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特開2022-190495構造体切断システム、構造体切断方法、及び切断機システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022190495
(43)【公開日】2022-12-26
(54)【発明の名称】構造体切断システム、構造体切断方法、及び切断機システム
(51)【国際特許分類】
   B23D 53/00 20060101AFI20221219BHJP
   B23D 49/00 20060101ALI20221219BHJP
   B60P 3/00 20060101ALI20221219BHJP
   B63B 35/00 20200101ALI20221219BHJP
【FI】
B23D53/00
B23D49/00
B60P3/00 Z
B63B35/00 R
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021098846
(22)【出願日】2021-06-14
(71)【出願人】
【識別番号】390014672
【氏名又は名称】株式会社アマダ
(71)【出願人】
【識別番号】504279326
【氏名又は名称】株式会社アマダマシナリー
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】田所 雅彦
【テーマコード(参考)】
3C040
【Fターム(参考)】
3C040AA12
3C040AA16
3C040BB11
3C040DD28
3C040HH11
3C040HH21
3C040JJ03
(57)【要約】
【課題】ブレードなどの巨大な構造体を分断するのに適したシステムを提供する。
【解決手段】構造体切断システム1は、切断側トレーラー20に搭載されて、切断対象となるブレード8を切断する切断機システム2と、送材側トレーラー50に搭載されて、ブレード8を切断機システム2に対して送り出す送材機システム5と、を備えている。ブレード8は、切断機システム2と送材機システム5との間に跨がるように載置される。送材機システム5は、送材側トレーラー50が切断側トレーラー20へと近づくことでブレード8を切断機システム2に対して送り出す。切断機システム2は、送材機システム5から送り出されるブレード8を切断することでブレード8を複数の切断材に切り分ける。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地上又は洋上を移動する第1移動体に搭載されて、切断対象となる構造体を切断する切断機システムと、
前記第1移動体とは独立して地上又は洋上を移動する第2移動体に搭載されて、前記構造体を前記切断機システムに対して送り出す送材機システムと、を備え、
前記構造体は、前記切断機システムと前記送材機システムとの間に跨がるように載置され、
前記送材機システムは、前記第2移動体が前記第1移動体へと近づくことで前記構造体を前記切断機システムに対して送り出し、
前記切断機システムは、前記送材機システムから送り出される前記構造体を切断することで前記構造体を複数の切断材に切り分ける
構造体切断システム。
【請求項2】
前記切断機システムは、
前記送材機システムから送り出される前記構造体を支持する第1支持機構と、
前記第1支持機構によって支持される前記構造体を切断する切断機と、
前記切断機を隔てて前記第1支持機構と対向する位置において上下方向に昇降自在に設けられ、前記切断機によって切断された前記切断材を支持する第2支持機構と、
前記構造体が送り出される送材方向に沿う前記構造体の端面が接触することで、前記切断機に対する前記構造体の位置を整合する整合部材と、を含む
請求項1記載の構造体切断システム。
【請求項3】
前記切断機システムは、
前記送材方向と交差する幅方向において前記整合部材と対向する位置に設けられた第1可動体が前記幅方向に沿って移動することで、前記整合部材と前記第1可動体との間で前記構造体を固定する第1幅寄せ機構と、
前記幅方向において互いに対向する位置に設けられた一対の第2可動体が前記幅方向に沿ってそれぞれが近づくように移動することで、前記一対の第2可動体の間で前記構造体を固定する第2幅寄せ機構と、を更に含む
請求項2記載の構造体切断システム。
【請求項4】
前記切断機システムは、
前記切断機システムを構成する要素が搭載される基材である切断機ベースをさらに備え、
前記切断機ベースは、
前記第1移動体に対して着脱可能に構成されている
請求項1から3いずれか一項記載の構造体切断システム。
【請求項5】
前記第1移動体は、運搬物を搭載する荷台を牽引車が牽引するトレーラーであり、前記荷台に、前記運搬物を着脱自在に固定する第1緊締装置を備え、
前記切断機ベースは、前記第1緊締装置が固定される第1被固定部を備える
請求項4記載の構造体切断システム。
【請求項6】
前記送材機システムは、
前記構造体を支持する第3支持機構と、
鉛直方向に起立しており、前記構造体が送り出される送材方向における前記構造体の先端部が突き当たる縦壁部と、
