制御を実行して、課題解決支援システムを動作させるために必要な入力や、動作結果に係る出力を行う。
【0035】
処理部2は、CPU等の1又は2以上のプロセッサを含み、本発明に係る課題解決支援システム、OSやブラウザソフト、その他のアプリケーションを実行することで、サーバ装置100の動作処理全体の処理を行う。
【0036】
記憶部3は、HDD、ROM、RAM等であって、本発明に係る課題解決支援システム及び、処理部2がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶する。処理部2が、記憶されている課題解決支援プログラムに基づき、処理を実行することによって、前述する機能構成が実現される。また、記憶部3が本発明においてデータベースDBとして機能する。
【0037】
<実施形態説明>
以下、本発明の実施形態の説明を行う。本実施形態では、ウェブサイトにおいてユーザがログインをする。そして、ネットワークを介してユーザ端末とサーバ装置が通信する。出力手段によって出力されたウェブサイト上で入力手段によって以降に説明する操作が行われるものとする。
【0038】
ユーザ登録手段101は、ユーザ情報の登録を行う。本実施形態では、ユーザ登録手段101は、一般ユーザ端末200もしくはコンサルタントユーザ端末300を介して、ユーザのメールアドレス、パスワード、ニックネームの入力を受け付け、ユーザ識別情報と対応付けて、ログイン情報としてデータベースDBに登録する。
【0039】
また、本実施形態では更に、コンサルタントユーザ端末300を介して、氏名、自己紹介文、相談可能なカテゴリー等の入力を受け付け、ユーザ識別情報と対応付けて、コンサルタント情報としてデータベースDBに登録する。更に、相談可能なカテゴリーは科目情報として、人間関係、人生、仕事・ビジネス、健康等、を含む。
【0040】
相談案件情報登録手段102は、相談案件の情報登録を行う。本実施形態では、相談案件情報登録手段102は、一般ユーザ端末200を介して、カテゴリーと、タイトルと、詳細と、コンサルタントの希望と、コンサルタントユーザの募集人数と、相談期間と、報酬ポイントと、の入力を受け付ける。そして、一般ユーザのユーザ識別情報とともに、相談案件識別情報と対応付けて、相談案件情報として、データベースDBに登録する。
【0041】
また、本実施形態では、報酬ポイントとは、当該相談案件に参加するコンサルタントユーザに支払われる報酬の合計である。また本実施形態では更に、報酬額の入力を受け付けると、それ以降の変更を受け付けないように構成されている。ここで、報酬として報酬ポイントとしているが、例えば、法定通貨であっても構わない。
【0042】
検索手段103は、ユーザもしくは相談案件の検索を行う。本実施形態では、検索手段103は、一般ユーザ端末200を介して検索条件を受け付けてコンサルタントユーザの検索を行う。検索条件としては、例えば相談可能なカテゴリー、紹介文キーワード、ニックネーム、氏名等の条件が受け付けられる。そして、検索手段103は、データベースDBを参照して入力された条件に基づいてコンサルタント情報を抽出し、出力手段202を介して一般ユーザ端末200の画面上に表示する。
【0043】
本実施形態では、検索手段103は更に、一般ユーザ端末200もしくはコンサルタントユーザ端末300から検索条件を受け付けて、相談案件の検索を行う。検索条件としては、例えばカテゴリー、キーワード、報酬額最低値、報酬額最高値等の条件を受け付ける。そして、検索手段103は、データベースDBを参照して入力された条件に基づいて相談案件情報を抽出し、検索条件を入力した一般ユーザ端末200もしくはコンサルタントユーザ端末300の画面上に表示する。ここで、キーワードとは、相談案件情報に含まれる任意の単語が該当する。
【0044】
オファー手段104は、ユーザ端末同士のオファーの送受信を行う。本実施形態において、登録した相談案件に対して参加を依頼する一般ユーザ端末200からコンサルタントユーザ端末300へのオファーと、コンサルタントユーザ端末300から一般ユーザ端末200へのオファーの2種類を提供する。まず、本実施形態において、自らの登録した相談案件に対して参加を依頼する一般ユーザ端末200からコンサルタントユーザ端末300へのオファーが送信されると以下の処理が行われる。後述の一般ユーザ端末利用画面上のオファーが選択されると、オファー手段104は、当該一般ユーザ端末200において選択された相談案件情報と、当該オファーを受け取ったコンサルタント情報と、を紐づけてデータベースDBに登録する。そして、登録されたコンサルタント情報を一般ユーザ端末200の画面上に表示する。
【0045】
