(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022190592
(43)【公開日】2022-12-26
(54)【発明の名称】サーバ装置、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20120101AFI20221219BHJP
G16Y 10/45 20200101ALI20221219BHJP
【FI】
G06Q30/06
G16Y10/45
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021098985
(22)【出願日】2021-06-14
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】木元 祐子
(72)【発明者】
【氏名】廣瀬 恵介
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB21
(57)【要約】
【課題】商品の販売に関する不都合を軽減することができるサーバ装置、及びプログラムを提供する。
【解決手段】サーバ装置は、受信手段と、登録手段と、送信手段とを備える。前記受信手段は、商品を購入する顧客を特定するための顧客識別情報を受信する。前記登録手段は、前記商品の購入を保証する保証処理が実行された場合に、前記顧客識別情報により特定される前記顧客が前記商品を購入することを登録する。前記送信手段は、前記登録手段により前記顧客が前記商品を購入することが登録された場合に、前記商品の運搬依頼を携帯端末に送信する。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品を購入する顧客を特定するための顧客識別情報を受信する受信手段と、
前記商品の購入を保証する保証処理が実行された場合に、前記顧客識別情報により特定される前記顧客が前記商品を購入することを登録する登録手段と、
前記登録手段により前記顧客が前記商品を購入することが登録された場合に、前記商品の運搬依頼を携帯端末に送信する送信手段と、
を備えるサーバ装置。
【請求項2】
前記送信手段は、保管場所から会計装置まで運搬する商品であるかが商品ごとに設定された商品マスタに基づいて、前記商品が運搬対象である場合に、前記運搬依頼を前記携帯端末に送信する、
請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記送信手段は、前記顧客識別情報により特定される前記顧客に受け渡す前記商品を特定するための識別情報を前記携帯端末に送信する、
請求項1又は請求項2に記載のサーバ装置。
【請求項4】
商品の購入が制限されているかが顧客ごとに設定された顧客マスタに基づいて、前記受信手段が受信した前記顧客識別情報により特定される前記顧客は前記商品の購入が承認された顧客であるかを判定する第2判定手段を更に備え、
前記登録手段は、前記商品の購入が承認された顧客である場合、且つ前記保証処理が実行された場合に、前記顧客が前記商品を購入することを登録する、
請求項1から請求項3の何れか一項に記載のサーバ装置。
【請求項5】
前記第2判定手段は、個々に販売される複数の商品を有するセット商品の購入が許可された顧客であるかを判定する、
請求項4に記載のサーバ装置。
【請求項6】
サーバ装置を、
商品を購入する顧客を特定するための顧客識別情報を受信する受信手段と、
前記商品の購入を保証する保証処理が実行された場合に、前記顧客識別情報により特定される前記顧客が前記商品を購入することを登録する登録手段と、
前記登録手段により前記顧客が前記商品を購入することが登録された場合に、前記商品の運搬依頼を携帯端末に送信する送信手段と、
して機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、サーバ装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、小売店では、複数の商品を有するセット商品を販売する場合がある。セット商品は、複数の商品を有しているために、個々の商品の販売には無い不都合がある。
【0003】
例えば、セット商品は、複数の商品を有しているため、個々の商品よりも大きい。そのため、売り場にセット商品を陳列した場合に、他の商品を陳列するための面積が小さくなってしまうなどの不都合がある。また、購入が予約された場合に商品を受け渡すとしても、購入がキャンセルされてしまうと商品を受け渡すための準備が無駄になってしまうなどの不都合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、商品の販売に関する不都合を軽減することができるサーバ装置、及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態のサーバ装置は、受信手段と、登録手段と、送信手段とを備える。前記受信手段は、商品を購入する顧客を特定するための顧客識別情報を受信する。前記登録手段は、前記商品の購入を保証する保証処理が実行された場合に、前記顧客識別情報により特定される前記顧客が前記商品を購入することを登録する。前記送信手段は、前記登録手段により前記顧客が前記商品を購入することが登録された場合に、前記商品の運搬依頼を携帯端末に送信する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】
図1は、本実施形態に係る販売システムの一例を示す図である。
【
図2】
図2は、本実施形態に係る販売システムの処理の概要の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、管理サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、顧客マスタのデータ構成の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、商品マスタのデータ構成の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、購入予約テーブルのデータ構成の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、サイネージ端末のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図8】
図8は、顧客端末のハードウェアの構成の一例を示すブロック図である。
【
図9】
図9は、POS端末のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図10】
図10は、店員端末のハードウェアの構成の一例を示すブロック図である。
【
図11】
図11は、販売システムの各装置が有する機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図19】
図19は、本実施形態に係る販売システムが実行する予約処理の一例を示すフローチャートである。
【
図20】
図20は、本実施形態に係る販売システムが実行する運搬処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、添付図面を参照して、サーバ装置、及びプログラムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、サーバ装置、及びプログラムの一実施形態であって、その構成や仕様等を限定するものではない。
【0008】
図1は、本実施形態に係る販売システム1の一例を示す図である。販売システム1は、管理サーバ10と、サイネージ端末20と、顧客端末30と、POS(Point of Sales)端末40と、店員端末50とを有する。管理サーバ10と、サイネージ端末20と、顧客端末30と、POS端末40と、店員端末50とは、ネットワーク60を介して、通信可能に接続される。また、
図1に示す販売システム1は、各装置を一台ずつ有している。しかしながら、販売システム1は、各装置を複数有していてもよい。
