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特開2022-190467鼻矯正クリップ本体、鼻矯正クリップ本体を取り付けられるマスク本体、および鼻矯正マスク
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  • 特開-鼻矯正クリップ本体、鼻矯正クリップ本体を取り付けられるマスク本体、および鼻矯正マスク 図1
  • 特開-鼻矯正クリップ本体、鼻矯正クリップ本体を取り付けられるマスク本体、および鼻矯正マスク 図2
  • 特開-鼻矯正クリップ本体、鼻矯正クリップ本体を取り付けられるマスク本体、および鼻矯正マスク 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022190467
(43)【公開日】2022-12-26
(54)【発明の名称】鼻矯正クリップ本体、鼻矯正クリップ本体を取り付けられるマスク本体、および鼻矯正マスク
(51)【国際特許分類】
   A61F 5/08 20060101AFI20221219BHJP
   A41D 13/11 20060101ALI20221219BHJP
   A62B 18/02 20060101ALN20221219BHJP
【FI】
A61F5/08
A41D13/11 Z
A62B18/02 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021098800
(22)【出願日】2021-06-14
(71)【出願人】
【識別番号】520048137
【氏名又は名称】杉本 久子
(74)【代理人】
【識別番号】100170449
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 英彦
(72)【発明者】
【氏名】杉本 久子
【テーマコード(参考)】
2E185
4C098
【Fターム(参考)】
2E185AA07
2E185CC32
4C098AA02
4C098BB20
4C098BC17
4C098BD16
(57)【要約】
【課題】マスク本体を装着する外出時にも鼻矯正を行えるとともに、鼻を矯正する挟持力を低減させても矯正力を維持または向上させる。
【解決手段】鼻矯正マスクは、鼻を矯正するためのクリップ本体と、前記クリップ本体を内側に取り付けられるマスク本体を備え、前記クリップ本体はマスク本体に取り付けられる取付部を有し、前記マスク本体は前記クリップ本体を受ける受け部を有し、前記マスク本体を装着した状態で前記クリップ本体が外側から視認できないことを特徴とする。
【選択図】図8

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鼻を矯正するためのクリップ本体と、前記クリップ本体を内側に取り付けられるマスク本体とを備え、
前記クリップ本体はマスク本体に取り付けられる取付部を有し、
前記マスク本体は前記クリップ本体を受ける受け部を有し、
前記マスク本体を装着した状態で前記クリップ本体が外側から視認困難であることを特徴とする、鼻矯正マスク。
【請求項2】
前記クリップ本体はU字形状に形成されており、
前記マスク本体の前記受け部は、前記U字形状の前記クリップ体を保持する保持部と、前記保持部を前記マスク本体に接続する接続部とを備える、請求項1に記載の鼻矯正マスク。
【請求項3】
U字形状を有するクリップ本体であって、
前記U字形状の中央部を形成する第1の弾性部と、前記U字形状の両端を形成する第2の弾性部とを備え、
前記第1の弾性部と前記第2の弾性部が一体的に成型されていることを特徴とする、クリップ本体。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鼻を矯正する鼻矯正クリップ本体、鼻矯正クリップ本体を取り付けられる鼻矯正マスクに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、他の人に比べて鼻が低いことにコンプレックスを持つ人がいる。近年は、整形手術の発達により整形手術を通じて鼻を高くする人も増加している。
【0003】
ところで、昨今のコロナ感染症拡大の影響から、マスクを常時装着することが定式化している現状がある。マスクを装着することが定式化すると、マスクで隠れる部分は整形手術の前後が判別されにくくなり、鼻や口について整形手術の件数が増えているという実態がある。しかし、整形手術は、技術が発達したとはいっても、失敗してしまう可能性や、費用が高額といった問題があった。
【0004】
