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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022190600
(43)【公開日】2022-12-26
(54)【発明の名称】配線回路基板用容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 85/86 20060101AFI20221219BHJP
【FI】
B65D85/86 400
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021099003
(22)【出願日】2021-06-14
(71)【出願人】
【識別番号】000003964
【氏名又は名称】日東電工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103517
【弁理士】
【氏名又は名称】岡本 寛之
(74)【代理人】
【識別番号】100149607
【弁理士】
【氏名又は名称】宇田 新一
(72)【発明者】
【氏名】高倉 隼人
(72)【発明者】
【氏名】町谷 博章
(72)【発明者】
【氏名】柴田 直樹
【テーマコード(参考)】
3E096
【Fターム(参考)】
3E096AA09
3E096BA15
3E096BA17
3E096BB05
3E096CA06
3E096DA01
3E096DA18
3E096EA02X
3E096FA09
3E096FA10
3E096FA11
3E096FA27
3E096GA03
(57)【要約】
【課題】配線回路基板のエッジと収容部との接触によって異物が発生することを抑制できる配線回路基板用容器を提供する。
【解決手段】
配線回路基板Cを収容するための配線回路基板用容器1は、1つの配線回路基板Cを収容可能な収容部2Aと、収容部2A内に配置され、配線回路基板Cが収容部2A内に収容された状態で配線回路基板Cの厚み方向に延びる突起23Aとを備え、配線回路基板Cが収容部2A内に収容された状態で、突起23Aは、配線回路基板Cの厚み方向と直交する方向において、配線回路基板CのエッジE1と向かい合う。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配線回路基板を収容するための配線回路基板用容器であって、
1つの前記配線回路基板を収容可能な収容部と、
前記収容部内に配置され、前記配線回路基板が前記収容部内に収容された状態で前記配線回路基板の厚み方向に延びる突起と
を備え、
前記配線回路基板が前記収容部内に収容された状態で、前記突起は、前記配線回路基板の厚み方向と直交する方向において、前記配線回路基板のエッジと向かい合う、配線回路基板用容器。
【請求項2】
前記収容部は、
前記配線回路基板が前記収容部内に収容された状態で、前記エッジと間隔を隔てて向かい合う側壁を有し、
前記配線回路基板が前記収容部内に収容された状態で、前記突起は、前記エッジと前記側壁との間に配置される、請求項1に記載の配線回路基板用容器。
【請求項3】
前記収容部は、底壁を有し、
前記突起は、前記底壁に近づくにつれて前記側壁から離れる方向に傾斜する傾斜面を有する、請求項2に記載の配線回路基板用容器。
【請求項4】
前記収容部は、前記配線回路基板を収容するための収容領域を有し、
前記突起は、前記収容領域外に配置され、
前記傾斜面は、前記配線回路基板が前記収容部に収容されるときに、前記配線回路基板を前記収容領域に向けてガイド可能である、請求項3に記載の配線回路基板用容器。
【請求項5】
前記配線回路基板は、複数の前記エッジを有し、
前記配線回路基板用容器は、複数の前記エッジのそれぞれに対して、少なくとも1つの突起を有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の配線回路基板用容器。
【請求項6】
前記収容部は、底壁を有し、
前記底壁は、前記収容部に収容された前記配線回路基板の検査に使用される開口を有する、請求項1~5のいずれか一項に記載の配線回路基板用容器。
【請求項7】
