特開 2022-190837 乗物用スイッチ装置

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2022190837

(43)【公開日】2022-12-27

(54)【発明の名称】乗物用スイッチ装置

(51)【国際特許分類】

   B60R 16/02 20060101AFI20221220BHJP

   B60J 1/17 20060101ALI20221220BHJP

   B60R 1/06 20060101ALI20221220BHJP

   H01H 25/00 20060101ALI20221220BHJP

【ＦＩ】

B60R16/02 630J

B60J1/17 A

B60R1/06 D

H01H25/00 E

【審査請求】未請求

【請求項の数】11

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2021099298

(22)【出願日】2021-06-15

(71)【出願人】

【識別番号】000241500

【氏名又は名称】トヨタ紡織株式会社

(74)【代理人】

【識別番号】110001036

【氏名又は名称】弁理士法人暁合同特許事務所

(72)【発明者】

【氏名】伊藤 篤彦

(72)【発明者】

【氏名】茶座 聖始

【テーマコード（参考）】

3D053

3D127

5G031

【Ｆターム（参考）】

3D053FF17

3D053FF29

3D053MM13

3D127AA09

3D127AA17

3D127DF34

5G031AS52H

5G031GS23

5G031GS25

(57)【要約】

【課題】コンパクトで誤操作を軽減することが可能な乗物用スイッチ装置を提供する。
【解決手段】乗物１１が備える乗物用内装材２６の面上に配されて乗員によって把持することが可能なスイッチベース３０と、スイッチベース３０に設けられたウィンドウスイッチ４０Ｒ，４０Ｌおよびミラーコントロールスイッチ４２と、を備え、スイッチベース３０は、乗物用内装材２６の面上においてその面に交差する方向に延びる回転軸まわりに回転可能に保持されており、スイッチベース３０が基準回転位置（破線の位置）にある場合に、ミラーコントロールスイッチ４２による操作を禁止するとともに、ウィンドウスイッチ４０Ｒ，４０Ｌによる操作を許容し、スイッチベース３０が特定回転位置（実践の位置）にある場合に、ミラーコントロールスイッチ４２による操作を許容するように構成する。
【選択図】図８

【特許請求の範囲】

【請求項1】

窓ガラスとサイドミラーを備える乗物に搭載され、前記窓ガラスの開閉と前記サイドミラーの角度調整との操作を行う乗物用スイッチ装置であって、
前記乗物が備える乗物用内装材の面上に配されて、乗員によって把持することが可能なスイッチベースと、
前記スイッチベースに設けられ、前記窓ガラスの開閉操作を行うためのウィンドウスイッチと、
前記スイッチベースに設けられ、前記サイドミラーの角度調整の操作を行うためのミラーコントロールスイッチと、
を備え、
前記スイッチベースは、前記乗物用内装材の面上において、その面に交差する方向に延びる回転軸まわりに回転可能に保持されており、
前記スイッチベースが基準回転位置にある場合に、前記ミラーコントロールスイッチによる操作を禁止するとともに、前記ウィンドウスイッチによる操作を許容し、
前記スイッチベースが前記基準回転位置から定められた角度回転させられた特定回転位置にある場合に、前記ミラーコントロールスイッチによる操作を許容することを特徴とする乗物用スイッチ装置。

【請求項2】

前記ウィンドウスイッチは、前記スイッチベースの外縁部に設けられ、
前記ミラーコントロールスイッチは、前記スイッチベースの上面に設けられている請求項１に記載の乗物用スイッチ装置。

【請求項3】

前記ミラーコントロールスイッチは、乗員の身体の一部が接触したことあるいは近接したことを検出するタッチセンサ式のものである請求項２に記載の乗物用スイッチ装置。

【請求項4】

当該乗物用スイッチ装置が搭載される前記乗物は、複数の前記窓ガラスを有し、
前記スイッチベースは、前記乗物用内装材の面上を移動可能とされ、
前記スイッチベースが位置している場所に応じて、前記ウィンドウスイッチによって開閉操作される前記窓ガラスが変更される請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の乗物用スイッチ装置。

【請求項5】

前記乗物には、前記窓ガラスが前後方向に並んで設けられるとともに、
前記スイッチベースは、前記乗物用内装材上を前後方向にスライド可能に配されており、
前記スイッチベースの前後方向における位置に応じて、前記ウィンドウスイッチによって開閉操作される前記窓ガラスが変更される請求項４に記載の乗物用スイッチ装置。

【請求項6】

当該乗物用スイッチ装置が搭載された前記乗物は、それぞれ乗物の左右に配された２枚の前記窓ガラスによって対をなす窓ガラス対を、前後に並んで複数対備え、
前記スイッチベースには、前記ウィンドウスイッチが２つ設けられ、それら２つの前記ウィンドウスイッチの各々が、前記窓ガラス対を構成する左右２枚の前記窓ガラスの各々の開閉操作を行うものとされ、
前記スイッチベースの前後方向における位置に応じて、２つの前記ウィンドウスイッチによって開閉操作される前記窓ガラス対が変更される請求項５に記載の乗物用スイッチ装置。