一方で、鼻に対してコンプレックスを持つ人は、古典的な方法として、睡眠時に洗濯挟みなどで鼻を挟んで鼻の形状を矯正しようとすることがあった。例えば、特許文献1に記載の鼻矯正具は、左挟持体と、右挟持体とを備え、左挟持体と右挟持体とは、シリコンゴムにより構成され、弾性変形により左右に広がった状態で鼻を左右から挟持するように連結されている。この鼻矯正具は、ソフトな肌触りでありながら鼻を確実に挟持でき、鼻に対する十分な矯正力を発揮できるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実用新案登録3114869号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1のような鼻矯正具は、矯正のために長時間の装着が必要になり、鼻に装着した状態で外出することが憚られるため、通常は、就寝の際に装着して使用されることが通常であった。
【0007】
そこで、本発明の発明者が鋭意検討したところ、昨今のコロナ感染症拡大の影響から、マスク本体を常時装着することが定式化している現状にあっては、鼻矯正具をマスク本体内に鼻矯正具を装着すれば、就寝時以外のとき、特に、マスク本体を装着する外出時にも鼻矯正を行えるとの考察に至った。また、鼻矯正具を長時間装着するようにすれば、鼻を矯正する挟持力を低減させても矯正力を維持または向上させることができるとの知見を得た。
【0008】
(1)上述の考察と知見に基づき、本発明に係る鼻矯正マスクは、鼻を矯正するためのクリップ本体と、前記クリップ本体を内側に取り付けられるマスク本体とを備え、前記クリップ本体はマスク本体に取り付けられる取付部を有し、前記マスク本体は前記クリップ本体を受ける受け部を有し、前記マスク本体を装着した状態で前記クリップ本体が外側から視認困難であることを特徴とする。
【0009】
この鼻矯正マスクによれば、マスク本体を装着する外出時に他人に知られることなく鼻矯正を行える。また、鼻矯正具を長時間装着するようにすれば、鼻を矯正する挟持力を低減させても矯正力を維持または向上させることができる。
【0010】
前記した鼻矯正マスクにおいて、前記クリップ本体の前記取付け部は、鼻を挟持する挟持部から立ち上がり前方に折れ曲がるフック部を有し、前記マスク本体は、前記フック部を受けるフック受け部をマスク本体の内側に有していてもよい。そのようにすれば、クリップ本体をマスク本体に容易に取り付けることができ、マスク本体を装着する外出時に他人に知られることなく鼻矯正を行える。
【0011】
前記クリップ本体は、鼻をつまむ弾性部と、前記弾性部に一部を結合したワイヤ部とを有し、前記ワイヤ部を折り曲げて前記フック部が形成される。そのようにすれば、フック部が容易に形成でき、クリップ本体をマスク本体に容易に取り付けることができる。
【0012】
本発明に係る鼻矯正クリップ本体は、鼻をつまむ弾性部と、前記弾性部に一部を結合したワイヤ部とを有し、前記ワイヤ部を折り曲げて前記フック部が形成される。そのようにすれば、フック部をマスク本体側に容易に取り付けることができるようになり、マスク本体を装着する外出時に他人に知られることなく鼻矯正を行える。
【0013】
本発明に係るマスク本体は、鼻を挟持する挟持部から立ち上がり前方に折れ曲がるフック部を有するクリップ本体に対して、前記フック部を受けるフック受け部をマスク本体の内側に有することを特徴とする。そのようにすれば、鼻クリップ本体のフック部をマスク本体の受け部に容易に取り付けることができるようになり、マスク本体を装着する外出時に他人に知られることなく鼻矯正を行える。
【0014】
前記した鼻矯正マスクにおいて、前記クリップ本体はU字形状に形成されており、前記マスク本体の前記受け部は、前記U字形状の前記クリップ体を通されることにより前記クリップ本体を受けるようにしてもよい。そのようにすれば、クリップ本体を容易にマスク本体に取り付けることができる。
【0015】
(2)前記した鼻矯正マスクにおいて、前記クリップ本体はU字形状に形成されており、前記マスク本体の前記受け部は、前記U字形状の前記クリップ体を保持する保持部と、前記保持部を前記マスク本体に接続する接続部とを備えていてもよい。
【0016】
前記した鼻矯正マスクにおいて、前記クリップ本体は、前記U字形状の中央部を形成する第1の弾性部と、前記U字形状の両端を形成する第2の弾性部とを備え、前記第1の弾性部と前記第2の弾性部とは異なる材料で形成されていてもよい。そのようにすれば、第1の弾性部の材料を適切に選択することで、クリップ本体に適切な挟持力を持たせながら、第2の弾性部の材料を鼻に接しても違和感の少ない材料とすることができる。