前記配線回路基板が前記収容部内に収容された状態で、前記配線回路基板の厚み方向において、前記エッジの一部は、前記開口と重なる、請求項6に記載の配線回路基板用容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配線回路基板用容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、配線回路基板を収容する容器が知られている。容器は、底壁と、底壁の周縁から上側に延びる周側壁とを有する。配線回路基板は、絶縁層からなる張出部分を有する。容器内で配線回路基板が移動した場合、配線回路基板の張出部分が、周側壁と接触する。これにより、金属支持層の周縁が周側壁と接触することを抑制して、金属支持層の周縁が周側壁と接触による異物の発生を抑制している(例えば、下記特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-34481号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されるような容器では、張出部分を有さない配線回路基板を収容した場合、異物の発生を抑制できない可能性がある。
【0005】
そのため、配線回路基板が張出部分を有するか否かに関わらず異物の発生を抑制できる容器が、要望される場合がある。
【0006】
本発明は、配線回路基板のエッジと収容部との接触によって異物が発生することを抑制できる配線回路基板用容器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明[1]は、配線回路基板を収容するための配線回路基板用容器であって、1つの前記配線回路基板を収容可能な収容部と、前記収容部内に配置され、前記配線回路基板が前記収容部内に収容された状態で前記配線回路基板の厚み方向に延びる突起とを備え、前記配線回路基板が前記収容部内に収容された状態で、前記突起が、前記配線回路基板の厚み方向と直交する方向において、前記配線回路基板のエッジと向かい合う、配線回路基板用容器を含む。
【0008】
このような構成によれば、配線回路基板を収容部に収容して搬送するときに、収容部内の配線回路基板の移動を、突起で止めることができる。
【0009】
そのため、配線回路基板のエッジと収容部の側壁との接触を低減できる。
【0010】
その結果、配線回路基板のエッジと収容部の側壁との接触によって異物が発生することを、抑制できる。
【0011】
本発明[2]は、前記収容部が、前記配線回路基板が前記収容部内に収容された状態で、前記エッジと間隔を隔てて向かい合う側壁を有し、前記配線回路基板が前記収容部内に収容された状態で、前記突起が、前記エッジと前記側壁との間に配置される、上記[1]の配線回路基板用容器を含む。
【0012】
このような構成によれば、配線回路基板のエッジが収容部の側壁に接触することを、突起により、抑制できる。
【0013】
本発明[3]は、前記収容部が、底壁を有し、前記突起は、前記底壁に近づくにつれて前記側壁から離れる方向に傾斜する傾斜面を有する、上記[2]の配線回路基板用容器を含む。
【0014】
このような構成によれば、配線回路基板を収容部に収容するときに、傾斜面によって、配線回路基板を、側壁から離れる方向にガイドできる。
【0015】
その結果、配線回路基板を収容部に収容するときにも、配線回路基板のエッジが収容部の側壁に接触することを、抑制できる。
【0016】
本発明[4]は、前記収容部が、前記配線回路基板を収容するための収容領域を有し、前記突起が、前記収容領域外に配置され、前記傾斜面が、前記配線回路基板が前記収容部に収容されるときに、前記配線回路基板を前記収容領域に向けてガイド可能である、上記[3]の配線回路基板用容器を含む。
【0017】
このような構成によれば、配線回路基板を、確実に、収容領域に収容できる。
【0018】
本発明[5]は、前記配線回路基板が、複数の前記エッジを有し、前記配線回路基板用容器が、複数の前記エッジのそれぞれに対して、少なくとも1つの突起を有する、上記[1]~[4]のいずれか1つの配線回路基板用容器を含む。
【0019】
このような構成によれば、複数のエッジの全てにおいて、収容部の側壁との接触を抑制できる。
【0020】
そのため、配線回路基板のエッジと収容部の側壁との接触によって異物が発生することを、より抑制できる。
【0021】
本発明[6]は、前記収容部が、底壁を有し、前記底壁が、前記収容部に収容された前記配線回路基板の検査に使用される開口を有する、上記[1]~[5]のいずれか1つの配線回路基板用容器を含む。
