(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022190576
(43)【公開日】2022-12-26
(54)【発明の名称】防犯システムおよびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20120101AFI20221219BHJP
【FI】
G06Q30/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021098959
(22)【出願日】2021-06-14
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】青木 信太郎
(72)【発明者】
【氏名】松本 崇秀
(72)【発明者】
【氏名】松原 宏行
(72)【発明者】
【氏名】大塚 陽介
(72)【発明者】
【氏名】渡部 良太
(72)【発明者】
【氏名】辻 明花
(72)【発明者】
【氏名】近藤 拓海
(72)【発明者】
【氏名】大熊 裕美子
(72)【発明者】
【氏名】曹永 紗世
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 繁
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB72
(57)【要約】
【課題】未会計の商品の持ち去りを未遂でくいとめるための働きかけを行う。
【解決手段】防犯システムは、店舗に設置されたカメラの撮像画像から個人を特定可能に顔認証する人物認証部と、前記人物認証部が認証した人物を、店内に設置されたカメラの撮像画像により追従する追従部と、店内の人物への販売促進にかかる情報を、店内に設置されたデバイスを用いた画面表示または音声の少なくとも一方により報知する販促アナウンス部と、店内に設置されたカメラの撮像画像により、店内の人物の不審な挙動を認識する行動認識部と、前記行動認識部が認識した不審な挙動を行った人物の近傍に位置する前記デバイスにより、前記挙動にかかる商品に関する情報および当該商品の購入に向けて案内する情報を報知する抑止アナウンス部と、を備える。
【選択図】
図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗に設置されたカメラの撮像画像から個人を特定可能に顔認証する人物認証部と、
前記人物認証部が認証した人物を、店内に設置されたカメラの撮像画像により追従する追従部と、
店内の人物への販売促進にかかる情報を、店内に設置されたデバイスを用いた画面表示または音声の少なくとも一方により報知する販促アナウンス部と、
店内に設置されたカメラの撮像画像により、店内の人物の不審な挙動を認識する行動認識部と、
前記行動認識部が認識した不審な挙動を行った人物の近傍に位置する前記デバイスにより、前記挙動にかかる商品に関する情報および当該商品の購入に向けて案内する情報を報知する抑止アナウンス部と、
を備える防犯システム。
【請求項2】
前記行動認識部が認識した挙動の不審の程度に応じて当該挙動を行った人物についてすべき警戒の段階を判断し、当該段階に応じた情報の報知を前記抑止アナウンス部に行わせる判断部をさらに備える
請求項1に記載の防犯システム。
【請求項3】
前記判断部は、前記抑止アナウンス部による報知が行われた後、当該報知の対象の人物について前記行動認識部が不審な挙動をさらに認識すると、当該人物の警戒の段階を上げる
請求項2に記載の防犯システム。
【請求項4】
前記行動認識部が認識した不審な挙動を行った人物に関する情報を、店員に向けた情報を報知する端末装置に送信する連携情報報知部をさらに備える
請求項1~3のいずれか1つに記載の防犯システム。
【請求項5】
前記抑止アナウンス部は、前記行動認識部が認識した不審な挙動を含む撮像画像を、前記デバイスにより報知する
請求項1~4のいずれか1つに記載の防犯システム。
【請求項6】
前記抑止アナウンス部は、販促情報を報知するために設置されたデジタルサイネージと、商品を陳列する陳列棚に設置されて商品の価格を表示する電子棚札と、を前記デバイスとして情報を報知する
請求項1~5のいずれか1つに記載の防犯システム。
【請求項7】
店舗に設置されたカメラの撮像画像から個人を特定可能に顔認証する人物認証機能と、
前記人物認証機能が認証した人物を、店内に設置されたカメラの撮像画像により追従する追従機能と、
店内の人物への販売促進にかかる情報を、店内に設置されたデバイスを用いた画面表示または音声の少なくとも一方により報知する販促アナウンス機能と、
店内に設置されたカメラの撮像画像により、店内の人物の不審な挙動を認識する行動認識機能と、
前記行動認識機能が認識した不審な挙動を行った人物の近傍に位置する前記デバイスにより、前記挙動にかかる商品に関する情報および当該商品の購入に向けて案内する情報を報知する抑止アナウンス機能と、
