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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022190623
(43)【公開日】2022-12-26
(54)【発明の名称】検体検査依頼の支援システム
(51)【国際特許分類】
G16H 10/00 20180101AFI20221219BHJP
【ＦＩ】
G16H10/00
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】ＯＬ
(21)【出願番号】P 2021099051
(22)【出願日】2021-06-14
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-04-25
(71)【出願人】
【識別番号】521260204
【氏名又は名称】藤井 賢治
(71)【出願人】
【識別番号】521260215
【氏名又は名称】柳田 竜二
(74)【代理人】
【識別番号】100133271
【弁理士】
【氏名又は名称】東 和博
(72)【発明者】
【氏名】藤井 賢治
(72)【発明者】
【氏名】柳田 竜二
【テーマコード（参考）】
5L099
【Ｆターム（参考）】
5L099AA03
(57)【要約】
【課題】依頼書と検体容器のマッチング精度の向上を図り、あわせて依頼書の使い勝手の向上を図り、検査機関および医療機関双方の負担軽減を図れるようにした検体検査依頼の支援システムを提供する。
【解決手段】検査依頼書1に、患者情報記入欄、検査依頼項目選択欄、ラベル貼付欄を設け、医療機関Ｍが発行した患者情報ラベルＲ１と検体ラベルＲ２を検査依頼書１のラベル貼付欄に、残りの検体ラベルを検体容器に貼付ける。検査機関Ｋの端末１０と画像読取り装置３０と支援サーバ４０をネットワーク６０で結び、受け取った検査依頼書1を画像読取り装置３０に読み込み画像ファイル化して支援サーバ４０に送信し、支援サーバ４０が画像解析して各欄の画像データを文字列情報に変換し、変換された各欄の文字列情報から検体検査の検査指示ファイルＦsを出力する。
【選択図】図１
【解決手段】検査依頼書1に、患者情報記入欄、検査依頼項目選択欄、ラベル貼付欄を設け、医療機関Ｍが発行した患者情報ラベルＲ１と検体ラベルＲ２を検査依頼書１のラベル貼付欄に、残りの検体ラベルを検体容器に貼付ける。検査機関Ｋの端末１０と画像読取り装置３０と支援サーバ４０をネットワーク６０で結び、受け取った検査依頼書1を画像読取り装置３０に読み込み画像ファイル化して支援サーバ４０に送信し、支援サーバ４０が画像解析して各欄の画像データを文字列情報に変換し、変換された各欄の文字列情報から検体検査の検査指示ファイルＦsを出力する。
【選択図】図１
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療機関が被験者から採取した検体を検体容器に収容し、受付番号を含む検体情報ラベルを検体容器に貼付けて検体の検査を検査機関に依頼し、医療機関から検査依頼書と検体容器を受け取った検査機関が依頼された検査項目について検査を行なうシステムにおいて、
検査依頼書に、被験者情報の記入欄と、検査依頼項目の選択欄と、被験者情報ラベルと検体情報ラベルの貼付欄を設け、
医療機関が、被験者と検体について、１枚の被験者情報ラベルと、検体容器の必要個数に１枚を加えた複数枚の検体情報ラベルを発行して、検査依頼書の貼付欄に１枚の被験者情報ラベルと１枚の検体情報ラベルを貼付け、必要個数の検体容器のそれぞれに残りの検体情報ラベルを１枚ずつ貼付けるようにし、
検査機関の端末と画像読取り装置と支援サーバをネットワークで結び、
検査機関が受け取った検査依頼書を画像読取り装置に読み込んで画像ファイル化するとともに、検査依頼書の画像ファイルを支援サーバに送信し、
支援サーバは、検査依頼書の画像ファイルをファイル保存部に保存するとともに、検査機関の端末からの指令により、画像解析部が、保存された検査依頼書の画像ファイルを画像解析するとともに、文字列情報変換部が、画像解析後の各欄の画像データをそれぞれ文字列情報に変換し、出力部が、変換された各欄の文字列情報から検体検査の検査指示ファイルを生成し出力することを特徴とする検体検査依頼の支援システム。
検査依頼書に、被験者情報の記入欄と、検査依頼項目の選択欄と、被験者情報ラベルと検体情報ラベルの貼付欄を設け、
医療機関が、被験者と検体について、１枚の被験者情報ラベルと、検体容器の必要個数に１枚を加えた複数枚の検体情報ラベルを発行して、検査依頼書の貼付欄に１枚の被験者情報ラベルと１枚の検体情報ラベルを貼付け、必要個数の検体容器のそれぞれに残りの検体情報ラベルを１枚ずつ貼付けるようにし、
検査機関の端末と画像読取り装置と支援サーバをネットワークで結び、
検査機関が受け取った検査依頼書を画像読取り装置に読み込んで画像ファイル化するとともに、検査依頼書の画像ファイルを支援サーバに送信し、
支援サーバは、検査依頼書の画像ファイルをファイル保存部に保存するとともに、検査機関の端末からの指令により、画像解析部が、保存された検査依頼書の画像ファイルを画像解析するとともに、文字列情報変換部が、画像解析後の各欄の画像データをそれぞれ文字列情報に変換し、出力部が、変換された各欄の文字列情報から検体検査の検査指示ファイルを生成し出力することを特徴とする検体検査依頼の支援システム。
【請求項2】
検査機関の端末とクラウドサーバと医療機関の端末をネットワークで結び、
クラウドサーバは、被験者と検体についてそれぞれ被験者情報ラベルと検体情報ラベルを発行するラベル発行部を備え、
クラウドサーバは、医療機関の端末からの指令により、ラベル発行部が、被験者と検体について、検体容器の必要個数に１枚を加えた複数枚の検体情報ラベルを、検査依頼書と検体容器に貼付け可能な形で発行することを特徴とする請求項１記載の検体検査依頼の支援システム。
クラウドサーバは、被験者と検体についてそれぞれ被験者情報ラベルと検体情報ラベルを発行するラベル発行部を備え、
クラウドサーバは、医療機関の端末からの指令により、ラベル発行部が、被験者と検体について、検体容器の必要個数に１枚を加えた複数枚の検体情報ラベルを、検査依頼書と検体容器に貼付け可能な形で発行することを特徴とする請求項１記載の検体検査依頼の支援システム。
【請求項3】
検査依頼書における検査依頼項目の選択欄が、検体容器の種別を表す区分ごとに分類されるとともに、区分に属する検査項目がチェック欄とともに区分ごとに配列されており、
支援サーバは、画像解析後の検査依頼項目の選択欄については、検査項目のチェック欄にチェックマークが含まれているとき、文字列情報変換部が、チェックマークのある検査項目のみの画像データを文字列情報に変換することを特徴とする請求項１または請求項２記載の検体検査依頼の支援システム。
支援サーバは、画像解析後の検査依頼項目の選択欄については、検査項目のチェック欄にチェックマークが含まれているとき、文字列情報変換部が、チェックマークのある検査項目のみの画像データを文字列情報に変換することを特徴とする請求項１または請求項２記載の検体検査依頼の支援システム。
【請求項4】
医療機関および／または検査機関の端末からの操作により、クラウドサーバに保存された検査依頼書ファイルについて、検査依頼項目の選択欄に配列されている検査項目を、検体容器の種別を表す区分ごとに、種類および数を任意に設定し、出力可能であることを特徴とする請求項１ないし請求項３のいずれか一項に記載の検体検査依頼の支援システム。
【請求項5】
検査依頼書に、特定の検査項目の組合せと特定の検体容器の組合せを１の専用セットとする複数の専用セットがチェック欄とともに配列されている専用セット選択欄が設けられており、