【0022】
このような構成によれば、配線回路基板が収容部に収容された状態で、開口を介して、配線回路基板を検査できる。
【0023】
本発明[7]は、前記配線回路基板が前記収容部内に収容された状態で、前記配線回路基板の厚み方向において、前記エッジの一部が、前記開口と重なる、上記[6]の配線回路基板用容器を含む。
【0024】
このような構成によれば、配線回路基板が収容部に収容された状態で、開口を介して、配線回路基板のエッジを検査できる。
【発明の効果】
【0025】
本発明の配線回路基板用容器によれば、配線回路基板のエッジと収容部の側壁との接触によって異物が発生することを、抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1図1は、本発明の一実施形態としての配線回路基板用容器の平面図である。
図2図2は、図1に示す収容部の斜視図である。
図3図3は、図2に示す収容部に配線回路基板が収容された状態を示す平面図である。
図4図4は、図3に示す配線回路基板用容器のA-A断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
1.配線回路基板容器
図1に示すように、配線回路基板用容器1は、少なくとも1つの収容部2を備える。本実施形態では、配線回路基板用容器1は、複数の収容部2を有する。
【0028】
複数の収容部2のそれぞれは、1つの配線回路基板Cを収容可能である。つまり、配線回路基板用容器1は、複数の配線回路基板Cを収容可能である。複数の収容部2は、第1方向および第2方向に並ぶ。第2方向は、第1方向と直交する。第1方向および第2方向は、上下方向と直交する。配線回路基板Cが収容部2に収容された状態で、配線回路基板Cは、上下方向に厚みを有する。つまり、配線回路基板Cが収容部2に収容された状態で、第1方向および第2方向は、配線回路基板Cの厚み方向と直交する。以下、複数の収容部2のうちの1つの収容部2Aを例に挙げて説明する。
【0029】
図2および図3に示すように、本実施形態では、収容部2Aは、矩形状を有する。なお、収容部2Aの形状は、限定されない。収容部2Aは、収容領域Aと、複数の側壁21A,21B,21C,21Dと、底壁22と、複数の突起23A,23B,23C,23Dとを有する。言い換えると、配線回路基板用容器1は、複数の突起23A,23B,23C,23Dを有する。
【0030】
(1)収容領域
収容領域Aは、配線回路基板Cを収容する領域である。収容領域Aは、収容部2の中央に配置される。収容領域Aの形状は、配線回路基板Cの形状と同一である。本実施形態では、配線回路基板Cは、矩形状を有する。配線回路基板Cは、複数のエッジE1,E2,E3,E4を有する。
【0031】
配線回路基板Cが収容部2Aに収容された状態で、エッジE1は、第1方向における配線回路基板Cの一端部に配置される。エッジE1は、第2方向に延びる。
【0032】
配線回路基板Cが収容部2Aに収容された状態で、エッジE2は、第1方向における配線回路基板Cの他端部に配置される。エッジE2は、第2方向に延びる。
【0033】
配線回路基板Cが収容部2Aに収容された状態で、エッジE3は、第2方向における配線回路基板Cの一端部に配置される。エッジE3は、第1方向に延びる。
【0034】
配線回路基板Cが収容部2Aに収容された状態で、エッジE4は、第2方向における配線回路基板Cの他端部に配置される。エッジE4は、第1方向に延びる。
【0035】
(2)側壁
側壁21Aは、第1方向における収容部2の一端部に配置される。側壁21Aは、第2方向に延びる。配線回路基板Cが収容部2A内に収容された状態で、第1方向において、側壁21Aは、配線回路基板CのエッジE1と間隔を隔てて向かい合う。また、側壁21Aは、第1方向において隣り合う2つの収容部2A,2Bを仕切る。
【0036】
側壁21Bは、第1方向における収容部2Aの他端部に配置される。側壁21Bは、第2方向に延びる。配線回路基板Cが収容部2A内に収容された状態で、第1方向において、側壁21Bは、配線回路基板CのエッジE2と間隔を隔てて向かい合う。また、側壁21Bは、第1方向において隣り合う2つの収容部2A,2Cを仕切る。
【0037】