前記送材方向と交差する幅方向において互いに対向する位置に設けられた一対の第3可動体が前記幅方向に沿ってそれぞれが近づくように移動することで、前記一対の第3可動体の間で前記構造体を固定する第3幅寄せ機構と、を含む
請求項1から5いずれか一項記載の構造体切断システム。
【請求項7】
前記送材機システムは、
前記送材機システムを構成する要素が搭載される基材である送材機ベースをさらに備え、
前記送材機ベースは、
前記第2移動体に対して着脱可能に構成されている
請求項1又は6記載の構造体切断システム。
【請求項8】
前記第2移動体は、運搬物を搭載する荷台を牽引車が牽引するトレーラーであり、前記荷台に、前記運搬物を着脱自在に固定する第2緊締装置を備え、
前記送材機ベースは、前記第2緊締装置が固定される第2被固定部を備える
請求項7記載の構造体切断システム。
【請求項9】
前記切断機は、
駆動ホイールと従動ホイールとの間に掛け渡された帯鋸刃を備える鋸刃ハウジングが、前記駆動ホイールの回転軸と平行に設けたヒンジ軸を軸として上下方向に回動自在に構成された帯鋸盤、又は
長手方向に沿って往復運動する直線状の弓鋸刃を備える鋸刃ハウジングが、前記弓鋸刃の長手方向と直交する方向と平行に設けたヒンジ軸を軸として上下方向に回動自在に構成された弓鋸盤である
請求項2又は3記載の構造体切断システム。
【請求項10】
地上又は洋上を移動する第1移動体に搭載されて、切断対象となる構造体を切断する切断機システムに対して、前記第1移動体とは独立して地上又は洋上を移動する第2移動体に搭載されて、前記構造体を前記切断機システムに対して送り出す送材機システムを位置決めし、
前記切断機システムと前記送材機システムとの間に跨がるように前記構造体を載置し、
前記第2移動体が前記第1移動体に向かって移動することで、前記送材機システムが前記構造体を前記切断機システムに対して送り出し、
前記切断機システムが前記送材機システムから送り出される前記構造体を切断して、前記構造体を複数の切断材に切り分ける
構造体切断方法。
【請求項11】
地上又は洋上を移動する第1移動体に対して着脱可能に搭載される切断機ベースと、
前記切断機ベースに搭載されて、切断対象となる構造体を切断することで前記構造体を複数の切断材に切り分ける切断機ユニットと、を備え、
前記切断機ユニットは、
所定の送材方向に沿って送り出される前記構造体を支持する第1支持機構と、
前記第1支持機構に支持される前記構造体を切断する切断機と、
前記切断機を隔てて前記第1支持機構と対向する位置に上下方向に昇降自在に設けられて、前記切断機によって切断された前記切断材を支持する第2支持機構と、
前記送材方向に沿う前記構造体の端面が接触することで、前記切断機に対する前記構造体の位置を整合する整合部材と、を含む
切断機システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、構造体切断システム、構造体切断方法、及び切断機システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、環境負荷が小さい風力発電装置が注目されている。耐用年数を経過した風力発電装置は分解され、ブレード等の部品は廃棄されることとなる。ブレード等は巨大な構造体であることから、簡単には輸送ができず、多大な費用が発生する。そのため、風力発電装置のブレード等に代表される巨大な構造体については、小さく分断してから輸送することが望まれている。
【0003】
例えば特許文献1には、長尺加工装置を搭載した作業自動車が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平5-319164号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来、巨大な構造体を分断するのに適した機械が存在していなかった。もっとも、ハンド工具で切断することも可能であるが、途方もない工数が必要である。つまり、巨大な構造体を分断するのに適した切断システムが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の構造体切断システムは、地上又は洋上を移動する第1移動体に搭載されて、切断対象となる構造体を切断する切断機システムと、第1移動体とは独立して地上又は洋上を移動する第2移動体に搭載されて、構造体を切断機システムに対して送り出す送材機システムと、を備えている。構造体は、切断機システムと送材機システムとの間に跨がるように載置される。送材機システムは、第2移動体が第1移動体へと近づくことで構造体を切断機システムに対して送り出す。切断機システムは、送材機システムから送り出される構造体を切断することで構造体を複数の切断材に切り分ける。
【0007】
