(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022190564
(43)【公開日】2022-12-26
(54)【発明の名称】情報提供装置、情報提供方法及び情報提供プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 16/29 20190101AFI20221219BHJP
G01C 21/26 20060101ALI20221219BHJP
G08G 1/005 20060101ALI20221219BHJP
G06F 16/9035 20190101ALI20221219BHJP
G06F 16/909 20190101ALI20221219BHJP
【FI】
G06F16/29
G01C21/26 P
G08G1/005
G06F16/9035
G06F16/909
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021098939
(22)【出願日】2021-06-14
(71)【出願人】
【識別番号】399035766
【氏名又は名称】エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山本 梨容子
(72)【発明者】
【氏名】松田 達樹
(72)【発明者】
【氏名】有沢 大輔
(72)【発明者】
【氏名】中島 侑里
【テーマコード(参考)】
2F129
5B175
5H181
【Fターム(参考)】
2F129AA02
2F129CC07
2F129CC16
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2F129DD36
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2F129EE02
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2F129EE67
2F129EE90
2F129EE91
2F129FF02
2F129FF11
2F129FF41
2F129FF60
2F129HH12
5B175DA03
5B175FB03
5B175GA04
5B175HA01
5B175JC04
5H181AA21
5H181BB04
5H181BB05
5H181EE05
5H181FF14
5H181FF22
5H181FF32
5H181FF40
(57)【要約】
【課題】ユーザの気分を反映した場所のレコメンドを行うこと。
【解決手段】検索部131は、ユーザによって指定された目的地及び気分を含む条件に合致する場所、及び場所に対応する画像を検索する。提示部132は、検索部131によって検索された画像をユーザに提示する。提供部134は、提示部132によって提示された画像のうち、ユーザが選択した画像に対応する場所に関する情報を提供する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザによって指定された目的地及び気分を含む条件に合致する場所、及び前記場所に対応する画像を検索する検索部と、
前記検索部によって検索された画像をユーザに提示する提示部と、
前記提示部によって提示された画像のうち、ユーザが選択した画像に対応する場所に関する情報を提供する提供部と、
を有することを特徴とする情報提供装置。
【請求項2】
前記検索部は、ユーザによって指定された気分を表す単語と類似する単語があらかじめ対応付けられた場所、及び前記場所に対応する画像を検索することを特徴とする請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項3】
前記検索部は、前記目的地までの所定の時間以内で移動可能な場所を検索することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報提供装置。
【請求項4】
前記検索部は、前記条件に含まれるジャンルに、あらかじめ対応付けられたジャンルが合致する場所を検索することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の情報提供装置。
【請求項5】
前記提示部は、前記画像とともに、肯定、否定又は保留のそれぞれを意味する選択肢を提示し、
前記提供部は、前記選択肢のうち肯定を意味する選択肢が選択された画像に対応する場所に関する情報を提供することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の情報提供装置。
【請求項6】
前記提示部によって提示された選択肢の選択履歴を記録する記録部をさらに有し、
前記検索部は、前記記録部によって記録された前記選択履歴を基に場所及び画像を検索することを特徴とする請求項5に記載の情報提供装置。
【請求項7】
情報提供装置によって実行される情報提供方法であって、
ユーザによって指定された目的地及び気分を含む条件に合致する場所、及び前記場所に対応する画像を検索する検索工程と、
前記検索工程によって検索された画像をユーザに提示する提示工程と、
前記提示工程によって提示された画像のうち、ユーザが選択した画像に対応する場所に関する情報を提供する提供工程と、
を含むことを特徴とする情報提供方法。
【請求項8】