側壁21Cは、第2方向における収容部2Aの一端部に配置される。側壁21Cは、第1方向に延びる。配線回路基板Cが収容部2A内に収容された状態で、第2方向において、側壁21Cは、配線回路基板CのエッジE3と間隔を隔てて向かい合う。また、側壁21Cは、第2方向において隣り合う2つの収容部2A,2Dを仕切る。
【0038】
側壁21Dは、第2方向における収容部2Aの他端部に配置される。側壁21Dは、第1方向に延びる。配線回路基板Cが収容部2A内に収容された状態で、第2方向において、側壁21Dは、配線回路基板CのエッジE4と間隔を隔てて向かい合う。また、側壁21Dは、第1方向において隣り合う2つの収容部2A,2Eを仕切る。
【0039】
(3)底壁
図4に示すように、底壁22は、収容部2Aの下端部に配置される。底壁22は、配線回路基板Cが収容部2A内に収容された状態で、配線回路基板Cと接触する。底壁22は、配線回路基板Cが収容部2A内に収容された状態で、配線回路基板Cを支持する。底壁22は、第1方向および第2方向に延びる。底壁22は、複数の開口221A,221B,221Cを有する。開口221A,221B,221Cは、収容部2に収容された配線回路基板Cの検査に使用される。
【0040】
開口221Aは、例えば、配線回路基板CのエッジE1にバリが有るか否かを検査するために使用される。開口221Aは、第1方向における収容領域Aの一端部に配置される。配線回路基板Cが収容部2A内に収容された状態で、配線回路基板Cの厚み方向において、エッジE1の一部は、開口221Aと重なる。
【0041】
開口221Bは、例えば、配線回路基板CのエッジE2にバリが有るか否かを検査するために使用される。開口221Bは、第1方向における収容領域Aの他端部に配置される。配線回路基板Cが収容部2A内に収容された状態で、配線回路基板Cの厚み方向において、エッジE2の一部は、開口221Bと重なる。
【0042】
開口221Cは、例えば、収容部2A内における配線回路基板Cの位置を検査するために使用される。開口221Cは、第2方向における収容領域Aの他端部に配置される。配線回路基板Cが収容部2内に収容された状態で、配線回路基板Cの厚み方向において、エッジE4の一部は、開口221Cと重なる。開口221Cは、矩形状を有する。配線回路基板Cが収容部2内に適正に収容された状態で、配線回路基板CのエッジE4は、開口221Cのエッジに沿って延びる。そのため、開口221Cのエッジと、配線回路基板CのエッジE4との平行度合いを確認することにより、配線回路基板Cが斜めに収容されていないか、検査できる。
【0043】
なお、開口221A,221B,221Cが使用される検査は、限定されない。また、開口221A,221B,221Cの位置および大きさも、限定されない。開口221A,221B,221Cの位置および大きさは、検査に応じて、適宜変更可能である。
【0044】
(4)突起
配線回路基板用容器1は、複数のエッジE1,E2,E3,E4のそれぞれに対して、少なくとも1つの突起を有する。本実施形態では、配線回路基板用容器1は、エッジE1に対して、2つの突起23Aを有し、エッジE2に対して、2つの突起23Bを有し、エッジE3に対して、2つの突起23Cを有し、エッジE4に対して、1つの突起23Dを有する。複数の突起23A,23B,23C,23Dは、収容部2A内に配置される。複数の突起23A,23B,23C,23Dは、収容領域A外に配置される。
【0045】
配線回路基板Cが収容部2A内に収容された状態で、第1方向において、突起23Aは、配線回路基板CのエッジE1と向かい合う。配線回路基板Cが収容部2A内に収容された状態で、第1方向において、突起23Aは、エッジE1と側壁21Aとの間に配置される。本実施形態では、突起23Aは、側壁21Aと接続される。突起23Aは、側壁21Aに対して、収容部2Cの突起23Bの反対側に配置される。突起23Aは、第1方向において、収容部2Cの突起23Bと一直線上に並ぶ。突起23Aは、第2方向において、収容部2Cの突起23Bと同じ位置に配置される。なお、突起23Aは、側壁21Aから離れていてもよい。2つの突起23Aは、互いに間隔を隔てて第2方向に並ぶ。なお、突起23Aの数は、限定されない。
【0046】
図4に示すように、突起23Aは、上下方向に延びる。配線回路基板Cが収容部2A内に収容された状態で、突起23Aは、配線回路基板Cの厚み方向に延びる。本実施形態では、突起23Aの下端部は、底壁22と接続する。なお、突起23Aの下端部は、底壁22から離れていてもよい。突起23Aは、傾斜面231を有する。
