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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022190782
(43)【公開日】2022-12-27
(54)【発明の名称】電気集塵機
(51)【国際特許分類】
   B03C 3/40 20060101AFI20221220BHJP
   B03C 3/41 20060101ALI20221220BHJP
【FI】
B03C3/40 B
B03C3/40 C
B03C3/41 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021099218
(22)【出願日】2021-06-15
(71)【出願人】
【識別番号】000000099
【氏名又は名称】株式会社IHI
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100170818
【弁理士】
【氏名又は名称】小松 秀輝
(72)【発明者】
【氏名】吉野谷 拓哉
(72)【発明者】
【氏名】鎌田 博之
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 拓也
(72)【発明者】
【氏名】羽田野 玲
(72)【発明者】
【氏名】岩崎 郁夫
【テーマコード(参考)】
4D054
【Fターム(参考)】
4D054AA11
4D054BA01
4D054BA19
4D054BA20
4D054BC03
4D054EA28
(57)【要約】
【課題】周囲の塵を効率よく装置内部に引き込んで捕集する。
【解決手段】電気集塵機1は、電気集塵ユニット10と、電気集塵ユニット10を揺動可能に支持する支持フレーム20と、固定機構30とを備える。電気集塵ユニット10は、表側集塵電極板13と、放電電極15とを有する。表側集塵電極板13は、第1電極板表面13a及び第2電極板表面13bのそれぞれを主面とする板状を呈すると共に、塵を電気集塵ユニット10に引き込むときの引込方向Aの上流側を第1電極板表面13aが向くように配置されている。固定機構30は、所定の揺動位置で電気集塵ユニット10の揺動を固定する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
塵を内部に引き込んで捕集する電気集塵ユニットと、
前記電気集塵ユニットを支持する支持フレームと、
固定機構と、
を備え、
前記電気集塵ユニットは、第1集塵電極板と、放電電極とを有し、前記第1集塵電極板と前記放電電極との間で放電を行うことによって、帯電した前記塵を捕集し、
前記第1集塵電極板は、第1電極板表面及び前記第1電極板表面の反対側の表面である第2電極板表面のそれぞれを主面とする板状を呈すると共に、前記塵を前記電気集塵ユニットに引き込むときの引込方向の上流側を前記第1電極板表面が向くように配置され、
前記支持フレームは、前記電気集塵ユニットを揺動可能に支持する支持機構を備え、
前記固定機構は、所定の揺動位置で前記電気集塵ユニットの揺動を固定する、電気集塵機。
【請求項2】
前記第1集塵電極板は、前記放電電極よりも前記引込方向の上流側に配置され、
前記第1集塵電極板には、前記第1電極板表面及び前記第2電極板表面に開口する貫通孔が複数設けられている、請求項1に記載の電気集塵機。
【請求項3】
前記電気集塵ユニットは、第2集塵電極板を更に有し、前記第1集塵電極板と前記放電電極との間、及び、前記第2集塵電極板と前記放電電極との間で放電を行うことによって、帯電した前記塵を捕集し、
前記第2集塵電極板は、前記第1集塵電極板とによって、前記引込方向において前記放電電極を挟み込むように配置されている、請求項2に記載の電気集塵機。
【請求項4】
前記電気集塵ユニットは、前記第1集塵電極板よりも前記引込方向の上流側の位置において前記第1電極板表面に対向するように設けられると共に、オゾンを吸着可能な第1吸着フィルターを更に備える、請求項1~3のいずれか一項に記載の電気集塵機。
【請求項5】
前記電気集塵ユニットは、内部に引き込まれた空気を外部に排出する排出口を覆うように設けられると共に、オゾンを吸着可能な第2吸着フィルターを更に備える、請求項1~4のいずれか一項に記載の電気集塵機。
【請求項6】
前記支持機構は、
前記電気集塵ユニットの第1被支持部を揺動可能に支持する第1支持部と、
前記電気集塵ユニットにおいて前記第1被支持部に対向する位置に設けられた第2被支持部を揺動可能に支持する第2支持部と、
を有し、
前記第1被支持部と前記第2被支持部とをつなぐ揺動軸を中心として、前記電気集塵ユニットを揺動可能に支持する、請求項1~5のいずれか一項に記載の電気集塵機。
【請求項7】