また、本実施形態において、コンサルタントユーザ端末300から一般ユーザ端末200へのオファーが送信されると以下の処理が行われる。後述のコンサルタントユーザ端末利用画面上のオファーが選択されると、オファー手段104は、当該コンサルタントユーザ端末300に対応するコンサルタント情報と、当該コンサルタントユーザが指定した相談案件情報と、を紐づけてデータベースDBに登録する。そして、登録された相談案件情報をコンサルタントユーザ端末300の画面上に表示する。
【0046】
また、本実施形態では、ユーザ端末利用画面上のオファー取り消しと、オファーキャンセルと、オファー承諾と、オファー棄却と、はオファー手段104を介して、上記オファーの送受信の処理と同様な処理によって行われる。
【0047】
本実施形態では、一般ユーザ端末200とコンサルタントユーザ端末300間で送受信されたオファーを、他方が承諾することによって、当該オファーの送受信をした一般ユーザ端末200が登録した相談案件情報を有する相談案件に、コンサルタントユーザが参加できるように構成されている。また、本実施形態では、承諾されていない者は、相談案件における情報のやり取りの閲覧や、投稿することはできない。また本実施形態のオファー手段104は、相談開始後の相談案件については、オファーを受け付けないように構成されている。
【0048】
参加者登録手段105は、コンサルタントユーザを相談案件の参加者として登録する。本実施形態では、参加者登録手段105は、オファーの承認によって相談案件への参加を認められたコンサルタントユーザを参加者として、コンサルタントユーザのユーザ識別情報とともに、相談案件識別情報と対応付けて、参加者情報としてデータベースDBに登録する。本実施形態の参加者登録手段105は、相談開始後の相談案件については、参加者の登録を行わないように構成されている。
【0049】
また、本実施形態では、参加者登録手段105は、当該相談案件に参加登録されたコンサルタントユーザのコンサルタントユーザ端末300の画面上に、参加登録された当該相談案件情報を表示する。また、本実施形態では更に、参加者登録手段105は、参加登録された相談案件を登録した一般ユーザの一般ユーザ端末200の画面上に、参加登録されたコンサルタントユーザの情報を表示する。
【0050】
相談案件へのコンサルタントユーザの参加人数と、相談案件情報登録手段102によって登録した人数とが同じになると、相談が開始され、投稿受付手段106は、コンサルタントユーザ端末300からの投稿の受け付けを開始する。また、別の実施形態では、当該相談案件への参加者が当該相談案件の募集人数に到達していない場合でも、当該相談案件情報を登録した一般ユーザ端末200において相談開始ボタン等のボタンが選択されることによって相談案件が開始されるように構成されても良い。そして投稿受付手段106は、受け付けた投稿を、相談案件識別情報と、コンサルタントユーザ識別情報と、日時と、投稿識別情報と、に対応付けてデータベースDBに登録する。本実施形態では、相談期間中であれば、投稿の入力は何度でも受け付け可能に構成されている。
【0051】
また、本実施形態では、サーバ装置100は、投稿受付手段106が投稿を受け付け可能にすると同時に、相談案件と対応付けられて登録されたユーザに情報の投稿が可能となった旨を通知する。本実施形態では、そのユーザのメールアドレス(ユーザ情報)に対してメールを送信する。そして、メールを受けとったユーザは、情報の投稿が可能になったことを知ることができる。
【0052】
投稿評価手段107は、投稿された情報に対して評価の受付を行う。本実施形態では、投稿評価手段107は、投稿受付手段106によって登録された投稿に対して、相談案件を登録した一般ユーザ端末200から、登録された投稿ごとに評価を受け付ける。そして、投稿評価手段107は、投稿識別情報と対応付けて、評価情報としてデータベースDBに登録する。
【0053】
本実施形態では、投稿評価手段107は、期間中であれば何度でも評価を変更可能に受け付ける。別の実施形態では、一定期間後に変更ができないように構成されても良い。また、本実施形態では、提供された各投稿の評価点は、例えば、1ポイントから5ポイントを選択可能に構成されている。また、本実施形態では、あいさつ文などの評価に値しない投稿については、評価点を与えなくても良く、その場合評価点はゼロポイントになるように構成されている。また更に、本実施形態では、投稿評価手段107は、相談期間が終了してから一定期間経った時点まで評価を受け付け可能に構成されている。
【0054】