コンピュータを、請求項1から6のいずれか1項に記載の情報提供装置として機能させるための情報提供プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供装置、情報提供方法及び情報提供プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、現在時刻及び目的地への到着予定時刻から算出した余裕時間に応じて、現在地から目的地までの経路上にある場所をレコメンドする技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術には、ユーザの気分を反映した場所のレコメンドが難しい場合があるという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、情報提供装置は、ユーザによって指定された目的地及び気分を含む条件に合致する場所、及び前記場所に対応する画像を検索する検索部と、前記検索部によって検索された画像をユーザに提示する提示部と、前記提示部によって提示された画像のうち、ユーザが選択した画像に対応する場所に関する情報を提供する提供部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ユーザの気分を反映した場所のレコメンドを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、第1の実施形態に係る情報提供システムの構成例を示す図である。
【
図2】
図2は、第1の実施形態に係る情報提供装置の構成例を示す図である。
【
図6】
図6は、ジャンル選択画面の例を示す図である。
【
図10】
図10は、第1の実施形態に係る情報提供装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【
図11】
図11は、情報提供プログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本願に係る情報提供装置、情報提供方法及び情報提供プログラムの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態により限定されるものではない。
【0009】
[第1の実施形態の構成]
まず、
図1を用いて、第1の実施形態に係る情報提供システムの構成について説明する。情報提供システムは、ユーザに出かける場所をレコメンドする。
【0010】
図1は、第1の実施形態に係る情報提供システムの構成例を示す図である。
図1に示すように、情報提供システム1は、情報提供装置10、鉄道事業者サーバ20及び端末30を有する。
【0011】
情報提供装置10は、指定された条件を基にレコメンドする場所を決定し、当該場所に関する情報をユーザに提供する。情報提供装置10は、鉄道事業者サーバ20及び端末30とネットワークNを介してデータ通信可能に接続されている。例えば、ネットワークNはインターネットである。
【0012】
鉄道事業者サーバ20は、鉄道に関する情報を提供する。鉄道事業者サーバ20は、時刻表、駅の位置及び駅周辺の場所の情報等を提供することができる。
【0013】
情報提供装置10は、鉄道事業者サーバ20から提供された情報に基づく情報を、さらにユーザに提供することができる。
【0014】
端末30は、ユーザが所有する情報処理端末である。例えば、端末30は、スマートフォン及びパーソナルコンピュータ等である。本実施形態では、主に端末30がスマートフォンである場合について説明する。
【0015】
図2を用いて、第1の実施形態に係る情報提供装置の構成について説明する。
図2は、第1の実施形態に係る情報提供装置の構成例を示す図である。
図2に示すように、情報提供装置10は、通信部11、記憶部12及び制御部13を有する。
【0016】
通信部11は、ネットワークを介して、他の装置との間でデータ通信を行う。例えば、通信部11はNIC(Network Interface Card)である。
【0017】
記憶部12は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、光ディスク等の記憶装置である。なお、記憶部12は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、NVSRAM(Non Volatile Static Random Access Memory)等のデータを書き換え可能な半導体メモリであってもよい。
【0018】
記憶部12は、情報提供装置10で実行されるOS(Operating System)や各種プログラムを記憶する。例えば、記憶部12は、ユーザ情報121、場所情報122及び画像情報123を記憶する。
【0019】
ユーザ情報121はユーザごとの情報である。
図3は、ユーザ情報の例を示す図である。
図3に示すように、ユーザ情報121には、ユーザごとの識別情報(ユーザID)、性別、生年月日及び場所の好みの度合い等が含まれる。
【0020】
場所の好みの度合いは、ユーザの操作の履歴等から場所に対する好みの度合いを数値化した指標である。ユーザがその場所を好んでいるほど場所の好みの度合いは大きくなる。ユーザ情報121に記載されていない場所については、場所の好みの度合いをデフォルト値(例えば0)とみなすことができる。
【0021】
例えば、