前記電気集塵ユニットは、第1ユニット表面及び前記第1ユニット表面の反対側の表面である第2ユニット表面をそれぞれ主面とする板状を呈し、前記第1ユニット表面から前記塵を内部に引き込む、請求項1~6のいずれか一項に記載の電気集塵機。
【請求項8】
前記電気集塵ユニットは、ファンを用いずに静電気の引力によって前記塵を内部に引き込む、請求項1~7のいずれか一項に記載の電気集塵機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、塵を捕集する電気集塵機に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に記載されているように、周囲の塵を捕集する電気集塵機がある。この電気集塵機は、集塵電極と放電電極との間で放電を行うことによって塵を帯電させ、集塵電極に塵を引き付けて捕集している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-13041号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、電気集塵機の集塵効率を上げるためには、装置内部に引き込まれた後の塵の捕集効率を上げるだけでなく、電気集塵機の周囲の塵を効率よく装置内部に引き込むことも求められる。そこで、本発明は、周囲の塵を効率よく装置内部に引き込んで捕集することができる電気集塵機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一側面に係る電気集塵機は、塵を内部に引き込んで捕集する電気集塵ユニットと、電気集塵ユニットを支持する支持フレームと、固定機構と、を備え、電気集塵ユニットは、第1集塵電極板と、放電電極とを有し、第1集塵電極板と放電電極との間で放電を行うことによって、帯電した塵を捕集し、第1集塵電極板は、第1電極板表面及び第1電極板表面の反対側の表面である第2電極板表面のそれぞれを主面とする板状を呈すると共に、塵を電気集塵ユニットに引き込むときの引込方向の上流側を第1電極板表面が向くように配置され、支持フレームは、電気集塵ユニットを揺動可能に支持する支持機構を備え、固定機構は、所定の揺動位置で電気集塵ユニットの揺動を固定する。
【0006】
この電気集塵機では、第1集塵電極板の第1電極板表面が電気集塵ユニット内への塵の引込方向の上流側を向いている。そして、この電気集塵機では、支持機構が揺動可能に電気集塵ユニットを支持している。このため、電気集塵機は、塵の発生位置等、塵を捕集したい方向に第1電極板表面が向くように電気集塵ユニットを揺動させた状態で、固定機構によって電気集塵ユニットの揺動を固定することができる。これにより、電気集塵機は、周囲の塵を効率よく装置(電気集塵ユニット)内部に引き込んで捕集することができる。
【0007】
電気集塵機において、第1集塵電極板は、放電電極よりも引込方向の上流側に配置され、第1集塵電極板には、第1電極板表面及び第2電極板表面に開口する貫通孔が複数設けられていてもよい。この場合、電気集塵機は、第1集塵電極板が放電電極よりも塵の引込方向の上流側に位置していても、第1集塵電極板の貫通孔を介して第1集塵電極板と放電電極との間の放電領域に塵を引き込むことができる。そして、電気集塵機は、放電領域に引き込んだ塵を帯電させ、帯電した塵を第1集塵電極板で捕集することができる。
【0008】
電気集塵ユニットは、第2集塵電極板を更に有し、第1集塵電極板と放電電極との間、及び、第2集塵電極板と放電電極との間で放電を行うことによって、帯電した塵を捕集し、第2集塵電極板は、第1集塵電極板とによって、引込方向において放電電極を挟み込むように配置されていてもよい。この場合、電気集塵機は、第1集塵電極板及び第2集塵電極板によって、より効率よく塵を捕集することができる。
【0009】
電気集塵ユニットは、第1集塵電極板よりも引込方向の上流側の位置において第1電極板表面に対向するように設けられると共に、オゾンを吸着可能な第1吸着フィルターを更に備えていてもよい。この場合、電気集塵機は、電気集塵ユニット内での放電によって発生したオゾンを第1吸着フィルターによって吸着することができ、周囲へのオゾンの拡散を防止できる。
【0010】
電気集塵ユニットは、内部に引き込まれた空気を外部に排出する排出口を覆うように設けられると共に、オゾンを吸着可能な第2吸着フィルターを更に備えていてもよい。この場合、電気集塵機は、電気集塵ユニット内での放電によって発生したオゾンを第2吸着フィルターによって吸着することができ、周囲へのオゾンの拡散を防止できる。
【0011】
