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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022190633
(43)【公開日】2022-12-26
(54)【発明の名称】電子機器用カバーおよび玩具
(51)【国際特許分類】
   A63H 33/42 20060101AFI20221219BHJP
   A63F 11/00 20060101ALI20221219BHJP
   A63H 5/00 20060101ALI20221219BHJP
   A63F 13/98 20140101ALI20221219BHJP
【FI】
A63H33/42 Z
A63F11/00 Z
A63H5/00 Z
A63F13/98
【審査請求】有
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021099067
(22)【出願日】2021-06-14
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-05-31
(71)【出願人】
【識別番号】000135748
【氏名又は名称】株式会社バンダイ
(72)【発明者】
【氏名】安田 江利果
(72)【発明者】
【氏名】岡本 有莉
(72)【発明者】
【氏名】椎名 恵
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150AA06
2C150CA18
2C150DD03
(57)【要約】
【課題】電子機器への着脱が容易である共に、電子機器に安定して固定される電子機器用カバーを提供できる。
【解決手段】電子機器用カバー20は、電子機器10に着脱可能であり、且つ、電子機器10の少なくとも一部を覆うための第1被覆部21を有する。第1被覆部21には、電子機器10に設けられた第1凹部15に嵌合させるための第1凸部25と、電子機器10に設けられた第2凹部15に嵌合させるための第2凸部25が設けられている。電子機器10に電子機器用カバー20を取り付ける際に、第1凹部15への第1凸部25の第1挿入方向と、第2凹部15への第2凸部25の第2挿入方向とは異なる。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器に着脱可能であり、且つ、前記電子機器の少なくとも一部を覆うための第1被覆部を有する電子機器用カバーであって、
前記第1被覆部には、前記電子機器に設けられた第1凹部に嵌合させるための第1凸部と、前記電子機器に設けられた第2凹部に嵌合させるための第2凸部とが設けられ、
前記電子機器に前記電子機器用カバーを取り付ける際に、前記第1凹部への前記第1凸部の第1挿入方向と、前記第2凹部への前記第2凸部の第2挿入方向とは異なる、電子機器用カバー。
【請求項2】
請求項1に記載の電子機器用カバーにおいて、
前記第1凹部および前記第1凸部の各々の形状と、前記第2凹部および前記第2凸部の各々の形状とのうち少なくとも一方は、屈曲形状を成す、電子機器用カバー。
【請求項3】
請求項1に記載の電子機器用カバーにおいて、
前記第1被覆部には、前記電子機器に設けられた第3凹部に嵌合させるための第3凸部が設けられ、
前記電子機器に前記電子機器用カバーを取り付ける際に、前記第3凹部への前記第3凸部の第3挿入方向は、前記第1挿入方向および前記第2挿入方向とは異なる、電子機器用カバー。
【請求項4】
請求項3に記載の電子機器用カバーにおいて、
前記第1凹部、前記第2凹部および前記第3凹部をそれぞれ頂点として仮想直線で結ぶことで、第1三角形を構成した場合、前記第1三角形の各々の内角は、鋭角を成し、
前記第1凸部、前記第2凸部および前記第3凸部をそれぞれ頂点として仮想直線で結ぶことで、第2三角形を構成した場合、前記第2三角形の各々の内角は、鋭角を成す、電子機器用カバー。
【請求項5】
請求項1に記載の電子機器用カバーにおいて、
前記第1被覆部に接続され、且つ、前記第1被覆部から離れるように延在する第1装着部と、
前記第1被覆部に接続され、且つ、前記第1被覆部から離れるように、前記第1装着部が延在する方向と略反対方向に延在する第2装着部と、
を更に有し
前記第1装着部および前記第2装着部を結合することで、対象物の周りに前記電子機器用カバーを巻き付けることが可能であり、
前記第1凸部は、前記第1装着部に隣接して設けられ、
前記第2凸部は、前記第2装着部に隣接して設けられている、電子機器用カバー。
【請求項6】
請求項1に記載の電子機器用カバーにおいて、
前記電子機器は、
表面部と、
前記表面部と反対側の裏面部と、
前記表面部および前記裏面部を繋ぎ、且つ、前記第1凹部および前記第2凹部が設けられた側面部と、
を更に有し、
前記電子機器用カバーは、
前記側面部のうち少なくとも一部を覆うための前記第1被覆部と、
前記第1被覆部と一体化し、且つ、前記表面部のうち少なくとも一部を覆うための第2被覆部を更に有する、電子機器用カバー。
【請求項7】
請求項6に記載の電子機器用カバーにおいて、
前記第1被覆部に接続され、且つ、前記第2被覆部から離れるように延在する第1装着部と、
前記第1装着部と異なる箇所において前記第1被覆部に接続され、且つ、前記第2被覆部から離れるように延在する第2装着部と、
を更に有し、
前記第1装着部および前記第2装着部を結合することで、対象物の周りに前記電子機器用カバーを巻き付けることが可能であり、
前記第1凸部は、前記第1被覆部および前記第1装着部が接続する第1接続領域に設けられ、
前記第2凸部は、前記第1被覆部および前記第2装着部が接続する第2接続領域に設けられている、電子機器用カバー。
【請求項8】
請求項7に記載の電子機器用カバーにおいて、
前記側面部には、前記電子機器に外部機器を電気的に接続させるための外部機器用接続部が設けられ、
前記第1被覆部には、第1開口部が設けられ、
前記電子機器に前記電子機器用カバーを取り付ける際に、前記外部機器用接続部は、前記第1開口部の内部に位置し、
前記第1凸部は、前記第1開口部よりも前記第1装着部の近くに位置し、