【0009】
管理サーバ10は、販売システム1を管理するサーバ装置である。例えば、管理サーバ10は、小売店の店舗も設置される店舗サーバである。管理サーバ10は、商品の購入予約や顧客管理を実行する。
【0010】
サイネージ端末20は、各種情報を表示させる装置である。例えば、サイネージ端末20は、タブレット端末などの装置である。サイネージ端末20は、購入予約に関する画像を表示する。
【0011】
顧客端末30は、顧客が操作する携帯端末である。例えば、顧客端末30は、スマートフォンやタブレット端末などの携帯可能な端末である。また、顧客端末30は、顧客が所有する端末であってもよいし、小売店が顧客に貸し出す端末であってもよい。顧客端末30は、サイネージ端末20が表示した画像を読み取る等により商品の購入予約を実行する。
【0012】
POS端末40は、販売対象の商品を登録する商品登録処理と商品登録処理により登録された商品の代金を支払う会計処理とを実行する販売データ処理装置である。POS端末40は、会計装置の一例である。例えば、POS端末40は、購入予約された商品の会計処理を実行する。
【0013】
店員端末50は、倉庫からセット商品等の商品を運搬する店員が操作する携帯端末である。例えば、店員端末50は、ハンディターミナルやスマートフォンなどの携帯可能な端末である。店員端末50は、購入予約が行われた場合であって、販売対象の商品が倉庫に保管されている場合に、POS端末40まで商品を運搬することを依頼する通知を受ける。これにより、店員は、通知された商品を運搬する。
【0014】
次に、販売システム1の処理の概要を説明する。
図2は、本実施形態に係る販売システム1の処理の概要の一例を示す図である。
【0015】
サイネージ端末20は、購入予約により販売する商品を選択する画面を表示する。この画面は、複数の商品を有するセット商品や、高価であるためにPOS端末40の近くに保管されている商品から、顧客が購入する商品を選択する画面である。
【0016】
サイネージ端末20は、購入対象の商品を選択する操作を受け付けた場合に、2次元コードやバーコードなどのコードシンボルを表示する。顧客端末30は、コードシンボルを読み取ることにより商品の購入予約を開始する。
【0017】
ここで、サイネージ端末20を介さずに、顧客端末30に商品を選択するWebサイト等の画面を表示することで商品の購入予約を実行する方法も考えられる。この場合、顧客端末30は、小売店の店舗の外部からWebサイト等にアクセスすることが予想される。ところが、小売店の店舗の外部で購入予約が行われた場合、顧客が商品を受け取りに来るまで相当な時間がかかることが予想される。その間、小売店は、POS端末40の近傍にセット商品を保管しなければならなくなってしまう。一方、購入予約において、コードシンボルの読み取りを実行させることにより顧客は、店舗に居る場合に購入予約を行うことができる。この場合、顧客は、小売店の外部に居る場合と比較して、早期に商品を受け取りに来ることが予想される。よって、販売システム1は、商品の保管にかかる不都合を抑制することができる。
【0018】
図2に示す顧客端末30は、サイネージ端末20に表示されたコードシンボルを読み取った場合に、購入予約の対象商品について購入することを保証する保証処理を実行する。ここで、購入予約された商品は販売するため、管理サーバ10は、販売可能な商品から除外する。そのため、購入予約された商品は、別の顧客が購入を希望しても販売されない。このような状態で、購入予約が取り消されてしまうと商品が売れ残ってしまう可能性がある。そこで、販売システム1は、商品の購入を保証させることで、購入予約が取り消されてしまうことを抑制する。
【0019】
例えば、顧客端末30は、保証処理として、購入予約の対象商品の前金の支払いを要求する画像を表示する。この画像は、複数の支払い方法から前金の支払い方法を選択する操作を受け付ける。顧客端末30は、前金の支払い方法を選択する操作を受け付けた場合に、予約した商品の購入の承認を求める購入承認情報を管理サーバ10に送信する。なお、保証処理としては、購入予約の対象商品の前金の支払いを要求する画像を表示するのみならず、前金の支払を要求処理であればよい。
【0020】
管理サーバ10は、購入承認情報を受信した場合に、購入を承認するか否かを判定する。ここで、小売店は、来店する顧客を増加させるために、セット商品を安価で販売する場合がある。ところが、安価で販売されているセット商品を転売する目的で大量に購入する顧客がいる。このような転売目的の顧客である転売者に大量にセット商品を購入されてしまうと、セット商品が売り切れてしまうために、来店する顧客を増加させることができなくなってしまう。そこで、管理サーバ10は、購入承認情報に含まれる情報に基づいて、購入を承認するか否かを判定する。すなわち、管理サーバ10は、転売者であるか否かを判定する。そして、管理サーバ10は、判定結果を顧客端末30に送信する。
【0021】
購入不可と判定された顧客端末30は、セット商品の販売不可を示す販売不可画面を表示させる。
【0022】
一方、購入を承認された顧客端末30は、選択した方法により商品の前金を支払う。また、顧客端末30は、前金が支払われた場合に、商品の受け渡しについて案内する画面を表示する。この画面は、バーコードや2次元コードなどのコードシンボルを有している。そして、POS端末40は、コードシンボルを読み取ることにより購入予約の対象商品を登録する商品登録処理を実行する。また、POS端末40は、商品登録処理により登録された商品の会計処理を実行する。
【0023】
また、店員端末50は、商品の購入が承認された場合に、購入される商品の運搬を依頼する画像を表示する。これにより、店員は、購入される商品を運搬する。このようにして、販売システム1は、購入予約による商品の販売を実行する。
【0024】
次に、販売システム1の各種装置のハードウェア構成について説明する。
【0025】
図3は、管理サーバ10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。管理サーバ10は、制御部101と、記憶部102と、通信部103と、表示部104と、操作部105と備える。これら各部は、データバスやアドレスバス等のシステムバス106を介して相互に接続している。
【0026】
制御部101は、管理サーバ10の全体の動作を制御し、管理サーバ10が有する各種の機能を実現するコンピュータである。制御部101は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)とを備える。CPUは、管理サーバ10の動作を統括的に制御する。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する記憶媒体である。RAMは、各種プログラムや各種データを一時的に記憶する記憶媒体である。そして、CPUは、RAMをワークエリア(作業領域)としてROM又は記憶部102等に格納されたプログラムを実行する。
【0027】
記憶部102は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などの記憶装置である。記憶部102は、制御プログラム107、顧客マスタ108、商品マスタ109、及び購入予約テーブル110を記憶する。なお、顧客マスタ108、商品マスタ109、及び購入予約テーブル110は、管理サーバ10に限らず、他の装置に記憶されていてもよい。
【0028】
制御プログラム107は、オペレーティングシステムや、管理サーバ10が備えている機能を発揮させるためのプログラムである。制御プログラム107には、本実施形態に係る特徴的な機能を発揮させるプログラムが含まれる。
【0029】
図4は、顧客マスタ108のデータ構成の一例を示す図である。顧客マスタ108は、顧客に関する情報を有する情報マスタである。顧客マスタ108は、顧客コードと、顧客情報と、購入可否情報とが関連付けられている。顧客コードは、顧客を特定するための識別情報である。顧客情報は、顧客の氏名などの顧客の情報である。購入予約可否情報は、購入予約による商品の購入が制限されている顧客であるか否かの情報である。言い換えると、購入予約可否情報は、購入予約による商品の購入を承認可能な顧客であるか否かを示す情報である。例えば、転売者であると判定された顧客は、購入予約可否情報に購入不可が設定される。