報酬分配手段108は、相談案件情報として登録された報酬ポイントの分配を行う。本実施形態では、報酬分配手段108は、投稿評価手段107によって受け付けた一般ユーザ端末200からのコンサルタントユーザごとの評価ポイントに基づいて、評価率を算出する。本実施形態では、報酬分配手段108は、当該相談案件の相談案件情報を登録した一般ユーザ端末200から受け付けた、全ての評価ポイントの合計(A)に対する各コンサルタントユーザの評価ポイント(B)の割合(B/A)としてコンサルタントユーザ端末300ごとに評価率を計算する。そして、算出した評価率に基づいて一般ユーザ端末200から受け付けた報酬ポイントを分配する。本実施形態では、相談期間の終了時点の評価に基づいて、報酬の配分を決定する。そして報酬分配手段108は、分配された報酬ポイントを、一般ユーザ端末200の保有ポイントから報酬ポイント分を差し引き一般ユーザ端末200の画面上に表示する。更に報酬分配手段108は、各コンサルタントユーザの保有ポイントに分配された報酬ポイント分を加算し、コンサルタントユーザ端末300の画面上に表示する。
【0055】
報酬推移出力手段109は、評価率推移グラフの出力を行う。本実施形態では、報酬推移出力手段109は、報酬分配手段108によって算出された評価率に基づいて、当該相談案件へ参加するコンサルタントユーザ端末300の画面上に表示する。本実施形態では、報酬推移出力手段109は、出力方法として、縦軸が評価率(%)、横軸が年月日のグラフにより、コンサルタントユーザごとの評価率(%)の推移を表示する。このように構成することで、相談期間中の任意の時点で、コンサルタント本人と他のコンサルタントの評価率を表示することで、競争原理を働かせ、相談期間の残りの期間に対しても継続的に質の高い情報提供を促す。
【0056】
コンタクト手段110は、ユーザ端末同士間の簡易チャットの送受信を行う。本実施形態では、コンタクト手段110は、一般ユーザ端末200から、コンサルタントユーザ端末300へ、あるいは、コンサルタントユーザ端末300から一般ユーザ端末200へ、ダイレクトメッセージを送信する。そして、コンタクト手段110は、ダイレクトメッセージの送信者及び受信者のユーザ情報と、日時と、投稿識別情報と、を対応付けてデータベースDBに登録する。本実施形態では、相談案件とは別にメッセージのやりとりが可能であり、相談内容の確認や、コンサルタントがスキルや経験を持ち合わせているかの確認ができるように構成されている。
【0057】
<ログイン処理>
図3は、本実施形態においてユーザがユーザ登録をする際の画面である。ユーザ登録画面W1は、ユーザ登録ボタンW11が選択されると、入力部を表示させる。そして、ユーザ登録手段101は、入力部の各項目、すなわち、種別(一般ユーザもしくはコンサルタントユーザ)、メールアドレス、パスワード、ニックネームの入力を受け付ける。登録ボタンW13が選択されるとユーザ登録手段101は、受け付けた情報をデータベースに登録し、ユーザ登録を完了する。
【0058】
図4は、本実施形態においてユーザがログインをする際の画面である。ログイン画面W2は、ユーザからのログインボタンW12の選択を受け付ける。そして、ログイン画面W2は、種別(一般ユーザもしくはコンサルタントユーザ)、メールアドレス、パスワードの入力を受け付ける。ログインボタンW22の入力を受け付けると、受け付けた各項目の入力と、ユーザ登録手段101によってデータベースDBに登録された情報とが同じであるか否かを確認する。そして、受け付けた各項目が登録されている場合には、ユーザのログインを可能にする。
【0059】
<本発明の処理フローチャート>
まず、本実施形態における、相談案件が開始されるまでの処理について、
図5を用いて説明する。なお、ここで示す処理は一例にすぎず、任意に処理の順序を変更してもよい。
【0060】
まず、ステップS1では、相談案件情報登録手段102は、一般ユーザ端末200から相談案件情報の入力を受け付け、データベースDBに登録する。この時、相談案件情報登録手段102は、相談案件情報としてコンサルタントユーザの募集人数を受け付ける。
【0061】
ステップS2~S3では、参加者登録手段105、当該相談案件へのコンサルタントユーザの募集人数と、参加者の人数と、が同じになるまで、コンサルタントユーザからの当該相談案件への参加を受け付ける。
【0062】
ステップS4では、当該相談案件へのコンサルタントユーザの参加人数と、当該相談案件へのコンサルタントユーザの募集人数と、が同じになると、相談期間が開始される。
【0063】
次に、具体的にステップS2において当該相談案件への参加者を登録する際の処理について
図6を用いて説明する。なお、ここで示す処理は一例にすぎず、任意に処理の順序を変更してもよい。
【0064】
図6(a)は、一般ユーザ端末200によるコンサルタントユーザ端末300の当該相談案件への参加を求める処理のフローチャートである。
図6(b)は、コンサルタントユーザ端末300による当該相談案件への参加を求める処理のフローチャートである。