【0017】
本発明に係るクリップ本体は、U字形状を有し、前記U字形状の中央部を形成する第1の弾性部と、前記U字形状の両端を形成する第2の弾性部とを備え、前記第1の弾性部と前記第2の弾性部とは異なる材料で形成されている。そのようにすれば、第1の弾性部の材料を適切に選択することで、クリップ本体に適切な挟持力を持たせながら、第2の弾性部の材料を鼻に接しても違和感の少ない材料とすることができる。
【0018】
マスク本体は、鼻を挟持し矯正するクリップ体を受ける受け部を内側に有していてもよい。そのようにすれば、マスク体の内側にクリイプ本体を取り付けることができ、マスク本体を装着する外出時に他人に知られることなく鼻矯正を行える。また、鼻矯正具を長時間装着するようにすれば、鼻を矯正する挟持力を低減させても矯正力を維持または向上させることができる。
【0019】
前記した鼻矯正マスクにおいて、前記クリップ本体の前記取付け部は、鼻を挟持する挟持部から立ち上がり前方に折れ曲がるフック部を有し、前記マスク本体は、前記フック部を受けるフック受け部をマスク本体の内側に有していてもよい。そのようにすれば、クリップ本体をマスク本体に容易に取り付けることができ、マスク本体を装着する外出時に他人に知られることなく鼻矯正を行える。
【0020】
U字形状を有するクリップ本体であって、前記U字形状の中央部を形成する第1の弾性部と、前記U字形状の両端を形成する第2の弾性部とを備え、前記第1の弾性部と前記第2の弾性部が一体的に成型されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、マスク本体を装着する外出時にも鼻矯正を行えるとともに、鼻を矯正する挟持力を低減させても矯正力を維持または向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の第1の実施形態に係る鼻矯正マスクを構成するマスク本体の背面図である。
図2】本発明の第1の実施形態に係る鼻矯正マスクを構成するマスク本体を裏返した状態で示す側面図である。
図3】本発明の第1の実施形態に係る鼻矯正マスクを構成するクリップ本体を示す斜視図である。
図4】本発明の第2の実施形態に係る鼻矯正マスクを構成するマスク本体の背面図である。
図5】本発明の第2の実施形態に係る鼻矯正マスクを構成するクリップ本体の斜視図である。
図6】本発明の第2の実施形態に係る鼻矯正マスクを構成するクリップ本体の正面図である。
図7】本発明の第2の実施形態に係る鼻矯正マスクを構成するクリップ本体の背面図である。
図8】本発明の第3の実施形態に係る鼻矯正マスクを構成するマスク本体の背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の第1の実施形態に係る鼻矯正マスク100について、図面を参照しつつ説明する。
【0024】
鼻矯正マスク100は、鼻および口を覆うマスク本体110と、鼻矯正のためのクリップ本体120とを備える。すなわち、鼻矯正マスク100は、マスク本体110に鼻矯正のためのクリップ本体120を取り付けたものである。
【0025】
図1および図2に本発明の実施形態にかかるマスク本体110を示す。なお、図1および図2においては、紙面の上側がマスク本体110の鼻側、紙面の下側が顎側となっており、図1にはマスク本体110の背面図(内側)が記載されている。また、図2には、裏返して折り返されたマスク本体110の側面図が記載されている。
【0026】
マスク本体110は、いわゆる家庭用マスクであり、口や鼻を覆い花粉やウィルス等を遮蔽する遮蔽部111と、耳にかけてマスク本体110を装着するための紐部112とを有する。マスク本体110は、平面型、プリーツ型、立体型等の形状を有し、ガーゼ、不織布、ウレタン等の材料から製作される。
【0027】
マスク本体110は、内側(顔に接する側)に鼻矯正クリップ本体120を取り付けるための受け部113を有する。本実施形態において、受け部113は、マスク本体110の遮蔽部111の中央に、上下方向に延び、両端を遮蔽部111に結合され弓状に設けられている。弓状の受け部113に、後述するU字形状のクリップ本体120を通すことにより、マスク本体110にクリップ本体120が取り付けられる。
【0028】
図3に本発明の第1の実施形態にかかるクリップ本体120を示す。なお、図3はクリップ本体120の斜視図を示す。
【0029】
