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特開2022-190991表示システム、画像生成装置、画像生成方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022190991
(43)【公開日】2022-12-27
(54)【発明の名称】表示システム、画像生成装置、画像生成方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 7/18 20060101AFI20221220BHJP
【FI】
H04N7/18 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021099564
(22)【出願日】2021-06-15
(71)【出願人】
【識別番号】000205535
【氏名又は名称】株式会社 商船三井
(71)【出願人】
【識別番号】521261809
【氏名又は名称】商船三井システムズ株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】504182255
【氏名又は名称】国立大学法人横浜国立大学
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100145481
【弁理士】
【氏名又は名称】平野 昌邦
(74)【代理人】
【識別番号】100181722
【弁理士】
【氏名又は名称】春田 洋孝
(72)【発明者】
【氏名】長尾 智晴
(72)【発明者】
【氏名】岩上 友哉
(72)【発明者】
【氏名】友野 徳之
(72)【発明者】
【氏名】安西 春貴
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 武尊
(72)【発明者】
【氏名】坂本 淳子
(72)【発明者】
【氏名】滕 玲
(72)【発明者】
【氏名】山崎 優理
【テーマコード(参考)】
5C054
【Fターム(参考)】
5C054CA04
5C054CC02
5C054FC12
5C054FC15
5C054FE19
5C054HA19
(57)【要約】
【課題】周囲の撮影画像に基づいて周囲の物体の位置情報を提示できるようにする。
【解決手段】表示システムが、撮影を行う撮影装置と、前記撮影装置の撮影画像に像が含まれる物体の、基準位置に対する水平方向の相対位置を算出する位置算出部と、座標軸の交点が前記基準位置を示す二次元座標に前記物体の位置がプロットされた画像を表示する表示部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影を行う撮影装置と、
前記撮影装置の撮影画像に像が含まれる物体の、基準位置に対する水平方向の相対位置を算出する位置算出部と、
座標軸の交点が前記基準位置を示す二次元座標に前記物体の位置がプロットされた画像を表示する表示部と、
を備える表示システム。
【請求項2】
前記位置算出部は、前記撮影画像から前記相対位置が算出されない前記物体について、前記撮影画像の時系列データに基づいて前記相対位置を推定する、
請求項1に記載の表示システム。
【請求項3】
前記表示部は、前記座標軸の交点が前記基準位置を示す前記二次元座標に前記物体の位置がプロットされた前記画像の表示に加えて、位置座標と時刻座標との二次元座標に前記物体の位置の軌跡がプロットされた画像の表示を行う、
請求項1または請求項2に記載の表示システム。
【請求項4】
前記位置算出部は、前記撮影装置の向きの時系列情報に基づいて、前記相対位置に対する前記撮影装置の向きの変化の影響を打ち消す補正を行う、
請求項1から3の何れか一項に記載の表示システム。
【請求項5】
前記位置算出部は、前記撮影装置の位置の時系列情報に基づいて前記基準位置を設定する、
請求項1から4の何れか一項に記載の表示システム。
【請求項6】
撮影装置の撮影画像に像が含まれる物体の、基準位置に対する水平方向の位置を算出する位置算出部と、
座標軸の交点が前記基準位置を示す二次元座標に前記物体の位置がプロットされた画像を生成する画像生成部と、
を備える画像生成装置。
【請求項7】
撮影装置の撮影画像に像が含まれる物体の、基準位置に対する水平方向の相対位置を算出することと、
座標軸の交点が前記基準位置を示す二次元座標に前記物体の位置がプロットされた画像を生成することと、
を含む画像生成方法。
【請求項8】
コンピュータに、
撮影装置の撮影画像に像が含まれる物体の、基準位置に対する水平方向の相対位置を算出する位置算出部と、