本発明の一態様の構造体切断システムによれば、切断機システム及び送材機システムが第1移動体及び第2移動体に搭載されているので、切断機システム及び送材機システムを任意の場所に移動させることができる。そのため、巨大な構造体が存在する場所で構造体切断システムを構築することができるので、巨大な構造体を切断するために多額な費用をかけて輸送する必要もない。また、第1及び第2移動体によって、切断機システム及び送材機システムを必要な間隔だけ離間することができるので、切断機システム及び送材機システムによって、巨大な構造体を適切に支持することができる。加えて、第2移動体が移動することで、送材機システムが切断機システムに対して構造体を送り出すことができるので、切断機システムが巨大な構造体を切断することができる。これにより、巨大な構造体をその場で小さく分断することができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、巨大な構造体を分断するのに適した切断システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本実施形態に係る構造体切断システムの構成を模式的に示す側面図である。
図2図2は、本実施形態に係る構造体切断システムの構成を模式的に示す上面図である。
図3図3は、切断機システムの切断機の構成を示す説明図である。
図4図4は、切断機システムの切断機の構成を示す説明図である。
図5図5は、本実施形態に係る構造体切断方法を説明する図である。
図6図6は、本実施形態に係る構造体切断方法を説明する図である。
図7図7は、本実施形態に係る構造体切断方法を説明する図である。
図8図8は、本実施形態に係る構造体切断方法を説明する図である。
図9図9は、本実施形態に係る構造体切断方法を説明する図である。
図10図10は、本実施形態に係る構造体切断方法を説明する図である。
図11図11は、切断機システムと送材機システムとの関係を示す図である。
図12図12は、切断機システムの変形例を示す説明図である。
図13図13は、送材機システムの変形例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照し、本実施形態に係る構造体切断システム、構造体切断方法、及び切断機システムついて説明する。
【0011】
図1は、本実施形態に係る構造体切断システムの構成を模式的に示す側面図である。図2は、本実施形態に係る構造体切断システムの構成を模式的に示す上面図である。以下の説明では、3次元方向を、左右方向、前後方向、及び上下方向として定める。左右方向及び前後方向は、水平方向において直交する2つの方向に対応し、上下方向は鉛直方向に対応する。ただし、これらの方向は、構造体切断システムの構成を説明するために、便宜的に用いられるに過ぎない。
【0012】
本実施形態に係る構造体切断システム1は、地上又は洋上を移動する第1移動体に搭載されて、切断対象となる構造体を切断する切断機システム2と、第1移動体とは独立して地上又は洋上を移動する第2移動体に搭載されて、構造体を切断機システム2に対して送り出す送材機システム5と、を備えている。構造体は、切断機システム2と送材機システム5との間に跨がるように載置される。送材機システム5は、第2移動体が第1移動体へと近づくことで構造体を切断機システム2に対して送り出す。切断機システム2は、送材機システム5から送り出される構造体を切断することで構造体を複数の切断材に切り分ける。
【0013】
以下、構造体切断システム1の構成について詳細に説明する。以下の説明では、切断対象となる構造体として、風力発電装置のブレード8を例示する。このブレード8は、捩れを伴いながら一方向に向かって延在する長手形状を有している。図1及び図2に示すように、構造体切断システム1は、ブレード8を切断する切断機システム2と、切断機システム2に対してブレード8を送り出す送材機システム5とを備えている。図1及び図2に示す例において、前後方向は、ブレード8の長手方向及びブレード8が送り出される送材方向に対応し、左右方向は、送材方向と交差(本実施形態では直交)する幅方向に対応している。
【0014】
切断機システム2は、切断機ベース30と、切断機ユニット35とを備えている。切断機システム2は、地上を移動する第1移動体の一例であるトレーラー20(以下「切断側トレーラー20」という)に搭載されている。切断側トレーラー20は、コンテナなどの運搬物を搭載する荷台21と、荷台21を牽引する牽引車22とを備えている。荷台21の四隅には、運搬物を着脱自在に固定する第1緊締装置23が設けられている。第1緊締装置23は、例えばツイストロックである。
【0015】
切断機ベース30は、切断機ユニット35が搭載される平板状の基材である。切断機ベース30には、ボルトなどの締結手段により、切断機ユニット35が固定されている。
【0016】
切断機ベース30は、切断側トレーラー20の荷台21と同等の形状及びサイズを備えているが、これに限らない。切断機ベース30の下面側には、荷台21側の第1緊締装置23と対応して、この第1緊締装置23が固定される第1被固定部31が設けられている。第1被固定部31は、第1緊締装置23が挿入されるのに適合した長穴などで構成されている。切断機ベース30は、荷台21の第1緊締装置23を介して、切断側トレーラー20に着脱自在に固定される。
【0017】