支援サーバは、画像解析後の専用セット選択欄については、専用セットのチェック欄にチェックマークが含まれているとき、文字列情報変換部が、チェックマークのある専用セットを示す表示のみの画像データを文字または文字列情報に変換することを特徴とする請求項１ないし請求項４のいずれか一項に記載の検体検査依頼の支援システム。
支援サーバは、画像解析後の専用セット選択欄については、専用セットのチェック欄にチェックマークが含まれているとき、文字列情報変換部が、チェックマークのある専用セットを示す表示のみの画像データを文字または文字列情報に変換することを特徴とする請求項１ないし請求項４のいずれか一項に記載の検体検査依頼の支援システム。
【請求項6】
検査依頼書において、検査依頼項目の選択欄の一部に、コードの記入により依頼書に掲載がない検査依頼項目を追加できる検査依頼項目コード欄を設け、
支援サーバは、画像解析後の検査依頼項目コード欄については、当該コード欄に検査項目コードが含まれているとき、文字列情報変換部が、前記コード欄の画像データを文字または文字列情報に変換することを特徴とする請求項１ないし請求項５のいずれか一項に記載の検体検査依頼の支援システム。
支援サーバは、画像解析後の検査依頼項目コード欄については、当該コード欄に検査項目コードが含まれているとき、文字列情報変換部が、前記コード欄の画像データを文字または文字列情報に変換することを特徴とする請求項１ないし請求項５のいずれか一項に記載の検体検査依頼の支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、依頼書と検体容器のマッチング精度の向上を図り、あわせて依頼書の使い勝手の向上を図り、検査機関および医療機関双方の負担軽減を図るようにした検体検査依頼の支援システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、病院等の医療機関において、病気の診療等のため血液等の検体を採取することが行なわれている。採取された検体は検体容器に収容され、医療機関の名称、患者の情報、検査項目等が記入された検査依頼書が検体容器と一緒に検査機関に送られ、検査機関において検体の検査が行なわれ、検査の結果が、依頼元の医療機関に送られるようになっている。
【0003】
しかしながら、従来の検査依頼書（以下、依頼書という）は、複写形式の専用紙が用いられており、患者の名前などの情報はすべて手書きで記入し、また、検体検査の依頼項目は固定されており、多くの項目の中から必要な項目だけを選んでチェックを記入しており、非常に効率が悪かった。また、検体の容器には患者の名前とカルテ番号を手書きで記入したラベルを貼付けており、依頼書と検体容器を受け取った検査機関は、依頼書と検体容器のラベルを目視で確認しており、複数の医療機関から依頼書と検体容器を受け取る場合は特に、依頼書と検体容器の照合に時間がかかり、検体容器の取り違えを招く心配があった。
【0004】
さらに、従来の依頼書は、検査項目と紐付く検体容器の分類が表記されておらず、医療機関は検査の依頼時、検査機関は検体の受領時に、検体容器の種別と個数を確認することが難しく、その確認作業に大きな負担がかかっていた。
【0005】
検体検査に関して、従来より、検体提出票に被検者の氏名と固有番号を文字で印字するとともに固有番号をバーコードで印字し、検体容器に固有番号を付与して検査を行い、検体提出票のバーコードを読み取り、検査結果を固有番号に対応させてコンピュータ入力して検査報告書を作成するようにした検体検査の管理方法（特許文献１）、検体容器を識別可能な情報を書き込んだＲＦ－ＩＤメディアを検体容器に装着し、検査依頼書を識別可能なシートＩＤを検査依頼書に記載し、医療機関から検査依頼書及び検体容器を回収する際に、検査依頼書からシートＩＤを読み取り、ＲＦ－ＩＤメディアに書き込まれた情報を読み取るようにした検体管理システム（特許文献２）が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平０８－２５５２００号公報
【特許文献2】特開２００６－２９８１８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記従来技術は、検査依頼に対応する検体の管理を主目的とするもので、前述したような従来の依頼書によってこれまで生じていた種々の課題に対応したものではない。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、依頼書と検体容器のマッチング精度の向上を図り、あわせて依頼書の使い勝手の向上を図り、検査機関および医療機関双方の負担軽減を図れるようにした検体検査依頼の支援システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明に係る検体検査依頼の支援システムは、
医療機関が被験者から採取した検体を検体容器に収容し、受付番号を含む検体情報ラベルを検体容器に貼付けて検体の検査を検査機関に依頼し、医療機関から検査依頼書と検体容器を受け取った検査機関が依頼された検査項目について検査を行なうシステムにおいて、
検査依頼書に、被験者情報の記入欄と、検査依頼項目の選択欄と、被験者情報ラベルと検体情報ラベルの貼付欄を設け、
医療機関が、被験者と検体について、１枚の被験者情報ラベルと、検体容器の必要個数に１枚を加えた複数枚の検体情報ラベルを発行して、検査依頼書の貼付欄に１枚の被験者情報ラベルと１枚の検体情報ラベルを貼付け、必要個数の検体容器のそれぞれに残りの検体情報ラベルを１枚ずつ貼付けるようにし、
検査機関の端末と画像読取り装置と支援サーバをネットワークで結び、
検査機関が受け取った検査依頼書を画像読取り装置に読み込んで画像ファイル化するとともに、検査依頼書の画像ファイルを支援サーバに送信し、
支援サーバは、検査依頼書の画像ファイルをファイル保存部に保存するとともに、検査機関の端末からの指令により、画像解析部が、保存された検査依頼書の画像ファイルを画像解析するとともに、文字列情報変換部が、画像解析後の各欄の画像データをそれぞれ文字列情報に変換し、出力部が、変換された各欄の文字列情報から検体検査の検査指示ファイルを生成し出力することを第１の特徴とする。
医療機関が被験者から採取した検体を検体容器に収容し、受付番号を含む検体情報ラベルを検体容器に貼付けて検体の検査を検査機関に依頼し、医療機関から検査依頼書と検体容器を受け取った検査機関が依頼された検査項目について検査を行なうシステムにおいて、
検査依頼書に、被験者情報の記入欄と、検査依頼項目の選択欄と、被験者情報ラベルと検体情報ラベルの貼付欄を設け、
医療機関が、被験者と検体について、１枚の被験者情報ラベルと、検体容器の必要個数に１枚を加えた複数枚の検体情報ラベルを発行して、検査依頼書の貼付欄に１枚の被験者情報ラベルと１枚の検体情報ラベルを貼付け、必要個数の検体容器のそれぞれに残りの検体情報ラベルを１枚ずつ貼付けるようにし、
検査機関の端末と画像読取り装置と支援サーバをネットワークで結び、
検査機関が受け取った検査依頼書を画像読取り装置に読み込んで画像ファイル化するとともに、検査依頼書の画像ファイルを支援サーバに送信し、
支援サーバは、検査依頼書の画像ファイルをファイル保存部に保存するとともに、検査機関の端末からの指令により、画像解析部が、保存された検査依頼書の画像ファイルを画像解析するとともに、文字列情報変換部が、画像解析後の各欄の画像データをそれぞれ文字列情報に変換し、出力部が、変換された各欄の文字列情報から検体検査の検査指示ファイルを生成し出力することを第１の特徴とする。
【0010】
本発明に係る検体検査依頼の支援システムは、