図3には、ユーザIDが「U01」であるユーザの性別が「男」であり、生年月日が「1990/4/6」であることが示されている。
【0022】
また、当該ユーザの場所の好みの度合いは、「Bカラオケ店:1、C公園:1、D販売会:-2、E美術館:2、F美術館:-1」である。この場合、ユーザが、「E美術館」をとても好んでおり、「Bカラオケ店」及び「C公園」をやや好んでおり、「F美術館」をやや嫌っており、「D販売会」をとても嫌っているということができる。
【0023】
また、後述の場所情報122に記載の「A喫茶店」は、ここでは場所の好みの度合いに含まれていない。この場合、「A喫茶店」の好みの度合いは0とみなされ、好きでも嫌いでもないということができる。
【0024】
ユーザ情報121に含まれる情報は
図3に示すものに限られない。例えば、ユーザ情報121には、趣味、好きな食べ物等、ユーザの嗜好に関する情報が含まれていてもよい。
【0025】
場所情報122は、レコメンドする場所(おすすめの場所)ごとの情報である。場所は、例えば飲食店、レジャー施設、公園等である。
図4は、場所情報の例を示す図である。
図4に示すように、場所情報122には、場所ごとの名称、エリア、目的、位置、ジャンル、気分及び画像ファイル等を含む。
【0026】
場所情報122のエリアは、各場所を含む所定の範囲を示す。例えば、エリアは所定の鉄道の駅の周辺である。また、位置は場所ごとの座標である。
【0027】
場所情報122のジャンルは、場所にあらかじめ設定されている。ジャンルには、「グルメ」、「レジャー」、「休憩」、「催し」、「展示会」等がある。
【0028】
場所情報122の気分は、場所ごとの対応する気分を表現する単語であり、ユーザの気分と場所とを関連付けるために利用される。
【0029】
場所情報122の画像ファイルは、場所に対応する画像を特定するための情報である。
【0030】
例えば、
図4には、「A喫茶店」という場所が「中目黒」エリアにあり、位置を表す座標が「35.636,139.695」であり、ジャンルが「グルメ」であり、「コーヒー、落ち着く」といった気分に対応し、「nakameguro/img001」によって対応する画像が特定されることが示されている。
【0031】
画像情報123は、場所情報122に含まれる場所に対応付けられた画像である。例えば、画像情報123は、画像ファイルの集合である。
【0032】
例えば、画像情報123に含まれる画像は、
図4の場所情報122の画像ファイルによって特定される。
【0033】
制御部13は、情報提供装置10全体を制御する。制御部13は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等の電子回路や、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路である。
【0034】
また、制御部13は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、内部メモリを用いて各処理を実行する。
【0035】
また、制御部13は、各種のプログラムが動作することにより各種の処理部として機能する。例えば、制御部13は、検索部131、提示部132、記録部133及び提供部134を有する。
【0036】
検索部131は、ユーザによって指定された目的地及び気分を含む条件に合致する場所、及び場所に対応する画像を検索する。端末30に備えられたWebブラウザ又は専用のアプリケーションから条件の入力を受け付ける。
【0037】
ユーザは、端末30に表示される情報入力画面及びジャンル選択画面を介して条件を入力する。
図5は、情報入力画面の例を示す図である。
図6は、ジャンル選択画面の例を示す図である。
【0038】
図5に示すように、情報入力画面には、次の予定の目的地及び当該目的地への希望する到着時間を入力する欄が表示される。
【0039】
ここで、ユーザが目的地へ到着する予定の時刻まで一定の時間が空いている場合がある。このような時間を隙間時間と呼ぶ。情報提供装置10は、隙間時間を使ってユーザが訪れるのに適した場所をレコメンドする。
【0040】
また、情報入力画面では隙間時間の長さを選択することができる。例えば、
図5の例では、ユーザは、「30min」、「60min」、「90min」、「120min」の中から隙間時間の長さを選択することができる。
【0041】
また、情報入力画面では気分を選択することができる。例えば、
図5の例では、ユーザは、「コーヒー巡り」及び「季節限定」を選択することができる。また、情報入力画面には、気分を自由記述により入力できる欄が設けられていてもよい。
【0042】
情報入力画面における情報の入力が完了すると、端末30はジャンル選択画面を表示する。
図6に示すように、ジャンル選択画面には、情報入力画面で入力された目的地及び到着時間を基に「中目黒に19:00までに到着」というメッセージを表示する。
【0043】
また、ジャンル選択画面には、「グルメ」、「レジャー」、「休憩」、「催し」、「展示会」といったジャンルが表示される。これらのジャンルは、場所情報122の各場所のジャンルに対応する。
【0044】
また、ジャンル選択画面には、通常のジャンルとは別に「期間限定」というジャンルが表示されてもよい。「期間限定」に対応する場所は、場所情報122における所定のフラグ等によって管理され、決められた期間にのみ検索の候補となる。