切断機ユニット35は、ブレード8を切断するための種々の要素を備えている。具体的には、切断機ユニット35は、第1支持機構36、切断機37、第2支持機構38、整合部材39、第1幅寄せ機構40、第2幅寄せ機構41、及び操作盤42を有している。
【0018】
第1支持機構36は、切断機37の前側、すなわち、切断機37に対してブレード8が搬入される搬入側に設けられている。第1支持機構36は、送材機システム5から切断機37に対して送り出されるブレード8を支持する。第1支持機構36は、ブレード8を搬送するための搬送高さ(パスライン)が所定の基準高さHaとなるように、ブレード8を支持する。例えば、第1支持機構36は、左右方向に延在する回転軸を中心に回転する第1回転ローラー360と、第1回転ローラー360を回転自在に支持する支持脚361、362とで構成されている。
【0019】
図3及び図4は、切断機37の構成を模式的に示す説明図である。切断機37は、第1支持機構36に支持されるブレード8を切断する。図3及び図4に示す例において、切断機37は、横型帯鋸盤より構成されている。切断機37は、鋸刃ハウジング370と、ヒンジ機構375とを主体に構成されている。
【0020】
鋸刃ハウジング370は、駆動ホイール371と、従動ホイール372と、駆動ホイール371と従動ホイール372との間に掛け渡された帯鋸刃373とを備えている。駆動ホイール371及び従動ホイール372は、鋸刃ハウジング370に対して回転自在に取り付けられている。駆動ホイール371には、モータ、ギヤなどを含む駆動機構からの動力が伝達されており、動力を受けて駆動ホイール371が回転駆動する。駆動ホイール371の回転駆動により、帯鋸刃373が走行する。
【0021】
ヒンジ機構375は、駆動ホイール371の回転軸と平行に設けたヒンジ軸376を備えている。鋸刃ハウジング370は、ヒンジ機構375を介して切断機ベース30に固定されており、ヒンジ軸376を中心に回動自在に構成されている。帯鋸刃373の走行ラインがほぼ鉛直方向となる上限位置(図3参照)と、帯鋸刃373の走行ラインがほぼ水平方向となる下限位置(図4参照)との間で、鋸刃ハウジング370を回動させることができる。鋸刃ハウジング370が下限位置にあるときの帯鋸刃373の走行ラインは、第1支持機構36によって支持されるブレード8の高さ、すなわち基準高さHaよりも下側となるように設定されている。
【0022】
再び図1及び図2を参照するに、第2支持機構38は、切断機37を隔てて第1支持機構36と対向する位置に設けられている。つまり、第2支持機構38は、切断機37の後側、すなわち、切断機37によって切断されたブレード8(切断材)が搬出される搬出側に設けられている。第2支持機構38は、切断機37によって切断されたブレード8を支持する。
【0023】
例えば、第2支持機構38は、上下方向に昇降自在に構成された一対の支持体380、381を備えている。一対の支持体380、381は、前後方向にかけて一定の距離だけ離間して配置されている。切断機37によって切断されたブレード8は、一対の支持体380、381によって2箇所で支持される。個々の支持体380、381は、油圧シリンダなどの駆動機構がそれぞれ設けられており、駆動機構からの動力を受けて上下方向に独立して昇降する。これにより、個々の支持体380、381は、第1支持機構36がブレード8を支持する基準高さHaと同一の高さ、又は基準高さHbとは異なる高さでブレード8を支持することができる。
【0024】
整合部材39は、前後方向に沿って延在するブレード8の端面8aが接触することで、切断機37に対するブレード8の位置を整合する。例えば、整合部材39は、上下方向に延在する回転軸を中心に回転する第2回転ローラー390と、この第2回転ローラー390を回転自在に支持する台座部(図示せず)とで構成されている。図1に示す例では、整合部材39は、第1支持機構36と、切断機37との間に設けられている。
【0025】
第1幅寄せ機構40は、左右方向において整合部材39と対向する位置に設けられている。第1幅寄せ機構40は、左右方向に移動可能に構成された第1可動体400と、第1可動体400を左右方向に移動させる油圧シリンダなどの駆動機構(図示せず)とを備えている。第1幅寄せ機構40は、第1可動体400を右方向に移動させることで、整合部材39との間でブレード8を固定する。第1幅寄せ機構40は、第1可動体400を左方向に移動させることで、ブレード8の固定を解放する。第1可動体400は、予め定められた全開位置まで左方向に移動することができる。
【0026】
第2幅寄せ機構41は、第2支持機構38における前側の支持体380に搭載されている。第2幅寄せ機構41は、左右方向において互いに対向する位置に設けられた一対の第2可動体410、411と、油圧シリンダなどの駆動機構(図示せず)とを備えている。一対の第2可動体410、411は、左右方向に移動可能に構成されており、駆動機構からの動力を受けて、左右方向に沿ってそれぞれが移動する。第2幅寄せ機構41は、一対の第2可動体410、411を左右方向に沿ってそれぞれ近づくように移動させることで、一対の第2可動体410、411の間でブレード8を固定する。また、第2幅寄せ機構41は、一対の第2可動体410、411を左右方向に沿ってそれぞれが遠ざかるように移動させることで、ブレード8の固定を解放する。一対の第2可動体410、411は、予め定められた全開位置まで左右方向にそれぞれ移動することができる。