検査機関の端末とクラウドサーバと医療機関の端末をネットワークで結び、
クラウドサーバは、被験者と検体についてそれぞれ被験者情報ラベルと検体情報ラベルを発行するラベル発行部を備え、
クラウドサーバは、医療機関の端末からの指令により、ラベル発行部が、被験者と検体について、検体容器の必要個数に１枚を加えた複数枚の検体情報ラベルを、検査依頼書と検体容器に貼付け可能な形で発行することを第２の特徴とする。
検査機関の端末とクラウドサーバと医療機関の端末をネットワークで結び、
クラウドサーバは、被験者と検体についてそれぞれ被験者情報ラベルと検体情報ラベルを発行するラベル発行部を備え、
クラウドサーバは、医療機関の端末からの指令により、ラベル発行部が、被験者と検体について、検体容器の必要個数に１枚を加えた複数枚の検体情報ラベルを、検査依頼書と検体容器に貼付け可能な形で発行することを第２の特徴とする。
【0011】
本発明に係る検体検査依頼の支援システムは、
検査依頼書において、検査依頼項目の選択欄が、検体容器の種別を表す区分ごとに分類されるとともに、区分に属する検査項目がチェック欄とともに区分ごとに配列されており、
支援サーバは、画像解析後の検査依頼項目の選択欄については、検査項目のチェック欄にチェックマークが含まれているとき、文字列情報変換部が、チェックマークのある検査項目のみの画像データを文字列情報に変換することを第３の特徴とする。
検査依頼書において、検査依頼項目の選択欄が、検体容器の種別を表す区分ごとに分類されるとともに、区分に属する検査項目がチェック欄とともに区分ごとに配列されており、
支援サーバは、画像解析後の検査依頼項目の選択欄については、検査項目のチェック欄にチェックマークが含まれているとき、文字列情報変換部が、チェックマークのある検査項目のみの画像データを文字列情報に変換することを第３の特徴とする。
【0012】
本発明に係る検体検査依頼の支援システムは、
医療機関および／または検査機関の端末からの操作により、クラウドサーバに保存された検査依頼書ファイルについて、検査依頼項目の選択欄に配列されている検査項目を、検体容器の種別を表す区分ごとに、種類および数を任意に設定し、出力可能であることを第４の特徴とする。
医療機関および／または検査機関の端末からの操作により、クラウドサーバに保存された検査依頼書ファイルについて、検査依頼項目の選択欄に配列されている検査項目を、検体容器の種別を表す区分ごとに、種類および数を任意に設定し、出力可能であることを第４の特徴とする。
【0013】
本発明に係る検体検査依頼の支援システムは、
検査依頼書に、特定の検査項目の組合せと特定の検体容器の組合せを１の専用セットとする複数の専用セットがチェック欄とともに配列されている専用セット選択欄が設けられており、
支援サーバは、画像解析後の専用セット選択欄については、専用セットのチェック欄にチェックマークが含まれているとき、文字列情報変換部が、チェックマークのある専用セットを示す表示のみの画像データを文字または文字列情報に変換することを第５の特徴とする。
検査依頼書に、特定の検査項目の組合せと特定の検体容器の組合せを１の専用セットとする複数の専用セットがチェック欄とともに配列されている専用セット選択欄が設けられており、
支援サーバは、画像解析後の専用セット選択欄については、専用セットのチェック欄にチェックマークが含まれているとき、文字列情報変換部が、チェックマークのある専用セットを示す表示のみの画像データを文字または文字列情報に変換することを第５の特徴とする。
【0014】
本発明に係る検体検査依頼の支援システムは、
検査依頼書において、検査依頼項目の選択欄の一部に、コードの記入により依頼書に掲載がない検査依頼項目を追加できる検査依頼項目コード欄を設け、
支援サーバは、画像解析後の検査依頼項目コード欄については、当該コード欄に検査項目コードが含まれているとき、文字列情報変換部が、前記コード欄の画像データを文字または文字列情報に変換することを第６の特徴とする。
検査依頼書において、検査依頼項目の選択欄の一部に、コードの記入により依頼書に掲載がない検査依頼項目を追加できる検査依頼項目コード欄を設け、
支援サーバは、画像解析後の検査依頼項目コード欄については、当該コード欄に検査項目コードが含まれているとき、文字列情報変換部が、前記コード欄の画像データを文字または文字列情報に変換することを第６の特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
以上説明したように、本発明によれば、検査依頼書に被験者情報ラベルと検体情報ラベルの貼付欄を設け、検査依頼書からそれぞれの情報を読み取るようにしたから、検査依頼書と検体容器のマッチング精度が向上し、検査依頼時や受領時における検査機関、医療機関双方の照合作業の負担軽減を大きく図れるという効果を奏する。
【0016】
また、本発明によると、上記の検査依頼書を画像ファイル化し、画像解析により読み込んだ被験者情報や検体情報等から検体検査の指示ファイルを生成し出力するようにしたから、検体検査システムとの連携をスムーズに行えるようになり、多数の検体検査を管理しながら効率よく実施できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明に係る検体検査依頼の支援システムの構成図、
【図5】（Ａ）は医療機関の端末画面、（Ｂ）は患者情報ラベルと検体ラベルを示す説明図、
【図6】検査依頼時の検査依頼書を示す図、
【図7】検査依頼書に含まれる専用セット欄を示す図、
【図8】病院が異なる場合の検査項目の配列例を示す図、
【図9】検査指示ファイルの出力例を示す図、
【図10】検査指示ファイルの出力例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。図１は本実施形態における検体検査依頼の支援システムの構成図である。図中、符号Ｓは検体検査依頼の支援システム、符号１は検査依頼書、符号２は検体容器を示している。
【0019】
検体検査依頼の支援システムＳ（以下、支援システムＳという）は、後工程の臨床検査システムに連動し、検体検査依頼の業務を支援するシステムである。同支援システムＳは、図１に示すように、検査機関Ｋの端末１０と、画像読取り装置３０と、支援サーバ４０がネットワーク６０で結ばれている。また、検査機関Ｋの端末１０と、医療機関Ｍの端末２０と、クラウドサーバ５０がネットワーク６０で結ばれている。ネットワーク６０は、インターネット、有線ＬＡＮ、無線ＬＡＮなどの通信網、通信手段から構成されている。
【0020】
検査依頼書１は、図２に示すように、依頼日記入欄１ａ、医療機関名記入欄１ｂ、患者情報記入欄１ｃ、ラベル貼付欄１ｄ、検査依頼項目選択欄１ｅ、専用セット選択欄１ｆを備えている。患者情報記入欄１ｃは、患者（被験者）に関する情報（ＩＤ、姓名、生年月日、採取日等）を記入する欄で、ラベル貼付欄１ｄは、図６に示すように、患者情報ラベルＲ１と検体情報ラベルＲ２（以下、検体ラベルＲ２という）を貼付ける欄である。患者情報ラベルＲ１には、文字情報とともにＱＲコード（登録商標）が印字され、ＱＲコード（登録商標）には、患者記入欄１ｃと同一の患者情報（ＩＤ、姓名、誕生日、性別等）が検体の受付番号とともに格納されている。検体ラベルＲ２には、文字情報とともにバーコードが印刷され、バーコードには検体の受付番号が格納されている。
【0021】
検査依頼項目選択欄１ｅは、検査を依頼する項目を選択し特定する欄で、最上段に検体容器の種別を表す区分が設けられ、２段目以降に、各区分に属する検査項目がチェック欄ｃとともに配列されている。図示例の場合、最上段には２種類（末・全）の区分が設けられている。“末”は末梢血検査に分類される検査項目の容器、“全”は全血検査に分類される検査項目の容器を意味している。同選択欄１ｅには別種類（糖）の区分を追加してもよい。“糖”は血糖検査に分類される検査項目の容器を意味する。検体容器の種類は、蓋の色（例：青・黄・紫）で識別される。