を防犯システムのコンピュータに実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、防犯システムおよびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、社会情勢による経済的困窮の広がりや、店舗内を巡回する店員の減少、また、レジ袋に代わり顧客持参の買物袋が使用されるようになったこと等、多様な背景のもと、小売店における未会計の商品の持ち去り(いわゆる万引き)が発生しやすくなっていると言われている。
【0003】
万引きは、顧客が未会計の商品を持ったまま店外に出ると成立してしまうため、店舗側は、可能な限り店内にいるうちに顧客が思いとどまる(或いは過誤に気付く)ことを望んでいる。しかしながら、そのための店員による働きかけは難しい。というのも、店員にとって店内にいる人物は顧客であるので、疑わしいだけの状態、つまり犯罪を意図しているかの判断がつかない状態では、声掛けしづらい。このため、万引きを未遂の段階で終わらせることが難しくなっている。
【0004】
万引き防止については、従来、様々な手法が考え出されており、その中の一つが例えば特許文献1が開示する技術である。この技術は、顧客の不審な行動の検出について開示している。しかしながらこの技術では、未遂の段階でどのように働きかけると対象者が自主的に思いとどまるかについては検討されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、未会計の商品の持ち去りを未遂でくいとめるための働きかけを行う防犯システムおよびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の防犯システムは、店舗に設置されたカメラの撮像画像から個人を特定可能に顔認証する人物認証部と、前記人物認証部が認証した人物を、店内に設置されたカメラの撮像画像により追従する追従部と、店内の人物への販売促進にかかる情報を、店内に設置されたデバイスを用いた画面表示または音声の少なくとも一方により報知する販促アナウンス部と、店内に設置されたカメラの撮像画像により、店内の人物の不審な挙動を認識する行動認識部と、前記行動認識部が認識した不審な挙動を行った人物の近傍に位置する前記デバイスにより、前記挙動にかかる商品に関する情報および当該商品の購入に向けて案内する情報を報知する抑止アナウンス部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、実施形態にかかる防犯システムの構成の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、サーバの構成の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、人物リストをテーブル形式で示した一例を示す図である。
【
図4】
図4は、入店者記憶部が記憶する情報をテーブル形式で示した一例を示す図である。
【
図5】
図5は、サーバの機能構成の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、サイネージの構成の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、店員端末の構成の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、警戒レベルと抑止アナウンスとを関連付ける情報の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、行動と警戒レベルの変更内容とを関連付ける情報の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、抑止アナウンスの内容の選択肢の例を示す図である。
【
図11】
図11は、抑止アナウンスと、連携する対象と、の関連付けの一例を示す図である。
【
図12】
図12は、防犯システムが実行する処理の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第1の実施形態)
実施形態について図面を用いて説明する。
図1は、実施形態にかかる防犯システムの構成の一例を示す図である。本実施形態の防犯システムは、サーバ1、カメラ2、サイネージ3、電子棚札4、店員端末5、ストアコントローラ6、ルータ7、ネットワーク8,9、その他、警備端末(不図示)などを含んで構成される。
【0009】
サーバ1は、防犯システムが含む各構成(カメラ2、サイネージ3、電子棚札4、店員端末5、ストアコントローラ6等)と通信することで防犯システムを統括するものであって、各構成が出力する情報を受信し、また、各構成に指示を送信する。サーバ1は、例えば本部サーバであって、複数の店舗を統括する本部に設けられている。
【0010】
カメラ2は、撮像画像を出力する。撮像画像は、サーバ1に送信される。カメラ2は、複数台あり、店舗の入口の他、店内の各所に設置されている。店内の設置場所は、具体的には、陳列棚に陳列された商品を撮像可能な位置であって、カメラ2は、顧客が陳列棚の商品を手に取るところを撮像する。