座標軸の交点が前記基準位置を示す二次元座標に前記物体の位置がプロットされた画像を生成することと、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示システム、画像生成装置、画像生成方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車の車載カメラで自動車の周囲を撮影し表示するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010-166196号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車載カメラで自動車の周囲を撮影するシステムなど、周囲を撮影するシステムが、周囲の物体の位置情報を提示することができれば、ユーザが周囲の物体の位置を把握するのに役立てることができる。
【0005】
本発明の目的の一例は、周囲の撮影画像に基づいて周囲の物体の位置情報を提示することができる表示システム、画像生成装置、画像生成方法およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様によれば、表示システムは、撮影を行う撮影装置と、前記撮影装置の撮影画像に像が含まれる物体の、基準位置に対する水平方向の相対位置を算出する位置算出部と、座標軸の交点が前記基準位置を示す二次元座標に前記物体の位置がプロットされた画像を表示する表示部と、を備える。
【0007】
前記位置算出部は、前記撮影画像から前記相対位置が算出されない前記物体について、前記撮影画像の時系列データに基づいて前記相対位置を推定するようにしてもよい。
【0008】
前記表示部は、前記座標軸の交点が前記基準位置を示す前記二次元座標に前記物体の位置がプロットされた前記画像の表示に加えて、位置座標と時刻座標との二次元座標に前記物体の位置の軌跡がプロットされた画像の表示を行うようにしてもよい。
【0009】
前記位置算出部は、前記撮影装置の向きの時系列情報に基づいて、前記相対位置に対する前記撮影装置の向きの変化の影響を打ち消す補正を行うようにしてもよい。
【0010】
前記位置算出部は、前記撮影装置の位置の時系列情報に基づいて前記基準位置を設定するようにしてもよい。
【0011】
本発明の第2の態様によれば、画像生成装置は、撮影装置の撮影画像に像が含まれる物体の、基準位置に対する水平方向の位置を算出する位置算出部と、座標軸の交点が前記基準位置を示す二次元座標に前記物体の位置がプロットされた画像を生成する画像生成部と、を備える。
【0012】
本発明の第3の態様によれば、画像生成方法は、撮影装置の撮影画像に像が含まれる物体の、基準位置に対する水平方向の相対位置を算出することと、座標軸の交点が前記基準位置を示す二次元座標に前記物体の位置がプロットされた画像を生成することと、を含む。
【0013】
本発明の第4の態様によれば、プログラムは、コンピュータに、撮影装置の撮影画像に像が含まれる物体の、基準位置に対する水平方向の相対位置を算出する位置算出部と、座標軸の交点が前記基準位置を示す二次元座標に前記物体の位置がプロットされた画像を生成することと、を実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0014】
この発明によれば、周囲の撮影画像に基づいて周囲の物体の位置情報を提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】実施形態に係る表示システムの構成例を示す概略ブロック図である。
図2】撮影装置10の撮影画像の例を示す図である。
図3】表示部120が表示する画像の例を示す図である。
図4】撮影画像における物体の像の位置の例を示す図である。
図5】水平方向の2次元の座標軸に時刻の座標軸を加えた3次元座標空間の例を示す図である。
図6】位置算出部193による船舶の軌跡の補間の例を示す図である。
図7】表示部120が表示する、位置座標と時刻座標との二次元座標に物体の位置の軌跡がプロットされた画像の例を示す図である。
図8】自船の状況が位置算出部193による位置計算に影響する場合の、表示部120による船舶の軌跡の表示例を示す図である。
図9】処理装置30が、船舶等の物体の位置を示す画像を表示する処理手順の例を示す図である。
図10】少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、実施形態に係る表示システムの構成例を示す概略ブロック図である。図1に示す構成で、表示システム1は、撮影装置10と、センサ20と、処理装置30とを備える。処理装置30は、通信部110と、表示部120と、操作入力部130と、記憶部180と、制御部190とを備える。制御部190は、画像取得部191と、姿勢情報取得部192と、位置算出部193と、画像生成部194と、表示制御部195とを備える。
【0017】
表示システム1は、表示システム1自らの周囲の物体の位置を示す画像を表示する。以下では、表示システム1が船舶に搭載されて、周囲の船舶など周囲の物体の水平方向の位置を示す画像を表示する場合を例に説明する。表示システム1を搭載する船舶を自船と称する。