【0045】
検索部131は、情報入力画面及びジャンル選択画面の入力内容に基づき、場所情報122から場所を検索する。
【0046】
なお、検索部131は、1つの場所だけを検索するのではなく、複数の場所を優先度を付けて検索することができる。例えば、合致する条件の数が多いほど優先度は高くなる。
【0047】
検索部131は、目的地までの所定の時間以内で移動可能な場所を検索する。
図5の例では、目的地に「中目黒駅」が入力されているので、検索部131は、エリアが「中目黒」である場所を検索する。
【0048】
また、検索部131は、条件に含まれるジャンルに、あらかじめ対応付けられたジャンルが合致する場所を検索する。
図6の例で、ジャンルとして「グルメ」が選択さた場合、検索部131は、ジャンルが「グルメ」である場所を検索する。
【0049】
さらに、検索部131は、情報入力画面においてユーザによって指定された気分を表す単語と類似する単語(同一の単語を含む)があらかじめ対応付けられた場所、及び場所に対応する画像を検索する。
【0050】
例えば、ユーザによって「ゆっくり」という単語が指定された場合、検索部131は、場所情報122の気分を参照し、「ゆっくり」という単語が含まれる場所である「C公園」を検索結果として取得する。
【0051】
例えば、ユーザによって「ショッピング」という単語が指定された場合、検索部131は、場所情報122の気分を参照し、「ショッピング」に類似する「買い物」という単語が含まれる場所である「D販売会」を検索結果として取得する。
【0052】
このとき、検索部131は、単語間の類似度を測定する手法(例えば、Word2vec)、及び類似する単語同士を対応付けた類語辞典形式のデータを使って類似する単語を特定することができる。また、検索部131は、形態素解析及びAIを利用して、ユーザが入力した文章から気分を特定してもよい。
【0053】
また、気分は、感情を表す単語だけではなく、見聞きしたい物や事、飲食物に関する単語で表されてもよい。
【0054】
例えば、絵画を見たいと思っているユーザによって「絵画」という単語が指定された場合、検索部131は、場所情報122の気分を参照し、「絵画」という単語が含まれる場所である「E美術館」を検索結果として取得する。
【0055】
なお、検索部131は、気分に関する条件をキーに含めなくてもよい。例えば、条件「気分及び希望する行動」に気分に関する単語が含まれず、場所の名称等が直接記載されている場合は、検索部131は当該名称に対応する場所を直接検索することができる。
【0056】
さらに、検索部131は、記録部133によって記録された選択履歴を基に場所及び画像を検索する。
【0057】
例えば、ユーザ情報121の場所の好みの度合いは選択履歴の一例である。検索部131は、場所の好みの度合いが大きい場所ほど優先度を大きくするようにしてもよいし、場所の好みの度合い所定値以下の場所は検索対象から除外するようにしてもよい。
【0058】
提示部132は、検索部131によって検索された画像をユーザに提示する。例えば、提示部132は、端末30に備えられたWebブラウザ又は専用のアプリケーションに画像を送信し、表示させる。
【0059】
図7は、提示画面の例を示す図である。
図7の例では、提示部132は、場所「F美術館」の画像を提示している。また、「おすすめレベル」は優先度に応じた値である。
【0060】
提示部132は、画像とともに、肯定、否定又は保留のそれぞれを意味する選択肢を提示する。例えば、提示部132は、画像とともに、肯定を意味する「今から行く」、否定を意味する「好きじゃない」、保留を意味する「好きだけど、今じゃない」という3つのメッセージを表示する。また、表示されるメッセージはハイパーリンク等により選択可能であるものとする。
【0061】
提示画面において否定又は保留を意味する選択肢が選択された場合、提示部132は、他の画像を表示する。このとき、提示部132は、検索結果の優先度の順に画像を表示してもよい。
【0062】
例えば、
図7の提示画面において「好きだけど、今じゃない」が選択された場合、提示部132は、
図8の提示画面を表示する。
図8は、提示画面の例を示す図である。
図8は、提示画面の例を示す図である。すなわち、
図7の提示画面において保留を意味する「好きだけど、今じゃない」が選択された場合、画面が
図8の提示画面に遷移する。また、ここでは「A喫茶店」が「F美術館」の次に優先度が高い候補であったものとする。
【0063】
また、提示部132は、肯定、否定及び保留の選択を、
図9に示すようにスワイプ操作によって受け付けてもよい。
図9は、提示画面の例を示す図である。
図9の例では、上方向、右方向、左方向のスワイプが、それぞれ肯定、保留、否定を意味する。
【0064】
また、
図9のように、提示画面には、提示されている画像に対応付けられた気分を表す単語が表示されていてもよい。
図9の例では、喫茶店の画像とともに、「おしゃれ」、「ゆっくり」、「静か」という単語が表示されている。
【0065】
記録部133は、提示部132によって提示された選択肢の選択履歴を記録する。記録部133は、ユーザ情報121の場所の好みの度合いを増減させる。検索部131は、ユーザ情報121の場所の好みの度合いを参照して検索を行う。このため、記録部133による選択履歴の記録は、結果として次回以降の検索部131による検索結果及び場所のレコメンドに反映される。