【0011】
サイネージ3は、デジタルサイネージ(電子看板)であって、店内の顧客に向けた商品や特売の情報を報知する等、販売促進(販促)に用いられる。電子棚札4は、電子ペーパー等の表示装置を用いた棚札であって、例えばネットワーク経由で接続する上位サーバと連携して、価格マスタと同期した価格を表示可能である。
【0012】
店員端末5は、これを所持する店員や警備員に向けた情報を報知する端末装置であって、例えばスマートフォン等で実現される。また、店員端末5は、専用のハンディターミナルやタブレット型の端末装置であってもよいし、バックヤードや警備員室などに設置されるPC(Personal Computer)等の一般的なコンピュータであってもよい。
【0013】
ストアコントローラ6は、ストアコンピュータ或いは店舗サーバ等とも呼ばれるPC(Personal Computer)等の一般的なコンピュータである。ストアコントローラ6は、店内のPOS(Point Of Sales)端末装置(不図示)と協働して、販売情報を管理する。また、ストアコントローラ6は、上記各構成(カメラ2、サイネージ3、電子棚札4、店員端末5等)を管理する。さらに、ストアコントローラ6は、本部のサーバ1と情報を共有する。
【0014】
ルータ7には、LAN(Local Area Network)等のネットワーク8を介して店内の各構成(カメラ2、サイネージ3、電子棚札4、店員端末5、ストアコントローラ6等)が接続する。また、ルータ7は、インターネットや携帯電話回線網等のネットワーク9を介してサーバ1に接続する。これにより、ルータ7は、サーバ1と上記各構成との通信を仲介する。
【0015】
図2は、サーバ1の構成の一例を示す図である。サーバ1は、例えばPC等の一般的なコンピュータによって実現される。サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、通信I/F(Interface)104、表示部105、操作部106、記憶部120等を備えて構成されている。なお、ストアコントローラ6の構成も略同じであるとする。
【0016】
通信I/F104は、外部装置(カメラ2、サイネージ3、電子棚札4、店員端末5、ストアコントローラ6)との通信を仲介する。
【0017】
表示部105は、例えば液晶パネル等の表示デバイスであって、操作者に向けた情報を表示する。操作部106は、キーボードやタッチパネル等の操作デバイスであって、操作者からの操作の受け付けに用いられる。
【0018】
記憶部120は、プログラムや各種ファイルを記憶する。記憶部120は記憶装置であればよく、HDD(Hard Disk Drive)でもよいし、SSD(Solid State Drive)であってもよい。記憶部120に記憶されているプログラムは、CPU101により実行される。
【0019】
ROM102は、CPU101が実行するプログラムを記憶している。RAM103は、CPU101が実行するプログラムの展開や各種値の一時的な記憶に用いられる。CPU101は、ROM102や記憶部120に記憶されているプログラムを実行することにより、制御部110として機能し、各種機能部(
図5参照、後述)を実現する。
【0020】
記憶部120が記憶するファイルは、例えば、人物リスト121、宣伝情報122、警戒設定情報130、入店者記憶部140等である。
【0021】
人物リスト121は、怪しい人物の顔画像と、当該人物の警戒レベルとを記憶している。怪しい人物とは、例えば、店内で不審な挙動を高頻度で確認した記録のある人物である。警戒レベルは、例えば数値で「1」~「9」である。詳しくは後述する。人物リスト121は、例えば、店内で収集された情報により作成される。作成の手法は周知技術を用いてよく、例えば特許文献1が開示するような技術がある。
【0022】
図3は、人物リスト121をテーブル形式で示した一例を示す図である。このテーブルは、不審者IDと、不審者IDで識別される怪しい人物の顔画像と、顔情報、警戒レベルを記憶する。顔情報は、他の撮像画像に含まれる顔画像との比較を可能にするために、上述の顔画像に基づいて生成されるもので、例えば、その人物を店内のカメラ2で追従可能に識別可能な程度の、顔の特徴を抽出した情報である。
【0023】
宣伝情報122は、店内に設置されたデバイス(例えばサイネージ3や電子棚札4)で報知する販促情報である。販促情報は、例えば新商品の情報や特売の情報を含んだ、音声を伴う動画や静止画或いは無音の動画や静止画である。
【0024】
警戒設定情報130は、防犯システムが警戒および抑止アナウンスに関して使用する各種設定を記憶している。詳しくは、後に
図8~
図11を用いて説明する。
【0025】
入店者記憶部140は、入店中の顧客の情報を記憶している。
図4は、入店者記憶部140が記憶する情報をテーブル形式で示した一例を示す図である。このテーブルは、入店者ID、顔画像、顔情報、不審者ID、警戒レベル、当日の不審な挙動などを記憶する。
【0026】