【0027】
操作盤42は、切断機37、第2支持機構38、第1幅寄せ機構40及び第2幅寄せ機構41の動作を操作するため装置である。操作盤42は、例えば構造体切断システム1を利用するオペレータによって操作される。
【0028】
送材機システム5は、送材機ベース60と、送材機ユニット65とを備えている。送材機システム5は、地上を移動する第2移動体の一例であるトレーラー50(以下「送材側トレーラー50」という)に搭載されている。送材側トレーラー50は、コンテナなどの運搬物を搭載する荷台51と、荷台51を牽引する牽引車52とを備えている。荷台51の四隅には、運搬物を着脱自在に固定する第2緊締装置53が設けられている。第2緊締装置53は、例えばツイストロックである。
【0029】
送材機ベース60は、送材機ユニット65が搭載される平板状の基材である。切断機ベース30には、ボルトなどの締結手段により、送材機ユニット65が固定されている。
【0030】
送材機ベース60は、送材側トレーラー50の荷台51と同等の形状及びサイズを備えているが、これに限らない。送材機ベース60の下面側には、荷台51側の第2緊締装置53と対応して、この第2緊締装置53が固定される第2被固定部61が設けられている。第2被固定部61は、第2緊締装置53が挿入されるのに適合した長穴などで構成されている。送材機ベース60は、荷台51の第2緊締装置53を介して、送材側トレーラー50に着脱自在に固定される。
【0031】
送材機ユニット65は、切断機システム2に対してブレード8を送り出すための種々の要素を備えている。具体的には、送材機ユニット65は、第3支持機構66、突き当て部67、第3幅寄せ機構68、及び操作盤69を有している。
【0032】
第3支持機構66は、切断機システム2に対して送り出すブレード8を支持する。第3支持機構66は、ブレード8を搬送するための搬送高さ(パスライン)が所定の基準高さHaとなるように、ブレード8を支持する。
【0033】
突き当て部67は、鉛直方向に起立する縦壁形状の部材である。切断機システム2が後方へと移動することで、前後方向におけるブレード8の先端部8bが突き当て部67に突き当たり、これにより、ブレード8を切断機システム2側へと押し出すことができる。
【0034】
第3幅寄せ機構68は、突き当て部67と第3支持機構66との間に設けられている。第3幅寄せ機構68は、左右方向において互いに対向する位置に設けられた一対の第3可動体680、681と、油圧シリンダなどの駆動機構(図示せず)とを備えている。一対の第3可動体680、681は、左右方向に移動可能に構成されており、駆動機構からの動力を受けて、左右方向に沿ってそれぞれが移動する。第3幅寄せ機構68は、一対の第3可動体680、681を左右方向に沿ってそれぞれ近づくように移動させることで、一対の第3可動体680、681の間でブレード8を固定する。また、第3幅寄せ機構68は、一対の第3可動体680、681を左右方向に沿ってそれぞれが遠ざかるように移動させることで、ブレード8の固定を解放する。一対の第3可動体680、681は、予め定められた全開位置まで左右方向にそれぞれ移動することができる。
【0035】
操作盤69は、第3幅寄せ機構68の動作を操作するため装置である。操作盤42は、例えば構造体切断システム1を利用するオペレータによって操作される。
【0036】
図5乃至図10は、本実施形態に係る構造体切断方法を説明する図である。以下、本実施形態に係る構造体切断方法、すなわち、構造体切断システム1によるブレード8の切断方法について説明する。なお、図5乃至図10では、説明の便宜上、操作盤42、69の記載が省略されている。
【0037】
まず、図5に示すように、切断側トレーラー20に対して、送材側トレーラー50を位置決めする。この位置決めにより、切断側トレーラー20の直進方向(前進方向及び後進方向)と送材側トレーラー50の直進方向とが交差し、且つ、送材側トレーラー50の後進方向の延長上に切断側トレーラー20が位置するように、各トレーラー20、50が配置される。図5に示す例では、切断側トレーラー20は、左右方向の右向きに配置され、送材側トレーラー50は、前後方向の前向きに配置される。そして、2台のトレーラー20、50は、互いの直進方向が直交するように、前後方向と平行な直線上に並んでいる。
【0038】
2台のトレーラー20、50が位置決めされると、オペレータは、操作盤42、69を操作して、第1幅寄せ機構40の第1可動体400、第2幅寄せ機構41の一対の第2可動体410、411、及び第3幅寄せ機構68の一対の第3可動体680、681を全開位置へと移動させる。オペレータは、操作盤42を操作して、第2支持機構38の一対の支持体380、381を最下位置へと下降させる。
【0039】