支持機構は、電気集塵ユニットの第1被支持部を揺動可能に支持する第1支持部と、電気集塵ユニットにおいて第1被支持部に対向する位置に設けられた第2被支持部を揺動可能に支持する第2支持部と、を有し、第1被支持部と第2被支持部とをつなぐ揺動軸を中心として、電気集塵ユニットを揺動可能に支持してもよい。この場合、電気集塵機は、第1支持部及び第2支持部によって電気集塵ユニットを安定して揺動可能に支持することができる。
【0012】
電気集塵ユニットは、第1ユニット表面及び第1ユニット表面の反対側の表面である第2ユニット表面をそれぞれ主面とする板状を呈し、第1ユニット表面から塵を内部に引き込んでもよい。この場合、電気集塵機は、板状の電気集塵ユニットの広い面積を有する第1ユニット表面から周囲の塵を内部に引き込み、より効率よく塵を捕集することができる。
【0013】
電気集塵ユニットは、ファンを用いずに静電気の引力によって塵を内部に引き込んでもよい。この場合、電気集塵機は、ファンの作動音が生じないため、音の発生を抑制しつつ塵を捕集することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の一側面によれば、周囲の塵を効率よく装置内部に引き込んで捕集することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、実施形態に係る電気集塵機の正面の概略構成を示す斜視図である。
図2図2は、図1の電気集塵機の背面の概略構成を示す斜視図である。
図3図3は、電気集塵ユニットの内部構成を示す正面図である。
図4図4は、電気集塵ユニットの内部構成を示す背面図である。
図5図5は、電気集塵ユニットの内部構成を示す斜視図である。
図6図6は、図3のVI-VI線に沿った断面図である。
図7図7は、電気集塵ユニットの回路図である。
図8図8(a)は、電気集塵ユニットの一方の端部を斜めから見た斜視図である。図8(b)は、電気集塵ユニットの他方の端部を斜めから見た斜視図である。
図9図9は、電気集塵機の正面図である。
図10図10(a)は、電気集塵ユニットが揺動する様子を示す電気集塵機の側面図である。図10(b)は、電気集塵ユニットの揺動が固定された状態を示す電気集塵機の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、各図において、同一又は相当する要素同士には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0017】
図1及び図2に示される電気集塵機1は、電気集塵の原理によって、周囲の塵を捕集する機器である。ここでの塵とは、例えば、大気中に浮遊しているエアロゾルである、ミスト、霧、微小煤塵、及びPM2.5等、各種の微小物質を含む。特に、本実施形態における電気集塵機1は、会話及び咳等によって排出される人体由来の飛沫・エアロゾル(一例として0.7μm~10μm程度の大きさ)を捕集するように構成されている。電気集塵機1は、一例として、会議室、及び劇場等に設置される。但し、電気集塵機1は、電気集塵の原理によって捕集することができれば、上述した種類以外の塵を捕集することもできる。また、電気集塵機1の設置場所は、上述した場所以外の場所に設置されてもよい。
【0018】
電気集塵機1は、電気集塵ユニット10、支持フレーム20、及び固定機構30を備えている。電気集塵ユニット10は、電気集塵の原理によって塵を自身の内部に引き込み、引き込んだ塵を捕集する。支持フレーム20は、電気集塵ユニット10を揺動可能に支持する。固定機構30は、電気集塵ユニット10の揺動を固定する。
【0019】
[電気集塵ユニット]
まず、電気集塵ユニット10の詳細について説明する。図1及び図2に示されるように、電気集塵ユニット10は、ユニット表面(第1ユニット表面)10aと、ユニット表面10aの反対側の表面であるユニット裏面(第2ユニット表面)10bと、ユニット表面10aの外周縁とユニット裏面10bの外周縁とをつなぐユニット側面10cとを有している。電気集塵ユニット10は、ユニット表面10a及びユニット裏面10bをそれぞれ主面とする板状を呈している。本実施形態において、電気集塵ユニット10は、矩形板状を呈している。つまり、ユニット表面10a及びユニット裏面10bは、矩形状を呈している。ユニット側面10cは、ユニット表面10aとユニット裏面10bとの並び方向において所定の幅を有している。ユニット側面10cの幅は、ユニット表面10a及びユニット裏面10bの最も短い辺の長さよりも短い。
【0020】
電気集塵ユニット10は、ユニット表面10a及びユニット側面10cに設けられた表カバー11と、ユニット裏面10bに設けられた裏カバー12とを備えている。表カバー11及び裏カバー12は、絶縁材料によって形成されている。本実施形態において、電気集塵ユニット10は、ユニット表面10aから、塵を内部に引き込んで捕集する。つまり、電気集塵ユニット10は、表カバー11に設けられた引込口11aを介して内部に塵を引き込む。本実施形態においては、一例として、表カバー11に引込口11aが4つ設けられている場合を例に説明する。