入店者IDは、このテーブルに新たなレコードを書込むときに自動採番される。レコードは、店舗の入口のカメラ2の撮像画像に入店する顧客が含まれる都度、生成される。顔画像は、店舗の入口のカメラ2の撮像画像に含まれた、顧客の入店時の顔画像である。顔情報は、他の撮像画像に含まれる顔画像との比較を可能にするために、入店時の顔画像に基づいて生成されるもので、例えば、その人物を店内のカメラ2で追従可能に識別可能な程度の、顔の特徴を抽出した情報である。
【0027】
不審者IDは、このレコードの入店者IDで識別される顧客が、人物リスト121に含まれていた場合には、人物リスト121での不審者IDが採用される。また、このレコードの入店者IDで識別される顧客が人物リスト121に含まれていない場合には、不審者IDは「なし」とされる。
【0028】
警戒レベルは、このレコードの入店者IDで識別される顧客が人物リスト121に含まれていた場合には、人物リスト121での警戒レベルが採用される。また、このレコードの入店者IDで識別される顧客が人物リスト121に含まれていない場合には、警戒レベルは初期値の「0」とされる。
【0029】
図5は、サーバ1の機能構成の一例を示す図である。制御部110は、人物認証部111、追従部112、行動認識部113、判断部114、抑止アナウンス部115、連携情報報知部116、販促アナウンス部117等の機能部を備える。
【0030】
販促アナウンス部117は、店内の人物への販売促進にかかる情報(販促情報)を、店内に設置されたデバイス(例えばサイネージ3や電子棚札4)を用いた画面表示または音声の少なくとも一方により、報知する。
【0031】
人物認証部111は、店舗に設置されたカメラ2が出力する撮像画像から、個人を特定可能に顔認証する。
【0032】
より具体的には、人物認証部111は、カメラ2の撮像画像から人間の顔部分を検出して切り出した顔画像(もしくは当該顔画像に基づいて生成される顔情報)を、人物リスト121および入店者記憶部140が記憶する情報に照会し、同一人物が記憶されているか判断する。また、人物認証部111は、人物リスト121および入店者記憶部140が記憶していない人物については、当該人物についてのレコードを、入店者記憶部140に新たに生成する。
【0033】
追従部112は、人物認証部111が認証した人物を、店内に設置されたカメラ2の撮像画像により追従する。より具体的には、追従部112は、各カメラ2の撮像画像から検出される顔画像(もしくは当該顔画像に基づいて生成される顔情報)を、人物リスト121や記憶部120の所定領域に記憶された顧客の顔情報と照合し、撮像場所と関連付けることにより、各顧客の現在地を把握する。なお、追従部112は、各顧客の現在値に加えて、顧客の移動軌跡をも記録するようにしてもよい。
【0034】
行動認識部113は、店内に設置されたカメラ2の撮像画像により、店内の人物の不審な挙動を認識する。不審な挙動を認識する手法としては、例えば、特許文献1が開示するような既存の手法を用いる。具体的にどのような行為を不審な挙動とするかについては、様々な決め方があり、後にも
図9を用いて詳述するが、ごく軽い挙動の例としては、滞留時間が長い、繰り返し現れる、等がある。
【0035】
なお、行動認識部113は、抑止アナウンス部115による抑止アナウンス実施のトリガーを得るために、商品を手に取る行為も認識する。
【0036】
判断部114は、行動認識部113が認識した挙動の不審の程度に応じて、当該挙動を行った人物についてすべき警戒の段階(例えば警戒レベル)を判断し、当該段階に応じた情報の報知を、抑止アナウンス部115に行わせる。なお、不審の程度およびこれに応じた警戒レベルについては、警戒設定情報130により定められる。判断部114は、警戒設定情報130を参照して、不審の程度およびこれに応じた警戒レベルを判断する。
【0037】
また、判断部114は、同一人物が一度の来店中に不審な挙動を重ねて行った場合にも、挙動検出の都度、当該人物の警戒レベルを上げる。これにより、例えば、抑止アナウンス部115による報知が行われた後であっても、当該報知の対象の人物について行動認識部113が不審な挙動をさらに認識したときには前回よりも高い警戒レベルでの対応となるので、より直接的な強いメッセージでの抑止アナウンスとすることが可能となる。
【0038】
抑止アナウンス部115は、普段は販促アナウンス部117が販促情報を報知するために使用しているデバイスを用いて、抑止アナウンスを報知する。
【0039】
抑止アナウンス部115は、行動認識部113が認識した不審な挙動を行った人物の近傍に位置するデバイス(例えばサイネージ3や電子棚札4)により、所定の情報を報知する。ここでの所定の情報は、行動認識部113が認識した不審な挙動にかかる商品に関する情報や、当該商品の購入に向けて案内する情報である。抑止アナウンス部115による報知の内容は、警戒設定情報130により定められる。抑止アナウンス部115は、警戒設定情報130を参照して、定められた内容を報知する。
【0040】