【0030】
図5は、商品マスタ109のデータ構成の一例を示す図である。商品マスタ109は、商品に関する情報を有する情報マスタである。商品マスタ109は、商品コードと、商品情報と、運搬要否情報と、在庫情報とが関連付けられている。商品コードは、商品の種類を特定するための識別情報である。商品情報は、商品の名称や価格などの商品の情報である。運搬要否情報は、保管場所からPOS端末40まで運搬する商品であるか否かの情報である。在庫情報は、在庫を示す情報である。すなわち、在庫情報は、商品の残りの数を示す情報である。また、当該在庫情報には、在庫がどこに保管されているかを示す保管場所情報を含む。この保管場所情報は商品ごとに対応付けて設けられている。
【0031】
図6は、購入予約テーブル110のデータ構成の一例を示す図である。購入予約テーブル110は、購入予約に関する情報を有するテーブル情報である。購入予約テーブル110は、商品コードと、数量と、顧客コードと、受取コードと、識別番号とが関連付けられている。商品コードは、購入予約された商品を示す商品コードである。数量は、購入予約された商品の数量を示す情報である。顧客コードは、購入予約した顧客を示す顧客コードである。受取コードは、購入予約を特定するための識別情報である。識別番号は、購入予約した顧客に受け渡す商品を特定するための識別情報である。POS端末40の近傍において、店員は、識別番号により顧客に受け渡す商品を特定する。
【0032】
通信部103は、外部装置との通信を実行するインタフェースである。例えば、通信部103は、ネットワーク60を介して通信を実行する。
【0033】
表示部104は、各種画面を表示する表示装置である。例えば、表示部104は、液晶ディスプレイである。
【0034】
操作部105は、各種操作を受け付けるキーボードやマウスなどの入力装置である。
【0035】
図7は、サイネージ端末20のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。サイネージ端末20は、制御部201と、記憶部202と、通信部203と、表示部204と、操作部205と備える。これら各部は、データバスやアドレスバス等のシステムバス206を介して相互に接続している。
【0036】
制御部201は、サイネージ端末20の全体の動作を制御し、サイネージ端末20が有する各種の機能を実現するコンピュータである。制御部201は、CPUと、ROMと、RAMとを備える。CPUは、サイネージ端末20の動作を統括的に制御する。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する記憶媒体である。RAMは、各種プログラムや各種データを一時的に記憶する記憶媒体である。そして、CPUは、RAMをワークエリア(作業領域)としてROM又は記憶部202等に格納されたプログラムを実行する。
【0037】
記憶部202は、HDDやSSDなどの記憶装置である。記憶部202は、制御プログラム207を記憶する。制御プログラム207は、オペレーティングシステムや、サイネージ端末20が備えている機能を発揮させるためのプログラムである。制御プログラム207には、本実施形態に係る特徴的な機能を発揮させるプログラムが含まれる。
【0038】
通信部203は、外部装置との通信を実行するインタフェースである。例えば、通信部203は、ネットワーク60を介して通信を実行する。
【0039】
表示部204は、各種画面を表示する表示装置である。例えば、表示部204は、液晶ディスプレイである。
【0040】
操作部205は、各種操作を受け付ける入力装置である。例えば、操作部205は、表示部204に設けられたタッチパッドや、ハードウェアボタン等である。
【0041】
図8は、顧客端末30のハードウェアの構成の一例を示すブロック図である。顧客端末30は、制御部301と、記憶部302と、通信部303と、撮像部304と、表示部305と、操作部306とを備える。これら各部は、データバスやアドレスバス等のシステムバス307を介して相互に接続している。
【0042】
制御部301は、顧客端末30の全体の動作を制御し、顧客端末30が有する各種の機能を実現するコンピュータである。制御部301は、CPUと、ROMと、RAMとを備える。CPUは、顧客端末30の動作を統括的に制御する。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する記憶媒体である。RAMは、各種プログラムや各種データを一時的に記憶する記憶媒体である。そして、CPUは、RAMをワークエリア(作業領域)としてROM又は記憶部302等に格納されたプログラムを実行する。
【0043】
記憶部302は、フラッシュメモリなどの記憶装置である。記憶部302は、制御プログラム308を記憶する。制御プログラム308は、オペレーティングシステムや、顧客端末30が備えている機能を発揮させるためのプログラムである。制御プログラム308には、本実施形態に係る特徴的な機能を発揮させるプログラムが含まれる。
【0044】
通信部303は、外部装置との通信を実行するインタフェースである。例えば、通信部303は、ネットワーク60を介して通信を実行する。
【0045】
撮像部304は、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子を備えたカメラである。
【0046】
表示部305は、例えばタッチパネルディスプレイである。表示部305は、表示内容に応じた操作を受け付ける。
【0047】
操作部306は、各種操作を受け付けるボタンである。
【0048】
図9は、POS端末40のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。POS端末40は、制御部401と、記憶部402と、通信部403と、スキャナ404と、表示部405と、操作部406と、入出金部407と、印字部408と備える。これら各部は、データバスやアドレスバス等のシステムバス409を介して相互に接続している。
【0049】
制御部401は、POS端末40の全体の動作を制御し、POS端末40が有する各種の機能を実現するコンピュータである。制御部401は、CPUと、ROMと、RAMとを備える。CPUは、POS端末40の動作を統括的に制御する。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する記憶媒体である。RAMは、各種プログラムや各種データを一時的に記憶する記憶媒体である。そして、CPUは、RAMをワークエリア(作業領域)としてROM又は記憶部402等に格納されたプログラムを実行する。
【0050】
記憶部402は、HDDやSSDなどの記憶装置である。記憶部402は、制御プログラム421を記憶する。制御プログラム421は、オペレーティングシステムや、POS端末40が備えている機能を発揮させるためのプログラムである。制御プログラム421には、本実施形態に係る特徴的な機能を発揮させるプログラムが含まれる。
【0051】
通信部403は、外部装置との通信を実行するインタフェースである。例えば、通信部403は、ネットワーク60を介して通信を実行する。
【0052】
スキャナ404は、CMOS、CCD等の撮像素子を備える。スキャナ404は、2次元コードやバーコードなどのコードシンボルを読み取る。
【0053】
表示部405は、各種画面を表示する表示装置である。例えば、表示部405は、液晶ディスプレイである。
【0054】
操作部406は、各種操作を受け付ける入力装置である。例えば、操作部406は、表示部405に設けられたタッチパッドや、ハードウェアボタン等である。
【0055】
