(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022190846
(43)【公開日】2022-12-27
(54)【発明の名称】質問リスト管理方法、装置、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20221220BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021099312
(22)【出願日】2021-06-15
(71)【出願人】
【識別番号】517255566
【氏名又は名称】株式会社エクサウィザーズ
(72)【発明者】
【氏名】齊藤 匡人
(72)【発明者】
【氏名】瀬戸 淳也
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】質問リストに対する回答を容易化する質問リスト管理方法、装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】質問リスト管理方法は、過去の質問リストに含まれる質問に対するユーザの過去の回答を記憶する記憶処理と、過去の回答に基づいて、新たな質問リストに含まれる質問に対するユーザの回答を予測する予測処理と、予測した回答を表示する表示処理とを含む。質問リストは、予め登録された複数の質問から選択された一又は複数の質問を含む。
【選択図】
図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置が実行する質問リスト管理方法であって、
過去の質問リストに含まれる質問に対するユーザの過去の回答を記憶する記憶処理と、
前記過去の回答に基づいて、新たな質問リストに含まれる質問に対するユーザの回答を予測する予測処理と、
予測した回答を表示する表示処理と、
を含む質問リスト管理方法。
【請求項2】
前記質問リストは、予め登録された複数の質問から選択された一又は複数の質問を含む
請求項1に記載の質問リスト管理方法。
【請求項3】
前記予測処理は、一の質問に対する一のユーザの過去の回答に基づいて、前記一の質問に対する前記一のユーザの新たな回答を予測する
請求項1又は請求項2に記載の質問リスト管理方法。
【請求項4】
前記予測処理は、前記一の質問に対する前記一のユーザの過去の回答の中から、前記一の質問に対する前記一のユーザの新たな回答を選択する
請求項3に記載の質問リスト管理方法。
【請求項5】
前記予測処理は、前記一の質問に対する前記一のユーザの過去の回答のうち直近の回答を、前記一の質問に対する前記一のユーザの新たな回答として予測する
請求項4に記載の質問リスト管理方法。
【請求項6】
前記予測処理は、一のユーザに類似する他のユーザの一の質問に対する過去の回答に基づいて、前記一の質問に対する前記一のユーザの新たな回答を予測する
請求項1から請求項5までのいずれかに記載の質問リスト管理方法。
【請求項7】
前記予測処理は、一のユーザに類似する他のユーザの一の質問に対する過去の回答の中から、前記一の質問に対する前記一のユーザの新たな回答を選択する
請求項6に記載の質問リスト管理方法。
【請求項8】
前記他のユーザは、ユーザ情報及び過去の回答の少なくとも一方が前記一のユーザと類似する
請求項6又は請求項7に記載の質問リスト管理方法。
【請求項9】
前記質問リストは、ユーザにより作成された質問を含む
請求項1から請求項8までのいずれかに記載の質問リスト管理方法。
【請求項10】
前記予め登録された複数の質問の中から、前記ユーザにより作成された質問と類似する一の質問を特定する特定処理をさらに含む
請求項9に記載の質問リスト管理方法。
【請求項11】
前記予測処理は、前記ユーザにより作成された質問に対する回答を、前記ユーザにより作成された質問に類似する前記一の質問に対する回答に基づいて予測する
請求項10に記載の質問リスト管理方法。
【請求項12】
前記質問リストは、セキュリティチェックシートである
請求項1から請求項11のいずれかに記載の質問リスト管理方法。
【請求項13】
過去の質問リストに含まれる質問に対するユーザの過去の回答を記憶する記憶部と、
前記過去の回答に基づいて、新たな質問リストに含まれる質問に対するユーザの回答を予測する予測部と、
予測した回答を表示する表示部と、
を備える質問リスト管理装置。
【請求項14】
情報処理装置に
過去の質問リストに含まれる質問に対するユーザの過去の回答を記憶する記憶処理と、
前記過去の回答に基づいて、新たな質問リストに含まれる質問に対するユーザの回答を予測する予測処理と、
予測した回答を表示する表示処理と、
を含む質問リスト管理方法を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、質問リスト管理方法、装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ある会社が、他社(サービス提供者)が提供するITサービス(クラウドサービス等)を導入する際に、そのサービスが自社の求めるセキュリティポリシーを満たすか確認するために、サービス提供者に対してセキュリティチェックシート(以下「SCS」という。)への回答を要求する、という商慣行が広まっている。