次に、図6に示すように、オペレータは、操作盤42を操作して、鋸刃ハウジング370を上限位置へと移動させる。
【0040】
切断対象であるブレード8は、外部のクレーンなどを利用することで、上方から運び込まれ、切断機システム2と送材機システム5との間に跨がるように載置される。ブレード8は、切断機システム2の第1支持機構36と、送材機システム5の第3支持機構66とによってそれぞれ支持される。
【0041】
このとき、ブレード8は、ブレード8の長手方向が前後方向と一致した状態で載置される。送材機システム5側におけるブレード8の先端部8bは、突き当て部67に突き当てられた状態となっている。また、前後方向に沿うブレード8の端面8aは、整合部材39に接触した状態となっている。
【0042】
ブレード8が載置されると、オペレータは、操作盤69を操作して、第3幅寄せ機構68による幅寄せ動作を行う。この幅寄せ動作では、一対の第3可動体680、681が左右方向に沿ってそれぞれ近づくように移動する。ブレード8は、一対の第3可動体680、681の間で固定される。
【0043】
つぎに、図7に示すように、送材側トレーラー50を後退させることで、送材機システム5がブレード8を切断機システム2へとブレード8の長手方向に沿って送り出す。送材側トレーラー50は、送材機システム5の切断機37にブレード8の被切断位置Pbが到達するように、所定の移動量だけ後退させられる。ブレード8の被切断位置Pbは、切断されたブレード8である切断材の重心と、切断材の長さと考慮して決定されている。具体的には、ブレード8の被切断位置Pbは、切断材の重心が第2支持機構38の一対の支持体380、381の間に位置するように、かつ、切断材の長さが陸送可能な長さとなるように決定されている。
【0044】
送材機システム5がブレード8を送り出す場合、送材側トレーラー50は、ブレード8の端面8aが整合部材39に接触した状態を維持するように、送材側トレーラー50の後進方向を調整しながら後退させられる。ブレード8の端面8aが整合部材39に接触した状態を維持することで、切断機37の切削領域に収まるように、ブレード8を送り出すことができる。ここで、切断機37の切削領域とは、帯鋸刃373がブレード8を切削する領域であり、帯鋸刃373における駆動ホイール371と従動ホイール372との間の領域に相当する。
【0045】
図8に示すように、オペレータは、操作盤42を操作して、切断機システム2側の幅寄せ機構、すなわち、第1幅寄せ機構40及び第2幅寄せ機構41による幅寄せ動作を行う。この幅寄せ動作では、第1可動体400が右方向に移動し、一対の第2可動体410、411が左右方向に沿ってそれぞれ近づくように移動する。幅寄せ動作により、ブレード8は、整合部材39と第1可動体400との間で固定され、且つ一対の第3可動体680、681の間で固定される。
【0046】
オペレータは、操作盤42を操作して、第2支持機構38の一対の支持体380、381を、ブレード8に突き当たるまで上昇させる。
【0047】
また、オペレータは、操作盤42を操作して、切断機37の帯鋸刃373を走行させながら、鋸刃ハウジング370を下限位置まで回動させ、その後、上限位置まで復帰させる。これより、図9に示すように、ブレード8が切断機37によって切断(分断)される。切断機37により切断されたブレード8である切断材は、第2支持機構38の一対の支持体380、381により支持されている。
【0048】
図10に示すように、オペレータは、操作盤42、69を操作して、第1幅寄せ機構40及び第2幅寄せ機構41を全開位置へと移動させる。切断材は、クレーンなどにより、第2支持機構38から取り除かれる。そして、残りのブレード8における新たな被切断位置Pb1に対して上述した動作を繰り返すことで、ブレード8が複数の切断材に分断される。なお、風力発電装置のブレード8は、複数枚存在するので、オペレータの操作を記憶して自動で再利用することも可能である。また、ブレードの形状を事前に設定しておけば、送材側トレーラー50の操作も含めて自動化することが可能である。
【0049】
このように本実施形態の構造体切断システム1は、切断側トレーラー20に搭載された切断機システム2と、送材側トレーラー50に搭載された送材機システム5と、を備えている。ブレード8は、切断機システム2と送材機システム5との間に跨がるように載置される。送材機システム5は、送材側トレーラー50が切断側トレーラー20へと近づくことでブレード8を切断機システム2に対して送り出す。切断機システム2は、送材機システム5から送り出されるブレード8を切断することでブレード8を複数の切断材に切り分ける。
【0050】
この構成によれば、切断機システム2及び送材機システム5が切断側トレーラー20及び送材側トレーラー50に搭載されているので、切断機システム2及び送材機システム5を任意の場所に移動させることがでる。巨大な構造体であるブレード8が存在する場所で構造体切断システム1を構築することができるので、巨大なブレード8を多額な費用をかけて輸送する必要もなない。また、切断側トレーラー20及び送材側トレーラー50によって、切断機システム2及び送材機システム5を必要な間隔だけ離間することができるので、巨大なブレード8の長さに合わせて、ブレード8の両側を支持することができる。加えて、送材側トレーラー50が移動することで、送材機システム5が切断機システム2に対してブレード8を送り出すことができるので、切断機システム2が巨大な構造体を切断することができる。これにより、巨大なブレード8をその場で小さく分断することができる。