【0021】
次に、電気集塵ユニット10の内部構成について、図3図6を用いて説明する。なお、図3図6は、表カバー11、裏カバー12、及び後述する吸着フィルター50a~50cが取り外された状態が示されている。
【0022】
電気集塵ユニット10は、特に図3及び図4に示されるように、枠状フレームF10、及び中骨フレームF20(図4参照)を備えている。枠状フレームF10は、四角枠状を呈している。枠状フレームF10は、第1フレームF11、第2フレームF12、第3フレームF13、及び第4フレームF14を備えている。第1フレームF11と第2フレームF12とが互いに対向し、第3フレームF13と第4フレームF14とが互いに対向するように配置されている。第1フレームF11、第3フレームF13、第2フレームF12、及び第4フレームF14は、この並び順で互いに端部同士が連結されて四角枠状に形成されている。図4に示されるように、中骨フレームF20は、本実施形態では、4本設けられている。中骨フレームF20は、第1フレームF11と第2フレームF12とを連結している。
【0023】
また、電気集塵ユニット10は、電気集塵を行うための構成として、図3図6に示されるように、表側集塵電極板(第1集塵電極板)13、裏側集塵電極板(第2集塵電極板)14、及び放電電極15を備えている。図6に示されるように、表側集塵電極板13、裏側集塵電極板14、及び放電電極15は、枠状フレームF10及び中骨フレームF20によって構成される板状のフレーム面の一方の面に取り付けられる。
【0024】
より詳細には、裏側集塵電極板14は、中骨フレームF20に取り付けられる。本実施形態において裏側集塵電極板14は、図4に示されるように、4枚の電極板14cによって構成されている。裏側集塵電極板14は、本実施形態では、孔が設けられていない板状の部材である。
【0025】
表側集塵電極板13は、裏側集塵電極板14と所定距離離間した状態で、裏側集塵電極板14と対向するように配置されている。表側集塵電極板13は、第1電極板表面13a、及び第1電極板表面13aの反対側の表面である第2電極板表面13bのそれぞれを主面とする板状を呈している。表側集塵電極板13の第2電極板表面13bが、裏側集塵電極板14側を向いている。表側集塵電極板13は、塵を電気集塵ユニット10に引き込むときの引込方向A(図6参照)の上流側を第1電極板表面13aが向くように配置されている。
【0026】
本実施形態において表側集塵電極板13は、4枚の電極板13cによって構成されている。なお、図3及び図5では、表側集塵電極板13を構成する4枚の電極板13cのうち、1枚の電極板13cが取り外された状態が示されている。図6等に示されるように、表側集塵電極板13は、サポート座16の先端部によって支持される。サポート座16は、裏側集塵電極板14を介して中骨フレームF20に固定されている。なお、サポート座16は、絶縁材料によって形成されている。
【0027】
表側集塵電極板13は、第1電極板表面13a及び第2電極板表面13bに開口する貫通孔13hが複数設けられている。つまり、貫通孔13hは、引込方向Aに沿って延在している。これにより、電気集塵ユニット10は、表側集塵電極板13の貫通孔13hを介して、表側集塵電極板13と裏側集塵電極板14との間の空間に塵を引き込むことができる。表側集塵電極板13(電極板13c)は、例えば、円形の貫通孔が複数設けられたパンチング板によって構成されている。
【0028】
放電電極15は、表側集塵電極板13と裏側集塵電極板14との間に配置される。本実施形態において、放電電極15は、複数の電極線15aによって構成されている。複数の電極線15aは、互いに略平行となるように、表側集塵電極板13と裏側集塵電極板14との間に配置される。より詳細には、複数の電極線15aの一方の端部は、互いに所定距離離間した状態でブスバー17aに接続される。複数の電極線15aの他方の端部は、互いに所定距離離間した状態でブスバー17bに接続される。
【0029】
ブスバー17aは、枠状フレームF10の第3フレームF13に固定されたサポート座18aの先端部に取り付けられる。同様に、ブスバー17bは、枠状フレームF10の第4フレームF14に固定されたサポート座18bの先端部に取り付けられる。サポート座18a及び18bは、それぞれ絶縁材料によって形成されている。ブスバー17a及び17bは、複数の電極線15aが直線状に張られた状態となるように、サポート座18a及び18bにそれぞれ取り付けられている。
【0030】
これにより、表側集塵電極板13、裏側集塵電極板14、及び放電電極15は、互いに絶縁された状態で、枠状フレームF10及び中骨フレームF20に取り付けられる。