【0003】
SCSは、サービスのセキュリティや可用性に関する専門的な質問を多く含む質問リストであり、それを要求する会社によって質問の内容や表現が異なる場合が多い。このため、サービス提供者にとって、SCSに回答することは大きな負担となっていた。このような負担を削減する方法として、サービス提供者が自社のセキュリティホワイトペーパーを公開し、サービス利用者にセキュリティポリシーの充足を判断してもらう方法が提案されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】Seculioセキュリティホワイトペーパー2.15版(URL:https://www.lrm.jp/seculio/wp-content/themes/seculio/pdf/SeculioWhitepaper.pdf)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、サービス提供者がセキュリティホワイトペーパーを公開しても、サービス提供者は、依然としてサービス利用者からSCSへの回答を要求される場合があった。
【0006】
本発明は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、質問リストに対する回答を容易化することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態にかかる質問リスト管理方法は、情報処理装置が実行する質問リスト管理方法であって、過去の質問リストに含まれる質問に対するユーザの過去の回答を記憶する記憶処理と、前記過去の回答に基づいて、新たな質問リストに含まれる質問に対するユーザの回答を予測する予測処理と、予測した回答を表示する表示処理と、を含む。
【発明の効果】
【0008】
一実施形態によれば、質問リストに対する回答を容易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】質問リスト管理システムの構成の一例を示す図である。
【
図2】情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】質問リスト管理装置の機能構成の一例を示す図である。
【
図8】SCSの作成処理の一例を示すフローチャートである。
【
図10】SCSの回答処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の各実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。なお、各実施形態に係る明細書及び図面の記載に関して、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省略する。
【0011】
<システム構成>
まず、本実施形態に係る質問リスト管理システムの概要について説明する。本実施形態に係る質問リスト管理システムは、質問リストを管理するシステムである。質問リスト管理システムは、質問リストの作成、保存、共有、及び回答の受付などをオンラインで実行できる質問リスト管理サービスをユーザに提供する。質問リスト管理システムのユーザは、ITサービスを提供するサービス提供者、及びITサービスを導入するサービス利用者を含み、法人、事務所、NPO、官公庁など、任意の組織であり得る。質問リストとは、複数の質問を含む任意のリストである。質問リストは、例えば、SCSであるが、これに限られない。
【0012】
図1は、本実施形態に係る質問リスト管理システムの構成の一例を示す図である。
図1の質問リスト管理システムは、ネットワークNを介して相互に通信可能に接続された、2つのユーザ端末1と、質問リスト管理装置2と、を備える。ネットワークNは、例えば、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN、インターネット、公衆回線網、モバイルデータ通信網、又はこれらの組み合わせである。
【0013】
ユーザ端末1は、質問リスト管理システムのユーザの担当者が利用する情報処理装置である。以下、担当者の動作をユーザの動作とみなして説明する。ユーザ端末1は、例えば、PC(Personal Computer)、スマートフォン、又はタブレット端末であるが、これに限られない。質問リスト管理システムのユーザは、質問リスト管理システムを利用して質問リストを作成する作成者と、質問リスト管理システムを利用して質問リストに対して回答する回答者と、を含む。以下、質問リスト管理システムのユーザである作成者及び回答者を、単に作成者及び回答者という。なお、質問リスト管理システムは、1つ又は3つ以上のユーザ端末1を含んでもよい。
【0014】
質問リスト管理装置2は、質問リストを管理する情報処理装置である。質問リスト管理装置2は、ユーザ端末1を介して、ユーザに質問リスト管理サービスをウェブアプリケーション又はクラウドサービスとして提供する。質問リスト管理装置2は、例えば、サーバ、PC、スマートフォン、タブレット端末、又はこれらの組み合わせであるが、これに限られない。質問リスト管理装置2について詳しくは後述する。
【0015】
<ハードウェア構成>
次に、情報処理装置のハードウェア構成について説明する。