【0051】
このように、本実施形態に係る構造体切断システム1によれば、巨大なブレード8を切断するのに適したシステムを提供することができる。
【0052】
本実施形態において、切断機システム2は、長手方向に沿って送り出されるブレード8を支持する第1支持機構36と、第1支持機構36に支持されるブレード8を切断する切断機37と、切断機37を隔てて第1支持機構36と対向する位置において上下方向に昇降自在に設けられ、切断機37によって切断された切断材(切断後のブレード8)を支持する第2支持機構38と、ブレード8の端面8aが接触することで、切断機37に対するブレード8の位置を整合する整合部材39と、を含んでいる。
【0053】
この構成によれば、切断機37を隔てて第1支持機構36と第2支持機構38とが配置されている。このため、切断機37に対する搬入側では、第1支持機構36がブレード8を支持し、切断機37に対する搬出側では、第2支持機構38がブレード8を支持することができる。これにより、切断機37によりブレード8を適切に切断することができる。
【0054】
また、通常の横型帯鋸盤などの設置型の切断機では、ワークが搬送される搬送高さであるパスライン(基準高さHa)が搬入側から搬出側まで一定の高さとなっている。しかしながら、本実施形態に係る送材機システム5では、切断機システム2及び送材機システム5が独立し、且つ任意の場所に配置されるので、地面の傾斜又は地面の起伏によって、切断機システム2及び送材機システム5が同一の高さ環境に配置されるとは限らない。また、切断対象となるブレード8は、長手方向に沿って捩りを伴う形状であるため、ブレード8もパスラインに沿う形状とはなっていない。
【0055】
図11は、切断機システムと送材機システムとの関係を示す図である。本実施形態に係る切断機システム2によれば、切断機37に対する搬出側に設けられた第2支持機構38が、上下方向に昇降可能に構成されている。切断機システム2のパスラインと送材機システム5のパスラインとが異なる場合であったり、捻れを伴う形状のブレード8を搬送する場合であったりしても、第2支持機構38をブレード8に対して適切に追従させることができる。この第2支持機構38を備えることで、パスラインの相違、ブレード8の形状に係わらず、ブレード8に対する切断加工の実効性を担保することができる。
【0056】
また、本実施形態に係る切断機システム2は、切断機37に対するブレード8の位置を整合する整合部材39を備えている。このため、ブレード8の端面8aが整合部材39に接触した状態を維持するように、送材側トレーラー50を後進させることで、切断機37へと送り出されるブレード8を切断機37の切削領域に収めることができる。これより、切断機37に対するブレード8の位置決めを簡単に行うことができる。
【0057】
上述した実施形態では、切断機37へと送り出されるブレード8が切断機37の切削領域に収まるように、ブレード8の端面8aが整合部材39に接触した状態を維持するように、送材側トレーラー50を後進させている。しかしながら、切断機37に対するブレード8の位置決めは、この方法に限らない。
【0058】
図12は、切断機システムの変形例を示す説明図である。切断機システム2は、切断機ユニットを傾斜させる傾斜機構43を備えてもよく、この傾斜機構43は、第1支持機構36が整合部材39に向かって下向き傾斜となるように、切断機ユニット35を傾斜させてもよい。これにより、ブレード8の自重により整合部材39に対してブレード8が接触する状態を維持することができる。なお、傾斜機構43は、切断機ユニット35の全体を傾斜させる以外にも、第1支持機構36のみを傾斜させる構成であってもよい。
【0059】
図13は、切断機システムの変形例を示す説明図である。また、送材機システム5は、送材機ベース60に回転機構62を設け、上下方向に沿う回転軸を中心に送材機ユニット65を回動させてもよい。この回転機構62により、送材側トレーラー50の後進方向に対して、ブレード8の長手方向をオフセットさせることができる。これにより、送材側トレーラー50後進方向に対してブレード8の長手方向をずらすことで、整合部材39に対してブレード8が接触する状態を維持することができる。
【0060】
また、本実施形態において、切断機システム2は、第1幅寄せ機構40と、第2幅寄せ機構41と、を更に含んでいる。ここで、第1幅寄せ機構40は、送材方向と交差する幅方向において整合部材39と対向する位置に設けられた第1可動体400が幅方向に沿って移動することで、整合部材39と第1可動体400との間でブレード8を固定する。第2幅寄せ機構41は、幅方向において互いに対向する位置に設けられた一対の第2可動体410、411が幅方向に沿ってそれぞれが近づくように移動することで、一対の第2可動体410、411の間でブレード8を固定する。