【0031】
表側集塵電極板13、裏側集塵電極板14、及び放電電極15には、図7に示されるように、高圧電源40によって高電圧が印加される。ここでは、放電電極15がマイナス電圧となり、表側集塵電極板13及び裏側集塵電極板14が放電電極15に対してプラス電圧となる。高圧電源40は、電気集塵機1と一体に設けられていてもよく、電気集塵機1とは別体として設けられていてもよい。また、高圧電源40から表側集塵電極板13等へは、枠状フレームF10に固定された高圧中継端子台19を介して電圧が印加されてもよい。なお、高圧中継端子台19は、電気集塵ユニット10内に設けられていることに限定されない。
【0032】
表側集塵電極板13と放電電極15との間、及び、裏側集塵電極板14と放電電極15との間にそれぞれ高電圧が印加されることにより、コロナ放電によってイオンが発生する。電気集塵ユニット10は、このイオンによって塵を帯電させ、帯電した塵を静電気引力によって表側集塵電極板13及び裏側集塵電極板14に引き付けて捕集することができる。また、コロナ放電によってオゾンが発生する。このオゾンによって、電気集塵ユニット10は、捕集した塵中のウイルスを不活性化することができる。
【0033】
図3及び図5に示されるように、枠状フレームF10の角部近傍には、表カバー11を取り付けるための取付ブラケットB10が複数設けられている。図6等に示されるように、表カバー11は、内部に収容空間を有し、一面が開口した矩形箱状を呈している。表カバー11は、表側集塵電極板13、裏側集塵電極板14、及び放電電極15等を覆うように、取付ブラケットB10によって枠状フレームF10に取り付けられる。裏カバー12は、枠状フレームF10及び中骨フレームF20によって構成される板状のフレーム面の他方の面(表側集塵電極板13等が設けられる側に対して反対側の面)を覆うように、枠状フレームF10及び/又は中骨フレームF20に取り付けられる。
【0034】
また、上述したように、表側集塵電極板13には、貫通孔13hが設けられている。さらに、表カバー11には、引込口11aが設けられている。この引込口11aは、表カバー11のうち、表側集塵電極板13に対面する部位に設けられている。つまり、電気集塵ユニット10は、内部で放電を行うことによって、周囲の塵を表カバー11の引込口11a及び表側集塵電極板13の貫通孔13hを介して内部に引き込み、捕集する。
【0035】
このように、電気集塵ユニット10は、図6に示されるように、表側集塵電極板13が設けられたユニット表面10a側から、引込方向Aに沿って塵を内部に引き込む。表側集塵電極板13は、放電電極15よりも引込方向Aにおいて上流側に配置されている。裏側集塵電極板14は、表側集塵電極板13とによって引込方向Aにおいて放電電極15を挟み込むように配置されている。
【0036】
また、図8(a)及び図8(b)に示されるように、表カバー11には、ユニット側面10cとなる位置に、排出口11b及び11cが設けられている。排出口11bと排出口11cとは、表カバー11のユニット側面10cとなる部分において、互いに対向する位置に設けられている。ここでは、排出口11bは、枠状フレームF10の第3フレームF13側に設けられ、排出口11cは第4フレームF14側に設けられている。
【0037】
排出口11b及び11cは、電気集塵ユニット10の内部空間と外部空間とをつないでいる。電気集塵ユニット10では、引込方向Aに沿って引込口11aを介して内部に塵が引き込まれる。この塵と共に、電気集塵ユニット10の内部には空気が引き込まれる。排出口11b及び11cは、内部に引き込まれ、塵が捕集された後の空気を外部に排出することができる。
【0038】
表カバー11の引込口11aには、オゾンを吸着可能な吸着フィルター(第1吸着フィルター)50aが引込口11aを覆うように取り付けられている。つまり、吸着フィルター50aは、表側集塵電極板13よりも引込方向Aの上流側の位置において第1電極板表面13aに対向するように設けられている。同様に、表カバー11の排出口11bには、オゾンを吸着可能な吸着フィルター(第2吸着フィルター)50bが排出口11bを覆うように取り付けられている。また、表カバー11の排出口11cには、オゾンを吸着可能な吸着フィルター(第2吸着フィルター)50cが排出口11cを覆うように取り付けられている。吸着フィルター50a~50cは、オゾンを吸着可能な例えば活性炭等によって形成されている。
【0039】