入出金部407は、会計処理等の処理において、貨幣の入金と出金とを実行する自動釣銭機である。入出金部407は、入金口から入金された硬貨や紙幣等の貨幣を収納部に収納する。また、入出金部407は、釣銭として硬貨や紙幣等の貨幣を収納部から出金口に出金する。
【0056】
印字部408は、各種情報を印刷するプリンタである。例えば、印字部408は、レシートを印字する。
【0057】
図10は、店員端末50のハードウェアの構成の一例を示すブロック図である。店員端末50は、制御部501と、記憶部502と、通信部503と、撮像部504と、表示部505と、操作部506とを備える。これら各部は、データバスやアドレスバス等のシステムバス507を介して相互に接続している。
【0058】
制御部501は、店員端末50の全体の動作を制御し、店員端末50が有する各種の機能を実現するコンピュータである。制御部501は、CPUと、ROMと、RAMとを備える。CPUは、店員端末50の動作を統括的に制御する。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する記憶媒体である。RAMは、各種プログラムや各種データを一時的に記憶する記憶媒体である。そして、CPUは、RAMをワークエリア(作業領域)としてROM又は記憶部502等に格納されたプログラムを実行する。
【0059】
記憶部502は、フラッシュメモリなどの記憶装置である。記憶部502は、制御プログラム508を記憶する。制御プログラム508は、オペレーティングシステムや、店員端末50が備えている機能を発揮させるためのプログラムである。制御プログラム508には、本実施形態に係る特徴的な機能を発揮させるプログラムが含まれる。
【0060】
通信部503は、外部装置との通信を実行するインタフェースである。例えば、通信部503は、ネットワーク60を介して通信を実行する。
【0061】
撮像部504は、CMOS、CCD等の撮像素子を備えたカメラである。
【0062】
表示部505は、例えばタッチパネルディスプレイである。表示部505は、表示内容に応じた操作を受け付ける。
【0063】
操作部506は、各種操作を受け付けるボタンである。
【0064】
次に、販売システム1の各装置が有する機能について説明する。
図11は、販売システム1の各装置が有する機能構成の一例を示すブロック図である。
【0065】
サイネージ端末20の制御部201が有するCPUは、記憶部202に記憶された制御プログラム207をRAMに展開し、制御プログラム207に従って動作することで、各機能部をRAMに生成する。これにより、サイネージ端末20の制御部201は、機能部として、通信制御部2001、及び表示制御部2002を備える。
【0066】
通信制御部2001は、通信部203を制御して、ネットワーク60に接続された各装置との通信を実行する。
【0067】
表示制御部2002は、表示部204を制御して、各種画面を表示させる。例えば、表示制御部2002は、商品マスタ109に基づいて、商品選択画面2100を表示させる。更に詳しくは、通信制御部2001は、個々に販売される複数の商品を有するセット商品や、POS端末40の近傍に保管される商品などの予約購入により販売する商品の情報を受信する。そして、表示制御部2002は、受信した情報に基づいて商品選択画面2100を表示させる。
【0068】
図12は、商品選択画面2100の一例を示す図である。商品選択画面2100は、予約購入により購入する商品を選択する画面である。商品選択画面2100は、1以上の商品選択ボタン2101を有する。商品選択ボタン2101は、予約購入により購入する商品を選択するボタンである。例えば、商品選択ボタン2101には、個々に販売される複数の商品を有するセット商品や、POS端末40の近傍に保管される商品が対応付けられる。顧客は、商品選択画面2100において予約購入により購入する商品を選択する。
【0069】
図13は、数量入力画面2200の一例を示す図である。数量入力画面2200は、商品選択画面2100で選択した商品の購入数量を入力する画面である。表示制御部2002は、商品選択画面2100の何れかの商品選択ボタン2101が押下された場合に、数量入力画面2200を表示させる。
【0070】
数量入力画面2200は、数量表示領域2201、プラスボタン2202、マイナスボタン2203、決定ボタン2204、及びキャンセルボタン2205を有する。数量表示領域2201は、購入数量を表示する領域である。プラスボタン2202は、購入数量を増加させるボタンである。マイナスボタン2203は、購入数量を減算させるボタンである。決定ボタン2204は、購入数量を決定するボタンである。表示制御部2002は、決定ボタン2204が押下された場合に、シンボル画面2300を表示させる。キャンセルボタン2205は、購入をキャンセルするボタンである。表示制御部2002は、キャンセルボタン2205が押下された場合に、商品選択画面2100を表示させる。顧客は、数量入力画面2200において予約購入により購入する商品の数量を入力する。
【0071】
図14は、シンボル画面2300の一例を示す図である。シンボル画面2300は、購入予約の内容を示すコードシンボルを有する画像である。シンボル画面2300は、第1読取画像2301、及びキャンセルボタン2302を有する。第1読取画像2301は、購入予約を行う画面を表示させるための情報を示すコードシンボルである。すなわち、第1読取画像2301は、購入予約により購入する商品や購入数量等の情報を有するコードシンボルである。例えば、顧客端末30は、第1読取画像2301を読み取ることで、前金支払い画面3100(
図15参照)を表示する。キャンセルボタン2302は、購入をキャンセルするボタンである。表示制御部2002は、キャンセルボタン2302が押下された場合に、商品選択画面2100を表示させる。
【0072】
顧客端末30の制御部301が有するCPUは、記憶部302に記憶された制御プログラム308をRAMに展開し、制御プログラム308に従って動作することで、各機能部をRAMに生成する。これにより、顧客端末30の制御部301は、機能部として、通信制御部3001、読取制御部3002、表示制御部3003、操作制御部3004、及び保証処理部3005を備える。
【0073】
通信制御部3001は、通信部303を制御して、ネットワーク60に接続された各装置との通信を実行する。
【0074】
読取制御部3002は、撮像部304を制御して、バーコードや2次元コードなどのコードシンボルを読み取る。更に詳しくは、読取制御部3002は、コードシンボルを撮像した画像をデコードすることで、コードシンボルが示している情報を読み取る。例えば、読取制御部3002は、サイネージ端末20が表示したシンボル画面2300に示されたコードシンボルである第1読取画像2301を読み取る。これにより、読取制御部3002は、購入予約により購入する商品や購入数量などの情報を読み取る。
【0075】
表示制御部3003は、表示部305を制御して、各種画面を表示させる。表示制御部3003は、読取制御部3002がシンボル画面2300の第1読取画像2301から読み取った情報に基づいて、前金支払い画面3100を表示させる。更に詳しくは、表示制御部3003は、選択した商品を、購入数量だけ購入する購入予約の前金を支払う前金支払い画面3100を表示させる。
【0076】
図15は、前金支払い画面3100の一例を示す図である。前金支払い画面3100は、購入予約により購入する商品の前金の支払いを依頼する画面である。言い換えると、前金支払い画面3100は、購入予約の商品を購入することを保証するために、前金を支払う画面である。前金支払い画面3100は、商品表示領域3101、支払い依頼画像3102、支払い方法選択ボタン3103、及びキャンセルボタン3104を有する。
【0077】
商品表示領域3101は、購入予約により購入する商品名称及び代金を表示する領域である。支払い依頼画像3102は、前金の支払いを依頼するメッセージ等の画像である。なお、
図15に示す支払い依頼画像3102は、前金として500円の支払いを依頼しているが、前金の金額は任意に変更してもよいし、計算式により算出される金額であってもよい。