【0022】
上記の検査依頼項目選択欄１ｅには、図２に示すように、その一部にコード記入により依頼書に掲載がない検査依頼項目を追加できる検査依頼項目コード欄１ｇを設けることができる。この場合、検査依頼項目のコードは検体検査で行なわれる検査項目のそれぞれについて数字、英字、またはそれらの組合せにより予め付与され、クラウドサーバ５０に保存される。
【0023】
専用セット選択欄１ｆは、特定の検査項目の組合せと特定の検体容器の組合せを１の専用セットとする複数の専用セットがチェック欄ｃとともに配列されている。専用セット選択欄１ｆは、検査依頼項目選択欄１ｅの代わりに用いることができる。図示例の場合、上段に特定の検査項目の組合せを示す専用セット番号（１～６）が配列され、下段に専用セット番号に対応した検体容器の組合せ（全・糖・末／全・糖／全・末／全・糖・末／全・末／全・糖・末）が配列されている。例えば、専用セット番号４のチェック欄ｃにチェックを入れると、専用セット番号４で組合わされる検査項目の検査を依頼することを意味し、依頼時に３種類（全・糖・末）の検体容器が必要であることを意味する。専用セット番号に対応する検査項目の組合せは、クラウドサーバ５０に保存される。
【0024】
上記の検査依頼書１は、クラウドサーバ５０に雛形ファイルが保存されている。図４にクラウドサーバ５０の構成図を示す。クラウドサーバ５０には、ファイル保存部５１に、検体検査を依頼するための多数の検査項目一覧が保存されているほか、各検査項目のコード一覧、専用セット番号に対応する検査項目の組合せ一覧が保存される。医療機関Ｂは端末２０からの操作により、クラウドサーバ５０から検査依頼書１の雛形ファイルをダウンロードし、検査依頼項目選択欄１ｅに区分ごとに配列された検査項目を、クラウドサーバ５０に保存された検査項目一覧から選択し、検査項目の種類および数を任意に設定し、プリンター等の出力装置から、設定後の検査依頼書を出力することができる。
【0025】
クラウドサーバ５０は、検体の受付番号を発行する番号発行部５２と、検査依頼書１のラベル貼付欄１ｄに貼付ける患者情報ラベルＲ１、検査依頼書１のラベル貼付欄１ｄと検体容器２に貼付ける検体ラベルＲ２を発行するラベル発行部５３と、出力部５４をさらに備えている。医療機関Ｂは端末２０からの操作により、クラウドサーバ５０の番号発行部５２から、検査を依頼する検体の受付番号を順次取得し、医療機関Ｂのデータベースに保存された患者情報をもとにして、クラウドサーバ５０のラベル発行部５３から、患者情報ラベルＲ１と検体ラベルＲ２を作成し、プリンター等の出力装置から、１枚の患者情報ラベルＲ１と必要枚数（検体容器２の数が３個の場合は３枚＋１枚＝４枚）の検体ラベルＲ２を出力することができる。図５（Ａ）に端末２０の画面２１、図５（Ｂ）に印刷されたラベルＲ１、Ｒ２の例を示す。
【0026】
画像読取り装置３０は、検査機関Ｋが受け取った検査依頼書１を読み込んで画像ファイル化するとともに、検査依頼書１の画像ファイル（依頼書画像ファイル）Ｆｉを支援サーバ４０に送信する。検査機関Ｋが受け取ったペーパー形式の検査依頼書１を読み込んで画像ファイル化してもよいし、検査機関Ｋの端末１０が受け取ったＰＤＦ形式の検査依頼書１を画像読取り装置３０に送信し、読み込んで、画像ファイル化してもよい。画像ファイル化の形式は、ＪＰＥＧ、ＧＩＦ、ＰＮＧなどの形式が適用される。依頼書画像ファイルＦｉの支援サーバ４０への送信は、検査機関Ｋの端末１０からの指令で行なわれるか、予め画像読取り装置３０にプログラムされたソフトにより行なわれる。
【0027】
支援サーバ４０は、図３に示すように、依頼書画像ファイルＦｉを保存する画像ファイル保存部４１と、保存された依頼書画像ファイルＦｉを画像解析する画像解析部４２と、画像解析後の画像データを、検体検査の指示ファイルを生成するための文字列情報に変換する文字列情報変換部４３と、変換された各欄の文字列情報を検体検査の管理データ用に出力する出力部４４を備えている。
【0028】
画像ファイル保存部４１は、画像読取り装置３０から送信されるすべての依頼書画像ファイルＦｉを保存する。画像解析部４２は、依頼書画像ファイルＦｉについて、検査依頼書１に含まれる各欄、すなわち、依頼日記入欄１ａ、医療機関名記入欄１ｂ、患者情報記入欄１ｃ、ラベル貼付欄１ｄ、検査依頼項目選択欄１ｅ、専用セット選択欄１ｆを含む各欄をそれぞれ特定し、特定後の各欄について画像解析を行なう。文字列情報変換部４３は、検査機関Ｋの端末１０からの指令により、画像解析後の各欄に含まれる画像データを、それぞれ文字列情報に変換する。出力部４４は、検査機関Ｋの端末１０からの指令により、変換後の各欄の文字列情報から検体検査の指示ファイルを生成し出力する。具体的内容は後述する。
【0029】
画像ファイル保存部４１、画像解析部４２、文字列情報生成部４３の動作は、検査機関Ｋの端末１０からの指令に従って行なわれるか、予め、支援サーバ４０のプログラム保存部に保存されたプログラムソフトにより行なわれる。
【0030】
次に上記構成の支援システムＳを用いた検体検査の依頼書の作成から検査の指示ファイルの出力までの流れについて、以下に説明する。
【0031】
（検査依頼書の作成）
医療機関Ｍは、患者から採取した検体を検体容器２に収容し、検査依頼書１を作成する。検査依頼書１（以下、依頼書１という）は、端末２０からの操作により、クラウドサーバ５０から雛形（雛形は医療機関Ｍ専用に作成したものでもよい）をダウンロードし、印刷する。依頼書１の雛形は、検査機関Ｋが端末１０からの操作により医療機関ごとにダウンロードし、医療機関Ｍに提供してよい。
医療機関Ｍは、患者から採取した検体を検体容器２に収容し、検査依頼書１を作成する。検査依頼書１（以下、依頼書１という）は、端末２０からの操作により、クラウドサーバ５０から雛形（雛形は医療機関Ｍ専用に作成したものでもよい）をダウンロードし、印刷する。依頼書１の雛形は、検査機関Ｋが端末１０からの操作により医療機関ごとにダウンロードし、医療機関Ｍに提供してよい。
【0032】
（ラベルの発行）
次に、医療機関Ｍは、端末２０からの操作により、クラウドサーバ５０のラベル発行部５３を作動させ、画面２１から必要情報を入力し（図５（Ａ）参照）、患者情報ラベルＲ１と検体ラベルＲ２を作成し、各ラベルを印刷する（図５（Ｂ）参照）。検体ラベルＲ２は必要枚数印刷する。印刷した各ラベルＲ１、Ｒ２は依頼書１のラベル貼付欄１ｄに貼付ける（図６参照）。残りの検体情報ラベルＲ２は検体容器２に貼付ける（図１参照）。図示例の場合、検体ラベルＲ２は３枚印刷し、１枚を依頼書１に、２枚を２種類（末・全）の検体容器２にそれぞれ貼付ける。ラベル貼付欄１ｄに患者情報ラベルＲ１を貼付けない場合、患者情報記入欄１ｃに手書きで患者情報を記入してもよい。
次に、医療機関Ｍは、端末２０からの操作により、クラウドサーバ５０のラベル発行部５３を作動させ、画面２１から必要情報を入力し（図５（Ａ）参照）、患者情報ラベルＲ１と検体ラベルＲ２を作成し、各ラベルを印刷する（図５（Ｂ）参照）。検体ラベルＲ２は必要枚数印刷する。印刷した各ラベルＲ１、Ｒ２は依頼書１のラベル貼付欄１ｄに貼付ける（図６参照）。残りの検体情報ラベルＲ２は検体容器２に貼付ける（図１参照）。図示例の場合、検体ラベルＲ２は３枚印刷し、１枚を依頼書１に、２枚を２種類（末・全）の検体容器２にそれぞれ貼付ける。ラベル貼付欄１ｄに患者情報ラベルＲ１を貼付けない場合、患者情報記入欄１ｃに手書きで患者情報を記入してもよい。
【0033】