【請求項7】

当該乗物用スイッチ装置が搭載される前記乗物は、前記乗物の左右の各々に対応して前記サイドミラーを一対備え、
前記スイッチベースは、一対の前記サイドミラーに対応する一対の選択スイッチを備え、
前記スイッチベースが前記特定回転位置にある状態で、前記一対の選択スイッチのいずれかが操作された場合に、その操作された前記選択スイッチに対応する前記サイドミラーの角度調整を、前記ミラーコントロールスイッチによって操作可能とされた請求項１から請求項６のいずれか１項に記載の乗物用スイッチ装置。

【請求項8】

前記一対の選択スイッチは、前記スイッチベースの外縁部に並んで設けられており、
前記スイッチベースが前記特定回転位置にある場合に、前記一対の選択スイッチが左右方向に並び、左側の前記選択スイッチが左側の前記サイドミラーを選択するものであり、右側の前記選択スイッチが右側の前記サイドミラーを選択するものとされている請求項７に記載の乗物用スイッチ装置。

【請求項9】

当該乗物用スイッチ装置が搭載される前記乗物は、前記乗物の左右の各々に対応して前記サイドミラーを一対備え、
前記スイッチベースが前記特定回転位置にある場合に、２つの前記ウィンドウスイッチの一方が操作された場合に、前記ミラーコントロールスイッチによって一対の前記サイドミラーの一方の角度調整の操作が可能とされ、２つの前記ウィンドウスイッチの他方が操作された場合に、前記ミラーコントロールスイッチによって一対の前記サイドミラーの他方の角度調整の操作が可能とされている請求項６に記載の乗物用スイッチ装置。

【請求項10】

当該乗物用スイッチ装置は、前記乗物としての車両が備えるドアトリムに搭載され、
前記スイッチベースは、前記ドアトリムにおける上方を向く面上に配され、前後方向にスライド移動可能とされるとともに、平面視で外縁が前端から後方に向かうにつれて車幅方向外側に傾斜する傾斜外縁部を有する形状とされ、
２つの前記ウィンドウスイッチは、前記傾斜外縁部にその外縁に沿う方向に並んで設けられており、
前記スイッチベースが前記特定回転位置にある場合に、２つの前記ウィンドウスイッチが左右方向に並ぶとともに、右側の前記ウィンドウスイッチが操作された場合に、前記ミラーコントロールスイッチによって右側の前記サイドミラーの角度調整の操作が可能とされ、左側の前記ウィンドウスイッチが操作された場合に、前記ミラーコントロールスイッチによって左側の前記サイドミラーの角度調整の操作が可能とされている請求項９に記載の乗物用スイッチ装置。

【請求項11】

当該乗物用スイッチ装置が搭載される前記乗物は、前記乗物の左右の各々に対応して前記サイドミラーを一対備え、
前記スイッチベースは、前記基準回転位置から右回りに回転した位置にある右側特定回転位置と、前記基準回転位置から左回りに回転した位置にある左側特定回転位置との間で、回転可能とされており、
前記スイッチベースが前記右側特定回転位置にある場合に、前記ミラーコントロールスイッチによって右側の前記サイドミラーの角度調整の操作が可能とされ、前記スイッチベースが前記左側特定回転位置にある場合に、前記ミラーコントロールスイッチによって左側の前記サイドミラーの角度調整の操作が可能とされている請求項１から請求項６のいずれか１項に記載の乗物用スイッチ装置。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、乗物用スイッチ装置に関する。

【背景技術】

【0002】

下記特許文献１に記載されているように、従来から、乗物が備える窓ガラスの開閉操作を行うためのスイッチ装置に関し、操作性を向上させる技術が検討されている。下記特許文献１に記載のスイッチ装置は、パワーウインドスイッチ群を、スイッチケースの上面に配設し、ミラーコントロールスイッチ群を、スイッチケースの車室内側の側面に配設した構成とされている。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0003】

【特許文献1】特開平１１－７０８４３号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0004】

しかしながら、上記特許文献１に記載のスイッチ装置を含め、従来から存在するスイッチ装置は、窓ガラスの数と同数のスイッチや、サイドミラーの鏡面の角度調整を行うためのスイッチ等、多くのスイッチが近接して配されており、押し間違い等の誤操作が生じる場合がある。また、従来のスイッチ装置は、多数のスイッチを設けるために、装置自体が大型化してしまうという問題がある。

【0005】

本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、比較的コンパクトで、誤操作を軽減することが可能な乗物用スイッチ装置を提供することを課題とする。