前記第2凸部は、前記第1開口部よりも前記第2装着部の近くに位置する、電子機器用カバー。
【請求項9】
請求項6に記載の電子機器用カバーにおいて、
前記電子機器は、スピーカーを内蔵し、
前記側面部には、装飾用の溝が設けられ、
前記溝の内部のうち、前記第1凹部および前記第2凹部が設けられている箇所と異なる箇所には、前記スピーカーからの音を前記電子機器の外部へ発信するための孔が設けられ、
前記第1被覆部には、第2開口部が設けられ、
前記電子機器に前記電子機器用カバーを取り付ける際に、前記孔は、第2開口部の内部に位置する、電子機器用カバー。
【請求項10】
請求項6に記載の電子機器用カバーにおいて、
前記電子機器は、前記表面部において露出するモニタを内蔵し、
前記表面部には、前記モニタを囲むように第1突出部が設けられ、
前記第2被覆部には、第3開口部と、前記第3開口部を囲むように第2突出部とが設けられ、
前記電子機器に前記電子機器用カバーを取り付ける際に、前記モニタは、前記第3開口部の内部に位置し、且つ、前記第2突出部は、前記第1突出部の外周を囲む、電子機器用カバー。
【請求項11】
電子機器と、前記電子機器に着脱可能な電子機器用カバーとを備えた玩具であって、
前記電子機器は、第1凹部と第2凹部とを有し、
前記電子機器用カバーは、前記電子機器の少なくとも一部を覆うための第1被覆部を有し、
前記第1被覆部には、前記第1凹部に嵌合させるための第1凸部と、前記第2凹部に嵌合させるための第2凸部とが設けられ、
前記電子機器に前記電子機器用カバーを取り付ける際に、前記第1凹部への前記第1凸部の第1挿入方向と、前記第2凹部への前記第2凸部の第2挿入方向とは異なる、玩具。
【請求項12】
請求項11に記載の玩具において、
前記第1凹部および前記第1凸部の各々の形状と、前記第2凹部および前記第2凸部の各々の形状とのうち少なくとも一方は、屈曲形状を成す、玩具。
【請求項13】
請求項11に記載の玩具において、
前記電子機器は、第3凹部を更に有し、
前記第1被覆部には、前記第3凹部に嵌合させるための第3凸部が設けられ、
前記電子機器に前記電子機器用カバーを取り付ける際に、前記第3凹部への前記第3凸部の第3挿入方向は、前記第1挿入方向および前記第2挿入方向とは異なる、玩具。
【請求項14】
請求項13に記載の玩具において、
前記第1凹部、前記第2凹部および前記第3凹部をそれぞれ頂点として仮想直線で結ぶことで、第1三角形を構成した場合、前記第1三角形の各々の内角は、鋭角を成し、
前記第1凸部、前記第2凸部および前記第3凸部をそれぞれ頂点として仮想直線で結ぶことで、第2三角形を構成した場合、前記第2三角形の各々の内角は、鋭角を成す、玩具。
【請求項15】
請求項11に記載の玩具において、
前記第1被覆部に接続され、且つ、前記第1被覆部から離れるように延在する第1装着部と、
前記第1被覆部に接続され、且つ、前記第1被覆部から離れるように、前記第1装着部が延在する方向と略反対方向に延在する第2装着部と、
を更に有し
前記第1装着部および前記第2装着部を結合することで、対象物の周りに前記電子機器用カバーを巻き付けることが可能であり、
前記第1凸部は、前記第1装着部に隣接して設けられ、
前記第2凸部は、前記第2装着部に隣接して設けられている、玩具。
【請求項16】
請求項11に記載の玩具において、
前記電子機器は、
表面部と、
前記表面部と反対側の裏面部と、
前記表面部および前記裏面部を繋ぎ、且つ、前記第1凹部および前記第2凹部が設けられた側面部と、
を更に有し、
前記電子機器用カバーは、
前記側面部のうち少なくとも一部を覆うための前記第1被覆部と、
前記第1被覆部と一体化し、且つ、前記表面部のうち少なくとも一部を覆うための第2被覆部を更に有する、玩具。
【請求項17】
請求項16に記載の玩具において、
前記電子機器用カバーは、
前記第1被覆部に接続され、且つ、前記第2被覆部から離れるように延在する第1装着部と、
前記第1装着部と異なる箇所において前記第1被覆部に接続され、且つ、前記第2被覆部から離れるように延在する第2装着部と、
を更に有し、
前記第1装着部および前記第2装着部を結合することで、対象物の周りに前記電子機器用カバーを巻き付けることが可能であり、
前記第1凸部は、前記第1被覆部および前記第1装着部が接続する第1接続領域に設けられ、
前記第2凸部は、前記第1被覆部および前記第2装着部が接続する第2接続領域に設けられている、玩具。
【請求項18】
請求項17に記載の玩具において、
前記側面部には、前記電子機器に外部機器を電気的に接続させるための外部機器用接続部が設けられ、
前記第1被覆部には、第1開口部が設けられ、
前記電子機器に前記電子機器用カバーを取り付ける際に、前記外部機器用接続部は、前記第1開口部の内部に位置し、
前記第1凸部は、前記第1開口部よりも前記第1装着部の近くに位置し、
前記第2凸部は、前記第1開口部よりも前記第2装着部の近くに位置する、玩具。
【請求項19】
請求項16に記載の玩具において、
前記側面部には、装飾用の溝が設けられ、
前記第1凹部および前記第2凹部は、前記溝の内部に設けられ、
前記第1凹部および前記第2凹部の各々の深さは、前記溝の深さよりも深い、玩具。
【請求項20】
請求項19に記載の玩具において、
前記電子機器は、スピーカーを内蔵し、
前記溝の内部のうち、前記第1凹部および前記第2凹部が設けられている箇所と異なる箇所には、前記スピーカーからの音を前記電子機器の外部へ発信するための孔が設けられ、
前記第1被覆部には、第2開口部が設けられ、
前記電子機器に前記電子機器用カバーを取り付ける際に、前記孔は、第2開口部の内部に位置する、玩具。
【請求項21】
請求項16に記載の玩具において、
前記電子機器は、前記表面部において露出するモニタを内蔵し、
前記表面部には、前記モニタを囲むように第1突出部が設けられ、
前記第2被覆部には、第3開口部と、前記第3開口部を囲むように第2突出部とが設けられ、