なお、上で、抑止アナウンス部115が情報の報知に用いるデバイスの位置を、「不審な挙動を行った人物の近傍に位置する」としている。ここでの近傍は、例えば、対象の人物の位置から視認(或いは聞き取り)可能な位置であり、そういった位置に設けられたサイネージ3や電子棚札4等を、対象の人物の近傍に位置するデバイスとする。対象の人物から視認可能なデバイスであるかは、対象の人物を撮像しているカメラ2の設置位置情報や撮像角度、或いは写り込んでいる陳列棚などから、対象の人物の位置をわりだすことにより、選択可能である。
【0041】
また、抑止アナウンス部115は、販促情報を報知するために設置されたサイネージ3と、商品を陳列する陳列棚に設置されて商品の価格を表示する電子棚札4とにより、情報を報知する。
【0042】
さらに、抑止アナウンス部115は、警戒レベルが所定の閾値を超えて高い場合に、行動認識部113が認識した不審な挙動を含む撮像画像を、サイネージ3や店員端末5により、報知する。
【0043】
連携情報報知部116は、行動認識部113が認識した不審な挙動を行った人物に関する情報を、店員端末5等に、送信する。
【0044】
図6は、サイネージ3の構成の一例を示す図である。サイネージ3は、CPU301、ROM302、RAM303、通信I/F304、表示部305、操作部306、スピーカー307、記憶部320等を備えて構成されている。
【0045】
通信I/F304は、外部装置(サーバ1、カメラ2、電子棚札4、店員端末5、ストアコントローラ6)との通信を仲介する。表示部305は、例えば液晶パネル等の表示デバイスである。操作部106は、ボタン等の操作デバイスであって、例えばスピーカー307の音量や表示部305の輝度の調節などに用いられる。
【0046】
記憶部320は、例えばSSDやフラッシュメモリであって、プログラムや各種ファイルを記憶する。記憶部320に記憶されているプログラムは、CPU301により実行される。ROM302は、CPU301が実行するプログラムを記憶している。RAM303は、CPU301が実行するプログラムの展開や各種値の一時的な記憶に用いられる。CPU301は、ROM302や記憶部320に記憶されているプログラムを実行することにより、サイネージ3の各部を統括的に制御する。
【0047】
なお、サイネージ3は、販促情報を、サーバ1から受信してストリーミング再生するのでもよいし、記憶部320にダウンロードして所定のタイミングで繰り返し再生するのでもよい。
【0048】
図7は、店員端末5の構成の一例を示す図である。店員端末5は、CPU501、ROM502、RAM503、通信I/F504、表示部505、操作部506、スピーカー507、記憶部520等を備えて構成されている。
【0049】
通信I/F504は、外部装置(サーバ1、カメラ2、サイネージ3、電子棚札4、ストアコントローラ6)との通信を仲介する。表示部505は、例えば液晶パネル等の表示デバイスであって、店員や警備員に向けた情報を表示する。操作部506は、キーボードやタッチパネル等の操作デバイスであって、操作者(店員や警備員)からの操作の受け付けに用いられる。
【0050】
記憶部520は、例えばフラッシュメモリであって、プログラムや各種ファイルを記憶する。記憶部520に記憶されているプログラムは、CPU501により実行される。ROM502は、CPU501が実行するプログラムを記憶している。RAM503は、CPU501が実行するプログラムの展開や各種値の一時的な記憶に用いられる。CPU501は、ROM502や記憶部520に記憶されているプログラムを実行することにより、店員端末5の各部を統括的に制御する。
【0051】
次に、サーバ1の記憶部120が記憶する警戒設定情報130について説明する。警戒設定情報130は、
図8~
図11のテーブル131~134で例示する情報を、含んでいる。
図8は、警戒レベルと抑止アナウンスとを関連付ける情報の一例を示す図である。
図9は、行動と警戒レベルの変更内容とを関連付ける情報の一例を示す図である。
図10は、抑止アナウンスの内容の選択肢の例を示す図である。
図11は、抑止アナウンスと、連携する対象と、の関連付けの一例を示す図である。
【0052】
図8に示すテーブル131は、警戒レベルと抑止アナウンスとを関連付ける情報を記憶する。警戒レベルは、不審な人物(人物リスト121に載っている人物)か不審な挙動のあった人物についてすべき警戒の段階の一例である。警戒レベルは、例えば、「0」~「9」の数値で表された10段階である。警戒レベル「0」は、不審でない人物であり警戒が不要であることを示す。警戒レベル「1」以上は、不審なところがあり警戒を要することを示す。なお、人物リスト121に載っている人物は、不審で警戒を要する前提であるので、警戒レベルは「1」以上である。したがって、警戒レベル「0」は、人物リスト121に載っていない人物に設定される。
【0053】