【0065】
ステップSa1では、検索手段103は、一般ユーザ端末200からコンサルタント情報の検索条件の入力を受け付け、コンサルタント情報の検索を行う。本実施形態では、検索手段103は、検索されたコンサルタント情報を抽出し、抽出したコンサルタント情報を当該一般ユーザの一般ユーザ端末200の画面上に表示する。
【0066】
ステップSa2では、オファー手段104は、一般ユーザ端末200から後述オファーが選択され、当該オファーを選択されたコンサルタント情報を登録したコンサルタントユーザ端末300の画面上にオファーが選択されたことを表示する。当該一般ユーザ端末200からオファーを選択されたコンサルタントユーザ端末300上で、オファー承諾が選択されると(Sa3でYes)、当該一般ユーザ端末200からオファーを受信したコンサルタントユーザ端末300を有するコンサルタントユーザを、当該相談案件の参加者としてデータベースDBに登録する(Sa4)。一方、オファーが棄却された場合(Sa3でNo)、当該相談案件への参加者登録は行われない。
【0067】
一方、ステップSb1では、検索手段103は、コンサルタントユーザ端末300から相談案件情報の検索条件の入力を受け付け、相談案件情報の検索を行う。本実施形態では、検索手段103は、検索された相談案件情報を抽出し、抽出した相談案件情報を当該コンサルタントユーザのコンサルタントユーザ端末300の画面上に表示する。
【0068】
ステップSb2では、オファー手段104は、コンサルタントユーザ端末300から後述オファーが選択され、当該オファーを選択された相談案件情報を登録した一般ユーザ端末200の画面上にオファーが選択されたことを表示する。当該コンサルタントユーザ端末300からオファーを選択された一般ユーザ端末200上で、オファー承諾が選択されると(Sb3でYes)、当該コンサルタントユーザ端末300からオファーを送信したコンサルタントユーザ端末300を有するコンサルタントユーザを、当該相談案件の参加者としてデータベースDBに登録する(Sb4)。一方、オファーが棄却された場合(Sb3でNo)、当該相談案件への参加者登録は行われない。
【0069】
最後に、相談期間が開始されてから報酬が配分されるまでの処理について
図7を用いて説明する。なお、ここで示す処理は一例にすぎず、任意に処理の順序を変更してもよい。
【0070】
ステップD11~D13では、相談期間が開始されてから相談期間が終了するまで、投稿受付手段106は、コンサルタントユーザ端末300からの投稿を受け付ける。そして、投稿評価手段107は、受け付けた各投稿に対して一般ユーザ端末200からの評価ポイントの入力を受け付ける。本実施形態では、相談開始日の翌日を起算日として、相談案件情報として登録された相談期間が経過すると相談期間が終了するように構成されている。
また、本実施形態では、相談期間が終了するまでであれば、何度でも投稿及び、評価ポイントの入力が可能に構成されている。
【0071】
ステップD14~D15では、投稿評価手段107は、相談期間中に評価できなかった投稿に対する評価ポイントの入力を一般ユーザ端末200から受け付ける。
【0072】
ステップD16では、報酬分配手段108は、一般ユーザ端末200から受け付けた全ての評価ポイントに基づいて評価率を算出する。本実施形態では、報酬分配手段108は、一般ユーザ端末200から評価ポイントの入力を受け付けなかった場合、全コンサルタントユーザの評価ポイントが同じになるように構成されている。
【0073】
ステップD17では、報酬分配手段108は、ステップD16で算出した評価率に基づいて、相談案件情報として登録された報酬ポイントを分配する。そして、報酬分配手段108は、一般ユーザの保有ポイントから報酬ポイント分を差し引き、一般ユーザ端末200の画面上に表示する。また更に、報酬分配手段108は、各コンサルタントユーザの保有ポイントに分配された報酬ポイント分を加算し、コンサルタントユーザ端末300の画面上に表示する。
【0074】
以下では、ログイン後の一般ユーザ端末200の利用画面とコンサルタントユーザ端末300の利用画面ごとに実施形態を説明する。
【0075】
<一般ユーザ端末200の利用画面>
図8は、本実施形態における一般ユーザ端末200の一般ユーザが登録した相談案件画面の一例を示した図である。本実施形態では、一般ユーザが登録した相談案件を総称して、みんなの案件と呼び、相談案件画面として、