ただし、表示システム1の設置場所は船舶に限定されない。例えば、表示システム1が自動車に搭載されるなど、船舶以外の移動体に設置されていてもよい。ここでいう移動体は、例えば自動車、鉄道車両、航空機、船舶、無人搬送台車など、移動するいろいろなものとすることができる。あるいは、表示システム1が灯台に設置されるなど、表示システム1の位置が固定されていてもよい。また、表示システム1のうち撮影装置10が無人の船舶に搭載され、処理装置30が陸上の制御基地に設置されるなど、表示システム1の各部が異なるものに設置されていてもよい。
【0018】
撮影装置10は、撮影を行う。撮影装置10が動画像を撮影するようにしてもよい。あるいは、撮影装置10が、所定の周期ごとに撮影を行うなど静止画像を繰り返し撮影するようにしてもよい。
撮影装置10が、全周囲(水平方向の全方向)を撮影するようにしてもよい。その場合、撮影装置10が、全周囲カメラを用いて構成されていてもよい。あるいは、撮影装置10が、複数のカメラを含んで構成され、これら複数のカメラの組み合わせにて全周囲を撮影するようにしてもよい。
あるいは、撮影装置10が、全周囲のうち一部の方向のみを撮影するようにしてもよい。例えば、撮影装置10が、自船の正面を中心に180度の画角の範囲(自船の正面から左右それぞれ90度の画角の範囲)を撮影するようにしてもよい。
【0019】
図2は、撮影装置10の撮影画像の例を示す図である。図2の例で、線L111は、水平線の像を示す。
また、図2に示される撮影画像には、船舶911の像と、船舶912の像とが含まれている。船舶911の像および船舶912の像は、撮影装置10の撮影画像に含まれる像の例に該当する。船舶911および船舶912は、撮影装置10の撮影画像に像が含まれる物体の例に該当する。
【0020】
センサ20は、撮影装置10の位置および向きを測定する。例えば、撮影装置10およびセンサ20が自船の船体に固定的に設置されていてもよい。そして、センサ20が測定するセンサ20自らの位置および向きが、自船の位置および向きとして用いられ、さらには、撮影装置10の位置および向きとしても用いられるようにしてもよい。センサ20が測定する向きは、水平方向の向き(ヨー角)だけでなく、左右の傾き(ロール角)および前後の傾き(ピッチ角)を含む。
【0021】
例えば、センサ20が、9軸センサを含んで構成されていてもよい。そして、センサ20が、9軸センサにて撮影装置10の向きを測定し、9軸センサの測定値に基づいて撮影装置10の位置を算出するようにしてもよい。ただし、センサ20の構成は、特定のものに限定されない。例えば、センサ20が、9軸センサに加えて、あるいは代えて、GNSS(Global Navigation Satellite System、全球測位衛星システム)端末装置を含んで構成され、GNSS端末装置にて測位を行うようにしてもよい。
【0022】
処理装置30は、撮影装置10の撮影画像に基づいて、撮影画像に像が含まれる物体の位置を示す画像を生成し表示する。処理装置30は、例えばワークステーション(Workstation)またはパソコン(Personal Computer;PC)などのコンピュータを用いて構成されていてもよい。
処理装置30は、画像生成装置の例に該当する。
【0023】
通信部110は、他の装置と通信を行う。例えば、通信部110は、撮影装置10と通信を行って、撮影装置10の撮影画像を画像データにて受信する。また、通信部110は、センサ20と通信を行って、撮影装置10の位置および向きの測定データを受信する。
表示部120は、例えば液晶パネルまたはLED(Light Emitting Diode、発光ダイオード)パネル等の表示画面を備え、表示制御部195の制御に従って各種画像を表示する。例えば、表示部120は、撮影画像に像が含まれる物体の位置を示す画像を表示する。具体的には、表示部120が、座標軸の交点が基準位置を示す二次元座標に、撮影画像に像が含まれる物体の相対位置がプロットされた画像を表示する。
【0024】
図3は、表示部120が表示する画像の例を示す図である。図3は、表示部120が、レーダの表示の形式で画像を表示する場合の例を示している。
図3の線L211およびL212は、水平方向におけるある方向を示す座標軸の例に該当する。線L211とL212との交点は、基準位置を示す。例えば、基準位置が自船の位置に設定され、線L211が自船の左右方向の座標を示し、線L212が自船の前後方向の座標を示していてもよい。
線L221、L222、L223、および、L224は、基準位置からの同心円を示す。
点P111およびP112は、それそれ、撮影装置10によって撮影された船舶(すなわち、撮影装置10の画像に像が含まれる船舶)の位置を示す。
【0025】