ここで、上述したように、電気集塵ユニット10は、矩形板状を呈している。つまり、ユニット側面10cは、4つの面によって構成されている。以下、図8(a)及び図8(b)に示されるように、ユニット側面10cを構成するこれらの4つの面を、第1側面S1、第2側面S2、第3側面S3、及び第4側面S4と称する。第1側面S1は、枠状フレームF10の第1フレームF11が設けられている面とする。第2側面S2は、枠状フレームF10の第2フレームF12が設けられている面とする。第3側面S3は、枠状フレームF10の第3フレームF13が設けられている面とする。第4側面S4は、枠状フレームF10の第4フレームF14が設けられている面とする。
【0040】
第1側面S1と第2側面S2とが対向し、第3側面S3と第4側面S4とが対向している。上述した排出口11bは、第3側面S3に設けられ、排出口11cは、第4側面S4に設けられている。
【0041】
本実施形態において、電気集塵ユニット10は、第1側面S1及び第2側面S2にそれぞれ設けられた被支持部が、支持フレーム20によって揺動可能に支持される。このため、図3及び図5に示されるように、第1側面S1に対応する位置の第1フレームF11には、第1被支持部C1が設けられている。同様に、第2側面S2に対応する位置の第2フレームF12には、第2被支持部C2が設けられている。つまり、第1被支持部C1と第2被支持部C2とは、互いに対向している。第1被支持部C1及び第2被支持部C2は、それぞれ支持フレーム20によって揺動可能に支持される部位である。第1被支持部C1は、第1フレームF11の略中央位置に設けられている。第2被支持部C2は、第2フレームF12の略中央位置に設けられている。
【0042】
第1被支持部C1は、本実施形態においては、第1支持ブラケットC10、及び第1揺動シャフトC11を備えている。第1支持ブラケットC10は、第1フレームF11に固定されている。第1揺動シャフトC11は、第1支持ブラケットC10から外側に向って延びている。同様に、第2被支持部C2は、本実施形態においては、第2支持ブラケットC20、及び第2揺動シャフトC21を備えている。第2支持ブラケットC20は、第2フレームF12に固定されている。第2揺動シャフトC21は、第2支持ブラケットC20から外側に向って延びている。第1揺動シャフトC11及び第2揺動シャフトC21が、それぞれ支持フレーム20によって揺動可能に支持される。
【0043】
なお、図8(a)及び図8(b)に示されるように、表カバー11には、外側に突出する第1揺動シャフトC11及び第2揺動シャフトC21と干渉する部分にそれぞれ切欠きが設けられている。
【0044】
[支持フレーム]
図9に示されるように、支持フレーム20は、電気集塵ユニット10を揺動可能に支持する。支持フレーム20は、第1縦フレーム21、第2縦フレーム22、ベースフレーム23、複数のキャスター24、及び支持機構Dを備えている。
【0045】
第1縦フレーム21の下端部及び第2縦フレーム22の下端部は、ベースフレーム23の上面に固定される。第1縦フレーム21及び第2縦フレーム22は、ベースフレーム23から上方に向けて延びている。キャスター24は、ベースフレーム23の下面に取り付けられ、電気集塵機1の移動を可能とする。
【0046】
支持機構Dは、電気集塵ユニット10を揺動可能に支持する。本実施形態において、支持機構Dは、第1支持部D1、及び第2支持部D2を備えている。第1支持部D1は、第1縦フレーム21の上端部に設けられ、電気集塵ユニット10の第1被支持部C1を揺動可能に支持する。より詳細には、第1支持部D1は、第1被支持部C1の第1揺動シャフトC11を支持する。本実施形態において、第1支持部D1は、第1縦フレーム21に設けられた貫通孔によって構成されている。第1支持部D1は、孔内に第1揺動シャフトC11が通されることによって、第1被支持部C1を揺動可能に支持する。
【0047】
第2支持部D2は、第2縦フレーム22の上端部に設けられ、電気集塵ユニット10の第2被支持部C2を揺動可能に支持する。第2支持部D2は、水平方向において、第1支持部D1と対向する位置に設けられている。より詳細には、第2支持部D2は、第2被支持部C2の第2揺動シャフトC21を支持する。本実施形態において、第2支持部D2は、第2縦フレーム22に設けられた貫通孔によって構成されている。第2支持部D2は、孔内に第2揺動シャフトC21が通されることによって、第2被支持部C2を揺動可能に支持する。
【0048】
支持機構Dは、第1被支持部C1の第1揺動シャフトC11と第2被支持部C2の第2揺動シャフトC21とをつなぐ揺動軸Xを中心として、電気集塵ユニット10を揺動可能に支持する。本実施形態において、支持機構Dは、揺動軸Xが水平方向に沿って延在するように電気集塵ユニット10を支持する。これにより、電気集塵機1は、図10(a)に示されるように、電気集塵ユニット10のユニット表面10aの向きを上下に傾ける(チルトさせる)ことができる。
【0049】
[固定機構]