次に、医療機関Ｍの担当者は、印刷した依頼書１の検査依頼項目選択欄１ｅから、検査を依頼する検査項目のチェック欄ｃにチェックマークを記入する。図６の例では、区分Ａ（末）の１か所、区分Ｂ（全）の３か所にチェックマークが記入されている。医療機関Ｍの担当者は、検体検査の依頼時に、依頼書１の検査依頼項目選択欄１ｅが検体容器の種類別（末・全）に区分されているので、検査依頼時にチェックマークを確認すれば、依頼に必要な検体容器の種類および個数を容易に把握し、照合できる。チェックマークの記入は医療機関Ｍの担当者が端末２０から行なえるようにしてよい。
【0034】
医療機関Ｍの担当者は、患者に対し、検査を依頼する検査項目の組合せが決まっている場合、依頼書１の検査依頼項目選択欄１ｅにチェックマークを記入する代わりに、図７に示すように、専用セット選択欄１ｆを使用し、専用セット選択欄１ｆから専用セット番号（１～６）を選択し、チェック欄ｃにチェックマークを記入することができる。図７の例では、専用セット番号４（全・糖・末）にチェックマークが記入されている。チェックマークの記入は医療機関Ｍの担当者が端末２０から行なえるようにしてよい。
【0035】
（検体検査の依頼）
次に、医療機関Ｍは、依頼書１と検体容器２の準備ができたら、検体検査を検査機関Ｋに依頼し、依頼書１と検体容器２を検査機関Ｋに送付する。医療機関Ｍの依頼により、検査機関Ｋの担当者が医療機関Ｍを訪問し、依頼書１と検体容器２を確認して受け取る場合もある。依頼書１には、検査依頼項目と検体容器２の種類・個数が紐づけされているので、医療機関Ｍの担当者は、検査依頼時に検査依頼項目と検体容器の種類・個数の照合を容易に行える。検査機関Ｋは、医療機関Ｍから依頼書１と検体容器２を受領するが、同様に、受領時に検査依頼項目と検体容器の種類・個数の照合を容易に行える。依頼書１はＰＤＦ形式で医療機関Ｍの端末２０から検査機関Ｋの端末１０に送信する形をとってもよい。
次に、医療機関Ｍは、依頼書１と検体容器２の準備ができたら、検体検査を検査機関Ｋに依頼し、依頼書１と検体容器２を検査機関Ｋに送付する。医療機関Ｍの依頼により、検査機関Ｋの担当者が医療機関Ｍを訪問し、依頼書１と検体容器２を確認して受け取る場合もある。依頼書１には、検査依頼項目と検体容器２の種類・個数が紐づけされているので、医療機関Ｍの担当者は、検査依頼時に検査依頼項目と検体容器の種類・個数の照合を容易に行える。検査機関Ｋは、医療機関Ｍから依頼書１と検体容器２を受領するが、同様に、受領時に検査依頼項目と検体容器の種類・個数の照合を容易に行える。依頼書１はＰＤＦ形式で医療機関Ｍの端末２０から検査機関Ｋの端末１０に送信する形をとってもよい。
【0036】
（依頼書の画像ファイル化）
検査機関Ｋは、依頼書１と検体容器２の受領後、依頼書１を画像読取り装置３０に読み込んで画像ファイル化し、依頼書画像ファイルＦｉを支援サーバ４０に送信し、画像ファイル保存部４１に保存する。検査機関Ｋは、端末１０に医療機関Ｍの端末２０からＰＤＦ形式の依頼書１を受け取った場合、これを画像読取り装置３０に送信し、画像ファイル化してもよい。
検査機関Ｋは、依頼書１と検体容器２の受領後、依頼書１を画像読取り装置３０に読み込んで画像ファイル化し、依頼書画像ファイルＦｉを支援サーバ４０に送信し、画像ファイル保存部４１に保存する。検査機関Ｋは、端末１０に医療機関Ｍの端末２０からＰＤＦ形式の依頼書１を受け取った場合、これを画像読取り装置３０に送信し、画像ファイル化してもよい。
【0037】
（依頼書画像ファイルの画像解析）
次に、検査機関Ｋは、端末１０からの指令により、支援サーバ４０の画像解析部４２を作動させ、画像ファイル保存部４１に保存された依頼書画像ファイルＦｉを順次選択し、画像解析を行なう。画像解析部４２が作動されると、画像解析部４２が、依頼書画像ファイルＦｉに含まれる各欄をそれぞれ特定し、画像解析を行う。図示例の依頼書１の場合、画像解析部４２が隅部の基準マークＭを読み取り、基準マークＭの位置情報（Ｘ、Ｙ座標）から、各欄のフィールド（領域）を特定し、各欄のフィールド内の画像を解析する。各欄のフィールド情報（Ｘ、Ｙ座標、幅、高さ）は、依頼書１の基準マークＭの位置情報に紐づけされており、各欄のフィールドを画像解析部４２が特定可能である。
次に、検査機関Ｋは、端末１０からの指令により、支援サーバ４０の画像解析部４２を作動させ、画像ファイル保存部４１に保存された依頼書画像ファイルＦｉを順次選択し、画像解析を行なう。画像解析部４２が作動されると、画像解析部４２が、依頼書画像ファイルＦｉに含まれる各欄をそれぞれ特定し、画像解析を行う。図示例の依頼書１の場合、画像解析部４２が隅部の基準マークＭを読み取り、基準マークＭの位置情報（Ｘ、Ｙ座標）から、各欄のフィールド（領域）を特定し、各欄のフィールド内の画像を解析する。各欄のフィールド情報（Ｘ、Ｙ座標、幅、高さ）は、依頼書１の基準マークＭの位置情報に紐づけされており、各欄のフィールドを画像解析部４２が特定可能である。
【0038】
画像解析部４２は、ＡＩ（人工知能）－ＯＣＲ（光学文字認識）機能を内蔵しており、各欄のフィールドの画像を高度に認識し、解析を行う。まず、ラベル貼付欄１ｄに患者情報ラベルＲ１が貼付けられている場合、患者情報ラベルＲ１からＱＲコード（登録商標）を読み取る。同時に、検体ラベルＲ２からバーコードを読取る。これによって、画像解析部４２は、依頼書１の患者情報と、依頼書１に紐づけられた検体情報を認識する。ラベル貼付欄１ｄに患者情報ラベルＲ１が貼付けられておらず、患者情報記入欄１ｃに手書きの文字で患者情報が記入されている場合、手書きの文字を読み取り、これによっても、依頼書１の患者情報と検体情報を認識する。
【0039】
次に、画像解析部４２は、検査依頼項目選択欄１ｅにおいて、検査項目のチェック欄ｃにチェックマークが含まれている場合、チェックマークが含まれている検査項目を検査依頼項目と認識（判断）し、当該検査項目の文字列（画像データ）を読み取る。検査依頼項目選択欄１ｅにチェックマークが含まれておらず、専用セット選択欄１ｆにチェックマークが含まれている場合、チェックマークが含まれている専用セットの専用セット番号を、検査依頼対象の専用セットと認識（判断）し、当該セット番号（画像データ）を読み取る。
【0040】
図８（Ａ）（Ｂ）に示すように、異なる医療機関（Ａ病院、Ｂクリニック）によって依頼書中の同じ区分の中で検査依頼項目の配列が異なる場合でも、画像解析部４２が、チェックマークを認識してチェックされた検査項目の文字列（画像データ）を読み取るので（すなわち、チェックマークと検査項目の文字列をセットとして取り扱うので）、検査機関Ｋは、同一の検査項目について当日の処理件数や負荷の程度を把握し、管理することができる。
【0041】
（各欄の文字列情報変換）
次に、検査機関Ｋは、端末１０からの指令により、支援サーバ４０の文字列情報変換部４３を作動させ、文字列情報変換部４３が、画像解析により認識されたフィールドの画像データ（検査依頼項目選択欄１ｅ、専用セット選択欄１ｆの場合、チェックマークにより選択された項目のフィールドの画像データ）を、それぞれ文字列情報に変換する。
次に、検査機関Ｋは、端末１０からの指令により、支援サーバ４０の文字列情報変換部４３を作動させ、文字列情報変換部４３が、画像解析により認識されたフィールドの画像データ（検査依頼項目選択欄１ｅ、専用セット選択欄１ｆの場合、チェックマークにより選択された項目のフィールドの画像データ）を、それぞれ文字列情報に変換する。
【0042】
（検査指示ファイルの出力）
次に、検査機関Ｋは、端末１０からの指令により、支援サーバ４０の出力部４４を作動させ、出力部４４が、文字列情報に変換されたフィールド（検査依頼項目選択欄１e、専用セット選択欄１ｆの場合、チェックマークにより選択された項目のフィールド）から、ＣＳＶ形式の検査指示ファイルＦｓを出力する。