ただし、表示部120が表示する画面は、特定の形式のものに限定されない。例えば、座標軸を示す線L211およびL212が表示されていなくてもよい。あるいは、座標軸を示す線L211およびL212が表示される場合、座標軸に目盛りが表示されていてもよい。また、同心円を示す線L221からL224が表示されていなくてもよい。
また、船舶などの物体の位置の表示は点による表示に限定されない。例えば、座標平面における船舶などの物体の位置に、その物体の像が示されていてもよい。
【0026】
操作入力部130は、例えば表示部120の表示画面に設けられてタッチパネルを構成するタッチセンサ、または、操作盤などの入力デバイスを備え、ユーザ操作を受け付ける。例えば、操作入力部130が、表示画面の形式を指示するユーザ操作を受け付けるようにしてもよい。
記憶部180は、各種データを記憶する。例えば、記憶部180は、自船の周囲の物体の位置の時系列情報を記憶するようにしてもよい。また、記憶部180が、自船の位置および向きの時系列情報を記憶するようにしてもよい。
記憶部180は、処理装置30が備える記憶デバイスを用いて構成される。
【0027】
制御部190は、処理装置30の各部を制御して各種処理を実行する。制御部190の機能は、例えば処理装置30が備えるCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)が記憶部180からプログラムを読み出して実行することで実行される。
画像取得部191は、撮影装置10の撮影画像を取得する。例えば、画像取得部191は、通信部110が撮影装置10から受信するデータから、撮影装置10の撮影画像の画像データを抽出する。
姿勢情報取得部192は、撮影装置10の位置および向きを示す情報を取得する。例えば、姿勢情報取得部192は、通信部110がセンサ20から受信するデータから、センサ20の測定データを抽出する。
【0028】
位置算出部193は、は、撮影装置10の撮影画像に像が含まれる物体の、基準位置に対する水平方向の相対位置を算出する。例えば、位置算出部193は、図3に例示される座標のような水平方向の2次元座標にて物体の位置を算出する。
位置算出部193が、撮影装置10の撮影画像から物体の像を検出し、検出した物体の位置を算出するようにしてもよい。その場合、位置算出部193が、撮影装置10の撮影画像における物体の像の位置に基づいて、自船に対する物体の相対位置を算出するようにしてもよい。
【0029】
図4は、撮影画像における物体の像の位置の例を示す図である。
図4では、図2に示される撮影画像の例で、画像の下端の中心に原点Oが設定されている。線L311は、水平線を示す。線L321は、原点Oを通る鉛直方向の線を示す。
距離r11は、原点Oから船舶911の像までの距離を示す。角度θ11は、線L321を基準(0°)とした場合の、原点Oから見た船舶911の像の方向(回転角)を示す。距離r12は、原点Oから船舶912の像までの距離を示す。角度θ12は、線L321を基準とした場合の、原点Oから見た船舶912の像の方向を示す。
【0030】
位置算出部193が、距離r11および角度θ11に基づいて、自船に対する船舶911の相対位置を算出するようにしてもよい。また、位置算出部193が、距離r12および角度θ12に基づいて、自船に対する船舶912の相対位置を算出するようにしてもよい。
その場合、位置算出部193が、船舶の像と、水平線の像(線L311)との位置関係に基づいて、自船から船舶までの距離を算出するようにしてもよい。
例えば、自船から水平線までの距離lは、式(1)のように示される。
【0031】
【数1】
【0032】
Rは、地球の半径を示す。hは、水面から撮影装置10までの高さを示す。
図4の例で、船舶911の像は水平線の像の位置にある。この場合、位置算出部193が、自船から船舶911までの距離を距離lと算出するようにしてもよい。
また、位置算出部193が、原点Oと、船舶912の像と、水平線の像との位置関係に基づいて、自船から水平線までの距離に対する自船から船舶912までの距離の割合を算出するようにしてもよい。そして、位置算出部193が、自船から水平線までの距離lに算出した割合を乗算して、自船から船舶912までの距離を算出するようにしてもよい。
【0033】
ただし、位置算出部193が基準位置に対する物体の相対位置を算出する方法は、撮影画像から直接算出する方法に限定されない。例えば、自船がレーザ距離計など距離測定装置を備え、位置算出部193が、この距離測定装置を用いて自船に対する物体の相対位置を算出するようにしてもよい。基準位置が自船の位置以外の位置に設定されている場合、位置算出部193がさらに、自船に対する物体の相対位置に基づいて、基準位置に対する物体の相対位置を算出するようにしてもよい。
【0034】