【課題を解決するための手段】

【0006】

上記課題を解決するために、本発明の乗物用スイッチ装置は、
窓ガラスとサイドミラーを備える乗物に搭載され、前記窓ガラスの開閉と前記サイドミラーの角度調整との操作を行う乗物用スイッチ装置であって、
前記乗物が備える乗物用内装材の面上に配されて、乗員によって把持することが可能なスイッチベースと、
前記スイッチベースに設けられ、前記窓ガラスの開閉操作を行うためのウィンドウスイッチと、
前記スイッチベースに設けられ、前記サイドミラーの角度調整の操作を行うためのミラーコントロールスイッチと、
を備え、
前記スイッチベースは、前記乗物用内装材の面上において、その面に交差する方向に延びる回転軸まわりに回転可能に保持されており、
前記スイッチベースが基準回転位置にある場合に、前記ミラーコントロールスイッチによる操作を禁止するとともに、前記ウィンドウスイッチによる操作を許容し、
前記スイッチベースが前記基準回転位置から定められた角度回転させられた特定回転位置にある場合に、前記ミラーコントロールスイッチによる操作を許容することを特徴とする。

【0007】

この構成の乗物用スイッチ装置は、スイッチベースが特定回転位置にある場合のみ、ミラーコントロールスイッチによるサイドミラーの角度調整が可能とされているため、窓ガラスの開閉操作が可能な通常状態（スイッチベースが基準回転位置にある場合）においては、ミラーコントロールスイッチに乗員が触れたとしても反応することがなく、窓ガラス開閉時においてサイドミラーが誤動作することを防止することができる。

【0008】

上記構成において、前記ウィンドウスイッチは、前記スイッチベースの外縁部に設けられ、前記ミラーコントロールスイッチは、前記スイッチベースの上面に設けられている構成とすることができる。

【0009】

この構成の乗物用スイッチ装置は、乗員がスイッチベースを把持した状態においてウィンドウスイッチの操作を行うように構成することが可能である。つまり、このような構成である場合、スイッチベースの上面に設けられたミラーコントロールスイッチを触れてしまう可能性があるが、この構成の乗物用スイッチ装置によれば、スイッチベースを特定回転位置に回転させなければ、ミラーコントロールスイッチが反応しないため、誤操作を効果的に回避することができる。

【0010】

上記構成において、前記ミラーコントロールスイッチは、乗員の身体の一部が接触したことあるいは近接したことを検出するタッチセンサ式のものとすることができる。

【0011】

この構成の乗物用スイッチ装置は、ミラーコントロールスイッチが動作する部分を有しないため、よりシンプルな構成とすることが可能である。

【0012】

上記構成において、当該乗物用スイッチ装置が搭載される前記乗物は、複数の前記窓ガラスを有し、前記スイッチベースは、前記乗物用内装材の面上を移動可能とされ、前記スイッチベースが位置している場所に応じて、前記ウィンドウスイッチによって開閉操作される前記窓ガラスが変更されるように構成することができる。

【0013】

この構成の乗物用スイッチ装置によれば、開閉したい窓ガラスに応じた位置にスイッチベースを移動させて、ウィンドウスイッチを操作することにより、その窓ガラスを開閉することができる。つまり、この構成の乗物用スイッチ装置によれば、斬新な乗物用スイッチ装置が実現する。また、この構成の乗物用スイッチ装置は、窓ガラスの数と同数のスイッチを設ける必要がなく、比較的シンプルな外観とすることができる。さらに、この構成の乗物用スイッチ装置によれば、スイッチベースの動作範囲の自由度、スイッチベースの形状の自由度、スイッチベースへのスイッチ配置の自由度など、乗物用スイッチ装置のデザイン自由度を高めることができる。

【0014】

なお、この構成における「スイッチベース」は、前後方向や左右方向など、特定の方向にスライド可能なものであってもよい。また、スイッチベースに設けられるウィンドウスイッチの数は、１つに限定されず複数でもよいが、乗員がウィンドウスイッチを間違えないようにするという観点からすれば、２つ程度までであることが望ましい。詳しく言えば、そのような構成である場合には、乗員がスイッチベースを一度握れば、操作したい窓ガラスに対応するウィンドウスイッチの位置を探る必要がないため、窓ガラスの開閉操作の誤操作等を軽減することが可能である。

【0015】

また、この構成における「ウィンドウスイッチ」は、その構成・構造が特に限定されないが、従来から存在するスイッチ装置と同様に、押し下げることで窓ガラスを開くとともに、引き上げることで窓ガラスを閉じる構成のものを採用すれば、誤操作を軽減することが可能である。

【0016】

上記構成において、前記乗物には、前記窓ガラスが前後方向に並んで設けられるとともに、前記スイッチベースは、前記乗物用内装材上を前後方向にスライド可能に配されており、前記スイッチベースの前後方向における位置に応じて、前記ウィンドウスイッチによって開閉操作される前記窓ガラスが変更される構成とすることができる。

【0017】

この構成の乗物用スイッチ装置は、スイッチベースの前後方向における位置が、前後に並ぶ窓ガラスに対応するように構成されている。したがって、この構成の乗物用スイッチ装置によれば、開閉したい窓ガラスに合わせて、スイッチベースを前後に移動させればよいため、斬新な構成のスイッチ装置でありながら、乗員は直感的に窓ガラスの開閉操作を行うことができる。