図8に示すみんなの案件画面W3を例示する。みんなの案件画面W3は検索項目W31と検索ボタンW32を含む。検索項目W31が選択されると、相談案件のカテゴリー、相談案件のキーワード、報酬額の最低値、報酬額の最大値の絞り込みが可能である。そして、検索ボタンW32が選択されると、検索手段103は、入力された項目がデータベースに登録されているか否かを確認する。そして、入力された項目に対応した相談案件情報が記憶されている場合に、検索手段103は、すべての項目を満たした相談案件情報を抽出し、抽出された相談案件情報W34がみんなの案件画面W3上において表示される。
【0076】
ここで、相談案件登録ボタンW33が選択されると、
図9に示す一般ユーザによる相談案件登録フォームW35がみんなの案件画面W3に重ねて表示される。本実施形態では、一般ユーザによる相談案件登録フォームW35から相談案件の登録ができる。当該一般ユーザが登録した相談案件をMy案件と呼ぶ。ここでは、相談案件情報登録手段102は、相談案件の、カテゴリー、タイトル、詳細、及びコンサルタントの希望、コンサルタントユーザの募集人数、相談期間、報酬ポイントの入力を受け付け、データベースDBに登録する。
【0077】
図10は、相談案件情報登録手段102によって登録された人数と、参加者登録手段105よって登録された人数と、が同じである相談案件の、My案件画面W4の一例を示した図である。My案件画面W4は、My案件情報W41と、コンタクト済みコンサルタントW42と、を含む。My案件情報W41は、一般ユーザによる相談案件登録フォームW35で当該一般ユーザ端末200から受け付け登録した相談案件情報、及び当該相談案件のステータス(作戦会議中)を含む。更にここでは、相談案件のステータスにおいて「作戦室へ」が選択可能になっている。
【0078】
また、コンタクト済みコンサルタントW42は、相談案件の参加者、すなわち、オファー手段104によって送信されたオファーが承諾されたコンサルタントユーザ、もしくは、オファー手段104によって受け付けたオファーを承諾したコンサルタントユーザのコンサルタント情報W43が表示されている。本実施形態では、My案件情報W41に含まれる詳細のボタンを選択することで、選択されたボタンに付随した相談案件情報ごとに、コンタクト済みコンサルタントW42と、後述のコンサルタント検索結果と、を表示できるように構成されている。
【0079】
ここでは、コンサルタント情報W43は、ニックネームと、氏名と、オファーステータス(マッチング成立)と、自己紹介文と、を含む。メッセージが選択されると、コンタクト手段110を介して、当該コンサルタントユーザ端末300と当該一般ユーザ端末200による簡易チャットが送信可能になる。
【0080】
図11は、参加者登録手段105よって登録された人数が、相談案件情報登録手段102によって登録された人数に満たない相談案件の、My案件画面W4の一例を示した図である。この場合、My案件画面W4は、My案件情報W41と、コンタクト済みコンサルタントW42と、コンサルタント検索W44と、コンサルタント検索結果W45と、を含む。My案件情報W41の相談案件のステータスはコンサルタント募集中と表示されている。更に、ここでは、コンタクト済みコンサルタントW42に含まれるコンサルタント情報W43のオファーステータスはオファーリクエスト中と表示されている。これは、オファー手段104を介してコンサルタントユーザ端末300から一般ユーザ端末200へオファーが送信され、出力手段202を介して表示していることを表している。
【0081】
ここで、オファー承諾が選択されると、オファーステータスはマッチング成立と表示される。オファー棄却が選択されると、オファーステータスはオファー不成立と表示される。そして、オファー承諾/又は棄却が選択されると、オファー手段104を介して、コンサルタントユーザ端末300の後述コンタクト画面に、マッチング成立/又はマッチング不成立を表示する。
【0082】
検索手段103は、コンサルタント検索W44の入力を受け付け、入力された項目がデータベースDBに登録されているか否かを確認する。そして、入力された項目に対応したコンサルタント情報が記憶されている場合に、検索手段103は、すべての項目を満たしたコンサルタント情報を抽出し、抽出されたコンサルタント情報を当該一般ユーザの一般ユーザ端末200の画面上に表示する。表示されたコンサルタント情報W43は、ニックネームと、氏名と、相談可能なカテゴリーと、自己紹介文と、を含む。
【0083】
図12は、
図11におけるコンサルタント検索結果W45のコンサルタント情報W43に含まれるメッセージ交換希望W46が選択された後のMy案件画面W4の一例を示した図である。本実施形態において、メッセージ交換希望W46が選択されると、選択されたメッセージ交換希望W46を含む当該コンサルタント情報は、コンサルタント検索結果W45から削除される。そして、削除された当該コンサルタント情報W43は、コンタクト済みコンサルタントW42に表示される。この場合、オファーステータスは、メッセージ交換のみと出力手段202を介して表示される。コンサルタント情報W43に含まれるメッセージが選択されると、コンタクト手段110を介して、当該選択されたメッセージを含むコンサルタント情報を登録したコンサルタントユーザ端末300と、当該メッセージを選択した一般ユーザ端末200による簡易チャットが送信可能になる。