あるいは、位置算出部193が、画像データの入力を受けて、撮影画像に像が含まれる物体の位置の座標情報を出力する学習モデルを備えるなど、撮影画像から直接、撮影画像に像が含まれる物体の位置を算出するようにしてもよい。この場合の学習モデルは、畳み込みニューラルネットワーク(Convolutional neural network;CNN)を用いて構成されていてもよいが、これに限定されない。
【0035】
画像生成部194は、撮影装置10の撮影画像に像が含まれる物体の位置を示す画像を生成する。例えば、画像生成部194が、図3に例示される画像のように、位置算出部193が算出する基準位置に対する物体の相対位置を、座標の交点が基準位置を示す二次元座標平面にプロットした画像を生成する。
表示制御部195は、表示部120を制御して各種画像を表示させる。特に、表示制御部195は、画像生成部194が生成する画像を表示部120に表示させる。
【0036】
位置算出部193が、水平方向の2次元座標に時刻を加えた3次元座標にて物体の位置を算出するようにしてもよい。
図5は、水平方向の2次元の座標軸に時刻の座標軸を加えた3次元座標空間の例を示す図である。時刻の座標軸を時間軸とも称する。
図5の例で、x軸およびy軸は、水平方向の2次元の座標軸を示す。
【0037】
図5では、時刻t11、t12、t13それぞれにおける船舶の位置が、表示部120が表示する画像の形式で示されている。図5では、3つの船舶の位置が示されている。これら3つの船舶を、第1船舶、第2船舶、第3船舶と称する。
時刻t11の画像では、点P211が第1船舶の位置を示し、点P212が第2船舶の位置を示し、点P213が第3船舶の位置を示す。時刻t12の画像では、点P221が第1船舶の位置を示し、点P222が第2船舶の位置を示し、点P223が第3船舶の位置を示す。時刻t13の画像では、点P231が第1船舶の位置を示し、点P232が第2船舶の位置を示し、点P233が第3船舶の位置を示す。
線L411は、第1船舶の位置の履歴を示す。線L412は、第2船舶の位置の履歴を示す。線L413は、第3船舶の位置の履歴を示す。位置の履歴を軌跡とも称する。
【0038】
制御部190が、時間軸を含む3次元座標空間でデータを解析することで、いろいろな解析を行うことができる。例えば、制御部190が、自船に近付きつつある船舶について、その船舶が自船に最も接近する時刻および距離を予測するようにしてもよい。
また、位置算出部193が、時間軸を含む3次元座標空間でデータを解析することで、撮影装置10の撮影画像から相対位置が算出されない物体について、撮影画像の時系列データに基づいて相対位置を推定するようにしてもよい。例えば、位置算出部193が、時間軸を含む3次元座標空間で、船舶などの物体の像が撮影装置10の撮影画像に含まれない時間帯について、その物体の軌跡を補間するようにしてもよい。
【0039】
図6は、位置算出部193による船舶の軌跡の補間の例を示す図である。図6は、図5に示される例において、撮影装置10の画角が各時刻の画像に示される三角の領域(領域A11)に限定される場合の例を示している。ここでいる撮影装置10の画角は、撮影装置10の撮影範囲である。
図6の例で、x軸およびy軸は、水平方向の2次元の座標軸を示す。
【0040】
図5の場合と同様、図6でも、時刻t11、t12、t13それぞれにおける船舶の位置が、表示部120が表示する画像の形式で示されている。ただし、図6では、第1船舶の位置と第2船舶の位置とは示されているが、第3船舶の位置は示されていない。第3船舶は、時刻t11からt13までの間ずっと撮影装置10の画角の外に位置するため、位置表示の対象外となっている。
【0041】
図5の場合と同様、第1船舶の位置は、時刻t11の画像では点P211で示され、時刻t12の画像では点P221で示され、時刻t13の画像では点P231で示されている。これらの位置のうち、点P221およびP231は、撮影装置10の撮影範囲である領域A11内に位置している。一方、点P211は、領域A11外に位置している。
【0042】
位置算出部193は、時刻t12およびt13など、第1船舶が領域A11内に位置しているときの第1船舶の位置に基づいて、時刻t11など、第1船舶が領域A11外に位置しているときの第1船舶の位置を補間する。図6の例では、位置算出部193は、第1船舶の位置を線形補間(直線補間)で算出している。
このように、位置算出部193は、撮影装置10の画角内になかった船舶の位置を、過去にさかのぼって算出することができる。
【0043】
また、第2船舶の位置は、時刻t11の画像では点P212で示され、時刻t12の画像では点P222で示され、時刻t13の画像では点P232で示されている。これらの位置のうち、点P212およびP222は、撮影装置10の撮影範囲である領域A11内に位置している。一方、点P232は、領域A11外に位置している。