クリップ本体120は、U字形状を有する。クリップ本体120は、U字形状の中央部を第1の弾性部121で形成されており、第1の弾性部121がU字の両端が開く方向を受ける挟持力を有する。したがって、第1の弾性部121の材料を選択することにより、クリップ本体120の挟持力の強弱を選択できる。すなわち、第1の弾性部は、クリップ本体の弾力形成部として機能する。
【0030】
また、クリップ本体120は、U字形状の両端部を第2の弾性部122で形成されている。第2の弾性部122はクリップを鼻に装着する際に鼻に直接接触するため、第2の弾性部122を選択することにより、鼻に対する違和感を軽減することができる。
【0031】
クリップ本体120は、いわゆる2色整形により形成することができる。すなわち、概略U字形状の第1の弾性部121を成型した後、第1の弾性部121のU字形状の両端を覆うように第2の弾性部122を成型して製造される。第1の弾性部121と第2の弾性部122は異なる材料により形成される。第1の弾性部121および第2の弾性部122は、シリコン、エラストマー、ゴムなどの材料から適宜選択できる。ただし、第1の弾性部材121と第2の弾性部材122は同一材料で一体的に形成されてもよい。
【0032】
クリップ本体120は、U字形状の中央部がマスク本体110の受け部113に受けられるように受け部113を通されてマスク本体110に取り付けられる。したがって、クリップ本体120の中央部を形成する第1の弾性部はクリップ本体120をマスク本体110に取り付ける取付部として機能する。
【0033】
クリップ本体120をマスク本体110に取り付けることにより構成される鼻矯正マスクは、マスク本体110を装着した状態でクリップ本体120が鼻を適切な力で挟持し、鼻を矯正することができる。これにより、マスク本体110の内側に設けられた鼻矯正用のクリップ本体120がマスク本体110に覆われ、外部からクリップ本体120を鼻につけていることを知られることがない。したがって、マスク本体110を長期間つけている間、他者に知られることなく、鼻の矯正を行うことができる。
【0034】
次に、本発明の第2の実施形態に係る鼻矯正マスク200について、図面を参照しつつ説明する。
【0035】
鼻矯正マスク200は、鼻および口を覆うマスク本体210と鼻矯正のためのクリップ本体220とを備える。すなわち、鼻矯正マスク200は、マスク本体210に鼻矯正のためのクリップ本体220を取り付けたものである。
【0036】
図4に本発明の実施形態にかかるマスク本体210を示す。なお、図4においては、紙面の上側がマスク本体210の鼻側、紙面の下側が顎側となっており、マスク本体210の内側が記載されている。マスク本体210は、いわゆる家庭用マスクであり、口や鼻を覆いウィルス等を遮蔽する遮蔽部211と、耳にかけてマスク本体210を装着するための紐部212とを有する。マスク本体210は、平面型、プリーツ型、立体型等の形状を有し、ガーゼ、不織布、ウレタン等の材料から製作される。
【0037】
マスク本体210は、内側(顔に接する側)に鼻矯正クリップ本体220を取り付けるための受け部213を有する。本実施形態において、受け部213は、マスク本体210の遮蔽部211の上側(鼻側)に両端を固定された弓状の設けられている。弓状の受け部213に、後述するクリップ本体220のフック状の取付部223を引っ掛けることよりマスク本体210にクリップ本体220が取り付けられる。
【0038】
図5~7に本発明の実施形態にかかるクリップ本体220を示す。なお、図5はクリップ本体220の斜視図を示し、図6はクリップ本体の正面図を示し、図7はクリップ本体の背面図を示す。
【0039】
クリップ本体220は、従来よくしられる鼻矯正クリップであり、鼻を挟持する一対の挟持部221と、挟持部221に挟持力を付与する弾力形成部222とを備える。弾力形成部222は挟持部221が鼻を矯正する適切な力を付与する。しかし、弾力形成部222は、挟持部221が鼻を挟持した状態でマスク本体210を固定するほどの挟持力を付与していなくてもよい。
【0040】
一対の挟持部221は、いわゆるシリコン樹脂から形成されており、左右対称の形状を有する。しかし、挟持部221の材料および形状は、挟持部221が適切に鼻を挟持できれば限定されない。また、弾力形成部222は、いわゆるステンレスから形成されており、ワイヤ状のステンレス材料を折り曲げて形成される。しかし、弾力形成部222の材料および形状は、挟持部221に鼻を挟持する適切な挟持力を付与できれば限定されない。
【0041】
ワイヤ状の弾力形成部222が挟持部221の一部に巻き付くように形成されることにより、挟持部221にワイヤ状の弾力形成部222を嵌め込むようにして、弾力形成部222が挟持部221に結合される。しかし、シリコン樹脂の一部にワイヤを埋め込むことにより弾力形成部222が挟持部221に結合されてもよい。