【0018】

上記構成において、当該乗物用スイッチ装置が搭載された前記乗物は、それぞれ乗物の左右に配された２枚の窓ガラスによって対をなす窓ガラス対を、前後に並んで複数対備え、前記スイッチベースには、前記ウィンドウスイッチが２つ設けられ、それら２つの前記ウィンドウスイッチの各々が、前記窓ガラス対を構成する左右２枚の前記窓ガラスの各々の開閉操作を行うものとされ、前記スイッチベースの前後方向における位置に応じて、２つの前記ウィンドウスイッチによって開閉操作される前記窓ガラス対が変更される構成とすることができる。

【0019】

この構成の乗物用スイッチ装置は、スイッチベースが左右の窓ガラスに対応する２つのウィンドウスイッチを備えたものに限定した構成であり、従来の２つのウィンドウスイッチが並ぶ構成を採用することで、斬新な構成のスイッチ装置でありながら、乗員はより直感的に窓ガラスの開閉操作を行うことが可能である。なお、この構成の乗物用スイッチ装置は、前後左右に窓ガラスが配された乗物、例えば、普通自動車に好適である。

【0020】

上記構成において、当該乗物用スイッチ装置が搭載される前記乗物は、前記乗物の左右の各々に対応して前記サイドミラーを一対備え、前記スイッチベースは、一対の前記サイドミラーに対応する一対の選択スイッチを備え、前記スイッチベースが前記特定回転位置にある状態で、前記一対の選択スイッチのいずれかが操作された場合に、その操作された前記選択スイッチに対応する前記サイドミラーの角度調整を、前記ミラーコントロールスイッチによって操作可能とされた構成とすることができる。

【0021】

この構成の乗物用スイッチ装置は、選択スイッチが操作された後にしか、ミラーコントロールスイッチが反応しないようにすることができるため、ミラーコントロールスイッチによる誤動作をより軽減することができる。

【0022】

上記構成において、前記一対の選択スイッチは、前記スイッチベースの外縁部に並んで設けられており、前記スイッチベースが前記特定回転位置にある場合に、前記一対の選択スイッチが左右方向に並び、左側の前記選択スイッチが左側の前記サイドミラーを選択するものであり、右側の前記選択スイッチが右側の前記サイドミラーを選択するものとされている構成とすることができる。

【0023】

この構成の乗物用スイッチ装置は、スイッチベースが特定回転位置にある場合に、一対の選択スイッチが選択するサイドミラーに対応するような位置関係になるため、ミラーコントロールスイッチによって操作するサイドミラーの選択を誤りなく行うことが可能である。

【0024】

上記構成において、当該乗物用スイッチ装置が搭載される前記乗物は、前記乗物の左右の各々に対応して前記サイドミラーを一対備え、前記スイッチベースが前記特定回転位置にある場合に、２つの前記ウィンドウスイッチの一方が操作された場合に、前記ミラーコントロールスイッチによって一対の前記サイドミラーの一方の角度調整の操作が可能とされ、２つの前記ウィンドウスイッチの他方が操作された場合に、前記ミラーコントロールスイッチによって一対の前記サイドミラーの他方の角度調整の操作が可能とされている構成とすることができる。

【0025】

この構成の乗物用スイッチ装置によれば、２つのウィンドウスイッチがミラーコントロールスイッチによって操作するサイドミラーを選択する選択スイッチの機能をも有しているため、シンプルな構成の乗物用スイッチ装置が実現する。

【0026】

上記構成において、当該乗物用スイッチ装置は、乗物としての車両が備えるドアトリムに搭載され、前記スイッチベースは、前記ドアトリムにおける上方を向く面上に配され、前後方向にスライド移動可能とされるとともに、平面視で外縁が前端から後方に向かうにつれて車幅方向外側に傾斜する傾斜外縁部を有する形状とされ、２つの前記ウィンドウスイッチは、前記傾斜外縁部にその外縁に沿う方向に並んで設けられており、前記スイッチベースが前記特定回転位置にある場合に、２つの前記ウィンドウスイッチが左右方向に並ぶとともに、右側の前記ウィンドウスイッチが操作された場合に、前記ミラーコントロールスイッチによって右側の前記サイドミラーの角度調整の操作が可能とされ、左側の前記ウィンドウスイッチが操作された場合に、前記ミラーコントロールスイッチによって左側の前記サイドミラーの角度調整の操作が可能とされている構成とすることができる。

【0027】

この構成の乗物用スイッチ装置によれば、２つのウィンドウスイッチが、選択するサイドミラーに対応するような位置関係になるため、ミラーコントロールスイッチによって操作するサイドミラーの選択を誤りなく行うことが可能である。