前記電子機器に前記電子機器用カバーを取り付ける際に、前記モニタは、前記第3開口部の内部に位置し、且つ、前記第2突出部は、前記第1突出部の外周を囲む、玩具。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器用カバー、および、電子機器と電子機器用カバーと備えた玩具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来では、携帯用ゲーム機などの電子機器に対して、損傷の防止または搬送などを目的として、専用の収容ケースを携帯用ゲーム機に取り付けることが行われている。
【0003】
例えば、特許文献1には、液晶画面が露出するように、携帯用ゲーム機に設けられた凹部に、上部保護カバーの突起および下部保護カバーの突起を係合させる技術が開示されている。これらによって、携帯用ゲーム機器を保護すると共に、携帯中もゲームを楽しむことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001-246149号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
携帯用ゲーム機などの電子機器を、収容ケースなどの電子機器用カバーに取り付ける際に、電子機器用カバーには、電子機器への着脱が容易であることと、電子機器用カバーが電子機器から外れないように、電子機器に安定して固定されていることとが求められる。本願の主な目的は、そのような要求を満たす電子機器用カバーと、その電子機器用カバーを備えた玩具とを提供することにある。
【0006】
その他の課題および新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施の形態おける電子機器用カバーは、電子機器に着脱可能であり、且つ、前記電子機器の少なくとも一部を覆うための第1被覆部を有する。ここで、前記第1被覆部には、前記電子機器に設けられた第1凹部に嵌合させるための第1凸部と、前記電子機器に設けられた第2凹部に嵌合させるための第2凸部とが設けられ、前記電子機器に前記電子機器用カバーを取り付ける際に、前記第1凹部への前記第1凸部の第1挿入方向と、前記第2凹部への前記第2凸部の第2挿入方向とは異なる。
【0008】
一実施の形態おける玩具は、電子機器と、前記電子機器に着脱可能な電子機器用カバーとを備える。ここで、前記電子機器は、第1凹部と第2凹部とを有し、前記電子機器用カバーは、前記電子機器の少なくとも一部を覆うための第1被覆部を有している。前記第1被覆部には、前記第1凹部に嵌合させるための第1凸部と、前記第2凹部に嵌合させるための第2凸部とが設けられ、前記電子機器に前記電子機器用カバーを取り付ける際に、前記第1凹部への前記第1凸部の第1挿入方向と、前記第2凹部への前記第2凸部の第2挿入方向とは異なる。
【発明の効果】
【0009】
一実施の形態によれば、電子機器への着脱が容易である共に、電子機器に安定して固定される電子機器用カバーを提供できる。また、その電子機器用カバーを備えた玩具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施の形態1における玩具を示す斜視図である。
図2】実施の形態1における玩具を示す斜視図である。
図3】実施の形態1における電子機器を示す斜視図である。
図4】実施の形態1における電子機器を示す斜視図である。
図5】実施の形態1における電子機器用カバーを示す斜視図である。
図6】実施の形態1における電子機器用カバーを示す斜視図である。
図7】実施の形態1における電子機器用カバーを示す背面図である。
図8】実施の形態1における凸部の形状を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施の形態では、特に必要なとき以外は同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。また、本願で説明されるX方向、Y方向およびZ方向は、互いに交差し、互いに直交している。
【0012】
(実施の形態1)
以下に図1~8を用いて、電子機器10と、電子機器10に着脱可能な電子機器用カバー20と、これらを備えた玩具1とについて説明する。電子機器10は、例えばユーザが持ち運べるゲーム機器である。電子機器用カバー20は、電子機器10を損傷などから保護すると共に、電子機器10を携帯し易くするための収容具である。
【0013】
図1および図2は、玩具1の概要を示し、図3および図4に示される電子機器10に、図5図8に示される電子機器用カバー20が取り付けられた状態を示している。後述するように、電子機器10には複数の凹部15が設けられ、電子機器用カバー20には複数の凸部25が設けられている。各凹部15に各凸部25を嵌合させることで、電子機器10に電子機器用カバー20を取り付けることができる。
【0014】
図3および図4に示されるように、電子機器10は、表面部11と、表面部11と反対側の裏面部12と、表面部11および裏面部12を繋ぐ側面部13とを有する。表面部11および裏面部12の各々の外周は、卵形状、長円形状および楕円形状のようなオーバル形状を成している。側面部13は、表面部11および裏面部12の各々の外周に沿って設けられ、表面部11から裏面部12へ向かう方向において曲面を成している。
【0015】
側面部13には、装飾用の溝14が設けられている。溝14は、側面部13のほぼ全体渡って設けられ、複数の屈曲箇所を有している。また、側面部13には、複数の凹部15が設けられている。ここでは、電子機器10の上半分に2つの凹部15が設けられ、電子機器10の下半分に1つの凹部15が設けられている場合を例示する。
【0016】
上述のように、各凹部15は各凸部25に嵌合されるが、この嵌合力が強固になるように、各凹部15の深さは、出来るだけ深いことが望ましい。従って、各凹部15の深さは、装飾用の溝14の深さよりも深くなっている。
【0017】
また、各凹部15は、溝14の内部に設けられている。すなわち、各凹部15は、溝14の一部として設けられている。このため、溝14による装飾の美観が損なわれること無く、各凹部15を側面部13に効率的に配置できる。
【0018】