【0084】
また、
図12におけるオファーW48が選択されると、図は省略するが、オファーステータスはオファリング中と表示され、オファー手段104を介して、コンサルタントユーザ端末300にオファーを送信する。また、オファーステータスがオファリング中の場合、オファー取り消しが選択可能になり、オファー取り消しが選択されると、オファーはキャンセルされる。そして、オファーがキャンセルされると、オファーステータスはオファーキャンセル済みと表示され、オファー手段104を介して、コンサルタントユーザ端末300上の後述コンタクト画面にオファーキャンセル済みと表示させる。なお、オファーの選択とオファー取り消しの選択は何度も選択可能に構成しても良い。
【0085】
図13は、
図11におけるコンサルタント検索結果W45のコンサルタント情報W43に含まれるオファーW47が選択された後のMy案件画面W4の一例を示した図である。本実施形態において、オファーW47が選択されると、当該選択されたオファーW47を含むコンサルタント情報W43は、コンサルタント検索結果W45から削除される。そして、削除されたコンサルタント情報W43は、コンタクト済みコンサルタントW42に表示される。この場合、オファーステータスは、オファリング中と出力手段202を介して表示される。そして、オファー手段104を介して、コンサルタントユーザ端末300にオファーを送信する。オファー取り消しが選択されると、オファーステータスはオファーキャンセル済と表示され、コンサルタントユーザ端末300上の後述コンタクト画面にオファーキャンセル済みと表示させる。なお、オファーの選択とオファー取り消しの選択は何度も選択可能に構成しても良い。
【0086】
以上のように、オファー手段104によってオファーの送信及び受信を、コンタクト手段110によって簡易チャットによる意思疎通を、可能にすることで、事前に相談案件の内容の確認や、コンサルタントの経験やスキルの確認ができ、相談相手の選択のミスマッチを低減することができる。
【0087】
<コンサルタントユーザ端末300の利用画面>
図14では、コンサルタントユーザ端末300のコンサルタント情報登録画面W5の一例を表示している。コンサルタント情報登録画面W5は、基本情報W51と、コンサルタント情報W52と、を含む。基本情報はログイン時のユーザ登録手段101によって受け付けた、ニックネームと、メールアドレスと、を含む。また、コンサルタント情報W52は、氏名と、自己紹介文と、相談可能なカテゴリーと、を含む。本実施形態では、匿名希望の場合氏名を未設定にすることが可能である。
【0088】
図15は、本実施形態におけるコンサルタントユーザ端末300の案件検索画面W6の一例を表示している。コンサルタントユーザ端末300の案件検索画面W6は、一般ユーザ端末200のみんなの案件画面W3と同様に、検索項目W31と、検索ボタンW32と、を含む。また、検索手段103によって抽出された相談案件情報W61に含まれるメッセージ交換希望が選択されると、当該抽出された相談案件を登録した一般ユーザ端末200と、当該メッセージ交換希望を選択したコンサルタントユーザ端末300による簡易チャットが送受信可能になる。また、更にオファーが選択されると、コンサルタントユーザ端末300から一般ユーザ端末200へオファーが送信される。
【0089】
図16は、本実施形態におけるコンサルタントユーザ端末300のコンタクト画面W7の一例を表示している。コンタクト画面W7は、ステータス別相談案件項目W71と、ステータスごとの相談案件情報W72と、を含む。ステータス別相談案件項目W71は、メッセージ交換のみと、自分からのオファーと、ユーザからのオファーと、棄却済みと、承諾済みと、作戦中と、作戦終了と、マッチング未成立と、を含む。これらのうち何れかが選択されると、対応するユーザあるいは、対応するステータスが付された相談案件が一覧表示される。
【0090】
図16では、ステータス別相談案件項目W71において自分からのオファーが選択されており、相談案件情報W72は、自分からオファーを送信した相談案件情報を表示している。この場合、相談案件情報W72に含まれるメッセージが選択されると、当該相談案件情報W72を登録した一般ユーザ端末200と、当該相談案件情報W72に含まれるメッセージを選択したコンサルタントユーザ端末300による簡易チャットが送受信可能になる。また、オファー取り消しが選択されると、一般ユーザ端末200へのオファーが取り消され、当該相談案件情報W72を登録した一般ユーザ端末200及び、当該オファー取り消しを選択したコンサルタントユーザ端末300のオファーステータスは、オファーキャンセル済みに変更される。