次に、検査機関Ｋは、端末１０からの指令により、支援サーバ４０の出力部４４を作動させ、出力部４４が、文字列情報に変換されたフィールド（検査依頼項目選択欄１e、専用セット選択欄１ｆの場合、チェックマークにより選択された項目のフィールド）から、ＣＳＶ形式の検査指示ファイルＦｓを出力する。
【0043】
図９および図１０に検査指示ファイルの出力例を示す。図９は患者属性部、図１０は検査明細部を示している。図９に示すように、患者属性部には、医療機関、依頼日、受付番号、患者情報等の各項目が配列され、各項目のフィールドに対応する文字列情報が出力される。
【0044】
図１０に示すように、検査明細部には、専用セット、検査項目等の各欄が配列されており、専用セットの欄には、医療機関、依頼日、受付番号の項目が、専用セット番号の項目とともに配列され、各項目のフィールドに、対応する文字列情報が出力される。また、検査項目の欄には、同じく医療機関、依頼日、受付番号の項目が、検査依頼項目とともに配列され、各項目のフィールドに、対応する文字列情報が出力される。検査項目が２以上チェックされている場合、それぞれの検査項目欄が出力される。
【0045】
出力された検査指示ファイルＦｓは、図１を参照して、後工程の臨床検査システムに引き継がれ、検査機関Ｋの端末１０からの指令により、管理サーバ７０に送信され、検査指示ファイルＦｓに従って、検体検査が実施される。
【0046】
検査指示ファイルには、検査項目（検査依頼項目）、専用セットに対応してそれぞれ検体の受付番号も出力されるので、検体検査の実施時に指示ファイルと検体容器の照合が確実に行なわれる。検体容器に貼付けられた検体ラベルＲ２の検体情報（受付番号）は、検体検査システムの一部を構成するバーコード読取り機により読取りされ、検査指示ファイルに含まれる受付番号と照合される。
【0047】
本実施形態によると、依頼書１に患者情報ラベルＲ１と検体ラベルＲ２の貼付欄を設け、依頼書１からそれぞれの情報を読み取るようにしたから、依頼書１と検体容器２のマッチング精度が向上し、検査依頼時や受領時における検査機関Ｋ、医療機関Ｍの双方の負担を大きく軽減することができる。
【0048】
医療機関Ｍは、依頼書１の検査項目の配列を任意に設定することができ、また、依頼書１に専用セット選択欄も設けられていることから、検査依頼の実態にあわせて、検査依頼書の使い勝手を向上させることができる。
【0049】
検査機関Ｋは、依頼書１を画像ファイル化し、画像解析により、検査指示に必要な情報を含む検査指示ファイルを生成するようにしたから、臨床検査システムとの連携をスムーズなものとし、多数の医療機関から依頼される検体検査のマッチング精度を向上させながら、検体検査を効率よく実施することができる。
【0050】
かくして、本発明によると、依頼書と検体容器のマッチング精度の向上を図り、あわせて依頼書の使い勝手の向上を図り、検査機関および医療機関双方の負担軽減を図れるようにした検体検査依頼の支援システムを実現することができた。
【0051】
本発明は、臨床検査における検体検査に限らず、他の検査（細菌検査・病理検査等）の支援システムにも適用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本発明は、臨床検査等の検査システムと連携し、検査依頼の支援を行なう支援システムとして利用可能である。
【符号の説明】
【0053】
１ 検査依頼書
２ 検体容器
１０，２０ 端末
２１ 画面
３０ 画像読取り装置
４０ 支援サーバ
４１ 画像ファイル保存部
４２ 画像解析部
４３ 文字列情報変換部
４４，５４ 出力部
５０ クラウドサーバ
５１ ファイル保存部
５２ 番号発行部
５３ ラベル発行部
６０ ネットワーク
７０ 管理サーバ
Ｆｉ 依頼書画像ファイル
Ｆｓ 検査指示ファイル
Ｋ 検査機関
Ｍ 医療機関
Ｒ１ 患者情報ラベル
Ｒ２ 検体ラベル（検体情報ラベル）
Ｓ 支援システム（検体検査依頼の支援システム）
２ 検体容器
１０，２０ 端末
２１ 画面
３０ 画像読取り装置
４０ 支援サーバ
４１ 画像ファイル保存部
４２ 画像解析部
４３ 文字列情報変換部
４４，５４ 出力部
５０ クラウドサーバ
５１ ファイル保存部
５２ 番号発行部
５３ ラベル発行部
６０ ネットワーク
７０ 管理サーバ
Ｆｉ 依頼書画像ファイル
Ｆｓ 検査指示ファイル
Ｋ 検査機関
Ｍ 医療機関
Ｒ１ 患者情報ラベル
Ｒ２ 検体ラベル（検体情報ラベル）
Ｓ 支援システム（検体検査依頼の支援システム）
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【手続補正書】
【提出日】2022-01-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療機関が被験者から採取した検体を検体容器に収容し、受付番号を含む検体情報ラベルを検体容器に貼付けて検体の検査を検査機関に依頼し、医療機関から検査依頼書と検体容器を受け取った検査機関が依頼された検査項目について検体検査を行なうシステムにおいて、
検査依頼書に、被験者情報の記入欄と、検査依頼項目の選択欄と、検体情報ラベルの貼付欄を設け、
検査機関の端末と画像読取り装置と支援サーバをネットワークで結び、
検査機関が受け取った検査依頼書を画像読取り装置に読み込んで画像ファイル化するとともに、検査依頼書の画像ファイルを支援サーバに送信し、
支援サーバは、検査依頼書の画像ファイルをファイル保存部に保存するとともに、検査機関の端末からの指令により、画像解析部が、保存された検査依頼書の画像ファイルを画像解析するとともに、文字列情報変換部が、画像解析後の各欄の画像データをそれぞれ文字列情報に変換し、出力部が、変換された各欄の文字列情報から検体検査の検査指示ファイルを生成し出力し、
検査依頼書における検査依頼項目の選択欄が、検体容器の種別を表す区分ごとに分類されるとともに、区分に属する検査項目がチェック欄とともに区分ごとに配列されており、
支援サーバは、画像解析後の検査依頼項目の選択欄については、検査項目のチェック欄にチェックマークが含まれているとき、文字列情報変換部が、チェックマークのある検査項目のみの画像データを文字列情報に変換することを特徴とする検体検査依頼の支援システム。
検査依頼書に、被験者情報の記入欄と、検査依頼項目の選択欄と、検体情報ラベルの貼付欄を設け、
検査機関の端末と画像読取り装置と支援サーバをネットワークで結び、
検査機関が受け取った検査依頼書を画像読取り装置に読み込んで画像ファイル化するとともに、検査依頼書の画像ファイルを支援サーバに送信し、
支援サーバは、検査依頼書の画像ファイルをファイル保存部に保存するとともに、検査機関の端末からの指令により、画像解析部が、保存された検査依頼書の画像ファイルを画像解析するとともに、文字列情報変換部が、画像解析後の各欄の画像データをそれぞれ文字列情報に変換し、出力部が、変換された各欄の文字列情報から検体検査の検査指示ファイルを生成し出力し、
検査依頼書における検査依頼項目の選択欄が、検体容器の種別を表す区分ごとに分類されるとともに、区分に属する検査項目がチェック欄とともに区分ごとに配列されており、
支援サーバは、画像解析後の検査依頼項目の選択欄については、検査項目のチェック欄にチェックマークが含まれているとき、文字列情報変換部が、チェックマークのある検査項目のみの画像データを文字列情報に変換することを特徴とする検体検査依頼の支援システム。
【請求項2】
検査依頼書に被験者情報ラベルの貼付欄を設け、