【0078】
支払い方法選択ボタン3103は、前金の支払い方法を選択するボタンである。支払い方法とは、クレジットカードの種類や、電子マネーの種類などである。また、
図15に示す前金支払い画面3100は、2つの支払い方法選択ボタン3103を有している。しかしながら、前金支払い画面3100は、支払い方法選択ボタン3103を3個以上有していてもよい。例えば、支払い方法選択ボタン3103は、各支払い方法に対応付けられる。すなわち、顧客端末30は、支払い方法選択ボタン3103が押下された場合に、押下された支払い方法選択ボタン3103に対応付けられた支払い方法により前金を支払う。キャンセルボタン3104は、前金の支払いをキャンセルするボタンである。言い換えると、キャンセルボタン3104は、購入をキャンセルするボタンである。表示制御部3003は、キャンセルボタン3104が押下された場合に、商品選択画面2100を表示させる。
【0079】
ここで、支払い方法選択ボタン3103が押下された場合に、通信制御部3001は、商品の購入の商品を要求する購入商品情報を管理サーバ10に送信する。そして、通信制御部3001は、購入を承認するか否かが示された購入可否情報を管理サーバ10から受信する。表示制御部3003は、購入を承認するか否かが示された購入可否情報に、購入不可が示されている場合に、購入予約不可画面3200を表示させる。
【0080】
図16は、購入予約不可画面3200の一例を示す図である。購入予約不可画面3200は、購入予約により購入できないことを通知する画面である。購入予約不可画面3200は、購入不可商品表示領域3201、販売不可通知画像3202、許容範囲通知画像3203、及び閉じるボタン3204を有する。
【0081】
購入不可商品表示領域3201は、購入予約により購入することはできないと判定された商品を表示する領域である。また、購入不可商品表示領域3201は、商品名称及び代金に対して、購入予約により購入できないことを示す取り消し線が付加されている。販売不可通知画像3202は、購入予約の対象商品を販売できないことを示すメッセージなどの画像である。許容範囲通知画像3203は、購入予約の対象商品を販売することはできないが、顧客が購入することが可能な商品の上限を示すメッセージなどの画像である。閉じるボタン3204は、購入予約不可画面3200を閉じる操作を受け付けるボタンである。
【0082】
また、購入予約が承認され、前金を支払う保証処理が実行され、購入予約による購入が登録された場合に、通信制御部3001は、購入予約により購入することを登録した予約登録情報を管理サーバ10から受信する。表示制御部3003は、予約登録情報に含まれる商品を受け取る顧客であること示す受取コードに基づいて、受け渡し案内画面3300を表示させる。
【0083】
図17は、受け渡し案内画面3300の一例を示す図である。受け渡し案内画面3300は、購入予約の商品の受け渡しについて通知する画面である。受け渡し案内画面3300は、商品表示領域3301、受け渡し通知画像3302、及び第2読取画像3303を有する。商品表示領域3301は、購入予約により購入する商品名称及び代金を表示する領域である。受け渡し通知画像3302は、購入予約により購入する商品の受け渡しについて通知するメッセージなどの画像である。具体的には、受け渡し通知画像3302は、POS端末40にて商品を渡すこと、POS端末40において商品を渡す準備ができたら通知すること、POS端末40を操作する店員に画面を見せることを通知する。第2読取画像3303は、受取コードをコードシンボルで表現した画像である。POS端末40は、第2読取画像3303を読み取ることで、商品を渡す顧客であるか否かの照会を実行する。
【0084】
また、倉庫からPOS端末40まで商品の運搬が完了した場合に、通信制御部3001は、商品を受け渡す用意ができたことを示す商品用意情報を受信する。表示制御部3003は、商品用意情報に含まれる商品を受け取る顧客であること示す受取コード基づいて、受取可能画面3400を表示させる。
【0085】
図18は、受取可能画面3400の一例を示す図である。受取可能画面3400は、購入予約の商品の運搬が完了したことを通知する画面である。受取可能画面3400は、商品表示領域3401、運搬完了通知画像3402、及び第2読取画像3403を有する。商品表示領域3401は、購入予約により購入する商品名称及び代金を表示する領域である。運搬完了通知画像3402は、購入予約により購入する商品の運搬が完了したために、商品を受け渡すことが可能であることを通知するメッセージなどの画像である。具体的には、運搬完了通知画像3402は、POS端末40にて商品を渡せること、POS端末40を操作する店員に画面を見せることを通知する。第2読取画像3403は、受取コードをコードシンボルで表現した画像である。
【0086】
操作制御部3004は、操作部306を制御して、各種操作を受け付ける。例えば、操作制御部3004は、前金支払い画面3100において、前金を支払う方法を選択する操作を受け付ける。
【0087】
保証処理部3005は、購入予約の商品の購入を保証する保証処理を実行する。例えば、保証処理部3005は、商品の代金の全部又は一部を前金として支払う保証処理を実行する。更に詳しくは、保証処理部3005は、前金支払い画面3100で選択された支払い方法により、前金を支払う保証処理を実行する。例えば、保証処理部3005は、保証処理として、選択された支払い方法に応じたサーバ装置との通信を実行する。これにより、保証処理部3005は、前金を支払う処理を実行する。
【0088】
管理サーバ10の制御部101が有するCPUは、記憶部102に記憶された制御プログラム107をRAMに展開し、制御プログラム107に従って動作することで、各機能部をRAMに生成する。これにより、管理サーバ10の制御部101は、機能部として、通信制御部1001、購入予約判定部1002、購入予約登録部1003、運搬要否判定部1004、予約照会部1005、及び販売禁止設定部1006を備える。
【0089】
通信制御部1001は、通信部103を制御して、ネットワーク60に接続された各装置との通信を実行する。例えば、通信制御部1001は、購入予約による商品の購入の承認を求める購入承認情報を受信する。すなわち、通信制御部1001は、商品を購入する顧客を特定するための顧客コードを受信する。通信制御部1001は、受信手段の一例である。例えば、通信制御部1001は、個々に販売される複数の商品を有するセット商品を購入する顧客を識別するための顧客コードを受信する。
【0090】
購入予約判定部1002は、商品の購入が制限されているかが顧客ごとに設定された顧客マスタ108に基づいて、通信制御部1001が受信した顧客コードにより特定される顧客は商品の購入が承認された顧客であるかを判定する。購入予約判定部1002は、第2判定手段の一例である。更に詳しくは、購入予約判定部1002は、通信制御部1001が購入の承認を求める購入承認情報を受信した場合に、購入予約による商品の購入を承認するか否かを判定する。購入予約判定部1002は、購入承認情報が有する顧客コードに対応する顧客マスタ108の購入予約可否情報に基づいて、購入を承認するか否かを判定する。すなわち、購入予約判定部1002は、顧客コードに対応する購入予約可否情報に購入可能が設定されている場合に、購入予約による商品の購入を承認すると判定する。一方、購入予約判定部1002は、顧客コードに対応する購入予約可否情報に購入不可が設定されている場合に、購入予約による商品の購入を不可と判定する。
【0091】
ここで、商品マスタ109には、例えば、セット商品が登録されている。すなわち、購入予約判定部1002は、個々に販売される複数の商品を有するセット商品の購入が許可された顧客であるかを判定する。
【0092】