【0044】
位置算出部193は、時刻t11およびt12など、第2船舶が領域A11内に位置しているときの第2船舶の位置に基づいて、時刻t13など、第2船舶が領域A11外に位置しているときの第2船舶の位置を補間する。図6の例では、位置算出部193は、第2船舶の位置を線形補間で算出している。
【0045】
このように、位置算出部193は、撮影装置10の画角内にない船舶の位置を、その船舶の過去の位置に基づいて算出することができる。例えば、位置算出部193は、時刻t13において、撮影装置10の画角内にない第1船舶の現在位置を、リアルタイムで算出することができる。また、位置算出部193は、時刻t12において、未来の時刻t13における第1船舶の位置を算出することができる。
このように、位置算出部193は、撮影装置10の撮影画像から相対位置が算出されない物体について、撮影画像の時系列データに基づいて、過去、現在または未来の何れの相対位置も推定することができる。
【0046】
表示部120が、図3に例示される、座標軸の交点が基準位置を示す二次元座標に物体の位置がプロットされた画像の表示に加えて、位置座標と時刻座標との二次元座標に物体の位置の軌跡がプロットされた画像の表示を行うようにしてもよい。
図7は、表示部120が表示する、位置座標と時刻座標との二次元座標に物体の位置の軌跡がプロットされた画像の例を示す図である。
【0047】
図7の横軸(x軸)は、位置座標を示す。例えば、横軸は、自船の左右方向を示す。縦軸(t軸)は、時刻の座標を示す。図7は、例えば、自船の前方に位置する船舶の、自船から見て左右の位置の履歴の例を示す。
線L511およびL521は、第4船舶の位置の履歴を示す。位置算出部193は、線L511における第4船舶の位置を、撮影装置10の撮影画像における第4船舶の像の位置から算出する。一方、線L521については、撮影装置10の撮影画像に第4船舶の像が含まれておらず、位置算出部193は、線L511に示される第4船舶の位置に基づく線形補間にて、線L521に示される第4船舶の位置を算出している。
【0048】
線L512、L522およびL532は、第5船舶の位置を示す。位置算出部193は、線L512および線L532に示される第5船舶の位置を、撮影装置10の撮影画像における第5船舶の像の位置から算出する。一方、線L522については、撮影装置10の撮影画像に第5船舶の像が含まれておらず、位置算出部193は、線L512およびL532に示される第5船舶の位置に基づく線形補間にて、線L522に示される第5船舶の位置を算出している。
【0049】
このように、表示部120が、位置座標と時刻座標との二次元座標の画像を表示する場合も、位置算出部193が撮影装置10の撮影画像から位置が算出されない物体について補間で求めた位置を表示することができる。
船舶等の物体が撮影装置10に写らない場合として、図6の例のように物体が撮影装置10の撮影範囲の外に位置する場合に加えて、物体が一時的に波に隠れた場合、物体が他の物体に遮られて自船から見えない場合、霧などの気象条件によって物体が見えない場合などが挙げられるが、これらに限定されない。
【0050】
自船の向きまたは位置の小刻みな修正、または、自船の揺れなど、自船の状況が撮影装置10の撮影画像に影響する場合、位置算出部193が、撮影装置10の撮影画像に基づいて船舶等の物体の位置を算出する際に、自船の状況の影響を打ち消すようにしてもよい。
【0051】
図8は、自船の状況が位置算出部193による位置計算に影響する場合の、表示部120による船舶の軌跡の表示例を示す図である。
図8の横軸(x軸)は、位置座標を示す。例えば、横軸は、自船の左右方向を示す。縦軸(t軸)は、時刻の座標を示す。図8は、例えば、自船の前方に位置する船舶の、自船から見て左右の位置の履歴の例を示す。
【0052】
線L611は、位置算出部193が補正を行う前の、船舶の軌跡の例を示す。例えば、撮影装置10が自船に対して向きを固定に設置され、自船が潮流に応じて向きを小刻みに変えている場合など、撮影装置10の向きが小刻みに変わる場合、位置算出部193が、およそ一定速度で直進している船舶の軌跡を、線L611に示されるように波打つ形状の軌跡に算出することが考えられる。このように、撮影装置10の向きの変化が、位置算出部193が算出する船舶の位置に影響することで、船舶の実際の動きを把握しにくくなる可能性がある。
【0053】
そこで、位置算出部193が、撮影装置10の向きの時系列情報に基づいて、基準位置に対する船舶等の物体の相対位置に対して、撮影装置10の向きの変化の影響を打ち消す補正を行うようにしてもよい。例えば位置算出部193が、自船の現在の向きを基準の向きとして、船舶等の物体の相対位置を、自船が常に基準の向きを向いている場合の相対位置に補正するようにしてもよい。かかる補正は、例えば、位置算出部193は、各時刻のデータについて、撮影装置10の実際の向きと基準の向きとの相違の角度だけ座標を回転させることで行われる。