【0091】
図17は、ステータス別相談案件項目W71ごとの画面の一例を表示している。
図17(a)では、ステータス別相談案件項目W71においてユーザからのオファーが選択され、オファーを送信した一般ユーザ端末200が登録した相談案件情報W73を表示している。また、
図17(b)では、ステータス別相談案件項目W71において棄却済みが選択され、
図17(a)上の相談案件情報W73に含まれるオファー棄却が選択された相談案件情報W74を表示している。また更に、
図17(c)では、ステータス別相談案件項目W71において承諾済みが選択され、
図17(a)上の相談案件情報W73に含まれるオファー承諾が選択された相談案件情報W76を表示している。
【0092】
図17(a)において、相談案件情報W73に含まれるオファー棄却が選択されると、
図17(a)の画面から、相談案件情報W73は削除され、
図17(b)の画面に、相談案件情報W74として画面上に表示される。また更に、
図17(a)において、相談案件情報W73に含まれるオファー承諾が選択されると、
図17(a)の画面から、相談案件情報W73は削除され、
図17(c)の画面に、相談案件情報W75として画面上に表示される。
【0093】
以上のように、コンサルタントユーザは、自分が関係している相談案件の管理が簡単に行える。
【0094】
<相談案件の開始>
図18では、マッチングが成立し、募集規定人数に達して、相談が開始した状態の、相談案件を、相談案件情報W76の一例を表示している。相談案件情報W76に含まれる「作戦室へ」が選択されると、コンタクト画面W7に重ねて
図19における作戦中相談案件画面W77が表示され、投稿受付手段106がコンサルタントユーザ端末300からの投稿を受け付ける。
【0095】
作戦中相談案件画面W77は、コンサルタントユーザ端末300から受け付けた投稿ごとに、投稿評価手段107を介して一般ユーザ端末200から評価ポイントを受け付けた一例を示している。作戦中相談案件画面W77は、当該作戦中相談案件に参加する一般ユーザ端末200及びコンサルタントユーザ端末300の画面上に表示されている。本実施形態では、例えば各投稿に対して1ポイントから5ポイントが付与できるように構成されている。作戦中相談案件画面W77ではそのポイントは★で表示されている。本実施形態では、期間中であれば、投稿は何度でも可能であり、評価ポイントの付与は何度でも変更可能に構成されている。別の実施形態では、評価をされた各情報は、それぞれ最初の評価をされてから一定期間後に評価ポイントの変更ができないように構成されても良い。
【0096】
また、本実施形態では、あいさつ文等の評価に値しない投稿については、評価点を与えなくても良く、その場合評価点はゼロポイントになるように構成されている。また更に、本実施形態では、投稿評価手段107は、相談期間が終了してから一定期間経った時点まで評価を受け付け可能に構成されている。また、別の実施形態では、相談期間終了後にまとめて評価の入力を受け付けるように構成されていても良い。
【0097】
図20は、本実施形態における、当該相談案件に参加する全てのコンサルタントユーザ端末300の画面上に表示される、評価ポイント推移画面W8の一例である。評価ポイント推移画面W8は、相談案件情報選択欄W81と、相談案件ごとの評価ポイント推移表W82を含む。相談案件情報選択欄W81では、相談期間中もしくは、相談期間終了済み、の相談案件のうちいずれか1つが選択され、選択された相談案件情報の外枠は太く表示されるように構成されている。そして、選択された相談案件情報の評価ポイント推移表W82が表示される。また、相談案件情報に含まれる、「作戦室へ」が選択されると、評価ポイント推移画面W8に重ねて、当該相談案件の作戦中相談案件画面W77が表示される。
【0098】
評価ポイント推移表W82は、更に評価率W83と、評価ポイント推移グラフW84と、を含む。評価率W83は、当該コンサルタントユーザ端末300が取得した評価ポイントに基づいて算出された評価率を表示している。本実施形態において、評価率W83とは、各コンサルタントユーザに付与された評価ポイントの合計(A)に対する各コンサルタントユーザ端末300に付与された評価ポイント(B)の割合(B/A)である。なお、本実施形態では、一般ユーザ端末200から評価ポイントの入力を受け付けなかった場合、評価ポイントは均等に分配され、全コンサルタントユーザ端末300が同じになるように構成されている。