【0028】

上記構成において、当該乗物用スイッチ装置が搭載される前記乗物は、前記乗物の左右の各々に対応して前記サイドミラーを一対備え、前記スイッチベースは、前記基準回転位置から右回りに回転した位置にある右側特定回転位置と、前記基準回転位置から左回りに回転した位置にある左側特定回転位置との間で、回転可能とされており、前記スイッチベースが前記右側特定回転位置にある場合に、前記ミラーコントロールスイッチによって右側の前記サイドミラーの角度調整の操作が可能とされ、前記スイッチベースが前記左側特定回転位置にある場合に、前記ミラーコントロールスイッチによって左側の前記サイドミラーの角度調整の操作が可能とされている構成とすることができる。

【0029】

この構成の乗物用スイッチ装置によれば、ミラーコントロールスイッチによって操作したいサイドミラー側に、スイッチベースを回転させれば良いため、ミラーコントロールスイッチによって操作するサイドミラーの選択を誤りなく行うことが可能である。

【発明の効果】

【0030】

本発明によれば、比較的コンパクトで、誤操作を軽減することが可能な乗物用スイッチ装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【0031】

【図1】本発明の第１実施例である乗物用スイッチ装置が搭載される自動車の平面図

【図2】第１実施例である乗物用スイッチ装置に関する自動車の構成を概略的に示すブロック図

【図3】図１に示す運転席側のドアトリムの正面図

【図4】図１に示す運転席側のドアトリムの斜視図

【図5】第１実施例の乗物用スイッチ装置の平面図

【図6】第１実施例の乗物用スイッチ装置の側面図（一部断面図）

【図7】第１実施例の乗物用スイッチ装置においてスイッチベースを移動させた状態を示す平面図

【図8】第１実施例の乗物用スイッチ装置においてスイッチベースを回転させた状態を示す平面図

【図9】第２実施例の乗物用スイッチ装置の平面図

【図10】第３実施例の乗物用スイッチ装置の平面図であり右側特定回転位置にある状態を示す図

【図11】第３実施例の乗物用スイッチ装置の平面図であり左側特定回転位置にある状態を示す図

【発明を実施するための形態】

【0032】

以下、本発明を実施するための形態として、本発明のいくつかの実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。なお、本発明は、下記の実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。

【実施例0033】

本発明の第１実施例である乗物用スイッチ装置は、車両用スイッチ装置１０（以下、単に「スイッチ装置１０」と呼ぶ場合がある）であり、乗物としての自動車１１に搭載される。自動車１１は、図１に示すように、前後左右４枚のサイドウィンドウ１２ＦＲ，１２ＦＬ，１２ＲＲ，１２ＲＬと、左右に一対のサイドミラー１３Ｒ，１３Ｌと、を備えている。また、自動車１１は、各サイドウィンドウ１２ＦＲ，１２ＦＬ，１２ＲＲ，１２ＲＬを昇降させる４つのウィンドウ昇降装置１４ＦＲ，１４ＦＬ，１４ＲＲ，１４ＲＬと、各サイドミラー１３Ｒ，１３Ｌの鏡面の角度調整を行うミラーコントロール装置１５Ｒ，１５Ｌと、を備えている。それらウィンドウ昇降装置１４とミラーコントロール装置１５とは、本スイッチ装置１０に関する自動車１１の構成を概略的に示すブロック図である図２に示している。この図２に示すように、本スイッチ装置１０に操作が加えられると、その信号が、自動車１１が備える制御装置１６に送信され、制御装置１６は、その受け取った信号に基づいてウィンドウ昇降装置１４およびミラーコントロール装置１５への制御信号を送信するようになっている。

【0034】

そして、本実施例のスイッチ装置１０は、図１に示す、自動車１１の乗物用内装材である運転席側のドアトリム１７に搭載される。なお、各図面の一部において、車両前方および車両後方をＦｒおよびＲｒの矢印でそれぞれ示し、上方および下方をＵおよびＤの矢印でそれぞれ示し、左方および右方をＬおよびＲの矢印でそれぞれ示している。

【0035】

ドアトリム１７は、図３および図４に示すように、複数のボード部材が互いに組み付けられた概して板状のトリムボード２０を主体として構成されている。また、ドアトリム１７は、アームレスト２１、インサイドハンドル２２、プルハンドル２３、スピーカーグリル２４、ドアポケット２５等の各種機能部品を備えている。具体的には、ドアトリム１７の上下方向における中間部には、後方側から順に、アームレスト２１、プルハンドル２３が設けられている。詳しく言えば、トリムボード２０が、下側部分が上側部分より車室内側に膨出して段付形状となっており、段付状となった部分に、上方を向くアームレスト２１の肘掛け面２１Ａと、その肘掛け面２１Ａの前方に、上方に向けて開口するプルハンドル２３とが設けられている。また、そのトリムボード２０には、プルハンドル２３の前方に、上方を向く平面部２０Ａが形成され、その平面部２０Ａ上に、本実施例の車両用スイッチ装置１０が設けられている。