図2は、情報処理装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
図2に示すように、情報処理装置100は、バスBを介して相互に接続された、プロセッサ101と、メモリ102と、ストレージ103と、通信I/F104と、入出力I/F105と、入力装置106と、出力装置107と、ドライブ装置108と、を備える。
【0016】
プロセッサ101は、ストレージ103に記憶されたプログラムをメモリ102に展開して実行することにより、情報処理装置100の各構成を制御し、情報処理装置100の機能を実現する。プロセッサ101がプログラムを実行することにより、情報処理装置100の機能が実現される。プロセッサ101は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、又はこれらの組み合わせである。
【0017】
メモリ102は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、又はこれらの組み合わせである。ROMは、例えば、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、又はこれらの組み合わせである。RAMは、例えば、DRAM(Dynamic RAM)、SRAM(Static RAM)、MRAM(Magnetoresistive RAM)、又はこれらの組み合わせである。
【0018】
ストレージ103は、OS等のプログラム及び各種のデータを記憶する。ストレージ103は、例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、SCM(Storage Class Memories)、又はこれらの組み合わせである。
【0019】
通信I/F104は、情報処理装置100を、ネットワークNを介して、外部装置に接続し、通信を制御するためのインタフェースである。通信I/F104は、例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Ethernet(登録商標)、又は光通信(例えば、Fibre Channel)に準拠したアダプタであるが、これに限られない。
【0020】
入出力I/F105は、情報処理装置100に入力装置106及び出力装置107を接続するためのインタフェースである。
【0021】
入力装置106は、ユーザUの操作を受け付け、受け付けた操作に応じた情報を情報処理装置100に入力するための装置である。入力装置106は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、マイク、スキャナ、カメラ、各種センサ、操作ボタン、又はこれらの組み合わせである。
【0022】
出力装置107は、情報処理装置100が保持した各種の情報を出力する装置である。出力装置107は、例えば、ディスプレイ、プロジェクタ、プリンタ、スピーカ、バイブレータ、又はこれらの組み合わせである。
【0023】
ドライブ装置108は、ディスクメディア109のデータを読み書きする。ドライブ装置108は、例えば、磁気ディスクドライブ、光学ディスクドライブ、光磁気ディスクドライブ、又はこれらの組み合わせである。
【0024】
ディスクメディア109は、情報を記録したディスク状の記録媒体である。ディスクメディア109は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、FD(Floppy Disk)、MO(Magneto-Optical disk)、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)、又はこれらの組み合わせである。
【0025】
なお、本実施形態において、各種のプログラムは、情報処理装置100の製造段階でメモリ102又はストレージ103に書き込まれてもよいし、ネットワークNを介して情報処理装置100に提供されてもよいし、ディスクメディア109などの非一時的でコンピュータ読み取り可能な記録媒体を介して情報処理装置100に提供されてもよい。
【0026】
<機能構成>
次に、質問リスト管理装置2の機能構成について説明する。
図3は、質問リスト管理装置2の機能構成の一例を示す図である。
図3に示すように、質問リスト管理装置2は、通信部21と、記憶部22と、制御部23と、を備える。なお、以下では、質問リストがSCSである場合を例に説明するが、上述の通り、質問リストはSCSに限られない。
【0027】
通信部21は、通信I/F104により実現される。通信部21は、ネットワークNを介して、ユーザ端末1との間で情報の送受信を行う。具体的には、通信部21は、作成者のユーザ端末1にSCS作成画面を表示させるためのデータを送信し、作成者のユーザ端末1からSCS作成要求を受信する。また、通信部21は、回答者のユーザ端末1にSCS回答画面を表示させるためのデータを送信し、回答者のユーザ端末1からSCSへの回答を示すデータを受信する。
【0028】
記憶部22は、メモリ102及びストレージ103により実現される。記憶部22は、ユーザ情報221と、質問情報222と、回答情報223と、質問リスト情報224と、を記憶する。