【0047】
傾斜面231は、突起23Aの収容領域A側の側面である。傾斜面231は、突起23Aの上端部から下端部にわたって延びる。傾斜面231は、底壁22に近づくにつれて側壁21Aから離れる方向に傾斜する。これにより、傾斜面231は、配線回路基板Cが収容部2Aに収容されるときに、配線回路基板Cを収容領域Aに向けてガイド可能である。
【0048】
なお、突起23B,23C,23Dについての説明は、突起23Aについての説明と同様である。そのため、突起23B,23C,23Dについての説明は、省略される。
【0049】
2.作用効果
(1)配線回路基板用容器1によれば、図3に示すように、配線回路基板Cが収容部2A内に収容された状態で、突起23Aは、第1方向(配線回路基板Cの厚み方向と直交する方向)において、配線回路基板CのエッジE1と向かい合う。
【0050】
そのため、配線回路基板Cを収容部2Aに収容して搬送するときに、収容部2A内の配線回路基板Cの移動を、突起23Aで止めることができる。
【0051】
これにより、配線回路基板CのエッジE1と収容部2Aの側壁21Aとの接触を低減できる。
【0052】
その結果、配線回路基板CのエッジE1と収容部2Aの側壁21Aとの接触によって異物が発生することを、抑制できる。
【0053】
(2)配線回路基板用容器1によれば、図3に示すように、配線回路基板Cが収容部2A内に収容された状態で、突起23Aは、エッジE1と側壁21Aとの間に配置される。
【0054】
そのため、配線回路基板CのエッジE1が収容部2Aの側壁21Aに接触することを、突起23Aにより、抑制できる。
【0055】
(3)配線回路基板用容器1によれば、図4に示すように、突起23Aは、傾斜面231を有する。傾斜面231は、底壁22に近づくにつれて側壁21Aから離れる方向に傾斜する。
【0056】
そのため、配線回路基板Cを収容部2Aに収容するときに、傾斜面231によって、配線回路基板Cを、側壁21Aから離れる方向にガイドできる。
【0057】
その結果、配線回路基板Cを収容部2Aに収容するときにも、配線回路基板CのエッジE1が収容部2Aの側壁21Aに接触することを、抑制できる。
【0058】
(4)配線回路基板用容器1によれば、図3および図4に示すように、傾斜面231は、配線回路基板Cが収容部2Aに収容されるときに、配線回路基板Cを収容領域Aに向けてガイド可能である。
【0059】
そのため、配線回路基板Cを、確実に、収容領域Aに収容できる。
【0060】
(5)配線回路基板用容器1は、図3に示すように、複数のエッジE1,E2,E3,E4のそれぞれに対して、少なくとも1つの突起23(突起23A,23B,23C,23D)を有する。
【0061】
そのため、複数のエッジE1,E2,E3,E4の全てにおいて、収容部2Aの側壁21(側壁21A,21B,21C,21D)との接触を抑制できる。
【0062】
そのため、配線回路基板CのエッジE1,E2,E3,E4と収容部2Aの側壁21との接触によって異物が発生することを、より抑制できる。
【0063】
(6)配線回路基板用容器1によれば、図3に示すように、底壁22は、開口221A,221B,221Cを有する。開口221A,221B,221Cは、収容部2Aに収容された配線回路基板Cの検査に使用される。
【0064】
そのため、配線回路基板Cが収容部2Aに収容された状態で、開口221A,221B,221Cを介して、配線回路基板Cを検査できる。
【0065】
(7)配線回路基板用容器1によれば、図3に示すように、配線回路基板Cが収容部2A内に収容された状態で、配線回路基板Cの厚み方向において、エッジE1の一部が、開口221Aと重なり、エッジE2の一部が、開口221Bと重なる。
【0066】
そのため、配線回路基板Cが収容部2Aに収容された状態で、開口221Aを介して、配線回路基板CのエッジE1を検査し、開口221Bを介して、配線回路基板CのエッジE2を検査できる。
【符号の説明】
【0067】
1 配線回路基板用容器
2A 収容部
21A 側壁
21B 側壁
21C 側壁
21D 側壁
22 底壁
23A 突起
23B 突起
23C 突起
23D 突起
221A 開口
221B 開口
221C 開口
231 傾斜面
A 収容領域
C 配線回路基板
E1 エッジ
E2 エッジ
E3 エッジ
E4 エッジ
図1
図2
図3
図4