図9に示される固定機構30は、所定の揺動位置で電気集塵ユニット10の揺動を解除可能に固定する。固定機構30としては、電気集塵ユニット10の揺動を解除可能に固定できれば、種々の機構を用いることができる。本実施形態において、固定機構30は、第1クランプレバー31、及び第2クランプレバー32を備えている。
【0050】
第1クランプレバー31は、第1被支持部C1の第1揺動シャフトC11の先端部に取り付けられる。第1クランプレバー31は、一例として、電気集塵ユニット10の第1側面S1とによって第1縦フレーム21の上端部を挟み込むように配置されている。第1クランプレバー31は、ユーザによって操作されることによって、所定の揺動位置で電気集塵ユニット10を第1縦フレーム21に対して固定する。第1クランプレバー31が電気集塵ユニット10の揺動を固定する機構については、種々の機構を採用することができる。
【0051】
同様に、第2クランプレバー32は、第2被支持部C2の第2揺動シャフトC21の先端部に取り付けられる。第2クランプレバー32は、一例として、電気集塵ユニット10の第2側面S2とによって第2縦フレーム22の上端部を挟み込むように配置されている。第2クランプレバー32は、ユーザによって操作されることによって、所定の揺動位置で電気集塵ユニット10を第2縦フレーム22に対して固定する。第2クランプレバー32が電気集塵ユニット10の揺動を固定する機構については、種々の機構を採用することができる。
【0052】
第1クランプレバー31及び第2クランプレバー32は、図10(b)に示されるように、所望の揺動位置で電気集塵ユニット10の揺動を解除可能に固定することができる。つまり、第1クランプレバー31及び第2クランプレバー32は、電気集塵ユニット10のユニット表面10aの上下方向の向きを所望の向きで固定することができる。図10(b)では、電気集塵ユニット10のユニット表面10aが斜め上方を向いているが、例えば、ユニット表面10aが真上を向くように電気集塵ユニット10が揺動させられた状態で固定されてもよい。
【0053】
以上、電気集塵機1では、表側集塵電極板13の第1電極板表面13aが電気集塵ユニット10内への塵の引込方向Aの上流側を向いている。そして、この電気集塵機1は、支持フレーム20の支持機構Dが揺動可能に電気集塵ユニット10を支持している。このため、電気集塵機1は、塵の発生位置等、塵を捕集したい方向に第1電極板表面13aが向くように電気集塵ユニット10を揺動させ、この状態で固定機構30によって電気集塵ユニット10の揺動を固定することができる。これにより、電気集塵機1は、周囲の塵を効率よく装置内部(電気集塵ユニット10の内部)に引き込んで捕集することができる。
【0054】
表側集塵電極板13は、放電電極15よりも引込方向Aの上流側に配置されている。また、表側集塵電極板13には、貫通孔13hが複数設けられている。この場合、電気集塵機1は、表側集塵電極板13が放電電極15よりも塵の引込方向Aの上流側に位置していたとしても、表側集塵電極板13の貫通孔13hを介して表側集塵電極板13と放電電極15との間の放電領域に塵を引き込むことができる。そして、電気集塵機1は、放電領域に引き込んだ塵を帯電させ、帯電した塵を表側集塵電極板13で捕集することができる。
【0055】
電気集塵ユニット10は、表側集塵電極板13とによって、引込方向Aにおいて放電電極15を挟み込むように配置された裏側集塵電極板14を備えている。この場合、電気集塵機1は、表側集塵電極板13及び裏側集塵電極板14によって、より効率よく塵を捕集することができる。
【0056】
電気集塵ユニット10は、表カバー11の引込口11aに設けられた吸着フィルター50aを備えている。また、電気集塵ユニット10は、表カバー11の排出口11b及び11cにそれぞれ設けられた吸着フィルター50b及び50cを備えている。これらの吸着フィルター50a~50cは、オゾンを吸着可能な材料によって構成されている。この場合、電気集塵機1は、電気集塵ユニット10内での放電によって発生したオゾンを吸着フィルター50a~50cによって吸着することができ、周囲へのオゾンの拡散を防止できる。
【0057】
電気集塵ユニット10を支持する支持機構Dは、第1縦フレーム21の上端に設けられた第1支持部D1と、第2縦フレーム22の上端に設けられた第2支持部D2とを備えている。第1支持部D1及び第2支持部D2は、電気集塵ユニット10の第1被支持部C1及び第2被支持部C2をそれぞれ支持する。つまり、電気集塵機1は、電気集塵ユニット10の2か所を、支持フレーム20によって揺動可能に支持する。この場合、電気集塵機1は、電気集塵ユニット10を安定して揺動可能に支持することができる。
【0058】