購入予約登録部1003は、購入予約による商品の購入を保証する保証処理が実行された場合に、顧客コードにより特定される顧客が商品を購入することを購入予約テーブル110に登録する。購入予約登録部1003は、登録手段の一例である。更に詳しくは、購入予約による商品の購入を承認され、且つ購入を保証する保証処理が実行された場合に、通信制御部1001は、購入予約による商品の購入を注文する注文情報を受信する。注文情報には、購入する商品を示す商品コード、購入する商品の数量、及び購入する顧客を示す顧客コードが含まれる。すなわち、購入予約登録部1003は、商品の購入が承認された顧客である場合、且つ商品の購入を保証する保証処理が実行された場合に、顧客が商品を購入することを購入予約テーブル110に登録する。
【0093】
また、購入予約登録部1003は、購入予約により商品を購入することを登録したことを示す予約登録情報を通信制御部1001に送信させる。予約登録情報は、商品を受け取る顧客であること示す受取コードを有している。すなわち、通信制御部1001商品の購入が制限されているかが顧客ごとに設定された顧客マスタ108に基づいて、顧客コードの顧客に対してセット商品の購入が承認されたことを条件に、セット商品を受け取る顧客であることを証明するための受取コードを送信する。
【0094】
運搬要否判定部1004は、購入予約テーブル110に登録された商品の運搬要否を判定する。更に詳しくは、運搬要否判定部1004は、購入予約テーブル110に商品コードが登録された場合に、商品マスタ109の運搬要否情報に基づいて、商品の運搬要否を判定する。すなわち、運搬要否判定部1004は、商品コードに対応した運搬要否情報に運搬必要が設定されている場合に、商品の運搬は必要と判定する。一方、運搬要否判定部1004は、商品コードに対応した運搬要否情報に運搬不要が設定されている場合に、商品の運搬は不要と判定する。
【0095】
そして、通信制御部1001は、商品の運搬は必要と判定した場合に、商品の運搬を依頼する運搬情報を店員端末50に送信する。言い換えると、通信制御部1001は、購入予約登録部1003により顧客が商品を購入することが登録された場合に、商品の運搬依頼である運搬情報を店員端末50に送信する。更に詳しくは、通信制御部1001は、保管場所からPOS端末40まで運搬する商品であるかが商品ごとに設定された商品マスタ109に基づいて、商品が運搬対象である場合に、運搬情報を店員端末50に送信する。運搬情報には、購入予約テーブル110に登録された商品コード、数量、及び識別番号が含まれている。すなわち、通信制御部1001は、顧客コードにより特定される顧客に受け渡す商品を特定するための識別情報である識別番号を店員端末50に送信する。
【0096】
店員端末50は、受信した運搬情報を表示する。そして、店員は、商品コードにより特定される商品を、運搬情報で指定された数量だけPOS端末40の近傍に搬送する。さらに、店員は、識別番号が書かれた紙を商品に付したり、POS端末40の近傍であって識別番号により特定される場所に商品を配置したりする。これにより、POS端末40を操作する店員は、顧客にどの商品を渡せばよいのかを容易に特定することができる。
【0097】
また、運搬要否判定部1004は、商品の運搬が完了したことを示す運搬完了情報を通信制御部1001が受信した場合に、購入予約テーブル110に基づいて、POS端末40にて商品を受け渡す用意ができたことを示す商品用意情報を通信制御部1001に送信させる。更に詳しくは、運搬要否判定部1004は、購入予約テーブル110において、運搬完了情報に含まれる識別番号と同一の識別番号に関連付けられた商品コード、数量、顧客コード、及び受取コードを抽出する。そして、運搬要否判定部1004は、抽出した顧客コードにより特定される顧客端末30に対して、商品コード、数量、及び受取コードを有する商品用意情報を通信制御部1001に送信させる。
【0098】
予約照会部1005は、購入予約された商品を照会する。ここで、POS端末40は、顧客端末30に表示された受取可能画面3400の第2読取画像3403を読み取った場合に、受取コードを有する照会情報を管理サーバ10に送信する。予約照会部1005は、通信制御部1001が照会情報を受信した場合に、購入予約テーブル110に基づいて商品を照会する。
【0099】
更に詳しくは、予約照会部1005は、照会情報に含まれる受取コードと同一の受取コードが購入予約テーブル110に登録されているか否かを判定する。予約照会部1005は、照会情報に含まれる受取コードと同一の受取コードが購入予約テーブル110に登録されていない場合に、購入予約により商品を購入する顧客ではないと判定する。そして、予約照会部1005は、購入予約により商品を購入する顧客ではないことを示す照会結果情報を通信制御部1001に送信させる。
【0100】
一方、予約照会部1005は、照会情報に含まれる受取コードと同一の受取コードが購入予約テーブル110に登録されている場合に、受取コードに関連付けられた識別番号を購入予約テーブル110から抽出する。そして、予約照会部1005は、抽出した識別番号及び顧客コードを有する照会結果情報を通信制御部1001に送信させる。なお、予約照会部1005は、識別番号及び顧客コードを有に限らず、購入予約テーブル110が有する商品コード、数量、顧客コード、及び受取コードを有する照会結果情報を通信制御部1001に送信させてもよい。
【0101】
販売禁止設定部1006は、指定された顧客について購入予約の禁止を設定する。言い換えると、販売禁止設定部1006は、転売者の購入予約の禁止を設定する。更に詳しくは、販売禁止設定部1006は、顧客コードを有する販売禁止設定情報を通信制御部1001が受信した場合に、顧客マスタ108において顧客コードに対応する購入予約可否情報を購入予約不可に設定する。販売禁止設定部1006は、他の方法により転売者の購入予約の禁止を設定してもよい。例えば、販売禁止設定部1006は、閾値以上の数量の商品を購入したことを示す会計情報を通信制御部1001が受信した場合に、顧客マスタ108において会計情報が有する顧客コードに対応する購入予約可否情報を購入予約不可に設定してもよい。
【0102】
店員端末50の制御部501が有するCPUは、記憶部502に記憶された制御プログラム508をRAMに展開し、制御プログラム508に従って動作することで、各機能部をRAMに生成する。これにより、店員端末50の制御部501は、機能部として、通信制御部5001、表示制御部5002、及び操作制御部5003を備える。
【0103】
通信制御部5001は、通信部503を制御して、ネットワーク60に接続された各装置との通信を実行する。例えば、通信制御部5001は、保管場所からPOS端末40まで商品を運搬することを依頼する運搬情報を管理サーバ10から受信する。
【0104】
表示制御部5002は、表示部505を制御して、各種画面を表示させる。例えば、表示制御部5002は、通信制御部5001が運搬情報を受信した場合に、運搬情報に基づいて運搬画面を表示させる。運搬画面は、保管場所からPOS端末40まで運搬する商品について示された画像である。運搬画面には、運搬する商品を示す商品コード、運搬する商品の数量、及び識別番号が表示される。これにより、店員は、運搬画面に示された商品を指定された数量、運搬する。さらに、商品を運搬する店員は、識別番号が記載された用紙を付したり、識別番号により特定される位置に商品を配置したりする。これにより、POS端末40を操作する店員は、顧客に受け渡す商品を識別番号により特定することができる。
【0105】
操作制御部5003は、保管場所からPOS端末40まで商品の運搬が完了したことを示す操作を受け付ける。そして、操作制御部5003は、運搬が完了したことを示す操作を受け付けた場合に、運搬が完了したことを示す運搬完了情報を通信制御部5001に送信させる。運搬完了情報は、運搬した商品の識別番号を有している。
【0106】
POS端末40の制御部401が有するCPUは、記憶部402に記憶された制御プログラム410をRAMに展開し、制御プログラム410に従って動作することで、各機能部をRAMに生成する。これにより、POS端末40の制御部401は、機能部として、通信制御部4001、読取制御部4002、照会要求部4003、表示制御部4004、商品登録部4005、会計処理部4006、及び販売禁止入力部4007を備える。