抑止アナウンスIDは、例えば「1」~「3」の数値で表され、店内にいる人物(顧客)に対する抑止アナウンスを特定するものである。本実施形態においては、抑止アナウンスIDで識別される各抑止アナウンスの内容は、表現の強さが異なる3段階であり、警戒レベルに応じて対応付けされる。また、本実施形態においては、警戒レベルと抑止アナウンスとの対応付けは、人物リスト121に載っている人物(該当者)と、人物リスト121に載っていない人物(非該当者)とで、別々に行われる。
【0054】
例えば、人物リスト121に載っている人物(該当者)については、警戒レベルを3段階ごとにまとめて「1」~「3」、「4」~「6」、「7」~「9」の3グループ分け、順に、抑止アナウンスIDを割り当てる。つまり、警戒レベル「1」~「3」の人物には、IDが「1」、すなわち婉曲な表現での抑止アナウンスを行う。また、警戒レベル「4」~「6」の人物には、IDが「2」、すなわち直接的な表現での抑止アナウンスを行う。そして、警戒レベル「7」~「9」の人物には、IDが「3」、すなわち撮像画像を示すなどの強い抑止アナウンスを行う。警戒レベルの値が大きくなるにつれてより、直接的な表現での抑止アナウンスを行う。
【0055】
また、人物リスト121に載っていない人物(非該当者)については、不審な挙動がない状態はもちろん、多くない状態(警戒レベルが低い状態)では、抑止アナウンスを行わない。そして、非該当者が、不審な挙動を重ねてしまい警戒レベルが高くなってしまった場合に、抑止アナウンスを行う。
【0056】
例えば、非該当者については、警戒レベル「3」~「5」のとき、IDが「1」、すなわち婉曲な表現での抑止アナウンスを行う。また、非該当者については、警戒レベル「6」および「7」のとき、IDが「2」、すなわち直接的な表現での抑止アナウンスを行う。そして、非該当者については、警戒レベル「8」および「9」のとき、IDが「3」、すなわち撮像画像を示すなどの強い抑止アナウンスを行う。
【0057】
図9に示すテーブル132は、行動と警戒レベルの変更内容とを関連付ける情報を記憶する。ここでの「行動」は、各種の不審な挙動の例示であって、それらの各々に対する警戒レベルの変更の内容を関連付けて、テーブル132は記憶している。判断部114は、テーブル132を参照して、警戒レベルの変更を行う。
【0058】
テーブル132は、次に例示するような制御ルールを記憶している。例えば、滞留時間が長い(同じ場所にずっといる)、繰り返し現れる等の、単に迷っている可能性もあるというような軽い怪しさの場合には、警戒レベルを1点加算する。また、商品をカバンに入れたというような、明らかに怪しい行為があった場合には、警戒レベルを最大値の「9」に変更する。さらに、人物リスト121に載っていない人物については、不審な挙動を検出時の該当商品が会計されるに伴って、警戒レベルを、例えば2点減算する。
【0059】
図10に示すテーブル133は、抑止アナウンスの内容の選択肢を記憶する。各選択肢には、画像や文言が指定されている。画像は、サイネージ3の表示部305等で表示させることを想定したものである。文言は、サイネージ3の表示部305等で表示させたり、サイネージ3のスピーカー307等で発音させたりすることを想定したものである。
【0060】
また、上述の画像は、行動認識部113が認識した不審な挙動にかかる、商品の画像、或いは、カメラ2の撮像画像そのものである。上述の文言は、不審な挙動にかかる商品の付帯情報や、当該商品の購入に向けて案内する文言である。
【0061】
選択肢としては、例えばID「1」~「3」に関連付けられた3種類のアナウンス内容がある。ID「1」の婉曲な抑止アナウンスの内容は、商品の画像と、「いらっしゃいませ!こちらの商品は本日特売です!お買上げの際はレジまでお持ちください。」のような文言である。
【0062】
この抑止アナウンスの意図の一つは、商品の画像と「こちらの商品は」云々という文言により、不審な挙動をとった人物に対し、挙動と商品を特定していることを伝えることである。また、この抑止アナウンスの意図の一つは、「お買上げの際はレジまでお持ちください」という文言により、レジを通さずに持ち帰ってはならないことを伝えることである。また、このような婉曲な抑止アナウンスによれば、万引きをするつもりのない顧客に対しては、販促の一環での商品の説明に聞こえる内容とでき、一方、万引きするつもりのある人物に対しては、それを思いとどまるよう導く内容とすることができる。
【0063】
ID「2」の直接的な抑止アナウンスの内容は、商品の画像と、「お持ちの商品のお会計をお願いいたします。」のような文言である。このID「2」の抑止アナウンスでは、商品の購入に向けて案内する文言をID「1」のものより直接的な強いメッセージのものにしており、商品を手にしていることを店舗側が把握していることと、会計するようにという指示と、を伝えている。
【0064】
ID「3」の抑止アナウンスの内容は、撮像画像と、警告音と、「防犯カメラによる撮像を行っています。お持ちの商品のお会計をお願いいたします。」のような文言である。警告音は、例えば「ピピッ」というような周囲の注意をひきつける電子音である。このID「3」の抑止アナウンスでは、警告音により注意を喚起し、撮像画像により商品を手にした証拠を示している。また、このID「3」の抑止アナウンスでは、商品の購入に向けて案内する文言をID「2」のものよりさらに強いメッセージのものにしている。