【0029】
ユーザ情報221は、質問リスト管理システムのユーザに関する情報である。ユーザ情報221は、例えば、ユーザの担当者により登録される。
図4は、ユーザ情報221の一例を示す図である。
図4のユーザ情報221は、情報項目として「ユーザID」、「ユーザ名」、「業種」、及び「資本金」を含む。「ユーザID」は、ユーザを一意に識別する識別子である。「ユーザ名」は、ユーザの名称である。「業種」は、ユーザの業種である。「資本金」は、ユーザの資本金である。例えば、
図4の1行目のユーザ情報は、「ユーザID」が「U001」であり、「ユーザ名」が「AAA」であり、「業種」が「情報通信」であり、「資本金」が「xxx」である。なお、ユーザ情報221は、上記の例に限られない。ユーザ情報221は、上記の情報項目の一部を含んでもよいし、上記以外の情報項目を含んでもよい。
【0030】
質問情報222は、SCSの作成に利用される質問に関する情報である。質問情報222は、例えば、質問リスト管理システムの管理者により予め複数登録される。質問リストがSCSである場合、セキュリティに関する質問の質問情報222が登録される。
図5は、質問情報222の一例を示す図である。
図5の質問情報222は、情報項目として「質問ID」、「質問」、及び「回答例」を含む。「質問ID」は、質問を一意に識別する識別子である。「質問」は、質問を示す文章である。「回答例」は、質問に対する回答例を示す文章である。例えば、
図5の1行目の質問情報222は、「質問ID」が「Q001」であり、「質問」が「業界団体が策定した自主基準に則った情報セキュリティ運用を行っていますか?」であり、「回答例」が「XXに則って情報セキュリティ運用を行っています。」である。なお、質問情報222は、上記の例に限られない。質問情報222は、上記の情報項目の一部を含んでもよいし、上記以外の情報項目を含んでもよい。
【0031】
回答情報223は、過去のSCSに含まれる質問に対するユーザ(回答者)の過去の回答に関する情報である。過去のSCSとは、ユーザが過去に回答したSCSのことである。回答情報223は、例えば、ユーザがSCSに回答する度に、ユーザごとに記憶される。
図6は、回答情報223の一例を示す図である。
図6の回答情報223は、情報項目として「回答者ID」、「質問ID」、及び「回答」を含む。「回答者ID」は、回答者であるユーザのユーザIDである。「質問ID」は、質問を一意に識別する識別子である。「回答」は、質問に対する回答者の回答を示す文章である。例えば、
図6の回答情報223は、「回答者ID」が「U002」であり、「質問ID」が「Q001」及び「Q002」であり、「回答」が「JIS規格要求事項に則って情報セキュリティ運用を行っています。」及び「セキュリティチェックシートを整備しています。」である。なお、回答情報223は、上記の例に限られない。回答情報223は、上記の情報項目の一部を含んでもよいし、上記以外の情報項目を含んでもよい。
【0032】
質問リスト情報224は、ユーザ(作成者)により作成されたSCSに関する情報である。質問リスト情報224は、例えば、ユーザがSCSを作成する度に、SCSごとに記憶される。
図7は、質問リスト情報224の一例を示す図である。
図7の質問リスト情報224は、情報項目として「質問リストID」、「作成者ID」、「回答者ID」、「質問ID」、「質問」、及び「回答」を含む。「質問リストID」は、SCSを一意に識別する識別子である。「作成者ID」は、SCSの作成者であるユーザのユーザIDである。「回答者ID」は、SCSに対する回答者であるユーザのユーザIDである。「質問ID」は、SCSに含まれる質問の質問IDである。「質問」は、SCSに含まれる質問を示す文章である。「回答」は、SCSに含まれる質問に対する回答者の回答を示す文章である。例えば、
図7の質問リスト情報224は、「質問リストID」が「L001」であり、「作成者ID」が「U001」であり、「回答者ID」が「U002」であり、「質問ID」が「Q001」、「Q002」、及び「Q904」であり、「質問」が「業界団体が策定した自主基準に則った情報セキュリティ運用を行っていますか?」、「外部委託先の情報セキュリティ対応状況を把握していますか?」、及び「システム開発におけるアクセス権限の管理者を設置していますか?」であり、「回答」が「JIS規格要求事項に則って情報セキュリティ運用を行っています。」、「セキュリティチェックシートを整備しています。」、及び「-」である。なお、質問リスト情報224は、上記の例に限られない。質問リスト情報224は、上記の情報項目の一部を含んでもよいし、上記以外の情報項目を含んでもよい。
【0033】
制御部23は、プロセッサ101がメモリ102からプログラムを読み出して実行し、他のハードウェア構成と協働することにより実現される。制御部23は、質問リスト作成部231と、質問リスト回答部232と、回答予測部233と、質問特定部234と、を備える。
【0034】
質問リスト作成部231は、ユーザがSCSを作成するためのSCS作成画面を作成者のユーザ端末1に表示させ、ユーザ端末1に対する作成者の操作に応じたSCSを作成し、作成されたSCSの質問リスト情報233を記憶部22に保存する。
【0035】