【0107】
通信制御部4001は、通信部403を制御して、ネットワーク60に接続された各装置との通信を実行する。
【0108】
読取制御部4002は、スキャナ404を制御して、バーコードや2次元コードなどのコードシンボルを読み取る。例えば、読取制御部4002は、受取可能画面3400の第2読取画像3403や受け渡し案内画面3300の第2読取画像3303のコードシンボルを読み取る。そして、読取制御部4002は、読み取ったコードシンボルをデコードすることにより受取コードを取得する。
【0109】
照会要求部4003は、顧客に受け渡す商品を照会する。更に詳しくは、照会要求部4003は、読取制御部4002が受取コードを取得した場合に、顧客に受け渡す商品の照会を要求する照会情報を管理サーバ10に送信する。照会情報は、取得した受取コードを有している。そして、通信制御部4001は、照会情報の応答として照会結果情報を受信する。
【0110】
表示制御部4004は、表示部405を制御して、各種画面を表示させる。更に詳しくは、表示制御部4004は、通信制御部4001が照会結果情報を受信した場合に、照会結果情報が示す照会結果を表示させる。例えば、表示制御部4004は、照会結果情報に識別番号が含まれている場合に、識別番号を表示させる。POS端末40を操作する店員は、識別番号により顧客に受け渡す商品を特定する。また、表示制御部4004は、照会結果情報が該当する商品が無いことを示している場合に、顧客に受け渡す商品が無いことを表示させる。
【0111】
商品登録部4005は、販売対象の商品を登録する商品登録処理を実行する。例えば、商品登録部4005は、購入予約により購入する商品を含む商品を登録する商品登録処理を実行する。
【0112】
会計処理部4006は、商品登録処理により登録された商品の会計処理を実行する。また、会計処理部4006は、予約購入により前金が支払われている場合には、支払い済みの前金の金額を差し引いた合計金額を算出する。
【0113】
販売禁止入力部4007は、商品登録処理及び会計処理を実行した顧客による予約購入を禁止する入力を受け付ける。言い換えると、販売禁止入力部4007は、顧客が購入した数量などにより顧客が転売者であると思われる場合に、顧客による予約購入を禁止する入力を受け付ける。更に詳しくは、販売禁止入力部4007は、顧客による予約購入を禁止する入力を受け付けた場合に、照会結果情報に含まれる顧客コードを抽出する。そして、販売禁止入力部4007は、予約購入の禁止設定を要求する販売禁止設定情報を通信制御部4001に送信させる。販売禁止設定情は、照会結果情報に含まれる顧客コードであって、対象となる顧客を示す顧客コードを有している。
【0114】
なお、販売禁止入力部4007は、照会結果情報に限らず、他の方法により顧客コードを取得してもよい。例えば、販売禁止入力部4007は、ポイント付与のために顧客コードを読み取っている場合や、電子マネーによる支払いのために顧客コードを読み取っている場合には、これら処理で顧客コードを取得してもよい。
【0115】
次に、販売システム1が実行する予約処理について説明する。ここで、
図19は、本実施形態に係る販売システム1が実行する予約処理の一例を示すフローチャートである。
【0116】
サイネージ端末20の表示制御部2002は、顧客が購入する商品を選択する商品選択画面2100を表示させる(ステップS1)。
【0117】
表示制御部2002は、商品選択画面2100で選択された商品の購入数量を入力する数量入力画面2200を表示させる(ステップS2)。
【0118】
表示制御部2002は、商品選択画面2100で選択された商品と、数量入力画面2200で入力された数量とを示すコードシンボルである第1読取画像2301を有するシンボル画面2300を表示させる(ステップS3)。
【0119】
顧客端末30の読取制御部3002は、シンボル画面2300が有するコードシンボルである第1読取画像2301を読み取る(ステップS4)。
【0120】
表示制御部3003は、第1読取画像2301が示す数量の商品に対する前金の支払いを要求する前金支払い画面3100を表示させる(ステップS5)。
【0121】
通信制御部3001は、前金支払い画面3100で前金の支払い方法が選択された場合に、商品選択画面2100で選択された商品を、数量入力画面2200で入力された数量購入することの承認を要求する購入承認情報を管理サーバ10に送信する(ステップS6)。購入承認情報には、購入したい商品の商品コード、購入したい数量、及び購入したい顧客を示す顧客コードが含まれている。
【0122】
管理サーバ10の通信制御部1001は、顧客端末30から購入承認情報を受信する(ステップS7)。
【0123】
購入予約判定部1002は、購入承認情報に含まれる顧客コードの顧客が、購入予約により商品を購入可能であるか否かを判定する購入判定処理を実行する(ステップS8)。
【0124】
通信制御部1001は、購入判定処理の判定結果である購入可否情報を顧客端末30に送信する(ステップS9)。
【0125】
顧客端末30の通信制御部3001は、購入可否情報を受信する(ステップS10)。
【0126】
保証処理部3005は、購入可否情報が購入予約により商品の購入可能を示しているか否かを判定する(ステップS11)。購入可否情報が購入予約により商品の購入可能を示している場合に(ステップS11;Yes)、保証処理部3005は、購入予約による商品の購入を保証する保証処理を実行する(ステップS12)。
【0127】
通信制御部3001は、商品を注文する注文情報を管理サーバ10に送信する(ステップS13)。注文情報には、購入する商品の商品コード、購入する数量、及び購入する顧客コードが含まれている。
【0128】
管理サーバ10の通信制御部1001は、顧客端末30から注文情報を受信する(ステップS14)。
【0129】
購入予約登録部1003は、注文情報が示す注文を登録する(ステップS15)。言い換えると、購入予約登録部1003は、注文情報に含まれる商品コード、数量、顧客コードを購入予約テーブル110に登録する。さらに、購入予約登録部1003は、商品を受け取る顧客であること示す受取コード、及び、顧客に渡す商品を特定するための識別番号を生成する。そして、購入予約登録部1003は、受取コード、及び識別番号を購入予約テーブル110に登録する。
【0130】
通信制御部1001は、購入予約により購入することを登録したことを示す予約登録情報を顧客端末30に送信する(ステップS16)。予約登録情報には、受取コードが含まれている。
【0131】
顧客端末30の通信制御部3001は、管理サーバ10から予約登録情報を受信する(ステップS17)。
【0132】
表示制御部3003は、予約登録情報に含まれる受取コードを示すコードシンボルを有する受け渡し案内画面3300を表示させる(ステップS18)。そして、販売システム1は、予約処理を終了する。
【0133】
ステップS11において、購入可否情報が商品の購入不可を示している場合に(ステップS11;No)、表示制御部3003は、顧客には商品を販売できないことを示す購入予約不可画面3200を表示させる(ステップS19)。そして、販売システム1は、予約処理を終了する。
【0134】
以上により、販売システム1は、予約処理を終了する。
【0135】
次に、販売システム1が実行する運搬処理について説明する。ここで、
図20は、本実施形態に係る販売システム1が実行する運搬処理の一例を示すフローチャートである。
【0136】
運搬要否判定部1004は、商品コード、数量、顧客コード、受取コード、及び識別番号が購入予約テーブル110に登録された場合に、購入予約テーブル110に登録された商品は運搬が必要な商品であるか否かを判定する(ステップS21)。更に詳しくは、運搬要否判定部1004は、商品マスタ109の運搬要否情報に運搬することが登録されているか否を判定する。
【0137】
運搬が不要な商品である場合に(ステップS21;No)、管理サーバ10は、ステップS28に移行する。
【0138】