なお、図示はしていないが、電子機器10は、スピーカーを内蔵している。そして、溝14の内部のうち、各凹部15が設けられている箇所と異なる箇所には、スピーカーからの音を電子機器10の外部へ発信するための孔16が設けられている。ここでは2つの孔16が設けられているが、孔16の数は、1つでもよいし、3つ以上であってもよい。また、孔16も溝14の内部に設けられていることで、溝14による装飾の美観が損なわれることが無い。
【0019】
側面部13には、電子機器10に外部機器を電気的に接続させるための外部機器用接続部17が設けられている。外部機器は、例えば充電器または記録媒体である。外部機器用接続部17および外部機器は、直接的に接続されるか、端子などを介して間接的に接続される。また、図面では、外部機器用接続部17上に蓋が設けられた状態が示され、蓋に装飾用の溝14が設けられているが、電子機器10に外部機器を接続する際に、ユーザは、この蓋を開けて接続部を露出することができる。
【0020】
電子機器10は、表面部11において露出するモニタ19を内蔵している。モニタ19は例えば液晶画面であり、ユーザはモニタ19を見ることで、ゲーム内容などを視認できる。モニタ19は、ユーザが操作可能なタッチパネルであってもよい。また、表面部11には、モニタ19を囲むように突出部18が設けられている。例えば、電子機器10が床などの載置面に載置されている場合、表面部11が載置面に接触し、モニタ19が損傷する恐れがある。突出部18によってモニタ19が囲まれていることで、そのような恐れを抑制することができる。また、表面部11のうち突出部18と重ならない箇所には、ユーザが操作可能なボタンBTが設けられている。
【0021】
図5図7に示されるように、電子機器用カバー20は、電子機器10の少なくとも一部を覆うための第1被覆部21と、第1被覆部21と一体化した第2被覆部22と、第1被覆部21に接続された装着部23と、装着部23と異なる箇所において第1被覆部21に接続された装着部24と、を有する。第1被覆部21、第2被覆部22、装着部23および装着部24は、可撓性を有する材質または弾性体からなり、例えばゴムである。
【0022】
第1被覆部21は、主に側面部13の一部を覆うために用いられ、第2被覆部22は、主に表面部11の一部を覆うために用いられる。装着部23は、第1被覆部21および第2被覆部22から離れるように延在している。装着部24は、第1被覆部21および第2被覆部22から離れるように、装着部23が延在する方向と略反対方向に延在している。
【0023】
装着部23には留め具が設けられ、装着部24には複数の孔が設けられている。上記孔に上記留め具を嵌合させることで、装着部23および装着部24を結合することができる。これにより、対象物の周りに電子機器用カバー20を巻き付けることが可能となる。例えば、ユーザの手首に電子機器用カバー20を巻き付けることもできる。この際、図1および図2のように、電子機器用カバー20が電子機器10に取り付けられた状態であれば、ユーザは、電子機器10を腕時計のように携帯できる。
【0024】
図6および図7に示されるように、第1被覆部21には、複数の凹部15に嵌合させるための複数の凸部25が設けられている。ここでは、電子機器用カバー20の上半分に2つの凸部25が設けられ、電子機器用カバー20の下半分に1つの凸部25が設けられている場合を例示する。各凹部15に各凸部25を嵌合させることで、電子機器10に電子機器用カバー20を容易に取り付けることができる。
【0025】
実施の形態1では、電子機器10に電子機器用カバー20を取り付ける際に、各凸部25を各凹部15へ挿入する方向は、互いに異なっている。言い換えれば、各凸部25が第1被覆部21から突出する方向(各凸部25の突出方向)は、互いに異なっている。電子機器10においても同様に、各凹部15が側面部13から突出する方向(各凹部15の後退方向)は、互いに異なっている。これらの方向が互いに異なっていることで、電子機器10を挟み込むように電子機器10を保持できるので、電子機器用カバー20が電子機器10から外れ難くなり、電子機器用カバー20を電子機器10に安定して固定できる。
【0026】
3つの凸部25を用いて、異なる3方向から電子機器10を保持することで、電子機器用カバー20を電子機器10に更に安定して固定できる。更に、3つの凸部25をそれぞれ頂点として仮想直線で結ぶことで、三角形を構成した場合、上記三角形の各々の内角は、鋭角を成している。電子機器10においても同様に、3つの凹部15をそれぞれ頂点として仮想直線で結ぶことで、三角形を構成した場合、上記三角形の各々の内角は、鋭角を成している。このような関係であれば、電子機器用カバー20は、電子機器10をより強固に保持できる。
【0027】
なお、電子機器用カバー20に4つ以上の複数の凸部25が設けられ、電子機器10に4つ以上の複数の凹部15が設けられている場合でも、少なくとも3つの凸部25および3つの凹部15が上述の関係性を満たしていれば、電子機器10をより強固に保持できる。
【0028】
また、図8に示されるように、凸部25が屈曲形状を成していてもよい。この場合、凹部15も凸部25に対応し、屈曲形状を成す。凸部25および凹部15がこのような形状であることで、凸部25および凹部15が嵌合状態にある際に、凸部25および凹部15に複数の方向から外力が加えられても、凸部25が凹部15から外れ難くなる。従って、電子機器用カバー20を電子機器10に更に安定して固定できる。なお、複数の凸部25および複数の凹部15のうち、一部のみが屈曲形状を成していてもよいし、全部が屈曲形状を成していてもよい。
【0029】
図5図7に示されるように、第1被覆部21には開口部26および開口部27が設けられ、第2被覆部22には開口部28が設けられている。開口部26~28は、外部機器用接続部17、孔16、モニタ19およびボタンBTを電子機器用カバー20から露出させるために設けられている。すなわち、図1および図2に示されるように、電子機器10に電子機器用カバー20を取り付ける際に、外部機器用接続部17は、開口部26の内部に位置し、孔16は、開口部27の内部に位置し、モニタ19およびボタンBTは、開口部28の内部に位置する。
【0030】