【0066】
例えば、記録部133は、肯定が選択された画像に対応する場所の好みの度合いに加点する(例えば、1だけ加算)。また、例えば、記録部133は、否定が選択された画像に対応する場所の好みの度合いから減点する(例えば、1だけ減算)。また、例えば、記録部133は、保留が選択された画像に対応する場所の好みの度合いは変化させない。
【0067】
提供部134は、提示部132によって提示された画像のうち、ユーザが選択した画像に対応する場所に関する情報を提供する。例えば、提供部134は、端末30の現在位置から選択された画像に対応する場所までの移動経路を提供する。
【0068】
提示画面で否定又は保留が選択され続ける限り、提示部132によって異なる画像が表示され続ける。そのため、提供部134は、選択肢のうち肯定を意味する選択肢が選択された画像に対応する場所に関する情報を提供する。
【0069】
[第1の実施形態の処理]
図10は、第1の実施形態に係る情報提供装置の処理の流れを示すフローチャートである。まず、情報提供装置10は、目的地及び気分を含む情報(条件)の入力を受け付ける(ステップS101)。
【0070】
ここで、情報提供装置10は、入力された情報及び好みの度合いを基に、おすすめの場所とその画像を検索する(ステップS102)。
【0071】
情報提供装置10は、検索によって得られた場所の情報及び場所をユーザに提示する(ステップS103)。
【0072】
ここで、ユーザの選択が保留である場合(ステップS104、保留)、情報提供装置10はステップS102に戻り処理を繰り返す。また、ユーザの選択が否定である場合(ステップS104、否定)、情報提供装置10は、選択した場所の好みの度合いから減点を行い(ステップS107)、ステップS102に戻り処理を繰り返す。
【0073】
このとき、情報提供装置10は、保留又は否定が選択された画像は、検索における優先度を低下させてもよい。
【0074】
ユーザの選択が肯定である場合(ステップS104、肯定)、情報提供装置10は、選択した場所の好みの度合いに加点し(ステップS105)、当該場所の経路等の追加情報を提供する(ステップS106)。
【0075】
[第1の実施形態の効果]
これまで説明してきたように、検索部131は、ユーザによって指定された目的地及び気分を含む条件に合致する場所、及び場所に対応する画像を検索する。提示部132は、検索部131によって検索された画像をユーザに提示する。提供部134は、提示部132によって提示された画像のうち、ユーザが選択した画像に対応する場所に関する情報を提供する。
【0076】
このように、ユーザは、条件に目的地及び気分を含めることができ、さらに情報提供装置10から提示された画像を見て直感的に選択するか否かを判断することができる。このため、ユーザは目的地のエリア及び気分に応じた場所の情報を得ることができる。その結果、本実施形態によれば、ユーザの気分を反映した場所のレコメンドを行うことができる。
【0077】
検索部131は、ユーザによって指定された気分を表す単語と類似する単語があらかじめ対応付けられた場所、及び場所に対応する画像を検索する。
【0078】
これにより、情報提供装置10は、事前に登録された単語と完全に一致する単語が入力されなかった場合であっても、ユーザの気分に適した場所を検索することができる。
【0079】
検索部131は、目的地までの所定の時間以内で移動可能な場所を検索する。
【0080】
これにより、情報提供装置10は、目的地の位置及び目的地への到着時刻に適した場所を検索することができる。
【0081】
検索部131は、条件に含まれるジャンルに、あらかじめ対応付けられたジャンルが合致する場所を検索する。
【0082】
これにより、情報提供装置10は、ユーザが選択したジャンルに合わせて場所の情報を提供することができるようになる。
【0083】
提示部132は、画像とともに、肯定、否定又は保留のそれぞれを意味する選択肢を提示する。提供部134は、選択肢のうち肯定を意味する選択肢が選択された画像に対応する場所に関する情報を提供する。
【0084】
これにより、情報提供装置10は、画像を提示されたユーザが当該画像に対してどのような感情を持ったかを読み取ることができる。
【0085】
記録部133は、提示部132によって提示された選択肢の選択履歴を記録する。検索部131は、記録部133によって記録された選択履歴を基に場所及び画像を検索する。
【0086】
これにより、情報提供装置10は、ユーザの過去の選択からユーザの好みを読み取り、好みに合わせた場所の情報を提供することができる。
【0087】
[システム構成等]
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示のように構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散及び統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散又は統合して構成することができる。さらに、各装置にて行われる各処理機能は、その全部又は任意の一部が、CPU(Central Processing Unit)及び当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。なお、プログラムは、CPUだけでなく、GPU等の他のプロセッサによって実行されてもよい。