医療機関が、被験者と検体について、１枚の被験者情報ラベルと、検体容器の必要個数に１枚を加えた複数枚の検体情報ラベルを発行して、検査依頼書の貼付欄に１枚の被験者情報ラベルと１枚の検体情報ラベルを貼付け、必要個数の検体容器のそれぞれに残りの検体情報ラベルを１枚ずつ貼付けるようにしたことを特徴とする請求項１記載の検体検査依頼の支援システム。
医療機関が、被験者と検体について、１枚の被験者情報ラベルと、検体容器の必要個数に１枚を加えた複数枚の検体情報ラベルを発行して、検査依頼書の貼付欄に１枚の被験者情報ラベルと１枚の検体情報ラベルを貼付け、必要個数の検体容器のそれぞれに残りの検体情報ラベルを１枚ずつ貼付けるようにしたことを特徴とする請求項１記載の検体検査依頼の支援システム。
【請求項3】
検査機関の端末とクラウドサーバと医療機関の端末をネットワークで結び、
クラウドサーバは、被験者と検体についてそれぞれ被験者情報ラベルと検体情報ラベルを発行するラベル発行部を備え、
クラウドサーバは、医療機関の端末からの指令により、ラベル発行部が、被験者と検体について、検体容器の必要個数に１枚を加えた複数枚の検体情報ラベルを、検査依頼書と検体容器に貼付け可能な形で発行することを特徴とする請求項２記載の検体検査依頼の支援システム。
クラウドサーバは、被験者と検体についてそれぞれ被験者情報ラベルと検体情報ラベルを発行するラベル発行部を備え、
クラウドサーバは、医療機関の端末からの指令により、ラベル発行部が、被験者と検体について、検体容器の必要個数に１枚を加えた複数枚の検体情報ラベルを、検査依頼書と検体容器に貼付け可能な形で発行することを特徴とする請求項２記載の検体検査依頼の支援システム。
【請求項4】
検査依頼書において、検査依頼項目の選択欄の一部に、コードの記入により依頼書に掲載がない検査依頼項目を追加できる検査依頼項目コード欄を設け、
支援サーバは、画像解析後の検査依頼項目コード欄については、当該コード欄に検査項目コードが含まれているとき、文字列情報変換部が、前記コード欄の画像データを文字または文字列情報に変換することを特徴とする請求項１ないし請求項３のいずれか一項に記載の検体検査依頼の支援システム。
支援サーバは、画像解析後の検査依頼項目コード欄については、当該コード欄に検査項目コードが含まれているとき、文字列情報変換部が、前記コード欄の画像データを文字または文字列情報に変換することを特徴とする請求項１ないし請求項３のいずれか一項に記載の検体検査依頼の支援システム。
【請求項5】
医療機関が被験者から採取した検体を検体容器に収容し、受付番号を含む検体情報ラベルを検体容器に貼付けて検体の検査を検査機関に依頼し、医療機関から検査依頼書と検体容器を受け取った検査機関が依頼された検査項目について検体検査を行なうシステムにおいて、
検査依頼書に、被験者情報の記入欄と、検査依頼項目の選択欄と、検体情報ラベルの貼付欄と、特定の検査項目の組合せと特定の検体容器の組合せを１の専用セットとする複数の専用セットがチェック欄とともに配列されている専用セット選択欄が設けられており、
検査機関の端末と画像読取り装置と支援サーバをネットワークで結び、
検査機関が受け取った検査依頼書を画像読取り装置に読み込んで画像ファイル化するとともに、検査依頼書の画像ファイルを支援サーバに送信し、
支援サーバは、検査依頼書の画像ファイルをファイル保存部に保存するとともに、検査機関の端末からの指令により、画像解析部が、保存された検査依頼書の画像ファイルを画像解析するとともに、文字列情報変換部が、画像解析後の各欄の画像データをそれぞれ文字列情報に変換し、出力部が、変換された各欄の文字列情報から検体検査の検査指示ファイルを生成し出力し、
支援サーバは、画像解析後の専用セット選択欄については、専用セットのチェック欄にチェックマークが含まれているとき、文字列情報変換部が、チェックマークのある専用セットを示す表示のみの画像データを文字または文字列情報に変換することを特徴とする検体検査依頼の支援システム。
検査依頼書に、被験者情報の記入欄と、検査依頼項目の選択欄と、検体情報ラベルの貼付欄と、特定の検査項目の組合せと特定の検体容器の組合せを１の専用セットとする複数の専用セットがチェック欄とともに配列されている専用セット選択欄が設けられており、
検査機関の端末と画像読取り装置と支援サーバをネットワークで結び、
検査機関が受け取った検査依頼書を画像読取り装置に読み込んで画像ファイル化するとともに、検査依頼書の画像ファイルを支援サーバに送信し、
支援サーバは、検査依頼書の画像ファイルをファイル保存部に保存するとともに、検査機関の端末からの指令により、画像解析部が、保存された検査依頼書の画像ファイルを画像解析するとともに、文字列情報変換部が、画像解析後の各欄の画像データをそれぞれ文字列情報に変換し、出力部が、変換された各欄の文字列情報から検体検査の検査指示ファイルを生成し出力し、
支援サーバは、画像解析後の専用セット選択欄については、専用セットのチェック欄にチェックマークが含まれているとき、文字列情報変換部が、チェックマークのある専用セットを示す表示のみの画像データを文字または文字列情報に変換することを特徴とする検体検査依頼の支援システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００９
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明に係る検体検査依頼の支援システムは、
医療機関が被験者から採取した検体を検体容器に収容し、受付番号を含む検体情報ラベルを検体容器に貼付けて検体の検査を検査機関に依頼し、医療機関から検査依頼書と検体容器を受け取った検査機関が依頼された検査項目について検体検査を行なうシステムにおいて、
検査依頼書に、被験者情報の記入欄と、検査依頼項目の選択欄と、検体情報ラベルの貼付欄を設け、
検査機関の端末と画像読取り装置と支援サーバをネットワークで結び、
検査機関が受け取った検査依頼書を画像読取り装置に読み込んで画像ファイル化するとともに、検査依頼書の画像ファイルを支援サーバに送信し、
支援サーバは、検査依頼書の画像ファイルをファイル保存部に保存するとともに、検査機関の端末からの指令により、画像解析部が、保存された検査依頼書の画像ファイルを画像解析するとともに、文字列情報変換部が、画像解析後の各欄の画像データをそれぞれ文字列情報に変換し、出力部が、変換された各欄の文字列情報から検体検査の検査指示ファイルを生成し出力し、
検査依頼書における検査依頼項目の選択欄が、検体容器の種別を表す区分ごとに分類されるとともに、区分に属する検査項目がチェック欄とともに区分ごとに配列されており、
支援サーバは、画像解析後の検査依頼項目の選択欄については、検査項目のチェック欄にチェックマークが含まれているとき、文字列情報変換部が、チェックマークのある検査項目のみの画像データを文字列情報に変換することを第１の特徴とする。
医療機関が被験者から採取した検体を検体容器に収容し、受付番号を含む検体情報ラベルを検体容器に貼付けて検体の検査を検査機関に依頼し、医療機関から検査依頼書と検体容器を受け取った検査機関が依頼された検査項目について検体検査を行なうシステムにおいて、
検査依頼書に、被験者情報の記入欄と、検査依頼項目の選択欄と、検体情報ラベルの貼付欄を設け、
検査機関の端末と画像読取り装置と支援サーバをネットワークで結び、
検査機関が受け取った検査依頼書を画像読取り装置に読み込んで画像ファイル化するとともに、検査依頼書の画像ファイルを支援サーバに送信し、
支援サーバは、検査依頼書の画像ファイルをファイル保存部に保存するとともに、検査機関の端末からの指令により、画像解析部が、保存された検査依頼書の画像ファイルを画像解析するとともに、文字列情報変換部が、画像解析後の各欄の画像データをそれぞれ文字列情報に変換し、出力部が、変換された各欄の文字列情報から検体検査の検査指示ファイルを生成し出力し、