電子機器10に電子機器用カバー20を取り付けた場合でも、このような開口部26~28によって、電子機器用カバー20が無い場合と同様に電子機器10を使用することができる。すなわち、電子機器用カバー20によって電子機器10の機能が損なわれることは無く、ユーザは、携帯中もゲームなどを楽しむことができる。
【0031】
また、図6および図7に示されるように、第2被覆部22には、開口部28を囲むように突出部29が設けられている。電子機器10に電子機器用カバー20を取り付ける際に、突出部29は、突出部18の外周を囲む。すなわち、突出部18の外壁が突出部29の内壁に接触することで、突出部18が、突出部29によって固定される。従って、電子機器10を更に強固に保持できる。
【0032】
なお、突出部29は、開口部28の外周を完全に囲んでいなくてもよく、開口部28の外周の半分以上を囲んでいればよい。すなわち、突出部29は、突出部18の外周の半分以上を囲んでいればよい。これにより、上述の効果を発揮することができる。
【0033】
ところで、電子機器用カバー20を電子機器10から取り外す際には、基本的に、ユーザが装着部23または装着部24を掴みながら、電子機器10の裏面部12から表面部11へ向かう方向、すなわち図7のY方向のうち図面の奥行方向へ電子機器用カバー20を移動させる動作を想定している。この取り外し動作が円滑に行われるためには、凸部25が装着部23または装着部24の近くに位置していることが好ましい。そのように凸部25が配置されていれば、取り外し動作に応じて、凸部25が凹部15から離間し易くなり、電子機器用カバー20を電子機器10から取り外し易くなる。
【0034】
従って、図7に示されるように、複数の凸部25は、装着部23または装着部24に隣接して設けられている。また、接続領域31は、第1被覆部21および装着部23が接続する領域であり、接続領域32は、第1被覆部21および装着部24が接続する領域であるが、複数の凸部25は、接続領域31または接続領域32に設けられている。
【0035】
言い換えれば、複数の凸部25のうち電子機器用カバー20の下半分に位置する凸部25(下半分の凸部25)は、開口部26よりも装着部23の近くに位置し、複数の凸部25のうち電子機器用カバー20の上半分に位置する凸部25(上半分の凸部25)は、開口部26よりも装着部24の近くに位置する。更に言い換えれば、下半分の凸部25と装着部23との間の距離、および、上半分の凸部25と装着部24との間の距離は、下半分の凸部25と上半分の凸部25との間の距離もより短い。
【0036】
以上のように、実施の形態1によれば、電子機器10への着脱が容易である共に、電子機器10に安定して固定される電子機器用カバー20を提供できる。また、その電子機器用カバー20を備えた玩具1を提供できる。
【0037】
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【符号の説明】
【0038】
1 玩具
10 電子機器
11 表面部
12 裏面部
13 側面部
14 装飾用の溝
15 凹部
16 スピーカー用の孔
17 外部機器用接続部
18 突出部
19 モニタ
20 電子機器用カバー
21 第1被覆部
22 第2被覆部
23、24 装着部
25 凸部
26、27、28 開口部
29 突出部
31、32 接続領域
BT ボタン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2021-07-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器に着脱可能であり、且つ、前記電子機器の少なくとも一部を覆うための第1被覆部を有する電子機器用カバーであって、
前記第1被覆部には、前記電子機器に設けられた第1凹部に嵌合させるための第1凸部と、前記電子機器に設けられた第2凹部に嵌合させるための第2凸部とが設けられ、
前記電子機器に前記電子機器用カバーを取り付ける際に、前記第1凹部への前記第1凸部の第1挿入方向と、前記第2凹部への前記第2凸部の第2挿入方向とは異なる、電子機器用カバー。
【請求項2】
請求項1に記載の電子機器用カバーにおいて、
前記第1凹部および前記第1凸部の各々の形状と、前記第2凹部および前記第2凸部の各々の形状とのうち少なくとも一方は、屈曲形状を成す、電子機器用カバー。
【請求項3】
請求項1に記載の電子機器用カバーにおいて、
前記第1被覆部には、前記電子機器に設けられた第3凹部に嵌合させるための第3凸部が設けられ、
前記電子機器に前記電子機器用カバーを取り付ける際に、前記第3凹部への前記第3凸部の第3挿入方向は、前記第1挿入方向および前記第2挿入方向とは異なる、電子機器用カバー。
【請求項4】
請求項1に記載の電子機器用カバーにおいて、
前記第1被覆部に接続され、且つ、前記第1被覆部から離れるように延在する第1装着部と、
前記第1被覆部に接続され、且つ、前記第1被覆部から離れるように、前記第1装着部が延在する方向と略反対方向に延在する第2装着部と、
を更に有し
前記第1装着部および前記第2装着部を結合することで、対象物の周りに前記電子機器用カバーを巻き付けることが可能であり、
前記第1凸部は、前記第1装着部に隣接して設けられ、
前記第2凸部は、前記第2装着部に隣接して設けられている、電子機器用カバー。
【請求項5】
請求項1に記載の電子機器用カバーにおいて、
前記電子機器は、
表面部と、
前記表面部と反対側の裏面部と、
前記表面部および前記裏面部を繋ぎ、且つ、前記第1凹部および前記第2凹部が設けられた側面部と、
を更に有し、
前記電子機器用カバーは、
前記側面部のうち少なくとも一部を覆うための前記第1被覆部と、
前記第1被覆部と一体化し、且つ、前記表面部のうち少なくとも一部を覆うための第2被覆部を更に有する、電子機器用カバー。
【請求項6】
請求項に記載の電子機器用カバーにおいて、
前記第1被覆部に接続され、且つ、前記第2被覆部から離れるように延在する第1装着部と、
前記第1装着部と異なる箇所において前記第1被覆部に接続され、且つ、前記第2被覆部から離れるように延在する第2装着部と、
を更に有し、