【0036】

本実施例のスイッチ装置１０は、後述する複数のスイッチを有するスイッチベース３０を主体とするものであり、そのスイッチベース３０は、トリムボード２０の平面部２０Ａを形成するボード部材２６の上面を移動可能に設けられている。スイッチベース３０は、図５に示すように、前側の部分が、前方に向かって先細りする形状で、後側の部分が、概して矩形状とされていることで、平面視で概して五角形状のものとなっている。詳しく言えば、スイッチベース３０は、前端から車室内側（車幅方向左側）に傾斜する左側傾斜外縁部３１と、前端から車室外側（車幅方向右側）に傾斜する右側傾斜外縁部３２と、左側傾斜外縁部３１の後端から後方に延びる左側外縁部３３と、右側傾斜外縁部３２の後端から後方に延びる右側外縁部３４と、左側外縁部３３の後端と右側外縁部３４の後端とを繋ぐ後側外縁部３５と、それらに囲まれた平坦な本体部３６と、からなる。なお、右側傾斜外縁部３２は、左側傾斜外縁部３１より大きくされている。スイッチベース３０は、このような形状とされていることで、運転者の右手によって把持される場合に、左側傾斜外縁部３１に親指が、右側傾斜外縁部３２に人差し指および中指が位置し易くされている。

【0037】

スイッチベース３０には、４枚のサイドウィンドウ１２の開閉操作を行うための２つのウィンドウスイッチ４０Ｒ，４０Ｌと、一対のサイドミラー１３の角度調整の操作を行うためのミラーコントロールスイッチ４２（以下、「ミラコンスイッチ４２」と呼ぶ場合がある）と、一対のサイドミラー１３のうちからミラコンスイッチ４２によって操作を行うものを選択する一対の選択スイッチ４４Ｒ，４４Ｌとが設けられている。

【0038】

２つのウィンドウスイッチ４０Ｒ，４０Ｌは、スイッチベース３０の右側傾斜外縁部３２に設けられており、その右側傾斜外縁部３２の外縁に沿う方向に並んで、互いに隣接して設けられている。なお、２つのウィンドウスイッチ４０のうち相対的に右側に位置する右側ウィンドウスイッチ４０Ｒには、その先端における表面側に突起４１が形成されており、乗員は触れるだけで、ウィンドウスイッチ４０Ｒ，４０Ｌのいずれかを認識できるようになっている。

【0039】

ウィンドウスイッチ４０Ｒ，４０Ｌは、外縁側を押し下げ、あるいは、引き上げることが可能な構成とされており、押し下げられた場合に、対応するサイドウィンドウ１２のウィンドウ昇降装置１４が制御されて、サイドウィンドウ１２が開かれ、引き上げられた場合に、対応するサイドウィンドウ１２のウィンドウ昇降装置１４が制御されて、サイドウィンドウ１２が閉じられるようになっている。

【0040】

また、スイッチベース３０は、ボード部材２６上を移動可能に構成されている。詳しく言えば、図６に示すように、スイッチベース３０は、上述した各種スイッチが設けられて乗員が把持可能なベース本体５０と、ボード部材２６に対してスライド移動可能に保持されるスライダ５１と、前記ベース本体５０とスライダ５１とを連結する連結部５２と、からなる。また、ボード部材２６は、本体部材２６Ａとカバー部材２６Ｂとからなり、スライダ５１は、一部が本体部材２６Ａとカバー部材２６Ｂとによって上下方向において挟まれた状態となっているとともに、カバー部材２６Ｂに形成された、スライダ５１の前後方向寸法よりも前後方向に長いスペース内を、スライド移動可能とされている。

【0041】

なお、ベース本体５０とスライダ５１との間に、カバー部材２６Ｂの一部が挟まれた状態となっており、ベース本体５０がカバー部材２６Ｂ上を安定して移動すること、つまり、スイッチベース３０がボード部材２６上を安定して移動できるようになっている。また、カバー部材２６Ｂには、図５および図６に示すように、スイッチベース３０の前方（ベース本体５０の前方）に沿って、詳しく言えば、左側傾斜外縁部３１と右側傾斜外縁部３２との前方に沿って、凹所２６Ｄが形成されている。この凹所２６Ｄによって、スイッチベース３０のベース本体５０を乗員が把持する際、ボード部材２６に指先が当たりにくくなっており、把持し易くされている。

【0042】

また、スライダ５１の後端と、カバー部材２６Ｂにおいて前方を向いてスライダ５１の後端に対向する対向面２６Ｃとの間に、付勢機構としての圧縮コイルスプリング６０が配されている。つまり、スライダ５１は、圧縮コイルスプリング６０によって、常時、前方に向かって付勢されており、スライド移動可能な範囲内における前端に位置させられている。したがって、本スイッチ装置１０は、スイッチベース３０が前方に向かって付勢された構成とされているのである。なお、スライダ５１の下面と、ボード部材２６の本体部材２６Ａの上面との間に、スライダ５１の前後方向の位置を検出する前後位置センサ６２が設けられている。