質問リスト回答部232は、ユーザがSCSに対して回答するためのSCS回答画面を回答者のユーザ端末1に表示させ、ユーザ端末1に対する回答者の操作に応じた回答の回答情報222を記憶部22に保存する。
【0036】
回答予測部233は、記憶部22に記憶された回答情報222に基づいて、SCSに含まれる回答に対する回答者の回答を予測し、SCS回答画面に表示する。回答の予測方法については後述する。
【0037】
質問特定部234は、予め登録された複数の質問の中から、作成者により作成された質問と類似する一の質問を特定する。質問の特定方法については後述する。
【0038】
<SCSの作成処理>
次に、本実施形態に係る質問リスト管理装置2が実行するSCSの作成処理について説明する。
図8は、SCSの作成処理の一例を示すフローチャートである。
【0039】
(ステップS101)
SCSの作成を希望するユーザ(作成者)は、ユーザ端末1を介して、質問リスト管理装置2にSCS作成画面の表示要求を送信する。質問リスト管理装置2は、SCS作成画面の表示要求を受信する(ステップS101)。SCS作成画面の表示要求は、作成者IDを含む。
【0040】
(ステップS102)
質問リスト管理装置2がSCS作成画面の表示要求を受信すると、質問リスト作成部231は、作成者のユーザ端末1に、SCS作成画面を表示させるためのデータを送信し、作成者のユーザ端末1にSCS作成画面を表示させる(ステップS102)。SCS作成画面を表示させるためのデータは、質問情報を含む。作成者は、このSCS作成画面で操作することにより、SCSを作成する。
【0041】
図9は、SCS作成画面の一例を示す図である。
図9のSCS作成画面D1は、メッセージM1,M2と、質問リストQL1と、テキストボックスTと、追加ボタンB1と、保存ボタンB2と、戻るボタンB3と、を備える。メッセージM1は「質問を選択してください。」という文章である。メッセージM2は「質問を入力してください。」という文章である。質問リストQL1は、記憶部22に質問情報222を登録された質問の一覧であり、質問ごとに対応するチェックボックスが表示されている。テキストボックスTは、作成者が任意の文章を入力可能なテキストボックスである。追加ボタンB1は、テキストボックスTに入力された文章を作成者が作成した質問として追加するためのボタンである。保存ボタンB2は、作成者が作成したSCSを保存するためのボタンである。戻るボタンB3は、SCS作成画面から元の画面に戻るためのボタンである。
【0042】
ユーザ端末1にSCS作成画面D1が表示されると、作成者は、チェックボックスをチェックすることにより、質問リストQL1から、一又は複数の質問を選択する。
図9の例では、「業界団体が策定した自主基準に則った情報セキュリティ運用を行っていますか?」と、「外部委託先の情報セキュリティ対応状況を把握していますか?」と、が選択されている。また、作成者は、テキストボックスTに所望の質問を入力し、追加ボタンB1を選択することにより、独自の質問を追加する。
図9の例では、「システム開発におけるアクセス権限の管理者を設置していますか?」という質問が入力されている。独自の質問は、複数入力可能であってもよい。また、作成者が、独自の質問に対する回答例を登録可能であってもよい。作成者が保存ボタンB2を選択すると、ユーザ端末1から質問リスト作成装置2にSCSの作成要求が送信される。作成要求は、作成者が選択した質問の質問情報222と、作成者が作成した質問と、作成者IDと、を含む。
【0043】
(ステップS103)
質問リスト作成装置2がユーザ端末1から作成要求を受信しない場合(ステップS103:NO)、処理は終了する。一方、質問リスト作成装置2がユーザ端末1から作成要求を受信した場合(ステップS103:YES)、処理はステップS104に進む。
【0044】
(ステップS104)
質問リスト作成装置2の質問リスト作成部231は、作成要求に応じた質問リスト情報224を作成し、記憶部22に保存する(ステップS104)。具体的には、質問リスト作成部231は、作成を要求された新たなSCSに質問リストIDを割り当て、作成要求に含まれる質問情報222、独自の質問、及び作成者IDと共に、質問リスト情報224として記憶部22に保存する。SCSの回答者は、SCSの作成時に指定されてもよいし、指定されなくてもよい。前者の場合、作成要求に回答者IDが含まれ、この回答者IDを含む質門リスト情報224が作成される。一方、後者の場合、回答者が指定された時点で、質門リスト情報224に回答者IDが追加される。また、質問リスト作成部231は、作成者が作成した質問がSCSに含まれる場合、この質問に質問IDを割り当て、質問リスト情報224を作成する。
図7の例では、作成者が作成した「システム開発におけるアクセス権限の管理者を設置していますか?」という質問に、Q904という質問IDが割り当てられている。質問リスト作成部231は、作成者が作成した独自の質問と、この質問に割り当てた質問IDと、を新たな質問の質問情報222として記憶部22に保存してもよい。
【0045】
以上の処理により、予め登録された複数の質問から選択された一又は複数の質問と、作成者により独自に作成された一又は複数の質問と、の少なくとも一方を含むSCSが質問リスト作成装置2に登録される。