【0042】
クリップ本体220は、取付部223を備え、マスク本体210の受け部213に取付部223を取り付けることでマスク本体210に取り付けられる。本実施形態において、クリップ本体220は、弾力形成部222を前方(顔から離れる側)に曲げられることにより、挟持部221から立ち上がり前方に折れ曲がるフック部が形成されている。このフック部をマスク本体210の弓状の受け部213に引っ掛けることによりマスク本体210にクリップ本体220が取り付けられる。
【0043】
クリップ本体220をマスク本体210に取り付けることにより構成される鼻矯正マスクは、マスク本体210を装着した状態でクリップ本体220が鼻を適切な力で挟持し、鼻を矯正することができる。これにより、マスク本体210の内側に設けられた鼻矯正用のクリップ本体220がマスク本体210に覆われ、外部からクリップ本体220を鼻につけていることを知られることがない。したがって、マスク本体210を長期間つけている間、他者に知られることなく、鼻の矯正を行うことができる。
【0044】
次に、本発明の第3の実施形態に係る鼻矯正マスク300について、図面を参照しつつ説明する。
【0045】
鼻矯正マスクは、鼻および口を覆うマスク本体310と鼻矯正のためのクリップ本体320とを備える。すなわち、鼻矯正マスクは、マスク本体310に鼻矯正のためのクリップ本体320を取り付けたものである。
【0046】
クリップ本体320は、第1の実施形態のクリップ本体120と同一のもので、U字形状を有する。したがって、クリイプ本体320は、図3にて説明されるクリップ本体120と同様の構成を有するため、説明を省略する。
【0047】
図8に本発明の実施形態にかかるマスク本体310を示す。なお、図8においては、紙面の上側がマスク本体310の鼻側、紙面の下側が顎側となっており、図8にはマスク本体310の背面図(内側)が記載されている。
【0048】
マスク本体310は、いわゆる家庭用マスクであり、口や鼻を覆い花粉やウィルス等を遮蔽する遮蔽部311と、耳にかけてマスク本体310を装着するための紐部312とを有する。マスク本体310は、平面型、プリーツ型、立体型等の形状を有し、ガーゼ、不織布、ウレタン等の材料から製作される。
【0049】
マスク本体310は、内側(顔に接する側)に鼻矯正クリップ本体320を取り付けるための受け部313を有する。本実施形態において、受け部313は、マスク本体130の遮蔽部311の中央からひも状に延びる接続部314と、接続部314の先端に設けられた保持部315を有する。
【0050】
具体的には、接続部314として紐布の一端が遮蔽部311の中央に縫い付けられ、紐布の他端に保持部315である環状布が縫い付けられる。保持部315にクリップ本体320が通されて保持されることにより、受け部314はクリップ本体320を受けることができる。
【0051】
第3の実施形態に係る鼻矯正マスクでは、接続部314により保持部315に保持されたクリップ本体320に鼻を挟持させた状態で、マスク本体310を装着できる。これにより、鼻矯正マスクの装着が容易になる。また、接続部314である紐布を遮蔽部311の中央に縫い付けることにより、外側からは接続部314の存在を目立たせることがない。
【0052】
上記の実施形態において、第1の弾性部、第2の弾性部または挟持部は、シリコン、エラストマー、ゴム等の樹脂材料で形成する形態について説明した。さらに、クリップ本体の製造において、それら樹脂材料に蓄光材を混合し、蓄光性を有するようにしてもよい。
以上、本実施形態に係るシート材料1について説明した。ただし、鼻矯正マスク、クリップ本体220およびマスク本体210は、上記の実施形態に限定されず、発明の目的を達成する範囲で他の構成とすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明は、整形手術を行わない鼻の矯正に利用することができる。
【符号の説明】
【0054】
110,210 マスク本体
【0055】
120,220 クリップ本体
【0056】
111,211 遮蔽部
【0057】
112,212 紐部
【0058】
113,213 受け部
【0059】
121 第1の弾性部
【0060】
122 第2の弾性部
【0061】
211 挟持部
【0062】
222 弾力形成部
【0063】
223 取付部(フック部)

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8