前記第1装着部および前記第2装着部を結合することで、対象物の周りに前記電子機器用カバーを巻き付けることが可能であり、
前記第1凸部は、前記第1被覆部および前記第1装着部が接続する第1接続領域に設けられ、
前記第2凸部は、前記第1被覆部および前記第2装着部が接続する第2接続領域に設けられている、電子機器用カバー。
【請求項7】
請求項に記載の電子機器用カバーにおいて、
前記側面部には、前記電子機器に外部機器を電気的に接続させるための外部機器用接続部が設けられ、
前記第1被覆部には、第1開口部が設けられ、
前記電子機器に前記電子機器用カバーを取り付ける際に、前記外部機器用接続部は、前記第1開口部の内部に位置し、
前記第1凸部は、前記第1開口部よりも前記第1装着部の近くに位置し、
前記第2凸部は、前記第1開口部よりも前記第2装着部の近くに位置する、電子機器用カバー。
【請求項8】
請求項に記載の電子機器用カバーにおいて、
前記電子機器は、スピーカーを内蔵し、
前記側面部には、装飾用の溝が設けられ、
前記溝の内部のうち、前記第1凹部および前記第2凹部が設けられている箇所と異なる箇所には、前記スピーカーからの音を前記電子機器の外部へ発信するための孔が設けられ、
前記第1被覆部には、第2開口部が設けられ、
前記電子機器に前記電子機器用カバーを取り付ける際に、前記孔は、第2開口部の内部に位置する、電子機器用カバー。
【請求項9】
請求項に記載の電子機器用カバーにおいて、
前記電子機器は、前記表面部において露出するモニタを内蔵し、
前記表面部には、前記モニタを囲むように第1突出部が設けられ、
前記第2被覆部には、第3開口部と、前記第3開口部を囲むように第2突出部とが設けられ、
前記電子機器に前記電子機器用カバーを取り付ける際に、前記モニタは、前記第3開口部の内部に位置し、且つ、前記第2突出部は、前記第1突出部の外周を囲む、電子機器用カバー。
【請求項10】
電子機器と、前記電子機器に着脱可能な電子機器用カバーとを備えた玩具であって、
前記電子機器は、第1凹部と第2凹部とを有し、
前記電子機器用カバーは、前記電子機器の少なくとも一部を覆うための第1被覆部を有し、
前記第1被覆部には、前記第1凹部に嵌合させるための第1凸部と、前記第2凹部に嵌合させるための第2凸部とが設けられ、
前記電子機器に前記電子機器用カバーを取り付ける際に、前記第1凹部への前記第1凸部の第1挿入方向と、前記第2凹部への前記第2凸部の第2挿入方向とは異なる、玩具。
【請求項11】
請求項10に記載の玩具において、
前記第1凹部および前記第1凸部の各々の形状と、前記第2凹部および前記第2凸部の各々の形状とのうち少なくとも一方は、屈曲形状を成す、玩具。
【請求項12】
請求項10に記載の玩具において、
前記電子機器は、第3凹部を更に有し、
前記第1被覆部には、前記第3凹部に嵌合させるための第3凸部が設けられ、
前記電子機器に前記電子機器用カバーを取り付ける際に、前記第3凹部への前記第3凸部の第3挿入方向は、前記第1挿入方向および前記第2挿入方向とは異なる、玩具。
【請求項13】
請求項10に記載の玩具において、
前記第1被覆部に接続され、且つ、前記第1被覆部から離れるように延在する第1装着部と、
前記第1被覆部に接続され、且つ、前記第1被覆部から離れるように、前記第1装着部が延在する方向と略反対方向に延在する第2装着部と、
を更に有し
前記第1装着部および前記第2装着部を結合することで、対象物の周りに前記電子機器用カバーを巻き付けることが可能であり、
前記第1凸部は、前記第1装着部に隣接して設けられ、
前記第2凸部は、前記第2装着部に隣接して設けられている、玩具。
【請求項14】
請求項10に記載の玩具において、
前記電子機器は、
表面部と、
前記表面部と反対側の裏面部と、
前記表面部および前記裏面部を繋ぎ、且つ、前記第1凹部および前記第2凹部が設けられた側面部と、
を更に有し、
前記電子機器用カバーは、
前記側面部のうち少なくとも一部を覆うための前記第1被覆部と、
前記第1被覆部と一体化し、且つ、前記表面部のうち少なくとも一部を覆うための第2被覆部を更に有する、玩具。
【請求項15】
請求項14に記載の玩具において、
前記電子機器用カバーは、
前記第1被覆部に接続され、且つ、前記第2被覆部から離れるように延在する第1装着部と、
前記第1装着部と異なる箇所において前記第1被覆部に接続され、且つ、前記第2被覆部から離れるように延在する第2装着部と、
を更に有し、
前記第1装着部および前記第2装着部を結合することで、対象物の周りに前記電子機器用カバーを巻き付けることが可能であり、
前記第1凸部は、前記第1被覆部および前記第1装着部が接続する第1接続領域に設けられ、
前記第2凸部は、前記第1被覆部および前記第2装着部が接続する第2接続領域に設けられている、玩具。
【請求項16】
請求項15に記載の玩具において、
前記側面部には、前記電子機器に外部機器を電気的に接続させるための外部機器用接続部が設けられ、
前記第1被覆部には、第1開口部が設けられ、
前記電子機器に前記電子機器用カバーを取り付ける際に、前記外部機器用接続部は、前記第1開口部の内部に位置し、
前記第1凸部は、前記第1開口部よりも前記第1装着部の近くに位置し、
前記第2凸部は、前記第1開口部よりも前記第2装着部の近くに位置する、玩具。
【請求項17】
請求項14に記載の玩具において、
前記側面部には、装飾用の溝が設けられ、
前記第1凹部および前記第2凹部は、前記溝の内部に設けられ、
前記第1凹部および前記第2凹部の各々の深さは、前記溝の深さよりも深い、玩具。
【請求項18】
請求項17に記載の玩具において、
前記電子機器は、スピーカーを内蔵し、
前記溝の内部のうち、前記第1凹部および前記第2凹部が設けられている箇所と異なる箇所には、前記スピーカーからの音を前記電子機器の外部へ発信するための孔が設けられ、
前記第1被覆部には、第2開口部が設けられ、
前記電子機器に前記電子機器用カバーを取り付ける際に、前記孔は、第2開口部の内部に位置する、玩具。
【請求項19】
請求項14に記載の玩具において、
前記電子機器は、前記表面部において露出するモニタを内蔵し、
前記表面部には、前記モニタを囲むように第1突出部が設けられ、