運搬が必要な商品である場合に(ステップS21;Yes)、通信制御部1001は、商品の運搬を依頼する運搬情報を店員端末50に送信する(ステップS22)。運搬情報には、購入予約テーブル110に登録された商品コード、数量、及び識別番号が含まれている。
【0139】
店員端末50の通信制御部5001は、運搬情報を管理サーバ10から受信する(ステップS23)。表示制御部5002は、運搬情報に基づいて、運搬する商品が示された運搬画面を表示させる(ステップS24)。運搬画面には、運搬する商品、運搬する数量、及び識別番号が示されている。これにより、店員は、識別番号を識別可能な状態にして、POS端末40の近傍に配置する。
【0140】
操作制御部5003は、商品の運搬が完了したことを示す操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS25)。操作を受け付けていない場合(ステップS25;No)、操作制御部5003は、待機する。
【0141】
操作を受け付けた場合(ステップS25;Yes)、通信制御部5001は、商品の運搬が完了したことを示す運搬完了情報を送信する(ステップS26)。
【0142】
管理サーバ10の通信制御部1001は、運搬完了情報を管理サーバ10から受信する(ステップS27)。
【0143】
通信制御部1001は、商品を譲り渡す用意が完了したことを示す商品用意情報を顧客端末30に送信する(ステップS28)。商品用意情報には、受取コードが含まれている。
【0144】
顧客端末30の通信制御部3001は、商品用意情報を管理サーバ10から送信する(ステップS29)。表示制御部3003は、商品用意情報に基づいて、商品を受け取る顧客であること示す受取可能画面3400を表示する(ステップS30)。受取可能画面3400は、受取コードをコードシンボルで表現した第2読取画像3403を有している。
【0145】
POS端末40の読取制御部4002は、受取コードをコードシンボルで表現した第2読取画像3403を読み取る(ステップS31)。通信制御部4001は、読み取った受取コードを有する照会情報を管理サーバ10に送信する(ステップS32)。
【0146】
管理サーバ10の通信制御部1001は、照会情報をPOS端末40から受信する(ステップS33)。通信制御部1001は、購入予約テーブル110において、照会情報に含まれる受取コードに関連付けられた識別番号を有する照会結果情報を送信する(ステップS34)。
【0147】
POS端末40の通信制御部4001は、照会結果情報を管理サーバ10から受信する(ステップS35)。表示制御部4004は、照会結果情報に含まれる識別番号を表示させる(ステップS36)。これにより、店員は、識別番号により顧客に渡す商品を特定する。
【0148】
商品登録部4005は、購入予約した商品を含む商品を登録する商品登録処理を実行する(ステップS37)。
【0149】
会計処理部4006は、商品登録処理により登録された商品の代金を支払う会計処理を実行する(ステップS38)。なお、会計処理部4006は、購入予約した商品の前金は支払い済みであるため、前金を減額した金額の支払いを求める。
【0150】
以上により、販売システム1は、運搬処理を終了する。
【0151】
以上のように、本実施形態に係る管理サーバ10は、商品を購入する顧客を特定するための顧客コードを有する購入承認情報を受信する。また、管理サーバ10は、商品の購入を保証する保証処理が実行された場合に、顧客コードにより特定される顧客が商品を購入することを購入予約テーブル110に登録する。そして、管理サーバ10は、購入予約テーブル110に顧客が商品を購入することが登録された場合に、商品の運搬依頼を店員端末50に送信する。このように、管理サーバ10は、購入が保証された場合に商品の運搬依頼を店員端末50に送信する。すなわち、管理サーバ10は、商品の購入を保証する保証処理により購入がキャンセルされてしまう可能性を低減することができる。よって、管理サーバ10は、商品を受け渡すための準備が無駄になってしまうとの不都合が起こる可能性を低減することができるため、商品の販売に関する不都合を軽減することができる。
【0152】
上記実施形態では、顧客端末30は、購入予約の対象商品について購入することを保証する保証処理として前金を支払う処理を実行すると説明した。しかしながら、保証処理は、前金を支払う処理以外の処理であってもよい。例えば、保証処理は、対象商品を購入しなかった場合にポイントが消滅することに同意する処理であってもよいし、対象商品を購入しなかった場合に駐車場の駐車券が発券されないことに同意する処理であってもよいし、対象商品を購入しなかった場合にクーポン券が使用できないことに同意する処理であってもよいし、その他の処理であってもよい。
【0153】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0154】
上記実施形態や変形例の各装置で実行されるプログラムは、各装置が備える記憶媒体(ROM又は記憶部)に予め組み込んで提供するものとするが、これに限らないものとする。例えば、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。さらに、記憶媒体は、コンピュータ或いは組み込みシステムと独立した媒体に限らず、LAN(Local Area Network)やインターネット等により伝達されたプログラムをダウンロードして記憶又は一時記憶した記憶媒体も含まれる。
【0155】
また、上記実施形態や変形例の各装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよいし、インターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。
【0156】
また、サーバ装置について付記する。
[付記1]
個々に販売される複数の商品を有するセット商品を購入する顧客を識別するための顧客識別情報を受信する受信手段と、
商品の購入が制限されているかが顧客ごとに設定された顧客マスタに基づいて、前記顧客識別情報の顧客に対して前記セット商品の購入が承認されたことを条件に、当該セット商品を受け取る顧客であることを証明するための受取識別情報を送信する送信手段と、
を備えるサーバ装置。
【符号の説明】
【0157】
1 販売システム
10 管理サーバ
20 サイネージ端末
30 顧客端末
40 POS(Point of Sales)端末
50 店員端末
108 顧客マスタ
109 商品マスタ
110 購入予約テーブル
1001 通信制御部
1002 購入予約判定部
1003 購入予約登録部
1004 運搬要否判定部
1005 予約照会部
1006 販売禁止設定部
2001 通信制御部
2002 表示制御部
2100 商品選択画面
2101 商品選択ボタン
2200 数量入力画面
2201 数量表示領域
2202 プラスボタン
2203 マイナスボタン
2204 決定ボタン
2205 キャンセルボタン
2300 シンボル画面
2301 第1読取画像
2302 キャンセルボタン
3001 通信制御部
3002 読取制御部
3003 表示制御部
3004 操作制御部
3005 保証処理部
3101 商品表示領域
3102 支払い依頼画像
3103 支払い方法選択ボタン
3104 キャンセルボタン
3100 前金支払い画面
3200 購入予約不可画面
3201 購入不可商品表示領域
3202 販売不可通知画像
3203 許容範囲通知画像
3204 閉じるボタン
3300 受け渡し案内画面
3301 商品表示領域
3302 受け渡し通知画像
3303 第2読取画像
3400 受取可能画面
3401 商品表示領域
3402 運搬完了通知画像
3403 第2読取画像
4001 通信制御部
4002 読取制御部
4003 照会要求部
4004 表示制御部
4005 商品登録部
4006 会計処理部
4007 販売禁止入力部
5001 通信制御部
5002 表示制御部
5003 操作制御部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0158】