支持機構Dは、水平方向に沿って延在する揺動軸Xを中心として、電気集塵ユニット10を揺動させる。つまり、電気集塵機1は、電気集塵ユニット10のユニット表面10aの向きを上下に傾ける(チルトさせる)ことができる。また、支持フレーム20の下部にはキャスター24が設けられている。従って、電気集塵機1は、キャスター24によって電気集塵機1の左右方向の向きを容易に変更することができる。
【0059】
このように、電気集塵機1は、キャスター24が設けられていることにより、飛沫の発生箇所等の所望の向きに電気集塵ユニット10の集塵面(ユニット表面10a)が向くように、電気集塵機1の向きを容易に変えることができる。さらに、電気集塵機1には、電気集塵ユニット10を揺動可能に支持する支持機構D、及び揺動を固定する固定機構30が設けられている。これにより、電気集塵機1は、電気集塵ユニット10の集塵面(ユニット表面10a)の上下方向の向きを、飛沫発生等の所望の向きに向けることができ、その向きで電気集塵ユニット10の揺動を固定することができる。
【0060】
電気集塵ユニット10は、ユニット表面10a及びユニット裏面10bをそれぞれ主面とする板状を呈し、ユニット表面10aから塵を内部に引き込む。この場合、電気集塵機1は、板状の電気集塵ユニット10の広い面積を有するユニット表面10aから周囲の塵を内部に引き込み、より効率よく塵を捕集することができる。
【0061】
また、電気集塵機1は、ファンを用いずに電気集塵ユニット10における静電気の引力によって塵を内部に引き込んで捕集する。この場合、電気集塵機1は、ファンの作動音が生じないため、音の発生を抑制しつつ塵を捕集することができる。
【0062】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、支持フレーム20は、電気集塵ユニット10を2カ所で支持する構成でなくてもよい。例えば、支持フレーム20は、電気集塵ユニット10を1カ所で揺動可能に支持する構成であってもよい。さらに、支持フレーム20は、電気集塵ユニット10が立てられた状態(ユニット表面10aが水平方向を向く状態)で、電気集塵ユニット10を上下方向から揺動可能に支持する構成であってもよい。この場合、支持フレーム20は、電気集塵ユニット10のユニット表面10aの向きを、左右方向(水平方向)に傾けることができる。
【0063】
なお、電気集塵ユニット10は、表側集塵電極板13を備えていなくてもよい。この場合、電気集塵ユニット10は、裏側集塵電極板14のみによって塵を捕集する構成であってもよい。つまり、裏側集塵電極板14において、放電電極15側を向く面が、引込方向Aの上流側を向く第1電極板表面となり、裏カバー12側を向く面が第2電極板表面となる。あるいは、電気集塵ユニット10は、裏側集塵電極板14を備えていなくてもよい。電気集塵ユニット10は、表側集塵電極板13のみによって塵を捕集する構成であってもよい。
【0064】
また、電気集塵ユニット10は、ユニット裏面10b側からも塵を引き込んで捕集してもよい。この場合、電気集塵ユニット10の裏側集塵電極板14は、表側集塵電極板13と同様に裏側集塵電極板14の表裏面に開口する貫通孔が複数設けられていればよい。そして、裏カバー12には、塵を内部に引き込むための引込口が設けられていればよい。この場合にも、裏カバー12に設けられた引込口を覆うように、オゾンを吸着可能な吸着フィルターが設けられていればよい。
【0065】
電気集塵機1は、塵を電気集塵ユニット10内に引き込むためのファンを更に備えていてもよい。この場合、電気集塵機1は、周囲の塵をより効率よく電気集塵ユニット10内に引き込んで捕集することができる。
【0066】
電気集塵機1は、吸着フィルター50a~50cを備える構成でなくてもよい。また、電気集塵ユニット10は、矩形の板状に形成されていることに限定されない。例えば、電気集塵ユニット10は、六角形、円形等の矩形以外の形の板状に形成されていてもよい。さらに、支持フレーム20の形状は、上述した形状に限定されない。支持フレーム20は、電気集塵ユニット10を揺動可能に支持できれば、種々の形状を呈していてもよい。
【符号の説明】
【0067】
1 電気集塵機
10 電気集塵ユニット
13 表側集塵電極板(第1集塵電極板)
13a 第1電極板表面
13b 第2電極板表面
13h 貫通孔
14 裏側集塵電極板(第2集塵電極板)
15 放電電極
20 支持フレーム
30 固定機構
50a 吸着フィルター(第1吸着フィルター)
50b,50c 吸着フィルター(第2吸着フィルター)
A 引込方向
C1 第1被支持部
C2 第2被支持部
D 支持機構
D1 第1支持部
D2 第2支持部
10a ユニット表面(第1ユニット表面)
10b ユニット裏面(第2ユニット表面)
X 揺動軸
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10