【0046】
<SCSの回答処理>
次に、本実施形態に係る質問リスト管理装置2が実行するSCSの回答処理について説明する。
図10は、SCSの回答処理の一例を示すフローチャートである。
【0047】
(ステップS201)
新たなSCS(ユーザが未回答のSCS)に対する回答を希望するユーザ(回答者)は、ユーザ端末1を介して、質問リスト管理装置2にSCS回答画面の表示要求を送信する。質問リスト管理装置2は、SCS回答画面の表示要求を受信する(ステップS201)。SCS回答画面の表示要求は、回答者ID及び新たなSCSの質門リストIDを含む。
【0048】
(ステップS202)
質問リスト管理装置2がSCS回答画面の表示要求を受信すると、質問特定部234は、表示要求に含まれる質問リストIDに対応する質問リスト情報224を参照し、新たなSCSに、作成者により作成された独自の質問が含まれるか確認する(ステップS202)。
【0049】
新たなSCSに独自の質問が含まれない場合(ステップS202:NO)、処理はステップS204に進む。一方、新たなSCSに独自の質問が含まれる場合(ステップS202:YES)、処理はステップS203に進む。
【0050】
(ステップS203)
質問特定部234は、予め登録された複数の質問の中から、新たなSCSに含まれる独自の質問(作成者により作成された質門)と類似する一の質問を特定する(ステップS203)。例えば、質問特定部234は、予め登録された複数の質問及び独自の質問をそれぞれベクトル化し、予め登録された複数の質問の中で、独自の質問に対するコサイン類似度が最も大きい質問を、独自の質問に類似する一の質問として特定してもよい。質問(文章)をベクトル化する方法として、Word2Vec、BERT(Bidirectional Encoder Representations from Transformers)、USE(Universal Serial Encoder)など、既存の任意の機械学習モデルを利用できる。なお、独自の質問に類似する質問の特定方法は、上記の例に限られず、任意に選択可能である。
【0051】
(ステップS204)
回答予測部233は、記憶部22に記憶された回答情報に基づいて、新たなSCSに含まれる各質問に対する回答者の回答を予測する(ステップS204)。回答予測部233は、SCSに独自の質問が含まれる場合、独自の質問に対する回答として、ステップS203で特定された独自の質問に類似する質問に対する回答を予測する。以下、新たなSCSに含まれる質問Xに対する回答者Yの回答を予測する場合を例に説明する。
【0052】
[予測方法1:回答者Yの過去の回答に基づく予測方法]
回答者Yが過去に質問Xを含むSCSに対して回答したことがある場合、回答者Yの回答情報223には、質問Xに対する回答者Yの過去の回答が含まれることになる。このような場合、回答予測部233は、質問Xに対する回答者Yの過去の回答に基づいて、質問Xに対する回答者Yの新たな回答を予測することができる。
【0053】
回答予測部233は、例えば、質問Xに対する回答者Yの過去の回答の中から、質問Xに対する回答者Yの新たな回答を選択してもよい。具体的には、回答予測部233は、質問Xに対する回答者Yの過去の回答のうち直近の回答を、質問Xに対する回答者Yの新たな回答として選択してもよい。また、回答予測部233は、質問Xに対する回答者Yの過去の回答のうち最頻出の回答を、質問Xに対する回答者Yの新たな回答として選択してもよい。
【0054】
また、回答予測部233は、例えば、質問Xに対する回答者Yの過去の回答に基づいて、質問Xに対する回答者Yの新たな回答を生成してもよい。具体的には、回答予測部233は、質問Xに対する回答者Yの複数の過去の回答を組み合わせて、質問Xに対する回答者Yの新たな回答としてもよい。
【0055】
[予測方法2:他のユーザの過去の回答に基づく予測方法]
回答者Y以外のユーザZが、過去に質問Xを含むSCSに対して回答したことがある場合、ユーザZの回答情報223には、質問Xに対するユーザZの過去の回答が含まれることになる。このような場合、回答予測部233は、質問Xに対するユーザZの過去の回答に基づいて、質問Xに対する回答者Yの新たな回答を予測することができる。
【0056】
回答予測部233は、例えば、回答者Yに類似する一又は複数のユーザZを特定し、質問Xに対する一又は複数のユーザZの過去の回答の中から、質問Xに対する回答者Yの新たな回答を選択してもよい。具体的には、回答予測部233は、質問Xに対する一又は複数のユーザZの過去の回答のうち直近の回答を、質問Xに対する回答者Yの新たな回答として選択してもよい。また、回答予測部233は、質問Xに対する一又は複数のユーザZの過去の回答のうち最頻出の回答を、質問Xに対する回答者Yの新たな回答として選択してもよい。
【0057】
また、回答予測部233は、例えば、質問Xに対する一又は複数のユーザZの過去の回答に基づいて、質問Xに対する回答者Yの新たな回答を生成してもよい。具体的には、回答予測部233は、質問Xに対する一又は複数のユーザZの複数の過去の回答を組み合わせて、質問Xに対する回答者Yの新たな回答としてもよい。
【0058】