【0043】

また、スイッチベース３０は、スライダ５１に対するベース本体５０の回転を許容する構成とされている。具体的には、連結部５２には、スライダ５１の上面から上方に向かって垂直に延びる回転軸周りに、ベース本体５０を回転可能に保持する機構が設けられている。つまり、スイッチベース３０（ベース本体５０）は、ボード部材２６に対し、そのボード部材２６の上面に直交する方向に延びる回転軸まわりに回転可能に保持されている。なお、連結部５２には、スライダ５１に対するベース本体３０の回転位置を検出する回転角センサ（回転位置センサ）６４が設けられている。

【0044】

上述したように、本スイッチ装置１０は、スイッチベース３０がボード部材２６上を移動可能とされており、スイッチベース３０が位置している場所に応じて、ウィンドウスイッチ４０Ｒ，４０Ｌによって開閉操作されるサイドウィンドウ１２が変更されるように構成されている。詳しく言えば、スイッチベース３０は、ボード部材２６上を前後方向にスライド可能に配されており、スイッチベース３０の前後方向における位置に応じて、ウィンドウスイッチ４０Ｒ，４０Ｌによって開閉操作されるサイドウィンドウ１２が変更される。

【0045】

具体的に言えば、スイッチベース３０が前方側に位置している場合（図５参照）、つまり、基準位置に位置している場合には、２つのウィンドウスイッチ４０Ｒ，４０Ｌは、それぞれ、４枚のサイドウィンドウ１２のうち前側の２枚のサイドウィンドウ１２ＦＲ，１２ＦＬを開閉操作することが可能とされている。一方、スイッチベース３０が後方側に位置している場合（図７参照）、つまり、圧縮コイルスプリング６０の付勢力に抗って基準位置から後退させた状態では、２つのウィンドウスイッチ４０Ｒ，４０Ｌは、それぞれ、４枚のサイドウィンドウ１２のうちの後側の２枚のサイドウィンドウ１２ＲＲ，１２ＲＬを開閉操作することが可能とされている。つまり、本スイッチ装置１０が搭載される自動車１０は、左右に配された２枚のサイドウィンドウ１２によって対をなす窓ガラス対を前後に並んで複数対（二対）備えており、スイッチベース３０には、２つのウィンドウスイッチ４０Ｒ，４０Ｌが設けられ、それら２つのウィンドウスイッチ４０Ｒ，４０Ｌの各々が、窓ガラス対を構成する左右２枚のサイドウィンドウ１２の各々の開閉操作を行うものとされ、スイッチベース３０の前後方向における位置に応じて、２つのウィンドウスイッチ４０Ｒ，４０Ｌによって開閉操作される窓ガラス対が変更されるように構成されているのである。

【0046】

ミラコンスイッチ４２は、乗員の指が接触したことを検出するタッチセンサ式のものであり、スイッチベース３０の上面、つまり、本体部３６に設けられている。詳しく言えば、本体部３６には、上下左右に対応する十字マーク４２Ａが配されており、その十字マーク４２Ａを触れることで、サイドミラー１３の鏡面の角度が変更されるようになっている。また、このミラコンスイッチ４２は、一対の選択スイッチ４４Ｒ，４４Ｌのいずれかが押された場合にのみ、操作できるようになっている。つまり、右側選択スイッチ４４Ｒが押されたことを条件として、右側サイドミラー１３Ｒの右側ミラーコントロール装置１５Ｒが作動し、左側選択スイッチ４４Ｌが押されたことを条件として、左側サイドミラー１３Ｌのミラーコントロール装置１５Ｌが作動するようになっている。

【0047】

上述したように、スイッチベース３０は、ボード部材２６に対し、そのボード部材２６の上面に直交する方向に延びる回転軸まわりに回転可能に保持されている。スイッチベース３０は、図８に破線で示された基準回転位置から上面視で左周りに回転可能で、図８に実線で示された特定回転位置まで、回転可能とされている。そして、スイッチベース３０が特定回転位置にある場合において、２つの選択スイッチ４４Ｒ，４４Ｌが、左右方向に並んだ状態、詳しく言えば、右側サイドミラー１３Ｒに対応する右側選択スイッチ１３Ｒが相対的に右側に、左側サイドミラー１３Ｌに対応する左側選択スイッチ１３Ｌが相対的に左側に位置することになる。それら２つの選択スイッチ４４Ｒ，４４Ｌは、スイッチベース３０が特定回転位置にある場合にのみ、乗員によって押されたことを認識するようになっている。つまり、本スイッチ装置１０は、スイッチベース３０が特定回転位置にある場合にしか、ミラコンスイッチ４２による操作ができないようになっている。したがって、本スイッチ装置１０によれば、サイドウィンドウ１２の開閉操作の際に、ミラコンスイッチ４２による誤作動が生じることを防止することができるのである。