【0054】
線L612は、位置算出部193が補正を行った後の、船舶の軌跡の例を示す。線L612では、船舶がおよそ一定速度で直進している軌跡が示されている。これにより、表示部120が表示する画像を参照した乗員が、船舶の実際の動きを把握できることが期待される。
【0055】
撮影装置10の向きだけでなく、撮影装置10の位置も、位置算出部193が算出する船舶等の物体の位置に影響することが考えられる。
そこで、位置算出部193が、撮影装置10の位置の時系列情報に基づいて基準位置を設定するようにしてもよい。
【0056】
例えば、自船が蛇行している場合に、位置算出部193が、自船の軌跡を線形補間した軌跡を算出し、その軌跡を基準位置として船舶等の相対位置を算出するようにしてもよい。また、位置算出部193が、所定の位置を各時刻に共通の基準位置に設定し、その基準位置に対する船舶等の相対位置を算出するようにしてもよい。位置算出部193が、自船の現在位置を各時刻に共通の基準位置に設定し、その基準位置に対する船舶等の相対位置を算出するようにしてもよい。
【0057】
図9は、処理装置30が、船舶等の物体の位置を示す画像を表示する処理手順の例を示す図である。処理装置30が、例えば1秒ごとなど所定の周期ごとに図9の処理を行うようにしてもよい。また、処理装置30、画像の表示を指示するユーザ操作を受けた場合に図9の処理を行うようにしてもよい。
【0058】
図9の処理で、画像取得部191は、撮影装置10の撮影画像を取得する(ステップS111)。例えば、画像取得部191は、通信部110が撮影装置10から受信するデータから、撮影装置10の撮影画像の画像データを抽出する。
次に、姿勢情報取得部192は、撮影装置10の位置および向きを示す情報を取得する(ステップS112)。例えば、姿勢情報取得部192は、通信部110がセンサ20から受信するデータから、センサ20による撮影装置10の位置および向きの測定データを抽出する。
【0059】
次に、位置算出部193は、撮影装置10の撮影画像中における物体の像を検出し、検出した像の撮影画像中における位置に基づいて、その物体の位置を算出する(ステップS113)。撮影装置10の撮影画像中に複数の物体の像を検出した場合、位置算出部193は、検出した各物体の位置を算出する。
【0060】
そして、位置算出部193は、記憶部180が記憶する物体の位置の履歴情報を更新する(ステップS114)。例えば、位置算出部193は、ステップS113で算出した各物体の位置と時刻とが紐付けられた情報を、記憶部180が記憶する履歴情報に追加する。
次に、位置算出部193は、物体の位置の履歴情報の補正の要否を判定する(ステップS115)。例えば、位置算出部193が、補正を指示するユーザ設定が行われているか否かを判定するようにしてもよい。
【0061】
補正が必要であると判定した場合(ステップS115:YES)、位置算出部193は、ステップS112で姿勢情報取得部192が取得した、撮影装置10の位置および向きを示す情報に基づいて、履歴情報における物体の位置を補正する(ステップS116)。上述したように、位置算出部193が、撮影装置10の向きの変化の影響を打ち消す補正を行うようにしてもよい。また、上述したように、位置算出部193が、基準位置を設定し、各物体の位置を基準位置からの相対位置にする補正を行うようにしてもよい。位置算出部193が、これら2つの補正の両方を行うようにしてもよい。
【0062】
次に、位置算出部193は、補間対象の有無を判定する(ステップS117)。例えば、位置算出部193は、記憶部180が物体の位置の履歴情報を記憶している所定の時間帯のうち、位置が示されている時刻と位置が示されていない時刻とがある物体の有無を判定し、該当する物体があると判定した場合に、補間対象ありと判定するようにしてもよい。
また、位置算出部193が、補間を指示するユーザ操作の有無を判定し、補間を指示するユーザ操作が行われていない場合は、補間対象無しと判定するようにしてもよい。
【0063】
補間対象ありと判定した場合(ステップS117:YES)、位置算出部193は、記憶部180が記憶する物体の位置の履歴情報に対して、上述したように、物体の位置を補間する処理を行う(ステップS118)。
次に、表示部120は、表示制御部195の制御に従って、物体の位置を示す画像を表示する(ステップS119)。表示部120が、図3に例示される、物体の位置を二次元座標で示す画像を表示するようにしてよい。また、表示部120が、図5に例示される、物体の位置を、2つの位置座標と1つの時刻座標とによる三次元座標で示す画像を表示するようにしてもよい。また、表示部120が、図7に例示される、物体の位置を位置座標と時刻座標との2次元座標で示す画像を表示するようにしてもよい。