なお、回答予測部233は、ユーザ情報及び回答情報の少なくとも一方に基づいて、回答者Yに類似するユーザZを特定すればよい。すなわち、回答予測部233は、回答者Yと、ユーザ情報及び回答情報の少なくとも一方が類似するユーザZを、回答者Yに類似するユーザZとして特定すればよい。
【0059】
回答予測部233は、予測方法1を利用してもよいし、予測方法2を利用してもよいし、予測方法1及び予測方法2を併用してもよい。例えば、回答者Yが過去に質問Xを含むSCSに対して回答したことがある場合、予測方法1を利用し、回答者Yが過去に質問Xを含むSCSに対して回答したことがない場合、予測方法2を利用することが考えられる。なお、質問Xに対する回答者Yの新たな回答の予測方法は、上記の例に限られない。
【0060】
(ステップS205)
質問リスト回答部231は、回答者のユーザ端末1に、SCS回答画面を表示させるためのデータを送信し、回答者のユーザ端末1にSCS回答画面を表示させる(ステップS205)。SCS回答画面を表示させるためのデータは、質問リスト情報及びステップS204で予測された回答を含む。回答者は、このSCS回答画面で操作することにより、SCSに対して回答する。
【0061】
図11は、SCS回答画面の一例を示す図である。
図11のSCS回答画面D2は、メッセージM3と、質問番号Nと、質問リストQL2と、回答例AEと、回答Aと、予測回答aと、確定ボタンB4と、保存ボタンB5と、戻るボタンB6と、を備える。メッセージM3は「回答を入力してください。」という文章である。質問番号Nは、SCSにおける各質問の番号であり、質問リストIDとは別に割り当てられる。質問リストQL2は、SCSに含まれる質問の一覧であり、予め登録された質問から選択された作成者により選択された質問と、作成者により作成された質問と、を含む。回答例AEは、SCSに含まれる質問に対応する回答例である。回答Aは、SCSに含まれる質問に対応する回答の回答であり、回答者により入力される。予測回答aは、SCSに含まれる質問に対応する、ステップS204で予測された回答である。予測回答aは、回答者により回答Aが入力されるまで、回答Aの入力欄に表示される。また、ある質問に対応する回答が予測されなかった場合、その質問に対応する予測回答aは表示されない。確定ボタンB4は、予測回答aを回答者の回答Aとして確定するためのボタンである。保存ボタンB5は、回答者が入力した回答を保存するためのボタンである。戻るボタンB6は、SCS回答画面から元の画面に戻るためのボタンである。
【0062】
ユーザ端末1にSCS回答画面D2が表示されると、回答者は、回答例AEを参照しながら、質問リストQL2に含まれる各質問に対して回答Aを入力する。
図11の例では、「業界団体が策定した自主基準に則った情報セキュリティ運用を行っていますか?」という質問に対して、「XXに則って情報セキュリティ運用を行っています。」という回答例が表示されており、「JIS規格要求事項に則って情報セキュリティ運用を行っています。」という回答Aが回答者により入力されている。
【0063】
回答Aの入力欄に予測回答aが表示されている場合、回答者は、予測回答aの適否を確認し、問題がなければ確定ボタンB4を選択することで、予測回答aを回答Aとして確定させる。
図11の例では、「外部委託先の情報セキュリティ対応状況を把握していますか?」という質問に対して、「セキュリティチェックシートを整備しています。」という回答例AEが表示されており、「セキュリティチェックシートを整備しています。」という予測回答aが表示されている。回答者は、「セキュリティチェックシートを整備しています。」という予測回答aに対応する確定ボタンB4を選択することで、この予測回答aを回答Aとして確定させることができる。
【0064】
なお、
図11の例では、「システム開発におけるアクセス権限の管理者を設置していますか?」という質問は、回答例AEが登録されていない独自の質問であるため、対応する回答例AEが表示されていない。また、「システム開発におけるアクセス権限の管理者を設置していますか?」という質問は、類似する質問が特定されなかったため、回答Aが予測されておらず、結果として、予測回答aが表示されていない。
【0065】
作成者が保存ボタンB5を選択すると、ユーザ端末1から質問リスト作成装置2にSCSの回答要求が送信される。回答要求は、質問リスト情報224と、回答者が入力した回答と、を含む。
【0066】
(ステップS206)
質問リスト作成装置2がユーザ端末1から回答要求を受信しない場合(ステップS206:NO)、処理は終了する。一方、質問リスト作成装置2がユーザ端末1から回答要求を受信した場合(ステップS206:YES)、処理はステップS207に進む。
【0067】
(ステップS207)
質問リスト作成装置2の質問リスト回答部232は、回答要求に含まれる回答者の回答を記憶部22に記憶された質問リスト情報224に追加する。また、質問リスト回答部232は、回答要求に含まれる回答者の回答を記憶部22に記憶された回答者の回答情報223に追加する。すなわち、質問リスト回答部232は、回答要求に含まれる回答者の回答に応じて、質問リスト情報224及び回答者の回答情報223を更新する(ステップS207)。
【0068】