【0099】
また別の実施形態においては、コンサルタントユーザ端末300ごとに評価ポイントの平均値を計算し、割合が計算されても良い。具体的には、各コンサルタントユーザ端末300の投稿数(C)に対する各コンサルタントユーザ端末300に付与された評価ポイント(B)の割合(B/C)を計算し、その割合(B/C)を各コンサルタントユーザ端末300に付与された評価ポイントとする。
【0100】
評価ポイント推移グラフW84では、縦軸を評価率(%)、横軸を相談期間(年月日)として相談期間中の各コンサルタントユーザ端末300の評価率が表示されている。ここで、相談期間とは、相談案件が開始された翌日を起算日とし、相談案件情報として登録された期間まで、コンサルタントユーザ端末300からの投稿を受け付け可能にする期間のことである。また更に、評価ポイント推移グラフW84は、経過した年月日までに評価された評価率に基づいて描かれる。本実施形態では、投稿がされた年月日を評価ポイント推移グラフに表示する。また、本実施形態では、当画面を利用するコンサルタントユーザ端末300のグラフが、他のコンサルタントユーザ端末300のグラフと異なる色の線で描かれ表示される。
【0101】
本実施形態では、当該相談案件の相談期間が終了すると、相談期間中に評価できなかった投稿に対して、一定期間、評価ポイントを入力するかどうかを確認するアラートを一般ユーザ端末200の画面上に表示する。一定期間中は、投稿評価手段107は、評価ポイントを付与できなかった投稿に対して一般ユーザ端末200から評価ポイントの入力を受け付ける。一定期間経過後、報酬分配に移行する。また別の例として、一般ユーザ端末200に表示されるMy案件画面にて評価完了ボタンを表示し、評価完了ボタンが選択されると、評価入力の受け付けを終了し報酬分配に移行する。
【0102】
相談期間終了後、一定期間経つと評価が完了されたものとみなし、一般ユーザ端末200から各コンサルタントユーザ端末300に対して、報酬ポイントの支払が行われる。一般ユーザ端末200から各コンサルタントユーザ端末300に対して、報酬ポイントの支払が行われる。例えば本実施形態では、相談案件情報登録手段102が受け付け、相談案件情報に紐づけて登録された報酬ポイントと、報酬分配手段108に基づいて算出された各コンサルタントユーザ端末300の評価率と、に応じて報酬ポイントを分配する。そして、一般ユーザの保有ポイントから報酬ポイント分を差し引き、各コンサルタントユーザの保有ポイントに分配された報酬ポイントを加算する。
【0103】
以上のように、本実施形態における課題解決支援システムによれば、情報提供者に継続的に価値の高い情報を提供する動機を提供し、一般ユーザは相談期間中継続して、付加価値の高い情報の提供を受け続けることが可能になる。
【符号の説明】
【0104】
100 :サーバ装置
101 :ユーザ登録手段
102 :相談案件情報登録手段
103 :検索手段
104 :オファー手段
105 :参加者登録手段
106 :投稿受付手段
107 :投稿評価手段
108 :報酬分配手段
109 :報酬推移出力手段
110 :コンタクト手段
200 :一般ユーザ端末
201 :入力手段
202 :出力手段
300 :コンサルタントユーザ端末
301 :入力手段
302 :出力手段
NW :ネットワーク
DB :データベース
1 :通信部
2 :処理部
3 :記憶部
W1 :ユーザ登録画面
W11 :ユーザ登録ボタン
W12 :ログインボタン
W13 :ユーザ登録ボタン
W2 :ログイン画面
W21 :ログインボタン
W3 :一般ユーザ端末のみんなの案件画面
W31 :検索項目
W32 :検索ボタン
W33 :相談案件登録ボタン
W34 :相談案件情報
W35 :一般ユーザによる相談案件登録フォーム
W4 :My案件画面
W41 :My案件情報
W42 :コンタクト済みコンサルタント
W43 :コンサルタント情報
W44 :コンサルタント検索
W45 :コンサルタント検索結果
W46 :メッセージ交換希望
W47 :オファー
W48 :オファー
W5 :コンサルタント情報登録画面
W51 :基本情報
W52 :コンサルタント情報
W6 :コンサルタントユーザ端末の案件検索画面
W61 :相談案件情報
W7 :コンタクト画面
W71 :ステータス別相談案件項目
W72 :ステータスごとの相談案件情報
W73 :オファーを受け付けた相談案件情報
W74 :オファーを棄却した相談案件情報
W75 :オファーを承諾した相談案件情報
W76 :作戦中相談案件
W77 :作戦中相談案件画面
W8 :評価ポイント推移画面
W81 :相談案件情報選択欄
W82 :評価ポイント推移表
W83 :評価率
W84 :評価ポイント推移グラフ