【0088】
また、本実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0089】
[プログラム]
一実施形態として、情報提供装置10は、パッケージソフトウェアやオンラインソフトウェアとして上記の作成処理を実行する情報提供プログラムを所望のコンピュータにインストールさせることによって実装できる。例えば、上記の情報提供プログラムを情報処理装置に実行させることにより、情報処理装置を情報提供装置10として機能させることができる。ここで言う情報処理装置には、デスクトップ型又はノート型のパーソナルコンピュータが含まれる。また、その他にも、情報処理装置にはスマートフォン、携帯電話機やPHS(Personal Handyphone System)等の移動体通信端末、さらには、PDA(Personal Digital Assistant)等のスレート端末等がその範疇に含まれる。
【0090】
また、情報提供装置10は、ユーザが使用する端末装置をクライアントとし、当該クライアントに上記の作成処理に関するサービスを提供するサーバ装置として実装することもできる。例えば、サーバ装置は、ユーザの目的地及び気分を含む情報を入力とし、場所の情報を出力とするサービスを提供するサーバ装置として実装される。この場合、サーバ装置は、Webサーバとして実装することとしてもよいし、アウトソーシングによって上記の作成処理に関するサービスを提供するクラウドとして実装することとしてもかまわない。
【0091】
図11は、情報提供プログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。コンピュータ1000は、例えば、メモリ1010、CPU1020を有する。また、コンピュータ1000は、ハードディスクドライブインタフェース1030、ディスクドライブインタフェース1040、シリアルポートインタフェース1050、ビデオアダプタ1060、ネットワークインタフェース1070を有する。これらの各部は、バス1080によって接続される。
【0092】
メモリ1010は、ROM(Read Only Memory)1011及びRAM(Random Access Memory)1012を含む。ROM1011は、例えば、BIOS(Basic Input Output System)等のブートプログラムを記憶する。ハードディスクドライブインタフェース1030は、ハードディスクドライブ1090に接続される。ディスクドライブインタフェース1040は、ディスクドライブ1100に接続される。例えば磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能な記憶媒体が、ディスクドライブ1100に挿入される。シリアルポートインタフェース1050は、例えばマウス1110、キーボード1120に接続される。ビデオアダプタ1060は、例えばディスプレイ1130に接続される。
【0093】
ハードディスクドライブ1090は、例えば、OS1091、アプリケーションプログラム1092、プログラムモジュール1093、プログラムデータ1094を記憶する。すなわち、情報提供装置10の各処理を規定するプログラムは、コンピュータにより実行可能なコードが記述されたプログラムモジュール1093として実装される。プログラムモジュール1093は、例えばハードディスクドライブ1090に記憶される。例えば、情報提供装置10における機能構成と同様の処理を実行するためのプログラムモジュール1093が、ハードディスクドライブ1090に記憶される。なお、ハードディスクドライブ1090は、SSD(Solid State Drive)により代替されてもよい。
【0094】
また、上述した実施形態の処理で用いられる設定データは、プログラムデータ1094として、例えばメモリ1010やハードディスクドライブ1090に記憶される。そして、CPU1020は、メモリ1010やハードディスクドライブ1090に記憶されたプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094を必要に応じてRAM1012に読み出して、上述した実施形態の処理を実行する。
【0095】
なお、プログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、ハードディスクドライブ1090に記憶される場合に限らず、例えば着脱可能な記憶媒体に記憶され、ディスクドライブ1100等を介してCPU1020によって読み出されてもよい。あるいは、プログラムモジュール1093及びプログラムデータ1094は、ネットワーク(LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等)を介して接続された他のコンピュータに記憶されてもよい。そして、プログラムモジュール1093及びプログラムデータ1094は、他のコンピュータから、ネットワークインタフェース1070を介してCPU1020によって読み出されてもよい。
【符号の説明】
【0096】
1 情報提供システム
10 情報提供装置
11 通信部
12 記憶部
13 制御部
20 鉄道事業者サーバ
30 端末
121 ユーザ情報
122 場所情報
123 画像情報
131 検索部
132 提示部
133 記録部
134 提供部