前記第2被覆部には、第3開口部と、前記第3開口部を囲むように第2突出部とが設けられ、
前記電子機器に前記電子機器用カバーを取り付ける際に、前記モニタは、前記第3開口部の内部に位置し、且つ、前記第2突出部は、前記第1突出部の外周を囲む、玩具。
【手続補正書】
【提出日】2022-02-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器に着脱可能であり、且つ、当該電子機器の少なくとも一部を覆うための第1被覆部と、当該第1被覆部に接続された第1延在部と、を有する電子機器用カバーであって、
前記第1被覆部には、前記電子機器に設けられた第1凹部に嵌合させるための第1凸部と、前記電子機器に設けられた第2凹部に嵌合させるための第2凸部とが設けられ、
前記電子機器に前記電子機器用カバーを取り付ける際に、前記第1凹部への前記第1凸部の第1挿入方向と、前記第2凹部への前記第2凸部の第2挿入方向とは異な
前記第1被覆部は、可撓性を有する材質または弾性体からなり、
前記第1凸部は、使用者が前記第1延在部を掴んで前記電子機器から取り外す動作を行う際に前記第1凹部から離間可能に、前記第1被覆部と当該第1延在部とが接続する第1接続領域に設けられる、電子機器用カバー。
【請求項2】
請求項1に記載の電子機器用カバーにおいて、
前記第1凹部および前記第1凸部の各々の形状と、前記第2凹部および前記第2凸部の各々の形状とのうち少なくとも一方は、屈曲形状を成す、電子機器用カバー。
【請求項3】
請求項1または2に記載の電子機器用カバーにおいて、
前記第1被覆部には、前記電子機器に設けられた第3凹部に嵌合させるための第3凸部が設けられ、
前記電子機器に前記電子機器用カバーを取り付ける際に、前記第3凹部への前記第3凸部の第3挿入方向は、前記第1挿入方向および前記第2挿入方向とは異なる、電子機器用カバー。
【請求項4】
請求項1~3の何れか1項に記載の電子機器用カバーにおいて、
前記第1延在部は、対象物の周りの少なくとも一部に前記電子機器用カバーを巻き付け可能に前記第1被覆部から離れるように延在する第1装着部であり、
記第1凸部は、前記第1装着部に隣接して設けられる、電子機器用カバー。
【請求項5】
請求項4に記載の電子機器用カバーにおいて、
前記第1被覆部に接続され、且つ、前記第1被覆部から離れるように、前記第1装着部が延在する方向と略反対方向に延在する第2装着部を更に有し
前記第1装着部および前記第2装着部を結合することで、前記対象物の周りに前記電子機器用カバーを巻き付けることが可能であり、 前記第2凸部は、前記第2装着部に隣接して設けられている、電子機器用カバー。
【請求項6】
請求項1~3の何れか1項に記載の電子機器用カバーにおいて、
前記電子機器は、
表面部と、
前記表面部と反対側の裏面部と、
前記表面部および前記裏面部を繋ぎ、且つ、前記第1凹部および前記第2凹部が設けられた側面部と、
を更に有し、
前記電子機器用カバーは、
前記側面部のうち少なくとも一部を覆うための前記第1被覆部と、
前記第1被覆部と一体化し、且つ、前記表面部のうち少なくとも一部を覆うための第2被覆部を更に有する、電子機器用カバー。
【請求項7】
請求項に記載の電子機器用カバーにおいて、
記第2被覆部から離れるように延在する前記第1延在部を構成する第1装着部と、
前記第1装着部と異なる箇所において前記第1被覆部に接続され、且つ、前記第2被覆部から離れるように延在する第2装着部と、
を更に有し、
前記第1装着部および前記第2装着部を結合することで、対象物の周りに前記電子機器用カバーを巻き付けることが可能であり
記第2凸部は、前記第1被覆部および前記第2装着部が接続する第2接続領域に設けられている、電子機器用カバー。
【請求項8】
請求項に記載の電子機器用カバーにおいて、
前記側面部には、前記電子機器に外部機器を電気的に接続させるための外部機器用接続部が設けられ、
前記第1被覆部には、第1開口部が設けられ、
前記電子機器に前記電子機器用カバーを取り付ける際に、前記外部機器用接続部は、前記第1開口部の内部に位置し、
前記第1凸部は、前記第1開口部よりも前記第1装着部の近くに位置し、
前記第2凸部は、前記第1開口部よりも前記第2装着部の近くに位置する、電子機器用カバー。
【請求項9】
請求項に記載の電子機器用カバーにおいて、
前記電子機器は、前記表面部において露出するモニタを内蔵し、
前記表面部には、前記モニタを囲むように第1突出部が設けられ、
前記第2被覆部には、第3開口部と、前記第3開口部を囲むように第2突出部とが設けられ、
前記電子機器に前記電子機器用カバーを取り付ける際に、前記モニタは、前記第3開口部の内部に位置し、且つ、前記第2突出部は、前記第1突出部の外周を囲む、電子機器用カバー。
【請求項10】
電子機器と、当該電子機器に着脱可能な電子機器用カバーとを備えた玩具であって、
前記電子機器は、第1凹部と第2凹部とを有し、
前記電子機器用カバーは、前記電子機器の少なくとも一部を覆うための第1被覆部と、当該第1被覆部に接続された第1延在部と、を有し、
前記第1被覆部には、前記第1凹部に嵌合させるための第1凸部と、前記第2凹部に嵌合させるための第2凸部とが設けられ、
前記電子機器に前記電子機器用カバーを取り付ける際に、前記第1凹部への前記第1凸部の第1挿入方向と、前記第2凹部への前記第2凸部の第2挿入方向とは異な
前記第1被覆部は、可撓性を有する材質または弾性体からなり、
前記第1凸部は、使用者が前記第1延在部を掴んで前記電子機器から取り外す動作を行う際に前記第1凹部から離間可能に、前記第1被覆部と当該第1延在部とが接続する第1接続領域に設けられる、玩具。
【請求項11】
請求項10に記載の玩具において、
前記第1凹部および前記第1凸部の各々の形状と、前記第2凹部および前記第2凸部の各々の形状とのうち少なくとも一方は、屈曲形状を成す、玩具。
【請求項12】
請求項10または11に記載の玩具において、
前記電子機器は、第3凹部を更に有し、
前記第1被覆部には、前記第3凹部に嵌合させるための第3凸部が設けられ、
前記電子機器に前記電子機器用カバーを取り付ける際に、前記第3凹部への前記第3凸部の第3挿入方向は、前記第1挿入方向および前記第2挿入方向とは異なる、玩具。