【0065】
図11に示すテーブル134は、抑止アナウンスと、連携する対象と、の関連付けを記憶する。連携情報報知部116は、テーブル134を参照して、抑止アナウンスIDに応じた連携先(店員端末5や警備端末)に、抑止アナウンスの対象とされた人物についての情報を、送信する。なお、警備端末としては、警備員室や守衛室などに設置されるPCを想定している。
【0066】
上述のような構成により、防犯システムは、
図12に一例を示すような流れの処理を行う。
図12は、防犯システムが実行する処理の一例を示す図(フローチャート)である。
【0067】
制御部110は、店舗の入口のカメラ2から出力を得ると、カメラ2による撮像画像から顔画像を切り出し、顔認証を行う(ステップS1)。次に制御部110は、顔認証された顧客が人物リスト121に載っている人物に該当する場合(ステップS2のYes)、当該顧客を、店内の各所に設置されたカメラ2の出力により、追従する(ステップS3)。
【0068】
次に制御部は、当該顧客に不審な挙動に相当する特定行動が見られた場合(ステップS4のYes)、当該顧客の警戒レベルを上げ(ステップS5)、警戒レベルに応じた抑止アナウンスを行う(ステップS6)。そして制御部110は、処理をステップS3に戻す。
【0069】
また、制御部110は、ステップS4で特定行動が見られない場合(ステップS4のNo)にも、処理をステップS3に戻す。
【0070】
ステップS1で顔認証された顧客が、人物リスト121に載っている人物に該当しなかった場合(ステップS2のNo)、制御部110は、当該顧客を、店内の各所に設置されたカメラ2の出力により、追従する(ステップS7)。
【0071】
次に制御部は、当該顧客に不審な挙動に相当する特定行動が見られた場合(ステップS8のYes)、当該顧客の警戒レベルを上げ(ステップS9)、警戒レベルが閾値を超えていると(ステップS10のYes)、警戒レベルに応じた抑止アナウンスを行う(ステップS11)。そして制御部110は、処理をステップS7に戻す。なお、本実施形態の場合、ステップS10において、警戒レベルが3以上であると、閾値を超えたとする。
【0072】
ステップS10で閾値を超えない場合(ステップS10のNo)、制御部110は、処理をステップS7に戻す。
【0073】
ステップS8で特定行動が見られない場合(ステップS8のNo)、制御部110はステップS12に処理を進め、特定行動にかかる商品が会計されたかを確認する(ステップS12)。会計されたかの確認は、例えば、店内のPOS端末装置からストアコントローラ6を経てサーバ1へ送られる販売情報を参照することで可能である。
【0074】
ステップS12で、該当商品の会計が確認された場合(ステップS12のYes)、制御部110は、警戒レベルを下げ(ステップS13)、処理をステップS7へ戻す。また、ステップS12で、該当商品の会計が確認されない場合(ステップS12のNo)、制御部110は、処理をステップS7へ戻す。
【0075】
以上のような防犯システムによれば、万引きするつもりのない一般の顧客を不愉快にさせることなしに、万引きをするつもりのある人物に対して、未会計の商品の持ち去りを未遂でくいとめるための働きかけを行うことができる。
【0076】
また、本実施形態によれば、不審の程度に応じて、働きかけの強さを変更することができる。また、不審な挙動をとる人物についての情報を、店員や警備員にいち早く伝え、連携することができる。
【0077】
また、本実施形態によれば、不審な挙動を重ねる人物の警戒レベルを、不審な挙動の回数や内容に応じて、上げることができる。
【0078】
また、本実施形態によれば、人物リスト121に載っていない顧客については、不審な挙動が見られても、当該挙動にかかる商品の会計を行うことにより、警戒レベルを下げることができる。これによれば、機械的に不審な挙動が認識されたとしても、その認識が誤りであった場合に、自動的に訂正することができる。
【0079】
なお、本実施形態では、サーバ1が、各種機能部(人物認証部111、追従部112、行動認識部113、判断部114、抑止アナウンス部115、連携情報報知部116、販促アナウンス部117)を備えているが、実施にあたっては、各種機能部を備えるのがストアコントローラ6であってもよい。また、本実施形態では、サーバ1は本部サーバであるが、実施にあたっては、サーバ1は、クラウド上の仮想サーバ(クラウドサーバ)であってもよい。
【0080】
また、実施にあたっては、店員端末5や警備員端末、ストアコントローラ6との連携をさらに高度にしてもよい。例えば、店員端末5や警備員端末、ストアコントローラ6などから、直接、不審な行動をとる人物の近くのデバイス(例えばサイネージ3や電子棚札4)に対して、抑止アナウンスの即時報知を指示できるように構成してもよい。