【0061】
ブレード8は捩りを伴う形状であり、単に、ブレード8の下側を支持するだけでは、切断機37による切断時、ブレード8が安定しない虞がある。この点、切断機システム2によれば、左右方向からブレード8を固定することができるので、切断機37による切断を安定して行うことができる。
【0062】
本実施形態に係る切断機システム2において、切断機システム2を構成する要素が搭載される基材である切断機ベース30が、切断側トレーラー20に対して着脱可能に構成されている。そして、切断機ベース30は、荷台21に設置された第1緊締装置23が固定される第1被固定部31を備えている。
【0063】
この構成によれば、切断機システム2を切断側トレーラー20から分離して扱うことができる。また、第1緊締装置23を備える汎用的なトレーラーに対して、切断機システム2を簡単に搭載することができるので、切断機システム2を簡単に実現することができる。なお、このような効果は、切断機システム2に限らず、送材機システム5であっても同様である。
【0064】
本実施形態に係る切断機システム2において、切断機37は、帯鋸刃373を備える鋸刃ハウジング370が、駆動ホイール371の回転軸と平行に設けたヒンジ軸376を軸として上下方向に回動自在に構成された帯鋸盤である。
【0065】
この構成によれば、クレーンによってブレード8を載置する際に、鋸刃ハウジング370を上限位置へと回動させることで、ブレード8と鋸刃ハウジング370との干渉を抑制することができる。これにより、クレーンの上下移動のみであっても、ブレード8を簡単に載置することができる。
【0066】
本実施形態に係る送材機システム5は、ブレード8を支持する第3支持機構66と、送材方向におけるブレード8の先端部8bが突き当たる突き当て部67と、幅方向において互いに対向する位置に設けられた一対の第3可動体680、681が幅方向に沿ってそれぞれが近づくように移動することで、一対の第3可動体680、681の間でブレード8を固定する第3幅寄せ機構68と、を備えている。
【0067】
この構成によれば、切断機システム2と送材機システム5との間に跨がるように載置されたブレード8を、切断機システム2へと適切に送り出すことができる。これにより、切断機システム2がブレード8を複数の切断材に切り分けることができる。
【0068】
また、本実施形態で説明した構造体切断方法は、上述した構造体切断システム1によるブレード8の切断動作と共通する思想を備えており、構造体切断システム1と同等の効果を奏するものである。
【0069】
なお、上述した実施形態では、帯鋸盤で構成される切断機37を例示した。しかしながら、切断機37は、帯鋸盤以外にも、弓鋸刃により切断加工を行う弓鋸盤などの鋸切断機であってもよく、更にレーザ切断加工を行うレーザ切断加工機であってもいい。例えば、弓鋸盤は、長手方向に沿って往復運動する直線状の弓鋸刃を備える鋸刃ハウジングが、弓鋸刃の長手方向と直交する方向と平行に設けたヒンジ軸を軸として上下方向に回動自在に構成されている。
【0070】
また、上述した実施形態において、切断機システム2及び送材機システム5は、トレーラーに搭載されているが、トレーラー以外の地上を移動する車両であってもよい。また、切断機システム2及び送材機システム5は、洋上を移動する船舶に搭載されてもよい。
船舶でもよい。
【0071】
また、上述した実施形態では、構造体切断システム1が切断する構造体としてブレード8を示した。しかしながら、構造体は、ブレード8の他、風力発電装置において複数のブレードからなる回転翼を支持する支柱であったり、それ以外の巨大な構造体であったりしてもよい。
【0072】
上記のように、本発明の実施形態を記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【符号の説明】
【0073】
1 構造体切断システム
2 切断機システム
20 切断側トレーラー(第1移動体)
21 荷台
22 牽引車
23 第1緊締装置
30 切断機ベース
31 第1被固定部
35 切断機ユニット
36 第1支持機構
360 第1回転ローラー
361、362 支持脚
37 切断機
370 鋸刃ハウジング
371 駆動ホイール
372 従動ホイール
373 帯鋸刃
375 ヒンジ機構
376 ヒンジ軸
38 第2支持機構
380、381 支持体
39 整合部材
390 第2回転ローラー
40 第1幅寄せ機構
400 第1可動体
41 第2幅寄せ機構
410、411 第2可動体
42 操作盤
5 送材機システム
50 送材側トレーラー(第2移動体)
51 荷台
52 牽引車
53 第2緊締装置
60 送材機ベース
61 第2被固定部
65 送材機ユニット
66 第3支持機構
67 突き当て部
68 第3幅寄せ機構
680、681 第3可動体
69 操作盤
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13