【請求項13】
請求項10~12の何れか1項に記載の玩具において、
前記第1延在部は、対象物の周りの少なくとも一部に前記電子機器用カバーを巻き付け可能に前記第1被覆部から離れるように延在する第1装着部であり、
記第1凸部は、前記第1装着部に隣接して設けられる、玩具。
【請求項14】
請求項13に記載の玩具において、
前記第1被覆部に接続され、且つ、前記第1被覆部から離れるように、前記第1装着部が延在する方向と略反対方向に延在する第2装着部を更に有し
前記第1装着部および前記第2装着部を結合することで、前記対象物の周りに前記電子機器用カバーを巻き付けることが可能であり、
前記第2凸部は、前記第2装着部に隣接して設けられている、玩具。
【請求項15】
請求項10~12の何れか1項に記載の玩具において、
前記電子機器は、
表面部と、
前記表面部と反対側の裏面部と、
前記表面部および前記裏面部を繋ぎ、且つ、前記第1凹部および前記第2凹部が設けられた側面部と、
を更に有し、
前記電子機器用カバーは、
前記側面部のうち少なくとも一部を覆うための前記第1被覆部と、
前記第1被覆部と一体化し、且つ、前記表面部のうち少なくとも一部を覆うための第2被覆部を更に有する、玩具。
【請求項16】
請求項15に記載の玩具において、
前記電子機器用カバーは、
記第2被覆部から離れるように延在する前記第1延在部を構成する第1装着部と、
前記第1装着部と異なる箇所において前記第1被覆部に接続され、且つ、前記第2被覆部から離れるように延在する第2装着部と、
を更に有し、
前記第1装着部および前記第2装着部を結合することで、対象物の周りに前記電子機器用カバーを巻き付けることが可能であり
記第2凸部は、前記第1被覆部および前記第2装着部が接続する第2接続領域に設けられている、玩具。
【請求項17】
請求項16に記載の玩具において、
前記側面部には、前記電子機器に外部機器を電気的に接続させるための外部機器用接続部が設けられ、
前記第1被覆部には、第1開口部が設けられ、
前記電子機器に前記電子機器用カバーを取り付ける際に、前記外部機器用接続部は、前記第1開口部の内部に位置し、
前記第1凸部は、前記第1開口部よりも前記第1装着部の近くに位置し、
前記第2凸部は、前記第1開口部よりも前記第2装着部の近くに位置する、玩具。
【請求項18】
請求項15~17の何れか1項に記載の玩具において、
前記電子機器は、前記表面部において露出するモニタを内蔵し、
前記表面部には、前記モニタを囲むように第1突出部が設けられ、
前記第2被覆部には、第3開口部と、前記第3開口部を囲むように第2突出部とが設けられ、
前記電子機器に前記電子機器用カバーを取り付ける際に、前記モニタは、前記第3開口部の内部に位置し、且つ、前記第2突出部は、前記第1突出部の外周を囲む、玩具。
【請求項19】
請求項10~17の何れか1項に記載の玩具において、
前記電子機器には、装飾用の溝が設けられ、
前記第1凹部および前記第2凹部は、前記溝の内部に設けられ、
前記第1凹部および前記第2凹部の各々の深さは、前記溝の深さよりも深い、玩具。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
一実施の形態おける電子機器用カバーは、電子機器に着脱可能であり、且つ、前記電子機器の少なくとも一部を覆うための第1被覆部を有する。ここで、前記第1被覆部には、前記電子機器に設けられた第1凹部に嵌合させるための第1凸部と、前記電子機器に設けられた第2凹部に嵌合させるための第2凸部とが設けられ、前記電子機器に前記電子機器用カバーを取り付ける際に、前記第1凹部への前記第1凸部の第1挿入方向と、前記第2凹部への前記第2凸部の第2挿入方向とは異なる。また、一実施の形態おける電子機器用カバーは、電子機器に着脱可能であり、且つ、当該電子機器の少なくとも一部を覆うための第1被
覆部と、当該第1被覆部に接続された第1延在部と、を有する電子機器用カバーであって、前記第1被覆部には、前記電子機器に設けられた第1凹部に嵌合させるための第1凸部と、前記電子機器に設けられた第2凹部に嵌合させるための第2凸部とが設けられ、前記電子機器に前記電子機器用カバーを取り付ける際に、前記第1凹部への前記第1凸部の第1挿入方向と、前記第2凹部への前記第2凸部の第2挿入方向とは異なり、前記第1被覆部は、可撓性を有する材質または弾性体からなり、前記第1凸部は、使用者が前記第1延在部を掴んで前記電子機器から取り外す動作を行う際に前記第1凹部から離間可能に、前記第1被覆部と当該第1延在部とが接続する第1接続領域に設けられる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
一実施の形態おける玩具は、電子機器と、前記電子機器に着脱可能な電子機器用カバーとを備える。ここで、前記電子機器は、第1凹部と第2凹部とを有し、前記電子機器用カバーは、前記電子機器の少なくとも一部を覆うための第1被覆部を有している。前記第1被覆部には、前記第1凹部に嵌合させるための第1凸部と、前記第2凹部に嵌合させるための第2凸部とが設けられ、前記電子機器に前記電子機器用カバーを取り付ける際に、前記第1凹部への前記第1凸部の第1挿入方向と、前記第2凹部への前記第2凸部の第2挿入方向とは異なる。また、一実施の形態おける玩具は、電子機器と、当該電子機器に着脱可能な電子機器用カバーとを備え、前記電子機器は、第1凹部と第2凹部とを有し、前記電子機器用カバーは、前記電子機器の少なくとも一部を覆うための第1被覆部と、当該第1被覆部に接続された第1延在部と、を有し、前記第1被覆部には、前記第1凹部に嵌合させるための第1凸部と、前記第2凹部に嵌合させるための第2凸部とが設けられ、前記電子機器に前記電子機器用カバーを取り付ける際に、前記第1凹部への前記第1凸部の第1挿入方向と、前記第2凹部への前記第2凸部の第2挿入方向とは異なり、前記第1被覆部は、可撓性を有する材質または弾性体からなり、前記第1凸部は、使用者が前記第1延在部を掴んで前記電子機器から取り外す動作を行う際に前記第1凹部から離間可能に、前記第1被覆部と当該第1延在部とが接続する第1接続領域に設けられる。