ステップS119の後、処理装置30は、図9の処理を終了する。
【0064】
一方、ステップS115で補正が不要であると判定した場合(ステップS115:NO)、処理がステップS117へ進む。
一方、ステップS117で補間対象なしと判定した場合(ステップS117:NO)、処理がステップS119へ進む。
【0065】
以上のように、撮影装置10は、撮影を行う。位置算出部193は、撮影装置10の撮影画像に像が含まれる物体の、基準位置に対する水平方向の相対位置を算出する。表示部120は、座標軸の交点が基準位置を示す二次元座標に物体の位置がプロットされた画像を表示する。
表示システム1によれば、周囲の撮影画像に基づいて周囲の物体の位置情報を提示することができる。
【0066】
また、位置算出部193は、撮影画像から相対位置が算出されない物体について、撮影画像の時系列データに基づいて相対位置を推定する。
これにより、表示システム1は、撮影装置10の撮影画像に像が含まれない物体など、撮影画像から相対位置が算出されない物体についても、位置を推定してユーザに提示することができる。
【0067】
また、表示部120は、座標軸の交点が基準位置を示す二次元座標に物体の位置がプロットされた画像の表示に加えて、位置座標と時刻座標との二次元座標に物体の位置の軌跡がプロットされた画像の表示を行う。
これにより、処理装置30は、船舶等の物体の位置の履歴を表示することができる。
【0068】
また、位置算出部193は、撮影装置10の向きの時系列情報に基づいて、相対位置に対する撮影装置10の向きの変化の影響を打ち消す補正を行う。
これにより、乗員などのユーザは、撮影された物体の軌跡を比較的容易に把握することができる。
【0069】
また、位置算出部193は、撮影装置10の位置の時系列情報に基づいて基準位置を設定する。これにより、表示システム1は、自船が蛇行しているような場合でも、撮影された物体の軌跡を比較的容易に把握することができる。
【0070】
図10は、少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
図10に示す構成で、コンピュータ700は、CPU710と、主記憶装置720と、補助記憶装置730と、インタフェース740とを備える。
【0071】
上記の処理装置30が、コンピュータ700に実装されてもよい。その場合、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式で補助記憶装置730に記憶されている。CPU710は、プログラムを補助記憶装置730から読み出して主記憶装置720に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU710は、プログラムに従って、上述した各記憶部に対応する記憶領域を主記憶装置720に確保する。各装置と他の装置との通信は、インタフェース740が通信機能を有し、CPU710の制御に従って通信を行うことで実行される。
【0072】
処理装置30が、コンピュータ700に実装される場合、制御部190およびその各部の動作は、プログラムの形式で補助記憶装置730に記憶されている。CPU710は、プログラムを補助記憶装置730から読み出して主記憶装置720に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。
【0073】
また、CPU710は、プログラムに従って、記憶部180に対応する記憶領域を主記憶装置720に確保する。
通信部110による他の装置との通信は、インタフェース740が通信機能を有し、CPU710の制御に従って動作することで実行される。
表示部120による表示は、インタフェース740が表示装置を有し、CPU710の制御に従って各種画像を表示することで実行される。
操作入力部130によるユーザ操作の受け付けは、インタフェース740が例えばキーボードおよびマウスなどの入力デバイスを有してユーザ操作を受け付け、受け付けたユーザ操作を示す情報をCPU710へ出力することで実行される。
【0074】
なお、処理装置30の全部または一部を実行するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
【0075】
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【符号の説明】
【0076】
1 表示システム
10 撮影装置
20 センサ
30 処理装置
110 通信部
120 表示部
130 操作入力部
180 記憶部
190 制御部
191 画像取得部
192 姿勢情報取得部
193 位置算出部
194 画像生成部
195 表示制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10