以上により、SCSに含まれる質問に対する回答者の回答が記憶部22に記憶される。以降、記憶された回答は、過去のSCSに含まれる質問に対する回答者の過去の回答として保存され、回答の予測などに利用される。
【0069】
<まとめ>
以上説明した通り、本実施形態によれば、作成者は、予め登録された複数の質問の中から所望の質問を選択するだけでSCSを作成できる。したがって、作成者は、SCSを容易に作成することができる。また、作成者は、独自の質問を追加できる。これにより、作成されるSCSの柔軟性を高めることができる。
【0070】
また、回答者は、回答例を参照しながら回答を入力することができる。また、回答者は、予測回答を利用して回答を入力することができる。また、SCSに、作成者により作成された独自の質問が含まれる場合であっても、回答者は、独自の質問に類似する質問に応じた予測回答を利用して回答を入力することができる。したがって、回答者は、SCSに含まれる質問に対して容易に回答することができる。また、回答者が多くの質問に回答するほど、多くの質問に対して回答が予測されるようになるため、質問に対する回答が一層容易になっていく。このように、本実施形態によれば、回答者によるSCSに対する回答を容易化することができる。
【0071】
<付記>
本実施形態は、以下の開示を含む。
【0072】
(付記1)
情報処理装置が実行する質問リスト管理方法であって、
過去の質問リストに含まれる質問に対するユーザの過去の回答を記憶する記憶処理と、
前記過去の回答に基づいて、新たな質問リストに含まれる質問に対するユーザの回答を予測する予測処理と、
予測した回答を表示する表示処理と、
を含む質問リスト管理方法。
【0073】
(付記2)
前記質問リストは、予め登録された複数の質問から選択された一又は複数の質問を含む
付記1に記載の質問リスト管理方法。
【0074】
(付記3)
前記予測処理は、一の質問に対する一のユーザの過去の回答に基づいて、前記一の質問に対する前記一のユーザの新たな回答を予測する
付記1又は付記2に記載の質問リスト管理方法。
【0075】
(付記4)
前記予測処理は、前記一の質問に対する前記一のユーザの過去の回答の中から、前記一の質問に対する前記一のユーザの新たな回答を選択する
付記3に記載の質問リスト管理方法。
【0076】
(付記5)
前記予測処理は、前記一の質問に対する前記一のユーザの過去の回答のうち直近の回答を、前記一の質問に対する前記一のユーザの新たな回答として予測する
付記4に記載の質問リスト管理方法。
【0077】
(付記6)
前記予測処理は、一のユーザに類似する他のユーザの一の質問に対する過去の回答に基づいて、前記一の質問に対する前記一のユーザの新たな回答を予測する
付記1から付記5までのいずれかに記載の質問リスト管理方法。
【0078】
(付記7)
前記予測処理は、一のユーザに類似する他のユーザの一の質問に対する過去の回答の中から、前記一の質問に対する前記一のユーザの新たな回答を選択する
付記6に記載の質問リスト管理方法。
【0079】
(付記8)
前記他のユーザは、ユーザ情報及び過去の回答の少なくとも一方が前記一のユーザと類似する
付記6又は付記7に記載の質問リスト管理方法。
【0080】
(付記9)
前記質問リストは、ユーザにより作成された質問を含む
付記1から付記8までのいずれかに記載の質問リスト管理方法。
【0081】
(付記10)
前記予め登録された複数の質問の中から、前記ユーザにより作成された質問と類似する一の質問を特定する特定処理をさらに含む
付記9に記載の質問リスト管理方法。
【0082】
(付記11)
前記予測処理は、前記ユーザにより作成された質問に対する回答を、前記ユーザにより作成された質問に類似する前記一の質問に対する回答に基づいて予測する
付記10に記載の質問リスト管理方法。
【0083】
(付記12)
前記質問リストは、セキュリティチェックシートである
付記1から付記11のいずれかに記載の質問リスト管理方法。
【0084】
(付記13)
過去の質問リストに含まれる質問に対するユーザの過去の回答を記憶する記憶部と、
前記過去の回答に基づいて、新たな質問リストに含まれる質問に対するユーザの回答を予測する予測部と、
予測した回答を表示する表示部と、
を備える質問リスト管理装置。
【0085】
(付記14)
情報処理装置に
過去の質問リストに含まれる質問に対するユーザの過去の回答を記憶する記憶処理と、
前記過去の回答に基づいて、新たな質問リストに含まれる質問に対するユーザの回答を予測する予測処理と、
予測した回答を表示する表示処理と、
を含む質問リスト管理方法を実行させるためのプログラム。
【0086】
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0087】
1:ユーザ端末
2:質問リスト管理装置
21:通信部
22:記憶部
23:制御部
221:ユーザ情報
222:質問情報
223:回答情報
224:質問リスト情報
231:質問リスト作成部
232:質問リスト回答部
233:回答予測部
234:質問特定部
100:情報処理装置
101:プロセッサ
102:メモリ
103:ストレージ
104:通信I/F
105:入出力I/F
106:入力装置
107:出力装置
108:ドライブ装置
109:ディスクメディア