【0048】

以上のような構成とされた本スイッチ装置１０によれば、乗員は、開閉したいサイドウィンドウ１２に応じた位置にスイッチベース３０を移動させて、ウィンドウスイッチ４０Ｒ，４０Ｌを操作することにより、そのサイドウィンドウ１２を開閉することができる。つまり、本スイッチ装置１０によれば、斬新な乗物用スイッチ装置が実現する。また、本スイッチ装置１０は、ウィンドウスイッチ４０の数がサイドウィンドウ１２の数より少なく、シンプルな構成なものとなっている。さらに、本スイッチ装置１０によれば、開閉したいサイドウィンドウ１２に合わせて、スイッチベース３０を前後に移動させればよいため、斬新な構成のスイッチ装置でありながら、乗員は直感的にサイドウィンドウ１２の開閉操作を行うことができる。さらにまた、本スイッチ装置１０は、ウィンドウスイッチ４０Ｒ，４０Ｌが、従来から存在するスイッチ装置と同様に、押し下げることでサイドウィンドウ１２を開くとともに、引き上げることでサイドウィンドウ１２を閉じる構成のものであるため、斬新な構成ではあるものの、誤操作を抑えることができる。

【0049】

また、本スイッチ装置１０は、スイッチベース３０が前後方向に移動可能とされているのに対して、ウィンドウスイッチ４０Ｒ，４０Ｌが前後方向に対して傾斜した方向の力によってサイドウィンドウ１２の開閉操作を行う構成とされている。したがって、本スイッチ装置１０によれば、スイッチベース３０の移動のために加える力の方向と、ウィンドウスイッチ４０Ｒ，４０Ｌへの操作入力の方向とが異なっていることで、ウィンドウスイッチ０Ｒ，４０Ｌの操作の際にスイッチベース３０がスライド移動してしまうことを抑制することができる。

【0050】

さらに、本スイッチ装置１０は、スイッチベース３０上にミラコンスイッチ４２およびそのミラコンスイッチ４２が操作するサイドミラー１３を選択するための選択スイッチ４４Ｒ，４４Ｌも設けられているため、コンパクトなものとなっている。そのミラコンスイッチ４２は、タッチセンサ式のものとされており、スイッチベース３０は、シンプルな構成とされている。

【0051】

さらにまた、本スイッチ装置１０は、スイッチベース３０上にタッチセンサ式のミラコンスイッチ４２が設けられているものの、スイッチベース３０が特定回転位置まで回転させられた後に選択スイッチ４４Ｒ，４４Ｌのいずれかが操作された場合しかミラコンスイッチ４２が作動しないため、サイドウィンドウ１２の開閉時におけるミラーコントロール装置１５Ｒ，１５Ｌの誤作動を防止することができる。

【実施例0052】

第２実施例の車両用スイッチ装置８０を、図９を参照しつつ説明する。第２実施例のスイッチ装置８０は、上記第１実施例のスイッチ装置１０と同様に、スイッチベース９０が、平面視で五角形状のものとされ、左側傾斜外縁部９１と、右側傾斜外縁部９２と、左側外縁部９３と、右側外縁部９４と、後側外縁部９５と、本体部９６と、からなる。そして、本実施例におけるスイッチベース９０は、第１実施例におけるスイッチベース３０と同様に、右側傾斜外縁部９２に、２つのウィンドウスイッチ１００Ｒ，１００Ｌが設けられ、本体部９６に、ミラーコントロールスイッチ１０２が設けられているが、ミラーコントロールスイッチ１０２が操作するサイドミラー１３を選択するための選択スイッチは設けられていない。

【0053】

また、本実施例のスイッチ装置８０は、第１実施例のスイッチ装置１０と同様に、スイッチベース８０がボード部材２６に対して回転可能に保持されている。そして、スイッチベース８０は、図９に破線で示した基準回転位置から実線で示した特定回転位置の間で回転可能とされており、その特定回転位置にある場合において、２つのウィンドウスイッチ１００Ｒ，１００Ｌが左右方向に並ぶ状態となる。この状態において、これら２つのウィンドウスイッチ１００Ｒ，１００Ｌは、サイドウィンドウ１２を開閉するためのスイッチではなく、一対のサイドミラー１３Ｒ，１３Ｌのうちから、ミラコンスイッチ１０２が操作するサイドミラー１３を選択するための選択スイッチとして機能するように構成されている。つまり、相対的に右側に位置する右側ウィンドウスイッチ１００Ｒが押し込まれる、あるいは、引き上げられると、右側サイドミラー１３Ｒのミラーコントロール装置１５Ｒの作動が許容され、ミラコンスイッチ１０２によって右側サイドミラー１３Ｒの角度調整が可能となる。また、相対的に右側に位置する右側ウィンドウスイッチ１００Ｒが押し込まれる、あるいは、引き上げられると、ミラコンスイッチ１０２によって左側サイドミラー１３Ｌの角度調整が可能となるのである。

【0054】

以上のように、第２実施例のスイッチ装置８０は、スイッチベース８０のスイッチの数が、第１実施例のスイッチ装置１０よりさらに減らされており、多くのスイッチが存在することによる誤操作を軽減することができる。また、第２実施例のスイッチ装置８０は、よりシンプルな外観となり、意匠性の向上を図ることができる。