検査依頼書における検査依頼項目の選択欄が、検体容器の種別を表す区分ごとに分類されるとともに、区分に属する検査項目がチェック欄とともに区分ごとに配列されており、
支援サーバは、画像解析後の検査依頼項目の選択欄については、検査項目のチェック欄にチェックマークが含まれているとき、文字列情報変換部が、チェックマークのある検査項目のみの画像データを文字列情報に変換することを第１の特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１０
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
本発明に係る検体検査依頼の支援システムは、
検査依頼書に被験者情報ラベルの貼付欄を設け、
医療機関が、被験者と検体について、１枚の被験者情報ラベルと、検体容器の必要個数に１枚を加えた複数枚の検体情報ラベルを発行して、検査依頼書の貼付欄に１枚の被験者情報ラベルと１枚の検体情報ラベルを貼付け、必要個数の検体容器のそれぞれに残りの検体情報ラベルを１枚ずつ貼付けるようにしたことを第２の特徴とする。
検査依頼書に被験者情報ラベルの貼付欄を設け、
医療機関が、被験者と検体について、１枚の被験者情報ラベルと、検体容器の必要個数に１枚を加えた複数枚の検体情報ラベルを発行して、検査依頼書の貼付欄に１枚の被験者情報ラベルと１枚の検体情報ラベルを貼付け、必要個数の検体容器のそれぞれに残りの検体情報ラベルを１枚ずつ貼付けるようにしたことを第２の特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１１
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
本発明に係る検体検査依頼の支援システムは、
検査機関の端末とクラウドサーバと医療機関の端末をネットワークで結び、
クラウドサーバは、被験者と検体についてそれぞれ被験者情報ラベルと検体情報ラベルを発行するラベル発行部を備え、
クラウドサーバは、医療機関の端末からの指令により、ラベル発行部が、被験者と検体について、検体容器の必要個数に１枚を加えた複数枚の検体情報ラベルを、検査依頼書と検体容器に貼付け可能な形で発行することを第３の特徴とする。
検査機関の端末とクラウドサーバと医療機関の端末をネットワークで結び、
クラウドサーバは、被験者と検体についてそれぞれ被験者情報ラベルと検体情報ラベルを発行するラベル発行部を備え、
クラウドサーバは、医療機関の端末からの指令により、ラベル発行部が、被験者と検体について、検体容器の必要個数に１枚を加えた複数枚の検体情報ラベルを、検査依頼書と検体容器に貼付け可能な形で発行することを第３の特徴とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１２
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１３
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
本発明に係る検体検査依頼の支援システムは、
検査依頼書において、検査依頼項目の選択欄の一部に、コードの記入により依頼書に掲載がない検査依頼項目を追加できる検査依頼項目コード欄を設け、
支援サーバは、画像解析後の検査依頼項目コード欄については、当該コード欄に検査項目コードが含まれているとき、文字列情報変換部が、前記コード欄の画像データを文字または文字列情報に変換することを第４の特徴とする。
検査依頼書において、検査依頼項目の選択欄の一部に、コードの記入により依頼書に掲載がない検査依頼項目を追加できる検査依頼項目コード欄を設け、
支援サーバは、画像解析後の検査依頼項目コード欄については、当該コード欄に検査項目コードが含まれているとき、文字列情報変換部が、前記コード欄の画像データを文字または文字列情報に変換することを第４の特徴とする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１４
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
本発明に係る検体検査依頼の支援システムは、
医療機関が被験者から採取した検体を検体容器に収容し、受付番号を含む検体情報ラベルを検体容器に貼付けて検体の検査を検査機関に依頼し、医療機関から検査依頼書と検体容器を受け取った検査機関が依頼された検査項目について検体検査を行なうシステムにおいて、
検査依頼書に、被験者情報の記入欄と、検査依頼項目の選択欄と、検体情報ラベルの貼付欄と、特定の検査項目の組合せと特定の検体容器の組合せを１の専用セットとする複数の専用セットがチェック欄とともに配列されている専用セット選択欄が設けられており、
検査機関の端末と画像読取り装置と支援サーバをネットワークで結び、
検査機関が受け取った検査依頼書を画像読取り装置に読み込んで画像ファイル化するとともに、検査依頼書の画像ファイルを支援サーバに送信し、
支援サーバは、検査依頼書の画像ファイルをファイル保存部に保存するとともに、検査機関の端末からの指令により、画像解析部が、保存された検査依頼書の画像ファイルを画像解析するとともに、文字列情報変換部が、画像解析後の各欄の画像データをそれぞれ文字列情報に変換し、出力部が、変換された各欄の文字列情報から検体検査の検査指示ファイルを生成し出力し、
支援サーバは、画像解析後の専用セット選択欄については、専用セットのチェック欄にチェックマークが含まれているとき、文字列情報変換部が、チェックマークのある専用セットを示す表示のみの画像データを文字または文字列情報に変換することを第５の特徴とする。
医療機関が被験者から採取した検体を検体容器に収容し、受付番号を含む検体情報ラベルを検体容器に貼付けて検体の検査を検査機関に依頼し、医療機関から検査依頼書と検体容器を受け取った検査機関が依頼された検査項目について検体検査を行なうシステムにおいて、
検査依頼書に、被験者情報の記入欄と、検査依頼項目の選択欄と、検体情報ラベルの貼付欄と、特定の検査項目の組合せと特定の検体容器の組合せを１の専用セットとする複数の専用セットがチェック欄とともに配列されている専用セット選択欄が設けられており、
検査機関の端末と画像読取り装置と支援サーバをネットワークで結び、
検査機関が受け取った検査依頼書を画像読取り装置に読み込んで画像ファイル化するとともに、検査依頼書の画像ファイルを支援サーバに送信し、
支援サーバは、検査依頼書の画像ファイルをファイル保存部に保存するとともに、検査機関の端末からの指令により、画像解析部が、保存された検査依頼書の画像ファイルを画像解析するとともに、文字列情報変換部が、画像解析後の各欄の画像データをそれぞれ文字列情報に変換し、出力部が、変換された各欄の文字列情報から検体検査の検査指示ファイルを生成し出力し、
支援サーバは、画像解析後の専用セット選択欄については、専用セットのチェック欄にチェックマークが含まれているとき、文字列情報変換部が、チェックマークのある専用セットを示す表示のみの画像データを文字または文字列情報に変換することを第５の特徴とする。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１５
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
以上説明したように、本発明によれば、検査依頼書に被験者情報の記入欄と検体情報ラベルの貼付欄を設け、検査依頼書からそれぞれの情報を読み取るようにしたから、検査依頼書と検体容器のマッチング精度が向上し、検査依頼時や受領時における検査機関、医療機関双方の照合作業の負担軽減を大きく図れるという効果を奏する。