【0081】
また、本実施形態の販促アナウンス部117や抑止アナウンス部115は、サイネージ3や電子棚札4により情報を報知しているが、実施にあたっては、例えばサイネージ3および電子棚札4の必ずしも両方でなくともいずれか一方により情報を報知するのであってもよい。また、サイネージ3や電子棚札4は情報の報知に用いるデバイスの一例であって、他のデバイスを情報の報知に用いても構わない。
【0082】
また、実施にあたって、対象者にとって当日2度目以上の抑止アナウンスの場合には、その回のアナウンスで、その回より前の回の抑止アナウンスにかかる商品についても触れるようにしてもよい。このようにすることで、前回以前の抑止アナウンスが対象者に意識されなかった場合に、改めて対象者に意識させることができる。
【0083】
また、本実施形態では、判断部114を設けることにより警戒の段階(警戒レベル)を判断してより細やかな働きかけを行うようにしたが、実施にあたってはこれに限らない。実施にあたっては、例えば判断部114を設けずに、行動認識部113の認識があったとき直接的に抑止アナウンス部115により一律のアナウンスを行うようにすることも可能である。
【0084】
また、本実施形態では、一度抑止アナウンスの対象となった人物が不審な挙動を重ねた場合に、警戒の段階を上げていくようにしているが、実施にあたってはこれに限らず、一度抑止アナウンスの対象となった人物が不審な挙動を重ねた場合に警戒の段階を調整することを必須としなくてもよい。
【0085】
また、本実施形態では、カメラ2の撮像画像から、顧客が商品を手に取ったことを認識するように構成した例を説明したが、実施にあたっては、顧客が商品を手に取ったことの認識を、複数のデバイスによって行うようにしてもよい。より具体的には、陳列棚の棚板に設けられた重量センサにより、商品が手に取られたことを検知できるようにしてもよい。また、商品に付された無線タグを読み取るリーダにより、陳列棚から商品が移動したことを検知できるようにしてもよい。なお、無線タグは、例えば、RFID(radio frequency identifier)タグである。
【0086】
本実施形態の防犯システムは、CPUなどの制御装置と、ROM(Read Only Memory)やRAMなどの記憶装置と、HDD、CDドライブ装置などの外部記憶装置と、ディスプレイ装置などの表示装置と、キーボードやマウスなどの入力装置を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
【0087】
本実施形態の防犯システムで実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0088】
また、本実施形態の防犯システムで実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の防犯システムで実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0089】
また、本実施形態のプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0090】
本実施形態の防犯システムで実行されるプログラムは、上述した各部(人物認証部111、追従部112、行動認識部113、判断部114、抑止アナウンス部115、連携情報報知部116、販促アナウンス部117)を含むモジュール構成となっている。CPU(プロセッサ)は、上記記憶装置からプログラムを読み出して実行することにより、上記各部を主記憶装置上にロードする。これにより、人物認証部111、追従部112、行動認識部113、判断部114、抑止アナウンス部115、連携情報報知部116、販促アナウンス部117が、主記憶装置上に生成される。
【0091】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0092】
1 …サーバ、
101…CPU、102…ROM、103…RAM、
104…通信I/F、105…表示部、106…操作部、
110…制御部、
111…人物認証部、112…追従部、113…行動認識部、114…判断部、
115…抑止アナウンス部、116…連携情報報知部、117…販促アナウンス部、
120…記憶部、121…人物リスト、122…宣伝情報、
130…警戒設定情報、131~134…テーブル、140…入店者記憶部、
2 …カメラ、
3 …サイネージ、
301…CPU、302…ROM、303…RAM、304…通信I/F、
305…表示部、306…操作部、307…スピーカー、320…記憶部、
4 …電子棚札、
5 …店員端末、
501…CPU、502…ROM、503…RAM、504…通信I/F、
505…表示部、506…操作部、507…スピーカー、520…記憶部、
6 …ストアコントローラ、
7 …ルータ、
8,9…ネットワーク。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0093】